JP2001195491A

JP2001195491A - 住空間関連商品の販売支援方法と課金方法及びそのためのシステムと記録媒体

Info

Publication number: JP2001195491A
Application number: JP2000040844A
Authority: JP
Inventors: Kayo Imamura; 佳世今村
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1999-11-02
Filing date: 2000-02-18
Publication date: 2001-07-19
Also published as: US20060232605A1; CN1335968A; US7080096B1; DE10083672T1; KR100524382B1; KR20020006661A; WO2001033446A1; CN1313954C; TW476899B; HK1042357B; HK1042357A1

Abstract

(57)【要約】【課題】現在販売されている不動産物件を３次元仮想部
屋として確認しながら検索できるシステムを構築し、従
来の不動産販売の形態を改新する。【解決手段】不動産物件の３次元形状データを格納する
第１のデータベースと、不動産物件の内装情報を３次元
形状データとして格納する第２のデータベースとをイン
ターネットを介して閲覧可能に配置すると共に、第１及
び第２のデータベースから読み出された３次元形状デー
タに基づいて不動産物件の内部を仮想空間として表示す
る第１の表示部と、該仮想空間を表示する視点を不動産
物件の購入者が操作するための操作メニューを表示する
第２の表示部とを少なくとも備えるブラウザをインター
ネットを介して入手できるようにサーバに登録した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はインターネットを用
いて不動産物件や家具等の住空間関連商品を販売するた
めの販売支援方法と課金方法及びそのためのシステムと
記録媒体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、物件の３次元イメージを見ること
ができる販売用のツールとしては、実際のモデルルーム
からＱＴＶＲの技術で部屋の内部を写真にとり、フリー
移動可能な操作インタフェース（例えばＬｉｖｅＰｉｃ
ｔｕｒｅなどのインタフェース）で撮影地点での全方位
のイメージが見れるものだけであった。したがって、実
際に無い物件については、３次元イメージとして紹介す
ることは行われていなかった。

【０００３】一方、遊びの用途では、適当な家を３次元
仮想モデルで構築し、インターネットで紹介しているも
のがある。しかし、販売用の入力ではないため、建築的
に必要な情報表示（正確な寸法でのデータ入力、長押、
付け鴨居などの表示）がなされていなかった。さらに、
３次元空間での移動は、マウスによる３次元空間フリー
移動のインタフェースであり、特別なインタフェースを
有するものではなく、一般ユーザには使いにくいものと
なっていた。

【０００４】また、従来、物件の３次元形状をインター
ネット上で登録・紹介し、物件の３次元仮想空間内をイ
ンターネット上で編集設計できる仕組みは無かった。さ
らに、不動産関連において、インテリアコーディネーシ
ョンや簡易な設計が可能でかつ電子商取引が可能な環境
を提供するツールは存在しなかった。また、インターネ
ット上で、不動産３Ｄ関連においてコンテンツ作成販売
とコンテンツ閲覧ソフトの低価格販売を実現するサービ
スは存在しなかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、いつでも、
だれでも、どこからでも、現在販売されている不動産物
件を、３次元仮想部屋として確認しながら検索できるシ
ステムを構築し、従来の不動産販売の形態を改新するこ
とを課題とする。また、コンピュータや３次元空間操作
に熟練していない一般の消費者が利用できるシステムの
実現を課題とする。

【０００６】より具体的には、インターネット上で、不
動産関連業者が手軽に物件の３次元イメージを不動産購
入予定者に広告、紹介できるサービスを実現することを
課題とする。また、インターネット上で住宅関連の部材
や設備またはインテリアなどを３次元の仮想室内へ配置
したイメージと連動したレイアウトシミュレーションと
ともに製品（住宅関連の部材や設備またはインテリア）
の宣伝広告が可能なサービスを実現すること、さらに、
前システムに追加して販売（購入）を可能にするサービ
スを実現することを課題とする。また、インターネット
上で、部屋の模様替えや家具のレイアウト、またはリフ
ォームのシミュレーション等を、誰でもが簡単に利用で
きるサービスを実現することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１のシステムによ
れば、上記の課題を解決するために、住空間の３次元形
状データを格納する第１のデータベースと、住空間の内
装情報を３次元形状データとして格納する第２のデータ
ベースとをインターネットを介して閲覧可能に配置する
と共に、第１及び第２のデータベースから読み出された
３次元形状データに基づいて住空間の内部を仮想空間と
して表示する第１の表示部と、該仮想空間を表示する視
点を住空間関連商品の購入者が操作するための操作メニ
ューを表示する第２の表示部とを少なくとも備えるブラ
ウザをインターネットを介して入手できるようにサーバ
に登録したことを特徴とする。ここで、住空間関連商品
は不動産物件（請求項２）であっても良いし、家具等の
商品であっても良い。また、第１又は第２のデータベー
スに登録される３次元形状データを不動産物件又は家具
等を販売したい者が自由に登録できるデータ登録ツール
をインターネットを介して入手できるようにサーバに登
録すると良い（請求項７）。請求項１または２のブラウ
ザや請求項７のデータ登録ツールはＣＤ−ＲＯＭ等で配
布しても良い（請求項９）。また、家具の仮想展示販売
のサイトにリンクを張り、住宅購入時に必要となる家具
を同時に注文できるようにすると良い（請求項８）。

【０００８】また、請求項３の方法によれば、上記の課
題を解決するために、不動産物件の間取り図と価格と売
り主の情報を少なくとも登録できるデータ登録ツールを
インターネットで公開する段階と、売り主が前記データ
登録ツールによりシステム運営主体のデータベースに売
り物件のデータを登録する段階と、前記登録された売り
物件のデータを閲覧できるデータ閲覧ツールをインター
ネットで公開する段階と、買い主が前記データ閲覧ツー
ルにより売り物件のデータを閲覧する段階とを有するこ
とを特徴とする。また、売り主と買い主が交渉中は売り
物件の閲覧を禁止するようにしても良い（請求項４）。
また、前記交渉が開始される前に、買い主が自己の情報
をシステム運営主体に送信することを求めることが好ま
しい（請求項５）。このとき得られた買い主の情報は蓄
積しておいてリフォームの提案に活用すれば良い（請求
項６）。

