JP2001257413A - 半導体レーザ装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置及びその製造方法

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JP2001257413A
JP2001257413A JP2000069820A JP2000069820A JP2001257413A JP 2001257413 A JP2001257413 A JP 2001257413A JP 2000069820 A JP2000069820 A JP 2000069820A JP 2000069820 A JP2000069820 A JP 2000069820A JP 2001257413 A JP2001257413 A JP 2001257413A
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face
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reflectance
semiconductor laser
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Makoto Okada
眞琴 岡田
Koichi Kuronaga
康一 玄永
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モノリシック構造の二波長半導体レーザ装置に
おいて、所望の反射率を有し一括形成の可能な端面膜を
提供すると共に、信頼性が高く所要の性能を満たし、か
つ生産性の高い二波長半導体レーザ装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】モノリシック構造の二波長半導体レーザ装
置において、共振器前端面18には前端面膜19を有
し、共振器後端面21には多層膜からなる高反射端面膜
22を有している。前端面膜19は低屈折率材料を用い
て反射率20%となるように膜厚を設定している。ま
た、高反射端面膜22は低屈折率材料及び高屈折率材料
の薄膜を交互に積層し、反射率80%になるように膜厚
を設定している。両端面膜の膜厚は両半導体レーザダイ
オードの発振波長の平均値λm=(λ1+λ2)/2を
用いて光学長d=(1/4+j)xλmより算出してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は前端面膜及び高反射
多層膜を備えた二波長発振を行う二波長レーザ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されている光ディスク・シス
テムは、主にコンパクトディスクにデータ記録・再生を
行うシステムと、より高密度なデータ記録・再生を行う
DVDシステムに分類できる。コンパクトディスク記録
媒体に用いられる光半導体レーザは780nm帯の発振
波長を有しており、DVDシステムに用いられる光半導
体レーザは650nm帯の発振波長を有している。上記
光半導体レーザは高い光出力を得るため、レーザの端面
に前端面低反射膜及び後端面高反射膜を形成して、共振
器の裏面から射出される光を前面側から効率よく取り出
している。この前端面低反射膜及び後端面高反射膜の層
厚は各々の発振波長を元に算出している。近年CD−
R、CD−RW等と共にDVDのような高密度記録メデ
ィアを併設したディスク装置が登場している。前記ディ
スク装置内部には780nm帯の発振波長を有する光半
導体レーザと650nm帯の発振波長を有する光半導体
レーザとを併設する場合もあるが、ディスク装置の小型
化に伴う光学系の縮小の要求から、一つの結晶構造内に
前記発振波長を有する2つの共振器を設ける二波長レー
ザが主流となりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら二波長レ
ーザの場合、前端面低反射膜及び後端面高反射膜の膜厚
を各々の波長λに適合させねばならず、製造工程におい
て不具合を生じていた。図32及び図33に従来の端面
膜形成工程を示す。図32に示すように、同一チップ上
に交互に形成されている発振波長650nmの半導体レ
ーザダイオード及び発振波長780nmの半導体レーザ
ダイオードにおいて、650nmのレーザダイオード5
1の前面端面部分は露出しており、他の部分及び780
nmのレーザダイオードはマスク52に覆われている。
露出した前面端面部分のレーザ発光部分53はスパッタ
リング法を用いて単層反射膜54を形成する。単層反射
膜54の膜厚は650nmの発振波長を元に算出してい
る。続いて図33に示すように、780nmレーザダイ
オード55の前面端面のレーザ発光領域56に所望の膜
厚の薄膜を形成するため、マスク52をずらして前面端
面発光領域56を露出させる。その後780nmの発振
波長を元に計算された膜厚の単層反射膜を露出部分に形
成する。上記製造工程において両半導体レーザの間隔
は、光半導体素子の実効寸法及び前記光半導体素子の組
み込まれる光学系の要求から百um前後である。したが
って前記マスク52をもちいて端面膜を形成する製造方
法は、高い精度の微細加工を必要とするため効率が悪か
った。また各半導体レーザ毎に薄膜形成をおこなうため
作業効率が悪かった。半導体レーザの後端面に端面高反
射膜を形成する際も同様に作業効率が悪く、更にマスク
52を移動する際、すでに形成している多層薄膜形成処
理により素子表面の平坦度合いが乱されるためきわめて
困難であった。
【0004】また、遮蔽マスクなどを用いず薄膜を形成
する方式としては、特許公報に記載(特許番号第286
2037号)の光CVD方式等を用いた薄膜形成法が用
いられるが、以下の問題が存在する。光CVDを用いる
手法では図34に示すように、光源と薄膜を成長させる
レーザダイオード61端面との間に薄膜成長速度制御用
の光量制御用NDフィルタ62を配置する。前述したよ
うに異なる発振波長の発光領域53、56は微小な間隔
を持って整列しているため、前記NDフィルタ62の通
過光63は寸分たがわず所望の発光領域53、56に照
射される必要がある。したがって前記NDフィルタ62
及び前記発光領域53、56はきわめて高度な位置調整
を必要とする。調整ズレは光量の変化による薄膜形成の
狂いを生じ、生産性に多大な弊害を与えてしまう。ま
た、前記二つの形成工程においては、光半導体レーザに
