JP2000299922A - 電源供給制御装置および電源供給制御方法 - Google Patents

電源供給制御装置および電源供給制御方法

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JP2000299922A
JP2000299922A JP2000010875A JP2000010875A JP2000299922A JP 2000299922 A JP2000299922 A JP 2000299922A JP 2000010875 A JP2000010875 A JP 2000010875A JP 2000010875 A JP2000010875 A JP 2000010875A JP 2000299922 A JP2000299922 A JP 2000299922A
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Akira Baba
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数電圧の供給に関し、装置の熱損失を抑
え、不完全短絡発生時の異常電流に対しても高速応答を
可能とした電源供給制御装置および電源供給制御方法を
提供する 【解決手段】 DC/DCコンバータ540およびツェ
ナダイオード530による安定化電源を備え、電流振動
型遮断機能付きスイッチング回路500に給電する。電
源101から負荷102への電力供給を半導体スイッチ
QAによってスイッチング制御する際に、基準電圧生成
手段により半導体スイッチQAに所定の負荷を接続し
て、該半導体スイッチQAの端子間電圧の電圧特性と等
価な電圧特性を持つ基準電圧を生成し、半導体スイッチ
QAの端子間電圧と基準電圧との差を検出手段CMP1
によって検出し、制御手段111により該検出された端
子間電圧と基準電圧との差に応じて半導体スイッチQA
をオン/オフ制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電源供給制御装置お
よび電源供給制御方法に関し、より詳しくは、制御信号
に応じてスイッチング制御により、電源から負荷への電
力供給を制御する半導体スイッチを備えた電源供給制御
装置および電源供給制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体スイッチを備えた電源供給
制御装置としては、たとえば図12に示すようなものが
ある。本従来例の電源供給制御装置は、自動車において
バッテリからの電源を選択的に各負荷に供給して、負荷
への電力供給を制御する装置である。
【0003】同図において、本従来例の電源供給制御装
置は、電源101の出力電圧VBをヘッドライトやパワ
ーウィンドウの駆動モータ等々の負荷102に供給する
経路にシャント抵抗RSおよびサーマルFETQFのド
レインD−ソースSを直列接続した構成である。また、
シャント抵抗RSを流れる電流を検出してハードウェア
回路によりサーマルFETQFの駆動を制御するドライ
バ901と、ドライバ901でモニタした電流値に基づ
いてサーマルFETQFの駆動信号をオン/オフ制御す
るA/D変換器902およびマイコン(CPU)903
とを備えている。
【0004】半導体スイッチとしてのサーマルFETQ
Fは、図示しない温度センサを内蔵してサーマルFET
QFが規定以上の温度まで上昇した場合には、内蔵する
ゲート遮断回路によってサーマルFETQFを強制的に
オフ制御する過熱遮断機能を備えている。また、図中の
RGは内蔵抵抗であり、ZD1はゲートG−ソースS間
を12[V]に保ってゲートGに過電圧が印加されよう
とした場合にこれをバイパスさせるツェナーダイオード
である。
【0005】また、本従来例の電源供給制御装置では、
負荷102またはサーマルFETQFのドレインD−ソ
ースS間における過電流に対する保護機能をも備えてい
る。即ち、ドライバ901は、電流モニタ回路としての
差動増幅器911,913と、電流制限回路としての差
動増幅器912と、チャージポンプ回路915と、マイ
コン903からのオン/オフ制御信号および電流制限回
路からの過電流判定結果に基づき、内部抵抗RGを介し
てサーマルFETQFのゲートGを駆動する駆動回路9
14を備えて構成されている。
【0006】また、電源101の出力電圧VB以外の異
なった電圧を用いる場合において、たとえばVBが42
Vであり、その他の必要な電圧が12Vであった場合に
おいては、上述のチャージポンプ回路915を含めた電
源供給制御装置を新たに設ける必要がある。12V用の
電源供給制御装置を備えることによりたとえば42V以
外の12Vも得ることができる。
【0007】シャント抵抗RSの電圧降下に基づき差動
増幅器912を介して、電流が判定値(上限)を超えた
として過電流が検出された場合には、駆動回路914に
よってサーマルFETQFをオフ動作とし、その後電流
が低下して判定値(下限)を下回ったらサーマルFET
QFをオン動作させる。
【0008】一方、マイコン903は、電流モニタ回路
(差動増幅器911,913)を介して電流を常時モニ
タしており、正常値を上回る異常電流が流れていれば、
サーマルFETQFの駆動信号をオフすることによりサ
ーマルFETQFをオフ動作させる。なお、マイコン9
03からオフ制御の駆動信号が出力される前に、サーマ
ルFETQFの温度が規定値を超えていれば、過熱遮断
機能によってサーマルFETQFはオフ動作となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電源供給制御装置にあっては、その制御にチャージ
ポンプ回路が必要であり、一般にこのチャージポンプ回
路はその回路規模が大きくなるので小型化やコストダウ
ンが難しかった。
【0010】また、チャージポンプ回路が必要なことに
より、この電源供給制御装置全体の部品点数や回路も複
雑化してしまうので、信頼性の面でも決して満足の行く
ものではなかった。
【0011】また、電流検出を行うために電力の供給経
路に直列接続されるシャント抵抗RSを必要とした構成
であり、近年のサーマルFETQFのオン抵抗の低減に
伴う負荷の大電流化により、シャント抵抗の熱損失が無
視できないという問題点がある。
【0012】また、上述の過熱遮断機能や過電流制限回
路は、負荷102や配線にほぼ完全な短絡状態が発生し
て大電流が流れる場合には機能するが、ある程度の短絡
抵抗を持つ不完全短絡などのレアショートが発生して小
さい短絡電流が流れた場合には機能せず、電流のモニタ
回路を介してマイコン903により異常電流を検出して
サーマルFETQFをオフ制御するしかなく、このよう
な異常電流に対するマイコン制御による応答性が悪いと
いう事情もあった。
【0013】また、シャント抵抗RSやA/D変換器9
02、マイコン903等が必要であるため、大きな実装
スペースが必要であり、またこれらの比較的高価な部品
により装置コストが高くなってしまうという問題点もあ
る。
【0014】本発明の目的は、上記従来の問題点や事情
を解決することにあり、チャージポンプ回路を省略で
き、かつ回路規模も簡素で信頼性の高い電源供給制御装
置を提供することであり、また、電流検出を行うために
電力の供給経路に直列接続されるシャント抵抗を不要と
して装置の熱損失を抑え、ある程度の短絡抵抗を持つ不
完全短絡などのレアショートが発生した場合の異常電流
に対しても高速応答を可能とし、集積化が容易で安価な
電源供給制御装置および電源供給制御方法を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、電源から第1負荷への電力供給
を行う電力伝達手段と、前記電源の電圧とは異なった少
なくとも1種類以上の電圧を生成する副電源手段と、制
御信号入力端子へ供給される制御信号に応じてスイッチ
ング制御され前記副電源手段から第2負荷への電力供給
を制御する半導体スイッチと、前記半導体スイッチに所
定の負荷を接続した状態における該半導体スイッチの端
子間電圧の電圧特性と等価な電圧特性を持つ基準電圧を
生成する基準電圧生成手段と、前記半導体スイッチの端
子間電圧と前記基準電圧との差を検出する検出手段と、
検出された端子間電圧と基準電圧との差に応じて前記半
導体スイッチをオン/オフ制御する制御手段と前記制御
手段に制御の基準となる電圧を供給する制御基準電圧供
給手段と、を有することを特徴とする電源供給制御装置
をもって解決手段とする。
【0016】また、前記基準電圧生成手段は、前記半導
体スイッチおよび前記第2負荷に並列接続され、前記制
御信号に応じてスイッチング制御される第2半導体スイ
ッチと第3負荷とを直列接続した回路を備え、前記第2
半導体スイッチの端子間電圧を前記基準電圧として生成
することを特徴とする請求項1に記載の電源供給制御装
置をもって解決手段とする。
【0017】また、前記基準電圧生成手段の基準電圧が
持つ電圧特性は、前記半導体スイッチおよび前記第2負
荷に正常動作範囲での最大電流である目標電流が流れる
状態における電圧特性と等価であることを特徴とする請
求項1または2に記載の電源供給制御装置をもって解決
手段とする。
【0018】また、前記半導体スイッチと前記第2半導
体スイッチは、オフ状態からオン状態へ遷移する際の端
子間電圧の過渡的な電圧特性について等価な特性を持つ
ことを特徴とする請求項2または3に記載の電源供給制
御装置をもって解決手段とする。
【0019】また、前記第2半導体スイッチの電流容量
は前記半導体スイッチの電流容量よりも小さく、前記負
荷および前記第3負荷の抵抗値比は前記半導体スイッチ
および第2半導体スイッチの電流容量比と等価であるこ
とを特徴とする請求項2、3または4に記載の電源供給
制御装置をもって解決手段とする。
【0020】また、前記第3負荷は、複数個の抵抗を備
え、前記第3負荷の抵抗値は、前記複数個の抵抗の選択
接続により可変設定されることを特徴とする請求項2、
3、4または5に記載の電源供給制御装置をもって解決
手段とする。
【0021】また、前記第2負荷に直列接続または前記
第3負荷に並列接続された可変抵抗を有し、前記第3負
荷の抵抗値は、前記可変抵抗により可変設定されること
を特徴とする請求項2、3、4、5または6に記載の電
源供給制御装置をもって解決手段とする。
【0022】また、前記制御手段は、検出された端子間
電圧と基準電圧との差が第1しきい値を超えたときに前
記半導体スイッチをオフ制御し、検出された端子間電圧
と基準電圧との差が第2しきい値を下回ったときに前記
半導体スイッチをオン制御することを特徴とする請求項
1、2、3、4、5、6または7に記載の電源供給制御
装置をもって解決手段とする。
【0023】また、前記半導体スイッチが過熱した場合
に該半導体スイッチをオフ制御して保護する過熱保護手
段を有することを特徴とする請求項1、2、3、4、
5、6、7、または8に記載の電源供給制御装置をもっ
て解決手段とする。
【0024】また、前記半導体スイッチ、前記基準電圧
生成手段、前記検出手段、前記制御手段または前記過熱
保護手段は、同一チップ上に形成されることを特徴とす
る請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に記
