JP4789558B2 - 多波長半導体レーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスク装置のピックアップ用光源や、電子装置、情報処理装置などに必要な光源として用いられる、赤色波長や赤外域波長等の半導体レーザをモノリシックに形成する多波長半導体レーザ装置に関する。
現在、高密度記録が可能で大容量のディジタルビデオディスク(DVD)およびその生成用のDVD装置が市販されており、今後需要が益々伸びていく商品として注目されている。このDVDは高密度記録であるため、その記録再生用のレーザ光源としては発光波長650nmのAlGaInP系半導体レーザが用いられている。このため、従来のDVD装置の光学ピックアップでは、発光波長が780nmのAlGaAs系半導体レーザを用いて再生を行うコンパクトディスク(CD)やミニディスク(MD)を再生することができなかった。
そこで、この問題を解決するために、別々のパッケージにレーザチップを組み込んだ、発光波長が650nm帯のAlGaInP系半導体レーザと発光波長が780nm帯のAlGaAs系半導体レーザとを搭載した光学ピックアップが採用されている。しかしながら、上述のような光学ピックアップは、AlGaInP系半導体レーザとAlGaAs系半導体レーザとの二つのパッケージが搭載されていることにより、サイズが大きく、したがってDVD装置のサイズも大きくなってしまうという問題が生じる。そこで、この問題を解決するために、同一基板上に成長された半導体層により発光素子構造が形成された互いに発光波長が異なる複数種類の半導体レーザを有する集積型半導体レーザ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の多波長半導体レーザ装置について、図13を用いて説明する。
図13は従来の多波長半導体レーザ装置の構造を示す斜視図である。
図13に示すように、この従来の多波長半導体レーザ装置においては、同一のn型GaAs基板201上に、発光波長が700nm帯(例えば、780nm)のAlGaAs系半導体レーザLD1と、発光波長が600nm帯(例えば、650nm)のAlGaInP系半導体レーザLD2とが、互いに分離した状態で集積化されている。n型GaAs基板201としては、例えば、(100)面方位を有するものや、(100)面から例えば5〜15°オフした面を主面とする基板が用いられる。
AlGaAs系半導体レーザLD1においては、n型GaAs基板201上に、n型GaAsバッファ層211、n型AlGaAsクラッド層212、単一量子井戸(SQW)構造または多重量子井戸(MQW)構造の活性層213、p型AlGaAsクラッド層214およびp型GaAsキャップ層215が順次積層されている。p型AlGaAsクラッド層214の上部およびp型GaAsキャップ層215は一方向に延びるストライプ形状を有する。このストライプ部の両側の部分にはn型GaAs電流狭窄層216が設けられており、これによって電流狭窄構造が形成されている。ストライプ形状のp型GaAsキャップ層215およびn型GaAs電流狭窄層216上にはp側電極217が、p型GaAsキャップ層215とオーミックコンタクトして設けられている。p側電極217としては、例えばTi/Pt/Au電極が用いられる。
AlGaInP系半導体レーザLD2においては、n型GaAs基板201上に、n型GaAsバッファ層221、n型AlGaInPクラッド層222、SQW構造またはMQW構造の活性層223、p型AlGaInPクラッド層224、p型GaInP中間層225およびp型GaAsキャップ層226が順次積層されている。p型AlGaInPクラッド層224の上部、p型GaInP中間層225およびp型GaAsキャップ層226は一方向に延びるストライプ形状を有する。このストライプ部の両側の部分にはn型GaAs電流狭窄層227が設けられており、これによって電流狭窄構造が形成されている。ストライプ形状のp型GaAsキャップ層226およびn型GaAs電流狭窄層227上にはp側電極228が、p型GaAsキャップ層226とオーミックコンタクトして設けられている。p側電極228としては、例えばTi/Pt/Au電極が用いられる。
n型GaAs基板201の裏面にはn側電極229が、このn型GaAs基板201とオーミックコンタクトして設けられている。このn側電極229としては、例えばAuGe/Ni電極やIn電極が用いられる。
この場合、AlGaAs系半導体レーザLD1のp側電極217およびAlGaInP系半導体レーザLD2のp側電極228は、パッケージベース300上に互いに電気的に分離した状態で設けられたヒートシンクH1、H2上にそれぞれはんだ付けされている。
上述のように構成されたこの従来の多波長半導体レーザ装置においては、p側電極217とn側電極229との間に電流を流すことによりAlGaAs系半導体レーザLD1を駆動することができ、p側電極228とn側電極229との間に電流を流すことによりAlGaInP系半導体レーザLD2を駆動することができるようになっている。そして、AlGaAs系半導体レーザLD1を駆動することにより波長700nm帯(例えば、780nm)のレーザ光を取り出すことができ、AlGaInP系半導体レーザLD2を駆動することにより波長600nm帯(例えば、650nm)のレーザ光を取り出すことができるようになっている。AlGaAs系半導体レーザLD1を駆動するか、AlGaInP系半導体レーザLD2を駆動するかの選択は、外部スイッチの切り換えなどにより行うことができるようになっている。
以上のように、この従来の多波長半導体レーザ装置によれば、発光波長が700nm帯のAlGaAs系半導体レーザLD1と発光波長が600nm帯のAlGaInP系半導体レーザLD2とを有することにより、DVD用のレーザ光とCDおよびMD用のレーザ光とを互いに独立に取り出すことができる。このため、この多波長半導体レーザ装置をDVD装置の光学ピックアップにレーザ光源として搭載することにより、DVD、CDおよびMDのいずれの再生または記録も可能となる。これらのAlGaAs系半導体レーザLD1およびAlGaInP系半導体レーザLD2は、同一のn型GaAs基板1上に成長された半導体層によりレーザ構造が形成されていることにより、この集積型半導体レーザ装置のパッケージは一つで済む。このため、光学ピックアップの小型化を図ることができ、したがってDVD装置の小型化を図ることができる。
