JP2002205390A - インクジェット記録装置及び予備吐出制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び予備吐出制御方法

Info

Publication number
JP2002205390A
JP2002205390A JP2001342120A JP2001342120A JP2002205390A JP 2002205390 A JP2002205390 A JP 2002205390A JP 2001342120 A JP2001342120 A JP 2001342120A JP 2001342120 A JP2001342120 A JP 2001342120A JP 2002205390 A JP2002205390 A JP 2002205390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
preliminary ejection
ink
ejection
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001342120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3937808B2 (ja
JP2002205390A5 (ja
Inventor
Yoshiyuki Kinoshita
慶之 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001342120A priority Critical patent/JP3937808B2/ja
Publication of JP2002205390A publication Critical patent/JP2002205390A/ja
Publication of JP2002205390A5 publication Critical patent/JP2002205390A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3937808B2 publication Critical patent/JP3937808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予備吐出動作による記録への影響を最小限に
し、速い記録時間を保持することができる記録装置及び
予備吐出制御方法を提供することである。 【解決手段】 記録媒体に対向して往復走査するキャリ
ッジに搭載された記録ヘッドよりインクを吐出すること
により画像データをその記録媒体上に記録するインクジ
ェット記録装置が予備吐出をする際には、記録ヘッドが
記録媒体に対して記録を行う記録位置の下方に記録ヘッ
ドの走査範囲と少なくとも同じ長さをもつインク受容部
を備えておき、キャリッジの往復走査とともに記録媒体
の端部を検知し、その検知された記録媒体の端部から所
定の距離だけ離すようにキャリッジを搭載した記録ヘッ
ドを移動させ、この所定の距離離れた位置で記録ヘッド
から予備吐出動作を行わせるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録インクジェット
記録装置及び予備吐出制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは記録ヘッドに
設けられた吐出口からインク滴を吐出させ、印刷用紙上
に付着させることによって画像を形成する。
【0003】記録ヘッドには通常複数の吐出口が設けら
れているが、記録動作中に複数ある吐出口のなかで使用
頻度の低い吐出口があると、その吐出口では水分蒸発に
よりインクの粘度が上昇し、吐出口が目詰まりする現象
が発生する。この現象を回避するために記録動作実行時
に所定時間間隔、あるいはインク吐出口の使用率などを
計算して、記録ヘッドの走査領域外に設けられたインク
受容部(以下、予備吐出受けという)に対し、所定のド
ット数分のインク滴を吐出させることにより、吐出口付
近の状態を一定状態に保持している。この動作を予備吐
出動作という。
【0004】図7は、従来のインクジェットプリンタの
概略構成を示す斜視図である。
【0005】図7において、101は印刷用紙、102
は積載された印刷用紙を一枚ずつプリンタ内部へと給紙
し、記録が進行するにつれその印刷用紙を図面手前(図
中矢印方向)に向かって排出する自動給紙機構、103
はキャリッジ、104は下方向(図中印刷用紙方向)に
向かってインクを吐出するように取りつけられた記録ヘ
ッドを内蔵するインクカートリッジである。
【0006】キャリッジ103はインクカートリッジ1
04を搭載し印刷用紙に対向して印刷用紙の搬送方向と
は垂直方向に往復移動する。このとき、インクカートリ
ッジ104内に蓄えられたインクを印刷用紙に向かって
吐出することによって画像形成が行われる。
【0007】105はキャリッジモータ、106は駆動
ベルトであり、キャリッジ103は駆動ベルト106に
よってキャリッジモータ105と連動しており、キャリ
ッジモータ105が正逆駆動することによって、キャリ
ッジ103が往復移動する。さて、107と108は夫
々、キャリッジ103をとりつけるガイドシャフトであ
り、インクカートリッジ104を搭載したキャリッジ1
03の往復移動を支持する。
【0008】109と110は予備吐出受けであり、予
備吐出動作時にはキャリッジ103が予備吐出受け10
9、或いは110のいずれかの上に移動し、記録ヘッド
は所定のドット数分のインク滴を吐出する。
【0009】従来のインクジェットプリンタでは、図7
からも明らかなように、予備吐出受けを記録ヘッドの走
査領域の片端、もしくは両端に設けるのが一般的であ
り、予備吐出動作を実行する際には記録終了位置から予
備吐出受け上まで記録ヘッドを移動していた。
【0010】図8は、従来のインクジェットプリンタに
おける記録動作および予備吐出動作の制御を示す模式図
である。
【0011】図8に示すように、印刷用紙101上に
「A…A」のような画像を印刷する場合、図7で説明し
た記録ヘッドを搭載したキャリッジ103は図中点xよ
り点yへと至るライン301の範囲で走査を行う。ライ
ン301は印刷用紙上にインクを吐出して画像を形成す
る記録領域と、加(減)速領域であるa、bからなる。