載の電源供給制御装置をもって解決手段とする。
【0025】また、前記制御手段による前記半導体スイ
ッチのオン/オフ制御の周期を制御用クロックとして使
用することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
6、7、8、9または10に記載の電源供給制御装置を
もって解決手段とする。
【0026】また、前記半導体スイッチがオン状態とな
った後の一定期間、前記制御手段による前記半導体スイ
ッチのオン/オフ制御を禁止する禁止手段を有すること
を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
9、10または11に記載の電源供給制御装置をもって
解決手段とする。
【0027】また、前記制御手段による前記半導体スイ
ッチのオン/オフ制御時に、前記過熱保護手段によるオ
フ制御を速める過熱遮断促進手段を有することを特徴と
する請求項9、10、11または12に記載の電源供給
制御装置をもって解決手段とする。
【0028】また、前記制御手段による前記半導体スイ
ッチのオン/オフ制御回数を積算し、該制御回数が所定
回数に達したときに前記半導体スイッチをオフ制御する
回数制御手段を有することを特徴とする請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または
13に記載の電源供給制御装置をもって解決手段とす
る。
【0029】また、電源から第1負荷への電力供給を行
う電力伝達手段と、前記電源の電圧とは異なった少なく
とも1種類以上の電圧を生成する副電源手段と、制御信
号入力端子へ供給される制御信号に応じてスイッチング
制御され前記副電源手段から第2負荷への電力供給を制
御する半導体スイッチと、を備えた電源供給制御装置の
電源供給方法において、前記半導体スイッチに所定の負
荷を接続した状態における該半導体スイッチの端子間電
圧の電圧特性と等価な電圧特性を持つ基準電圧を生成す
る基準電圧生成ステップと、前記半導体スイッチの端子
間電圧と前記基準電圧との差を検出する検出ステップ
と、検出された端子間電圧と基準電圧との差に応じて前
記半導体スイッチをオン/オフ制御する制御ステップと
前記制御手段に制御の基準となる電圧を供給する制御基
準電圧供給ステップと、を有することを特徴とする電源
供給制御方法をもって解決手段とする。
【0030】また、前記基準電圧生成ステップにおいて
前記基準電圧が持つ電圧特性は、前記半導体スイッチお
よび前記第2負荷に正常動作範囲での最大電流である目
標電流が流れる状態における電圧特性と等価であること
を特徴とする請求項15に記載の電源供給制御方法をも
って解決手段とする。
【0031】また、前記制御ステップは、検出された端
子間電圧と基準電圧との差が第1しきい値を超えたとき
に前記半導体スイッチをオフ制御するオフ制御ステップ
と、検出された端子間電圧と基準電圧との差が第2しき
い値を下回ったときに前記半導体スイッチをオン制御す
るオン制御ステップと、を有することを特徴とする請求
項15または16に記載の電源供給制御方法をもって解
決手段とする。
【0032】また、前記半導体スイッチが過熱した場合
に該半導体スイッチをオフ制御して保護する過熱保護ス
テップを有することを特徴とする請求項15、16また
は17に記載の電源供給制御方法をもって解決手段とす
る。
【0033】また、前記半導体スイッチがオン状態とな
った後の一定期間、前記制御ステップによる前記半導体
スイッチのオン/オフ制御を禁止する禁止ステップを有
することを特徴とする請求項15、16、17または1
8に記載の電源供給制御方法をもって解決手段とする。
【0034】また、前記制御ステップによる前記半導体
スイッチのオン/オフ制御時に、前記過熱保護ステップ
によるオフ制御を速めることを特徴とする請求項18ま
たは19に記載の電源供給制御方法をもって解決手段と
する。
【0035】また、前記制御ステップによる前記半導体
スイッチのオン/オフ制御回数を積算し、該制御回数が
所定回数に達したときに前記半導体スイッチをオフ制御
する回数制御ステップを有することを特徴とする請求項
15、16、17、18、19または20に記載の電源
供給制御方法をもって解決手段とする。
【0036】以上のように構成された解決手段により、
電源の所定電圧を必要とする第1負荷と、副電源手段に
より得られる前記所定電圧とは異なった値の電圧を必要
とする第2負荷との両方の負荷に対して電力を供給し、
第2負荷への電力供給には電流振動型遮断機能付きスイ
ッチング回路を介して行うようにすることで、電流を監
視し、レアショートや短絡および過大電流などの電流異
常を検出できるようにし、異常検出時には電力供給を遮
断することを目的とする。
【0037】また、副電源から第2負荷への電力供給を
半導体スイッチによってスイッチング制御する際に、基
準電圧生成手段(基準電圧生成ステップ)により半導体
スイッチに所定の負荷を接続した状態における該半導体
スイッチの端子間電圧の電圧特性と等価な電圧特性を持
つ基準電圧を生成し、半導体スイッチの端子間電圧と基
準電圧との差を検出手段(検出ステップ)によって検出
し、制御手段(制御ステップ)により該検出された端子
間電圧と基準電圧との差に応じて半導体スイッチをオン
/オフ制御することとし、また基準電圧生成手段を、第
2半導体スイッチと第3負荷とを直列接続した回路を半
導体スイッチおよび第2負荷に並列に接続して構成し、
第2半導体スイッチの端子間電圧を基準電圧として生成
して、半導体スイッチの端子間電圧と基準電圧生成手段
(基準電圧生成ステップ)によって生成された基準電圧
(正常状態)との差を検出することによって、電力供給
経路の一部を成す半導体スイッチの端子間電圧(即ち、
電力供給経路の電流)が正常状態から逸脱している程度
を判定することとし、従来のシャント抵抗を不要として
装置の熱損失を抑え、また、完全短絡による過電流のみ
ならず、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短絡などのレ
アショートが発生した場合の異常電流をもハードウェア
回路またはマイコン等のプログラム処理によって連続的
に検出でき、特に半導体スイッチのオン/オフ制御をハ
ードウェア回路で構成した場合はマイコンも不要である
ため、実装スペースを縮小できるとともに、装置コスト
を大幅に削減することを目的とする。
【0038】また、第2半導体スイッチの電流容量が半
導体スイッチの電流容量よりも小さくなるように設定
し、負荷および第3負荷の抵抗値比が半導体スイッチお
よび第2半導体スイッチの電流容量比と等価となるよう
に設定することとし、第2半導体スイッチおよび第3負
荷を持つ基準電圧生成手段の回路構成を小型化でき、実
装スペースを縮小できるとともに、装置コストを削減す
ることを目的とする。
【0039】また、第3負荷に複数個の抵抗を具備して
該複数個の抵抗を選択的に接続するか、或いは、負荷に
直列接続または第3負荷に並列接続された可変抵抗を具
備し、該可変抵抗の抵抗値を変えることにより、第3負
荷の抵抗値を等価的に可変設定して、基準電圧生成手段
の設定値(基準)を目標の仕様に設定することとするこ
とで、1種類のチップで複数の仕様をカバ−することと
し、負荷の種別に応じた完全短絡、不完全短絡の切り分
けを確実に検出することを可能として、短絡故障に対す
る保護を精度良く行うことを目的とする。
【0040】また、半導体スイッチが過熱した場合に該
半導体スイッチをオフ制御して保護する過熱保護手段
(過熱保護ステップ)を備え、ある程度の短絡抵抗を持
つ不完全短絡が発生したとき、制御手段(制御ステッ
プ、即ちオフ制御ステップおよびオン制御ステップ)に
より、半導体スイッチのオン/オフ制御を繰り返し行っ
て電流を大きく変動させ、半導体スイッチの周期的な発
熱作用によって過熱保護手段(過熱保護ステップ)によ
る半導体スイッチの遮断を速めることとして、不完全短
絡発生時の異常電流に対して高速な応答を実現すること
を目的とする。
【0041】また、半導体スイッチ、第2半導体スイッ
チおよび第3負荷を含む基準電圧生成手段、検出手段、
制御手段または過熱保護手段を、同一チップ上で集積化
することにより、装置の回路構成を小型化でき、実装ス
ペースを縮小できるとともに、装置コストを削減し、ま
た、同一チップ上に半導体スイッチおよび第2半導体ス
イッチを形成することにより、温度ドリフトやロット間
のバラツキによる影響を除去(削滅)することを目的と
する。
【0042】また、制御手段による半導体スイッチのオ
ン/オフ制御の周期を制御用クロックとして使用し、制
御用クロック専用の発振回路を不要とし、また、半導体
スイッチ(FET)のオン/オフ制御の周期が安定して
いることから、制御クロックとして安定したクロックを
得ることを目的とする。
【0043】また、半導体スイッチがオン状態となった
後の一定期間、制御手段(制御ステップ)による半導体
スイッチのオン/オフ制御を禁止手段(禁止ステップ)
によって禁止することとし、第2負荷立ち上げ時に突入
電流が流れる際の過電流制御を禁止して、負荷応答の遅
れを抑制することを目的とする。
【0044】また、制御手段(制御ステップ)による半
導体スイッチのオン/オフ制御時に、過熱保護手段(過
熱保護ステップ)によるオフ制御を過熱遮断促進手段に
よって速めることとし、不完全短絡時における半導体ス
イッチの遮断を速めて高速応答を実現することを目的と
する。
【0045】さらに、回数制御手段(回数制御ステッ
プ)により、制御手段(制御ステップ)による半導体ス
イッチのオン/オフ制御回数を積算し、該制御回数が所
定回数に達したときに半導体スイッチをオフ制御するこ
ととし、不完全短絡時でも半導体スイッチの遮断を任意
に設定した時間まで速めることで、高速応答を実現する
ことを目的とする。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電源供給制御
装置および電源供給制御方法の実施の形態例について、
[第1の実施形態]、[第2の実施形態]、[第3の実
施形態]、[第4の実施形態]、[第5の実施形態]、
[変形例]を、順に図1乃至図11および図13を参照
して詳細に説明する。
【0047】以下の説明では、電源供給制御装置および
電源供給制御方法は、例えば自動車においてバッテリか
らの電源を選択的にランプ等の各負荷に供給して、負荷
への電力供給を制御する装置に適用した実施の形態例に
ついて説明するが、本発明はこのような形態に限定され
るものではなく、電源から負荷への電力供給をスイッチ
ング制御する電源供給制御装置および電源供給制御方法
であればどのような形態であっても適用可能である。
【0048】ここで、図13および図1は本発明の第1
の実施形態の電源供給制御装置の回路構成図、図2は実
施形態で使用する半導体スイッチ(温度センサ内蔵FE
T)の詳細な回路構成図、図3、図4および図5は実施
形態の電源供給制御装置および電源供給制御方法が利用
する原理を説明する説明図、図6は短絡故障時および通
常動作時の実施形態の電源供給制御装置における半導体
スイッチの電流と電圧を例示する波形図、図7は本発明
の第2の実施形態の電源供給制御装置の回路構成図、図
