JP4947912B2 - 半導体レーザ素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体レーザ素子に関し、特に、光共振器端面の反射面上に誘電体膜を備えた半導体レーザ素子に関する。
従来、光共振器端面の反射面上に誘電体膜を備えた半導体レーザ素子が知られている。この半導体レーザ素子では、光共振器端面の反射面上に誘電体膜を形成することにより、レーザ発振光が光共振器端面の反射面から出射するのを抑制してレーザ発振光の出射効率を向上させている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、半導体レーザ素子の端面(光共振器端面)の反射面上に、83nmの厚みを有する酸化シリコン(SiO)膜と51nmの厚みを有する酸化チタン(TiO)膜とをこの順番で3回積層した誘電体反射鏡(誘電体膜)を備えた半導体レーザ素子が開示されている。この特許文献1では、誘電体反射鏡における485nmの波長を有する光の反射率を92%とすることが可能であるとともに、460nm〜520nmの波長を有する光の反射率を90%とすることが可能である。
特開平6−97570号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された誘電体反射鏡を、460nm〜520nmよりも広い範囲の波長を有する多波長の半導体レーザ素子に適用した場合には、共振器端面の反射面側の反射率を大きくするのが困難であるという問題点がある。具体的には、上記特許文献1の誘電体反射鏡を、青色半導体レーザ素子部(410nm)および赤色半導体レーザ素子部(660nm)からなる2波長半導体レーザ素子の共振器端面の反射面側に用いた場合には、誘電体反射鏡(誘電体膜)における410nmの波長を有する光の反射率、および、660nmの波長を有する光の反射率の両方の反射率を大きくするのが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、広い波長範囲で異なる発振波長を有する光を出射する場合にも、光共振器端面の反射面側の反射率を大きくすることが可能な半導体レーザ素子を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による半導体レーザ素子は、第1の発振波長を有する第1半導体レーザ素子部と、第1半導体レーザ素子部と一体的に形成され、第1の発振波長とは異なる第2の発振波長を有する第2半導体レーザ素子部と、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部の光共振器端面の反射面上に形成され、酸化ニオブを含有する第1誘電体膜とを備える。
この一の局面による半導体レーザ素子では、上記のように、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部の光共振器端面の反射面上に、少なくとも酸化ニオブ(Nb)を含有する第1誘電体膜を設けることによって、たとえば、第1誘電体膜を酸化チタン(TiO)のみにより形成する場合に比べて、第1誘電体膜の屈折率を大きくすることができるので、広い発振波長の範囲において光の反射率を大きくすることができる。これにより、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部が広い波長範囲の異なる発振波長を有する光を出射する場合に、両方の光に対して光共振器端面の反射面における反射率を大きくすることができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、第1誘電体膜は、酸化ニオブおよび酸化チタンからなる。このように構成すれば、たとえば、第1誘電体膜を約5質量%の酸化ニオブ(Nb)を含有する酸化チタン(TiO)により形成した場合に、第1誘電体膜の屈折率を約2.8にすることができるので、酸化チタン(TiO)のみからなる第1誘電体膜の屈折率(約2.0)に比べて、第1誘電体膜の屈折率を容易に大きくすることができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、 第1誘電体膜の屈折率よりも小さい屈折率を有する第2誘電体膜をさらに備え、第1半導体レーザ素子部の第1の発振波長と第2半導体レーザ素子部の第2の発振波長との中心波長をλとし、第1誘電体膜および第2誘電体膜の屈折率をそれぞれn1およびn2とした場合、第1誘電体膜の厚みt1および第2誘電体膜の厚みt2は、それぞれ、t1=λ/(4×n1)、t2=λ/(4×n2)により設定される。このように構成すれば、第1誘電体膜と第2誘電体膜との積層構造による光の反射を大きくすることができるので、容易に、光共振器端面の反射面における反射率を大きくすることができる。
