JP2000299625A - 微少電流検出装置 - Google Patents

微少電流検出装置

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JP2000299625A JP2000032364A JP2000032364A JP2000299625A JP 2000299625 A JP2000299625 A JP 2000299625A JP 2000032364 A JP2000032364 A JP 2000032364A JP 2000032364 A JP2000032364 A JP 2000032364A JP 2000299625 A JP2000299625 A JP 2000299625A
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    • H03K2017/0806Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage against excessive temperature

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な微少電流検出機能を有するスイッチ
ングデバイスを提供する。 【解決手段】 第1の半導体素子の第1の主電極と制御
電極のそれぞれに第2の半導体素子の第1の主電極と制
御電極を接続し、第2の半導体素子の第2の主電極に抵
抗を接続する。第1及び第2の半導体素子の第2の主電
極間電圧を比較した結果に応じて、第1と第2の半導体
素子の制御電極に制御電圧を供給する。また、第1の半
導体素子の第1の主電極と制御電極のそれぞれに第3の
半導体素子の第1の主電極と制御電極を接続し、第3の
半導体素子の第2の主電極に抵抗を接続する。第1及び
第3の半導体素子の第2の主電極間電圧を比較する。第
2と第3の半導体素子のトランジスタ幅は第1の半導体
素子のその幅より小さくする。第1の半導体素子を電力
供給素子と並列接続した構成にして電源と負荷の間に設
置し、負荷と電力供給素子をオフにして微少電流の有無
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微少電流検出機能
付き半導体スイッチングデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電流検出機能を備えた半導体スイ
ッチングデバイスとしては、例えば図8に示すようなも
のがある。図8に示す半導体スイッチングデバイスは電
源101と負荷102の間に設置され、シャント抵抗R
SとパワーFET等からなるスイッチングデバイスを直
列接続した構造になっている。通常シャント抵抗とスイ
ッチングデバイスは同一基板に組み込まれている。電流
の検出はシャント抵抗両端に発生する電位差を用いて行
う。負荷電流が流れるとシャント抵抗RSの両端に電位
差が発生し、この電位差を差動増幅器911、直流増幅
器913で増幅し、A/D変換器902を経由してマイ
コンが読み込み、過電流、過小電流等の判定をする。リ
ーク電流等の微少電流もこの方法で原理的には検出でき
るが、検出対象の電流値が小さいため、検出感度を上げ
る事が課題となり、そのために、シャント抵抗の値を大
きくするか、差動増幅器、直流増幅器の増幅率を高める
などの対策が必要となる。シャント抵抗を大きくすると
負荷電流が流れたときのシャント抵抗自身の発熱が大き
くなることが問題になり、更にシャント抵抗で発生する
電圧降下が大きくなるとその分だけ負荷に供給する電圧
が低下するという問題が発生する。一方、差動増幅器、
直流増幅器の増幅率を上げるとS/N比が悪化するた
め、検出精度が悪くなるという問題が生じる。このシャ
ント抵抗を用いる方法では検出する微少電流の絶対値が
小さくなればなるほど問題が顕著化し、目標達成が難し
くなる。
【0003】半導体スイッチングデバイスは電源VBか
ら電力を負荷102に供給するというのが本来の機能で
あるが、それ以外にシャント抵抗RSと負荷102間の
配線が接地する等の故障発生時、大きな故障電流がシャ
ント抵抗及び配線に流れるのを防止する機能、すなわち
過電流保護機能を備えている。シャント抵抗を用いて電
源線からのリーク電流を測定するとき、この過電流保護
機能は必須となる。
【0004】半導体スイッチングデバイスは過熱遮断機
能を内蔵する場合がある。図9に示すようにパワーデバ
イス(主FET)QM、抵抗RG、温度センサー12
1、ラッチ回路122及び過熱遮断用FETQSを内蔵
しており、温度センサー内蔵FETQFの接合温度が規
定以上の温度まで上昇した場合には、内蔵するゲート遮
断回路によって温度センサー内蔵FETQFを強制的に
オフ制御する過熱遮断機能を備えている。つまり、パワ
ーデバイス(主FET)QMが規定以上の温度まで上昇
したことが温度センサ121によって検出された場合に
は、その旨の検出情報がラッチ回路122に保持され、
ゲート遮断回路としての過熱遮断用FETQSがオン動
作となることによって、パワーデバイスQMを強制的に
オフ制御する。ここで、温度センサ121はポリシリコ
ン等で構成した4個のダイオードが縦続接続されてな
り、温度センサ121はパワーデバイスQMの近傍に集
積化されている。パワーデバイスQMの温度が上昇する
につれて温度センサ121の4個のダイオードの順方向
電圧降下が低下し、FETQ51のゲート電位が“L”
レベルとされる電位まで下がると、FETQ51がオン
状態からオフ状態に遷移する。これにより、FETQ5
4のゲート電位が温度センサー内蔵FETQAのゲート
制御端子Gの電位にプルアップされ、FETQ54がオ
フ状態からオン状態に遷移して、ラッチ回路122に
“1”がラッチされることとなる。このとき、ラッチ回
路122の出力が“H”レベルとなって過熱遮断用FE
TQSがオフ状態からオン状態に遷移するので、パワー
デバイスQMの真のゲートTGとソースS間が短絡され
て、パワーデバイスQMがオン状態からオフ状態に遷移
して、過熱遮断されることとなる。
【0005】図8において、ZD1は温度センサー内蔵
FETQFのゲート端子Gとソース端子S間を12Vに
保って、パワーデバイスQMの真のゲートTGに過電圧
が印加されようとした場合にこれをバイパスさせるツェ
ナーダイオードである。ドライバ901は、電流モニタ
回路としての差動増幅器911,913と、電流制限回
路としての差動増幅器912と、チャージポンプ回路9
15と、マイコン903からのオン/オフ制御信号およ
び電流制限回路からの過電流判定結果に基づき、内部抵
抗RGを介して温度センサー内蔵FETQFの真のゲー
トTGを駆動する駆動回路914を備えて構成されてい
る。シャント抵抗RSの電圧降下に基づき差動増幅器9
12を介して、電流が判定値(上限)を超えたとして過
電流が検出された場合には、駆動回路914によって温
