JP2001278052A - 列車の計画ダイヤ作成方法及び作成支援装置 - Google Patents

列車の計画ダイヤ作成方法及び作成支援装置

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JP2001278052A
JP2001278052A JP2000097261A JP2000097261A JP2001278052A JP 2001278052 A JP2001278052 A JP 2001278052A JP 2000097261 A JP2000097261 A JP 2000097261A JP 2000097261 A JP2000097261 A JP 2000097261A JP 2001278052 A JP2001278052 A JP 2001278052A
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JP2000097261A
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Shuichi Sato
修一 佐藤
Takeshi Ishida
猛 石田
Kenichi Nomura
賢一 野村
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】列車ダイヤのスジデータの作成に必要な入力デ
ータの作成方法の簡易化、データ作成の演算処理方法の
簡略化、スジデータの表示方法の簡易化を図り、同時に
列車ダイヤとして成立するための物理的制約を満足させ
る。 【解決手段】汎用コンピュータと周辺装置を使用し、列
車の計画ダイヤを作成する過程において、スジデータの
作成に必要な路線データ、停車場データ、車両性能種別
データ、列車種別データ、基準運行時分データ、運転時
分増分データ、停車時分増分データ、列車識別記号デー
タ、最小運転時隔データ等の基本データを作成しデータ
ベースとして記憶する工程及び手段と、前記記憶された
基本データを検索・抽出して演算処理し、スジデータと
して記憶する工程及び手段と、前記記憶された基本デー
及び前記記憶されたスジデータを検索・抽出して列車ダ
イヤのスジデータの編集を行ない、列車ダイヤを簡易に
作成する工程及び手段とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道システムの輸
送計画をコンピュータを使用して比較的簡便に列車ダイ
ヤの形で表現し、必要輸送量に対する線路配線、車両仕
様等の想定システム諸元を評価することの出来る列車の
計画ダイヤ作成方法及び作成支援装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鉄道会社の輸送計画における列車ダイヤ
の作成は、従来スジ屋と呼ばれるダイヤ作成の専門家に
より主として紙に表現された運行図表の形で表現されて
きたが、列車ダイヤの複雑化等に伴い、最近はコンピュ
ータを利用した列車ダイヤ作成システムが開発されてい
る。例えば、特許第2857030号公報では、鉄道輸
送量を想定し、輸送計画を支援するに当り、一組の車両
の性能等に従って作成した運転曲線及び時隔曲線より運
転時分などを一組の条件に対応したデータとして記憶さ
せて、各作業単位間の引渡しを容易にするものが開示さ
れている。また、特開平7−52801号公報では、ダ
イヤ作成作業の際のデータ入力作業、ダイヤ作成後のダ
イヤ検査・チェック作業の省力化を図り、車両運用条件
や乗務員運用条件を満たす合理的な列車ダイヤを効率的
に自動作成するとされるものが開示されている。更に、
特公平8−5381号公報には、列車経路及び列車運行
パターンに対応する列車性能データ、線路データ及び停
車時分データに基づいて、列車経路の所要時分を算出
し、記憶し、スジを描画することにより、列車ダイヤを
効率よく作成するとされるものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら鉄道会社
の輸送計画は既存の路線、設備、運行計画、車両運用、
要員を前提として非常に多くの制約条件の下で車両性能
の改良や線路の改良、運行サービスの改善を目的として
実施されるものであり、そこで使用されるコンピュータ
を利用した列車ダイヤ作成システムは複雑で熟練を要す
る作業をコンピュータで出来るだけ自動化し厳密な解を
求めて輸送計画の評価を迅速に行うことに主眼がおかれ
ている。従って、新設の鉄道路線建設計画を対象にして
必要輸送量に対するシステムの基本的諸元を想定し、比
較的少ない制約条件の下で簡易な列車ダイヤを作成し、
基本計画の評価を行うという目的で用いる場合には、上
記列車ダイヤ作成システムは装置及びシステムの規模と
操作性の面で必ずしも適切ではないという問題点があっ
た。
【0004】本発明は前記課題を解決するために、汎用
のコンピュータと周辺装置を使用して出来るだけ簡便に
列車ダイヤを作成することを前提として、列車ダイヤの
スジデータの作成に必要な入力データの作成方法の簡易
化、データ作成の演算処理方法の簡略化、スジデータの
表示方法の簡易化を図り、同時に列車ダイヤとして成立
するための物理的制約を満足させるような列車の計画ダ
イヤ作成方法及び作成支援装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明による列車の計画ダイヤ作成方法及び作成
支援装置は次のような手段を採用している、即ち、列車
の計画ダイヤ作成方法に関して請求項1では、列車の計
画ダイヤを作成する過程において、スジデータの作成に
必要な路線データ、停車場データ、進路データ、車両性
能種別データ、列車種別データ、基準運行時分データ、
運転時分増分データ、停車時分増分データ、列車識別記
号データ、最小運転時隔データ等の基本データを作成し
データベースとして記憶する工程と、前記記憶された基
本データを検索・抽出して演算処理し、スジデータとし
て記憶する工程と、前記記憶された基本データ及び前記
記憶されたスジデータを検索・抽出して列車ダイヤのス
ジデータの編集を行ない、列車ダイヤを作成する工程と
を有することを特徴としている。
【0006】スジデータの作成に必要な路線データの作
成工程において、請求項2では、路線名入力ステップ
と、停車場名入力ステップと、停車場配列入力ステップ
と、配列方向入力ステップとを有することを特徴として
いる。
【0007】スジデータの作成に必要な停車場データの
作成工程において、請求項3では、停車場名選択ステッ
プと、場内線路配線の特徴に基づき始終端駅、折返し
駅、待避駅、基地連絡駅といった列車運行上の役割を表
す属性の識別記号入力ステップと、場内線路配線に基づ
き番線名と分岐線路名を明示した列車の運行進路名によ
り設定した上り場内進路、上り進出進路、下り場内進
路、下り進出進路、折返し場内進路、折返し進出進路、
通過有無からなる進路データ作成ステップとを有するこ
とを特徴としている。
【0008】スジデータの作成に必要な基準運行時分デ
ータの作成工程において、請求項4では、列車種別選択
ステップと、車両の加減速性能を表す車両性能種別選択
ステップと、列車識別記号選択ステップと、上り/下り
といった運行モードを選択するステップと、前記運行モ
ード別に停車場の配列により設定される特定の運行経路
に対して停車場間の最小走行時分データ入力ステップ
と、運転余裕時分データ入力ステップと、基準停車時分
データ入力ステップと、基準運行時分種別名入力ステッ
プと、運転時分増分データ入力ステップと、停車時分増
分データ入力ステップとを有することを特徴としてい
る。
【0009】基準運行時分データ、運転時分増分デー
タ、停車時分増分データを検索し、始発時刻を設定し、
データ作成演算処理装置で演算処理して時刻データに変
換して作成したスジデータに列車番号を割付けるステッ
プにおいて、請求項5では、始発駅での発車時刻帯を識
別番号の一部にして番号系列を構成した始発時刻タイプ
と、列車種別と運行区間の組合せを識別番号にして番号
系列を構成した列車種別タイプの何れかを選択して割付
けることを特徴としている。
【0010】また、請求項6では、単独指定又は範囲指
定により検索した既存のスジデータの時刻設定を解除し
て時分データに変換し、始発駅を含む任意の停車場の発
車時刻又は到着時刻を指定することにより前記指定で検
索したスジデータの時分データの時刻設定を行い、新た
なスジデータとして記憶するステップと、単独指定した
スジデータについて、時分データに変換したデータを指
定回数分複写し、指定運行間隔で指定回数分の時刻設定
を行い、新たなスジデータとして記憶するステップの何
れかを選択し、前記手段により新たな列車番号を割付け
てスジデータを作成することを特徴としている。
【0011】スジデータの作成に必要な最小運転時隔デ
ータの作成工程において、請求項7では、前記進路デー
タを検索・抽出するステップと、停車場に対する列車の
到着、進出、通過を表す運行事象を選択するステップと
により進路を配設し、先行列車を行、後続列車を列とし
て前記進路配列をマトリックス表示するステップにより
上り、下り、折返しの運行モード別に最小運転時隔デー
タ入力表を作成することを特徴としている。
【0012】また、請求項8では、最小運転時隔データ
名を設定するステップと、最小運転時隔データ入力表を
検索・抽出するステップと、前記データ入力表へのデー
タ入力ステップを有し、データ入力ステップでは、デー
タ欄のデフォルトをデータ無しを表す記号で表示し、設
定が必要なデータ欄にのみ最小運転時隔データ又は外部
の最小運転時隔算出装置へのデータ入力要求記号を入力
して表示し、最小運転時隔データを設定する必要がない
ことが自明であるデータ欄には入力を無効にするように
