JP2002067444A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2002067444A
JP2002067444A JP2000257953A JP2000257953A JP2002067444A JP 2002067444 A JP2002067444 A JP 2002067444A JP 2000257953 A JP2000257953 A JP 2000257953A JP 2000257953 A JP2000257953 A JP 2000257953A JP 2002067444 A JP2002067444 A JP 2002067444A
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JP2000257953A
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Tomonari Hosaka
知成 保坂
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録品位を向上させるために記録媒体以外へ
の記録剤の付着を防ぐことが可能なプリンタ装置を提供
することである。 【解決手段】 記録ヘッドとともに移動しながら光を照
射しその光の反射光に基づいて、記録媒体の有無を検出
する光学的検出手段を動作させ、記録媒体の搬送とその
記録ヘッドの走査とによって記録を行うときに光学的検
出手段によって記録媒体の有無を検出し、その検出結果
に従って記録ヘッドによる記録動作の実行を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ装置に関
し、特に、印刷範囲の検出や給紙方法を変更可能なプリ
ンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、例えば、インクジェット方式を
採用したプリンタ装置における印刷範囲を検出する方法
として、装置の特定の位置に紙幅センサを設け、給紙動
作を実行した場合にそのセンサ位置に記録媒体があるか
どうかを判別し、さらにその記録用紙が定型用紙である
と仮定し、その定型用紙のサイズから印刷範囲を決定し
ていた。
【0003】また、装置のコストダウンを図るために紙
幅センサを備えていないプリンタ装置では、ホストコン
ピュータにより指定され送信された印刷命令に含まれる
用紙サイズなどから印刷範囲を決定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例のような紙幅センサを設けた記録装置においても定型
用紙以外の記録媒体を用いた場合には、定型用紙の印刷
範囲で印刷を行ってしまうために、特に、定型用紙以外
の記録媒体であってそのサイズが定型用紙より小さい記
録媒体が給紙された場合は記録媒体上でない位置に印刷
を行ってしまう可能性がある。その場合、インクなどの
記録剤が記録媒体を支持しているプラテン上に付着して
しまい、プリンタ装置内部を汚してしまうため、以降の
記録において用いる記録媒体にインクが付着し記録品位
を低下させてしまうという問題があった。
【0005】また、紙幅センサを備えていない廉価なプ
リンタ装置においては、ホストコンピュータから指定さ
れた印刷範囲より小さいサイズの記録媒体が給紙されて
も、それよりも大きい印刷範囲に記録を行ってしまうた
めに、同様に記録媒体の外にインクなどの記録剤が付着
し、装置内部がインクで汚れてしまい記録品位を低下さ
せてしまうという問題があった。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録品位を向上させるために記録媒体以外への記録
剤の付着を防ぐことが可能なプリンタ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のプリンタ装置は、以下のような構成からな
る。
【0008】即ち、記録ヘッドを用いて記録媒体に記録
剤を付着させることにより記録を行う装置であって、前
記記録ヘッドを走査させる走査手段と、前記走査手段に
装着され、記録ヘッドとともに移動しながら、光を照射
し、該光の反射光に基づいて、記録媒体の有無を検出す
る光学的検出手段と、前記記録媒体を搬送する搬送手段
と、前記搬送手段による記録媒体の搬送と、前記走査手
段による記録ヘッドの走査とによって記録を行うとき、
前記光学的検出手段によって記録媒体の有無を検出し、
該検出結果に従って、前記記録ヘッドによる記録動作の
実行を制御する制御手段とを有することを特徴とするプ
リンタ装置を備える。
【0009】さらに前記記録媒体を支持するプラテンを
有することが望ましい。
【0010】また、前記光学的検出手段は、光を照射す
る発光部と、その発光部から照射され物体に反射された
反射光を受光する受光部とを含む。
【0011】この光学的検出手段では、記録媒体による
光の反射率とプラテンによる光の反射率との違いに基づ
いて、受光部で受光する反射光の不連続性から記録媒体
の有無を判別すると良い。
【0012】このような構成で、前記制御手段は、走査
手段によって記録ヘッドを走査して記録媒体への記録を
行っている間に記録媒体の存在しないことが判別された
場合には、記録ヘッドによる記録動作を停止するように
制御することが好ましい。
【0013】さて、前記光学的検出手段による検出結果
に基づいて判断された記録媒体の印刷範囲に基づいて、