特開平11−186651号公報
今後、再生のみならず記録機能を有する記録16倍速対応DVDや記録48倍速対応のCD−Rといった高速書き込み可能な光ディスクシステム用の光源の需要が益々高まっていく。この場合、光源として用いられるレーザには少なくとも200mW以上の高出力動作が求められる。
一般的に、半導体レーザを高出力動作させる場合、レーザ光を取り出す側の共振器端面(前端面)とその反対側の共振器端面(後端面)には、それぞれ、反射率10%以下の低反射率、及び反射率85%以上の高反射率を有する誘電体膜のコーティングを行う。このような低反射率(AR;Anti Reflection)/高反射率(HR;High Reflection))コーティングを行うことにより、電流−光出力特性における外部微分量子効率(スロープ効率)の向上を図り、少ない注入電流量で高い光出力を実現するとともに、動作時における前端面のレーザ光のパワー密度の低減を行い、レーザ光自身の光出力によりレーザ端面が溶融破壊されるCOD(Catastrophic Optical Damage)が発生することを防いでいる。
これに対し、前述のように、記録16倍速対応DVDや記録48倍速対応のCD−Rといった高速書き込み可能な光ディスクシステム用の光源には少なくとも200mW以上の高出力動作が要求される。このような200mW以上の高出力動作を実現するために、レーザの共振器端面にAR/HRコーティングを施し、レーザ光を取り出す前端面側の導波路中の光パワー密度を下げたとしても動作時の消費電力増大、導波路中の光の吸収損失増大に伴う発熱によりレーザ端面部付近の活性層のバンドギャップが縮小し、レーザ光がレーザ端面で吸収されてしまう結果、CODが生じてしまう。この結果、AR/HRコートを施しだけでは、数千時間以上の長期信頼性を保証することが出来ない。
そこで、レーザ端面部の活性層に不純物を拡散し、量子井戸活性層を無秩序化した窓領域とすることにより、レーザ端面部付近における活性層のバンドギャップの増大を図りCODの発生を防ぐことが有効と考えられる。これは、窓領域のバンドギャップが活性層のバンドギャップよりも大きいため、動作時のレーザ自身の発熱や、レーザ端面でのオージェ再結合や、バンド内光吸収損失による発熱により端面部付近の窓領域における活性層のバンドギャップが小さくなっても、レーザ光に対して透明な状態、つまり、窓領域のバンドギャップに相当する波長よりもレーザ発振光の波長の方が長いために、窓領域でレーザ光が吸収されることを防ぐことが出来るからである。
DVD、CD−R用多波長半導体レーザ装置(以下、2波長半導体レーザ装置)に上述の窓構造を形成すれば、高速書き込み可能な光ディスクシステム用の2波長光源を実現することができる。
窓領域では、活性層が不純物拡散により無秩序化されるために、導波路の実効屈折率が窓領域と、活性層が無秩序化されていない利得領域で異なることになる。このため、窓領域−利得領域境界で光の結合ロスが生じ、光分布が散乱される結果、窓部での光分布は共振器方向に対して変動する。この光分布の変動により、窓部端面より出射されるレーザ光の遠方放射パターン(以下、FFPと称す)は、窓領域の長さにより変動してしまう。
FFPパターンは、光ディスクシステムの光学系にとって、レンズの光利用効率に非常に大きく影響するため、その半値全幅が、最も光利用効率が高いFFPとなるように作製する必要がある。窓領域の長さが適切でないと、利得部での光分布を幾ら精密に設定してもその大きさが大きく変化し、所望の半値幅が得られない結果、レンズでの光の利用効率が大きく低下することになる。この結果、光ピックアップ光学系において高速記録に要求される光強度を得ることができず、実用上重大な支障をきたすことになる。
従って、窓領域長は、窓部から出射されたレーザ光に対して所望のFFPが得られるように適切に設定する必要がある。
そこで本発明の目的は、同一基板上に形成された多波長半導体レーザ装置に対して、各波長のレーザ光におけるFFPの大きさが安定して所望のFFPパターンとなるような窓構造を有することにより、光学系の設計を容易にすることのできる多波長半導体レーザ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の多波長半導体レーザ装置は、出力波長の異なる複数の半導体レーザを同一基板にモノリシックに形成して成る多波長半導体レーザ装置であって、前記半導体レーザの活性層が量子井戸構造であり、前記活性層上にメサ状のリッジを備え、前記活性層の端面部に不純物を拡散して形成された前端面側の窓領域の長さが、出力波長が短い半導体レーザである程長いことを特徴とする。
この構成により、窓領域の長さを可能な限り短くでき、利得領域の長さを長くすること
が可能になる結果、温度特性を良好としつつ、少なくとも2つ以上の発光部に対するFFPの半値全幅を、それぞれ、所望の値とすることが可能となる。
また、前記半導体レーザとして赤外半導体レーザと赤色半導体レーザをモノリシックに形成し、2波長半導体レーザ装置としても良い
この構成により、赤色レーザ部と赤外レーザ部のFFPの半値全幅を、それぞれ、所望の値となる窓長とすることができる
また前端面側の前記窓領域の長さの差が5μm〜15μmであることが好ましい
この結果、同一基板上に集積化され、異なる波長の半導体レーザに対し、窓領域の長さを可能な限り短くでき、利得領域の長さを長くすることが可能になる結果、温度特性の良好としつつ、少なくとも2つ以上の発光部に対するFFPの半値全幅が、それぞれ、所望の値となる半導体レーザ装置を得ることができる。
また、前記赤色半導体レーザにおける前端面側の前記窓領域の長さが10μmから30μm、前記赤外半導体レーザの前端面側の前記窓領域の長さが10μmから25μmであり、かつ、前記赤色半導体レーザの前端面側の前記窓領域の長さが前記赤外半導体レーザの前端面側の前記窓領域の長さよりも長いことが好ましい
この結果、同一基板上に集積化された赤色及び、赤外の半導体レーザに対し、窓領域の長さを可能な限り短くでき、利得領域の長さを長くすることが可能になる結果、温度特性を良好としつつ、赤色、赤外レーザのFFPの半値全幅を、それぞれ、光出力に対しても安定して所望の値とした半導体レーザ装置を得ることができる。
