JP2001189550A - 回路基板 - Google Patents

回路基板

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JP2001189550A
JP2001189550A JP37258299A JP37258299A JP2001189550A JP 2001189550 A JP2001189550 A JP 2001189550A JP 37258299 A JP37258299 A JP 37258299A JP 37258299 A JP37258299 A JP 37258299A JP 2001189550 A JP2001189550 A JP 2001189550A
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JP
Japan
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hole conductor
circuit board
multilayer ceramic
conductor
chip
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JP37258299A
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English (en)
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Akihiro Sakanoue
聡浩 坂ノ上
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、回路基板側の所定配線(ビアホー
ル導体)とICチップとの接続信頼性を向上し、高密度
で実装可能な回路基板を提供する。 【解決手段】本発明は、内部に配線導体3が形成され、
表面に導出されたビアホール導体7を有する多層セラミ
ック基板1上に、該ビアホール導体7の表面導出部分に
接続するバンプ6を有する電子部品素子5を搭載して成
る回路基板において、前記ビアホール導体7の表面導出
部分は、多層セラミック基板1の基板の表面から20μ
m以下の凹み71を有している回路基板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンプを形成した
ICチップなどの電子部品素子を搭載した回路基板に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、回路部品の小型化に伴い、実装面
に多数の出力電極パッド(ピン)を有するICチップや
機能素子の実装を行い、また、回路基板の表面パターン
形状、寸法も、高密度の精度が要求されている。
【0003】ICチップや表面実装型能動素子は、多層
セラミック基板と接続する下面側に複数の出力電極を配
置し、ボール状のバンプを形成していた。また、回路基
板において、表面配線パターンである電極パッドの形
状、間隔が狭くしなる。例えば、パッド間隔は数100
μmから150μmと極小化の一途を辿っている。
【0004】しかし、表面配線パターンである電極パッ
ドでは、その製造工程上の精度などの制約があった。例
えば、製造工程上の精度とは、電極パッドを形成する導
電性ペーストの印刷の精度を意味し、パッド間隔を例え
ば150μmで形成することが非常に困難である。
【0005】また、構造上の制約とは、電極パッドの間
隔を狭くするために、多層セラミック基板の表面に導出
するビアホール導体の近傍に電極パッドを形成していた
が、このためにはビアホールランド電極が必要となる。
即ち、基板の表面にビアホール導体の径よりも大きなラ
ンド電極が必要となり、多層セラミック基板の表面の高
密度化が困難であった。
【0006】そこで、ビアホール導体を多層セラミック
基板の表面に、突起するように形成して、突起状のビア
ホール導体を直接ICチップの下面の出力電極に接続す
ることが提案されている。
【0007】また、多層セラミック基板の表面層に、導
電性材料を充填しない貫通孔を残存さて、この貫通孔に
金属ボールを配置していた。そして、このボールを介し