8は本発明の第3の実施形態の電源供給制御装置の回路
構成図、図9は本発明の第4の実施形態の電源供給制御
装置の回路構成図、図10は本発明の第5の実施形態の
電源供給制御装置の回路構成図、図11は変形例の電源
供給制御装置における第3負荷(抵抗)の構成を説明す
る回路図である。
【0049】[第1の実施形態]本発明の第1の実施形
態の電源供給制御装置について、まず、図13を用いて
説明する。
【0050】図13に示されるのは、本発明に係る電源
供給制御装置を用いてハイサイド側(電源VBと第2負
荷510との間)において電源供給制御を行う場合の一
例である。この図においては電源電圧VBを第1負荷5
10に供給する回路と、および電源電圧VBを駆動回路
111とDC/DCコンバータ540とに供給する回路
とからなっている。
【0051】近年において、自動車の電源電圧を従来の
値から更に高い値にまで引き上げる試みが行われてい
る。たとえば従来の12Vの電源電圧に対して、42V
といった高圧の電源系が採用され始めている。これは電
圧を上げることによって例えばエアコンやブロアファン
などの回転機器の運転効率を上昇させることを目的とし
ている。また、電圧を上昇することにより電流を流す量
が少なくて済むので、自動車のワイヤハーネスを従来の
ものに比べて細径のものに置き換えることができ、自動
車全体の軽量化及び省資源化が達成できる。
【0052】また、自動車の各種制御機器に用いられて
いる電子部品などは低圧動作が前提で作られているもの
が大部分であるため、高圧化の一方でたとえば従来の1
2V系といったような低圧の電源も同時に必要とされて
いる。
【0053】図13に示す回路図は、上述の要求を満足
するために、電源電圧VBはそのまま第1負荷510に
供給しており、例えば42Vといったような高圧を供給
する。その一方で、本発明に係る電流振動型遮断機能付
きスイッチング回路500を介して第2負荷520に対
して電源供給を行っている。この供給される電源の電圧
は例えば12Vといった低圧であり、自動車の制御機器
を制御するためのコンピュータなどに供給する電源とな
る。
【0054】この低圧を作り出すために、まず副電源手
段としてDC/DCコンバータ540を用いて、例えば
電源電圧VBが42Vであった場合においては12Vに
まで降圧させる。このようにして作り出された12Vは
温度センサ内蔵FETQAを介して第2負荷520に給
電される。なお、温度センサ内蔵FETQAならびに周
辺回路の説明は、後述の図1を用いて行う。
【0055】また、一方では電源電圧VBはツェナダイ
オード530により電圧降下され、駆動回路111に給
電される。この駆動回路111に給電されることにより
前述の温度センサ内蔵FETQAが制御される。なお、
電流制限抵抗531は駆動回路111側の等価抵抗値が
開放に近くなった場合の過大電流発生を防止するための
ものである。なお、SW1の開閉により駆動回路111
の動作/非動作が制御され、これに伴って第2負荷52
0への給電も制御される。
【0056】以上に述べた本発明の実施形態に係る電源
供給制御装置について、その回路及び動作制御について
以下に詳細を説明する。
【0057】まず、図1を参照して説明すると、本実施
形態の電源供給制御装置は、電源101の出力電圧VB
を負荷102に供給する経路に、半導体スイッチとして
の温度センサ内蔵FETQAのドレインD−ソースSを
直列接続した構成である。ここで、温度センサ内蔵FE
TQAにはDMOS構造のNMOS型を使用しているが
PMOS型でも実現可能である。
【0058】また同図において、温度センサ内蔵FET
QAを駆動制御する部分については、FETQB、抵抗
R1〜R10、ツェナーダイオードZD1、ダイオード
D1、コンパレータCMP1、駆動回路111およびス
イッチSW1を備えた構成である。なお、参照符号とし
て抵抗には“R”とそれに続く数字を使用しているが、
以下の説明では参照符号として使用すると共に、それぞ
れ該抵抗の抵抗値をも表すものとする。また、図1中の
点線で囲った部分110aはアナログ集積化されるチッ
プ部分を示す。
【0059】負荷102は例えばヘッドライトやパワー
ウィンドウの駆動モータ等々であり、ユーザ等がスイッ
チSW1をオンさせることにより機能する。駆動回路1
11には、コレクタ側が電位VPに接続されたソースト
ランジスタQ5と、エミッタ側が接地電位(GND)に
接続されたシンクトランジスタQ6とを直列接続して備
え、スイッチSW1のオン/オフ切換えによる切換え信
号に基づき、ソーストランジスタQ5およびシンクトラ
ンジスタQ6をオン/オフ制御して、温度センサ内蔵F
ETQAを駆動制御する信号を出力する。なお図中、V
Bは電源101の出力電圧であり、例えば42[V]で
ある。また、VPはツェナダイオード530からの出力
電圧被印加端子であり、例えばVB+22[V]であ
る。
【0060】半導体スイッチとしての温度センサ内蔵F
ETQAは、より詳しくは図2に示すような構成を備え
ている。
【0061】図2において、温度センサ内蔵FETQA
は、内蔵抵抗RG、温度センサ121、ラッチ回路12
2及び過熱遮断用FETQSを備えている。なお、ZD
1はゲートG−ソースS間を12[V]に保ってゲート
Gに過電圧が印加されようとした場合にこれをバイパス
させるツェナーダイオードである。
【0062】つまり、本実施形態で使用する温度センサ
内蔵FETQAは、温度センサ内蔵FETQAが規定以
上の温度まで上昇したことが温度センサ121によって
検出された場合には、その旨の検出情報がラッチ回路1
22に保持され、ゲート遮断回路としての過熱遮断用F
ETQSがオン動作となることによって、温度センサ内
蔵FETQAを強制的にオフ制御する過熱遮断機能を備
えている。
【0063】温度センサ121は4個のダイオードが縦
続接続されてなり、実装上、温度センサ121は温度セ
ンサ内蔵FETQAの近傍に配置形成されている。温度
センサ内蔵FETQAの温度が上昇するにつれて温度セ
ンサ121の各ダイオードの抵抗値が減少するので、F
ETQ51のゲート電位が“L”レベルとされる電位ま
で下がると、FETQ51がオン状態からオフ状態に遷
移する。これにより、FETQ54のゲート電位が温度
センサ内蔵FETQAのゲート制御端子(G)の電位に
プルアップされ、FETQ54がオフ状態からオン状態
に遷移して、ラッチ回路122に“1”がラッチされる
こととなる。このとき、ラッチ回路122の出力が
“H”レベルとなって過熱遮断用FETQSがオフ状態
からオン状態に遷移するので、温度センサ内蔵FETQ
Aの真のゲート(TG)の電位レベルが“L”レベルと
なって、温度センサ内蔵FETQAがオン状態からオフ
状態に遷移して、過熱遮断されることとなる。
【0064】また、本実施形態の電源供給制御装置で
は、負荷102または温度センサ内蔵FETQAのドレ
インD−ソースS間において発生する短絡故障による過
電流、或いは不完全短絡故障による異常電流に対する保
護機能をも備えている。
【0065】以下、再び図1を参照して、この保護機能
を実現する構成について説明する。
【0066】先ず、特許請求の範囲にいう基準電圧発生
手段は、FET(第2半導体スイッチ)QBおよび抵抗
(第3負荷)Rrで構成されている。FETQBのドレ
インおよびゲートはそれぞれ温度センサ内蔵FETQA
のドレイン(D)および真のゲート(TG)に接続さ
れ、FETQBのソース(SB)は抵抗Rrの一方の端
子に接続され、抵抗Rrの他の端子は接地電位(GN
D)に接続されている。このように、FETQBおよび
温度センサ内蔵FETQAのドレイン(D)およびゲー
ト(TG)を共通化することにより同一チップ(110
a)への集積化を容易にすることができる。
【0067】また、FETQBおよび温度センサ内蔵F
ETQAは同一プロセスで同一チップ(110a)上に
形成されたものを使用することとして、温度ドリフトや
ロット間のバラツキの影響を除去(削減)するようにし
ている。また、FETQBの電流容量が温度センサ内蔵
FETQAの電流容量よりも小さくなるように、それぞ
れのFETを構成する並列接続のトランジスタ数を(F
ETQBのトランジスタ数:1個)<(温度センサ内蔵
FETQAのトランジスタ数:1000個)となるよう
に構成している。
【0068】さらに、抵抗Rrの抵抗値は、後述のよう
に負荷102の抵抗値×(FETQBのトランジスタ
数:1個/温度センサ内蔵FETQAのトランジスタ
数:1000個)の値となるように設定される。この抵
抗Rrの設定により、温度センサ内蔵FETQAに正常
動作の負荷電流(5[mA])が流れたときと同じドレ
イン−ソース間電圧VDSをFETQBに発生させること
ができる。また、以上のような回路規定により、FET
QBおよび抵抗Rrで構成される基準電圧発生手段の構
成を極力小型化することができ、実装スペースを縮小し
て装置コストを低減することができる。
【0069】可変抵抗RVはチップ外部に設置され、抵
抗R2に並列に接続される。可変抵抗RVの抵抗値を変
えることにより抵抗R2の抵抗値を等価的に可変設定す
る。即ち、抵抗R1、R2、RVは、温度センサ内蔵F
ETQAのドレイン−ソース間電圧VDSAを抵抗値の
比に基づく分圧比で分圧してコンパレータCMP1に供
給する分圧手段に該当しており、該分圧比を抵抗RVの
可変設定により調整する。これにより、基準電圧生成手
段の固定された設定値(基準)に対してコンパレータC
MP1の出力を“H”レベルから“L”レベルに切替え
るドレイン−ソース間電圧VDSのしきい値を変えるこ
とが可能となる。これにより、アナログ集積化する場合
でも1種類のチップ110aで複数の仕様をカバーする
ことが可能となる。
【0070】コンパレータCMP1は、特許請求の範囲
にいう検出手段の一部を成す。コンパレータCMP1の
“+”入力端子には、温度センサ内蔵FETQAのドレ
インD−ソースS間電圧VDSを抵抗R1と抵抗R2およ
び可変抵抗RVの並列抵抗(R2‖RV)とで分圧した
電圧が抵抗R5を介して供給されている。また、コンパ
レータCMP1の“−”入力端子には、FETQBのソ
ース電圧VSが供給されている。つまり、これら“+”
および“−”の両入力端子に供給される電位がほぼ一致
したときに出力は有効(“H”レベル)となり、一致し
ないときに無効(“L”レベル)となる。なお、後述の
ように、コンパレータCMP1は一定のヒステリシスを
持っている。
【0071】次に、以上説明した本実施形態の電源供給
制御装置の回路構成を踏まえて、電源供給制御方法を説
明する。具体的な動作説明を行う前に、図3、図4およ
び図5を参照して、本実施形態の電源供給制御装置およ
び電源供給制御方法が利用する原理について説明する。
ここで、図3はオフ状態からオン状態への遷移時のドレ
イン−ソース間電圧の立ち下がり特性の説明図、図4は
概念的回路図、図5は温度センサ内蔵FETのドレイン
電流とゲート−ソース間電圧との特性を説明する説明図
である。
【0072】半導体スイッチとして温度センサ内蔵FE
TQAを使用した場合、電源101から負荷102への
電力供給経路は、概念的に図4に示すような回路として
表される。負荷102には電力供給経路の配線インダク
タンスL0と配線抵抗R0とを含む。なお、経路または
