JP2001266420A - 塗布方法、ディスク製造方法およびディスク製造装置 - Google Patents

塗布方法、ディスク製造方法およびディスク製造装置

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JP2001266420A
JP2001266420A JP2000085299A JP2000085299A JP2001266420A JP 2001266420 A JP2001266420 A JP 2001266420A JP 2000085299 A JP2000085299 A JP 2000085299A JP 2000085299 A JP2000085299 A JP 2000085299A JP 2001266420 A JP2001266420 A JP 2001266420A
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JP
Japan
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curable composition
disk
cationic
ultraviolet
disk substrate
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JP2000085299A
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English (en)
Inventor
Katsuhide Ebisawa
勝英 蛯沢
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Coating Apparatus (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カチオン型紫外線硬化性組成物の養生に要す
る時間を短縮してディスク製造のスループット向上を図
る。 【解決手段】 反応室16の穴16bにシャッタ23b
を設け、反応室16内部とディスク基板1aが配置され
る空間とを、カチオン型紫外線硬化性組成物の塗布後に
遮断する。これにより、カチオン型紫外線硬化性組成物
の硬化に必要な紫外線量を正確に管理することができる
ので、カチオン型紫外線硬化性組成物の急激な硬化や変
質を防止しつつ養生に要する時間が短縮でき、これによ
ってディスク製造のスループットが向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン型紫外線
硬化性組成物を対象物に向けて落下させ、その落下の過
程で該カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射し
たうえで前記対象物上に塗布する塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、デジタル・ビデオ/バー
サタイル・ディスク、いわゆるDVDを製造する際に
は、2枚のディスク基板を、紫外線硬化性組成物等を接
着剤として貼り合わせる手法が採用されている。ここで
いう紫外線硬化性組成物には、少なくともカチオン型紫
外線硬化性組成物とラジカル重合型紫外線硬化性組成物
とが含まれる。
【0003】このうち、カチオン型紫外線硬化性組成物
を用いた貼り合わせ方法としては、一方のディスク基板
の表面に向けてカチオン型紫外線硬化性組成物を落下さ
せ、その落下の過程でカチオン型紫外線硬化性組成物に
紫外線を照射しながら、そのカチオン型紫外線硬化性組
成物を一方のディスク基板上に塗布し、その後に他方の
ディスク基板を重ね合わせて貼り合わせる方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ディスク基板上に塗布
されるカチオン型紫外線硬化性組成物は、落下の過程に
おいて硬化に必要十分な反応種を植え付けられるべきで
あるが、光源に連続的に発光する(明滅せず常時点灯し
ている)タイプを採用した場合、ディスク基板上に既に
塗布されたカチオン型紫外線硬化性組成物に対してなお
も紫外線が照射されてしまい、結果的に過剰に紫外線が
照射されてしまうことがある。
【0005】ところで、ディスク製造のスループット向
上を図るうえで考慮されるのはカチオン型紫外線硬化性
組成物の養生に要する時間の短縮である。養生する間は
ディスクを動かすことはできず、当然ながら他工程に移
すこともできない。そこで、養生の時間を短縮するため
に、硬化反応速度の速いカチオン型紫外線硬化性組成物
を使用するか、カチオン型紫外線硬化性組成物に照射さ
れる紫外線量を増大することが検討されている。