したことを特徴としている。
【0013】運行モードが折返しの場合の最小運転時隔
データ入力表へのデータ入力ステップにおいて、請求項
9では、先行列車と後続列車が同一の車両性能種別を持
つ場合には、入力表の行列の項目が同一番線での先行列
車の到着と後続列車の発車のデータ欄に最小運転時隔デ
ータではなく最小停車時分データを与えることにより、
同一列車の折返しを定義する列車運用の設定に際して最
小折返し時分のチェックを可能とするようにしたことを
特徴としている。
【0014】列車ダイヤを作成する工程の列車ダイヤ表
示画面作成において、請求項10では、画面の上下方向
である縦方向表示作成ステップにおいては、上方が上り
方向になるように停車場配列を縦方向に表示して表示の
中央部に配置する路線を主路線として指定し、主路線に
対して乗り入れる路線は乗り入れ区間は表示せず、非乗
り入れ区間を乗り入れ駅を一端において非乗り入れ区間
が乗り入れ駅より上り方向にある場合は主路線の上部に
配置し逆の場合は下部に配置して表示し、複数の乗り入
れ路線がある場合は乗り入れ駅が上り方向にある路線を
上部に配置して表示し、縦に並んだ路線間の表示間隔を
指定値により設定して路線相互の表示位置を設定し、停
車場は路線表示の両端に位置する停車場間の走行時分に
対する各停車場間の走行時分の比で両端停車場間の表示
距離を按分した位置に配置して、横方向に伸ばした平行
線により停車場位置を表示するようにし、画面の左右方
向である横表示作成ステップにおいては、横方向を時間
表示軸として適宜の最小表示目盛時間と最小表示目盛の
表示幅を設定するようにして、列車ダイヤの表示枠を作
成することを特徴としている。
【0015】列車ダイヤを作成する工程の列車ダイヤ表
示画面作成において、請求項11では、折返し駅での引
上げ線を含む折返し番線での折返し状況の表示ステッ
プ、基地連絡駅での列車の投入・引き抜き記号の表示ス
テップ、始終端駅や折返し駅での発車時刻帯を識別番号
にした列車番号の割付けステップにおいて、停車場の列
車運行上の役割を表す属性の識別記号を上記ステップ実
施の判別条件として使用することを特徴としている。
【0016】作成済のスジデータに対し折返し駅におけ
る物理的に同一列車の運用結合を設定する方法に関し
て、請求項12では、同一の列車であることを判別する
ための条件を選定するステップと、折返し駅において折
返しが可能であるための運行上の必要条件に基づき対象
となる列車を検索・抽出し、抽出したスジデータの固有
情報を上記判別条件により精査して該当の列車を特定す
るステップと、その適合性を操作者が判定するステップ
と、不適合の場合は番線の設定変更により修正し、適合
の場合は当該列車のスジデータの前運用列車番号、結合
相手列車のスジデータの後運用列車番号の設定を行うス
テップとにより列車運用結合を設定し、列車ダイヤ表示
画面において折返し結合線の表示を行うようにしたこと
を特徴としている。
【0017】列車の計画ダイヤ作成支援装置に関して、
請求項13では、列車の計画ダイヤを作成する装置であ
って、スジデータの作成に必要な路線データ、停車場デ
ータ、進路データ、車両性能種別データ、列車種別デー
タ、基準運行時分データ、運転時分増分データ、停車時
分増分データ、列車識別記号データ、最小運転時隔デー
タ等の基本データを作成しデータベースとして記憶する
手段と、前記記憶された基本データを検索・抽出して演
算処理し、スジデータとして記憶する手段と、前記記憶
された基本データ及び前記記憶されたスジデータを検索
・抽出して列車ダイヤのスジデータの編集を行ない、列
車ダイヤを作成する手段とを有することを特徴とする列
車の計画ダイヤ作成支援装置としている。
【0018】スジデータの作成に必要な路線データの作
成において、請求項14では路線名入力、停車場名入
力、停車場配列入力及び配列方向入力を行ない記憶する
手段を設けたことを特徴とする列車の計画ダイヤ作成支
援装置としている。
【0019】スジデータの作成に必要な停車場データの
作成において、請求項15では、停車場名選択手段と、
場内線路配線に基づき始終端駅、折返し駅、待避駅、基
地連絡駅といった列車運行上の役割を表す属性の識別記
号入力手段と、場内線路配線に基づき番線名と分岐線路
名を明示した列車の運行進路名により設定した上り場内
進路、上り進出進路、下り場内進路、下り進出進路、折
返し場内進路、折返し進出進路、通過有無からなる進路
データ作成手段を有することを特徴とする列車の計画ダ
イヤ作成支援装置としている。
【0020】スジデータの作成に必要な基準運行時分デ
ータの作成において、請求項16では、列車種別選択手
段と、車両の加減速性能を表す車両性能種別選択手段
と、列車識別記号選択手段と、上り/下りといった運行
モードを選択する手段と、前記運行モード別に停車場の
配列により設定される特定の運行経路に対して停車場間
の最小走行時分データ入力手段と、運転余裕時分データ
入力手段と、基準停車時分データ入力手段と、基準運行
時分種別名入力手段と、運転時分増分データ入力手段
と、停車時分増分データ入力手段とを有することを特徴
とする列車の計画ダイヤ作成支援装置としている。
【0021】基準運行時分データ、運転時分増分デー
タ、停車時分増分データを検索し、始発時刻を設定し、
データ作成演算処理装置で演算処理して時刻データに変
換して作成したスジデータに列車番号を割付ける手段に
おいて、請求項17では、始発駅での発車時刻帯を識別
番号の一部にして番号系列を構成した始発時刻タイプ
と、列車種別と運行区間の組合せを識別番号にして番号
系列を構成した列車種別タイプの何れかを選択して割付
けることを特徴とする列車の計画ダイヤ作成支援装置と
している。
【0022】また、請求項18では、単独指定又は範囲
指定により検索した既存のスジデータの時刻設定を解除
して時分データに変換し、始発駅を含む任意の停車場の
発車時刻あるいは到着時刻を指定することにより前記指
定で検索したスジデータの時分データの時刻設定を行
い、新たなスジデータとして記憶する手段と、単独指定
したスジデータについて、時分データに変換したデータ
を指定回数分複写し、指定運行間隔で指定回数分の時刻
設定を行い、新たなスジデータとして記憶する手段の何
れかを選択する手段と、前記手段により新たな列車番号
を割り付けてスジデータを作成する手段を有することを
特徴とする列車の計画ダイヤ作成支援装置としている。
【0023】スジデータの作成に必要な最小運転時隔デ
ータの作成において、請求項19では、前記進路データ
を検索・抽出する手段と、停車場に対する列車の到着、
進出、通過を表す運行事象を選択する手段とにより進路
を配列し、先行列車を行、後続列車を列として前記進路
配列をマトリックス表示する手段により上り、下り、折
返しの運行モード別に最小運転時隔データ入力表を作成
することを特徴とする列車の計画ダイヤ作成支援装置と
している。
【0024】また、請求項20では、最小運転時隔デー
タ名を設定する手段と、最小運転時隔データ入力表を検
索・抽出する手段と、前記データ入力表へのデータ入力
手段を有し、データ入力手段では、データ欄のデフォル
トをデータ無しを表す記号で表示し、設定が必要なデー
タ欄にのみ最小運転時隔データ、又は外部の最小運転時
隔算出装置へのデータ入力要求記号を入力して表示し、
最小運転時隔データを設定する必要がないことが自明で
あるデータ欄には入力を無効にする手段を設けたことを
特徴とする列車の計画ダイヤ作成支援装置としている。
【0025】運行モードが折返しの場合の最小運転時隔
データ入力表へのデータ入力手段において、請求項21
では、先行列車と後続列車が同一の車両性能種別を持つ
場合には、入力表の行列の項目が同一番線での先行列車
の到着と後続列車の発車のデータ欄に最小運転時隔デー
タではなく最小停車時分データを与えることにより、同
一列車の折返しを定義する列車運用の設定に際して最小
折返し時分のチェックを可能とする手段を設けたことを
特徴とする列車の計画ダイヤ作成支援装置としている。
【0026】列車ダイヤを作成する列車ダイヤ表示画面
作成において、請求項22では、画面の上下方向である
縦方向の表示に関しては、上方が上り方向になるように
停車場配列を縦方向に表示して表示の中央部に配置する
路線を主路線として指定し、主路線に対して乗り入れる
路線は乗り入れ区間は表示せず、非乗り入れ区間を乗り
入れ駅を一端において非乗り入れ区間が乗り入れ駅より
上り方向にある場合は主路線の上部に配置し逆の場合は
下部に配置して表示し、複数の乗り入れ路線がある場合
は乗り入れ駅が上り方向にある路線を上部に配置して表
示し、縦に並んだ路線間の表示間隔を指定値により設定
して路線相互の表示位置を設定し、停車場は路線表示の
両端に位置する停車場間の走行時分に対する各停車場間
の走行時分の比で両端停車場間の表示距離を按分した位
置に配置して、横方向に伸ばした平行線により停車場位
置を表示する手段と、画面の左右方向である横方向の表
示に関しては、横方向を時間表示軸として適宜の最小表
示目盛時間と最小表示目盛の表示幅を設定する手段とに
より、列車ダイヤの表示枠を作成する手段を設けたこと
を特徴とする列車の計画ダイヤ作成支援装置としてい
る。
【0027】列車ダイヤを作成する列車ダイヤ表示画面
作成において、請求項23では、折返し駅での引上げ線
を含む折返し番線での折返し状況の表示手段、基地連絡
駅での列車の投入・引き抜き記号の表示手段、始終端駅
や折返し駅での発車時刻帯を識別番号にした列車番号の
割付け手段において、停車場の列車運行上の役割を表す
属性の識別記号を上記手段実施の判別条件として使用す
る手段を設けたことを特徴とする列車の計画ダイヤ作成
支援装置としている。
【0028】作成済のスジデータに対し折返し駅におけ