負荷102において短絡故障が発生した場合にはR0に
は短絡抵抗も含まれることとなる。ここで短絡抵抗は、
本実施形態が適用対象としている自動車において負荷1
02をヘッドライトと仮定した場合には、上述の完全短
絡(デッドショート)の場合に約40[mΩ]以下であ
り、不完全短絡の場合は約40〜500[mΩ]であ
る。
【0073】このような電力供給経路の一部を成す温度
センサ内蔵FETQAのドレイン−ソース間電圧VDS
は、温度センサ内蔵FETQAがオフ状態からオン状態
へ遷移する際の立ち下がり電圧特性として、図3に示す
如くなる。即ち、短絡の場合、基準負荷(通常動作)の
場合、負荷102が抵抗1[KΩ]の場合についての立
ち下がり電圧特性である。このように、立ち下がり特性
は、電力供給経路および負荷の状態、即ち、経路が持つ
配線インダクタンス並びに配線抵抗および短絡抵抗に基
づく時定数に応じて変化する。
【0074】このようなドレイン−ソース間電圧VDSの
特性の変化を利用して過電流検出を行う手法として、以
下で説明する手法の他に、所定タイミングで所定しきい
値との比較を行って過電流検出を行う手法が考えられる
が、所定タイミングを規定する手段および所定しきい値
との比較手段を構成するために、コンデンサや複数の抵
抗といった部品を必要とし、これらの部品がばらつくと
検出誤差となってしまうという問題がある。また、コン
デンサが必要であり、該コンデンサはチップ内に搭載で
きないことから、外付け部品が必要となり、装置コスト
のアップ要因となってしまうという問題もあった。
【0075】図3において、温度センサ内蔵FETQA
がオン状態に遷移してドレイン−ソース間電圧VDSが飽
和するまでの期間は、温度センサ内蔵FETQAはピン
チオフ領域で動作する。
【0076】また、負荷102の抵抗が1[KΩ]のと
きのドレイン−ソース間電圧VDSの変化について、次の
ように考察できる。つまり、第1に、例えば、温度セン
サ内蔵FETQAに日立製の「HAF2001]を使用
した場合、ドレイン電流ID=12[mA]だから、ゲ
ート−ソース間電圧VTGSは、ほぼしきい値電圧1.6
[V ]に維持される。第2に、駆動回路111による
ゲート(G)への充電は継続されるから、このまま行く
とゲート−ソース間電圧VTGSは上昇して行ってしまう
が、ドレイン−ソース間電圧VDSが低下して、ゲート−
ドレイン間の容量値CGDを増大させるので、ゲート−ソ
ース間電圧VTGSに達する電荷を吸収してしまう ことに
なる。即ち、ドレイン−ソース間電圧VDSはゲート−ソ
ース間電圧VTGS に達した電荷が電位上昇を生じさせな
いだけの容量を発生させるような速度で降下することに
なる。これにより、ゲート−ソース間電圧VTGSは約
1.6[V] に維持される。
【0077】また、負荷抵抗=1[KΩ]時のドレイン
−ソース間電圧VDSの変化について、次のような解釈も
可能である。つまり、温度センサ内蔵FETQAがオン
状態に遷移した後の各経過時点で、駆動回路111によ
ってゲート(G)の送られる充電電荷を吸収し、真のゲ
ート(TG)の電圧VTGSを一定に保つうようなドレイ
ン− ソース間電圧VDSの値を表わしている。したがっ
て、ある経過時間の後にドレイン−ソース間電圧VDSが
図3の負荷抵抗=1[KG]時の曲線より上側にあれ
ば、ゲート−ソース間電圧VTGSは1.6[V]よりも
高くなっていることを意味 する。なお、ドレイン−ソ
ース間電圧VDSは図3の負荷抵抗=1[KΩ]時の曲線
より下側に来ることはない。
【0078】さらに、図3の負荷抵抗=1[KΩ]時の
曲線からの距離をΔVDSGAPとすると、ΔVDSGAP×CGD
分の電荷をゲート−ソース間電圧VTGSから引き去れ
ば、ゲート−ソース間電圧VTGSは1.6[V]になる
ことを意味する。換言すれ ば、ゲート−ソース間電圧
VTGSは1.6[V]からこの電荷分だけ電位が上昇 し
ていることを意味する。このことを式で示せば次式とな
る。
【0079】 VTGS−1.6=ΔVDSGAP×CGD/(CGS×CGD) 即ち、ΔVDSGAPは(ゲート−ソース間電圧VTGS−1.
6[V]に比例する。
【0080】また、ゲート−ソース間電圧VTGSとドレ
イン電流IDとの間には、図5の特性に示すように、比
例に近い1対1の関係がある。ここで、図5の特性は日
立製の「HAF2001」のものであり、図中のVGSは
ここではゲート−ソース間電圧VTGSに相当する。した
がって、ΔVDSGAPは図5の特性に示されるような対応
関係に基づいてドレイン電流IDを表すということがで
きる。図5において、ドレイン電流ID=10[A]近
辺の分解能は約80[mV/A]である。即ち、1
[A]のドレイン電流IDが80[mV]のゲート−ソ
ース間電圧VTGSに対応し、±5[A]のドレイン電流
IDの変化に対して±0.4[V]のゲート−ソース間
電圧VTGSの変化が対応する。なお、この分解能は従来
例においてシャント抵抗RS=80[mΩ]相当の分解
能に相当する。
【0081】なお、ドレイン電流IDがゼロの時はゲー
トを充電する回路およびミラー容量だけでドレイン−ソ
ース間電圧VDSの曲線は決まるが、ドレイン電流IDが
流れると、回路のインダクタンスLcおよび回路全体の
抵抗Rcの影響を受けることになる。完全短路(デッド
ショート)のようにドレイン電流IDが大きくなると、
ドレイン電流IDの立ち上り勾配はインダクタンスLc
及び抵抗Rcでほぼ決まるので、ドレイン電流IDの立
上がり勾配は一定値に収れんし、したがって、ゲート−
ソース間電圧VTGSの曲線も収れんすることとなる。
【0082】図5に示される特性には温度の特異点が存
在する。日立製の「HAF2001」の場合、ドレイン
電流ID=15[A]、ゲート−ソース間電圧VTGS=
3.3〜3.4[V]の付近である。通常の正常負荷電
流はほぼ15[A]以下なので、特異点の下側に来るこ
とになる。この下側の領域では、同じドレイン電流ID
に対し、温度上昇に応じてゲート−ソース間電圧VTGS
は小さくなる。したがって、高温条件下でも誤作動が低
減されることになり有利といえる。
【0083】また、ゲートを充電する回路が異なると、
同じ負荷電流に対してドレイン−ソース間電圧VDSの曲
線は変わってくる。したがって、ゲート充電電流は常に
同じ条件を保つ必要がある。なお、ゲート充電電流を減
らせばドレイン−ソース間電圧VDSの曲線は上方にシフ
トすることになる。この性質を利用して、同じドレイン
電流IDに対してドレイン−ソース間電圧VDSを増大さ
せるようにすれば、過熱遮断保護機能による過熱遮断を
促進させることができる。後述の過熱遮断促進回路(過
熱遮断促進回路)はこれを利用したものである。
【0084】次に、以上の考察を踏まえて、本実施形態
の電源供給制御装置の動作を説明する。先ず、温度セン
サ内蔵EFTQAおよび基準電圧生成手段(FETQ
B、抵抗Rr)について説明する。温度センサ内蔵FE
TQAとFETQBは100:1のカレントミラー(Cu
rrent mirror)回路を構成し、両者のソース電位が等し
いときはドレイン電流IDQA=1000×ドレイン電流
IDQBとなる。
【0085】したがって、温度センサ内蔵FETQAの
ドレイン電流としてIDQA=5[A]、FETQBのド
レイン電流としてIDQB=5[mA]がそれぞれ流れて
いるときは、温度センサ内蔵FETQAおよびFETQ
Bのそれぞれのドレイン−ソース間電圧VDSとゲート−
ソース間電圧VTGSは一致する。即ち、VDSA =VDSB,
VTGSA= VTGSBとなる。ここで、VDSA =VDSB はそ
れぞれ温度センサ内蔵FETQA、FETQBのドレイ
ン−ソース間電圧であり、VTGSA=VTGSBはそれぞれ温
度センサ内蔵FETQA、FETQBのゲート−ソース
間電圧である。
【0086】したがって、FETQBが完全にオン状態
に遷移しているときは、抵抗Rrの両端にほぼ電源電圧
VBが印加されるから、温度センサ内蔵FETQAに接
続する5[A]負荷に等価なFETQBの負荷として、
抵抗Rrの抵抗値は、Rr=11.7[V]/10[m
A]=1.17[KΩ]として決定される。
【0087】このように、ここでは、温度センサ内蔵F
ETQAに5[A]の負荷電流が流れたときのドレイン
−ソース間電圧VDSの値(曲線)を基準とするが、温度
センサ内蔵FETQAに対してトランジスタ数比(=電
流容量比)の小さいFETQBを用いて基準電圧生成手
段を構成することにより、基準電圧生成手段をより小型
化して、小さなチップ占有面積で要求機能を実現できる
わけである。さらに、上述のように、FETQBと温度
センサ内蔵FETQAと同一プロセスで、同一チップ上
に構成することにより、ロット間ばらつき、温度ドリフ
トの影響を除去することができて、検出精度を大幅に改
善できる。
【0088】次に、ピンチオフ領域における動作につい
て説明する。温度センサ内蔵FETQAがオン状態に遷
移すると、ドレイン電流はIDQAは回路抵抗で決まる最
終負荷電流値を目指して立ち上がっていく。また、温度
センサ内蔵FETQAのゲート−ソース間電圧VTGSA
は、ドレイン電流IDQAで決まる値を取り、ドレイン−
ソース間電圧VDSAの低下によるコンデンサ容量CGDの
ミラー効果でブレーキをかけられなが ら、これも立ち
上がっていく。さらに、FETQBのゲート−ソース間
電圧VTGSBは、ドレイン電流IDQB=5[mA](ドレ
イン電流IDQA=5[A]に相当)までは、ゲート−ソ
ース間電圧VTGSB=VTGSAで増加していくが、それ以降
はドレイン電流IDQB=5[mA]一定になるため(ピ
ンチオフ領域内で一定になる)、ゲート−ソース間電圧
VTGSBも一定になり、日立製の「HAF2001」の場
合は、約2.7[V]一定になる。
【0089】また、温度センサ内蔵FETQAのゲート
−ソース間電圧VTGSAは、ドレイン電流IDQAの増加に
応じて大きくなっていくので、ゲート−ソース間電圧は
VTGSB<VTGSAとなる。また、VDSA =VTGSB+VTGD
,VDSB =VTGSB+VTGD の関係があるから、VDSA
−VDSB =VTGSA−VTGSBとなる。ここで、ゲート−ソ
ース間電圧の差VTGSA−VTGSBは、ドレイン電流IDQA
−5[A]を表わすから、ドレイン−ソース間電圧の差
VDSA−VDSBを検出することにより、ドレイン電流ID
QA−5[A]を得ることができる。
【0090】FETQBのドレイン−ソース間電圧VDS
BはコンパレータCMP1に直接入力され、温度センサ
内蔵FETQAのドレイン−ソース間電圧VDSAはR1
と抵抗R2 で分圧した値(ここでは可変抵抗RVにつ
いて考慮に入れないものとする)がコンパレータCMP
1に入力される。即ち、 VDSA×R1/(R1+R2)………(1) がコンパレータCMP1に入力されることになる。温度
センサ内蔵FEGQAがオン状態に遷移した直後は、F
ETQBのドレイン−ソース間電圧VDSB>(1)であ
るが、温度センサ内蔵FETQAのドレイン電流IDQA
が増加するに連れて(1)は増加し、ついにはFETQ
Bのドレイン−ソース間電圧VDSBより大きくなり、こ
の時、コンパレータCMP1の出力は“H”レベルから
“L”レベルに変化して、温度センサ内蔵FETQAを