【0006】しかしながら、硬化反応速度の速いカチオ
ン型紫外線硬化性組成物は硬化に必要な紫外線量の管理
が難しく、上記のように過剰に紫外線が照射されてしま
うと急激に硬化したり変質したりして接着剤として機能
しなくなる恐れがある。また、光源を大型化する等して
カチオン型紫外線硬化性組成物に照射される紫外線量を
増大させると、僅かな時間でもカチオン型紫外線硬化性
組成物に多くの紫外線が照射されるようになり、硬化反
応速度の速いカチオン型紫外線硬化性組成物でなくても
硬化に必要な紫外線量の管理が難しくなって同様の問題
が生じる。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、カチオン型紫外線硬化性組成物の養生に要する
時間を短縮してディスク製造のスループット向上を図る
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者は次のような手段を採用することを提案し
ている。すなわち本発明に係る接着方法は、カチオン型
紫外線硬化性組成物を対象物に向けて落下させ、その落
下の過程で該カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を
照射したうえで前記対象物上に塗布する塗布方法であっ
て、前記カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射
する空間と前記対象物が配置される空間とを、カチオン
型紫外線硬化性組成物の塗布後に透光不能に遮断するこ
とを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るディスク製造方法は、
カチオン型紫外線硬化性組成物を一方のディスク基板に
向けて落下させ、その落下の過程で該カチオン型紫外線
硬化性組成物に紫外線を照射したうえで前記一方のディ
スク基板上に塗布し、他方のディスク基板と貼り合わせ
て1枚のディスクとするディスク製造方法であって、前
記カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射する空
間と前記一方のディスク基板が配置される空間とを、カ
チオン型紫外線硬化性組成物の塗布後に透光不能に遮断
することを特徴とする。
【0010】本発明においては、カチオン型紫外線硬化
性組成物に紫外線を照射する空間と一方のディスク基板
(対象物)が配置される空間とを、カチオン型紫外線硬
化性組成物の塗布後に透光不能に遮断することで、既に
紫外線を照射されたカチオン型紫外線硬化性組成物に過
剰に紫外線が照射されなくなって急激な硬化や変質が防
止される。つまり、カチオン型紫外線硬化性組成物の硬
化に必要な紫外線量を正確に管理することができるよう
になるので、硬化反応速度の速いカチオン型紫外線硬化
性組成物を使用する場合、カチオン型紫外線硬化性組成
物に照射される紫外線量を増大させる場合、そのいずれ
の場合でもカチオン型紫外線硬化性組成物の急激な硬化
や変質を防止しつつカチオン型紫外線硬化性組成物の養
生に要する時間が短縮でき、これによってディスク製造
のスループットを向上させることが可能である。なお、
ここでいう透光不能とは、光の漏れがない、もしくは漏
れ難い状態を指す。
【0011】上記のディスク製造方法は、次のような構
成のディスク製造装置により実施可能である。すなわち
本発明に係るディスク製造装置は、カチオン型紫外線硬
化性組成物を吐出し一方のディスク基板に向けて落下さ
せる吐出手段と、前記カチオン型紫外線硬化性組成物を
上下に設けた通過孔を通じて落下させ落下途中の該カチ
オン型紫外線硬化性組成物を囲う筐体と、該筐体内部に
おいて前記カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照
射する光源と、前記一方のディスク基板上に塗布された
前記カチオン型紫外線硬化性組成物を接着剤として前記
一方のディスク基板と他のディスク基板とを貼り合わせ
る貼り合わせ手段とを備えるディスク製造装置であっ
て、前記筐体に、該筐体の下に設けた前記通過孔を開閉
可能に遮蔽する遮蔽部を設けたことを特徴とする。
【0012】本発明に係るディスク製造装置において
は、吐出手段から吐出したカチオン型紫外線硬化性組成
物を、筐体の上下に設けた通過孔を通じて落下させ、該
カチオン型紫外線硬化性組成物が筐体中を落下する過程
において筐体内部で紫外線を照射し、筐体内部を通過し
たカチオン型紫外線硬化性組成物を一方のディスク基板
上に落として塗布するが、本発明では、適量のカチオン
型紫外線硬化性組成物が筐体内部を通過し途切れたとこ
ろで遮蔽部を閉じてしまうことで、光源から発せられる
