JP3024146B2 - 誘導加熱式アイロン - Google Patents

誘導加熱式アイロン

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JP3024146B2
JP3024146B2 JP1228522A JP22852289A JP3024146B2 JP 3024146 B2 JP3024146 B2 JP 3024146B2 JP 1228522 A JP1228522 A JP 1228522A JP 22852289 A JP22852289 A JP 22852289A JP 3024146 B2 JP3024146 B2 JP 3024146B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般家庭において使用される誘導加熱式ア
イロンに関するものである。
従来の技術 第4図は、従来の技術における誘導加熱式アイロンの
断面図である。第4図において、1はアイロン本体、2
はアイロン台である。アイロン台2は、鉄製のアイロン
ベース3と、把手4によって構成されている。アイロン
台2は、アイロン作業面5と載置部6を有しており、ア
イロン作業面5の下方には、アイロン作業中にアイロン
ベース3を誘導加熱するための加熱コイル7と加熱コイ
ル7に高周波電流を供給するインバータ8を有してい
る。アイロン作業面5は、フェルト9とフェルト9を支
えるためのラスアミ10で構成されており、ラスアミ10は
アイロン本体1から発せられるスチームを通過させるた
めの穴を多数個有しているものである。またラスアミ10
の下方には、加熱コイル7にスチームやそれが結露する
ことによって発生する水滴が当たらないようにするため
に防水板11が設けられている。
なお加熱コイル7は、細いエナメル線を何本かよりあ
わせたリッツ線を平板上に巻くことによって構成してい
る。
以上の構成において、従来の技術の誘導加熱式アイロ
ンの動作を説明する。使用者は、アイロンがけをしたい
衣類等をアイロン作業面5の上に置き、その上からアイ
ロン本体1を押しつけてアイロン作業を行う。アイロン
本体1のアイロンベース3が、加熱コイル7の真上に来
ると、インバータ8の作用により、加熱コイル7に高周
波電流が供給され、アイロンベース3に高周波の渦電流
が流れて発熱し、使用者はアイロンがけを行うことがで
きる。アイロン本体1から発せられるスチームは、フェ
ルト9とラスアミ10を通過するが、防水板11によって加
熱コイル7までスチームやスチームが結露することによ
って発生する水滴が行かないためスチームを安全に処理
することができる。
アイロン作業の合間に、衣類をさばいたりする場合に
は、アイロン本体1を載置部6に置く。
発明が解決しようとする課題 前記した従来の技術の誘導加熱式アイロンにおいて
は、以下に示すような課題があった。即ち、従来の構成
では加熱コイル7の上に防水板11があり、その上にフェ
ルト9とラスアミ10を設けている。更にスチームを逃が
すために、ラスアミ10と防水板11の間にも空隙を設けて
いる。このためフェルト9の上面から加熱コイル7の上
面までの距離、すなわちアイロン本体1を置いた状態に
おけるアイロンベース3と加熱コイル7の上面までの距
離が最低でも15mm程度は必要となる。そのため、所定の
加熱パワーをアイロンベース3に供給するためには、加
熱コイル7に流す電流と巻数の積を大きくする必要があ
り、従って加熱コイル7での損失も大きくなる。また同
時に発熱量も大きくなる。この加熱コイル7での損失を
少なく抑えるために加熱コイル7に使用する銅の量を大
きくした場合には、装置全体として質量が大きくなる。
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであ
り、加熱コイルの構成に工夫を凝らしたことにより、効
率が高く、かつアイロン本体から発せられるスチームを
安全に処理することが出来る構成を提供することを目的
とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は、アイロン本体とアイロン台から成り、前記
アイロン台は、アイロン作業面と、前記アイロン作業面
の下方に設けた前記アイロン本体を誘導加熱する少なく
とも1個の平板状のドーナッツ型の加熱コイルを有し、
前記加熱コイルは最外周と最内周との間に少なくとも1
個のスチーム抜きスリットを設けた誘導加熱式アイロン
とするものである。
作 用 本発明は、ドーナッツ型とした加熱コイルの最外周と
最内周との間に設けている少なくとも1個のスチーム抜
きスリットによって、アイロン本体から発せられたスチ
ームが加熱コイル内に滞留することがなく、加熱コイル
の絶縁を劣化させるおそれがなく、また加熱コイルとア
イロン本体との距離が小さく効率の高い誘導加熱が行え
る誘導加熱式アイロンとすることができる。
実施例 第1図は、誘導加熱式アイロンの断面図である。図に
おいて、21はアイロン本体、22はアイロン台である。ア
イロン本体21は鉄製のアイロンベース23とプラスチック
製の把手24によって構成されている。アイロン台22は、
アイロン作業面25と載置部26を有していて、アイロン作
業面24の下方には、アイロン作業中にアイロンベース21
を誘導加熱するための平板上の加熱コイル27と加熱コイ
ル27に高周波電流を供給するためのインバータ28を有し
ている。アイロン作業面25は、厚さが1mmの耐熱ナイロ
ンによって構成したフェルト29を備えており、フェルト
29の下面は加熱コイル27に接している。つまり加熱コイ
ル27の上部には、余分な空間部が設けられていないもの
である。また加熱コイル27の構成は、防水リッツ線を平
板上に32ターン巻いたものであり、その直径は70mm、厚
さは3.5mmとなっている。加熱コイル27の下には、放射
状に4本のフェライトコア31が設けてあって、アイロン
ベース23と加熱コイルの磁気結合を高くしている。また
載置部26の下部にも加熱コイル50を設けており、アイロ
ン本体21が載置部26に置かれると誘導加熱される構成と
