JP2007323887A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度のよい温度検知を可能にするとともに、インバータ設計が容易で、使い勝手のよい誘導加熱装置を提供することを目的とする。
【解決手段】加熱コイル6の隣り合って巻回される巻線5の間に巻線5を部分的に密に巻回して形成した第2のコイル開口部9を少なくとも1つ設け、温度検知手段14は、第2のコイル開口部9に対向する被加熱物3の部分の温度を直接的または間接的に測定し、温度検知手段14の検知結果に基づき被加熱物3の温度を所定の温度に制御すべく加熱コイル6に供給する電力を可変制御する構成とする。これにより、精度のよい温度検知を可能にするとともに、インバータ設計が容易で、使い勝手のよい誘導加熱装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭やオフィス、レストラン、工場などで使用される誘導加熱装置に関するものである。
従来、この種の誘導加熱装置として、加熱コイルを内周側加熱コイルと外周側加熱コイルに分割し、内周側加熱コイルの中心部の開口部と、分割されたコイル間の同心円状の開口部とに対応して、それぞれ第1の温度検知手段および第2の温度検知手段を配置し、被加熱物の温度を精度よく検知する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−347046号公報
しかしながら、前記従来の構成では、加熱コイルを内周側加熱コイルと外周側加熱コイルに分割し、コイル間に同心円状の開口部を設けるので、開口部面積が大きくなる。加熱コイルの開口部面積が大きくなると、加熱コイル特性も変化する。一般に、開口部面積が大きくなると、加熱コイルインダクタンスLsおよび加熱コイルからみた被加熱物抵抗Rsが低下する。
加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ設計には、LsおよびRsが重要なパラメータであり、所定のLs、Rsを維持しようとすると、加熱コイルの巻き数や形状の検討が必要となる。
また、特にアルミニウムなどの低抵抗かつ低透磁率の材質からなる被加熱物を加熱する際には、その材質の特徴から被加熱物内部に誘導電流を誘起させても、ジュール熱が発生しにくい。そのため、加熱コイルから発生する高周波磁界の周波数を上げて、被加熱物の高周波抵抗を上げてジュール熱を発生しやすくしたり、加熱コイル巻き数を増加させて高周波磁界強度を上げたりする対策がとられる。
アルミニウムなどの被加熱物であった場合、加熱コイルの状態に非常に影響されやすいため、加熱コイルの開口部面積が大きければ、Ls、Rsが大きく変化し、インバータ設計が困難となる。さらに、加熱コイルのサイズには制限がある中で、加熱コイルの巻き数を増加させるため、多層巻きする必要がある。しかしながら、開口部面積が大きければ、必要となる巻き数を維持すると、さらに加熱コイルを多層にする必要が生じる。その結果、加熱コイル高さが高くなり、加熱コイルと被加熱物との距離が離れ、加熱効率の低下にもつながるという課題が生じる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、精度のよい温度検知を可能にするとともに、インバータ設計が容易で、使用者の使い勝手がよい誘導加熱装置を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、加熱コイルの隣り合って巻き回される巻線の間に巻線を部分的に密に巻き回して形成した第2のコイル開口部を少なくとも1つ設け、温度検知手段は第2のコイル開口部に対向する被加熱物の部分の温度を直接的または間接的に測定し、温度検知手段の検知結果に基づき被加熱物の温度を所定の温度に制御すべく加熱コイルに供給する電力を可変制御する構成とするものである。
このような開口部は、温度検知手段を配置するのに必要最小限の開口を設けたものであるため、Ls、Rsに与える影響を非常に少なくすることが可能である。従って、温度検知手段の配置に関わらずインバータ設計を容易に行うことができる。