光が遮られ、既に紫外線を照射されたカチオン型紫外線
硬化性組成物に過剰に紫外線が照射されなくなって急激
な硬化や変質が防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の実施形態を図
1および図2に示して説明する。図1にはDVD製造装
置の概略構成を示す。図において符号R1はディスク基
板取出部、R2はディスク作成部、R3はディスク検査
部、R4はディスク払出部であり、いずれも図示しない
筐体の内部に収納されている。
【0014】ディスク基板取出部R1は、貼り合わされ
て1枚のディスク(DVD)をなす2枚のディスク基板
1a,1bをディスク保持器2に別々に積層した状態に
ストックしておくストックエリアA1と、各ディスク保
持器2に保持されたディスク基板1a,1bを一枚ずつ
取り出す取出エリアA2とにより構成されている。
【0015】ディスク作成部R2は、ディスク基板1a
の貼り合わせ面にカチオン型紫外線硬化性組成物を落下
させて塗布する落下照射装置3と、カチオン型紫外線硬
化性組成物が塗布されたディスク基板1aとディスク基
板1bとを貼り合わせる貼り合わせ装置(貼り合わせ手
段)4と、貼り合わせたディスク1を搬送する搬送装置
5と、貼り合わせたディスク1間のカチオン型紫外線硬
化性組成物を展延したのちディスク1の端面硬化処理を
行うディスク積層・端面処理装置6と、ディスク1をデ
ィスク積層・端面処理装置6からディスク検査部R3、
ディスク払出部R4へと移載する移載装置7とにより構
成されている。
【0016】ディスク検査部R3は、ディスク1を検査
し良・不良を判定するディスク検査装置8により構成さ
れている。ディスク払出部R4は、良品と判定されたデ
ィスク1を払い出す良品払出部9と、不良品と判定され
たディスク1を払い出す不良品払出部10とにより構成
されている。
【0017】次に、上記のように構成されたDVD製造
装置によるディスクの製造工程について説明する。ま
ず、ストックエリアA1に積み重ねられた一方のディス
ク基板1aがディスク作成部R2に供給される。ストッ
クエリアA1においては複数のディスク基板1aがディ
スク保持器2上に積層されており、ディスク保持器2を
ストックエリアA1から取出エリアA2に移動させる
と、ディスク保持器2上に積層されたディスク基板1a
のうち最も上にある一枚が、図示しない搬送手段により
塗布ステージBの基板供給位置B1に移される。
【0018】基板供給位置B1に移載されたディスク基
板1aは、塗布ステージBが図中矢印方向に回転するこ
とにより接着剤塗布位置B2に移される。接着剤塗布位
置B2に移されたディスク基板1aの貼り合わせ面に
は、紫外線を照射されたカチオン型紫外線硬化性組成物
Sが落下照射装置3から落下し、リング状に塗布され
る。
【0019】カチオン型紫外線硬化性組成物を塗布され
たディスク基板1aは、塗布ステージBが図中矢印方向
にさらに回転することにより基板移載位置B3に移され
る。基板移載位置B3に移されたディスク基板1aは、
図示しない搬送手段によって貼り合わせステージCの貼
り合わせ装置4に搬送される。
【0020】貼り合わせステージCには、取出エリアA
2から図示しない搬送手段によって搬送された他方のデ
ィスク基板1bが待機しており、ディスク基板1a,1
bが貼り合わせ装置4によって貼り合わせ面どうしを対
向させて重ね合わされ、カチオン型紫外線硬化性組成物
を介して貼り合わされる。
【0021】ディスク基板1a,1bを貼り合わせたデ
ィスク1は一旦押圧部12に移されて厚さ方向に押圧さ
れた後、搬送装置5によってディスク積層・端面処理ス
テージDのディスク積層・端面処理装置6に搬送され
る。このとき、ディスク1は中央の孔(図示略)を利用
して搬送装置5に把持され、このとき両ディスク基板1
a,1bの中心を合わせることで軸心合わせされる。
【0022】ディスク積層・端面処理ステージDには、
周方向に等間隔に離間してディスク保持器2が設けられ
ており、ディスク1は、まず積層位置D1に位置するデ
ィスク保持器2上に搬送される。このディスク保持器2
には、搬送装置5によって次々に搬送されるディスク1
が剛体ディスクGと交互に積層される。
【0023】複数のディスク1を積層状態に保持したデ
ィスク保持器2は、ディスク積層・端面処理ステージD
の回転に伴い展延位置D2に移される。展延位置D2に
おいては、複数枚のディスク1がディスク保持器2に積
層された状態で所定の時間放置され、カチオン型紫外線
硬化性組成物の展延処理が行われる。
【0024】展延処理を終えたディスク1は、ディスク
積層・端面処理ステージDの回転に伴いディスク保持器
2ごと移し替え位置D3に移される。移し替え位置D3
