JP2001240686A - 白色二軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents

白色二軸延伸ポリエステルフィルム

Info

Publication number
JP2001240686A
JP2001240686A JP2001054120A JP2001054120A JP2001240686A JP 2001240686 A JP2001240686 A JP 2001240686A JP 2001054120 A JP2001054120 A JP 2001054120A JP 2001054120 A JP2001054120 A JP 2001054120A JP 2001240686 A JP2001240686 A JP 2001240686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
base layer
weight
layer
flame retardant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001054120A
Other languages
English (en)
Inventor
Ursula Murschall
ウルスラ・マーシャル
Herbert Pfeiffer
ヘルベルト・パイフェル
Klaus Oberlaender
クラウス・オーベルラエンデル
Gottfried Hilkert
ゴットフリート・ヒルケルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Polyester Film GmbH
Original Assignee
Mitsubishi Polyester Film GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Polyester Film GmbH filed Critical Mitsubishi Polyester Film GmbH
Publication of JP2001240686A publication Critical patent/JP2001240686A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/18Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/249921Web or sheet containing structurally defined element or component
    • Y10T428/249953Composite having voids in a component [e.g., porous, cellular, etc.]
    • Y10T428/249955Void-containing component partially impregnated with adjacent component
    • Y10T428/249958Void-containing component is synthetic resin or natural rubbers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/249921Web or sheet containing structurally defined element or component
    • Y10T428/249953Composite having voids in a component [e.g., porous, cellular, etc.]
    • Y10T428/249967Inorganic matrix in void-containing component
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31786Of polyester [e.g., alkyd, etc.]
    • Y10T428/31797Next to addition polymer from unsaturated monomers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グロス値が高く、製造が容易で、製造コスト
が低く、フィルムの特性を変化させることなくフィルム
の重量に対し10〜70重量%割合で製造工程における
再生原料を配合して再利用することができる難燃性白色
二軸延伸ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 少なくとも1層から成る白色二軸延伸
ポリエステルフィルムであって、当該フィルムは少なく
ともベース層から成り、当該ベース層はポリエステル
と、ベース層の重量に対し4〜60重量%のシクロオレ
フィン共重合体とから成り、当該シクロオレフィン共重
合体のガラス転移温度が70〜270℃であり、上記フ
ィルムは少なくとも1種の難燃剤を含有することを特徴
とするポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は白色二軸延伸ポリエ
ステルフィルムに関する。詳しくは、本発明は、グロス
値が高く、製造が容易で、製造コストが低く、フィルム
の特性を変化させることなく製造工程における再生原料
を配合して再利用することができる難燃性白色二軸延伸
ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】白色二軸延伸ポリエステルフィルムはよ
く知られており、公知のフィルムにおいて、製造が容易
なもの、光学的特性の優れたもの、加工性の優れたもの
がそれぞれ知られている。
【0003】ドイツ特許DE−A−2353347号公
開公報には1層以上から成る乳白色のポリエステルフィ
ルムが記載されている。このフィルムは、直鎖状のポリ
エステルの粒子と3〜27重量%のエチレン又はプロピ
レンホモポリマー又はコポリマーを混合し、フィルムと
して押出し、二軸延伸し、熱固定することにより得られ
る。しかしながら、このフィルムは、製造工程において
生じる再生原料(主としてポリエステルとエチレン又は
プロピレンコポリマーから成る)を再利用した場合、フ
ィルムが黄変するという欠点を有する。従って、このフ
ィルムの製造は経済的ではなく、再生原料の利用価値も
ない。また、このフィルムの表面粗度は非常に大きいた
め、フィルムの艶消し性が高く、グロス値が低い。その
ため、このフィルムの応用範囲は狭い。
【0004】欧州特許EP−A−0300060号公開
公報には、ポリエチレンテレフタレート、3〜40重量
%の結晶性ポリプロピレン及び0.001〜3重量%の
界面活性剤から成る単層ポリエステルフィルムが記載さ
れている。界面活性剤の効果により、フィルム中の気泡
の数が増大し、その大きさが減少する。その結果、不透
明度が高く、低密度のフィルムと成る。しかしながら、
このフィルムは、製造工程において生じる再生原料(主
としてポリエステルとポリプロピレンから成る)を再利
用した場合、フィルムが黄変するという欠点を有する。
従って、このフィルムの製造は経済的ではなく、再生原
料の利用価値もない。また、このフィルムの表面粗度は
非常に大きいため、フィルムの艶消し性が高く、グロス
値が低い。そのため、このフィルムの応用範囲は狭い。
【0005】欧州特許EP−A−0360201号公開
公報には、微細気泡を有し、密度が0.4〜1.3kg
/dm3のベース層と、密度が1.3kg/dm3より大
きい少なくとも1層の外層の、少なくとも2層から成る
ポリエステルフィルムが記載されている。微細気泡は、
4〜30重量%の結晶性ポリプロピレンを添加し、二軸
延伸することにより生じる。外層を設けることにより、
表面に縞が生じるのを防ぎ、表面張力を高め、表面粗度
を減少させたフィルムの製造を容易にする。しかしなが
ら、このフィルムは、製造工程において生じる再生原料
(主としてポリエステルとポリプロピレンから成る)を
再利用した場合、フィルムが黄変するという欠点を有す
る。従って、このフィルムの製造は経済的ではなく、再
生原料の利用価値もない。また、この、実施例に記載の
フィルムの表面粗度は非常に大きいため、フィルムの艶
消し性が高く、グロス値が低い。そのため、このフィル
ムの応用範囲は狭い。
【0006】欧州特許EP−A−0795399号公開
公報には、微細気泡を有し、密度が0.4〜1.3kg
/dm3のベース層と、密度が1.3kg/dm3より大
きい少なくとも1層の外層の、少なくとも2層から成る
ポリエステルフィルムが記載されている。微細気泡は、
5〜45重量%の熱可塑性ポリマーを添加し、二軸延伸
することにより生じる。熱可塑性ポリマーとしては、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、ポ
リスチレン、ポリカーボネートが使用でき、中でもポリ
プロピレンが好ましい。外層を設けることにより、表面
に縞が生じるのを防ぎ、表面張力を高め、表面粗度を減
少させたフィルムの製造を容易にする。さらにベース層
および/または外層に白色顔料(通常TiО2)および
/または光沢剤を使用することにより、不透明性が要求
される物への応用も可能となる。しかしながら、このフ
ィルムは、製造工程において生じる再生原料(主として
ポリエステルと添加ポリマーから成る)を再利用した場
合、フィルムが黄変するという欠点を有する。従って、