オフ状態に遷移させる。
【0091】なお、コンパレータCMP1では、ダイオ
ードD1と抵抗R5でヒステリシスが形成されている。
温度センサ内蔵FETQAがオフ状態に遷移したとき、
駆動回路111のシンクトランジスタQ6によりゲート
電位は接地され、ダイオードD1のカソード側と温度セ
ンサ内蔵FETQAのドレインD間の電位差は、VDSB
+0.7[V](ツェナーダイオードZD1の順方向
電圧)になるので、抵抗R1→抵抗R5→ダイオードD
1の経路で電流が流れ、コンパレータCMP1の“+”
入力端子の電位は、駆動回路111がオン制御している
ときより低下する。したがって、オフ状態に遷移したと
きより小さいドレイン−ソース間電圧の差VDSA−VDSB
まで温度センサ内蔵FETQAはオフ状態を維持し、そ
の後オン状態に遷移することとなる。なお、ヒステリシ
ス特性の付け方にはいろいろな方法があるが、これはそ
の一例である。
【0092】温度センサ内蔵FETQAがオフ状態に遷
移するときのドレイン−ソース間電圧VDSAをしきい値
VDSAthとすると、次式が成立する。
【0093】 VDSAth−VDSA=R2/R1×VDSB(at 5[mA])………(2) 過電流判定値は(2)式で決まることになる。なお、過
電流判定値を変更するには、チップ110a外部に接地
されている抵抗R2に並列接続の可変抵抗RVを調整す
る。可変抵抗RVの抵抗値を小さくすることにより過電
流判定値を下方にシフトさせることができる。
【0094】次に、オーミック領域における動作につい
て説明する。配線が正常な状態で、温度センサ内蔵FE
TQAがオン状態に遷移すると、温度センサ内蔵FET
QAは連続的にオン状態を維持することとなるので、ゲ
ート−ソース間電圧VTGSA、VTGSBは10[V]近くま
で達し、温度センサ内蔵FETQA,FETQBともオ
ーミック領域で動作する。
【0095】この領域ではドレイン−ソース間電圧VDS
とドレイン電流IDの間には1対1の関係は無くなる。
日立製の「HAF2001」の場合、オン抵抗がドレイ
ン−ソース間電圧VDS=10[V]のとき、RDS(ON)
=30[mΩ]であるので、次式となる。
【0096】 VDSB=5[A]×30[mΩ]=0.15[V] VDSA=IDQA×30[mΩ] VDSA−VDSB=30[mΩ]×(IDQA−5[A])……(3) また、配線の短絡等でドレイン電流IDQAが増加すると
式(3)の値が大きくなり、過電流判定値を超えると温
度センサ内蔵FETQAをオフ状態に遷移させる。この
後は上記ピンチオフ領域の状態に移り、温度センサ内蔵
FETQAはオン状態およびオフ状態への遷移を繰り返
して、最終的に過熱遮断に至る。なお、過熱遮断に至る
前に、配線が正常に復帰すれば、(間欠的短絡故障の
例)、温度センサ内蔵FETQAは連続的にオン状態を
維持するようになり、オーミック領域の動作に戻る。
【0097】図6には、本実施形態の電源供給制御装置
における温度センサ内蔵FETQAの電流と電圧の波形
図を例示している。ここで、図6(a)はドレイン電流
ID(A)を、図6(b)ドレイン−ソース間電圧VDS
をそれぞれ示し、図中、は完全短絡(デッドショー
ト)の場合、は通常動作の場合、は不完全短絡の場
合である。
【0098】完全短絡(デッドショート)が発生してい
る場合(図中)には、温度センサ内蔵FETQAがオ
フ状態からオン状態に遷移したとき、ドレイン電流ID
が急激に流れるが、温度センサ内蔵FETQAのオン状
態を継続して、温度センサ内蔵FETQAを過熱させ、
過熱遮断の保護機能、即ち過熱遮断用FETQSのオン
状態への遷移によって温度センサ内蔵FETQAを過熱
遮断する。
【0099】また、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短
絡が発生している場合(図中)には、上述のように温
度センサ内蔵FETQAのオン/オフ制御を繰り返して
行って、ドレイン電流IDを大きく変動させ、温度セン
サ内蔵FETQAの周期的な発熱作用によって、過熱遮
断の保護機能、即ち過熱遮断用FETQSのオン状態へ
の遷移によって温度センサ内蔵FETQAを過熱遮断を
速めている。
【0100】以上説明したように、本実施形態の電源供
給制御装置および電源供給制御方法では、電流検出を行
うために電力の供給経路に直列接続される従来のような
シャント抵抗を不要とし、シャント抵抗を用いずに高精
度の過電流検出が可能であり、装置全体としての熱損失
を抑えることができ、また、完全短絡による過電流検出
のみならず、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短絡など
のレアショートが発生した場合の異常電流をもハードウ
ェア回路によって連続的に検出可能である。
【0101】また、不完全短絡の場合、温度センサ内蔵
FETQAのオン/オフ制御を繰り返し行って電流を大
きく変動させ、半導体スイッチの周期的な発熱作用によ
って過熱保護機能による温度センサ内蔵FETQAの遮
断(オフ制御)を速めることができる。さらに、マイコ
ンを用いないハードウェア回路のみで構成して半導体ス
イッチのオン/オフ制御を行えるため、電源供給制御装
置の実装スペースを縮小でき、装置コストを大幅に削減
することができる。
【0102】また、本実施形態と同様に、ドレイン−ソ
ース間電圧VDSの特性の変化を利用するものの所定タイ
ミングで所定しきい値との比較を行って過電流検出を行
う他の手法と比較して、コンデンサや複数の抵抗といっ
た部品が不要になるので、該部品のバラツキによる検出
誤差がより低減できるとともに、チップ110aに対す
る外付けコンデンサも不要であることから、実装スペー
スおよび装置コストをより削減することができる。
【0103】さらに、可変抵抗RVの調整により、負荷
102の種別(ヘッドランプ、駆動モータ等)に応じた
完全短絡、不完全短絡の切り分けを確実に検出すること
が可能となり、短絡故障に対する保護を精度良く行うこ
とができる。
【0104】〔第2の実施形態〕次に、第2の実施形態
の電源供給制御装置および電源供給制御方法について、
図7を参照して説明する。本実施形態の電源供給制御装
置の構成は、図1の第1の実施形態の構成に対して、抵
抗R3,R4,R6,R9、FETQl,Q2およびツ
ェナーダイオードZD2を付加した構成である。なお、
図7中の点線で囲った部分110bはアナログ集積化さ
れるチップ部分を示す。
【0105】即ち、ゲート−ソース間を抵抗R9で接続
したFETQlのゲートに、ツェナーダイオードZD2
および抵抗R6を介して温度センサ内蔵FETQAの真
のゲートTGを接続し、FETQlのドレインを抵抗R
4を介してVB+5〔V]に接続し、FETQlのソー
スを温度センサ内蔵FETQAのソースSAに接続して
いる。また、抵抗Rlに対して並列に、抵抗R3とFE
TQ2のドレインとを接続した回路を接続し、FETQ
2のオン/オフ制御によって温度センサ内蔵FETQA
のドレイン−ソース間電圧VDSの分圧を変えるように構
成している。
【0106】次に、本実施形態の電源供給制御装置の動
作を説明する。先ず、ピンチオフ領域における動作につ
いて説明する。第1の実施形態と同様に、FETQBの
ドレイン−ソース間電圧VDSB はコンパレータCMPl
に直接入力され、温度センサ内蔵FETQAのドレイン
−ソース間電圧VDSA は抵抗Rl,R3の並列抵抗(R
l‖R3)と抵抗R2で分圧した値(ここでは可変抵抗
RVについて考慮に入れないものとする)がコンパレー
タCMPlに入力される。
【0107】即ち、次式の値がコンパレー夕CMPlに
入力されることになる。
【0108】 VDSA ×(R1‖R3)/((R1‖R3)+R2)‥‥‥(1′) 温度センサ内蔵FETQAがオン状態に遷移した直後
は、FETQBのドレイン−ソース間電圧VDSB >
(1′)であるが、温度センサ内蔵FETQAのドレイ
ン電流IDQAが増加するに連れて(1′)は増加し、つ
いにはFETQBのドレイン−ソース間電圧VDSB より
大きくなり、この時、コンパレータCMPlの出力は
“H”レベルから“L”レベルに変化して、温度センサ
内蔵FETQAをオフ状態に遷移させる。
【0109】温度センサ内蔵FETQAがオフ状態に遷
移するときのドレイン−ソース間電圧VDSA をしきい値
VDSAth とすると、次式が成立する。
【0110】 VDSAth −VDSA =R2/(R1‖R3)×VDSB ……(2′) 過電流判定値は(2′)式で決まることになる。なお、
過電流判定値を変更するには、第1の実施形態と同様
に、チップ110a外部に接地されている抵抗R2に並
列接続の可変抵抗RVを調整する。この調整により過電
流判定値を下方にシフトさせることができる。
【0111】オーミック領域における動作や図6を参照
して説明した動作等については第1の実施形態と同様で
あるので省略する。
【0112】次に、過電流判定値について考察する。こ
こでは、過電流判定値はピンチオフ領域、オーミック領
域とも同一の値を用いるとする。
【0113】先ず、ピンチオフ領域における△(VDSA
−VDSB )/△IDを求める。HAF2001の特性曲
線より、次式が得られる。
【0114】 △VTGSA/△IDQA=80[mV/A] ……(4) △VTGSA=△(VDSA −VDSB )×CTGD /(CTGS +CTGD ) =△(VDSA −VDSB ) ×1200pF/(1800pF+1200pF) =△(VDSA −VDSB )×0.4 ……(5) 式(4),(5)より、 △(VDSA −VDSB )/△ID=200[mV/A〕……(6) となる。
【0115】また、オーミック領域における△(VDSA
−VDSB )/△IDは、式(3)より、 △(VDSA −VDSB )/△ID=30[mV/A〕……(7) となる。
【0116】式(6),(7)を比較すると、ピンチオ
フ領域ではオーミック領域より電流感度が敏感になり、
オーミック領域で適切な過電流判定値でも、ピンチオフ
領域では低すぎて引っ掛かり過ぎる恐れがある。この対
策としては、ピンチオフ領域とオーミック領域で過電流
判定値を変える方法がある。第1の実施形態の構成に対
して本実施形態で付加された回路がこの対策回路であ
る。
【0117】ピンチオフ領域かオーミック領域かの判定
は、ゲート−ソース間電圧VTGSAの大きさで行う。ドレ
イン電流IDが増えるに連れてピンチオフ領域のゲート
−ソース間電圧VTGSAは大きくなるが、完全短絡(デッ
ドショート)の場合でも5[V]を超えることはない。
したがって、ゲート−ソース間電圧VTGSA>5〔V]で
あればオーミック領域にあると判定できる。
【0118】温度センサ内蔵FETQAがオン状態に遷
移した直後は、FETQlはオフ状態で、FETQ2は
オン状態にある。FETQ2をオン状態に遷移させるた
めには、電源電圧VB以上の電圧、例えばVB+5
[V]が必要となる。
【0119】ツェナーダイオードZD2のツェナー降伏
電圧を5[V〕−1.6[V](FETQlのしきい値電
圧)に設定すれば、ゲート−ソース間電圧VTGSA>5
〔V]になるとFETQlがオン状態に遷移し、FET
Q2がオフ状態に遷移するので、抵抗R2に並列に入っ
ていた抵抗R3が回路的に除去されることとなる。
