JP2014043048A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置における予備吐出位置の決定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 設定された記録媒体の大きさと異なる大きさの記録媒体が用いられた場合であっても、最適な予備吐出位置を選択することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明のインクジェット記録装置は、設定どおりの幅の記録媒体であれば端部が通過すると予測されるプラテン上の通過予測位置よりも内側の第1の位置と通過予測位置よりも外側の第2の位置とにおいて記録媒体の有無を検知し、この検知結果に基づいてプラテン上の複数の予備吐出位置のうちのいずれの位置で予備吐出動作を行うかを決定する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、インクジェット記録装置インクジェット記録装置における予備吐出位置の決定方法に関する。
インクジェット記録装置では、所定期間印字が行われないと記録ヘッドのノズル内のインクが増粘して正常にインクを吐出できなくなる可能性がある。そのため記録動作中であっても予備吐出動作を定期的に行い、ノズル内のインクを定期的に排出させることでノズルの状態を良好に保っている。
近年では記録媒体の端部に対応した予備吐出位置で予備吐出動作を行うものが実用化されている。しかしながら、予備吐出位置が記録媒体の端部に近すぎると、予備吐出されたインクが記録媒体に付着して記録媒体を汚してしまう可能性がある。逆に予備吐出位置が記録媒体から遠すぎると、記録ヘッドを走査する距離が延びるためスループットの低下が生じてしまう。さらに記録ヘッドを予備吐出位置に移動させている間にノズル内のインクが増粘してしまい、ノズルの状態を改善するために必要となるインク量が増加してしまう可能性がある。そのため、予備吐出位置は記録媒体の幅に応じた適切な位置であることが必要とされる。
特許文献1では、ホストコンピュータから送信された制御データから取得される記録媒体のサイズや種類を特定するための情報に基づいて、2つの予備吐出位置のうちから最適な予備吐出位置を選択して予備吐出動作を行うことが開示されている。
特開2005−349604号公報
しかし特許文献1の方法では、実際に記録に用いる記録媒体の幅が制御データから取得された記録媒体の幅と異なっている場合には、最適な予備吐出位置とはなっておらず、記録媒体上を汚してしまう可能性が生じてしまう。このような状態を発生させないためには光学式センサを設け、実際に記録に用いる記録媒体の端部を検知して予備吐出位置を設定することが知られている。しかしながら記録媒体の端部を直接検知でできるような高精度の光学式センサは高価であるため、近年求められる低価格のインクジェット記録装置に搭載することはためらわれる。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたもので、設定された記録媒体の幅が実際に用いられる記録媒体の幅と異った場合でも、最適な予備吐出位置を選択することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされた発明であり、入力されたデータに基づいて記録媒体の幅情報を取得する取得手段と、インクを吐出するための複数のノズルを備えた記録ヘッドと、前記記録ヘッドを第1の方向に往復走査する走査手段と、前記第1の方向と交差する第2の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録ヘッドのノズル面と対向する位置に設けられ、前記搬送手段で搬送される記録媒体を支持する支持部材と、前記走査手段に搭載され、記録媒体の有無を検知する検知手段と、を備えるインクジェット記録装置であって、取得した前記幅情報の記録媒体であれば端部が通過すると予測される前記支持部材の上の予測位置より前記第1の方向に関して内側の第1の位置と、前記予測位置よりも前記第1の方向に関して外側の第2の位置と、において前記検知手段で記録媒体の有無を検知し、検知結果に基づいて前記支持部材の上の複数の予備吐出位置のうちのいずれの位置で予備吐出動作を行うかを決定する決定手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の有無を検知した上で予備吐出位置を決定できる。そのため、設定された記録媒体の幅が実際に用いられる記録媒体の幅と異った場合であっても最適な予備吐出位置を選択でき、記録媒体上にインクが付着することを防止でき、高品位の記録画像を得ることができる。さらに予備吐出に伴うキャリッジの走査距離を最小限に抑えることができるため、スループットの低下を抑止するとともに予備吐出動作により消費されるインク量の増加を抑止することができる。