においては、ディスク保持器2上に積層されたディスク
1が、移し替えアーム13によって上にあるものから1
枚ずつ端面処理位置D4に位置するディスク保持器2に
移し替えられる。端面処理位置D4においては、ディス
ク1が移し替えられてくる度に、該ディスクの端面から
はみ出したカチオン型紫外線硬化性組成物が拭き取り機
構28によって拭き取られる。
【0025】拭き取りに際しては、帯状の吸収体Tをロ
ール保持部30、ガイド部32および巻取部31の間で
巻取可能に保持しておき、移し替えアーム13に掴まれ
たままのディスク1をガイド部32に沿わせた吸収体T
に押し当てて1回転させると、はみ出したカチオン型紫
外線硬化性組成物が吸収体Tに吸収、捕捉される。続い
て、拭き取りを終えたディスク1は端面処理位置D4に
位置するディスク保持器2に順次積層される。ディスク
保持器2に新たにディスク1が載置されると、その端面
に向けてスポット光源33から紫外線が照射されるとと
もにディスク保持器2が1回転し、端面全周にわたって
紫外線が照射されてディスク基板1a,1b間の端面近
傍のカチオン型紫外線硬化性組成物の硬化が促される。
【0026】移し替え位置D3から端面処理位置D4に
すべてのディスク1が移し替えられかつすべてのディス
ク1について拭き取りおよびが終わると、これらのディ
スク1は、ディスク積層・端面処理ステージDの回転に
伴いディスク保持器2ごと端面加温位置D5に移され
る。端面加温位置D5においては、ヒータ14によって
ディスク基板1a,1b間の端面近傍のカチオン型紫外
線硬化性組成物が加温されてさらなる硬化が促される。
【0027】端面硬化処理を終えたディスク1は、ディ
スク積層・端面処理ステージDの回転に伴いディスク保
持器2ごと分離位置D6に移される。移載装置7には、
同期して駆動する3本のアーム7a,7b,7cが設け
られており、分離位置D6のディスク保持器2に保持さ
れたディスク1がアーム7bによってディスク検査装置
8に搬送されると同時に、検査を終えたディスク1がア
ーム7cによって良品払出部9または不良品払出部10
に搬送される。また、アーム7b,7cの回帰動作の際
には、分離位置D6のディスク保持器2に保持された剛
体ディスクGがアーム7aによって積層位置D1に搬送
され、貼り合わせステージCから次々に搬送されるディ
スク1と交互に積層される。
【0028】ディスク検査装置7において不良品と判定
されたものは正規のラインから外され、良品と判定され
たもののみが良品払出部9に用意されたディスク保持器
2上に積層され、ディスク保持器2ごと次工程に搬送さ
れる。
【0029】概ね上記のように構成されるDVD製造装
置において、ディスク基板1aに向けてカチオン型紫外
線硬化性組成物を落下させながらそのカチオン型紫外線
硬化性組成物に紫外線を照射する落下照射装置3の構造
を図2に示す。図において、符号15はカチオン型紫外
線硬化性組成物Sを吐出して落下させるディスペンサ
(吐出手段)、16は内面に反射板を有する反応室(筐
体)、17は紫外線照射用の光源、18はディスク基板
1aを軸心まわりに回転させるディスク基板回転機構で
ある。
【0030】ディスペンサ15は連結部材19を介して
反応室16に固定されており、図示しない貯留部からの
供給を受けてカチオン型紫外線硬化性組成物Sを吐出す
るようになっている。ディスペンサ15においては、図
示は省略するがステータとロータとを組み合わせること
により両者間に連続する螺旋状の空間が形成されてお
り、この螺旋状の空間がロータを回転させることにより
ステータ内を移動する。そして、ロータを一方向に回転
させると螺旋状空間に満たされたカチオン型紫外線硬化
性組成物Sが順次吐出側に移動してノズルから脈動を生
じることなく吐出割合を一定に保ちながら吐出されるし
くみとなっている。また、ロータを逆方向に回転させる
ことも可能であり、この場合はカチオン型紫外線硬化性
組成物Sを吐出側から供給側に移動させ、ノズル先端に
生成された液ダマリを消滅させることができる。
【0031】反応室16には、ディスペンサ15から吐
出されて落下するカチオン型紫外線硬化性組成物Sが通
過するための穴(通過孔)16a,16bが上下に離間
して設けられている。光源17は、反応室16の内部に
あってカチオン型紫外線硬化性組成物Sの落下軌道と略
平行に設置されている。なお、光源12には連続的に発
光するタイプが採用されている。
【0032】また、反応室16には、光源17を冷却す
るための送風装置20が設置されている。送風装置20
は、外気を反応室16の内部に吸入して光源17に向け
て吹き付けるようになっており、光源17を冷却した空
気は排気管21を通じて反応室16の外に排出される。
【0033】落下途中のカチオン型紫外線硬化性組成物
