JP2010219436A - 多波長半導体レーザおよび光学記録再生装置 - Google Patents

多波長半導体レーザおよび光学記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】主射出端面側において各発振波長に対する反射率を所定の範囲に容易に設定可能な多波長半導体レーザを提供する。
【解決手段】発振波長の異なる第1発光部11および第2発光部12と、第1発光部11および第2発光部12の各主射出端面に共通に形成された低反射膜14とを有する。低反射膜14は、第1発光部11および第2発光部12の側から順に、第1誘電体膜14A(屈折率n1)、第2誘電体膜14B(屈折率n2)および第3誘電体膜14C(屈折率n3)を含み、屈折率n1〜n3は、n3<n1<n2の関係を満たしている。第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cの各光学膜厚の変化に対する各発振波長における反射率の変化が緩やかになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光波長が異なる複数の端面発光型半導体発光部を備えた多波長半導体レーザおよびそれを用いた光学記録再生装置に関する。
光学記録媒体の規格や種類の多様化に伴い、複数の光学記録媒体に対応した波長帯で記録および再生ができる光学記録再生装置が広く使用されている。この光学記録再生装置では、端面発光型の多波長半導体レーザが記録用および再生用それぞれの光学ピックアップ光源として用いられている。具体的には、CD(Compact Disc)およびDVD(Digital Video DiscあるいはDigital Versatile Disc)の双方に対応して、780nm波長帯および650nm波長帯で記録再生できる光学記録再生装置がある。CDおよびDVD用の光記録再生装置では、記録用および再生用それぞれの光学ピックアップ光源として、発振波長が650nm帯および780nm帯である2波長半導体レーザが用いられている。
多波長半導体レーザは、1つの半導体チップ上に発振波長の異なる複数の半導体レーザ素子を搭載したモノリシック構造を有している。各半導体レーザ素子は、端面発光型の半導体発光部と、主射出端面(前端面)および後端面のそれぞれの側に設けられた反射膜とを備えている。それらの反射膜の反射率は、主射出端面側では低く、後端面側では高くなっている。各半導体レーザ素子では、半導体発光部から発せられる光を、この一対の反射膜(低反射膜および高反射膜)の間で共振させる共振器構造となっており、この共振器構造により、共振した光が低反射膜の側から外部にレーザ光として発振される。
このような多波長半導体レーザでは、個々の半導体レーザ素子において発振波長に対応した異なる種類の反射膜を設けると、反射膜の成膜プロセスが複雑になるため、複数の半導体レーザ素子で共通の反射膜を設けることが検討されている。
例えば、特許文献1では、主射出端面側の反射膜(低反射膜)が1種の材料により形成され、その光学膜厚は、各発振波長の平均波長に対する1/4波長の整数倍に設定されている。具体的には、発振波長650nm帯および780nm帯の2波長半導体レーザにおいて、その射出端面側のアルミナ膜の光学膜厚が、各発振波長の平均値約715nmの1/4の整数倍となるように設けられている。
また、特許文献2の多波長半導体レーザでは、各半導体レーザ素子の主射出端面の側に、3つの誘電体膜からなる反射膜(低反射膜)を同じ厚さで共通して設けることにより、各発振波長に対する端面反射率を15%以下にしている。具体的には、発振波長が650nm帯および780nm帯である2波長半導体レーザにおいて、各誘電体膜を構成する材料として、その屈折率が所定の関係を有するものを選択して低反射膜が形成されている。
特開2001−257413号公報 特開2004−327678号公報
しかしながら、上記特許文献1,2の技術では、主射出端面側の反射膜を所望の反射率とすることが難しい。具体的には、特許文献1では、1種の材料からなる低反射膜の光学膜厚を各発振波長の平均波長に基づいて設定しているため、各発振波長に対する反射率のばらつきが大きくなりやすい。このため、各発振波長に適した端面反射率を得ようとすると、低反射膜の膜厚が狭い範囲に限定されてしまい、個々の多波長半導体レーザでばらつきなく、所定の反射率を有する低反射膜を形成することが難しい。また、特許文献2の技術は、各発振波長の射出端面側の反射率を15%以下にするには適しているが、それよりも高い反射率を有する低反射膜を形成するのは、容易ではない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、主射出端面側において各発振波長に対する反射率を所定の範囲内に容易に設定可能な多波長半導体レーザおよびそれを備えた光学記録再生装置を提供することにある。
