JPH09136405A - プリント装置 - Google Patents

プリント装置

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JPH09136405A
JPH09136405A JP7296559A JP29655995A JPH09136405A JP H09136405 A JPH09136405 A JP H09136405A JP 7296559 A JP7296559 A JP 7296559A JP 29655995 A JP29655995 A JP 29655995A JP H09136405 A JPH09136405 A JP H09136405A
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JP
Japan
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printing
ink
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JP7296559A
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Kiyoshi Kawamura
澄 川村
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さなプリント状態判断用の画像によってプ
リント状態を正確に判断すること。 【解決手段】 インク吐出口を成す複数のノズルが設け
られたプリントヘッドを記録部11として用い、その複
数のノズルをノズル長の上半分Laのグループと下半分
Lbのグループに分け、まず、記録部11を矢印B方向
に走査し、下半分Lbのノズルを用いてフッタマーク1
7の左半分17bを記録し、その後、記録紙16を1/
2Lの長さだけ矢印A方向に搬送してから、記録部11
を矢印B方向に走査し、上半分Laのノズルを用いてフ
ッタマーク17の右半分17aを記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント状態判断
用の画像をプリント可能なプリント装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、インクジェット方式のプ
リント装置において、インクの有無の検知、および記録
が正常に行われたか否かの判断をする方法としては、プ
リント状態判断用の画像としてのフッタマークをプリン
トし、その濃度を検知することによって判断する方法が
ある。
【0003】以下、従来例として、一列に並んだ複数の
インク吐出口を成すノズル(以下、この長さを「ノズル
長」という)を有するプリントヘッド(以下、「ヘッ
ド」という)を用い、それをノズル列と直交する方向に
移動させてプリントを行う方式(以下、「セミマルチ方
式」という)においてのフッタマークのプリント方法に
ついて説明する。
【0004】図6は、フッタマークによってプリント状
態の判断を行うプリント装置の要部の概略構成図であ
る。記録部11には、カット紙形態の記録紙16の搬送
方向(A方向)にノズルが1列に配列されている。ま
た、記録部11は、記録紙16の搬送方向と直交する方
向に往復走査されることにより、記録紙16の全面に記
録をすることができる。ホトセンサ14の検知位置14
aに記録紙16がない場合には、ホトセンサ14からの
入射光が検知位置14aにて反射しないように、検知位
置14aには黒い部材が備えられている。検知位置14
a上に位置する記録紙16の部分が白地であったり、所
定の記録濃度以下である場合には、反射光が大きくなる
ため、ホトセンサ14は「白レベル」と検知する。一
方、検知位置14a上に位置する記録紙16の部分が所
定の記録濃度以上であったり、記録紙16が無い場合に
は、反射光が小さくなるため、ホトセンサ14は「黒レ
ベル」と検知する。
【0005】図7は、記録紙センサ13とホトセンサ1
4の位置関係を示したもので、17はフッタマークであ
る。ここでセンサ13,14およびフッタマーク17
は、→Aの搬送方向に沿って一直線上に並ぶように配置
されている。また、これらは、インクジェット記録部1
1による記録紙16に対しての記録可能範囲の最も左端
(図7中の下側)に配置している。さらに、フッタマー
ク17は、記録紙16の後端に必ず所定の長さの記録紙
白地が残るような位置に記録される。ホトセンサ14に
よって、フッタマーク17が黒であることが検知された
ときは、記録が正常に行われたと判断する。逆に、白で
あることが検知された場合は、インクがなくなったりノ
ズルが目詰まりしたために正常に記録できなかったと判