る物理的に同一列車の運用結合を設定する手段に関し
て、請求項24では、同一の列車であることを判別する
ための条件を選定する手段と、折返し駅において折返し
が可能であるための運行上の必要条件に基づき対象とな
る列車をスジデータ記憶装置から検索・抽出し、上記抽
出したスジデータの固有情報を判別条件により精査して
該当の列車を特定する手段と、その適合性を操作者が判
定する手段と、不適合の場合は番線の設定変更により修
正し、適合の場合は当該列車のスジデータの前運用列車
番号、結合相手列車のスジデータの後運用列車番号の設
定を行う手段とにより列車運用結合を設定し、列車ダイ
ヤ表示画面において折返し結合線の表示を行う手段を設
けたことを特徴とする列車の計画ダイヤ作成支援装置と
している。
【0029】
【発明の実施の形態】(列車の計画ダイヤ作成支援装置
の構成)以下、本発明の実施形態について図面を参照し
て説明するが、本発明は以下に示す実施形態に何ら限定
されるものではなく、適宜変更して実施することが可能
なものである。また、以下の説明及び図面において「自
動的に」、あるいは「自動」と表現されている箇所は、
操作者による設定に基づき、本発明に係わる手順に従っ
て関連事象が自動的に設定されることを表しており、本
発明と無関係に他の手段により自動的に設定されるもの
ではない。図1は、本発明による列車の計画ダイヤ作成
支援装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態
の列車の計画ダイヤ作成支援装置1は、データ入力装置
2、データベース記憶装置3、データ作成演算処理装置
4、スジデータ記憶装置5、表示装置6,テキスト形式
データサポート装置7から構成しており、列車ダイヤ図
印刷装置8、帳票印刷装置9、外部のデータ作成演算処
理装置10が列車の計画ダイヤ作成支援装置1に接続さ
れている。
【0030】(基本データ作成方法)前記した列車の計
画ダイヤ作成支援装置1を用いた列車ダイヤの作成方法
に関して、まず入力データの作成方法について図2〜図
9に示すフロー図に基づいて説明する。図2はデータ入
力装置により作成しデータベース記憶装置に格納される
入力データの種類とデータの作成順序にかかわる相互の
関係を示したデータベース構成図である。運行に係わる
基本計画に基づき対象線区を構成する路線データを作成
し、路線を構成する停車場の場内線路配線に基づき進路
数や属性を定義した停車場データと進路の詳細を定義し
た進路データを作成する。当該路線に使用する車両に関
する車両性能種別データと上記進路データに基づき当該
停車場での先行列車と後続列車の運行における制約条件
である最小運転時隔に係わる入力表とデータを作成す
る。
【0031】一方、路線において運行される特急や普通
などの列車種別データについて、停車や通過を含む運行
区間においての余裕時分を含む走行時分や停車時分を設
定した基準運行時分データを作成する。このデータは走
行時分や停車時分の基準を示すものであり、進路支障回
避のための走行時分調整や優等列車の通過待ちなど基準
から外れる場合は運転時分増分データ、停車時分増分デ
ータを基準運行時分データに従属するものとして作成す
る。基準運行時分データは運転時分増分データ、停車時
分増分データと共に列車ダイヤのスジデータを構成する
データであり、スジデータを識別する列車番号を自動的
に割り当てるため列車種別と運行区間の組み合わせに対
して列車識別記号データを作成し、基準運行時分データ
の個別情報として与えて列車番号自動割当の判別条件と
して使用する。
【0032】(路線データの作成)図3は路線データの
作成フローを示した図であり、対象線区を構成する路線
毎に始端から終端までに存在する全停車場の名称と停車
場の結合順序に従った配列と配列上の上り方向を定義す
る。この際、停車場名称は対象線区全体においてユニー
クなものとして定義する。路線が他路線の途中駅から乗
り入れて別の途中駅で折り返すような場合、乗り入れ区
間で停車場を共同使用しているものとして路線別の停車
場配列が重複してもよい。
【0033】(停車場データの作成)図4は路線を構成
する停車場データの作成フローを示した図であり、各停
車場について、運行の基本計画において別途定義された
場内線路配線に基づき進路と別途、始発駅や待避駅とい
った運行上の利用形態の特徴を属性として定義した属性
識別記号を定義する。
【0034】(進路データの作成)図5は停車場データ
の一部として進路の詳細を表した進路データの作成フロ
ーを示した図であり、運行の基本計画に基づき停車場に
おいて列車運行上使用する番線に関して、上り、下り、
折返し別に列車運行上使用する場内進路名、進出進路名
を定義する。この際、同一番線を使用する場内進路と進
出進路について運行計画上、列車の通過がある場合は通
過有りを該当進路名に付帯情報として与えておく。進路
名は番線名に分岐線路識別記号を付記して表す。番線名
および分岐線路識別記号は場内線路配線において別途定
義されたものであり、例えば、番線に対して一対の場内
進路と進出進路しか存在しない場合は分岐線路識別記号
をつけずに番線名だけで進路名を表し、番線に対して複
数の場内進路又は進出進路が存在する場合に、追加とな
る進路を構成する線路に分岐線路識別記号をつけて番線
名に付記して進路名を表すようにすれば進路の定義が簡
略化出来る。
【0035】(列車識別記号データ作成)図6はスジデ
ータ識別のための列車番号を自動的に割り当てる際に判
別条件として使用する列車識別番号を定義する列車識別
記号データ作成のフロー図を示すものである。この列車
識別記号はスジデータを構成する基準運行時分種別の個
別情報として与え、例えば運行区間と列車種別の組み合
わせにより識別記号を定義して、同じ列車識別記号を有
する基準運行時分種別により構成されるスジデータの列
車番号を系列化する。
【0036】(基準運行時分データ作成)図7は走行時
分や停車時分についての基準データを設定し後述の運転
時分増分データ、停車時分増分データと共にスジデータ
を構成する基準運行時分データの作成フローを示した図
である。路線において運行される、例えば、特急、普
通、回送といった運行上の列車種別を選択し、これにつ
いて車両の加減速性能を表す車両性能種別と列車番号を
自動的に割り当てる際に判別条件として使用する列車識
別番号を選択して個別情報として与える。
【0037】次に、上り/下りといった運行方向モード
を選択し、運行の基本計画に基づき別途設定された運行
区間における停車場配列に対して、停車場間の計画走行
時分データと運転余裕時分データを入力する。さらに停
車場について通過であるか停車であるかを選択し、停車
ありの停車場について最小停車時分に同じかそれを上回
る停車時分をデータとする基準停車時分データを入力す
る。以上のデータ入力により作成が終了した基準運行時
分データに対して基準運行時分種別名をつける。基準運
行時分データは列車種別毎に上り/下り別で作成され
る。基準運行時分種別名は基準運行時分データの構成内
容が識別出来るように、例えば路線識別記号、上り/下
り識別記号、列車種別識別記号、運行区間識別記号、基
準停車時分種別識別記号により構成して設定する。
【0038】(最小運転時隔データ作成)図8は各停車
場において先行列車と後続列車の間で列車運行上の制約
条件となる最小運転時隔について、進路データに基づき
列車の運行進路と到着、出発、通過の各事象を組み合わ
せ先行列車の運行を行とし後続列車の運行を列とするマ
トリックスにより構成した最小運転時隔データ入力表の
自動作成フローを示した図である。まず対象とする停車
場を選択し、進路データを検索・抽出する。次に上り/
下り/折返しのモード選択を行うと、進路データで設定
されている場内進路、進出進路について、場内進路を列
車が到着(以下、着という)、進出進路を列車が発車
(以下、発という)、通過ありのフラグを付した同一番
線を通る場内進路と進出進路を列車が通過(以下、通と
いう)するとして停車場に対する列車の運行事象を表
し、着、発、通(ただし、折返しには通の事象はない)
の順に進路が配列され、先行列車を行、後続列車を列と
して上記進路配列が自動的にマトリックス表示される。
【0039】最小運転時隔データは車両の加減速性能に
基づき算出されるので、入力データ表へのデータの識別
のため、先行列車の車両性能種別と後続列車の車両性能
種別を選択して個別情報として与え、最小運転時隔デー
タ名を設定する。上記手順を上り、下り、折返しについ
て繰り返し、さらに対象路線の全停車場について最小運
転時隔データ入力表を作成する。この際、最小運転時隔
データ名は、例えば、停車場の識別記号、上り/下り/
折返しの識別記号、先行列車の車両性能種別識別記号、
後続列車の車両性能種別識別記号の組み合わせにより設
定してデータが容易に識別出来るようにする。これによ
り、進路データに基づく上記データ入力表の自動作成方
法によって、運行上使用されるすべての進路について最
小運転時隔のデータ入力欄が洩れなく作成されるだけで
なく、停車場の進路データの設定数に応じた大きさのデ
ータマトリックス表が自動作成される。
【0040】図9は上記で作成された最小運転時隔デー
タ入力表に最小運転時隔データを入力してなる最小運転
時隔データの作成フローを示した図である。まず最小運
転時隔データ名を選択して最小運転時隔データを検索・
抽出する。データ欄には最初、データなしとして例えば
*の記号で表示されるデフォルトが設定されている。ま
た、データ欄には例えば上り/下りの場合の最小運転時
隔データ入力表において先行列車と後続列車の運行事象
が同一進路において着−着、発−発の場合、或いは折返
しの場合の先行列車と後続列車の運行事象がすべての進
路において着−着、発−発の場合のように、最小運転時
