JP2002020701A - 接着方法、ディスク製造方法およびディスク製造装置 - Google Patents

接着方法、ディスク製造方法およびディスク製造装置

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JP2002020701A
JP2002020701A JP2000207493A JP2000207493A JP2002020701A JP 2002020701 A JP2002020701 A JP 2002020701A JP 2000207493 A JP2000207493 A JP 2000207493A JP 2000207493 A JP2000207493 A JP 2000207493A JP 2002020701 A JP2002020701 A JP 2002020701A
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ultraviolet
bonding
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Norio Tsunematsu
則夫 常松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸加速度を生む根本の原因である接着層の厚
さのムラを少なくし、ディスクの読み取り/書き込みの
際に生じる不具合をなくす。 【解決手段】 2枚のディスク基板1a,1bをカチオ
ン型紫外線硬化性組成物を接着剤として貼り合わせて1
枚のディスク1とするディスク製造装置において、カチ
オン型紫外線硬化性組成物を挟んで貼り合わせる2枚の
ディスク基板1a,1bの一方もしくは両方を硬化前に
相対的に回転させることにより、カチオン型紫外線硬化
性組成物にムラがあったとしても回転方向に引き伸ばさ
れて均され、接着層の厚さがあらゆる箇所においてほぼ
均一となる。これにより、ディスク1を回転させた場合
に軸加速度の発生が抑制されるので、読み取り/書き込
みの際に生じる不具合が起こらなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001 】 【発明の属する技術分野】本発明は、2つの対象物を紫
外線硬化性組成物を接着剤として貼り合わせる接着方法
に関し、特に2枚のディスク基板を紫外線硬化性組成物
を接着剤として貼り合わせて1枚のディスクとするディ
スク製造方法およびディスク製造装置に関する。 【0002 】 【従来の技術】周知のように、デジタル・ビデオ/バー
サタイル・ディスク、いわゆるDVDを製造する際に
は、2枚のディスク基板を、紫外線硬化性組成物等を接
着剤として貼り合わせる手法が採用されている。ここで
いう紫外線硬化性組成物には、少なくともカチオン型紫
外線硬化性組成物とラジカル重合型紫外線硬化性組成物
とが含まれる。 【0003 】2枚のディスク基板を貼り合わせるに
は、まず、ディスク基板の少なくとも一方に紫外線硬化
性組成物を円環状に塗布し、これを挟んで2枚のディス
ク基板を重ね合わせる。その後、両ディスク基板を厚さ
方向に押圧して紫外線硬化性組成物をディスク基板間の
全体に行き渡らせるようにする(これを”展延”とい
う)。 【0004 】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして2枚のディスク基板を貼り合わせる際、塗布され
た紫外線硬化性組成物が周方向に不均一に塗布される
と、展延処理を行っても紫外線硬化性組成物からなる接
着層に厚さのムラが生じることがある。接着層に厚さの
ムラが生じるとディスクの表面には凹凸ができてしま
い、ディスクを回転させたときに回転軸方向の加速度を
生じさせる原因となる。 【0005 】このように回転軸方向に生じる加速度を
軸加速度という。この軸加速度が所定の大きさ以上にな
ると、ディスクからの情報読み出しに際して再生装置に
具備されるピックアップのフォーカスサーボ機構(ピッ
クアップとディスク表面との間の距離を常に一定に保つ
働きをする機構)がディスク面の挙動に追従できなくな
り、情報の読み出しに支障をきたすようになる。同様の
