JP2001216033A - 電源供給制御装置および電源供給制御方法 - Google Patents

電源供給制御装置および電源供給制御方法

Info

Publication number
JP2001216033A
JP2001216033A JP2000025572A JP2000025572A JP2001216033A JP 2001216033 A JP2001216033 A JP 2001216033A JP 2000025572 A JP2000025572 A JP 2000025572A JP 2000025572 A JP2000025572 A JP 2000025572A JP 2001216033 A JP2001216033 A JP 2001216033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
semiconductor switch
voltage
fet
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000025572A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunzo Oshima
俊藏 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2000025572A priority Critical patent/JP2001216033A/ja
Priority to EP01300836A priority patent/EP1122871B1/en
Priority to DE60110475T priority patent/DE60110475T2/de
Priority to US09/774,704 priority patent/US6369556B2/en
Publication of JP2001216033A publication Critical patent/JP2001216033A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/08Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage
    • H03K17/082Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage by feedback from the output to the control circuit
    • H03K17/0822Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage by feedback from the output to the control circuit in field-effect transistor switches
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0003Details of control, feedback or regulation circuits
    • H02M1/0009Devices or circuits for detecting current in a converter
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/08Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage
    • H03K2017/0806Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage against excessive temperature

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)
  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の熱損失を抑え、不完全短絡(レアショ
ート)発生時の異常電流に対しても高速応答を可能とし
た電源供給制御装置および電源供給制御方法を提供す
る。 【解決手段】 電源101から負荷102への電力供給
を半導体スイッチQAによってスイッチング制御する際
に、基準電流生成手段(R11,Q2,Q3)によって
基準電流を生成し、基準電圧生成手段(QB)により該
基準電流に基づき基準電圧(VDSB )を生成し、半導体
スイッチQAの端子間電圧(VDSA )と基準電圧との差
を検出手段CMP1によって検出し、制御手段111に
より該検出された端子間電圧(VDSA )と基準電圧(V
DSB )との差に応じて半導体スイッチQAをオン/オフ
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電源供給制御装置お
よび電源供給制御方法に関し、より詳しくは、制御信号
に応じてスイッチング制御により、電源から負荷への電
力供給を制御する半導体スイッチを備えた電源供給制御
装置および電源供給制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体スイッチを備えた電源供給
制御装置としては、例えば図8に示すようなものがあ
る。本従来例の電源供給制御装置は、自動車においてバ
ッテリからの電源を選択的に各負荷に供給して、負荷へ
の電力供給を制御する装置である。
【0003】同図において、本従来例の電源供給制御装
置は、電源101の出力電圧VBをヘッドライトやパワ
ーウィンドウの駆動モータ等々の負荷102に供給する
経路にシャント抵抗RSおよびサーマルFETQFのド
レインD−ソースSを直列接続した構成である。また、
シャント抵抗RSを流れる電流を検出してハードウェア
回路によりサーマルFETQFの駆動を制御するドライ
バ901と、ドライバ901でモニタした電流値に基づ
いてサーマルFETQFの駆動信号をオン/オフ制御す
るA/D変換器902およびマイコン(CPU)903
とを備えている。
【0004】半導体スイッチとしてのサーマルFETQ
Fは、図示しない温度センサを内蔵してサーマルFET
QFが規定以上の温度まで上昇した場合には、内蔵する
ゲート遮断回路によってサーマルFETQFを強制的に
オフ制御する過熱遮断機能を備えている。また、図中の
RGは抵抗であり、ZD1はゲートG−ソースS間を1
2[V]に保ってゲートGに過電圧が印加されようとし
た場合にこれをバイパスさせるツェナーダイオードであ
る。
【0005】また、本従来例の電源供給制御装置では、
負荷102またはサーマルFETQFのドレインD−ソ
ースS間における過電流に対する保護機能をも備えてい
る。即ち、ドライバ901は、電流モニタ回路としての
差動増幅器911,913と、電流制限回路としての差
動増幅器912と、チャージポンプ回路915と、マイ
コン903からのオン/オフ制御信号および電流制限回
路からの過電流判定結果に基づき、抵抗RGを介してサ
ーマルFETQFのゲートGを駆動する駆動回路914
を備えて構成されている。
【0006】シャント抵抗RSの電圧降下に基づき差動
増幅器912を介して、電流が判定値(上限)を超えた
として過電流が検出された場合には、駆動回路914に
よってサーマルFETQFをオフ動作とし、その後電流
が低下して判定値(下限)を下回ったらサーマルFET
QFをオン動作させる。
【0007】一方、マイコン903は、電流モニタ回路
(差動増幅器911,913)を介して電流を常時モニ
タしており、正常値を上回る異常電流が流れていれば、
サーマルFETQFの駆動信号をオフすることによりサ
ーマルFETQFをオフ動作させる。なお、マイコン9
03からオフ制御の駆動信号が出力される前に、サーマ
ルFETQFの温度が規定値を超えていれば、過熱遮断
機能によってサーマルFETQFはオフ動作となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電源供給制御装置にあっては、電流検出を行うため
に電力の供給経路に直列接続されるシャント抵抗RSを
必要とした構成であり、近年のサーマルFETQFのオ
ン抵抗の低減に伴う負荷の大電流化により、シャント抵
抗の熱損失が無視できないという問題点がある。
【0009】また、上述の過熱遮断機能や過電流制限回
路は、負荷102や配線にほぼ完全な短絡状態が発生し
て大電流が流れる場合には機能するが、ある程度の短絡
抵抗を持つ不完全短絡などのレアショートが発生して小
さい短絡電流が流れた場合には機能せず、電流のモニタ
回路を介してマイコン903により異常電流を検出して
サーマルFETQFをオフ制御するしかなく、このよう
な異常電流に対するマイコン制御による応答性が悪いと
いう事情もあった。
【0010】また、シャント抵抗RS、マイコン903
等が必要であるため、大きな実装スペースが必要であ
り、またこれらの比較的高価な部品により装置コストが
高くなってしまうという問題点もある。
【0011】本発明の目的は、上記従来の問題点や事情
を解決することにあり、電流検出を行うために電力の供
給経路に直列接続されるシャント抵抗を不要として装置
の熱損失を抑え、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短絡
などのレアショートが発生した場合の異常電流に対して
も高速応答を可能とし、集積化が容易で安価な電源供給
制御装置および電源供給制御方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の請求項1に係る電源供給制御装置は、制御