隔データを設定する必要がないことが自明であるデータ
欄には、データ入力を無効にするようデータの誤入力回
避措置が講じられている。
【0041】次にデータを直接、手入力する場合は、先
行列車と後続列車が運行上、進路支障を生じ最小運転時
隔を設定する必要があるデータ欄のみにデータを入力し
て最小運転時隔データ入力表を作成する。或いは最小運
転時隔データを外部の、例えば、最小運転時隔算出装置
により作成し入力する場合は、例えば−1を入力して外
部の最小運転時隔算出装置へのデータ入力要求の判別記
号とし、図1に示すテキスト形式データサポート装置7
を介して外部のデータ作成演算処理装置10に出力し、
外部のデータ作成演算処理装置10で入力した最小運転
時隔データをテキスト形式データサポート装置7を介し
て読み込みデータベース記憶装置3に格納する。
【0042】(停車場の場内線路配線例)上述の方法に
より作成したデータベースの作成例を図17〜図19に
示す。図16は列車運行の基本計画に基づき別途作成さ
れた路線Mの停車場Dにおける場内線路配線を示す略図
であり、停車場の属性としては待避駅かつ車両基地連絡
駅に該当する。上り、下りにそれぞれ番線と番線を
通る主本線とそれぞれ番線と番線を通る副本線があ
る。上り番線と下り番線には分岐線路aおよびbに
より車両基地Rからの連絡線が結合されており本線との
間で列車の投入・引き抜きが行われる。この場内線路配
線で定義された番線名と分岐線路識別記号により停車場
Dの進路データ表を作成する。
【0043】(進路データ表作成例)図17は上記場内
線路配線に基づいて作成された停車場Dの進路データ表
を示すものであり、上り、下り、折返し別に場内進路と
進出進路が番線名と分岐線路識別記号で定義される。同
一番線を使用する場内進路と進出進路について運行計画
上列車の通過がある場合、該当進路に図17では○で表
示されている通過有りが付帯情報として定義される。
【0044】(最小運転時隔データ表作成例)図18は
上記進路データにもとづいて作成された停車場Dの最小
運転時隔データの出力例であり、(a)は上り、(b)
は下り、(c)は折返しの場合について示す。マトリッ
クスの大きさは通過の場合を含んで、上り、下り、折返
し別に設定された通過の場合を含む場内進路数と進出進
路数に対応している。但し、通過の場合は、場内進路と
進出進路を一対の通過進路と見なして1つの行、列で表
す。(a)、(b)、(c)はそれぞれ先行列車と後続
列車についての車両性能種別の組み合わせが異なるもの
に関してデータが入力されており、データの内容構成に
対応した最小運転時隔データ名が設定されている。デフ
ォルトとしてデータなしを定義する*表示の中で **
で表示されるデータ欄は(a)及び(b)では先行列車
と後続列車の運行事象が同一進路において着−着、発−
発の場合、或いは(c)では先行列車と後続列車の運行
事象がすべての進路において着−着、発−発の場合に対
応しており、最小運転時隔データを設定する必要がない
ことが自明であるのでデータ入力を無効にするようデー
タの誤入力回避措置が講じられている。最小運転時隔デ
ータを外部の、例えば、最小運転時隔算出装置により作
成し入力する場合は、(a)、(b)、(c)に入力さ
れているデータに代えて、例えば−1を入力して外部の
最小運転時隔算出装置へのデータ入力要求の判別記号と
することが出来る。
【0045】なお、(c)に示す折返しの場合の最小運
転時隔データでは先行列車と後続列車が同一の車両性能
種別Eであるので、番線と番線に関する着−発デー
タ、即ち、先行−後続が着2−発2aと着4b−発4の
データ欄には最小運転時隔データではなく120秒の最
小停車時分データが入力されている。同一番線での着−
発データは、先行列車と後続列車の列車運用が異なる、
すなわち同一列車ではない場合、先行列車が番線に到着
して停車時間が経過し出発した後、次の列車が到着し停
車時間が経過し出発するまでの時間間隔に相当し最小運
転時隔を定義する必要はないが、先行列車と後続列車が
同じ列車運用、すなわち同一列車である場合は番線に到
着した列車が出発するまでの停車時間に相当するので、
例外としてこのデータ欄に最小停車時分データを設定す
ることにより、同一列車の折返しを定義する列車運用の
設定に際して最小折返し時分のチェックが可能になる。
【0046】(基準運行時分データ作成例)図19は路
線Mの列車種別Kについて,下りの基準運行時分データ
の作成例を示すものであり、路線/下り/列車種別/運
行区間/基準停車時分種別の識別記号により構成される
基準運行時分種別名が設定されている。
【0047】次に上述の方法により作成されたデータベ
ースを検索・抽出してスジデータを作成し、列車ダイヤ
に課せられた制約条件を満足した列車ダイヤとして表示
する方法について、図10〜図15に示すフロー図、図
20に示すスジデータの作成例、図21に示す列車番号
の自動割付例、及び図22に示す列車ダイヤの出力例に
基づいて説明する。
【0048】(スジデータ作成方法)図10は列車ダイ
ヤでの1本のスジを表示させるデータであるスジデータ
の作成フローを示した図である。まず、データのベース
となる基準運行時分データ名、運転時分増分データ名、
停車時分増分データ名を選択するとそれぞれのデータが
データベース記憶装置から検索・抽出されて運行時分デ
ータとして編集処理される。次に始発駅での発車時刻を
入力すると運行時分データは運行時刻データに変換され
てスジデータのデータ入力画面に各停車場での到着時
刻、発車時刻あるいは通過時刻が表示される。この入力
画面において各停車場での使用番線名を入力する。
【0049】図20は上記入力画面に他の入力項目を入
力して完成させたスジデータの作成例である。作成され
たスジデータは後述の方法によりデータのエラーチェッ
クと所要の修正処理を行い列車データとしての制約条件
をクリアした後、データとして確定させると後述の方法
により列車番号が自動的に割り付けられて記憶装置に格
納される。この際、運行時分データを運行時刻に変換し
た段階で列車番号の自動割付けに必要な情報が揃うので
スジデータを一旦確定し列車番号の割付を受けてからデ
ータの編集としてエラーチェック処理を実施することも
出来る。
【0050】(複写によるスジデータの作成方法)図1
1は既存のスジデータの複写によるスジデータの作成フ
ローを示した図であり、複写対象を単独のスジにするか
複数のスジからなるパターンにするかによって方法が異
なる。単独のスジを複写対象とする場合、列車番号の入
力あるいは列車ダイヤ画面上でマウスを使用してスジを
クリックすることにより対象の指定を行うと、該当のス
ジデータが記憶装置から抽出され時刻データが解除され
運行時分データに変換される。
【0051】1回だけの複写の場合は貼り付け位置とし
てデータに含まれる任意の停車場の到着時刻或いは発車
時刻が選択できる。これによりダイヤの編集において画
面上の狙った位置にスジを容易に貼り付けることが可能
になる。時刻入力により運行時分データは運行時刻デー
タに変換される。元データの更新あるいは保存を指定す
ることにより列車ダイヤ画面上でスジの移動或いは複写
の扱いが可能になる。データの扱いが確定すると、図1
2に示す列車番号自動割付フローにしたがって新たに列
車番号が自動的に割り付けられ、データと共にスジデー
タ記憶装置5に格納される。複数回複写の場合は、複写
の運行時間間隔と複写回数を入力することにより、指定
したスジデータに対して時間的に等間隔のいわゆる平行
ダイヤが作成される。
【0052】次に複数のスジをパターンで複写する場合
には、対象範囲を両端の列車番号により指定する。範囲
内には上り、下りのスジが含まれるので複写対象を上り
データ、下りデータ、全データの中から運行モードを選
択すると、該当のスジデータが抽出される。データに列
車運用が設定されている場合はこれが解除されると共に
時刻データが解除され運行時分データに変換される。範
囲内の先頭にある列車番号について始発時刻を入力する
ことにより、運行時分データが運行時刻データに変換さ
れる。スジのパターンでの移動、複写は1回の複写の場
合と同様であり、データの扱いが確定すると図12に示
す列車番号自動割付フローにしたがって新たに列車番号
が自動的に割り付けられ、データとともにスジデータ記
憶装置に格納される。
【0053】(列車番号自動割付方法)図12はスジデ
ータを作成した際に列車番号を自動的に割り付ける方法
を示したフロー図である。列車番号の割付方法を始発時
刻タイプと列車種別タイプの2通りの方法に分け、例え
ば地下鉄線のように列車種別が少なく列車本数が多い列
車運行を行う路線の場合には始発駅での発車時刻帯を識
別番号にして番号系列を構成することを特徴とする始発
時刻タイプに従い、都市近郊線のように列車種別が多く
列車種別あたりの列車本数が比較的少ない列車運行を行
う路線の場合には列車種別と運行区間の組み合わせを識
別番号にして番号系列を構成することを特徴とする列車
種別タイプを採用する。勿論、どちらの方法を採用する
かは上記に限定するものではなく都市近郊線で列車種別
が多くても始発時刻タイプを採用することは容易に可能
である。
【0054】始発時刻タイプでは番号系列の第一優先が
始発時刻の時刻帯であり、列車種別タイプでは列車種別
と運行区間の組み合わせにより定義された列車識別記号
が番号系列の第一優先として検索対象が絞られる。始発
時刻タイプの場合、対象とするスジデータから始発駅の
発車時刻データを抽出して時刻帯を認識し、さらに基準
運行時分種別が個別情報としてもっている上り/下り別
を抽出して、同じ時刻帯に始発駅の発車時刻が存在する
上り或いは下り別の列車を検索し、さらに運行区間と列
車種別の組み合わせをもとに定義され基準運行時分種別