度センサー内蔵FETQFをオフ動作とし、その後電流
が低下して判定値(下限)を下回ったら温度センサー内
蔵FETQFをオン動作させる。一方、マイコン903
は、電流モニタ回路(差動増幅器911,913)を介
して電流を常時モニタしており、正常値を上回る異常電
流が流れていれば、温度センサー内蔵FETQFの駆動
信号をオフすることにより温度センサー内蔵FETQF
をオフ動作させる。なお、マイコン903からオフ制御
の駆動信号が出力される前に、温度センサー内蔵FET
QFの温度が規定値を超えていれば、過熱遮断機能によ
って温度センサー内蔵FETQFはオフ動作となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電流検出機能付きスイッチングデバイスでは、電流
検出を行うために電力の供給経路に直列接続されるシャ
ント抵抗RSを必要とした構成であり、近年の負荷の大
電流化により、シャント抵抗の熱損失が無視できないと
いう問題点がある。
【0007】検出対象電流が微少のためシャント抵抗値
を大きくしたいが、大電流を流す電力供給線でシャント
抵抗値を大きくすると発熱が問題になり、発熱を避ける
ためシャント抵抗値を小さくすると微少電流の検出精度
が悪くなるというジレンマがあった。
【0008】また、電流をシャント抵抗の電圧降下量で
検出するため、シャント抵抗RSやA/D変換器90
2、マイコン903等からなる電流モニタ回路が必要と
なり、このため大きな実装スペースを要し、また、これ
らの比較的高価な物品により装置コストが高くなってし
まうという問題点もある。
【0009】一方、負荷がオフ状態であっても、電源と
負荷を結ぶ電力供給線に被覆磨耗による接地や、被水に
よる電蝕などが起こるとリーク電流が流れ、そのまま放
置するとリーク電流が増加して発火に至る事がある。こ
のため、負荷がオフ状態の時の微少なリーク電流を監視
したいという強いニーズがある。
【0010】本発明の目的は、微少リーク電流検出を行
うために電力の供給経路に直接接続されるシャント抵抗
を不要として装置の熱損失を抑え、集積化が容易で安価
な微少電流検出機能つきの半導体スイッチングデバイス
を提供する事にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を達成するた
めの本発明の特徴は、第1と第2の主電極及び制御電極
とを有する第1の半導体素子と、この第1の半導体素子
の第1の主電極と制御電極にそれぞれ接続された第1の
主電極と制御電極と抵抗に接続された第2の主電極とを
有する第2の半導体素子と、第1及び第2の半導体素子
のそれぞれの主電極間電圧を比較する第1の比較手段
と、この第1の比較手段の出力に応じて第1と第2の半
導体素子のそれぞれの制御電極に制御電圧を供給する制
御電圧手段と、第1の半導体素子の第1の主電極と制御
電極にそれぞれ接続された第1の主電極と制御電極と抵
抗に接続された第2の主電極を有する第3の半導体素子
と、第1及び第3の半導体素子の主電極間電圧を比較す
る第2の比較手段とを有し、第2と第3の半導体素子の
トランジスタ幅は第1の半導体素子のトランジスタ幅よ
り小さい幅に構成したスイッチングデバイスを構成する
ことで、さらに、このスイッチングデバイスを他の電力
供給素子と並列接続した構成にして電力供給源と負荷間
に設置し、負荷がオフ状態にある時、他の電力供給素子
をオフにしてスイッチングデバイスのみを動作させて微
少電流の有無を検出する微少電流検出装置であることで
ある。
【0012】ここで、「第1乃至第3の半導体素子」と
しては、FETや静電誘導型トランジスタ(SIT)あ
るいはバイポーラトランジスタ(BJT)が使用可能で
ある。また、エミッタスイッチド・サイリスタ(ES
T)、MOS制御サイリスタ(MCT)等のMOS複合
型デバイスやIGBT等の他の絶縁ゲート型パワーデバ
イスが使用可能である。これらの半導体素子はnチャネ
ル型でもpチャネル型でもかまわない。また「第1主電
極」とは、BJTやIGBTにおいてはエミッタ電極又
はコレクタ電極のいずれか一方、MOSFETやMOS
SIT等のIGFETにおいてはソース電極又はドレイ
ン電極のいずれか一方を意味する。「第2主電極」と
は、BJTやIGBTにおいては上記第1主電極とはな
らないエミッタ電極又はコレクタ電極のいずれか一方、
IGFETにおいては上記第1主電極とはならないソー
ス電極又はドレイン電極のいずれか一方を意味する。す
なわち、第1主電極が、エミッタ電極であれば、第2主
電極はコレクタ電極であり、第1主電極がソース電極で
あれば、第2主電極はドレイン電極である。また、「制
御電極」とはBJTのベース電極、IGBT及びIGF
ETのゲート電極を意味することは勿論である。
【0013】「電力供給素子」(以下では「電流振動型
遮断機能付きスイッチングデバイス」という。)を構成
する第1の半導体素子として例えばパワーMOSFET
を使用した場合、第1の半導体素子の端子間電圧と第2
の半導体素子の端子間電圧(基準電圧)との差を検出す
ることによって、電力供給経路の一部を成す第1の半導
体素子の端子間電圧(即ち、電力供給経路の電流)が正
常状態から逸脱している程度を判定する。したがって、
電流振動型遮断機能付きスイッチングデバイスを並列に
接続すれば大電流にも対応でき、微弱な電流を検出した
い場合にもこの電流で生じる電圧を任意に設定可能な基
準電圧とすればよい。
【0014】すなわち、電流検出を行うために電力の供
給経路に直列接続される従来のようなシャント抵抗を不
要として装置の熱損失を抑えることができ、また、完全
短絡による過電流のみならず、ある程度の短絡抵抗を持
つ不完全短絡などのレアショートが発生した場合の異常
電流をも判定可能である。さらに、シャント抵抗を用い
ずに過電流の検出が可能であり、特に半導体スイッチン
グデバイスのオン/オフ制御をハードウェア回路で構成
した場合はマイコンも不要であるため、実装スペースを
縮小できるとともに、装置コストを大幅に削減可能であ
る。
【0015】「微少電流検出回路」とは、微少電流検出
機能を備えた電流振動型遮断機能付きスイッチングデバ
イスであってもよく。以下では、同等のデバイスとして
扱う。
【0016】本発明の特徴は、スイッチングデバイスの
みを動作させたときのオン抵抗が他の電力供給素子のみ
を動作させたときのオン抵抗に比べて大きな値に設定し
たことにより一層効果的である。このことにより、スイ
ッチングデバイス間の発生電圧を大きくでき、微少電流
検出精度を向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施の形態としてスイッチングデバイスを説明する。以
下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一
又は類似の符号を付している。