また予備吐出位置は所定位置での記録媒体の検知結果に基づいて決定しているため、スポット的にしか記録媒体の有無を検知できない安価な光学センサであっても用いることができる。すなわち、本発明によれば高精度の光学センサを用いなくとも最適な予備吐出位置を選択することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。 本発明に係るプラテンの構成を示す上面図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 プラテン上の予備吐出位置と記録媒体の位置とを説明するための上面図である。 予備吐出位置と確認位置との関係を示す拡大図である。 第1の実施形態に係る予備吐出位置を決定する際の処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る予備吐出位置を決定する際の処理を示すフローチャートである。
本明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、ビニール、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理に供され得る液体を表すものとする。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では,同一の機能を有する構成には図面中同一の番号を付与し、その説明を省略する場合がある。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置とも称する)はインクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なうインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドとも称する)17がキャリッジ18に搭載して設けられている。そして給紙部11に載置された記録紙などの記録媒体12が搬送部13によって記録位置まで搬送されると、キャリッジ18が記録ヘッド17を記録媒体の搬送方向(第2の方向)と交差する矢印A方向(第1の方向)に記録媒体上で往復走査させる。このような状態で記録ヘッド17が記録媒体12にインクを吐出させることで記録が行われる。
ここで示す記録装置は、いわゆるセンター基準で記録媒体が搬送されるように設けられており、いずれの大きさの記録媒体12においても記録媒体の幅方向の中央位置が記録装置の走査方向に関する基準線(基準位置)を通るように搬送部13によって搬送される。
キャリッジ18には記録ヘッド17に供給するインクを貯留するインクカートリッジ20が複数装着されている。このようなインクカートリッジ20は、キャリッジ18に対して着脱自在であり、カラー印刷が可能なようにシアン、マゼンダ、イエロー、ブラック等の複数種類のインクが貯留されている。
記録ヘッド17には、インクを吐出するための複数のノズルを配列してなるノズル列(不図示)が複数設けられており、これらのノズル列は複数の種類のインクを吐出するために用いられる。さらに、インクを吐出するためのエネルギを発生する記録素子が各ノズルのそれぞれに対応して設けられている。このような記録素子としては、例えば通電により発生する熱エネルギを利用してインクを吐出する電気熱変換素子を用いることができ、記録信号に応じて対応する電気熱変換素子にパルス電圧を印加することによって対応するノズルからインクを吐出することができる。
記録ヘッド17のノズル面に対向する位置には、記録ヘッド17のノズル面と記録媒体の記録面との間隔を管理するための搬送基準面となる複数のリブ15を備えたプラテン14(支持部材)が設けられている。図2に図1のインクジェット記録装置に用いられるプラテン14の上面図を示す。記録装置は、プラテン14のリブ15に支持された記録媒体の記録面に記録ヘッドからインクを吐出させることにより、所望の位置に記録を行うことができる。また、プラテン14にはほぼ全幅にわたって予備吐出されたインクや縁なし記録によって記録媒体の端からはみ出したインクを受容するための吸収体16が備えられている。
ところで、このようなインクジェット方式の記録装置においては、所定期間インクが吐出されないと記録ヘッドのノズル内のインクが増粘して正常にインクが吐出できなくなってしまう可能性がある。そのため記録動作中であっても定期的に予備吐出動作を行い、ノズル内のインクを排出することでノズルの状態を良好に保っている。このような予備吐出動作は、キャリッジの走査方向において複数設けられた予備吐出位置21のいずれかの位置で行うことができ、予備吐出されたインクは吸収体16で受容される。