信号入力端子へ供給される制御信号に応じてスイッチン
グ制御され電源から負荷への電力供給を制御する半導体
スイッチと、基準電流を生成する基準電流生成手段と、
前記基準電流に基づき基準電圧を生成する基準電圧生成
手段と、前記半導体スイッチの端子間電圧と前記基準電
圧との差を検出する検出手段と、検出された端子間電圧
と基準電圧との差に応じて前記半導体スイッチをオン/
オフ制御する制御手段とを具備するものである。
【0013】また、請求項2に係る電源供給制御装置
は、請求項1に記載の電源供給制御装置において、前記
基準電圧生成手段は、前記制御信号に応じてスイッチン
グ制御される第2半導体スイッチを備え、該第2半導体
スイッチと前記基準電流生成手段とを直列接続した回路
は、前記半導体スイッチおよび前記負荷に並列接続さ
れ、前記第2半導体スイッチの端子間電圧を前記基準電
圧として生成するものである。
【0014】また、請求項3に係る電源供給制御装置
は、請求項1または2に記載の電源供給制御装置におい
て、前記基準電流生成手段は、前記電源の出力電圧に依
存した基準電流を生成するものである。
【0015】また、請求項4に係る電源供給制御装置
は、請求項1または2に記載の電源供給制御装置におい
て、前記基準電流生成手段を、定電流源としたものであ
る。
【0016】また、請求項5に係る電源供給制御装置
は、請求項1、2、3または4に記載の電源供給制御装
置において、前記基準電圧生成手段の基準電圧が持つ電
圧特性を、前記半導体スイッチおよび前記負荷に正常動
作範囲での最大電流を超える目標電流が流れる状態にお
ける電圧特性とほぼ等価としたものである。
【0017】また、請求項6に係る電源供給制御装置
は、請求項2、3、4または5に記載の電源供給制御装
置において、前記半導体スイッチと前記第2半導体スイ
ッチは、オフ状態からオン状態へ遷移する際の端子間電
圧の過渡的な電圧特性について等価な特性を持つもので
ある。
【0018】また、請求項7に係る電源供給制御装置
は、請求項1、2、3、4、5または6に記載の電源供
給制御装置において、前記半導体スイッチが過熱した場
合に該半導体スイッチをオフ制御して保護する過熱保護
手段を具備するものである。
【0019】また、請求項8に係る電源供給制御装置
は、請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の電
源供給制御装置において、前記半導体スイッチ、前記基
準電圧生成手段、前記検出手段、前記制御手段、前記第
2基準電圧生成手段または前記過熱保護手段は、同一チ
ップ上に形成されるものである。
【0020】また、請求項9に係る電源供給制御装置
は、請求項8に記載の電源供給制御装置において、前記
基準電流生成手段は、前記チップ外部に設置されるもの
である。
【0021】また、請求項10に係る電源供給制御装置
は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に
記載の電源供給制御装置において、前記半導体スイッチ
がオン状態となった後の一定期間、前記制御手段による
前記半導体スイッチのオン/オフ制御を禁止する禁止手
段を具備するものである。
【0022】また、請求項11に係る電源供給制御装置
は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または
10に記載の電源供給制御装置において、前記制御手段
による前記半導体スイッチのオン/オフ制御回数を積算
し、該制御回数が所定回数に達したときに前記半導体ス
イッチをオフ制御する回数制御手段を具備するものであ
る。
【0023】さらに、請求項12に係る電源供給制御方
法は、制御信号入力端子へ供給される制御信号に応じて
スイッチング制御され電源から負荷への電力供給を制御
する半導体スイッチを備えた電源供給制御装置の電源供
給制御方法において、基準電流を生成する基準電流生成
ステップと、前記基準電流に基づき基準電圧を生成する
基準電圧生成ステップと、前記半導体スイッチの端子間
電圧と前記基準電圧との差を検出する検出ステップと、
検出された端子間電圧と基準電圧との差に応じて前記半
導体スイッチをオン/オフ制御する制御ステップとを具
備するものである。
【0024】本発明の請求項1、2、3、4、5、6、
7に係る電源供給制御装置および請求項12に係る電源
供給制御方法では、電源から負荷への電力供給を半導体
スイッチによってスイッチング制御する際に、基準電流
生成手段(基準電流生成ステップ)により基準電流を生
成し、基準電圧生成手段(基準電圧生成ステップ)によ
り基準電圧を基準電流に基づき生成して、半導体スイッ
チの端子間電圧と基準電圧との差を検出手段(検出ステ
ップ)によって検出し、制御手段(制御ステップ)によ
り該検出された端子間電圧と基準電圧との差に応じて半
導体スイッチをオン/オフ制御する。
【0025】ここで、半導体スイッチ(並びに、後述の
第2半導体スイッチおよび第3半導体スイッチ)には、
電界効果型トランジスタ(FET:Field-Effect Trans
istor)や静電誘導型トランジスタ(SIT:Static In
ducted Transistor)、或いは、エミッタスイッチド・
サイリスタ(EST)、MOS制御サイリスタ(MC
T)等のMOS複合型デバイスやIGBT(Insulated
Gate Bipolar Transistor)等の他の絶縁ゲート型パワ
ーデバイス等のスイッチング素子が該当する。なお、こ
れらのスイッチング素子はnチャネル型、pチャネル型
の何れであってもかまわない。
【0026】特に、請求項2に係る電源供給制御装置で
は、基準電圧生成手段を、制御信号に応じてスイッチン
グ制御される第2半導体スイッチを備えて構成し、該第
2半導体スイッチと基準電流生成手段とを直列接続した
回路を、半導体スイッチおよび負荷に並列に接続して構
成し、第2半導体スイッチの端子間電圧を基準電圧とし
て生成するのが望ましく、基準電流生成手段を、請求項
3に係る電源供給制御装置のように、電源の出力電圧に
依存した基準電流を生成するものとしたり、請求項4に
係る電源供給制御装置のように、定電流源とするのが望
ましい。
【0027】また、請求項5に係る電源供給制御装置で
は、基準電圧生成手段における基準電圧が持つ電圧特性
を、半導体スイッチおよび負荷に正常動作範囲での最大
電流を超える目標電流が流れる状態における電圧特性と
ほぼ等価とするのが望ましく、また、請求項6に係る電
源供給制御装置では、半導体スイッチと第2半導体スイ
ッチは、オフ状態からオン状態へ遷移する際の端子間電
圧の過渡的な電圧特性について等価な特性を持つのが望
ましい。
【0028】半導体スイッチとして例えばFETを使用
した場合、電力供給経路の一部を成すFETの端子間電
圧(ドレイン−ソース間電圧)は、オフ状態からオン状
態へ遷移する際の(例えば、nチャネル型FETの場合
の立ち下がり)電圧特性において、電力供給経路および
負荷の状態、即ち、経路が持つ配線インダクタンス並び
に配線抵抗および短絡抵抗に基づく時定数に応じて変化
する。例えば、短絡が発生していない通常動作では所定
電圧以下に速やかに収れんするが、完全短絡が発生して
いる場合には該所定電圧以下にならない。また、ある程
度の短絡抵抗を持つ不完全短絡が発生している場合に
は、該所定電圧に収れんするものの収れんするまでに長
い時間を要する。
【0029】本発明は、このような半導体スイッチにお
けるオフ状態からオン状態に遷移する際の過渡的な半導
体スイッチの電圧特性を利用している。つまり、半導体
スイッチの端子間電圧と基準電圧生成手段(基準電圧生
成ステップ)によって生成された基準電圧との差を検出
することによって、電力供給経路の一部を成す半導体ス
イッチの端子間電圧(即ち、電力供給経路の電流)が正
常状態から逸脱している程度を判定するものである。す
なわち、基準電圧が持つ電圧特性を負荷に正常動作範囲
での最大電流を超える目標電流が流れる状態における電
圧特性と極力等価となるように設定すれば、検出手段
(検出ステップ)によって過大電流を検出することがで
きる。
【0030】したがって、電流検出を行うために電力の
供給経路に直列接続される従来のようなシャント抵抗を
不要として装置の熱損失を抑えることができ、また、完
全短絡による過電流のみならず、ある程度の短絡抵抗を
持つ不完全短絡などのレアショートが発生した場合の異
常電流をもハードウェア回路またはマイコン等のプログ
ラム処理によって連続的に検出可能である。さらに、シ
ャント抵抗を用いずに過電流の検出が可能であり、特に
半導体スイッチのオン/オフ制御をハードウェア回路で
構成した場合はマイコンも不要であるため、実装スペー
スを縮小できるとともに、装置コストを大幅に削減可能
である。
【0031】特に、請求項7に係る電源供給制御装置の
ように、半導体スイッチが過熱した場合に該半導体スイ
ッチをオフ制御して保護する過熱保護手段を備える場合
には、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短絡が発生した
とき、制御手段により、半導体スイッチのオン/オフ制
御を繰り返し行って電流を大きく変動させ、半導体スイ
ッチの周期的な発熱作用によって過熱保護手段による半
導体スイッチの遮断を速めることができる。とりわけ電
源供給制御装置によれば、従来マイコン等のプログラム
処理によってしか行えなかった不完全短絡(レアショー
ト)発生時の異常電流に対して、マイコン等の外部から
の制御無しに電源供給制御装置自身のハードウェア回路
のみによる対処が可能であり、回路のシンプル化、並び