【0018】図1は本発明の実施の形態に係るスイッチ
ングデバイスの構成図である。本発明の実施の形態に係
るスイッチングデバイスは複数の負荷102を駆動する
ための電流を流す電流振動型遮断機能付きスイッチング
・デバイス110a、110b、110cとリーク電流
が検出可能な微少電流検出用の電流振動型遮断機能付き
スイッチング・デバイス114が並列接続されている。
この並列接続は負荷102と電源VBの接続経路に挿入
される。電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバイ
ス110a、110b、110cの端子T2はSW1と
抵抗R10に接続される。SW1の他端は接地され、R
10の他端は電源VBに接続される。スイッチング・デ
バイス114の端子T12はSW11と抵抗R101に
接続される。SW11の他端は接地され、R101の他
端は電源VBに接続される。SW1がオンするとスイッ
チング・デバイス110a、110b、110cが導通
する。複数の負荷102はそれぞれ図示されないスイッ
チが内蔵されており、これらのスイッチがオンすると負
荷102には電流が流れる。複数の負荷102が全てオ
フの時はSW1がオンであっても正常な負荷電流は流れ
ない。この状態で、SW1をオフ、SW11をオンする
とスイッチング・デバイス110a、110b、110
cは遮断され、スイッチング・デバイス114は導通す
る。このときスイッチング・デバイス114と負荷10
2の間の配線及び負荷102自身にリーク電流が無けれ
ば、スイッチング・デバイス114には電流が流れな
い。もし、スイッチング・デバイス114と負荷102
の間の配線から又は負荷102自身からリーク電流が流
れていれば、スイッチング・デバイス114にはそれら
のリーク電流の合計電流が流れるので、これによりリー
ク電流の検出が可能となる。電流振動型遮断機能付きス
イッチング・デバイス110a、110b、110cの
並列接続する数は負荷に流す電流値等に依存し、電流値
が大きいときは並列接続する数を多くする。これはスイ
ッチングデバイスでの電圧降下を大きくしないためであ
る。なお、図中のヒューズFLは本発明において必ずし
も必要なものではない。さらに、SW1がオンでSW1
1がオフの状態では、電流振動型遮断機能付きスイッチ
ング・デバイス110a、110b、110cの端子T
1、T3間が導通し、負荷102に電源電圧が印可され
る。複数の負荷102はそれぞれ独自のスイッチを備え
ており、それらのスイッチがオンであれば負荷102は
駆動されるし、オフであれば電源電圧は印可されるもの
の負荷は駆動されない。すなわち、スイッチング・デバ
イス110a、110b、110cは負荷102に電源
電圧を印可するためのデバイスで負荷102をスイッチ
ングするものではない。SW1がオフでSW11がオン
の状態では電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバ
イス110a、110b、110cの端子T1、T3間
が遮断され負荷102には電源電圧が印可されない。こ
のとき負荷102の各スイッチがオフであれば、微少電
流検出用の電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバ
イス114の端子T11とT13間を流れる電流は負荷
側のリーク電流のみとなり、スイッチング・デバイス1
14はこのリーク電流を基準値と比較し、判定結果を出
力する。負荷102のスイッチが一つでもオンしている
場合は負荷駆動電流がリーク電流に重畳してスイッチン
グ・デバイス114を流れるので、リーク電流の検出が
できない。電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバ
イス110a、110b、110cは負荷電流が流れる
ときの電圧降下を小さくするのが役目である。これらの
素子がリーク電流検出のときも導通しているとリーク電
流が分散して流れ、114を流れるリーク電流が減少し
て検出精度が低下する。リーク電流を検出するときは全
てのリーク電流がスイッチング・デバイス114を流れ
るようにしたいので、このような回路構成にしている。
【0019】図2は本発明の実施の形態に係るスイッチ
ングデバイスで使用する電流振動型遮断機能付きスイッ
チング・デバイス110の回路構成図である。図1の電
流振動型遮断機能付きスイッチング・デバイス110
a、110b、110cがこれに該当する。電流振動型
遮断機能付きスイッチング・デバイス110は主デバイ
ス(パワーデバイス)となる第1の半導体素子QAとこ
の主デバイス(第1の半導体素子)QAの異常電流を検
知して、異常電流発生時には主デバイスQAをオン/オ
フ制御して電流振動を生成し、この電流振動により、主
デバイスQAを遮断する制御回路とを同一基板上に集積
化した半導体集積回路である。基板としてセラミック、
ガラスエポキシ等の絶縁性基板や絶縁金属基板等を用い
たハイブリッドICの形態でも良いが、より好ましく
は、同一半導体基板(同一チップ)上にモノリシックに
集積化したパワーICとすればよい。
【0020】このパワーICは、出力電圧VBを供給す
る電源101とランプ等の負荷102との間に接続され
て動作する。図2においては、パワーICの主デバイス
(パワーデバイス)として、感熱遮断機能を有した半導
体スイッチング素子QAを用いている。感熱遮断機能を
有した半導体スイッチング素子QAとしては、例えば、
図9に示した温度センサー内蔵FETQAを用いればよ
い(以下の本発明の実施の形態においては、温度センサ
ー内蔵FETを用いる場合で説明する)。なお、後述の
説明から理解できるように感熱遮断機能は必須ではな
い。半導体スイッチング素子(第1の半導体素子)QA
は、第1、第2の主電極及び制御電極とを有する。この
第1の半導体素子としては、例えば、DMOS構造、V
MOS構造、或いはUMOS構造のパワーMOSFET
やこれらと類似な構造のMOSSITが使用可能であ
る。また、ESTやMCT等のMOS複合型デバイスや
IGBT等の他の絶縁ゲート型パワーデバイスが使用可
能である。更に、常にゲートを逆バイアスで使うのであ
れば、接合型FET、接合型SITやSIサイリスタ等
も使用可能である。このパワーICの主デバイス(パワ
ーデバイス)としての半導体スイッチング素子QAはn
チャネル型でもpチャネル型でもかまわない。即ち、電
流振動型遮断機能付きスイッチング・デバイス110
は、nチャネル型及びpチャネル型の両方が存在する。
【0021】図2においては、同一半導体基板上にモノ
リシックに集積化されたnチャネル型電流振動型遮断機
能付きスイッチング・デバイス110について説明す
る。図2に示すように、電流振動型遮断機能付きスイッ
チング・デバイスの制御回路は主デバイス(第1の半導
体素子)QAと並列接続された第1の基準デバイス(第
2の半導体素子)としてのFETQB、主デバイスQA
