JPH1140335A - 電磁加熱調理器 - Google Patents

電磁加熱調理器

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JPH1140335A
JPH1140335A JP19970097A JP19970097A JPH1140335A JP H1140335 A JPH1140335 A JP H1140335A JP 19970097 A JP19970097 A JP 19970097A JP 19970097 A JP19970097 A JP 19970097A JP H1140335 A JPH1140335 A JP H1140335A
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JP
Japan
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heating
coil
heating coil
heated
container
Prior art date
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Pending
Application number
JP19970097A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Wakabayashi
伸一 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiwa Electric Corp
Original Assignee
Nichiwa Electric Corp
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Publication date
Application filed by Nichiwa Electric Corp filed Critical Nichiwa Electric Corp
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Publication of JPH1140335A publication Critical patent/JPH1140335A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「渦巻き状の導線からなる加熱コイルによる
誘導加熱により被加熱容器を加熱し、これによりその内
部の被調理物を加熱調理する電磁加熱調理器」におい
て、特殊な被加熱容器を用いなくても、ドーナッツ状の
加熱コイルの中間部以外の部分の加熱度合いを強くでき
るようにすること。 【解決手段】 前記加熱コイルの一部を複数巻き部とす
ることによりこの複数巻き部の誘導加熱度合いを部分的
に高く設定したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電磁加熱調理器、
特に、平面形状がドーナッツ状の加熱コイルを具備する
電磁加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁加熱調理器は、通常、全体
がドーナッツ状の平面形状となるように、導線を渦巻き
状に巻いた加熱コイルと、この加熱コイルの上方を覆う
ように設けたトッププレートとを備え、前記トッププレ
ートの上面に鉄板や磁性ステンレス板等からなる被加熱
容器を載置して、前記加熱コイルを導通状態にすると、
このコイルの磁束変化による渦電流が前記被加熱容器に
発生して、この被加熱容器が発熱状態となる。
【0003】ところが、この従来のものでは、前記加熱
コイルが1段巻き、つまり、導線が渦巻き状に水平方向
に密に連続するだけであるから、ドーナッツ状の加熱コ
イルの中心側と周縁側の磁束鎖交数に対して、中心側と
周縁側の間の中間部の磁束鎖交数が相対的に多くなるこ
とから、前記中間部の加熱度合いが高く、前記中心側及
び周縁側の加熱度合いが低くなる、という加熱ムラが生
じる。
【0004】このような不都合を防止するには、特開平
7−211443号に開示されるように、被加熱容器の
底部に一部に半径方向のスリットのあるドーナッツ状又
は螺旋状の環状導電板を絶縁状態に設けることが考えら
れる。この場合には、前記加熱コイルと平行に置かれる
こととなる被加熱容器の底部の環状導電板の内周側での
誘導電流が強くなり逆に前記中間部での誘導電流が弱め
られることとなって、中心側と中間部との加熱ムラが緩
和される。
【0005】ところが、この従来のものでは、被加熱容
器の底部に前記環状導電板を埋設する必要があることか
ら、この被加熱容器を特殊なものとしなければならな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる点に
鑑みてなされたものであり、「渦巻き状の導線からなる
加熱コイルによる誘導加熱により被加熱容器を加熱し、
これによりその内部の被調理物を加熱調理する電磁加熱
調理器」において、特殊な被加熱容器を用いなくても、
ドーナッツ状の加熱コイルの中間部以外の部分の加熱度
合いを強くできるようにすることをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
講じた本発明の技術的手段は「前記加熱コイルの一部を
複数巻き部とすることによりこの複数巻き部の誘導加熱
度合いを部分的に高く設定した」ことである。ここで、
前記複数巻き部とは、1つの導線を同心螺旋状に巻いた
1段構成の加熱コイルの上面に更に同心螺旋状のコイル
部を1段又は2段等に重ねた構成であり、この複数巻き
部では例えば上下2段に導線が配置される。
【0008】この加熱コイルを導通させると、前記複数
巻き部出の磁束鎖交数が増えることから、この部分の上
方の被加熱容器に生じる誘導電流が他の部分よりもその
分大きくなる。この複数巻き部が前記中間以外の部分に
設けられた場合、この部分の誘導電流がその分強くな
る。
【0009】
【発明の効果】従って、通常の被加熱容器を用いて加熱
した場合にも中間部以外の部分の加熱度合いを強くでき
る。 [その他]なお、上記した本発明において「前記加熱コ
イルは平面形状が全体としてドーナッツ状に形成され、
前記複数巻き部が少なくとも加熱コイルの内周側に形成
されている」ものでは、比較的加熱温度が低くなる前記
加熱コイルの中心側の誘導電流が強くなるから、従来の
加熱コイルのものに比べて中心側が加熱不足となる加熱
ムラが防止できる。