また、温度検知手段を加熱コイル間に1つ若しくは複数配置しても開口部面積の増加を抑えることが可能であり、さらには加熱コイル外周を広げることがないため、加熱電力分布や被加熱物の載置状態を鑑みて自由度高く配置することが可能であり、精度よく被加熱物の温度を検知し、安全で使い勝手のよい誘導加熱装置を提供することができる。
本発明の誘導加熱装置は、精度のよい温度検知を可能にするとともに、インバータ設計が容易で、使い勝手のよい誘導加熱装置を提供することができる。
第1の発明は、巻線を第1のコイル開口部の周囲に巻回し面状に形成してなり、その上面に対向して配設される被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記加熱コイルは、隣り合って巻き回される前記巻線の間に前記巻線を部分的に密に巻き回して形成した第2のコイル開口部を少なくとも1つ設け、前記温度検知手段は、前記第2のコイル開口部に対向する前記被加熱物の部分の温度を直接的または間接的に測定し、前記温度検知手段の検知結果に基づき前記被加熱物の温度を所定の温度に制御すべく前記加熱コイルに供給する電力を可変制御する誘導加熱装置とするものである。
このような開口部は、温度検知手段を配置するのに必要最小限の開口を設けたものであるため、Ls、Rsに与える影響を非常に少なくすることが可能である。従って、温度検知手段の配置に関わらずインバータ設計を容易に行うことができる。
また、温度検知手段を加熱コイル間に1つ若しくは複数配置しても開口部面積の増加を抑えることが可能であり、さらには加熱コイル外周を広げることがないため、加熱電力分布や被加熱物の載置状態を鑑みて自由度高く配置することが可能であり、精度よく被加熱物の温度を検知し、安全で使い勝手のよい誘導加熱装置を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、第2のコイル開口部は、隣り合って巻き回される巻線の間に前記巻線を略同一径で巻き回す回数を他の部位に比べて多くすることにより形成する誘導加熱装置とするものである。
加熱コイルに第2のコイル開口部を設けた場合、第2のコイル開口部直上の被加熱物での加熱電力が低下することにより、第2のコイル開口部なしの時に比べて第2のコイル開口部直上の被加熱物温度も低下する。本来であれば、被加熱物の温度上昇が最も大きいところに第2のコイル開口部を設けて、異常昇温などの検知を容易にする必要がある。
本発明では、第2のコイル開口部は、巻線を略同一径で巻き回す回数を他の部位に比べて多くすることによって形成されている。そのため、第2のコイル開口部周辺での巻線が密になっており、第2のコイル開口部直上の被加熱物での加熱電力も大きく設定することが可能である。従って、異常昇温などの検知を早く精度よく行うことができる。
第3の発明は、巻線を第1のコイル開口部の周囲に巻回し面状に形成してなり、その上面に対向して配設される被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記加熱コイルは、隣り合って巻き回される前記巻線の間に前記巻線の被加熱物からの距離が他の部位に比べて大きくなるよう配置されることにより形成した第2のコイル開口部を少なくとも1つ設け、前記温度検知手段は、前記第2のコイル開口部に対向する前記被加熱物の部分の温度を直接的または間接的に測定し、前記温度検知手段の検知結果に基づき前記被加熱物の温度を所定の温度に制御すべく前記加熱コイルに供給する電力を可変制御する誘導加熱装置とするものである。
加熱コイル量産の都合上、部分的に巻線を密に巻き回すことが困難である場合が考えられる。例えば中心に巻き軸を設けて向かい合った円板の間に巻線を巻き回していくような場合には、部分的に密に巻いていくことが難しいと思われる。
本発明では、第2のコイル開口部を、巻線の一部が被加熱物からの距離が他の部位に比べて大きくなるよう配置することによって形成している。例えば巻線の一部に被加熱物と反対方向へ圧力を加えて湾曲させたり、略同心円状に巻線を被加熱物と反対方向へずらしたりすることによって第2のコイル開口部を形成する。