記録領域において画像を形成するためにはキャリッジ1
03を一定速度で駆動する必要があり、図中点302に
てキャリッジ103が停止していた場合、点303より
一定速度で移動するために領域aでキャリッジ103を
加速する。また、点304まで一定速度で移動していた
キャリッジを点305で停止させるために、領域bでキ
ャリッジ103を減速する。
【0012】点yより点x方向へとキャリッジ103を
反対方向に移動させて記録を行う場合は、bが加速領
域、aが減速領域となる。従って、記録領域+a領域+
b領域の間が一走査分の記録動作に対応したキャリッジ
移動範囲となる。
【0013】一方、予備吐出動作を実行する際には、予
備吐出受け109、110上にキャリッジ103を移動
して、インクの吐出を行う。予備吐出受け109で予備
吐出を行う場合には図中点307へとキャリッジ103
を移動する。領域dはキャリッジ停止位置から予備吐出
受け109までの移動領域を示している。また、予備吐
出受け110で予備吐出を行う場合には図中点306へ
とキャリッジ103を移動する。領域cはキャリッジ停
止位置から予備吐出受け110までの移動領域を示して
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、記録用紙の幅が走査領域の最大幅より狭い場合
には、記録ヘッドの実際の走査領域は記録用紙の幅の長
さにあわせて狭くなり、予備吐出動作を実行する際にそ
の走査領域端から予備吐出受けまでの移動距離が長くな
ってしまうため、記録実行時間が長くなってしまうとい
う問題があった。
【0015】図9は、印刷用紙の幅が記録走査可能領域
よりもかなり狭い場合の、従来のインクジェットプリン
タにおける記録動作および予備吐出動作の制御を示す模
式図である。図8と図9とを比較すると明らかなよう
に、印刷用紙400は図8に示した記録走査可能領域よ
りもその幅がかなり狭い印刷用紙である。
【0016】さて、印刷用紙400上に「A…A」のよ
うな画像を印刷する場合、図7で説明した記録ヘッドを
搭載したキャリッジ103の走査範囲は図中点x'より
点y'へと至るライン401が示す範囲となる。ライン
401は印刷用紙400上にインクを吐出して画像を形
成する記録領域と、加(減)速領域であるa'領域、b'
領域からなる。この記録領域において画像を形成するた
めにはキャリッジ103を一定速度で移動させる必要が
あり、図中点402にてキャリッジ103が停止してい
た場合、点403より一定速度で移動するためにa'領
域でキャリッジ103を加速する。また、点404まで
一定速度で駆動していたキャリッジ103を点405で
停止させるために、b'領域でキャリッジ103を減速
する。
【0017】点y'より点x'方向へとキャリッジ103
を反対方向に移動して記録を行う場合は、b'領域が加
速領域、a'領域が減速領域となる。従って、記録領域
+a'領域+b'領域の間が1走査分の記録動作に対応し
たキャリッジ移動範囲となる。
【0018】この場合にも、予備吐出動作を実行する際
には、予備吐出受け109或いは110上にキャリッジ
103を移動して、インクの吐出を行う。予備吐出受け
109で予備吐出を行う場合には図中点407へとキャ
リッジを移動する。領域d'はキャリッジ停止位置から
予備吐出受け109までの移動領域を示している。ま
た、予備吐出受け110で予備吐出を行う場合には図中
点406へとキャリッジ103を移動する。領域c'は
キャリッジ停止位置から予備吐出受け110までの移動
領域を示している。
【0019】ここで、図8と図9とを比較すると、印刷
用紙の幅が狭くなったために記録領域の幅も狭くなって
いるが、予備吐出受け109の位置はかわらないため、
予備吐出動作を行うためにキャリッジ停止位置から予備
吐出受け109までの移動領域である図9の領域d'の
距離が図8の領域dよりも長くなってしまっているのが
わかる。このため、記録領域が狭くなっているのにも関
わらず、記録動作の合間に予備吐出動作を実行するため
に必要なキャリッジ移動距離は長くなって、予備吐出動
作の度に余分な時間がかかり、記録動作終了までの時間
が長くなってしまう。
【0020】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、予備吐出動作による記録への影響を最小限に
し、速い記録時間を保持することができる記録装置及び
予備吐出制御方法を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の記録装置は以下のような構成からなる。
【0022】即ち、記録媒体上を往復走査するキャリッ
ジに搭載された記録ヘッドから記録データに基づいてイ
ンクを吐出することで前記記録媒体上に記録を行うイン
クジェット記録装置であって、前記キャリッジの走査と
走査との間に記録を行わない予備吐出を前記記録ヘッド
に行わせるように制御する予備吐出制御手段と、前記予
備吐出制御手段による前記予備吐出を行う位置を前記走
査方向の前記記録媒体の端部位置に応じて指定する予備
吐出位置指定手段とを有することを特徴とするインクジ
ェット記録装置を備える。
【0023】なお、前記記録は、記録ヘッドの往方向走
査と復方向走査とで行うことが望ましい。
【0024】さらに、前記予備吐出制御手段による予備
吐出によって吐出されたインクを受容する、前記記録ヘ
ッドの走査範囲の長さ以上の長さをもつインク受容部を
有すると良い。或いは、前記予備吐出制御手段による予
備吐出によって吐出されたインクを受容するインク受容
部を、前記走査方向に関する前記記録媒体の幅に応じて
複数有するようにしても良い。
【0025】またさらに、前記記録媒体の端部を検知す
る検知手段を有することが望ましい。
【0026】前記予備吐出位置指定手段は、前記記録媒
体の端部位置に係らず、前記記録媒体の端部位置から所
定の距離だけ離した位置に予備吐出を行うように予備吐
出位置を指定するようにしても良い。その場合、その所
定の距離を、記録時のインク吐出周波数が相対的に高い
場合には、インク吐出周波数が相対的に低い場合に比べ
て長く指定することが望ましい。
【0027】前記予備吐出制御手段は、往走査方向或い
は復走査方向のいずれかの方向に記録を行った後に予備
吐出を行う場合には、該記録終了後、さらに該走査方向
に前記記録ヘッドを移動させて予備吐出動作を行なわせ