上記第2誘電体膜を備える半導体レーザ素子において、好ましくは、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部の光共振器端面の反射面上に、第1誘電体膜および第2誘電体膜が交互に複数回積層されている。このように構成すれば、第1誘電体膜および第2誘電体膜を交互に積層した構造により光の反射をより大きくすることができるので、光共振器端面の反射面における光の反射率をより大きくすることができる。
上記第2誘電体膜を備える半導体レーザ素子において、好ましくは、第2誘電体膜は、酸化シリコンからなる。このように構成すれば、第1誘電体膜を酸化ニオブおよび酸化チタンにより形成した場合に、容易に、第1誘電体膜よりも屈折率の小さい酸化シリコンからなる第2誘電体膜を形成することができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、第1半導体レーザ素子部は、青色半導体レーザ素子部を含み、第2半導体レーザ素子部は、赤色半導体レーザ素子部を含む。このように構成すれば、光共振器端面の反射面側の反射率が大きい青色半導体レーザ素子部および赤色半導体レーザ素子部を備える2波長の半導体レーザ素子を得ることができる。
上記一の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、第1半導体レーザ素子部および第2半導体レーザ素子部の光共振器端面の出射面上に形成され、第1誘電体膜よりも屈折率の小さい第3誘電体膜をさらに備える。このように構成すれば、光共振器端面の出射面の反射率を、光共振器端面の反射面の反射率に比べて小さくすることができるので、光共振器端面からの光の出射効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による2波長半導体レーザ素子の構造を示した斜視図である。図2は、図1に示した第1実施形態による2波長半導体レーザ素子の構造を示した平面図である。まず、図1および図2を参照して、第1実施形態による2波長半導体レーザ素子1の構造について説明する。
第1実施形態による2波長半導体レーザ素子1では、図1に示すように、約410nmの発振波長を有する青色半導体レーザ素子部2と、約660nmの発振波長を有する赤色半導体レーザ素子部3とが接合されることにより形成されている。具体的には、青色半導体レーザ素子部2の主表面2aの一部上に、AuSn合金からなる接合層4を介して、赤色半導体レーザ素子部3の裏面3cに設けられた電極(図示せず)が接合されている。また、青色半導体レーザ素子部2の主表面2aの赤色半導体レーザ素子部3が形成されていない領域上には、青色半導体レーザ用電極2dおよび赤色半導体レーザ用電極2eが所定の間隔を隔てて形成されている。また、青色半導体レーザ素子部2および赤色半導体レーザ素子部3の光共振器端面の反射面2bおよび3a上には、高屈折率誘電体膜5が形成されている。また、青色半導体レーザ素子部2および赤色半導体レーザ素子部3の光共振器端面の出射面2cおよび3b上には、低屈折率誘電体膜6が形成されている。なお、2波長半導体レーザ素子1は、本発明の「半導体レーザ素子」の一例であり、青色半導体レーザ素子部2は、本発明の「第1半導体レーザ素子部」の一例である。また、赤色半導体レーザ素子部3は、本発明の「第2半導体レーザ素子部」の一例である。
ここで、第1実施形態では、高屈折率誘電体膜5は、図2に示すように、酸化シリコン(SiO)膜5aと、約5質量%の酸化ニオブ(Nb)を含有する酸化チタン(TiO)膜5bとにより形成されている。なお、酸化シリコン膜5aは、本発明の「第2誘電体膜」の一例であり、酸化チタン膜5bは、本発明の「第1誘電体膜」の一例である。また、酸化シリコン膜5a、および、酸化ニオブを含有する酸化チタン膜5bは、交互に5層ずつ積層されている。また、酸化シリコン膜5aは、約1.47の屈折率を有している。また、酸化シリコン膜5aの膜厚t3は、青色半導体レーザ素子部2の発振波長(約410nm)と、赤色半導体レーザ素子部3の発振波長(約660nm)との中心波長λ1を、λ1=(410+660)/2=約500nmとして、中心波長λ1および酸化シリコン膜5aの屈折率n3(約1.47)を用いて、以下のように設定されている。すなわち、酸化シリコン膜5aは、膜厚t3=λ1/(4×n3)=500/(4×1.47)=約85nmを有している。また、約5質量%の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜5bは、約2.8の屈折率を有している。また、酸化チタン膜5bの膜厚t4は、青色半導体レーザ素子部2の発振波長(約410nm)と、赤色半導体レーザ素子部3の発振波長(約660nm)との中心波長λ1(約500nm)、および、酸化チタン膜5bの屈折率n4(約2.8)を用いて、以下のように設定されている。すなわち、酸化チタン膜5bは、膜厚t4=λ1/(4×n4)=500/(4×2.8)=約45nmを有している。また、低屈折率誘電体膜6は、酸化アルミニウム(Al)膜6aにより形成されている。なお、酸化アルミニウム膜6aは、本発明の「第3誘電体膜」の一例である。また、酸化アルミニウム膜6aは、一層のみ形成されている。また、酸化アルミニウム膜6aは、約1.65の屈折率および約90nmの厚みを有している。