本発明の多波長半導体レーザは、発振波長の異なる複数の端面発光型の半導体発光部と、半導体発光部の各主射出端面に共通に設けられた反射膜とを有するものである。この反射膜は、半導体発光部の側から順に、第1誘電体膜(屈折率n1)、第2誘電体膜(屈折率n2)および第3誘電体膜(屈折率n3)を含み、屈折率n1〜n3は、n3<n1<n2の関係を満たしている。本発明の光学記録再生装置は、再生用の光源として上記した多波長半導体レーザを備えたものである。
本発明の多波長半導体レーザでは、複数の半導体発光部の各主射出端面に共通に設けられた反射膜が、半導体発光部の側から順に、第1誘電体膜、第2誘電体膜および第3誘電体膜を含み、それらの誘電体膜の屈折率n1〜n3が上記の関係を満たしている。これにより、反射膜を1つの誘電体膜により形成する場合や、屈折率n1〜n3が上記の関係を満たさない場合、例えばn1=n3<n2を満たす場合などと比較して、第1〜第3誘電体膜1層あたりの光学膜厚の変化に対する各発振波長における反射率の変化が緩やかになる。すなわち、各発振波長において所定の反射率が得られる各誘電体膜の光学膜厚の許容範囲が広くなる。その上、反射膜の反射率を、例えば25%以上35%以下といった、15%よりも高い範囲にも容易に設定できる。よって、本発明の多波長半導体レーザを用いた光学記録再生装置では、上記した多波長半導体レーザを、記録側の光源よりも低い出力に設定される再生用の光源としても良好に用いることができる。
本発明の多波長半導体レーザによれば、複数の半導体発光部の各主射出端面に共通に設けられた反射膜は、上記した屈折率の関係を有する第1誘電体膜、第2誘電体膜および第3誘電体膜を含んでいる。これにより、主射出端面側において、各発振波長に対する反射率を所定の範囲内に容易に設定することができる。このため、本発明の多波長半導体レーザを再生用の光源として用いた光学記録再生装置によれば、光源の出力が適した範囲に設定されるため、良好に再生することができる。
本発明の一実施の形態に係る多波長半導体レーザの平面構成を表す模式図である。 実験例1−1の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−2の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−3の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−4の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−5の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−6の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−7の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−8の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−9の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−10の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−11の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−12の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例1−13の低反射膜における光学膜厚と反射率との関係を表す特性図である。 実験例2−1,2−2の低反射膜における光波長と反射率との関係を表す特性図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は以下の通りである。
1.多波長半導体レーザの構成(2波長半導体レーザの例)
2.多波長半導体レーザの製造方法
[1.多波長半導体レーザの構成例(2波長半導体レーザの例)]
図1は本発明の一実施の形態に係る多波長半導体レーザの平面構成を模式的に表している。本実施の形態の多波長半導体レーザは、例えば光学記録再生装置などに用いられるものであり、発振波長が互いに異なる端面発光型の半導体レーザ素子10A,10Bをモノリシック構造で備えている。すなわち、本実施の形態の多波長半導体レーザは2波長半導体レーザであり、ここでは、半導体レーザ素子10Aの発振波長を650nm帯、半導体レーザ素子10Bの発振波長を780nm帯とする。なお、ここでは「650nm帯」とは、640nm以上670nm以下の波長帯をいい、「780nm帯」とは、770nm以上800nm以下の波長帯をいう。
半導体レーザ素子10Aは、第1発光部11を有し、半導体レーザ10Bは、第2発光部12を有している。半導体レーザ素子10A,10Bの主射出端面には低反射膜14、主射出端面と反対側の端面(後端面)には高反射膜15がそれぞれ設けられている。各半導体レーザ素子10A,10Bでは、第1発光部11および第2発光部12のそれぞれから発せられる光を、低反射膜14および高反射膜15の間で共振させる共振器構造となっており、この共振器構造により、共振した光が低反射膜14の側から外部にレーザ光として発振される。
[半導体発光部]