また、利得部の活性層における出力波長と前端面側の前記窓領域の活性層における出力波長の差が、赤外半導体レーザより赤色半導体レーザの方が大きくても良い
この結果、赤色半導体レーザ、赤外半導体レーザに対し同一の不純物拡散プロセスで窓
部を形成することができ、プロセスの簡素化、素子の低コスト化を図ることができる。
また、前記利得部の活性層における出力波長と前端面側の前記窓領域の活性層における出力波長の差が20nm以上であっても良い
この結果、利得部で発振したレーザ光が窓部活性層で吸収される吸収損失を低減することが可能となり、CODレベルの向上を実現することができる。
また、前記窓領域が、前記赤色半導体レーザ、前記赤外半導体レーザともに同一の不純物拡散により形成されていることが好ましい
この結果、赤色半導体レーザ、赤外半導体レーザに対し同一の不純物拡散プロセスで窓部を形成することができ、プロセスの簡素化、素子の低コスト化を図ることができる
また、前記不純物がZnあるいはSiからなっても良い
この結果、量子井戸活性層を窓領域で無秩序化することが可能となり、所望のFFPの半値全幅となる多波長半導体レーザに対し、CODを生じない高出力の半導体レーザ装置を得ることが可能となる。
また、前記メサ状のリッジ側壁には、各半導体レーザ共、同一の半導体層が形成されることが好ましい
この結果、同一の結晶成長プロセスでリッジ側壁上の光閉じ込め層を形成することが可能となるため、結晶成長回数の低減を行うことが可能となり、素子作製プロセスの簡素化を図ることが可能となる。
また、前記半導体層がAlInP電流ブロック層であっても良い
この結果、クラッド層がAlGaInP系材料からなる赤外、赤色半導体レーザ装置に
対し、実屈折率導波機構の半導体レーザを実現することが可能となり、半導体レーザの動
作電流値、発振しきい電流値の低減を行うことが可能となる。
また、前記メサ状のリッジ側壁には、各半導体レーザ共、同一の誘電体層が形成されても良い
この結果、実屈折率導波機構の半導体レーザを実現することが可能となり、半導体レーザの動作電流値、発振しきい電流値の低減を行うことが可能となる。
また、前記誘電体層が、SiN、SiO、TiO、Al3、水素化アモルファスSiまたはそれらの多層構造からなる材料であることが好ましい
この結果、クラッド層がAlGaInP系材料やAlGaInN系材料かなる半導体レーザ装置に対し、実屈折率導波機構の半導体レーザを実現することが可能となり、半導体レーザの動作電流値、発振しきい電流値の低減を行うことが可能となる。
また、前記窓領域の長さより、前記活性層に電流を注入するためのコンタクト層端面から最寄りの共振器端面までの距離の方が長いことが好ましい
この結果窓部への電流注入を低減することができ、窓部での屈折率変化による光分布の変形やFFPの変形を低減するとともに、CODレベルを向上させることが可能となる。
また、前記活性層に電流を注入するためのコンタクト層端面から最寄りの共振器端面までの距離と前端面側の前記窓領域の長さに関して、前記赤色半導体レーザの方が、前記赤外半導体レーザよりも長いことが好ましい
この結果、赤外半導体レーザ、赤色半導体レーザ共に、発振閾値の増大や電流−光出力特性での非線形性、スロープ効率の低下を防ぐことができる。
以上により、各波長に同程度の光出力依存性を持たせることができるため、光学系の設計を容易にすることができる。
本発明の多波長半導体レーザ装置は、各波長の半導体レーザ毎に、各波長の出射光に対して最適なFFPが得られるような異なる長さの窓領域を持たせることにより、各波長に同程度の光出力依存性を持たせることができるため、光学系の設計を容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明を行う。
図1は本発明の多波長半導体レーザ装置の断面構造模式図である。
この構造において、(100)面から[011]方向に10°傾けた面を主面とするn型GaAs基板10上に、赤色レーザと赤外レーザがモノリシックに集積化されている。まず、赤色レーザの構造から説明を行う。
赤色レーザは、n型GaAsバッファ層11(0.5μm)、n型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層12(2.0μm)、歪量子井戸活性層13として(Al0.5Ga0.50.51In0.49P(500Å)第一ガイド層13g1+[Ga0.48In0.52P(50Å×3)ウェル層13w1〜w3+(Al0.5Ga0.50.51In0.49P(50Å×2)バリア層13b1、13b2]+(Al0.5Ga0.50.51In0.49P(500Å)第二ガイド層13g2、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層14、p型Ga0.51In0.49P保護層16(500Å)、p型GaAsコンタクト層(0.4μm)17が形成されている。
この時、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層14は、リッジ上部と活性層13までの距離が1.4μm、リッジ下端部と活性層との距離dpが0.2μmとなるように形成されている。
また、前記リッジ側面上に、n型AlInP電流ブロック層(0.7μm)15が形成されている。この構造において、p型GaAsコンタクト層17から注入された電流は電流ブロック層15によりリッジ部のみに狭窄され、リッジ底部下方に位置する活性層13に集中して電流注入され、レーザ発振に必要なキャリアの反転分布状態が数十mAの少ない注入電流により実現される。この時生じた、活性層へ注入されたキャリアの再結合により発光した光は、活性層と垂直な方向へは、クラッド層12、クラッド層14により垂直方向の光閉じ込めが行われ、活性層と平行な方向に対しては、AlInP電流ブロック層15は、クラッド層よりも屈折率が低いため水平方向の光閉じ込めが生じる。また、電流ブロック層15はレーザ発振光に対して透明であるため光吸収がなく、低損失の導波路を実現することができる。また、導波路を伝播する光分布は電流ブロック層15に大きくしみ出すことができるため、高出力動作に適した10−3のオーダのΔnを容易に得ることができ、さらにその大きさをdpの大きさで、同じく10−3のオーダで精密に制御することができる。ここでΔnとは、電流注入ストライプ内とストライプ外の実効屈折率差を示している。このため、光分布を精密に制御しつつ、低動作電流の高出力半導体レーザを得ることができる。
