JP2000299194A - 自動点滅式街路灯 - Google Patents

自動点滅式街路灯

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JP2000299194A
JP2000299194A JP2000015747A JP2000015747A JP2000299194A JP 2000299194 A JP2000299194 A JP 2000299194A JP 2000015747 A JP2000015747 A JP 2000015747A JP 2000015747 A JP2000015747 A JP 2000015747A JP 2000299194 A JP2000299194 A JP 2000299194A
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fet
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Yoshikazu Nagashima
良和 長嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプ回路や電圧変換器が絶縁不良や短絡を
生じた場合に高速に回路を遮断して保護することのでき
る自動点滅式街路灯を提供する。 【解決手段】 昼間ソーラセル918で発電された電力
は充電器917により蓄電池101に蓄えられる。周囲
が暗くなると、フォトダイオードPDの端子間電圧がR
91とR92との分圧電圧を上回るので、コンパレータ
911の出力が高レベルとなり、電流振動型遮断機能付
スイッチング・デバイス110の制御端子Cに駆動電圧
が印加される。これによりスイッチング・デバイス11
0のD−S間が導通し、電圧変換器に蓄電池101の電
圧VBが印加され、ランプ915が点灯する。負荷の短
絡時またはレアショート時にはスイッチング・デバイス
110が負荷電流を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動点滅式街路灯に
関し、より詳しくは、ソーラセルで発電された電力を蓄
電池に蓄え、明るさに応じて半導体スイッチをオン/オ
フして自動点滅する自動点滅式街路灯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体スイッチを備えた自動点滅
式街路灯としては、例えば図13に示すようなものがあ
る。
【0003】同図において、従来例の自動点滅式街路灯
は、昼間に太陽光を受けて発電するソーラセル918
と、定格電圧VBの蓄電池101と、ソーラセル918
が発電した電力を蓄電池101に充電する充電器917
と、蓄電池101の電圧をランプ915の点灯電圧に変
換するDC/ACコンバータのような電圧変換器102
と、電圧変換器102と蓄電池101の負極との間に挿
入され、電圧変換器102の通電をオン/オフする電力
スイッチング用のFET914とを備えている。
【0004】また、自動点滅式街路灯は、周囲の明るさ
に応じて光電流が流れるフォトダイオードPDと、フォ
トダイオードPDの端子間電圧と、電源電圧VBを抵抗
R91及びR92で分圧した電圧(VB×R92/(R
91+R92)とを比較し、フォトダイオードPDの端
子間電圧が上回れば、FET914に駆動電圧を供給す
るコンパレータ911と、R97、ツェーナーダイオー
ドZD9、R98、トランジスタ913、912からな
る蓄電池過放電保護回路とを備えている。
【0005】この自動点滅式街路灯の動作は、以下の通
りである。
【0006】周囲が明るい昼間は、フォトダイオードP
Dの光電流が大きいため、抵抗R93による電圧降下が
大きく、フォトダイオードPDの端子間電圧は小さい。
従ってコンパレータ911の出力は低レベルとなり、F
ET914は駆動されずオフの状態となる。これによ
り、電圧変換器102には電流が流れず、従ってランプ
915は消灯状態にある。一方、ソーラセル918は太
陽に照らされて発電し、この電力は充電器917により
適当な電圧・電流に変換されて蓄電池101を充電し、
夜間のランプ915の点灯に備える。
【0007】周囲が暗くなると、フォトダイオードPD
の光電流が小さくなり、抵抗R93による電圧降下が小
さくなって、フォトダイオードPDの端子間電圧は大き
くなる。従ってコンパレータ911の出力は高レベルと
なり、FET914が駆動されてオンの状態となる。こ
れにより、電圧変換器102には蓄電池101からの電
圧VBが印加され、この電圧が電圧変換器102により
ランプ点灯電圧に変換されてランプ915に印加されラ
ンプ915が点灯する。
【0008】蓄電池101の充電量が少なくなって、蓄
電池電圧VBが、ツェーナーダイオードZD9のツェー
ナー電圧とトランジスタ913のベース電圧との和以下
になると、トランジスタ913がオフし、トランジスタ
912がオンするため、コンパレータ911の出力は、
強制的にトランジスタ912のオン電圧まで引き下げら
れ、これによってFET914はオフとなる。これによ
って、所定電圧まで蓄電池101が放電したとき、これ
以上の放電を抑制して過放電状態となることを防止して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動点滅式街路灯にあっては、屋外で使用されるた
めに防水処置を施されているが、長年の日照や風雨によ
り、防水機能が劣化し、雨水がしみ込んで、ランプ回路
や電圧変換器が絶縁不良を起こしたり、短絡またはレア
ショートを生じて回路素子が破壊されたりする問題点が
あった。
【0010】本発明の目的は、上記従来の問題点を解決
することにあり、ランプ回路や電圧変換器が絶縁不良や
短絡を生じた場合に高速に回路を遮断して回路を保護す
ることのできる自動点滅式街路灯を提供することにあ
る。
【0011】また本発明の目的は、ある程度の短絡抵抗
を持つ不完全短絡などのレアショートが発生した場合の
異常電流に対しても高速応答を可能とし、制御回路の集
積化が容易で安価な自動点滅式街路灯を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る自動点滅式街路灯は、ソー
ラセルにより発電された電力を蓄電池に蓄え、この蓄電
池の電力により点灯される自動点滅式街路灯において、
周囲の明るさに応じて点滅制御信号を発生する点滅制御
回路と、前記蓄電池の電圧を前記街路灯の点灯電圧に変
換する電圧変換器と、前記点滅制御信号に応じて前記蓄
電池から前記電圧変換器への電力供給を制御する第1半
導体スイッチと、前記第1半導体スイッチに正常な前記
電圧変換器を接続した状態における該半導体スイッチの
端子間電圧の電圧特性とほぼ等価な電圧特性である基準
電圧を生成する第2半導体スイッチ及び抵抗の直列接続
回路と、前記第1半導体スイッチの端子間電圧と前記第
2半導体スイッチの端子間電圧との差を検出する検出手
段と、検出された端子間電圧相互の差に応じて前記第1
半導体スイッチをオン/オフ制御する制御手段と、を備
えたことを要旨とする。
【0013】また、請求項2に係る自動点滅式街路灯
は、請求項1記載の自動点滅式街路灯において、前記第
1半導体スイッチは、前記第2半導体スイッチと電圧電
流特性が等価な半導体スイッチを複数並列接続して構成
されたことを要旨とする。
【0014】また、請求項3に係る自動点滅式街路灯
は、請求項1または請求項2記載の自動点滅式街路灯に
おいて、前記第1半導体スイッチが過熱した場合に該半
導体スイッチをオフ制御して保護する過熱保護手段を備
えたことを要旨とする。
【0015】また、請求項4に係る自動点滅式街路灯
は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の自動
点滅式街路灯において、前記第1半導体スイッチ、前記
第2半導体スイッチ、前記検出手段、前記制御手段、及
び前記過熱保護手段は、同一チップ上に形成されたこと
を要旨とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動点滅式街
路灯の実施の形態例について、[第1の実施形態]、
[第2の実施形態]、[第3の実施形態]、[第4の実
施形態]、[第5の実施形態]、[変形例]を、順に図
12及び図1乃至図11を参照して詳細に説明する。
【0017】ここで、図1は本発明の第1の実施形態の
自動点滅式街路灯における電流振動型遮断機能付スイッ
チング・デバイスの詳細を示す回路構成図、図2は実施
形態で使用する電流振動型遮断機能付スイッチング・デ
バイスのうちの第1半導体スイッチである過熱保護機能
付FETの詳細な回路構成図、図3、図4および図5は
実施形態の自動点滅式街路灯の電流振動型遮断機能付ス
イッチング・デバイスが利用する原理を説明する説明
図、図6は短絡故障時および通常動作時の実施形態の自
動点滅式街路灯における半導体スイッチの電流と電圧を
例示する波形図、図7は本発明の第2の実施形態の自動
点滅式街路灯における電流振動型遮断機能付スイッチン
グ・デバイスの詳細を示す回路構成図、図8は本発明の
第3の実施形態の自動点滅式街路灯における電流振動型
遮断機能付スイッチング・デバイスの詳細を示す回路構
成図、図9は本発明の第4の実施形態の自動点滅式街路
灯における電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイ
スの詳細を示す回路構成図、図10は本発明の第5の実
施形態の自動点滅式街路灯における電流振動型遮断機能
付スイッチング・デバイスの詳細を示す回路構成図、図
11は変形例の自動点滅式街路灯における負荷抵抗の構
成を説明する回路図である。
【0018】[第1の実施形態]図12は、上記第1な
いし第5の実施形態及び変形例に共通の自動点滅式街路
灯の全体構成図である。各実施例間の相違は、符号11
0または110aないし110eで示す電流振動型遮断
機能付スイッチング・デバイスの内部構成が異なること
である。なお、電流振動型遮断機能付スイッチング・デ
バイス110は、請求項1との対応で言えば、第1半導
体スイッチと第2半導体スイッチと抵抗と検出手段と制
御手段とを含めた構成に対応する。
【0019】また以下の説明において、参照符号として
抵抗には“R”とそれに続く数字を使用しているが、以
下の説明では参照符号として使用すると共に、それぞれ
該抵抗の抵抗値をも表すものとする。
【0020】同図において、本発明に係る自動点滅式街
路灯は、昼間に太陽光を受けて発電するソーラセル91
8と、定格電圧VBの蓄電池101と、ソーラセル91
8が発電した電力を蓄電池101に充電する充電器91
7と、蓄電池101の電圧をランプ915の点灯電圧に
変換するDC/ACコンバータのような電圧変換器10
2と、蓄電池101の正極と電圧変換器102との間に
D端子及びS端子が直列に挿入された電流振動型遮断機
能付スイッチング・デバイス110とを備えている。
【0021】また、電流振動型遮断機能付スイッチング
・デバイス110は、点滅制御信号が入力される端子C
と、電源の正極に接続される端子VB、電源の負極に接
続される端子GNDとを備えている。
【0022】また、自動点滅式街路灯は、周囲の明るさ
に応じて光電流が流れるフォトダイオードPDと、フォ
トダイオードPDの端子間電圧と、電源電圧VBを抵抗
R91及びR92で分圧した電圧(VB×R92/(R
91+R92)とを比較し、フォトダイオードPDの端
子間電圧が上回れば、電流振動型遮断機能付スイッチン
グ・デバイス110に駆動電圧を供給するコンパレータ
911と、R97、ツェーナーダイオードZD9、R9
8、トランジスタ913、912からなる蓄電池過放電
保護回路とを備えている。
【0023】請求項1と図12との対応で言えば、第1
半導体スイッチと第2半導体スイッチと抵抗と検出手段
と制御手段とを含めた構成に電流振動型遮断機能付スイ
ッチング・デバイス110が対応する。また点滅制御回
路は、フォトダイオードPDと、抵抗R91、R92、
R93、R94、R95及びコンパレータ911に対応
する。
【0024】この自動点滅式街路灯の概略動作は、以下
の通りである。
【0025】周囲が明るい昼間は、フォトダイオードP
Dの光電流が大きいため、抵抗R93による電圧降下が
大きく、フォトダイオードPDの端子間電圧は小さい。
従ってコンパレータ911の出力は低レベルとなり、電
流振動型遮断機能付スイッチング・デバイス110は駆
動されずオフの状態となる。これにより、電圧変換器1
02には電流が流れず、従ってランプ915は消灯状態
にある。一方、ソーラセル918は太陽に照らされて発
電し、この電力は充電器917により適当な電圧・電流
に変換されて蓄電池101を充電し、夜間のランプ91
5の点灯に備える。
【0026】周囲が暗くなると、フォトダイオードPD
の光電流が小さくなり、抵抗R93による電圧降下が小
さくなって、フォトダイオードPDの端子間電圧は大き
くなる。従ってコンパレータ911の出力は高レベルと
なり、電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイス1
10が駆動されてオンの状態となる。これにより、電圧
変換器102には蓄電池101からの電圧VBが印加さ
れ、この電圧が電圧変換器102によりランプ点灯電圧
に変換されてランプ915に印加されランプ915が点
灯する。
【0027】蓄電池101の充電量が少なくなって、蓄
電池電圧VBが、ツェーナーダイオードZD9のツェー
ナー電圧とトランジスタ913のベース電圧との和以下
になると、トランジスタ913がオフし、トランジスタ
912がオンするため、コンパレータ911の出力は、
強制的にトランジスタ912のオン電圧まで引き下げら
れ、これによって電流振動型遮断機能付スイッチング・
デバイス110はオフとなる。これによって、所定電圧
まで蓄電池101が放電したとき、これ以上の放電を抑
制して過放電状態となることを防止している。
【0028】本発明の第1の実施形態の自動点滅式街路
灯の電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイスにつ
いて、図1を参照して説明すると、本実施形態の電流振
動型遮断機能付スイッチング・デバイス110aは、電
源(蓄電池)101の出力電圧VBを負荷102に供給
する経路に、第1半導体スイッチとしての過熱保護機能
付FETQAのドレインD−ソースSを直列接続した構
成である。ここで、過熱保護機能付FETQAにはDM
OS構造のNMOS型を使用しているがPMOS型でも
実現可能である。
【0029】また同図において、過熱保護機能付FET
QAを駆動制御する部分については、第2半導体スイッ
チであるFETQB、抵抗R1〜R10、ツェナーダイ
オードZD1、ダイオードD1、検出手段の主要な要素
であるコンパレータCMP1、制御手段である駆動回路
111および点滅信号入力端子Cを備えた構成である。
また、図1中の点線で囲った部分110aはアナログ集
積化されるチップ部分を示す。
【0030】負荷102は、例えば図外のランプを点灯
するためのDC/ACコンバータやDC/DCコンバー
タ等々であり、電流振動型遮断機能付スイッチング・デ
バイス110aの点滅制御信号Cが高レベルになること
により機能する。駆動回路111には、コレクタ側が電
位VPに接続されたソーストランジスタQ5と、エミッ
タ側が接地電位(GND)に接続されたシンクトランジ
スタQ6とを直列接続して備え、点滅制御信号Cに基づ
き、ソーストランジスタQ5およびシンクトランジスタ
Q6をオン/オフ制御して、過熱保護機能付FETQA
を駆動制御する信号を出力する。なお図中、VBは電源
101の出力電圧であり、例えば12[V]である。ま
た、VPは図示しない内蔵電源電圧昇圧回路であるチャ
ージポンプの出力電圧であり、例えばVB+10[V]
である。
【0031】半導体スイッチとしての過熱保護機能付F
ETQAは、特開平6−244414号公報として公知
のデバイスであり、より詳しくは図2に示すような構成
を備えている。図2において、過熱保護機能付FETQ
Aは、内蔵抵抗RG、温度センサ121、ラッチ回路1
22及び過熱遮断用FETQSを備えている。尚、ZD
1は、ゲートGを過電圧から保護するためのツェナー電
圧12[V]のツェナーダイオードである。すなわち、
ZD1は、ゲートG−ソースS間に過電圧が印加されよ
うとした場合にこれをバイパスさせ、12[V]以下に
保つ働きをする。
【0032】また、本実施形態で使用する過熱保護機能
付FETQAは、過熱保護機能付FETQAが規定以上
の温度まで上昇したことが温度センサ121によって検
出された場合には、その旨の検出情報がラッチ回路12
2に保持され、ゲート遮断回路としての過熱遮断用FE
TQSがオン動作となることによって、過熱保護機能付
FETQAを強制的にオフ制御する過熱遮断機能を備え
ている。
【0033】温度センサ121は4個のダイオードを縦
続接続して構成され、PN接合の順方向電圧が温度の上
昇に連れて低下する特性を利用して温度を検出するもの
であり、実装上、温度センサ121は過熱保護機能付F
ETQAの近傍に配置形成されている。過熱保護機能付
FETQAの温度が上昇するにつれて温度センサ121
の各ダイオードの電圧値が減少するので、FETQ51
のゲート電位が“L”レベルとされる電位まで下がる
と、FETQ51がオン状態からオフ状態に遷移する。
これにより、FETQ54のゲート電位が過熱保護機能
付FETQAのゲート制御端子(G)の電位にプルアッ
プされ、FETQ54がオフ状態からオン状態に遷移し
て、ラッチ回路122に“1”がラッチされることとな
る。
【0034】このとき、ラッチ回路122の出力が
“H”レベルとなって過熱遮断用FETQSがオフ状態
からオン状態に遷移するので、過熱保護機能付FETQ
Aの真のゲート(TG)の電位レベルが“L”レベルと
なって、過熱保護機能付FETQAがオン状態からオフ
状態に遷移して、過熱遮断されることとなる。
【0035】また、本実施形態では、負荷102または
過熱保護機能付FETQAのドレインD−ソースS間に
おいて発生する短絡故障による過電流、或いは不完全短
絡故障による異常電流に対する保護機能をも備えてい
る。以下、図1を参照して、この保護機能を実現する構
成について説明する。
【0036】先ず、特許請求の範囲にいう第2半導体ス
イッチはFETQBであり、第2半導体スイッチに直列
接続される抵抗はRrで構成されている。FETQBの
ドレインおよびゲートはそれぞれ過熱保護機能付FET
QAのドレイン(D)および真のゲート(TG)に接続
され、FETQBのソース(SB)は抵抗Rrの一方の
端子に接続され、抵抗Rrの他の端子は接地電位(GN
D)に接続されている。このように、FETQBおよび
過熱保護機能付FETQAのドレイン(D)およびゲー
ト(TG)を共通化することにより同一チップ(110
a)への集積化を容易にすることができる。
【0037】また、FETQBおよび過熱保護機能付F
ETQAは同一プロセスで同一チップ(110a)上に
形成されたものを使用することとして、温度ドリフトや
ロット間のバラツキの影響を除去(削減)するようにし
ている。また、FETQBの電流容量が過熱保護機能付
FETQAの電流容量よりも小さくなるように、それぞ
れのFETを構成する並列接続のトランジスタ数を(F
ETQBのトランジスタ数:1個)<(過熱保護機能付
FETQAのトランジスタ数:1000個)となるよう
に構成している。
【0038】さらに、抵抗Rrの抵抗値は、後述のよう
に負荷102の抵抗値×(FETQBのトランジスタ
数:1個/過熱保護機能付FETQAのトランジスタ
数:1000個)の値となるように設定される。この抵
抗Rrの設定により、過熱保護機能付FETQAに正常
動作の負荷電流(例えば5[mA])が流れたときと同
じドレイン−ソース間電圧VDSをFETQBに発生させ
ることができる。また、以上のような回路規定により、
FETQBおよび抵抗Rrの構成を極力小型化すること
ができ、実装スペースを縮小して装置コストを低減する
ことができる。
【0039】可変抵抗RVは過熱保護機能付FETQA
のソースSA抵抗R1,R2の分圧点との間に負荷10
2に対して直列に接続されている。可変抵抗RVの抵抗
値を変えることによりRrの抵抗値を等価的に可変設定
する。即ち、チップ110aの外部に可変抵抗RVを設
置し、該可変抵抗RVを調整することにより第2半導体
スイッチの端子間電圧を目標の仕様に設定することが可
能となる。これにより、アナログ集積化する場合でも1
種類のチップ110aで複数の仕様をカバーすることが
可能となる。
【0040】コンパレータCMP1は、特許請求の範囲
にいう第1半導体スイッチ(QA)の端子間電圧(D−
S間電圧)と第2半導体スイッチ(QB)の端子間電圧
(D−S間電圧)との差を検出する検出手段の一部を成
す。コンパレータCMP1の“+”入力端子には、過熱
保護機能付FETQAのドレインD−ソースS間電圧V
DSを抵抗R1と抵抗R2および可変抵抗RVの並列抵抗
(R2‖RV)とで分圧した電圧が抵抗R5を介して供
給されている。また、コンパレータCMP1の“−”入
力端子には、FETQBのソース電圧VSが供給されて
いる。つまり、これら“+”および“−”の両入力端子
に供給される電位がほぼ一致したときに出力は有効
(“H”レベル)となり、一致しないときに無効
(“L”レベル)となる。なお、後述のように、コンパ
レータCMP1は一定のヒステリシスを持っている。
【0041】次に、以上説明した本実施形態の自動点滅
式街路灯の回路構成を踏まえて、その制御方法を説明す
る。具体的な動作説明を行う前に、図3、図4および図
5を参照して、本実施形態の自動点滅式街路灯における
電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイスが利用す
る原理について説明する。ここで、図3はオフ状態から
オン状態への遷移時のドレイン−ソース間電圧の立ち下
がり特性の説明図、図4は概念的回路図、図5は過熱保
護機能付FETのドレイン電流とゲート−ソース間電圧
との特性を説明する説明図である。
【0042】半導体スイッチとして過熱保護機能付FE
TQAを使用した場合、電源101から負荷102への
電力供給経路は、概念的に図4に示すような回路として
表される。負荷102には電力供給経路の配線インダク
タンスL0と配線抵抗R0とを含む。なお、経路または
負荷102において短絡故障が発生した場合にはR0に
は短絡抵抗も含まれることとなる。ここで短絡抵抗は、
本実施形態が適用対象としている負荷102を電圧変換
器と仮定した場合には、上述の完全短絡(デッドショー
ト)の場合に約40[mΩ]以下であり、不完全短絡の
場合は約40〜500[mΩ]である。
【0043】このような電力供給経路の一部を成す過熱
保護機能付FETQAのドレイン−ソース間電圧VDS
は、過熱保護機能付FETQAがオフ状態からオン状態
へ遷移する際の立ち下がり電圧特性として、図3に示す
如くなる。即ち、短絡の場合、基準負荷(通常動作)の
場合、負荷102が抵抗1[KΩ]の場合についての立
ち下がり電圧特性である。このように、立ち下がり特性
は、電力供給経路および負荷の状態、即ち、経路が持つ
配線インダクタンス並びに配線抵抗および短絡抵抗に基
づく時定数に応じて変化する。
【0044】このようなドレイン−ソース間電圧VDSの
特性の変化を利用して過電流検出を行う手法として、以
下で説明する手法の他に、所定タイミングで所定しきい
値との比較を行って過電流検出を行う手法が考えられる
が、所定タイミングを規定する手段および所定しきい値
との比較手段を構成するために、コンデンサや複数の抵
抗といった部品を必要とし、これらの部品がばらつくと
検出誤差となってしまうという問題がある。また、コン
デンサが必要であり、該コンデンサはチップ内に搭載で
きないことから、外付け部品が必要となり、装置コスト
のアップ要因となってしまうという問題もあった。
【0045】図3において、過熱保護機能付FETQA
がオン状態に遷移してドレイン−ソース間電圧VDSが飽
和するまでの期間は、過熱保護機能付FETQAはピン
チオフ領域で動作する。
【0046】また、負荷102の抵抗が1[KΩ]のと
きのドレイン−ソース間電圧VDSの変化について、次の
ように考察できる。つまり、第1に、例えば、過熱保護
機能付FETQAに日立製の「HAF2001」を使用
した場合、ドレイン電流ID=12[mA]だから、ゲ
ート−ソース間電圧VTGS は、ほぼしきい値電圧1.6
[V]に維持される。第2に、駆動回路111によるゲ
ート(G)への充電は継続されるから、このまま行くと
ゲート−ソース間電圧VTGS は上昇して行ってしまう
が、ドレイン−ソース間電圧VDSが低下して、ゲート−
ドレイン間の容量値CGDを増大させるので、ゲート−ソ
ース間電圧VTGS に達する電荷を吸収してしまうことに
なる。
【0047】即ち、ドレイン−ソース間電圧VDSはゲー
ト−ソース間電圧VTGS に達した電荷が電位上昇を生じ
させないだけの容量を発生させるような速度で降下する
ことになる。これにより、ゲート−ソース間電圧VTGS
は約1.6[V] に維持される。
【0048】また、負荷抵抗=1[KΩ]時のドレイン
−ソース間電圧VDSの変化について、次のような解釈も
可能である。つまり、過熱保護機能付FETQAがオン
状態に遷移した後の各経過時点で、駆動回路111によ
ってゲート(G)の送られる充電電荷を吸収し、真のゲ
ート(TG)の電圧VTGS を一定に保つうようなドレイ
ン−ソース間電圧VDSの値を表わしている。したがっ
て、ある経過時間の後にドレイン−ソース間電圧VDSが
図3の負荷抵抗=1[KG]時の曲線より上側にあれ
ば、ゲート−ソース間電圧VTGS は1.6[V]よりも
高くなっていることを意味する。なお、ドレイン−ソー
ス間電圧VDSは図3の負荷抵抗=1[KΩ]時の曲線よ
り下側に来ることはない。
【0049】さらに、図3の負荷抵抗=1[KΩ]時の
曲線からの距離をΔVDSGAP とすると、ΔVDSGAP ×C
GD分の電荷をゲート−ソース間電圧VTGS から引き去れ
ば、ゲート−ソース間電圧電圧VTGS は1.6[V]に
なることを意味する。換言すれば、ゲート−ソース間電
圧VTGS は1.6[V]からこの電荷分だけ電位が上昇
していることを意味する。このことを式で示せば次式と
なる。
【0050】
【数1】 VTGS −1.6=ΔVDSGAP ×CGD/(CGS×CGD) 即ち、ΔVDSGAP は(ゲート−ソース間電圧VTGS −
1.6[V]に比例する。
【0051】また、ゲート−ソース間電圧VTGS とドレ
イン電流IDとの間には、図5の特性に示すように、比
例に近い1対1の関係がある。ここで、図5の特性は日
立製の「HAF2001」のものであり、図中のVGSは
ここではゲート−ソース間電圧VTGS に相当する。した
がって、ΔVDSGAP は図5の特性に示されるような対応
関係に基づいてドレイン電流IDを表すということがで
きる。
【0052】図5において、ドレイン電流ID=10
[A]近辺の分解能は約80[mV/A]である。即
ち、1[A]のドレイン電流IDが80[mV]のゲー
ト−ソース間電圧VTGS に対応し、±5[A]のドレイ
ン電流IDの変化に対して±0.4[V]のゲート−ソ
ース間電圧VTGS の変化が対応する。なお、この分解能
は従来例においてシャ ント抵抗RS=80[mΩ]相
当の分解能に相当します。
【0053】なお、ドレイン電流IDがゼロの時はゲー
トを充電する回路およびミラー容量だけでドレイン−ソ
ース間電圧VDSの曲線は決まるが、ドレイン電流IDが
流れると、回路のインダクタンスLcおよび回路全体の
抵抗Rcの影響を受けることになる。完全短路(デッド
ショート)のようにドレイン電流IDが大きくなると、
ドレイン電流IDの立ち上り勾配はインダクタンスLc
及び抵抗Rcでほぼ決まるので、ドレイン電流IDの立
上がり勾配は一定値に収れんし、したがって、ゲート−
ソース間電圧VTGS の曲線も収れんすることとなる。
【0054】図5に示される特性には温度の特異点が存
在する。日立製の「HAF2001」の場合、ドレイン
電流ID=15[A]、ゲート−ソース間電圧VTGS =
3.3〜3.4[V]の付近である。通常の正常負荷電
流はほぼ15[A]以下なので、特異点の下側に来るこ
とになる。この下側の領域では、同じドレイン電流ID
に対し、温度上昇に応じてゲート−ソース間電圧VTGS
は小さくなる。したがって、高温条件下でも誤作動が低
減されることになり有利といえる。
【0055】また、ゲートを充電する回路が異なると、
同じ負荷電流に対してドレイン−ソース間電圧VDSの曲
線は変わってくる。したがって、ゲート充電電流は常に
同じ条件を保つ必要がある。なお、ゲート充電電流を減
らせばドレイン−ソース間電圧VDSの曲線は上方にシフ
トすることになる。この性質を利用して、同じドレイン
電流IDに対してドレイン−ソース間電圧VDSを増大さ
せるようにすれば、過熱遮断保護機能による過熱遮断を
促進させることができる。後述の過熱遮断促進回路(過
熱遮断促進回路)はこれを利用したものである。
【0056】次に、以上の考察を踏まえて、本実施形態
の自動点滅式街路灯の動作を説明する。先ず、第1半導
体スイッチであるサーマルEFTQAおよび第2半導体
スイッチであるFETQBについて説明する。過熱保護
機能付FETQAおよびFETQBがピンチオフ領域で
動作しているときは、カレントミラー(Current mirro
r)回路が構成され、ドレイン電流IDGA=1000×
ドレイン電流IDGSとなる。
【0057】したがって、過熱保護機能付FETQAの
ドレイン電流としてIDQA=5[A]、FETQBのド
レイン電流としてIDQB=5[mA]がそれぞれ流れて
いるときは、過熱保護機能付FETQAおよびFETQ
Bのそれぞれのドレイン−ソース間電圧VDSとゲート−
ソース間電圧VTGS は一致する。即ち、VDSA =VDSB
,VTGSA=VTGSBとなる。ここで、VDSA =VDSB は
それぞれ過熱保護機能付FETQA、FETQBのドレ
イン−ソース間電圧であり、VTGSA=VTGSBはそれぞれ
過熱保護機能付FETQA、FETQBのゲート−ソー
ス間電圧である。
【0058】したがって、FETQBが完全にオン状態
に遷移しているときは、抵抗Rrの両端にほぼ電源電圧
VBが印加されるから、過熱保護機能付FETQAに接
続する5[A]負荷に等価なFETQBの負荷として、
抵抗Rrの抵抗値は、Rr=12[V]/5[mA]−
1.4[KΩ]として決定される。
【0059】このように、ここでは、過熱保護機能付F
ETQAに5[A]の負荷電流が流れたときのドレイン
−ソース間電圧VDSの値(曲線)を基準とするが、過熱
保護機能付FETQAに対してトランジスタ数比(=電
流容量比)の小さいFETQBを用いて基準電圧を生成
することにより、小さなチップ占有面積で要求機能を実
現できるわけである。さらに、上述のように、FETQ
Bと過熱保護機能付FETQAと同一プロセスで、同一
チップ上に構成することにより、ロット間ばらつき、温
度ドリフトの影響を除去することができて、検出精度を
大幅に改善できる。
【0060】次に、ピンチオフ領域における動作につい
て説明する。過熱保護機能付FETQAがオン状態に遷
移すると、ドレイン電流はIDQAは回路抵抗で決まる最
終負荷電流値を目指して立ち上がっていく。また、過熱
保護機能付FETQAのゲート−ソース間電圧VTGSA
は、ドレイン電流IDQAで決まる値を取り、ドレイン−
ソース間電圧VDSA の低下によるコンデンサ容量CGDの
ミラー効果でブレーキをかけられながら、これも立ち上
がっていく。
【0061】さらに、FETQBのゲート−ソース間電
圧VTGSBは、ドレイン電流IDQB=5[mA](ドレイ
ン電流IDQA=5[A]に相当)までは、ゲート−ソー
ス間電圧VTGSB=VTGSAで増加していくが、それ以降は
ドレイン電流IDQB=5[mA]一定になるため(ピン
チオフ領域内で一定になる)、ゲート−ソース間電圧V
TGSBも一定になり、日立製の「HAF2001」の場合
は、約2.7[V]一定になる。
【0062】また、過熱保護機能付FETQAのゲート
−ソース間電圧VTGSAは、ドレイン電流IDQAの増加に
応じて大きくなっていくので、ゲート−ソース間電圧は
VTGSB<VTGSAとなる。また、VDSA =VTGSB+VTGD
,VDSB =VTGSB+VTGD の関係があるから、VDSA
−VDSB =VTGSA−VTGSBとなる。ここで、ゲート−ソ
ース間電圧の差VTGSA−VTGSBは、ドレイン電流IDQA
−5[A]を表わすから、ドレイン−ソース間電圧の差
VDSA −VDSB を検出することにより、ドレイン電流I
DQA−5[A]を得ることができる。
【0063】FETQBのドレイン−ソース間電圧VDS
B はコンパレータCMP1に直接入力され、過熱保護機
能付FETQAのドレイン−ソース間電圧VDSA はR1
と抵抗R2で分圧した値(ここでは可変抵抗RVについ
て考慮に入れないものとする)がコンパレータCMP1
に入力される。即ち、
【数2】 VDSA ×R1/(R1+R2)………(1) がコンパレータCMP1に入力されることになる。サー
マルFEGQAがオン状態に遷移した直後は、FETQ
Bのドレイン−ソース間電圧VDSB >(1)であるが、
過熱保護機能付FETQAのドレイン電流IDQAが増加
するに連れて(1)は増加し、ついにはFETQBのド
レイン−ソース間電圧VDSB より大きくなり、この時、
コンパレータCMP1の出力は“H”レベルから“L”
レベルに変化して、過熱保護機能付FETQAをオフ状
態に遷移させる。
【0064】なお、コンパレータCMP1では、ダイオ
ードD1と抵抗R5でヒステリシスが形成されている。
過熱保護機能付FETQAがオフ状態に遷移したとき、
駆動回路111のシンクトランジスタQ6によりゲート
電位は接地され、ダイオードD1のカソード側電位は、
VDSB −0.7[V](ツェナーダイオードZD1の順
方向電圧)になるので、抵抗R1→抵抗R5→ダイオー
ドD1の経路で電流が流れ、コンパレータCMP1の
“+”入力端子の電位は、駆動回路111がオン制御し
ているときより低下する。したがって、オフ状態に遷移
したときより小さいドレイン−ソース間電圧の差VDSA
−VDSB まで過熱保護機能付FETQAはオフ状態を維
持し、その後オン状態に遷移することとなる。なお、ヒ
ステリシス特性の付け方にはいろいろな方法があるが、
これはその一例である。
【0065】過熱保護機能付FETQAがオフ状態に遷
移するときのドレイン−ソース間電圧VDSA をしきい値
VDSAth とすると、次式が成立する。
【0066】
【数3】 VDSAth −VDSA =R2/R1×VDSB (at 5[mA])…(2) 過電流判定値は(2)式で決まることになる。なお、過
電流判定値を変更するには、チップ110a外部に接地
されている抵抗R2に並列接続の可変抵抗RVを調整す
る。この調整により過電流判定値を下方にシフトさせる
ことができる。
【0067】次に、オーミック領域における動作につい
て説明する。配線が正常な状態で、過熱保護機能付FE
TQAがオン状態に遷移すると、過熱保護機能付FET
QAは連続的にオン状態を維持することとなるので、ゲ
ート−ソース間電圧VTGSA、VTGSBは10[V]近くま
で達し、過熱保護機能付FETQA,FETQBともオ
ーミック領域で動作する。
【0068】この領域ではドレイン−ソース間電圧VDS
とドレイン電流IDの間には1対1の関係は無くなる。
日立製の「HAF2001」の場合、オン抵抗がドレイ
ン−ソース間電圧VDS=10[V]のとき、RDS(ON)
=30[mΩ]であるので、次式となる。
【0069】
【数4】 VDSB =5[A]×30[mΩ]=0.15[V] VDSA =IDQA×30[mΩ] VDSA −VDSB =30[mΩ]×(IDQA−5[A])……(3) また、配線の短絡等でドレイン電流IDQAが増加すると
式(3)の値が大きくなり、過電流判定値を超えると過
熱保護機能付FETQAをオフ状態に遷移させる。この
後は上記ピンチオフ領域の状態に移り、過熱保護機能付
FETQAはオン状態およびオフ状態への遷移を繰り返
して、最終的に過熱遮断に至る。なお、過熱遮断に至る
前に、配線が正常に復帰すれば、(間欠的短絡故障の
例)、過熱保護機能付FETQAは連続的にオン状態を
維持するようになり、オーミック領域の動作に戻る。
【0070】図6には、本実施形態の自動点滅式街路灯
における過熱保護機能付FETQAの電流と電圧の波形
図を例示している。ここで、図6(a)はドレイン電流
ID〔A〕を、図6(b)ドレイン−ソース間電圧VDS
をそれぞれ示し、図中、Aは完全短絡(デッドショー
ト)の場合、Bは通常動作の場合、Cは不完全短絡の場
合である。
【0071】完全短絡(デッドショート)が発生してい
る場合(図中A)には、過熱保護機能付FETQAがオ
フ状態からオン状態に遷移したとき、ドレイン電流ID
が急激に流れるが、過熱保護機能付FETQAのオン状
態を継続して、過熱保護機能付FETQAを過熱させ、
過熱遮断の保護機能、即ち過熱遮断用FETQSのオン
状態への遷移によって過熱保護機能付FETQAを過熱
遮断する。
【0072】また、ある程度の短絡抵抗を持つ不完全短
絡が発生している場合(図中C)には、上述のように過
熱保護機能付FETQAのオン/オフ制御を繰り返して
行って、ドレイン電流IDを大きく変動させ、過熱保護
機能付FETQAの周期的な発熱作用によって、過熱遮
断の保護機能、即ち過熱遮断用FETQSのオン状態へ
の遷移によって過熱保護機能付FETQAを過熱遮断を
速めている。
【0073】以上説明したように、本実施形態の自動点
滅式街路灯では、電流検出を行うために電力の供給経路
に直列接続される従来のようなシャント抵抗を不要と
し、シャント抵抗を用いずに高精度の過電流検出が可能
であり、装置全体としての熱損失を抑えることができ、
また、完全短絡による過電流検出のみならず、ある程度
の短絡抵抗を持つ不完全短絡などのレアショートが発生
した場合の異常電流をもハードウェア回路によって連続
的に検出可能である。
【0074】また、不完全短絡の場合、過熱保護機能付
FETQAのオン/オフ制御を繰り返し行って電流を大
きく変動させ、半導体スイッチの周期的な発熱作用によ
って過熱保護機能による過熱保護機能付FETQAの遮
断(オフ制御)を速めることができる。さらに、マイコ
ンを用いないハードウェア回路のみで構成して半導体ス
イッチのオン/オフ制御を行えるため、自動点滅式街路
灯の制御部の実装スペースを縮小でき、装置コストを大
幅に削減することができる。
【0075】また、本実施形態と同様に、ドレイン−ソ
ース間電圧VDSの特性の変化を利用するものの所定タイ
ミングで所定しきい値との比較を行って過電流検出を行
う他の手法と比較して、コンデンサや複数の抵抗といっ
た部品が不要になるので、該部品のバラツキによる検出
誤差がより低減できるとともに、チップ110aに対す
る外付けコンデンサも不要であることから、実装スペー
スおよび装置コストをより削減することができる。
【0076】さらに、可変抵抗RVの調整により、負荷
102の種別に応じた完全短絡、不完全短絡の切り分け
を確実に検出することが可能となり、短絡故障に対する
保護を精度良く行うことができる。
【0077】〔第2の実施形態〕次に、第2の実施形態
の自動点滅式街路灯における電流振動型遮断機能付スイ
ッチング・デバイスついて、図7を参照して説明する。
本実施形態の電流振動型遮断機能付スイッチング・デバ
イスの構成は、図1の第1の実施形態の構成に対して、
抵抗R3,R4,R6,R9、FETQl,Q2および
ツェナーダイオードZD2を付加した構成である。な
お、図7中の点線で囲った部分110bはアナログ集積
化されるチップ部分を示す。
【0078】即ち、ゲート−ソース間を抵抗R9で接続
したFETQlのゲートに、ツェナーダイオードZD2
および抵抗R6を介して過熱保護機能付FETQAの真
のゲートTGを接続し、FETQlのドレインを抵抗R
4を介してVB+5〔V]に接続し、FETQlのソー
スを過熱保護機能付FETQAのソースSAに接続して
いる。また、抵抗Rlに対して並列に、抵抗R3とFE
TQ2のドレインとを接続した回路を接続し、FETQ
2のオン/オフ制御によって過熱保護機能付FETQA
のドレイン−ソース間電圧VDSの分圧を変えるように構
成している。
【0079】次に、本実施形態の電流振動型遮断機能付
スイッチング・デバイスの動作を説明する。先ず、ピン
チオフ領域における動作について説明する。第1の実施
形態と同様に、FETQBのドレイン−ソース間電圧V
DSB はコンパレータCMPlに直接入力され、過熱保護
機能付FETQAのドレイン−ソース間電圧VDSA は抵
抗Rl,R3の並列抵抗(Rl‖R3)と抵抗R2で分
圧した値(ここでは可変抵抗RVについて考慮に入れな
いものとする)がコンパレータCMPlに入力される。
【0080】即ち、次式の値がコンパレー夕CMPlに
入力されることになる。
【0081】
【数5】 VDSA ×(R1‖R3)/((R1‖R3)+R2)‥‥‥(1′) 過熱保護機能付FETQAがオン状態に遷移した直後
は、FETQBのドレイン−ソース間電圧VDSB >
(1′)であるが、過熱保護機能付FETQAのドレイ
ン電流IDQAが増加するに連れて(1′)は増加し、つ
いにはFETQBのドレイン−ソース間電圧VDSB より
大きくなり、この時、コンパレータCMPlの出力は
“H”レベルから“L”レベルに変化して、過熱保護機
能付FETQAをオフ状態に遷移させる。
【0082】過熱保護機能付FETQAがオフ状態に遷
移するときのドレイン−ソース間電圧VDSA をしきい値
VDSAth とすると、次式が成立する。
【0083】
【数6】 VDSAth −VDSA =R2/(R1‖R3)×VDSB ……(2′) 過電流判定値は(2′)式で決まることになる。なお、
過電流判定値を変更するには、第1の実施形態と同様
に、チップ110a外部に接地されている抵抗R2に並
列接続の可変抵抗RVを調整する。この調整により過電
流判定値を下方にシフトさせることができる。
【0084】オーミック領域における動作や図6を参照
して説明した動作等については第1の実施形態と同様で
あるので省略する。
【0085】次に、過電流判定値について考察する。こ
こでは、過電流判定値はピンチオフ領域、オーミック領
域とも同一の値を用いるとする。
【0086】先ず、ピンチオフ領域における△(VDSA
−VDSB )/△IDを求める。HAF2001の特性曲
線より、次式が得られる。
【0087】
【数7】 △VTGSA/△IDQA=80[mV/A] ……(4) △VTGSA=△(VDSA −VDSB )×CTGD /(CTGS +CTGD ) =△(VDSA −VDSB ) ×1200pF/(1800pF+1200pF) =△(VDSA −VDSB )×0.4 ……(5) 式(4),(5)より、
【数8】 △(VDSA −VDSB )/△ID=200[mV/A〕……(6) となる。
【0088】また、オーミック領域における△(VDSA
−VDSB )/△IDは、式(3)より、
【数9】 △(VDSA −VDSB )/△ID=30[mV/A〕……(7) となる。
【0089】式(6),(7)を比較すると、ピンチオ
フ領域ではオーミック領域より電流感度が敏感になり、
オーミック領域で適切な過電流判定値でも、ピンチオフ
領域では低すぎて引っ掛かり過ぎる恐れがある。この対
策としては、ピンチオフ領域とオーミック領域で過電流
判定値を変える方法がある。第1の実施形態の構成に対
して本実施形態で付加された回路がこの対策回路であ
る。
【0090】ピンチオフ領域かオーミック領域かの判定
は、ゲート−ソース間電圧VTGSAの大きさで行う。ドレ
イン電流IDが増えるに連れてピンチオフ領域のゲート
−ソース間電圧VTGSAは大きくなるが、完全短絡(デッ
ドショート)の場合でも5[V]を超えることはない。
したがって、ゲート−ソース間電圧VTGSA>5〔V]で
あればオーミック領域にあると判定できる。
【0091】過熱保護機能付FETQAがオン状態に遷
移した直後は、FETQlはオフ状態で、FETQ2は
オン状態にある。FETQ2をオン状態に遷移させるた
めには、電源電圧VB以上の電圧、例えばVB+5
[V]が必要となる。
【0092】ツェナーダイオードZD2のツェナー降伏
電圧を5[V〕−1.6[V](FETQlのしきい値
電圧)に設定すれば、ゲート−ソース間電圧VTGSA>5
〔V]になるとFETQlがオン状態に遷移し、FET
Q2がオフ状態に遷移するので、抵抗R2に並列に入っ
ていた抵抗R3が回路的に除去されることとなる。
【0093】ドレイン−ソース間電圧VDSA の圧縮率が
小さくなるので、過電流と判定されるドレイン−ソース
間電圧の差VDSA −VDSB がより小さくなる。これによ
りオーミック領域では対策前より少ない電流値で過電流
判定されるようになる。
【0094】しかし、本実施形態における付加回路によ
る対策を行わなくても、実用的には問題ない可能性があ
る。つまり、ピンチオフ領域では最終負荷電流値が小さ
いときは、ピンチオフ領域内で完全に立ち上がってしま
う。即ち、ピンチオフ領域内で最終負荷電流値に達する
が、最終負荷電流値が大きい場合には、ピンチオフ領域
内ではまだ立ち上がり途上にあり、ピンチオフ領域の電
流値は、完全短絡(デッドショート)の場合でも最大4
0[A]位に制限される。
【0095】つまり、最終負荷電流値が大きくなるに連
れて、ある一定の勾配を持った電流立ち上がり特性に収
れんし、最終負荷電流値の差ほどドレイン−ソース間電
圧VDSA の差がつかなくなる。この現象があるため、ピ
ンチオフ領域の電流感度が大きくても、ドレイン−ソー
ス間電圧の差VDSA −VDSB が大きくならず、基準電圧
生成回路における電流値の選択しだいで本実施形態のよ
うな付加回路による対策を用いなくても、第1の実施形
態の構成によって、実用的な過電流検出保護を行う電流
振動型遮断機能付スイッチング・デバイスを用いた自動
点滅式街路灯を実現できる。
【0096】本実施形態の自動点滅式街路灯では、第1
の実施形態で詳述したものと同等の効果を奏することが
できる。
【0097】ここで最後に、過電流制御の考え方につい
て整理しておく。基本構想としては次の通りである。先
ず、配線が正常なときは過熱保護機能付FETQAがオ
ン状態に遷移するとオーミック領域に入り、配線が正常
である限り、オーミック領域に留まり、過熱保護機能付
FETQAはオン状態を維持し続ける。次に、配線に異
常が発生して、電流が増えドレイン−ソース間電圧の差
VDSA −VDSB が過電流判定値を超えると、過熱保護機
能付FETQAはオフ状態に遷移し、ピンチオフ領域に
入る。配線異常が続く限り、過熱保護機能付FETQA
はオン状態/オフ状態の遷移を繰り返し続けて、ピンチ
オフ領域に留まり、最終的に過熱遮断に至る。
【0098】上記基本構想を実現し、かつ制御を最適化
するために、過電流判定値は次の2つの条件を満足しな
ければならない。第1に、正常電流範囲では過熱保護機
能付FETQAを絶対にオフさせないことである。第2
に、オーミック領域で過電流と判定した後は、配線異常
が改善されない限り、ピンチオフ領域で過熱保護機能付
FETQAはオン状態/オフ状態への遷移を繰り返し行
い続けることである。これはオン/オフ制御の周期を安
定させるために必要である。オン/オフ制御の周期を安
定させることは制御の安定性につながるし、オン/オフ
制御の周期を用いてタイマを設定する(後述の第5の実
施形態を参照)ので、そのためにも周期の安定化は必要
である。
【0099】上記第1および第2の条件を満足させるた
めには、オーミック領域の過電流判定値を「正常電流最
大値+α」の電流値(相当するVDSA −VDSB )に設定
し、ピンチオフ領域の過電流判定値を「正常電流最大値
+β」に設定する必要がある。このときα>βとする。
つまり、α−βがピンチオフ領域に留まらせるために必
要なオフセット量である。
【0100】〔第3の実施形態〕次に、第3の実施形態
の自動点滅式街路灯における電流振動型遮断機能付スイ
ッチング・デバイスについて、図8を参照して説明す
る。第2の実施形態における電流振動型遮断機能付スイ
ッチング・デバイスの回路構成(図7)との違いは、F
ETQBのゲートを過熱保護機能付FETQAの真のゲ
ートTGに接続せず、FETQBのゲート抵抗としてR
41を追加し、該抵抗R41の他端を過熱保護機能付F
ETQAのゲートGに接続している。それ以外は第2の
実施形態の回路構成と同じである。なお、図8中の点線
で囲った部分110cはアナログ集積化されるチッブ部
分を示す。
【0101】また、抵抗R41の抵抗値は、R41=1
000×R7に設定する必要がある。例えば、R7=1
0〔KΩ]とした場合にはR41=10[MΩ]とな
る。非常に高い抵抗値になるので、コスト、生産性を考
慮するトランジスタ数比を1:100位にして、R41
=1〔MΩ]位になるようにすることが望ましい。
【0102】なお、本実施形態の自動点滅式街路灯にお
ける電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイスの動
作は第2の実施形態と同等であり、第1の実施形態と同
等の効果を奏する。
【0103】〔第4の実施形態〕次に、第4の実施形態
の自動点滅式街路灯における電流振動型遮断機能付スイ
ッチング・デバイスについて、図9を参照して説明す
る。本実施形態の電流振動型遮断機能付スイッチング・
デバイスは、第1の実施形態の電流振動型遮断機能付ス
イッチング・デバイスにおける回路構成(図1)に対し
て、突入電流マスク回路105および過熱促進回路10
6を付加した構成である。なお、図9中の点線で囲った
部分110dはアナログ集積化されるチップ部分を示
す。
【0104】負荷102をオンさせると、安定状態の数
倍から数十倍の突入電流が流れる。その突入電流が流れ
る期間は負荷102の種類や容量(大きさ)によって異
なり、だいたい3[msec]から20〔msec〕である。こ
の突入電流が流れる期間に、上記第1、第2または第3
の実施形態で説明したような過電流制御が行われると、
負荷102が定常状態に至るまでに時間を要してしま
い、ランプの点灯が遅れるなどの負荷自身の応答が悪く
なる場合がある。本実施形態では、突入電流マスク回路
105を図1の構成に付加することによってこのような
問題を解消する。
【0105】また、上記第1,第2または第3の実施形
態では、完全短絡による過電流が検出された場合には、
すぐに過熱遮断による保護が機能して過熱保護機能付F
ETQAを過熱遮断(オフ制御)することが可能である
が、不完全短絡の場合には、過熱保護機能付FETQA
のオン/オフ制御を繰り返し行って、過熱保護機能付F
ETQAの周期的な発熱作用によって過熱遮断を機能さ
せるので、過熱遮断までの時間が相対的に長くなること
が考えられる。本実施形態では、過熱遮断促進回路10
6によって不完全短絡の場合でも過熱保護機能付FET
QAの遮断を速めるようにしている。
【0106】図9において、突入電流マスク回路105
は、FETQ11,Q12、ダイオードDll、抵抗R
ll〜R13およびコンデンサC11を備えて構成され
ている。
【0107】次に、突入電流マスク回路105の動作に
ついて説明する。過熱保護機能付FETQAがオン状態
に遷移すると、ゲート−ソース間電圧VGSA がダイオー
ドD11および抵抗R12を介してFETQ12のゲー
トに供給され、また同じくゲート−ソース間電圧VGSA
がダイオードD11および抵抗R11を介してFETQ
11のゲートに供給される。
【0108】FETQ12のゲートはコンデンサC11
を介して過熱保護機能付FETQAのソースSAに接続
されており、過熱保護機能付FETQAがオン状態に遷
移した直後はコンデンサC11が未充電であるため、F
ETQ12のゲート電位が十分に上がらずFETQl2
はオン状態に遷移できない。また、FETQ11はFE
TQ12がオフ状態にある間はオン状態にあり、コンパ
レータCMPlの+端子に供給される分圧点を過熱保護
機能付FETQAのソースSAに結合させる。そのた
め、コンパレータCMP1の出力は“H”レベルに保た
れて、大きな突入電流が流れても過熱保護機能付FET
QAはオフ状態に遷移しないことになる。
【0109】時間の経過により、コンデンサC11は抵
抗R12を介して充電されていき、ついにはFETQ1
2がオン状態に遷移する。これに伴ってFETQ11が
オフ状態に遷移し上記マスク状態が終了して、過電流検
出制御が機能することとなる。
【0110】なお、抵抗R13は過熱保護機能付FET
QAがオフ状態に遷移した後、コンデンサC11をリセ
ットするための放電抵抗である。R12≪R13となる
ように設定してマスク時間に影響しないようにするのが
望ましい。また、マスク時間はRl2×C11の時定数
で決定されるので、1チップ化する場合には外付けのコ
ンデンサC11の容量値を任意に変更することにより、
マスク時間の調整が可能となる。
【0111】次に、過熱遮断促進回路106は、FET
Q21、ダイオードD21、抵抗R21〜R23および
コンデンサC21を備えて構成されている。
【0112】次に、過熱遮断促進回路106の動作につ
いて鋭明する。過電流制御に入り、過熱保護機能付FE
TQAのゲート電位が周期的に“H”レベルになる度に
コンデンサC21は抵抗R21および逆流阻止用ダイオ
ードD21を介して充電される。FETQ21のゲート
電位は最初はしきい値以下なのでオフ状態にあるが、コ
ンデンサC21の充電に伴ってゲート電位が上昇すると
FETQ21はオン状態に遷移する。
【0113】抵抗R21を介して端子TG(過熱保護機
能付FETQAの真のゲート)から接地電位(GND)
に電流が流れ、端子TGに蓄積される電荷量が減少す
る。このため、同じドレイン電流IDに対してもドレイ
ン−ソース間電圧VDSA が大きくなり、過熱保護機能付
FETQAの電力消費が増大して過熱遮断が早まること
となる。なお、抵抗R21が小さいほど過熱遮断は早ま
る。また、抵抗R23はコンデンサC21の放電抵抗で
あり、R22≪R23となるように設定するのが望まし
い。
【0114】〔第5の実施形態〕次に、第5の実施形態
の自動点滅式街路灯における電流振動型遮断機能付スイ
ッチング・デバイスについて、図10を参照して説明す
る。本実施形態の電流振動型遮断機能付スイッチング・
デバイスは、第1の実施形態の電流振動型遮断機能付ス
イッチング・デバイスの回路構成(図1)に対して、オ
ン/オフ回数積算回路107を付加した構成である。な
お、図10中の点線で囲った部分110eはアナログ集
積化されるチップ部分を示す。
【0115】上記第1、第2または第3の実施形態にお
いて、不完全短絡の場合に、過熱保護機能付FETQA
のオン/オフ制御を繰り返し行って、過熱保護機能付F
ETQAの周期的な発熱作用によって過熱遮断を機能さ
せることから、過熱遮断までの時間が相対的に長くなる
という問題点を、本実施形態では次のようにして解消す
る。即ち、過熱保護機能付FETQAのオン/オフ制御
回数が所定回数に達したときにオフ制御させるオン/オ
フ回数積算回路107を付加することにより、過熱保護
機能付FETQAの遮断を速める。
【0116】図10において、オン/オフ回数積算回路
107は、FETQ31、ダイオードD31,D32、
抵抗R31〜R33およびコンデンサC31を備えて構
成されている。
【0117】次に、オン/オフ回数積算回路107の動
作について説明する。過電流制御に入り、過熱保護機能
付FETQAのゲート電位が周期的に“H”レベルにな
る度にコンデンサC31は抵抗R31および逆流阻止用
ダイオードD31を介して充電される。FETQ31の
ゲート電位は最初はしきい値以下なのでオフ状態にある
が、コンデンサC31の充電に伴ってゲート電位が上昇
するとFETQ31はオン状態に遷移する。この時、温
度センサ121(4個のダイオード)のアノード側が引
き下げられるので、高温状態と同じ条件となって過熱遮
断用FETQSがオン状態に遷移して、過熱保護機能付
FETQAを遮断(オフ制御)する。
【0118】なお、回数積算による遮断時間は約1[se
c ]程度が望ましい。また、オン/オフ回数積算回路1
07を安定に動作させるためには、さらに、過熱保護機
能付FETQAのオン/オフ制御の周期を安定させるこ
とが必要である。本実施形態においては、負荷電流の変
化に対する過熱保護機能付FETQAのドレイン−ソー
ス間電圧VDSA の変化はピンチオフ領域の方がオーミッ
ク領域より大きいので、過熱保護機能付FETQAがオ
ン/オフ制御の間はピンチオフ領域でオフ状態に遷移す
る(ピンチオフ領域をパスしてオーミック領域でオフ状
態に遷移することはない)こととなり、したがって、過
熱保護機能付FETQAのオン/オフ制御の周期が安定
したものとなる。
【0119】〔変形例〕次に、各実施形態の自動点滅式
街路灯における電流振動型遮断機能付スイッチング・デ
バイスの変形例について、図11を参照して説明する。
以上の各実施形態の説明では、基準電圧を生成する第2
半導体スイッチを固定(上述の説明では、5[A]負荷
相当に固定)しておき、第2負荷(抵抗Rr)の変更に
は過電流判定値を変化させて対応していた。即ち、使用
最大負荷に合わせて抵抗Rl,R2,R3を設定してチ
ップを作成し、負荷102が小さい場合はチップ外部に
抵抗R2に並列に可変抵抗RVを追加して、過電流判定
値を下げていた。
【0120】この方法では次のような問題点がある。第
1に、過電流判定値が大きくなるほど制御精度は低下す
る。第2に、ピンチオフ領域とオーミック領域では過電
流判定値を変える必要がある。この場合ピンチオフ領域
の過電流判定値は、厳密にはドレイン電流IDの立ち上
がり勾配に合わせて設定する必要があるが、ドレイン電
流ID立ち上がり勾配は、配線インダクタンスおよび配
線抵抗が変わると変化するので、ぴったりに設定するこ
とは難しい。
【0121】この対策として、第2半導体スイッチを負
荷102に合わせて設定することが有効である。即ち、
先ず、負荷102の最大電流値に相当する第2半導体ス
イッチを設定する。次に、第2半導体スイッチにおける
ドレイン−ソース間電圧VDS(即ち、FETQBのドレ
イン−ソース間電圧VDSB)を、負荷駆動トランジスタ
(即ち、過熱保護機能付FETQAのドレイン−ソース
間電圧VDSA )が少しでも越えれば過電流値と判定す
る。
【0122】この手法では、過電流判定値をピンチオフ
領域とオーミック領域で変える必要はない。第2半導体
スイッチのドレイン−ソース間電圧VDSを越えたか杏か
で判定すれば良いから、検出精度はコンパレータCMP
lの分解能だけで決まることになる。
【0123】また、温度ドリフト、ICロット間ばらつ
き、配線インダクタンスおよび配線抵抗の影響を除去で
き、電源電圧の変動に対してもコンパレータCMPlが
正常に作動する限り影響を受けない。したがって、誤差
要素の少ない若しくはほとんど無い自動点滅式街路灯に
おける電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイスを
実現することができる。
【0124】なお、基準電圧生成部の設定変更は、抵抗
Rrに並列に外部に可変抵抗RVを追加接続して行って
もよいが、チップ内の抵抗Rrを変えることにより行っ
てもよい。
【0125】図11に示すように、チップ内部に数種類
の抵抗Rr1〜Rr4を並列に配置しておき、チップを
パッケージするとき、またはべアチップ実装するとき
に、抵抗Rrl〜Rr4の中からスイッチSW2により
選択接続することにより、基準電圧生成部の設定値(基
準)を目標の仕様に設定することが可能となる。これに
より、電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイスを
集積化する場合でも1種類のチップで複数の仕様をカバ
ーすることが可能となる。また抵抗の可変設定により、
負荷ランプの種類に応じた完全短絡、不完全短絡の切り
分けを確実に検出することが可能となり、短絡故障に対
する保護を精度良く行うことができる。
【0126】以上説明した第1、第2、第3、第4およ
び第5の実施形態並びに変形例に係る自動点滅式街路灯
における電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイス
においては、スイッチング素子、即ち過熱保護機能付F
ETQA,FETQB、トランジスタQ5,Q6、過熱
遮断用FETQSおよびFETQll〜Q54としてn
チャネル型のものを使用したが、本発明に係る自動点滅
式街路灯の電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイ
スの回路構成はこれに限定されるものではなく、Pチャ
ネル型のものを使用してもよい。但し、各スイッチング
素子のオン/オフ制御を行うゲート電位が“L”/
“H”レベルに逆転することに伴う回路変更が必要とな
る。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
点滅式街路灯によれば、電源から電圧変換器への電力供
給を第1半導体スイッチによってスイッチング制御する
際に、第1半導体スイッチの端子間電圧の電圧特性と等
価な電圧特性を持つ第2半導体スイッチと抵抗の直列接
続回路により基準電圧を生成し、第1半導体スイッチの
端子間電圧と第2半導体スイッチの端子間電圧との差を
検出し、制御手段により該検出された端子間電圧の差に
応じて第1半導体スイッチをオン/オフ制御することに
したので、従来のシャント抵抗を不要として装置の熱損
失を抑え、また、完全短絡による過電流のみならず、あ
る程度の短絡抵抗を持つ不完全短絡などのレアショート
が発生した場合の異常電流をもハードウェア回路によっ
て連続的に検出できるため、実装スペースを縮小できる
とともに、装置コストを大幅に削減することができる。
【0128】また、本発明によれば、第2半導体スイッ
チの電流容量が第1半導体スイッチの電流容量よりも小
さくなるように設定し、第1半導体スイッチの負荷およ
び第2半導体スイッチの負荷の抵抗値比が第1半導体ス
イッチおよび第2半導体スイッチの電流容量比と逆とな
るように設定することとしたので、第2半導体スイッチ
および第2負荷による基準電圧生成のための回路構成を
小型化でき、実装スペースを縮小できるとともに、装置
コストを削減できる。
【0129】また、本発明によれば、第2半導体スイッ
チの負荷に複数個の抵抗を具備して該複数個の抵抗を選
択的に接続するか、或いは、負荷に直列接続または並列
接続された可変抵抗を具備し、該可変抵抗の抵抗値を変
えることにより、第2負荷の抵抗値を等価的に可変設定
して、基準電圧の設定値を目標の仕様に設定することと
したので、1種類のチップで複数の仕様をカバーするこ
とができ、負荷の種類に応じた完全短絡、不完全短絡の
切り分けを確実に検出することが可能となり、短絡故障
に対する保護を精度良く行うことができる。
【0130】また、本発明によれば、半導体スイッチが
過熱した場合に該半導体スイッチをオフ制御して保護す
る過熱保護手段を備え、ある程度の短絡抵抗を持つ不完
全短絡を発生したとき、制御手段により、半導体スイッ
チのオン/オフ制御を繰り返し行って電流を大きく変動
させ、半導体スイッチの周期的な発熱作用によって過熱
保護手段による半導体スイッチの遮断を速めることがで
きるので、不完全短絡発生時の異常電流に対して高速な
応答を実現できる。
【0131】また、本発明によれば、第1半導体スイッ
チ、第2半導体スイッチおよび、検出手段、制御手段ま
たは過熱保護手段を、同一チップ上で集積化することに
より、装置の回路構成を小型化でき、実装スペースを縮
小できるとともに、装置コストを削減でき、また、同一
チップ上に第1半導体スイッチおよび第2半導体スイッ
チを形成することにより、温度ドリフトやロット間のバ
ラツキによる影響を除去または削減することができる。
【0132】また、本発明によれば、半導体スイッチが
オン状態となった後の一定期間、制御手段による半導体
スイッチのオン/オフ制御を禁止することとしたので、
負荷立ち上げ時に突入電流が流れる際の過電流制御を禁
止して、負荷応答の遅れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の自動点滅式街路灯に
用いられる電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイ
スの回路構成図である。
【図2】実施形態で使用する半導体スイッチ(過熱保護
機能付FET)の詳細な回路構成図である。
【図3】実施形態の電流振動型遮断機能付スイッチング
・デバイスが利用する原理を説明する説明図(その1)
であり、オフ状態からオン状態への遷移時のドレイン−
ソス間電圧の立ち下がり特性の説明図である。
【図4】実施形態の電流振動型遮断機能付スイッチング
・デバイスが利用する原理を説明する説明図(その2)
であり、概念的回路図である。
【図5】実施形態の電流振動型遮断機能付スイッチング
・デバイスが利用する原理を説明する説明図(その3)
であり、過熱保護機能付FETのドレイン電流とゲート
−ソース間電圧との特性を説明する説明図である。
【図6】短絡故障時および通常動作時の実施形態の電流
振動型遮断機能付スイッチング・デバイスにおける半導
体スイッチの電流(a)と電圧(b)を例示する波形図
である。
【図7】本発明の第2の実施形態の自動点滅式街路灯に
用いられる電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイ
スの回路構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の自動点滅式街路灯に
用いられる電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイ
スの回路構成図である。
【図9】本発明の第4の実施形態の自動点滅式街路灯に
用いられる電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイ
スの回路構成図である。
【図10】本発明の第5の実施形態の自動点滅式街路灯
に用いられる電流振動型遮断機能付スイッチング・デバ
イスの回路構成図である。
【図11】変形例の自動点滅式街路灯に用いられる電流
振動型遮断機能付スイッチング・デバイスにおける第2
負荷(抵抗)の構成を説明する回路図である。
【図12】本発明に係る自動点滅式街路灯の回路構成図
である。
【図13】従来の半導体スイッチを備えた自動点滅式街
路灯の回路構成図である。
【符号の説明】 101 蓄電池 102 電圧変換器 110 電流振動型遮断機能付スイッチング・デバイス 911 コンパレータ 912 トランジスタ 913 トランジスタ 915 ランプ 917 充電器 918 ソーラセル PD フォトダイオード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソーラセルにより発電された電力を蓄電
    池に蓄え、この蓄電池の電力により点灯される自動点滅
    式街路灯において、 周囲の明るさに応じて点滅制御信号を発生する点滅制御
    回路と、 前記蓄電池の電圧を前記街路灯の点灯電圧に変換する電
    圧変換器と、 前記点滅制御信号に応じて前記蓄電池から前記電圧変換
    器への電力供給を制御する第1半導体スイッチと、 前記第1半導体スイッチに正常な前記電圧変換器を接続
    した状態における該半導体スイッチの端子間電圧の電圧
    特性とほぼ等価な電圧特性である基準電圧を生成する第
    2半導体スイッチ及び抵抗の直列接続回路と、 前記第1半導体スイッチの端子間電圧と前記第2半導体
    スイッチの端子間電圧との差を検出する検出手段と、 検出された端子間電圧相互の差に応じて前記第1半導体
    スイッチをオン/オフ制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動点滅式街路灯。
  2. 【請求項2】 前記第1半導体スイッチは、前記第2半
    導体スイッチと電圧電流特性が等価な半導体スイッチを
    複数並列接続して構成されたことを特徴とする請求項1
    記載の自動点滅式街路灯。
  3. 【請求項3】 前記第1半導体スイッチが過熱した場合
    に該半導体スイッチをオフ制御して保護する過熱保護手
    段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の自動点滅式街路灯。
  4. 【請求項4】 前記第1半導体スイッチ、前記第2半導
    体スイッチ、前記検出手段、前記制御手段、及び前記過
    熱保護手段は、同一チップ上に形成されたことを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の自動
    点滅式街路灯。
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