の主電極間電圧と基準デバイスQBの主電極間電圧とを
比較する比較手段(CMP1)と、この比較手段(CM
P1)の出力に応じて、主デバイスQA及び基準デバイ
スQBの制御電極に制御電圧を供給する制御電圧供給手
段となる駆動回路111とを少なくとも具備している。
ここで、第1と第2の半導体素子QA,QBは、それぞ
れ第1及び第2主電極からなる主電極対をそれぞれ一組
ずつ有する。「第1主電極領域」とは、IGBTにおい
てエミッタ領域又はコレクタ領域のいずれか一方、パワ
ーMOSFETやパワーMOSSIT等のIGFET
(パワーIGFET)においてはソース領域又はドレイ
ン領域のいずれか一方を意味する。「第2主電極領域」
とは、IGBTにおいては上記第1主電極領域とはなら
ないエミッタ領域又はコレクタ領域のいずれか一方、パ
ワーIGFETにおいては上記第1主電極領域とはなら
ないソース領域又はドレイン領域のいずれか一方を意味
する。すなわち、第1主電極領域が、エミッタ領域であ
れば、第2主電極領域はコレクタ領域であり、第1主電
極領域がソース領域であれば、第2主電極領域はドレイ
ン領域である。また、「制御電極」とはIGBT及びパ
ワーIGFETのゲート電極を意味することは勿論であ
る。主デバイスQAと同様な電流電圧特性を有する第2
の半導体素子QBについても、同様に「主電極」及び
「制御電極」が定義される。
【0022】主デバイス(第1の半導体素子)としての
温度センサー内蔵FETQAは、たとえば、図11に示
すようなパワーデバイス(主FET)QM、このパワー
デバイスQMの真のゲートに接続した抵抗RG、温度セ
ンサ121、温度センサ121にゲートを接続したFE
TQ51、このFETQ51の出力側に接続されたラッ
チ回路122およびラッチ回路122の出力側にゲート
を接続した過熱遮断用FETQSを具備した回路から構
成されている。過熱遮断用FETQSの出力側にパワー
デバイスQMの真のゲートが接続されている。この温度
センサー内蔵FETQAの主FETQMは、例えば、複
数個のユニットセル(単位セル)が並列接続されたマル
チ・チャネル構造のパワーデバイスを採用すればよい。
そして、この温度センサー内蔵FETQAの主FET
(パワーデバイス)QMに並列接続されるように、第2
及び第3の半導体素子QB,QCが、温度センサー内蔵
FETQAに隣接する位置に配置されている。この第2
の半導体素子QBには、温度センサ、ラッチ回路あるい
は過熱遮断用FETQS等の基準デバイスを過熱遮断す
るための回路は必須ではない。第2の半導体素子QB
が、主デバイス(主FET)QMと同一プロセスで、隣
接位置に配置されているので、温度ドリフトやロット間
の不均一性の影響による互いの電気的特性のバラツキを
除去(削減)できる。第2の半導体素子QBの電流容量
が主FETの電流容量よりも小さくなるように、第2の
半導体素子QBを構成する並列接続のユニットセル数を
調整している。例えば、第2の半導体素子QBのユニッ
トセル数1に対して、主デバイス(主FET)QMのユ
ニットセル数を1000となるように構成することによ
り、第2の半導体素子QBと第1の半導体素子QMのチ
ャネル幅Wの比を1:1000としている。また、温度
センサ121は、第2の半導体素子QB及び第1の半導
体素子QMの上部に形成された層間絶縁膜の上部に堆積
されたポリシリコン薄膜等で構成した複数個のダイオー
ドが直列接続により構成され、温度センサ121をパワ
ーデバイスQMのチャネル領域の近傍の位置に集積化し
ている。パワーデバイスQMの温度が上昇するにつれて
温度センサ121の4個のダイオードの順方向電圧降下
が低下し、FETQ51のゲート電位が“L”レベルと
される電位まで下がると、FETQ51がオン状態から
オフ状態に遷移する。これにより、FETQ54のゲー
ト電位が温度センサー内蔵FETQAのゲート制御端子
Gの電位にプルアップされ、FETQ54がオフ状態か
らオン状態に遷移して、ラッチ回路122に“1”がラ
ッチされることとなる。このとき、ラッチ回路122の
出力が“H”レベルとなって過熱遮断用FETQSがオ
フ状態からオン状態に遷移するので、パワーデバイスQ
Mの真のゲートTGとソースS間が短絡されて、パワー
デバイスQMがオン状態からオフ状態に遷移して、過熱
遮断されることとなる。
【0023】電流振動型遮断機能付きスイッチング・デ
バイス110は、より具体的には、図2に示すように、
第2の半導体素子QB、抵抗R1、R2、R5、R8、
RG、Rr、ツェナーダイオードZD1、ダイオードD
1、比較手段としての比較器CMP1、制御電圧供給手
段としての駆動回路111を、主デバイス(第1の半導
体素子)QAと共に同一半導体基板(半導体チップ)1
10上にモノリシックに搭載している。図2において、
ツェナーダイオードZD1は温度センサー内蔵FETQ
Aのゲート端子Gとソース端子S間を12Vに保って、
パワーデバイスQAの真のゲートTGに過電圧が印加さ
れようとした場合にこれをバイパスさせる機能を有す
る。更に半導体チップ110の外部には、抵抗R10及
びスイッチSW1を備えている。また、抵抗Rrが半導
体チップ110の外部に設けられていてもよい。
【0024】制御電圧供給手段としての駆動回路111
には、コレクタ側が電位VPに接続されたソーストラン
ジスタQ5と、エミッタ側が接地電位(GND)に接続
されたシンクトランジスタQ6とを直列接続して備え、
スイッチSW1のオン/オフ切換えによる切換え信号に
基づき、ソーストランジスタQ5およびシンクトランジ
スタQ6をオン・オフ制御して、主デバイス(温度セン
サー内蔵FET)QA及び基準デバイスQBの制御電極
にこれらを駆動制御する信号を出力する。図2に示すB
JTの代わりにMOSFETで駆動回路111を構成し
ても良い。例えば、CMOSで、駆動回路111を構成
することも可能である。MOSFETで駆動回路111
を構成すれば、簡単なMOSFETの製造プロセスでパ
ワーIC(電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバ
イス)を製造することが可能となる。また、BJTで駆
動回路111を構成すれば、BIMOS製造プロセスで
パワーICを製造することができる。電源101の出力
電圧VBは、例えば12Vで、チャージポンプの出力電
圧VPは、例えばVB+10Vである。
【0025】主デバイス(第1の半導体素子)QAの第
1主電極(ドレイン電極)と第2の半導体素子QBの第
1主電極(ドレイン電極)とは互いに接続され共通電位
に維持されている。さらに、第2の半導体素子QBの第
2主電極(ソース電極)には基準抵抗Rrが接続されて
いる。基準抵抗Rrの抵抗値は、第2の半導体素子QB
と主デバイス(第1の半導体素子)QMのチャネル幅W
の比に応じて選定すればよい。例えば、上述したよう
に、第2の半導体素子QBと主デバイス(主FET)Q