【０００９】また、システムの開発・運営に要する費用
は、システム事業者、住宅販売業者、エンドユーザ、イ
ンテリア業者の間でシステムの利用状況に応じて分担す
れば良い（請求項１０〜２５）。さらに、システムの更
新は、記録媒体の配布のほか、通信回線等を介して記録
媒体を読み出すことによって短期間に実現できる（請求
項２６）。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は本発明による不動産物件販
売方法の仕組みを一例として示す説明図である。不動産
物件販売を仲介するシステム運営主体のサーバと、不動
産物件を売ろうとする売り主、不動産物件を買おうとす
る買い主、並びに不動産物件に関連した各種の業務を営
む業者は、それぞれパーソナルコンピュータを有してお
り、これらはインターネットを介して情報の送受が可能
な状態となっている。サーバは本発明のシステムをパー
ソナルコンピュータ上で実行するためのアプリケーショ
ンソフト及びデータをホームページ上で公開しており、
業者、売り主、買い主はインターネットを介してシステ
ムを自由にダウンロードすることができる。これによ
り、売り主は図４に例示するような物件登録ツールを用
いて売りたい物件の情報をサーバのデータベースＤＢ４
に登録することができる。売り主は個人であっても良い
し、法人であっても良い。買い主は図５に例示するよう
な物件閲覧ツールを用いて買いたい物件の情報をサーバ
のデータベースＤＢ４から閲覧したり、図６に例示する
ような家具展示ルームを訪問して家具を購入したり、物
件購入後に図７に例示するようなリフォームの提案を受
けることができる。また、買い主は図８〜図１２に例示
するような仮想現実感体験システムを用いて物件購入前
に物件の様子を詳細に把握できるようになっている。

【００１１】以下、図１に沿って不動産物件の販売が成
約するまでの流れを説明する。まず、業者はサーバの業
者登録データベースＤＢ３に自己の連絡先や得意な業務
を登録しておくことにより、物件販売交渉中や成約時に
顧客を紹介してもらうことができる。売り主はサーバの
物件登録データベースＤＢ４に売りたい物件の情報を登
録し、自己の連絡先や販売価格等を登録しておく。買い
主はサーバの販売物件紹介のページを閲覧することによ
り、図５に示すように登録された物件のリストを見るこ
とができる。ここで、図５の画面の「物件Ａ」または
「物件Ｂ」の部分をマウスカーソルでクリックすると、
図８〜１０に示すような画面が現れて、物件の情報を詳
細に検討することができる。

【００１２】買い主は物件を購入しようと希望する場合
には、図５の画面に戻って、「連絡」の部分をマウスカ
ーソルでクリックする。この場合、買い主の情報はサー
バのデータベースＤＢ５に自動的に又は対話形式で登録
される。買い主の情報はＣＰＵのＩＤ番号であってもよ
いし、その他の個人情報であっても良い。これによりサ
ーバから売り主に買い主が紹介される。紹介の方法は電
子メール、ＦＡＸ、電話連絡等のうち１つ又は複数を予
め売り主が選択しておく。これにより売り主と買い主は
物件販売に関する交渉を開始する。売り主がオークショ
ン形式を希望する場合には、複数の買い主と同時に並行
して交渉を進めることもできるが、売り主と買い主が１
対１で交渉することに合意した場合には売り主の指示
で、または、買い主が一定の保証金を供託した場合等に
は買い主の指示でサーバの物件登録データベースＤＢ４
の当該物件に関する閲覧を禁止することができる。

【００１３】交渉が成約した場合には、成約情報がサー
バのデータベースＤＢ６に登録される。この成約情報
は、後々、リフォームの時期が来たときに再度利用され
る。また、販売された不動産の間取りやランクに応じて
必要な家具、調度品の登録業者がデータベースＤＢ３か
ら読み出されて、買い主の情報が業者に紹介される。こ
れにより、業者は家具の広告等を買い主に電子メールや
ダイレクトメールで送ることができる。買い主が図６に
例示するような家具展示ルームを訪問して発注した場合
には、業者は利益を受けることになるので、広告料や紹
介料をシステム運営主体に支払うように求めることもで
きる。この場合、売り主や買い主は仲介手数料をシステ
ム運用主体に支払う必要が無く、業者からの広告収入で
システムを運営して行くこともできる。

【００１４】次に、図２は交渉が決裂した場合の流れを
示している。この場合、交渉決裂の情報がサーバに届く
と、物件登録データベースＤＢ４の当該物件の閲覧が再
度許可される。また、買い主が許可していることを前提
として、買い主の購入希望価格帯、購入希望物件の情報
を業者並びに他の売り主が閲覧できるように公開しても
良い。

【００１５】次に、図３は物件を購入後、年月を経てリ
フォームの時期が到来したときや購入者の家族構成に変
化が生じる時期に、データベースＤＢ６から過去の購入
者の情報を検索し、電子メール等でリフォームを提案す
る場合の流れを示している。購入者甲，乙に図７に示す
ようなリフォームの提案Ａ，Ｂを投げかけたときに、甲
氏は反応が無く、乙氏はＡタイプのリフォーム提案に興
味を示したという場合、そのリフォームを提案した業者
に連絡が行くという仕組みになっている。リフォーム業
者は自社で過去に手がけたことがあるリフォーム案件の
うち、代表的なものを提案しておけば、同じ間取り、同
じ設備の物件を購入した人がデータベースＤＢ６から検
索される仕組みとなっている。

【００１６】次に、図４〜図７の各ツールについて説明
する。まず、図４は売り主が物件を登録する際に用いる
物件登録ツールの画面を一例として示している。図中、
２１は物件表示画面、２２はパーツ選択欄、２３はスク
ロールバー、２４は素材選択欄、２５はグリッド選択
欄、２６は登録ボタン、２７はグリッドである。この例
では、１枚のグリッドが畳半帖の大きさに対応している
が、グリッド選択欄２５で稠密グリッドを選択すると、
さらに細かいグリッドが表示される。パーツ選択欄２２
では和室、洋間、流し台、廊下、ベランダ、ドア、押し
入れ等のパーツを選択可能であり、例えば、和室を選択
した場合、パーツ選択欄２２の下方には「和室４．５
帖」、「和室６．０帖」等のパーツが一覧として表示さ
れる。スクロールバー２３を動かしながら適当なパーツ
を選択して、物件表示画面２１にドラッグ＆ドロップで
張り付けると、図４に示すように物件の間取りを入力す
ることができる。物件表示画面２１に表示された部屋の
床材や壁材、天井材等については、素材選択欄２４から
選択し、例えば、床材については、廊下タイル、フロー
リング、カーペット等を選択することができる。このよ
うにして物件の間取り図が完成すると、登録ボタン２６
を操作することにより図５の「未登録」の欄に「物件
Ｃ」として新たに登録されることになる。登録中の物件
は保存時と公開時に物件番号が自動的に割り振られる。
また、閲覧の禁止や許可を特定の者だけが指示できるよ
うにするためのパスワードが発行される。