記録媒体への印刷範囲を変更するよう制御したり、前記
光学的検出手段による検出結果に基づいて判断された前
記記録媒体の大きさをホストコンピュータに通知するよ
うにプリンタ装置を構成しても良い。
【0014】以上のような記録媒体の印刷範囲及び記録
媒体の大きさを判断することは、実際の記録動作に先だ
って行っても良い。
【0015】また、前記プラテン上に記録媒体がない場
合に光学的検出手段を動作させプラテンの反射率を取得
することがより好ましい。
【0016】なお、前記記録ヘッドはインクを吐出して
記録を行うインクジェット記録ヘッドであることが好ま
しく、熱エネルギーを利用してインクを吐出するため
に、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気
熱変換体を備えていることがさらに望ましい。
【0017】以上の構成により本発明は、記録ヘッドと
ともに移動しながら光を照射しその光の反射光に基づい
て、記録媒体の有無を検出する光学的検出手段を動作さ
せ、記録媒体の搬送とその記録ヘッドの走査とによって
記録を行うときに光学的検出手段によって記録媒体の有
無を検出し、その検出結果に従って記録ヘッドによる記
録動作の実行を制御するよう動作する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の代表的な実施形態であるイ
ンクジェットプリンタ装置(以下、プリンタ装置とい
う)の構成を示す概観斜視図である。
【0020】図1に示すように、このプリンタ装置には
4個のヘッドカートリッジ1A、1B、1C、1Dがキ
ャリッジ2に交換可能に搭載されており、各ヘッドカー
トリッジ1A〜1D夫々は記録ヘッドとインクタンクと
を有し、また、記録ヘッドを駆動するための信号などを
授受するためのコネクタが設けられている。
【0021】これらヘッドカートリッジ1A〜1Dは、
それぞれ異なる色のインクを吐出してプリントを行うよ
うになっており、それらのインクタンクには、例えば、
ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエ
ロ(Y)などの異なるインクがそれぞれ収容されてい
る。各ヘッドカートリッジ1A〜1Dはキャリッジ2に
交換可能に搭載されており、キャリッジ2は、夫々のヘ
ッドカートリッジに備えられたコネクタを介してヘッド
カートリッジ1A〜1Dに駆動信号等を伝達するための
コネクタホルダ(電気接続部)が設けられている。
【0022】以下、ヘッドカートリッジ1A〜1Dの全
体を言及するときには、図1にも示されているように、
ヘッドカートリッジ1として言及する。
【0023】さて、キャリッジ2はその走査方向に延在
してプリンタ装置本体に設置されたガイドシャフト3に
沿って往復移動可能に案内支持されている。そして、キ
ャリッジ2はキャリアモータ4によりモータプーリ5、
従動プーリ6およびタイミングベルト7等の駆動機構を
介して駆動されるとともにその位置および移動が制御さ
れる。
【0024】そして、キャリッジ2が図1において左か
ら右へと移動するときに、インクが吐出されて記録が行
われる。
【0025】プリント用紙やプラスチック薄板等の記録
媒体8は、2組の搬送ローラ9、10及び11、12の
回転により、ヘッドカートリッジ1の吐出口面と対向す
る位置(プリント部)を通って搬送(紙送り)される。
なお、記録媒体8は、プリント部において平坦なプリン
ト面を形成するように、その裏面をプラテン20により
支持されている。この場合、キャリッジ2に搭載された
各ヘッドカートリッジ1は、それらの吐出口面がキャリ
ッジ2から下方へ突出して前記2組の搬送ローラ対の間
で記録媒体8と並行になるように保持されている。
【0026】さて、14はヘッドカートリッジ1の記録
ヘッドの前面をキャップするキャップ部材であり、15
はこのキャップ内を吸引する吸引器、16は吸引ポンプ
であり、これらによって記録ヘッドの吸引回復を行う。
また、18はクリーニングブレードで、17はこのブレ
ードを上下方向に移動可能にする部材である。ブレード
は、この形態でなく周知のクリーニングブレードが本例
に適用できることは言うまでもない。
【0027】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジ2がホームポジションである図1
の左側の領域に来た時に所望の処理が行えるように構成
されている。
【0028】また、反射型光学センサ30がキャリッジ
2に設けられている。
【0029】図2は反射型光学センサ30と記録媒体8
との位置関係を示す図である。
【0030】図2に示すように、キャリッジ2に設けら
れた反射型光学センサ30は発光部31と受光部32を
有し、発光部31から照射された光(入射光:IIN)3
5は記録媒体8上で反射し、その反射光(IREF)37
を受光部32で検出することができる。そして、その検
出信号はフレキシブルケーブル(不図示)を介してプリ
ンタ装置の電気基板上に設けられる制御回路に伝えら
れ、そのA/D変換器によりディジタル信号に変換され
る。
【0031】なお、この実施形態で用いる反射型光学セ
ンサ30は低コストの比較的低解像度のものを用いてい
る。
【0032】図3はプリンタ装置の制御回路の構成を示
すブロック図である。制御回路を示す同図において、1
700は記録信号を入力するインタフェース、1701
はMPU、1702はMPU1701が実行する制御プ