Aのチャネル幅Wの比を1:1000とした場合は、負
荷102の過負荷状態の抵抗値の1000倍の値となる
ように設定しておけばよい。この基準抵抗Rrの設定に
より、温度センサー内蔵FETQAに異常動作の過負荷
電流が流れたときと同じドレイン−ソース間電圧VDS
を第2の半導体素子QBに発生させることができる。
【0026】主デバイス(第1の半導体素子)QAの第
1主電極(ドレイン電極)と第2主電極(ソース電極)
間には抵抗R1と抵抗R2との直列回路が接続されてい
る。図2に示す比較器CMP1の“+”入力端子には、
温度センサー内蔵FETQAの主電極間電圧(ドレイン
D−ソースS間電圧)VDSを抵抗R1と抵抗R2とで
分圧した電圧が抵抗R5を介して供給されている。ま
た、比較器CMP1の“−”入力端子には、FET(第
2の半導体素子)QBのソース電圧VSが供給されてい
る。“+”端子電圧>“−”端子電圧のときCMP1の
出力は“H”レベルとなり、駆動回路111はゲートに
電圧を供給し、逆の場合はCMP1の出力は“L”レベ
ルとなってゲート駆動をオフする。なお、後述のよう
に、比較器CMP1は一定のヒステリシスを持ってい
る。
【0027】図3は、本発明の実施形態に係るスイッチ
ングデバイスで使用する電流振動型遮断機能付きスイッ
チング・デバイスの1チップ化の際の最小領域の配置図
である。最小領域113は、図2の点線で囲まれた小さ
い方の領域113であり、FETQAとQBを備えてい
る。図2に示すようにFETQAとQBは、同一のトラ
ンジスタセル119で構成される。トランジスタセル1
19のゲート電極(図示省略)は、QAであるQBであ
るに関係なくセル119同士で接続され図2の端子T9
に引き出されている。ドレイン電極(図示省略)も、Q
AであるQBであるに関係なくセル119同士で接続さ
れ図2の端子T6に引き出されている。QAは、80個
のセル119で構成され、QAを構成するセル119は
ソース電極118同士が接続されており、端子T7に引
き出されている。QBは、1個のセル119で構成さ
れ、このセル119のソース電極118は、端子T8と
T10に引き出されている。
【0028】図3では、QBとQAのセルの数の比を
1:80としたが、例えばQBとQAのチャネル幅Wの
比を1:1000としたい場合は、セルの数の比を1:
1000にすればよく、具体的には、1001個の整数
倍1001個とか4004個のセルを格子状に配置すれ
ばよい。なお、図3の81個のセル119は同一チップ
上に近接して設けられることが好ましい。このことによ
り、同一製造装置で同時に処理できるので、処理毎に製
造条件がばらついたとしても、同一チップ内のセル同士
はばらついたなりの一定の条件で処理することができ、
セル同士の構造は均一化できるからである。さらに、セ
ル同士を近接して配置することにより、チップ内の配置
場所によって生じる製造装置の処理むらがあっても、同
一チップ内のセル同士はむらがあるなりの一定の条件で
処理することができ、セル同士の構造は均一化できる。
また、QB用のセル119として81個のセル119の
中央に配置されたセル119を用いている。これは、Q
B用のセル119としては、81個のセル119の平均
的な電気特性を有するセルを選択したいためで、電気特
性の配置位置の依存性がチップの大きさ程度以上であれ
ば、中央に平均的なセルが配置されるからである。
【0029】また、QAをオンし電流を流すと対応する
80個のセル119に電流が流れ発熱する。各セルでの
発熱量が等量であるとしても、四方をセル119で囲ま
れた中央部に位置するセル119と、外周部に位置する
セル119とでは放熱の経路が異なるため温度差が生じ
る。この温度差によってセル119の電気特性に差が生
じる。QB用のセル119はQAのセルと同じ温度で使
用し同じ電気特性を得たいので、QB用のセル119は
温度が低下する外周部に配置されるべきではない。な
お、QB用のセル119にもQA用のセル119に流れ
る電流とほぼ等しい電流が流れるので、発熱量はQA用
のセルとほぼ等しい。微少電流検出素子としての動作で
は電流が小さいから発熱の問題は無い。
【0030】図4は本発明の実施の形態に係るスイッチ
ングデバイスで使用するリーク電流が検出可能な微少電
流検出の機能を付加した電流振動型遮断機能付きスイッ
チング・デバイス114の回路構成図である。図2に比
較し、第2リファレンスFETQC、コンパレータCM
P2と第2基準抵抗Rr2が付加され、微少電流検出の
機能を実現する回路が構成されている。抵抗Rr2の抵
抗値は、主デバイスQAにリーク電流判定値に相当する
電流が流れるときの負荷抵抗値にチャネル幅Wの比を乗
じた値とする。例えば、電源電圧12Vの時60mAを
リーク電流判定値とすれば、このときの負荷抵抗値は2
00Ωとなるので、チャネル幅比1:1000の場合、
抵抗Rr2は200KΩとなる。QCのドレイン及びゲ
ートはそれぞれQAのドレイン及びゲートに接続され、
QCのソースは抵抗Rr2の一方の端子に接続され、抵
抗Rr2の他の端子は接地されている。CMP2の+の
入力端子にはQAのソース電圧が印可され、−の端子に
はQCのソース電圧が印可される。そして、−端子に印
可される電圧より+端子の印可される電圧の方が大きい
ときは出力はハイレベルとなり、このことは、QAにお
ける電圧降下が小さく、検出しようとする微少電流(例
えばリーク電流)が判定値以下であることを示すことに
なる。逆に、−端子に印可される電圧より+端子の印可
される電圧の方が小さいときは出力はロウレベルとな
り、このことは、QAにおける電圧降下が大きく、検出
しようとする微少電流が判定値以上であることを示すこ
とになる。このことは、抵抗Rr2の抵抗値を大きくす
ることにより、QCでの電圧降下を小さくできるので微
少電流の判定値を小さくすることができ、リーク電流の
検出感度をあげることができる。なお、図4の点線で囲
った部分110fはアナログ集積化されるチップの部分
を示す。
【0031】図4のQAとQCが、本発明の実施形態に
係るスイッチングデバイスで使用するリーク電流が検出
可能な微少電流検出の機能を付加した電流振動型遮断機
能付きスイッチング・デバイスの1チップ化の際に搭載
される必須の素子である。QAとQCのチップ上の配置
は、図3のQBをQCに書き換えた図である。すなわ
ち、QAとQCも、同一のトランジスタセル119で構
成され、セル119同士間も図3と同様に接続される。
ここで、微少電流(リーク電流)と微少電流判定値の差
△ID、QAのオン抵抗Ronより、CMP2は△ID
×Ronを検出しているのである。これより、△IDが
同じでもRonが大きいほど発生電圧は大きくなり、微
少電流検出精度は向上する。Ronを大きくするには、
QAとして使用されるセル119の数を減らしたり、セ
ル119のオン抵抗を大きくするためにチャネル長を長