るよう制御することが望ましい。
【0028】また、前記予備吐出位置指定手段は、前記
記録を行なった後に前記検知手段によって検知される前
記記録媒体の端部についての情報に応じて、予備吐出位
置を指定するようにしても良い。
【0029】ここで、前記記録ヘッドの往復走査の第1
の方向に前記記録ヘッドが記録を行った後に予備吐出を
行う場合には該記録の終了後に前記検知手段によって検
知される前記記録媒体の端部の情報を記憶し、前記第1
の方向とは逆方向の第2の方向に前記記録ヘッドが記録
を行った後に予備吐出を行う場合には該記録の終了後に
前記検知手段によって検知される前記記録媒体の端部の
情報を記憶する記憶手段をさらに有することが望まし
い。
【0030】さらに、予備吐出制御に関しては、前記予
備吐出位置指定手段が指定した位置よりも前記記録媒体
から離れた位置で前記記録ヘッドの走査中に前記予備吐
出を行なうように制御しても良いし、或いは、前記走査
方向の切り換えの前後で前記予備吐出を行なうように制
御しても良い。
【0031】前記記録ヘッドは熱エネルギーを利用して
インクを吐出するインクジェット記録ヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えていることが好ましい。
【0032】また他の発明によれば、記録媒体上を往復
走査するキャリッジに搭載された記録ヘッドから記録デ
ータに基づいてインクを吐出することで前記記録媒体上
に記録を行なうインクジェット記録装置の予備吐出制御
方法であって、前記キャリッジの走査と走査との間に記
録を行わないインクの予備吐出を行う位置を前記走査方
向の前記記録媒体の端部位置に応じて指定する予備吐出
位置指定工程と、前記予備吐出を前記記録ヘッドに行わ
せるよう制御する予備吐出制御工程とを有することを特
徴とするインクジェット記録装置の予備吐出制御方法を
備える。
【0033】以上の構成により本発明は、記録媒体上を
往復走査するキャリッジに搭載された記録ヘッドから記
録データに基づいてインクを吐出することでその記録媒
体上に記録を行なうインクジェット記録装置が予備吐出
を行なう際には、キャリッジの走査と走査との間に記録
を行わないインクの予備吐出を行う位置をその走査方向
に関する記録媒体の端部位置に応じて指定し、予備吐出
を記録ヘッドに行わせるよう制御する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0035】本明細書において、「記録」とは、文字、
図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意
を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化し
たものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、
模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う
場合も表すものとする。
【0036】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0037】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を表すものとする。
【0038】図1は、本発明の代表的な実施形態である
インクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図であ
る。なお、図1において、従来例の図7で説明したのと
同じ構成要素については同じ参照番号を付し、その説明
は省略する。ここでは、この実施形態に特徴的な要素に
ついてのみ説明する。
【0039】図1において、109a、110aは予備
吐出受けであり、その幅は記録走査可能領域と同じ長さ
になっており、図1に示す印刷用紙の下の部分にも全て
予備吐出受けの口があいており、実際には予備吐出受け
109aと110aとは連通した構成となっている。
【0040】従って、この実施形態における予備吐出動
作(記録を行わない記録ヘッドの保守のための吐出動
作)では、記録ヘッド104を搭載したキャリッジ10
3が印刷用紙101の端を過ぎた後、印刷用紙101の
ない部分の予備吐出受け109a、110a上に対して
所定のドット数分のインク滴を吐出させる。
【0041】図2は図1で説明したインクジェットプリ
ンタの記録ヘッド付近を印刷用紙の搬送方向に切断した
側断面図である。
【0042】図2において、図1及び図7で説明したの
と同じ構成要素には同じ参照番号を付している。図2に
示されているように、キャリッジ103に装着されたイ
ンクカートリッジ104の下部に取り付けられている記
録ヘッド104Nから下方に向かってインクカートリッ
ジ104に蓄えられたインクを吐出することにより印刷
用紙101に画像形成を行う。図2においては紙面手
前、奥方向にキャリッジ103が往復動作し、印刷用紙
101は記録が進むにつれ矢印方向に移動する。
【0043】また、キャリッジ103には用紙センサ1
11が取り付けられており、キャリッジ103の移動に
伴って印刷用紙101に対向して移動する。用紙センサ
111はこのように移動しながら、印刷用紙がある位置
と無い位置を判定し、用紙有り状態から用紙無し状態
(もしくはその逆)に変化する点を印刷用紙端として検
知する。用紙センサ111は、例えば、光学センサのよ
うなものであり、光を印刷用紙に照射し、その反射光を
検出することで、印刷用紙の有無の判断ができるように
なっている。また、このセンサは照射部と受光部とが印
刷用紙を挟んで対となったインタラプティブセンサであ
っても良い。
【0044】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について説明する。
【0045】図3はインクジェットプリンタの制御回路
の構成を示すブロック図である。制御回路を示す同図に
おいて、1700は記録信号を入力するインタフェー
ス、1701はMPU、1702はMPU1701が実
行する制御プログラムを格納するROM、1703は各
種データ(上記記録信号や記録ヘッド104Nに供給さ
れる記録データ等)を保存しておくDRAMである。1
704は記録ヘッド104Nに対する記録データの供給