成膜を行う過程で冶工具の構造及び製膜装置内部の反応
槽の仕組みなどが大掛りになり、融通の効き難い装置に
なってしまう。本願発明は上記問題点に鑑みてなされた
もので、信頼性が高く所要の性能を満たし、かつ生産性
の高い端面反射膜を一度に形成可能な二波長半導体レー
ザ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の半導体レーザ
装置は、基板と、前記基板上に形成された第一の波長の
レーザ光を発振する第一のレーザ素子部と、前記基板上
に形成された第二の波長のレーザ光を発振する第二のレ
ーザ素子部と、前記第一のレーザ素子部の前端面及び、
前記第二のレーザ素子部の前端面に一括形成された同一
膜厚の前端面膜と、前記第一のレーザ素子部の後端面及
び、前記第二のレーザ素子部の後端面に一括形成された
同一膜厚の複数の薄膜からなる後端面膜とを具備し、前
記前端面膜の膜厚及び前記後端面膜の複数の薄膜が、前
記第一の波長及び前記第二の波長の平均波長λmに対す
る光学長d=(1/4+j)xλm(j=0,1,2・
・)であることを特徴とする。また、前記前端面膜は3
〜37%の反射率を有し、前期後端面膜は75%以上の
反射率を有することを特徴とする。前記前端面膜は屈折
率n<1.8の低屈折率材料からなり、前記後端面膜は
屈折率n<1.8の低屈折率材料の薄膜と屈折率n>
1.9の高屈折率材料の薄膜との積層からなることを特
徴とする。更には、前記前端面膜はAl からな
り、前記後端面膜は低屈折率材料のAlあるいは
SiOからなる薄膜と、高屈折率材料のSiNある
いはSiからなる薄膜の積層であることを特徴とする。
【0006】本願発明の半導体レーザ装置の製造方法
は、基板上に第一の波長のレーザ光を発振する第一のレ
ーザ素子部を形成する工程と、前記基板上に第二の波長
のレーザ光を発振する第二のレーザ素子部を形成する工
程と、前記第一のレーザ素子部の前端面及び、前記第二
のレーザ素子部の前端面にECRスパッタ法を用いて同
一膜厚の前端面膜を一括形成する工程と、前記第一のレ
ーザ素子部の後端面及び、前記第二のレーザ素子部の後
端面にECRスパッタ法を用いて同一膜厚の複数の薄膜
からなる後端面膜を一括形成する工程とを具備すること
を特徴とする。本願発明により信頼性が高く所要の性能
を満たし、かつ生産性の高い半導体レーザ装置を提供す
ることが可能になる。また、端面膜を一度に形成可能で
あり、製造工程数が少なく成膜装置の省スペース化を可
能とした半導体レーザ装置の製造方法を提供することが
可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】本願発明は650nm帯の発振波
長λ1と780nm帯の発振波長λ2との二つの発振波
長領域を1チップに具備したモノリシック構造の二波長
半導体レーザ装置において、発振波長λ1のレーザダイ
オードをDVD−ROM用途、発振波長λ2のレーザダ
イオードをCD−ROM用途等に用いる場合、最大70
度の環境下で10mWの光発振出力を前記二つのレーザ
ダイオードについて等しく得ることを可能とする。この
ため、両レーザダイオードの端面膜は両発振波長の平均
値λm=(λ1+λ2)/2を設計数値として算出した
膜厚を有することを特徴としている。両レーザダイオー
ドの端面膜が等しい膜厚を有するため、両レーザダイオ
ードへ一括成膜できる。したがって波長帯域ごとの成膜
に応じた専用の冶具セットを不要とする等、工程を簡略
化し生産性の高いモノリシック構造の二波長レーザ装置
を提供することができる。以下に本発明における実施の
形態を実施例を用いて説明する。本発明の第一の実施例
における二波長半導体レーザ装置について説明する。図
1は第一の実施例における二波長半導体レーザ装置を示
す概略図である。650nm帯レーザダイオードと78
0nm帯レーザダイオードは同一基板上に形成され、6
50nm帯レーザダイオードのレーザ発光領域1、78
0nm帯レーザダイオードの発光領域2は酸性溶液によ
るウェットエッチングあるいはドライガスエッチング等
によって物理的に分離されている。これによりニ波長半
導体レーザ装置は各々のレーザダイオードの独立駆動を
容易にしてCD用あるいはDVD用途として省スペース
に最適なレーザ光源となり、互いの発熱の影響を排除で
きることで長寿命化を可能とし、且つ電気的な洩れなど
を無くすことで省電力化を計る構造を有する。
【0008】図2は、レーザ発光領域1を有する650
nm帯レーザダイオードの積層構造を示している。n型
GaAs基板3上に、n型GaAsバッファ層4、n型
InGaAlP第一クラッド層5、InGaAl光ガイ
ド層6、InGaAl/InGaAlP多重量子井戸活
性層7、InGaAl光ガイド層8、p型InGaAl
P第二クラッド層9、InGaPエッチングストップ層
10を順次形成している。エッチングストップ層10上
にはp型InGaAlP第三クラッド層11がリッジ状
に形成しており、その両側にはn型GaAs電流ブロッ
ク層12を、上面にはp型InGaP通電容易層13を
有している。電流ブロック層12及び通電容易層13上
には、p型GaAsコンタクト層14を形成しており、
コンタクト層14上にはP型電極15を、またn型Ga
As基板3下面にはn型電極16を有している。本実施
例における光半導体レーザはSBR(Selectiv
ely Buried Ridge)構造であり、リッ
ジ幅を3〜6um以下にすることで高出力時において単
一横モードの維持出来るレーザダイオードを生産性良く
形成することができる。このため、集光レンズなどによ
り光ディスク上に発振レーザ光を狭スポット域へと絞り
こむことが可能であり、光ディスク用途の高出力レーザ
ダイオードとして好適である。
【0009】図3に650nm帯レーザダイオードの多
重量子井戸活性層7付近のAl組成を示す。横軸に各層
を、縦軸にAl組成を示している。各クラッド層5、
9、11のAl組成は0.7、光ガイド層6、8及び活
性層7のうちバリア層のAl組成は0.5であり、活性
層7のうち井戸層のAl組成は0.15である。井戸層
厚Lは3〜8nm、バリア層厚Lは2〜5nm、光
ガイド層厚は10〜40umであり、広がり角20〜2
5度の範囲に設計している。これにより、CW発振30
mW以上の光出力を安定に得ることができる。図4にレ
ーザ発光領域2を有する780nm帯レーザダイオード
の積層構造を示す。n型GaAs基板3上にn型GaA
sバッファ層4、n型InGaAlP第一クラッド層
5、InGaAl光ガイド層6、バルク構造のGaAl