キャリッジ18には、光学式の検知センサ19が吸収体16上における記録媒体12の記録位置と対向するように配置されており、キャリッジ18の移動に伴って移動することで所望の位置における記録媒体の有無を検知することができる。このような検知センサ19は、発光部と反射された光を受光する受光部とを備えて設けられている。吸収体16は黒色の樹脂材料からなるスポンジ状の部材で設けられており、記録媒体に比べて反射率が小さくなっている。そのため受光部で受光した反射光に基づく電気的出力の違いにより、検知センサ19が吸収体16に対向しているか、又は記録媒体に対向しているかを判断することができる。なおプラテン14の表面を記録媒体よりも反射率が小さくなるように設ければ、プラテン13上で記録媒体の有無を検知することができる。
また記録装置には、記録ヘッド17の往復走査経路の端部付近、例えば記録ヘッド17のホームポジションに回復手段(不図示)を設けることができる。この回復手段としては、記録ヘッドのノズル面をキャッピングしてインクの蒸発を防ぐためのキャッピング機構を設けることができる。さらにキャッピングしている状態で負圧を発生させてノズルから増粘インクや気泡等の異物を吸引排出することにより該吐出口内のインクをリフレッシュさせることで、インク吐出性能を維持回復する吸引手段を設けることもできる。なお、予備吐出動作はキャッピング機構によりキャッピングされた状態で行うこともできる。さらに記録ヘッドの吐出口面に付着したインク等の異物をワイピング(拭き取り清掃)するワイパーブレード(ワイピング手段)などを備えることもできる。
図3に本発明に係るインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図を示す。インクジェット記録装置の制御部710は演算、制御、判別、設定などの処理動作を実行するCPU704を備えている。そして、CPU704によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM705、CPU704による処理のワークエリア等として用いられるRAM103などを備えている。このような制御部710が記録ヘッドからの記録動作を制御したり、予備吐出動作の制御を行うことができる。
ノズル内のインクを排出してノズルの状態を良好に保つために行われる予備吐出動作が行われる予備吐出位置は、予備吐出されたインクがリブ15に付着することを避けるためリブ15及び記録媒体の端部から所定距離離れた位置とする必要がある。しかし必要以上に記録媒体の端部から離れてしまうとスループットが低下してしまう。
そのため、予め記録媒体の大きさごとにスループットが低下することなく予備吐出できる予備吐出位置を決めておき、記録媒体の大きさに応じた位置で予備吐出を行うことが好ましい。つまり予備吐出位置は予め設定された記録媒体の幅に対応するように決定される。記録媒体の幅が設定される方法としては、ホストコンピュータ内のプリンタドライバ701から入力されたデータから記録媒体の幅を取得して設定する方法以外に、ユーザーが入力部702から入力されたデータに基づいて設定する方法がある。
図4(a)は予備吐出位置21と記録媒体の端部位置を示した図であり、図4(b)は図4(a)の一部を拡大した図である。予備吐出位置21fは、記録媒体の端部が領域は31fを通過するとされる場合に対応する位置として予め設定されており、予備吐出位置21gは、記録媒体の端部が領域31gを通過する場合に対応する位置として予め設定されている。なお領域31と対応する予備吐出位置21との最短距離Xは、予備吐出動作を行ってもインクが確実に記録媒体に飛散しない距離以上となるように設定されている。
図4(c)はある幅の記録媒体が通過すると予測されれる通過予測位置12aを示したものである。この通過予測位置12aの左端部は領域31g内にあり、右端部は領域31j内にある。そのためこの場合には予備吐出位置21gと予備吐出位置21jが、設定された幅情報どおりの記録媒体であれば最適な予備吐出位置であるといえる。
しかしながらこのような予備吐出位置を決定する際に記録媒体の幅情報のみに基づいて決定してしまうと、設定された幅と実際の記録媒体の幅が異なる場合に、記録媒体上で予備吐出動作を行ったり必要以上に遠い位置で予備吐出動作を行ってしまう可能性がある。そのため設定された記録媒体の幅情報に加え検知センサで検知された記録媒体の検知結果も用いて予備吐出位置を決定することで、このような状態が発生することを防止できる。
具体的には、設定された記録媒体の幅より小さ過ぎないかを判定する記録媒体確認位置と、記録媒体12が大き過ぎないかを判定する予備吐出確認位置で、記録媒体12の有無を検知センサで検知すればよい。言いかえると、設定された幅情報の記録媒体が通過すると仮定される通過予測位置よりも内側の記録媒体確認位置(第1の位置)と、通過予測位置よりも外側の予備吐出確認位置(第2の位置)で記録媒体12の有無を検知すればよい。記録媒体確認位置にて記録媒体12が検知され(有)、かつ、予備吐出確認位置にて記録媒体12が検知されない(無)場合には、予備吐出確認位置と記録媒体確認位置との間に記録媒体12の端部があると確実に判断できる。そしてその端部位置に最適な位置を予備吐出位置21として決定する。