制御を行うゲートアレイ(G.A.)であり、インタフ
ェース1700、MPU1701、RAM1703間の
データ転送制御も行う。
【0046】105は記録ヘッド104Nを搬送するた
めのキャリッジモータ、1709は記録紙搬送のための
搬送モータである。1705は記録ヘッド104Nを駆
動するヘッドドライバ、1706、1707はそれぞれ
搬送モータ1709、キャリッジモータ105を駆動す
るためのモータドライバである。
【0047】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッド104
Nが駆動され、記録が行われる。
【0048】また、DRAM1703には後述する用紙
センサ111によって検出された印刷用紙のキャリッジ
走査方向に関する両端の座標を示すデータを格納し、こ
れを後述する予備吐出に伴うキャリッジの移動制御に用
いる。
【0049】図4は印刷用紙の幅が記録走査可能領域よ
りもかなり狭い場合の、図1に示すインクジェットプリ
ンタにおける記録動作および予備吐出動作の制御を示す
模式図である。図4に示されているように、印刷用紙1
00の用紙幅は最大記録走査可能領域(SMAX)より
もかなり短い。
【0050】さて、印刷用紙100上に「A…A」のよ
うな画像を印刷する場合、図1〜2で説明した記録ヘッ
ドを搭載したキャリッジ103は図中点x"より点y"へ
と至るライン501の範囲で往復移動して記録を行う。
ライン501は印刷用紙上にインクを吐出して画像を形
成する記録領域と加(減)速領域であるa"領域、b"領
域からなる。
【0051】記録領域において画像を形成するためには
キャリッジ103を一定速度で移動させる必要があるの
で、図4において、例えば、点502にキャリッジ10
3が停止していた場合、点503より一定速度で駆動す
るためにa"領域でキャリッジ103を加速する。ま
た、点504まで一定速度で移動していたキャリッジ1
03を点504で停止させるために、b"領域でキャリ
ッジ103を減速する。これに対して、点y"より点x"
方向へとキャリッジ103を移動させて記録を行った場
合は、領域b"が加速領域、領域a"が減速領域となる。
【0052】従って、記録領域+領域a"+領域b"の間
が一走査分の記録動作に対応したキャリッジ移動範囲と
なる。
【0053】また、予備吐出動作を実行する際には、最
大記録走査可能領域全体をカバーする幅をもつ予備吐出
受け109a(110a)上にキャリッジ103を移動
してインクの吐出を行う。
【0054】図4において、印刷用紙100の右端で予
備吐出を行う場合には、点506へとキャリッジ103
を移動する。この場合、予備吐出受け109a(110
a)はキャリッジ103の走査領域全体に渡っているた
め、記録ヘッド104Nのインク吐出口が印刷用紙端よ
り外側に出ていればどこでも予備吐出動作が可能である
が、予備吐出動作を行う際に吐出するインクが印刷用紙
に付着しないようにある程度印刷用紙から離れた位置で
予備吐出動作を行う必要がある。このような理由のた
め、点506までキャリッジ103を移動して予備吐出
動作を実行するのである。領域c"はキャリッジ停止位
置(点502)から指定がなされた予備吐出位置(点5
06)までの移動領域を示している。
【0055】また、図4において、印刷用紙100の左
端で予備吐出を行う場合には、点507へとキャリッジ
103を移動する。この場合も印刷用紙右端で予備吐出
を行うのと同様に、ある程度印刷用紙から離れた位置で
予備吐出動作を行う必要があるため、点507までキャ
リッジを移動する。領域d"はキャリッジ停止位置(点
505)から指定がなされた予備吐出位置(点507)
までの移動領域を示している。
【0056】ここで、図4に示す予備吐出を行う位置ま
での移動領域d"と、従来例の図9に示す予備吐出を行
う位置までの移動領域d′とを比較してみると、移動領
域d"が移動距離d′より短くなっているのがわかる。
このため記録動作の合間に予備吐出動作を実行する際に
必要なキャリッジ移動に要する時間が短くなり、記録動
作終了までの時間をより短くすることが可能になる。
【0057】次に、以上説明したキャリッジ103の走
査領域全体にわたる幅をもつ予備吐出受けを用いた予備
吐出動作の制御について、図5〜図6を参照して説明す
る。
【0058】図5は、用紙センサ111を用いて記録ヘ
ッドを予備吐出位置へ移動させるために印刷用紙の左右
端の座標を検知する様子を示す図である。
【0059】また、図6は予備吐出動作の制御を示すフ
ローチャートである。
【0060】このフローチャートでは、図5に示した矢
印方向に記録ヘッド104Nが移動しながら印刷用紙1
01にインクを吐出して記録を行い、その後さらに、そ
の記録走査の左端において予備吐出を行う場合について
説明している。
【0061】まず、ステップS10では、記録ヘッド1
04Nを搭載したキャリッジ103が図5の位置P1か
ら矢印方向に移動を開始するとする。このとき、用紙セ
ンサ111は印刷用紙101を検知していない。
【0062】次に、ステップS20では記録ヘッド10
4Nを搭載したキャリッジ103が図中左方向に移動し
位置P2に来た時に、用紙センサ111は印刷用紙10
1を検知する。この時、用紙が無い状態から有る状態に
変化しているので、位置P2を印刷用紙101の右端と
判定する。その後、ステップS30で記録ヘッド104
Nはインクを吐出して記録を行う。なお、この間、さら
に図中左方向に移動するが、記録ヘッドは用紙センサ1
11は印刷用紙101の存在を検知しつづけている。こ
の検知状態は記録ヘッド104Nを搭載したキャリッジ
103が位置P2からP3を経てP4にくるまでは継続
する。
【0063】さて、処理はステップS40において、記
録ヘッド104Nを搭載したキャリッジ103が位置P
4にまで達すると、用紙センサ111は印刷用紙101
を検知できなくなる。この時、センサの状態は用紙が有
る状態から無い状態に変化するので、位置P4を印刷用
紙101の左端と判定する。位置P4の座標はDRAM
1703に格納される。
【0064】この地点から予備吐出動作が開始され、予
備吐出のインクの飛沫が印刷用紙にかからないようにす
るため、ステップS50ではさらに記録ヘッド104N
を搭載したキャリッジ103を図中左方向に移動し位置
P5にまで移動させる。位置P4〜P5では用紙センサ
