JP3254866B2 - 誘電体共振器およびその製造方法 - Google Patents

誘電体共振器およびその製造方法

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JP3254866B2
JP3254866B2 JP32217593A JP32217593A JP3254866B2 JP 3254866 B2 JP3254866 B2 JP 3254866B2 JP 32217593 A JP32217593 A JP 32217593A JP 32217593 A JP32217593 A JP 32217593A JP 3254866 B2 JP3254866 B2 JP 3254866B2
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斉 多田
英幸 加藤
治雄 松本
達也 辻口
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P11/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing waveguides or resonators, lines, or other devices of the waveguide type
    • H01P11/008Manufacturing resonators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
    • H01P1/2056Comb filters or interdigital filters with metallised resonator holes in a dielectric block

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、誘電体内部に複数の
内導体を設け、誘電体の外面に外導体を形成して成る誘
電体共振器装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、直方体状の誘電体ブロックに
複数の共振器を構成して、複数段の共振器から成る帯域
通過フィルタなどとして用いられる誘電体共振器装置が
用いられている。
【0003】この種のものとして本願出願人は特願平4
−258153号を出願している。その出願に係る誘電
体共振器装置の例を図25および図26に示す。図25
は誘電体共振器装置の外観斜視図であり、図26は図2
5におけるY−Y部分の縦断面図である。両図において
1は誘電体ブロックであり、第1面S1からこれに対向
する第2面S2にかけて4つの貫通孔2a,2b,2
c,2dを設け、それぞれの貫通孔の内面に内導体の非
形成部5a,5b,5c,5dを介して複数の内導体3
a,4a,3b,4b,3c,4c,3d,4dを分離
形成している。図26に示した例では、内導体の非形成
部5a,5b,5c,5dの部分にストレー容量が生
じ、内導体3a,3b,3c,3dはそれぞれS2を短
絡面、S1をストレー面とする共振導体として作用し、
隣接する共振導体間がコムライン結合した4段の帯域通
過フィルタが構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した誘
電体共振器装置においては、内導体の非形成部の位置に
よって、共振導体として作用する内導体3a,3b,3
c,3dの軸長Lを定め、内導体非形成部5a,5b,
5c,5dの間隔Bによって共振導体先端のストレー容
量を定めるようにしているため、共振導体の軸長を短く
しようとすれば、共振導体の軸長とともに内導体非形成
部の幅も変化することになる。そのため、共振周波数
と、隣接する共振器間の結合の強さとが同時に変化し、
所望の特性が容易には得られないという問題があった。
【0005】この発明の目的は、各段の共振器の共振周
波数の設定または調整とともに、共振器間の結合の強さ
を所望の大きさに設定または調整できるようにした誘電
体共振器装置およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】この発明の他の目的は、共振器間の結合の
強さとは独立して共振器の共振周波数を設定または調整
し得るようにした誘電体共振器装置およびその製造方法
を提供することにある。
【0007】この発明の他の目的は、隣接する共振器間
の結合の強さを大きくする方向または小さくする方向の
何れの方向にも調整し得るようにした誘電体共振器装置
およびその製造方法を提供することにある。
【0008】この発明のさらに他の目的は、隣接する共
振器間の結合の強さを比較的大きく変化させ得るように
した誘電体共振器装置およびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る誘電体共振器装置は、互いに平行な第1面・第2面
と、この第1面・第2面に垂直な四つの側面とを有し、
前記第1面と第2面との間に延びる複数の空隙を前記四
つの側面のうち互いに平行な二つの側面に平行な方向に
沿って一列に配列形成した誘電体ブロックを備え、該誘