【0120】ドレイン−ソース間電圧VDSA の圧縮率が
小さくなるので、過電流と判定されるドレイン−ソース
間電圧の差VDSA −VDSB がより小さくなる。これによ
りオーミック領域では対策前より少ない電流値で過電流
判定されるようになる。
【0121】しかし、本実施形態における付加回路によ
る対策を行わなくても、実用的には問題ない可能性があ
る。つまり、ピンチオフ領域では最終負荷電流値が小さ
いときは、ピンチオフ領域内で完全に立ち上がってしま
う。即ち、ピンチオフ領域内で最終負荷電流値に達する
が、最終負荷電流値が大きい場合には、ピンチオフ領域
内ではまだ立ち上がり途上にあり、ピンチオフ領域の電
流値は、完全短絡(デッドショート)の場合でも最大4
0[A]位に制限される。
【0122】つまり、最終負荷電流値が大きくなるに連
れて、ある一定の勾配を持った電流立ち上がり特性に収
れんし、最終負荷電流値の差ほどドレイン−ソース間電
圧VDSA の差がつかなくなる。この現象があるため、ピ
ンチオフ領域の電流感度が大きくても、ドレイン−ソー
ス間電圧の差VDSA −VDSB が大きくならず、基準電圧
生成回路における電流値の選択しだいで本実施形態のよ
うな付加回路による対策を用いなくても、第1の実施形
態の構成によって、実用的な過電流検出保護を行う電源
供給制御装置を実現できる。
【0123】本実施形態の電源供給制御装置および電源
供給制御方法では、第1の実施形態で詳述したものと同
等の効果を奏することができる。
【0124】ここで最後に、過電流制御の考え方につい
て整理しておく。基本構想としては次の通りである。先
ず、配線が正常なときは温度センサ内蔵FETQAがオ
ン状態に遷移するとオーミック領域に入り、配線が正常
である限り、オーミック領域に留まり、温度センサ内蔵
FETQAはオン状態を維持し続ける。次に、配線に異
常が発生して、電流が増えドレイン−ソース間電圧の差
VDSA −VDSB が過電流判定値を超えると、温度センサ
内蔵FETQAはオフ状態に遷移し、ピンチオフ領域に
入る。配線異常が続く限り、温度センサ内蔵FETQA
はオン状態/オフ状態の遷移を繰り返し続けて、ピンチ
オフ領域に留まり、最終的に過熱遮断に至る。
【0125】上記基本構想を実現し、かつ制御を最適化
するために、過電流判定値は次の2つの条件を満足しな
ければならない。第1に、正常電流範囲では温度センサ
内蔵FETQAを絶対にオフさせないことである。第2
に、オーミック領域で過電流と判定した後は、配線異常
が改善されない限り、ピンチオフ領域で温度センサ内蔵
FETQAはオン状態/オフ状態への遷移を繰り返し行
い続けることである。これはオン/オフ制御の周期を安
定させるために必要である。オン/オフ制御の周期を安
定させることは制御の安定性につながるし、オン/オフ
制御の周期を用いてタイマを設定する(後述の第5の実
施形態を参照)ので、そのためにも周期の安定化は必要
である。
【0126】上記第1および第2の条件を満足させるた
めには、オーミック領域の過電流判定値を「正常電流最
大値+α」の電流値(相当するVDSA −VDSB )に設定
し、ピンチオフ領域の過電流判定値を「正常電流最大値
+β」に設定する必要がある。このときα>βとする。
つまり、α−βがピンチオフ領域に留まらせるために必
要なオフセット量である。
【0127】〔第3の実施形態〕次に、第3の実施形態
の電源供給制御装置および電源供給制御方法について、
図8を参照して説明する。第2の実施形態の電源供給制
御装置における回路構成(図7)との違いは、FETQ
Bのゲートを温度センサ内蔵FETQAの真のゲートT
Gに接続せず、FETQBのゲート抵抗としてR41を
追加し、該抵抗R41の他端を温度センサ内蔵FETQ
AのゲートGに接続している。それ以外は第2の実施形
態の回路構成と同じである。なお、図8中の点線で囲っ
た部分110cはアナログ集積化されるチッブ部分を示
す。
【0128】また、抵抗R41の抵抗値は、R41=1
000×R7に設定する必要がある。例えば、R7=1
0〔KΩ]とした場合にはR41=10[MΩ]とな
る。非常に高い抵抗値になるので、コスト、生産性を考
慮するトランジスタ数比を1:100位にして、R41
=1〔MΩ]位になるようにすることが望ましい。
【0129】なお、本実施形態の電源供給制御装置の動
作は第2の実施形態と同等であり、第1の実施形態と同
等の効果を奏する。
【0130】〔第4の実施形態〕次に、第4の実施形態
の電源供給制御装置および電源供給制御方法について、
図9を参照して説明する。本実施形態の電源供給制御装
置は、第1の実施形態の電源供給制御装置における回路
構成(図1)に対して、突入電流マスク回路105およ
び過熱促進回路106を付加した構成である。なお、図
9中の点線で囲った部分110dはアナログ集積化され
るチップ部分を示す。
【0131】負荷102(例えばヘッドライト)をオン
させると、安定状態の数倍から数十倍の突入電流が流れ
る。その突入電流が流れる期間は負荷102の種類や容
量(大きさ)によって異なり、だいたい3[msec]から
20〔msec〕である。この突入電流が流れる期間に、上
記第1、第2または第3の実施形態で説明したような過
電流制御が行われると、負荷102が定常状態に至るま
でに時間を要してしまい、ライトの点灯が遅れるなどの
負荷自身の応答が悪くなる場合がある。本実施形態で
は、突入電流マスク回路105(特許請求の範囲にいう
禁止手段に該当する)を図1の構成に付加することによ
ってこのような問題を解消する。
【0132】また、上記第1,第2または第3の実施形
態では、完全短絡による過電流が検出された場合には、
すぐに過熱遮断による保護が機能して温度センサ内蔵F
ETQAを過熱遮断(オフ制御)することが可能である
が、不完全短絡の場合には、温度センサ内蔵FETQA
のオン/オフ制御を繰り返し行って、温度センサ内蔵F
ETQAの周期的な発熱作用によって過熱遮断を機能さ
せるので、過熱遮断までの時間が相対的に長くなること
が考えられる。本実施形態では、過熱遮断促進回路(過
熱遮断促進手段)106によって不完全短絡の場合でも
温度センサ内蔵FETQAの遮断を速めるようにしてい
る。
【0133】図9において、突入電流マスク回路105
は、FETQ11,Q12、ダイオードDll、抵抗R
ll〜R13およびコンデンサC11を備えて構成され
ている。
【0134】次に、突入電流マスク回路105の動作に
ついて説明する。温度センサ内蔵FETQAがオン状態
に遷移すると、ゲート−ソース間電圧VGSA がダイオ
ードD11および抵抗R12を介してFETQ12のゲ
ートに供給され、また同じくゲート−ソース間電圧VGS
A がダイオードD11および抵抗R11を介してFE
TQ11のゲートに供給される。
【0135】FETQ12のゲートはコンデンサC11
を介して温度センサ内蔵FETQAのソースSAに接続
されており、温度センサ内蔵FETQAがオン状態に遷
移した直後はコンデンサC11が未充電であるため、F
ETQ12のゲート電位が十分に上がらずFETQl2
はオン状態に遷移できない。また、FETQ11はFE
TQ12がオフ状態にある間はオン状態にあり、コンパ
レータCMPlの+端子に供給される分圧点を温度セン
サ内蔵FETQAのソースSAに結合させる。そのた
め、コンパレータCMP1の出力は“H”レベルに保た
れて、大きな突入電流が流れても温度センサ内蔵FET
QAはオフ状態に遷移しないことになる。
【0136】時間の経過により、コンデンサC11は抵
抗R12を介して充電されていき、ついにはFETQ1
2がオン状態に遷移する。これに伴ってFETQ11が
オフ状態に遷移し上記マスク状態が終了して、過電流検
出制御が機能することとなる。
【0137】なお、抵抗R13は温度センサ内蔵FET
QAがオフ状態に遷移した後、コンデンサC11をリセ
ットするための放電抵抗である。R12≪R13となる
ように設定してマスク時間に影響しないようにするのが
望ましい。また、マスク時間はRl2×C11の時定数
で決定されるので、1チップ化する場合には外付けのコ
ンデンサC11の容量値を任意に変更することにより、
マスク時間の調整が可能となる。
【0138】次に、過熱遮断促進回路106は、FET
Q21、ダイオードD21、抵抗R21〜R23および
コンデンサC21を備えて構成されている。
【0139】次に、過熱遮断促進回路106の動作につ
いて鋭明する。過電流制御に入り、温度センサ内蔵FE
TQAのゲート電位が周期的に“H”レベルになる度に
コンデンサC21は抵抗R21および逆流阻止用ダイオ
ードD21を介して充電される。FETQ21のゲート
電位は最初はしきい値以下なのでオフ状態にあるが、コ
ンデンサC21の充電に伴ってゲート電位が上昇すると
FETQ21はオン状態に遷移する。
【0140】抵抗R21を介して端子TG(温度センサ
内蔵FETQAの真のゲート)から接地電位(GND)
に電流が流れ、端子TGに蓄積される電荷量が減少す
る。このため、同じドレイン電流IDに対してもドレイ
ン−ソース間電圧VDSA が大きくなり、温度センサ内
蔵FETQAの電力消費が増大して過熱遮断が早まるこ
ととなる。なお、抵抗R21が小さいほど過熱遮断は早
まる。また、抵抗R23はコンデンサC21の放電抵抗
であり、R22≪R23となるように設定するのが望ま
しい。
【0141】〔第5の実施形態〕次に、第5の実施形態
の電源供給制御装置および電源供給制御方法について、
図10を参照して説明する。本実施形態の電源供給制御
装置は、第1の実施形態の電源供給制御装置における回
路構成(図1)に対して、オン/オフ回数積算回路10
7を付加した構成である。なお、図10中の点線で囲っ
た部分110eはアナログ集積化されるチップ部分を示
す。
【0142】上記第1、第2または第3の実施形態にお
いて、不完全短絡の場合に、温度センサ内蔵FETQA
のオン/オフ制御を繰り返し行って、温度センサ内蔵F
ETQAの周期的な発熱作用によって過熱遮断を機能さ
せることから、過熱遮断までの時間が相対的に長くなる
という問題点を、本実施形態では次のようにして解消す
る。即ち、温度センサ内蔵FETQAのオン/オフ制御
回数が所定回数に達したときにオフ制御させるオン/オ
フ回数積算回路(回数制御手段)107を付加すること
により、温度センサ内蔵FETQAの遮断を速める。
【0143】図10において、オン/オフ回数積算回路
107は、FETQ31、ダイオードD31,D32、
抵抗R31〜R33およびコンデンサC31を備えて構
成されている。
【0144】次に、オン/オフ回数積算回路107の動
作について説明する。過電流制御に入り、温度センサ内
蔵FETQAのゲート電位が周期的に“H”レベルにな
る度にコンデンサC31は抵抗R31および逆流阻止用
ダイオードD31を介して充電される。FETQ31の
ゲート電位は最初はしきい値以下なのでオフ状態にある
が、コンデンサC31の充電に伴ってゲート電位が上昇
するとFETQ31はオン状態に遷移する。この時、温
度センサ121(4個のダイオード)のアノード側が引
き下げられるので、高温状態と同じ条件となって過熱遮
断用FETQSがオン状態に遷移して、温度センサ内蔵
FETQAを遮断(オフ制御)する。