第1実施形態では、上記のように、青色半導体レーザ素子部2および赤色半導体レーザ素子部3の光共振器端面の反射面2bおよび3a上に、約5質量%の酸化ニオブ(Nb)を含有する酸化チタン(TiO)膜5bを設けることによって、たとえば、酸化チタン(TiO)のみにより形成する膜の屈折率(約2.0)に比べて、約5質量%の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜5bの屈折率(約2.8)を大きくすることができるので、広い発振波長の範囲において光の反射率を大きくすることができる。また、酸化シリコン(SiO)膜5aと、約5質量%の酸化ニオブ(Nb)を含有する酸化チタン(TiO)膜5bとをλ1/(4×n)(λ1:中心波長、n:屈折率)の厚み(約85nm、約45nm)に設定して交互に積層することによって、青色半導体レーザ素子部2および赤色半導体レーザ素子部3の光共振器端面の反射率をより大きくすることができる。これにより、約410nmの発振波長を有する青色半導体レーザ素子部2および約660nmの発振波長を有する赤色半導体レーザ素子部3の発振光を反射する場合に、両方の光に対して光共振器端面の反射面2bおよび3a側の反射率を大きくすることができる。
また、第1実施形態では、青色半導体レーザ素子部2および赤色半導体レーザ素子部3の光共振器端面の出射面2cおよび3b上に、酸化チタン膜5bよりも屈折率の小さい酸化アルミニウム膜6aを設けることによって、光共振器端面の出射面2cおよび3bの反射率を、光共振器端面の反射面2bおよび3aの反射率に比べて小さくすることができるので、光共振器端面からの光の出射効率を向上させることができる。
次に、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態による2波長半導体レーザ素子1の製造プロセスについて説明する。
まず、青色半導体レーザ素子部2および赤色半導体レーザ素子部3を準備する。そして、青色半導体レーザ素子部2の主表面2aの一部上に、AuSn合金からなる接合層4を介して赤色半導体レーザ素子部3を接合する。この際、青色半導体レーザ素子部2の主表面2aに形成された赤色半導体レーザ用電極2eに、赤色半導体レーザ素子部3の裏面3cに形成された電極(図示せず)をAuSn合金からなる接合層4を介して接合する。その後、青色半導体レーザ素子部2および赤色半導体レーザ素子部3の光共振器端面の反射面2bおよび3a上に、EB(Electron Beam)蒸着法により、酸化シリコン(SiO)膜5aを約85nmの厚みで蒸着する。そして、酸化シリコン膜5a上に、EB蒸着法により、約5質量%の酸化ニオブ(Nb)を含有する酸化チタン膜5bを約45nmの厚みで蒸着する。その後、酸化シリコン膜5aと、約5質量%の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜5bとを交互に4回ずつ積層する。そして、青色半導体レーザ素子部2および赤色半導体レーザ素子部3の光共振器端面の出射面2cおよび3b上に、スパッタ法により、酸化アルミニウム(Al)膜6aを約90nmの厚みで形成する。
次に、上記第1実施形態の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜5bの反射率に関する効果を確認するために行った実験(実施例1および比較例1)について説明する。この比較実験では、上記した第1実施形態と同様のプロセスを用いて、酸化シリコン膜5aと酸化ニオブを含有する酸化チタン膜5bとを交互に積層した高屈折率誘電体膜5を備える上記第1実施形態に対応する実施例1による2波長半導体レーザ素子1を実際に作製した。また、実施例1に対する比較例1として、図3に示すように、青色半導体レーザ素子部2および赤色半導体レーザ素子部3の光共振器端面の反射面2bおよび3a上に、EB蒸着法を用いて、酸化シリコン膜105a(膜厚:約85nm)と酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜105b(膜厚:約63nm)とを交互に積層した高屈折率誘電体膜105を備える2波長半導体レーザ素子101を作製した。なお、比較例1による2波長半導体レーザ素子101の上記した以外の構造は、実施例1による2波長半導体レーザ素子1の構造と同様になるように作製した。そして、上記実施例1および比較例1による2波長半導体レーザ素子1および101の光共振器端面の反射面2bおよび3a上に形成した高屈折率誘電体膜5および105の反射率を測定した。その結果を図4および図5に示す。