電体ブロックの外面に外導体を形成してなる誘電体共振
器装置において、前記空隙内に少なくとも一端を開放端
とする共振導体として作用する内導体を形成するととも
に、該内導体の開放端または開放端付近における、隣接
する空隙に対向する位置に、前記空隙の軸方向に延びる
所定長さの内導体部分削除部を形成したことを特徴とす
る。
【0010】この発明の請求項2に係る誘電体共振器装
置は、互いに平行な第1面・第2面と、この第1面・第
2面に垂直な四つの側面とを有し、前記第1面と第2面
との間に延びる複数の空隙を前記四つの側面のうち互い
に平行な二つの側面に平行な方向に沿って一列に配列形
成した誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面
に外導体を形成してなる誘電体共振器装置において、
記空隙内に少なくとも一端を開放端とする共振導体とし
て作用する内導体を形成するとともに、該内導体の開放
端または開放端付近における、前記平行な二つの側面に
形成されているいずれかの外導体に最も近接する位置
に、前記空隙の軸方向に延びる所定長さの内導体部分削
除部を形成したことを特徴とする。
【0011】この発明の請求項3に係る誘電体共振器装
置は、互いに平行な第1面・第2面と、この第1面・第
2面に垂直な四つの側面とを有し、前記第1面と第2面
との間に延びる複数の空隙を前記四つの側面のうち互い
に平行な二つの側面に平行な方向に沿って一列に配列形
成した誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面
に外導体を形成してなる誘電体共振器装置において、
記空隙内に少なくとも一端を開放端とする共振導体とし
て作用する内導体を形成するとともに、該内導体の開放
端または開放端付近における、隣接する空隙に対向する
位置と、前記平行な二つの側面に形成されているいずれ
かの外導体に最も近接する位置のそれぞれの位置に、前
記空隙の軸方向に延びる所定長さの内導体部分削除部を
形成したことを特徴とする。
【0012】この発明の請求項4に係る誘電体共振器装
置は、互いに平行な第1面・第2面と、この第1面・第
2面に垂直な四つの側面とを有し、前記第1面と第2面
との間に延びる複数の空隙を前記四つの側面のうち互い
に平行な二つの側面に平行な方向に沿って一列に配列形
成した誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面
に外導体を形成してなる誘電体共振器装置において、
記空隙内に少なくとも一端を開放端とする共振導体とし
て作用する内導体を形成するとともに、該内導体の開放
端または開放端付近における、隣接する空隙に対向する
位置と、前記平行な二つの側面に形成されているいずれ
かの外導体に最も近接する位置との中間位置に、前記空
隙の軸方向に延びる所定長さの内導体部分削除部を形成
したことを特徴とする。
【0013】この発明の請求項5に係る誘電体共振器装
置の製造方法は、互いに平行な第1面・第2面と、この
第1面・第2面に垂直な四つの側面とを有する誘電体ブ
ロックに、前記第1面と第2面との間に延びる複数の空
隙を前記四つの側面のうち互いに平行な二つの側面に平
行な方向に沿って一列に配列形成し、前記誘電体ブロッ
の外面に外導体を形成し、前記空隙内に少なくとも一
端を開放端とする共振導体として作用する内導体を形成
するとともに、該内導体の開放端または開放端付近にお
ける、隣接する空隙に対向する位置を前記空隙の軸方向
に所定長さだけ削除して、共振器の共振周波数を微調整
するとともに、隣接する空隙に設けた内導体との静電容
量を微調整することを特徴とする。
【0014】この発明の請求項6に係る誘電体共振器装
置の製造方法は、互いに平行な第1面・第2面と、この
第1面・第2面に垂直な四つの側面とを有する誘電体ブ
ロックに、前記第1面と第2面との間に延びる複数の空
隙を前記四つの側面のうち互いに平行な二つの側面に平
行な方向に沿って一列に配列形成し、前記誘電体ブロッ
の外面に外導体を形成し、前記空隙内に少なくとも一
端を開放端とする共振導体として作用する内導体を形成
するとともに、該内導体の開放端または開放端付近にお
ける、前記平行な二つの側面に形成されているいずれか
外導体に最も近接する位置を前記空隙の軸方向に所定
長さだけ削除して、共振器の共振周波数を微調整すると
ともに、近接する外導体との静電容量を微調整すること
を特徴とする。
【0015】この発明の請求項7に係る誘電体共振器装
置の製造方法は、互いに平行な第1面・第2面と、この
第1面・第2面に垂直な四つの側面とを有する誘電体ブ
ロックに、前記第1面と第2面との間に延びる複数の空
隙を前記四つの側面のうち互いに平行な二つの側面に平
行な方向に沿って一列に配列形成し、前記誘電体ブロッ
の外面に外導体を形成し、前記空隙内に少なくとも一
端を開放端とする共振導体として作用する内導体を形成
するとともに、該内導体の開放端または開放端付近にお
ける、隣接する空隙に対向する位置と、前記平行な二つ
の側面に形成されているいずれかの外導体に最も近接す
る位置のそれぞれの位置を前記空隙の軸方向に所定長さ
だけ削除して、共振器の共振周波数を微調整するととも