断する。
【0006】図8に、フッタマーク17の記録方法の従
来例を示す。Lはノズル長であり、360DPIの記録
密度のノズルが図8中の上下に64個並んでいるため、
L=4.5mmとなっている。記録状態を上述した方法
で判断するためには、全ノズルでフッタマーク17を記
録する必要があり、フッタマーク17の長さもノズル長
Lと同じになっている。
【0007】以上のように、従来は、画像を記録紙に記
録する記録手段と、記録紙の記録濃度を検知する濃度検
知手段とを有し、その記録手段による画像記録が終了し
てから、その記録手段によって記録紙の所定位置に所定
のフッタマーク17を記録し、そのフッタマーク17の
記録位置の濃度を濃度検知手段によって検知する。そし
て、例えば、ファクシミリ装置として構成した場合に
は、濃度検知手段の出力レベルに基づき、ファクシミリ
受信記録がインク切れだけではなく、目詰まりによって
正常に記録できなかった場合も確実に判断することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、以下のような問題がある。
【0009】ノズル長Lの長さのフッタマーク17を記
録するため、記録紙16がカット紙の場合には画像記録
領域が狭くなり、またロール紙の場合には無駄となる部
分が長くなる。また、フッタマーク17が大きくなり目
障りともなる。
【0010】さらに最近では、記録スピードを早くする
ために、例えば、ノズル数を多くしたノズル長Lの長い
ヘッドが開発されており、このようなヘッドは上記の問
題を増長することになる。
【0011】本発明の目的は、小さなプリント状態判断
用の画像によってプリント状態を正確に判断することが
できるプリント装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント装置
は、複数のプリント素子を有するプリントヘッドをプリ
ント媒体の搬送方向と交差する方向に走査することによ
って、前記プリント媒体にプリント状態判断用の画像を
プリント可能なプリント装置において、前記プリント状
態判断用の画像をプリントする際に、前記複数のプリン
ト素子を複数のグループに分け、そのグループ毎のプリ
ント素子を用いて前記プリント状態判断用の画像を前記
プリントヘッドの走査方向にずらしてプリントさせる制
御手段を備えたことを特徴とする。
【0013】上記構成において、前記制御手段は、前記
プリント状態判断用の画像データを前記プリントヘッド
の走査方向にずらすようにしてプリントする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図5は、本発明の第1の実施形態と
してのファクシミリ装置の主要部分のブロック構成図で
ある。
【0015】1は、記録紙に記録するための記録装置部
であり、記録密度が360dpi×360dpiのイン
クジェットプリントヘッドが使用されている。2は解像
度変換回路であり、8pel×7.7ライン/mmの解
像度(以下、「解像度A」という)および8pel×
3.85ライン/mmの解像度(以下、「解像度B」と
いう)を、360dpi×360dpiの解像度(以
下、「解像度C」という)に変換する。3はリーダ部で
あり、原稿を読み取るための解像度が8pel×3.8
5または7.7ライン/mmとなっている。4は4Mb
itのメモリ部であり、読取った原稿の画情報や受信画
情報、および記録装置部1を制御する制御データを記憶
する。5は切り替え回路であり、5a側に接続されたと
きに、解像度変換回路2によって解像度を変換し、また
5b側に接続されたときに、解像度変換をしないで記録
装置部1にデータを送るべく、解像度を変換するか否か
の選択をする。6は本装置の全体の制御を行うCPU、
7はCPU6が記録制御部15を制御するための制御信
号線である。この他、モデム、NCU、操作部など周知
の構成要素が備わるが、ここには図示しない。
【0016】記録装置部1において、11は記録部であ
り、副走査方向に360dpiの記録密度で64ドット
分の1列のインク吐出口を成すノズルが形成されたイン
クジェットプリントヘッドを有し、主走査方向に360
dpiの記録密度で移動しながら記録する記録密度が3
60dpi×360dpiとなっている。12は記録紙
搬送部であり、記録紙の給紙、排紙、および記録部11
で記録するときに副走査方向の位置を定めるための36
0dpiステップの送り精度を有する。13は、記録紙
の有無および先端、後端を検知するための記録紙センサ
であり、記録紙が有る場合にはON状態になり、無い場
合にはOFF状態になる。14は、記録紙の記録面の濃
度を検知する反射型のホトセンサである。記録制御部1
