JP2012048554A - 電源制御装置、および電源制御方法 - Google Patents

電源制御装置、および電源制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】給電装置からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことが可能な、電源制御装置、および電源制御方法を提供する。
【解決手段】接続された給電装置から供給される負荷電流に上限値を設定し、設定した上限値に基づいて負荷電流を制御する負荷電流制御部と、負荷電流制御部が設定されている上限値をより大きく再設定した場合に、給電装置から入力される入力電圧の電圧降下量に基づいて、上限値が給電装置の電流容量を超えたことを判定する判定部とを備え、負荷電流制御部は、設定されている上限値を変更する場合には、上限値を所定の値ずつ大きくまたは小さく設定し、判定部が給電装置の電流容量を超えたと判定した場合には、電流容量を超えない上限値を再設定して、負荷電流を制御する電源制御装置が提供される。
【選択図】図11

Description

本発明は、電源制御装置、および電源制御方法に関する。
例えばUSB(Universal Serial Bus)により接続された装置などのように、規格化されたコネクタを介して接続された装置間で給電、受電を行うことが可能な装置が普及している。
上記のように規格化されたコネクタを介して装置が接続される場合には、電流容量が異なる給電側の装置(以下、「給電装置」とよぶ場合がある。)が、受電側の装置(以下、「受電装置」とよぶ場合がある。)と接続されうる。また、給電装置それぞれは、例えば、電流容量や、電圧などの給電装置を構成する各種デバイスの仕様により、受電装置に供給することが可能な最大負荷電流(すなわち、給電能力)が異なる。ここで、最大負荷電流とは、例えば、給電装置を破損から保護する保護回路が働かない負荷電流のうちの最大の負荷電流(保護回路を備える場合)、または、給電装置の破損を起こさない負荷電流のうちの最大の負荷電流(保護回路を備えない場合)をいう。
つまり、上記のように規格化されたコネクタを介して装置が接続される場合には、受電装置が給電装置から安定的に取り出せる負荷電流(最大負荷電流を超えない負荷電流)が不明な給電装置が、受電装置に接続されることが起こりうる。なお、上記は、規格化されたコネクタを介して装置が接続される場合に限られず、規格化されていないコネクタを介して装置が接続される場合であっても起こりうる。例えば、受電装置の製造者等により製造された当該受電装置に対応する給電装置(純正品の給電装置)、または、当該製造者等以外の第三者により製造された給電装置(いわゆる、サードパーティー製の給電装置)が、受電装置と接続されうるからである。
よって、例えば、給電装置に過度の負荷がかかることによる当該給電装置の破損を防止するためや、給電装置が備える保護回路の作動によって受電装置への給電に支障をきたさないために、給電装置から取り出す負荷電流を制御する(すなわち、電源制御を行う)必要がある。
ここで、上記電源制御の方法としては、例えば、接続された給電装置から入力される電圧(以下、「入力電圧」という。)を監視し、入力電圧と電圧に係る所定の閾値とに基づいて、給電装置から取り出す負荷電流を制御することが挙げられる。より具体的には、上記電源制御の方法としては、例えば、入力電圧が電圧に係る固定の閾値以下となった場合(または、当該閾値より小さくなった場合)に、給電装置に過度の負荷がかかり始めていると判定して、入力電圧が電圧に係る固定の閾値より大きくなる(または、当該閾値以上となる)ように、上記負荷電流を制御することが挙げられる。
しかしながら、上記のように例えば出力電圧が異なる給電装置が受電装置に接続されることが起こりうるため、受電装置が、入力電圧と上記電圧に係る固定の閾値とに基づいて給電装置に過度の負荷がかかり始めているか否かを判定することができるとは限らない。よって、上記電源制御の方法を用いたとしても、給電装置からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができないことが起こりうる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、給電装置からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことが可能な、新規かつ改良された電源制御装置、および電源制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、接続された給電装置から供給される負荷電流に上限値を設定し、設定した上記上限値に基づいて上記負荷電流を制御する負荷電流制御部と、上記負荷電流制御部が設定されている上記上限値をより大きく再設定した場合に、上記給電装置から入力される入力電圧の電圧降下量に基づいて、上記上限値が上記給電装置の電流容量を超えたことを判定する判定部とを備え、上記負荷電流制御部は、設定されている上記上限値を変更する場合には、上記上限値を所定の値ずつ大きくまたは小さく設定し、上記判定部が上記給電装置の電流容量を超えたと判定した場合には、上記電流容量を超えない上限値を再設定して、上記負荷電流を制御する電源制御装置が提供される。
かかる構成により、給電装置からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。
また、自装置、または、自装置および外部装置への電源の供給を管理する電源供給管理部をさらに備え、上記負荷電流制御部は、設定されている上記上限値と、上記電源供給管理部から伝達される、上記自装置、または、上記自装置および上記外部装置が要する電流の総量である総電流量とを比較し、上記総電流量が設定されている上記上限値より大きい場合には、上記上限値を大きくし、上記総電流量が設定されている上記上限値以下の場合には、上記上限値を大きくしなくてもよい。
また、上記負荷電流制御部は、上記上限値を小さく設定する場合の時間と、上記上限値を大きくする場合の時間とは、それぞれ別々に設定してもよい。また、上記負荷電流制御部は、上記上限値を小さく設定する場合には、上記上限値を大きくするために要する時間よりもより短い時間で上記上限値を設定してもよい。
また、上記負荷電流制御部は、上記判定部が上記給電装置の電流容量を超えたと判定した場合には、設定されている上記上限値よりも上記所定の値分小さい上限値を再設定してもよい。
また、上記負荷電流制御部は、上記判定部が上記給電装置の電流容量を超えたと判定したときに上記上限値を再設定した場合には、再設定した上記上限値よりも大きな上限値を設定しなくてもよい。
また、上記判定部は、上記負荷電流制御部が設定されている上記上限値をより大きく再設定した場合における、今回の上記再設定に応じた上記電圧降下量である第1の電圧降下量と、前回の上記再設定に応じた上記電圧降下量である第2の電圧降下量との差分値を算出し、上記差分値が、所定の閾値を超えた場合、または上記所定の閾値以上となった場合に、上記上限値が上記給電装置の電流容量を超えたと判定してもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、接続された給電装置から供給される負荷電流の上限値を設定し、設定された上記上限値を所定の値ずつ大きくまたは小さく再設定して、上記負荷電流を制御するステップと、上記制御するステップにおいて、上記上限値を設定されている上記上限値より大きく再設定した場合、上記給電装置から入力される入力電圧の電圧降下量に基づいて、上記上限値が上記給電装置の電流容量を超えたことを判定するステップとを有し、上記制御するステップでは、上記判定するステップにおいて上記給電装置の電流容量を超えたと判定された場合には、上記電流容量を超えない上限値を再設定することにより、上記負荷電流が制御される、電源制御方法が提供される。
かかる方法を用いることにより、給電装置からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。
本発明によれば、給電装置からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。
入力電圧と電圧に係る固定の閾値とに基づく電源制御方法を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る第1の電源制御アプローチに係る判定の原理を説明するための説明図である。 発明の実施形態に係る電源制御装置における判定方法の一例を説明するための説明図である。 実際の負荷を確認せずに上限値を大きく調整する場合に生じうる望ましくない事態を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る電源制御装置における第2の電源制御アプローチに係る処理の一例を示す流れ図である。 本発明の実施形態に係る電源制御装置における負荷電流増加処理の一例を示す流れ図である。 本発明の実施形態に係る第2の電源制御アプローチに係る処理を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る電源制御装置における第3の電源制御アプローチに係る処理の一例を示す流れ図である。 本発明の実施形態に係る電源制御装置における負荷電流減少処理の一例を示す流れ図である。 本発明の実施形態に係る第3の電源制御アプローチに係る処理を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る電源制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る電源制御装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本発明の実施形態に係るアプローチ