が個別情報としてもっている列車識別記号を抽出して同
じ識別番号を持つ同じ時刻帯にある先行の全ての同系列
列車について列車番号を検索し、例えば上りは偶数、下
りは奇数で順次増加する2ケタの数字を時間順に回転番
号として番号系列に繰り入れることにより列車番号が自
動的に割り付けられる。
【0055】列車種別タイプの場合は、対象とするスジ
データから基準運行時分種別が個別情報としてもってい
る上り/下り別を抽出し、さらに運行区間と列車種別の
組み合わせをもとに定義され基準運行時分種別が個別情
報としてもっている列車識別記号を抽出して同じ識別番
号を持つ先行の全ての同系列列車について列車番号を検
索し、例えば上りは偶数、下りは奇数で順次増加する2
ケタの数字を時間順に回転番号として番号系列に繰り入
れることにより列車番号が自動的に割り付けられる。図
21は列車番号の自動割付例を示す図であり(a)は始
発時刻タイプ、(b)は列車種別タイプの自動割付例が
示されている。
【0056】(列車ダイヤ表示画面作成方法)図13は
作成したスジデータを列車ダイヤとして画面表示するた
めの表示画面の作成方法を示したフロー図である。表示
画面は縦(画面の上下方向)には線区を構成する各路線
の停車場が配列され、横(画面の左右方向)には時刻が
表示される。縦の表示に関しては、まず主路線として表
示の中央部に配置する路線を選択すると、データベース
の記憶装置から線区で定義された路線データが検索さ
れ、すべての停車場が下記のルールにしたがって画面表
示用に配列された停車場配列表が表示画面設定入力画面
に自動的に作成される。
【0057】すなわち、表示上方が上り方向になるよう
に停車場配列が縦方向に表示され、主路線に対して乗り
入れる路線は乗り入れ区間は表示せず、非乗り入れ区間
を乗り入れ駅を一端において非乗り入れ区間が乗り入れ
駅より上り方向にある場合は主路線の上部に配置し逆の
場合は下部に配置して表示し、複数の乗り入れ路線があ
る場合は乗り入れ駅が上り方向にある路線を上部に配置
するように、線区で定義されたすべての停車場が自動的
に配列表示される。
【0058】次に画面上での停車場の表示位置を設定す
るため、表示画面の大きさと停車場間の表示間隔を与え
るデータとして基準運行時分データ名を選択すると、デ
ータから停車場間の走行時分が抽出され、停車場は路線
表示の両端に位置する停車場間の走行時分に対する各停
車場間の走行時分の比で両端停車場間の表示距離を按分
した位置に配置され、横方向に伸ばした平行線により停
車場位置が表示される。この際、基準運行時分データ名
は停車場間毎に設定することが可能である。
【0059】次に、上述の方法により縦に配列された路
線間の表示間隔を入力して路線相互の表示位置を設定す
る。横の表示に関しては、横方向を時間表示軸として例
えば1分、2分、10分の最小表示目盛時間と最小表示
目盛の表示幅を入力して列車ダイヤの表示画面が作成さ
れる。
【0060】(列車ダイヤの出力例)図22は列車ダイ
ヤの出力例を示す概念図である。対象線区は停車場A1
〜A9からなる路線Aと、停車場A3〜A7及びB3〜
B1からなる路線Bで構成されている。路線Bは停車場
A3〜A7を乗入れ区間とする主路線Aへの乗入れ路線
である。A1は路線Aの下りの始発駅、A9は下りの終
着駅であり、列車はA1ではシーサスクロッシングによ
る2線の番線折返しにより、またA9では引上げ線によ
り折返す。シーサスクロッシングは上り線路と下り線路
を結ぶ2本の渡り線を交差して分岐器を設けた軌道構造
であり、これを使用すれば上り、下りのいずれの線路か
らも折返し運行が可能になる。折返し駅の手前側にこれ
を配設した場合、到着番線から発車することになるので
A1のように番線を示す線のみ表示され、後ろ側にこれ
を配設した場合、引き上げ線での停車を経て到着番線か
ら発車番線に列車が移動するので、本発明による図22
の出力例ではA9のように引き上げ線への列車の走行と
引き上げ線での停車を含む折返し状況が表示される。B
1は路線Bの上りの始発駅、A3は上りの終着駅(路線
Aから見れば途中折返し駅)、A7は路線Aへの乗入れ
駅である。停車場A3では折返し列車は上り番線と下り
番線の間に設けた中線により番線において折返し、停車
場B1では引上げ線により折返す。停車場A5およびB
1はそれぞれ車両基地への連絡駅である。図22におい
て折返し駅である停車場A9、B1の引上げ線、および
停車場A1、A3の折返し番線では列車の折返し状況が
表示され、基地連絡駅である停車場A5、B1では本線
に対する列車の投入・引き抜きの記号表示がなされてい
る。
【0061】またスジには始発時刻タイプの方法で列車
番号が付されているが、始終端駅A1、A9、B1及び
折返し駅A3での発車時刻帯を識別番号にして列車番号
が自動的に割り付けられる。この際、データベースの記
憶装置から停車場データを検索し、停車場の個別情報と
して設定した、例えば、始終端駅、折返し駅、待避駅、
車両基地連絡駅といった場内線路配線の特徴に基づく列
車運行上の役割を表す停車場属性の識別記号を認識して
判別条件として使用することにより、上記のような表示
上の特殊扱いが自動的に設定出来る。即ち、列車ダイヤ
のスジは上り、下り別に設定されるので折返し駅におい
て列車の運用結合を設定すると自動的に折返し線が表示
される。また、基地連絡駅で列車が基地連絡線の列車に
運用結合すると基地連絡駅の表示位置に列車の引抜き記
号或いは投入記号が自動的に表示される。
【0062】(スジデータのエラーチェック方法)図1
4は上述の手順により作成した列車ダイヤが各停車場に
おいて先行列車と後続列車の間で存在する運行上の制約
条件を満足するかどうかを確認するためのエラーチェッ
クの方法を示したフロー図である。列車のあたり(同一
線路上での列車の追い抜き)や同一番線の競合などの物
理的制約条件についてチェックを行うほか、先行列車の
車両性能種別と後続列車の車両性能種別の組み合わせに
関する最小運転時隔を先行列車と後続列車の到着、出
発、通過の各事象の組み合わせについてチェックする。
まずチェックの対象とするスジデータを指定する。単独
のスジを対象とする場合は列車ダイヤ表示画面上でマウ
ス等を用いてスジをクリックすることにより指定する。
【0063】一方、複数のスジを対象とする場合は範囲
の両端にある列車番号を入力して範囲指定を行い、範囲
内にあるスジのチェックモードが上り続行、下り続行、
折返しの何れであるかを選択する。単独あるいは範囲指
定によりスジデータが記憶装置から検索・抽出され、こ
れを後続列車として以下のエラーチェックの手順が開始
される。時間的に直前にある先行列車の列車番号が停車
場毎に特定されてスジデータが抽出され、まず同一線路
上での列車の追い抜きに相当する列車のあたりと同一番
線の重複に相当する番線競合がチェックされ、さらに先
行列車と後続列車の到着、出発、通過の各事象の組み合
わせについて先行列車の車両性能種別と後続列車の車両
性能種別の組み合わせに関する最小運転時隔のチェック
を行う。
【0064】最小運転時隔は、例えば本線側の番線に停
車していた列車が発車後、副本線で待機していた列車が
発車可能になるまでの最小時間(発−発時隔)、或いは
折返し駅で上り側の番線に停車していた列車が分岐を渡
って下り線路に向け発車後、次列車が同じ番線に到着可
能になるまでの最小時間(発−着時隔)など、列車の運
転保安上、進路支障が解消されるまでの最小時間を規定
するものである。チェックの結果エラーが検出された場
合は、先行列車又は後続列車の到着時刻或いは発車時刻
を変更してスジデータの修正を行う。到着時刻或いは発
車時刻の変更は基準運行時分種別に従属する運転時分増
分データ又は停車時分増分データにより行う。
【0065】(スジデータ作成例)また、スジデータに
固有のデータとしての扱いについては、図20のスジデ
ータの作成例に入力項目として示されるように到着増分
時分、発車増分時分を入力して任意の停車場の到着時刻
又は発車時刻を変更して修正する。エラーチェックの際
に後続列車に対するチェック対象になる先行列車は時間
的に直前の列車であるので、例えば、待避駅で優等列車
に追い抜かれる列車は待避駅に到着する際と待避駅から
発車する際では先行列車が変わるので、先行列車の車両
性能種別が異なる場合には参照する最小運転時隔データ
も変わることになる。範囲指定の場合は時間的に早いス
ジデータから順次チェックしていくことになる。上記手
順は、範囲指定の場合は選択した上り/下り/折返し別
のチェックモードに対して行われるが、単独指定の場合
はスジデータの属性に対応した続行(上りあるいは下
り)と折返しのモードが自動的に選択されてチェックが
行われる。
【0066】(スジデータへの列車運用の設定方法)図
15は上記エラーチェックによりスジデータが運行上の
制約条件を満足することを確認した後、折返し駅での列
車運用結合を行う方法を示したフロー図である。まず、
列車運用を設定しようとする対象のスジを指定する。単
独のスジを対象とする場合は列車ダイヤ表示画面上でマ
ウス等を用いてスジをクリックすることにより指定す
る。一方、複数のスジを対象とする場合は範囲の両端に
ある列車番号を入力して範囲指定を行い、範囲内にある
スジの運行モードが上り、下りのいずれであるかを選択
する。単独あるいは範囲指定によりスジデータが記憶装
置から検索・抽出され、これを後続列車として以下の列
車運用設定の手順が開始される。
【0067】列車運用結合における後続列車は必ず出発
列車であるから選択したスジについて始発の折返し駅が
列車運用結合を行う折返し駅として自動的に選択され
る。この際、引上げ線で折り返す場合は引上げ線を仮想
の折返し駅と見なす。次に運用列車は物理的に同一の列
車でなければならないから例えば車両性能種別や列車種