【００１７】このように、ネットワークからダウンロー
ドしたデータ登録ツールを用いることにより、誰でも好
きなときに、また特別なＣＡＤ等の装置を購入すること
無く、また、特別な知識を有すること無く、本発明の不
動産紹介・販売システムを利用することができる。ま
た、自分自身の家を登録することにより自宅シミュレー
ションソフトとして低価格で常に最新のソフトを利用す
ることができる。

【００１８】ここでは、物件の登録ツールのみを示した
が、売り主は自分の売りたい家具を入力しても良く、そ
の場合には図６に示すような家具展示ルームに展示され
る。また、不動産物件の販売に関連して売りたいものが
あれば、冷蔵庫や洗濯機、食器洗い機、大型テレビ等の
電化製品を登録しても良い。要するに、ホームページ閲
覧用のデータ登録ツールをインターネットで公開し、ホ
ームページ来訪者が利用して自分の売りたい家具や物件
を入力し、データ登録ツールにある公開ボタンを押すと
売り物件紹介ホームページに物件が紹介され、その物件
は誰にでも見ることができるようにする。

【００１９】図５は販売物件紹介ホームページの画面を
一例として示している。この画面では、物件リストと売
り主の情報と販売の条件（値段など）が表示される。購
入希望者は、電子メールで売り主に連絡を送ることがで
きる。今、買い主がｂ社販売の物件Ｂに興味を示し、
「物件Ｂ」のボタンをマウスカーソルでクリックする
と、図８に示す画面が現れる。

【００２０】図８〜図１０は物件表示システムの画面表
示例を示す説明図である。図中、１は２次元表示ボタ
ン、２は３次元表示ボタン、３は自動視点移動ボタン、
４は移動速度設定・表示部、５は手動視点移動ボタン、
６は視点昇降ボタン、７は家具表示ＯＮ・ＯＦＦボタ
ン、８は２Ｄ／３Ｄ描画領域、９は物件表示領域、１０
はスクロールバーである。このような画面は、図１１の
システム構成例に示すように、パーソナルコンピュータ
のモニター画面上に表示され、操作部１〜７の視点コン
トロールメニューをマウスカーソルによりクリックする
ことにより、ユーザは確認したい内容に応じて自由に視
点を変更することができる。図１２はマウスの左ボタン
がクリックされたときの動作を示すフローチャートであ
り、視点コントロールメニューのうち、どのボタンが操
作されたかに応じて、２次元表示、３次元表示、自動視
点移動、視点移動速度の調節、手動視点移動、視線旋
回、視点高さの昇降、家具表示のＯＮ／ＯＦＦ等の操作
を行うことができる。したがって、ユーザは自分の生活
の中の活動視点で設計案を確認することができる。これ
は操作に不慣れなユーザに利用できる環境を提供するだ
けでなく、熟練操作者に対しても視点移動の操作に不要
な神経を使わせない、人にやさしいインタフェースであ
り、設計や確認に集中できる環境を提供するものとな
る。

【００２１】まず、視点の高さ変更のための操作部につ
いて説明する。図８〜１０の操作部６には、「大人」と
「子供」のイメージが描かれており、その間に現在の視
点の高さを数値で表示している。この例では、「大人」
のボタンを押すと視点の高さが１０ｃｍづつ高くなって
いき、逆に「子供」のボタンを押すと視点の高さが１０
ｃｍづつ低くなっていく仕様となっている。この視点の
高さ変更の操作と同時に、視点の高さ表示も変更され
る。

【００２２】このように、視点の高さを変更する操作部
を設けることにより、大人の視点、子供の視点、赤ん坊
の視点、老人の視点など、居住家族それぞれの視点で家
全体をあらかじめ確認することができる。これにより危
険個所を事前に確認することができるなどの効果をもた
らす。また、将来の自分（生活者）を想定したシミュレ
ーションをおこなうことにより、将来のリフォーム設計
まで含めた設計などを行う手助けとなる。さらに、視点
の高さ変更を行うことにより、視点の高さに応じて視線
方向の角度（仰角や俯角）を自動で設定することが可能
となり、例えば、背の高い人は少し下を向いて歩くが、
子供などは視点より少し高い位置を眺めていることが多
いことなどを考慮した表示が可能となり、よりスムーズ
に移動を支援できる効果も持つ。

【００２３】次に、視点の移動速度を変更するための操
作部について説明する。図８〜１０の操作部４には、
「ウサギ」と「カメ」のイメージが描かれており、その
左に描かれたスライドバーにより視点の移動速度の速さ
を調整および表示する仕様となっている。「ウサギ」の
ボタンを押すと移動速度が速くなり、「カメ」のボタン
を押すと移動速度が遅くなるという仕様で、段階的に変
化するようになっている。一方、スライドバーによる速
度調整では、連続的に速度を変化させることが可能とな
っている。なお、段階的な速度指定については、赤ん坊
（はいはい）−老人（歩き）−子供（歩き）−成人（歩
き）−子供（走る）の移動速度に設定される仕様として
いる。

【００２４】このように、視点の移動速度変更の操作部
４を設けることにより、走りまわる子供の活動視点によ
る空間確認や、老人のゆったりとした歩幅での移動によ
る空間確認を行うことが可能となる。また、この機能
は、活動内容による視点の移動速度変更という本来の機
能以外に、システムの利用環境に応じた移動速度の調整
にも利用することができる。すなわち、パフォーマンス
の低い環境での利用の場合には高速移動モードを、パフ
ォーマンスの高い環境での利用の場合には低速移動モー
ドまたは高速移動モードを利用することにより、目的の
場所に速やかに移動できる機能が実現される。

【００２５】次に、２次元表示と３次元表示を切り替え
るための操作部について説明する。図８又は図９に示す
２Ｄ（２次元表示）のボタン１を操作すると、２Ｄ／３
Ｄ描画領域８の表示が図１０に示すような２次元的な表
示となる。図中、Ｂは３次元表示での視点位置を仮想空
間を飛ぶ蝶のマークで示したものであり、Ｃは３次元表
示での視線方向を矢印で示したものである。また、Ｌ，
Ｒは視野角を示しており、直線Ｌは３次元表示の視野の
左端、直線Ｒは３次元表示の視野の右端を意味する。ま
た、図１０に示す３Ｄ（３次元表示）のボタン２を操作
すると、２Ｄ／３Ｄ描画領域８の表示が図８又は図９に
示すような３次元的な表示となる。このとき、描画領域
８には図１０の２次元表示における視点、視線方向、視
野角を反映した表示となる。なお、視点の移動は蝶のマ
ークＢをドラッグ＆ドロップすることによっても行うこ
とができ、視線方向の変更は矢印Ｃの先端をドラッグす
ることによっても行うことができる。