このフィルムの製造は経済的ではなく、再生原料の利用
価値もない。また、この、実施例に記載のフィルムの表
面粗度は非常に大きいため、フィルムの艶消し性が高
く、グロス値が低い。そのため、このフィルムの応用範
囲は狭い。
【0007】ドイツ特許DE−A−19540277号
公開公報には、微細気泡を有し、密度が0.6〜1.3
kg/dm3で、平面複屈折率が−0.02〜0.04
であるベース層の少なくとも1層から成るポリエステル
フィルムが記載されている。微細気泡は、3〜40重量
%の熱可塑性ポリマーを添加し、二軸延伸することによ
り生じる。熱可塑性ポリマーとしては、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、環状ポリオレ
フィン、ポリアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボ
ネートが使用でき、中でもポリプロピレン又はポリスチ
レンが好ましい。上記の複屈折率を満足することによ
り、引裂き強度やフィルムの等方性に優れる。しかしな
がら、このフィルムは、製造工程において生じる再生原
料を再利用した場合、フィルムが好ましくない変色を起
こすという欠点を有する。従って、このフィルムの製造
は経済的ではなく、再生原料の利用価値もない。また、
この、実施例に記載のフィルムの表面粗度は非常に大き
いため、フィルムの艶消し性が高く、グロス値が低い。
そのため、このフィルムの応用範囲は狭い。
【0008】ドイツ特許公開第2346787号公報に
は、難燃性プラスチックの記載がある。この公報には、
プラスチックの他に、繊維への使用が記載されている。
しかしながら、ホスホラン変成ポリマーから製造された
フィルムについて、以下の短所がある。すなわち、この
ポリマーは非常に加水分解を受けやすく、そのため乾燥
を完全に行う必要がある。ポリマーを公知の乾燥機によ
り乾燥するとポリマーは固化し、フィルムの製造が非常
に困難な条件のみで可能となる。フィルムをこのような
条件下で製造した場合、高温下で行うため、非経済的
で、フィルムの脆化が起こり、機械的特性が顕著に劣化
し、フィルムとしての使用ができなくなる。このフィル
ムの脆化は高温に48時間曝すだけで起こる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、グ
ロス値が高く、製造が容易で、製造コストが低く、フィ
ルムの特性を変化させることなくフィルムの重量に対し
10〜70重量%割合で製造工程における再生原料を配
合して再利用することができる難燃性白色二軸延伸ポリ
エステルフィルムを提供することを目的とする。特に、
本発明では、フィルムの黄変無く再生原料の再利用が可
能な難燃性白色二軸延伸ポリエステルフィルムを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、ポリエステルとシクロ
オレフィン共重合体とから成るベース層を有し、難燃剤
を含有する二軸延伸ポリエステルフィルムによって上記
の目的を達成し得るとの知見を得た。
【0011】本発明は、上記の知見に基づき完成された
ものであり、その第1の要旨は、少なくとも1層から成
る白色二軸延伸ポリエステルフィルムであって、当該フ
ィルムは少なくともベース層から成り、当該ベース層は
ポリエステルと、ベース層の重量に対し2〜60重量%
のシクロオレフィン共重合体とから成り、当該シクロオ
レフィン共重合体のガラス転移温度が70〜270℃で
あり、上記フィルムは少なくとも1種の難燃剤を含有す
ることを特徴とするポリエステルフィルムに存する。
【0012】本発明の第2の要旨は、少なくとも1層か
ら成る白色二軸延伸ポリエステルフィルムであって、当
該フィルムは少なくともベース層から成り、当該ベース
層はポリエステルと、ベース層の重量に対し2〜60重
量%のシクロオレフィン共重合体とから成り、フィルム
の不透明度が60%を超え、フィルムは少なくとも1種
の難燃剤を難燃剤を含有する層に対して1〜20重量%
含有することを特徴とするポリエステルフィルムに存す
る。
【0013】本発明の第3の要旨は、少なくとも1層か
ら成る白色二軸延伸ポリエステルフィルムであって、当
該フィルムは少なくともベース層から成り、当該ベース
層はポリエステルと、ベース層の重量に対し2〜60重
量%のシクロオレフィン共重合体とから成り、フィルム
の白色度が70%を超え、フィルムは少なくとも1種の
難燃剤を難燃剤を含有する層に対して1〜20重量%含
有することを特徴とするポリエステルフィルムに存す
る。
【0014】本発明の第4の要旨は、少なくとも1層か
ら成る白色二軸延伸ポリエステルフィルムであって、当
該フィルムは少なくともベース層から成り、当該ベース
層はポリエステルと、ベース層の重量に対し2〜60重
量%のシクロオレフィン共重合体とから成り、フィルム
のグロス値が80%を超え、フィルムは少なくとも1種
の難燃剤を難燃剤を含有する層に対して1〜20重量%
含有することを特徴とするポリエステルフィルムに存す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明のフィルムは、ポリエステルとシクロオレフィン
共重合体から成る層(以下、ベース層と略す)を少なく
とも1つ有するフィルムである。本発明のフィルムは、
ベース層1層のみで構成されていてもよく、また、1つ
以上の外層を有してもよい。好ましい態様では、ベース
層と他の層から成る2層以上の構造で、特に好ましく
は、ベース層の両側に外層を有する3層以上の構造であ
る。さらに、ベース層と外層の間に中間層を設けてもよ
い。特に好ましい態様としては、ベース層の両側に中間
層を設け、さらにその外側にそれぞれ外層を設けた5層
構造が好ましい。さらにベース層(シクロオレフィン共
重合体を含有していてもしていなくてもよい)と中間層
の片側または両側に、シクロオレフィン共重合体を含有
する外層を設けてもよい。外層が最外層を形成するのが
好ましい。
【0016】ベース層はポリエステルとシクロオレフィ
ン共重合体から成り、好ましくは、ホモポリエステル、
シクロオレフィン共重合体、難燃剤および必要に応じて
有効量の他の添加剤から成る。ベース層におけるポリエ
ステルの含有量は、通常20重量%以上、好ましくは4
0〜98重量%、より好ましくは79〜96重量%であ
る。
【0017】ベース層を構成する熱可塑性ポリエステル
としては、具体的には、エチレングリコールとテレフタ
ル酸から製造されるポリエチレンテレフタレート(PE
T)、エチレングリコールとナフタレン−2,6−ジカ
ルボン酸から製造されるポリエチレン−2,6−ナフタ
レート(PEN)、1,4−ビスヒドロキシメチルシク
ロヘキサンとテレフタル酸から製造されるポリ(1,4
−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)(PCD
T)、エチレングリコールとナフタレン−2,6−ジカ
ルボン酸とビフェニル−4,4’−ジカルボン酸から製
造されるポリ(エチレン2,6−ナフタレートビベンゾ
エート)(PENBB)が好ましい。特にエチレングリ
コールとテレフタル酸から成る単位またはエチレングリ
コールとナフタレン−2,6−ジカルボン酸から成る単
位が90%以上、好ましくは95%以上のポリエステル
が好ましい。
【0018】上記のモノマー以外の残余のモノマー単位
は、他のジオールおよび/またはジカルボン酸から誘導
されたモノマーである。
【0019】共重合ジオールとしては、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、HO−(CH2n
OHの式で示される脂肪族グリコール(nは3〜6の整
数を表す、具体的には、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオールが挙げられる)、炭素数6ま
での分岐型脂肪族グリコール、HO−C64−X−C6
4−OHで示される芳香族ジオール(式中Xは−CH2
−、−C(CH32−、−C(CF32−、−O−、−
S−、−SO2−を表す)、式:HO−C64−C64
−OHで表されるビスフェノールが好ましい。
【0020】共重合ジカルボン酸としては、芳香族ジカ
ルボン酸、脂環式ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸が
好ましい。
【0021】脂肪族ジカルボン酸の好ましい例として
は、ベンゼンジカルボン酸、ナフタレン−1,4−又は
−1,6−ジカルボン酸などのナフタレンジカルボン
酸、ビフェニル−4,4’−ジカルボン酸などのビフェ
ニル−x,x’−ジカルボン酸、ジフェニルアセチレン
−4,4’−ジカルボン酸などのジフェニルアセチレン
−x,x−ジカルボン酸、スチルベン−x,x−ジカル
ボン酸などが挙げられる。
【0022】脂環式ジカルボン酸の好ましい例として
は、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸などのシク
ロヘキサンジカルボン酸が挙げられる。脂肪族ジカルボ
ン酸の好ましい例としては、C3−C19のアルカンジカ
ルボン酸が挙げられ、当該アルカンは直鎖状であっても
分岐状であってもよい。
【0023】上記のポリエステルは、エステル交換反応
により製造される。その出発原料は、ジカルボン酸エス
テルとジオール及び亜鉛塩、カルシウム塩、リチウム
塩、マグネシウム、マンガン塩などの公知のエステル交
換反応用触媒である。生成した中間体は、更に、三酸化
アンチモンやチタニウム塩などの重縮合触媒の存在下で
重縮合に供される。また、ポリエステルの製造は、出発