これによれば、第2のコイル開口部周辺の被加熱物での加熱電力が、第2の発明に比べてやや低下するが、第2のコイル開口部が全くの開口部分で巻線が存在しない状態ではないために、従来技術に比べて第2のコイル開口部周辺の被加熱物での加熱電力を高くすることができる。従って、量産性を確保した上で、被加熱物の異常昇温などの検知を早く精度よく行うことができる。
第4の発明は、巻線を第1のコイル開口部の周囲に巻回し面状に形成してなり、その上面に対向して配設される被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記加熱コイルは、第1のコイル開口部の一部を他に比べて開口面積が小さくなるよう巻線を巻回して形成する第2のコイル開口部を少なくとも1つ設け、前記温度検知手段は、前記第2のコイル開口部に対向する被加熱物部分の温度を直接的または間接的に測定し、前記温度検知手段の検知結果に基づき加熱コイルに供給する電力を可変制御する誘導加熱装置とするものである。
加熱コイル量産の都合上、部分的に巻線を密に巻き回したり、巻線と被加熱物との距離を一部遠ざけるよう配置したりすることが困難である場合が考えられる。
本発明は、第1のコイル開口部の一部を他の部分に比べて開口面積が小さくなるよう設定し、第2のコイル開口部より外周に位置する巻線は略同心円状に巻き回して生じる開口部を第2のコイル開口部として利用する構成である。
この構成では、第2のコイル開口部周辺における被加熱物加熱電力の改善効果は得られないが、加熱コイル外周に凸状突起部が生じないため、加熱コイル配置の自由度を高めることが可能である。
また、第2のコイル開口部は、必要最小限の開口にすることが可能であるため、インバータ設計が容易である。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、第2のコイル開口部を有する加熱コイルを載置する支持部と、前記支持部に突設された円筒部とを備え、前記第2のコイル開口部を有する加熱コイルを前記支持部に載置すると前記円筒部先端が前記第2のコイル開口部内部に嵌合する誘導加熱装置とするものである。
第2のコイル開口部を設けた加熱コイルを台に設置する際、非軸対称である加熱コイルの位置を決めて取り付けるのが困難である。また、支持部は、加熱コイルの位置ずれを防止するような構成であることが望ましい。
本発明によれば、第2のコイル開口部が円筒部に嵌合するように加熱コイルを台に設置することにより、取り付け時の位置決めが容易になり、かつ加熱コイルずれ防止を可能にする。
さらに、円筒部が高電圧となる加熱コイルと温度検知手段との絶縁手段としての役割を果たすことが可能であり、高電圧の影響を抑えつつ、温度検知を行うことができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、温度検知手段は赤外線センサーを有し、前記赤外線センサーは、第2のコイル開口部内部を通過する赤外線を検知する誘導加熱装置とするものである。
本発明によれば、被加熱物の温度に応じて発せられる赤外線を検知することにより、熱伝達、熱伝導に頼ることなく、応答速度が速く、精度よく被加熱物温度を検知することが可能である。
第7の発明は、特に、第6の発明において、第2のコイル開口部内部に光を誘導する導光管を有し、赤外線センサーは、前記導光管を通過する赤外線を検知する誘導加熱装置とするものである。
光を誘導する導光管は、一般な電気的な部品とは異なって電気的に絶縁されているため、加熱コイルとの絶縁を考慮する必要が少ない。従って、導光管を配設する第2のコイル開口部は導光管直径と略同一として、非常に小さい開口面積とすることができる。そのため、インバータ設計が容易であるし、被加熱物加熱電力分布および温度分布に与える影響も少なく、温度上昇の大きい部分を温度検知することが可能である。
また、導光管によって誘導された光によって、離れた位置に配置されている赤外線センサーは応答速度が速く、精度よく被加熱物温度を検知することが可能である。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、第2のコイル開口部を有する加熱コイルは、アルミニウムと略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性体を誘導加熱するために使用される誘導加熱装置とするものである。