【００２６】このように、２次元表示と３次元表示を切
り替えるための操作部を設けたことにより、３次元仮想
空間中で移動した後、２次元表示のボタンを押すと、鳥
瞰表現された仮想空間の提示とともに、ポジションマー
カー［３次元仮想空間で立っていた場所（蝶のマーク
Ｂ）と、見ていた方向（矢印Ｃなど）］が表示される。
これは、３次元仮想空間で移動しているときに、全体の
何処にいるかを把握するために有効である。なお、２次
元平面を３次元映像と同時に表示する方法もあるが、こ
の方法では、２種類の映像の描画を行うので、低速（パ
フォーマンスの低い）マシンや、インターネット環境等
では、描画にタイムラグが生じるなどの問題が発生す
る。したがって、ここで提案する方法は、特に現在のイ
ンターネット環境やマシン環境での利用に対しては非常
に有効な手段である。

【００２７】また、２次元表示の状態（鳥瞰表示状態）
では、ポジションマーカ自身を移動させることにより確
認したい活動状況（キッチンでの作業が確認したい、玄
関の出入りを確認したいなど）の確認場所に簡単に視点
を変更させることができる。このとき、視点の移動とい
う概念ではなく、マーカの置き換えという概念で移動す
ることにより地図上でのポイント指定の要領で場所指定
ができ、３次元空間をイメージできないユーザに対して
も、人にやさしいインタフェースを実現できるという効
果を持つ。

【００２８】次に、家具表示の有無を切替えるための操
作部について説明する。図８の２Ｄ／３Ｄ描画領域８に
表示された３次元仮想空間には家具が表示されていない
が、この状態で操作部７の「家具配置」のボタンを操作
すると、図９の家具表示有りの状態に切り替わる。ま
た、図９の家具表示有りの状態で操作部７の「家具消
去」のボタンを操作すると、図８の家具表示無しの状態
に切り替わる。

【００２９】このように、家具表示の有無を切り替え可
能としたことにより、家具購入後、模様替え後など状況
に応じて家具を配置した状態や消した状態を切り替えて
確認することができる。また、家具表示のオン・オフ
を、移動時の速度調整に利用できる効果もある。特に、
低速マシンでは、家具表示をオフした状態での移動の方
がスムーズに行えるため、確認したいポイントまで移動
した後に、家具表示をオンにして再度表示するなどの方
法を適用すると良い。なお、家具データは、一度読み込
むとキャッシュされる設定にしておくと、家具表示のオ
ン・オフ切替えによるストレスがなく、より快適な確認
環境を実現できる。

【００３０】次に、自動視点移動と手動視点移動を切り
替えるための操作部について説明する。図８〜図１０の
操作部３は自動視点移動のための操作部であり、この
「ＡｕｔｏＮａｖｉ」と表記されたボタンを操作する
と、物件表示領域９に表示された物件の間取り図に黒い
太線で示された経路に沿って自動的に視点移動が行われ
る。図中の▲は自動視点移動のスタート地点、●は自動
視点移動の終点を意味する。また、図８〜図１０の操作
部５は手動視点移動のための操作部であり、前後左右に
視点Ｂを移動させるための４つの三角形のボタンと、視
線方向を示す矢印Ｃの向きを変えるための左右２方向に
カーブした矢印のボタンを備え、いずれかのボタンを操
作すると、自動視点移動が中止されて手動視点移動に切
り替わる。

【００３１】このように、自動視点移動と手動視点移動
を切り替え可能としたことにより、確認すべき活動視点
への誘導に自動視点移動を利用し、その場所が見つかれ
ば手動視点移動に切り替えるという利用法が可能とな
る。自動視点移動では、家（物件）全体での想定される
活動視点を順次移動していくものとし、この移動中に発
見された自分の活動視点で手動に切り替えれば、楽に確
認作業を進めることができ、確認作業に集中できる効果
ももたらす。

【００３２】以上のような仮想空間の表示システムの全
部又は一部をネットワークを介して遠隔地のサーバから
ユーザのコンピュータにダウンロードさせて実現するこ
とが可能である。すなわち、不動産物件の紹介の目的
で、物件と本システムを実現するためのプログラムをイ
ンターネット上で公開すると、誰でも何処からでも現地
に行くことなく、また、未完成物件をも確認することが
できる。このように、本システムは不動産販売の広告と
して利用でき、従来のモデルルーム設置による販売より
低コストで集客できる効果がある。また、不動産購入者
は、遠方でモデルルーム等に足を運べない場合や、地域
が違い物件の情報が入手しにくい場合などに本システム
を利用して物件を確認することができる。

【００３３】さらに、本システムを利用して、生活者
（購入者）のライフサイクルを考慮したシミュレーショ
ン（例えば将来のバリアフリーへの移行、家族構成の変
化に応じた部屋数の増減などのシミュレーション）を事
前に行って購入検討ができるという効果も持つ。また、
購入後ある程度年数を経た物件を購入した顧客に対し
て、本システムを利用してリフォーム提案をインターネ
ットを利用して提供することも可能となる。

【００３４】図１１はユーザのパーソナルコンピュータ
を用いて本発明のシステムを構築した例を示している。
操作手段１１は画面上の座標を指定する座標指定手段１
１Ａと、その座標での操作を検知する操作検知手段１１
Ｂとを含み、パーソナルコンピュータのマウスとマウス
ドライバ等で構成される。演算処理手段１２はパーソナ
ルコンピュータのマイクロプロセッサとそのオペレーテ
ィングシステム上で動作するアプリケーションソフトに
より構成される。画像メモリ１３はパーソナルコンピュ
ータのグラフィックボード等に搭載されて、メニュー描
画領域１３Ａと２Ｄ／３Ｄ描画領域１３Ｂにイメージデ
ータを書き込むことにより、表示部１４に図８〜図１０
に示すような画面が表示されるものである。データベー
スＤＢ１，ＤＢ２はパーソナルコンピュータのハードデ
ィスクやＭＯ、ＤＶＤ等で構成され、物件や家具の３次
元データを格納している。これらのデータはインターネ
ットを介して様々な業者のデータベースからダウンロー
ドすることも可能としている。また、家具表示をＯＦＦ
する際に画面に表示されていた家具データは高速にアク
セス可能なキャッシュ１５に格納しておく構成としてい
る。

【００３５】一般消費者がこのシステムを使うと現地に
行くことなくインターネットだけで物件を確認・調査で
きる。また、ネットワークでの配信のため、常に最新の
物件情報を見ることができる。さらに、常に最新のソフ
トウェアで、情報確認を行うことができる。