にそれによるコスト低減を実現できる。
【0032】また、請求項8に係る電源供給制御装置で
は、半導体スイッチ、第2半導体スイッチを含む基準電
圧生成手段、検出手段、制御手段、第2基準電圧生成手
段または過熱保護手段を、同一チップ上に形成するのが
望ましく、請求項9に係る電源供給制御装置では、基準
電流生成手段を該チップ外部に設置するのが望ましい。
このように同一チップ上で集積化することにより、装置
の回路構成を小型化でき、実装スペースを縮小できると
ともに、装置コストを削減できる。また、本発明の電流
検出手法は、検出手段による半導体スイッチの端子間電
圧と基準電圧との差の検出によって行われることから、
同一チップ上に半導体スイッチおよび第2半導体スイッ
チを形成することにより、電流検出における同相的誤差
要因、即ち電源電圧、温度ドリフトやロット間のバラツ
キによる影響を除去(削減)することができる。さら
に、基準電流生成手段をチップ外部に設置することによ
り、基準電圧(基準電流)へのチップの温度変化の影響
を受け難くすることができ、高精度の電流検出を実現す
ることが可能となる。
【0033】なお、半導体スイッチの電源側端子および
制御信号入力端子と、基準電圧生成手段の第2半導体ス
イッチの電源側端子および制御信号入力端子とをそれぞ
れ互いに接続し、第2半導体スイッチの負荷側端子を基
準電流生成手段に接続した構成とすれば、半導体スイッ
チの負荷側端子電位と第2半導体スイッチの負荷側端子
電位を比較することにより、電力供給経路に流れる電流
が正常範囲か異常範囲かの判定を行うことができる。こ
のように、半導体スイッチおよび第2半導体スイッチの
端子を共通化することにより、同一チップへの集積化を
容易に実現することが可能となる。
【0034】また、請求項10に係る電源供給制御装置
では、半導体スイッチがオン状態となった後の一定期
間、制御手段による半導体スイッチのオン/オフ制御を
禁止手段によって禁止する。通常、負荷立ち上げ時に
は、定常状態の何倍もの突入電流が電力供給経路に流れ
ることとなるが、この突入電流に対して制御手段による
過電流制御が行われると、負荷が定常状態に至るまでに
時間を要してしまい、負荷自身の応答が遅れてしまう場
合がある。本発明では、禁止手段の禁止制御によってこ
のような問題を解消することができる。
【0035】さらに、請求項11に係る電源供給制御装
置では、回数制御手段により、制御手段による半導体ス
イッチのオン/オフ制御回数を積算し、該制御回数が所
定回数に達したときに半導体スイッチをオフ制御する。
完全短絡による過電流が検出された場合には、すぐに過
熱保護手段が機能して半導体スイッチを過熱遮断(オフ
制御)することが可能であるが、不完全短絡の場合に
は、半導体スイッチのオン/オフ制御を繰り返し行っ
て、半導体スイッチの周期的な発熱作用によって過熱保
護手段を機能させるので、過熱遮断までの時間が相対的
に長くなることが考えられる。本発明では、半導体スイ
ッチのオン/オフ制御回数が所定回数に達したときにオ
フ制御させるので、不完全短絡の場合でも半導体スイッ
チの遮断を任意に設定した時間まで速めることができ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電源供給制御
装置および電源供給制御方法の実施の形態例について、
〔第1の実施形態〕、〔第2の実施形態〕、〔変形例〕
の順に図1乃至図7を参照して詳細に説明する。以下の
説明では、電源供給制御装置および電源供給制御方法
は、例えば自動車においてバッテリからの電源を選択的
にランプ等の各負荷に供給して、負荷への電力供給を制
御する装置に適用した実施の形態例について説明する
が、本発明はこのような形態に限定されるものではな
く、電源から負荷への電力供給をスイッチング制御する
電源供給制御装置および電源供給制御方法であればどの
ような形態であっても適用可能である。
【0037】ここで、図1は本発明の第1の実施形態の
電源供給制御装置の回路構成図、図2は実施形態で使用
する半導体スイッチ(主制御FET)の詳細な回路構成
図、図3は実施形態の電源供給制御装置における主制御
FETおよびリファレンスFETの動作特性を説明する
説明図、図4は短絡故障時および通常動作時の実施形態
の電源供給制御装置における半導体スイッチの電流と電
圧を例示する波形図、図5は本発明の第2の実施形態の
電源供給制御装置の回路構成図、図6は第1変形例の電
源供給制御装置において追加される回路の構成図、図7
は第2変形例の電源供給制御装置の回路構成図である。
【0038】〔第1の実施形態〕本発明の第1の実施形
態の電源供給制御装置について、図1を参照して説明す
ると、本実施形態の電源供給制御装置は、電源101の
出力電圧VBを負荷102に供給する経路に、半導体ス
イッチとしての主制御FETQAのドレインD−ソース
SAを直列接続した構成である。ここで、主制御FET
QAにはDMOS構造のNMOS型を使用しているがP
MOS型でも実現可能である。
【0039】また同図において、主制御FETQAを駆
動制御する部分については、リファレンスFET(第2
半導体スイッチ)QB、抵抗R1〜R12,RG、ツェ
ナーダイオードZD1、ダイオードD1〜D3、トラン
ジスタQ1〜Q4、コンパレータCMP1、駆動回路1
11およびスイッチSW1を備えた構成である。なお、
参照符号として抵抗には“R”とそれに続く数字および
文字を使用しているが、以下の説明では参照符号として
使用すると共に、それぞれ該抵抗の抵抗値をも表すもの
とする。また、図1中の点線で囲った部分110aはア
ナログ集積化されるチップ部分を示す。
【0040】負荷102は例えばヘッドライトやパワー
ウィンドウの駆動モータ等々であり、ユーザ等がスイッ
チSW1をオンさせることにより機能する。駆動回路1
11には、コレクタ側が電位VPに接続されたソースト
ランジスタと、エミッタ側が接地電位(GND)に接続
されたシンクトランジスタとを直列接続して備え、スイ
ッチSW1のオン/オフ切換えによる切換え信号に基づ
き、ソーストランジスタおよびシンクトランジスタをオ
ン/オフ制御して、主制御FETQAを駆動制御する信
号を出力する。なお図中、VBは電源101の出力電圧
であり、例えば12[V]である。また、VPはチャー
ジポンプの出力電圧であり、例えばVB+10[V]で
ある。
【0041】半導体スイッチとしての主制御FETQA
は、より詳しくは図2に示すような構成を備えている。
図2において、主制御FETQAは、内蔵抵抗RG、温
度センサ121、ラッチ回路122および過熱遮断用F
ETQSを備えている。なお、ZD1はゲートG−ソー
スSA間を12[V]に保ってゲートGに過電圧が印加
されようとした場合にこれをバイパスさせるツェナーダ
イオードである。
【0042】つまり、本実施形態で使用する主制御FE
TQAは、主制御FETQAが規定以上の温度まで上昇
したことが温度センサ121によって検出された場合に
は、その旨の検出情報がラッチ回路122に保持され、
ゲート遮断回路としての過熱遮断用FETQSがオン動
作となることによって、主制御FETQAを強制的にオ
フ制御する過熱遮断機能を備えている。
【0043】温度センサ121は4個のダイオードが縦
続接続されてなり、実装上、温度センサ121は主制御
FETQAの近傍に配置形成されている。主制御FET
QAの温度が上昇するにつれて温度センサ121の各ダ
イオードの抵抗値が減少するので、FETQ51のゲー
ト電位が“L”レベルとされる電位まで下がると、FE
TQ51がオン状態からオフ状態に遷移する。これによ
り、FETQ54のゲート電位が主制御FETQAのゲ
ート制御端子(G)の電位にプルアップされ、FETQ
54がオフ状態からオン状態に遷移して、ラッチ回路1
22に“1”がラッチされることとなる。このとき、ラ
ッチ回路122の出力が“H”レベルとなって過熱遮断
用FETQSがオフ状態からオン状態に遷移するので、
主制御FETQAの真のゲート(TG)と主制御FET
QAのソース(SA)が同電位になって、主制御FET
QAがオン状態からオフ状態に遷移して、過熱遮断され
ることとなる。
【0044】また、本実施形態の電源供給制御装置で
は、負荷102または主制御FETQAのソース(S
A)と負荷102間において発生する短絡故障による過
電流、或いは不完全短絡故障による異常電流に対する保
護機能をも備えている。以下、図1を参照して、この保
護機能を実現する構成について説明する。
【0045】先ず、特許請求の範囲にいう基準電流生成
手段は、抵抗R11およびNPNトランジスタQ2,Q
3で構成されている。2つのトランジスタQ2,Q3の
ベースを互いに接続し、トランジスタQ2,Q3のエミ
ッタを接地電位に接続し、一方のトランジスタQ3のコ
レクタに抵抗R11の一端並びにトランジスタQ2,Q
3のベースを接続し、抵抗R11の他端を後述の暗電流
対策用のPNPトランジスタQ1のコレクタに接続し、
他方のトランジスタQ2のコレクタをリファレンスFE
TQBのソース(SB)に接続した構成である。
【0046】このような構成において、トランジスタQ
3のコレクタ電流IC(Q3)は、IC(Q3)={VB−(Q
1のオン電圧)−(Q3のオン電圧)}/R11となる
が、電源電圧VBに比べて(Q1のオン電圧)および
(Q3のオン電圧)は小さいので、これらを無視するこ
とができ、IC(Q3)≒VB/R11となる。即ち、コレ
クタ電流IC(Q3)は電源電圧VBに比例し、電源電圧V
Bに依存することになる。
【0047】また、基準電流生成手段の回路構成は、カ
レントミラー(Current Mirror)回路の構成であるの
で、トランジスタQ2のコレクタ電流IC(Q2)は、IC