に、隣接する空隙に設けた内導体との静電容量および近
接する外導体との静電容量を微調整することを特徴とす
る。
【0016】この発明の請求項8に係る誘電体共振器装
置の製造方法は、互いに平行な第1面・第2面と、この
第1面・第2面に垂直な四つの側面とを有する誘電体ブ
ロックに、前記第1面と第2面との間に延びる複数の空
隙を前記四つの側面のうち互いに平行な二つの側面に平
行な方向に沿って一列に配列形成し、前記誘電体ブロッ
の外面に外導体を形成し、前記空隙内に少なくとも一
端を開放端とする共振導体として作用する内導体を形成
するとともに、該内導体の開放端または開放端付近にお
ける、隣接する空隙に対向する位置と、前記平行な二つ
の側面に形成されているいずれかの外導体に最も近接す
る位置との中間位置を前記空隙の軸方向に所定長さだけ
削除して、その削除量によって共振器の共振周波数を微
調整するとともに、隣接する空隙に対向する位置と外導
体に最も近接する位置間での前記内導体の削除位置の調
整によって、隣接する空隙に設けた内導体との静電容量
および近接する外導体との静電容量を微調整することを
特徴とする。
【0017】
【作用】この発明の請求項1に係る誘電体共振器装置で
は、誘電体の複数の空隙内にそれぞれ少なくとも一端を
開放端とする共振導体として作用する内導体が形成され
ていて、その内導体の開放端または開放端付近におい
て、隣接する空隙に対向する位置に空隙の軸方向に延び
る所定長さの内導体部分削除部が形成されている。この
構成により、共振導体として作用する内導体の等価的な
共振器長が、前記内導体部分削除部がない場合に比較し
て短くなって共振周波数が微増するとともに、隣接する
空隙に設けられている共振導体として作用する内導体の
端部(開放端)との静電容量が減少して、共振導体とし
て作用する内導体の端部付近の奇モード特性インピーダ
ンスが大きくなり、誘導性結合が大きくなる。例えば図
26に示したようなコムライン結合では隣接する共振器
間の結合の強さが大きくなる。
【0018】請求項2に係る誘電体共振器装置では、誘
電体の複数の空隙内にそれぞれ少なくとも一端を開放端
とする共振導体として作用する内導体が形成されてい
て、その内導体の開放端または開放端付近において、外
導体に近接する位置に空隙の軸方向に延びる所定長さの
内導体部分削除部が形成されている。この構成により、
共振導体として作用する内導体の等価的な共振器長が、
前記内導体部分削除部がない場合に比較して短くなって
共振周波数が微増するとともに、共振導体として作用す
る内導体の端部付近と外導体との静電容量が減少して、
共振導体として作用する内導体の端部付近の偶モード特
性インピーダンスが大きくなり、誘導性結合が小さくな
る。図26に示したようなコムライン結合では隣接する
共振器間の結合の強さが小さくなる。
【0019】請求項3に係る誘電体共振器装置では、誘
電体の複数の空隙内にそれぞれ少なくとも一端を開放端
とする共振導体として作用する内導体が形成されてい
て、その内導体の開放端または開放端付近において、隣
接する空隙に対向する位置と外導体に近接する位置に空
隙の軸方向に延びる所定長さの内導体部分削除部が形成
されている。この構成によって、共振導体として作用す
る内導体の等価的な共振器長が、前記内導体部分削除部
がない場合に比較して短くなって共振周波数が微増する
とともに、隣接する空隙に対向する位置に設けられる内
導体部分削除部の量と外導体に近接する位置に設けられ
る内導体部分削除部の量とによって、共振導体として作
用する内導体の端部付近の奇モードの特性インピーダン
スと偶モードの特性インピーダンスがそれぞれ定まり、
両特性インピーダンスに応じて、隣接する共振器間の結
合の強さが定まる。
【0020】請求項4に係る誘電体共振器装置では、誘
電体の複数の空隙内にそれぞれ少なくとも一端を開放端
とする共振導体として作用する内導体が形成されてい
て、その内導体の開放端または開放端付近において、隣
接する空隙に対向する位置と外導体に近接する位置との
中間位置に空隙の軸方向に延びる所定長さの内導体部分
削除部が形成されている。この構成によって、隣接する
空隙内に設けられているそれぞれ共振導体として作用す
る内導体の端部付近同士の静電容量とそれぞれの内導体
の端部付近と外導体間の静電容量とが同時に定まり、こ
れに応じて奇モードと偶モードの特性インピーダンスが
定まり、さらに共振器間の結合の強さが定まる。従って
隣接する空隙に対向する位置と外導体に近接する位置と
の中間位置における内導体部分削除部の形成位置を定め
ることによって共振周波数の設定(微調整)とともに結
合の強さの設定(微調整)が行える。
【0021】請求項5に係る誘電体共振器装置の製造方
法では、誘電体内の複数の空隙内に少なくとも一端を開
放端とする共振導体として作用する内導体がそれぞれ形
成され、その誘電体の外面に外導体が形成される。これ
により隣接する共振器間が結合した複数段の誘電体共振
器装置が構成されるが、続いて、内導体の開放端または
開放端付近の、隣接する空隙に対向する位置が空隙の軸
方向に所定長さだけ削除される。これにより共振器の共
振周波数の微調整とともに、隣接する空隙に設けた共振
