JP2001188429A - 誘導加熱を用いた定着装置 - Google Patents
誘導加熱を用いた定着装置Info
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Abstract
熱する誘導加熱装置とに着目し、これを耐熱性、放熱
性、絶縁性に優れ、加熱ローラの加熱が均一に適正に行
われるようにする。 【解決手段】 誘導加熱装置において、芯材に巻回した
誘導加熱コイルをマイカを配合したワニスで固めさらに
その外側を、耐熱束線バンドで固定し、又は、耐熱素材
の成形体で成形固定し、又は、耐熱・絶縁・熱伝導性シ
ートで被い、あるいは、前記芯材とコイルとの間さらに
はコイル層間に、前記と同様のシートを介在させ、さら
には芯材に軸方向又はこれと垂直に穴を設け、さらには
前記コイルを2重以上絶縁したものとする。
Description
装置、静電複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に
おいて、用紙等の被定着材にトナー像等の画像を定着す
るのに用いられる誘導加熱を用いた定着装置に関する。
般に次のようにしていた。即ち、加熱源としてハロゲン
ランプ等を用い、これを金属製の加熱ローラの内側に設
置し、この加熱ローラを加熱する。この加熱ローラに対
向、圧接状態に、少なくとも表面を弾性材とした加圧ロ
ーラを設置する。これらの2つのローラによって形成さ
れる互いに接触するニップ部の間を被定着物としての用
紙を通過させる。この通過時に、用紙上のトナー像を溶
融、定着させる。また、これと異なる従来の方法として
は、フラッシュランプを用い、用紙をこれに対して非接
触で加熱して定着させるものもある。さらに、これらの
効率改善策を施したものとして、特開平8−76620
号公報に示されるような磁場発生手段とベルトとを組み
合わせた定着装置や、特開昭59−33476号公報に
示される加熱部材としてセラミックスを用いた定着装置
等が知られている。
た従来のものには各種の難点がある。即ち、誘導コイル
による誘導加熱を応用した定着装置においては、加熱ロ
ーラを均一に加熱するのが実際上非常に困難である。均
一な加熱の実現のために発熱効率を最適化するには、誘
導コイル自体の構成について工夫して最適なものにする
必要があるが、これも実際上に著しく困難である。
し、加熱ローラを軸方向(幅方向)にも温度むらがない
ようにする必要がある。従来のハロゲンランプヒータを
用いた装置にあっては、配光特性を変更することによっ
て対応していた。誘導加熱定着装置においても、これと
同様の効果を期待するための何んらかの対策が必要とな
る。
等のコイルと比較すると、使用環境は互いに大きく異な
る。このため、モータ等のコイルと異なり、誘導加熱の
コイルの形状は、特に耐熱を考慮して選定する必要があ
る。
もので、その目的は、電子写真装置等における定着装置
のうち、大きな電力が供給されて高温化するのが避けら
れない誘導加熱装置(コイル)とそれによって加熱され
る加熱ローラとに着目し、これを、耐熱性、放熱性、絶
縁性に優れ、加熱ローラの加熱が均一に且つ被定着物と
の位置関係で適正に行われる軽量、安価なものとして提
供することにある。
点に基づきなされたもので、導体で構成された金属層を
持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに交
流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定着
部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置におい
て、前記電磁誘導コイル同士及び前記芯材と前記コイル
とは、それぞれ、マイカが配合された接着性の材料によ
って固定されていることを特徴とする誘導加熱を用いた
定着装置を提供するものである。
を持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに
交流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定
着部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置にお
いて、前記電磁誘導コイルは、表面に樹脂及び塗料のい
ずれかで塗装した非磁性材製の芯材に巻回されているこ
とを特徴とする誘導加熱を用いた定着装置を提供しよう
とするものである。
を持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに
交流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定
着部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置にお
いて、前記コイルは第1の軸のまわりに巻回されてお
り、その巻回状態における前記コイルを、前記第1の軸
とほぼ垂直な第2の軸のまわりに前記コイルの外側を巻
回する耐熱束線バンドにより固定したことを特徴とする
誘導加熱を用いた定着装置を提供しようとするものであ
る。
を持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに
交流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定
着部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置にお
いて、前記コイルは第1の軸のまわりに巻回されてお
り、その巻回状態における前記コイルを、少なくとも前
記第1の軸と垂直な軸のまわりに前記コイルの外側を巻
回する部材を有する、耐熱素材の成形により作った成形
体で固定していることを特徴とする誘導加熱を用いた定
着装置を提供しようとするものである。
を持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに
交流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定
着部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置にお
いて、前記コイルの放熱と絶縁を兼ねた耐熱、絶縁、熱
伝導性のシートを、前記コイルの表面に設けたことを特
徴とする誘導加熱を用いた定着装置を提供しようとする
ものである。
を持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに
交流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定
着部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置にお
いて、前記コイルは非磁性材製の芯材のまわりに巻回さ
れており、この芯材の表面と前記コイルとの間に前記コ
イルの放熱と絶縁を兼ねた耐熱、絶縁、熱伝導性を有す
るシートを設けたことを特徴とする誘導加熱を用いた定
着装置を提供しようとするものである。
を持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに
交流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定
着部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置にお
いて、前記コイルの幅方向の中心位置と、被加熱物とし
ての前記エンドレス部材の幅方向の中心位置とを、前記
エンドレス部材の熱負荷に応じてずらしていることを特
徴とする誘導加熱を用いた定着装置を提供しようとする
ものである。
を持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに
交流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定
着部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置にお
いて、前記コイルは非磁性材製の芯材に巻回されてお
り、この芯材は軸にほぼ垂直な方向の穴を有することを
特徴とする誘導加熱を用いた定着装置を提供しようとす
るものである。
を持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに
交流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定
着部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置にお
いて、前記コイルは非磁性材製の芯材に巻回されてお
り、この芯材は軸方向に走る第1の穴を有することを特
徴とする誘導加熱を用いた定着装置を提供しようとする
ものである。
を持つエンドレス部材に近接配置した電磁誘導コイルに
交流電流を流し、このエンドレス部材を発熱させて被定
着部材を加熱する構成の誘導加熱を用いた定着装置にお
いて、前記コイルは、導線の外側に第1の絶縁被覆を施
した単位線の複数を有し、さらにこれらの複数の単位線
の外側を第2の絶縁被覆で覆うことにより、前記コイル
と前記エンドレス部材を2重に絶縁している誘導加熱を
用いた定着装置を提供しようとするものである。
の実施の形態について説明する。
(用紙)へ画像としてのトナー像を定着する定着装置1
の全体構成を示した簡略断面図である。図2には、要部
(加熱ローラ2と加圧ローラ3)の斜視図を用紙Pと共
に示している。さらに、図7に、これら2つのローラの
位置関係が示される。
紙Pを、互いに圧接する上側の高温の加熱ローラ(定着
ローラ)2と下側の加圧ローラ(プレスローラ)3との
間(ニップ部)を右側から左側方向に通すことにより、
被定着剤としての用紙P上のトナーの溶融、定着を行う
ようにしたものである。
して加熱ローラ2はベアリングB(図7)によって回転
可能に支持されており、且つ、駆動モータ(図示せず)
によって時計回り方向に駆動されるようになっている。
加熱ローラ2は、エンドレス部材であり例えば、φ40
mmの円筒に構成される。この加圧ローラ2はエンドレ
ス部材として構成されていればよく、例えば2つのプー
リ間に耐熱性のベルトを巻き掛け、内部に後述の誘導加
熱装置6を配置するようにすることもできる。この加熱
ローラ2に対して、前記加圧ローラ3が、圧接状態にボ
ディ4に対して回転可能に取り付けられている。例え
ば、図7からわかるように、回転可能に支持した加熱ロ
ーラ2をばねSにより付勢して加熱ローラ2に圧接させ
ることができる。つまり、加圧ローラ3は加熱ローラ2
に対して圧接され、一定幅のニップ部8を持つように維
持されている。この加圧ローラ3はそれ自体は駆動機構
を持たず、前記加熱ローラ2によって反時計回り方向に
従動させられる。
は2重構造となっており、内側は、鉄製の本体2aであ
り、肉厚は例えば1mmとされる。この鉄に代えて、ス
テンレスや、アルミニウムや、ステンレスとアルミニウ
ムの複合材等を用いることもできる。この本体2aの外
側は、テフロン(登録商標)等によって構成した離型層
2bによって被覆されてる。また、この加熱ローラ2に
圧接される加圧ローラ3は、芯金3aと、これを被覆す
る外側のシリコンゴム、フッ素ゴム等の弾性材製の被覆
層3bと、の2重構造となっている。
4に対して固定状態に誘導加熱装置(磁場発生手段)6
が設けられている。この誘導加熱装置6によって加熱ロ
ーラ2の鉄製の本体2aが加熱されるのである。この加
熱された加熱ローラ2によって、前記用紙P上の現像剤
(トナー)Tが溶融、圧着される。
置が取り付けられている。即ち、加熱ローラ2と加圧ロ
ーラ3との接触位置(ニップ部)8よりも回転方向のや
や下流位置に、用紙Pを加熱ローラ2から剥離するため
の剥離爪5が設けられている。この爪5よりもさらに回
転方向下流側には、加熱ローラ2の温度を検出するサー
ミスタ10が設けられている。さらに下流側には、加熱
ローラ2上にオフセットされたトナーや紙屑等のごみを
除去するためのクリーニング部材11が設けられてい
る。さらに下流側、というよりも定着が行われるニップ
部8の上流位置には、トナーのオフセットを防止するた
めの離型剤を塗布する離型剤塗布装置12が設けられて
いる。
説明する。この装置6は、高耐熱性の工業用プラスチッ
クなどの耐熱性の樹脂製の芯材(コイル支持体)20
に、励磁コイル21を巻き付けたものである。この励磁
コイル21としては、リッツ線を用いて、交流電流を有
効に流し得るようにしている。例えば、このコイル21
としては、耐熱性のポリアミドイミド又はポリイミドで
被覆された直径0.5mmの線材(単位線)を19本束
ねたものを用いることができる。前述のように、このコ
イル21は非磁性の芯材20で支持されていることか
ら、磁気的に見ると、フェライトや鉄芯等の磁性芯材の
ないいわゆる空芯コイルである。このように、複雑な形
状の鉄芯材を不要としたので、コストの低減さらには磁
気回路全体も安価にできる。なお、図中、22a,22
bは、コイル温度センサである。
等の励磁回路(図示せず)からの高周波電流が供給さ
れ、加熱ローラ2に磁界の変化に伴う渦電流を発生させ
る。この渦電流により、加熱ローラ2にはそれ自体の電
気抵抗によってジュール熱が発生し、加熱される。例え
ば、励磁コイル21には、周波数25kHz、900W
の高周波電流を流すことができる。
装置6について詳しく説明する。この誘電加熱装置6と
しては各種の態様をとることができ、以下にその各例に
ついて順次説明する。
る。この図3の誘導加熱装置6においては、耐熱性と絶
縁性の向上のために、コイル相互且つコイルと芯材との
固定のために、固定用ワニスにマイカを配合して用いて
いる。即ち、この誘導加熱装置6においては、励磁コイ
ル21同士の固定のために、及び励磁コイル21とそれ
の巻芯としての非磁性の芯材20との接着固定のため
に、用いられるワニス(固定用材料)中に、耐熱性の向
上のために、マイカパウダを配合している。上記固定用
材料としては、200℃以上の耐熱性があるものが望ま
しく、ポリイミド系樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン系
の樹脂などを用いることができ、特に、1液性の樹脂と
することができる。これらの固定用材料中に、上記マイ
カを重量で50%以下の配合率で混合すればよい。
できる。即ち、この保持体(芯材)20としては、素材
としての樹脂製の支持体本体(芯材本体)の外表面を塗
装材料で塗装している。この塗装材としては、上記のコ
イル線同士の固定用材料とほぼ同様の固定用材料を用い
ることができる。このように、芯材(保持体)20に耐
熱樹脂を塗付することで、芯材自体の耐熱性を向上させ
ることができる。これにより、高温雰囲気中における放
置によっても、そりやひび割れ等を回避することが可能
となる。
ド31,31,…で行うことができる。即ち、芯材20
に巻回された励磁コイル21をより強固な固定状態にす
るために、必要に応じ、図3に示す如くに、耐熱状態の
束線バンド31,31,…で巻回状態に固定することも
できる。この耐熱材としては、芯材20と同様の材料で
ある、PPS、ポリエーテルイミド、PFA、不飽和ポ
リエステル、高耐熱フェノールあるいはポリイミド、な
どを用いることができる。このように、耐熱束線バンド
31を用いることにより、長期間の運転によるヒートサ
イクルによりコイルの形状に乱れがあっても、コイル2
1と加熱ローラ2の内側との距離の劣化を防ぐことがで
きる。
にコイル21の巻回成形後に、コイル21の外側を耐熱
素材で成形構成した成形体32で被うことができる。即
ち、励磁コイル21の外側を、芯材20と同様の材料で
ほぼ格子状とした成形体32で束線することもできる。
実際に製造するに当っては、コイルの芯材20に励磁コ
イル21を巻回した後に、全体を芯材20と同様の材料
により成形することもできる。これにより、図4からわ
かるように、芯材20の外部への露呈部20aと束線体
32とが一体化される。このような構成を採用すること
により、前記束線バンド31を用いたときと同様の効
果、つまり、コイル21と加熱ローラ2の内側の距離を
一定とすることができる。
る。即ち、図5は、励磁コイル21の外側を、コイルの
放熱と、絶縁を兼ねた耐熱、絶縁、熱伝導性を有するシ
ート35で被っている。このシート35の軸方向への突
出部35aは軸方向に延成されたもので、冷却効果の向
上を図るものである。即ち、これにより、コイル21の
発熱を緩和でき且つ加熱ローラ2の内側とコイル21と
の絶縁性を向上することができる。なお、励磁コイル2
1が多層に巻回されている場合には、必要に応じ、層間
に上記と同様のシートを挟み込むように介在させてもよ
い。
る。図6は、コイルの芯材20とそれに巻回される励磁
コイル21との間に、図5のシート35と同様のシー
ト、つまり、耐熱、絶縁、熱伝導性の良好なシート3
7,37を介在させたものである。つまり、このシート
37は、コイル21の放熱と絶縁を兼ねるもので、耐
熱、絶縁、熱伝導性を有するものである。これにより、
コイル21と芯材20の放熱を安価なものとして実現で
きる。
て、送られてくる用紙のトナーの定着をより適正に行わ
せるために、加熱ローラ2と加圧ローラ3との位置を軸
方向に互いに少しずらした例を示すものである。即ち、
図中、C1は加熱ローラの長手方向の中心を示し、C2
は加圧ローラ3の長手方向の中心を示す。加熱ローラ2
は、図中左に嵌装されたギアGによって回転駆動力を受
けるものである。このギアGの分だけ、熱負荷が大きく
なっている。さらに、誘導加熱装置6は、加熱ローラ2
中において右に偏って内挿されている。このため、加熱
ローラ2の発熱部分の中心は、幾何学的な中心C1より
も図中やや右にずれている。つまり、C2の位置が、加
熱ローラ2の発熱の中心となる。よって、加圧ローラ3
は、それの中心C3が、C2と重なるように、右側にd
だけずらして配置されている。このようにすることによ
り、用紙Pをその中心が加圧ローラ3の幅方向中心C3
に沿って送れば、この用紙P上のトナーの定着は、左右
対称に位置的に適正に行われることとなる。つまり、加
熱ローラ2がギア等の被駆動手段等を有することによ
る、熱容量が軸方向に不均一であっても、加熱ローラ2
の発熱分布を用紙Pとの関係で適正化できる。
のである。コイルの芯材20に、軸線とほぼ垂直な横方
向に複数の貫通孔20a,20a,…を穿けたものであ
る。このように貫通孔20aを設けることにより、加熱
ローラ2からの輻射熱、コイル21自体からのジュール
熱の蓄熱を防ぎ、発熱を促進でき、さらに当然に保持体
20自体の軽量化さらには材料費の低減化も図り得る。
20に対して軸方向に孔20bを穿けた例を示す。この
孔20bには、上記孔20aと同様の作用効果が得られ
る。この穴20bは貫通していないものとすることもで
きる。穴20bは、長手方向に熱を逃すよう機能する。
a,20bを同時に穿けてもよく、これを図10に示
す。この場合には、2種類の穴20a,20bは、軸芯
部分において互いに連通する。
bに対しては、さらに送風手段を設けて、より効率的な
送風冷却をすることもできる。
ル21と加熱ローラ2との間を2重又はそれ以上の絶縁
をすることについての例を示す。より詳しくは、図11
(b)からわかるように、励磁コイル21は、前述のよ
うに、リッツ線を用いている。つまり、細い導線21a
の外側にポリイミドやエナメル等の被覆21bで絶縁し
た単位線の複数をよりあわせて1本の太い線の代わりに
用いている。このよりあわせた複数の線の外側に、それ
らをさらに被覆する太い絶縁チューブ21cを設けてい
る。これにより、各細い導線21aと加熱ローラ2の本
体2aとは、2重に絶縁されていることになる。このよ
うな2重あるいはそれ以上の絶縁により、コイル21と
加熱ローラ2の本体2aとが接近している状態において
も、絶縁破壊によるリークをより確実に防ぐことができ
る。
ば、以上にも述べたが、さらにまとめて繰り返えせば、
以下のような作用効果が得られる。
定用ワニスにマイカを配合して用いる事により、耐熱性
と絶縁性能を向上させる事が可能となる。
とで、芯材自体の耐熱性を向上させる事が可能になり、
高温に放置する事により、そり、ひび割れ等を回避する
事が可能となる。
により、コイルの長期間運転によるヒートサイクルでの
形状の乱れがあっても被加熱物との距離の変化を防ぐ事
が可能となる。
形し、コイルの長期間運転によるコートサイクルでの形
状の乱れがあっても被加熱物との距離の変化を防ぐ事が
可能となる。
縁、熱伝導性シートをコイル表面と被加熱物外側との間
に設ける事により、コイルの発熱を緩和するとともに金
属製の被加熱物であってもコイルとの絶縁性能を確保す
る事が可能となる。
縁を兼ねた耐熱、絶縁、熱伝導性シートを設ける事によ
り、コイル及び巻き芯材の放熱が可能となり、安価な材
料でシステムを構成する事が可能となる。
垂直方向でそれぞれ中心を揃えずに用いる事により、被
加熱物が駆動手段等を持つ事による、熱容量の被定着物
搬送方向と垂直方向において不均一であっても発熱分布
を最適化する事が可能となる。
化でき、また使用する材料を軽減できる。
ら発生するジュール熱がこもる事を回避する事が可能と
なり、安価な材料で構成する事が可能となる。
化でき、また使用する材料を軽減できる。さらに被加熱
物からの輻射熱、電線自身から発生するジュール熱がこ
もる事を回避する事が可能となり、安価な材料で構成す
る事が可能となる。さらに長手方向に熱を逃がす事が可
能となる。
距離が近接していても絶縁破壊によるリークを防ぐ事が
可能となる。
置、即ち、少なくとも誘導加熱装置とそれにより加熱さ
れる加熱ローラとを有する定着装置を、耐熱性、放熱
性、絶縁性に優れ、加熱ローラが均一に加熱され、加熱
ローラの熱負荷分布が幾何学的にバランスしてない場合
にあっても送られてくる被定着物(用紙)の定着が適正
に行われる、軽量、安価なものとして提供することにあ
る。
側面概略図。
加圧ローラを簡略的に示す斜視図。
関係を示す説明図。
図。
及びリッツ線の断面図。
Claims (10)
- 【請求項1】導体で構成された金属層を持つエンドレス
部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流し、
このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する
構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記電磁誘導コイル同士及び前記芯材と前記コイルと
は、それぞれ、マイカが配合された接着性の材料によっ
て固定されていることを特徴とする誘導加熱を用いた定
着装置。 - 【請求項2】導体で構成された金属層を持つエンドレス
部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流し、
このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する
構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記電磁誘導コイルは、表面に樹脂及び塗料のいずれか
で塗装した非磁性材製の芯材に巻回されていることを特
徴とする誘導加熱を用いた定着装置。 - 【請求項3】導体で構成された金属層を持つエンドレス
部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流し、
このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する
構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記コイルは第1の軸のまわりに巻回されており、その
巻回状態における前記コイルを、前記第1の軸とほぼ垂
直な第2の軸のまわりに前記コイルの外側を巻回する耐
熱束線バンドにより固定したことを特徴とする誘導加熱
を用いた定着装置。 - 【請求項4】導体で構成された金属層を持つエンドレス
部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流し、
このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する
構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記コイルは第1の軸のまわりに巻回されており、その
巻回状態における前記コイルを、少なくとも前記第1の
軸と垂直な軸のまわりに前記コイルの外側を巻回する部
材を有する、耐熱素材の成形により作った成形体で固定
していることを特徴とする誘導加熱を用いた定着装置。 - 【請求項5】導体で構成された金属層を持つエンドレス
部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流し、
このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する
構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記コイルの放熱と絶縁を兼ねた耐熱、絶縁、熱伝導性
のシートを、前記コイルの表面に設けたことを特徴とす
る誘導加熱を用いた定着装置。 - 【請求項6】導体で構成された金属層を持つエンドレス
部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流し、
このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する
構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記コイルは非磁性材製の芯材のまわりに巻回されてお
り、この芯材の表面と前記コイルとの間に前記コイルの
放熱と絶縁を兼ねた耐熱、絶縁、熱伝導性を有するシー
トを設けたことを特徴とする誘導加熱を用いた定着装
置。 - 【請求項7】導体で構成された金属層を持つエンドレス
部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流し、
このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する
構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記コイルの幅方向の中心位置と、被加熱物としての前
記エンドレス部材の幅方向の中心位置とを、前記エンド
レス部材の熱負荷に応じてずらしていることを特徴とす
る誘導加熱を用いた定着装置。 - 【請求項8】導体で構成された金属層を持つエンドレス
部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流し、
このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する
構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記コイルは非磁性材製の芯材に巻回されており、この
芯材は軸にほぼ垂直な方向の穴を有することを特徴とす
る誘導加熱を用いた定着装置。 - 【請求項9】導体で構成された金属層を持つエンドレス
部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流し、
このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する
構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記コイルは非磁性材製の芯材に巻回されており、この
芯材は軸方向に走る第1の穴を有することを特徴とする
誘導加熱を用いた定着装置。 - 【請求項10】導体で構成された金属層を持つエンドレ
ス部材に近接配置した電磁誘導コイルに交流電流を流
し、このエンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱
する構成の誘導加熱を用いた定着装置において、 前記コイルは、導線の外側に第1の絶縁被覆を施した単
位線の複数を有し、さらにこれらの複数の単位線の外側
を第2の絶縁被覆で覆うことにより、前記コイルと前記
エンドレス部材を2重に絶縁している、誘導加熱を用い
た定着装置。
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