2.本発明の実施形態に係る電源制御装置
3.本発明の実施形態に係るプログラム
(本発明の実施形態に係るアプローチ)
本発明の実施形態に係る電源制御装置(以下、「電源制御装置100」とよぶ場合がある。)の構成について説明する前に、本発明の実施形態に係る電源制御アプローチについて説明する。以下では、電源制御装置100が上記受電装置そのものである場合を主に例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、上記に限られず、例えば、受電装置に組み込まれた電源制御IC(Integrated Circuit)であってもよい。また、以下では、電源制御装置100に接続される給電装置を、「給電装置200」とよぶ場合がある。ここで、本発明の実施形態に係る「接続」とは、電源制御装置100と給電装置200とがケーブルなどにより有線で接続されること、または、電源制御装置100と給電装置200とが無線で接続されることを意味する。また、以下に示す本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理は、本発明の実施形態に係る電源制御方法に係る処理と捉えることができる。
上述したように、電源制御装置100には、安定的に取り出せる負荷電流(最大負荷電流を超えない負荷電流。以下同様とする。)が異なる給電装置200が接続されうる。よって、接続された給電装置200と電源制御装置100との間で給電、受電を行う場合には、電源制御装置100が、給電装置200から安定的に取り出せる負荷電流が不明であるため、例えば、下記の(a)〜(d)のような望ましくない事態が生じる恐れがある。
(a)給電装置200に過度の負荷がかかることによって、例えば、給電装置200に過度の発熱や、給電装置200の焼損、破壊が発生する
(b)給電装置200が保護回路を備える場合において、給電装置200に過度の負荷をかけることによって当該保護回路がはたらき、電源制御装置100は、給電装置200から負荷電流を取り出せなくなる
(c)電源制御装置100がバッテリなどの内部電源を備える場合において、電源制御装置100が給電装置200から取り出す負荷電流を必要以上に制限することによって、当該内部電源への充電時間が長くなる
(d)電源制御装置100がバッテリなどの内部電源を備える場合において、電源制御装置100が給電装置200から取り出す負荷電流を必要以上に制限することによって、当該負荷電流だけでは電源制御装置100を駆動させることができず、当該内部電源が放電を行ってしまう
ここで、上記のような望ましくない事態の発生を防止するための電源制御方法としては、上述したように、電源制御装置100が入力電圧を監視し、入力電圧と電圧に係る所定の閾値とに基づいて、給電装置200から取り出す負荷電流を制御することが挙げられる。図1は、入力電圧と電圧に係る固定の閾値とに基づく電源制御方法を説明するための説明図である。ここで、図1では、電圧に係る固定の閾値として5.50[V]が設定されている例を示している。
電圧に係る固定の閾値を設けて給電装置200に過度の負荷がかかり始めているか否かを判定する場合には、例えば、入力電圧が当該固定の閾値以下となった場合(または、当該閾値より小さくなった場合)に、給電装置200に過度の負荷がかかり始めていると判定する。そして、給電装置200に過度の負荷がかかり始めていると判定された場合には、入力電圧が電圧に係る固定の閾値より大きくなる(または、当該閾値以上となる)ように、上記負荷電流を制御する。
ここで、例えば図1(a)に示すように、接続されている給電装置200が、給電装置200に過度の負荷がかかっていない状態(安定的に負荷電流を取り出せる状態)における入力電圧が、上記電圧に係る固定の閾値を超えている場合には、上記電源制御方法を用いることによって、特段の問題を生じさせることなく上記判定を行うことができる可能性がある。しかしながら、電源制御装置100には、例えば図1(b)に示すように、給電装置200に過度の負荷がかかっていない状態における入力電圧が上記電圧に係る固定の閾値より小さい給電装置200が、接続されうる。上記の場合には、上記電源制御方法を用いたとしても、給電装置200に過度の負荷がかかり始めているか否かを判定することはできない。
したがって、上記のような電圧に係る固定の閾値を用いた電源制御方法を用いたとしても、入力電圧と当該電圧に係る固定の閾値とに基づいて給電装置200に過度の負荷がかかり始めているか否かを判定することができるとは限らない。
[1]第1の電源制御アプローチ
そこで、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、給電装置200から取り出す負荷電流に上限値を設定し、当該上限値を、所定の値ずつ大きくまたは小さく再設定(調整)する。そして、電源制御装置100は、上限値を大きく再設定する場合に、給電装置200から入力される入力電圧の電圧降下量(ドロップする電圧量)に基づいて、上限値が給電装置200の電流容量を超えたこと(すなわち、給電装置200に過度の負荷がかかり始めていること)を判定する。
より具体的には、電源制御装置100は、入力電圧を監視し、設定されている上限値をより大きく再設定した場合における、今回の再設定に応じた電圧降下量(第1の電圧降下量)と、前回の再設定に応じた電圧降下量(第2の電圧降下量)との差分値を算出する。そして、電源制御装置100は、差分値が電圧降下量に係る所定の閾値を超えた場合(または当該所定の閾値以上となった場合。以下、同様とする。)に、上限値が給電装置200の電流容量を超えたと判定する。ここで、電下制御装置100は、例えば、上限値を大きく再設定するごとに、電圧降下量の情報を記憶することによって、上記判定を行う。
〔第1の電源制御アプローチに係る判定の原理〕
ここで、本発明の実施形態に係る第1の電源制御アプローチに係る判定の原理について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る第1の電源制御アプローチに係る判定の原理を説明するための説明図である。図2では、給電装置200がAC(Alternating Current)アダプタであり、電源制御装置100と給電装置200とがケーブル300で接続されている例を示している。また、図2に示す「Vout」は、給電装置200から出力される電圧(以下、「出力電圧」という。)を示しており、また、図2に示す「Vin」は入力電圧、図2に示す「i」は負荷電流をそれぞれ示している。
ここで、ケーブル300、および、電源制御装置100、給電装置200それぞれが備えるコネクタなどによる抵抗を「R」とおくと、入力電圧Viと出力電圧Voutとの関係は、例えば下記の数式1で表される。
Vin=Vout−(i・R)
・・・(数式1)
ここで、数式1における抵抗Rは一定とみなすことができるので、入力電圧は、電源制御装置100が給電装置200から取り出す負荷電流iに比例して低下していく。また、出力電圧Voutは、例えば給電装置200の電源容量などの給電能力に応じたものであり、例えば給電装置200に過度の負荷がかかってい場合には、出力電圧Voutの低下が生じる。つまり、給電装置200に過度の負荷がかかってい場合、すなわち、上限値が給電装置200の電流容量を超えていない場合には、上限値を上記所定の値分(1段階)大きくしたときの電圧降下量の差分値は一定の範囲内に収まることから、当該差分値が電圧降下量に係る所定の閾値を超えることはない。
よって、入力電圧Vinを監視し、電圧降下量の差分値が電圧降下量に係る所定の閾値を超えたか否かを判定することによって、電力制御装置100は、接続されている給電装置200がどのような電流容量を有する給電装置であるかを問わず、上限値が給電装置200の電流容量を超えたことを判定することができる。なお、上記では、電源制御装置100と給電装置200とが有線で接続される場合を例に挙げて説明したが、電源制御装置100は、例えば電源制御装置100と給電装置200とが無線で接続される場合においても上記有線で接続される場合と同様に、上限値が給電装置200の電流容量を超えたことを判定することができる。
図3は、本発明の実施形態に係る電源制御装置100における判定方法の一例を説明するための説明図である。図3に示すように、電源制御装置100は、電圧降下量の差分値ΔVが急増したことを検出することによって、上限値が給電装置200の電流容量を超えたことを判定することができる。
また、電源制御装置100は、上限値が給電装置200の電流容量を超えたと判定すると、電流容量を超えない上限値を再設定して、負荷電流を制御する。より具体的には、電源制御装置100は、給電装置200の電流容量を超えたと判定した場合には、設定されている上限値よりも上記所定の値分小さい上限値(1段階小さい上限値)を再設定することによって、負荷電流を制御する。上記のように上限値を調整して負荷電流を制御することによって、電源制御装置100は、給電装置200に過度の負荷を与えないように取り出す負荷電流の中で、最も大きな負荷電流を給電装置200から取り出すことができる。