図4および図5を参照して、約5質量%の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜5bを用いた実施例1による反射率は、酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜105bを用いた比較例1の反射率に比べて、広い発振波長の範囲において、大きくなることが判明した。具体的には、酸化ニオブを含有する酸化チタン膜5bを用いた実施例1による反射率は、図4に示すように、青色半導体レーザ素子部2の発振波長(約410nm)において約84%であるとともに、赤色半導体レーザ素子部3の発振波長(約660nm)において約62%であった。また、酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜105bを用いた比較例1による反射率は、図5に示すように、青色半導体レーザ素子部2の発振波長(約410nm)において約20%であるとともに、赤色半導体レーザ素子部3の発振波長(約660nm)において約26%であった。これは、以下の理由によるものと考えられる。すなわち、酸化チタン膜5bに約5質量%の酸化ニオブを含有することにより、酸化チタン膜5bの屈折率(約2.8)を、酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜105bの屈折率(約2.0)よりも大きくすることが可能となるので、酸化ニオブを含有する酸化チタン膜5bを用いた実施例1による反射率は、酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜105bを用いた比較例1の反射率に比べて、広い発振波長の範囲において、大きくなったと考えられる。
(第2参考形態)
図6は、本発明の第2参考形態によるモノリシック2波長半導体レーザ素子の構造を示した斜視図である。図7は、図6に示した第2参考形態によるモノリシック2波長半導体レーザ素子の構造を示した平面図である。まず、図6および図7を参照して、第2参考形態によるモノリシック2波長半導体レーザ素子10の構造について説明する。
第2参考形態によるモノリシック2波長半導体レーザ素子10では、図6に示すように、約780nmの発振波長を有する赤外半導体レーザ素子部11と、約660nmの発振波長を有する赤色半導体レーザ素子部12とが一体的に形成されている。また、赤外半導体レーザ素子部11と赤色半導体レーザ素子部12との間には、赤外半導体レーザ素子部11と赤色半導体レーザ素子部12とを電気的に分離するための分離溝13が形成されている。また、赤外半導体レーザ素子部11の主表面11cには、電極11dが形成されている。また、赤色半導体レーザ素子部12の主表面12cには、電極12dが形成されている。また、赤外半導体レーザ素子部11および赤色半導体レーザ素子部12の光共振器端面の反射面11aおよび12a上には、高屈折率誘電体膜14が形成されている。また、赤外半導体レーザ素子部11および赤色半導体レーザ素子部12の光共振器端面の出射面11bおよび12b上には、低屈折率誘電体膜15が形成されている。なお、モノリシック2波長半導体レーザ素子10は、本発明の「半導体レーザ素子」の一例であり、赤外半導体レーザ素子部11は、本発明の「第1半導体レーザ素子部」の一例である。また、赤色半導体レーザ素子部12は、本発明の「第2半導体レーザ素子部」の一例である。
ここで、第2参考形態では、図7に示すように、高屈折率誘電体膜14は、酸化アルミニウム(Al)膜14aと、酸化シリコン(SiO)膜14bと、約5質量%の酸化ニオブ(Nb)を含有する酸化チタン(TiO)膜14cとにより形成されている。なお、酸化シリコン膜14bは、本発明の「第2誘電体膜」の一例であり、酸化チタン膜14cは、本発明の「第1誘電体膜」の一例である。また、酸化アルミニウム膜14aは、赤外半導体レーザ素子部11および赤色半導体レーザ素子部12の光共振器端面の反射面11aおよび12aに接触するように、一層のみ形成されている。この酸化アルミニウム膜14aは、約1.65の屈折率を有している。