JP2001196806A - 誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサおよび通信装置 - Google Patents

誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサおよび通信装置

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JP2001196806A
JP2001196806A JP2000007450A JP2000007450A JP2001196806A JP 2001196806 A JP2001196806 A JP 2001196806A JP 2000007450 A JP2000007450 A JP 2000007450A JP 2000007450 A JP2000007450 A JP 2000007450A JP 2001196806 A JP2001196806 A JP 2001196806A
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filter
dielectric block
gap
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淳 遠田
Motoharu Hiroshima
基晴 広嶋
Hideyuki Kato
英幸 加藤
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
    • HELECTRICITY
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    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
    • H01P1/2056Comb filters or interdigital filters with metallised resonator holes in a dielectric block

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計上の自由度を高めるとともに、安定した
特性を得られるようにした、誘電体フィルタ、誘電体デ
ュプレクサおよびそれらを用いた通信装置を提供する。 【解決手段】 内面に内導体を被覆した内導体孔2a,
2bを誘電体ブロック1の内部に設け、入出力電極5
a,5bと外導体4との間に間隙部gを設けるととも
に、誘電体ブロック1の外面に底面(実装面)から側面
に連続して入出力電極5a,5bを形成し、誘電体ブロ
ックの側面における間隙部の幅または深さによりフィル
タ特性を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘電体ブロック
の内部および外面に導体膜を形成してなる誘電体フィル
タ、誘電体デュプレクサおよびそれらを用いた通信装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘電体ブロックの内部に内導体孔
を形成し、外面に外導体を被覆した誘電体フィルタとし
て、特開平08−316703号、特開平07−1
35405号、米国特許5162760号が開示され
ている。
【0003】には、誘電体ブロックの実装面と側面と
に跨がって形成される入出力電極の、実装面と側面にお
ける外導体との間隙部の大きさを異なるようにして、ス
プリアスモードであるTE101モードの周波数を所定
帯域からシフトさせて、スプリアスレベルを低減させる
ようにしたものが示している。
【0004】には、外導体と各入出力電極との間の間
隙部の幅を変えることにより、入出力電極と外導体との
間に発生する静電容量を制御し、それによって特性の調
整を行うようにしたものが示されている。
【0005】には、誘電体ブロックの底面(実装面)
に、誘電体ブロックの一部を削除したメサ構造の入出力
電極を形成し、2つの入出力電極間のアイソレーション
を確保するようにしたものが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、,に示
されている構造の誘電体フィルタにおいては、入出力電
極と外導体との間に生じる静電容量を必要に応じて小さ
くすることができず、設計上の自由度が低く、またそれ
に起因して安定したフィルタ特性が得にくい、という問
題があった。
【0007】一方、に示されている構造の誘電体フィ
ルタにおいては、フィルタが小型化して複数の内導体孔
配列方向の寸法が小さくなると、入出力電極がメサ構造
であっても、2つの入出力電極の間隔が狭くなり、入出
力間で十分なアイソレーションが確保できず、不要な飛
び結合が生じてしまう、という問題があった。
【0008】この発明の目的は、設計上の自由度を高め