ことがディスクに情報を書き込む場合にも起こり得る。
そのため、軸加速度は、ディスク面のあらゆる箇所にお
いてできる限り小さい値となることが望ましい。 【0006 】本発明は上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、軸加速度を生む根本の原因である接着層の厚
さのムラを少なくし、これによってディスクの読み取り
/書き込みの際に生じる不具合をなくすことを目的とし
ている。 【0007 】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、本発明者は次のような構成の接着方
法、ディスク製造方法およびディスク製造装置を採用す
ることとした。すなわち、本発明に係る接着方法は、2
つの対象物を紫外線硬化性組成物を接着剤として貼り合
わせる接着方法であって、前記紫外線硬化性組成物を挟
んで貼り合わされる前記2つの対象物のいずれか一方も
しくは両方を、相対的に回転させることを特徴とする。 【0008 】また、本発明に係るディスク製造方法
は、2枚のディスク基板を紫外線硬化性組成物を接着剤
として貼り合わせて1枚のディスクとするディスク製造
方法であって、前記紫外線硬化性組成物を挟んで貼り合
わされる前記2枚のディスク基板のいずれか一方もしく
は両方を、相対的に回転させることを特徴とする。 【0009 】本発明によれば、紫外線硬化性組成物を
挟んで貼り合わせる2つの対象物(例えば、2枚のディ
スク基板)のいずれか一方もしくは両方を、相対的に回
転させることにより、紫外線硬化性組成物にムラがあっ
たとしても回転方向に引き伸ばされて均されてしまい、
紫外線硬化性組成物からなる接着層の厚さがあらゆる箇
所においてほぼ均一となる。これにより、例えば2枚の
ディスク基板を貼り合わせて製造したディスクについて
は、そのディスクを回転させた場合に軸加速度の発生が
抑制されるので、読み取り/書き込みの際に生じる不具
合が起こらなくなる。なお、2つの対象物の回転は、こ
れら対象物を貼り合わせながら行っても、貼り合わせを
終えた後に行っても同等の効果が得られる。 【0010 】本発明に係るディスク製造方法において
は、前記2枚のディスク基板を、互いの軸心を一致させ
て貼り合わせ、該軸心を中心として相対的に回転させる
ことが望ましい。これによると、紫外線硬化性組成物が
周方向に引き伸ばされるので両ディスク基板間からはみ
出さない。また、両ディスク基板を回転させた後も両者
間にズレが生じ難く、後の軸心合わせ工程が無理なく行
える。 【0011 】また、本発明に係るディスク製造方法に
おいては、前記2枚のディスク基板を、一方に対して他
方が少なくとも1回転するまで回転させることが望まし
い。これによると、ディスク面上にできた紫外線硬化性
組成物のムラがディスク1周分引き伸ばされることにな
り、周方向について接着層の厚さの均一度が高くなる。 【0012 】上記のディスク製造方法は、次のような
構成のディスク製造装置により実施可能である。すなわ
ち、本発明に係るディスク製造装置は、2枚のディスク
基板を紫外線硬化性組成物を接着剤として貼り合わせて
1枚のディスクとするディスク製造装置であって、前記
ディスク基板の少なくとも一方に前記紫外線硬化性組成
物を環状に塗布する塗布手段と、前記2枚のディスク基
板を前記紫外線硬化性組成物を挟んで貼り合わせる貼り
合わせ手段と、貼り合わされる前記2枚のディスク基板
のいずれか一方もしくは両方を相対的に回転させる回転
手段とを備えることを特徴とする。 【0013 】本発明によれば、貼り合わされる2枚の
ディスク基板のいずれか一方もしくは両方を相対的に回
転させる回転手段を備えることにより、紫外線硬化性組
成物にムラがあったとしても回転方向に引き伸ばされて
均されてしまい、紫外線硬化性組成物からなる接着層の
厚さがディスク面のあらゆる箇所においてほぼ均一とな
る。これにより、ディスクを回転させた場合に軸加速度
の発生が抑制されるので、ディスクの読み取り/書き込
みの際に生じる不具合が起こらなくなる。 【0014 】 【発明の実施の形態】本発明に係る実施形態をDVDの
製造を例にして説明する。図1にはDVD製造装置の概
略構成を示す。図において符号R1はディスク基板取出