原料のジカルボン酸とジオールに重縮合触媒を存在させ
て直接または連続的にエステル化反応を行う方法であっ
てもよい。
【0024】シクロオレフィン共重合体含有層(ベース
層)は、ベース層を基準として(単層フィルムの場合は
フィルムの重量を基準として)シクロオレフィン共重合
体を2〜60重量%、好ましくは5〜50重量%、より
好ましくは6〜40重量%含有する。シクロオレフィン
共重合体は、ポリエチレンテレフタレートと均一な混合
体を形成しないことが好ましい。当業者としては、ポリ
エチレンテレフタレートと、それと混合しないシクロオ
レフィン共重合体との混合物を通常の方法で延伸するこ
とは困難であると考えるが、意外にも本発明において、
それが好ましい態様であることを発見したものである。
なお、ベース層中のシクロオレフィン共重合体含有量が
2重量%未満の場合、白色度が70%未満となる。ま
た、ベース層中のシクロオレフィン共重合体含有量が6
0重量%を超えた場合、フィルムの延伸安定性が悪化す
るため、製造コストが高くなる。
【0025】本発明のベース層に使用するシクロオレフ
ィン共重合体は、シクロオレフィンモノマー単位を有す
る。本発明におけるシクロオレフィン共重合体は、シク
ロオレフィン共重合体中シクロオレフィンモノマー単位
を、通常0.1〜100重量%(ただし、100重量%
の場合は、2種以上のシクロオレフィンモノマー単位か
ら成る)、好ましくは10〜99重量%、より好ましく
は50〜95重量%含有する。好ましくはシクロオレフ
ィンモノマーとしては、下記式(I)〜(VI)が例示
される。
【0026】
【化1】
【0027】式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7
及びR8はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜30の
炭化水素基であり、R1〜R8の置換基が結合して環を形
成してもよい。また、式I〜VIの同じ符号において置
換基が同一でも異なってもよい。炭素数1〜30の炭化
水素基としては、炭素数1〜8の直鎖または分岐アルキ
ル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜20の
アラルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭
素数2〜20のアルケニル基(非環状)が例示される。
【0028】必要であれば、下記式(VII)で示され
る単環状オレフィンが共重合されていてもよい。下記式
(VII)で示されるモノマー単位の含有量はシクロオ
レフィンポリマーの重量を基準として、通常0〜45重
量%である。
【0029】
【化2】
【0030】式中nは2〜10である。
【0031】さらに、必要であれば、シクロオレフィン
ポリマーは、下記式(VIII)で示される非環状オレ
フィンモノマーが、好ましくは0〜99重量%で共重合
されているのが好ましい。
【0032】
【化3】
【0033】式中R9、R10、R11及びR12はそれぞれ
独立に水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基である。
炭素数1〜20の炭化水素基としては、炭素数1〜8の
アルキル基または炭素数6〜14のアリール基が例示さ
れる。
【0034】他のシクロオレフィン共重合体としては、
式(I)〜(VI)に示す少なくとも1つのモノマーを
開環重合させ、その後水素添加して得られる。
【0035】本発明において、シクロオレフィン共重合
体は、式(I)〜(VI)に示すシクロオレフィンモノ
マーを少なくとも1つと、式(VIII)に示す非環式
オレフィンモノマーとの共重合体であること、あるい
は、式(I)〜(VI)で示されるモノマー同士の共重
合体であることが好ましい。非環式モノマーとしては、
炭素数2〜20のモノマーで、特に、エチレン、プロピ
レン及び又はブチレンのような炭素数2〜10の直鎖状
非環式オレフィンモノマーが好ましい。シクロオレフィ
ン共重合体中の式(VIII)で示される非環式オレフ
ィンモノマー単位の含有量は、通常99重量%以下、好
ましくは5〜80重量%、好ましくは10〜60重量%
である。
【0036】シクロオレフィン共重合体のシクロオレフ
ィン単位としては、ノルボルネン、テトラシクロドデカ
ン単位を有するのが好ましい。また、共重合単位として
は非環状オレフィンモノマー単位を有するのが好まし
く、特に好ましくはエチレン単位である。特に好ましい
シクロオレフィン共重合体としては、ノルボルネン−エ
チレン共重合体およびテトラシクロドデカン−エチレン
共重合体である。中でもエチレン単位が5〜80重量
%、好ましくは10〜60重量%含有するシクロオレフ
ィン共重合体が特に好ましい。
【0037】シクロオレフィンポリマーは通常−20〜
400℃のガラス転移温度を有するが、本発明で使用す
るシクロオレフィン共重合体は70〜270℃である必
要があり、好ましくは90〜250℃、より好ましくは
110〜220℃である。ガラス転移温度が70℃未満
の場合、ポリマー混合物を押出すことが困難であり、フ
ィルムの製造が困難となる。さらに再生原料を使用した
場合、フィルムが黄変し、所望の白色度が得られない。
また、ガラス転移温度が270℃を超える場合、ポリマ
ーの押出し機内での均一混合が困難となり、フィルムの
特性が不均一となる。
【0038】シクロオレフィン共重合体のデカリン中1
35℃における粘度数(DIN 53728)は、通常
0.1〜200ml/g、好ましくは50〜150ml
/gである。
【0039】シクロオレフィン共重合体は種々に文献に
記載されている単一または複合触媒によって製造でき
る。混合触媒系としては、チタン化合物および/または
バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物を併用した
触媒が東ドイツ特許DD 109224号公報、東ドイ
ツ特許DD 237070号公報に記載されている。ま
た、欧州特許EP−A−0156464号公開公報、欧
州特許EP−A−0283164号公開公報、欧州特許
EP−A−0407870号公開公報、欧州特許EP−
A−0485893号公開公報および欧州特許EP−A
−0503422号公開公報には、可溶性メタロセン錯
体を使用したシクロオレフィン共重合体およびその製造
が記載されている。
【0040】シクロオレフィン共重合体は、フィルム中
に粒状(純粋物)で添加してもよく、また、粒状ポリエ
ステル又はポリエステルパウダーとシクロオレフィン共
重合体を予め混合したマスターバッチを使用して添加し
てもよく、その後押出し機に供給する。押出し機内で混
合を続け、加工温度まで昇温する。シクロオレフィン共
重合体のガラス転移温度より高い温度で押出しを行うの
が好ましい。通常、ガラス転移温度より5℃以上、好ま
しくは10〜180℃、より好ましくは15〜150℃
高い温度で押出しを行う。
【0041】中間層および外層を構成するポリマーとし
ては、原則的にベース層を構成するポリマーとして例示
した上記ポリマーを何れも使用することが出来る。さら
に上記以外の添加物を含有してもよい。外層は好ましく
は、エチレン−2,6−ナフタレート単位およびエチレ
ンテレフタレート単位から成るホモポリマー、コポリマ
ー又はそれらの混合物から成ることが好ましい。この場
合、30重量%以下の範囲でエチレンイソフタレート単
位等の他の成分から成っていてもよい。
【0042】ベース層および他の層は、安定剤や耐ブロ
ッキング剤などの公知の添加剤を含有してもよい。添加
剤はポリマー又はポリマーの混合物が溶融する前に添加
する。安定剤としては、リン系化合物リン酸塩やリン酸
エステル等が例示される。
【0043】耐ブロッキング剤(粒子も含まれる)とし
ては、無機および/または有機粒子が好ましく、具体的
には、炭酸カルシウム、非晶シリカ、タルク、炭酸マグ
ネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、リン酸リチウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネ
シウム、アルミナ、LiF、ジカルボン酸のカルシウ
ム、バリウム、亜鉛またはマンガン塩、カーボンブラッ
ク、二酸化チタン、カオリン、架橋ポリスチレン粒子、
架橋アクリレート粒子などが例示される。
【0044】添加剤として、2種以上の異なる耐ブロッ
キング剤を添加してもよく、また、同じ種類で且つ粒径
が異なる粒子の混合物を添加してもよい。重縮合中のグ
リコール分散系または押出し中マスターバッチを介して
個々の層に添加する粒子を通常量添加する。粒子の含有
量は、好ましくは0〜25重量%である。耐ブロッキン
グ剤に関する詳細は欧州特許EP−A−0602964
号公開公報に記載されている。
【0045】白色度を向上させるために、ベース層また
は他の付加的な層に顔料または粒子を添加してもよい。
添加粒子としては、粒径が0.3〜0.8μm、好まし
くは0.4〜0.7μm硫酸バリウム又は粒径が0.0
5〜0.3μmの二酸化チタンが好ましく使用される。
これらの粒子の添加により、輝度の高い白色度が得られ
る。粒子の添加量は、通常1〜25重量%、好ましくは
1〜20重量%、より好ましくは1〜15重量%であ
る。
【0046】本発明のフィルムは少なくとも1種の難燃
剤を含有する。難燃剤はフィルム製造工程において、マ
スターバッチ法により直接添加される。難燃剤の含有量
は、結晶性熱可塑性樹脂層から成る層に対し、通常0.