るとともに、安定した特性を得られるようにした、誘電
体フィルタ、誘電体デュプレクサおよびそれらを用いた
通信装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の誘電体フィル
タは、内面に内導体を被覆した内導体孔を誘電体ブロッ
ク内に設け、該誘電体ブロックの外面に前記内導体と静
電容量結合する入出力電極および外導体を形成した誘電
体フィルタにおいて、前記誘電体ブロックの底面から側
面に連続して、前記外導体の一部を前記誘電体ブロック
の素体とともに切削して間隙部を設けることにより、前
記外導体から入出力電極を分離形成し、前記側面におけ
る前記間隙部の幅または深さによりフィルタ特性を定め
る。
【0010】この構造により、入出力電極の面積を縮小
化することなく、入出力電極と外導体との間に生じる間
隙部によって、入出力電極と外導体との間の静電容量を
小さくでき、設計上の自由度が高くなる。また、入出力
電極と外導体との間に生じる静電容量が小さくなること
により、入出力電極の寸法精度に対する特性変動が小さ
くなり、安定したフィルタ特性が得られるようにする。
【0011】また、この発明の誘電体フィルタは、前記
入出力電極を誘電体ブロックの底面にのみ設け、前記誘
電体ブロックの側面には前記間隙部のみを形成して、該
側面の間隙部の幅または深さによりフィルタ特性を定め
る。すなわち、誘電体ブロックの側面の間隙部の幅また
は深さにより、内導体と外導体との間に生じる静電容量
が変化し、共振器の特性インピーダンスが変化するた
め、このことによりフィルタ特性を定める。また、誘電
体ブロックの側面において入出力電極と外導体との間の
間隙部を大きくして、共振器と外部負荷との結合量の変
化範囲を拡大する。
【0012】また、この発明の誘電体フィルタは、前記
間隙部の深さを部分的に変えてフィルタ特性を定める。
すなわち、入出力電極と外導体との間に生じる静電容量
の変化の度合いと、入出力電極と内導体との間に生じる
静電容量の変化の度合とは、間隙部の深さを変える部分
に応じて異なるので、間隙部の深さを部分的に変えるこ
とによって、フィルタ特性を定める。
【0013】さらに、この発明の誘電体フィルタは、前
記側面の入出力電極の一部を削除し、前記間隙部の幅を
部分的に変えて、フィルタ特性を定める。この場合に
も、入出力電極と外導体との間に生じる静電容量の変化
の度合いと、入出力電極と内導体との間に生じる静電容
量の変化の度合とは、入出力電極の部分削除位置に応じ
て異なるので、その位置を変えることによって、フィル
タ特性を定める。
【0014】この発明の誘電体デュプレクサは、前記誘
電体ブロックに前記入出力電極を3つ以上設けて、上記
構成の誘電体フィルタを複数組設けることにより構成す
る。すなわち、単一の誘電体ブロックに複数組の誘電体
フィルタを構成し、入出力電極部分の構造を上記のいず
れかに記載の構造とすることにより、各フィルタのフィ
ルタ特性を定める。
【0015】この発明の通信装置は、上記誘電体フィル
タまたは誘電体デュプレクサを用いて構成する。これに
より、要求される特性に忠実な誘電体フィルタまたは誘
電体デュプレクサを用いた高周波回路特性に優れた通信
装置を得る。
【0016】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に係る誘電体フィ
ルタの構成を図1〜図3を参照して説明する。図1は誘
電体フィルタの外観斜視図であり、図2は中央横断面
図、図3は側面図および上面図である。これらの図に示
すように、略直方体形状の誘電体ブロック1には、内面
に内導体を被覆した内導体孔2a,2bを設けていて、
誘電体ブロック1の外面には入出力電極5a,5bと外
導体4をそれぞれ形成している。内導体孔2a,2b
は、図2に示すように誘電体ブロック1の一方の端面か
らそれに対向する他方の端面にかけて貫通していて、誘
電体ブロックの一方の端面を開放面とし、他方の端面に
外導体4を形成して短絡面としている。内導体孔2a,
2bは、開放面側の内径が広く短絡面側の内径が細いス
テップ構造としている。この内導体孔2a,2bの内面
には内導体3a,3bを被覆していて、一方の端部を短
絡面において外導体4に導通させている。
【0017】このようにして、内導体3a,3b、誘電
体ブロック1および外導体4によって2つの共振器を構
成し、この2つの共振器を電磁結合させている。
【0018】誘電体ブロック1の外面には、図1におけ
る上面から両側面にかけて連続する入出力電極5a,5
bを設けているが、この電極は元々外導体4であった部
分を誘電体ブロック1の誘電体素体とともに切削するこ
とによって、入出力電極5a,5bを外導体4から島状
に分離形成したものである。なお、図1における上面が
通信機等の回路基板に対する実装面となる。
【0019】上記入出力電極5a,5bは、内導体3
a,3bと誘電体ブロック1および外導体4とによって