導体として作用する内導体との静電容量が微調整され
る。
【0022】請求項6に係る誘電体共振器装置の製造方
法では、誘電体内の複数の空隙内に少なくとも一端を開
放端とする共振導体として作用する内導体がそれぞれ形
成され、その誘電体の外面に外導体が形成される。これ
により隣接する共振器間が結合した複数段の誘電体共振
器装置が構成されるが、続いて、内導体の開放端または
開放端付近の、外導体に近接する位置が空隙の軸方向に
所定長さだけ削除される。これにより共振器の共振周波
数の微調整とともに、近接する外導体との静電容量が微
調整される。
【0023】請求項7に係る誘電体共振器装置の製造方
法では、誘電体内の複数の空隙内に少なくとも一端を開
放端とする共振導体として作用する内導体がそれぞれ形
成され、その誘電体の外面に外導体が形成される。これ
により隣接する共振器間が結合した複数段の誘電体共振
器装置が構成されるが、続いて、内導体の開放端または
開放端付近の、隣接する空隙に対向する位置と外導体に
近接する位置が空隙の軸方向に所定長さだけ削除され
る。これにより共振器の共振周波数の微調整とともに、
隣接する空隙に設けた共振導体として作用する内導体と
の静電容量および近接する外導体との静電容量がそれぞ
れ微調整される。
【0024】請求項8に係る誘電体共振器装置の製造方
法では、誘電体内の複数の空隙内に少なくとも一端を開
放端とする共振導体として作用する内導体がそれぞれ形
成され、その誘電体の外面に外導体が形成される。これ
により隣接する共振器間が結合した複数段の誘電体共振
器装置が構成されるが、続いて、内導体の開放端または
開放端付近の、隣接する空隙に対向する位置と外導体に
近接する位置との中間位置が空隙の軸方向に所定長さだ
け削除される。これにより、空隙の軸方向に削除した内
導体の削除量によって共振器の共振周波数が微調整され
るとともに、隣接する空隙に対向する位置と外導体に近
接する位置間での内導体の削除位置によって、隣接する
空隙に設けた共振導体として作用する内導体との静電容
量および近接する外導体との静電容量が微調整される。
【0025】
【実施例】まず、この発明の第1の実施例に係る誘電体
共振器装置の主要な構成を図1〜図3に示す。図1は外
観斜視図、図2は後述する微調整前の図1におけるY1
−Y1部分の縦断面図、図3は同じく微調整前の図1に
おけるX−X部分の横断面図である。図1において1は
略直方体を成す誘電体ブロックであり、対向する第1面
S1と第2面S2間に4つの貫通孔2a,2b,2c,
2dを設けている。誘電体ブロック1の外面には、第1
面S1、第2面S2および四側面S3,S4,S5,S
6の各面にそれぞれ外導体6を形成している。また、側
面S3からS4にかけて、S3からS6にかけてそれぞ
れ信号入出力導体7a,7bを外導体6から絶縁状態で
形成している。図2に示すように、貫通孔2a,2b,
2c,2dの内面には内導体非形成部5a,5b,5
c,5dにより分離された複数の内導体3a,4a,3
b,4b,3c,4c,3d,4dを形成している。図
2に示した例では、内導体の非形成部5a,5b,5
c,5dの部分にストレー容量が生じ、内導体3a,3
b,3c,3dはそれぞれS2を短絡面、S1をストレ
ー面とするλ/4長の共振導体として作用する。また、
図3に示すように、内導体3aと信号入出力導体7a間
および内導体3dと信号入出力導体7b間の静電容量を
それぞれ外部結合容量Cea,Cebとして利用してい
る。
【0026】図1〜図3に示した構造の誘電体共振器装
置の等価回路図を図4に示す。図4においてRa,R
b,Rc,Rdは貫通孔2a,2b,2c,2dに形成
した共振器、Csa,Csb,Csc,Csdは図2に
示した内導体非形成部5a,5b,5c,5d部分に形
成されるストレー容量、Cea,Cebは図3に示した
外部結合容量である。このようにしてコムライン結合し
た4段の帯域通過フィルタを構成している。
【0027】図2に示した内導体非形成部5a,5b,
5c,5dは、誘電体ブロックの第1面S1から各貫通
孔2a,2b,2c,2dに対しそれぞれ回転砥石を挿
入し、その回転砥石を回転させつつその回転中心を貫通
孔の円周方向に回転(いわゆるプラネタリー運動)させ
て、内導体および内導体とともに誘電体の一部を部分削
除することによって形成する。また回転砥石をプラネタ
リー運動させつつ貫通孔の軸方向に移動させることによ
って内導体非形成部の幅を広げる。この内導体非形成部
の幅と貫通孔内における形成位置は、各段の共振器の共
振周波数と必要とされるストレー容量に応じて予め定め
ておく。粗調整段階では、この誘電体共振器装置をネッ
トワークアナライザに接続して、フィルタ特性を測定し
つつ各段の内導体非形成部の幅を、共振導体としての内
導体3a,3b,3c,3d方向または外導体から延び
る内導体4a,4b,4c,4d方向に広げることによ
って、各段の共振器の共振周波数と共振器間の結合の強
さの粗調整を行う。
【0028】次に、その後の微調整の方法を以下に述べ
る。
【0029】図5は図1〜図3に示した誘電体共振器装
置の微調整後の図1におけるY2−Y2部分の縦断面図
である。貫通孔2bの内面には内導体非形成部5bを介
