JP2004322476A - 記録方法及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ふち無し記録を行うときにも、またそうでないときにも記録媒体の給紙誤差をなくして正確な記録ができ、特にふち無し記録では記録媒体以外には極力記録がなされないようにできる記録方法及び記録装置を提供することである。
【解決手段】搬送給紙された記録媒体の左端と右端との少なくともいずれかをセンサを用いて検知し、検知された記録媒体の端部位置と記録媒体に関して想定されている基準位置とを比較し、その比較結果に基づいて、記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をずらしたり、或いは、その記録ヘッドに供給する記録信号の供給を制限するようにして記録を行う。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録方法及び記録装置に関し、特に、例えば、インクジェット記録ヘッドを搭載した記録装置に適用される記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクジェットプリンタでは、記録紙のような記録媒体の給紙機構の給紙誤差は機構的な仕様とみなされ、その給紙誤差に補正処理を施すことは特にしていない。
【0003】
そのため、記録媒体に対してふち無し記録モードで記録を行う場合、例えば、給紙誤差などを考慮してふち無し印刷するために、記録する範囲を記録媒体の左右端より外側になるようにして記録を行っていた。
【0004】
言い換えると、給紙誤差を考慮して例えば記録紙の紙端のデータを記録しないような制御は行っていなかった(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−169155号公報。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら上記従来例では、給紙誤差を機能的な仕様としていたので、記録動作には必ず給紙誤差が含まれていた。また、ふち無し記録を行うときは、給紙誤差を考慮して、例えば、記録紙の紙幅サイズのデータより少し大きなデータを記録に用いることにより、ふち無し印字を実現していた。そのため、ふち無し記録の時は、記録紙以外の部分に記録ヘッドからのインク吐出が発生し、その結果、そのインクによるミストが多くなって、これが記録装置内部の記録紙以外の部分に付着し、装置の不具合の原因ともなるという問題があった。
【0007】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、ふち無し記録を行うときにも記録媒体の給紙誤差をなくして正確な記録を行いながら記録媒体以外には記録がなされないようにするとともに、ふち無し記録以外の記録でも給紙誤差をなくしてより正確な位置に記録ができる記録方法及び記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の記録方法は以下の工程からなる。
【0009】
即ち、搬送給紙された記録媒体の左端と右端との少なくともいずれかをセンサを用いて検知する検知工程と、前記検知工程において検知された記録媒体の端部位置と前記記録媒体に関して想定されている基準位置とを比較する比較工程と、前記比較工程における比較結果に基づいて、前記記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をずらしたり、或いは、前記記録ヘッドに供給する記録信号の供給を制限するように設定する設定工程と、前記設定工程における設定に基づいて、前記記録ヘッドを駆動して記録を行う記録工程とを有することを特徴とする記録方法を備える。
【0010】
また本発明は、上記構成の方法を記録装置に適用することによって実現しても良い。その記録装置は以下のような構成からなる。
【0011】
即ち、記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、搬送給紙された記録媒体の左端と右端との少なくともいずれかを検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された記録媒体の端部位置と前記記録媒体に関して想定されている基準位置とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように前記記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をずらしたり、或いは、前記記録ヘッドに供給する記録信号の供給を制限するように設定する設定手段と、前記設定手段による設定に基づいて、前記記録ヘッドを駆動して記録を行う記録手段とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
さて以上のような解決手段の構成をさらに詳しく言えば、前記比較手段による比較結果、前記検知された記録媒体の端部位置と前記基準位置との差が所定の閾値より大きい場合に、前記設定手段は、前記記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように、前記記録ヘッドに供給する記録信号の供給を制限するように設定することが望ましい。
【0013】
一方、前記比較手段による比較結果、前記検知された記録媒体の端部位置と前記基準位置との差が所定の閾値以下である場合に、前記設定手段は、前記記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように前記記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をずらすように設定することが望ましい。
【0014】