5〜30重量%、好ましくは1.0〜20.0重量%で
ある。マスターバッチの調製工程において、難燃剤と熱
可塑性樹脂の重量比は、通常60:40〜10:90で
ある。
【0047】難燃剤としては、臭素化合物、クロロパラ
フィンおよびその他の塩素化合物、三酸化アンチモン、
三水酸化アルミニウムが知られている。しかしながら、
ハロゲンの使用は含ハロゲン副生成物の発生により好ま
しくない。また、これらの難燃剤を含有すると、耐光性
が劣り、さらに火災の際にハロゲン化水素が発生し、好
ましくない。
【0048】本発明で使用する好ましい難燃剤として
は、有機リン化合物が挙げられ、具体的にはカルボキシ
ホスフィン酸およびその無水物やジメチルメチルホスフ
ェートが例示される。
【0049】難燃剤は一般的に加水分解を受けやすい。
そこで、耐加水分解剤を合わせて使用することが好まし
い。耐加水分解剤としては、フェノール系耐加水分解
剤、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属ステ
アリン酸塩、又はアルカリ金属および/またはアルカリ
土類金属炭酸塩が好ましく、これらを2種以上組み合わ
せて使用してもよく、具体的には、ペンタエリスリトー
ルテトラキス−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネートや1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンが例示される。耐加
水分解剤の使用量は通常0.01〜1.0重量%、好ま
しくは0.05〜0.6重量%、より好ましくは0.1
5〜0.3重量%であり、モル量としては500g/モ
ルを超えることが好ましい。
【0050】本発明のフィルムは、単層または多層構造
であってもよい。単層構造の場合、シクロオレフィン共
重合体を含有する層から成る。多層構造の場合、シクロ
オレフィン共重合体を含有する層と他の層から成り、さ
らに中間層を有してもよい。好ましい態様としては、シ
クロオレフィン共重合体を含有するベース層の両面に外
層を有し、さらに片面または両面に中間層を1つ以上有
する構造である。他の態様としては、中間層もシクロオ
レフィン共重合体を含有する構造である。さらに好まし
い態様としては、シクロオレフィン共重合体を含有する
ベース層およびその両面に位置するシクロオレフィン共
重合体を含有する中間層とさらにその両面に位置する外
層の5層から成る構造である。さらに別の好ましい態様
としては、シクロオレフィン共重合体を含有するベース
層およびその両面に位置する中間層とさらにその両面に
位置する外層の5層から成り、中間層または外層がシク
ロオレフィン共重合体を含有する層となっている構造で
ある。外層の少なくとも1つはシクロオレフィン共重合
体を含有するベース層の表面に積層されているか、外層
中に難燃剤が含有されているのが好ましい。
【0051】本発明のポリエステルフィルムの厚さは、
応用する材料の種類により広い範囲を取り得るが、通常
4〜400μm、好ましくは8〜300μm、更に好ま
しくは10〜300μmである。中間層の厚さは、通
常、0.5〜15μm、好ましくは1〜10μm、より
好ましくは1〜8μmであり、複数の中間層を有する場
合はそれぞれ独立に決定することができる。外層の厚さ
は、通常、0.1〜10μm、好ましくは0.2〜5μ
m、より好ましくは0.3〜2μmであり、複数の外層
を有する場合はそれぞれ独立に決定することができる。
ベース層の厚さはポリエステルフィルムの総厚さから上
記の中間層および外層を差引いた厚さであり、種々の厚
さをとることができ、好ましくはベース層のフィルムの
総厚さに対する割合が50〜100%、より好ましくは
70〜90%である。
【0052】他の実施態様としては、外層がポリエチレ
ンナフタレートまたはポリエチレンテレフタレート/ポ
リエチレンナフタレート共重合体から成る。この実施態
様においても、外層を構成するポリエステル樹脂の標準
粘度がベース層を構成するポリエチレンテレフタレート
の標準粘度とほぼ同じであることが好ましい。
【0053】フィルムが2層以上の構成を有する場合、
難燃剤はベース層に含有されていることが好ましいが、
必要であれば外層に含有させてもよい。添加剤の含有量
は、添加剤を含有している層の樹脂重量を基準とする。
さらに、難燃、耐火効果を強めるために、ベース層に公
知の難燃剤をさらに添加してもよい。
【0054】フィルムの製造において、本発明の難燃性
フィルムは、延伸性が良好なため、長手方向および横方
向に破断することなく延伸することができる。さらに、
フィルムの製造工程において、難燃剤に起因するガスの
発生も起こらない。公知の難燃剤は260℃の高温にて
押出しを行う際に分解し、ガスを発生することが知られ
ており、本発明において、この問題点が解決されてい
る。
【0055】本発明のフィルムは、驚くべきことに、そ
の厚さが5〜300μmにおいて、建材、class
B2及びB1、DIN 4102;及びUL 94テス
トに合格する。なお、建材、class B2、DIN
4102(Part 2)は耐炎、耐火テストであ
り、建材、class B1、DIN 4102(Pa
rt 1)は、特に難燃性材料に関する耐炎、耐火テス
トである。及びUL 94テストは熱可塑性材料の垂直
燃焼テストであり、本発明のフィルムが合格するクラス
94 VTM−0は、ブンゼンバーナーの炎を離した後
10秒以上燃焼することなく、30秒後に燻ることな
く、さらに燃焼材料の落下がないことが必要である。さ
らに、マスターバッチ法を使用した予備結晶化および予
備乾燥化ならびに特殊な混合の相乗効果により乾燥機内
での固化が生じず、製造コストが安価でフィルムを製造
できる。
【0056】公知の共押出し法によって製造された多層
フィルムは、十分な難燃性を有する単層フィルムに比較
して難燃剤の必要量が非常に少ないため、単層フィルム
よりも経済的である。
【0057】フィルムの耐熱性は良好で、100℃の循
環熱風器キャビネット内で100時間曝しても、フィル
ムの機械的性質の劣化が認められない。これは予備結晶
化、予備乾燥化、マスターバッチ法および難燃剤の相乗
効果によると考えられる。
【0058】本発明のフィルムは、製造装置環境を汚染
することなく且つ機械的性質が劣化することなくリサイ
クルすることができる。リサイクルされたものの例とし
ては、短期間の販売促進用プラカード、建設用表示板お
よび他の販売促進用の必需品が挙げられる。
【0059】本発明のフィルムはシクロオレフィン共重
合体の種類や含有量を変化させることにより、白色度や
不透明度を正確に制御することができ、白色剤や不透明
剤を添加することにより、その度合いを拡張することが
できる。また、従来のフィルムと比較して、表面粗度は
極めて低く、フィルムのグロス値は高い。さらに、難燃
剤が存在するにもかかわらず、製造工程における再生原
料を添加しても品質に変化がなく、従来の添加剤や難燃
剤を使用した際に認められるような、フィルムの黄変が
生じないという優れた利点を有する。
【0060】フィルムは優れた光学特性を均一に有し、
フィルムの長手方向にも横方向にも縞が発生しない。光
透過率度は通常30%以下で、表面表面グロス(は通常
10以上で、黄変度は低い(フィルムの厚さにもよる
が、250μmのフィルムで45以下、50μmのフィ
ルムで20以下である。
【0061】本発明のフィルムは白色度が非常に高く、
通常70%を超え、好ましくは75%を超え、より好ま
しくは80%を超える。フィルムの不透明度は非常に高
く、通常55%を超え、好ましくは60%を超え、より
好ましくは65%を超える。フィルムのグロス値は非常
に高く、通常80%を超え、好ましくは90%を超え、
より好ましくは100%を超える。なお、本発明におけ
る不透明度とは、ASTM−D 1003−77に記載
された方法で、95%未満、好ましくは75%未満の光
透過率を有するフィルムを不透明フィルムとする。
【0062】本発明のポリエステルフィルムは、ポリエ
ステル及び必要であれば他のポリマー、ならびに、難燃
剤、耐加水分解剤および必要であれば他の添加剤を1.