Sに対する冷却風の影響をなくすため、反応室16の内
部には穴16a,16bに通じて紫外線透過性の筒体2
2が配設されており、光源17から発せられた紫外線
は、筒体22の内側を落下するカチオン型紫外線硬化性
組成物Sに対して筒体22の壁部を透して照射される。
また、上方に位置する穴16a、下方に位置する穴16
bには、カチオン型紫外線硬化性組成物の落下のタイミ
ングに合わせて開閉し、反応室16から漏れる紫外線を
遮るシャッタ23aおよびシャッタ(遮蔽部)23bそ
れぞれ設けられている。
【0034】ディスク基板回転機構18は、ディスク基
板1aを貼り合わせ面を上にして載置するテーブル24
と、テーブル24をディスク基板1aの軸心まわりに回
転させる回転駆動部25とを備えている。
【0035】反応室16、ディスク基板回転機構18は
ともに基台26上に設置されているが、ディスク基板回
転機構18が基台26上の定位置に固定されているのに
対し、反応室16は基台26上に設置されたガイドレー
ル27に沿って移動可能に設けられている。
【0036】ガイドレール27はテーブル24に載置さ
れるディスク基板1aの半径方向に配設されており、反
応室16はガイドレール27に沿ってディスク基板1a
の半径方向に往復移動可能となっている。なお、反応室
16の移動に伴い、反応室16に固定されたディスペン
サ15も移動することになるが、ディスペンサ15の移
動範囲は鉛直上方から見て先端のノズルがディスク基板
1aの中心を通る直線上に設定されている。
【0037】上記のように構成された落下照射装置3に
おいては、ディスペンサ15を駆動してカチオン型紫外
線硬化性組成物が一定量分吐出され、カチオン型紫外線
硬化性組成物がディスペンサ15から糸を引くように落
下し、反応室16内部を通過する間に光源17から紫外
線を照射される。紫外線を照射されたカチオン型紫外線
硬化性組成物はテーブル24に載置されたディスク基板
1a上に落下するが、このときディスク基板1aが軸心
まわりに回転することでカチオン型紫外線硬化性組成物
がディスク基板1aの貼り合わせ面に環状に塗布され
る。
【0038】ところで、光源17には連続的に発光する
タイプが採用されているため、カチオン型紫外線硬化性
組成物が反応室16の内部を通過した後も光源12は紫
外線を発しており、穴16a,16bからは外部に紫外
線が漏れている。そこで本実施形態においては、カチオ
ン型紫外線硬化性組成物が一定量分落下したら、ディス
ペンサ15の駆動が停止するとともにシャッタ23aが
駆動して穴16aが閉じられる。シャッタ23aが閉じ
られることで、穴16aから紫外線が漏れなくなり、デ
ィスペンサ15のノズルに付着したカチオン型紫外線硬
化性組成物の硬化が抑制され、ディスペンサ15のつま
り等が防止されてカチオン型紫外線硬化性組成物を安定
供給することができる。
【0039】さらに、本実施形態においてはシャッタ2
3aと同時にシャッタ23bが駆動して穴16bが閉じ
られる。シャッタ23bが閉じられることで、穴16b
からも紫外線が漏れなくなり、既に紫外線を照射された
ディスク基板1a上のカチオン型紫外線硬化性組成物へ
の過剰な紫外線照射が抑制される。つまり、硬化に必要
な紫外線量を正確に管理することができる。
【0040】このように、シャッタ23bの駆動によっ
てカチオン型紫外線硬化性組成物の硬化に必要な紫外線
量を正確に管理することができるので、短縮すべく硬化
反応速度の速いカチオン型紫外線硬化性組成物を使用す
る場合、カチオン型紫外線硬化性組成物に照射される紫
外線量を増大させる場合、そのいずれの場合でもカチオ
ン型紫外線硬化性組成物の急激な硬化や変質を防止しつ
つカチオン型紫外線硬化性組成物の養生に要する時間が
短縮でき、これによってディスク製造のスループットを
向上させることができる。
【0041】本実施形態においては光源17に連続的に
発光するタイプを採用したが、本発明は光源に明滅する
タイプを採用したディスク製造装置においても有効であ
る。たとえ光源を明滅させ、必要以上の紫外線をカチオ
ン型紫外線硬化性組成物に照射しないようにしても、光
源の熱によって反応室内部の温度が上昇し、ディスク基
板上のカチオン型紫外線硬化性組成物に影響を与えるこ
とが予想されるからである。
【0042】なお、上記実施形態をベースにした、いく
つかの異なった実施形態をバリエーションとすることが
できる。例えば貼り合わせたディスク基板間に向けて紫
外線および/または熱線を照射することで、ディスク基
板間から露出したカチオン型紫外線硬化性組成物がある
場合にはディスク端面のベタつきが防止でき、露出した
カチオン型紫外線硬化性組成物がなくても端面近傍の硬