被加熱物がアルミニウムと略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性体であった場合、加熱コイルからみたRsも低くなるため、誘導電流によるジュール熱を得ることが難しい。従って、所定の加熱出力を得るためには加熱コイルから発生する磁界強度を高める必要がある。
発生する磁界強度を高めるためには、加熱コイルの巻き数の増加が非常に効果的である。このとき同時に、従来手法に従って加熱コイルの内周―外周間に温度検知手段を設けた場合には、加熱コイル厚みが大きくなり、加熱効率の低下につながる。
特に、被加熱物が高導電率の非磁性金属であった場合には、加熱コイルの厚みの変化、加熱コイル−被加熱物間の距離などによって大きく加熱効率やLs、Rsが変化するため、温度検知手段を設けることで生じる影響を可能な限り抑えなければならない。
本発明では、温度検知手段を設けた際の加熱コイル形状の変化を抑えることで、Rsの変化を抑制し、被加熱物が高導電率非磁性体であった場合にも効率よく誘導加熱することを可能にし、かつ被加熱物の温度を精度よく検知することができる。
第9の発明は、特に、第8の発明において、第2のコイル開口部を有する加熱コイルの巻線端子部を前記温度検知手段と略直角方向から略反対の方向の間で引き出してなる誘導加熱装置とするものである。
特に、高導電率非磁性金属からなる被加熱物を誘導加熱する場合、加熱コイルの巻き数を増加させたり、加熱コイルに供給する高周波電流を増加させたりする必要が生じる。その結果、特に加熱コイルの巻線端子間は、過大な電圧が発生する。
温度検知手段は一般に数V程度の検知出力信号をしかるべき回路へ伝達する。そのため、加熱コイルの巻線端子で発生する高電圧の影響を受けやすい。
本発明では、加熱コイルの巻線端子部を温度検知手段から遠い方向から引き出して構成しているために、温度検知手段出力に対する加熱コイルの巻線端子で発生する高電圧の影響を抑制することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱装置として、誘導加熱調理器を示している。
図に示すように、本実施の形態における誘導加熱装置は、外郭を構成する略矩形状の本体1の上部に、絶縁体であり、耐熱セラミックス製のトッププレート2が設けられている。アルミニウム、銅またはこれらと略同等以上の電気伝導率を有する低透磁率材料からなる鍋、フライパンなどの被加熱物3は、トッププレート2上に載置される。
本体1とトッププレート2からなる誘導加熱調理器内部には、高周波スイッチングによって高周波電流を発生させるインバータ4が設けられている。
また、インバータ4には、加熱コイル6が接続されており、インバータ4から高周波電流の供給を受けて、高周波磁界を発生させ、加熱コイル6上面に対向してトッププレート2上に配設される被加熱物3を誘導加熱する。
インバータ4には、さらに制御手段7が接続されている。制御手段7は、入力電流検知やインバータ出力検知を行いつつ、使用者が設定した加熱出力となるよう、インバータ4の出力制御を行う。
素線を束ねた巻線5を第1のコイル開口部8の周囲に巻回し面状に形成される加熱コイル6は、トッププレート2の下方に設けられていて、その形状は、図2に示すように、内径80mm、外径180mm、厚み約9mmの略ドーナツ形状をなしている。
加熱コイル6には、少なくとも1つの第2のコイル開口部9が設けられていて、第2のコイル開口部9中心は、加熱コイル6中心から約50mmの位置で、その開口直径は約20mmとなっている。
加熱コイル6の巻き数は43ターンであるが、前記形状に成形するために、3段―2段を繰り返す多層巻きとなっている。さらに、第2のコイル開口部9に近い巻線5部分では、図3に示すように一部4段多層巻きとなっている。