したがって、電源供給装置100は、第1の電源制御アプローチに係る処理を行うことによって、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。
また、電源制御装置100は、例えば、給電装置200の電流容量を超えたと判定したときに上限値を再設定した場合には、接続されている給電装置200に対して、再設定した上限値よりも大きな上限値を設定しなくてもよい。上記のように上限値の調整を行うことによって、電源制御装置100は、給電装置200に過度の負荷を与えない状態を維持することが可能となる。
ここで、電源制御装置100は、例えば、電源制御装置100と給電装置200との接続状態が解除されるなど、接続されている給電装置200から負荷電流を取り出す必要がなくなるまで、上記再設定した上限値を、当該給電装置200における最大の上限値として記憶する。そして、電源制御装置100は、例えば、最大の上限値が記憶されている場合には、記憶する最大の上限値よりも大きな上限値を設定しないことによって、上限値に係る上記制御を行う。なお、給電装置200の電流容量を超えたと判定したときに上限値を再設定した場合における電源制御装置100の処理が、上記に限られないことは、言うまでもない。
[2]第2の電源制御アプローチ
本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、上記第1の電源制御アプローチに係る処理を行うことによって、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。しかしながら、本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理は、上記第1の電源制御アプローチに係る処理に限られない。そこで、次に、本発明の実施形態に係る第2の電源制御アプローチについて説明する。
上述したように、電源制御装置100は、上限値を大きく再設定する場合に、給電装置200から入力される入力電圧の電圧降下量に基づいて上限値が給電装置200の電流容量を超えたことを判定することによって、電源制御を行う。ここで、電源制御装置100が、仮に、自装置(または、自装置および電源制御装置100が電力を供給する外部装置。以下、同様とする。)における実際の負荷を確認せずに上限値を大きく調整した場合には、自装置における実際の負荷が大きくなったときに、給電装置200に対して過度の負荷を与えてしまう恐れがある。
図4は、実際の負荷を確認せずに上限値を大きく調整する場合に生じうる望ましくない事態を説明するための説明図である。
図4のAに示すように、自装置が要する電流の総量である総電流量(図4の“Requested Current”。自装置における実際の負荷に該当する。)を確認しない場合には、上限値(図4の“Current Limitation”)が総電流量を超えてもなお上限値を大きくする調整を行いうる。ここで、総電流量が、給電装置200から安定的に取り出せる負荷電流の最大値よりも小さい場合には、上限値を大きく調整しても、給電装置200に過度の負荷はかからない。そのため、仮に上限値が給電装置200に過度の負荷がかかり始める負荷電流を超えたとしても、電圧降下量の差分値が所定の閾値を超えない事態が生じる可能性がある。
上記のような事態が生じている場合において、例えば図4のBに示すように、自装置における処理に要する電流量(図4の“System Current”)が増大したときには、給電装置200から取り出す負荷電流が上限値に応じて急激に大きくなり、電圧降下量の差分値が所定の閾値を大きく超えることとなる。その結果、図4のCに示すように、入力電圧(図4の“Input Voltage”)の急激な電圧降下が生じてしまう。また、図4のCに示すように入力電圧に急激な電圧降下が生じた場合には、例えば上記(a)、(b)のような望ましくない事態が生じる可能性がある。さらに、給電装置200の種類によっては、保護回路が働いた場合において、例えば給電装置200を電源制御装置100からはずして負荷電流を一旦0(ゼロ)としなければ保護回路における保護状態を解除できないものもあり、ユーザの利便性を低下させる恐れがある。また、上記の場合には、電源制御装置100が内部電源を備えていなければ電源装置100の動作を継続させることができず、また、内部電源を備えていたとしても内部電源に蓄電がされていないと電源装置100の動作を継続させることはできない。
そこで、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、第2の電源制御アプローチに係る処理として、自装置における総電流量(すなわち、自装置における実際の負荷)を確認しながら、上限値を大きく調整する。より具体的には、電源制御装置100は、例えば、設定されている上限値と総電流量とを比較する。そして、電源制御装置100は、例えば、総電流量が設定されている上限値より大きい場合には上限値を大きくし、また、総電流量が設定されている上限値以下の場合には、上限値を大きくしない。
上記のように上限値を調整することによって、電源制御装置100は、入力電圧の電圧降下量に基づいて上限値が給電装置200の電流容量を超えたことを正確に判定することができる。したがって、電源供給装置100は、第2の電源制御アプローチに係る処理を行うことによって、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。
〔第2の電源制御アプローチに係る処理の一例〕
ここで、本発明の実施形態に係る電源制御装置100における第2の電源制御アプローチに係る処理について、より具体的に説明する。図5は、本発明の実施形態に係る電源制御装置100における第2の電源制御アプローチに係る処理の一例を示す流れ図である。
電源制御装置100は、変数Current_limit、変数Increse_end、変数ΔVpre、変数Vpreを初期化する(S100)。変数Current_limitは、負荷電流の上限値を示している。以下では、変数Current_limitを、「上限値Current_limit」と示す場合がある。ここで、変数Current_limitの初期値(図5のSTART_CURRENT)としては、例えば400[mA]が挙げられるが、変数Current_limitの初期値は、上記に限られない。また、変数Increase_endは、後述するステップS104において上限値を大きく調整するか否かの判定に用いられる一種のフラグである。図5では、電源制御装置100が、変数Increase_endが“1”の場合に、上限値を大きく調整しないと判定する場合を例に挙げて説明する。また、変数ΔVpreおよび変数Vpreは、後述するステップS106の処理において用いられる変数である。
ステップS100において各変数の初期化を行うと、電源制御装置100は、給電装置200が接続されたか否かを判定する(S102)。ここで、電源制御装置100は、例えば、接続された給電装置200からの入力電圧が検出された場合に、給電装置200が接続されたと判定するが、本発明の実施形態に係る電源制御装置100におけるステップS102の処理は、上記に限られない。
ステップS102において給電装置200が接続されたと判定されない場合には、電源制御装置100は、ステップS100からの処理を繰り返す。なお、電源制御装置100におけるステップS102において給電装置200が接続されたと判定されない場合の処理は、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、ステップS102において給電装置200が接続されたと判定されないごとにはステップS100の処理を行わず、前回初期化を行ってから所定の時間が経過しているときに選択的にステップS100の処理を行うこともできる。
また、ステップS102において給電装置200が接続されたと判定された場合には、電源制御装置100は、変数Increase_endが“1”であるか否か(上限値を大きく調整しないか否か)を判定する(S104)。
ステップS104において変数Increase_endが“1”であると判定された場合には、電源制御装置100は、ステップS102からの処理を繰り返す。
また、ステップS104において変数Increase_endが“1”であると判定されない場合には、電源制御装置100は、上限値を大きく調整する処理(負荷電流増加処理)を行う(S106)。そして、電源制御装置100は、ステップS102からの処理を繰り返す。
<本発明の実施形態に係る負荷電流増加処理の一例>
図6は、本発明の実施形態に係る電源制御装置100における負荷電流増加処理の一例を示す流れ図である。
電源制御装置100は、変数ADC_sum、変数ADC_timer、ADC_numberをそれぞれ初期化する(S200)。ここで、変数ADC_sumは、入力電圧(ADC値。以下、同様とする。)の合計値を示している。また、変数ADC_timerは、後述するステップS208における上限値の調整行うか否かの判定に用いる変数であり、例えば後述するステップS204の処理を開始してからの実時間を示す。また、変数ADC_numberは、後述するステップS210において平均電圧を算出するために用いる変数である。