して内導体3bおよび4bが分離形成されているが、微
調整段階で、必要に応じて、隣接する貫通孔2aに対向
する位置で内導体非形成部5bから共振導体としての内
導体3b側に連続して貫通孔2bの軸方向に内導体を部
分削除して、内導体部分削除部8bを形成している。こ
の内導体部分削除部8bは回転砥石を内導体非形成部5
bから貫通孔2bの軸方向に移動させて設ける。これに
より、共振導体としての内導体3bの等価的な軸長が短
くなるとともに、内導体3bの端部付近と内導体3aの
端部付近との静電容量が減少し、端部付近の奇モードの
特性インピーダンスが大きくなり、誘導性結合が大きく
なる。このように内導体部分削除部を有する誘電体共振
器は、図5に示した内導体部分削除部Aとその他の部分
Bとでインピーダンスの異なるステップ結合構造と見な
すことができる。
【0030】図6は前記した場合とは異なった位置に部
分削除部を形成した場合の例であり、図1〜図3に示し
た誘電体共振器装置の微調整後の図1におけるY1−Y
1部分の縦断面図である。図6に示すように、貫通孔2
aには内導体非形成部5aを介して内導体3aおよび4
aを分離形成しているが、外導体(図1における側面S
5に形成した外導体)に近接する位置で内導体非形成部
5aから連続して貫通孔2aの軸方向に内導体3aを削
除して内導体部分削除部9aを形成している。これによ
り、共振導体としての内導体3aの等価的な軸長が短く
なるとともに、内導体3aの端部付近と外導体間の静電
容量が減少し、内導体3aの端部付近の偶モード特性イ
ンピーダンスが大きくなり、共振器間の誘導性結合が小
さくなる。図6に示した例では貫通孔2b内においても
同様に内導体3bの端部に内導体部分削除部9bを形成
している。
【0031】図7(A),(B)は上記微調整後の図1
におけるX1−X1部分およびX2−X2部分の部分横
断面図である。図7(A),(B)においてCijは内
導体3a−3b間の端部付近の静電容量、Ciは内導体
3a,3bの端部付近と外導体6間の静電容量であり、
添字Aは内導体部分削除部の形成部、添字Bはその他の
部分における各容量を意味する。内導体部分削除部の形
成部およびその他の部分における奇モード特性インピー
ダンスZe A ,Ze B と偶モード特性インピーダンスZ
o A , Zo B はそれぞれ次式で示される。
【0032】 Ze A =√εr/(Ci A ・Vc ) Ze B =√εr/(Ci B ・Vc ) Zo A =√εr/{(Ci A +2CijA )・Vc } Zo B =√εr/{(Ci B +2CijB )・Vc } ここでVc は光速である。
【0033】また、隣接する共振器間の結合は次の関係
で示される。
【0034】 Ze A /Ze B < Zo A /Zo B の場合誘導性結合 Ze A /Ze B > Zo A /Zo B の場合容量性結合 上述の例では、内導体部分削除部8a,8bと9a,9
bとはいずれか一方にのみ形成されているものとして説
明したが、隣接する貫通孔に対向する位置と外導体に近
接する位置の両方に内導体部分削除部を形成してもよ
い。たとえば内導体3aによる共振器の共振周波数を高
めるためには8aまたは9aで示した部分を削除すれば
よいが、内導体3bによる共振器との誘導性結合を大き
くするためには8aで示した部分を削除すればよく、逆
に結合の強さを小さくするためには9aで示した部分を
削除すればよい。また結合の強さを一定としたまま共振
周波数を調整するためには8a,9aの両方を部分削除
すればよい。
【0035】図5〜図7に示した例では、隣接する貫通
孔に対向する位置または外導体に近接する位置のいずれ
か一方または両方に内導体部分削除部を形成する例を示
したが、次に、隣接する貫通孔に対向する位置と外導体
に近接する位置との中間位置に内導体部分削除部を形成
した例を図8および図9に示す。図8は微調整後の図1
におけるY1−Y1部分の縦断面図、図9はY2−Y2
部分の縦断面図、図10はX−X部分の部分断面図であ
る。この例では、貫通孔2a,2b内において、隣接す
る貫通孔に対向する位置と外導体に近接する位置とのほ
ぼ中間位置で内導体非形成部5a,5bから連続して、
貫通孔の軸方向に内導体を削除して内導体部分削除部1
0a,10bを形成している。この場合、内導体部分削
除部10a,10bの削除量によって内導体3a,3b
による共振器の共振周波数が調整でき、その形成位置に
よって共振器間の結合の強さが調整できる。すなわち内
導体部分削除部10a,10bを隣接する貫通孔に対向
する位置に近づけることによって、図7に示したCij
を減少させ、奇モード特性インピーダンスを大きくして
結合の強さを高め、逆に内導体部分削除部10a,10
bを外導体に近接する方向へ設けることによってCiを
減少させて偶モード特性インピーダンスを大きくして共
振器間の結合の強さを小さくする。
【0036】図5〜図10に示した例では、内導体部分
削除部を内導体非形成部から連続して設けた例を示した
が、たとえば図11に示すように内導体部分削除部は内
導体非形成部から必ずしも連続していなくともよく、内
導体非形成部付近に設けてもよい。図11は微調整後の
図1におけるY1−Y1部分の縦断面図であり、この例