この時、リッジ底部の幅は、高次横モード発振を抑制するために、3.0μm以下にする必要がある。リッジ底部の幅を狭くすると、リッジ上面の幅もリッジのメサ形状に応じて狭くなる。リッジ上面の幅が狭くなりすぎると、電流−電圧特性における立ち上がり電圧後の微分抵抗Rsが大きくなり、高周波電流の重畳性及び、光出力の高速変調特性を損なうと共に、動作電圧が高まり発熱の原因となる。一般に、8倍速以上の高倍速DVDシステムの光源に要望されるRsの値は5Ω以下の値が求められている。
赤外レーザは、n型GaAsバッファ層21(0.5μm)、n型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層22(2.0μm)、量子井戸活性層23としてAl0.5Ga0.5As(200Å)第一ガイド層23g1+[GaAs30Å×3ウェル層23w1〜w3+Al0.5Ga0.5As(50Å×2)バリア層23b1、23b2]+Al0.5Ga0.5As(200Å)第二ガイド層23g2、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層24、p型Ga0.51In0.49P保護層25(500Å)、p型GaAsコンタクト層(0.4μm)26が形成されている。
この時、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層24は、リッジ上部と活性層23までの距離が1.4μm、リッジ下端部と活性層との距離dpが0.24μmとなるように形成されている。
また、前記リッジ側面上に、n型AlInP電流ブロック層(0.7μm)15が形成されている。この構造において、p型GaAsコンタクト層26から注入された電流は電流ブロック層15によりリッジ部のみに狭窄され、リッジ底部下方に位置する活性層23に集中して電流注入され、レーザ発振に必要なキャリアの反転分布状態が数十mAの少ない注入電流により実現される。この時生じた、活性層23へ注入されたキャリアの再結合により発光した光は、活性層23と垂直な方向へは、クラッド層22、クラッド層24により垂直方向の光閉じ込めが行われ、活性層23と平行な方向に対しては、AlInP電流ブロック層15は、クラッド層よりも屈折率が低いため水平方向の光閉じ込めが生じる。また、電流ブロック層15はレーザ発振光に対して透明であるため光吸収がなく、低損失の導波路を実現することができる。また、導波路を伝播する光分布は電流ブロック層15に大きくしみ出すことができるため、赤色レーザ部と同様に、高出力動作に適した10−3のオーダのΔnを容易に得ることができ、さらにその大きさをdpの大きさで、同じく10−3のオーダで精密に制御することができる。このため、光分布を精密に制御しつつ、低動作電流の高出力半導体レーザを得ることができる。
この時、リッジ底部の幅は、高次横モード発振を抑制するために、3.2μm以下にする必要がある。リッジ底部の幅を狭くすると、リッジ上面の幅もリッジのメサ形状に応じて狭くなる。リッジ上面の幅が狭くなりすぎると、Rsが大きくなり、高周波電流の重畳性及び、光出力の高速変調特性を損なうと共に、動作電圧が高まり発熱の原因となる。一般に、8倍速以上の高倍速DVDシステムの光源に要望されるRsの値は5Ω以下の値が求められている。
また、70℃の高温動作時において、漏れ電流を小さくするために、200mW以上の高出力レーザでは、共振器長を1300μm以上とし動作電流密度を低減している。本実施の形態では共振器長を1400μmとしている。
共振器の前端面、後端面には、反射率はそれぞれ赤外レーザ光、赤色レーザ光に対してともに7%、94%となるように誘電体膜のコーティングを行っている。
図2に、本発明の多波長半導体レーザ装置の窓構造を示す平面図を示す。
図2に示す様に、共振器端面付近の量子井戸活性層はZnあるいはSiを用いた不純物拡散により無秩序化され、利得部の活性層よりもバンドギャップエネルギーが大きく、レーザ発振光に対して透明な窓領域が形成されている。赤外レーザ部の前端面/後端面には前端面窓領域41a(長さ25μm)、後端面窓領域41b(長さ25μm)が、赤色レーザ部の前端面/後端面には前端面窓領域40a(長さ30μm)、後端面窓領域40b(長さ25μm)が形成されている。
窓領域を共振器端面付近に形成することにより、窓領域のバンドギャップエネルギーを活性層のバンドギャップエネルギーよりも大きくし、動作時のレーザ自身の発熱や、レーザ端面でのオージェ再結合や、バンド内光吸収損失による発熱により端面部付近の窓領域における活性層のバンドギャップエネルギーが小さくなっても、レーザ光に対して透明な状態、つまり、窓領域のバンドギャップに相当する波長よりもレーザ発振光の波長の方が長い状態を保つことができるために、窓領域でレーザ光が吸収されることを防ぐことが出来る。このため、窓構造を有する半導体レーザはCODすることなく、熱飽和する光出力まで動作させることが可能となる。
ところで、窓領域では、活性層が不純物拡散により無秩序化されるために、導波路の実効屈折率が窓領域と、活性層が無秩序化されていない利得領域で異なることになる。このため、導波光が受ける伝搬定数が利得部/窓部で異なってしまい、光の結合ロスが生じ、窓領域−利得領域境界で、光分布が散乱される結果、窓部での光分布は共振器方向に対して変動する。この光分布の変動により、窓部端面より出射されるレーザ光の遠方放射パターン(FFP)は、窓領域の長さにより変動してしまう。
図3は本発明の多波長半導体レーザ装置における窓部を導波するレーザ光の光分布強度分布の窓長に対する依存性の計算結果を示す図であり、本発明の半導体レーザ装置における赤色レーザ部の構造に対し、窓部を導波するレーザ光の光分布強度分布(活性層での成長層厚方向に対する中心位置を0μmとし、上下クラッド層方向への強度分布)の窓長に対する依存性の計算結果を示し、距離0μmの位置の光強度を1として上下に10%ずつ光強度が減衰していくラインを等高線で示している。