また、酸化アルミニウム膜14aの膜厚t5は、赤外半導体レーザ素子部11の発振波長(約780nm)と、赤色半導体レーザ素子部12の発振波長(約660nm)との中心波長λ2を、λ2=(660+780)/2=約720nmとして、中心波長λ2および酸化アルミニウム膜14aの屈折率n5(約1.65)を用いて、以下のように設定されている。すなわち、酸化アルミニウム膜14aは、膜厚t5=λ2/(4×n5)=720/(4×1.65)=約109nmを有している。また、酸化シリコン膜14b、および、酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cは、交互に5層ずつ積層されている。また、酸化シリコン膜14bは、約1.47の屈折率を有している。また、酸化シリコン膜14bの膜厚t6は、赤外半導体レーザ素子部11の発振波長(約780nm)と、赤色半導体レーザ素子部12の発振波長(約660nm)との中心波長λ2(約720nm)、および、酸化シリコン膜14bの屈折率n6(約1.47)を用いて、以下のように設定されている。すなわち、酸化シリコン膜14bは、膜厚t6=λ2/(4×n6)=720/(4×1.47)=約122nmを有している。また、約5質量%の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cは、約2.8の屈折率を有している。また、酸化チタン膜14cの膜厚t7は、赤外半導体レーザ素子部11の発振波長(約780nm)と、赤色半導体レーザ素子部12の発振波長(約660nm)との中心波長λ2(約720nm)、および、酸化チタン膜14cの屈折率n7(約2.8)を用いて、以下のように設定されている。すなわち、酸化チタン膜14cは、膜厚t7=λ2/(4×n7)=720/(4×2.8)=約64nmを有している。また、低屈折率誘電体膜15は、酸化アルミニウム(Al)膜15aにより形成されている。なお、酸化アルミニウム膜15aは、本発明の「第3誘電体膜」の一例である。また、酸化アルミニウム膜15aは、一層のみ形成されている。また、酸化アルミニウム膜15aは、約1.65の屈折率および約77.5nmの厚みを有している。
第2参考形態では、上記のように、赤外半導体レーザ素子部11および赤色半導体レーザ素子部12の光共振器端面の反射面11aおよび12a上に、約5質量%の酸化ニオブ(Nb)を含有する酸化チタン(TiO)膜14cを設けることによって、たとえば、酸化チタン(TiO)のみにより形成する膜の屈折率(約2.0)に比べて、約5質量%の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cの屈折率(約2.8)を大きくすることができるので、広い発振波長の範囲において光の反射率を大きくすることができる。また、酸化シリコン(SiO)膜14bと、約5質量%の酸化ニオブ(Nb)を含有する酸化チタン(TiO)膜14cとをλ2/(4×n)(λ2:中心波長、n:屈折率)の厚み(約122nm、約64nm)に設定して交互に積層することによって、赤外半導体レーザ素子部11および赤色半導体レーザ素子部12の光共振器端面の反射率をより大きくすることができる。これにより、約780nmの発振波長を有する赤外半導体レーザ素子部11および約660nmの発振波長を有する赤色半導体レーザ素子部12の発振光を反射する場合に、両方の光に対して光共振器端面の反射面11aおよび12a側の反射率を大きくすることができる。
なお、第2参考形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図6および図7を参照して、本発明の第2参考形態によるモノリシック2波長半導体レーザ素子10の製造プロセスについて説明する。
まず、一体的に形成された赤外半導体レーザ素子部11および赤色半導体レーザ素子部12を準備する。そして、赤外半導体レーザ素子部11および赤色半導体レーザ素子部12の光共振器端面の反射面11aおよび12a上に、スパッタ法により、酸化アルミニウム膜14aを約109nmの厚みで形成する。その後、酸化アルミニウム膜14a上に、EB蒸着法により、酸化シリコン膜14bを約122nmの厚みで蒸着する。そして、酸化シリコン膜14b上に、EB蒸着法により、約5質量%の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cを約64nmの厚みで蒸着する。その後、酸化シリコン膜14bと、約5質量%の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cとを交互に4回ずつ積層する。そして、赤外半導体レーザ素子部11および赤色半導体レーザ素子部12の光共振器端面の出射面11bおよび12b上に、スパッタ法により、酸化アルミニウム膜15aを約77.5nmの厚みで形成する。