部、R2はディスク作成部、R3はディスク検査部、R
4はディスク払出部であり、いずれも図示しない筐体の
内部に収納されている。 【0015 】ディスク基板取出部R1は、貼り合わさ
れて1枚のディスク(DVD)をなす2枚のディスク基板
1a,1bをディスク保持器2に別々に積層した状態に
ストックしておくストックエリアA1と、各ディスク保
持器2に保持されたディスク基板1a,1bを1枚ずつ
取り出す取出エリアA2とに分かれて構成されている。 【0016 】ディスク作成部R2は、ディスク基板1
aの貼り合わせ面にカチオン型紫外線硬化性組成物を落
下させ、その落下の過程で側方から紫外線を照射し塗布
する落下照射装置(塗布手段)3と、カチオン型紫外線
硬化性組成物を塗布されたディスク基板1aとディスク
基板1bとを貼り合わせて1枚のディスク1とする貼り
合わせ装置(貼り合わせ手段)4と、貼り合わせを終え
たディスク1を搬送する搬送装置5と、貼り合わされた
ディスク基板1a,1b間のカチオン型紫外線硬化性組
成物を展延したのちディスク1の端面硬化処理を行うデ
ィスク積層・端面処理装置6と、端面処理を終えたディ
スク1をディスク積層・端面処理装置6からディスク検
査部R3、ディスク払出部R4へと移載する移載装置7
とによって構成されている。 【0017 】ディスク検査部R3は、ディスク1を検
査し良・不良を判定するディスク検査装置8によって構
成され、ディスク払出部R4は、良品と判定されたディ
スク10を払い出す良品払出部9と、不良品と判定され
たディスク1を払い出す不良品払出部10とによって構
成されている。 【0018 】次に、上記のように構成されたDVD製
造装置によるディスク1の製造工程について説明する。
まず、ストックエリアA1に積み重ねられた一方のディ
スク基板1aがディスク作成部R2に供給される。スト
ックエリアA1には複数のディスク基板1aがディスク
保持器2上に積層されており、ディスク保持器2をスト
ックエリアA1から取出エリアA2に移動させると、デ
ィスク保持器2上に積層されたディスク基板1aのうち
最も上にある1枚が、図示しない搬送手段により塗布ス
テージBの基板供給位置B1に移される。 【0019 】ディスク基板1aは、塗布ステージBへ
の搬送に際して反転装置11により反転される。これ
は、前工程で貼り合わせ面に異物等が付着するのを防止
するために、ストックエリアA1においてはディスク基
板1aが貼り合わせ面を下にしてストックされるためで
ある。これは他方のディスク基板1bについても同様で
あり、貼り合わせステージCへの搬送に際して反転装置
11により反転される。 【0020 】基板供給位置B1に移載されたディスク
基板1aは、塗布ステージBが図中矢印方向に回転する
ことにより接着剤塗布位置B2に移される。接着剤塗布
位置B2に移されたディスク基板1aの貼り合わせ面に
は、紫外線を照射されたカチオン型紫外線硬化性組成物
Sが落下照射装置3から落下し、リング状に塗布され
る。 【0021 】カチオン型紫外線硬化性組成物を塗布さ
れたディスク基板1aは、塗布ステージBが図中矢印方
向にさらに回転することにより基板移載位置B3に移さ
れる。基板移載位置B3に移されたディスク基板1a
は、図示しない搬送手段によって貼り合わせステージC
の貼り合わせ装置4に搬送される。 【0022 】貼り合わせステージCには、取出エリア
A2から図示しない搬送手段によって搬送されたディス
ク基板1bが反転を終えて待機しており、ディスク基板
1a,1bが貼り合わせ装置4によって貼り合わせ面ど
うしを対向させて重ね合わされ、カチオン型紫外線硬化
性組成物を介して貼り合わされて1枚のディスク1とな
る。 【0023 】ディスク1は、接着層をなすカチオン型
紫外線硬化性組成物の厚さを、ディスク基板1a,1b
を相対的に回転させる回転装置(回転手段)20によっ
て均され、さらに押圧装置12によって厚さ方向に押圧
されて一次展延処理が行われた後、搬送装置5によって
ディスク積層・端面処理ステージDのディスク積層・端
面処理装置6に搬送される。ディスク1は中央の孔(図
示略)を利用して搬送装置5に把持されるが、このとき
ディスク基板1a,1bの中央孔を一致させることで軸