【００３６】図６は家具展示ルームの画面を一例として
示している。本システムでは、家具の購入希望者と販売
希望者のために、登録家具のバーチャル展示ルームを用
意している。顧客が、自分で登録したデータを自動的に
展示ルームに配置する。図中、３０は家具展示ルームの
３次元表示領域、３１は家具検索のためのイメージキー
ワードの表示部、３２は家具展示ルーム内の視点移動や
家具の設置場所や向きを変更するための操作部、３３は
家具展示ルームを呼び出す前の画面に戻るためのボタ
ン、３４は編集操作に進むためのボタンである。この展
示ルームでは、来訪者が見たい商品のカテゴリ分類を選
択することによりレイアウトを変更できる機能を持つ。
分類を選択しない場合には、ランダムに表示するものと
する。この家具展示ルームから、メールオーダで家具を
購入できるメニュを用意する。家具の購入希望者にとっ
ては、写真での販売に比べると、家具のサイズを直感的
に見て購入できるメリットがある。また、この家具展示
ルームは、どの不動産物件からもメニュにより呼び出す
ことができるようにすると共に、家具展示ルームの商品
を、今から購入しようとする物件の内部に配置しながら
検討することもできるようにする。これにより、不動産
購入時に必要となる商品の購入を、３次元仮想空間への
配置により同時に検討することができる。

【００３７】さらに、家具展示ルームに希望する家具が
見つからない人のために、類似品探索等を自動で行うた
めの検索メニュも用意する。家具購入希望者は検索メニ
ュに希望を登録し、検索メニュからは既登録ユーザに対
して自動的に質問メールを送る形式で類似品の探索を依
頼し、見つかり次第、購入希望者に連絡する仕組みとす
るものである。

【００３８】図７はリフォーム提案の画面を一例として
示している。この例では、リフォーム時期の物件に対し
て、「ＯＯさん宅のリフォーム紹介」として、リフォー
ムのイメージを図８〜図１２のシステムで見ることがで
きるように準備し、リフォームのタイプを選択すると、
３次元仮想空間で体験できるようになっている。リフォ
ームのイメージを体験して、リフォームを実施したいと
考えた場合、連絡ボタンを押すと複数のあらかじめ登録
されている業者に対して連絡を行う。リフォームの費用
は参考価格として表示されているが、複数の業者に同時
に見積もりを依頼することにより、ユーザの希望価格に
応じる業者を探したり、入札により価格を決定させた
り、コンサルティングサービスを受けることができるよ
うにしてもよい。

【００３９】図１３は住宅関連企業向けサービスのイメ
ージとして、インターネット上で間取り体験やインテリ
アのシミュレーションを提供するサービスの概要を示す
説明図である。図中、４１はシステム事業者、４２は住
宅販売業者、４３はエンドユーザ、４４はインテリア業
者である。まず、システム事業者４１は、システムの開
発・運用を行うシステム提供者であり、付帯サービスと
して、３Ｄデータの作成・登録を代行する業務も行う。
住宅販売業者４２は、マンションディベロッパー、住宅
会社・工務店などである。エンドユーザ４３は、システ
ム利用者（物件閲覧者）であり、住宅購入を考える顧客
である。エンドユーザ４３は住宅販売業者のホームペー
ジを閲覧し、上述のＶＲシステムを用いて物件の内部を
体験したり、インテリアなどを配置・編集する。インテ
リアなどの商品データはインテリア業者４４が提供す
る。インテリア業者４４は、例えば、照明器具メーカ、
住宅部材メーカ、家具メーカなどである。

【００４０】以下、図１３のシステムを用いた住空間関
連商品の販売形態とその課金方法に関する請求項１０〜
２５の発明について説明する。請求項１０の発明は、不
動産販売業者が住宅購入予定者に物件を紹介する場合
に、システムを提供する業者またはデータ登録業者の少
なくとも一方が、不動産販売業者から物件の３次元形状
データを登録する代金と家具セット登録代金とシステム
利用代金の少なくとも一つを徴収する方法であり、不動
産業者が独自に３次元形状データを登録するシステムや
技術を持っていなくても物件の３次元ＶＲ空間を消費者
に見せるサービスを行うことができる。このことにより
不動産業者は従来モデルルームを設立することによって
しか室内の様子を購入者に実感させることができなかっ
たものが、インターネットによる仮想空間を用いて室内
紹介ができるから、モデルルーム費を削減し、低価格で
室内紹介ができるサービスを購入することが可能とな
る。これによる物件販売コストの低減は、消費者への物
件販売価格の低減という形式での還元を引き起こす可能
性もある。本サービスでは、不動産業者は、バーチャル
・モデルルーム閲覧のためのシステムを新規に開発する
必要も購入する必要も配布する必要もなく、手間代とい
う観点でも低価格でサービスを得ることが可能となる。
請求項１０においては、システム提供者が同時に３次元
形状登録を請け負う場合もあれば、別の業者によって３
次元形状のみが作成される場合もある。サービス提供形
態の違いにより様々な組み合わせの課金形態が考えられ
る。

【００４１】請求項１１の発明は、請求項１０におい
て、物件の３次元形状データを登録する代金と家具セッ
ト登録代金について、登録件数ごとに課金する方法であ
り、不動産業者が、実物のモデルルームの代わりとして
バーチャルモデルルームを位置づけた場合の課金方法で
ある。この方法では、たとえば、従来、一棟のマンショ
ンに対して一戸のモデルルーム建設のための予算枠を、
そのままバーチャルモデルルームへの予算枠に適用する
ことが可能なため、予算計画や経理システムを考慮した
場合、比較的容易にこのサービスを利用することができ
る。家具セット登録代についても、実物のモデルルーム
で何セット分を配置して写真撮影をするか等で計算され
た予算組みを適用することが可能なため、同様に比較的
容易にこのサービスを利用することができる。

【００４２】請求項１２の発明は、請求項１０におい
て、不動産販売業者が独自で用意した既存データが利用
された場合に、請求項１０または請求項１１の形態で課
金する方法である。この場合、不動産販売業者は設計段
階で用いていたＣＡＤデータなどを二次利用することに
よりデータ作成費用を節約できる上に、データの正確さ
を確保することができる。また、システム事業者はデー
タ作成の労力をかけることなく、データの登録料やシス
テムの利用料として収益を得ることができる。