ステップS200において各変数の初期化を行うと、電源制御装置100は、負荷がかかっているか否かを判定する(S202)。ここで、電源制御装置100は、例えば、総電流量が現在の上限値を超えている場合に負荷がかかっていると判定するが、本発明の実施形態に係る電源制御装置100におけるステップS202の処理は、上記に限られない。
ステップS202において負荷がかかっていると判定されない場合には、電源制御装置100は、負荷電流増加処理を終了する。
また、ステップS202において負荷がかかっていると判定された場合には、電源制御装置100は、検出された現在の入力電圧に基づいて、変数ADC_sumを更新する(S204)。そして、ステップS204において変数ADC_sumが更新されると、電源制御装置100は、変数ADC_numberを更新する(S206)。また、図6では示していないが、電源制御装置100は、例えばステップS204において変数ADC_sumの更新を行うのと同期して、変数ADC_timerのカウントアップを開始する。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100が変数ADC_timerのカウントアップを開始するタイミングは、上記に限られず、例えば、ステップS202において負荷がかかっていると判定されるのと同期して変数ADC_timerのカウントアップを開始してもよい。
ステップS204、S206において、変数ADC_sumおよび変数ADC_numberが更新されると、電源制御装置100は、変数ADC_timerの値と所定の設定値INC_ADC_TIMEとに基づいて、上限値の調整行うか否かを判定する(S208)。ここで、ステップS208に係る設定値INC_ADC_TIMEとしては、例えば100[msec]が挙げられるが、設定値INC_ADC_TIMEの値は、上記に限られない。なお、ステップS208の処理は図6に示す処理に限られず、例えば、電源制御装置100は、変数ADC_timerの値が設定値INC_ADC_TIME以下であるか否かの判定を行うことによって、ステップS208の処理を実現してもよい。
ステップS208において上限値の調整行うと判定されない場合には、電源制御装置100は、ステップS202からの処理を繰り返す。
また、ステップS208において上限値の調整行うと判定された場合には、電源制御装置100は、変数ADC_sumと変数ADC_numberとに基づいて、入力電圧の平均電圧Vを算出する(S210)。また、電源制御装置100は、平均電圧Vと変数Vpreとに基づいて、入力電圧の差分値ΔVを算出する(S212)。そして、ステップS212において差分値ΔVを算出すると、電源制御装置100は、変数Vpreを、ステップS210において算出した平均電圧Vに更新する(S214)。
ステップS214において変数Vpreの更新が行われると、電源制御装置100は、差分値ΔVが所定の閾値以上となったか否かを判定する(S216)。ここで、ステップS216の処理は、上述した第1の電源制御アプローチに係る処理に該当する。なお、ステップS216の処理は図6に示す処理に限られず、例えば、電源制御装置100は、差分値ΔVが所定の閾値より大きいか否かの判定を行うことによって、ステップS216の処理を実現してもよい。
ここで、図6では、電源制御装置100が、上記所定の閾値を、変数ΔVpreと設定値DELTA_Vとに基づく閾値(ΔVpre・DELTA_V)として判定を行っている例を示している。設定値DELTA_Vとしては、例えば“2”が挙げられるが、本発明の実施形態に係る設定値DELTA_Vは、上記に限られない。上記のように変数ΔVpreと設定値DELTA_Vとに基づく閾値を用いてステップS216の処理が行われることによって、電源制御装置100は、差分値ΔVの急激な増加を判定することができる。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100がステップS216の処理に用いる所定の閾値は、上記に限られない。例えば、電源制御装置100は、電圧降下量に係る固定の閾値を設定し、当該電圧降下量に係る固定の閾値を用いてステップS216の処理を行うこともできる。
ステップS216において差分値ΔVが所定の閾値以上となったと判定されない場合には、電源制御装置100は、変数ΔVpreを、ステップS212において算出した差分値ΔVに更新する(S218)。
ステップS218において変数ΔVpreの更新が行われると、電源制御装置100は、設定されている上限値Current_limitが上限値の最大値MAX_CURRENT_LIMIT以上であるか否かを判定する(S220)。ここで、上限値の最大値MAX_CURRENT_LIMITとしては、例えば1500[mA]が挙げられるが、本発明の実施形態に係る上限値の最大値MAX_CURRENT_LIMITは、上記に限られない。なお、電源制御装置100は、例えば、設定されている上限値Current_limitが上限値の最大値MAX_CURRENT_LIMITを超えているか否かの判定を行うことによって、ステップS220の処理を実現してもよい。
ステップS220において上限値Current_limitが上限値の最大値MAX_CURRENT_LIMIT以上であると判定されない場合には、電源制御装置100は、上限値Current_limitを、設定値CURRENT_STEP分大きく調整する(S222)。そして、電源制御装置100は、負荷電流増加処理を終了する。ここで、ステップS222の処理は、上限値Current_limitを1段階(所定の値分)大きく設定する処理に該当する。また、設定値CURRENT_STEPとしては、例えば100[mA]が挙げられるが、本発明の実施形態に係る設定値CURRENT_STEPは、上記に限られない。
また、ステップS220において上限値Current_limitが上限値の最大値MAX_CURRENT_LIMIT以上であると判定された場合には、電源制御装置100は、変数Increse_endを“1”(上限値を大きく調整しないための値)に更新する(S226)。そして、電源制御装置100は、負荷電流増加処理を終了する。
ステップS216において差分値ΔVが所定の閾値以上となったと判定されない場合、電源制御装置100は、上記ステップS218〜S222、S226の処理を行う。
また、ステップS216において差分値ΔVが所定の閾値以上となったと判定されない場合には、電源制御装置100は、上限値Current_limitを、設定値CURRENT_STEP分小さく調整する(S224)。ここで、ステップS224の処理は、上限値Current_limitを1段階(所定の値分)小さく設定する処理に該当する。
ステップS224において上限値Current_limitを設定値CURRENT_STEP分小さく調整すると、電源制御装置100は、変数Increse_endを“1”(上限値を大きく調整しないための値)に更新する(S226)。そして、電源制御装置100は、負荷電流増加処理を終了する。
電源制御装置100は、例えば図6に示す処理を行うことによって、上限値を調整して負荷電流を制御することができる。ここで、図6に示すステップS216の処理は、上述した第1の電源制御アプローチに係る処理に該当する。また、電源制御装置100は、ステップS202において実際の負荷を判定した上でステップS204〜S226の処理を行うので、図4に示したような上限値を大きく調整する場合に生じうる望ましくない事態の発生を防止することができる。
電源制御装置100は、例えば図5、図6に示す処理を行うことによって、第2の電源制御アプローチに係る処理を実現することができる。したがって、電源供給装置100は、例えば図5、図6に示す処理を行うことによって、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。なお、本発明の実施形態に係る第2の電源制御アプローチに係る処理が、図5、図6に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
図7は、本発明の実施形態に係る第2の電源制御アプローチに係る処理を説明するための説明図である。
電源制御装置100は、上述したように、総電流量(図7の“Requested Current”。自装置における実際の負荷に該当する。)を確認して上限値(図7の“Current_Limitation”)の調整を行う。よって、電源制御装置100は、図7のDに示すように総電流量が上限値よりも大きくない場合には、上限値をより大きくしない。よって、電源制御装置100は、図4に示したような上限値を大きく調整する場合に生じうる望ましくない事態の発生を防止することができる。
また、電源制御装置100は、図7のEに示すように総電流量が上限値よりも大きくなった場合には、上限値を1段階ずつ(所定の値ずつ)大きくする。そして、電源制御装置100は、入力電圧の電圧降下量に基づいて、上限値が給電装置200の電流容量を超えたこと(すなわち、給電装置200に過度の負荷がかかり始めていること)を判定し、判定された場合には、図7のFに示すように上限値を調整する(上述した第1の電源制御アプローチに係る処理に相当)。