111はもはやそのセンサの下に印刷用紙101がない
ために用紙検知はできない。なお、位置P4〜P5の距
離は図4に示す移動領域d"に対応する。
【0065】そして、ステップS60では位置P5にお
いて記録ヘッド104Nから予備吐出を行なわせる。
【0066】なお、以上の説明は記録ヘッド104Nが
図4の矢印方向に移動して記録を行った後に予備吐出を
行う場合について説明しているが、記録ヘッドがこれと
は逆方向に移動して記録を行った後に予備吐出を行う場
合にでも同様の制御を行う。その場合、位置P2の座標
がDRAM1703に格納され、P2から所定距離だけ
離された地点(例えば、位置P1)で予備吐出がなされ
る。
【0067】また、記録ヘッドの位置を特定するための
座標系はキャリッジ移動方向に沿った一次元座標系であ
り、所定の位置(例えば、キャリッジのホームポジショ
ン)をその原点にしている。
【0068】従って以上説明した実施形態に従えば、用
紙センサによって検知した印刷用紙の左右端の座標に基
づいて、その検知座標から予備吐出に必要な距離だけ記
録ヘッドを印刷用紙から離し、予備吐出を行うので、た
とえ印刷用紙幅や印刷用紙の位置が変わった場合でも最
適な位置で予備吐出動作を実行でき、これにより予備吐
出動作にかかるキャリッジ移動を最短にすることが可能
になる。
【0069】従って、記録動作時間を最小限に抑えるこ
とが可能になる。
【0070】さらに、キャリッジに印刷用紙検知用のセ
ンサを設けることにより、実際の印刷用紙幅を検知し、
その座標位置を記憶しておくことにより、印刷用紙端か
ら予備吐出動作実行位置までの移動距離を正確に制御す
ることができるので、記録ヘッドの走査領域が最短にな
るようにより正確に制御することが可能になるという利
点もある。
【0071】なお、上述した例では予備吐出位置として
印刷用紙の端部から所定距離離れた位置で行うこととし
たが、本発明はこれによって限定されるものではない。
例えば、その所定距離離れた位置から更に離れた方向に
走査しつつ予備吐出を行ってもよく、またその所定距離
離れた位置からさらに離れた位置で記録ヘッドの走査方
向を切り替える前後で予備吐出を行っても良い。このよ
うな場合には、予備吐出を受けるインク受容部の所定の
位置にインクが集中することなく分散させることができ
る。
【0072】また、前記指定される所定距離は記録の条
件によって変更しても良い。例えば、吐出周波数が高い
予備吐出の方がインクの周囲への飛散の程度が高いた
め、相対的に吐出周波数が相対的に低い場合に比べて印
刷用紙の端部からより長い距離を指定してもよい。
【0073】また、上述の実施形態では予備吐出受け部
として、キャリッジの走査領域全体にわたる幅を有する
ものを例として取り上げたが、本発明はこれによって限
定されるものではない。例えば、印刷用紙として何種類
かの定型の用紙(例えば、A3、A4、B4、B5用紙
など)を用いるのであれば、走査領域の全体にわたる幅
を持つ予備吐出受けではなく、これらの定型の用紙の端
部から所定距離はなれた位置に対応した複数の予備吐出
受けをもつ構成にしても良い。
【0074】さて、以上の実施形態においては、記録ヘ
ッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、
さらにインクタンクに収容される液体はインクであると
して説明したが、その収容物はインクに限定されるもの
ではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0075】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0076】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0077】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0078】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0079】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0080】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0081】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0082】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0083】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0084】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0085】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0086】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0087】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0088】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録媒体の幅に係らず、指定された位置で予備吐出が可能
になるという効果がある。
【0090】これにより、例えば、記録媒体の幅がキャ
リッジ走査領域の最大幅より狭い場合であっても、従来
のようにその領域の端までキャリッジを移動させて予備
吐出を行う必要がなく、必要最小限のキャリッジ移動で
予備吐出がなされる。これにより、キャリッジ移動に関
わる時間が最小限ですみ、記録実行時間を最小に抑える
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
トプリンタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1で説明したインクジェットプリンタの記録
ヘッド付近を印刷用紙の搬送方向に切断した側断面図で
ある。
【図3】インクジェットプリンタの制御回路の構成を示
すブロック図である。
【図4】印刷用紙の幅が記録走査可能領域よりもかなり
