JP2001270465A - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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JP2001270465A
JP2001270465A JP2000086577A JP2000086577A JP2001270465A JP 2001270465 A JP2001270465 A JP 2001270465A JP 2000086577 A JP2000086577 A JP 2000086577A JP 2000086577 A JP2000086577 A JP 2000086577A JP 2001270465 A JP2001270465 A JP 2001270465A
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front wheel
vehicle body
body structure
vehicle
width direction
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JP2000086577A
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Minoru Takase
実 高瀬
Isao Itoi
功 糸井
Isamu Nagasawa
勇 長沢
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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    • B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • B62D21/152—Front or rear frames

Abstract

(57)【要約】 【課題】車体前方から衝撃荷重が作用した際にトーボー
ドの変形を抑制して乗員を保護する車体構造を得るこ
と。 【解決手段】前輪４の後方位置に前輪４の後部４ｂと対
向するトーボード１３を有する車体１の車体構造におい
て、前輪４の前方に配設されて前輪４の前部４ａと対向
すると共に、車体前方からの衝撃荷重を受け前輪前部４
ａを転舵方向に押して前輪４を回動誘導する前輪転舵誘
導手段２０を備える。これにより、前方から衝撃荷重が
加えられた際、前輪転舵誘導手段２０が前輪前部４ａを
転舵方向に押すことによって前輪４を回動させ、前輪後
部４ｂとトーボード１３との対向を回避し、前輪後部４
ｂによるトーボード１３への影響を回避或いは軽減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体構造に関し、
特に前輪の後方位置に前輪と対向するトーボードを有す
る車体構造に関する。
【０００２】
【従来技術】図５は、車体前部を後方より示した斜視図
であり、図６は、図５のＸ−Ｘ線断面を概念的に示す図
である。尚、図中で符号Ｆは車体本体の前方を示す。車
体１は、図５に示すように、車室２の前方にエンジンル
ーム３を有し、エンジンルーム３の左右位置にはそれぞ
れ前輪４が設けられている。
【０００３】図６に示す符号１０は、エンジンルーム３
から車室２下面に亘って車体本体５の左右側部に沿って
前後方向に延在するサイドフレームである（一方のみ図
示）。
【０００４】サイドフレーム１０の前端部には脆弱部１
１（衝撃吸収手段）が設けられており、この脆弱部１１
は車体前方からの衝撃荷重を受けた場合に圧潰変形、即
ちサイドフレーム１０が前端から順次円滑につぶれ変形
するように例えば複数のクラッシュビード（図示せず）
によって構成されている。
【０００５】符号１００は、車体前端に車幅方向に延設
されるバンパの骨格部材となるバンパービームである。
バンパービーム１００は、車幅方向に延在し、左右のサ
イドフレーム１０の前端間に架設され、サイドフレーム
１０から外方に突出するバンパビーム１００の突出部位
１００ａの後方には、前輪４がサスペンション装置（図
示せず）を介してサイドフレーム１０などの車体部材に
転舵自在に支持されている。また、前輪４には、車室２
内のステアリングホイール（図示せず）に連動して前輪
４を転舵させる操舵装置（図示せず）が連結されてい
る。
【０００６】前輪４の後方位置には、エンジンルーム３
と車室２との間を区画する板状のトーボード１３が対峙
して設けられており、トーボード１３の両側端部は、車
室２の左右両側部に沿ってそれぞれ延在するサイドシル
１５に連結している。尚、図中で符号１４は、トーボー
ド１３と協働して左右のサイドシル１５間を接続する閉
断面形状のトルクボックスを形成するリンホースであ
る。
【０００７】上記構成を有する車体構造において、前方
から衝撃荷重Ｐが作用した際、サイドフレーム１０の脆
弱部１１が、前端から押しつぶされて変形し、衝撃エネ
ルギを吸収することによって車室２への衝撃を緩和して
いる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
前輪４が直進状態において前方からバンパービーム１０
０の突出部位１００ａにオフセット衝撃荷重が作用する
と、図６に示すように車体が構成されている車両では、
バンパービーム１００の後方への移動によって前輪４が
後方に押しやられて後退されるため、後退する前輪後部
４ｂによってトーボード１３やサイドシル１５が後退せ
しめられるとともにバンパビーム１００とトーボード１
３との間に前輪４が介在してサイドフレーム１０の十分