【００４３】請求項１３の発明は、システム利用代金を
システム利用期間またはシステムのアクセス回数、資料
請求数、本システムを掲載するホームページ全体へのア
クセスの増加率に応じて課金する方法であり、システム
の利用期間に関しては、現状のモデルルームへの説明員
の配置と同様の考え方である。したがって、短期間で販
売が完了すれば低価格で販売コストを抑えることが可能
になる。初期コストを一度に払う方法と比較し、低価格
でサービスを得ることも可能である。システムのアクセ
ス回数に対する課金の方法は、このシステムによる宣伝
効果に不安を持つ不動産業者にとっては適切な課金方法
となる。すなわち情報の閲覧という効果がアクセス数に
より計測され、不動産業者は、この効果への対価を支払
うことになる。一方、システム提供者にとって効果が無
いと収入が減少するという厳しい課金方法であるが、シ
ステム精度向上などサービスの向上につながり、インタ
ーネットによる宣伝においては効果的な課金方法といえ
る。しかし、アクセス数が膨大となる場合は、不動産業
者にとっては法外な費用請求をされるという問題点もあ
る。したがって、上限を設けるなどの処置も併用するこ
とが望まれる。

【００４４】請求項１４の発明は、請求項１０におい
て、システム利用代金を徴収せずに、このシステムを利
用して契約が成立した件数、モデルルームへの来場者数
に応じて課金することを特徴とする課金方法であり、請
求項１２よりもシステム提供者にとっては厳しい効果測
定になるが、成果報酬という評価システムは利用者にと
っては妥当な課金方法であるといえる。この場合、商品
の売上げまたは利益の何％という形式での値段設定も可
能である。たとえば、一般の不動産屋は複数の不動産オ
ーナの所持する物件を無料で掲載し、契約決定後、オー
ナが礼金を支払う形式を採用している。現状の方式をイ
ンターネット上で実施する形態として業界への浸透が容
易であると考えられる。なお、モデルルームへの来場者
数に応じた課金については、モデルルームへの来場者に
アンケートを実施し、このシステムを利用して物件を知
ったと回答した件数に応じて課金するものである。

【００４５】請求項１５の発明は、請求項１０におい
て、不動産業者からは費用を徴収せずに、システムを利
用して物件を閲覧した閲覧者から情報代として費用を徴
収する課金方法であり、物件の３Ｄ間取り情報を閲覧し
たユーザに費用を課金する方法である。この方法は、会
員になったユーザにのみ特別の情報を提供する仕組や、
付加価値情報の提供による顧客の囲い込みなどを実施す
る場合に利用することが可能である。

【００４６】請求項１６の発明は、請求項１のシステム
を利用して適当な間取りの物件を展示空間として、イン
テリア業者、部材販売業者の販売する商品を掲載した場
合に、インテリア業者や部材販売業者から商品のＶＲ化
代を徴収する課金方法であり、不動産物件の間取り紹介
とは無関係に、住宅関連の部材やインテリア商品を販売
している業者が請求項１のシステムを利用する場合の課
金である。これらの業者は、本システムを商品の広告宣
伝として利用することも可能であるし、販売用ツールと
して利用することも可能である。３次元形状の提供業者
が別の場合、これが別業者である場合もあれば、不動産
業者自身である場合もある。いずれの場合も、３次元形
状登録代とは別に、システム利用者（不動産業者、他の
事業者など）に対しシステム提供業者への支払としてサ
ービス利用の代金が課金されることになる。請求項１６
の課金方法は、いずれの場合でも、商品をＶＲ化する代
金として課金する方法である。

【００４７】請求項１７の発明は、請求項１６におい
て、インテリア業者や部材販売業者から商品の掲載料を
掲載数と掲載期間に応じて課金する方法であり、ＶＲ化
代と別にすることで、サービス提供者は、ＶＲ化代金と
掲載料の２本だての課金が可能となる。これにより、サ
ービス提供者は、ＶＲ化を低価格で提供し、掲載料で利
益を確保する形式の事業も考えられる。ユーザは、多数
の商品をＶＲ化しておき、その時のニーズにあった商品
のみを掲載するという形式でフレキシブルにシステムを
活用することができるとともに、費用を有効に活用する
ことができる。また、商品のＶＲ化は独自で行い、シス
テム利用代のみでインターネット上での広告宣伝や販売
を実施することができ、サービスの幅が拡大される。

【００４８】請求項１８の発明は、請求項１６におい
て、インテリア業者や部材販売業者から商品の売上げ
代、アクセス数、商品情報への閲覧回数などに応じた料
金を課金する方法であり、具体的には、システム利用代
金を商品の売上げ、アクセス数、商品詳細情報の閲覧
代、資料請求代など成果報酬として課金する。これによ
り、費用対効果を明確にし利用への敷居を低くする。

【００４９】請求項１９の発明は、請求項１６におい
て、選択された商品群についての見積もり書が作成でき
る機能を持つシステムにおいて、インテリア業者や部材
販売業者から見積もり書作成段階まで選択された商品の
数に応じて課金する方法であり、請求項１８にある成果
報酬の課金方法で、具体的な課金対象が見積書リストに
選択されていた商品に対する課金である。これにより、
商品の販売により近づけたサービスとなる。

【００５０】請求項２０の発明は、請求項１６乃至１９
のいずれかにおいて、実際の商品代に応じた掛け率で課
金する方法であり、ＶＲ化代の料金設定を作業工数代金
とはせずに、商品の値段に対する価格として設定する方
法である。これにより、少ない個数をオーダしたい売り
主にとっては利用しやすいサービスとなる。

【００５１】請求項２１の発明は、請求項１６乃至２０
のいずれかにおいて、請求項１０乃至１５の課金方法の
いずれかが同時に利用される課金方法であり、不動産販
売のページで同時に部材やインテリアなどのシミュレー
ション及び販売が可能なサービスに対する課金に適して
おり、課金方法を組み合わせにより工夫することで受益
者全員が低価格で高サービスを得ることが可能となる。

【００５２】請求項２２の発明は、請求項１のシステム
をエンドユーザに公開する場合において、システムの利
用時間、利用回数などによってエンドユーザに課金する
方法であり、商品や物件などの販売ツールや宣伝広告ツ
ールとして利用するものではなく、エンドユーザに、内
装変更のシミュレーションや部屋の模様替えシミュレー
ション、また購入予定の物件に類似した間取りを利用し
た引越しシミュレーションや間取り感覚把握ツールとし
て利用してもらうことを想定した場合の課金である。こ
の時、ツールの利用代金としてツール利用者に課金す
る。課金は、ツールの利用時間や回数に応じて徴収、ま
たは会員制とし会費を徴収する。これにより、高いソフ
トを購入せずに、低価格で最新のシステムをいつでも利
用することが可能となる。