狭い場合の、図1に示すインクジェットプリンタにおけ
る記録動作および予備吐出動作の制御を示す模式図であ
る。
【図5】用紙センサによって印刷用紙の左右端を検知す
る動作を表した模式図である。
【図6】予備吐出動作の制御を示すフローチャートであ
る。
【図7】従来のインクジェットプリンタの概略構成を示
す斜視図である。
【図8】従来のインクジェットプリンタにおける記録動
作および予備吐出動作の制御を示す模式図である。
【図9】印刷用紙の幅が記録走査可能領域よりもかなり
狭い場合の、従来のインクジェットプリンタにおける記
録動作および予備吐出動作の制御を示す模式図である。
【符号の説明】
103 キャリッジ 104 インクカートリッジ 104N 記録ヘッド 109a、110a 予備吐出受け 111 用紙センサ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上を往復走査するキャリッジに
    搭載された記録ヘッドから記録データに基づいてインク
    を吐出することで前記記録媒体上に記録を行うインクジ
    ェット記録装置であって、 前記キャリッジの走査と走査との間に記録を行わない予
    備吐出を前記記録ヘッドに行わせるように制御する予備
    吐出制御手段と、 前記予備吐出制御手段による前記予備吐出を行う位置を
    前記走査方向の前記記録媒体の端部位置に応じて指定す
    る予備吐出位置指定手段とを有することを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録は、前記記録ヘッドの往方向走
    査と復方向走査とで行うことを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記予備吐出制御手段による予備吐出に
    よって吐出されたインクを受容する、前記記録ヘッドの
    走査範囲の長さ以上の長さをもつインク受容部をさらに
    有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  4. 【請求項4】 前記予備吐出制御手段による予備吐出に
    よって吐出されたインクを受容するインク受容部を、前
    記走査方向に関する前記記録媒体の幅に応じて複数有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体の端部を検知する検知手段
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記予備吐出位置指定手段は、前記記録
    媒体の端部位置に係らず、前記記録媒体の端部位置から
    所定の距離だけ離した位置に予備吐出を行うように予備
    吐出位置を指定することを特徴とする請求項1に記載の
    インクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の距離を、前記記録時のインク
    吐出周波数が相対的に高い場合には、前記インク吐出周
    波数が相対的に低い場合に比べて長く指定することを特
    徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記予備吐出制御手段は、往走査方向或
    いは復走査方向のいずれかの方向に記録を行った後に予
    備吐出を行う場合には、該記録終了後、さらに該走査方
    向に前記記録ヘッドを移動させて予備吐出動作を行なわ
    せるよう制御することを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記予備吐出位置指定手段は、前記記録
    を行なった後に前記検知手段によって検知される前記記
    録媒体の端部についての情報に応じて、予備吐出位置を
    指定することを特徴とする請求項5に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドの往復走査の第1の方
    向に前記記録ヘッドが記録を行った後に予備吐出を行う
    場合には該記録の終了後に前記検知手段によって検知さ
    れる前記記録媒体の端部の情報を記憶し、前記第1の方
    向とは逆方向の第2の方向に前記記録ヘッドが記録を行
    った後に予備吐出を行う場合には該記録の終了後に前記
    検知手段によって検知される前記記録媒体の端部の情報
    を記憶する記憶手段をさらに有することを特徴とする請
    求項5に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記予備吐出制御手段は、前記予備吐
    出位置指定手段が指定した位置よりも前記記録媒体から
    離れた位置で前記記録ヘッドの走査中に前記予備吐出を
    行なわせるよう制御することを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記予備吐出制御手段は、前記走査方
    向の切り換えの前後で前記予備吐出を行なわせるよう制
    御することを特徴とする請求項11に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを利用
    してインクを吐出するインクジェット記録ヘッドであっ
    て、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気
    熱変換体を備えていることを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 記録媒体上を往復走査するキャリッジ
    に搭載された記録ヘッドから記録データに基づいてイン
    クを吐出することで前記記録媒体上に記録を行なうイン
    クジェット記録装置の予備吐出制御方法であって、 前記キャリッジの走査と走査との間に記録を行わないイ
    ンクの予備吐出を行う位置を前記走査方向の前記記録媒
    体の端部位置に応じて指定する予備吐出位置指定工程
    と、 前記予備吐出を前記記録ヘッドに行わせるよう制御する
    予備吐出制御工程とを有することを特徴とするインクジ
    ェット記録装置の予備吐出制御方法。
  15. 【請求項15】 前記記録媒体の端部を検知する検知工
    程をさらに有することを特徴とする請求項14に記載の