5は、CPU6から送られる画像データを記録部11で
記録できるようにデータの変換をしたり、CPU6から
送られる制御データの指示にしたがって記録部11、記
録紙搬送部12、および記録紙センサ13を制御する。
【0017】メモリ4には、モデム(図示せず)で受信
した画像データやリーダ部3で読み取った画像データを
記憶し、CPU6によって作成した任意の画像データお
よび記録制御部15に対する制御データを記憶する。
【0018】ファクシミリ受信では、8pel×3.8
5または7.7ライン/mmの解像度で画像データが送
られ、モデム(図示せず)からメモリ4に記憶された画
像データは、切り替え回路5が5a側に接続されること
により、解像度変換回路2にて解像度変換が行われる。
そして、その画像データを送信原稿と等倍記録するよう
にCPU6が制御を行う。
【0019】リーダ部3で読み取った画像データも上記
と同様の処理を行うことにより、等倍のコピーを行う。
【0020】一方、切り替え回路5を5b側に接続する
と、メモリ4の画像データは解像度変換されず、画像デ
ータの1画素を記録の1画素に対応させて記録装置部1
により記録することができる。また、記録制御部15に
制御データを送るときには、切り替え回路5を5b側に
接続しておく。
【0021】記録装置部1は、前述した図6と同様に構
成されている。ホトセンサ14の出力を2値化する回路
を図9に示す。リファレンス電圧14bを適当に設定す
ることにより、検知位置14aからの反射光の大きさに
応じて、検知出力14cを定めることができる。この検
知出力14cはCPU6に入力される。記録紙16の白
地を検知した場合のように、検知位置14a上に位置す
る記録紙16の部分が所定の記録濃度以下であるときに
は、反射光が大きくなるため、検知出力14cはハイレ
ベル「1」(白レベル)となる。一方、検知位置14a
上に位置する記録紙16の部分が記録部11によって記
録されている場合や、記録紙16が無い場合には、反射
光が小さくなるため、検知出力14cはローレベル
「0」(黒レベル)となる。
【0022】記録紙センサ13とホトセンサ14の位置
関係は、前述した図7と同様である。ただし、プリント
状態判断用の画像としてのフッタマーク17、およびそ
の記録位置は、後述するように前述した従来例とは異な
る。
【0023】次に、ファクシミリ受信画像を記録すると
きの制御について説明する。
【0024】記録紙16の先端が記録紙センサ13に到
達したとき、同センサ13はON状態になり、その状態
から、記録紙搬送部12によって記録紙16を所定長さ
搬送することにより、記録部11の記録位置まで記録紙
16が移動する。そして、記録制御部15が記録部11
と記録紙搬送部12を制御することによって、解像度変
換回路2からの解像度変換後の画像データを記録紙16
に記録する。
【0025】その後の制御は、図10のフローチャート
により説明する。
【0026】記録紙16に記録を行いながら、ステップ
S1で記録紙センサ13がOFF状態となったか否かを
チェックし、それがOFF状態つまり記録紙16の後端
が検知されたときにステップS2に進み、フッタマーク
17の記録位置が記録部11の記録位置に至るまで、記
録紙搬送部12で記録紙16を搬送する。この搬送ステ
ップ数をNステップ(移動距離を1/360インチで割
った数)としている。次に、ステップS3では、記録部
11によって記録紙16の所定の位置にフッタマーク1
7を記録する。このフッタマーク17は、CPU6によ
って作成されてメモリ4に記憶された画像データを基
に、それが切り替え回路5の5a側を経由して記録制御
部15に送られることによって得られた画像である。こ
こでは、約4.5mm四方の正方形、つまり記録部11
の128ドットのノズルの長さLの1/2を1辺とする
正方形の領域をフッタマーク17の記録位置とし、そこ
をインクで塗りつぶすようにして、いわゆる全黒のフッ
タマーク17を記録する。次のステップS4では、フッ
タマーク17の位置がホトセンサ14の検知位置14a
まで移動するように、記録紙搬送部12で記録紙16を
搬送する。この搬送ステップ数をMステップとしてい
る。次のステップS5では、ホトセンサ14を用いてフ
ッタマーク17の濃度を検知する。フッタマーク17の
記録位置に全黒のフッタマーク17が記録されていれば
反射光は小さく、フッタマーク17の記録位置における
インクの付着率が所定値以上であることが検知され、こ
の結果から、フッタマーク17が検知できて正常な記録
がされたと判断する。もし、記録部11にインクがなく
なったり、ノズルが目詰まりしたことによって正常に記
録できていない場合、記録紙16のフッタマーク17の
記録位置には、フッタマーク17が記録されていないた