図3に示すように、窓部において、光分布強度の幅は窓部/利得部境界を境に、窓領域で共振器方向に振動することが分かる。これは、窓部/利得部で伝搬定数が異なるために、窓部/利得部で光分布の幅が異なってしまう結果、この境界で散乱された導波光が、散乱されずに窓部と結合した光分布と干渉する結果、光分布の拡がりが窓長方向に対して振動すると考えられる。本実施の形態の半導体レーザ装置にける赤色レーザの窓部では50μm程度の周期で光分布の幅が振動することが分かる。
このことから、レーザ端面から出射されるFFPの半値全幅も窓長の長さの影響を受け振動することが予想される。
FFPパターンは、光ディスクシステムの光学系にとって、レンズの光利用効率に非常に大きく影響するため、その半値全幅が、最も光利用効率が高いFFPとなるように作製する必要がある。窓領域の長さが適切でないと、利得部での光分布を幾ら精密に設定してもその大きさが大きく変化し、所望の半値幅が得られない結果、レンズでの光の利用効率が大きく低下することになる。この結果、光ピックアップ光学系において高速記録に要求される光強度を得ることができず、実用上重大な支障をきたすことになる。
従って、窓領域長は、窓部から出射されたレーザ光に対して所望のFFPが得られるように適切に設定する必要がある。
異なる活性層材料からなる多波長レーザでは、活性層の屈折率が互いに異なるために窓長は異なる値に設定する必要がある。同一基板上に多波長レーザを集積化する場合は、同一の不純物拡散プロセスで窓部を形成することが、素子作製上工程数が減るために有利である。従って、不純物の拡散状態を個別に設定することは不可能であり、窓部の不純物拡散による屈折率分布変化を個別に最適化したプロセス条件の設定が困難となる。このことからも、同一基板上に多波長レーザを集積化する場合は、所望のFFPを得るためには窓部の長さを複数の半導体レーザ毎に異ならせる必要がある。
そのため、図2に示すように、半導体レーザ毎に異なる長さの窓領域長を用いている。図2の例では、赤色レーザの窓領域長より赤外レーザの窓領域長を短くしている。
図4は本発明の赤色レーザの拡がり角の窓長依存性を示す図であり、図4(a)は垂直拡がり角の窓長依存性、図4(b)は水平拡がり角の窓長依存性を示す。
5mWの低出力においては、垂直拡がり角は窓長を長くするに従って小さくなり、窓長25μmにおいて、16°の極小値をとり、その後、窓長の増大と共に垂直拡がり角が大きくなっていくことが分かる。これは、窓部での垂直方向の光分布の幅が窓長25μm付近で最大となるためと考えられる。
水平拡がり角は、窓長25μm程度までは若干狭まる傾向があるが、8.5°程度でほぼ一定であるが、その後は窓長の増大に伴い水平拡がり角の大きさが増大することが分かる。これは、窓部が25μm以上に増大すると、利得部窓部境界で散乱された導波光の影響で、水平方向の光分布の幅が大きくなり水平拡がり角が大きくなっていくためである。
光出力80mW時の赤色部の垂直及び水平拡がり角の窓長依存性もあわせて図4に示している。光出力を増大すると、窓長に対する垂直拡がり角の変化率は小さくなり、窓長30μm付近で極小値となることが分かる。水平拡がり角も、窓長30μm付近までは若干狭まる傾向があるが、その後は窓長の増大に伴い水平拡がり角の大きさが増大することが分かった。これは、光出力の増大により、活性層での動作キャリア密度が増大する結果、プラズマ効果により活性層の屈折率が低下し利得部の伝搬定数の実部が、利得部に対し相対的に伝搬定数の実部の小さい窓部に近づくため、干渉の影響がでる距離が長くなると推定される。窓部の伝搬定数の実部が利得部の実部に対して小さくなるのは、窓部の活性層のバンドギャップエネルギーが利得部に対して大きく、実の屈折率が小さくなるためである。
これらの結果から、FFPを光出力に対してほぼ一定とするためには、赤色レーザでは、窓長を30μm程度に設定すればいいことが分かる。
図5は本発明の赤外レーザの拡がり角の窓長依存性を示す図であり、図5(a)は垂直拡がり角の窓長依存性、図5(b)は水平拡がり角の窓長依存性を示す。
5mWの低出力においては、垂直拡がり角は窓長を長くするに従って小さくなり、窓長20μmにおいて、17°の極小値をとり、その後、窓長の増大と共に垂直拡がり角が大きくなっていくことが分かる。これは、窓部での垂直方向の光分布の幅が窓長20μm付近で最大となるためと考えられる。
水平拡がり角は、窓長20μm程度までは若干狭まる傾向があり、8°程度で極小値をとり、その後は窓長の増大に伴い水平拡がり角の大きさが増大することが分かる。これは、窓部の長さを20μm以上に増大すると、利得部窓部境界で散乱された導波光の影響で、水平方向の光分布の幅が大きくなり水平拡がり角が大きくなっていくためである。
光出力80mW時の赤色部の垂直及び水平拡がり角の窓長依存性もあわせて図5に示している。光出力を増大すると、窓長に対する垂直拡がり角の変化率は小さくなり、窓長25μm付近で極小値となることが分かる。水平拡がり角も、窓長25μm付近までは若干狭まる傾向があるが、その後は窓長の増大に伴い水平拡がり角の大きさが増大することが分かった。これは、光出力の増大により、活性層での動作キャリア密度が増大する結果、プラズマ効果により活性層の屈折率が低下し利得部の伝搬定数の実部が、利得部に対し相対的に伝搬定数の実部の小さい窓部に近づくため、干渉の影響がでる距離が長くなると推定される。
これらの結果から、FFPを光出力に対してほぼ一定とするためには、赤外レーザでは、窓長を25μm程度に設定すればいいことが分かる。
また、FFPが光出力に対してほぼ一定となる距離も、垂直拡がり角が極小値を取る距離も赤外レーザは赤色レーザに比べて5μm程度小さい値となることが分かった。これは、後述するように、赤外部の活性層の利得部と窓部のPL波長の違いが、赤色部の活性層の利得部と窓部のPL波長の違いよりも大きくなるため、赤外レーザ部における利得部/窓部の実効屈折率変化の方が、赤色レーザ部における利得部/窓部の実効屈折率変化よりも小さくなる結果、光分布は利得部/窓部境界で受ける散乱が赤外レーザ部の方が、赤色レーザ部よりも小さくなるため、短い窓長で光軸方向の光強度分布の変化が極値をとるからである。
このことから、例えば、赤色レーザ部の窓長を20μm、赤外レーザの窓長を15μmとすると、赤色、赤外共に、水平、及び垂直拡がり角の光出力がほぼ線形性的に変化するような2波長レーザを得ることができる。
このように、赤色半導体レーザ部の窓長を赤外半導体レーザの窓長に比べて5μm程度長く設定すると、赤外半導体レーザ、赤色半導体レーザを同じ光学系で設計する場合、2波長光学系に対する光の利用効率が、2つの波長でほぼ同じ光出力依存性を持たせることができるためレンズを含む光学系の設計を容易にすることができる。