では内導体非形成部5a,5b付近の内導体3a,3b
の端部付近に内導体部分削除部11a,11bを形成し
ている。この場合、内導体3a,3bの端部付近と外導
体間の静電容量が減少する。
【0037】また、上述の例では矩形状の内導体部分削
除部を形成する例を示したが、内導体を削除する際に用
いる回転砥石の形状や切削方法によって種々の形状とな
る。たとえば図12に示すように、先細り形状に削除し
たり、図13に示すように楕円形に削除してもよい。
【0038】図1に示した例では、内導体非形成部を貫
通孔の奥まった箇所に形成したが、これを貫通孔の一方
の開口部に設けてもよい。図14および図15はその例
を示す図であり、図14は外観斜視図、図15は図14
におけるY−Y部分の縦断面図である。このように内導
体非形成部5a,5b,5c,5dを貫通孔2a,2
b,2c,2dの一方の開口部に設けて、内導体3a,
3b,3c,3dの各端部と誘電体の第1面S1に形成
した外導体6との間にそれぞれストレー容量を形成して
いる。この例では、内導体非形成部5a〜5dから連続
して内導体3a〜3dの端部に内導体部分削除部9a〜
9dを形成している。
【0039】次に、内導体ステップ構造の誘電体共振器
装置に適用した場合の例について示す。図16は外観斜
視図、図17は図16におけるY1−Y1部分の縦断面
図、図18は図16におけるX1−X1部分の横断面
図、図19は図16におけるX2−X2部分の横断面図
であり、それぞれ微調整前の状態を示す。また図20は
図16におけるY2−Y2部分の縦断面図、図21は図
16におけるY1−Y1部分の縦断面図、図22は図1
6におけるX1−X1部分の横断面図であり、それぞれ
微調整後の状態を示す。図16および図17に示すよう
に、貫通孔2a,2bはその内径が誘電体の第1面(ス
トレー面)S1側と第2面(短絡面)S2側とで異なら
せて、ストレー面側を大きく、短絡面側を小さく形成し
ている。このような内導体ステップ構造により、共振器
間は容量性結合する。図20に示すように、隣接する貫
通孔に対向する位置に、内導体非形成部5bから連続し
て内導体部分削除部8bを形成すれば、隣接する内導体
の端部付近との間の静電容量が減少し、奇モード特性イ
ンピーダンスが大きくなり容量性結合が小さくなって、
共振器間の結合の強さは小さくなる。また、図21に示
すように外導体に近接する位置で内導体非形成部5a,
5bから連続して内導体部分削除部9a,9bを設けれ
ば、内導体3a,3bの端部付近と外導体間の静電容量
が減少し、偶モードの特性インピーダンスが大きくなり
容量性結合が増し、共振器間の結合の強さが強くなる。
【0040】この内導体ステップ構造のものにおいて
も、同様に隣接する貫通孔に対向する位置と外導体に近
接する位置の双方に内導体部分削除部を設けて、図22
に示す各静電容量Cij,Ciをそれぞれ独立して調整
し、共振周波数の調整とともに共振器間の結合の強さを
調整してもよい。
【0041】図16〜図22に示した例では、誘電体ブ
ロックの第1面S1に外導体を形成したが、この面を開
放面としてもよい。図23および図24はその場合の例
を示す図であり、図23は外観斜視図、図24は図23
におけるY−Y部分の縦断面図である。このように、内
導体ステップ構造である場合には、誘電体ブロックの第
1面S1を開放面として、貫通孔2a,2bの開口部に
内導体部分削除部9a,9bを設けることによって外導
体との静電容量を調整することもできる。
【0042】なお、上述した各実施例では、内導体の一
端を短絡面としたλ/4共振器を構成した例であった
が、たとえば、共振導体として作用する内導体の両端に
開放端部を有するλ/2共振器を構成する場合にも本願
発明は同様に適用することができる。また、上述した各
実施例では、誘電体ブロックの貫通孔の内面に内導体を
設けた例を示したが、内導体を設ける空隙は必ずしも貫
通していなくともよい。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、各段の共振器の共振
周波数の設定または調整とともに、共振器間の結合の強
さを所望の大きさに設定または調整できるようになり、
また共振器間の結合の強さとは独立して共振器の共振周
波数の設定または調整が可能となる。また、共振器間の
結合の強さを大きくする方向または小さくする方向のい
ずれの方向にも調整でき、共振器間の結合の強さを比較
的大きく変化させることができるため、所望の特性を容
易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る誘電体共振器装置の外観斜
視図である。
【図2】微調整前の図1におけるY1−Y1部分の縦断
面図である。
【図3】微調整前の図1におけるX−X部分の横断面図
である。
【図4】図1に示す誘電体共振器装置の等価回路図であ
る。
【図5】微調整後の図1におけるY2−Y2部分の縦断
面図である。
【図6】微調整後の図1におけるY1−Y1部分の縦断
面図である。
【図7】微調整後の図1におけるX1−X1部分および
X2−X2部分の部分横断面図である。
【図8】他の例による微調整後の図1におけるY1−Y