0〜30重量%含有したものから成り、単層フィルムで
あっても、共押出しによる多層フィルムであってもよ
い。また、フィルムの両表面は同一であっても異なって
いてもよく、例えば、一方の表面は粒子を含有し、他方
の表面は粒子を含有しない表面であってもよい。さら
に、公知の方法により表面をコーティングし、他の機能
を付与してもよい。
【0063】本発明において、難燃剤および必要であれ
ば耐加水分解剤をマスターバッチ法により押出し機に添
加する。これにより、キャリアーである熱可塑性樹脂、
ポリエチレンテレフタレート又は熱可塑性の他のポリマ
ーに難燃剤が十分に分散する。
【0064】マスターバッチ法においては、マスターバ
ッチ内の粒子の粒径や嵩密度と、熱可塑性樹脂の粒子の
粒径や嵩密度とが同様であることが好ましい。これによ
り、均一分散が達成され、均一な安定性が達成できる。
【0065】難燃性フィルムを得るための低コストな製
造方法において、真空乾燥機、流動床乾燥機または固定
床乾燥機のような公知の乾燥機を使用して原料ポリマー
及び他の原料を乾燥する必要がある。ここで重要なこと
は、原料が固化したり熱分解してはいけないことであ
る。通常、100〜170℃の温度で乾燥機を使用する
ため、乾燥機および/または押出し機内の炭化物質の固
まりを除去する必要があるほど難燃性ポリマーは固化し
てしまうため、フィルムの製造が困難となる。真空乾燥
機はもっともおだやかに乾燥を行え、50mbarの減
圧下で30〜130の温度で乾燥することができる。し
かしながら、100〜130℃の温度で、ホッパー内で
滞留時間3〜6時間の後乾燥を行う必要がある。公知の
難燃性ポリマーにおいては、なお、かなりの量のポリマ
ーが固化する。
【0066】そのため、本発明において、難燃剤および
必要であれば耐加水分解剤が含有されているマスターバ
ッチに対して、予備結晶化または予備乾燥化を施すこと
が重要である。この予備乾燥は、マスターバッチを撹拌
しながら減圧下で(通常20〜80mbar、好ましく
は30〜60mbar、より好ましくは40〜50mb
ar)徐々に加熱する。必要であれば上昇して一定とな
った温度で後乾燥してもよい。計量容器からベース層用
および/または外層用ポリマー及び必要であれば他の原
料のブレンドを必要量だけ室温にてマスターバッチに供
給することが好ましい。原料のブレンドの乾燥または滞
留時間の間、マスターバッチ容器内の温度を通常10〜
160℃、好ましくは20〜150℃、より好ましくは
30〜130℃に、徐々に昇温させる。滞留時間は通常
約6時間、好ましくは約5時間、より好ましくは約4時
間であり、通常10〜70rpm、好ましくは15〜6
5rpm、より好ましくは20〜60rpmで撹拌する
ことが好ましい。得られた予備結晶化または予備乾燥し
た原料混合物は、さらに、下向流にある容器内で温度が
通常90〜180℃、好ましくは100〜170℃より
好ましくは110〜160℃で、通常2〜8時間、好ま
しくは3〜7時間、より好ましくは4〜6時間減圧下で
後乾燥する。
【0067】本発明のフィルムは、公知の押出し又は共
押出し法により製造できる。通常、フラットフィルダイ
を介して押出し/共押出して単層または積層体を得、1
つ以上の冷却ロールを使用してフィルムを固化させ、二
軸延伸し、熱固定することによって得られる。必要であ
れば、コロナ処理または火炎処理を施してもよい。
【0068】通常、二軸延伸は連続的に行われる。この
ため、初めに長手方向(長手方向)に延伸し、次いで横
方向に延伸するのが好ましい。これにより分子鎖が配向
する。通常、長手方向の延伸は、延伸比に対応する異な
る回転速度を有するロールを使用して行われ、横手方向
の延伸はテンターフレームを使用して行われる。フィル
ムの強度を増加させるために、横手方向の延伸を長手方
向の延伸後に行うのが好ましい。
【0069】本発明のフィルムの延伸工程において、専
用のテンターフィルムを使用して両方向(長手方向およ
び横方向)に同時二軸延伸することは、充分な白色度や
不透明度が得られないことからあまり実用的ではない。
【0070】延伸時の温度は、所望とするフィルムの物
性によって決定され、広い範囲で選択できる。フィルム
のガラス転移温度(Tg)とすると、通常、長手方向の
延伸は80〜130℃の温度で、横方向の延伸は90〜
150℃温度で行われる。長手方向の延伸比は、通常
2.5:1〜6:1、好ましくは3:1〜5.5:1で
ある。横方向の延伸比は、通常3.0:1〜5.0:
1、好ましくは3.5:1〜4.5:1である。
【0071】続いてフィルムの熱固定が150〜250
℃の温度において0.1〜10秒間行われる。フィルム
は通常の方法で巻き取られる。
【0072】フィルムに他の所望の物性を付与するた
め、熱固定した2軸延伸ポリエステルフィルムの片面ま
たは両面に化学処理、コロナ処理または火炎処理を施し
てもよい。これらの処理は、通常、フィルムの表面張力
が45mN/mとなるような強度で行われる。
【0073】フィルムに他の所望の物性を付与するた
め、片面または両面に、公知のインラインコーティング
により塗布処理を施してもよい。塗布によって形成され
る層によって、磁性層との接着力を強めたり、帯電防止
性や滑り性の改良したり、剥離性を持たせることが出来
る。この様な付加的な層は、横延伸を行う前に水分散剤
を使用したインラインコーティングによって好適に形成
される。
【0074】本発明のフィルムは、その製造工程におい
て発生する再生原料(再生品、スクラップ)をフィルム
の重量に対して好ましくは10〜70重量%含有させる
ことができる。再生原料の添加によって、本発明のフィ
ルムの物性は変化することはなく、高い白色度および高
い不透明性を維持することが出来る。特に、ポリエステ
ルとシクロオレフィン共重合体から成る再生原料の添加
によって、従来のフィルムにおいて見られるような色の
変化が起こらない。
【0075】本発明において、マスターバッチ法を採用
することにより、適切な予備乾燥および/または予備結
晶化を行うことができ、必要であれば少量の耐加水分解
剤を使用することにより、難燃性で、低コストで、乾燥
工程において固化することなく、高温下に曝しても脆化
や破断の生じないフィルムを製造することができる。
【0076】本発明のフィルムは、他のフィルムと比較
して、フィルムの黄変度は測定誤差範囲内において良好
である。さらに、ガスの発生、色素の沈着、難燃剤が不
均一に集中する現象は認められない。またフィルムの光
学的特性や平滑性に優れている。本発明のフィルムは延
伸性に優れているため、高速ラインでフィルムを製造す
ることができる。また、フィルムは低コストで製造でき
る。
【0077】さらに、本発明のフィルムの製造コスト
は、通常の透明フィルムとほぼ同じであり、フィルムの
物性は同じかあるいは改良されている。
【0078】本発明のフィルムは、食品や、光および/
または空気に対して敏感な消費物品の包装に好適であ
る。さらに、ホットスタンピングフォイルのような工業
用仕切り材や、ラベル用フィルムにも好適に使用でき
る。その他、受像紙、印刷紙、磁気記録カードなどにも
応用でき、本発明のフィルムは非常に応用範囲が広い。
【0079】フィルムの加工特性および摩擦特性は優れ
ており、特に巻取り機、メタライザー、印刷機、積層機
等の高速機械において優れた性能を示す。加工特性を示
すパラメーターとして、フィルムの摩擦係数が挙げら
れ、本発明のフィルムの摩擦係数は通常0.6未満であ
る。また、フィルムの巻取り性、フィルムの厚さの均一
性、平坦性、低摩擦係数に影響を及ぼすのはフィルムの
表面粗度である。表面粗度が50〜250nmである場
合、巻取り性をはじめ上記の他の物性が良好となる。な
お、シクロオレフィン共重合体の濃度や製造工程におけ
る各種パラメーターにより、表面粗度は種々変化する。
【0080】本発明のフィルムの特性を下記表1に纏め
て示す。
【0081】
【表1】
【0082】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。尚、本発明における各種
の物性の測定方法は下記のとおりである。
【0083】(1)溶液粘度(SV):溶液粘度(S
V)は、ポリエステル試料のジクロロ酢酸溶液(1重量
%ポリエステル溶液)を使用して測定した。この溶液粘
度と純溶媒の粘度をウベローデ型粘度計により測定し、
両者の比から1を減じ、1000倍した値をSV値とし
た。
【0084】(2)黄変指数:黄変指数(YID)は黄
色方向への色の偏差をDIN 6167に従って測定し
た。黄変指数が5未満の場合は目視により黄変が認めら
れない。
【0085】(3)耐火性、難燃性:耐火性、難燃性
は、建材、class B2、DIN 4102(Pa
rt2);建材、class B1、DIN 4102
(Part 1);及びUL94テストに従い評価し
た。
【0086】(4)摩擦係数:摩擦係数は、製造後14
日後に、DIN53 375に準じて測定した。
【0087】(5)表面張力:表面張力は、“インク
法”によりDIN53 364に準じて測定した。
【0088】(6)表面粗度Ra:フィルムの表面粗度
RaはDIN4768に準じて測定した。カットオフ値
は0.25mmであった。
【0089】(7)白色度および不透明度:白色度およ
び不透明度は「ELREPHO」(Zeiss、Obe
rkochem社製(ドイツ)反射光度計(標準照度C
(2°通常観測))を使用して測定した。不透明度はD
IN53146に基づき、また白色度は下記式1に基づ
いて算出した。
【0090】
【数1】W=RY+3RZ−3RX ただし、Wは白色度、RY、RZ及びRXは、Y、Z及
びXのカラーフィルターを使用した場合の反射ファクタ
ーである。
【0091】白色の基準として、プレスした硫酸バリウ
ムを使用した(DIN 5033、Part 9)。詳
細は、例えば、Hansl Loos著、「Farbm
essung」 (Verlag Beruf und
Schule Itzehoe(1989))に記載
されている。
【0092】(8)光透過度:光透過度はASTM−D
1033−77に基づいて測定した。
【0093】(9)グロス値:グロス値はDIN 67
530に準じて測定した。反射率を、フィルム表面の光
学的特性として測定した。ASTM−D 523−78
及びISO 2813を基準とし、入射角を20°及び
60°とした。所定の入射角で試料の平坦な表面に光線
を照射すると、反射および/または散乱が起こる。光電
検知器に当った光が電気的な比率変数として表示され
る。得られた無次元値は入射角と共に表示される。
【0094】(10)ガラス転移温度:ガラス転移温度
は示差走査熱量計(DSC)を使用し、DIN 737
65に基づいて測定した。DSCにはデュポン社製DS
C 1090を使用し、昇温速度20K/分で、12m
gの試料について測定した。ガラス転移温度Tgは、第
1回目の昇温において測定した。多くの試料において、
段階的なガラス転移が生じる際にエンタルピー緩和(ピ
ーク)が見られる。Tgは、第1回目の昇温において、