この場合には、前記記録媒体の用紙種類が普通紙か或いはそれ以外の種類かを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づいて、これまでに搬送給紙された記録媒体の端部位置の平均値と前記検出手段により今回検知された記録媒体の端部位置との差を計算する計算手段とをさらに備え、前記設定手段が、前記計算手段によって計算された差を考慮して前記記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をずらす量を決定すると良い。
【0015】
また、前記記録手段による記録は前記記録媒体のサイズいっぱいに記録を行うことを特徴とするものである。
【0016】
なおまた、前記記録ヘッドはインクジェット記録ヘッドであり、前記記録剤はインクであることが望ましい。その場合、前記インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えていることが望ましい。
【0017】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
【0018】
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0019】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0020】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0021】
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
【0022】
<インクジェット記録装置の説明(図1)>
図1は本発明の代表的な実施形態であるインクジェット記録装置1の構成の概要を示す外観斜視図である。
【0023】
図1に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置という)は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2にキャリッジモータM1によって発生する駆動力を伝達機構4より伝え、キャリッジ2を矢印A方向に往復移動させるとともに、例えば、記録紙などの記録媒体Pを給紙機構5を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド3から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。
【0024】
また、記録ヘッド3の状態を良好に維持するためにキャリッジ2を回復装置10の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド3の吐出回復処理を行う。
【0025】
記録装置1のキャリッジ2には記録ヘッド3を搭載するのみならず、記録ヘッド3に供給するインクを貯留するインクカートリッジ6を装着する。インクカートリッジ6はキャリッジ2に対して着脱自在になっている。
【0026】
図1に示した記録装置1はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ2にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
【0027】
さて、キャリッジ2と記録ヘッド3とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド3は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施形態の記録ヘッド3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用し、熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備え、その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
【0028】
図1に示されているように、キャリッジ2はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構4の駆動ベルト7の一部に連結されており、ガイドシャフト13に沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ2は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト13に沿って往復移動する。また、キャリッジ2の移動方向(矢印A方向)に沿ってキャリッジ2の絶対位置を示すためのスケール8が備えられている。この実施形態では、スケール8は透明なPETフィルムに必要なピッチで黒色のバーを印刷したものを用いており、その一方はシャーシ9に固着され、他方は板バネ(不図示)で支持されている。
【0029】
また、記録装置1には、記録ヘッド3の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられており、キャリッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が往復移動されると同時に、記録ヘッド3に記録信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって記録が行われる。
【0030】
さらに、図1において、14は記録媒体Pを搬送するために搬送モータM2によって駆動される搬送ローラ、15はバネ(不図示)により記録媒体Pを搬送ローラ14に当接するピンチローラ、16はピンチローラ15を回転自在に支持するピンチローラホルダ、17は搬送ローラ14の一端に固着された搬送ローラギアである。そして、搬送ローラギア17に中間ギア(不図示)を介して伝達された搬送モータM2の回転により、搬送ローラ14が駆動される。
【0031】
またさらに、20は記録ヘッド3によって画像が形成された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するための排出ローラであり、搬送モータM2の回転が伝達されることで駆動されるようになっている。なお、排出ローラ20は記録媒体Pをバネ(不図示)により圧接する拍車ローラ(不図示)により当接する。22は拍車ローラを回転自在に支持する拍車ホルダである。