As活性層17、InGaAl光ガイド層8、p型In
GaAlP第二クラッド層9、InGaPエッチングス
トップ層10を順次形成している。エッチングストップ
層10上にはp型InGaAlP第三クラッド層11を
リッジ状に形成しており、その両側にはn型GaAs電
流ブロック層12を、上面にはp型InGaP通電容易
層13を有している。電流ブロック層12及び通電容易
層13上には、p型GaAsコンタクト層14を形成し
ており、コンタクト層14上にはP型電極15を、また
n型GaAs基板16下面にはn型電極16を有してい
る。
【0010】780nm半導体レーザダイオードの活性
層17付近のAl組成を図5に示す。活性層は単層の井
戸構造であり、Al組成は0.1〜0.2であり、層厚
は0.01um〜1umである。この構造はバンドギャ
ップ不連続を緩和し且つ高い生産性を得ることができ
る。また、Al組成及び活性層厚を上記範囲内で調整す
ることにより、光ディスク用途に好適な水平広がり角度
=7度〜10度、垂直広がり角度=20度〜30度を有
し、且つ信頼性の高い780nm発振レーザダイオード
となる。上記に示すように、本実施例における二波長レ
ーザのクラッド層は650nm帯レーザダイオード及び
780nm帯レーザダイオード共にInGaAlPを用
いているため、各々の素子のリッジを同時にパターニン
グして形成することが可能となり、各レーザ光のビーム
の向きをリッジのマスクパターンとほぼ同等な高精度に
揃えることができる。次に本発明の特徴である端面膜構
造を図6に示す。半導体レーザ装置20の共振器前端面
18には反射率20%の前端面膜19を、共振器後端面
21には反射率80%の多層膜からなる高反射端面膜2
2を有している。この両端面膜19、22の反射率の組
み合わせは信頼性が高く、且つDVD−ROM用途レー
ザに必要なモニタ電流を得ることを可能とする。第1の
実施例はこの前端面膜19及び高反射端面膜22の膜厚
を両レーザダイオードの発振波長の平均値を元に算出し
ていることを特徴とする。
【0011】前端面膜19は、屈折率n<1.8、好ま
しくは1.7以下の低屈折率材料からなる。低屈折率材
料を用いることにより、比較的膜厚が厚く制御性の良い
単層膜を形成することができ、かつ、高い生産性を得る
ことができる。低屈折率材料としてはAlが好ま
しい。Alの線膨張係数6.6は基板材料のGa
Asの線膨張係数7.7に近似しているため、Al
の前端面膜19はGaAsを主な構成物質とする素子
に対して馴染みが良く、密着性も非常によい。前端面膜
19の膜厚は、発振波長λ1=780nmのレーザダイ
オードと発振波長λ2=650nmのレーザダイオード
の平均発振波長λm=(λ1+λ2)/2、すなわちλ
m=715nmを用いて、光学膜厚d=(1/4+j)
xλm(j=0、1、2・・)の式により算出する。平
均波長を用いることにより、650nm発振レーザダイ
オード及び780nm発振レーザダイオードの両前端面
に、同一膜厚で20%の反射率を有する前端面膜19を
形成することができる。前端面膜19の形成はECR
(Electoron Cyclotron Reso
nance)スパッタ法による一括成膜である。ECR
スパッタ法は特開平9−162496や参考文献(田中
清武他、第44回応用物理学関係連合講演会講演予稿
集、31−NG−7、1997年)により提案されてい
る。この方法により製造工程の簡略化が可能となり、か
つ従来の大掛かりな成膜装置を用いる必要もない。また
一括形成することで、レーザ発光領域へのダメージを低
減した成膜を可能とし、信頼性が高い半導体レーザ装置
を提供することができる。
【0012】一方、半導体レーザ装置の共振器後端面2
1には高反射端面膜22を有している。高反射端面膜2
2は前記前端面膜19と同様の材質からなる第一層膜2
3、屈折率2.0以上の高屈折率材料からなる第二層膜
24、屈折率1.7以下の低屈折率材料からなる第三層
膜25、屈折率2.0以上の高屈折率材料からなる第四
層膜26、第三層膜25の低屈折率材料を用いた第五層
膜27を共振器後端面21側から順次積層している。高
反射端面膜22の反射率は75〜85%、好ましくは8
0%である。高反射端面膜22の材料は好ましくはAl
、SiN 、SiO、Siであり、共振器後端
面、Al、SiN、SiO、Si、SiO
の順に積層している。低屈折率材料であるAl
屈折率は1.7、SiOの屈折率は1.5であり、高
屈折率材料であるSiの屈折率は4.5、SiNの屈
折率は2.0である。上記低屈折率材料膜及び高屈折率
材料膜の膜厚は、レーザダイオードの発振波長λ1=7
80nm及びλ2=650nmの平均値λm=(λ1+
λ2)/2、すなわちλm=715を用いて、光学膜厚
d=(1/4+j)xλm(j=0、1、2・・)によ
り算出する。平均波長を用いることにより、650nm
発振レーザダイオード及び780nm発振レーザダイオ
ードの両端面に、同一膜厚の高反射端面膜22を一括形
成することができる。高反射端面膜22は薄膜積層数を
5層以下とすることで積層膜数の増大による弊害を除去
できる。すなわち、高反射端面膜22と半導体層との
間、あるいは高反射端面膜22内の薄膜層間でのストレ
スを減少したり、膜はがれを防止したり、素子端面の劣
化を防ぐことができる。また、光吸収性を有するが高い
屈折率であるSi材を一層加えることで高反射端面膜2
2は所望の反射率80%を有している。最外膜の第五層
膜27は、積算の反射率が80%となるように膜厚を調
整している。
【0013】本実施例の高反射端面膜22の形成方法は
前端面膜19と同様にECRスパッタ法を用いている。
この方法により薄膜材料であるAl2O3,SiO2,
Si,SiN4は、Al及びSiの二つのターゲットを
使用し、成膜時に必要とする材料ガスをO2,N2各々
に逐次切りかえることで所望の材質を成膜できる。材質
ごとの専用ターゲットを揃えて成膜する工程に比べると
飛躍的な生産性の向上が可能となる。前端面膜19の反
射率20%及び高反射端面膜22の反射率80%の組み
合わせは信頼性が高く、且つDVD−ROM用途レーザ
に必要なモニタ電流を得ることを可能にする。また、前
端面膜19及び高反射端面膜22の膜厚に多少のばらつ
きが生じた場合でも反射率は所要の値から逸脱すること
はない。したがって生産性の非常に優れた端面膜を提供
することができる。一方、前端面膜19及び高反射端面
膜22の膜厚が平均波長を用いて算出したものでない場
合、すなわち発振波長λ1=650nmあるいはλ2=