第1発光部11および第2発光部12は、共通基板(図示せず)上に、分離領域13を間にして設けられている。第1発光部11は、例えばAlGaInP系の化合物半導体により形成された積層構造を有することにより発振波長が650nm帯(赤色域)になっている。第2発光部12は、例えばAlGaAs系の化合物半導体により形成された積層構造を有することにより発振波長が780nm帯(赤外域)になっている。第1発光部11および第2発光部12の上面には、例えばp側電極(図示せず)がそれぞれ設けられており、共通基板の裏面側には、例えば第1発光部11および第2発光部12に共通してn側電極が設けられている。
[低反射膜]
低反射膜14は、第1発光部11および第2発光部12の各主射出端面に共通に設けられており、半導体レーザ素子10A,10Bの主射出端面の側において、第1発光部11および第2発光部12により共有されている。低反射膜14は、第1発光部11および第2発光部12の側から順に、第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cを含んでいる。ここでは低反射膜14は3層構造からなるものとし、第1誘電体膜14Aの屈折率はn1、第2誘電体膜14Bの屈折率はn2、第3誘電体膜14Cの屈折率はn3とする。さらに、低反射膜14では、第1誘電体膜14Aの屈折率n1、第2誘電体膜14Bの屈折率n2および第3誘電体膜14Cの屈折率n3は、n3<n1<n2の関係を満たしている。これにより、第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cそれぞれの光学膜厚の変化に対する各発振波長における反射率の変化が緩やかになる。すなわち、各発振波長において所定の反射率を得るために、第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cそれぞれの物理的な膜厚(物理膜厚)を広い範囲で設定可能になる。その上、各発振波長における低反射膜14の反射率を、例えば25%以上35%以下といった、15%よりも高い範囲にも容易に設定できる。よって、第1発光部11および第2発光部12の双方の主射出端面の側となる端面に、低反射膜14を同じ物理膜厚で同時に形成することができる。また、個々の多波長半導体レーザにおいて、低反射膜14の物理膜厚がばらついても、設定される反射率に対して低反射膜14の物理膜厚の許容範囲が広いので、レーザ光出力のばらつきを抑えられる。さらに、上記したように低反射膜14の反射率を25%以上35%以下に容易に設定できるため、この多波長半導体レーザをCDおよびDVD用光学記録再生装置の再生用ピックアップ光源として好適に用いることができる。なお、ここでいう「光学膜厚」とは、(光学膜厚)=[(物理膜厚)×(膜の屈折率)]のことをいう。
第1誘電体膜14Aの屈折率n1は1.6以上1.7以下、第2誘電体膜14Bの屈折率n2は2.0以上2.3以下、第3誘電体膜14Cの屈折率n3は1.4以上1.5以下であることが好ましい。各発振波長における低反射膜14の反射率を、例えば25%以上35%以下にする場合に、第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cそれぞれにおける物理膜厚の許容範囲がより広くなるからである。第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの各屈折率n1〜n3が上記した範囲内となる材料としては、例えば、以下のものが挙げられる。第1誘電体膜14Aを構成する材料は、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ:例えばAl2 3 :屈折率=1.60〜1.65)あるいは酸化マグネシウム(例えばMgO:屈折率=1.7)などである。これらは単独で用いてもよいし、複数種を混合して用いてもよい。第2誘電体膜14Bを構成する材料は、例えば、酸化タンタル(例えばTa2 5 :屈折率=2.1)、酸化ジルコニウム(例えばZrO2 :屈折率=2.00〜2.05)、酸化亜鉛(例えばZnO:屈折率=2)、酸化ハフニウム(例えばHfO2 :屈折率=2.2)、酸化セリウム(例えばCeO2 :屈折率=2.2)、酸化ニオブ(例えばNb2 5 :屈折率=2.3)あるいは酸化チタン(例えばTiO2 :屈折率=2.0あるいはTiO:屈折率=2.2〜2.3)などである。第3誘電体膜14Cを構成する材料は、酸化ケイ素(酸化シリコン:例えばSiO2 :屈折率=1.46)などである。