【0032】
またさらに、記録装置1には、図1に示されているように、記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2の記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置(例えば、ホームポジションに対応する位置)に、記録ヘッド3の吐出不良を回復するための回復装置10が配設されている。
【0033】
回復装置10は、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構11と記録ヘッド3の吐出口面をクリーニングするワイピング機構12を備えており、キャッピング機構11による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置内の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的に排出させ、それによって、記録ヘッド3のインク流路内の粘度の増したインクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理を行う。
【0034】
また、非記録動作時等には、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピング機構11によるキャッピングすることによって、記録ヘッド3を保護するとともにインクの蒸発や乾燥を防止することができる。一方、ワイピング機構12はキャッピング機構11の近傍に配され、記録ヘッド3の吐出口面に付着したインク液滴を拭き取るようになっている。
【0035】
これらキャッピング機構11及びワイピング機構12により、記録ヘッド3のインク吐出状態を正常に保つことが可能となっている。
【0036】
<インクジェット記録装置の制御構成(図2)>
図2は図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【0037】
図2に示すように、コントローラ600は、MPU601、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納したROM602、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド3の制御のための制御信号を生成する特殊用途集積回路(ASIC)603、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等を設けたRAM604、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行うシステムバス605、以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給するA/D変換器606などで構成される。
【0038】
また、図2において、610は画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホスト装置と総称される。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。
【0039】
さらに、620はスイッチ群であり、電源スイッチ621、プリント開始を指令するためのプリントスイッチ622、及び記録ヘッド3のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するための回復スイッチ623など、操作者による指令入力を受けるためのスイッチから構成される。630はホームポジションhを検出するためのフォトカプラなどの位置センサ631、環境温度を検出するために記録装置の適宜の箇所に設けられた温度センサ632、記録紙端を検知する紙端検知センサ633等から構成される装置状態を検出するためのセンサ群である。
【0040】
紙端検知センサ633において検知された記録紙端の位置情報はRAM604に格納され、装置が動作している間に検知される位置情報の平均値を計算するのに用いられる。なお、より長期的な検知位置情報を用いた平均値を求める場合には、EEPROMやFeRAMなどの不揮発性メモリを実装すると良い。
【0041】
さらに、640はキャリッジ2を矢印A方向に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバ、642は記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。
【0042】
ASIC603は、記録ヘッド3による記録走査の際に、RAM602の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出ヒータ)の駆動データ(DATA)を転送する。
【0043】
次に、以上の構成の記録装置を用いた記録紙の紙端検知とそれに伴う記録について3つの実施形態を説明する。
【0044】
<第1実施形態(図3〜図4)>
ここでは、記録紙の右端のみ検知可能な構成を例に説明する。
【0045】
図3は記録紙Pの右端のみ検知可能な構成を示す図である。なお、図3において、図1及び図2において言及したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付しており、図3は記録紙の紙端検知構成を示すために、図1の矢印F方向に記録装置を眺めたものとして図示している。
【0046】
図3(a)はキャリッジ2が機構的に動作できる左側限界位置にいる場合の様子を示す図であり、この図によれば、紙端検知センサ633は記録紙Pの左端より内側にあるため、機構的にその紙の左端を検知できない。これは、記録装置の小型化のために装置の幅をなるべく小さくするためである。
【0047】