1部分の縦断面図である。
【図9】他の例による微調整後の図1におけるY2−Y
2部分の縦断面図である。
【図10】他の例による微調整後の図1におけるX−X
部分の部分横断面図である。
【図11】第2の実施例に係る誘電体共振器装置の縦断
面図である。
【図12】第3の実施例に係る誘電体共振器装置の縦断
面図である。
【図13】第4の実施例に係る誘電体共振器装置の縦断
面図である。
【図14】第5の実施例に係る誘電体共振器装置の外観
斜視図である。
【図15】図14におけるY−Y部分の縦断面図であ
る。
【図16】第6の実施例に係る誘電体共振器装置の外観
斜視図である。
【図17】図16におけるY1−Y1部分の縦断面図で
ある。
【図18】微調整前の図16における誘電体共振器装置
のX1−X1部分の横断面図である。
【図19】図16におけるX2−X2部分の横断面図で
ある。
【図20】微調整後の図16における誘電体共振器装置
のY2−Y2部分の縦断面図である。
【図21】微調整後の図16における誘電体共振器装置
のY1−Y1部分の縦断面図である。
【図22】微調整後の図16におけるX1−X1部分の
横断面図である。
【図23】第7の実施例に係る誘電体共振器装置の外観
斜視図である。
【図24】図23におけるY−Y部分の縦断面図であ
る。
【図25】従来の誘電体共振器装置の外観斜視図であ
る。
【図26】図25におけるY−Y部分の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1−誘電体ブロック 2a〜2d−貫通孔(空隙) 3a〜3d−共振導体としての内導体 4a〜4d−内導体 5a〜5d−内導体非形成部 6−外導体 7a,7b−信号入出力導体 8a,8b−内導体部分削除部 9a,9b,9c,9d−内導体部分削除部 10a,10b−内導体部分削除部 11a,11b−内導体部分削除部 12a,12b−内導体部分削除部 13a,13b−内導体部分削除部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻口 達也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 平5−183309(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10 H01P 11/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な第1面・第2面と、この第
    1面・第2面に垂直な四つの側面とを有し、前記第1面
    と第2面との間に延びる複数の空隙を前記四つの側面の
    うち互いに平行な二つの側面に平行な方向に沿って一列
    に配列形成した誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロッ
    クの外面に外導体を形成してなる誘電体共振器装置にお
    いて、 前記複数の空隙の内面に少なくとも一端を開放端とする
    共振導体として作用する内導体を形成するとともに、該
    内導体の開放端または開放端付近における、隣接する空
    隙に対向する位置に、前記空隙の軸方向に延びる所定長
    さの内導体部分削除部を形成したことを特徴とする誘電
    体共振器装置。
  2. 【請求項2】 互いに平行な第1面・第2面と、この第
    1面・第2面に垂直な四つの側面とを有し、前記第1面
    と第2面との間に延びる複数の空隙を前記四つの側面の
    うち互いに平行な二つの側面に平行な方向に沿って一列
    に配列形成した誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロッ
    クの外面に外導体を形成してなる誘電体共振器装置にお
    いて、 前記空隙内に少なくとも一端を開放端とする共振導体と
    して作用する内導体を形成するとともに、該内導体の開
    放端または開放端付近における、前記平行な二つの側面
    に形成されているいずれかの外導体に最も近接する位置
    に、前記空隙の軸方向に延びる所定長さの内導体部分削
    除部を形成したことを特徴とする誘電体共振器装置。
  3. 【請求項3】 互いに平行な第1面・第2面と、この第
    1面・第2面に垂直な四つの側面とを有し、前記第1面
    と第2面との間に延びる複数の空隙を前記四つの側面の
    うち互いに平行な二つの側面に平行な方向に沿って一列
    に配列形成した誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロッ
    クの外面に外導体を形成してなる誘電体共振器装置にお
    いて、 前記空隙内に少なくとも一端を開放端とする共振導体と
    して作用する内導体を形成するとともに、該内導体の開
    放端または開放端付近における、隣接する空隙に対向す
    る位置と、前記平行な二つの側面に形成されているいず
    れかの外導体に最も近接する位置のそれぞれの位置に、
    前記空隙の軸方向に延びる所定長さの内導体部分削除部
    を形成したことを特徴とする誘電体共振器装置。