窓長は、作製プロセス上のマージンや共振器を形成するときのへき開誤差を考えるとその長さは少なくとも10μm以上あることが望ましい。窓長10μm以上の範囲で、上記ような、FFPを光出力に対しほぼ同じ依存性を持たせるためには、図4、図5に示す結果から赤外レーザは窓長10μmから25μm、赤色レーザは窓長10μmから30μmの範囲とすればよいことが分かる。特に、赤色レーザの窓長を赤外レーザの窓長に対し5μm長く設定すれば、FFPの光出力に対する変化率を赤外、赤色レーザでほぼ同一とすることができる。
窓長は電流注入されず、利得を持たないために導波路での損失部となる。そのため窓長は出来るだけ短い方がよく、図5に示すように赤外レーザ部は窓長10μm程度で水平、垂直拡がり角の窓長に対する変動が小さくなり始めることから、窓長を15μmに設定した場合、赤色レーザの窓部は赤外部の窓長と比較して5μm〜15μm程度長く、すなわち20μm〜30μmに設定すると、赤外、赤色の2波長レーザにおいて、水平、垂直拡がり角の変動量が小さくなる安定な領域に設定することが可能となる。
図6は赤外半導体レーザの窓長を15μm、赤色半導体レーザの窓長を20μmとした2波長半導体レーザ装置の拡がり角の光出力依存性を示す図であり、図6(a)は垂直拡がり角の光出力依存性、図6(b)は水平拡がり角の光出力依存性を示す。
図6より、赤外半導体レーザ、赤色半導体レーザともにFFPの大きさの光出力依存性がほぼ同じ変化率となっていることが分かる。このような、FFPの大きさの光出力依存性がほぼ同じ変化率となるように、各波長の半導体レーザ毎に窓領域長を設定することにより、多波長光学系の設計を容易にすることができる。
また、図7は赤外レーザの窓長を25μm、赤色レーザの窓長を30μmとした2波長半導体レーザ装置の拡がり角の光出力依存性を示す図であり、図7(a)は垂直拡がり角の光出力依存性、図7(b)は水平拡がり角の光出力依存性を示す。
図7からわかるように、赤外半導体レーザ、赤色半導体レーザともにFFPの大きさは、光出力依存性が非常に小さく、ほぼ同じ値となっている。このような場合、2波長光学系の設計を非常に容易にすることが可能となる。
図8は本実施の形態の2波長半導体レーザ装置における室温CWでの電流−光出力依存性を示す図である。赤外半導体レーザ、赤色半導体レーザともに窓領域のために200mW以上の高出力動作時においてもCODを生じていないことが分かる。
次に、本発明の半導体レーザの製造方法について図9,図10を用いて説明を行う。
図9は本発明の2波長半導体レーザ装置の半導体層形成工程を示す工程断面図,図10は本発明の2波長半導体レーザ装置のリッジ部形成工程を示す工程断面図である。
まず、n型GaAs基板10の上に、MOCVD法あるいはMBE法を用いた第1の結晶成長工程において、(100)面から[011]方向に10°傾けた面を主面とするn型GaAs基板10上に、n型GaAsバッファ層11(0.5μm)、n型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層12(2.0μm)、歪量子井戸活性層13として(Al0.5Ga0.50.51In0.49P(500Å)第一ガイド層13g1+[Ga0.48In0.52P(50Å×3)ウェル層13w1〜w3+(Al0.5Ga0.50.51In0.49P(50Å×2)バリア層13b1、13b2]+(Al0.5Ga0.50.51In0.49P(500Å)第二ガイド層13g2、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層14、p型Ga0.51In0.49P保護層16(500Å)、p型GaAsコンタクト層(0.4μm)17、p型Ga0.51In0.49P境界層18(0.5Å)を形成する(図9(a))。
本実施の形態では、活性層13は歪量子井戸を用いているが、無歪の量子井戸あるいはバルクを用いてもよい。また、活性層13の導電型は特に記載していないが、p型であっても、n型であっても、もちろんアンドープであっても構わない。
次に、GaAs基板10をMOCVDあるいはMBE反応炉から取り出した後、フォトリソグラフィーにより、赤色レーザ形成領域上にレジストパターン19を形成し、このレジストパターン19をマスクとして硫酸系や塩酸系のエッチング液を用いてマスクの形成されていない赤外レーザ形成領域部分を取り除く(図9(b))。
レジストを取り除いた後、次に、MOCVD法あるいはMBE法を用いて、n型GaAsバッファ層21(0.5μm)、n型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層22(2.0μm)、量子井戸活性層23としてAl0.5Ga0.5As(200Å)第一ガイド層23g1+[GaAs30Å×3ウェル層23w1〜w3+Al0.5Ga0.5As(50Å×2)バリア層23b1、23b2]+Al0.5Ga0.5As(200Å)第二ガイド層23g2、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層24、p型Ga0.51In0.49P保護層25(500Å)、p型GaAsコンタクト層(0.4μm)26を形成する(図9(c))。
次に、フォトリソグラフィーにより、赤外レーザ形成領域上にレジストパターン27を形成し、このレジストパターン27をマスクとして硫酸系や塩酸系のエッチング液を用い、マスクの形成されていない部分のエッチグ除去を行い、赤色レーザ部のみを残す(図9(d))。
次に、レジストパターン27を取り除いた後、大気圧熱CVD法(370℃)を用いてp型GaAsコンタクト層(0.4μm)17、p型GaAsコンタクト層26上にZn拡散源30とキャップ膜を堆積させ、フォトリソグラフィーとドライエッチング技術により設定した窓長になるようパターニングを行い、その後アニールを行ってZnを活性層へ拡散させて無秩序化させる事で窓領域を形成する(図10(a))。不純物としてはSiを用いても量子井戸活性層を無秩序化することが可能であり、窓領域を形成することができる。このときの定量的な性質もZnを拡散した場合と同様である。