別を同一列車の判別条件として選択する。列車運用結合
の対象となる列車は「折返し駅において到着番線が当該
列車の発車番線と同一であるような時間的に直前の先行
列車」であることが必要条件であり、この条件に該当す
る列車が検索・抽出される。
【0068】次いで検索された列車について同一列車で
あることの上記判別条件により適合性のチェックが自動
的に行われ、適合する列車に対して折返し結合線が画面
上に仮表示される。この表示にもとづき操作者が適合性
を判定する。NOの場合は当該列車の折返し駅での番線
設定が不適切であると考えられるのでスジデータの番線
名を変更し再度、列車の検索と適合性のチェックを行
い、OKになれば列車運用結合の設定として、当該列車
のスジデータの前運用列車番号、結合相手列車のスジデ
ータの後運用列車番号の設定と、列車ダイヤ表示画面に
おける折返し結合線の表示が自動的に行われる。
【0069】以上の方法によりスジデータの作成が終了
し列車ダイヤとして画面に表示される。以上の手順の一
部を繰り返すことにより作成済みのスジデータの編集、
修正を行うことが容易に出来る。
【0070】
【発明の効果】本発明による列車の計画ダイヤ作成方法
及び作成支援装置は上記のように構成されており、次の
ような効果を奏する。
【0071】列車の運行時分を停車場間走行時分と停車
場での停車時分からなる基準運行時分データと基準運行
時分データに従属する運転時分増分データと停車時分増
分データにより構成し、これらのデータ種別名を選定し
て組み合わせることにより列車ダイヤのスジデータを作
成するようにしたので、基準運行時分データを共通にし
たスジデータの系列化が可能になり、スジデータの作成
・編集の作業が時間・労力ともに軽減されるだけでなく
作成後のスジデータについて線路設備の変更等に伴う走
行時分の変更に容易に対応することが出来る。
【0072】また、基準運行時分データには固有情報と
して、路線識別記号、上り/下り識別記号、車両性能種
別識別記号、列車種別識別記号、運行区間識別記号、列
車識別記号、基準停車時分種別識別記号を与えるように
したので、これらの識別記号により基準運行時分データ
名を構成することによりデータ名から構成内容が容易に
識別できると共に、これらの識別記号、特に列車識別記
号を判別条件としてスジデータの同系列の列車番号を検
索することにより作成したスジデータに自動的に列車番
号を割り付けることが出来る。この列車番号の自動割付
は既存スジデータの移動・複写による新たなスジデータ
の作成や編集に際して、新規作成分だけでなく既存のス
ジデータについても新規作成による影響を踏まえて自動
的に列車番号を再設定するので、列車番号設定作業にか
かわる時間・労力が不要になるだけでなく正確である。
【0073】既存スジデータの移動・複写による新たな
スジデータの作成や編集について、指定により抽出した
スジデータの時刻設定を解除して時分データに変換し、
始発駅での発車時刻を指定することにより時分データの
時刻の再設定を行って新たなスジデータを作成するよう
にしたので、元データとは運行時分データと固有情報を
共通にもつ別のデータとしての取り扱いが可能になり、
元データをそのまま保存するか、削除するかを選択する
ことにより、列車ダイヤの表示においてスジの複写ある
いは移動として表現することが出来る。また単独スジに
ついては始発駅を含む任意の停車場の発車時刻あるいは
到着時刻を設定するようにしたので、列車ダイヤ表示に
おいて望ましい位置に容易に新たなスジを設定すること
が可能になる。
【0074】進路データ作成において停車場での進路
を、先行列車と後続列車の進行関係が表現できるように
上り或いは下りの続行と折返しにモード分けし、それぞ
れのモードについて停車場に対する列車の進行事象であ
る到着、発車、通過を場内進路と進出進路に対応させて
分類し、その際に列車が使用する進路を番線名と分岐線
路配線名の組み合わせ(番線に対して一対の場内進路と
進出進路しか存在しない場合は番線名のみ)により識別
したので、例えば下りの番線に停車した列車がそのまま
下りに発車する場合と折り返して渡り線を通って上り方
向に発車する場合が混在するような複雑な運行を行う停
車場についてもすべての進路を洩れなく定義できる。そ
してこの進路データに基づいて最小運転時隔データ入力
表が自動作成されるので、運行が複雑な停車場に対して
もデータ入力欄の定義洩れがなく、停車場の進路データ
の設定数に対応した必要にして十分な大きさのマトリッ
クス構造の入力表にすることができる。
【0075】また、上記最小運転時隔データ入力表は、
データ欄のデフォルトをデータなしとして例えば*の記
号で表示し、かつ例えば上り/下りの場合の最小運転時
隔データ入力表において先行列車と後続列車の運行事象
が同一進路において着−着、発−発の場合或いは折返し
の場合の先行列車と後続列車の運行事象がすべての進路
において着−着、発−発の場合のように最小運転時隔デ
ータを設定する必要がないことが自明であるデータ欄に
はデータ入力を無効にするようにしたので、先行列車と
後続列車が運行上、進路支障を生じ最小運転時隔を設定
する必要があるデータ欄のみにデータを入力するだけで
よく、しかも誤入力が避けられる。
【0076】また、データの入力の代わりに例えば−1
を入力することにより外部の、例えば、最小運転時隔算
出装置へのデータ入力要求の判別記号として最小運転時
隔算出装置に出力し、算出されたデータを−1の記号を
付した欄に入力して最小運転時隔データを外部で作成す
るバッチ処理が可能になる。
【0077】さらに、折返しの場合の最小運転時隔デー
タ入力表に関して、先行列車と後続列車が同一の車両性
能種別をもつ場合の最小運転時隔データ入力表において
同一番線での先行列車の到着と後続列車の発車の組み合
わせでのデータ欄に最小運転時隔データではなく最小停
車時分データを与えるようにしたので、最小運転時隔の
チェックを行うのと同時に、同一列車の折返しを定義す
る列車運用の設定に際しての最小折返し時分のチェック
が可能になる。
【0078】また、列車ダイヤの表示フォーマットの作
成について、縦表示については、表示の中央部に配置す
る路線を主路線として指定することにより、路線データ
を検索し乗入れ路線を含めた複数の路線を自動的に配置
し、路線間の表示間隔を指定値により調整し、指定した
走行時分データを使用して路線表示において各停車場間
の走行時分の比で停車場位置を自動的に設定するように
し、横表示については時間表示軸として最小表示目盛時
間と最小表示目盛の表示幅を設定するようにしたので、
表示装置を用いて対話形式により望ましい列車ダイヤの
表示フォーマットを容易に作成することが出来る。
【0079】停車場データの個別情報として、例えば始
終端駅、折返し駅、待避駅、基地連絡駅といった場内線
路配線の特徴に基づく列車運行上の役割を表す属性を識
別記号として設定したので、列車ダイヤの表示に際し
て、これを判別条件として使用することにより停車場で
の表示上の特殊扱いを識別し、例えば折返し駅での引上
げ線を含む折返し番線での折返し状況の表示、基地連絡
駅での本線に対する列車の投入・引き抜きの記号表示等
を自動的に設定することが出来る。
【0080】作成済のスジデータに対する折返し駅での
列車運用の設定において、折返し駅における同一番線の
使用と時間的に直前の先行の到着列車という列車運用結
合の必要条件に基づき対象となる列車を検索・抽出し、
さらに物理的に同一列車であるための条件をあらかじめ
設定しておきこれを判別条件として、抽出したスジデー
タに付属の固有情報を精査・判別して該当列車を特定
し、画面上で折返し結合線を仮表示し、その適合性を操
作者が判定するようにしたので、不適合の場合は例えば
番線の設定変更により修正し、適合の場合は列車運用結
合を設定して、当該列車のスジデータの前運用列車番
号、結合相手列車のスジデータの後運用列車番号の設定
と表示装置の列車ダイヤ表示画面において折返し結合線
の表示を自動的に行わせることができる。
【0081】以上のように、本発明によれば、先行技術
に示すような列車ダイヤ作成処理の自動化を多く取り入
れて、プログラムと装置と操作方法をむやみに複雑にす
るのではなく、汎用のコンピュータと周辺装置を使用し
て出来るだけ簡便に列車ダイヤを作成することを前提
に、むしろ列車ダイヤのスジデータの作成に必要な基本
的なデータについては、操作者の手入力によるデータ入
力を多く取り入れて、幅広い鉄道路線を対象にした運行
計画への対応が容易にできるようにすると共に、作成し
たデータベースを他のデータの作成や表示に有効に活用
して出来るだけデータ入力表や表示フォーマットの作成
やデータの識別を自動化することによって、入力データ
の作成方法の簡易化、データ作成の演算処理方法の簡略
化、スジデータの表示方法の簡易化を図り、同時に列車
ダイヤとして成立するための物理的制約を満足させるよ
うに構成したので、鉄道路線の新設に際して必要輸送量
に対するシステムの基本的諸元を想定し比較的少ない制
約条件の下で簡易な列車ダイヤを作成し基本計画の評価
を行うような本発明の目的に適った列車の計画ダイヤ作
成支援装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による列車の計画ダイヤ作成支援装置の
構成例を示すブロック図である。
【図2】データベース記憶装置に記憶される入力データ
の種類と、データの作成順序に係る相互の関係を示した
データベースの構成図である。
【図3】路線データの作成方法を説明するフロー図であ
る。
【図4】停車場データの作成方法を説明するフロー図で
ある。
【図5】進路データの作成方法を説明するフロー図であ
る。
【図6】列車識別記号データの作成方法を説明するフロ
ー図である。