くしたり不純物濃度を下げて半導体基板の抵抗を大きく
したりすればよい。そして、図1のように構成すれば、
微少電流検出素子は電力供給を必要としないから、Ro
nの値を大きくすることができるので、微少電流の検出
精度を上げることができる。
【0032】図4において、ZD1は温度センサ内蔵ス
イッチング素子QA(図12に詳述)のゲート端子Gと
ソース端子S間を12Vに保って、スイッチング素子Q
Aに集積化された主MOSトランジスタQMの真のゲー
トTGに過電圧が印加されようとした場合にこれをバイ
パスさせるツェナーダイオードである。
【0033】図5は、電流振動型遮断機能付きスイッチ
ング・デバイスの主デバイス(第1の半導体素子)QA
に着目した、概念的な等価回路図である。主デバイス
(第1の半導体素子)としての温度センサー内蔵FET
QAの等価回路を、等価電流源g・v、ドレイン抵
抗rd、ゲート・ソース間容量CGS、ゲート・ドレイ
ン間容量CGD及びドレイン・ソース間容量CDSを用
いて簡略化して示している。この温度センサー内蔵FE
TQAの等価回路を使用した場合、電源101から負荷
102への電力供給経路は、図5に示すような回路とし
て表される。負荷102には電力供給経路の配線インダ
クタンスLUと配線抵抗RUとを含む。
【0034】図6には、このような電力供給経路の一部
を成す温度センサー内蔵FETQAのドレイン−ソース
間電圧VDSのオフ状態からオン状態へ遷移する際の立
ち下がり電圧特性を、負荷102が短絡の場合、基準負
荷(通常動作)の場合、負荷102が抵抗1KΩの場合
について示す過渡応答カーブである。立ち下がり特性
は、電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバイスを
含めた電力供給経路全体のインピーダンス、例えば、経
路が持つ配線インダクタンス、配線抵抗に応じた過渡応
答をする。
【0035】先ず、図5の負荷102の抵抗が1KΩの
ときのドレイン−ソース間電圧V の変化について、
次のように考察できる。つまり、この測定で用いた温度
センサー内蔵FETQA(日立製の「HAF200
1」)の特性により、ドレイン電流I=12mAにお
いて、真のゲート−ソース間電圧VTGSは、ほぼしき
い値電圧1.6Vに維持される。そして、駆動回路11
1による温度センサー内蔵FETQAの真のゲートTG
への充電は継続されるから、このまま行くと真のゲート
−ソース間電圧VTGSは上昇して行ってしまうが、ド
レイン−ソース間電圧VDSが低下して、真のゲート−
ドレイン間の容量値CGDを増大させるので、真のゲー
ト−ソース間電圧VTGSに達する電荷を吸収してしま
うことになる。即ち、ドレイン−ソース間電圧VDS
真のゲート−ソース間電圧VTGSに達した電荷が電位
上昇を生じさせないだけの容量を発生させ、真のゲート
−ソース間電圧VTGSは約1.6Vに維持される。つ
まり、温度センサー内蔵FETQAがオン状態に遷移し
た後の各経過時点で、駆動回路111によってゲートG
に送られる充電電荷を吸収し、真のゲートTGの電圧V
TGSを一定に保つようなドレイン−ソース間電圧V
DSとなる。
【0036】即ち、負荷抵抗が1KΩより小さい負荷R
に対応するドレイン−ソース間電圧VDSの図6の負荷
抵抗=1KΩの時の曲線からの差をΔVDSGAPとし、
その時点における負荷Rに対応する真のゲート−ソース
間電圧をVTGSRとすると、式(7)のQGD分の電
荷を真のゲート−ソース間電圧VTGSRから引き去れ
ば、真のゲート−ソース間電圧VTGSRは1.6Vに
なることを意味する。
【0037】
【数1】 QGD=ΔVDSGAP×CGD+(VTGSR−1.6V)×CGS ・・・・・(7) 換言すれば、真のゲート−ソース間電圧VTGSは1.
6Vからこの電荷Q 分だけ電位が上昇していること
を意味する。このことを式で示せば次式となる。
【0038】
【数2】(VTGSR−1.6)×CGS+{(V
TGSR−1.6)−ΔVDSGAP}×CGD={ΔV
DSGAP−(VTGSR−1.6)}×CGD(VTGS
R−1.6)(CGS+2CGD)=ΔVDSGAP×2C
GD これより次式(1)が得られる。
【0039】 ΔVDSGAP=(VTGSR−1.6)(CGS/2CGD+1) ・・・・・(1) 即ち、ΔVDSGAPは(VTGSR−1.6V)に比例す
る。なお、ドレイン電流Iがゼロの時は真のゲートを
充電する回路およびミラー容量だけでドレイン−ソース
間電圧VDSの曲線は決まるが、ドレイン電流Iが流
れると、回路全体のインダクタンスLにより逆起電力
が発生し、負荷抵抗が増大したと同じ効果を与える。従
って、電流Iが変化しているときはインダクタンス等
価抵抗が発生し、デッドショートのように負荷の純抵抗
値が非常に小さくなっても負荷の等価抵抗値は回路イン
ダクタンスで決まる一定値以下には下がらず、ドレイン
電流Iの立ち上がり勾配は一定値に収斂し、したがっ
て真のゲート−ソース間電圧VTGSの曲線も収れんす
ることとなる。
【0040】本発明の実施の形態に係る電流振動型遮断
機能付きスイッチング・デバイスの第2の半導体素子
(FET)QBと主デバイス(主FET)QAのチャネ
ル幅Wの比を1:1000とした場合は、温度センサー
内蔵FETQAのドレイン電流としてIDQA=5A、
FETQBのドレイン電流としてIDQB=5mAがそ
れぞれ流れているときは、温度センサー内蔵FETQA
およびFETQBのそれぞれのドレイン−ソース間電圧
DSと真のゲート−ソース間電圧VTGSは一致す
る。即ち、VDSA=VDSB、VTGSA=V
TGSBとなる。ここで、VDSA,VDSBはそれぞ
れ温度センサー内蔵FETQA,FETQBのドレイン
−ソース間電圧であり、VTGSA,VTGSBはそれ
ぞれ温度センサー内蔵FETQA,FETQBの真のゲ
ート−ソース間電圧である。
【0041】したがって、FETQBが完全にオン状態
に遷移しているときは、第1の基準抵抗Rr1の両端に
ほぼ電源電圧VBが印加されるから、温度センサー内蔵
FETQAに接続する5Aの負荷に等価なFETQBの
負荷として、第1の基準抵抗Rr1の抵抗値は、Rr1
=12V/5mA=2.4KΩとして決定される。
【0042】次に、3極間特性領域における本発明の実
施の形態に係る電流振動型遮断機能付きスイッチング・
デバイスの動作について説明する。温度センサー内蔵F
ET(第1の半導体素子)QAがオン状態に遷移する
と、ドレイン電流IDQAは回路抵抗で決まる最終負荷
電流値を目指して立ち上がって行く。また、温度センサ
ー内蔵FETQAの真のゲート−ソース間電圧V
TGSAは、ドレイン電流I QAで決まる値を取り、
ドレイン−ソース間電圧VDSAの低下によるコンデン
サ容量CGDのミラー効果でブレーキをかけられなが
ら、これも立ち上がっていく。さらに、FET(第2の
半導体素子)QBはQAが決めるゲート電圧に従ってR