【0010】また、前記構成に加えて「前記複数巻き部
が加熱コイルの周縁部に形成されている」ものでは、ド
ーナッツ状の加熱コイルの中心側と周縁側の両方の誘導
電流が強くなるから、中心側と周縁側とで加熱不足とな
る加熱ムラが解消される。さらに、「加熱コイルの上方
に被加熱容器を載置する為のトッププレートを設け、こ
のトッププレートには前記被加熱容器たる中華鍋に適合
した球面状凹部を形成する一方、加熱コイルは、周縁側
が全周的に上方に持ち上げられて全体として皿状に形成
されてなる」場合には、中華料理等に用いる中華鍋を被
加熱容器とした場合に、加熱コイルと被加熱容器の底部
との距離が中心側と周縁側とで大きく相違する不都合が
ないから、加熱ムラが解消できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施例の形態
を、図示例と共に説明する。図1及び図2に示す実施の
形態は、アルミ基板(1) の上面にフェライト(2) を積層
して、このフェライト(2) の上面に導線(30)をドーナッ
ツ状の範囲内に螺旋状に巻いて加熱コイル(3) を形成し
ている。この加熱コイル(3) は、前記フェライト(2) の
上面に1本の導線(30)を一段の状態で螺旋状に密に巻い
た下コイル部(3a)と、この下コイル部(3a)の上面に設け
た中心側の上側内コイル(3b)及び周縁側の上側外コイル
(3c)とからなる。
【0012】この下コイル部(3a)と上側内コイル(3b)と
が重なった部分、及び、下コイル部(3a)と上側外コイル
(3c)とが重なった部分が既述の複数巻き部となる。この
例では、前記加熱コイル(3) の中心部に筒状のフェライ
ト製の中心筒(4)が設けられ、この中心筒(4) の外周域
に前記構成の加熱コイル(3) が形成されている。
【0013】この加熱コイル(3) の上方域は、非磁性体
としてのセラミック製のトッププレート(5) が設けら
れ、その周縁部が電磁加熱調理器のフレーム(F) となっ
ている。このトッププレート(5) の上面に鉄製又は磁性
ステンレス等の材質によって構成された被加熱容器(6)
を載置して、前記加熱コイル(3) を交流電源に導通させ
ると前記被加熱容器(6) が発熱状態となる。
【0014】前記加熱コイル(3) によって形成された磁
束の変化により前記被加熱容器(6)に誘導電流が流れ
て、この誘導電流により被加熱容器(6) の底部(61)が発
熱することとなるのである。この被加熱容器(6) に収容
された被加熱材料が前記発熱によって加熱されることと
なる。
【0015】図3に示す実施の形態は、中華用鍋に本発
明を実施したものであり、アルミ基板(1) およびフェラ
イト(2) の周縁部がテーパ状に上方に持ち上げられた皿
状体に形成され、この皿状体に沿わせて導線(30)が渦巻
き状に巻かれている。前記導線(30)によって、下コイル
部(3a)が中心筒(4) の外周域に形成され、更に、前記下
コイル部(3a)の中心側に上側内コイル(3b)が形成されて
いる。
【0016】この電磁加熱調理器では、フレーム(F) の
上面となるトッププレート(5) は、球面状凹部(51)を有
する形状に仕上げられ、この球面状凹部(51)の上面には
中華鍋(62)が載置されて使用される。このものでは、加
熱コイル(3) の中央部が下コイル部(3a)と上側内コイル
(3b)の両方による誘導電流によって前記中華鍋(62)の中
央部が加熱されるから、中央の加熱不足による加熱ムラ
が防止できる。また、加熱コイル(3) の周縁部は上方に
隆起されているから、球面状の底部を具備する中華鍋(6
2)と加熱コイル(3) の周縁部との距離が接近し、この加
熱コイル(3) の周縁部からの誘導電流による加熱不足が
解消できる。
【0017】なお、上記実施の形態では、複数巻き部は
下コイル部(3a)と上側内コイル(3b)又は上側外コイル(3
c)との2段巻き部としたが、これを3段巻き部以上に設
定してもよい。さらには、加熱コイル(3) の中心側と周
縁側との中間部に導線(30)が巻かれていないコイル非形
成部を設けるようにしてもよい。
【0018】前記加熱コイル(3) の中心に設けたフェラ
イト製の中心筒(4) は、加熱コイル(3) に生じる磁束が
増加し磁力が増す。なお、上記何れの実施の形態でも、
加熱コイル(3) には、電磁ユニットの出力側が接続され
ているが、前記電磁ユニットについては、図示していな
い。電磁加熱調理器としては、図示の加熱コイル(3) に
前記電磁ユニット及び制御装置等が付加されることは言
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の断面図
【図2】加熱コイル(3) の平面図
【図3】他の実施の形態の断面図
【符号の説明】
(3) :加熱コイル (30):導線 (3
a):下コイル部 (3b):上側内コイル (3c):上側外コイル
(6) :被加熱容器 (62):中華鍋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦巻き状の導線からなる加熱コイルによ
    る誘導加熱により被加熱容器を加熱し、これによりその
    内部の被調理物を加熱調理する電磁加熱調理器におい
    て、前記加熱コイルの一部を複数巻き部とすることによ
    りこの複数巻き部の誘導加熱度合いを部分的に高く設定
    した電磁加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記加熱コイルは平面形状が全体として
    ドーナツ状に形成され、前記複数巻き部が少なくとも加
    熱コイルの内周側に形成されている請求項1に記載の電
    磁加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記複数巻き部が加熱コイルの周縁部に
    形成されている請求項2に記載の電磁加熱調理器。
  4. 【請求項4】 加熱コイルの上方に被加熱容器を載置す
    る為のトッププレートを設け、このトッププレートには
    前記被加熱容器たる中華鍋に適合した球面状凹部を形成
    する一方、加熱コイルは、周縁側が全周的に上方に持ち
    上げられて全体として皿状に形成されてなる請求項1か
    ら3までの何れかに記載の電磁加熱調理器。
JP19970097A 1997-07-25 1997-07-25 電磁加熱調理器 Pending JPH1140335A (ja)

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