一方、図3(b)はキャリッジ2が機構的に動作できる右側限界位置にいる場合の様子を示す図であり、この図によれば、紙端検知センサ633は記録紙Pの右端より外側にあるため、その紙の右端を検知できる。
【0048】
図4はこの実施形態に従う記録動作を示すフローチャートである。
【0049】
まず、ステップS101では、記録紙Pの給紙後に紙端検知センサ633を用いて、右端検知処理を行う。次に、ステップS102では、検知した右端位置から記録開始基準位置(PRIGHT)を求め、さらにステップS103では検知位置から求めた基準位置と実際の制御で使用している記録開始の基準位置の理論値(PRIGHT0)との誤差(RERR1=PRIGHT−PRIGHT0)を求める。
【0050】
ステップS104ではその誤差の絶対値(|PERR1|)と閾値(TH1)(これは機構上の仕様の給紙誤差に若干のマージンを足した値)とを比較する。
【0051】
ここで、|PERR1|>TH1、即ち、右端検知位置から求めた記録開始基準位置とその基準位置の理論値との誤差が閾値より大きい場合は、小さいサイズの記録紙を給紙したと判断して、処理はステップS105に進む。そして、ステップS105では、順方向記録(記録ヘッドのホームポジションから離れる方向にキャリッジが移動しながら記録を行う)の場合は、記録ヘッドの記録要素にヒートパルスを印加する区間(ヒートウィンドウ)の終了位置の最大位置を右端検知位置に補正(逆方向記録(記録ヘッドのホームポジションに近づく方向にキャリッジが移動しながら記録を行う)の場合は、ヒートウィンドウの開始位置の最大位置を右端検知位置に補正)して、補正された位置まで記録データを記録ヘッドに供給するように設定する(この処理をデータカット処理設定という)を行う。
【0052】
これに対して、|PERR1|≦TH1、即ち、閾値が誤差の絶対値以下の場合は、正しいサイズの紙を給紙したと判断して、処理はステップS106以降の給紙誤差補正処理へ進む。この給紙誤差補正処理は、誤差分(PERR1)だけヒートウィンドウ全体(開始位置と終了位置)をずらす。
【0053】
さて、ステップS106では記録モードが普通紙モードか或いは他の記録モードかを判別する。ここで、記録モードが普通紙モードであると判別された場合は、処理はステップS107に進み、紙幅の大きさのばらつきがあると考えられるため、紙の大きさのばらつき誤差を取り除くために、これまでに給紙動作を行ったときに検知した記録紙の右端位置(累積平均値)と今回検知した右端位置の誤差を求める。その後処理はステップS108に進む。これに対して、記録モードが普通紙モード以外のモード(例えば、光沢紙モード)であると判別された場合には、処理はそのままステップS108に進む。
【0054】
ステップS108では、ステップS103において求められた記録開始の基準位置の理論値との誤差(PEER1)からステップS107において求められた紙の大きさのばらつき誤差を取り除いて、ヒートウィンドウ全体(開始位置と終了位置)をずらす量を決定する。そして、ステップS109ではヒートウィンドウ全体(開始位置と終了位置)をずらすように設定する。
【0055】
さらに、ステップS110では、順方向記録のときは記録の終了位置(逆方向記録のときは開始位置)が右端検知位置を超えるかどうかをチェックする。
【0056】
ここで、順方向記録のときは記録終了位置が右端検知位置よりさらに右側(記録紙の外側)にあると判断された場合、また逆方向記録のときは記録開始位置が右端検知位置よりさらに右側(記録紙の外側)にあると判断された場合、処理はステップS111に進み、順方向記録のときはヒートウィンドウの終了位置(逆方向記録のときは開始位置)の限界位置を右端検知位置にしてデータカット処理設定を行う。これに対して、順方向記録のときは記録終了位置が右端検知位置より左側(記録紙の内側)にあると判断された場合、また逆方向記録のときは記録開始位置が右端検知位置より左側(記録紙の内側)にあると判断された場合、処理はそのままステップS112に進む。
【0057】
最後に、ステップS112では、ステップS105或いはステップS111において行われたデータカット処理設定、或いは、ステップS109において行われたヒートウィンドウずらしに基づいて、キャリッジを移動させて、記録動作を開始する。
【0058】
従って以上説明した実施形態に従えば、記録用紙の右端が検出可能構成では、その記録用紙の右端を越えて記録がなされないように制御されるので、例えば、ふち無し記録を行うときでも、記録用紙の右端を越えてインクが吐出されることがなくなり、インクの無駄な消費を防ぐことができ、記録用紙以外のところにインクミストが飛散して装置に不具合をきたすこともなくなる。
【0059】
<第2実施形態(図5〜図6)>
ここでは、記録紙の左端のみ検知可能な構成を例に説明する。
【0060】
図5は記録紙Pの左端のみ検知可能な構成を示す図である。なお、図5において、図1及び図2において言及したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付しており、図5は記録紙の紙端検知構成を示すために、図1の矢印F方向に記録装置を眺めたものとして図示している。
【0061】
図5(a)はキャリッジ2が機構的に動作できる左側限界位置にいる場合の様子を示す図であり、この図によれば、紙端検知センサ633は記録紙Pの左端より外側にあるため、機構的にその紙の左端を検知できる。
【0062】
一方、図5(b)はキャリッジ2が機構的に動作できる右側限界位置にいる場合の様子を示す図であり、この図によれば、紙端検知センサ633は記録紙Pの右端より内側にあるため、その紙の右端を検知できない。これは、記録装置の小型化のために装置の幅をなるべく小さくするためである。
【0063】
図6はこの実施形態に従う記録動作を示すフローチャートである。
【0064】
まず、ステップS201では、記録紙Pの給紙後に紙端検知センサ633を用いて、左端検知処理を行う。次に、ステップS202では、検知した左端位置から記録開始基準位置(PLEFT)を求め、さらにステップS203では検知位置から求めた基準位置と実際の制御で使用している記録開始の基準位置の理論値(PLEFT0)との誤差(RERR2=PLEFT−PLEFT0)を求める。