したがって、電源制御装置100は、第2の電源制御アプローチに係る処理によって、図4に示したような上限値を大きく調整する場合に生じうる望ましくない事態の発生を防止し、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。
[3]第3の電源制御アプローチ
本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、上述した第1の電源制御アプローチに係る処理、第2の電源制御アプローチに係る処理を行うことによって、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。しかしながら、本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理は、上述した第1の電源制御アプローチに係る処理、第2の電源制御アプローチに係る処理に限られない。そこで、次に、本発明の実施形態に係る第3の電源制御アプローチについて説明する。
例えば給電装置200がACアダプタであり、給電装置200が商用電源に基づく出力電圧を出力する場合、給電装置200自身の温度上昇や、給電装置200の周辺温度などの状況によっては、給電装置200から同じ負荷電流を取り出すことができない場合がありえる。そこで、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、上述したように入力電圧を監視して上限値を調整している。ここで、電源制御装置100が、上限値を大きくする場合(すなわち、負荷電流を増やす場合)の応答時間と、上限値を小さくする場合(すなわち、負荷電流を減らす場合)の応答時間とが一定であるときには、例えば入力電圧の変動が生じることによって、給電装置200に過度の負荷をかけてしまう恐れがある。
そこで、電源制御装置100は、第3の電源制御アプローチに係る処理として、上限値を大きくする場合の応答時間と、上限値を小さくする場合の応答時間とを変えることによって、上記のように給電装置200に過度の負荷をかけてしまうことを防止する。より具体的には、電源制御装置100は、上限値を小さく設定する場合には、上限値を大きくするために要する時間よりもより短い時間で上限値を設定することによって、上限値を小さくする場合の応答時間を上限値を大きくする場合の応答時間よりも短くする。つまり、電源制御装置100は、第3の電源制御アプローチに係る処理を行うことによって、上限値を大きくする場合はゆっくり慎重に行い、上限値を小さくする場合は、より素早く行うことができる。
〔第3の電源制御アプローチに係る処理の一例〕
ここで、本発明の実施形態に係る電源制御装置100における第3の電源制御アプローチに係る処理について、より具体的に説明する。図8は、本発明の実施形態に係る電源制御装置100における第3の電源制御アプローチに係る処理の一例を示す流れ図である。
電源制御装置100は、図5のステップS100と同様に、変数Current_limit、変数Increse_end、変数ΔVpre、変数Vpreを初期化する(S300)。
ステップS300において各変数の初期化を行うと、電源制御装置100は、図5のステップS102と同様に、給電装置200が接続されたか否かを判定する(S302)。
ステップS302において給電装置200が接続されたと判定されない場合には、電源制御装置100は、図5のステップS102において給電装置200が接続されたと判定されない場合と同様に、ステップS300からの処理を繰り返す。
また、ステップS302において給電装置200が接続されたと判定された場合には、電源制御装置100は、図5のステップS104と同様に、変数Increase_endが“1”であるか否か(上限値を大きく調整しないか否か)を判定する(S304)。
ステップS304において変数Increase_endが“1”であると判定されない場合には、電源制御装置100は、図5のステップS106と同様に、上限値を大きく調整する処理(負荷電流増加処理)を行う(S306)。そして、電源制御装置100は、ステップS302からの処理を繰り返す。
また、ステップS304において変数Increase_endが“1”であると判定された場合には、電源制御装置100は、上限値を小さく調整する処理(負荷電流減少処理)を行う(S308)。そして、電源制御装置100は、ステップS302からの処理を繰り返す。
<本発明の実施形態に係る負荷電流減少処理の一例>
図9は、本発明の実施形態に係る電源制御装置100における負荷電流減少処理の一例を示す流れ図である。
電源制御装置100は、設定されている上限値Current_limitが上限値の最小値MIN_CURRENT_LIMIT以上であるか否かを判定する(S400)。ここで、上限値の最小値MIN_CURRENT_LIMITとしては、例えば500[mA]が挙げられるが、本発明の実施形態に係る上限値の最小値MIN_CURRENT_LIMITは、上記に限られない。なお、電源制御装置100は、例えば、設定されている上限値Current_limitが上限値の最小値MAX_CURRENT_LIMITを超えているか否かの判定を行うことによって、ステップS400の処理を実現してもよい。
ステップS400において上限値Current_limitが上限値の最小値MIN_CURRENT_LIMIT以上であると判定されない場合には、電源制御装置100は、負荷電流減少処理を終了する。
また、ステップS400において上限値Current_limitが上限値の最小値MIN_CURRENT_LIMIT以上であると判定された場合には、電源制御装置100は、図6のステップS200と同様に、変数ADC_sum、変数ADC_timer、ADC_numberをそれぞれ初期化する(S402)。
ステップS402において各変数を初期化すると、電源制御装置100は、図6のステップS204と同様に、検出された現在の入力電圧に基づいて、変数ADC_sumを更新する(S404)。そして、ステップS404において変数ADC_sumが更新されると、電源制御装置100は、図6のステップS206と同様に、変数ADC_numberを更新する(S406)。また、図9では示していないが、電源制御装置100は、例えばステップS404において変数ADC_sumの更新を行うのと同期して、変数ADC_timerのカウントアップを開始する。
ステップS404、S406において、変数ADC_sumおよび変数ADC_numberが更新されると、電源制御装置100は、変数ADC_timerの値と所定の設定値DEC_ADC_TIMEとに基づいて、上限値の調整行うか否かを判定する(S408)。ここで、ステップS408に係る設定値DEC_ADC_TIMEとしては、例えば設定値INC_ADC_TIMEが100[msec]の場合、50[msec]が挙げられるが、設定値DEC_ADC_TIMEの値は、上記に限られない。例えば、電源制御装置100は、設定値INC_ADC_TIMEより小さくかつ0(ゼロ)より大きな任意の値の設定値DEC_ADC_TIMEを用いてステップS408の処理を行うことができる。また、ステップS408の処理は図9に示す処理に限られず、例えば、電源制御装置100は、変数ADC_timerの値が設定値DEC_ADC_TIME以下であるか否かの判定を行うことによって、ステップS408の処理を実現してもよい。
ステップS408において上限値の調整行うと判定されない場合には、電源制御装置100は、ステップS404からの処理を繰り返す。
また、ステップS408において上限値の調整行うと判定された場合には、電源制御装置100は、図6のステップS210と同様に、変数ADC_sumと変数ADC_numberとに基づいて、入力電圧の平均電圧Vを算出する(S410)。
ステップS410において平均電圧Vを算出すると、電源制御装置100は、平均電圧Vが変数Vpreよりも小さいか否かを判定する(S412)。なお、ステップS412の処理は図9に示す処理に限られず、例えば、電源制御装置100は、平均電圧Vが変数Vpre以下であるか否かの判定を行うことによって、ステップS412の処理を実現してもよい。
ステップS412において平均電圧Vが変数Vpreよりも小さいと判定されない場合には、電源制御装置100は、負荷電流減少処理を終了する。
また、ステップS412において平均電圧Vが変数Vpreよりも小さいと判定された場合には、電源制御装置100は、図6のステップS224と同様に、上限値Current_limitを、設定値CURRENT_STEP分小さく調整する(S414)。そして、電源制御装置100は、負荷電流減少処理を終了する。
電源制御装置100は、例えば図9に示す処理を行うことによって、上限値を調整して負荷電流を制御することができる。ここで、電源制御装置100は、ステップS408において、設定値INC_ADC_TIMEより小さい設定値DEC_ADC_TIMEを用いて、上限値の調整を開始するか否かの判定を行う。よって、電源制御装置100は、上限値を小さく設定する場合において上限値を大きくするために要する時間よりもより短い時間で上限値を設定することができるので、上限値を小さくする場合の応答時間を上限値を大きくする場合の応答時間よりも短くすることが可能となる。
電源制御装置100は、例えば図8、図9に示す処理を行うことによって、第3の電源制御アプローチに係る処理を実現することができるので、例えば入力電圧の変動が生じることによって給電装置200に過度の負荷をかけてしまうことを防止することができる。また、図8に示す処理は図5に示す第2の電源制御アプローチと同様の処理を有するので、電源制御装置100は、図8に示す処理を行うことによって、図5に示す第2の第2の電源制御アプローチに係る処理を行う場合と同様の効果を奏することができる。