【００５３】請求項２３の発明は、請求項１のシステム
をエンドユーザに公開する場合において、閲覧できる商
品数に応じてエンドユーザに課金することを特徴とする
課金方法であり、請求項２２において、システムの利用
時間、利用回数などによる課金もしくはシステム利用代
金は無料として、閲覧できる商品数に応じて課金を行う
方法である。システム提供者は、これによりシステム運
営コストをまかなうことが可能になる。

【００５４】請求項２４の発明は、請求項１のシステム
に請求項７の間取り登録ツールを追加して利用した場
合、または、登録したデータを保存した場合にエンドユ
ーザに課金する方法であり、請求項２２において、シス
テムとしてさらに間取り登録ソフトを追加して運用した
場合の課金方法である。この場合、請求項２２、請求項
２３の課金もしくはシステム利用代金は無料として、間
取りソフトの利用代金のみを課金する方法と、このソフ
トにより作成したデータを保存する場合にのみ課金する
方法、または両方で課金する方法がある。これは基本シ
ステムは無料とし、高度なサービスを望む場合のみ料金
を支払うというユーザに選択権を与えるサービス提供方
法である。

【００５５】請求項２５の発明は、システム利用に対し
一定の無料期間を設けることにより、利用代金支払いに
対する利用者の抵抗を軽減し、サービスの普及に効果を
もたらす方法である。なお、利用者の選択した商品や、
その商品を選択した人の年代や性別などの情報を整理
し、マーケティングデータとして販売する課金方法も考
えられる。この運営では、システム利用代などすべてを
無料にしたサービスも可能となる。

【００５６】以上の実施形態において、システムを構成
するためのプログラムやデータは、ＣＤ−ＲＯＭやＤＶ
Ｄ−ＲＯＭの形態で配布しても良いし、サーバーのハー
ドディスク等に格納し、電話回線や衛星回線、ＣＡＴＶ
ケーブルなどの各種通信回線を介して利用者のコンピュ
ータにダウンロードできる形態で実施しても良い。

【００５７】

【発明の効果】請求項１の住空間関連商品の販売支援シ
ステムによれば、不動産物件や家具などの住空間関連商
品を、インターネットだけで確認・調査できる。また、
ネットワークでの配信のため、常に最新の情報を見るこ
とができる。さらに、常に最新のソフトウェアで情報確
認を行うことができる。請求項２の不動産物件販売支援
システムによれば、現地に行くことなく、インターネッ
トだけで物件を確認・調査できる。また、ネットワーク
での配信のため、常に最新の物件情報を見ることができ
る。さらに、常に最新のソフトウェアで情報確認を行う
ことができる。

【００５８】請求項３の方法によれば、データ登録ツー
ルをインターネットで公開することにより、誰でも好き
なときに、特別な装置を購入することなく、また、特別
な知識を必要とすることなく、請求項２のシステムを利
用することができる。請求項４の方法によれば、販売交
渉中は売り主、買い主の協議のもとで他者が物件を選択
できない状態にすることができる。

【００５９】請求項５の方法によれば、販売交渉が開始
される前に、買い主も自らの情報をシステム運営主体に
開示しなければならない仕組みとなっているので、仮想
人物の取り引きなどのトラブルを防止することが可能と
なる。また、販売が完了した後、買い主の情報に購入物
件の情報を加えてデータベースに登録することにより、
データの再利用も可能となる。

【００６０】請求項６のシステムによれば、不動産物件
の情報に基づいて築年数からリフォームの時期を判断し
たり、あるいは、買い主の情報から家族構成に変化が起
きる時期を判断し、買い主にリフォームの提案をするこ
とができる。また、ホームページ上で公開することによ
り、たとえ買い主が興味を示さなくても、一般第三者が
興味を示すことがあり、提案が無駄にならない。

【００６１】請求項７のシステムによれば、不動産や家
具を販売したい者が広く本システムに参加することがで
き、購入者の選択肢も広がるという利点がある。請求項
８のシステムによれば、不動産購入時に必要となる家具
の購入を３次元仮想空間への配置により同時に検討する
ことができる。

【００６２】請求項９によれば、インターネットから本
システムのブラウザをダウンロードするのに要する時間
を節約することができ、ユーザの通信費を節約できる。
また、住宅情報誌の付録などとしてＣＤ−ＲＯＭに格納
して配布することによりシステム開発費用の回収を早め
ることができる。

【００６３】請求項１０〜１５の発明によれば、システ
ム事業者と住宅販売業者とエンドユーザが関係するサー
ビスについて適正な課金を行うことができる。請求項１
６〜２０の発明によれば、システム事業者とエンドユー
ザとインテリア業者が関係するサービスについて適正な
課金を行うことができる。

【００６４】請求項２１の発明によれば、システム事業
者と住宅販売業者とエンドユーザとインテリア業者が関
係するサービスについて適正な課金を行うことができ
る。請求項２２〜２４の発明によれば、システム事業者
とエンドユーザが関係するサービスについて適正な課金
を行うことができる。

【００６５】請求項２５の発明によれば、システム利用
に対し一定の無料期間を設けることにより、利用代金支
払いに対する利用者の抵抗を軽減し、サービスの普及に
効果をもたらす。請求項２６の発明によれば、請求項１
０〜２５の課金方法を実現するためのシステムを記録媒
体から読み取り可能とすることにより、例えばサーバー
から通信回線を介して利用者にダウンロードさせたり、
メディアとして広く配布することによりシステムの利用
を促進する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の不動産物件販売支援方法の１つの流れ
を示す説明図である。