このような検知位置の決定方法としては、まず入力インターフェイス703あるいは入力部702から入力されたデータから得られた記録媒体の情報に基づいて、CPU704が当該記録媒体の幅情報を取得する。そして幅情報に対応する予備吐出確認位置と記録媒体確認位置とはROM705から取得することで決定することができる。
図5は図4(b)に対応する位置であり、設定された記録媒体の幅情報に基づく端部が通過すると予測される通過予測位置12aと、その場合に決定される記録媒体確認位置41と予備吐出確認位置42gとを示す拡大図である。
ここで、予備吐出確認位置42gと予備吐出位置21gとの距離Yを、予備吐出動作を行ってもインクが確実に記録媒体に飛散しない距離以上としておくことが好ましい。このような距離離れた予備吐出確認位置42gで記録媒体が検知されない場合には予備吐出位置21gで予備吐出を行っても記録媒体を汚すことはないと判断できるためである。距離Yは予備吐出時におけるインクの飛翔条件等により異なるが、本実施形態では実験により求められた距離として予備吐出位置21に対し3mm以上確保することとしている。
図5では予備吐出位置21を決定するために用いられる記録媒体確認位置41と予備吐出確認位置42の位置関係について予備吐出位置21gを例にして示しているが、他の予備吐出位置21に対しても同様の位置関係で設けられている。
次に予備吐出位置21を決定するための動作について図6のフローチャートを用いて詳細に説明する。
最初に、記録媒体12がプラテン14上に搬送された段階で、記録媒体12の幅中央付近において検知センサ19のキャリブレーションを行う(S510)。これにより、記録媒体12がある際の反射率を確認することができ、記録媒体12の有無を判定する際の精度を向上させることができる。
次に設定された記録媒体12の幅に対応した記録媒体確認位置41において検知センサ19を用いて検知動作を行う(S520)。
S530で記録媒体12が検知されなかったと判断された場合は、設定された記録媒体に対し、実際に搬送された記録媒体12が小さいといえるためエラーを表示して(S600)予備吐出位置21の決定動作を終了する。これは、印字領域に対して記録媒体12が小さいことで記録媒体12をはみ出して印字を行い、リブ15等を汚す恐れがあるためである。
S530で記録媒体12が検知された場合は、設定した記録媒体の幅に対応する予備吐出位置21を選択する(S540)。例えば設定された記録媒体の幅から推定される端部の通過位置が領域31gである場合には予備吐出位置21gを仮の予備吐出位置として選択する。
次に選択されている予備吐出位置が本記録装置に設けられた複数の予備吐出位置のうち最も基準線から離れて設けられた最大記録幅の記録媒体12に対応した予備吐出位置21aであるかを確認する(S550)。予備吐出位置21aであれば、予備吐出により記録媒体12を汚す恐れが無いことから、検知動作は行わずに予備吐出位置21aに決定する(S570)。
予備吐出位置21aでない場合は、選択された予備吐出位置に対応する予備吐出確認位置において検知センサ19を用いて検知動作を行う(S560)。
記録媒体12が検知されなかった場合は、設定どおりの記録媒体が用いられていると判断して、現在選択されている予備吐出位置21を予備吐出動作を行う位置として決定する(S570)。
記録媒体12が検知された場合は、設定よりも大きな幅の記録媒体が用いられており、現在選択されている予備吐出位置21では記録媒体12を汚してしまう可能性があることから、基準線から次に離れた予備吐出位置21を選択する(S580)。例えば予備吐出位置21gが選択されていた場合には、次に予備吐出位置21fが選択される。その後、上述の動作と同様に現在の予備吐出位置が予備吐出位置21aでないかを確認し(S550)、予備吐出位置21aでない場合は、対応する予備吐出確認位置42(第3の位置)において再度の検知動作を行う(S560)。このような一連の動作を記録媒体12が検知されなくなるまで行うことで、記録媒体12の幅よりも外側で最も近い予備吐出位置を決定することができる。
このような予備吐出位置21は、記録媒体12の両端それぞれにおいて決定する必要がある。しかし本実施形態のように記録媒体12の大きさによらず基準線に対し左右対称に搬送される場合には片側の端部のみで検知動作を行って片側の予備吐出位置を決定し、対称の位置の予備吐出位置を選択すればよい。また、片方の側端部が常に一定位置を搬送されるのであれば、片側のみを検知するだけでよい。また、検知動作をどちらの端部で行うかについては、検知動作に伴う動作時間が短くなるように記録媒体12の大きさなどに応じて適宜設定すればよい。