構成される共振器の開放端付近にそれぞれ静電容量結合
する。
【0020】以上の構造により、静電容量により外部結
合をとるようにした、2段の共振器から成る帯域通過特
性を有するフィルタとして作用する。
【0021】図3は、入出力電極と外導体との間の間隙
部および入出力電極の寸法を示す図である。入出力電極
5aと誘電体ブロック内部の内導体(図2に示した内導
体3a)との間に生じる静電容量は、入出力電極5aと
内導体3aとの対向面積によって、すなわちwa,h
a,wa′,Laによって定まる。また、両者の結合量
は、両者間に生じる上記静電容量と、内導体に対する入
出力電極5aの対向位置すなわち間隙ga2,ga2′
によって定まる。また、入出力電極5aと外導体4との
間に生じる静電容量は、ga1,ga3,ga3′,g
a4および間隙部の切削深さによって定まる。また、入
出力電極5aと外導体との間の間隙部の各部の幅および
深さによって、内導体3aによる共振器の特性インピー
ダンスが変化する。
【0022】上記の各寸法のうち、ga2とga2′、
waとwa′、ga3とga3′は必ずしも一致してい
ない。すなわち、誘電体ブロックの底面における入出力
電極5aおよび5aと外導体4との間の間隙の幅および
深さは一定としておき、誘電体ブロックの側面における
入出力電極5aの寸法および位置を変えることによっ
て、入出力電極5aと内導体3aとの間の結合量を定め
る。また、誘電体ブロックの側面における入出力電極5
aと外導体との間の間隙部の幅および深さによって、内
導体3aによる共振器の特性インピーダンスを定める。
【0023】以上に述べたことは、もう一方の入出力電
極5b側についても同様であり、入出力電極5bの寸法
および位置を変えることによって、入出力電極5bと内
導体3bとの間の結合量を定める。また、誘電体ブロッ
クの側面における入出力電極5bと外導体との間の間隙
部の幅および深さによって、内導体3bによる共振器の
特性インピーダンスを定める。
【0024】なお、このように誘電体ブロックの底面か
ら側面にかけて連続する入出力電極を形成したことによ
り、誘電体ブロックの底面における入出力電極の形成面
積を縮小化でき、その分2つの入出力電極間の外導体の
幅d寸法を大きくでき、フィルタが小型化しても2つの
入出力電極間のアイソレーションを十分に確保できる。
【0025】また、誘電体ブロックの底面(実装面)に
おける入出力電極のパターンを一定にできるので、実装
すべき回路基板上の導体ランドおよびグランド電極のパ
ターンを標準化することができる。
【0026】さらに、この実施形態によれば、共通の誘
電体ブロックを用いて、特性の異なる複数種のフィルタ
を製造することができる。そのため、誘電体ブロックの
共通化を図ることができる。
【0027】次に、第2の実施形態に係る誘電体フィル
タの構成を図4および図5を参照して説明する。図4は
誘電体フィルタの外観斜視図であり、図5は側面図およ
び上面図である。図1に示した誘電体フィルタとは異な
り、この例では、誘電体ブロック1の上面(実装面)に
のみ入出力電極5a,5bを設け、側面には間隙部のみ
を設けている。その他の構造は第1の実施形態の場合と
同様である。
【0028】この構造により、静電容量により外部結合
をとるようにした、2段の共振器から成る帯域通過特性
を有するフィルタとして作用する。
【0029】図5は、入出力電極と外導体との間の間隙
部および入出力電極の寸法を示す図であり、(A)は側
面図、(B)は底面図である。入出力電極5aと誘電体
ブロック内部の内導体(図4に示した内導体孔2a内面
の内導体)との間に生じる静電容量は、入出力電極5a
と内導体との対向面積によって、すなわちwa′,La
によって定まる。また、両者の結合量は、両者間に生じ
る上記静電容量と、内導体に対する入出力電極5aの対
向位置すなわち間隙ga2′によって定まる。また、入
出力電極5aと外導体4との間に生じる静電容量は、g
a3′,ga4,ga5,ga6およびこれらの間隙部
の切削深さによって定まる。また、これらの間隙部の各
部の幅および深さによって、共振器の特性インピーダン
スが変化する。
【0030】上記の各寸法のうち、(ga2′+wa′
+ga3′)の寸法はga6に必ずしも一致していな
い。すなわち、誘電体ブロックの底面における入出力電
極5aおよび5aと外導体4との間の間隙の幅および深
さは一定としておき、誘電体ブロックの側面における間
隙部の幅および深さを変えることによって、共振器の特
性インピーダンスを定める。
【0031】以上に述べたことは、もう一方の入出力電
極5b側についても同様であり、入出力電極5bの寸法
および位置を変えることによって、入出力電極5bと内
導体3bとの間の結合量を定め、また、誘電体ブロック
の側面における間隙部の幅および深さによって、共振器
の特性インピーダンスを定める。