心合わせが行われる。 【0024 】ディスク積層・端面処理ステージDに
は、周方向に等間隔に離間してディスク保持器2が配置
されており、ディスク1は、まず積層位置D1に位置す
るディスク保持器2上に搬送される。このディスク保持
器2には、搬送装置5によって次々に搬送されるディス
ク1が剛体ディスクGと交互に積層される。 【0025 】複数のディスク1を積層状態に保持した
ディスク保持器2は、ディスク積層・端面処理ステージ
Dの回転に伴い展延位置D2に移される。展延位置D2
においては、複数枚のディスク1がディスク保持器2に
積層された状態で所定の時間放置され、カチオン型紫外
線硬化性組成物の二次展延処理が行われる。 【0026 】二次展延処理を終えたディスク1は、デ
ィスク積層・端面処理ステージDの回転に伴いディスク
保持器2ごと移し替え位置D3に移される。移し替え位
置D3においては、ディスク保持器2上に積層されたデ
ィスク1が、移し替えアーム13によって上にあるもの
から1枚ずつ端面処理位置D4に位置するディスク保持
器2に移し替えられる。端面処理位置D4においては、
ディスク1が移し替えられてくる度に端面からはみ出し
たカチオン型紫外線硬化性組成物が拭き取られる。 【0027 】拭き取りに際しては、帯状の吸収体Tを
ロール保持部14、ガイド部15および巻取部16の間
で巻取可能に保持しておき、移し替えアーム13に掴ま
れたままのディスク1をガイド部15に沿わせた吸収体
Tに押し当てて1回転させると、端面からはみ出したカ
チオン型紫外線硬化性組成物が吸収体Tに吸収、捕捉さ
れる。続いて、拭き取りを終えたディスク1は端面処理
位置D4に位置するディスク保持器2に順次積層され
る。ディスク保持器2に新たにディスク1が載置される
と、その端面に向けてスポット光源17から紫外線が照
射されるとともにディスク保持器2が1回転し、端面全
周にわたって紫外線が照射されてディスク基板1a,1
b間の端面近傍のカチオン型紫外線硬化性組成物の硬化
が促される。 【0028 】移し替え位置D3から端面処理位置D4
にすべてのディスク1が移し替えられ、さらにすべての
ディスク1について拭き取りが終わると、これらのディ
スク1は、ディスク積層・端面処理ステージDの回転に
伴いディスク保持器2ごと端面加温位置D5に移され
る。端面加温位置D5においては、ヒータ18によって
端面近傍のカチオン型紫外線硬化性組成物が加温されて
硬化が促される。 【0029 】端面硬化処理を終えたディスク1は、デ
ィスク積層・端面処理ステージDの回転に伴いディスク
保持器2ごと分離位置D6に移される。移載装置7に
は、同期して駆動する3本のアーム7a,7b,7cが
設けられており、分離位置D6のディスク保持器2に保
持されたディスク1がアーム7bによってディスク検査
装置8に搬送されると同時に、検査を終えたディスク1
がアーム7cによって良品払出部9または不良品払出部
10に搬送される。また、アーム7b,7cの回帰動作
の際には、分離位置D6のディスク保持器2に保持され
た剛体ディスクGがアーム7aによって積層位置D1に
搬送され、貼り合わせステージCから次々に搬送される
ディスク1と交互に積層される。 【0030 】ディスク検査装置8において不良品と判
定されたものは正規のラインから外され、良品と判定さ
れたもののみが良品払出部9に用意されたディスク保持
器2上に積層され、ディスク保持器2ごと後工程に搬送
される。 【0031 】概ね上記のように構成されるDVD製造
装置において、ディスク基板1a,1bを相対的に回転
させる回転装置20の構造を図2に示す。図に示すよう
に、回転装置20は、貼り合わせ装置4から受け渡され
たディスク1の一方のディスク基板1aを吸着等の手段
により保持するディスク基板保持テーブル21と、ディ
スク基板保持テーブル21上に載置されたディスク1の
他方のディスク基板1bを吸着等の手段により保持しつ
つ、ほぼ一致する両ディスク基板1a,1bの軸心Lを
中心として回転させるディスク基板回転部22とを備え
て構成されている。 【0032 】上記のように構成されたDVD製造装置
においては、塗布ステージB上でディスク基板1aにカ
チオン型紫外線硬化性組成物をリング状に塗布し、カチ