    インクジェット記録装置の予備吐出制御方法。
  16. 【請求項16】 前記予備吐出位置指定工程では、前記
    記録媒体の端部位置に係らず、前記記録媒体の端部位置
    から所定の距離だけ離した位置に予備吐出を行うように
    予備吐出位置を指定することを特徴とする請求項14に
    記載のインクジェット記録装置の予備吐出制御方法。
  17. 【請求項17】 前記所定の距離を、前記記録時のイン
    ク吐出周波数が相対的に高い場合には、前記インク吐出
    周波数が相対的に低い場合に比べて長く指定することを
    特徴とする請求項16に記載のインクジェット記録装置
    の予備吐出制御方法。
  18. 【請求項18】 前記予備吐出制御工程は、往走査方向
    或いは復走査方向のいずれかの方向に記録を行った後に
    予備吐出を行う場合には、該記録終了後、さらに該走査
    方向に前記記録ヘッドを移動させて予備吐出動作を行な
    わせるよう制御することを特徴とする請求項14に記載
    のインクジェット記録装置の予備吐出制御方法。
  19. 【請求項19】 前記予備吐出位置指定工程では、前記
    記録を行なった後に前記検知工程において検知される前
    記記録媒体の端部についての情報に応じて、予備吐出位
    置を指定することを特徴とする請求項15に記載のイン
    クジェット記録装置の予備吐出制御方法。
  20. 【請求項20】 前記予備吐出制御工程は、前記予備吐
    出位置指定工程において指定された位置よりも前記記録
    媒体から離れた位置で前記記録ヘッドの走査中に前記予
    備吐出を行なわせるよう制御することを特徴とする請求
    項14に記載のインクジェット記録装置の予備吐出制御
    方法。
  21. 【請求項21】 前記予備吐出制御工程は、前記走査方
    向の切り換えの前後で前記予備吐出を行なわせるよう制
    御することを特徴とする請求項20に記載のインクジェ
    ット記録装置の予備吐出制御方法。
JP2001342120A 2000-11-07 2001-11-07 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP3937808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001342120A JP3937808B2 (ja) 2000-11-07 2001-11-07 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339352 2000-11-07
JP2000-339352 2000-11-07
JP2001342120A JP3937808B2 (ja) 2000-11-07 2001-11-07 インクジェット記録装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002205390A true JP2002205390A (ja) 2002-07-23
JP2002205390A5 JP2002205390A5 (ja) 2005-07-07
JP3937808B2 JP3937808B2 (ja) 2007-06-27

Family

ID=26603535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001342120A Expired - Fee Related JP3937808B2 (ja) 2000-11-07 2001-11-07 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3937808B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005014445A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Konica Minolta Holdings Inc ライン型インクジェットプリンタ
JP2006205720A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Seiko Epson Corp 液体吐出装置、液体吐出方法、および、プログラム
JP2007030478A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Seiko Epson Corp 記録装置および液体噴射装置
JP2008221482A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Brother Ind Ltd 印刷装置
CN102529352A (zh) * 2010-11-30 2012-07-04 兄弟工业株式会社 记录装置
JP2014043048A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Canon Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置における予備吐出位置の決定方法
JP2014058059A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2016221690A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 キヤノン株式会社 インクジェットプリント装置
JP2020042543A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
CN112743986A (zh) * 2019-10-30 2021-05-04 精工爱普生株式会社 液体喷射系统、液体喷射系统的维护方法
JP7494584B2 (ja) 2020-06-09 2024-06-04 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005014445A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Konica Minolta Holdings Inc ライン型インクジェットプリンタ