ついで、大気圧熱CVD法(370℃)を用いてp型Ga0.51In0.49P保護層16上に0.3μmの厚さとなるように堆積させた酸化シリコン膜31をさらにフォトリソグラフィーとドライエッチング技術とによりパターニングし、ストライプマスクを形成する。このストライプ形状の酸化シリコン膜31をマスクとして、p型GaAsコンタクト層17、p型GaAsコンタクト層26、p型GaInP保護層16、p型GaInP保護層25、p型AlGaInPクラッド層14、p型AlGaInPクラッド層24を、順次選択的にエッチングして、ヘテロ構造基板にメサ状のリッジを形成する(図10(b))。
エッチング後、GaAs基板10を再びMOCVDあるいはMBE反応炉に設置し、酸化シリコンマスクを利用して、n型AlInP電流ブロック層15(0.7μm)を選択成長させる(図10(c))。
さらに、GaAs基板10をMOCVDあるいはMBE反応炉から取り出して弗酸系エッチング液を用いて酸化シリコンマスクを除去する(図10(d))。また、n型の電流ブロック層を誘電体膜からなるように設定する場合は、メサ状のリッジを形成し、マスクとして用いたシリコン酸化膜をフッ酸系の液で除去した後全面に誘電体膜を形成し、フォトリソグラフィーによりリッジ上部のp型GaAsコンタクト層17,p型GaAsコンタクト層26のみ開口するようパターニングを行う。次にフッ酸系の薬液によりエッチングを行う事で形成する。尚、誘電体膜は、クラッド層との屈折率差をつけるために、SiN、SiO、TiO、Al3、水素化アモルファスSiまたはそれらの多層構造からなる材料である事が望ましい。
また、窓構造を形成するにあたり、赤色半導体レーザ、赤外半導体レーザ共に同じ熱履歴により形成させている。そのため、窓領域でのクラッド層中のZn拡散量を赤色半導体レーザ、赤外半導体レーザ共に同一にできる事で利得部との屈折率差を再現性良く形成できる。これにより、設定した窓領域の長さに対してFFP波形が乱れないようにそれぞれ最適な値を設計する事が可能である。
更に、同時に窓領域を形成するにあたり、As系活性層からなる赤外レーザは赤色レーザよりZnの拡散係数が一桁ほど低い事より利得部と窓部の波長差:Δλは赤外Δλ<赤色Δλの関係となる。Δλが大きいと、窓部活性層が吸収作用を有する最大波長がレーザ発振光の波長に近づくために窓部での導波路損失が大きくなる。したがって、窓部での導波路損失を小さくするためには赤外側の窓部の長さを赤色側の窓部の長さに比べて短くする必要がある。
次に、赤色レーザ、赤外レーザの代表的な窓領域における出力波長分布を示す。
図11は赤色半導体レーザにおける出力波長分布図であり、図11(a)は利得部における出力波長分布図、図11(b)は窓部における出力波長分布図である。図12は赤外半導体レーザにおける出力波長分布図であり、図12(a)は利得部における出力波長分布図、図12(b)は窓部における出力波長分布図である。
この例では、赤外半導体レーザのΔλは35nm、赤色半導体レーザのΔλは50nmである。赤外部のCODレベルを確保するには、Δλが20nm以上は必要である。本実施の形態では赤外半導体レーザの窓長を15μm、赤色半導体レーザの窓長を20μmとしている。
更に、不純物源としてZnを用いて窓領域を形成する際、熱履歴による共振器方向への拡散もFFP乱れの抑制には重要である。
窓領域として、Zn固相源を形成した領域に対して、赤色半導体レーザ、赤外半導体レーザ共に共振器方向に40μm以内の拡散になるよう制御する事が設定した窓長に対して安定した広がり角、FFP形状を確保するためには重要である。
また、窓部に電流が注入されると窓部活性層にキャリア注入され、屈折率が変動するためにFFPパターンの変形をもたらすと共に、窓部の発熱により窓部活性層のバンドギャップが縮小しCODレベルの低下をもたらす。これを防ぐためには、窓部に電流注入されないよう、窓部40a、40b、41a、41b上のp−GaAsコンタクト層17、p−GaAsコンタクト層26を除去することが効果的である。このp−GaAsコンタクト層を除去した、共振器端面からの長さをLc、窓部の長さをLwとした場合、Lc−Lw(ΔLとする)は0以上とする必要がある。プロセスのマスクあわせ精度を考えるとΔLを大きくしたほうが、確実に窓部への電流注入を防ぐことが可能となる。しかしながら、ΔLが大きくなりすぎると、窓部境界付近の利得部活性層への電流注入量が小さくなるためこの部分の活性層が損失となり発振閾値の増大や電流−光出力特性での非線形性、スロープ効率の低下をもたらす。
従って、ΔLは0以上、50μm以下で作製する必要がある。さらに、赤外の発光材料であるAlGaAs系の材料は、赤色域の発光材料であるInGaP系材料よりも吸収係数が大きいので、ΔLを大きくした場合、窓部境界付近の活性層の損失が大きくなってしまう。これを防ぐためには、赤外のΔLは赤色のΔLに比べて短く設定する必要がある。ΔLが50μm以下の場合、赤外のΔLは赤色のΔLに比べて5μm以上短くすれば、赤外半導体レーザ、赤色半導体レーザ共に、発振閾値の増大や電流−光出力特性での非線形性、スロープ効率の低下を防ぐことが可能である。
以上のように、出力波長の異なる複数の半導体レーザをモノリシックに形成する多波長半導体レーザ装置において、各半導体レーザの窓領域の長さを、出力波長が短い半導体レーザ程長くすることにより、各波長に同程度の光出力依存性を持たせることができるため、光学系の設計を容易にすることができる。
特に、赤色半導体レーザ及び赤外半導体レーザをモノリシックに形成した2波長半導体レーザ装置においては、赤色半導体レーザより赤外半導体レーザの窓領域の長さを短くすることにより、各波長に同程度の光出力依存性を持たせることができるため、光学系の設計を容易にすることができると共に、窓領域の長さを可能な限り短くでき、利得領域の長さを長くすることが可能になる結果、温度特性を良好としつつ、赤色半導体レーザ、赤外半導体レーザのFFPの半値全幅が、それぞれ、光出力に対してもほぼ同じ率で変化する多波長半導体レーザ装置を得ることができる。さらに、赤色半導体レーザの窓長を約30μm、赤外半導体レーザの窓長を約25μmとすれば光出力によらず安定してほぼ所望の値となる2波長半導体レーザ装置を得ることができる。