rを負荷抵抗とするソースフォロアとして動作する。
【0043】また、温度センサー内蔵FET(第1の半
導体素子)QAの真のゲート−ソース間電圧VTGSA
はドレイン電流IDQAの増加に応じて大きくなって行
く。VDSA=VTGSA+VTGD、VDSB=V
TGSB+VTGDの関係にあるから、VDSA−V
DSB=VTGSA−VTGSB=(IDQA−n×I
QB)/Gmとなる。従って、ドレイン−ソース間電
圧の差VDSA−VDSBを検出することにより、ドレ
イン電流の差(IDQA−n×IDQB)を得る事がで
きる。但し、GmはQAの伝達コンダクタンス、nはQ
A、QBはチャネル幅比である。
【0044】FET(第2の半導体素子)QBのドレイ
ン−ソース間電圧VDSBは比較器CMP1に直接入力
され、温度センサー内蔵FETQAのドレイン−ソース
間電圧VDSAはR1と抵抗R2で分圧した値が比較器
CMP1に入力される。即ち、可変抵抗RVについて考
慮に入れないものとすれば、 V=VDSA×R1/(R1+R2) ・・・・・(2) が比較器CMP1の“+”入力端子に入力されることに
なる。負荷側が正常状態の場合はRr/n<負荷抵抗R
となって、V<VDSBとなり、QAはオンを続け
る。負荷側が過負荷になるとRr/n>Rになり、更に
>VDSBとなるとオーミック領域でQAはオフす
る。QA、QBのソース電位をVSA、V とする
と、QAがオフ後、VSA、VSBの電位はGNDに向
かって低下して行くので、VDSA、VDSBとも増加
する。VSA、VSBがGND電位に至る前に、V
DSBの条件が成立して、再びQAはオンする。温度
センサー内蔵FETQAがオン状態に遷移した直後はピ
ンチオフ領域にあり、その後オーミック領域に向かって
オン状態を続けていき、V>VDSBになるとオフす
る。これがオン/オフ動作の1サイクルである。一端オ
フするとオフ状態を維持し、逆に一端オンするとオン状
態を維持するのは負荷側回路のインダクタンスによる。
負荷側回路のインダクタンスは電流が変化するときは抵
抗と等価な働きをする。電流が減少しているときはイン
ダクタンス等価抵抗の符号はマイナスとなって、負荷側
抵抗を減少させ、電流が増加するときはインダクタンス
等価抵抗の符号がプラスになり、負荷側の抵抗を増加さ
せる。このために一端QAがオン、又はオフするとその
状態を維持することになる。基準回路のQB側はRrが
Rよりn倍大きいので、インダクタンス効果は無視でき
るほど小さく、QB側回路は純抵抗回路として動作する
と考えてよい。
【0045】なお、比較器CMP1では、ダイオードD
1と抵抗R5でヒステリシスが形成されている。温度セ
ンサー内蔵FETQAがオフ状態に遷移したとき、駆動
回路111のシンクトランジスタQ6によりゲート電位
は接地され、ダイオードD1のカソード側電位は、V
SA−0.7V(ツェナーダイオードZD1の順方向電
圧)になるので、ダイオードD1が導通する。この結
果、抵抗R1→抵抗R5→ダイオードD1の経路で電流
が流れ、比較器CMP1の“+”入力端子の信号V
は、駆動回路111がオン制御しているときの上述
(2)式の値より大きくなる。したがって、オフ状態に
遷移した直後より小さい、特定のドレイン−ソース間電
圧の差VDSA−VDSBまで温度センサー内蔵FET
QAはオフ状態を維持するが、その後、更にVDSA
大きくなることにより入力端子の信号VがVDSB
り小さくなり、比較器CMP1の出力は“L”レベルか
ら“H”レベルに変化する。従って、温度センサー内蔵
FETQAは再びオン状態に遷移させられることとな
る。なお、ヒステリシス特性の付け方にはいろいろな方
法があるが、これはその一例である。
【0046】温度センサー内蔵FETQAがオフ状態に
遷移するときのドレイン−ソース間電圧VDSAをしき
い値VDSAthとすると、次式が成立する。
【0047】 VDSAth−VDSB=R2/R1×VDSB ・・・・・(3) 3極管特性領域における過電流判定値は(3)式で決ま
ることになる。
【0048】次に、5極間特性領域における動作につい
て説明する。配線が正常な状態で、温度センサー内蔵F
ETQAがオン状態に遷移すると、温度センサー内蔵F
ETQAは連続的にオン状態を維持することとなる。こ
のため、真のゲート−ソース間電圧VTGSA、V
TGSBがピンチオフ電圧を超えた後は、温度センサー
内蔵FETQA,FETQB,FETQCとも5極間特
性領域で動作する。日立製の「HAF2001」の場
合、オン抵抗はゲート−ソース間電圧VTGSA=10
Vのとき、RDS(ON)=30mΩであるので、次式
となる。
【0049】
【数3】 VDSB=5A×30[mΩ]=0.15[V] ・・・・・(4) VDSA=IDQA×30[mΩ] ・・・・・(5) VDSA−VDSB=30[mΩ]×(IDQA−5[A]) ・・・・・(6) また、配線の短絡等でドレイン電流IDQAが増加する
と式(6)の値が大きくなり、過電流判定値を超えると
温度センサー内蔵FET(第1の半導体素子)QAをオ
フ状態に遷移させる。この場合、ピンチオフ点を経由し
て、上記の3極間特性領域での動作状態を経て、オフ状
態へ遷移する。そして、図4に示したダイオードD1と
抵抗R5とによるヒステリシスにより、一定時間経過後
に、比較器CMP1の“+”入力端子の信号VがV
DSBより小さくなり、比較器CMP1の出力は“L”
レベルから“H”レベルに変化して、温度センサー内蔵
FETQAを再びオン状態に遷移させることとなる。こ
うして、温度センサー内蔵FETQAはオン状態および
オフ状態への遷移を繰り返して、最終的に過熱遮断に至
る。なお、過熱遮断に至る前に、配線が正常に復帰すれ
ば(間欠的短絡故障の例)、温度センサー内蔵FETQ
Aは連続的にオン状態を維持するようになる。
【0050】図7(a)は電流振動型遮断機能付きスイ
ッチング・デバイスドレイン電流I を、図7(b)は
対応するドレイン−ソース間電圧VDSをそれぞれ示
す。図中、は通常動作の場合、は過負荷の場合であ
る。過負荷状態が発生している場合(図中)には、上
述のように温度センサー内蔵FET(第1の半導体素
子)QAのオン/オフ動作が繰り返し行って、ドレイン
電流Iを大きく変動させ、温度センサー内蔵FETQ
Aの周期的な発熱作用によって、温度センサー内蔵FE
TQAの過熱遮断を速めている。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスイッチ
ングデバイスによれば、電流検出を行うために電力の供
給経路に直接接続されるシャント抵抗を不要として、リ
ーク電流等の微少電流を精度よく検出でき、さらに、装
置の熱損失を抑え、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短
絡などのレアショートが発生した場合の異常電流に対し
ても高速応答を可能とし、集積化が容易で安価な半導体