したがって、電源供給装置100は、例えば図8、図9に示す処理を行うことによって、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。なお、本発明の実施形態に係る第2の電源制御アプローチに係る処理が、図8、図9に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
図10は、本発明の実施形態に係る第3の電源制御アプローチに係る処理を説明するための説明図である。
電源制御装置100は、図10のGに示すように入力電圧に変動が生じた場合には、図10のHに示すように、図7のEに示す上限値を大きくする場合よりもより短い時間で上限値を小さくすることも可能である。よって、電源制御装置100は、給電装置200に過度の負荷がかかることを防止し、給電装置200に過度の負荷がかかることによって例えば上記(a)、(b)のような望ましくない事態が生じる可能性をさらに低下させることができる。
(本発明の実施形態に係る電源制御装置)
次に、上述した本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理を実現することが可能な、電源制御装置100の構成の一例について説明する。図11は、本発明の実施形態に係る電源制御装置100の構成の一例を示すブロック図である。ここで、図11では、給電装置200とケーブル300とを併せて示している。
電源制御装置100は、接続部102と、内部電源104と、電源制御部106と、制御部108と、通信部110と、操作部112と、表示部114とを備える。
また、電源制御装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory;図示せず)や、RAM(Random Access Memory;図示せず)、記憶部(図示せず)などを備えてもよい。電源制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により各構成要素間を接続する。ここで、ROM(図示せず)は、例えば制御部108が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、例えば制御部108により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、電源制御装置100が備える記憶手段であり、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられる。また、電源制御装置100は、電源制御装置100から着脱可能な記憶部(図示せず)を備えることもできる。
[電源制御装置100のハードウェア構成例]
図12は、本発明の実施形態に係る電源制御装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図12を参照すると、電源制御装置100は、例えば、USB Connector150と、USB PHY152と、DC IN Jack154と、PMIC156と、Battery158と、CPU160と、mDDR162と、NAND Flash164と、Wireless Module166と、アンテナ168と、Key Button170と、TPC172と、Touch Panel174と、EPD Controller176と、EPD Panel178と、Audio Codec180と、HP Jack182とを備える。
USB Connector150と、DC IN Jack154とは、ケーブル300を介して給電装置200と接続するために電源制御装置100が備える接続手段であり、それぞれ接続部102としての役目を果たす。ここで、図12では、電源制御装置100が、USB Connector150と、DC IN Jack154との2系統の接続部102を備えている例を示しているが、本発明の実施形態に係る電源制御装置100の構成は、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、USB Connector150と、DC IN Jack154とのいずれか一方を備える構成であってもよい。
PMIC156は、電源制御(Power Management;PM)機能を実現するための処理回路や、上述した電源制御アプローチに係る処理を実行するときに更新される各種変数および上述した電源制御アプローチに係る処理に用いられる各種設定値などを記憶可能な不揮発性メモリなどの各種回路が集積されたICである。PMIC156は、上述した第1の電源制御アプローチに係る処理〜第3の電源制御アプローチに係る処理を主導的に行う電源制御部106としての役目を果たす。PMIC156は、図12のIに示すポイントにおいて入力電圧を監視し、図12のJに示すポイントに流れる電流を、図7、図10における“System Current”として検出する。ここで、本発明の実施形態に係る電源制御装置100が、図12に示す装置(受電装置)全体ではなく、PMIC156である場合には、図12のJに示すポイントに流れる電流は、外部装置が要する電流に該当する。また、PMIC156は、Battery158への蓄電、Battery158からの放電を制御する。
Battery158は、内部電源104としての役目を果たし、PMIC156から供給される電流に応じて蓄電し、また、放電を行うことによってPMIC156に対して電流を供給する。ここで、Battery158としては、例えば、リチウムイオン合金系の二次電池やリチウムイオンポリマー系の二次電池などが挙げられる。
CPU160は、CPU(Central Processing Unit)や各種処理回路などで構成され、電源制御装置100全体を制御する制御部108としての役目を果たす。
mDDR162は、RAM(図示せず)としての役目を果たし、CPU160により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。また、NAND Flash164は、記憶部(図示せず)としての役目を果たし、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。
Wireless Module166およびアンテナ168は、サーバなどの外部装置とネットワークを介して(または直接的に)通信を行うために電源制御装置100が備える通信手段であり、通信部110としての役目を果たす。ここで、Wireless Module166およびアンテナ168としては、例えば、IEEE802.11gポートおよび送受信回路、IEEE802.15.4ポートおよび送受信回路、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路などが挙げられる。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、上記のように無線通信を行うためのデバイスを備えることに限られない。例えば、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、LAN(Local Area Network)端子および送受信回路などのように、外部装置とネットワークを介して(または直接的に)有線通信を行うためのデバイスを備えることもできる。
Key Button170と、TPC172およびTouch Panel174とは、それぞれ、ユーザによる操作を可能とする電源制御装置100が備える操作手段であり、操作部112としての役目を果たす。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、Key Button170と、TPC172およびTouch Panel174とを操作部112として備える構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクタを備えていてもよい。また、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、例えばキーボードやマウスなどの外部操作デバイスと接続可能な構成であってもよい。
EPD Controller176、およびEPD Panel178は、電源制御装置100が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示することが可能な表示部114としての役目を果たす。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、EPD Controller176、およびEPD Panel178など、EDP(Embedded Display Port)で接続される表示デバイスおよびコントローラを表示部114として備える構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)を表示部114として備えることもできる。