てICチップと接続する構造も提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、多層セラミッ
ク基板にバンプを形成しておき、ICチップを接続する
場合には、多層セラミック基板側のバンプとICチップ
の出力電極との位置決めが重要になる。即ち、ICチッ
プのマウンタ(搭載)機の精度が、そのままに接続精度
に影響してしまう。また、ICチップにバンプを形成し
ておき、多層セラミック基板の電極パッドに接続する場
合でも、ICチップのマウンタ(搭載)機の精度が、そ
のままに接続精度に影響してしまう。
【0009】また、回路基板上のバンプと、ICチップ
側のバンプ同士を接続する場合には、お互いに点接触と
なり、精密な実装精度が必要となる。
【0010】特に、バンプ同士のピッチが150μm以
下の場合、10〜20μm以内の実装精度が要求され
る。しかし、いずれの場合にも、10〜20μm以内の
精度で確実に接続させるには非常に困難であった。
【0011】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は実装精度がバンプ径の半分程度
で実装可能となり、回路基板側の所定配線とICチップ
との接続信頼性を向上し、高密度で実装可能な回路基板
を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に配線導
体が形成され、表面に導出されたビアホール導体を有す
る多層セラミック基板上に、前記ビアホール導体の表面
導出部分に接続するバンプを有する電子部品素子を搭載
して成る回路基板において、前記ビアホール導体の表面
導出部分は、多層セラミック基板の表面から20μm以
下(0を含まない)の凹みを有していることを特徴とす
る回路基板である。
【0013】また、前記ビアホール導体は、銀、銅、金
の少なくとも1種類の金属もしくはその合金からなる導
体材料、低融点ガラスフリット、有機ビヒクルとなり、
且つ固形成分比率が90wt%以下の導電性ペーストを
用いて形成される回路基板である。
【0014】
【作用】本発明では、多層セラミック回路基板の最上層
となる絶縁層に、内部導体を基板の表面に導出させるビ
アホール導体が形成されている。そして、ICチップの
搭載領域に位置するビアホール導体の導出部分に、バン
プが被着されたICチップを直接接合させている。即
ち、ICチップの出力電極に形成されたバンプは、多層
セラミック基板のビアホール導体の導出部分に接続され
ることから、ビアホール導体の導出部分の周囲のランド
電極が不要となる。これにより、ビアホール導体のピッ
チ間を極小化することができる。
【0015】また、ビアホール導体の導出部分が凹部で
いる。従って、ICチップのバンプの一部は、このビア
ホール導体の窪んだ凹部で受けることになる。これよ
り、バンプ径の半分程度の位置決め精度で、ICチップ
を搭載しても、バンプの曲面と、凹部の周囲の多層セラ
ミック基板のエッヂとによって、自動的に位置決め補正
(セルフアライメント)がされることになる。これによ
り、比較的精度の低いマウンタを用いても、高い接続信
頼性を得ることができる。
【0016】ビアホール導体は、貴金属導体材料、低融
点ガラスフリット、有機ビヒクルからなる導電性ペース
トによって形成されている。即ち、多層セラミック回路
基板の焼成(脱バイ処理)により、ビアホール導体の体
積が減少し、これにより、ビアホール導体の導出部分
を、多層セラミック基板の表面凹ませて形成することが
できる。
【0017】以上のように、多層セラミック回路基板の
ビアホール導体の周囲には、ランド電極が形成されてい
ないこと、表面導体に占める実装のための配線の占有面
積を極小にすることができるなど、高密度の実装が可能
な回路基板となる。しかも、このような回路基板を、導
電性ペーストの成分の制御により、簡単に形成すること
ができる。
【0018】このビアホール導体となる導電性ペースト
の固形分を全体の90wt%以下とすることで、焼成過
程での導体の収縮率を大きくし、焼成後のビアホール導
体が基板表面から20μm以下の凹部とすることが容易
に行える。
【0019】この凹部の窪み20μmは、ビアホール導