熱容量の変化が生じた際のピーク高さの半分に達した時
の温度とした(エンタルピー緩和として認められるピー
クの形状には関係ない)。すべての試料において、第1
回目の昇温過程の熱曲線で、単一のガラス転移温度が認
められた。
【0095】実施例1:ポリエチレンテレフタレートチ
ップ(Mnを触媒とし(Mn濃度:100ppm)エス
テル交換反応により製造した)を150℃で乾燥して残
留水分が100ppm未満とした後、ベース層B用の押
出し機に供給した。これとは別に、シクロオレフィン共
重合体として、Topas 6015(登録商標、Ti
cona社製)をベース層B用の押出し機に供給した。
Topas 6015は2−ノルボルネンとエチレンの
共重合体で、ガラス転移温度が約160度のシクロオレ
フィン共重合体である(W.Hatke著、「COCフ
ィルム」、Kunststoffe 87 (199
7) 1、pp.58−62参照)。シクロオレフィン
共重合体の含有量は、フィルム全体の10重量%であっ
た。
【0096】難燃剤としては、Amagard P 1
045(登録商標、Albright & Wilso
n社製)として販売されているポリエチレンテレフタレ
ート可溶のジメチルメチルホスホネートを使用した。難
燃剤は、マスターバッチ法により添加した。マスターバ
ッチは20重量%の難燃剤と80重量%のポリエチレン
テレフタレート(SV(DCA中)=810)から成っ
ていた。マスターバッチの嵩密度は750kg/m3
あった。
【0097】次いで、得られたシートを、長手方向およ
び横方向に延伸し、総厚さ23μmの白色、不透明単層
フィルムを製造した。ベース層の組成を以下の表2に示
す。
【0098】
【表2】
【0099】フィルムの製造条件を表3に示す。
【0100】
【表3】
【0101】得られたフィルムは所望の優れた操作特性
および加工特性を示した。フィルムの特性について以下
の表11に示す。
【0102】実施例2:ベース層の原料に再生原料を5
0重量%加えた以外は、実施例1と同様の操作によりフ
ィルムを製造した。シクロオレフィン共重合体の含有量
は10重量%とした。ベース層の組成を以下の表4に示
す。フィルムの黄変性を目視において判断したが、以下
の表11に示すように、フィルムの黄変は認められなか
った。
【0103】
【表4】
【0104】実施例3:シクロオレフィン共重合体の含
有量を8重量%とし、フィルムの厚さを96μmに、難
燃剤の量を4重量%に変更した以外は、実施例1と同様
の操作によりフィルムを製造した。ベース層の組成を以
下の表5に示す。フィルムの黄変性を目視において判断
したが、以下の表11に示すように、フィルムの黄変は
認められなかった。
【0105】
【表5】
【0106】実施例4:ベース層の原料に再生原料を5
0重量%加えた以外は、実施例3と同様の操作によりフ
ィルムを製造した。シクロオレフィン共重合体の含有量
は8重量%とし、難燃剤の量を4重量%とした。ベース
層の組成を以下の表6に示す。フィルムの黄変性を目視
において判断したが、以下の表11に示すように、フィ
ルムの黄変は認められなかった。
【0107】
【表6】
【0108】比較例1:前述のドイツ特許DE−A−2
353347号公開公報に記載の実施例1を追試した。
変更した点は、製造工程における再生原料を50重量%
混入させた点である。ベース層Bの組成を以下の表7に
示す。以下の表12に示すようにフィルムの黄変が認め
られた。フィルムの表面粗度は非常に大きく、グロス値
は低いため応用範囲の狭いフィルムであった。これは、
添加ポリマーの使用に起因すると考えられる。
【0109】
【表7】
【0110】比較例2:前述の欧州特許EP−A−03
00060号公開公報に記載の実施例1を追試した。変
更した点は、製造工程における再生原料を50重量%混
入させた点である。ベース層Bの組成を以下の表8に示
す。以下の表12に示すようにフィルムの黄変が認めら
れた。フィルムの表面粗度は非常に大きく、グロス値は
低いため応用範囲の狭いフィルムであった。これは、添
加ポリマーの使用に起因すると考えられる。
【0111】
【表8】
【0112】比較例3:前述の欧州特許EP−A−03
60201号公開公報に記載の実施例1を追試した。変
更した点は、製造工程における再生原料を50重量%混
入させた点である。ベース層Bの組成を以下の表9に示
す。以下の表12に示すようにフィルムの黄変が認めら
れた。フィルムの表面粗度は非常に大きく、グロス値は
低いため応用範囲の狭いフィルムであった。これは、添
加ポリマーの使用に起因すると考えられる。
【0113】
【表9】
【0114】比較例4:前述のドイツ特許DE−A−1
940277号公開公報に記載の実施例1を追試した。
変更した点は、製造工程における再生原料を50重量%
混入させた点である。ベース層Bの組成を以下の表10
に示す。以下の表12に示すようにフィルムの黄変が認
められた。フィルムの表面粗度は非常に大きく、グロス
値は低いため応用範囲の狭いフィルムであった。これ
は、添加ポリマーの使用に起因すると考えられる。
【0115】
【表10】
【0116】
【表11】
【0117】
【表12】
【0118】実施例1〜4及び比較例1〜4で得られた
フィルムを100℃の循環熱風乾燥機中に200時間曝
し、耐熱性について試験した。実施例1〜4のフィルム
においては、機械的性質がほとんど変化せず、脆化の兆
候も認められなかったのに対し、比較例1〜4のフィル
ムにおいては、肉眼でも明らかなクラックが生じ、フィ
ルムを折曲げた際に破損した。
【0119】実施例1〜4のフィルムでは、DIN 4
102(Part 1、Part2)のclass B
1及びB2試験ならびにUL−94試験に合格したが、
比較例1〜4のフィルムではこれらの試験を満足するこ
とができなかった。
【0120】
【発明の効果】本発明の白色二軸延伸ポリエステルフィ
ルムは、グロス値が高く、製造が容易で、製造コストが
低く、フィルムの特性を変化させることなく製造工程に
おける再生原料を配合して再利用することができ、その
工業的価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/00 ZAB C08L 67/00 ZAB //(C08L 67/00 (C08L 67/00 65:00) 65:00) (72)発明者 ヘルベルト・パイフェル ドイツ連邦共和国、ディー−55126 マイ ンツ、トイリンゲルストラッセ、26 (72)発明者 クラウス・オーベルラエンデル ドイツ連邦共和国、ディー−65207 ヴィ ースバーデン、フォル・デム・ヴァルド、 7 (72)発明者 ゴットフリート・ヒルケルト ドイツ連邦共和国、ザウルハイム、55291、 シュエッツェンストラッセ 12

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層から成る白色二軸延伸ポ
    リエステルフィルムであって、当該フィルムは少なくと
    もベース層から成り、当該ベース層はポリエステルと、
    ベース層の重量に対し2〜60重量%のシクロオレフィ
    ン共重合体とから成り、当該シクロオレフィン共重合体
    のガラス転移温度が70〜270℃であり、上記フィル
    ムは少なくとも1種の難燃剤を含有することを特徴とす
    るポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 前記シクロオレフィン共重合体が、ポリ
    ノルボルネン単位、ポリジメチルオクタヒドロナフタレ
    ン単位、ポリシクロペンテン単位、又はポリ(5−メチ
    ル)ノルボルネン単位を有する請求項1に記載のポリエ
    ステルフィルム。
  3. 【請求項3】 シクロオレフィン共重合体のガラス転移
    温度が90〜250℃である請求項1又は2に記載のポ
    リエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 シクロオレフィン共重合体のガラス転移
    温度が110〜220℃である請求項1又は2に記載の
    ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 難燃剤の含有量が、難燃剤を含有する層
    に対して0.5〜30重量%である請求項1〜4の何れ
    かに記載のポリエステルフィルム。
  6. 【請求項6】 難燃剤の含有量が、難燃剤を含有する層
    に対して1〜20重量%である請求項1〜4の何れかに
    記載のポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】 難燃剤が有機リン化合物である請求項1
    〜6の何れかに記載のフィルム。
  8. 【請求項8】 難燃剤がポリエチレンテレフタレートに
    可溶な有機リン化合物である請求項7に記載のフィル
    ム。
  9. 【請求項9】 フィルムの白色度が70%を超える請求
    項1〜8の何れかに記載のポリエステルフィルム。
  10. 【請求項10】 フィルムの不透明度が55%を超える
    請求項1〜9の何れかに記載のポリエステルフィルム。
  11. 【請求項11】 フィルムのグロス値が80%を超える
    請求項1〜10の何れかに記載のフィルム。
  12. 【請求項12】 更に、ベース層の重量に対し0.5〜
    25重量%の割合で、微細気泡を生じさせる物質および
    /または白色フィラー及び/又は白色顔料を含有する請
    求項1〜11の何れかに記載のポリエステルフィルム。
  13. 【請求項13】 難燃剤が2−カルボキシエチル(メチ
    ル)ホスフィン酸のビスグリコールエステル又はその環
    状無水物、または2−メチル−2,5−ジオキソ−2,
    2−オキソフォスフォランである請求項1〜12の何れ
    かに記載のポリエステルフィルム。
  14. 【請求項14】 更に、ベース層上に1つの外層を有す
    る請求項1〜13の何れかに記載のポリエステルフィル
    ム。
  15. 【請求項15】 難燃剤が外層中に存在する請求項14
    に記載のポリエステルフィルム。
  16. 【請求項16】 ベース層と外層の間に中間層を有する
    請求項14又は15に記載のポリエステルフィルム。
  17. 【請求項17】 フィルムが、シクロオレフィン共重合
    体を含有するベース層のみから成る請求項1〜13の何
    れかに記載のフィルム。
  18. 【請求項18】 少なくとも1層から成る白色二軸延伸
    ポリエステルフィルムであって、当該フィルムは少なく
    ともベース層から成り、当該ベース層はポリエステル
    と、ベース層の重量に対し2〜60重量%のシクロオレ
    フィン共重合体とから成り、フィルムの不透明度が60
    %を超え、フィルムは少なくとも1種の難燃剤を難燃剤
    を含有する層に対して1〜20重量%含有することを特
    徴とするポリエステルフィルム。
  19. 【請求項19】 少なくとも1層から成る白色二軸延伸