780nmを用いて算出した場合は膜厚のばらつきと共
に反射率もばらつくため、信頼性を有する半導体レーザ
装置を提供することができない。以下にこれについて検
証している。
【0014】まず前端面膜19について、膜厚のばらつ
きに対する反射率の関係を試算した結果を図7乃至図9
に示す。図7は設計波長715nmを元に膜厚を算出
し、反射率R=20%を得る場合の反射率の変化を示し
ている。膜厚にばらつきがない場合、650nmレーザ
ダイオードにおける反射率R650=19%、780n
m半導体レーザにおける反射率R780=22%であ
る。膜厚が算出した値から±5%のばらつきを有してい
る場合でも反射率は15%〜25%以内に収まる。した
がって、設計中心波長715nmを元に算出した膜厚
は、±5%のばらつきを生じても適切な反射率を有す
る。次に設計波長λ1=650nmを用いて反射率R=
20%を得る膜厚とした場合の膜厚のばらつきに対する
反射率の関係を図8に示す。膜厚のばらつきが±5%の
範囲において、発振波長650nmの半導体レーザの反
射率R650は実用範囲15%〜25%に収まるが、発
振波長780nmの半導体レーザの反射率R 780は膜
厚が所望の値より負にばらついた場合、実用範囲15%
〜25%を越えてしまう。また、設計波長λ2=780
nmを用いて反射率R=20%を得る膜厚とした場合の
膜厚のばらつきに対する反射率の関係を図9に示す。膜
厚のばらつきが±5%の範囲において、発振波長780
nmの半導体レーザの反射率R780は実用範囲15%
〜25%に収まるが、発振波長650nmの半導体レー
ザの反射率R650は膜厚が所望の値より正にばらつい
た場合、反射率の実用範囲15%〜25%を越えてしま
う。
【0015】以上により設計波長λm=715の平均波
長を用いて算出した膜厚を有する前端面膜19は膜厚が
ばらついても適切な反射率を有する。次に高反射膜端面
膜22について、上記と同様に検証を行う。高反射膜端
面膜22は5層の多層膜からなるため、個々の薄膜の膜
厚誤差による反射率のズレが積算され、全体の反射率と
して制御し難い結果を及ぼす可能性も無視できない。図
10乃至図12に高反射膜端面膜22について、膜厚の
ばらつきに対する反射率の関係を示している。まず、設
計波長λm=715nmの平均波長を用いて反射率およ
そ80%を得る膜厚とした場合の反射率を図10に示
す。膜厚にばらつきがない場合、650nm半導体レー
ザにおける反射率R650=80%、780nm半導体
レーザにおける反射率R780=79%となり、両半導
体レーザの反射率は実用範囲である80±5%以内に収
まる。また、膜厚が算出した値から±5%のばらつきを
有している場合でも反射率は80±5%以内に収まる。
したがって、設計波長715nmを元に算出した膜厚
は、±5%のばらつきを生じても適切な反射率を有す
る。次に設計波長λ1=650nmを用いて反射率およ
そ80%を得る膜厚とした場合の膜厚のばらつきに対す
る反射率の関係を図11に示す。膜厚のばらつきが±5
%の範囲において、発振波長650nmの半導体レーザ
の反射率R650は実用範囲である80±5%を越えて
しまう。また、発振波長780nmの半導体レーザの反
射率R780は膜厚が所望の値より負にばらついた場
合、反射率の実用範囲80±5%を越えてしまう。
【0016】また、設計波長λ2=780nmを用いて
反射率およそ80%を得る膜厚とした場合の膜厚のばら
つきに対する反射率の関係を図12に示す。膜厚のばら
つきが±5%の範囲において、発振波長780nmの半
導体レーザの反射率は実用範囲80±5%に収まるが、
発振波長650nmの半導体レーザの反射率は膜厚が所
望の値より正にばらついた場合、反射率の実用範囲80
±5%を越えてしまう。従って設計波長λm=715n
mを用いて算出した膜厚を有する高反射端面膜22は、
膜厚にばらつきが生じても実用範囲内の反射率を有す
る。以上により、平均値λm=715nmを用いて端面
膜厚を算出することにより、両半導体レーザダイオード
に同一膜厚で所望の反射率を有する端面膜を一括形成す
ることができる。更に端面膜の膜厚が算出した値から±
5%のばらつきを生じても両レーザダイオードは実用範
囲内の反射率を有することができる。以上の膜厚の端面
膜を有する二波長半導体レーザ装置は70℃の温度条件
下で10mW〜20mWを定常的に発振可能であり、光
吸収が少なく低損失である。次に第二の実施例について
説明する。第2の実施例における二波長半導体レーザの
端面膜構造を図13に示す。第2の実施例は両半導体レ
ーザダイオードの発振波長の平均値λm=(λ1+λ
2)/2、すなわちλm=715nmを用いて、前端面
膜40の反射率が数%〜10%、高反射端面膜30の反
射率が90%以上となる膜厚を有する点で第二の実施例
と異なる。また、高反射端面膜30が低屈折率膜及び高
屈折率膜の9層の積層構造からなる点も第1の本実施例
と異なる。平均波長を用いて算出した端面膜の膜厚を有
することにより、DVD−ROM用途及び倍速以上のC
D−R用途光源に最適な半導体レーザ装置を提供するこ
とができる。
【0017】第2の実施例における二波長レーザは第1
の実施例と同様に同一素子上に形成され、各々のレーザ
発光領域は酸性溶液によるウェットエッチングあるいは
ドライガスエッチング等によって物理的に分離されてい
る。発振波長650nmのレーザダイオードの積層構造
は第1の実施例と同様の構造であり、活性層にInGa
Al/InGaAlP多重量子井戸活性層を有してい
る。また、SBR(Selctively Burie
d Ridge)構造であり、リッジ幅を3〜6um以
下にすることで高出力時において単一横モードの維持出
来るレーザを生産性良く形成することができる。積層構
造の詳細については第1の実施例と同様であるため説明
を省略する。発振波長780nmのレーザダイオードの
積層構造は、図14に示している。第1の実施例と同様
の構造には同一の番号を付している。n型GaAs基板
3上に、n型GaAsバッファ層4、n型InGaAl
P第一クラッド層5、AlGaAs光ガイド層6、Ga
AlAsからなる多重量子井戸活性層42、AlGaA
s光ガイド層8、p型InGaAlP第二クラッド層
9、InGaPエッチングストップ層10を順次積層し
ている。エッチングストップ層10上にp型InGaA
lP第三クラッド層11がリッジ状に形成しており、そ
の両側にはn型GaAs電流ブロック層12を、上面に
はp型InGaP通電容易層13を有している。電流ブ
ロック層12及び通電容易層13上には、p型GaAs