なクラッシュストロークの確保が困難になり、車室２へ
の影響が懸念される。
【０００９】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、車体前方から衝撃荷重が作用した
際にトーボードの変形を抑制して乗員を保護する車体構
造を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に記載の発明による車体構造は、前輪の後
方位置に前輪後部と対向するトーボードを有する車体構
造において、前輪の前方位置に配設されて前輪の前部と
対向すると共に、車体前方からの衝撃荷重を受け前輪前
部を押して前輪を回動誘導する前輪転舵誘導手段を備え
ることを特徴とする。
【００１１】これによれば、前輪転舵誘導手段は、前方
からの衝撃荷重を受けることによって後方に移動し、前
輪前部を転舵方向に押すことによって前輪を回動させ
る。これにより、前輪後部とトーボードとの対向が回避
され、前輪後部によるトーボードへの影響を回避或いは
軽減できる。
【００１２】したがって、前輪の後退に起因したトーボ
ードの変形を防止することができ、かつサイドフレーム
の変形が前輪によって影響されることなく車体のクラッ
シュストロークが確保できて効率的に衝撃エネルギが吸
収され、車室内の乗員を保護することができる。
【００１３】請求項２に記載の発明による車体構造は、
前輪転舵誘導手段が、前輪前部から前輪より車幅方向外
方位置に亘って延在しかつ車幅方向外方に移行するに従
って車体後方に変移する傾斜当接面を有し、傾斜当接面
による前輪前部の押し動作により前輪後部が前輪前部よ
りも車幅方向外側に移動するようにしたことを特徴とす
る。
【００１４】請求項２の発明は、前輪転舵誘導手段を明
確にしたものであって、前輪転舵誘導手段に形成された
傾斜当接面が前輪前部を転舵方向に押すことによって、
前輪後部が前輪前部よりも車幅方向外側に移動するよう
に回動誘導される。従って、前輪後部とトーボードとの
接触を確実に防止することができる。
【００１５】請求項３に記載の発明による車体構造は、
前輪転舵誘導手段が、左右のサイドフレームに架設さ
れ、車幅方向に延在するバンパービームのサイドフレー
ム外方に突出する部位に形成されたことを特徴とする。
【００１６】請求項３の発明は、前輪転舵誘導手段が既
在のバンパービームによって形成されると共に、前方か
らの衝撃荷重の作用を受けバンパービームが後方に移動
されることによって、傾斜当接面が前輪前部を転舵方向
に押す。したがって、前輪が直進状態にある場合には転
舵方向に確実に回動誘導することができる。
【００１７】請求項４に記載の発明による車体構造は、
サイドフレームの少なくとも前端部に前方からの衝撃荷
重によって圧潰変形する脆弱部を備える衝撃吸収手段を
有することを特徴とする。請求項４の発明は、前方から
の衝撃荷重の作用によって、サイドフレームに設けられ
た衝撃吸収手段の脆弱部が圧潰変形するため、衝撃エネ
ルギーを有効に吸収することができる。したがって、車
室側への衝撃エネルギーの伝達を抑制でき、車室の変形
を防止し、乗員の安全を確保することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。図１は、本実施の形態を説明
する概略図、図２は、図１のＹ−Ｙ線方向矢視図であ
る。尚、従来と同様の構成要素には同一の符号を付する
ことでその詳細な説明を省略する。
【００１９】図１は、上述の従来技術で示した図６に対
応する図である。左右のサイドフレーム１０の先端には
バンパのバンパービーム１２が車幅方向に延在するよう
に設けられている。バンパービーム１２の突出部位１２
ａには、前輪後部４ｂがトーボード１３に対向している
状態、すなわち前輪４がほぼ直進方向に向いている状態
の前輪４の内側面４ｄよりもサイドフレーム１０側の位
置から車幅方向外方に延在して、前輪転舵誘導手段２０
が形成されている。
【００２０】前輪転舵誘導手段２０は、前輪４の回転中
心とほぼ同じ高さ位置に配置され、鋼板により断面コ字
形若しくは閉断面形に形成され所定の剛性を有し、先端
が前輪４の外側面４ｃよりも車幅方向外方位置に位置す
る長さを有する本体部２１と、本体部２１の後部に設け
られ、かつ前輪前部４ａに対向し、車幅方向外方に移行
するに従って漸次車体後方へ移行する傾斜当接面２２を
有する。
【００２１】傾斜当接面２２は、前方からの衝撃荷重に
よって後方に移動し前輪前部４ａの外側面４ｃ側に当接
した際、前輪４を前輪前部４ａがサイドフレーム１０側
に向かう転舵方向に回転誘導するように前輪前部４ａに
対向配置されている。傾斜当接面２２は、本実施の形態
では、平面形状をなしているが、緩やかに湾曲した凹状
の円弧形状をなしていてもよい。
【００２２】サイドフレーム１０は、図２に図１のＹ−
Ｙ線断面を示すように、前部に脆弱部１１（衝撃吸収手
段）を有するフロントリンホース１６を有する。フロン
トリンホース１６は、断面コ字型の鋼板を組み合わせた
略矩形の閉断面形をなす。
【００２３】フロントリンホース１６の上面部１６ａ及
び下面部１６ｂには、凹溝形状をなすクラッシュビード
１１ａが設けられている。クラッシュビード１１ａは、
上面部１６ａ及び下面部１６ｂ上を車幅方向に延在しか
つ前後方向に間隔をおいて複数本設けられている。
【００２４】クラッシュビード１１ａは、前方から所定
値以上の衝撃荷重が作用した際、サイドフレーム１０を
後方に向かって適切につぶれ変形、即ち圧潰変形を誘導
するものである。フロントリンホース１６は、クラッシ
ュビード１１ａから後方に向かって順次円滑につぶれ変