本発明によると、各波長に同程度の光出力依存性を持たせることができるため、光学系の設計を容易にすることができ、光ディスク装置のピックアップ用光源や、電子装置、情報処理装置などに必要な光源として用いられる、赤色波長や赤外域波長等の半導体レーザをモノリシックに形成する多波長半導体レーザ装置等に有用である。
本発明の多波長半導体レーザ装置の断面構造模式図 本発明の多波長半導体レーザ装置の窓構造を示す平面図 本発明の多波長半導体レーザ装置における窓部を導波するレーザ光の光分布強度分布の窓長に対する依存性の計算結果を示す図 本発明の赤色レーザの拡がり角の窓長依存性を示す図 本発明の赤外レーザの拡がり角の窓長依存性を示す図 赤外レーザの窓長を15μm、赤色レーザの窓長を20μmとした2波長半導体レーザ装置の拡がり角の光出力依存性を示す図 赤外レーザの窓長を25μm、赤色レーザの窓長を30μmとした2波長半導体レーザ装置の拡がり角の光出力依存性を示す図 本実施の形態の2波長半導体レーザ装置における室温CWでの電流−光出力依存性を示す図 本発明の2波長半導体レーザ装置の半導体層形成工程を示す工程断面図 本発明の2波長半導体レーザ装置のリッジ部形成工程を示す工程断面図 赤色半導体レーザにおける出力波長分布図 赤外半導体レーザにおける出力波長分布図 従来の多波長半導体レーザ装置の構造を示す斜視図
符号の説明
10 GaAs基板
11 バッファ層
12 クラッド層
13 歪量子井戸活性層
13g1 第一ガイド層
13w1 ウェル層
13w2 ウェル層
13w3 ウェル層
13b1 バリア層
13b2 バリア層
13g2 第二ガイド層
14 Pクラッド層
15 電流ブロック層
16 保護層
17 コンタクト層
18 境界層
19 レジストパターン
21 バッファ層
22 クラッド層
23 量子井戸活性層
23g1 第一ガイド層
23w1 ウェル層
23w2 ウェル層
23w3 ウェル層
23b1 バリア層
23b2 バリア層
23g2 第二ガイド層
24 クラッド層
25 保護層
26 コンタクト層
27 レジスト
30 拡散源
31 酸化シリコン膜
40a 窓領域
40b 窓領域
41a 窓領域
41b 窓領域
201 n型GaAs基板
211 n型GaAsバッファ層
212 n型AlGaAsクラッド層
213 活性層
214 p型AlGaAsクラッド層
215 p型GaAsキャップ層
216 n型GaAs電流狭窄層
217 p側電極
221 n型GaAsバッファ層
222 n型AlGaInPクラッド層
223 活性層
224 p型AlGaInPクラッド層
225 p型GaInP中間層
226 p型GaAsキャップ層
227 n型GaAs電流狭窄層
228 p側電極
229 n側電極
300 パッケージベース

Claims (14)

  1. 出力波長の異なる複数の半導体レーザを同一基板にモノリシックに形成して成る多波長半導体レーザ装置であって、
    前記半導体レーザの活性層が量子井戸構造であり、
    前記活性層上にメサ状のリッジを備え、
    前記活性層の端面部に不純物を拡散して形成された前端面側の窓領域の長さが、出力波長が短い半導体レーザである程長いことを特徴とする多波長半導体レーザ装置。
  2. 前記半導体レーザとして赤外半導体レーザと赤色半導体レーザをモノリシックに形成し、2波長半導体レーザ装置となることを特徴とする請求項1記載の多波長半導体レーザ装置。
  3. 前端面側の前記窓領域の長さの差が5μm〜15μmであることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の多波長半導体レーザ装置。
  4. 前記赤色半導体レーザにおける前端面側の前記窓領域の長さが10μmから30μm、前記赤外半導体レーザの前端面側の前記窓領域の長さが10μmから25μmであり、かつ、前記赤色半導体レーザの前端面側の前記窓領域の長さが前記赤外半導体レーザの前端面側の前記窓領域の長さよりも長いことを特徴とする請求項2記載の多波長半導体レーザ装置。
  5. 利得部の活性層における出力波長と前端面側の前記窓領域の活性層における出力波長の差が、赤外半導体レーザより赤色半導体レーザの方が大きいことを特徴とする請求項2記載の多波長半導体レーザ装置。
  6. 前記利得部の活性層における出力波長と前端面側の前記窓領域の活性層における出力波長の差が20nm以上であることを特徴とする請求項記載の多波長半導体レーザ装置。
  7. 前記窓領域が、前記赤色半導体レーザ、前記赤外半導体レーザともに同一の不純物拡散により形成されていることを特徴とする請求項記載の多波長半導体レーザ装置。
  8. 前記不純物がZnあるいはSiからなることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7のいずれかに記載の多波長半導体レーザ装置。
  9. 前記メサ状のリッジ側壁には、各半導体レーザ共、同一の半導体層が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8のいずれかに記載の多波長半導体レーザ装置。
  10. 前記半導体層がAlInP電流ブロック層であることを特徴とする請求項9記載の多波長半導体レーザ装置。
  11. 前記メサ状のリッジ側壁には、各半導体レーザ共、同一の誘電体層が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8のいずれかに記載の多波長半導体レーザ装置。
  12. 前記誘電体層が、SiN、SiO 、TiO 、Al 3、 水素化アモルファスSiまたはそれらの多層構造からなる材料であることを特徴とする請求項11記載の多波長半導体レーザ装置。
  13. 前端面側の前記窓領域の長さより、前記活性層に電流を注入するためのコンタクト層端面から最寄りの共振器端面までの距離の方が長いことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10または請求項11または請求項12のいずれかに記載の多波長半導体レーザ装置。
  14. 前記活性層に電流を注入するためのコンタクト層端面から最寄りの共振器端面までの距離と前端面側の前記窓領域の長さに関して、前記赤色半導体レーザの方が、前記赤外半導体レーザよりも長いことを特徴とする請求項記載の多波長半導体レーザ装置。
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