コンタクト層14を形成しており、コンタクト層14上
にはP型電極15を、またn型GaAs基板16下面に
はn型電極16を有している。第2の実施例の構造はS
BR構造である。活性層はバルク構造を有する第1の実
施例とは異なり、AlGaAsからなる多重量子井戸構
造を有している。活性層の井戸層はAlx1Ga
1−x1As、バリア層及び光ガイド層はAlx2Ga
1− x2Asである。図15に多重量子井戸構造のAl
組成を示す。井戸層のAl組成は0.15、光ガイド層
及びバリア層のAl組成は0.5であり、井戸層厚L
3〜8nm数nm、バリア層厚Lb2〜5nmである
が、適宜各パラメータを調整可能である。これにより連
続発振30mW以上で水平広がり角度7度〜10度、垂
直広がり角度20度〜25度の光ディスク用途として好
適なレーザダイオードを得ることができる。
【0018】次に本発明の特徴である端面膜構造につい
て説明する。図13にその構造を示すが、第1の実施例
と同様の構造には同じ符号を付している。上記両半導体
レーザの共振器前端面18には反射率数%〜10%の前
端面膜40を、共振器後端面21には反射率90%以上
の高反射端面膜30を有している。この端面膜の反射率
の組み合わせにより、780nm帯のレーザダイオード
は30mW以上の高出力レーザ発振を可能とし、倍速以
上のCD−R用途光源となる。また、650nm帯のレ
ーザダイオードはDVD−ROM用途に最適な光源とな
る。前端面膜40は、第1の実施例と同様に屈折率n<
1.8好ましくは1.7以下の低屈折率材料からなり、
例えばAlである。低屈折率材料を用いることに
より、比較的厚い膜厚で制御性の良い単層膜を形成する
ことができる。また、生産性も向上する。Al
線膨張係数6.6は、基板材料のGaAsの線膨張係数
7.7に近似している。従ってGaAsを主な構成物質
とするレーザダイオード端面に接する薄膜として馴染み
が良く、堅固な密着性を有する。前端面膜40の膜厚
は、両レーザダイオードの発振波長の平均値λm=(λ
1+λ2)/2、すなわちλm=715nmを用いて、
d(膜厚)=(1/4+j)xλm(j=0、1、2・
・)から算出される。上記膜厚を有する半導体レーザ装
置は、650nm発振レーザダイオード及び780nm
発振レーザダイオードの両前端面において数%〜10%
の反射率を有する。これにより、第1の実施例に比べて
多くのレーザ光を前端面から取り出すことができ、レー
ザダイオードへの負担が軽減される。また、共振器前端
面18に前端面膜40をECRスパッタ法により一括形
成することが可能である。この方法によりレーザ発光領
域へのダメージを低減した成膜を可能とし、信頼性の高
い素子を提供することができる。
【0019】共振器後端面21側には、反射率90%以
上の高反射端面膜30を有している。共振器後端面21
側から屈折率1.7以下の低屈折率材料を用いた第一層
膜31、屈折率2.0以上の高屈折率材料を用いた第二
層膜32、低屈折率材料を用いた第三層膜33、第二層
膜と同様の高屈折率材料を用いた第四層膜34、第三層
膜と同様の低屈折率材料を用いた第五層膜35、高屈折
率材料を用いた第六層膜36、第三層膜と同様の低屈折
率材料を用いた第七層膜37、第六層膜と同様の高屈折
率材料を用いた第八層膜38、第三層膜と同様の低屈折
率材料を用いた第九層膜39の9層からなる。好ましく
はAl、SiN、SiO、Siの材料からな
り、半導体素子、Al、SiN、SiO、S
iN、SiO、Si、SiO、Si、SiO
順に積層している。上記低屈折率材料及び高屈折率材料
からなる薄膜の膜厚は、前端面膜40と同様にレーザダ
イオードの発振波長λ1=780nm及びλ2=650
nmの平均値λm=(λ1+λ2)/2、すなわちλm
=715を用いて、光学膜厚d=(1/4+j)xλm
(j=0、1、2・・)から算出される。なお、最外層
の第九層膜39は第八層膜38までの膜を酸化等の化学
変化から保護する目的で成膜している。また、第八層ま
での反射率を維持するために全反射膜となるように膜厚
を算出している。算出には平均波長715nmを用いて
いる。
【0020】第二の実施例では全体の薄膜積層数を9層
以下とし、光吸収のあるSi材を用いて第六層膜36及
び第八層膜38を形成することにより反射率90%以上
の膜を形成している。高反射端面膜30は、ECRスパ
ッタ法を用いてAl及びSiの二つのターゲットを使用
し、成膜時に必要な材料ガスをOあるいはNに逐次
切りかえて所望の膜厚を形成している。材質ごとの専用
ターゲットを揃えて成膜する従来の工程に比べると飛躍
的な生産性の向上が可能となる。また、反射率数%〜1
0%の前端面膜40及び反射率90%以上の高反射端面
膜30の組み合わせにより、DVD−ROM用途光源に
最適な650nm帯レーザダイオード、倍速以上のCD
−R光源に最適な780nm帯レーザダイオードを提供
することができる。また、上記の高反射端面膜30の膜
厚及び低屈折率膜40の膜厚に多少のばらつきが生じた
場合でも反射率は所要の値から逸脱することはない。し
たがって生産性の非常に優れた端面膜を提供することが
できる。第一の実施例と同様に、前端面膜40及び高反
射端面膜30が平均波長を用いて算出した膜厚を有する
ことにより、膜厚に多少のずれを生じても所望の反射率
を得られることを以下に示す。
【0021】まず前端面膜40について、膜厚のばらつ
きに対する反射率の関係を試算した結果を図16乃至図
21に示す。図16及び図17は設計波長715nmを
元に膜厚を算出した場合のレーザダイオードの反射率を
示している。発振波長λ1=650nmレーザダイオー
ドにおける反射率R=6%、発振波長λ2=780nm
における反射率R=10%となるように膜厚を計算して
いる。この場合でも前端面膜40は同一膜厚で一括形成
可能である。所望の膜厚を形成する場合、650nm半
導体レーザにおける反射率はR650≒6%(図1
6)、780nm半導体レーザにおける反射率R780≒
11%(図17)となる。また、膜厚が±5%のばらつ
きを有している場合、650nm半導体レーザにおける
反射率は実用範囲である3%≦R650≦10%に収ま
り(図16)、780nm半導体レーザにおける反射率
は5%≦R780≦15%(図17)に収まる。したが
って、設計波長715nmを元に算出した膜厚は、±5
%のばらつきを生じても適切な反射率を有する。次に、
設計波長λ1=650nmを用いた場合の膜厚のばらつ
きに対する反射率の関係をを図18及び図19に示す。