第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cは、共通の光学膜厚を有すること、すなわち第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cの光学膜厚は互いに等しいことが好ましい。低反射膜14の反射率を良好に設定できるからである。中でも、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの光学膜厚の4倍の厚さは、いずれも560nm以上740nmであることが好ましい。すなわち、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの光学膜厚は、いずれも140nm以上185nm以下であることが好ましい。発振波長650nm帯における反射率が25%以上30%以下となると共に、780nm帯における反射率が25%以上35%以下となるからである。なお、上記した第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの好ましい光学膜厚は、その光学膜厚に対して5%の誤差を有していてもよい。この場合においても、十分に良好な効果が得られる。
低反射膜14の反射率は、発振波長650nm帯および780nm帯の双方において25%以上35%以下であることが好ましい。中でも、低反射膜14の反射率は、発振波長650nm帯において25%以上30%以下であり、発振波長780nm帯において25%以上35%以下であることが好ましい。光学記録再生装置の再生用ピックアップ光源として好適に用いることができるからである。特に、低反射膜14の反射率は、発振波長650nm帯において25%以上30%以下、発振波長780nm帯において30%以上35%以下であることが好ましい。再生用ピックアップ光源としてより良好に用いることができるからである。
[高反射膜]
高反射膜15は、第1発光部11および第2発光部12の各後端面に共通に設けられており、半導体レーザ素子10A,10Bの後端面の側において、第1発光部11および第2発光部12により共有されている。高反射膜15は、第1発光部11および第2発光部12の側から順に、第4誘電体膜15Aおよび第5誘電体膜15Bを含んでいる。ここでは高反射膜15は第4誘電体膜15Aおよび第5誘電体膜15Bの2層構造からなるものとする。第4誘電体膜15Aおよび第5誘電体膜15Bの光学膜厚は、共通であること、すなわち互いに等しいことが好ましい。特に、第4誘電体膜15Aおよび第5誘電体膜15Bの光学膜厚は、λ/4(λは各発振波長)の整数倍(1以上の整数倍)であることが好ましい。第4誘電体膜15Aを構成する材料としては、例えば酸化アルミニウムが挙げられる。第5誘電体膜15Bを構成する材料としては、例えばアモルファスシリコン(α−Si)などが挙げられる。
高反射膜15の反射率は、発振波長650nm帯および780nm帯の双方において70%以上80%以下であることが好ましい。CDおよびDVD用光学記録再生装置の再生用ピックアップ光源として好適に用いることができるからである。
[2.多波長半導体レーザの製造方法]
この多波長半導体レーザは、例えば、以下のようにして製造することができる。
最初に、共通基板上に、第1発光部11および第2発光部12を分離領域13を間にして形成する。具体的には、まず、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition ;有機金属化学気相成長)法により、発振波長が780nm帯となる例えばAlGaAs系の化合物半導体層を形成する。こののち、この化合物半導体層上に、フォトリソグラフィ処理により、所定の形状(例えばストライプ形状)を有するマスクを形成する。続いて、このマスクを用いて選択的にエッチングして、共通基板の一部を露出させる。これにより、第2発光部12が形成されることとなる。続いて、例えばMOCVD法により、発振波長が650nmとなる例えばAlGaInP系の化合物半導体層を、共通基板の露出面および第2発光部12を覆うように形成する。続いて、その化合物半導体層上にフォトリソグラフィ処理によりマスクを形成したのち、そのマスクを用いて選択的にエッチングする。これにより、第1発光部11が分離領域13を間にして、第2発光部12と隣り合って形成される。
次に、第1発光部11および第2発光部12のそれぞれの上に、所定の形状のp型電極を形成する。
次に、共通基板上の第1発光部11および第2発光部をヘキ開したのち、例えば、主射出端面となる側に低反射膜14を形成する。具体的には、共通基板上の第1発光部11および第2発光部12の端面上に、第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜をこの順で形成する。
次に、例えば、第1発光部11および第2発光部の低反射膜14を形成した端面とは反対側の端面上に、第4誘電体膜15Aおよび第5誘電体膜15Bをこの順で積層することにより、高反射膜15を形成する。
最後に、共通基板の裏面を適宜研磨してその厚さを調整した後、共通基板の裏面にn型電極を形成する。以上により、図1に示した多波長半導体レーザが完成する。
[作用および効果]
この多波長半導体レーザでは、n型電極とp型電極との間に所定の電圧が印加されると、第1発光部11および第2発光部において、電子と正孔の再結合による発光が生じる。この光は、低反射膜14および高反射膜15により反射され、半導体レーザ素子10Aでは650nm帯の波長で、半導体レーザ素子10Bでは780nm帯の波長でそれぞれレーザ発振し、レーザビームとして低反射膜14側から主に外部に射出される。