化を促進して貼り合わせ強度の不足を解消でき、結果的
に後段の処理工程への移行を速やかに行える。また、紫
外線をディスク基板間のみにスポット照射することによ
り、ディスクの反りに影響を与える発熱をより小さくす
ることができる。紫外線と熱線とを併用すると、紫外線
だけよりも確実に硬化を促進できる。紫外線および/ま
たは熱線をディスク基板間に向けて照射する前に、ディ
スク基板間から露出したカチオン型紫外線硬化性組成物
を拭き取るようにすれば、端面における美観もより良好
なものとなるので好ましい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
硬化反応速度の速いカチオン型紫外線硬化性組成物を使
用する場合、カチオン型紫外線硬化性組成物に照射され
る紫外線量を増大させる場合、そのいずれの場合でもカ
チオン型紫外線硬化性組成物の急激な硬化や変質を防止
しつつカチオン型紫外線硬化性組成物の養生に要する時
間が短縮でき、これによってディスク製造のスループッ
トを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態を示す図であって、デ
ィスク製造装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】 落下照明装置の構成を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 1a,1b ディスク基板 3 落下照射装置 4 貼り合わせ装置(貼り合わせ手段) 15 ディスペンサ(吐出手段) 16 反応室(筐体) 16b 穴(通過孔) 17 光源 23b シャッタ(遮蔽部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC06 AC88 BB42Y BB46Y BB54Y CA12 DA08 DC27 EA21 EA35 4F042 AA08 AB01 DB44 DB45 4F211 AD05 AD08 AD32 AG01 AG03 AH38 TA03 TC01 TD11 TH01 TH02 TH24 TH27 TJ13 TJ14 TJ15 TJ22 TJ30 TN45 TQ04 5D121 AA03 AA07 EE22 EE24 FF03 FF09 FF13 FF18 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン型紫外線硬化性組成物を対象物
    に向けて落下させ、その落下の過程で該カチオン型紫外
    線硬化性組成物に紫外線を照射したうえで前記対象物上
    に塗布する塗布方法であって、 前記カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射する
    空間と前記対象物が配置される空間とを、カチオン型紫
    外線硬化性組成物の塗布後に透光不能に遮断することを
    特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】 カチオン型紫外線硬化性組成物を一方の
    ディスク基板に向けて落下させ、その落下の過程で該カ
    チオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射したうえで
    前記一方のディスク基板上に塗布し、他方のディスク基
    板と貼り合わせて1枚のディスクとするディスク製造方
    法であって、 前記カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射する
    空間と前記一方のディスク基板が配置される空間とを、
    カチオン型紫外線硬化性組成物の塗布後に透光不能に遮
    断することを特徴とするディスク製造方法。
  3. 【請求項3】 カチオン型紫外線硬化性組成物を吐出し
    一方のディスク基板に向けて落下させる吐出手段と、 前記カチオン型紫外線硬化性組成物を上下に設けた通過
    孔を通じて落下させ落下途中の該カチオン型紫外線硬化
    性組成物を囲う筐体と、 該筐体内部において前記カチオン型紫外線硬化性組成物
    に紫外線を照射する光源と、 前記一方のディスク基板上に塗布された前記カチオン型
    紫外線硬化性組成物を接着剤として前記一方のディスク
    基板と他のディスク基板とを貼り合わせる貼り合わせ手
    段とを備えるディスク製造装置であって、 前記筐体に、該筐体の下に設けた前記通過孔を開閉可能
    に遮蔽する遮蔽部を設けたことを特徴とするディスク製
    造装置。
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