膜厚のばらつきが±5%の範囲において、発振波長65
0nmの半導体レーザダイオードの反射率は、膜厚が負
にばらついた場合に反射率R=6%の実用範囲3%≦R
650≦10%を越えてしまう(図18)。また、発振
波長780nmの半導体レーザダイオードの反射率は、
膜厚が負にばらついた場合、反射率R=10の実用範囲
5%≦R780≦15%を越えてしまう(図19)。
【0022】また、発振波長λ1=780nmを用いた
場合の膜厚のばらつきに対する反射率の関係を図20及
び図21に示す。膜厚のばらつきが±5%の範囲におい
て、発振波長650nmの半導体レーザの反射率は、膜
厚が正にばらついた場合に反射率R=6の実用範囲3%
≦R650≦10%を越えてしまう(図20)。また、
発振波長780nmの半導体レーザの反射率は、膜厚が
正にばらついた場合、反射率R=10の実用範囲5%≦
780≦15%を越えてしまう(図21)。以上によ
り前端面膜40は平均波長を用いて算出した膜厚を有す
ることにより、膜厚に多少のずれを生じても所望の反射
率を得られるが、平均波長を用いて算出を行わない場
合、膜厚のばらつきと共に反射率は実用範囲を越えてし
まう。次に高反射膜端面膜30について同様に検証を行
う。高反射膜端面膜30は9層の多層膜からなるため、
個々の薄膜の膜厚誤差による反射率のズレが積算され、
全体の反射率として制御し難い結果を及ぼす可能性も無
視出来ない。図22乃至図23に高反射膜端面膜30に
ついて、膜厚のばらつきに対する反射率の関係を示して
いる。まず、設計波長λm=715nmを用いて反射率
R≧90%を得る膜厚とした場合の膜厚のばらつきに対
する反射率の変化を図21に示す。所望の膜厚を有する
場合、650nm半導体レーザダイオードにおける反射
率R650≒95%、780nm半導体レーザにおける
反射率R780≒97%である。また、膜厚が算出した値
から±5%のばらつきを有している場合でも両半導体レ
ーザの反射率は実用範囲である90〜100%以内に収
まる。したがって、設計波長715nmを元に算出した
膜厚は、±5%のばらつきを生じても実用範囲内の反射
率を有する。
【0023】次に、設計波長λ1=650nmを用いて
反射率R≧90%を得る膜厚とした場合の膜厚のばらつ
きに対する反射率の関係を図23に示す。膜厚のばらつ
きが±5%の範囲において、発振波長650nmの半導
体レーザダイオードの反射率は実用範囲90%≦R
650≦100%に収まるが、発振波長780nmの半
導体レーザダイオードの反射率は膜厚が所望の値より負
にばらついた場合、反射率の実用範囲90%≦R780
≦100%を越えてしまう。また、設計波長にλ2=7
80nmを用いた場合の膜厚のばらつきに対する反射率
の関係を図24に示す。膜厚のばらつきが±5%の範囲
において、発振波長780nmの半導体レーザダイオー
ドの反射率は実用範囲90%≦R780≦100%に収
まるが、発振波長650nmの半導体レーザの反射率は
実用範囲90%≦R650≦100%に納まらない。し
たがって、λ2=780nmを用いて算出した膜厚で
は、実用範囲内の反射率を有さない。以上により高反射
膜端面膜30は平均波長を用いて算出した膜厚を有する
ことにより、膜厚に多少のずれを生じても所望の反射率
を得られるが、平均波長を用いて算出を行わない場合、
膜厚のばらつきと共に反射率は実用範囲を越えてしま
う。
【0024】以上により、端面膜は発振波長の平均値λ
m=(λ1+λ2)/2、すなわちλm=715nmを
用いて算出した膜厚を有する事により、膜厚にばらつき
を生じても実用範囲内の反射率を有することができる。
また、発振波長λ1及び発振波長λ2の2つの半導体レ
ーザ対してEECRスパッタ法を用いて一括して端面膜
を形成することが可能になる。また、前端面反射率10
%、後端面反射率90%以上の高い反射率を有するレー
ザダイオードを容易に得ることができる。次に第三の実
施例について説明する。第三の実施例における半導体レ
ーザの端面構造を図25に示す。第三の実施例は発振波
長650nm及び780nmの両半導体レーザの発振波
長の平均値λm=(λ1+λ2)/2、すなわちλm=
715nmを用いて反射率8≦R≦20%の前端面膜4
1、あるいは反射率29≦R≦32%の前端面膜41を
与える膜厚を有する点で第二の実施例と異なる。端面膜
の膜厚を上記反射率を満たす膜厚とすることで、さまざ
まな利点を有する二波長モノリシック構造レーザダイオ
ードを提供することができる。例えば、前端面膜41が
8≦R≦20%の反射率を有する場合、DVD−ROM
用途650nm帯レーザダイオード構造においてはレー
ザ照射対象からの反射光雑音を低減することが可能とな
り、CD−R用途として高出力を必要とする780nm
帯レーザダイオード構造においては射出光の妨げを抑え
ることが可能になる。また、29≦R≦32%の反射率
を有する場合、光ディスクからの反射光の影響をより低
減することが可能となる。
【0025】発振波長650nm及び780nmの両半
導体レーザダイオードの積層構造は第二の実施例と同様
である。両半導体レーザダイオードはSBR構造であ
り、活性層は多重量子井戸構造を有する。650nm半
導体レーザダイオードは活性層にInGaAl/InG
aAlP材料を用いており、780nm半導体レーザダ
イオードはAlGaAs系材料を用いている。両ダイオ
ードの積層構造の詳細な説明は省略する。半導体レーザ
ダイオードの高反射端面膜30の構造も第二の実施例と
同様の積層構造である。低屈折率材料の薄膜と高屈折率
材料の薄膜からなる9層の積層構造を有し、光吸収があ
り高屈折率材料のSi材を第六層36及び第八層38に
用いている。第三の実施例の特徴である前端面膜41は
第二の実施例と同様に1.7以下の低屈折率材料からな
り、例えばAlを用いる。前端面膜41は、反射
率が8≦R≦20%あるいは、29≦R≦32%となる
ように膜厚を形成する。反射率が8≦R≦20%、場合
650nm発振レーザダイオードは8%、780nm発
振レーザダイオードは20%の反射率を有する。両半導
体レーザの前端面膜の膜厚を同一にすることで、ECR
スパッタ法による一括形成が可能となる。この成膜方法
によりレーザ発光領域へのダメージを低減することがで
き、信頼性が高い素子を提供することができる。
【0026】まず、反射率8≦R≦20%の前端面膜4
1について、膜厚のばらつきに対する反射率の関係を図
26乃至図28に示す。設計波長に平均波長λm=71
5を用いて算出した膜厚を有する場合を図26に示す。