次に、上記第2参考形態の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cの反射率に関する効果を確認するために行った実験(参考例2および比較例2)について説明する。この確認実験では、上記した第2参考形態と同様のプロセスを用いて、酸化アルミニウム膜14aと、酸化シリコン膜14bと、酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cとを含む高屈折率誘電体膜14を備える上記第2参考形態に対応する参考例2によるモノリシック2波長半導体レーザ素子10を実際に作製した。また、参考例2に対する比較例2として、図8に示すように、赤外半導体レーザ素子部11および赤色半導体レーザ素子部12の光共振器端面の反射面11aおよび12a上に、酸化アルミニウム膜114a(膜厚:約109nm)と、酸化シリコン膜114b(膜厚:約122nm)と、酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜114c(膜厚:約90nm)とを含む高屈折率誘電体膜114を備えるモノリシック2波長半導体レーザ素子110を作製した。なお、比較例2によるモノリシック2波長半導体レーザ素子110の上記した以外の構造は、参考例2によるモノリシック2波長半導体レーザ素子10の構造と同様になるように作製した。そして、上記参考例2および比較例2によるモノリシック2波長半導体レーザ素子10および110の光共振器端面の反射面11aおよび12a上に形成した高屈折率誘電体膜14および114の反射率を測定した。その結果を図9および図10に示す。
図9および図10を参照して、約5質量%の酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cを用いた参考例2による反射率は、酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜114cを用いた比較例2の反射率に比べて、広い発振波長の範囲において、大きくなることが判明した。具体的には、酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cを用いた参考例2による反射率は、図9に示すように、赤色半導体レーザ素子部12の発振波長(約660nm)において約100%であるとともに、赤外半導体レーザ素子部11の発振波長(約780nm)において約100%であった。また、酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜114cを用いた比較例2による反射率は、図10に示すように、赤色半導体レーザ素子部12の発振波長(約660nm)において約87%であるとともに、赤外半導体レーザ素子部11の発振波長(約780nm)において約90%であった。これは、以下の理由によるものと考えられる。すなわち、酸化チタン膜14cに約5質量%の酸化ニオブを含有することにより、酸化チタン膜14cの屈折率(約2.8)を、酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜114cの屈折率(約2.0)よりも大きくすることが可能となるので、酸化ニオブを含有する酸化チタン膜14cを用いた参考例2による反射率は、酸化ニオブを含有しない酸化チタン膜114cを用いた比較例2の反射率に比べて、広い発振波長の範囲において、大きくなったと考えられる。
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態および実施例では、青色半導体レーザ素子部および赤色半導体レーザ素子部からなる2波長半導体レーザ素子や、赤外半導体レーザ素子部および赤色半導体レーザ素子部からなるモノリシック2波長半導体レーザ素子に適用する例について説明したが、本発明はこれに限らず、青色半導体レーザ素子部および赤色半導体レーザ素子部の組合せや、赤外半導体レーザ素子部および赤色半導体レーザ素子部の組合せ以外の組合せからなる多波長の半導体レーザ素子にも適用可能である。
また、上記実施形態および実施例では、酸化ニオブ(Nb)を酸化チタン(TiO)膜に含有した例を示したが、本発明はこれに限らず、酸化ニオブを酸化チタン以外の材質からなる膜に含有させるようにしてもよい。
また、上記実施形態および実施例では、酸化チタン(TiO)膜に約5質量%の酸化ニオブ(Nb)を含有した例を示したが、本発明はこれに限らず、酸化チタン膜に約5質量%以外の質量%で酸化ニオブを含有してもよい。