以上のように予備吐出位置を設定することにより、実際に記録に用いる記録媒体の幅が制御データから取得された記録媒体の幅と異なっていたとしても、最適な予備吐出位置を決定することができる。これにより記録媒体をインクで汚すことなく使用できる予備吐出位置の最も近い位置を用いることができるため、キャリッジの走査距離を最小限に抑えることができ、スループットの低下を抑止しつつ予備吐出動作で消費されるインク量の増加を抑止することができる。
またスポット的に記録媒体の有無を検知した結果に基づいて予備吐出位置が決定していることから、スポット的にしか検知できない安価な光学センサであっても本発明に係る記録装置には採用することができる。つまり、記録媒体の端部を直接検知することが可能な高精度の検知センサを設けなくとも、記録媒体上にインクが付着することを防止できる予備吐出位置を決定することができ、高品位の記録画像を得ることができるといえる。
なお記録ヘッドから吐出される複数種類のインク中に吸収体16に吐出すると固着してしまうようなインクがある場合には、当該インクを予備吐出する場合はキャッピング機構に予備吐出動作を行うようにしてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態において、記録媒体確認位置41で記録媒体12が検知されない場合は、設定された記録媒体に対して実際に搬送された記録媒体12が小さいと判断して検知動作を終了していた。しかし本実施形態で示すように印字データを実際の記録媒体12の大きさに合わせてリサイズ可能であったり、リブ15を汚さないことが明らかな場合は検知動作を継続してもよい。
予備吐出位置21を決定するための動作について図7のフローチャートを用いて説明する。
最初に、記録媒体12がプラテン14上に搬送された段階で、記録媒体12の幅中央付近において検知センサ19のキャリブレーションを行う(S610)。次に設定された記録媒体12の幅に対応した記録媒体確認位置41において検知動作を行う(S620)。
S630で記録媒体12が検知されなかったと判断された場合は、幅の小さい記録媒体12に対応する記録媒体確認位置41を選択し、再び検知動作を行う(S700)。S630で記録媒体12が検知されたと判断された場合は、記録媒体12の幅中央から離れる方向において、現在の記録媒体確認位置41から最も近い予備吐出位置21を選択し(S640)する。
次に、予備吐出確認位置42にて検知動作を行う前に、選択されている予備吐出位置が本記録装置に設けられた複数の予備吐出位置のうち最も基準線から離れて設けられた最大記録幅の記録媒体12に対応した予備吐出位置21aであるかを確認する(S650)。
予備吐出位置21aであれば、予備吐出により記録媒体12を汚す恐れが無いことから、検知動作は行わずに予備吐出位置21aに決定する(S690)。予備吐出位置21aと異なる場合は、対応する予備吐出確認位置において検知動作を行う(S660)。
記録媒体12が検知されなかった場合は、現在選択されている予備吐出位置21に決定する(S690)。検知された場合は、現在選択されている予備吐出位置21では記録媒体12を汚してしまう可能性があることから、基準線から次に離れた予備吐出位置21を選択する(S680)。その後、上述の動作と同様に現在の予備吐出位置が予備吐出位置21aでないかを確認し(S650)、予備吐出位置21aでない場合は、対応する予備吐出確認位置42において再度の検知動作を行う(S660)。このような一連の動作を記録媒体12が検知されなくなるまで行い、予備吐出位置を決定する。
本実施形態においても、実際に記録に用いる記録媒体の幅が制御データから取得された記録媒体の幅と異なっていたとしても、最適な予備吐出位置を決定することができる。これにより記録媒体をインクで汚すことなく使用できる予備吐出位置の最も近い位置を用いることができるため、キャリッジの走査距離を最小限に抑えることができ、スループットの低下を抑止しつつ予備吐出動作で消費されるインク量の増加を抑止することができる。
またスポット的に記録媒体の有無を検知した結果に基づいて予備吐出位置が決定していることから、スポット的にしか検知できない安価な光学センサであっても本発明に係る記録装置には採用することができる。つまり、記録媒体の端部を直接検知することが可能な高精度の検知センサを設けなくとも、記録媒体上にインクが付着することを防止できる予備吐出位置を決定することができ、高品位の記録画像を得ることができるといえる。
12 記録媒体
14 プラテン
15 リブ
16 吸収体
17 記録ヘッド
18 キャリッジ
19 検知センサ
21 予備吐出位置
31 領域
41 記録媒体確認位置
42 予備吐出確認位置