め、あるいは記録されていたとしても付着したインク量
が少ないため、反射光が大きくなり、フッタマーク17
の記録位置のインク付着率が所定値未満であることが検
知される。つまり、この場合には、フッタマーク17が
記録されていないことがホトセンサ14により検出さ
れ、CPU6は記録が異常であると判断する。
【0027】次に、フッタマーク17の記録方法を図1
に基づいて説明する。
【0028】Lは全ノズル長であり、360DPIの記
録密度のノズルが128個並んでいるため、L=9.0
mmである。La,Lbは、それぞれ1/2Lの長さで
ノズルの上半分(64ノズル)と下半分(64ノズル)
のノズルのグループである。CPU6から記録制御部1
5にフッタマーク17の画像情報が転送されたら、ま
ず、記録部11をB方向に走査しながらノズルの下半分
Lbの部分からインクを吐出してフッタマーク17′の
左半分17bを記録する。そして、記録部16を1/2
Lの長さだけA方向に搬送してから、次に、記録部11
をB方向(あるいはB方向と逆の方向)に走査しながら
ノズルの上半分Laの部分からインクを吐出してフッタ
マークの右半分17aを記録する。
【0029】本例の場合、フッタマーク17の記録は受
信画像記録時のみ行い、コピーや通信管理レポートなど
のレポート類の記録時は行わないように、CPU6で制
御する。これは、コピーやレポートの記録は、ユーザが
その場に居て意識的に記録させようとするものであっ
て、もし異常記録した場合には、ユーザの判断に任せる
ことができて、ファクシミリ装置が自動的に判断する必
要がないからである。また、コピーの場合には、フッタ
マーク17であってもできる限り読み取り原稿の画情報
以外は記録しない方が良いという判断によるものであ
る。
【0030】また、カット紙に記録する場合には、受信
した1ページの画情報が1枚のカット紙に記録しきれな
い場合もある。この場合には、周知の分割記録という方
法があるが、分割記録の場合でも必ずカット紙の1枚1
枚の後端の決められた場所にフッタマーク17を記録す
るように制御する。
【0031】本例では、図1のように、ノズル長Lより
短いフッタマーク17を全ノズルを使用して記録するこ
とができるため、フッタマーク17を記録するためのイ
ンク量を減らすことができランニングコストを低減でき
る。また、カット紙に記録する場合には、フッタマーク
17を記録する以外の画像記録範囲が広くとれることに
より、記録装置として使い勝手の良いものとなる。ま
た、フッタマーク17の濃度を検知するためのホトセン
サ14の発光源のビームスポット径を小さくできるた
め、消費電力を低減することもできる。
【0032】(第2の実施形態)第1の実施形態ではフ
ッタマーク17を2分割して記録したが、2分割以上の
n分割にして記録することも可能である。その場合の例
を図2に示す。ノズル長Lをn等分(L1,L2,…,
Ln)し、そのn等分したフッタマーク(17−1,1
7−2,…,17−n)を記録する。
【0033】n等分が可能となるとより、小さいフッタ
マーク17の記録が可能になる。さらに、ホトセンサ1
4の検知能力に最適なフッタマーク17のサイズを選択
することが可能になり、コストパフォーマンスの良い装
置設計が可能になる。
【0034】(第3の実施形態)第3の実施形態を図3
に示す。ノズル長Lを8等分(L1,L2,…,L8)
し、まず、L6とL8の部分を用いて記録してから、記
録紙をL/8の長さだけ搬送する。その後、L5とL7
の部分による記録、記録紙のL/8の長さの搬送、L2
とL4の部分による記録、記録紙のL/8の長さの搬
送、L1とL3の部分による記録を行って、図3のよう
な2ブロック17a,18bに分れたフッタマーク17
を記録することができる。この結果、フッタマーク17
の端から端までの長さは(L・3/8)の大きさとな
る。したがって、ホトセンサ14の検出出力が「0」,
「1」,「0」と変化したとき、つまり「黒,白,黒」
のレベルとなったときのみ、フッタマーク17を正常に
検知したとみなせばよい。
【0035】フッタマーク17を2つの分離したブロッ
クに分割することにより、インクを吐出しない不吐出ノ
ズルが存在したときの検知精度がより高くなる。
【0036】(第4の実施形態)第4の実施形態を図4
に示す。本例では、図1の場合と同様にノズルをLaと
Lbのグループに分けた上、注目画素の上下左右の画素
は異なるグループのノズルで記録するようにした。この
記録方法はマルチパス記録方式として知られており、中
間調の画像を記録するときに、各ノズルの記録特性のば
らつきを目立たなくするために有効である。しかし、記
録時間が長くなる欠点と、二値画像ではマルチパス記録