本実施の形態の多波長半導体レーザでは、第1発光部11および第2発光部12の各主射出端面に共通に設けられた低反射膜14が、第1発光部11および第2発光部12の側から順に第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cからなっている。これらの第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの屈折率n1〜n3がn3<n1<n2の関係を満たしている。これにより、低反射膜14を1つの誘電体膜により形成する場合や、屈折率n1〜n3が上記の関係を満たさない場合、例えばn1=n3<n2を満たす場合などと比較して、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの各光学膜厚の変化に対する各発振波長(650nm帯および780nm帯)における反射率の変化が緩やかになる。すなわち、各発振波長において低反射膜14の反射率を所定の値あるいは所定の範囲内に設定できる、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの各光学膜厚の許容範囲が広くなる。その上、各発振波長における低反射膜14の反射率を、例えば25%以上35%以下といった、15%よりも高い範囲にも容易に設定できる。
すなわち、本実施の形態の多波長半導体レーザによれば、主射出端面側において、各発振波長に対する所定の反射率を容易に設定することができる。この場合、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの屈折率n1〜n3のそれぞれを、1.6≦n1≦1.7,2≦n2≦2.3,1.4≦n3≦1.5の範囲内にする。これにより、各発振波長における特に好ましい低反射膜14の反射率、具体的には、発振波長650nm帯では反射率25%以上30%以下、発振波長780nm帯では反射率25%以上35%以下の範囲内に容易に設定することができる。
また、本実施の形態では、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cは、屈折率n1〜n3が1.6≦n1≦1.7、2≦n2≦2.3、1.4≦n3≦1.5の範囲内に設定可能な材料により構成されていることが好ましい。この場合、特に、第1誘電体膜14AはAl2 3 およびMgOのうちの少なくとも1種からなり、第2誘電体膜はTa2 5 、ZrO2 、ZnO、HfO2 、CeO2 、TiO2 、TiOおよびNb2 5 のうちの少なくとも1種からなり、かつ第3誘電体膜はSiO2 からなるようにすれば、上記した各発振波長における特に好ましい低反射膜14の反射率に容易に設定することができる。また、第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cが共通の光学膜厚を有するようにすれば、より容易に主射出端面側における反射率をより容易に設定できる。
このように本実施の形態の多波長半導体レーザでは、主射出端面側における発振波長650nm帯および780nm帯の反射率を25%以上35%以下の範囲内に容易に設定できる。その上、主射出端面における650nm帯の反射率を25%以上30%以下の範囲内、780nm帯の反射率を25%以上35%以下の範囲内にも容易に設定できる。このため、特にDVDおよびCD用の光学記録再生装置に用いた場合に、上記した多波長半導体レーザを、記録側のピックアップ光源よりも、低い出力に設定されている再生用のピックアップ光源としても良好に用いることができる。すなわち、この多波長半導体レーザを再生用の光源として用いた光学記録再生装置によれば、光源の出力が適した範囲に設定されるため、良好に再生することができる。
本発明の具体的な実施例について、詳細に説明する。
(実験例1−1)
図1に示した多波長半導体レーザの低反射膜14について、各発振波長における反射率をシミュレーションした。
具体的なシミュレーションの設定としては、低反射膜14を、表1に示した材料からなる第1誘電体膜14A(Al2 3 )、第2誘電体膜14B(Ta2 5 )および第3誘電体膜14C(SiO2 )により形成されたものとした。この場合、第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cの光学膜厚が互いに等しいものとした。この低反射膜14について、波長λ=650nmおよび波長λ=790nmにおける誘電体膜1層あたりの光学膜厚の変化に対する反射率をシミュレーションしたところ、図2に示した結果を得た。なお、図2に示した反射率は、低反射膜14の第1誘電体膜14Aの側から上記した各波長λ(650nm,790nm)の光が入射した場合の値である。また、図2中の横軸は、誘電体膜3層のうちの1層あたりの光学膜厚×4(各誘電体膜の光学膜厚の4倍)を表す。すなわち、各誘電体膜の物理膜厚は、(各誘電体膜の物理膜厚)=(横軸の値)/(4×各誘電体膜の屈折率)により算出できる。
(実験例1−2〜1−13)