(Q2)=IC(Q3)であり、リファレンスFETQBに流れ
る基準電流Iref は、電源電圧VBに依存した電流とな
る。なお、図1では、2つのトランジスタQ2,Q3を
チップ110a外部に構成しているが、IC(Q2)=IC
(Q3)とするためには2つのトランジスタQ2,Q3の形
状が同一寸法である必要があり、2つのトランジスタQ
2,Q3をチップ110a内部に構成したほうが同一寸
法のものを構成しやすく、集積化を図る意味でも望まし
い。
【0048】また、基準電圧発生手段はリファレンスF
ETQBで構成され、リファレンスFETQBのドレイ
ン−ソース間電圧VDSB が生成される基準電圧である。
リファレンスFETQBのドレインおよびゲートはそれ
ぞれ主制御FETQAのドレイン(D)および真のゲー
ト(TG)に接続され、リファレンスFETQBのソー
ス(SB)は基準電流生成手段のトランジスタQ2のコ
レクタに接続されている。このように、リファレンスF
ETQBおよび主制御FETQAのドレイン(D)およ
びゲート(TG)を共通化することにより同一チップ
(110a)への集積化を容易にすることができる。
【0049】また、リファレンスFETQBおよび主制
御FETQAは同一プロセスで同一チップ(110a)
上に形成されたものを使用している。本実施形態におけ
る電流検出手法は、コンパレータCMP1による主制御
FETQAのドレイン−ソース間電圧VDSA と基準電圧
(VDSB )との差の検出によって行われることから、同
一チップ上にリファレンスFETQBおよび主制御FE
TQAを形成することにより、電流検出における同相的
誤差要因、即ち電源電圧、温度ドリフトやロット間のバ
ラツキによる影響を除去(削減)することができる。さ
らに、基準電流生成手段のカレントミラー回路(抵抗R
11)をチップ110aの外部に設置しているので、基
準電圧へのチップ110aの温度変化の影響を受け難く
することができ、高精度の電流検出を実現することが可
能となる。
【0050】また、リファレンスFETQBの電流容量
が主制御FETQAの電流容量よりも小さくなるよう
に、それぞれのFETを構成する並列接続のトランジス
タ数の比を、例えば(リファレンスFETQBのトラン
ジスタ数:1個)<(主制御FETQAのトランジスタ
数:1000個)となるように構成している。
【0051】さらに、抵抗R11の抵抗値は、負荷10
2の過電流判定値をIDQALim としたとき、 IC(Q3)=IC(Q2)=Iref =IDQALim ×(リファレンスFETQBのトランジスタ数:1個/ 主制御FETQAのトランジスタ数:1000個) =IDQALim /1000 となるように設定される。主制御FETQAに負荷電流
として過電流判定値IDQALim が流れているときの負
荷抵抗をRLim とすると、 IDQALim ={VB−(QAのオン電圧)}/RLim
≒VB/RLim となる。一方、IC(Q3)≒VB/R11だから、VB/
R11=VB/(RLim×1000)となり、R11=
RLim ×1000となる。ここで、RLim は過負荷すな
わち異常状態と判定するときの負荷抵抗値であるので、
R11はこの過負荷判定抵抗値RLim に対応して決めら
れる固定抵抗値である。
【0052】また、上述のようにリファレンスFETQ
Bに流れる基準電流値Iref はVB/R11であるか
ら、基準電流値Iref は電源電圧VBに依存(比例)す
る。したがって、過電流判定値IDQALim は電源電圧
VBに比例することになる。しかしながら、過負荷判定
抵抗値RLim は電源電圧VBに関わらず一定である。
【0053】具体的な数値を例示して説明すると、例え
ば、抵抗R11を2.4[kΩ]としたとき、負荷抵抗
が2.4[kΩ]/1000=2.4[Ω]であれば、
主制御FETQAおよびリファレンスFETQBのドレ
イン−ソース間電圧は等しくVDSA =VDSB となるが、
負荷抵抗が2.4[Ω]以下になると、VDSA >VDSB
となり過負荷と判定される。これを負荷電流により説明
すれば、電源電圧VB=12[V]のときに抵抗R11
(トランジスタQ3のコレクタ電流IC(Q3))に5[m
A]の電流が流れ、負荷電流が5[mA]×1000=
5[A]であれば、主制御FETQAおよびリファレン
スFETQBのドレイン−ソース間電圧は等しくVDSA
=VDSB となるが、5[A]以上の負荷電流が流れると
過電流(過負荷)と判定される。ここで、電源電圧VB
を16[V]としたとき、過負荷判定抵抗値は2.4
[Ω]のまま変わらないが、過負荷判定電流値は16
[V]/2.4[Ω]=6.67[A]となり、電源電
圧5[V]のとき(5[A])から変化(増大)してい
る。
【0054】負荷および配線が正常である限り、負荷側
の全抵抗(=負荷抵抗+配線抵抗)は変化しないから、
配線を含めた負荷側の状態が正常か否かを判定するため
には、過負荷判定抵抗値が固定される方式が望ましい。
本実施形態で採用している基準電流値Iref を電源電圧
VBに依存させる方式は、過負荷判定抵抗値が固定され
るので、この条件を満たしている。しかしながら、電源
電圧VBに関わらず負荷を流れる電流値が一定電流値を
超えたか否かを判定する必要がある場合には、電源電圧
に関わらず基準電流値Iref が一定となる後述の定電流
方式(第2の実施形態)が望ましい。
【0055】以上のような回路規定により、基準電流生
成手段および基準電圧発生手段(リファレンスFETQ
B)の構成を極力小型化することが可能となり、実装ス
ペースを縮小して装置コストを低減することができる。
【0056】次に、コンパレータCMP1は、特許請求
の範囲にいう検出手段の一部を成す。コンパレータCM
P1の“+”入力端子には、主制御FETQAのソース
電圧VSAが抵抗R5を介して供給され、また、コンパレ
ータCMP1の“−”入力端子には、リファレンスFE
TQBのソース電圧VSBが抵抗R6を介して供給されて
いる。コンパレータCMP1の“−”入力端子に供給さ
れる電位より“+”入力端子に供給される電位が大きい
ときに出力は有効(“H”レベル)となり、“−”入力
端子に供給される電位より“+”入力端子に供給される
電位が小さいときに無効(“L”レベル)となる。
【0057】また、基準電流生成手段の基準電流Iref
の調整により、基準電圧生成手段の基準電圧、即ち、コ
ンパレータCMP1の出力を“H”レベルから“L”レ
ベルに切替えるしきい値を変えることが可能であるが、
基準電流生成手段の基準電流Iref (即ち、基準電圧生
成手段の基準電圧)の設定変更方法には、次のようなも
のが考えられる。 (a)2つのトランジスタQ2,Q3をチップ外部に設
置して、仕様に合わせて形状寸法比を選択・設定する。 (b)抵抗R11をチップ外部に設置して、仕様に合わ
せて選択・設定する。 (c)上記(a),(b)の組み合わせ。 (d)チップ内部の抵抗R11の抵抗値を変える。
【0058】例えば、チップ内部に数種類の抵抗を並列
に配置しておき、チップをパッケージするとき、または
ベアチップ実装するときに、複数の抵抗の中からスイッ
チにより選択接続することにより、基準電流(基準電
圧)の設定値を目標の仕様に設定することが可能とな
る。これにより、電源供給制御装置を集積化する場合で
も1種類のチップで複数の仕様をカバーすることが可能
となる。また基準電流(基準電圧)の可変設定により、
負荷の種別(ヘッドランプ、駆動モータ等)に応じた完
全短絡、不完全短絡の切り分けを確実に検出することが
可能となり、短絡故障に対する保護を精度良く行うこと
ができる。
【0059】次に、電源101と抵抗R1との間に接続
されているPNPトランジスタQ1は、暗電流に対処す
るためのものである。このトランジスタQ1が接続され
ていなければ、負荷102への電源供給指示がなされて
いない時、即ち主制御FETQAの駆動制御がなされて
いない時であっても、電源101からGND(接地電
位)に至る暗電流の径路が存在しており、スイッチSW
1がオフであっても僅かながら電源101の電力が消費
されている。このような暗電流による電源101の電力
消費を低減するために、トランジスタQ1を構成し、ス
イッチSW1がオンされた(負荷102への電源供給指
示がなされた)時にのみトランジスタQ1をオン状態に
遷移させ、そうでない時はオフ状態として、暗電流の経
路を削減している。
【0060】次に、抵抗R1〜R3、ダイオードD2,
D3はダイオードクランプ回路を構成している。抵抗R
1と抵抗R3の接続点の電位をVC、抵抗R3と抵抗R
2の接続点の電位をVEとすると、トランジスタQ1が
オン状態にある時はVC>VEである。主制御FETQ
Aのソース電圧VSA≧VC−0.7[V](ダイオード
の順方向電圧)であれば、ソース電圧VSAがコンパレー
タCMP1の“+”入力端子に入力されるが、VSA<V
C−0.7[V]であれば、コンパレータCMP1の
“+”入力端子にはソース電圧VSAに関係なくVC−
0.7[V]の電位が入力される。すなわち、ソース電
圧VSAが低下してもコンパレータCMP1の“+”入力
端子はVC−0.7[V]の電位にクランプされ、該電
位以下にはならない。また、コンパレータCMP1の
“−”入力端子についても同様に、リファレンスFET
QBのソース電圧VSBがVE−0.7[V]未満に低下
してもVE−0.7[V]の電位にクランプされる。
【0061】このようなダイオードクランプ回路によ
り、主制御FETQAおよびリファレンスFETQBが
オフ状態に遷移して、ソース電圧VSAおよびソース電圧
VSBが低下した時でも、コンパレータCMP1の“+”
入力端子および“−”入力端子は、それぞれVC−0.