ログラムを格納するROM、1703は各種データ(上
記記録信号や記録ヘッドに供給される記録データ等)を
保存しておくDRAMである。1704は記録ヘッド1
708に対する記録データの供給制御を行うゲートアレ
イ(G.A.)であり、インタフェース1700、MP
U1701、RAM1703間のデータ転送制御も行
う。1710は記録ヘッド1708を搬送するためのキ
ャリアモータ、1709は記録紙搬送のための搬送モー
タである。1705は記録ヘッドを駆動するヘッドドラ
イバ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ170
9、キャリアモータ1710を駆動するためのモータド
ライバである。
【0033】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッド170
8が駆動され、記録が行われる。
【0034】また、反射型光学センサ30からの出力は
A/D変換器31に入力されてデジタル信号に変換さ
れ、そのデジタル信号はMPU1701へと入力され
る。
【0035】本来、反射型光学センサ30は複数の記録
ヘッド間の位置ずれや、往復プリント位置の自動調整に
使用されるが、この実施形態では、記録媒体の大きさを
検出する手段として用いる。
【0036】ホストコンピュータ(以下、ホストとい
う)等により印刷命令が出されると、そのデータはイン
タフェース1700を介して受信されDRAM1703
に設けられているプリントバッファに展開される。この
データに従って、記録媒体の搬送位置を計算し搬送モー
タ1709により記録媒体をプラテン20上に搬送す
る。また、キャリッジ2の走査範囲を計算し、この走査
中にヘッドカートリッジ1に電気信号を送ることにより
インクを吐出して印刷を行う。
【0037】一方、キャリッジ2を走査している最中に
反射型光学センサ30の発光部31から記録媒体8に対
して光を照射し、受光部32によりその反射光37を検
出しこの反射光に基づいて得られる反射型光学センサ3
0からの出力をA/D変換して、記録媒体8の反射率を
計測する。
【0038】通常のインクジェットプリンタ装置に使わ
れる記録媒体は反射率が非常に高いので、プラテン20
は極度に反射率が低い部材(例えば、黒色のプラスティ
ック部材や黒色の硬質ゴムなど)で製造しておく。従っ
て、記録媒体の搬送によって、反射型光学センサ30に
よって照射される部分が記録媒体からプラテンへ或いは
その逆に変わるときにその反射率は不連続的に変化す
る。この実施形態ではこの計測された反射率の違いを利
用して、記録媒体とプラテンとの境界を検知し、記録媒
体の大きさを検出する。
【0039】また、反射型光学センサ30は記録がなさ
れるときにはキャリッジ移動方向(主走査方向)に対し
て記録ヘッドよりも前方に位置することになるため、主
走査方向に関する印刷範囲が記録媒体の大きさを超える
場合にはそのことも検知できるので、この場合には記録
媒体の境界まで記録を行い、その後の記録を停止するこ
とによってプラテン20上へのインクの吐出を防ぐよう
にしている。
【0040】図4は反射型光学センサ30を用いた例え
ば、記録用紙などの記録媒体1枚分に対する記録制御を
示すフローチャートである。
【0041】まず、ステップS10では記録紙を記録装
置の用紙スタッカ(不図示)から搬送して給紙し、その
給紙時にステップS15では反射型光学センサ30を用
いて反射率(REF)を測定し、ステップS20ではそ
の反射率をプラテンの反射率を反映した所定の閾値(I
TH)と比較する。
【0042】ここで、REF≧ITHであれば、反射型光
学センサ30が記録紙を検出したと判断し、処理はステ
ップS25に進み記録紙先端を検出したと判断する。こ
れに対して、REF<ITHであれば、記録紙先端は未検
出であると判断し、処理はステップS10に戻り記録紙
の搬送を続行する。
【0043】記録紙の先端が検出されると、処理はステ
ップS30においてキャリッジ2を移動させて記録動作
を開始する。このとき、ステップS35では反射型光学
センサ30を用いて反射率の測定を行う。そして、ステ
ップS40では、その反射率を所定の閾値(ITH)と比
較する。ここで、REF≧ITHであれば、反射型光学セ
ンサ30が記録紙を検出していると判断して、処理はス
テップS40に進んで、インクカートリッジ1からイン
クを吐出して記録動作を行う。これに対して、REF<
ITHであれば、キャリッジ2は記録紙の外側に移動して
しまったと判断し、処理はステップS50に進み、記録
動作を停止する。
【0044】その後、処理はステップS55において、
記録を継続するかどうかを調べる。ここで、未だ記録紙
1枚分の記録が未終了であると判断したなら、処理はス
テップS60に進み記録紙の搬送を行い、さらに、ステ
ップS65では反射型光学センサ30を用いて反射率の
測定を行う。
【0045】次に、ステップS70では、その反射率を
所定の閾値(ITH)と比較する。REF≧ITHであれ
ば、反射型光学センサ30が記録紙を検出していると判
断して、処理はステップS30に戻り、記録動作を続行
する。これに対して、REF<ITHであれば、処理はス
テップS75に進んで、記録紙の後端が検出されたと判
断し、処理はステップS80に進み、記録動作を終了す
る。
【0046】また、ステップS55において、記録紙1
枚分の記録終了であると判断した場合にも処理はステッ
プS80に進んで、記録動作を終了する。