Audio Codec180およびHP Jack182は、電源制御装置100が備える音声出力手段であり、例えばCPU160から伝達される音声データに応じた音声(音楽も含む)を出力する音声出力部(図示せず)としての役目を果たす。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、Audio Codec180およびHP Jack182を音声出力部(図示せず)として備える構成に限られない。例えば、発明の実施形態に係る電源制御装置100は、DSP(Digital Signal Processor)や、増幅器(アンプ)やスピーカなどの音声出力デバイスを音声出力部(図示せず)として備えることもできる。
電源制御装置100は、例えば図12に示す構成によって、本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100のハードウェア構成は、図12に示す構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、図12に示すPMIC156であってもよい。電源制御装置100がPMIC156である場合、図12は、電源制御装置100が組み込まれた受電装置を示すこととなり、また、図12のPMIC156以外のデバイスは、電源制御装置100からみて外部装置となる。上記の場合であっても、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、上述した本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理を行うことができる。また、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、図12に示すPMIC156以外のデバイスのうちの任意のデバイスを備えない構成をとることができ、また、他のデバイスをさらに備える構成をとることもできる。
再度、図11を参照して、電源制御装置100の構成要素について説明する。接続部102は、ケーブル300を介して給電装置200と接続するために電源制御装置100が備える接続手段である。接続部102としては、例えば、図12に示すような、USB規格に対応する給電装置200が接続されるUSB Connector150や、ACアダプタ(給電装置200の一例)が接続されるDC IN Jack154などが挙げられる。
内部電源104は、電源制御部106によって蓄電、放電が制御され、電源制御部106から供給される電流に応じて蓄電し、また、放電を行うことによって電源制御部106に対して電流を供給する。ここで、内部電源104としては、例えば、リチウムイオン合金系の二次電池や、リチウムイオンポリマー系の二次電池などが挙げられる。
電源制御部106は、負荷電流制御部120と、判定部122と、電源供給管理部124とを備え、本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理を主導的に行う役目を果たす。ここで、電源制御部106は、例えば電源制御機能を実現するための各種回路(または、当該各種回路が集積されたIC)で構成される。
負荷電流制御部120は、接続部102に接続された給電装置200から供給される負荷電流を制御する。
より具体的には、負荷電流制御部120は、接続部102に接続された給電装置200から供給される負荷電流に上限値を設定し、設定した上限値に基づいて負荷電流を制御する。ここで、負荷電流制御部120は、設定されている上限値を変更(調整)する場合には、上限値を所定の値ずつ大きくまたは小さく設定する。そして、判定部122が給電装置200の電流容量を超えたと判定した場合には、当該電流容量を超えない上限値を再設定して、負荷電流を制御する。負荷電流制御部120が上記のように制御を行うことによって、電源制御装置100は、上述した第1の電源制御アプローチに係る処理を実現することができる。
また、負荷電流制御部120は、設定されている上限値と、電源供給管理部124から伝達される総電流量の情報とを比較し、比較結果に応じて上限値を調整する。より具体的には、負荷電流制御部120は、総電流量が設定されている上限値より大きい場合には、上限値を大きくし、総電流量が設定されている上限値以下の場合には、上限値を大きくしない。負荷電流制御部120が上記のように制御を行うことによって、電源制御装置100は、上述した第2の電源制御アプローチに係る処理を実現することができる。
また、負荷電流制御部120は、上限値を小さく設定する場合の時間と、上限値を大きくする場合の時間とを、それぞれ別々に設定してもよい。例えば、負荷電流制御部120は、上限値を小さく設定する場合には、上限値を大きくするために要する時間よりもより短い時間で上限値を設定することができる。負荷電流制御部120が上記のように制御を行うことによって、電源制御装置100は、上述した第3の電源制御アプローチに係る処理を実現することができる。
また、負荷電流制御部120は、上述した第3の電源制御アプローチに係る処理〜第3の電源制御アプローチに係る処理を行うに際して、判定部122が給電装置200の電流容量を超えたと判定した場合には、設定されている上限値よりも所定の値分小さい上限値(1段階小さい上限値)を再設定する。上記によって、負荷電流制御部120は、給電装置200に過度の負荷を与えないように取り出す負荷電流の中で、最も大きな負荷電流を給電装置200から取り出すことができる。
また、負荷電流制御部120は、判定部122が給電装置200の電流容量を超えたと判定したときに上限値を上記のように所定の値分小さく再設定した場合には、再設定した上限値よりも大きな上限値を設定しなくてもよい。負荷電流制御部120が上記のように上限値の調整を行うことによって、給電装置200に過度の負荷を与えない状態を維持することが可能となる。
負荷電流制御部120は、例えば上記のような処理を行うことによって、接続部102に接続された給電装置200から供給される負荷電流を制御する。
判定部122は、負荷電流制御部120が設定されている上限値をより大きく再設定した場合に、給電装置200から入力される入力電圧の電圧降下量に基づいて、上限値が給電装置200の電流容量を超えたことを判定する。より具体的には、判定部122は、負荷電流制御部120が設定されている上限値をより大きく再設定した場合における、今回の再設定に応じた電圧降下量(第1の電圧降下量)と、前回の再設定に応じた電圧降下量(第2の電圧降下量)との差分値を算出する。そして、電源制御装置100は、例えば差分値が電圧降下量に係る所定の閾値を超えた場合に、上限値が給電装置200の電流容量を超えたと判定する。
電源供給管理部124は、自装置、または、自装置および外部装置への電源の供給を管理する。また、電源供給管理部124は、総電流量の情報を負荷電流制御部120へ伝達する。
電源制御部106は、例えば、負荷電流制御部120、判定部122、および電源供給管理部124を備えることによって、本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理を主導的に行う役目を果たす。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100が備える電源制御部106の構成は、図11に示す例に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、上述した第1の電源制御アプローチに係る処理〜第3の電源制御アプローチに係る処理を実現可能な任意の構成をとることができる。
制御部108は、例えば、CPUや、各種処理回路が集積された集積回路などで構成され、電源制御装置100全体を制御する役目を果たす。
通信部110は、電源制御装置100が備える通信手段であり、サーバなどの外部装置(図示せず)とネットワークを介して(または直接的に)通信を行う。ここで、通信部110としては、例えば、IEEE802.11gポートおよび送受信回路、IEEE802.15.4ポートおよび送受信回路、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路、LAN(Local Area Network)端子および送受信回路などが挙げられる。
操作部112は、ユーザによる操作を可能とする電源制御装置100が備える操作手段である。電源制御装置100は、操作部112を備えることによって、ユーザ操作を可能とし、ユーザ操作に応じてユーザが所望する処理を行うことができる。ここで、操作部112としては、例えば、ボタンや、方向キー、タッチパネルなどが挙げられる。
表示部114は、電源制御装置100が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示する。表示部114の表示画面に表示される画面としては、例えば、画像(動画像/静止画像)などのコンテンツを表示する表示画面や、所望する動作を電源制御装置100に対して行わせるための操作画面などが挙げられる。ここで、表示部114としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)のようにEDPで接続される表示デバイスや、有機ELディスプレイなどが挙げられる。
電源制御装置100は、例えば、図11に示す構成によって、本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理を実現することができる。したがって、電源制御装置100は、例えば図11に示す構成によって、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。なお、本発明の実施形態に係る電源制御装置100の構成が、図11に示す例に限られないことは、言うまでもない。
