JP4304464B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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本発明は、オフセット衝突時の影響を低減させるための車両の前部車体構造に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2002−321649号公報がある。この公報に記載された車両の車体構造には、衝突時にドライブシャフトが後方へ移動した際に、この移動を抑制するためのストッパが車体フレームに設けられ、このストッパにはドライブシャフトを受け止めるための凹部が設けられている。従って、車体同士が正面からオフセット衝突したときに後方へ移動するドライブシャフトが、ストッパによって確実に受け止められ、ダッシュボードの変形を抑制している。
特開2002−321649号公報
しかしながら、車両同士のオフセット衝突時において、相手側車両の前部構造物(特にサイドメンバ)が、自車のバンパ等で潰されることなく、フロントサイドメンバと前輪との間を通過した後に車室側のトーボードを大きく変形させる事態が発生する場合がある。このように、車室側に衝突の影響が及ぼされることは好ましいものではなく、当該影響を低減するための対策が必要であった。
本発明は、特に、オフセット衝突時において、相手側車両の前部構造物の影響を低減するようにした車両の前部車体構造を提供することを目的とする。
本発明に係る車両の前部車体構造は、前後方向に延在する左右一対のフロントサイドメンバの外側にそれぞれ前輪を配置してなる車両において、
フロントサイドメンバと前輪との間に配置したサスペンションの近傍に、衝突時の相手側車両の前部構造物によるサスペンションの移動を受け止める補強部材が設けられており、補強部材は、フロントサイドメンバに設けられていることを特徴とする。