    ポリエステルフィルムであって、当該フィルムは少なく
    ともベース層から成り、当該ベース層はポリエステル
    と、ベース層の重量に対し2〜60重量%のシクロオレ
    フィン共重合体とから成り、フィルムの白色度が70%
    を超え、フィルムは少なくとも1種の難燃剤を難燃剤を
    含有する層に対して1〜20重量%含有することを特徴
    とするポリエステルフィルム。
  20. 【請求項20】 少なくとも1層から成る白色二軸延伸
    ポリエステルフィルムであって、当該フィルムは少なく
    ともベース層から成り、当該ベース層はポリエステル
    と、ベース層の重量に対し2〜60重量%のシクロオレ
    フィン共重合体とから成り、フィルムのグロス値が80
    %を超え、フィルムは少なくとも1種の難燃剤を難燃剤
    を含有する層に対して1〜20重量%含有することを特
    徴とするポリエステルフィルム。
JP2001054120A 2000-02-28 2001-02-28 白色二軸延伸ポリエステルフィルム Withdrawn JP2001240686A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10009295.0 2000-02-28
DE10009295A DE10009295A1 (de) 2000-02-28 2000-02-28 Weisse, biaxial orientierte, schwer entflammbare Polyesterfolie mit Cycloolefincopolymer, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001240686A true JP2001240686A (ja) 2001-09-04

Family

ID=7632668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001054120A Withdrawn JP2001240686A (ja) 2000-02-28 2001-02-28 白色二軸延伸ポリエステルフィルム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6635340B2 (ja)
EP (1) EP1132425B1 (ja)
JP (1) JP2001240686A (ja)
KR (1) KR20010085666A (ja)
DE (2) DE10009295A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008149757A1 (ja) * 2007-06-07 2008-12-11 Toray Industries, Inc. 白色ポリエステルフィルムおよびそれを用いた面光源
JP2009516049A (ja) * 2005-11-18 2009-04-16 エスケイシー・カンパニー・リミテッド 白色の多孔性単層ポリエステルフィルム及びその製造方法
JP2015151476A (ja) * 2014-02-15 2015-08-24 三菱樹脂株式会社 白色難燃性ポリエステルフィルム
JP2015151477A (ja) * 2014-02-15 2015-08-24 三菱樹脂株式会社 白色難燃性ポリエステルフィルム

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19932384A1 (de) * 1999-07-14 2001-01-18 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Weiße, biaxial orientierte Polyesterfolie mit Cycloolefincopolymer (COC), Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10009286A1 (de) * 2000-02-28 2001-08-30 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Weisse, biaxial orientierte, schwer entflammbare und UV-stabilisierte Polyesterfolie mit Cycloolefincopolymer, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10011652A1 (de) * 2000-03-10 2001-09-13 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Biaxial orientierte Polyesterfolie mit hohem Weißgrad, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10022306A1 (de) * 2000-05-09 2001-11-29 Trespaphan Gmbh Transparente biaxial orientierte Polyolefinfolie mit verbesserten Hafteigenschaften
DE10022942A1 (de) * 2000-05-11 2001-11-15 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Weisse, zumindest einseitig matte, biaxial orientierte Polyesterfolie mit Cycloolefincopolymer, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10026177A1 (de) * 2000-05-26 2001-11-29 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Weiße, hochglänzende Polyesterfolie enthaltend Cycloolefincopolymer (COC), Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10030235A1 (de) * 2000-06-20 2002-01-03 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Weiße, siegelfähige, thermoformbare, biaxial orientierte und koextrudierte Polyesterfolie mit Cycloolefincopolymer, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10035328A1 (de) * 2000-07-20 2002-01-31 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Opake Polyesterfolie enthaltend Cycloolefincopolymer (COC) mit guter Oberflächenhaftung, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10224516A1 (de) * 2002-05-31 2003-12-11 Etifix Etiketten Gmbh Etikettenrolle
DE10352432A1 (de) * 2003-11-10 2005-06-09 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Weiße, heißsiegelbare, peelfähige Polyesterfolie, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
US20050119359A1 (en) * 2003-12-02 2005-06-02 Shelby Marcus D. Void-containing polyester shrink film
US20070004813A1 (en) * 2004-09-16 2007-01-04 Eastman Chemical Company Compositions for the preparation of void-containing articles
WO2006041199A1 (ja) * 2004-10-13 2006-04-20 Teijin Dupont Films Japan Limited 色素増感型太陽電池用積層体、色素増感型太陽電池用電極およびその製造方法
US20060110613A1 (en) * 2004-11-24 2006-05-25 Toray Plastics (America), Inc. Flame retardant metallized polyester films having anti-dripping properties
US20060121219A1 (en) * 2004-12-07 2006-06-08 Eastman Chemical Co. Void-containing polyester shrink film with improved density retention
US20100019410A1 (en) * 2005-12-09 2010-01-28 Scivax Corporation Resin for Thermal Imprinting
CN102269831B (zh) * 2006-10-27 2013-09-18 东丽株式会社 光反射板用白色聚酯膜
GB0710331D0 (en) * 2007-05-30 2007-07-11 Bioquell Uk Ltd Improved in or relating to methods of decontaminating enclosed spaces
KR20090009107A (ko) * 2007-07-19 2009-01-22 도레이 카부시키가이샤 백색 폴리에스테르필름
US20090227735A1 (en) * 2008-03-07 2009-09-10 Eastman Chemical Company Miscible polyester blends and shrinkable films prepared therefrom
US10329393B2 (en) 2012-12-12 2019-06-25 Eastman Chemical Company Copolysters plasticized with polymeric plasticizer for shrink film applications