【0047】従って以上説明した実施形態に従えば、記
録紙の搬送に伴って反射型光学センサ30を用いて記録
紙の先端と後端とを検出し、また、キャリッジ走査によ
る記録動作中にはその走査方向についての記録紙端を検
出し、記録動作の実行を制御するので、たとえ、記録紙
のサイズが記録データの意図したものより小さい場合で
も、その記録紙の外側に記録がなされることが防止され
る。
【0048】これにより、プラテンにインクが付着する
ことが防止され、続く記録においても記録品位の低下を
防ぐことが可能となる。
【0049】なお、通常、記録媒体とプラテンの反射率
には非常に差があるため、記録媒体の境界の検出である
が、記録装置の電源投入時などの初期処理中などにプラ
テン上に記録媒体がない状況において、プラテンの反射
率を計測し、その測定値を閾値として記録媒体の境界の
検出に使用しても良い。これにより、一層確実な境界の
検出が可能となる。
【0050】
【他の実施形態】また、記録媒体8の大きさを記録を行
う前に自動的に検出し、その印刷範囲をホストに返却し
てホストによる種々の制御を行っても良い。
【0051】例えば、ホストから印刷命令が出される
と、記録装置はまずプラテン20上に記録媒体の給紙を
行い、反射型光学センサ30の発光部31から光を照射
しながらキャリッジ2をホームポジションから移動す
る。そのとき、計測された反射率から、記録媒体とプラ
テンの境界を判断してキャリッジ2の移動距離により記
録媒体8の主走査方向についての大きさを検出する。そ
して、その検出結果(記録媒体のサイズ)をホストに送
信する。
【0052】なお、記録媒体のサイズの検出はホストか
らの印刷命令によって行ってもよいが、予め設定された
印刷範囲検出命令などによっても実現しても良い。
【0053】これにより、ホストは記録を行う前に印刷
可能な範囲が分かるために。事前に印刷不可能な部分の
有無を判断し、警告を例えばメッセージ表示することに
よりユーザに対して通知することができる。このように
して、記録不可能な部分を事前に検出することにより、
記録品位の劣化を防ぐことが可能になる。
【0054】また、印刷可能範囲を事前に検出すること
により、印刷範囲を記録媒体の中心部に移動したり、記
録媒体の片方に寄せて記録するように制御することも可
能となり、情報の欠落のないより効果的な印刷が行え
る。この記録位置の移動は、ホストでの印刷命令の変更
によっても良いし、記録装置自身の自動的な判断によっ
ても良い。
【0055】またさらに、印刷命令の発行時のみなら
ず、印刷命令が発行前に事前に記録媒体の大きさを計測
するようにしても良く、これによって、実際の印刷命令
発行時には、より高速な処理が行えるといった利点もあ
る。
【0056】なお、以上説明した実施形態ではインクジ
ェット記録装置を例として説明したが記録装置の記録方
式はインクジェット方式にのみ限定されるものではな
い。例えば、インクリボンを用いた熱転写方式の記録装
置にも本発明は同様に適用することができる。さらに、
これ以外にも、キャリッジに搭載された記録ヘッドを介
して記録剤を記録媒体に付着される記録方式であれば、
本発明を同様に適用することができる。
【0057】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0058】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0059】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0060】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0061】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0062】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0063】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0064】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0065】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0066】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0067】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0068】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0069】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0070】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0071】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録ヘッドとともに移動しながら光を照射しその光の反射
光に基づいて、記録媒体の有無を検出する光学的検出手
段を動作させ、記録媒体の搬送とその記録ヘッドの走査
とによって記録を行うときに光学的検出手段によって記
録媒体の有無を検出し、その検出結果に従って記録ヘッ