体の径にも関係するが、高密度実装に適用したビアホー
ル導体のピッチである250μm程度であれば、ICチ
ップ側に形成したバンプの下端部(突起)の一部を安定
的にを受けとめることができ、さらに、同時に、凹部内
でバンプとビアホール導体の導出部分をとの間で安定し
た導通が得られる。
【0020】尚、凹部の窪み量が20μmを越えると、
安定した導通を達成するためには、ビアホール導体の径
を例えば150μm程度にしなければならない。このよ
うな大きな径のビアホール導体を形成するには、隣接し
あうビアホール導体のピッチを300μm以上としなけ
ればならい。このようにビアホール導体のピッチが30
0μm以上であると、ICチップの高密度実装とはなら
ないものとなる。
【0021】また、このビアホール導体となる導電性ペ
ーストの固形分を全体の90wt%以上とすると、焼成
過程における基板とビアホール導体の収縮挙動の差によ
り、ビアホール導体の表面が基板の表面から突出してし
まう。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回路基板を図面に
基づいて詳説する。
【0023】図1は、本発明の回路基板の部分断面図で
ある。
【0024】回路基板10は、多層セラミック基板1、
表面配線層2、内部配線層3、ビアホール導体4、7を
有し、さらに、バンプ6が形成されたICチップ5とか
ら構成されている。
【0025】多層セラミック基板1は、例えば5つの絶
縁層1a〜1eが積層され、その層の層間に、内部配線
層3が配置されている。また、絶縁層1a〜1eを貫く
ようにビアホール導体4が配置されている。そして、こ
の多層セラミック基板1の表面には、ICチップ5が実
装されている。この多層セラミック基板1のICチップ
5が実装されている領域において、この領域から導出さ
れるビアホール導体7は、多層セラミック基板の内部配
線層2とICチップ5とを接続するため接続手段を構成
する。
【0026】絶縁層1a〜1eは、ガラスセラミック材
料からなり、具体的には、ガラスセラミック材料とは、
例えば、結晶化ガラスと無機物フィラーからなる。
【0027】無機物フィラーとしては、クリストバライ
ト、石英、コランダム(αアルミナ)、ムライト、ジル
コニア、コージェライト等が例示でき、1種または複数
種類を含むものであり、総称してセラミック材料とい
う。このセラミック材料の平均粒径は1.0〜6.0μ
mが好ましい。
【0028】結晶化ガラス材料は、複数の金属酸化物を
含むガラスフリットであり、800〜1000℃で焼成
した際に、コージェライト、ムライト、アノーサイト、
セルジアン、スピネル、ガーナイト、ウイレマイト、ド
ロマイト、ペタライト、オオスミライト及びその置換誘
導体の結晶を少なくとも1種析出するものがあげられ、
この結晶化ガラス材料の平均粒径は、1.0〜5.0μ
mが好ましい。
【0029】また、セラミック材料とガラス材料の構成
比率は、セラミック材料が10wt%〜60wt%、好
ましくは、30wt%〜50wt%、ガラス材料が90
wt%〜40wt%、好ましくは、70wt%〜50w
t%である。ここで、セラミック材料が10wt%未
満、且つガラス材料が90wt%を越えると絶縁層にガ
ラス質が過剰となり、絶縁層の強度が低下する傾向を示
す。また、セラミック材料が60wt%を超え、且つガ
ラス材料が40wt%未満となると、焼成後の基体緻密
性が損なわれる。
【0030】具体的にはこれらの粉末と有機バインダ
ー、可塑剤と溶剤を混練しスラリー化したものを、ドク
ターブレード法や引き上げ法でグリーンシートに形成
し、このグリーンシート上に、ビアホール導体4、7を
含む内部導体3となる導体膜を形成する。または、この
スラリーを用いて、印刷・塗布、乾燥を順次繰り返して
積層体を作成する。
【0031】絶縁層1a〜1eは、1層あたり50〜3
00μm程度の厚みを有し、その厚み方向にビアホール
導体4、(絶縁層1aの一部には、ビアホール導体7)
が形成されている。また、絶縁層1a〜1eの層間に
は、所定回路網を構成する内部配線層3が形成されてい
る。
【0032】内部配線層3、ビアホール導体4、7は、
Ag、Ag−Pd、Cuなどを主成分とする導体材料に
より構成されている。内部配線層3、ビアホール導体
4、7は、Ag、Ag−Pd、Cuなどを主成分とする
導体材料の粉末と、低融点ホウ珪酸ガラスから成るガラ
スフリットと、有機バインダー、有機溶剤からなる有機
ビヒクルとを均質混合した導電性ペーストを用いて形成
される。
【0033】この積層体基板1の表面に、Ag、Cuな
どを主成分(Ag単体またはAg−Pd、Ag−Ptな
どのAg合金、Cu単体またはCu合金)とする導体材
料から成る表面配線層2が配置されている。この表面配
線層2は、ビアホール導体4を介して内部配線層3と電
気的に接続し所定回路網を構成するとともに、厚膜抵抗
体膜が接合される電極部、外部回路や実装部品と接続す
る接続端子などとなる。
【0034】上述の回路基板10の製造方法を説明す
る。
【0035】まず、絶縁層1a〜1eとなるグリーンシ
ートを作成する。例えば、グリーンシートは、例えば、
セラミック粉末の無機物フィラーと、結晶化ガラス材料
と、例えばアルキルメタクリレート等の有機バインダー
と、例えばDBP等の可塑剤と、例えばトルエン等の有
機溶剤とを混合し、ボールミルで48時間混練してスラ
リーを作成する。
【0036】このスラリーをドクターブレード法や引き
上げ法を用いて、例えば100μmなどにテープ成型
し、所定寸法に切断してグリーンシートを作成する。
【0037】次に、所定グリーンシート、例えば絶縁層
1b〜1eとなるグリーンシートには、ビアホール導体
4となる貫通孔を形成し、この貫通孔にビアホール導体
4となる導体を導電性ペーストの充填により形成する。
また、このグリーンシート上に内部配線層3となる導体
膜を導電性ペーストの印刷により形成する。
【0038】また、絶縁層1aとなるグリーンシートに
は、ビアホール導体4、7となる貫通孔を形成し、この
貫通孔にビアホール導体4、7となる導体を導電性ペー
ストの充填により形成する。また、このグリーンシート
上に必要に応じて、表面配線層2となる導体膜を導電性
ペーストの印刷により形成する。
【0039】内部配線層3及びビアホール導体4、7を
形成する導電性ペーストは、例えば、所定量のAg粉末
等の金属粉末と、必要に応じて例えば所定量のホウケイ
酸系低融点ガラスと、例えばエチルセルロース等の有機
バインダーと、例えば2.2.4−トリメチル−1.3
−ペンタジオールモノイソブチレート等の有機溶剤を混
合し、3本ロールミルで混練して作成する。ここで、少
なくともビアホール導体7となる導電性ペーストは、導
電性ペーストの有機ビヒクルを増量して配合する。尚、
この導電性ペーストは、固形成分(金属粉末、ガラスフ
リット)が全導電性ペーストの成分に対して、90wt
%以下、好ましくは85wt%以下となるように配合す
る。
【0040】固形成分の比率が、90wt%を越える
と、焼結における収縮量が、多層セラミック基板1の材
料であるガラス、セラミック材料の収縮量に比べ少なく
なり、ビアホール導体7が基板の表面から10μm程度
突起してしまう。このように、ビアホール導体の導出部
分が突起してしまうと、ICチップ5側のバンプとが当
接しあうことになり、ICチップ5を搭載した直後、ず
れ易くなり、実装信頼性が低下する。
【0041】固形成分比、全導電性ペーストの90wt
%以下、好ましくは85wt%以下の場合、多層セラミ
ック基板1の表面から10〜20μm窪んだ凹部71を
有するビアホール導体7を、後述の焼成処理後、簡単に
形成できる。
【0042】このよう内部配線層3、ビアホール導体
4、7となる導体、導体膜が形成されたグリーンシート
を、多層セラミック基板1の積層順序に応じて積層し
て、未焼成状態の積層体を形成する。
【0043】その後、未焼成状態の積層体を一体的に8
00〜1050℃の比較的低温で焼成する。この焼成に
おける脱バインダ過程は概ね600℃以下の温度領域で
あり、絶縁層1a〜1e及びビアホール導体4、7とな
る導体や内部配線層3となる導体膜に含まれている有機
ビヒクルを焼失する過程である。尚、焼成条件は、例え
ば、ピーク温度800〜1050℃、例えば950℃3
0分の大気雰囲気、または、中性雰囲気である。
【0044】そして、焼成された多層セラミック基板1
の表面に、Ag、Cuなどを主成分(Ag単体またはA
g−Pd、Ag−PtなどのAg合金、Cu単体または
Cu合金)とする導体材料から成る表面配線層2が形成
される。この表面配線層2は焼成状態の多層セラミック
基板1上に、表面配線層2となる導電性ペーストを印刷
し、焼き付けすることにより形成される。この表面配線
層2は、ビアホール導体4を介して内部配線層3と電気
的に接続し所定回路網を構成するとともに、外部回路や
実装部品と接続する接続端子などとなる。また、ICチ
ップ5の実装領域に存在するビアホール導体7の基板表
面側は、ICチップ5のバンプ6と接続するためのもの
であり、その表面は、多層セラミック基板1の表面から
窪んでいる。そして、表層配線2などとの接続は避けら
れている。尚、表面配線層2は、上述の金属材料に、必
要に応じてガラス成分などが含有されている。ここで、
表面導体層2を形成する導電性ペーストは、例えば、金
属成分中99wt%以上のAg粉末と、1wt%以下の
Pt粉末と、必要に応じて例えば所定量のホウケイ酸系
低融点ガラスや酸化物と、例えばエチルセルロース等の
有機バインダーと、例えば2.2.4−トリメチル−
1.3−ペンタジオールモノイソブチレート等の有機溶
剤を混合し、3本ロールミルで混練して作成する。
【0045】尚、各導電性ペーストにおいで、金属成分
はAg−Ptだけではなく、Ag−Pd等のAg合金や
Au、Cuやその合金を用いても構わない。
【0046】その後、焼成された積層体に、必要に応じ
て、表面配線層2に接続するように厚膜抵抗体膜などを
形成し、また、表面配線層2に表面実装される電子部品
をはんだ付けで実装する。
【0047】また、バンプ6を形成したICチップ5
を、多層セラミック基板1の表面側が窪んだビアホール
導体7に接続するように実装する。
【0048】尚、上述の製造方法では、表面配線層2
は、所定焼成処理した多層セラミック基板1に焼き付け
処理して形成したが、グリーンシートの表面に表面配線
層2となる導体膜を導電性ペーストのスクリーン印刷で
形成しておき、または、未焼成時状態のグリーンシート
積層体の表面に導電性ペーストのスクリーン印刷で形成
しておき、焼成処理で、基板材料、内部配線層3、ビア
ホール導体4、5及び表面配線素子2を同時焼成しても
よい。
【0049】また、ビアホール導体7の形成に関して、
絶縁層1aとなるグリーンシートの貫通孔に導電性ペー
ストを充填印刷する場合、このグリーンシートの裏面側
表面から充填印刷すれば、基板1の表面には、ビアホー
ル導体7の周囲にランド電極が形成されることがないた
め、ビアホール導体7間のピッチを極小化することがで
き、高密度実装化に非常に有利である。
【0050】尚、上述の製造方法では、グリーンシート
を利用した多層方法であるが、絶縁層となるスラリーや
内部配線層3を順次印刷した印刷多層を行ってもよい。
この時、スラリーに光硬化可能なモノマーを添加してお
き、グリーンシート、または、塗布印刷した塗布膜を選
択的な露光・現像処理しても構わない。
【0051】また、未焼成状態の積層体を複数の基板が
抽出できるような形状としておき、焼成前に必要に応じ
て分割溝を形成し、焼成後個々の多層セラミック基板に
分割しても構わない。
【0052】本発明の多層セラミック回路基板では、ビ
アホール導体7の多層セラミック基板1の表面側にバン
プ6が被着されたICチップ5が実装されている。具体
的には、ビアホール導体7の表面、即ち、回路基板10
の表面から20μm以下程度に窪んだ凹部71に、その
バンプ6の下先端部の一部が嵌合されるように配置され
る。
【0053】即ち、ICチップ5の実装位置が、バンプ
6の直径の半分程度の位置ずれが発生したとしても、バ
ンプ6の下側の曲面が、凹部71の周囲の多層セラミッ
ク基板1に当接し、その凹部71内にバンプ6が嵌合さ
れるように、自己位置補正が達成できる。
【0054】例えは、ビアホール導体7のピッチ間の距
離を、高密度化を対応させて,250μmとした場合、
ビアホール導体7の導出部分の凹部71の開口径(ビア
ホール導体7の開口径)が110μmが適切である。こ
れは、ビアホール導体7の体積(熱膨張による応力に関
係)と隣接するビアホール導体7との間の強度(ピッチ
間の距離に関係)との関係によるものである。この時の
凹部71の窪みに嵌合されるバンプ6の先端部の寸法が
20μm程度となる。即ち、窪み量dが少なくとも20
μm以下の凹部71であれば、安定した導通が可能とな
る。
【0055】また、ビアホール導体7には、導出部分の
周囲にランド電極を有さない。これにより、その間隔が
極小化できる。
【0056】例えば、隣接するビアホール導体7のピッ
チを100μm程度にまで小さくできる。即ち、ICチ
ップ5の出力電極51のピッチも、これと同様の寸法に
まで小さくできる。例えば、この時のビアホール導体7
の導出部分の凹部71の開口径(ビアホール導体7の開
口径)が45μm、凹部71の窪みに嵌合されるバンプ
6の先端部の寸法が8μm程度となる。即ち、窪み量d
が少なくとも8μm以下、例えば5μmの凹部71であ
れば、安定した導通が可能となる。
【0057】以上のように、隣接するビアホール導体7
のピッチをPとすると、適切なビアホール導体7の直径
は(4×P)/9が適当であり、さらに、安定導通に必
要な凹部71の窪み量dは、(P×51/2 )/9より浅
いことが重要となる。
【0058】これより、ビアホール導体7とICチップ
5のバンプ6との安定的な導通、自己位置補正及び小型
でICチップ5の高密度実装が可能な回路基板となる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、バンプを形成したIC
チップを、表面が回路基板よりも凹んだビアホール導体
に直接接続でき、しかも、自己位置補正により信頼性良
く実装できる電子回路部品となる。しかも、このビアホ
ール導体の周囲には、実質的ランド電極を有さないた
め、表面配線の規制を受けることがなく、また、自己位
置補正が達成できるため、実装精度の高いマウンタを用
いる必要がない回路基板となる。
【0060】しかも、ICチップと接続するビアホール
導体となる導電性ペーストの成分の制御により、簡単
に、その表面の窪みを有するビアホール導体を簡単に形
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回路基板の断面図である。
【図2】本発明に係る回路基板の拡大部分の断面図であ
る。
【符号の説明】
10・・・・回路基板 1・・・・多層セラミック基板 1a〜1e・・・絶縁層 2・・・・・・表面配線層 3・・・・・内部配線層 4・・・・・ビアホール導体 7・・・・・ビアホール導体 5・・・・・ICチップ 6・・・・・バンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E317 AA04 AA24 BB04 BB12 BB14 BB18 BB25 CC25 CD21 CD27 CD34 GG07 GG14 5E319 AA03 AB05 AC01 AC11 BB01 BB04 BB05 CC33 CD29 GG01 5E346 AA12 AA15 AA38 AA43 BB16 CC18 CC32 CC38 CC39 DD02 DD13 DD34 EE24 FF18 FF45 GG06 HH25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に配線導体が形成され、表面に導出
    されたビアホール導体を有する多層セラミック基板上
    に、前記ビアホール導体の表面導出部分に接続するバン
    プを有する電子部品素子を搭載して成る回路基板におい
    て、 前記ビアホール導体の表面導出部分は、多層セラミック
    基板の表面から20μm以下(0は含まない)の凹みを
    有していることを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】 前記ビアホール導体は、銀、銅、金の少
    なくとも1種類の金属もしくはその合金からなる導体材
    料、低融点ガラスフリット、有機ビヒクルとなり、且つ
    固形成分比率が90wt%以下の導電性ペーストを用い
    て形成されることを特徴とする請求項1に記載の回路基
    板。
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