【0065】
ステップS204ではその誤差の絶対値(|PERR2|)と閾値(TH2)(これは機構上の仕様の給紙誤差に若干のマージンを足した値)とを比較する。
【0066】
ここで、|PERR2|>TH2、即ち、左端検知位置から求めた記録開始基準位置とその基準位置の理論値との誤差が閾値より大きい場合は、小さいサイズの記録紙を給紙したと判断して、処理はステップS205に進む。そして、ステップS205では、順方向記録(記録ヘッドのホームポジションから離れる方向にキャリッジが移動しながら記録を行う)の場合は、記録ヘッドの記録要素にヒートパルスを印加する区間(ヒートウィンドウ)の開始位置の最小位置を左端検知位置に補正(逆方向記録(記録ヘッドのホームポジションに近づく方向にキャリッジが移動しながら記録を行う)の場合は、ヒートウィンドウの終了位置の最小位置を左端検知位置に補正)して、補正された位置から記録データを記録ヘッドに供給するように設定する(この処理をデータカット処理設定という)を行う。
【0067】
これに対して、|PERR2|≦TH2、即ち、閾値が誤差の絶対値以下の場合は、正しいサイズの紙を給紙したと判断して、処理はステップS206以降の給紙誤差補正処理へ進む。この給紙誤差補正処理は、誤差分(PERR2)だけヒートウィンドウ全体(開始位置と終了位置)をずらす。
【0068】
さて、ステップS206では記録モードが普通紙モードか或いは他の記録モードかを判別する。ここで、記録モードが普通紙モードであると判別された場合は、処理はステップS207に進み、紙幅の大きさのばらつきがあると考えられるため、紙の大きさのばらつき誤差を取り除くために、これまでに給紙動作を行ったときに検知した記録紙の左端位置(累積平均値)と今回検知した左端位置の誤差を求める。その後処理はステップS208に進む。これに対して、記録モードが普通紙モード以外のモード(例えば、光沢紙モード)であると判別された場合には、処理はそのままステップS208に進む。
【0069】
ステップS208では、ステップS203において求められた記録開始の基準位置の理論値との誤差(PEER2)からステップS207において求められた紙の大きさのばらつき誤差を取り除いて、ヒートウィンドウ全体(開始位置と終了位置)をずらす量を決定する。そして、ステップS209ではヒートウィンドウ全体(開始位置と終了位置)をずらすように設定する。
【0070】
さらに、ステップS210では、順方向記録のときは記録の開始位置(逆方向記録のときは終了位置)が左端検知位置を超えるかどうかをチェックする。
【0071】
ここで、順方向記録のときは記録開始位置が左端検知位置よりさらに左側(記録紙の外側)にあると判断された場合、また逆方向記録のときは記録終了位置が左端検知位置よりさらに左側(記録紙の外側)にあると判断された場合、処理はステップS211に進み、順方向記録のときはヒートウィンドウの開始位置(逆方向記録のときは終了位置)の限界位置を左端検知位置にしてデータカット処理設定を行う。これに対して、順方向記録のときは記録開始位置が左端検知位置より右側(記録紙の内側)にあると判断された場合、また逆方向記録のときは記録終了位置が左端検知位置より右側(記録紙の内側)にあると判断された場合、処理はそのままステップS212に進む。
【0072】
最後に、ステップS212では、ステップS205或いはステップS211において行われたデータカット処理設定、或いは、ステップS209において行われたヒートウィンドウづらしに基づいて、キャリッジを移動させて、記録動作を開始する。
【0073】
従って以上説明した実施形態に従えば、記録用紙の左端が検出可能構成では、その記録用紙の左端を越えて記録がなされないように制御されるので、例えば、ふち無し記録を行うときでも、記録用紙の左端を越えてインクが吐出されることがなくなり、インクの無駄な消費を防ぐことができ、記録用紙以外のところにインクミストが飛散して装置に不具合をきたすこともなくなる。
【0074】
<第3実施形態(図7〜図8)>
ここでは、記録紙の左右両端を検知可能な構成を例に説明する。
【0075】
図7は記録紙Pの左右両端を検知可能な構成を示す図である。なお、図7において、図1及び図2において言及したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付しており、図7は記録紙の紙端検知構成を示すために、図1の矢印F方向に記録装置を眺めたものとして図示している。また、図7において、紙端検知センサ633はその大きさや位置については誇張して描かれているが、実際にはキャリッジ2の内部に備えられている。
【0076】
図7(a)はキャリッジ2が機構的に動作できる左側限界位置にいる場合の様子を示す図であり、この図によれば、紙端検知センサ633は記録紙Pの左端より外側にあるため、機構的にその紙の左端を検知できる。
【0077】
一方、図7(b)はキャリッジ2が機構的に動作できる右側限界位置にいる場合の様子を示す図であり、この図によれば、紙端検知センサ633は記録紙Pの右端より外側にあるため、その紙の右端を検知できる。
【0078】
図8はこの実施形態に従う記録動作を示すフローチャートである。
【0079】
まず、ステップS301では、記録紙Pの給紙後に紙端検知センサ633を用いて、左右両端検知処理を行う。次に、ステップS302では、検知した左端位置から記録開始基準位置(PLEFT)を求め、さらにステップS303では検知位置から求めた基準位置と実際の制御で使用している記録開始の基準位置の理論値(PLEFT0)との誤差(RERR2=PLEFT−PLEFT0)を求める。なお、図7から分かるように、記録紙Pの左端はホームポジションから近い位置にある。
【0080】
ステップS304ではその誤差の絶対値(|PERR2|)と閾値(TH2)(これは機構上の仕様の給紙誤差に若干のマージンを足した値)とを比較する。