【図7】基準運行時分データの作成方法を説明するフロ
ー図である。
【図8】最小運転時隔データ入力表の作成方法を説明す
るフロー図である。
【図9】最小運転時隔データの作成方法を説明するフロ
ー図である。
【図10】スジデータの作成方法を説明するフロー図で
ある。
【図11】複写によるスジデータの作成方法を説明する
フロー図である。
【図12】列車番号自動割付方法を説明するフロー図で
ある。
【図13】列車ダイヤ表示画面の作成方法を説明するフ
ロー図である。
【図14】スジデータのエラーチェックの方法を説明す
るフロー図である。
【図15】スジデータへの列車運用の設定方法を説明す
るフロー図である。
【図16】停車場の場内線路配線例を示す略図である。
【図17】進路データ表の作成例である。
【図18】最小運転時隔データ表の作成例であり、
(a)は上り、(b)は下り、(c)は折返しを示すも
のである。
【図19】基準運行時分データの作成例である。
【図20】スジデータの作成例である。
【図21】列車番号の自動割付例であり、(a)は始発
時刻タイプ、(b)は列車種別タイプを示すものであ
る。
【図22】列車ダイヤの出力例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 列車の計画ダイヤ作成支援装置 2 データ入力装置 3 データベース記憶装置 4 データ作成演算処理装置 5 スジデータ記憶装置 6 表示装置 7 テキスト形式データサポート装置 8 列車ダイヤ図印刷装置 9 帳票印刷装置 10 外部のデータ作成演算処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H161 AA01 JJ31 9A001 FF03 JJ01 JJ77

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車の計画ダイヤを作成する過程におい
    て、スジデータの作成に必要な路線データ、停車場デー
    タ、進路データ、車両性能種別データ、列車種別デー
    タ、基準運行時分データ、運転時分増分データ、停車時
    分増分データ、列車識別記号データ、最小運転時隔デー
    タ等の基本データを作成しデータベースとして記憶する
    工程と、前記記憶された基本データを検索・抽出して時
    刻データに変換するなどの演算処理をしスジデータとし
    て記憶する工程と、前記記憶された基本データ及び前記
    記憶されたスジデータを検索・抽出して列車ダイヤのス
    ジデータの編集を行ない、列車ダイヤを作成する工程と
    を有することを特徴とする列車の計画ダイヤ作成方法。
  2. 【請求項2】 スジデータの作成に必要な路線データの
    作成工程において、路線名入力ステップと、停車場名入
    力ステップと、停車場配列入力ステップと、配列方向入
    力ステップとを有することを特徴とする請求項1記載の
    列車の計画ダイヤ作成方法。
  3. 【請求項3】 スジデータの作成に必要な停車場データ
    の作成工程において、停車場名選択ステップと、場内線
    路配線の特徴に基づき始終端駅、折返し駅、待避駅、基
    地連絡駅といった列車運行上の役割を表す属性の識別記
    号入力ステップと、場内線路配線に基づき番線名と分岐
    線路名を明示した列車の運行進路名により設定した上り
    場内進路、上り進出進路、下り場内進路、下り進出進
    路、折返し場内進路、折返し進出進路、通過有無からな
    る進路データ作成ステップとを有することを特徴とする
    請求項1記載の列車の計画ダイヤ作成方法。
  4. 【請求項4】 スジデータの作成に必要な基準運行時分
    データの作成工程において、列車種別選択ステップと、
    車両の加減速性能を表す車両性能種別選択ステップと、
    列車識別記号選択ステップと、上り/下りといった運行
    モードを選択するステップと、前記運行モード別に停車
    場の配列により設定される特定の運行経路に対して停車
    場間の最小走行時分データ入力ステップと、運転余裕時
    分データ入力ステップと、基準停車時分データ入力ステ
    ップと、基準運行時分種別名入力ステップと、運転時分
    増分データ入力ステップと、停車時分増分データ入力ス
    テップとを有することを特徴とする請求項1記載の列車
    の計画ダイヤ作成方法。
  5. 【請求項5】 基準運行時分データ、運転時分増分デー
    タ、停車時分増分データを検索し、始発時刻を設定し、
    データ作成演算処理装置で演算処理して時刻データに変
    換して作成したスジデータに列車番号を割付けるステッ
    プにおいて、始発駅での発車時刻帯を識別番号の一部に
    して番号系列を構成した始発時刻タイプと、列車種別と
    運行区間の組合せを識別番号にして番号系列を構成した
    列車種別タイプの何れかを選択して割付けることを特徴
    とする請求項4記載の列車の計画ダイヤ作成方法。
  6. 【請求項6】 単独指定又は範囲指定により検索した既
    存のスジデータの時刻設定を解除して時分データに変換
    し、始発駅を含む任意の停車場の発車時刻又は到着時刻
    を指定することにより前記指定で検索したスジデータの
    時分データの時刻設定を行い、新たなスジデータとして
    記憶するステップと、単独指定したスジデータについ
    て、時分データに変換したデータを指定回数分複写し、
    指定運行間隔で指定回数分の時刻設定を行い、新たなス
    ジデータとして記憶するステップの何れかを選択し、前
    記手段により新たな列車番号を割付けてスジデータを作
    成することを特徴とする請求項4記載の列車の計画ダイ
    ヤ作成方法。
  7. 【請求項7】 スジデータの作成に必要な最小運転時隔
    データの作成工程において、前記進路データを検索・抽
    出するステップと、停車場に対する列車の到着、進出、
    通過を表す運行事象を選択するステップとにより進路を
    配設し、先行列車を行、後続列車を列として前記進路配
    列をマトリックス表示するステップにより上り、下り、
    折返しの運行モード別に最小運転時隔データ入力表を作
    成することを特徴とする請求項1記載の列車の計画ダイ
    ヤ作成方法。
  8. 【請求項8】 最小運転時隔データ名を設定するステッ
    プと、最小運転時隔データ入力表を検索・抽出するステ
    ップと、前記データ入力表へのデータ入力ステップを有
    し、データ入力ステップでは、データ欄のデフォルトを
    データ無しを表す記号で表示し、設定が必要なデータ欄
    にのみ最小運転時隔データ又は外部の最小運転時隔算出
    装置へのデータ入力要求記号を入力して表示し、最小運
    転時隔データを設定する必要がないことが自明であるデ
    ータ欄には入力を無効にするようにしたことを特徴とす
    る請求項7記載の列車の計画ダイヤ作成方法。
  9. 【請求項9】 運行モードが折返しの場合の最小運転時
    隔データ入力表へのデータ入力ステップにおいて、先行
    列車と後続列車が同一の車両性能種別を持つ場合には、
    入力表の行列の項目が同一番線での先行列車の到着と後
    続列車の発車のデータ欄に最小運転時隔データではなく
    最小停車時分データを与えることにより、同一列車の折
    返しを定義する列車運用の設定に際して最小折返し時分
    のチェックを可能とするようにしたことを特徴とする請
    求項7記載の列車の計画ダイヤ作成方法。
  10. 【請求項10】 列車ダイヤを作成する工程の列車ダイ
    ヤ表示画面作成において、画面の上下方向である縦方向
    表示作成ステップにおいては、上方が上り方向になるよ
    うに停車場配列を縦方向に表示して表示の中央部に配置
    する路線を主路線として指定し、主路線に対して乗り入
    れる路線は乗り入れ区間は表示せず、非乗り入れ区間を
    乗り入れ駅を一端において非乗り入れ区間が乗り入れ駅
    より上り方向にある場合は主路線の上部に配置し逆の場
    合は下部に配置して表示し、複数の乗り入れ路線がある
    場合は乗り入れ駅が上り方向にある路線を上部に配置し
    て表示し、縦に並んだ路線間の表示間隔を指定値により
    設定して路線相互の表示位置を設定し、停車場は路線表
    示の両端に位置する停車場間の走行時分に対する各停車
    場間の走行時分の比で両端停車場間の表示距離を按分し
    た位置に配置して、横方向に伸ばした平行線により停車
    場位置を表示するようにし、画面の左右方向である横表
    示作成ステップにおいては、横方向を時間表示軸として
    適宜の最小表示目盛時間と最小表示目盛の表示幅を設定
    するようにして、列車ダイヤの表示枠を作成することを
    特徴とする請求項1記載の列車の計画ダイヤ作成方法。
  11. 【請求項11】 列車ダイヤを作成する工程の列車ダイ
    ヤ表示画面作成において、折返し駅での引上げ線を含む
    折返し番線での折返し状況の表示ステップ、基地連絡駅
    での列車の投入・引き抜き記号の表示ステップ、始終端
    駅や折返し駅での発車時刻帯を識別番号にした列車番号
    の割付けステップにおいて、停車場の列車運行上の役割
    を表す属性の識別記号を上記ステップ実施の判別条件と
    して使用することを特徴とする請求項1記載の列車の計
    画ダイヤ作成方法。
  12. 【請求項12】 作成済のスジデータに対し折返し駅に
    おける物理的に同一列車の運用結合を設定する方法に関