車両同士のオフセット衝突時において、フロントサイドメンバと前輪との間に相手側の前部構造物の一部が侵入した際、相手側の前部構造物が自車のサスペンションに衝突する確率が極めて高いので、このサスペンション近傍に補強部材を設けることにより、サスペンションと補強部材との協働により、衝突時の衝撃を効率良く吸収することができる。これにより、オフセット衝突時において車室側のトーボードを大きく変形させる事態を発生し難くし、相手側車両の前部構造物の影響を低減することができる。
さらに、補強部材は、フロントサイドメンバに設けられている。補強部材を設ける場所としては、サスペンションの近傍に位置するフロントサイドメンバを利用すると最適である。
また、補強部材は、サスペンションを囲むようにフロントサイドメンバに固定されると好適である。よって、サスペンションをフロントサイドメンバ又は補強部材に衝突させることができるので、衝突時に押され続けるサスペンションの移動方向に拘わらず、効率良く衝撃を吸収することができる。
また、補強部材は、サスペンションの後方でフロントサイドメンバから前輪側に向けて突出する部材であると好適である。このような構成を採用した場合、衝突時において後方に移動しようとするサスペンションを補強部材に衝突させることができるので、サスペンションと補強部材との協働により、衝突時の衝撃を効率良く吸収することができる。
また、補強部材は、サスペンションの後方でフロントサイドメンバとエプロンアッパメンバとを連結した部材であると好適である。このような構成によって、補強部材はフロントサイドメンバとエプロンアッパメンバとを連結するように掛け渡されるので、衝突時において後方に移動しようとするサスペンションを確実に補強部材で確実に受けることができる。従って、サスペンションと補強部材との協働により、衝突時の衝撃を効率良く吸収することができる。
本発明によれば、オフセット衝突時において、相手側車両の前部構造物の影響を低減することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る車両の前部車体構造の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、第2及び第3の実施形態の説明において、第1の実施形態と同一又は同等な構成部分には同一符号を付してその説明は省略する。
[第1実施形態]
図1に示すように、車両(例えば普通乗用車)の前部車体構造1には、相手側の車両等と衝突した場合にその衝突時の衝撃を吸収する衝突吸収構造が採用されている。特に、この前部車体構造1は、車両同士が衝突した場合に、車両の種類や衝突の形態に関係なく、衝撃を可能な限り吸収する構造を有する。そのために、前部車体構造1は、フロントサイドメンバ2、バンパビーム3、ラジエータサポートメンバ(図示せず)、エプロンアッパメンバ4、フロントサスペンションメンバ(図示せず)等によって車体の骨格が構成されている。
このフロントサイドメンバ2は、エンジン(図示せず)等を挟むようにして車体の前後方向に延びる左右一対の部材である。フロントサイドメンバ2は、車体の強度や剛性を向上させるための部材であると共に、衝突時にバンパ等で吸収しきれなかった衝撃を吸収する役割を有している。このフロントサイドメンバ2の変形荷重は、衝突実験やシミュレーション等によって設定され、衝突した際にフロントサイドメンバ2が変形するときに発生する荷重(発生軸力)に相当する。したがって、このフロントサイドメンバ2は、衝突時に所定の変形荷重以上の荷重が加わると変形し、その変形によって衝突時の衝撃を吸収することができる。
さらに、バンパビーム3は、バンパ(図示せず)を支持する部材であると共に、衝突時に真っ先に衝撃を受け止める部材である。このバンパビーム3の耐力は、フロントサイドメンバ2の変形荷重以上の耐力が必要である。したがって、バンパビーム3は、衝突時に衝撃を受けると、それ自体が大きく変形するようなことはなく、その衝撃に対して発生した荷重をフロントサイドメンバ2に伝達しながら衝撃吸収を行っている。
さらに、エプロンアッパメンバ4は、フェンダパネルの内側の骨格を形成し、前輪Tの上方でフェンダパネルに沿って前後方向に延在する。そして、エプロンアッパメンバ4の前端は、ラジエータサポートサイドの上端に接続され、エプロンアッパメンバ4は、アコーデオンのように押し潰されることで衝突荷重を吸収し、車室の変形を抑制する。
このようなエプロンアッパメンバ4には、乗り心地や操安性を左右するサスペンションストラット6の上端が保持され、さらに、このサスペンションストラット6は、フロントサイドメンバ2の外方に位置し、ホイルハウスからその一部が露出して、前輪Tの軸部と連結されている。なお、このサスペンションストラット6は、サスペンションの一形態であり、アブソーバーをリンクの一部として使用することができるので、比較的省スペースで且つ構造が簡単であり、FFの小型車などで多く利用されている。
ここで、図2に示すように、自車Aの正面と相手側の車両Bの正面とがオフセット衝突した場合、相手側車両Bの前部構造物(特にサイドメンバP)が、自車Aのバンパ9で潰されることなく、フロントサイドメンバ2と前輪Tとの間を通過した後に車室側のトーボードを大きく変形させるような事態が発生する場合がある。
そこで、図1に示すように、フロントサイドメンバ2と前輪Tとの間に配置したサスペンションストラット6の近傍には、衝突時の相手側車両の前部構造物を受け止める補強部材10が設けられている。この補強部材10は、サスペンションストラット6の後方でフロントサイドメンバ2とエプロンアッパメンバ4とを連結した金属製のパイプ部材である。具体的に、この補強部材10の上端は、サスペンションストラット6の近傍において、エプロンアッパメンバ4の下面に溶接により固定され、補強部材10の下端はフロントサイドメンバ2の側面に溶接により固定されている。これによって、補強部材10は、サスペンションストラット6の後方で斜めに掛け渡されることになり、前方から見た場合、サスペンションストラット6の後方に補強部材10が適切に配置されることになる。
従って、衝突時にサスペンションストラット6が後方に押されると、補強部材10でサスペンションストラット6を確実に受け止めることができるので、この補強部材10は、衝突時においてサスペンションストラット6を補強するような機能を発揮する。よって、車両同士のオフセット衝突時において、フロントサイドメンバ2と前輪Tとの間に相手側の前部構造物(特にサイドメンバP)が侵入した際でも、サスペンションストラット6と補強部材10との協働により、衝突時の衝撃が効率良く吸収される。これによって、オフセット衝突時において車室側のトーボードを大きく変形させる事態を発生し難くし、車室側への衝突の影響を少なくすることができる。
[第2実施形態]
図3に示すように、フロントサイドメンバ2と前輪Tとの間に配置したサスペンションストラット6の近傍に、衝突時の相手側車両の前部構造物を受け止める補強部材20が設けられている。この補強部材20は、サスペンションストラット6を囲むようにフロントサイドメンバ2に固定された板状の部材である。この補強部材20は、直線的な前壁部20aと円弧壁部20bとからなるように折り曲げられ、その両端は、フロントサイドメンバ2の側面にボルト21によって固定されている。なお、補強部材20をフロントサイドメンバ2の側面に溶接によって固定してもよい。従って、衝突時において、サスペンションストラット6をフロントサイドメンバ2又は補強部材20に衝突させることができるので、衝突時に押され続けるサスペンションストラット6の移動方向に拘わらず、効率良く衝撃を吸収することができる。なお、この補強部材20は、略V字状、略U字状又は略コ形状に折り曲げられてもよい。
[第3実施形態]
図4に示すように、フロントサイドメンバ2と前輪Tとの間に配置したサスペンションストラット6の近傍に、衝突時の相手側車両の前部構造物を受け止める補強部材30が設けられている。この補強部材30は、サスペンションストラット6の後方でフロントサイドメンバ2から輪側Tに向けて突出する部材であり、フロントサイドメンバ2に溶接により固定されている。この補強部材30によって、衝突時に後方へ移動しようとするサスペンションストラット6を補強部材30に衝突させることができるので、サスペンションストラット6と補強部材30との協働により、衝突時の衝撃を効率良く吸収することができる。なお、補強部材30の突出量は、サスペンションストラット6の位置に応じて適宜変更され得る。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、車両として、軽自動車、スポーツカー、トラック等がある。また、補強部材は、サスペンションストラット6の近傍で少なくともフロントサイドメンバ2に設けられていれば、初期の目的を達成することができるので、サスペンション6の位置に応じて形状や大きさを適宜変更し得る。ただし、補強部材は、ステアリング操作による車輪Tの軌道範囲外に設置することは言うまでもない。
本発明に係る車両の前部車体構造の第1実施形態を示す斜視図である。 自車の正面と相手側車両の正面とがオフセット衝突する直前の状態を示す平面図である。 本発明に係る車両の前部車体構造の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る車両の前部車体構造の第3実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1…車両の前部車体構造、2…フロントサイドメンバ、4…エプロンアッパメンバ、6…サスペンションストラット(サスペンション)、10,20,30…補強部材、A…自車、B…相手側車両、T…前輪、P…サイドメンバ(相手側車両の前部構造物)。

Claims (4)

  1. 前後方向に延在する左右一対のフロントサイドメンバの外側にそれぞれ前輪を配置してなる車両において、
    前記フロントサイドメンバと前記前輪との間に配置したサスペンションの近傍に、衝突時の相手側車両の前部構造物による前記サスペンションの移動を受け止める補強部材が設けられており、
    前記補強部材は、前記フロントサイドメンバに設けられていることを特徴とする前部車体構造。
  2. 前記補強部材は、前記サスペンションを囲むように前記フロントサイドメンバに固定されたことを特徴とする請求項記載の車両の前部車体構造。
  3. 前記補強部材は、前記サスペンションの後方で前記フロントサイドメンバから前記前輪側に向けて突出する部材であることを特徴とする請求項記載の車両の前部車体構造。
  4. 前記補強部材は、前記サスペンションの後方で前記フロントサイドメンバとエプロンアッパメンバとを連結した部材であることを特徴とする請求項記載の車両の前部車体構造。

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