【0081】
ここで、|PERR2|>TH2、即ち、左端検知位置から求めた記録開始基準位置とその基準位置の理論値との誤差が閾値より大きい場合は、仕様外のサイズの記録紙を給紙したと判断して、処理はステップS305に進む。
【0082】
そして、ステップS305では、記録ヘッドの記録要素にヒートパルスを印加する区間(ヒートウィンドウ)の開始位置と終了位置を誤差分だけすらす処理(これを給紙位置補正処理)を行う。さらに、処理はステップS312に進み、記録データに基づく記録の右端位置(ホームポジションより遠い側の端)が右端検知位置を超えるかどうかをチェックする。
【0083】
ここで、記録の右端位置が右端検知位置よりさらに右側(記録紙の外側)にあると判断された場合、処理はステップS313に進み、順方向記録のときはヒートウィンドウの終了位置(或いは逆方向記録のときは開始位置)を右端検知位置にして、順方向記録であればその右端検知位置まで、或いは逆方向記録であればその右端検知位置から記録データを記録ヘッドに供給するように設定する(この処理をデータカット処理設定という)を行う。これに対して、記録の右端位置が右端検知位置より左側(記録紙の内側)にあると判断された場合、処理はそのままステップS314に進む。
【0084】
これに対して、|PERR2|≦TH2、即ち、閾値が誤差の絶対値以下の場合は、正しいサイズの紙を給紙したと判断して、処理はステップS306以降の給紙誤差補正処理へ進む。この給紙誤差補正処理は、誤差分(PERR2)だけヒートウィンドウ全体(開始位置と終了位置)をずらす。
【0085】
さて、ステップS306では記録モードが普通紙モードか或いは他の記録モードかを判別する。ここで、記録モードが普通紙モードであると判別された場合は、処理はステップS307に進み、紙幅の大きさのばらつきがあると考えられるため、紙の大きさのばらつき誤差を取り除くために、これまでに給紙動作を行ったときに検知した記録紙の左端位置(累積平均値)と今回検知した左端位置の誤差を求める。その後処理はステップS308に進む。これに対して、記録モードが普通紙モード以外のモード(例えば、光沢紙モード)であると判別された場合には、処理はそのままステップS308に進む。
【0086】
ステップS308では、ステップS303において求められた記録開始の基準位置の理論値との誤差(PEER2)からステップS307において求められた紙の大きさのばらつき誤差を取り除いて、ヒートウィンドウ全体(開始位置と終了位置)をずらす量を決定する。そして、ステップS309ではヒートウィンドウ全体(開始位置と終了位置)をずらすように設定する。
【0087】
さらに、ステップS310では、記録データに基づく記録の左端位置(ホームポジションより近い側の端)が左端検知位置より記録紙の外側にあるかどうかをチェックする。ここで、記録の左端位置が左端検知位置よりさらに左側(記録紙の外側)にあると判断された場合、処理はステップS311に進み、順方向記録のときはヒートウィンドウの開始位置(或いは逆方向記録のときは終了位置)を左端検知位置にしてデータカット処理設定を行う。これに対して、記録の左端位置が左端検知位置より右側(記録紙の内側)にあると判断された場合にあると判断された場合、処理はそのままステップS312に進む。
【0088】
最後に、ステップS314では、ステップS311或いはステップS313において行われたデータカット処理設定、或いは、ステップS305或いはS309において行われたヒートウィンドウづらしに基づいて、キャリッジを移動させて、記録動作を開始する。
【0089】
従って以上説明した実施形態に従えば、記録用紙の左右両端が検出可能構成では、その記録用紙の左右両端を越えて記録がなされないように制御されるので、例えば、ふち無し記録を行うときでも、記録用紙の左右両端を越えてインクが吐出されることがなくなり、インクの無駄な消費を防ぐことができ、記録用紙以外のところにインクミストが飛散して装置に不具合をきたすこともなくなる。
【0090】
以上3つの実施形態を説明したが、これらの実施形態によれば、記録媒体の端部を検知できるセンサを使ってその端部を検出し、給紙誤差をなくして、さらに、記録媒体端部の外に記録されることになるデータが用いられないように制御するため、ふち無し記録時にその記録媒体幅サイズより少し大きなデータを用いる場合でも、その幅サイズに適切に記録を行うことができる。
【0091】
さらに、以上の実施形態において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
【0092】
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0093】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0094】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0095】
また、以上の実施形態は記録ヘッドを走査して記録を行なうシリアルタイプの記録装置であったが、記録媒体の幅に対応した長さを有する記録ヘッドを用いたフルラインタイプの記録装置であっても良い。フルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0096】
加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0097】
また、以上説明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0098】
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。
【0099】
以上説明した実施の形態においては、インクが液体であることを前提として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0100】