の効果はないことがわかっている。したがって、マルチ
パス記録ができる記録装置では、フッタマーク17のみ
をマルチパス記録するように制御すれば、全体の記録時
間を長くせずに実現可能となる。
【0037】この方法は、フッタマーク17を小さくで
きる効果のほかに、インクを吐出しない不吐出ノズルに
よって記録される画素が分散されるために、ホトセンサ
14が検知する位置をラフに設定できて、装置設計や製
造上においてコストダウンが図れる効果がある。
【0038】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0039】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0040】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0041】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0042】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0043】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0044】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0045】さらに加えて、本発明インクジェットプリ
ント装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機
器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等
と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファ
クシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、プリン
ト状態判断用の画像をプリントヘッドの走査方向に分け
るようにプリントするため、特に、カット紙に記録する
場合には、そのプリント状態判断用の画像を小さくし
て、そのプリント範囲を除く画像のプリント可能範囲を
広くとることができ、プリント装置としての使い勝手を
良くすることができる。
【0047】また、プリントヘッドがインクジェットヘ
ッドである場合には、プリント状態判断用の画像を記録
するためのインク量を減らして、ランニングコストを低
減することができる。
【0048】また、プリント状態判断用の画像の濃度を
検知するための手段としてホトセンサを備えた場合、そ
の発光源のビームスポット径を小さくして、消費電力を
低減することができる。さらに、そのホトセンサの検知
能力に見合う最適なプリント状態判断用の画像のサイズ
を選択することが可能となり、コストパフォーマンスの
良い装置設計が可能となる。
【0049】また、プリント状態判断用の画像をプリン
ト媒体の搬送方向にもずらすことにより、不良のプリン
ト素子が存在したときの検知精度が高くなる。
【0050】また、プリント状態判断用の画像において
互いに隣接する画素を複数のプリント素子の互いに隣接
しないものを用いてプリントすることにより、そのプリ
ント状態判断用の画像を小さくできる効果のほかに、不
良のプリント素子によってプリントされる画素が分散さ
れるため、その検出精度が高くなり、さらに、ホトセン
サを用いて検知する場合には、その検知位置をラフに設
定することができて、装置設計、および製造上において
コストダウンを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるフッタマーク
の記録方法の説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態におけるフッタマーク
の記録方法の説明図である。
【図3】本発明の第3の実施形態におけるフッタマーク
の記録方法の説明図である。
【図4】本発明の第4の実施形態におけるフッタマーク
の記録方法の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態としてのファクシミリ
装置の主要部分のブロック構成図である。
【図6】プリント装置の概略構成図である。
【図7】図6における記録紙センサ、ホトセンサ、フッ
タマークの記録位置の関係の説明図である。
【図8】従来におけるフッタマークの記録方法の説明図
である。
【図9】図5に示すホトセンサの出力を2値化する回路
の構成図である。