【0145】なお、回数積算による遮断時間は約1[se
c ]程度が望ましい。また、オン/オフ回数積算回路1
07を安定に動作させるためには、さらに、温度センサ
内蔵FETQAのオン/オフ制御の周期を安定させるこ
とが必要である。本実施形態においては、負荷電流の変
化に対する温度センサ内蔵FETQAのドレイン−ソー
ス間電圧VDSA の変化はピンチオフ領域の方がオーミッ
ク領域より大きいので、温度センサ内蔵FETQAがオ
ン/オフ制御の間はピンチオフ領域でオフ状態に遷移す
る(ピンチオフ領域をパスしてオーミック領域でオフ状
態に遷移することはない)こととなり、したがって、温
度センサ内蔵FETQAのオン/オフ制御の周期が安定
したものとなる。
【0146】〔変形例〕次に、名実施形態の電源供給制
御装置および電源供給制御方法の変形例について、図1
1を参照して説明する。以上の各実施形態の説明では、
基準電圧生成手段を固定(上述の説明では、5[A]負
荷相当に固定)しておき、第3負荷(抵抗Rr)の変更
には過電流判定値を変化させて対応していた。即ち、使
用最大負荷に合わせて抵抗Rl,R2,R3を設定して
チップを作成し、負荷102が小さい場合はチップ外部
に抵抗R2に並列に可変抵抗RVを追加して、過電流判
定値を下げていた。
【0147】この方法では次のような問題点がある。第
1に、過電流判定値が大きくなるほど制御精度は低下す
る。第2に、ピンチオフ領域とオーミック領域では過電
流判定値を変える必要がある。この場合ピンチオフ領域
の過電流判定値は、厳密にはドレイン電流IDの立ち上
がり勾配に合わせて設定する必要があるが、ドレイン電
流ID立ち上がり勾配は、配線インダクタンスおよび配
線抵抗が変わると変化するので、ぴったりに設定するこ
とは難しい。
【0148】この対策として、基準電圧生成手段を負荷
102に合わせて設定することが有効である。即ち、先
ず、負荷102の最大電流値に相当する基準電圧生成手
段を設定する。次に、基準電圧生成手段におけるドレイ
ン−ソース間電圧VDS(即ち、FETQBのドレイン−
ソース間電圧VDSB)を、負荷駆動トランジスタ(即
ち、温度センサ内蔵FETQAのドレイン−ソース間電
圧VDSA )が少しでも越えれば過電流値と判定する。
【0149】この手法では、過電流判定値をピンチオフ
領域とオーミック領域で変える必要はない。基準電圧生
成手段のドレイン−ソース間電圧VDSを越えたか杏かで
判定すれば良いから、検出精度はコンパレータCMPl
の分解能だけで決まることになる。
【0150】また、温度ドリフト、ICロット間ばらつ
き、配線インダクタンスおよび配線抵抗の影響を除去で
き、電源電圧の変動に対してもコンパレータCMPlが
正常に作動する限り影響を受けない。したがって、誤差
要素の少ない(ほとんど無い)電源供給制御装置および
電源供給制御方法を実現することができる。
【0151】なお、基準電圧生成手段の設定変更は、抵
抗Rrに並列に外部に可変抵抗RVを追加接続して行っ
てもよいが、チップ内の抵抗Rrを変えることにより行
ってもよい。
【0152】図11に示すように、チップ内部に数種類
の抵抗Rr1〜Rr4を並列に配置しておき、チップを
パッケージするとき、またはべアチップ実装するとき
に、抵抗Rrl〜Rr4の中からスイッチSW2により
選択接続することにより、基準電圧生成手段の設定値
(基準)を目標の仕様に設定することが可能となる。こ
れにより、電源供給制御装置を集積化する場合でも1種
類のチップで複数の仕様をカバーすることが可能とな
る。また抵抗の可変設定により、負荷の種別(ヘッドラ
ンプ、駆動モータ等)に応じた完全短絡、不完全短絡の
切り分けを確実に検出することが可能となり、短絡故障
に対する保護を精度良く行うことができる。
【0153】以上説明した第1、第2、第3、第4およ
び第5の実施形態並びに変形例に係る電源供給制御装置
の回路構成においては、スイッチング素子、即ち温度セ
ンサ内蔵FETQA,FETQB、トランジスタQ5,
Q6、過熱遮断用FETQSおよびFETQll〜Q5
4としてnチャネル型のものを使用したが、本発明に係
る電源供給制御装置の回路構成はこれに限定されるもの
ではなく、Pチャネル型のものを使用してもよい。但
し、各スイッチング素子のオン/オフ制御を行うゲート
電位が“L”/“H”レベルに逆転することに伴う回路
変更が必要となる。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源供給
制御装置および電源供給制御方法によれば、複数電圧の
電源設計においてチャージポンプ回路を省略でき、かつ
回路規模も簡素で信頼性の高い電源供給制御装置を提供
することができる。
【0155】また、電源の所定電圧を必要とする第1負
荷と、副電源手段により得られる前記所定電圧とは異な
った値の電圧を必要とする第3負荷との両方の負荷に対
して電力を供給し、第3負荷への電力供給には電流振動
型遮断機能付きスイッチング回路を介して行うようにす
ることができるので、電流を監視し、レアショートや短
絡および過大電流などの電流異常を検出でき、異常検出
時には電力供給を遮断することが実現できる。
【0156】また、電源から負荷への電力供給を半導体
スイッチによってスイッチング制御する際に、基準電圧
生成手段(基準電圧生成ステップ)により半導体スイッ
チに所定の負荷を接続した状態における該半導体スイッ
チの端子間電圧の電圧特性と等価な電圧特性を持つ基準
電圧を生成し、半導体スイッチの端子間電圧と基準電圧
との差を検出手段(検出ステップ)によって検出し、制
御手段(制御ステップ)により該検出された端子間電圧
と基準電圧との差に応じて半導体スイッチをオン/オフ
制御することとし、また基準電圧生成手段を、第2半導
体スイッチと第3負荷とを直列接続した回路を半導体ス
イッチおよび負荷に並列に接続して構成し、第2半導体
スイッチの端子間電圧を基準電圧として生成して、半導
体スイッチの端子間電圧と基準電圧生成手段(基準電圧
生成ステップ)によって生成された基準電圧(正常状
態)との差を検出することによって、電力供給経路の一
部を成す半導体スイッチの端子間電圧(即ち、電力供給
経路の電流)が正常状態から逸脱している程度を判定す
ることとしたので、従来のシャント抵抗を不要として装
置の熱損失を抑え、また、完全短絡による過電流のみな
らず、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短絡などのレア
ショートが発生した場合の異常電流をもハードウェア回
路またはマイコン等のプログラム処理によって連続的に
検出でき、特に半導体スイッチのオン/オフ制御をハー
ドウェア回路で構成した場合はマイコンも不要であるた
め、実装スペースを縮小できるとともに、装置コストを
大幅に削減することができる。
【0157】また、本発明によれば、第2半導体スイッ
チの電流容量が半導体スイッチの電流容量よりも小さく
なるように設定し、負荷および第3負荷の抵抗値比が半
導体スイッチおよび第2半導体スイッチの電流容量比と
等価となるように設定することとしたので、第2半導体
スイッチおよび第3負荷を持つ基準電圧生成手段の回路
構成を小型化でき、実装スペースを縮小できるととも
に、装置コストを削減できる。
【0158】また、本発明によれば、第3負荷に複数個
の抵抗を具備して該複数個の抵抗を選択的に接続する
か、或いは、負荷に直列接続または第3負荷に並列接続
された可変抵抗を具備し、該可変抵抗の抵抗値を変える
ことにより、第3負荷の抵抗値を等価的に可変設定し
て、基準電圧生成手段の設定値(基準)を目標の仕様に
設定することとしたので、1種類のチップで複数の仕様
をカバ−することができ、負荷の種別に応じた完全短
絡、不完全短絡の切り分けを確実に検出することが可能
となり、短絡故障に対する保護を精度良く行うことがで
きる。
【0159】また、本発明によれば、半導体スイッチが
過熱した場合に該半導体スイッチをオフ制御して保護す
る過熱保護手段(過熱保護ステップ)を備え、ある程度
の短絡抵抗を持つ不完全短絡が発生したとき、制御手段
(制御ステップ、即ちオフ制御ステップおよびオン制御
ステップ)により、半導体スイッチのオン/オフ制御を
繰り返し行って電流を大きく変動させ、半導体スイッチ
の周期的な発熱作用によって過熱保護手段(過熱保護ス
テップ)による半導体スイッチの遮断を速めることがで
きるので、不完全短絡発生時の異常電流に対して高速な
応答を実現できる。
【0160】また、本発明によれば、半導体スイッチ、
第2半導体スイッチおよび第3負荷を含む基準電圧生成
手段、検出手段、制御手段または過熱保護手段を、同一
チップ上で集積化することにより、装置の回路構成を小
型化でき、実装スペースを縮小できるとともに、装置コ
ストを削減でき、また、同一チップ上に半導体スイッチ
および第2半導体スイッチを形成することにより、温度
ドリフトやロット間のバラツキによる影響を除去(削
滅)することができる。
【0161】また、本発明によれば、制御手段による半
導体スイッチのオン/オフ制御の周期を制御用クロック
として使用するので、制御用クロック専用の発振回路を
不要とすることができ、また、半導体スイッチ(FE
T)のオン/オフ制御の周期が安定していることから、
制御クロックとして安定したクロックを得ることができ
る。
【0162】また、本発明によれば、半導体スイッチが
オン状態となった後の一定期間、制御手段(制御ステッ
プ)による半導体スイッチのオン/オフ制御を禁止手段
(禁止ステップ)によって禁止することとしたので、負
荷立ち上げ時に突入電流が流れる際の過電流制御を禁止
して、負荷応答の遅れを抑制することができる。
【0163】また、本発明によれば、制御手段(制御ス
テップ)による半導体スイッチのオン/オフ制御時に、
過熱保護手段(過熱保護ステップ)によるオフ制御を過
熱遮断促進手段によって速めることとしたので、不完全
短絡時における半導体スイッチの遮断を速めて高速応答
を実現できる。
【0164】さらに、本発明によれば、回数制御手段
(回数制御ステップ)により、制御手段(制御ステッ
プ)による半導体スイッチのオン/オフ制御回数を積算
し、該制御回数が所定回数に達したときに半導体スイッ
チをオフ制御することとしたので、不完全短絡時でも半
導体スイッチの遮断を任意に設定した時間まで速めるこ
とができ、高速応答を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電源供給制御装置の
回路構成図である。
【図2】実施形態で使用する半導体スイッチ(温度セン
サ内蔵FET)の詳細な回路構成図である。
【図3】実施形態の電源供給制御装置および電源供給制
御方法が利用する原理を説明する説明図(その1)であ
り、オフ状態からオン状態への遷移時のドレイン−ソス
間電圧の立ち下がり特性の説明図である。
【図4】実施形態の電源供給制御装置および電源供給制
御方法が利用する原理を説明する説明図(その2)であ
り、概念的回路図である。
【図5】実施形態の電源供給制御装置および電源供給制
御方法が利用する原理を説明する説明図(その3)であ
り、温度センサ内蔵FETのドレイン電流とゲート−ソ
ース間電圧との特性を説明する説明図である。
【図6】短絡故障時および通常動作時の実施形態の電源