さらに加えて、本発明に係る記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
【0101】
【発明の効果】
従って以上説明したように本発明によれば、搬送給紙された記録媒体の左端と右端との少なくともいずれかをセンサを用いて検知し、検知された記録媒体の端部位置と記録媒体に関して想定されている基準位置とを比較し、その比較結果に基づいて、記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をずらしたり、或いは、その記録ヘッドに供給する記録信号の供給を制限するようにして記録を行うので、給紙誤差を取り除いたことによって正確な位置に記録することができるという効果がある。
【0102】
さらに、ふち無し記録の場合には記録媒体より他には記録がなされないようにすることができる。これにより、例えば、インクジェット記録ヘッドを用いて記録を行う場合には、記録媒体以外の場所にインクが吐出されてインクミストが装置内に飛散することが防止される。これは装置の不具合を発生させる要因を取り除く上でも利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェット記録装置の全体構成の概要を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【図3】記録紙Pの右端のみ検知可能な構成を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に従う記録動作を示すフローチャートである。
【図5】記録紙Pの左端のみ検知可能な構成を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に従う記録動作を示すフローチャートである。
【図7】記録紙Pの左右両端を検知可能な構成を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態に従う記録動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 キャリッジ
3 記録ヘッド
13 ガイドシャフト
633 紙端検知センサ
P 記録紙

Claims (9)

  1. 搬送給紙された記録媒体の左端と右端との少なくともいずれかをセンサを用いて検知する検知工程と、
    前記検知工程において検知された記録媒体の端部位置と前記記録媒体に関して想定されている基準位置とを比較する比較工程と、
    前記比較工程における比較結果に基づいて、前記記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をずらしたり、或いは、前記記録ヘッドに供給する記録信号の供給を制限するように設定する設定工程と、
    前記設定工程における設定に基づいて、前記記録ヘッドを駆動して記録を行う記録工程とを有することを特徴とする記録方法。
  2. 記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、搬送給紙された記録媒体の左端と右端との少なくともいずれかを検知する検知手段と、
    前記検知手段によって検知された記録媒体の端部位置と前記記録媒体に関して想定されている基準位置とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて、前記記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように前記記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をずらしたり、或いは、前記記録ヘッドに供給する記録信号の供給を制限するように設定する設定手段と、
    前記設定手段による設定に基づいて、前記記録ヘッドを駆動して記録を行う記録手段とを有することを特徴とする記録装置。
  3. 前記比較手段による比較結果、前記検知された記録媒体の端部位置と前記基準位置との差が所定の閾値より大きい場合に、前記設定手段は、前記記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように、前記記録ヘッドに供給する記録信号の供給を制限するように設定することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記比較手段による比較結果、前記検知された記録媒体の端部位置と前記基準位置との差が所定の閾値以下である場合に、前記設定手段は、前記記録媒体の端部位置より記録媒体の内側に記録がなされるように前記記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をづらすように設定することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 前記記録媒体の用紙種類が普通紙か或いはそれ以外の種類かを判別する判別手段と、
    前記判別手段による判別結果に基づいて、これまでに搬送給紙された記録媒体の端部位置の平均値と前記検出手段により今回検知された記録媒体の端部位置との差を計算する計算手段とをさらに有することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記設定手段は、前記計算手段によって計算された差を考慮して前記記録ヘッドを駆動する駆動信号の印加区間をづらす量を決定することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記記録手段による記録は前記記録媒体のサイズいっぱいに記録を行うことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えていることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
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