形することによって衝撃エネルギを吸収し、サイドフレ
ーム１０による衝撃吸収を確保する。
【００２５】図３及び図４は、前輪転舵誘導手段２０に
よる前輪４の転舵方向への回動誘導を説明する図であ
る。上記構成を有する車体構造において、前方から所定
値以上の衝撃荷重がサイドフレームに加えられるいわゆ
るオフセット衝撃が生じると、サイドフレーム１０はフ
ロントリンホース１６の脆弱部１１によって先端から順
次円滑に押しつぶされる。したがって、衝撃エネルギが
緩やかに吸収され、車室２への影響が抑制される。
【００２６】バンパービーム１２は、脆弱部１１のつぶ
れ変形によって後方に移動され、前輪転舵誘導手段２０
が前輪４に当接する。ここで、前輪４が直進方向を向い
ている場合、図３に示すように、前輪前部４ａの外側端
部が前輪転舵誘導手段２０の傾斜当接面２２に接触す
る。
【００２７】そして、更に脆弱部１１が押しつぶされバ
ンパビーム１２が後方に移動すると、前輪４は、図４に
示すように、前輪前部４ａが傾斜当接面２２に押され、
前輪前部４ａが車幅方向内方に向かう転舵方向に回動誘
導される。これにより、前輪後部４ｂは車体外方に向か
うように移動され、前輪後部４ｂとトーボード１３との
対向が解除される。したがって、前輪４の後退に起因し
たトーボート１３の変形を防止することができる。
【００２８】また、前輪４が転舵方向に回動されるた
め、バンパービーム１２とトーボード１３との間におけ
る前輪４の前後方向の長さを短くすることができ、かつ
バンパービーム１２とトーボード１３との間に前輪４が
張設されることがなくなり、サイドフレーム１０の十分
なクラッシュストロークが確保され、確実に衝撃エネル
ギーが吸収される。したがって、前方から衝撃荷重が加
えられた際の車室２への影響を抑制し、乗員を保護する
ことができる。
【００２９】尚、本発明は、上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨内で種々の変更が可能
である。例えば、上述の実施の形態では、前輪転舵誘導
手段２０が前輪４を前輪前部４ａが車幅方向内方に移動
する転舵方向に回動誘導させる場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、前輪４を前輪前部
４ａが車幅方向外方に移動する転舵方向に回動誘導させ
る構成としてもよい。
【００３０】この場合にも、前輪４が転舵方向に回動さ
れるため、トーボード１３に対する前輪４の直交姿勢を
回避することができ、上述の実施の形態と同様に前輪４
の後退に起因したトーボート１３の変形を防止すること
ができる。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車体
構造によれば、正面からの衝撃荷重によって前輪転舵誘
導手段が前輪前部を転舵方向に押すため、前輪は転舵方
向に回動され、前輪後部とトーボードとの対向が回避さ
れる。したがって、サイドフレームのクラッシュストロ
ークが確保されて衝撃を緩和すると共に、前輪後部によ
るトーボードへの影響が回避できる。したがって、車室
の変形を抑制して乗員を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施の形態を説明する概略図である。
【図２】図１のＹ−Ｙ線方向矢視図である。
【図３】前輪の回動誘導を説明する図である。
【図４】前輪の回動誘導を説明する図である。
【図５】車体前部を後方より示した斜視図である。
【図６】従来の車体構造の説明図である。
【図７】従来の車体構造の説明図である。
【符号の説明】
１ 車体 ２ 車室 ４ 前輪 ４ａ 前輪前部 ４ｂ 前輪後部 ４ｃ 前輪の外側面 ５ 車体本体 １０ サイドフレーム １１ 脆弱部 １３ トーボード １５ サイドシル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沢 勇 東京都新宿区西新宿１丁目７番２号 富士 重工業株式会社内 Ｆターム(参考） 3D003 AA01 AA05 BB02 CA09 CA17 CA18 DA01 DA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 前輪の後方位置に前輪後部と対向するト
    ーボードを有する車体構造において、 前記前輪の前方位置に配設されて前記前輪の前部と対向
    すると共に、車体前方からの衝撃荷重を受け前記前輪前
    部を押して前記前輪を回動誘導する前輪転舵誘導手段を
    備えることを特徴とする車体構造。
  2. 【請求項２】 前記前輪転舵誘導手段は、 前記前輪前部から前記前輪より車幅方向外方位置に亘っ
    て延在しかつ車幅方向外方に移行するに従って車体後方
    に変移する傾斜当接面を有し、 該傾斜当接面による前記前輪前部の押し動作により前記
    前輪後部が前記前輪前部よりも車幅方向外側に移動する
    ようにしたことを特徴とする請求項１に記載の車体構
    造。
  3. 【請求項３】 前記前輪転舵誘導手段は、 左右のサイドフレームに架設され、車幅方向に延在する
    バンパービームの前記サイドフレーム外方に突出する部
    位に形成されたことを特徴とする請求項２に記載の車体
    構造。
  4. 【請求項４】 前記サイドフレームの少なくとも前端部
    に前方からの衝撃荷重によって圧潰変形する脆弱部を備
    える衝撃吸収手段を有することを特徴とする請求項３に
    記載の車体構造。
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