つまり、第2のコイル開口部9は、隣り合って巻回される巻線5の間に巻線5を部分的に密に巻回して形成されるものである。さらに具体的には、隣り合って巻回される巻線5の間に巻線5を略同一径で巻回する回数を他の部位に比べて多くすることによって形成している。本実施の形態では、他の部位では3段―2段の多層巻きであり、第2のコイル開口部9に近い巻線5部分では4段巻きとして巻回する回数を多く設定している。このため、加熱コイル6は、外周部形状が略円状となっており、特に突起部は生じていない。
一般に、加熱コイル6の第2のコイル開口部9面積が大きくなると、加熱コイル6の特性も変化する。具体的には、加熱コイル6のインダクタンスLsおよび加熱コイル6からみた被加熱物3の抵抗Rsが低下する。
一例として、図4に加熱コイル6を略ドーナツ形状に形成し、最内周部と最外周部間にコイル開口部を設けない場合(a)、最内周部と最外周部間に同心円状にコイル開口部を設けて、内周側加熱コイルと外周側加熱コイルに分割した場合(b)、本実施の形態で示すように第2のコイル開口部9を設けた場合(c)の、Ls、Rsを示す。
図4に示すように、同心円状に開口部を設けた場合(b)ha、同じ加熱コイル6巻き数であっても、Ls、Rsが変化していることが分かる。一方で、第2のコイル開口部9を設けた場合(c)と、開口部を設けない場合(a)は、ほとんど特性に差がない。
加熱コイル6に高周波電流を供給するインバータ4no設計には、LsおよびRsが重要なパラメータであり、所定のLs、Rsを維持しようとすると、加熱コイル6no巻き数や形状の検討が必要となるため、開口部に関わらず、Ls、Rsが変化しないことが望ましい。
また、特にアルミニウムと略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性体金属からなる被加熱物3を加熱する際には、その材質の特徴から被加熱物3内部に誘導電流を誘起させても、ジュール熱が発生しにくいため、加熱コイル6から発生する高周波磁界の周波数を上げて、被加熱物3の高周波抵抗を上げてジュール熱を発生しやすくしたり、加熱コイル6の巻き数を増加させたりして高周波磁界強度を上げる対策がとられる。
本実施の形態では、加熱コイル6に接続される共振コンデンサ(図示せず)の容量設計により、加熱コイル6に流れる高周波電流周波数を約90kHzになるようにしている。これは、一般の鉄系の被加熱物3のみを加熱する誘導加熱調理器に比べて、約4倍の周波数となっている。さらに本実施の形態では、加熱コイル6の巻き数を43ターンとしており、一般の鉄系の被加熱物3のみを加熱する誘導加熱調理器に比べて、約2倍となっている。
アルミニウムなどの被加熱物3であった場合、特に加熱コイル6の状態に非常に影響されやすいため、Ls、Rsが大幅に変化して、インバータ4設計が困難となる。Ls、Rsを一定に保つため、加熱コイル6のサイズには制限がある中で、加熱コイル6の巻き数を増加させると、さらに多層巻きにする必要がある。しかしながら、加熱コイル6の高さが高くなり、加熱コイル6と被加熱物3との距離が離れ、加熱効率の低下にもつながる。
本実施の形態で示すような第2のコイル開口部9は、温度検知手段を配置するのに必要最小限の開口を設けたものであるため、Ls、Rsに与える影響を非常に少なくすることが可能である。従って、温度検知手段の配置に関わらずインバータ4の設計を容易に行うことができる。
また、加熱コイル6は3段―2段を繰り返す多層巻きであるが、第2のコイル開口部9に近い巻線5部分では、図3に示すように一部4段多層巻きとなっているため、第2のコイル開口部9に近い巻線5部分では巻線5が密に巻かれている状態である。つまり、第2のコイル開口部9の直上における被加熱物3の加熱電力分布も改善される。
図5は、本実施の形態における被加熱物3での加熱電力分布を示したものである。図において、実線が本実施の形態における加熱電力分布、波線が従来の誘導加熱装置のように同心円状に第2のコイル開口部を設けた場合(図4(b)相当)の加熱電力分布を模式的に示している。図のように、第2のコイル開口部9近くでは加熱電力が低下するが、本実施の形態では巻線5を密に巻いているために、加熱電力低下が抑制される。従って、被加熱物3の温度上昇が大きい部分に可能な限り近い温度を検知することができる。