供給制御装置における半導体スイッチの電流(a)と電
圧(b)を例示する波形図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の電源供給制御装置の
回路構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の電源供給制御装置の
回路構成図である。
【図9】本発明の第4の実施形態の電源供給制御装置の
回路構成図である。
【図10】本発明の第5の実施形態の電源供給制御装置
の回路構成図である。
【図11】変形例の電源供給制御装置における第3負荷
(抵抗)の構成を説明する回路図である。
【図12】従来の半導体スイッチを備えた電源供給制御
装置の回路構成図である。
【図13】本発明に係る実施形態の電源供給制御装置の
回路構成図である。
【符号の説明】
101 電源 102 負荷 105 突入電流マスク回路(禁止手段) 106 過熱遮断促進回路(過熱遮断促進手段) 107 オン/オフ回数積算回路(同数制御手段) 110a〜110e チップ構成部分 111 駆動回路(制御手段) QA,QF 温度センサ内蔵FET(半導体スイッチ) RG 内部抵抗 QB FET(第2半導体スイッチ) Rr,Rrl〜Rr4 抵抗(第3負荷) Q5,Q6 トランジスタ Qll〜Q54 FET CMPl コンパレータ(検出手段) Rl〜R55 拡抗 RV 可変抵抗 ZDl,ZD2 ツェナーダイオード Dl〜D51 ダイオード Cll〜C31 コンデンサ 121 温度センサ 122 ラッチ回路 QS 過熱遮断用FET SWl,SW2 スイッチ VB 電源電圧 VP ツェナダイオード出力電圧印加端子

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から第1負荷への電力供給を行う電
    力伝達手段と、 前記電源の電圧とは異なった少なくとも1種類以上の電
    圧を生成する副電源手段と、 制御信号入力端子へ供給される制御信号に応じてスイッ
    チング制御され前記副電源手段から第2負荷への電力供
    給を制御する半導体スイッチと、 前記半導体スイッチに所定の負荷を接続した状態におけ
    る該半導体スイッチの端子間電圧の電圧特性と等価な電
    圧特性を持つ基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、 前記半導体スイッチの端子間電圧と前記基準電圧との差
    を検出する検出手段と、 検出された端子間電圧と基準電圧との差に応じて前記半
    導体スイッチをオン/オフ制御する制御手段と、 前記制御手段に制御の基準となる電圧を供給する制御基
    準電圧供給手段と、 を有することを特徴とする電源供給制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧生成手段は、前記半導体ス
    イッチおよび前記第2負荷に並列接続され、前記制御信
    号に応じてスイッチング制御される第2半導体スイッチ
    と第3負荷とを直列接続した回路を備え、 前記第2半導体スイッチの端子間電圧を前記基準電圧と
    して生成することを特徴とする請求項1に記載の電源供
    給制御装置。
  3. 【請求項3】 前記基準電圧生成手段の基準電圧が持つ
    電圧特性は、前記半導体スイッチおよび前記第2負荷に
    正常動作範囲での最大電流である目標電流が流れる状態
    における電圧特性と等価であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の電源供給制御装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体スイッチと前記第2半導体ス
    イッチは、オフ状態からオン状態へ遷移する際の端子間
    電圧の過渡的な電圧特性について等価な特性を持つこと
    を特徴とする請求項2または3に記載の電源供給制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第2半導体スイッチの電流容量は前
    記半導体スイッチの電流容量よりも小さく、前記負荷お
    よび前記第3負荷の抵抗値比は前記半導体スイッチおよ
    び第2半導体スイッチの電流容量比と等価であることを
    特徴とする請求項2、3または4に記載の電源供給制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第3負荷は、複数個の抵抗を備え、 前記第3負荷の抵抗値は、前記複数個の抵抗の選択接続
    により可変設定されることを特徴とする請求項2、3、
    4または5に記載の電源供給制御装置。
  7. 【請求項7】 前記第2負荷に直列接続または前記第3
    負荷に並列接続された可変抵抗を有し、 前記第3負荷の抵抗値は、前記可変抵抗により可変設定
    されることを特徴とする請求項2、3、4、5または6
    に記載の電源供給制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、検出された端子間電圧
    と基準電圧との差が第1しきい値を超えたときに前記半
    導体スイッチをオフ制御し、検出された端子間電圧と基
    準電圧との差が第2しきい値を下回ったときに前記半導
    体スイッチをオン制御することを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6または7に記載の電源供給制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記半導体スイッチが過熱した場合に該
    半導体スイッチをオフ制御して保護する過熱保護手段を
    有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、または8に記載の電源供給制御装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体スイッチ、前記基準電圧生
    成手段、前記検出手段、前記制御手段または前記過熱保
    護手段は、同一チップ上に形成されることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載
    の電源供給制御装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段による前記半導体スイッ
    チのオン/オフ制御の周期を制御用クロックとして使用
    することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9または10に記載の電源供給制御装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体スイッチがオン状態となっ
    た後の一定期間、前記制御手段による前記半導体スイッ
    チのオン/オフ制御を禁止する禁止手段を有することを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10または11に記載の電源供給制御装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段による前記半導体スイッ
    チのオン/オフ制御時に、前記過熱保護手段によるオフ
    制御を速める過熱遮断促進手段を有することを特徴とす
    る請求項9、10、11または12に記載の電源供給制
    御装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段による前記半導体スイッ
    チのオン/オフ制御回数を積算し、該制御回数が所定回
    数に達したときに前記半導体スイッチをオフ制御する回
    数制御手段を有することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または
    13に記載の電源供給制御装置。
  15. 【請求項15】 電源から第1負荷への電力供給を行う
    電力伝達手段と、前記電源の電圧とは異なった少なくと
    も1種類以上の電圧を生成する副電源手段と、制御信号
    入力端子へ供給される制御信号に応じてスイッチング制
    御され前記副電源手段から第2負荷への電力供給を制御
    する半導体スイッチと、を備えた電源供給制御装置の電
    源供給方法において、 前記半導体スイッチに所定の負荷を接続した状態におけ
    る該半導体スイッチの端子間電圧の電圧特性と等価な電
    圧特性を持つ基準電圧を生成する基準電圧生成ステップ
    と、 前記半導体スイッチの端子間電圧と前記基準電圧との差
    を検出する検出ステップと、 検出された端子間電圧と基準電圧との差に応じて前記半
    導体スイッチをオン/オフ制御する制御ステップと、 前記制御手段に制御の基準となる電圧を供給する制御基
    準電圧供給ステップと、 を有することを特徴とする電源供給制御方法。
  16. 【請求項16】 前記基準電圧生成ステップにおいて前
    記基準電圧が持つ電圧特性は、前記半導体スイッチおよ
    び前記第2負荷に正常動作範囲での最大電流である目標
    電流が流れる状態における電圧特性と等価であることを
    特徴とする請求項15に記載の電源供給制御方法。
  17. 【請求項17】 前記制御ステップは、 検出された端子間電圧と基準電圧との差が第1しきい値
    を超えたときに前記半導体スイッチをオフ制御するオフ
    制御ステップと、 検出された端子間電圧と基準電圧との差が第2しきい値
    を下回ったときに前記半導体スイッチをオン制御するオ
    ン制御ステップと、 を有することを特徴とする請求項15または16に記載
    の電源供給制御方法。
  18. 【請求項18】 前記半導体スイッチが過熱した場合に
    該半導体スイッチをオフ制御して保護する過熱保護ステ
    ップを有することを特徴とする請求項15、16または
    17に記載の電源供給制御方法。
  19. 【請求項19】 前記半導体スイッチがオン状態となっ
    た後の一定期間、前記制御ステップによる前記半導体ス
    イッチのオン/オフ制御を禁止する禁止ステップを有す
    ることを特徴とする請求項15、16、17または18
    に記載の電源供給制御方法。
  20. 【請求項20】 前記制御ステップによる前記半導体ス
    イッチのオン/オフ制御時に、前記過熱保護ステップに
    よるオフ制御を速めることを特徴とする請求項18また
    は19に記載の電源供給制御方法。
  21. 【請求項21】 前記制御ステップによる前記半導体ス
    イッチのオン/オフ制御回数を積算し、該制御回数が所
    定回数に達したときに前記半導体スイッチをオフ制御す
    る回数制御ステップを有することを特徴とする請求項1
    5、16、17、18、19または20に記載の電源供
    給制御方法。
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