している。51はスチームをアイロン台22の下から排出す
るためのファンモータである。
第2図は、前記加熱コイル27の構成を示す断面図であ
る。図において、32は多数のエナメル線33をよりあわせ
ることによって構成したリッツ線である。エナメル線33
は導体である銅線34とエナメル線35によって構成された
ものである。36はリッツ線32の外側を防水するための防
水絶縁層で、塩化ビニル製の熱収縮チューブを使用して
いる。
第3図は、本発明の実施例である誘導加熱式アイロン
に使用している加熱コイルの上面図と断面図である。
第3図に示しているように、本実施例の加熱コイル
は、第2図に示したリッツ線32を、巻き回した構成とし
ているものである。すなわち、中央部を中空状態とした
ドーナッツ型の形状としているものである。また本実施
例の加熱コイルは、隣接するリッツ線32同士が密状態と
なっている部分を数ターン設けた後、隣接するリッツ線
との間にスチームを通過させるためのスチーム抜きスリ
ット80a・80bを設け、更に前記密状態となっている部分
を数ターン設けた構成となっているものである。換言す
れば、本実施例の加熱コイルは、スチームが通過するス
チーム抜きスリット80a・80bをドーナッツ型とした加熱
コイルの最外周部と最内周部との間に複数個設けている
ものである。
以上の構成において動作を説明する。まず使用者は、
アイロン本体21を載置部26の上に置いて、アイロンベー
ス23の加熱を行う。この時加熱コイル50にはインバータ
28から高周波電流が供給され、アイロンベース23の温度
は、セ氏約200度まで加熱される。次に使用者はアイロ
ンがけをしようとする衣類等をアイロン作業面28の上に
置いて、その上からアイロン本体21によってアイロンが
けを行う。このアイロンがけによる温度低下は、アイロ
ン本体21がアイロンがけ作業の途中で加熱コイル27の上
に位置したとき及び載置部26の上に使用者がアイロン本
体21を載置したときにインバータ28から高周波電流が加
熱コイル27に供給されアイロンベース23の加熱が行われ
るため、アイロンベース23の温度の低下が防げる。従っ
てコードレスで良好なアイロンがけが行われる。
ここで、加熱コイル27とアイロンベースの間の距離
は、フェルト29の厚さの分だけであるため、従来の技術
に比べ非常に小さなものとすることができる。そのため
アイロンベース23と加熱コイル27の磁気結合が非常に良
くなり、所定の加熱パワーを入れるための加熱コイル27
の電流巻数積を小さくすることが出来るため、加熱コイ
ルの損失が小さくなって効率が良くなるか、または加熱
コイル27が軽量になるといった効果があり、かつインバ
ータの容量、すなわち出力電圧と出力電流の積が小さく
て済むという効果もある。なおリッツ線32が防水絶縁層
36によって包んだ構成となっているため、アイロン本体
21から発せられるスチームが直接エナメル線にかかるこ
とがなく、従って感電事故等が発生することがなく安全
である。
また、アイロン本体から発せられたスチームは、加熱
コイル27に設けられたスチーム抜きスリット80a、80bを
通過してスチーム抜きファンモータ51によってアイロン
台22の外へ排出される。このためスチームが加熱コイル
27の内部に滞留して、加熱コイル27の絶縁を劣化させた
りするおそれがないものである。なお第一の実施例・第
二の実施例の加熱コイル27は、表面が防水絶縁層である
塩化ビニルの熱収縮チューブで覆われた構成となってい
るため、スチームや水滴がかかる恐れが無く、リッツ線
同士の接触もない。このため、例えばエナメル線の絶縁
皮膜2種或は3種とした薄いものでも使用することがで
きる。これによって銅の占積率を大きくし、断面積を有
効に利用することができる。また本実施例では、防水絶
縁層に塩化ビニルの熱収縮チューブを使用しているの
で、アイロン本体21が加熱コイル27の上にきたときにそ
れがクッションとなり、フェルト29が薄くてもアイロン
がけがスムーズに行うことが出来るという効果がある。
なお本実施例においては、防水絶縁層は塩化ビニルの
熱収縮チューブを用いたが、必ずしもこれを使用しなけ
ればならないものではなく、例えば通常のビニル導線の
様なものとして、中の心線をリッツ線としたようなもの
であっても良い。また本実施例では、アイロン作業中に
アイロン本体を加熱するための加熱コイルを1個とした
が、複数のものであっても良い。
発明の効果 以上の実施例によっても明らかであろように、本発明
の誘導加熱式アイロンは、防水絶縁層を備えた加熱コイ
ルを使用しているため、加熱コイルとアイロン本体との
距離を小さくでき効率の高い加熱が行えると共に、ドー
ナッツ型とした加熱コイルの最外周部と最内周部との間
に少なくとも1個のスチーム抜きスリットを設けたこと
によって加熱コイルの絶縁劣化を防止できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は誘導加熱式アイロンの断面図、第2図は同加熱
コイルの構成を示す断面図、第3図a,bは本発明の実施
例である加熱コイルの構成を示す上面図と断面図、第4
図は従来の技術の誘導加熱式アイロンの断面図である。 21……アイロン本体、22……アイロン台、25……アイロ
ン作業面、27……加熱コイル、32……リッツ線、33……
エナメル線、36……防水絶縁層、80a・80b……スチーム
抜きスリット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイロン本体とアイロン台からなり、前記
    アイロン台は、アイロン作業面と、前記アイロン作業面
    の下方に設けた前記アイロン本体を誘導加熱する少なく
    とも1個の平板状のドーナツ型加熱コイルを有し、前記
    加熱コイルは樹脂によるモールドによって防水され、か
    つ最外周と最内周との間に少なくとも1個のスチーム抜
    きスリットを設けた誘導加熱式アロン。
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