【0032】このように、入出力電極を誘電体ブロック
の底面(実装面)にのみ設け、誘電体ブロックの側面に
は、入出力電極と外導体との間の間隙部のみを形成した
ことにより、誘電体ブロックの側面における幅ga5,
ga6を広範囲にわたって設定できるので、外部結合量
の設定範囲を広くとることができ、設計上の自由度が高
まる。また、誘電体ブロック底面の入出力電極5a,5
bを誘電体ブロックの端面にまで形成しても、外導体4
に短絡することがないので、その面積を十分に確保で
き、誘電体ブロックの底面にのみ入出力電極を形成する
構造であっても、所定の外部結合量が得られる。また、
その分、d寸法を大きくして、入出力間のアイソレーシ
ョンを確保することができる。
【0033】次に、第3の実施形態に係る誘電体フィル
タの幾つかの例を、図6を参照して説明する。図6の各
図は誘電体フィルタの側面図である。誘電体ブロックの
他の面の構成は図1〜図3に示したものと同様であるの
で、省略する。
【0034】図6の(A)に示す例では、入出力電極5
aと外導体4との間の間隙部の切削深さをgで示す部分
と、g′で示す部分とで異ならせている。また、(B)
に示す例では、g″で示す部分をgで示す部分より深く
している。入出力電極と外導体との間に生じる静電容量
の変化の度合いと、入出力電極と内導体との間に生じる
静電容量の変化の度合とは、間隙部の深さを変える部分
に応じて異なるので、このような構造により間隙部の切
削深さを部分的に変えることによって、所望のフィルタ
特性に定める。
【0035】図6の(C)に示す例では、入出力5aと
外導体4との間の間隙部gの全体の形状を矩形にすると
ともに、入出力電極5aの一部を破線で示すように削除
して、間隙部gの幅を部分的に変化させている。入出力
電極と外導体との間に生じる静電容量の変化の度合い
と、入出力電極と内導体との間に生じる静電容量の変化
の度合とは、入出力電極の部分削除位置に応じて異なる
ので、その部分切削位置を変えることによって、所望の
フィルタ特性に定める。
【0036】次に第4の実施形態に係る誘電体デュプレ
クサの構成を図7を参照して説明する。図7の(A)は
誘電体デュプレクサの斜視図、(B)は上面図である。
図7において1は直方体形状の誘電体ブロックであり、
Aで示す一方の端面から、それに対向する他方の端面に
かけて内導体孔2a,2b,2d,2eを設けている。
この内導体孔2a,2b,2d,2eの内面には内導体
をそれぞれ形成している。誘電体ブロック1の外面に
は、Aで示す端面を除く他の外面(五面)に外導体4を
形成している。このAで示す端面が開放面であり、誘電
体ブロック1の図における右後方面を短絡面としてい
る。
【0037】また、誘電体ブロック1の中央部には内導
体孔2cを形成していて、その内面に図における左手前
の面を短絡端、右後方の面を開放端とする内導体を設け
ている。そして、この内導体の開放端の面から図におけ
る上面にかけて入出力電極5cを形成している。さら
に、誘電体ブロック1の外面には外導体4から分離した
入出力電極5a,5bを形成している。これらの入出力
電極は誘電体ブロックの表面を切削することにより形成
している。但し、図7における上面が回路基板に対する
実装面である。
【0038】内導体孔2a,2bによる2つの共振器
は、図1に示した第1の実施形態の場合と同様に結合し
て帯域通過特性を有するフィルタとして作用する。ま
た、内導体孔2d,2eによる2つの共振器も、同様に
結合して帯域通過特性を有するフィルタとして作用す
る。
【0039】内導体孔2b,2cのそれぞれの内面の内
導体同士はインターディジタル結合する。同様に、内導
体孔2c,2dのそれぞれの内面の内導体同士もインタ
ーディジタル結合する。これにより入出力電極5aを送
信信号入力ポート、5bを受信信号出力ポート、5cを
アンテナに対する入出力ポートとする誘電体デュプレク
サを構成する。
【0040】次に、第5の実施形態にかかる通信装置の
構成を図8を参照して説明する。同図においてANTは
送受信アンテナ、DPXはデュプレクサ、BPFa,B
PFb,BPFcはそれぞれ帯域通過フィルタ、AMP
a,AMPbはそれぞれ増幅回路、MIXa,MIXb
はそれぞれミキサ、OSCはオシレータ、DIVは分周
器(シンセサイザー)である。MIXaはDIVから出
力される周波数信号を変調信号で変調し、BPFaは送
信周波数の帯域のみを通過させ、AMPaはこれを電力
増幅してDPXを介しANTより送信する。BPFbは
DPXから出力される信号のうち受信周波数帯域のみを
通過させ、AMPbはそれを増幅する。MIXbはBP
Fcより出力される周波数信号と受信信号とをミキシン
グして中間周波信号IFを出力する。
【0041】図8に示したデュプレクサDPX部分は図
7に示した構造の誘電体デュプレクサを用いる。また帯
域通過フィルタBPFa,BPFb,BPFcは図1ま
たは図4に示した構造の誘電体フィルタを用いる。この