7[V]の電位およびVE−0.7[V]の電位にクラ
ンプされ、VC>VEであるのでコンパレータCMP1
の出力を“H”レベルとすることができ、ソース電圧V
SAおよびソース電圧VSBの大小関係に関らず、主制御F
ETQAを確実にオン制御することができる。また、コ
ンパレータCMP1の“+”入力端子および“−”入力
端子を一定値以下の電位に低下させることが無いので、
“+”入力端子および“−”入力端子の耐圧性を改善す
ることができる。
【0062】次に、以上説明した本実施形態の電源供給
制御装置の回路構成を踏まえて、図3を参照して、本実
施形態の電源供給制御装置の動作すなわち電源供給制御
方法について説明する。ここで、図3は、主制御FET
QAとして日立製サーマルFET「HAF2001」を
用い、電源電圧VBを12[V]としたときの主制御F
ETQAおよびリファレンスFETQBの動作特性を説
明する説明図である。図3において、横軸はドレイン−
ソース間電圧VDS(VDSA またはVDSB )であり、縦軸
はドレイン電流ID(IDQAまたは1000×IDQB)
である。
【0063】図3中、1点鎖線は基準電流Iref =5
[mA]としたときの過負荷(過電流)判定の基準値を
表す。1000×Iref =5[A]であるから、5
[A]一定の水平線となっている。これは主制御FET
QA側に換算したリファレンスFETQBの動作曲線を
表している。負荷および配線が正常状態で、主制御FE
TQAおよびリファレンスFETQBがオン状態である
時、リファレンスFETQBの動作点は図中のA点にあ
り、主制御FETQAの動作点は原点とA点の間にある
こととなる。負荷が過負荷状態になり、例えばドレイン
電流IDQA=8[A]の過電流が流れたとすると、この
瞬間の主制御FETQAの動作点はB点となる。この
時、主制御FETQAのドレイン電流IDQA >100
0×Iref となるので、コンパレータCMP1の出力は
“L”レベルとなり、主制御FETQAおよびリファレ
ンスFETQBはオフ状態に遷移する。
【0064】図3中、点線は負荷が抵抗負荷で過負荷
時の負荷線を表し、該負荷線は上記動作点Bを含んで
いる。ここで抵抗負荷とは、負荷および配線が持つイン
ダクタンス成分が抵抗成分に比べて無視できる程度に小
さいものをいい、例えばランプ負荷等が該当する。負荷
が抵抗負荷の場合は、ドレイン−ソース間電圧VDSAが
増大するに連れて、主制御FETQAの動作点はB点か
ら負荷線の直線上を右側に向かって移動する。負荷線
と過負荷判定基準線との交点をDとすれば、ドレイ
ン−ソース間電圧VDSA がD点より左側の範囲にある間
はIDQA >1000×Iref であるが、主制御FET
QAの動作点がD点より右側になるとIDQA <100
0×Iref となり、主制御FETQAは再度オン状態に
遷移することになる。
【0065】これを防止するために、本実施形態では一
旦駆動回路111による主制御FETQAのゲート駆動
がオフ制御になると、駆動回路111の出力ノードN8
の電位が駆動回路111内のシンクトランジスタにより
接地電位となることを利用して、トランジスタQ4のベ
ース→抵抗R9→ダイオードD1→ノードN8→GND
(接地電位)の経路で電流を流し、トランジスタQ4を
オン状態に遷移させている。これにより、コンパレータ
CMP1の“−”入力端子は高電位に維持され、主制御
FETQAの動作点がD点よりも右側にあってもオフ状
態を維持することになる。但し、コンパレータCMP1
の“−”入力端子を高電位に引き上げ過ぎると、ソース
電圧VSAおよびソース電圧VSBが低下したとき、ダイオ
ードクランプ回路の電位によりコンパレータCMP1の
出力が“L”レベルから“H”レベルに反転するタイミ
ングが遅れることになる。これを防止するためには、ト
ランジスタQ4のコレクタとコンパレータCMP1の
“−”入力端子間に接続されている抵抗R10の値をR
10:R6=R1:R3に設定するのが望ましい。
【0066】また、ダイオードクランプ回路において、
電源電圧VBを抵抗R1と抵抗R2およびR3の直列回
路とで分圧した電圧VCは、VC=VB・(R2+R
3)/(R1+R2+R3)となる。ダイオードD2の
順方向電圧降下を0.7[V]とすると、主制御FET
QAのドレイン−ソース間電圧VDSA はVDSA =(VB
−VC+0.7)となる。これを図3上に表記したの
が、VDSA =7.3[V]近傍にハッチング付きで描か
れた垂直線である。
【0067】負荷線と垂直線との交点をC1とすれ
ば、動作点が点C1の右側に入ると、駆動回路111に
よる主制御FETQAのゲート駆動がオン制御動作に入
るので、回路の動作遅れ時間経過後、駆動回路111の
出力ノードN8の電位は“L”レベルから“H”レベル
に変化して、主制御FETQAは再度オン状態に遷移す
る。駆動回路111の動作遅れ時間の間に動作点は点C
1よりさらに右側に移動しているが、主制御FETQA
がオン状態に遷移すると動作点は方向転換して左に向け
て移動し始める。
【0068】駆動回路111の出力ノードN8の電位が
“H”レベルになった時点で、トランジスタQ4がオフ
状態に遷移するので、トランジスタQ4によるコンパレ
ータCMP1の“−”入力端子電位の引き上げ作用はな
くなる。したがって、主制御FETQAの動作点がD点
より左側の範囲に入ると、駆動回路111はオフ制御の
動作に入り、回路の動作遅れ時間経過後、主制御FET
QAはオフ状態に遷移する。駆動回路111の動作遅れ
時間の間に動作点はD点よりさらに左側に移動している
が、これにより動作点は方向転換して再び右側に向かっ
て移動し始める。以上の経過を繰り返し行うことによ
り、主制御FETQAおよびリファレンスFETQBは
オン/オフ動作を繰り返すこととなる。
【0069】次に図3中、点線は負荷がインダクタン
ス負荷で過負荷時の負荷線を表している。ここでインダ
クタンス負荷とは、負荷および配線が持つインダクタン
ス成分が抵抗成分に比べて非常に大きいものをいい、例
えばモータ負荷等が該当する。負荷がインダクタンス負
荷の場合は、負荷線は上記動作点Bを通って水平な直
線であり、主制御FETQAがオフ状態に遷移すると、
主制御FETQAの動作点はB点から負荷線の直線上
を右側に向かって移動する。
【0070】インダクタンス負荷の場合には、上記抵抗
負荷の場合と異なり、トランジスタQ4がオン状態に遷
移するのに関係なく、ドレイン−ソース間電圧VDSがV
DS=VB−VC+0.7となる負荷線と垂直線との交
点C2まで移動し、その時点で駆動回路111は主制御
FETQAのオン制御動作に入る。駆動回路111の動
作遅れ時間経過後、駆動回路111の出力ノードN8の
電位は“L”レベルから“H”レベルに変化して、主制
御FETQAは再度オン状態に遷移する。駆動回路11
1の動作遅れ時間の間に動作点は点C2よりさらに右側
に移動しているが、主制御FETQAがオン状態に遷移
すると動作点は方向転換して左に向けて移動し始める。
【0071】ドレイン−ソース間電圧VDSが減少して、
主制御FETQAの動作点がC2点まで来ると、駆動回
路111はオフ制御の動作に入り、回路の動作遅れ時間
経過後、主制御FETQAはオフ状態に遷移する。駆動
回路111の動作遅れ時間の間に動作点はC2点を超え
てさらに左側に移動しているが、駆動回路111の出力
ノードN8の電位が“L”レベルから“H”レベルにな
ると、動作点は方向転換して再び右側に向かって移動し
始める。以上の経過を繰り返し行うことにより、主制御
FETQAおよびリファレンスFETQBはオン/オフ
動作を繰り返すこととなる。
【0072】以上まとめれば、主制御FETQAとリフ
ァレンスFETQBのトランジスタ数比(電流容量比)
をn、主制御FETQAおよびリファレンスFETQB
のドレイン電流をそれぞれIDQA,IDQBとすると、I
DQB=IC(Q2)であり、n×IDQB>IDQAのとき、主
制御FETQAおよびリファレンスFETQBは連続オ
ン動作となり、n×IDQB<IDQAのとき、主制御FE
TQAおよびリファレンスFETQBはオン/オフ動作
を行う。すなわち、主制御FETQAの負荷電流IDQA
が基準電流Iref(IC(Q2))をn倍した電流より大き
くなるとオン/オフ動作を繰り返し行い、一定時間経過
後に主制御FETQAおよびリファレンスFETQBを
遮断することになる。
【0073】図4には、本実施形態の電源供給制御装置
における主制御FETQAの電流と電圧の波形図を例示
している。ここで、図4(a)はドレイン電流ID
(A)を、図4(b)はドレイン−ソース間電圧VDSを
それぞれ示し、図中、は正常動作の場合、は過負荷
(ソース〜負荷間の配線短絡抵抗を含む)の場合であ
る。過負荷状態の場合(図中)は、上述のように主制
御FETQAのオン/オフ制御を繰り返し行って、主制
御FETQAの周期的な発熱作用によって、過熱遮断保
護機能を働かせている。
【0074】以上説明したように、本実施形態の電源供
給制御装置および電源供給制御方法では、電流検出を行
うために電力の供給経路に直列接続される従来のような
シャント抵抗を不要とし、シャント抵抗を用いずに高精
度の過電流検出が可能であり、装置全体としての熱損失
を抑えることができ、また、完全短絡による過電流検出
のみならず、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短絡など
のレアショートが発生した場合の異常電流をもハードウ
ェア回路によって連続的に検出可能である。
【0075】また、マイコンを用いないハードウェア回
路のみで構成して半導体スイッチのオン/オフ制御を行
えるため、電源供給制御装置の実装スペースを縮小で
き、装置コストを大幅に削減することができる。
【0076】また、本実施形態と同様に、ドレイン−ソ
ース間電圧VDSの特性の変化を利用するものの所定タイ
ミングで所定しきい値との比較を行って過電流検出を行
う他の手法と比較して、コンデンサや複数の抵抗といっ
た部品が不要になるので、該部品のバラツキによる検出
誤差がより低減できるとともに、チップ110aに対す
る外付けコンデンサも不要であることから、実装スペー
スおよび装置コストをより削減することができる。
【0077】さらに、基準電流生成手段の基準電流Ire
f の調整により、負荷102の種別(ヘッドランプ、駆
動モータ等)に応じた完全短絡、不完全短絡の切り分け
を確実に検出することが可能となり、短絡故障に対する
保護を精度良く行うことができる。
【0078】〔第2の実施形態〕次に、第2の実施形態
の電源供給制御装置および電源供給制御方法について、
図5を参照して説明する。本実施形態の電源供給制御装
置は、第1の実施形態の電源供給制御装置における回路