    して、同一の列車であることを判別するための条件を選
    定するステップと、折返し駅において折返しが可能であ
    るための運行上の必要条件に基づき対象となる列車を検
    索・抽出し、抽出したスジデータの固有情報を上記判別
    条件により精査して該当の列車を特定するステップと、
    その適合性を操作者が判定するステップと、不適合の場
    合は番線の設定変更により修正し、適合の場合は当該列
    車のスジデータの前運用列車番号、結合相手列車のスジ
    データの後運用列車番号の設定を行うステップとにより
    列車運用結合を設定し、列車ダイヤ表示画面において折
    返し結合線の表示を行うようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の列車の計画ダイヤ作成方法。
  13. 【請求項13】 列車の計画ダイヤを作成する装置であ
    って、スジデータの作成に必要な路線データ、停車場デ
    ータ、進路データ、車両性能種別データ、列車種別デー
    タ、基準運行時分データ、運転時分増分データ、停車時
    分増分データ、列車識別記号データ、最小運転時隔デー
    タ等の基本データを作成しデータベースとして記憶する
    手段と、前記記憶された基本データを検索・抽出して時
    刻データに変換するなどの演算処理をしスジデータとし
    て記憶する手段と、前記記憶された基本データ及び前記
    記憶されたスジデータを検索・抽出して列車ダイヤのス
    ジデータの編集を行ない、列車ダイヤを作成する手段と
    を有することを特徴とする列車の計画ダイヤ作成支援装
    置。
  14. 【請求項14】 スジデータの作成に必要な路線データ
    の作成において、路線名入力、停車場名入力、停車場配
    列入力及び配列方向入力を行ない記憶する手段を設けた
    ことを特徴とする請求項13記載の列車の計画ダイヤ作
    成支援装置。
  15. 【請求項15】 スジデータの作成に必要な停車場デー
    タの作成において、停車場名選択手段と、場内線路配線
    に基づき始終端駅、折返し駅、待避駅、基地連絡駅とい
    った列車運行上の役割を表す属性の識別記号入力手段
    と、場内線路配線に基づき番線名と分岐線路名を明示し
    た列車の運行進路名により設定した上り場内進路、上り
    進出進路、下り場内進路、下り進出進路、折返し場内進
    路、折返し進出進路、通過有無からなる進路データ作成
    手段を有することを特徴とする請求項13記載の列車の
    計画ダイヤ作成支援装置。
  16. 【請求項16】 スジデータの作成に必要な基準運行時
    分データの作成において、列車種別選択手段と、車両の
    加減速性能を表す車両性能種別選択手段と、列車識別記
    号選択手段と、上り/下りといった運行モードを選択す
    る手段と、前記運行モード別に停車場の配列により設定
    される特定の運行経路に対して停車場間の最小走行時分
    データ入力手段と、運転余裕時分データ入力手段と、基
    準停車時分データ入力手段と、基準運行時分種別名入力
    手段と、運転時分増分データ入力手段と、停車時分増分
    データ入力手段とを有することを特徴とする請求項13
    記載の列車の計画ダイヤ作成支援装置。
  17. 【請求項17】 基準運行時分データ、運転時分増分デ
    ータ、停車時分増分データを検索し、始発時刻を設定
    し、データ作成演算処理装置で演算処理して時刻データ
    に変換して作成したスジデータに列車番号を割付ける手
    段において、始発駅での発車時刻帯を識別番号の一部に
    して番号系列を構成した始発時刻タイプと、列車種別と
    運行区間の組合せを識別番号にして番号系列を構成した
    列車種別タイプの何れかを選択して割付けることを特徴
    とする請求項16記載の列車の計画ダイヤ作成支援装
    置。
  18. 【請求項18】 単独指定又は範囲指定により検索した
    既存のスジデータの時刻設定を解除して時分データに変
    換し、始発駅を含む任意の停車場の発車時刻あるいは到
    着時刻を指定することにより前記指定で検索したスジデ
    ータの時分データの時刻設定を行い、新たなスジデータ
    として記憶する手段と、単独指定したスジデータについ
    て、時分データに変換したデータを指定回数分複写し、
    指定運行間隔で指定回数分の時刻設定を行い、新たなス
    ジデータとして記憶する手段の何れかを選択する手段
    と、前記手段により新たな列車番号を割り付けてスジデ
    ータを作成する手段を有することを特徴とする請求項1
    6記載の列車の計画ダイヤ作成支援装置。
  19. 【請求項19】 スジデータの作成に必要な最小運転時
    隔データの作成において、前記進路データを検索・抽出
    する手段と、停車場に対する列車の到着、進出、通過を
    表す運行事象を選択する手段とにより進路を配列し、先
    行列車を行、後続列車を列として前記進路配列をマトリ
    ックス表示する手段により上り、下り、折返しの運行モ
    ード別に最小運転時隔データ入力表を作成することを特
    徴とする請求項13記載の列車の計画ダイヤ作成支援装
    置。
  20. 【請求項20】 最小運転時隔データ名を設定する手段
    と、最小運転時隔データ入力表を検索・抽出する手段
    と、前記データ入力表へのデータ入力手段を有し、デー
    タ入力手段では、データ欄のデフォルトをデータ無しを
    表す記号で表示し、設定が必要なデータ欄にのみ最小運
    転時隔データ、又は外部の最小運転時隔算出装置へのデ
    ータ入力要求記号を入力して表示し、最小運転時隔デー
    タを設定する必要がないことが自明であるデータ欄には
    入力を無効にする手段を設けたことを特徴とする請求項
    19記載の列車の計画ダイヤ作成支援装置。
  21. 【請求項21】 運行モードが折返しの場合の最小運転
    時隔データ入力表へのデータ入力手段において、先行列
    車と後続列車が同一の車両性能種別を持つ場合には、入
    力表の行列の項目が同一番線での先行列車の到着と後続
    列車の発車のデータ欄に最小運転時隔データではなく最
    小停車時分データを与えることにより、同一列車の折返
    しを定義する列車運用の設定に際して最小折返し時分の
    チェックを可能とする手段を設けたことを特徴とする請
    求項19記載の列車の計画ダイヤ作成支援装置。
  22. 【請求項22】 列車ダイヤを作成する列車ダイヤ表示
    画面作成において、画面の上下方向である縦方向の表示
    に関しては、上方が上り方向になるように停車場配列を
    縦方向に表示して表示の中央部に配置する路線を主路線
    として指定し、主路線に対して乗り入れる路線は乗り入
    れ区間は表示せず、非乗り入れ区間を乗り入れ駅を一端
    において非乗り入れ区間が乗り入れ駅より上り方向にあ
    る場合は主路線の上部に配置し逆の場合は下部に配置し
    て表示し、複数の乗り入れ路線がある場合は乗り入れ駅
    が上り方向にある路線を上部に配置して表示し、縦に並
    んだ路線間の表示間隔を指定値により設定して路線相互
    の表示位置を設定し、停車場は路線表示の両端に位置す
    る停車場間の走行時分に対する各停車場間の走行時分の
    比で両端停車場間の表示距離を按分した位置に配置し
    て、横方向に伸ばした平行線により停車場位置を表示す
    る手段と、画面の左右方向である横方向の表示に関して
    は、横方向を時間表示軸として適宜の最小表示目盛時間
    と最小表示目盛の表示幅を設定する手段とにより、列車
    ダイヤの表示枠を作成する手段を設けたことを特徴とす
    る請求項13記載の列車の計画ダイヤ作成支援装置。
  23. 【請求項23】 列車ダイヤを作成する列車ダイヤ表示
    画面作成において、折返し駅での引上げ線を含む折返し
    番線での折返し状況の表示手段、基地連絡駅での列車の
    投入・引き抜き記号の表示手段、始終端駅や折返し駅で
    の発車時刻帯を識別番号にした列車番号の割付け手段に
    おいて、停車場の列車運行上の役割を表す属性の識別記
    号を上記手段実施の判別条件として使用する手段を設け
    たことを特徴とする請求項13記載の列車の計画ダイヤ
    作成支援装置。
  24. 【請求項24】 作成済のスジデータに対し折返し駅に
    おける物理的に同一列車の運用結合を設定する手段に関
    して、同一の列車であることを判別するための条件を選
    定する手段と、折返し駅において折返しが可能であるた
    めの運行上の必要条件に基づき対象となる列車をスジデ
    ータ記憶装置から検索・抽出し、抽出したスジデータの
    固有情報を上記判別条件により精査して該当の列車を特
    定する手段と、その適合性を操作者が判定する手段と、
    不適合の場合は番線の設定変更により修正し、適合の場
    合は当該列車のスジデータの前運用列車番号、結合相手
    列車のスジデータの後運用列車番号の設定を行う手段と
    により列車運用結合を設定し、列車ダイヤ表示画面にお
    いて折返し結合線の表示を行う手段を設けたことを特徴
    とする請求項13記載の列車の計画ダイヤ作成支援装
    置。
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