【図２】本発明の不動産物件販売支援方法の他の流れを
示す説明図である。

【図３】本発明の不動産物件販売支援方法の別の流れを
示す説明図である。

【図４】本発明の不動産物件販売支援システムに用いる
物件登録ツールの画面表示例を示す説明図である。

【図５】本発明の不動産物件販売支援システムに用いる
物件閲覧ツールの画面表示例を示す説明図である。

【図６】本発明の不動産物件販売支援システムに用いる
家具展示ルームの画面表示例を示す説明図である。

【図７】本発明の不動産物件販売支援システムによるリ
フォーム提案例を示す説明図である。

【図８】本発明に用いる仮想空間表示システムの画面表
示の一例を示す説明図である。

【図９】本発明に用いる仮想空間表示システムの画面表
示の他の例を示す説明図である。

【図１０】本発明に用いる仮想空間表示システムの画面
表示の別の例を示す説明図である。

【図１１】本発明に用いる仮想空間表示システムの概略
構成図である。

【図１２】本発明に用いる仮想空間表示システムの動作
説明のためのフローチャートである。

【図１３】本発明の住空間関連商品販売支援システムの
概略構成図である。

【符号の説明】

１１操作手段１２演算処理手段１３画像メモリ１４表示部２１物件表示画面２２パーツ選択欄２４素材選択欄２６登録ボタン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】住空間の３次元形状データを格納する第
１のデータベースと、住空間の内装情報を３次元形状デ
ータとして格納する第２のデータベースとをインターネ
ットを介して閲覧可能に配置すると共に、第１及び第２のデータベースから読み出された３次元形
状データに基づいて住空間の内部を仮想空間として表示
する第１の表示部と、該仮想空間を表示する視点を住空
間関連商品の購入者が操作するための操作メニューを表
示する第２の表示部とを少なくとも備えるブラウザをイ
ンターネットを介して入手できるようにサーバに登録し
たことを特徴とする住空間関連商品販売支援システム。
【請求項２】不動産物件の３次元形状データを格納す
る第１のデータベースと、不動産物件の内装情報を３次
元形状データとして格納する第２のデータベースとをイ
ンターネットを介して閲覧可能に配置すると共に、第１及び第２のデータベースから読み出された３次元形
状データに基づいて不動産物件の内部を仮想空間として
表示する第１の表示部と、該仮想空間を表示する視点を
不動産物件の購入者が操作するための操作メニューを表
示する第２の表示部とを少なくとも備えるブラウザをイ
ンターネットを介して入手できるようにサーバに登録し
たことを特徴とする不動産物件販売支援システム。
【請求項３】不動産物件の間取り図と価格と売り主の
情報を少なくとも登録できるデータ登録ツールをインタ
ーネットで公開する段階と、売り主が前記データ登録ツ
ールによりシステム運営主体のデータベースに売り物件
のデータを登録する段階と、前記登録された売り物件の
データを閲覧できるデータ閲覧ツールをインターネット
で公開する段階と、買い主が前記データ閲覧ツールによ
り売り物件のデータを閲覧する段階とを有することを特
徴とする不動産物件販売支援方法。
【請求項４】売り主と買い主が交渉中は売り物件の閲
覧を禁止する段階をさらに有することを特徴とする請求
項３記載の不動産物件販売支援方法。
【請求項５】前記交渉が開始される前に、買い主が自
己の情報をシステム運営主体に送信する段階をさらに有
することを特徴とする請求項４記載の不動産販売支援方
法。
【請求項６】不動産物件とその買い主の情報を登録す
るデータベースと、該データベースの情報からリフォー
ムの時期を算出する手段と、算出されたリフォームの時
期になると該物件のリフォーム案を含むホームページを
開設する手段と、前記ホームページのアドレスを前記買
い主に送信する手段とを有することを特徴とする不動産
販売支援システム。
【請求項７】第１又は第２のデータベースに登録され
る３次元形状データを不動産物件又は家具等を販売した
い者が自由に登録できるデータ登録ツールをインターネ
ットを介して入手できるようにサーバに登録したことを
特徴とする請求項２記載の不動産物件販売支援システ
ム。
【請求項８】前記ブラウザから家具の仮想展示販売の
サイトを呼び出す機能を備えることを特徴とする請求項
２記載の不動産物件販売支援システム。
【請求項９】請求項１または２のブラウザ又は請求項
７のデータ登録ツールをコンピュータにより読み取り可
能な形態で記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項１０】請求項１のシステムを用いて、不動
産販売業者が住宅購入予定者に物件を紹介する場合に、
該システムを提供する業者またはデータ登録業者の少な
くとも一方が、不動産販売業者から物件の３次元形状デ
ータを登録する代金と家具セット登録代金とシステム利
用代金の少なくとも一つを徴収することを特徴とする課
金方法。
【請求項１１】請求項１０において、物件の３次元
形状データを登録する代金と家具セット登録代金につい
て、登録件数ごとに課金することを特徴とする課金方
法。
【請求項１２】請求項１０において、不動産販売業
者が独自で用意した既存データが利用された場合に、請
求項１０または請求項１１の形態で課金することを特徴
とする課金方法。
【請求項１３】請求項１０において、システム利用
代金をシステム利用期間またはシステムのアクセス回
数、資料請求数、本システムを掲載するホームページ全
体へのアクセスの増加率に応じて課金することを特徴と
する課金方法。
【請求項１４】請求項１０において、システム利用
代金を徴収せずに、このシステムを利用して契約が成立
した件数、またはモデルルームへの来場者数に応じて課
金することを特徴とする課金方法。
【請求項１５】請求項１０において、不動産業者か
らは費用を徴収せずに、システムを利用して物件を閲覧
した閲覧者から情報代として費用を徴収することを特徴
とする課金方法。
【請求項１６】請求項１のシステムを利用して適当
な間取りの物件を展示空間として、インテリア業者、部
材販売業者の販売する商品を掲載した場合に、インテリ
ア業者や部材販売業者から商品のＶＲ化代を徴収するこ
とを特徴とする課金方法。
【請求項１７】請求項１６において、インテリア業
者や部材販売業者から商品の掲載料を掲載数と掲載期間
に応じて課金することを特徴とする課金方法。
【請求項１８】請求項１６において、インテリア業
者や部材販売業者から商品の売上げ代、アクセス数、商
品情報への閲覧回数などに応じた料金を課金することを
特徴とする課金方法。
【請求項１９】請求項１６において、選択された商
品群についての見積もり書が作成できる機能を持つシス
テムにおいて、インテリア業者や部材販売業者から見積
もり書作成段階まで選択された商品の数に応じて課金す
ることを特徴とする課金方法。
【請求項２０】請求項１６乃至１９のいずれかにお
いて、実際の商品代に応じた掛け率で課金することを特
徴とする課金方法。
【請求項２１】請求項１６乃至２０のいずれかにお
いて、請求項１０乃至１５の課金方法のいずれかが同時
に利用されることを特徴とする課金方法。
【請求項２２】請求項１のシステムをエンドユーザ
に公開する場合において、システムの利用時間、利用回
数などによってエンドユーザに課金することを特徴とす
る課金方法。
【請求項２３】請求項１のシステムをエンドユーザ
に公開する場合において、閲覧できる商品数に応じてエ
ンドユーザに課金することを特徴とする課金方法。
【請求項２４】請求項１のシステムをエンドユーザ
に公開する場合において、請求項７の間取り登録ツール
を追加して利用した場合、または、登録したデータを保
存した場合にエンドユーザに課金することを特徴とする
課金方法。
【請求項２５】請求項１０乃至２４のいずれかにお
いて、システム利用に対し一定の無料期間を設け、試用
期間終了後は課金することを特徴とする課金方法。
【請求項２６】請求項１０乃至２５のいずれかの方
法を実現するシステムをコンピュータにより読み取り可
能に記録した記録媒体。