第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cの構成材料を表1に示したように変更したことを除き、実験例1−1と同様に反射率のシミュレーションをした。これらの結果を、図3(実験例1−2)、図4(実験例1−3)、図5(実験例1−4)、図6(実験例1−5)、図7(実験例1−6)、図8(実験例1−7)、図9(実験例1−8)、図10(実験例1−9)、図11(実験例1−10)、図12(実験例1−11)、図13(実験例1−12)あるいは図14(実験例1−13)に示す。
Figure 2010219436
これらの実験例1−1〜1−13の反射率シミュレーションの結果から、各実験例の低反射膜を備えた多波長半導体レーザを、CDおよびDVD用光学記録再生装置の再生用ピックアップ光源として用いる場合について評価した。具体的には、低反射膜の反射率の設定範囲を波長650nmでは25%以上30%以下、波長790nmでは25%以上35%とし、これらの設定範囲に対して誘電体膜1層あたりの光学膜厚×4の許容範囲(以下、単に「光学膜厚許容範囲」という。)を評価した。
図2〜図14に示したように、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの屈折率n1〜n3がn3<n1<n2の関係を満たす実験例1−1では、その関係を満たさない実験例1−2〜1−13よりも、光学膜厚許容範囲が広くなった。具体的には、実験例1−1では、光学膜厚許容範囲が約200nm程度であった。これに対して、Al2 3 からなる誘電体膜を1層だけ設けた実験例1−2では、光学膜厚許容範囲が100nm以下となった。また、各誘電体膜の屈折率n1〜n3がn3=n1<n2の関係を満たす実験例1−3〜1−5では、光学膜厚許容範囲が50nm以下あるいは存在しなかった。この実験例1−3〜1−5と同様に、各誘電体膜の屈折率n1〜n3がn3<n1<n2の関係を満たさない実験例1−6〜1−13では、光学膜厚許容範囲が50nm以下あるいは存在しなかった。
この結果は、以下のことを表している。すなわち、低反射膜14において、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの屈折率n1〜n3がn3<n1<n2の関係を満たすことにより、発振波長650nm帯における反射率を25%以上30%以下に設定できると共に発振波長780nm帯における反射率を25%以上35%以下に設定できる。この場合、低反射膜14を1層の誘電体膜とするよりも、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの1層あたりの光学膜厚に対する反射率の変化が波長650nm帯および780nm帯の双方において緩やかになる。すなわち、各発振波長において低反射膜14の反射率を所定の範囲内に設定できる第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの各光学膜厚の許容範囲が広くなる。このことは、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの屈折率n1〜n3がn3<n1<n2の関係を満たさない場合と比較しても同様である。
(実験例2−1)
実験例1−1と同様の構成を有する低反射膜14について、光波長400nm〜1000nmの範囲における反射率を調べた。具体的には、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの各光学膜厚×4を595nmとした場合について各光波長に対する低反射膜14の反射率を算出した。この結果を図15に示した。
(実験例2−2)
実験例1−2と同様の構成を有する低反射膜について、実験例2−1と同様に各光波長に対する反射率を算出した。なお、この場合の低反射膜の光学膜厚×4を1480nmとした。この結果も図15に併せて示した。
図15に示したように、第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの屈折率n1〜n3がn3<n1<n2の関係を満たす実験例2−1では、低反射膜が1つの誘電体膜よりなる実験例2−2よりも、光波長400nm〜1000nmの範囲における反射率の振れ幅が少なかった。すなわち、実験例2−1では、実験例2−2よりも各光波長における反射率の変化量が少なくなり、各光波長における反射率の傾きが小さかった。
上記した図2〜図15の結果から、多波長半導体レーザでは、以下のことが確認された。すなわち、主射出端面側において共有された低反射膜14が、第1発光部11および第2発光部12の側から順に、第1誘電体膜14A、第2誘電体膜14Bおよび第3誘電体膜14Cからなる。この第1ないし第3誘電体膜14A〜14Cの屈折率n1〜n3がn3<n1<n2の関係を満たしている。これにより、主射出端面側において、各発振波長に対する所定の反射率を容易に設定することができる。この場合、特に、主射出端面側における発振波長650nm帯および780nm帯の反射率を25%以上35%以下の範囲内に容易に設定できる。その上、主射出端面における650nm帯の反射率を25%以上30%以下、780nm帯の反射率を25%以上35%以下の範囲内にも容易に設定できる。このため、上記した多波長半導体レーザを特にDVDおよびCD用の光学記録再生装置に用いた場合に、記録側の光学ピックアップ光源よりも、低い出力に設定されている再生用ピックアップ光源としても良好に用いることができる。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記した実施の形態および実施例で説明した態様に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本発明の多波長半導体レーザの使用用途は、光学記録再生装置の再生用ピックアップ光源に限られず、他の用途であってもよい。他の用途としては、例えば、光学記録再生装置の記録用のピックアップ光源などが挙げられる。