ようにして全体に小型の通信機を構成する。
【0042】
【発明の効果】請求項1,5に記載の発明によれば、入
出力電極の面積を縮小化することなく、入出力電極と外
導体との間に生じる間隙部によって、入出力電極と外導
体との間の静電容量を小さくでき、設計上の自由度が高
くなる。また、入出力電極と外導体との間に生じる静電
容量が小さくなることにより、入出力電極の寸法精度に
対する特性変動が小さくなり、安定したフィルタ特性が
得られる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、誘電体ブ
ロックの側面において入出力電極と外導体との間の間隙
部を大きく形成できるので、共振器と外部負荷との結合
量の変化範囲を拡大できる。
【0044】請求項3,4に記載の発明によれば、入出
力電極と外導体との間に生じる静電容量と、入出力電極
と内導体との間に生じる静電容量とをほぼ独立して定め
ることができ、このことにより、フィルタ特性の変化範
囲を更に広げることができる。
【0045】請求項6に記載の発明によれば、要求され
る特性に忠実な誘電体フィルタまたは誘電体デュプレク
サを用いた高周波回路特性に優れた通信装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る誘電体ブロックの外観斜
視図
【図2】同誘電体フィルタの断面図
【図3】同誘電体フィルタの側面図および底面図
【図4】第2の実施形態に係る誘電体ブロックの外観斜
視図
【図5】同誘電体フィルタの側面図および底面図
【図6】第3の実施形態に係る3つの誘電体フィルタの
構成を示す側面図
【図7】第4の実施形態に係る誘電体デュプレクサの構
成を示す図
【図8】第5の実施形態に係る通信装置の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】
1−誘電体ブロック 2−内導体孔 3−内導体 4−外導体 5−入出力電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 英幸 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J006 HA04 HA12 HA15 HA25 HA27 JA01 JA31 KA06 LA11 NA04 NC02 NC03 NE15 NF03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に内導体を被覆した内導体孔を誘電
    体ブロック内に設け、該誘電体ブロックの外面に前記内
    導体と静電容量結合する入出力電極および外導体を形成
    した誘電体フィルタにおいて、 前記誘電体ブロックの底面から側面に連続して、前記外
    導体の一部を前記誘電体ブロックの素体とともに切削し
    て間隙部を設けることにより、前記外導体から入出力電
    極を分離形成し、前記側面における前記間隙部の幅また
    は深さによりフィルタ特性を定めた誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記入出力電極を誘電体ブロックの底面
    にのみ設け、前記誘電体ブロックの側面には前記間隙部
    のみを形成して、該側面の間隙部の幅または深さにより
    フィルタ特性を定めた請求項1に記載の誘電体フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 前記間隙部の深さを部分的に変えて前記
    フィルタ特性を定めた請求項1または2に記載の誘電体
    フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記側面の入出力電極の一部を削除し、
    前記間隙部の幅を部分的に変えて前記フィルタ特性を定
    めた請求項1、2または3に記載の誘電体フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記誘電体ブロックに前記入出力電極を
    3つ以上設けて、請求項1〜4のうちいずれかに記載の
    誘電体フィルタを複数組設けて成る誘電体デュプレク
    サ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のうちいずれかに記載の誘
    電体フィルタまたは請求項5に記載の誘電体デュプレク
    サを用いて成る通信装置。
JP2000007450A 2000-01-17 2000-01-17 誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサおよび通信装置 Pending JP2001196806A (ja)

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