【図10】図5に示すCPUの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 記録装置部 2 解像度変換回路 3 リーダ部 4 メモリ部 5 切り替え回路 6 CPU 7 制御信号線 11 記録部 12 記録紙搬送部 13 記録紙センサ 14 ホトセンサ 15 記録制御部 17 フッタマーク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプリント素子を有するプリントヘ
    ッドをプリント媒体の搬送方向と交差する方向に走査す
    ることによって、前記プリント媒体にプリント状態判断
    用の画像をプリント可能なプリント装置において、 前記プリント状態判断用の画像をプリントする際に、前
    記複数のプリント素子を複数のグループに分け、そのグ
    ループ毎のプリント素子を用いて前記プリント状態判断
    用の画像を前記プリントヘッドの走査方向にずらしてプ
    リントさせる制御手段を備えたことを特徴とするプリン
    ト装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記プリントヘッドの
    走査方向に対して直交する方向に沿って前記複数のプリ
    ント素子を複数のグループに分け、そのグループ毎のプ
    リント素子を用いての複数回の走査と前記プリント媒体
    の搬送を繰り返して、前記プリント状態判断用の画像を
    前記プリントヘッドの走査方向にずらしてプリントさせ
    ることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記プリントヘッドの
    走査方向に対して直交する方向に沿って前記複数のプリ
    ント素子を複数のグループに分け、そのグループ毎のプ
    リント素子を用いての複数回の走査と前記プリント媒体
    の搬送を繰り返して、前記プリント状態判断用の画像を
    前記プリントヘッドの走査方向にずらし、かつ前記プリ
    ント媒体の搬送方向にもずらしてプリントさせることを
    特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記プリントヘッドは、インク吐出口か
    らインクを吐出するプリント素子を複数備えたインクジ
    ェットプリントヘッドであることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載のプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記プリント媒体にプリントされた前記
    プリント状態判断用の画像の欠陥の有無を判定する判定
    手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載のプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記プリント媒体にプ
    リントされた前記プリント状態判断用の画像のプリント
    濃度を検知する検知部と、該検知部の検知結果に基づい
    て前記プリントヘッドによるプリント状態を判断する判
    断部とを有することを特徴とする請求項5に記載のプリ
    ント装置。
  7. 【請求項7】 前記プリント状態判断用の画像をプリン
    トするための画像データを受信する通信手段を有し、 前記制御手段は、前記通信手段によって受信された前記
    画像データに基づいて前記プリント状態判断用の画像を
    プリントさせることを特徴とする請求項1から6のいず
    れかに記載のプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記プリント状態判断
    用の画像において互いに隣接する画素を前記複数のプリ
    ント素子の互いに隣接しないものを用いて形成すること
    を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のプリン
    ト装置。
  9. 【請求項9】 前記プリントヘッドは、インク吐出口か
    らインクを吐出するプリント素子を複数備えたインクジ
    ェットヘッドであり、かつインクを吐出するために利用
    されるエネルギーとしてインクに膜沸騰を生じさせる熱
    エネルギーを発生する電気熱変換素子を有することを特
    徴とする請求項1から8のいずれかに記載のプリント装
    置。
JP7296559A 1995-11-15 1995-11-15 プリント装置 Pending JPH09136405A (ja)

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