Claims (11)

  1. 入力されたデータに基づいて記録媒体の幅情報を取得する取得手段と、
    インクを吐出するための複数のノズルを備えた記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを第1の方向に往復走査する走査手段と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録ヘッドのノズル面と対向する位置に設けられ、前記搬送手段で搬送される記録媒体を支持する支持部材と、
    前記走査手段に搭載され、記録媒体の有無を検知する検知手段と、を備えるインクジェット記録装置であって、
    取得した前記幅情報の記録媒体であれば端部が通過すると予測される前記支持部材の上の予測位置より前記第1の方向に関して内側の第1の位置と、前記予測位置よりも前記第1の方向に関して外側の第2の位置と、において前記検知手段で記録媒体の有無を検知し、検知結果に基づいて前記支持部材の上の複数の予備吐出位置のうちのいずれの位置で予備吐出動作を行うかを決定する決定手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記決定手段は、前記第1の位置で記録媒体が有と検知され、かつ、前記第2の位置で記録媒体が無と検知された場合に、前記第2の位置に対応する予備吐出位置で予備吐出動作を行うよう決定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第2の位置に対応する予備吐出位置とは、前記第1の方向に関して前記第2の位置よりも外側に位置していることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第2の位置と当該第2の位置に対応する予備吐出位置との距離は、前記記録ヘッドで予備吐出動作を行っても記録媒体にインクが付着しない距離以上であることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第2の位置に記録媒体が有と検知された場合には、前記第2の位置に対応する予備吐出位置よりも前記第1の方向に関して外側の第3の位置で記録媒体の有無を検知し、前記第3の位置で記録媒体が無と検知された場合に、前記第3の位置に対応する予備吐出位置で予備吐出動作を行うように決定すること特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記検知手段は光学式のセンサであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記搬送手段は、いずれの大きさの記録媒体も前記第1の方向に関する中央位置が記録装置の基準位置を通過するように搬送することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記支持部材にはインクを吸収する吸収体が設けられており、予備吐出動作は前記吸収体の上で行われることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. インクを吐出するための複数のノズルを備えた記録ヘッドを第1の方向に往復走査させる走査手段と、記録媒体を前記第1の方向と交差する第2の方向に搬送する搬送手段と、前記記録ヘッドのノズル面と対向する位置に設けられ、前記搬送手段で搬送される記録媒体を支持する支持部材と、を備えるインクジェット記録装置における予備吐出位置の決定方法であって、
    入力されたデータに基づいて記録媒体の幅情報を取得する工程と、
    取得した前記幅情報の記録媒体であれば通過すると予測される前記支持部材の上の予測位置より前記第1の方向に関して内側の第1の位置と、前記予測位置よりも前記第1の方向に関して外側の第2の位置と、において前記走査手段に搭載された検知手段を用いて記録媒体の有無を検知する工程と、
    検知結果に基づいて前記支持部材の上の複数の予備吐出位置のうちいずれの位置で予備吐出動作を行うか決定する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置における予備吐出位置の決定方法。
  10. 前記決定する工程では、前記第1の位置で記録媒体が有と検知され、かつ、前記第2の位置で記録媒体が無と検知された場合に、前記第2の位置に対応する予備吐出位置で予備吐出動作を行うよう決定することを特徴とする請求項9に記載の決定方法。
  11. 前記第2の位置と当該第2の位置に対応する予備吐出位置との距離は、前記記録ヘッドで予備吐出動作を行っても記録媒体にインクが付着しない距離以上であることを特徴とする請求項9または10に記載の決定方法。
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