スイッチングデバイスを提供することができる。
【0052】本発明によれば、負荷がオフ状態にある
時、他の電力供給素子をオフにしても流れるリーク電流
の検出が可能になり、リーク電流の増加の監視が容易に
できるようになる。
【0053】特に半導体スイッチのオン/オフ制御をモ
ノリシックに集積化した場合はマイコンも不要であるた
め、チップ面積を縮小できるとともに、装置コストを大
幅に削減することができる。
【0054】また、本発明によれば、本実施形態と同様
に、ドレイン−ソース間電圧VDSの特性の変化を利用す
るものの所定タイミングで所定しきい値との比較を行っ
て過電流検出を行う他の手法と比較して、コンデンサや
複数の抵抗といった部品が不要になるので、該部品のバ
ラツキによる検出誤差がより低減できるとともに、チッ
プに対する外付けコンデンサも不要であることから、実
装スペースおよび装置コストをより削減することができ
る。
【0055】また、本発明によれば、第2半導体スイッ
チの電流容量が半導体スイッチの電流容量よりも小さく
なるように設定し、負荷および第2負荷の抵抗値比が半
導体スイッチおよび第2半導体スイッチの電流容量比に
ほぼ逆比例するように設定することとしたので、第2半
導体スイッチおよび第2負荷を持つ基準電圧生成手段の
回路構成を小型化でき、実装スペースを縮小できるとと
もに、装置コストを削減できる。
【0056】また、本発明によれば、半導体スイッチが
過熱した場合に該半導体スイッチをオフ制御して保護す
る過熱保護手段(過熱保護ステップ)を備え、ある程度
の短絡抵抗を持つ不完全短絡が発生したとき、制御手段
(制御ステップ、即ちオフ制御ステップおよびオン制御
ステップ)により、半導体スイッチのオン/オフ制御を
繰り返し行って電流を大きく変動させ、半導体スイッチ
の周期的な発熱作用によって過熱保護手段(過熱保護ス
テップ)による半導体スイッチの遮断を速めることはで
きるので、不完全短絡発生時の異常電流に対して高速な
応答を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る微少電流検出装置の回
路構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る微少電流検出装置で使
用する電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバイス
の回路構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る微少電流検出装置で使
用する電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバイス
の1チップ化の際の最小領域の配置図である。
【図4】本発明の実施形態に係る微少電流検出装置で使
用する微少電流検出用の電流振動型遮断機能付きスイッ
チング・デバイスの回路構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る微少電流検出装置で
使用する電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバイ
スの主デバイス(第1の半導体素子)に着目した概念的
等価回路図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る微少電流検出装置で
使用する電流振動型遮断機能付きスイッチング・デバイ
スが利用する原理を説明する説明図であり、オフ状態か
らオン状態への遷移時のドレイン−ソース間電圧の立ち
下がり特性の説明図である。
【図7】図7(a)は、本発明の実施の形態に係る微少
電流検出装置で使用する電流振動型遮断機能付きスイッ
チング・デバイスにおける、主デバイス(第1の半導体
素子)のドレイン電流の過渡応答特性を、図7(b)
は、対応するドレイン−ソース間電圧の過渡応答特性を
示す説明図である。
【図8】従来の半導体スイッチの回路構成図である。
【図9】温度センサー内蔵FETの回路構成図である。
【符号の説明】
101 電源 102 負荷 110、110a、110b、110c 電流振動型遮
断機能付きスイッチングデバイス(半導体チップ) 113 1チップ化の最小領域 114 微少電流検出用の電流振動型遮断機能付きスイ
ッチングデバイス 111 駆動回路(制御手段) 118 ソース電極 119 トランジスタセル 121 温度センサ 122 ラッチ回路 301 過電流検出部 CMP1 比較器 D1,D51 ダイオード QA,QF 温度センサー内蔵FET(第1の半導体素
子) QB FET(第2の半導体スイッチ) Q5、Q6、Q11、Q12 npn型BJT RG 内部抵抗 R1,R2,R5,R8、R10、R11、R12、R
51〜R55,R91,R92,R413 抵抗 Rr 基準抵抗 Rr2 微少電流検出用の基準抵抗 ZD1、ZD22 ツェナーダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 1/00 H02M 1/00 H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2の主電極及び制御電極とを有
    する第1の半導体素子と、 前記第1の半導体素子の第1の主電極、制御電極にそれ
    ぞれ接続された第1の主電極、制御電極と、抵抗に接続
    された第2の主電極とを有する第2の半導体素子と、 前記第1及び第2の半導体素子のそれぞれの主電極間電
    圧を比較する第1の比較手段と、 前記第1の比較手段の出力に応じて、前記第1と第2の
    半導体素子のそれぞれの制御電極に制御電圧を供給する
    制御電圧手段と、 前記第1の半導体素子の第1の主電極、制御電極にそれ
    ぞれ接続された第1の主電極、制御電極と抵抗に接続さ
    れた第2の主電極を有する第3の半導体素子と、 前記第1及び第3の半導体素子の主電極間電圧を比較す
    る第2の比較手段と前記第2、第3の半導体素子のトラ
    ンジスタ幅は前記第1の半導体素子のトランジスタ幅よ
    り小さい幅に構成したこととを特徴とするスイッチング
    デバイスを構成し、前記スイッチングデバイスを他の電
    力供給素子と並列接続した構成にして電力供給源と負荷
    間に設置し、負荷がオフ状態にある時、他の電力供給素
    子をオフにしてスイッチングデバイスのみを動作させて
    微少電流の有無を検出することを特徴とする微少電流検
    出装置。
  2. 【請求項2】 スイッチングデバイスのみを動作させた
    ときのオン抵抗が他の電力供給素子のみを動作させたと
    きのオン抵抗に比べて大きな値に設定したことを特徴と
    する請求項1に記載の微少電流検出装置。
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