所望の膜厚を有する場合650nm半導体レーザにおけ
る反射率R65 ≒20%、780nm半導体レーザに
おける反射率R780≒8%である。膜厚が算出した値
から±5%のばらつきを有している場合、650nm半
導体レーザにおける反射率は15≦R650≦25%の
実用範囲に収まり、780nm半導体レーザにおける反
射率は3≦R780≦13%の実用範囲に収まる。した
がって、設計中心波長715nmを元に算出した膜厚
は、±5%のばらつきを生じても適切な反射率を有す
る。次に、設計波長λ1=650nmにおける反射率が
8≦R≦20%となるように膜厚を形成した場合の膜厚
のばらつきに対する反射率の関係を図27に示す。膜厚
のばらつきが±5%の範囲において、発振波長650n
mの半導体レーザの反射率は実用範囲15≦R650
25%に収まらず、発振波長780nmの半導体レーザ
の反射率も実用範囲3≦R780≦13%に収まらな
い。
【0027】また、設計波長λ2=780nmにおける
反射率が8≦R≦20%となるように膜厚を形成した場
合の膜厚のばらつきに対する反射率の関係を図28に示
す。膜厚のばらつきが±5%の範囲において、発振波長
780nmの半導体レーザダイオードの反射率は実用範
囲3≦R780≦13%を越えてしまい、発振波長65
0nmの半導体レーザダイオードの反射率は膜厚が所望
の値より負にばらついた場合、実用範囲15≦R650
≦25%を越えてしまう。以上により平均波長λm=7
15nmを用いて算出した膜厚を有する場合、両半導体
レーザは反射率8≦R≦20%を得ることができる。ま
た、膜厚に多少のばらつきが生じても反射率は実用範囲
内に収まる。次に反射率29≦R≦32%の前端面膜4
1について、膜厚のばらつきに対する反射率の関係を図
29乃至図31に示す。まず、設計波長に平均波長λm
=715nmを用いて算出した膜厚を有する時の膜厚の
ばらつきに対する反射率の関係を図29に示す。膜厚に
ばらつきがない場合、650nm半導体レーザダイオー
ドにおける反射率R650≒29%、780nm半導体
レーザにおける反射率R780≒30%である。膜厚が
算出した値から±5%のばらつきを有している場合、6
50nm半導体レーザダイオードにおける反射率は24
≦R650≦37%の実用範囲に収まり、780nm半
導体レーザダイオードにおける反射率は24≦R780
≦37の実用範囲に収まる。したがって、設計中心波長
715nmを元に算出した膜厚は、±5%のばらつきを
生じても適切な反射率を有する。
【0028】次に、設計膜厚λ1=650nmを用いて
算出した膜厚を有する場合の膜厚のばらつきに対する両
半導体レーザダイオードの反射率の関係を図30に示
す。膜厚のばらつきが±5%の範囲において、発振波長
650nmの半導体レーザの反射率は実用範囲の24≦
650≦37%である。しかし、発振波長780nm
の半導体レーザの反射率は膜厚が所望の値より負にばら
ついた場合、反射率の実用範囲の24≦R780≦37
%に収まらない。また、設計波長λ2=780nmを用
いて算出した膜厚を有する場合の膜厚のばらつきに対す
る反射率の関係を図31に示す。膜厚のばらつきが±5
%の範囲において、発振波長780nmの半導体レーザ
の反射率は実用範囲24≦R78 ≦37%に収まる
が、発振波長650nmの半導体レーザの反射率は膜厚
が所望の値より正にばらついた場合、反射率の実用範囲
24≦R650≦37%を越えてしまう。以上により平
均波長λm=715nmを用いて算出した膜厚を有する
場合、両半導体レーザは反射率29≦R≦32%を得る
ことができる。また、膜厚に多少のばらつきが生じても
反射率は実用範囲内に収まる。以上により、発振波長の
平均値λm=(λ1+λ2)/2、すなわちλm=71
5nmを用いて算出した端面膜の膜厚を有する事によ
り、発振波長λ1及び発振波長λ2の2つの半導体レー
ザを有する二波長半導体レーザに対して一括して端面膜
を形成することが可能になる。また、前端面反射率8≦
R≦20%又は29≦R≦32%、後端面反射率90%
以上の高い反射率を有するレーザダイオードを容易に得
ることが可能となる。更に端面膜の膜厚が算出した値か
ら±5%のばらつきを生じても両レーザダイオードは実
用範囲内の反射率を有することができる。
【0029】第一の実施例乃至第三の実施例の半導体レ
ーザダイオードにおいて、上記に示した積層構造はこれ
に限るものではなく、別の構造を用いることも可能であ
る。積層構造の材料はこれに限るものではなく、他の材
料を用いることも可能である。また、前端面膜や高反射
端面膜に用いる材料もこれに限るものではなく、他の材
料を用いることも可能である。また、前端面膜及び高反
射端面膜の積層数もこれに限るものではなく、適宜変更
可能である。以上により、モノリシック構造の二波長半
導体レーザ装置において、各半導体レーザダイオードの
端面膜の膜厚を各発振波長の平均値を用いて算出するこ
とにより、同一膜厚で所望の反射率を有する端面膜を得
ることが可能となる。また、端面膜を一括して形成でき
るため、製造工程を簡略化することができる。また、信
頼性が高く所要の性能を満たし、かつ生産性の高い二波
長半導体レーザ装置を提供することができる。
【0030】
【発明の効果】本願発明の半導体レーザ装置により、所
望の反射率を有し一括形成の可能な端面膜を提供するこ
とができる。これにより、信頼性が高く所要の性能を満
たし、かつ生産性の高い二波長半導体レーザ装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二波長半導体レーザ構造を示す概略図
【図2】本発明の第一の実施例における発振波長650
nmレーザダイオードの積層構造を示す断面図
【図3】本発明の第一の実施例における発振波長650
nmレーザダイオードのエネルギーバンドギャップを示
す図
【図4】本発明の第一の実施例における発振波長780
nmレーザダイオードの積層構造を示す断面図
【図5】本発明の第1の実施例における発振波長780
nmレーザダイオードのエネルギーバンドギャップを示
す図
【図6】本発明の第一の実施例における二波長半導体レ
ーザ構造の端面膜構造を示す図
【図7】本発明の第一の実施例における前端面膜の波長
別の反射率変化を示す図
【図8】本発明の第一の実施例における前端面膜の波長
別の反射率変化を示す図
【図9】本発明の第一の実施例における前端面膜の波長
別の反射率変化を示す図
【図10】本発明の第一の実施例における高反射端面膜
の波長別の反射率変化を示す図
【図11】本発明の第一の実施例における高反射端面膜