構成(図1)において、基準電流生成手段の抵抗R11
とトランジスタQ1のコレクタ間に抵抗R13を接続
し、該抵抗R13の他端と接地電位間にツェナーダイオ
ードZD2を接続し、基準電流生成手段を定電流源とし
た構成である。なお、図7中の点線で囲った部分110
bはアナログ集積化されるチップ部分を示す。
【0079】このような構成において、ツェナーダイオ
ードZD2のツェナー電圧をVZD2とすると、トランジ
スタQ3のコレクタ電流IC(Q3)は、 IC(Q3)={VZD2−(Q3のオン電圧)}/R11 となり、コレクタ電流IC(Q3)、即ち基準電流Iref は
電源電圧VBに依存しない定電流となる。
【0080】その他の各構成要素の機能や変形、並びに
電源供給制御装置および電源供給制御方法の動作につい
ては第1の実施形態と同等であり、本実施形態の電源供
給制御装置および電源供給制御方法においても同様の効
果を奏する。
【0081】〔変形例〕次に、以上説明した第1および
第2の実施形態の電源供給制御装置の変形について、
(第1変形例)、(第2変形例)の順に図を参照して説
明する。
【0082】(第1変形例)第1変形例は、第1または
第2の実施形態の電源供給制御装置における回路構成
(図1または図5)に対して、図6に示すような突入電
流マスク回路105を付加するものである。
【0083】負荷102(例えばヘッドライト)をオン
させると、安定状態の数倍から数十倍の突入電流が流れ
る。その突入電流が流れる期間は負荷102の種類や容
量(大きさ)によって異なり、だいたい3[msec]から
20[msec]である。この突入電流が流れる期間に、上
記第1または第2の実施形態で説明したような過電流制
御が行われると、負荷102が定常状態に至るまでに時
間を要してしまい、ライトの点灯が遅れるなどの負荷自
身の応答が悪くなる場合がある。本実施形態では、突入
電流マスク回路105(特許請求の範囲にいう禁止手段
に該当する)を図1または図5の構成に付加することに
よってこのような問題を解消する。
【0084】図6において、突入電流マスク回路105
は、FETQ11,Q12、ダイオードD11、抵抗R
15〜R18およびコンデンサC11を備えて構成され
ている。なお、端子N6およびN9は、図1または図5
のノードN6およびN9にそれぞれ接続され、端子GN
Dは接地されている。
【0085】次に、突入電流マスク回路105の動作に
ついて説明する。スイッチSW1がオンするとトランジ
スタQ1がオンし、電源電圧VBがダイオードD11お
よび抵抗R16を介してFETQ12のゲートに供給さ
れ、また同じく電源電圧VBがダイオードD11および
抵抗R15を介してFETQ11のゲートに供給され
る。
【0086】FETQ12のゲートはコンデンサC11
を介してGND(接地電位)に接続されており、スイッ
チSW1がオンした直後はコンデンサC11が未充電で
あるため、FETQ12のゲート電位が十分に上がらず
FETQ12はオン状態に遷移できない。また、FET
Q11はFETQ12がオフ状態にある間はオン状態に
あり、コンパレータCMP1の“−”入力端子の電位を
引き下げる働きをする。そのため、大きな突入電流が流
れてもコンパレータCMP1の出力は“L”レベルにな
らず、主制御FETQAはオフ状態に遷移しないことに
なる。
【0087】時間の経過により、コンデンサC11は抵
抗R16を介して充電されていき、ついにはFETQ1
2がオン状態に遷移する。これに伴ってFETQ11が
オフ状態に遷移し上記マスク状態が終了して、過電流検
出制御が機能することとなる。
【0088】なお、抵抗R17はスイッチSW1がオフ
した後、コンデンサC11をリセットするための放電抵
抗である。R16≪R17となるように設定してマスク
時間に影響しないようにするのが望ましい。また、マス
ク時間はR16×C11の時定数で決定されるので、1
チップ化する場合には外付けのコンデンサC11の容量
値を任意に変更することにより、マスク時間の調整が可
能となる。
【0089】(第2変形例)次に、第2変形例の電源供
給制御装置について、図7を参照して説明する。本変形
例の電源供給制御装置は、第1または第2の実施形態の
電源供給制御装置における回路構成(図1または図5)
に対して、オン/オフ回数積算回路107を付加した構
成である。なお、図7中の点線で囲った部分110dは
アナログ集積化されるチップ部分を示す。
【0090】上記第1または第2の実施形態において、
不完全短絡の場合に、主制御FETQAのオン/オフ制
御を繰り返し行って、主制御FETQAの周期的な発熱
作用によって過熱遮断を機能させることから、過熱遮断
までの時間が相対的に長くなるという問題点を、本変形
例では次のようにして解消する。即ち、主制御FETQ
Aのオン/オフ制御回数が所定回数に達したときにオフ
制御させるオン/オフ回数積算回路(回数制御手段)1
07を付加することにより、主制御FETQAの遮断を
速める。
【0091】図7において、オン/オフ回数積算回路1
07は、トランジスタQ32〜Q34、FETQ31,
Q35、ダイオードD31〜D33、ツェナーダイオー
ドZD31、抵抗R31〜R38およびコンデンサC3
1を備えて構成されている。なお、FETQ31,Q3
5は互いに逆の導電型、図7ではNMOS型FETQ3
1に対してPMOS型FETQ35を使用してラッチを
構成している。
【0092】次に、オン/オフ回数積算回路107の動
作について説明する。過電流制御に入り、主制御FET
QAのオン/オフ動作中にオフ制御される(ゲート電位
が“L”レベルになる)度に、コンデンサC31はトラ
ンジスタQ32,Q34および抵抗R32を介して充電
される。なお、コンデンサC31が充電されるのは、オ
フ制御(ゲート電位が“L”レベル)の間にドレイン−
ソース間電圧VDSA が“H”レベルになる時のみであ
り、連続的にオン制御またはオフ制御される時には充電
されない。FETQ31のゲート電位は最初はしきい値
以下なのでオフ状態にあるが、コンデンサC31の充電
に伴ってゲート電位が上昇するとFETQ31はオン状
態に遷移する。この時、主制御FETQAの真のゲート
TGはダイオードD32を介して接地電位と接続され
て、主制御FETQAが遮断(オフ制御)されると共
に、FET35もオン状態に遷移するので、FETQ3
1,Q35によるラッチが、オン/オフ回数積算回路1
07により主制御FETQAの遮断を行ったことを情報
として保持することとなる。
【0093】なお、以上説明した第2変形例の電源供給
制御装置(図7)においては、FETQ31のドレイン
をダイオードD32を介して主制御FETQAの真のゲ
ート(TG)に接続して、直接的に主制御FETQAを
遮断(オフ制御)する構成としたが、以下のように変形
した構成を用いることも可能である。すなわち、第1の
変形は、コンパレータCMP1の出力に禁止ゲート(2
入力ANDゲート)を設け、その禁止制御信号にFET
Q31のドレイン電位を用いる(FETQ31のドレイ
ン電位を2入力ANDゲートの他方の入力に供給する)
構成であり、さらに第3の変形は、FETQ31のドレ
インを抵抗を介してコンパレータCMP1の“+”入力
端子に接続した構成である。但し、これら第1および第
2の変形においても、オン/オフ回数積算回路107に
より主制御FETQAの遮断を行ったことを情報として
保持するためのラッチを構成する必要がある。
【0094】また、第3の変形として、回数積算の後、
過熱遮断機能即ち、温度センサ121、ラッチ回路12
2および過熱遮断用FETQS(図2参照)を用いて主
制御FETQAを遮断(オフ制御)する構成も考えられ
る。すなわち、FETQ35および抵抗R38を取り除
き、抵抗R31のトランジスタQ1のコレクタへの接続
をノードN8への接続に代え、ダイオードD32のアノ
ードを図2の温度センサ121(4個のダイオード)の
アノード側に接続すればよい。この場合、FETQ31
はオン状態に遷移すると、温度センサ121(4個のダ
イオード)のアノード側が引き下げられるので、高温状
態と同じ条件となって過熱遮断用FETQSがオン状態
に遷移して、主制御FETQAを遮断(オフ制御)する
こととなる。
【0095】さらに、本変形例の電源供給制御装置で
は、オン/オフ回数積算回路107において、主制御F
ETQAのオン/オフ制御回数をコンデンサC31に蓄
えられる電荷量で判断したが、駆動回路111の出力を
そのまま計数するカウンタによってオン/オフ回数積算
回路を構成してもよい。この場合、駆動回路111の出
力を計数するカウンタの計数値が所定値に達した時に、
FETQ31(または過熱遮断用FETQS)をオン状
態に遷移させて、主制御FETQAを遮断(オフ制御)
することとなる。
【0096】以上説明した各実施形態およびその変形例
に係る電源供給制御装置の回路構成においては、主制御
FETQA、リファレンスFETQB、過熱遮断用FE
TQSおよびFETQ11〜Q31,Q51〜Q54と
してNチャネル型のものを使用し、他のFETについて
Pチャネル型のものを使用したが、本発明に係る電源供
給制御装置の回路構成はこれに限定されるものではな
く、これら導電型を逆にした構成としてもよい。但し、
各スイッチング素子のオン/オフ制御を行うゲート電位
が”L”/”H”レベルに逆転することに伴う回路変更
が必要となる。また、バイポーラトランジスタのNPN
型をPNP型に、PNP型をNPN型に変更する変形も
同様である。さらに、主制御FETQA、リファレンス
FETQBの代わりにIGBT(Insulated Gate Bipol
ar Transistor)を使用することも可能である。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源供給
制御装置および電源供給制御方法によれば、電源から負
荷への電力供給を半導体スイッチによってスイッチング
制御する際に、基準電流生成手段(基準電流生成ステッ
プ)により基準電流を生成し、基準電圧生成手段(基準
電圧生成ステップ)により基準電圧を基準電流に基づき
生成して、半導体スイッチの端子間電圧と基準電圧との
差を検出手段(検出ステップ)によって検出し、制御手
段(制御ステップ)により該検出された端子間電圧と基
準電圧との差に応じて半導体スイッチをオン/オフ制御
することとし、また基準電圧生成手段を、制御信号に応
じてスイッチング制御される第2半導体スイッチを備え
て構成し、該第2半導体スイッチと基準電流生成手段と
を直列接続した回路を、半導体スイッチおよび負荷に並
列に接続して構成し、第2半導体スイッチの端子間電圧
を基準電圧として生成し、また基準電流生成手段を、電
源の出力電圧に依存した基準電流を生成するもの或いは