オン型紫外線硬化性組成物を塗布された一方のディスク
基板1aと他方のディスク基板1bとを貼り合わせステ
ージC上で貼り合わせる。 【0033 】ところで、落下照射装置3によってディ
スク基板1a上にカチオン型紫外線硬化性組成物を塗布
すると、落下する過程でのカチオン型紫外線硬化性組成
物の先端の肥大化を主な原因として、リング状に塗布さ
れたカチオン型紫外線硬化性組成物が周方向に均一とは
ならず、図3に示すように、肥大化部分にあたるAだけ
カチオン型紫外線硬化性組成物が多く塗布されてしま
う。 【0034 】従来は、この肥大化部分Aをそのままに
してディスク基板1a,1bを貼り合わせていたため、
肥大化部分Aが接着層の厚さにムラを生む原因となって
いた。 【0035 】そこで、本実施形態においては、貼り合
わせ後のディスク1を貼り合わせステージCから回転装
置20に移載し、下側のディスク基板1aをディスク基
板保持テーブル21上で保持するとともに上側のディス
ク基板1bをディスク基板回転部22で保持する。そし
て、ディスク基板保持テーブル21上に固定されたディ
スク基板1aに対しディスク基板1bを軸心Lを中心と
して回転させる。このとき、ディスク基板1bは少なく
とも1回転以上回転させる。 【0036 】上記のように、ディスク基板1bをディ
スク基板1aに対して相対的に回転させると、図4に示
すように、カチオン型紫外線硬化性組成物の肥大化部分
Aが回転方向すなわちディスク1の周方向に引き伸ばさ
れて均されてしまう。そのため、後の一次、二次展延工
程を経ると、カチオン型紫外線硬化性組成物からなる接
着層の厚さがディスク面のあらゆる箇所においてほぼ均
一となる。 【0037 】したがって、本実施形態によれば、接着
層の厚さがディスク面のあらゆる箇所においてほぼ均一
となり、ディスク1を回転させた場合に軸加速度の発生
が抑制されるので、ディスク1の読み取り/書き込みの
際に生じる不具合を防止することができる。 【0038 】ところで、本実施形態においては、回転
装置20を貼り合わせ装置4と押圧装置12との間に設
置したが、本実施形態のようなディスク基板1a,1b
の相対回転は、両基板を貼り合わせる段階においても、
貼り合わせたのちカチオン型紫外線硬化性組成物が硬化
する前のあらゆる段階においても実施することが可能で
あり、回転装置20も、上記以外に貼り合わせステージ
C上、押圧装置12とディスク積層・端面処理ステージ
Dとの間、その他の箇所に設置可能である。 【0039 】本実施形態においてはディスク基板1a
に対してディスク基板1bを相対的に1回転させたが、
ディスク基板の回転量は必ずしも1回転以上必要なわけ
ではなく、カチオン型紫外線硬化性組成物の塗布の状態
や所望する接着層の厚さの均一度等によって適宜変更さ
れることもある。 【0040 】また、本実施形態においては一方のディ
スク基板1bのみを回転させるように構成したが、両方
のディスク基板を異なる方向に回転させるようにしても
構わない。 【0041 】さらに、本実施形態においては、接着剤
としてカチオン型紫外線硬化性組成物を用いた例を示し
たが、例えば、ラジカル重合型紫外線硬化性組成物を採
用してもよい。なお、ラジカル重合型紫外線硬化性組成
物に対する紫外線照射は、ディスク基板1aにラジカル
重合型紫外線硬化性組成物を塗布した後、もしくはディ
スク基板1a,1bを重ね合わせて回転、展延を経た後
となる。 【0042 】 【実施例】上記実施形態に示した製造方法により得られ
たディスクと、従来の製造方法により得られたディスク
すなわちディスク基板を相対回転させないで製造したデ
ィスクとについて、それぞれ5つのサンプルを用意し、
個々のサンプルについてR1(半径;23.5mm)、
R2(半径;36.3mm)、R3(半径;49m
m)、R4(半径;57.5mm)の各円周ごとに周内
変動を測定するとともに、各サンプルごとに面内変動を
測定した結果を図5、図6に示す。なお、周内変動とは
ある半径の周内に現れた接着層の厚さの最小値と最大値
との差分であり、面内変動とはディスク面内に現れた接
着層の厚さの最小値と最大値との差分である。 【0043 】図5、図6に示した測定結果から、従来