の波長別の反射率変化を示す図
【図12】本発明の第一の実施例における高反射端面膜
の波長別の反射率変化を示す図
【図13】本発明の第二の実施例における二波長半導体
レーザ構造の端面膜構造を示す図
【図14】本発明の第二の実施例における発振波長78
0nmレーザダイオードの積層構造を示す断面図
【図15】本発明の第二の実施例における発振波長78
0nmレーザダイオードのエネルギーバンドギャップを
示す図
【図16】本発明の第二の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図17】本発明の第二の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図18】本発明の第二の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図19】本発明の第二の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図20】本発明の第二の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図21】本発明の第二の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図22】本発明の第二の実施例における高反射端面膜
の波長別の反射率変化を示す図
【図23】本発明の第二の実施例における高反射端面膜
の波長別の反射率変化を示す図
【図24】本発明の第二の実施例における高反射端面膜
の波長別の反射率変化を示す図
【図25】本発明の第三の実施例における二波長半導体
レーザ構造の端面膜構造を示す図
【図26】本発明の第三の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図27】本発明の第三の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図28】本発明の第三の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図29】本発明の第三の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図30】本発明の第三の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図31】本発明の第三の実施例における前端面膜の波
長別の反射率変化を示す図
【図32】従来の端面膜形成の工程を示す図
【図33】従来の端面膜形成の工程を示す図
【図34】従来の端面膜形成の工程を示す図
【符号の説明】
1、2…レーザ発光領域 3…n−GaAs基板 4…n−GaAsバッファ層 5…n−InGaAlP第一クラッド層 6、8…InGaAl光ガイド層 7…InGaAl/InGaAlP多重量子井戸活性層 9…p−InGaAlP第二クラッド層 10…InGaPエッチングストップ層 11…p−InGaAlP第三クラッド層 12…n−GaAs電流ブロック層 13…p−InGaP通電容易層 14…p−GaAsコンタクト層 15…p型電極 16…n型電極 18…共振器前端面 19…前端面膜 20…半導体レーザ装置 21…共振器後端面 22…高反射端面膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玄永 康一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター Fターム(参考) 5F073 AA13 AA45 AA53 AA74 AA83 AB06 BA05 CA05 CA14 DA33 DA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板上に形成された第一の波
    長のレーザ光を発振する第一のレーザ素子部と、前記基
    板上に形成された第二の波長のレーザ光を発振する第二
    のレーザ素子部と、前記第一のレーザ素子部の前端面及
    び、前記第二のレーザ素子部の前端面に一括形成された
    同一膜厚の前端面膜と、前記第一のレーザ素子部の後端
    面及び、前記第二のレーザ素子部の後端面に一括形成さ
    れた同一膜厚の複数の薄膜からなる後端面膜と、を具備
    し、前記前端面膜の膜厚及び前記後端面膜の複数の薄膜
    は、前記第一の波長及び前記第二の波長の平均波長λに
    対する光学長d=(1/4+j)xλ(j=0,1,2
    ・・)であることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】前記前端面膜は3〜37%の反射率を有
    し、前期後端面膜は75%以上の反射率を有することを
    特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】前記前端面膜は屈折率n<1.8の低屈折
    率材料からなり、前記後端面膜は屈折率n<1.8の低
    屈折率材料の薄膜と屈折率n>1.9の高屈折率材料の
    薄膜との積層からなることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】前記前端面膜はAlからなり、前記
    後端面膜は低屈折率材料のAlあるいはSiO
    からなる薄膜と、高屈折率材料のSiNあるいはSi
    からなる薄膜の積層であることを特徴とする請求項3に
    記載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】基板上に第一の波長のレーザ光を発振する
    第一のレーザ素子部を形成する工程と、前記基板上に第
    二の波長のレーザ光を発振する第二のレーザ素子部を形
    成する工程と、前記第一のレーザ素子部の前端面及び、
    前記第二のレーザ素子部の前端面にECRスパッタ法を
    用いて同一膜厚の前端面膜を一括形成する工程と、前記
    第一のレーザ素子部の後端面及び、前記第二のレーザ素
    子部の後端面にECRスパッタ法を用いて同一膜厚の複
    数の薄膜からなる後端面膜を一括形成する工程と、を具
    備することを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。
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