定電流源として構成し、半導体スイッチの端子間電圧と
基準電圧生成手段(基準電圧生成ステップ)によって生
成された基準電圧との差を検出することによって、電力
供給経路の一部を成す半導体スイッチの端子間電圧(即
ち、電力供給経路の電流)が正常状態から逸脱している
程度を判定することとしたので、従来のシャント抵抗を
不要として装置の熱損失を抑えることができ、また、完
全短絡による過電流のみならず、ある程度の短絡抵抗を
持つ不完全短絡などのレアショートが発生した場合の異
常電流をもハードウェア回路またはマイコン等のプログ
ラム処理によって連続的に検出でき、特に、半導体スイ
ッチのオン/オフ制御をハードウェア回路で構成した場
合はマイコンも不要であるため、実装スペースを縮小で
きるとともに、装置コストを大幅に削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電源供給制御装置の
回路構成図である。
【図2】実施形態で使用する半導体スイッチ(主制御F
ET)の詳細な回路構成図である。
【図3】実施形態の電源供給制御装置における主制御F
ETおよびリファレンスFETの動作特性を説明する説
明図である。
【図4】短絡故障時および通常動作時の実施形態の電源
供給制御装置における半導体スイッチの電流(a)と電
圧(b)を例示する波形図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の電源供給制御装置の
回路構成図である。
【図6】本発明の第1変形例の突入電流マスク回路の回
路構成図である。
【図7】本発明の第2変形例の電源供給制御装置の回路
構成図である。
【図8】従来の半導体スイッチを備えた電源供給制御装
置の回路構成図である。
【符号の説明】
101 電源 102 負荷 105 突入電流マスク回路(禁止手段) 107 オン/オフ回数積算回路(回数制御手段) 110a〜110d チップ構成部分 111 駆動回路(制御手段) QA 主制御FET(半導体スイッチ) RG 内部抵抗 QB リファレンスFET(第2半導体スイッチ) Q1〜Q6,Q32〜Q34 トランジスタ Q11,Q12,Q31,Q35〜Q55 FET CMP1 コンパレータ(検出手段) R1〜R55 抵抗 ZD1,ZD2 ツェナーダイオード D1〜D51 ダイオード C11〜C31 コンデンサ 121 温度センサ 122 ラッチ回路 QS 過熱遮断用FET SW1 スイッチ VB 電源電圧 VP チャージポンプ出力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 1/00 308 H02J 1/00 308P 309 309Q Fターム(参考) 5G065 BA04 BA07 BA08 KA01 KA04 MA09 MA10 NA02 NA04 NA06 NA07 5H410 CC02 DD02 EA11 EB01 EB37 FF03 FF14 FF23 LL06 LL09 LL19 5H430 BB01 BB05 BB09 EE06 FF01 FF07 FF11 FF13 LA07 LA10 LA13 LA15 LB02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号入力端子へ供給される制御信号
    に応じてスイッチング制御され電源から負荷への電力供
    給を制御する半導体スイッチと、 基準電流を生成する基準電流生成手段と、 前記基準電流に基づき基準電圧を生成する基準電圧生成
    手段と、 前記半導体スイッチの端子間電圧と前記基準電圧との差
    を検出する検出手段と、 検出された端子間電圧と基準電圧との差に応じて前記半
    導体スイッチをオン/オフ制御する制御手段と、 を有することを特徴とする電源供給制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧生成手段は、前記制御信号
    に応じてスイッチング制御される第2半導体スイッチを
    備え、該第2半導体スイッチと前記基準電流生成手段と
    を直列接続した回路は、前記半導体スイッチおよび前記
    負荷に並列接続され、前記第2半導体スイッチの端子間
    電圧を前記基準電圧として生成することを特徴とする請
    求項1に記載の電源供給制御装置。
  3. 【請求項3】 前記基準電流生成手段は、前記電源の出
    力電圧に依存した基準電流を生成することを特徴とする
    請求項1または2に記載の電源供給制御装置。
  4. 【請求項4】 前記基準電流生成手段は、定電流源であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の電源供給
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記基準電圧生成手段の基準電圧が持つ
    電圧特性は、前記半導体スイッチおよび前記負荷に正常
    動作範囲での最大電流を超える目標電流が流れる状態に
    おける電圧特性とほぼ等価であることを特徴とする請求
    項1、2、3または4に記載の電源供給制御装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体スイッチと前記第2半導体ス
    イッチは、オフ状態からオン状態へ遷移する際の端子間
    電圧の過渡的な電圧特性について等価な特性を持つこと
    を特徴とする請求項2、3、4または5に記載の電源供
    給制御装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体スイッチが過熱した場合に該
    半導体スイッチをオフ制御して保護する過熱保護手段を
    有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5また
    は6に記載の電源供給制御装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体スイッチ、前記基準電圧生成
    手段、前記検出手段、前記制御手段、前記第2基準電圧
    生成手段または前記過熱保護手段は、同一チップ上に形
    成されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6または7に記載の電源供給制御装置。
  9. 【請求項9】 前記基準電流生成手段は、前記チップ外
    部に設置されることを特徴とする請求項8に記載の電源
    供給制御装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体スイッチがオン状態となっ
    た後の一定期間、前記制御手段による前記半導体スイッ
    チのオン/オフ制御を禁止する禁止手段を有することを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8また
    は9に記載の電源供給制御装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段による前記半導体スイッ
    チのオン/オフ制御回数を積算し、該制御回数が所定回
    数に達したときに前記半導体スイッチをオフ制御する回
    数制御手段を有することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9または10に記載の電源供
    給制御装置。
  12. 【請求項12】 制御信号入力端子へ供給される制御信
    号に応じてスイッチング制御され電源から負荷への電力
    供給を制御する半導体スイッチを備えた電源供給制御装
    置の電源供給制御方法において、 基準電流を生成する基準電流生成ステップと、 前記基準電流に基づき基準電圧を生成する基準電圧生成
    ステップと、 前記半導体スイッチの端子間電圧と前記基準電圧との差
    を検出する検出ステップと、 検出された端子間電圧と基準電圧との差に応じて前記半
    導体スイッチをオン/オフ制御する制御ステップと、 を有することを特徴とする電源供給制御方法。
JP2000025572A 2000-02-02 2000-02-02 電源供給制御装置および電源供給制御方法 Pending JP2001216033A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000025572A JP2001216033A (ja) 2000-02-02 2000-02-02 電源供給制御装置および電源供給制御方法
EP01300836A EP1122871B1 (en) 2000-02-02 2001-01-31 Power supply control device and method
DE60110475T DE60110475T2 (de) 2000-02-02 2001-01-31 Steuerungsgerät für Leistungsversorgung und Verfahren
US09/774,704 US6369556B2 (en) 2000-02-02 2001-02-01 Power supply control device and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000025572A JP2001216033A (ja) 2000-02-02 2000-02-02 電源供給制御装置および電源供給制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001216033A true JP2001216033A (ja) 2001-08-10

Family

ID=18551417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000025572A Pending JP2001216033A (ja) 2000-02-02 2000-02-02 電源供給制御装置および電源供給制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6369556B2 (ja)
EP (1) EP1122871B1 (ja)
JP (1) JP2001216033A (ja)
DE (1) DE60110475T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013219456A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Yazaki Corp 発熱保護回路及び発熱保護方法