JP2006205720A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Seiko Epson Corp 液体吐出装置、液体吐出方法、および、プログラム
JP2007030478A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Seiko Epson Corp 記録装置および液体噴射装置
JP4492477B2 (ja) * 2005-07-29 2010-06-30 セイコーエプソン株式会社 記録装置および液体噴射装置
JP2008221482A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Brother Ind Ltd 印刷装置
US8491079B2 (en) 2007-03-08 2013-07-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus
US8998361B2 (en) 2010-11-30 2015-04-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for recording image
CN102529352A (zh) * 2010-11-30 2012-07-04 兄弟工业株式会社 记录装置
CN102529352B (zh) * 2010-11-30 2014-08-20 兄弟工业株式会社 记录装置
JP2014043048A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Canon Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置における予備吐出位置の決定方法
JP2014058059A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2016221690A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 キヤノン株式会社 インクジェットプリント装置
JP2020042543A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
JP7147397B2 (ja) 2018-09-11 2022-10-05 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
CN112743986A (zh) * 2019-10-30 2021-05-04 精工爱普生株式会社 液体喷射系统、液体喷射系统的维护方法
EP3815908A1 (en) * 2019-10-30 2021-05-05 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting system and maintenance method for liquid ejecting system
CN112743986B (zh) * 2019-10-30 2023-06-20 精工爱普生株式会社 液体喷射系统、液体喷射系统的维护方法
JP7494584B2 (ja) 2020-06-09 2024-06-04 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3937808B2 (ja) 2007-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2907597B2 (ja) 記録媒体の検出方法
JP2003159827A (ja) インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体
US6655772B2 (en) Printing apparatus and printhead temperature management method
JP2002361889A (ja) 記録装置及び予備吐出制御方法
JP2002205390A (ja) インクジェット記録装置及び予備吐出制御方法
JPH11342604A (ja) 非記録期間内でインクの予熱を行なうインクジェット記録システム
US6238034B1 (en) Ink-jet recording methods and apparatuses
US6652065B2 (en) Printing apparatus and control method therefor
JP2002254611A (ja) 記録装置及び記録ヘッド特性データ選択方法
JP3226642B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置における濃度調整方法
JP4537167B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録方法
JP4280453B2 (ja) 記録装置及び記録ヘッドの温度管理方法
JP2004074511A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2002067444A (ja) プリンタ装置
JP2000355101A (ja) 記録装置および記録方法
JP2001001599A (ja) プリント装置、情報処理装置および情報処理システム
JP4018436B2 (ja) 画像記録装置およびその制御方法
JP2000218884A (ja) 記録装置
JP2000272102A (ja) インクジェット記録装置
JP2002127445A (ja) 記録装置、記録システムおよび記録方法
JP2001171187A (ja) 記録装置、記録システムおよび記録方法
JP3244920B2 (ja) 画像記録装置
JP2002178496A (ja) 3次元記録装置及び3次元記録方法
JPH0632009A (ja) 記録装置
JPH11198420A (ja) プリント装置およびプリント方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041027

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees