JP2001199241A

JP2001199241A - 自動車用ドアのエアベント構造

Info

Publication number: JP2001199241A
Application number: JP2000359173A
Authority: JP
Inventors: Byoung Yoon Kim; 秉潤金
Original assignee: Hyundai Motor Co
Current assignee: Hyundai Motor Co
Priority date: 1999-12-28
Filing date: 2000-11-27
Publication date: 2001-07-24
Also published as: KR20010064475A; AU6666700A; AU739729B2; DE10053176B4; US6254175B1; DE10053176A1

Abstract

(57)【要約】【課題】自動車用ドアのダクトを遮蔽可能とすること
により、搭乗者が望まない場合には、ダクトからの風に
当該搭乗者が晒されないように遮断可能な自動車用ドア
のエアベント構造を提供する。【解決手段】ドアを閉じた際、クラッシュパッドのダ
クトに密着するように入口を形成するとともに、ドアの
所定方向へ出口を形成するようにドアに設けられたドア
ダクトと、該ドアダクトの前面に設けられて吐出される
風向を調整する調整手段を含む自動車用ドアのエアベン
ト構造において、前記ドアダクトの内部の中間部分に配
置されて回転時にドアダクトを開閉可能に構成されたダ
ンパと、前記ドアダクトの先端に回転軸で結合されて回
転可能なダンパノブと、前記ダンパとダンパノブを連結
してダンパノブの動作時にダンパがドアダクトを開閉せ
しめるべく回転させるリンク手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はエアベント構造に
係り、詳しくは、自動車のドアに設けられる自動車用ド
アのエアベント構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、自動車には、室内外の空気の循
環及び室内の空気の浄化などのために空気調和（空調）
装置が設けられている。前記空気調和装置は、室内及び
室外の空気を吸入して吐出するブロワアセンブリと、前
記ブロワアセンブリで空気が供給されるように設けられ
るとともに、クラッシュパッド及びブロワの多数部分で
吐出されるように構成されたエアダクト及びディフロス
タとから構成されている。

【０００３】前記エアダクトに供給される空気は、開閉
される部品であるドアに供給されるように構成される
が、これは、図６及び図７に示すように、ドアトリム
（Ｔ）の上端に設けられ、ドアを閉じた際に、クラッシ
ュパッド（Ｃ）のダクト（図示せず）に密着する部分に
入口（５０）が位置し、ドアトリム（Ｔ）側へ出口（５
１）が位置するドアダクト（５２）と、前記クラッシュ
パッド（Ｃ）に密着する入口（５０）に設けられた密着
パッド（５３）とから構成されている。

【０００４】さらに、前記ドアダクト（５２）の出口
（５１）側には、吐出空気の方向を調整する調整手段が
設けられる。この調整手段は、出口（５１）に上下方向
へ回転するグリル（５４）と、該グリル（５４）に水平
方向へ回転する複数のブレード（５５）と、該ブレード
（５５）を回転せしめるべく設けられたグリルハンドル
（５６）、及び水平ブレード（５７）とから構成されて
いる。このような構成において、前記ドアを閉じると、
前記入口（５０）の密着パッド（５３）がクラッシュパ
ッド（Ｃ）に密着し、該クラッシュパッド（Ｃ）のダク
トを通して空気がドアダクト（５２）に供給される。ド
アダクト（５２）に供給された空気は、前記グリル（５
４）及びブレード（５５）を通して所定の方向へ吐出さ
れる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のごと
く、ドアに設けられたドアダクトを通して空気を吐出す
る際、前記ブレード及びグリルを回転させることによ
り、空気の吐出方向の調整は可能であるが、前記エアダ
クトそのものの遮蔽は不可能であることから、搭乗者が
望まない場合でもエアダクトからの風に晒されてしまう
という問題点があった。

【０００６】この発明は上記問題点を解決するために創
案されたものであり、その目的は、ドアのダクトを任意
に遮蔽可能とすることにより、搭乗者が望まない場合に
も風に晒されてしまうことがないようにする自動車用ド
アのエアベント構造を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するためになされたこの発明は、ドアを閉じた際にクラ
ッシュパッドのダクトに密着するように入口を形成する
とともに、ドアの所定方向へ出口を形成するようにドア
に設けられたドアダクトと、該ドアダクトの前面に設け
られて吐出される風向を調整する調整手段とを含む自動
車用ドアのエアベント構造において、前記ドアダクトの
内部の中間部分に配置されて回転時にドアダクトを開閉
可能に構成されたダンパと、前記ドアダクトの先端に回
転軸で結合されて回転可能なダンパノブと、前記ダンパ
とダンパノブを連結してダンパノブの動作時にダンパが
ドアダクトを開閉せしめるべく回転させるリンク手段を
含むことを特徴とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、この発明に従う一実施例に
ついて添付図に基づいて詳述する。図１，図２，図３
は、それぞれこの発明にかかる自動車用ドアのエアベン
ト構造を示す正面図、平断面図、及び分解斜視図であっ
て、ドアダクト（５２）の内部の中間部分に配置されて
回転時にドアダクト（５２）を開閉可能に構成されるダ
ンパ（１）と、前記ドアダクト（５２）の先端に、回転
軸（２）に結合されて回転可能なダンパノブ（３）と、
このダンパ（１）とダンパノブ（３）とを連結してダン
パノブ（３）の動作時にダンパ（１）がドアダクト（５
２）を開閉せしめるように回転させるリンク手段とから
構成されている。

【０００９】前記リンク手段は、前記ダンパノブ（３）
から延成された第１のリンク（４）と、前記ダンパ
（１）に連動して回転するように構成され、ドアダクト
（５２）に回転支持されるように構成された結合手段で
ダンパ（１）に連結された第２のリンク（５）と、前記
第１，第２のリンク（４，５）を連結してダンパノブ
（３）の回転動を第２のリンク（５）の回転動に切換え
る（転換する）第３のリンク（６）とから構成されてい
る。つまり、前記ダンパノブ（３）を、回転軸（２）を
中心に回転動させると、前記第１，第２，第３のリンク
（４，５，６）の運動によってダンパ（１）が回転動し
つつドアダクト（５２）を開閉する。

【００１０】前記結合手段は、図４に示すように、ドア
ダクト（５２）のダンパ（１）が設けられる位置の下部
に穿設された結合穴（７）と、前記ダンパ（１）の下部
に設けられた角形の結合ピン（８）と、該結合ピン
（８）が結合穴（７）を貫通した状態で嵌挿されるよう
に第２のリンク（５）に削成された結合溝（９）と、前
記結合穴（７）に嵌挿されて第２のリンク（５）を回転
可能にするとともに、位置が固定されるように第２のリ
ンク（５）に形成された楔形の係止突起（１０）とから
構成されている。

【００１１】さらに、前記ダンパ（１）の上端には、ダ
ンパ（１）の回転を支持するための回転軸（１１）が形
成されており、該回転軸（１１）が嵌挿されるように、
ドアダクト（５２）に回転穴（１２）が穿設されてい
る。前記ダンパ（１）の前面には、ドアダクト（５２）
を通した空気の方向を調整すべく調整手段が設けられて
いるが、これは、図５に示すように、ドアダクトの出口
（５１）に回転可能に、順に配列された垂直ブレード
（１３）と、該垂直ブレード（１３）を連結したコネク
タ（１４）と、前記垂直ブレード（１３）中の１つに嵌
結されたノブ（１５）と、該ノブ（１５）を水平移動可
能に支持し、ドアダクト（５２）に水平回転可能に結合
された複数の水平ブレード（１６）とから構成されてい
る。

【００１２】また、前記ダンパ（１）の外周面には、ド
アダクト（５２）との密閉効果を増大せしめるべく弾性
材質のパッド（１７）が設けられている。前記調整手段
は、従来の通常に使用される調整手段である、図７に示
す調整手段を使用しても、その効果が達成されることは
いうまでもない。

【００１３】上記のごとき、この発明の作用効果につい
て述べると、ドアダクト（５２）にダンパ（１）を嵌挿
するとともに、前記回転軸（１１）を回転穴（１２）に
嵌挿する。回転軸（１１）が回転穴（１２）に嵌挿され
ると、前記結合ピン（８）が結合穴（７）に位置される
が、前記結合ピン（８）を第２のリンク（５）の結合溝
（９）に嵌合するとともに、前記係止突起（１０）を結
合穴（７）に圧入して、第２のリンク（５）を固定す
る。この際、前記係止突起（１０）が結合穴（７）に係
止されると、前記第２のリンク（５）がその位置を固定
されるとともに回転可能な状態となる。

【００１４】第２のリンク（５）が固定されると、前記
ダンパノブ（３）の回転軸（２）をドアダクト（５２）
の前面に回転可能に結合させ、前記第３のリンク（６）
に第１，第２のリンク（４，５）を連結する。次に、第
１，第２，第３のリンク（４，５，６）が連結される
と、前記ダンパ（１）の動作が可能な状態となるが、前
記ダンパ（１）の前面に垂直及び水平ブレード（１３，
１６）を結合するとともに、前記水平ブレード（１６）
にノブ（１５）を結合させて垂直ブレード（１３）を挿
入すると、ドアベントの設置が完了する。

【００１５】上記のごとき、ドアベントを動作させる
際、前記ノブ（１５）を水平及び垂直に移動させると、
これに結合された垂直及び水平ブレード（１３，１６）
が回転動しつつ送風方向の調整できることになる。この
際、前記ドアダクト（５２）を遮蔽するために、前記ダ
ンパノブ（３）を回転させると、これに連結された第
１，第２，第３のリンク（４，５，６）が回転動し、前
記第２のリンク（５）の回転動によって前記ダンパ
（１）が回転する。

【００１６】例えば、前記ダンパノブ（３）を時計方向
に回転させると、第２，第３のリンク（５，６）が左側
に移動しつつ、前記ダンパ（１）が、図２に示す状態で
回転することによって、ドアダクト（５２）を遮蔽する
ことになる。このように、ドアダクト（５２）がダンパ
（１）によって遮蔽されると、前記調整手段側へ風が供
給されないことから、搭乗者が望まない風に晒されなく
てもすむようになる。また、前記ダンパノブ（３）を反
時計方向へ回転させると、ダンパ（１）が時計方向へ回
転してドアダクト（５２）が開放されることになるのは
いうまでもない。

【００１７】

【発明の効果】上記説明のように本発明によれば、ドア
に設けられたドアダクトを開閉可能にダンパを設け、こ
のダンパを前面で調整するための第１，第２，第３のリ
ンク及びダンパノブを設ける構成により、ドアダクトを
遮蔽可能として、搭乗者が望まない場合には、ドアダク
トから流入する風に晒されるのを防ぐことができる。ま
た、弾性材質のパッドをダンパ周囲に設ける構成によ
り、ダンパとドアダクトとの間が隙間なく密着して、エ
ア漏れをなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による自動車用ドアのエアベント構造
において、ダンピング手段の設置状態を示す部分断面図
である。

【図２】図１の平面断面図である。

【図３】図１でのダンパ動作手段を示す分解斜視図であ
る。

【図４】図１のＡ−Ａ線矢視断面図である。

【図５】図１に従うダンパの設置状態でベントブレード
が設けられた状態を示す平断面図である。

【図６】通常の自動車用ドアにエアベントが設けられた
状態を示す正面図である。

【図７】図６のＢ−Ｂ線矢視断面図である。

【符号の説明】

１．．．ダンパ２，１１．回転軸３．．．ダンパノブ４．．．第１のリンク５．．．第２のリンク６．．．第３のリンク７．．．結合穴８．．．結合ピン９．．．結合溝１０．．係止突起１２．．回転穴１３．．垂直ブレード１４．．コネクタ１５．．ノブ１６．．水平ブレード１７．．パッド５２．．ドアダクト

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ドアを閉じた際に、クラッシュパッドの
ダクトに密着するように入口が形成されるとともに、ド
アの所定方向へ出口を形成するようにドアに設けられた
ドアダクトと、該ドアダクトの前面に設けられて吐出さ
れる風向を調整可能な調整手段を含む自動車用ドアのエ
アベント構造において、前記ドアダクト内部の中間部分に配置されて、回転時に
ドアダクトを開閉可能に構成されたダンパと、前記ドア
ダクトの先端に回転軸で結合されて回転可能なダンパノ
ブと、前記ダンパとダンパノブを連結してダンパノブの
動作時にダンパがドアダクトを開閉せしめるべく回転さ
せるリンク手段を含むことを特徴とする自動車用ドアの
エアベント構造。
【請求項２】前記リンク手段は、前記ダンパノブから
延成された第１のリンクと、前記ダンパに連動して回転
すべく構成され、ドアダクトに回転支持されるように構
成された結合手段でダンパに連結された第２のリンク
と、前記第１，第２のリンクを連結してダンパノブの回
転動を第２のリンクの回転動に切換える第３のリンクと
から構成されることを特徴とする請求項１に記載の自動
車用ドアのエアベント構造。
【請求項３】前記結合手段は、ドアダクトのダンパを
設ける位置の下部に穿設された結合穴と、前記ダンパの
下部に設けられた角形の結合ピンと、該結合ピンが結合
穴を貫通した状態で嵌挿されるように第２のリンクに削
成された結合溝と、前記結合穴に嵌挿されて第２のリン
クを回転可能にするとともに、位置が固定されるように
第２のリンクに形成された楔形の係止突起とから構成さ
れることを特徴とする請求項２に記載の自動車用ドアの
エアベント構造。
【請求項４】前記ダンパの外周面に設けられてドアダ
クトとの密閉効果を高める弾性材質のパッドを含むこと
を特徴とする請求項１，請求項２又は請求項３のいずれ
かに記載の自動車用ドアのエアベント構造。