また、上記した実施の形態では、光学記録再生装置により対応可能な光学記録媒体として、主に、CDおよびDVDを挙げたが、これに限られず、他の光学記録媒体に対応可能な光学記録再生装置であってもよい。他の光学記録媒体としては、BD(ブルーレイディスク)や、HDDVDなどが挙げられる。
また、上記した実施の形態および実施例では、多波長半導体レーザが発振波長650nm帯および780nm帯の2波長半導体レーザである場合について説明したが、それに限られず、他の発振波長を有する2波長半導体レーザでもよいし、発振波長が3波長以上の多波長半導体レーザであってもよい。他の発振波長としては、波長405nm帯や、波長850nm帯などが挙げられ、3波長以上の多波長半導体レーザとしては、それらの4波長を発振波長とするものや、それらのうちの3波長を発振波長とするものなどが挙げられる。この場合においても、上記と同様の効果を得ることができる。なお、「波長405nm帯」とは、390nm以上420nm以下の波長帯をいい、「波長850nm」とは、830nm以上870nm以下の波長帯をいう。
さらに、上記した実施の形態および実施例では、第1ないし第3誘電体膜の屈折率や、第1ないし第3誘電体膜の光学膜厚や、低反射膜の光学膜厚や、低反射膜の反射率等について、実施例の結果などに基づいて適正な数値範囲を説明しているが、その説明は、第1ないし第3誘電体膜の屈折率等が上記した範囲外となる可能性を完全に否定するものではない。すなわち、上記した適正範囲は、あくまで本発明の効果を得る上で特に好ましい範囲であり、本発明の効果が得られるのであれば、第1ないし第3誘電体膜の屈折率等が上記した範囲から多少外れてもよい。
10A,10B…半導体レーザ素子、11…第1発光部、12…第2発光部、13…分離領域、14…低反射膜、14A…第1誘電体膜、14B…第2誘電体膜、14C…第3誘電体膜、15…高反射膜、15A…第4誘電体膜、15B…第5誘電体膜。

Claims (8)

  1. 発振波長の異なる複数の端面発光型の半導体発光部と、前記半導体発光部の各主射出端面に共通に設けられた反射膜とを有し、
    前記反射膜は、前記半導体発光部の側から順に、第1誘電体膜(屈折率n1)、第2誘電体膜(屈折率n2)および第3誘電体膜(屈折率n3)を含み、
    屈折率n1〜n3は、n3<n1<n2の関係を満たす、多波長半導体レーザ。
  2. 屈折率n1は1.6以上1.7以下、屈折率n2は2以上2.3以下、屈折率n3は1.4以上1.5以下である、請求項1記載の多波長半導体レーザ。
  3. 前記第1誘電体膜はAl2 3 およびMgOのうちの少なくとも1種、前記第2誘電体膜はTa2 5 、ZrO2 、ZnO、HfO2 、CeO2 、TiO2 、TiOおよびNb2 5 のうちの少なくとも1種、前記第3誘電体膜はSiO2 によりそれぞれ形成されている、請求項1記載の多波長半導体レーザ。
  4. 前記複数の半導体発光部の発振波長は、650nm帯または780nm帯のうちのいずれかであり、
    前記反射膜の反射率は、いずれの発振波長帯においても25%以上35%以下である
    請求項2または請求項3に記載の多波長半導体レーザ。
  5. 前記第1誘電体膜、第2誘電体膜および第3誘電体膜は、共通の光学膜厚を有する
    請求項4記載の多波長半導体レーザ。
  6. 前記複数の半導体発光部の発振波長は、650nm帯または780nm帯のうちのいずれかであり、
    前記反射膜の反射率は、発振波長650nm帯においては25%以上30%以下、780nm帯においては25%以上35%以下である
    請求項2または請求項3に記載の多波長半導体レーザ。
  7. 前記第1誘電体膜、第2誘電体膜および第3誘電体膜は、共通の光学膜厚を有する
    請求項6記載の多波長半導体レーザ。
  8. 再生用の光源として、多波長半導体レーザを備え、
    前記多波長半導体レーザは、発振波長の異なる複数の端面発光型の半導体発光部と、前記半導体発光部の各主射出端面に共通に設けられた反射膜とを有し、
    前記反射膜は、前記半導体発光部の側から順に、第1誘電体膜(屈折率n1)、第2誘電体膜(屈折率n2)および第3誘電体膜(屈折率n3)を含み、
    屈折率n1〜n3は、n3<n1<n2の関係を満たす
    光学記録再生装置。
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