また、上記実施形態および実施例では、高屈折率誘電体膜および低屈折率誘電体膜をSiO、TiOおよびAlを用いて形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、高屈折率誘電体膜および低屈折率誘電体膜をZrO、Si、MgFおよびCaFなどを用いて形成してもよい。
本発明の第1実施形態による2波長半導体レーザ素子の構造を示した斜視図である。 図1に示した第1実施形態による2波長半導体レーザ素子の構造を示した平面図である。 図1に示した第1実施形態の比較例1による2波長半導体レーザ素子の構造を示した平面図である。 図1に示した第1実施形態の実施例1による光共振器端面の反射面の反射率を測定した結果を示したグラフである。 図1に示した第1実施形態の比較例1による光共振器端面の反射面の反射率を測定した結果を示したグラフである。 本発明の第2参考形態によるモノリシック2波長半導体レーザ素子の構造を示した斜視図である。 図6に示した第2参考形態によるモノリシック2波長半導体レーザ素子の構造を示した平面図である。 図6に示した第2参考形態の比較例2によるモノリシック2波長半導体レーザ素子の構造を示した平面図である。 図6に示した第2参考形態の参考例2による光共振器端面の反射面の反射率を測定した結果を示したグラフである。 図6に示した第2参考形態の比較例2による光共振器端面の反射面の反射率を測定した結果を示したグラフである。
1 2波長半導体レーザ素子(半導体レーザ素子)
2 青色半導体レーザ素子部(第1半導体レーザ素子部)
2b 反射面
2c 出射面
3 赤色半導体レーザ素子部(第2半導体レーザ素子部)
3a 反射面
3b 出射面
5a 酸化シリコン(SiO)膜(第2誘電体膜)
5b 酸化チタン(TiO)膜(第1誘電体膜)
6 低屈折率誘電体膜
6a 酸化アルミニウム(Al)膜(第3誘電体膜)
10 モノリシック2波長半導体レーザ素子(半導体レーザ素子)
11 赤外半導体レーザ素子部(第1半導体レーザ素子部)
11a 反射面
11b 出射面
12 赤色半導体レーザ素子部(第2半導体レーザ素子部)
12a 反射面
12b 出射面
14b 酸化シリコン(SiO)膜(第2誘電体膜)
14c 酸化チタン(TiO)膜(第1誘電体膜)
15 低屈折率誘電体膜
15a 酸化アルミニウム(Al)膜(第3誘電体膜)

Claims (6)

  1. 第1の発振波長を有する第1半導体レーザ素子部と、
    前記第1の発振波長とは異なる第2の発振波長を有する第2半導体レーザ素子部と、
    前記第1半導体レーザ素子部および前記第2半導体レーザ素子部の光共振器端面の反射面上に、交互に複数回積層されている第1誘電体膜と第2誘電体膜とを備え、
    前記第1誘電体膜は、酸化ニオブを含有し、
    前記第2誘電体膜は、前記第1誘電体膜の屈折率よりも小さい屈折率を有し、
    前記第1半導体レーザ素子部上に前記第2半導体レーザ素子部が接合され、
    前記第1半導体レーザ素子部上の前記第2半導体レーザ素子部が接合されていない領域には、前記第1半導体レーザ素子部用の電極と前記第2半導体レーザ素子部用の電極が、前記第1半導体レーザ素子部の光共振器方向に所定の間隔を隔てて形成されている、半導体レーザ素子。
  2. 前記第1誘電体膜は、酸化ニオブおよび酸化チタンからなる、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 記第1半導体レーザ素子部の前記第1の発振波長と前記第2半導体レーザ素子部の前記第2の発振波長との中心波長をλとし、前記第1誘電体膜および前記第2誘電体膜の屈折率をそれぞれn1およびn2とした場合、
    前記第1誘電体膜の厚みt1および前記第2誘電体膜の厚みt2は、それぞれ、t1=λ/(4×n1)、t2=λ/(4×n2)により設定される、請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記第2誘電体膜は、酸化シリコンからなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記第1半導体レーザ素子部は、青色半導体レーザ素子部を含み、
    前記第2半導体レーザ素子部は、赤色半導体レーザ素子部を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
  6. 前記第1半導体レーザ素子部および前記第2半導体レーザ素子部の光共振器端面の出射面上に形成され、前記第1誘電体膜よりも屈折率の小さい第3誘電体膜をさらに備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
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