以上のように、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、接続部102に接続された給電装置200から供給される負荷電流に上限値を設定し、設定した上限値に基づいて負荷電流を制御する。ここで、電源制御装置100は、設定されている上限値を変更(調整)する場合には、上限値を所定の値ずつ大きくまたは小さく設定する。そして、給電装置200の電流容量を超えたと判定した場合には、電源制御装置100は、当該電流容量を超えない上限値を再設定して、負荷電流を制御する。より具体的には、電源制御装置100は、給電装置200の電流容量を超えたと判定した場合には、設定されている上限値よりも所定の値分小さい上限値(1段階小さい上限値)を再設定することによって、負荷電流を制御する。上記のように上限値を調整して負荷電流を制御することによって、電源制御装置100は、給電装置200に過度の負荷を与えないように取り出す負荷電流の中で、最も大きな負荷電流を給電装置200から取り出すことができる。したがって、電源供給装置100は、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる(第1の電源制御アプローチに係る処理)。
また、電源制御装置100は、設定されている上限値と総電流量とを比較し、比較結果に応じて上限値を調整する。より具体的には、電源制御装置100は、総電流量が設定されている上限値より大きい場合には、上限値を大きくし、総電流量が設定されている上限値以下の場合には、上限値を大きくしない。上記のように制御を行うことによって、電源制御装置100は、図4に示したような上限値を大きく調整する場合に生じうる望ましくない事態の発生を防止し、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる(第2の電源制御アプローチに係る処理)。
また、電源制御装置100は、上限値を大きくする場合の応答時間と、上限値を小さくする場合の応答時間とを変えることによって、給電装置200に過度の負荷をかけてしまうことを防止する。より具体的には、電源制御装置100は、上限値を小さく設定する場合には、上限値を大きくするために要する時間よりもより短い時間で上限値を設定することによって、上限値を小さくする場合の応答時間を上限値を大きくする場合の応答時間よりも短くする。上記のように制御を行うことによって、電源制御装置100は、さらに、例えば入力電圧の変動が生じることによって給電装置200に過度の負荷をかけてしまうことを防止することができる(第3の電源制御アプローチに係る処理)。
したがって、電源制御装置100は、接続される給電装置200がどのような電源容量を有する給電装置であっても、給電装置200からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。
以上、本発明の実施形態として電源制御装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、PC(Personal Computer)やサーバなどのコンピュータ、電子ブックリーダ、携帯電話などの携帯型通信装置、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、携帯型ゲーム機など、有線または無線で接続された給電装置から電力を得て駆動することが可能な様々な機器に適用することができる。また、本発明の実施形態に係る電源制御装置100は、例えばPMICのような集積回路に適用され、有線または無線で接続された給電装置から電力を得て駆動する機器(受電装置)に組み込まれてもよい。
また、本発明の実施形態として給電装置200を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、ACアダプタや、USB規格に対応する機器などのように、有線または無線で接続された電源制御装置に対して電力を供給することが可能な様々な機器に適用することができる。
(本発明の実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本発明の実施形態に係る電源制御装置として機能させるためのプログラム(例えば、本発明の実施形態に係る電源管理部として機能させるためのプログラム(上述した本発明の実施形態に係る電源制御アプローチに係る処理を実行させるためのプログラム))によって、接続された給電装置からより大きな負荷電流を安定的に取り出すことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本発明の実施形態に係る電源制御装置は、図11に示す負荷電流制御部120、判定部122、および電源供給管理部124を個別に備える(例えば、それぞれを個別の処理回路で実現する)ことができる。
また、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る電源制御装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記憶媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
100 電源制御装置
102 接続部
104 内部電源
106 電源制御部
108 制御部
110 通信部
112 操作部
114 表示部
120 負荷電流制御部
122 判定部
124 電源供給管理部
200 給電装置
300 ケーブル

Claims (7)

  1. 接続された給電装置から供給される負荷電流に上限値を設定し、設定した前記上限値に基づいて前記負荷電流を制御する負荷電流制御部と、
    前記負荷電流制御部が設定されている前記上限値をより大きく再設定した場合に、前記給電装置から入力される入力電圧の電圧降下量に基づいて、前記上限値が前記給電装置の電流容量を超えたことを判定する判定部と、
    を備え、
    前記負荷電流制御部は、
    設定されている前記上限値を変更する場合には、前記上限値を所定の値ずつ大きくまたは小さく設定し、
    前記判定部が前記給電装置の電流容量を超えたと判定した場合には、前記電流容量を超えない上限値を再設定して、前記負荷電流を制御する、電源制御装置。
  2. 自装置、または、自装置および外部装置への電源の供給を管理する電源供給管理部をさらに備え、
    前記負荷電流制御部は、
    設定されている前記上限値と、前記電源供給管理部から伝達される、前記自装置、または、前記自装置および前記外部装置が要する電流の総量である総電流量とを比較し、
    前記総電流量が設定されている前記上限値より大きい場合には、前記上限値を大きくし、
    前記総電流量が設定されている前記上限値以下の場合には、前記上限値を大きくしない、請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記負荷電流制御部は、前記上限値を小さく設定する場合には、前記上限値を大きくするために要する時間よりもより短い時間で前記上限値を設定する、請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記負荷電流制御部は、前記判定部が前記給電装置の電流容量を超えたと判定した場合には、設定されている前記上限値よりも前記所定の値分小さい上限値を再設定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  5. 前記負荷電流制御部は、前記判定部が前記給電装置の電流容量を超えたと判定したときに前記上限値を再設定した場合には、再設定した前記上限値よりも大きな上限値を設定しない、請求項4に記載の電源制御装置。
  6. 前記判定部は、
    前記負荷電流制御部が設定されている前記上限値をより大きく再設定した場合における、今回の前記再設定に応じた前記電圧降下量である第1の電圧降下量と、前回の前記再設定に応じた前記電圧降下量である第2の電圧降下量との差分値を算出し、
    前記差分値が、所定の閾値を超えた場合、または前記所定の閾値以上となった場合に、前記上限値が前記給電装置の電流容量を超えたと判定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  7. 接続された給電装置から供給される負荷電流の上限値を設定し、設定された前記上限値を所定の値ずつ大きくまたは小さく再設定して、前記負荷電流を制御するステップと、
    前記制御するステップにおいて、前記上限値を設定されている前記上限値より大きく再設定した場合、前記給電装置から入力される入力電圧の電圧降下量に基づいて、前記上限値が前記給電装置の電流容量を超えたことを判定するステップと、
    を有し、
    前記制御するステップでは、前記判定するステップにおいて前記給電装置の電流容量を超えたと判定された場合には、前記電流容量を超えない上限値を再設定することにより、前記負荷電流が制御される、電源制御方法。

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