  4. 【請求項4】 互いに平行な第1面・第2面と、この第
    1面・第2面に垂直な四つの側面とを有し、前記第1面
    と第2面との間に延びる複数の空隙を前記四つの側面の
    うち互いに平行な二つの側面に平行な方向に沿って一列
    に配列形成した誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロッ
    クの外面に外導体を形成してなる誘電体共振器装置にお
    いて、 前記空隙内に少なくとも一端を開放端とする共振導体と
    して作用する内導体を形成するとともに、該内導体の開
    放端または開放端付近における、隣接する空隙に対向す
    る位置と、前記平行な二つの側面に形成されているいず
    れかの外導体に最も近接する位置との中間位置に、前記
    空隙の軸方向に延びる所定長さの内導体部分削除部を形
    成したことを特徴とする誘電体共振器装置。
  5. 【請求項5】 互いに平行な第1面・第2面と、この第
    1面・第2面に垂直な四つの側面とを有する誘電体ブロ
    ックに、前記第1面と第2面との間に延びる複数の空隙
    を前記四つの側面のうち互いに平行な二つの側面に平行
    な方向に沿って一列に配列形成し、前記誘電体ブロック
    の外面に外導体を形成し、前記空隙内に少なくとも一端
    を開放端とする共振導体として作用する内導体を形成す
    るとともに、該内導体の開放端または開放端付近におけ
    る、隣接する空隙に対向する位置を前記空隙の軸方向に
    所定長さだけ削除して、共振器の共振周波数を微調整す
    るとともに、隣接する空隙に設けた内導体との静電容量
    を微調整することを特徴とする誘電体共振器装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 互いに平行な第1面・第2面と、この第
    1面・第2面に垂直な四つの側面とを有する誘電体ブロ
    ックに、前記第1面と第2面との間に延びる複数の空隙
    を前記四つの側面のうち互いに平行な二つの側面に平行
    な方向に沿って一列に配列形成し、前記誘電体ブロック
    の外面に外導体を形成し、前記空隙内に少なくとも一端
    を開放端とする共振導体として作用する内導体を形成す
    るとともに、該内導体の開放端または開放端付近におけ
    、前記平行な二つの側面に形成されているいずれかの
    外導体に最も近接する位置を前記空隙の軸方向に所定長
    さだけ削除して、共振器の共振周波数を微調整するとと
    もに、近接する外導体との静電容量を微調整することを
    特徴とする誘電体共振器装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 互いに平行な第1面・第2面と、この第
    1面・第2面に垂直な四つの側面とを有する誘電体ブロ
    ックに、前記第1面と第2面との間に延びる複数の空隙
    を前記四つの側面のうち互いに平行な二つの側面に平行
    な方向に沿って一列に配列形成し、前記誘電体ブロック
    の外面に外導体を形成し、前記空隙内に少なくとも一端
    を開放端とする共振導体として作用する内導体を形成す
    るとともに、該内導体の開放端または開放端付近におけ
    る、隣接する空隙に対向する位置と、前記平行な二つの
    側面に形成されているいずれかの外導体に最も近接する
    位置のそれぞれの位置を前記空隙の軸方向に所定長さだ
    け削除して、共振器の共振周波数を微調整するととも
    に、隣接する空隙に設けた内導体との静電容量および近
    接する外導体との静電容量を微調整することを特徴とす
    る誘電体共振器装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 互いに平行な第1面・第2面と、この第
    1面・第2面に垂直な四つの側面とを有する誘電体ブロ
    ックに、前記第1面と第2面との間に延びる複数の空隙
    を前記四つの側面のうち互いに平行な二つの側面に平行
    な方向に沿って一列に配列形成し、前記誘電体ブロック
    の外面に外導体を形成し、前記空隙内に少なくとも一端
    を開放端とする共振導体として作用する内導体を形成す
    るとともに、該内導体の開放端または開放端付近におけ
    る、隣接する空隙に対向する位置と、前記平行な二つの
    側面に形成されているいずれかの外導体に最も近接する
    位置との中間位置を前記空隙の軸方向に所定長さだけ削
    除して、その削除量によって共振器の共振周波数を微調
    整するとともに、前記隣接する空隙に対向する位置と
    外導体に最も近接する位置間での前記内導体の削除位
    置の調整によって、隣接する空隙に設けた内導体との静
    電容量および近接する外導体との静電容量を微調整する
    ことを特徴とする誘電体共振器装置の製造方法。
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