の製造方法により得られたディスクの周内変動のばらつ
きが17.8〜23.8μm程度であるのに対し、上記
実施形態に示した製造方法より得られたディスクの周内
変動のばらつきは、9〜17.4μm程度と格段に減少
したことが解る。また、従来の製造方法により得られた
ディスクの面内変動のばらつきが27〜51μm程度で
あるのに対し、上記実施形態に示した製造方法より得ら
れたディスクの周内変動のばらつきは、20〜31μm
程度と格段に減少したことが解る。 【0044 】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
紫外線硬化性組成物にムラがあったとしても回転方向に
引き伸ばされて均され、接着層の厚さがディスク面のあ
らゆる箇所においてほぼ均一となることにより、ディス
クを回転させた場合に軸加速度の発生が抑制されるの
で、ディスクの読み取り/書き込みの際に生じる不具合
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る実施形態を示す図であって、デ
ィスク製造装置の構成を概略的に示す平面図である。 【図2】 ディスク製造装置に具備される回転装置の構
造を示す平面図である。 【図3】 ディスク基板上に塗布されたカチオン型紫外
線硬化性組成物の状態を示す平面図、および側面図であ
る。 【図4】 2枚のディスク基板を相対回転させた後の両
ディスク基板間のカチオン型紫外線硬化性組成物の状態
を示す平面図、および側面図である。 【図5】 従来の製造方法により得られたディスクにつ
いて、5つのサンプルの周内変動および面内変動を測定
結果を示す図表である。 【図6】 本発明に係る実施形態に示した製造方法によ
り得られたディスクについて、5つのサンプルの周内変
動および面内変動を測定結果を示す図表である。 【符号の説明】 1a,1b ディスク基板 1 ディスク 3 落下照射装置(塗布手段) 4 貼り合わせ装置(貼り合わせ手段) 20 回転装置(回転手段) 21 ディスク基板保持テーブル 22 ディスク基板回転部 L 軸心

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1 】 2つの対象物を紫外線硬化性組成物を
    接着剤として貼り合わせる接着方法であって、 前記紫外線硬化性組成物を挟んで貼り合わされる前記2
    つの対象物のいずれか一方もしくは両方を、相対的に回
    転させることを特徴とする接着方法。 【請求項2 】 2枚のディスク基板を紫外線硬化性組
    成物を接着剤として貼り合わせて1枚のディスクとする
    ディスク製造方法であって、 前記紫外線硬化性組成物を挟んで貼り合わされる前記2
    枚のディスク基板のいずれか一方もしくは両方を、相対
    的に回転させることを特徴とする接着方法。 【請求項3 】 前記2枚のディスク基板を、互いの軸
    心を一致させて貼り合わせ、該軸心を中心として相対的
    に回転させることを特徴とする請求項2記載のディスク
    製造方法。 【請求項4 】 前記2枚のディスク基板を、一方に対
    して他方が少なくとも1回転するまで回転させることを
    特徴とする請求項2または3記載のディスク製造方法。 【請求項5 】 2枚のディスク基板を紫外線硬化性組
    成物を接着剤として貼り合わせて1枚のディスクとする
    ディスク製造装置であって、 前記ディスク基板の少なくとも一方に前記紫外線硬化性
    組成物を環状に塗布する塗布手段と、 前記2枚のディスク基板を前記紫外線硬化性組成物を挟
    んで貼り合わせる貼り合わせ手段と、 貼り合わされる前記2枚のディスク基板のいずれか一方
    もしくは両方を相対的に回転させる回転手段とを備える
    ことを特徴とするディスク製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100469272B1 (ko) * 2002-11-19 2005-02-02 엘지전자 주식회사 고밀도 기록 매체의 보호층 제조 방법

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