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3563333B2 (ja) * 2000-08-04 2004-09-08 Necエレクトロニクス株式会社 インラッシュ電流対応ハイサイドスイッチ及び過電流制御方法
US6369540B1 (en) * 2000-11-21 2002-04-09 Honeywell International Inc. Bypass circuit for use in DC brush motor control
JP2004034807A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Omron Corp 開閉体制御装置
US6922041B2 (en) * 2003-02-28 2005-07-26 Sipex Corporation Apparatus for and method of adjusting a switching regulator output for a circuit having a pre-charge voltage
JP4047757B2 (ja) * 2003-04-25 2008-02-13 株式会社東海理化電機製作所 パワーウインドウ装置
JP3961458B2 (ja) * 2003-07-01 2007-08-22 ローム株式会社 光ディスク装置
JP4220916B2 (ja) * 2004-02-24 2009-02-04 株式会社デンソー 半導体スイッチ
JP4504222B2 (ja) * 2005-02-21 2010-07-14 矢崎総業株式会社 過電流検出装置
JP4108695B2 (ja) * 2005-07-15 2008-06-25 三菱電機株式会社 車載電子制御装置
JP2008228362A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源装置
US7620596B2 (en) * 2007-06-01 2009-11-17 The Western Union Company Systems and methods for evaluating financial transaction risk
JP4436406B2 (ja) * 2007-12-12 2010-03-24 矢崎総業株式会社 負荷制御装置
DE112011102038T5 (de) * 2010-06-16 2013-05-02 Autonetworks Technologies, Ltd. Leistungsversorgungssteuerschaltung und Leistungsversorgungssteuervorrichtung
JP5357995B2 (ja) * 2012-04-10 2013-12-04 ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド 負荷駆動回路装置
CN104272594B (zh) 2012-05-01 2018-04-27 大岛俊蔵 过电流保护电源装置
US9154026B2 (en) 2012-06-27 2015-10-06 Intel Corporation Bridge driver for a switching voltage regulator which is operable to soft-switch and hard-switch
DE102014012828A1 (de) * 2014-08-28 2016-03-03 Ellenberger & Poensgen Gmbh Elektronischer Schutzschalter
JP2017028649A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 株式会社東芝 半導体集積回路
US10312804B2 (en) 2016-02-05 2019-06-04 Shunzou Ohshima Power supply apparatus with power factor correction using fixed on and off periods
US10739800B2 (en) * 2016-07-21 2020-08-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Regulating an output power of a monitored electronic device
US10090792B2 (en) * 2016-12-08 2018-10-02 Ford Global Technologies, Llc Self-balancing parallel power devices with a temperature compensated gate driver

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3011727B2 (ja) 1989-10-26 2000-02-21 富士電機株式会社 過電流検出回路
US5159516A (en) * 1991-03-14 1992-10-27 Fuji Electric Co., Ltd. Overcurrent-detection circuit
JP2570523B2 (ja) 1991-08-23 1997-01-08 日本モトローラ株式会社 電流検出回路
JP3143221B2 (ja) 1992-07-09 2001-03-07 カネボウ株式会社 トウ送り装置
US5481178A (en) * 1993-03-23 1996-01-02 Linear Technology Corporation Control circuit and method for maintaining high efficiency over broad current ranges in a switching regulator circuit
DE69614659T2 (de) * 1996-02-09 2004-04-08 Co.Ri.M.Me. Consorzio Per La Ricerca Sulla Microelettronica Nel Mezzogiorno Schaltung mit Überstromschutz für Leistungstransistoren
US5796278A (en) * 1996-04-26 1998-08-18 Delco Electronics Corporaiton Circuitry for controlling load current
JP3659741B2 (ja) * 1996-06-27 2005-06-15 ローム株式会社 出力トランジスタの保護回路
US5698973A (en) * 1996-07-31 1997-12-16 Data General Corporation Soft-start switch with voltage regulation and current limiting
JP3706515B2 (ja) * 1998-12-28 2005-10-12 矢崎総業株式会社 電源供給制御装置および電源供給制御方法
JP3631933B2 (ja) * 1999-02-14 2005-03-23 矢崎総業株式会社 スイッチングデバイス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013219456A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Yazaki Corp 発熱保護回路及び発熱保護方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1122871A2 (en) 2001-08-08
DE60110475T2 (de) 2005-10-13
DE60110475D1 (de) 2005-06-09
EP1122871B1 (en) 2005-05-04
US6369556B2 (en) 2002-04-09
US20010010458A1 (en) 2001-08-02
EP1122871A3 (en) 2002-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001216033A (ja) 電源供給制御装置および電源供給制御方法
JP3706515B2 (ja) 電源供給制御装置および電源供給制御方法
US7847702B2 (en) Power supply controller
JP2000299922A (ja) 電源供給制御装置および電源供給制御方法
JP2000299625A (ja) 微少電流検出装置
JP3808265B2 (ja) 電源供給制御装置及び電源供給制御方法
JP4263685B2 (ja) 保護回路
JP2000311789A (ja) オートライトコントロールシステム
JP2000235424A (ja) カレントミラー回路、電流センサ及びこれを具備したスイッチング回路並びにスイッチングデバイス
JP2001320264A (ja) 電源供給制御装置
KR102446957B1 (ko) Igbt 게이트 드라이버 스위칭 슬로프 제어 장치
JP3676168B2 (ja) 電源供給制御装置
JP2000298522A (ja) 電源供給制御装置及び電源供給制御方法
JP2000236621A (ja) 電源供給制御回路
JP2000312142A (ja) インテリジェントパワースイッチ装置
JP2000299926A (ja) 電源供給制御装置および電源供給制御方法
JP2000298152A (ja) 故障検出装置
JP2000236245A (ja) 電源供給制御装置及び電源供給制御方法
US20230411947A1 (en) Intelligent semiconductor switch
JP4110701B2 (ja) 過電圧保護回路
JP3609637B2 (ja) 扇風機
JP2000299923A (ja) 過電流動作点を自動変更できる電流振動型遮断機能付きスイッチング回路
JP2001267898A (ja) 誘導性負荷駆動回路
JP2000236246A (ja) 電源供給制御装置
JP2000244294A (ja) 過熱保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050907

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051019