ドによる記録動作の実行を制御するので、記録媒体が存
在する場所にのみ記録剤を付着させて記録を行うことが
できる。
【0073】これにより、記録媒体のない場所への記録
剤の付着が防止され、例えば、プラテンなどの記録媒体
がない場所を記録剤によって不要に汚すことがなくな
り、続いて記録に用いられる記録媒体を不要な記録剤の
付着によって汚してしまい、記録品位が劣化することが
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
トプリンタ装置の構成を示す概観斜視図である。
【図2】反射型光学センサ30と記録媒体8との位置関
係を示す図である。
【図3】プリンタ装置の制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図4】反射型光学センサ30を用いた記録用紙1枚分
に対する記録制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 3 ガイドシャフト 4 キャリアモータ 5 モータプーリ 6 従動プーリ 7 タイミングベルト 8 記録媒体 9、10、11、12 搬送ローラ 20 プラテン 30 光学センサ 31 発光部 32 受光部 33 入射光 34 反射光

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを用いて記録媒体に記録剤を
    付着させることにより記録を行う装置であって、 前記記録ヘッドを走査させる走査手段と、 前記走査手段に装着され、記録ヘッドとともに移動しな
    がら、光を照射し、該光の反射光に基づいて、記録媒体
    の有無を検出する光学的検出手段と、 前記記録媒体を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段による記録媒体の搬送と、前記走査手段に
    よる記録ヘッドの走査とによって記録を行うとき、前記
    光学的検出手段によって記録媒体の有無を検出し、該検
    出結果に従って、前記記録ヘッドによる記録動作の実行
    を制御する制御手段とを有することを特徴とするプリン
    タ装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体を支持するプラテンをさら
    に有することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光学的検出手段は、 光を照射する発光部と、 前記発光部から照射され物体に反射された反射光を受光
    する受光部とを含むことを特徴とする請求項2に記載の
    プリンタ装置。
  4. 【請求項4】 前記光学的検出手段は、前記記録媒体に
    よる光の反射率と前記プラテンによる光の反射率との違
    いに基づいて、前記受光部で受光する反射光の不連続性
    から記録媒体の有無を判別する判別手段を含むことを特
    徴とする請求項3に記載のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記走査手段によって
    前記記録ヘッドを走査して前記記録媒体への記録を行っ
    ている間に、前記判別手段によって前記記録媒体の存在
    しないことが判別された場合には、前記記録ヘッドによ
    る記録動作を停止することを特徴とする請求項4に記載
    のプリンタ装置。
  6. 【請求項6】 前記光学的検出手段による検出結果に基
    づいて判断された前記記録媒体の印刷範囲に基づいて、
    前記記録媒体への印刷範囲を変更するよう制御する印刷
    範囲制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1
    に記載のプリンタ装置。
  7. 【請求項7】 前記光学的検出手段による検出結果に基
    づいて判断された前記記録媒体の大きさを、ホストコン
    ピュータに通知する通知手段をさらに有することを特徴
    とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  8. 【請求項8】 前記プラテン上に記録媒体がない場合に
    前記光学的検出手段を動作させ前記プラテンの反射率を
    取得することを特徴とする請求項2に記載のプリンタ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記光学的検出手段による検出結果に基
    づいて前記記録媒体の印刷範囲及び前記記録媒体の大き
    さを判断することは、実際の記録動作に先だってなされ
    ることを特徴とする請求項6又は7に記載のプリンタ装
    置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  11. 【請求項11】 前記インクジェット記録ヘッドは、熱
    エネルギーを利用してインクを吐出するために、インク
    に与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を
    備えていることを特徴とする請求項10に記載のプリン
    タ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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