CN109410739A (zh) * 2018-10-08 2019-03-01 深圳昌茂粘胶新材料有限公司 一种磷氮系环保阻燃电镀聚酯薄膜电子标签材料及其制备方法
JP7306569B2 (ja) * 2020-03-25 2023-07-11 東洋紡株式会社 難燃性二軸配向ポリエステルフィルム

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1415686A (en) 1972-10-24 1975-11-26 Ici Ltd Voided films
DE2346787C3 (de) 1973-09-17 1980-05-08 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Schwer entflammbare lineare Polyester, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
US4614778A (en) * 1984-02-03 1986-09-30 Hirokazu Kajiura Random copolymer
DE3518277A1 (de) * 1984-10-06 1986-04-10 Hüls AG, 4370 Marl Thermoplastische massen auf basis von polyphenylenethern und polyoctenylenen sowie verfahren zu ihrer herstellung
GB8504096D0 (en) * 1985-02-18 1985-03-20 Ici Plc Polyester polyols
US5179171A (en) * 1985-05-24 1993-01-12 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Random copolymer, and process for production thereof
DE3521388A1 (de) * 1985-06-14 1986-12-18 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Thermoplastische formmassen mit flammwidrigen eigenschaften
JPH0717777B2 (ja) 1987-02-05 1995-03-01 ダイアホイルヘキスト株式会社 微細気泡含有ポリエステルフイルム
JPH0622962B2 (ja) 1988-09-19 1994-03-30 ダイアホイルヘキスト株式会社 積層フィルム
DE68911116T2 (de) 1988-12-21 1994-05-26 Mitsui Petrochemical Ind Feuerhemmende Cycloolefinpolymer-Zusammensetzung.
JP3131466B2 (ja) * 1991-07-02 2001-01-31 ユニチカ株式会社 軽量化ポリエステルフィルム及びその製造方法
JPH05154972A (ja) * 1991-07-02 1993-06-22 Unitika Ltd 粗面化フィルムおよびその製造方法
JPH05140349A (ja) * 1991-11-15 1993-06-08 Unitika Ltd 軽量化ポリエステルフイルム及びその製造方法
JPH05230253A (ja) * 1992-02-19 1993-09-07 Unitika Ltd 軽量化ポリエステルフィルム及びその製造方法
US5399428A (en) * 1994-03-11 1995-03-21 Monsanto Company Flame retardant polyester copolymers
DE19540277B4 (de) 1994-11-02 2007-04-19 Toyo Boseki K.K. Folie mit feinen Hohlräumen und Verfahren zu deren Herstellung
EP1110716A3 (en) 1996-03-12 2001-08-22 Mitsubishi Polyester Film Corporation Laminated polyester film
DE19643280A1 (de) 1996-10-21 1998-04-23 Basf Ag Flammgeschützte Formmassen
JPH1135717A (ja) * 1997-07-22 1999-02-09 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 微多孔性ポリエステル系樹脂フィルム
DE19739852B4 (de) * 1997-09-11 2006-03-16 Zimmer Ag Verfahren zur Herstellung von flammfesten Polyestern
DE10012137A1 (de) * 2000-03-13 2001-09-20 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Biaxial orientierte Polyesterfolie enthaltend ein Cycloolefincopolymer, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009516049A (ja) * 2005-11-18 2009-04-16 エスケイシー・カンパニー・リミテッド 白色の多孔性単層ポリエステルフィルム及びその製造方法
WO2008149757A1 (ja) * 2007-06-07 2008-12-11 Toray Industries, Inc. 白色ポリエステルフィルムおよびそれを用いた面光源
US8709589B2 (en) 2007-06-07 2014-04-29 Toray Industries, Inc. White polyester film and surface light source therewith
JP2015151476A (ja) * 2014-02-15 2015-08-24 三菱樹脂株式会社 白色難燃性ポリエステルフィルム
JP2015151477A (ja) * 2014-02-15 2015-08-24 三菱樹脂株式会社 白色難燃性ポリエステルフィルム

Also Published As

Publication number Publication date
EP1132425B1 (de) 2005-01-26
DE10009295A1 (de) 2001-08-30
EP1132425A1 (de) 2001-09-12
DE50105158D1 (de) 2005-03-03
KR20010085666A (ko) 2001-09-07
US6635340B2 (en) 2003-10-21
US20020115760A1 (en) 2002-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001240686A (ja) 白色二軸延伸ポリエステルフィルム
JP2001279003A (ja) 白色二軸延伸ポリエステルフィルム
JP2001064492A (ja) 白色二軸延伸ポリエステルフィルム
JP2001288284A (ja) 白色二軸延伸ポリエステルフィルム
JP2001294735A (ja) 乳白色二軸延伸ポリエステルフィルム
JP2001288350A (ja) 高白色度二軸延伸ポリエステルフィルム
US6841222B2 (en) White, sealable, flame-retardant, biaxially oriented polyester film, its use and process for its production
US20030068511A1 (en) Transparent, multilayer, biaxially oriented polyester film, and process for its production
JP4202466B2 (ja) 酸素ガス高遮断性透明積層ポリエステルフィルム及びその製造方法ならびに包装材
JP2003535732A (ja) シクロオレフィン共重合体を含有し、シール性および熱成型性を有する二軸延伸共押出白色ポリエステルフィルム及びその製造方法ならびにその使用
JP2003524541A (ja) 耐紫外線性および難燃性を有する共押出艶消しポリエステルフィルムおよびその使用ならびにその製造方法
JP2003534948A (ja) 二軸延伸白色高グロスフィルム及びその製造方法ならびにその使用
JP2003520149A (ja) 難燃性共押出艶消しポリエステルフィルム及びその使用ならびにその製造方法
JP2003532562A (ja) 二軸延伸白色フィルムおよびその製造方法ならびにその使用
JP2004504459A (ja) シクロオレフィン共重合体を含有し、良好な接着性を有する不透明ポリエステルフィルム及びその製造方法ならびにその使用
JPH11314337A (ja) 用途に応じた表面形態を有する二軸延伸積層ポリエステルフィルム及びその使用ならびにその製造方法
JP2000141575A (ja) 酸素ガス高バリア―性二軸配向ポリエステルフィルムから成る積層フィルム及びその製造方法ならびにその使用
US20030091843A1 (en) Hydrolysis-resistant, transparent, amorphous film made from a crystallizable thermoplastic, and process for its production
JP2003528747A (ja) シール性および難燃性を有する透明ポリエステルフィルム及びその使用ならびにその製造方法
US20030118817A1 (en) Sealable, flame-resistant, co-extruded, biaxially oriented foil that is mat on one side and a method for producing and using same
JP2002120345A (ja) 二軸延伸ポリエステルフィルム及びその製造方法
JP2002103547A (ja) 透明二軸延伸ポリエステルフィルム及びその製造方法
JPH11314331A (ja) メタル層との接着性が改良された酸素ガス高遮断性透明積層ポリエステルフィルム及びその使用ならびに製造方法
JP2003527470A (ja) 結晶性熱可塑性樹脂から成り熱成型可能で難燃性を有する透明延伸フィルム及びその使用ならびにその製造方法
JPH11320796A (ja) 付加機能を有する酸素ガス高遮断性透明二軸延伸積層ポリエステルフィルム及びその使用ならびに製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513