また、図1に戻り、棒状のフェライト10は、加熱コイル6面と略並行に配置されており、特にその両端を、トッププレート2へ向けて上方垂直に折り曲げた形状となっている。加熱コイル6およびフェライト10は、樹脂を成形した支持部11に接着されて設置されている。
支持部11には支持面に略鉛直方向に突設された円筒部12を備えており、円筒部12の形状は高さ約9mm、内径約17mm、外径約19mmである。図6に示すように、円筒部12は第2のコイル開口部9に通して加熱コイル6を支持部11に載置する。
加熱コイル6には第2のコイル開口部9が設けられているため、加熱コイル6中心軸に対して非軸対称形状となる。加熱コイル6を支持部11に設置する際、非軸対称である加熱コイル6の位置を決めて取り付けるのが困難である。また、支持部11は、加熱コイル6の位置ずれを防止するような構成であることが望ましい。
本実施の形態では、第2のコイル開口部9が円筒部12に嵌合するように加熱コイル6を支持部11に設置することにより、取り付け時の位置決めが容易になり、かつ加熱コイル6ずれを防止することが可能である。
支持部11には、サーミスタからなる第1の温度検知手段13および第2の温度検知手段14が取り付けられている。特に、第1の温度検知手段13は、第1のコイル開口部8からトッププレート2の加熱コイル6側の面に当接するよう配置されている。また、第2の温度検知手段14は、第2のコイル開口部9に対向する被加熱物3の部分の温度を直接的または間接的に測定するため、第2のコイル開口部9に嵌合される円筒部12内部を通してトッププレート2の加熱コイル6側の面に当接するよう配置されている。
第1の温度検知手段13および第2の温度検知手段14は、トッププレート2を介して間接的に被加熱物3の温度を検知し、検知信号を制御手段7に出力する。制御手段7は、検知信号に基づいて被加熱物3の温度を推定し、インバータ4の出力制御を行う。つまり、第1の温度検知手段13および第2の温度検知手段14の検知結果に基づき、被加熱物3の温度を所定の温度に制御すべく加熱コイル6に供給する電力を可変制御する。
加熱コイル6の最内周部と最外周部のほぼ中間に対向する被加熱物3の部分は、他の部分に比べて加熱電力密度が高く、温度上昇が大きい。使用者がフライパンの予熱などのため、被加熱物3を誘導加熱させたまま放置した場合、被加熱物3の状態によっては急速に局部的な被加熱物3温度上昇が生じる。
しかしながら、加熱コイル6中央に設けられた第1の温度検知手段13に加えて、被加熱物3の加熱電力密度が高くなる部分に相当する位置に第2の温度検知手段14を備えているため、温度上昇が急速であっても、また局部的であっても精度よく検知することが可能である。
サーミスタからなる第2の温度検知手段14は、いわゆる小信号回路である。一方で、インバータ4から高周波電流を供給される加熱コイル6は、その両端電圧が非常に高電圧となっており、定格出力時には約3kVrms程度にもなる。従って、第2の温度検知手段14と加熱コイル6間に十分な絶縁を施す必要があるが、本実施の形態では、円筒部12が高電圧となる加熱コイル6と第2の温度検知手段14との絶縁手段としての役割を果たすことが可能である。
また、図2に示すように、加熱コイル6の巻線5の端子部15と、加熱コイル6に電力を供給する回路(インバータ4)とを接続するための端子台16を備えた支持部11において、第2のコイル開口部9を有する加熱コイル6の巻線5端子部15を、第1の温度検知手段13および第2の温度検知手段14の接続部17と略直角方向から略反対の方向の間で引き出している。本実施の形態では、具体的には略反対の方向となっている。つまり、加熱コイル6の巻線端子部15を、非温度検知手段側から引き出しているものである。この配線引き回しによって、小信号回路である温度検知手段出力が、加熱コイル6の端子部15に発生する高電圧の影響を受けにくくすることが可能である。
図7は、トッププレート2を外した状態で、本体1を上方からみた状態を示している。図7(a)は、加熱コイル6の隣り合って巻回される巻線5の間に外側の巻線5を部分的に湾曲させて第2の開口部9を形成し、第2の温度検知手段14を第2のコイル開口部9から対向する被加熱物3の温度を測定するという構成を示している。この構成では、外側の巻線を部分的に湾曲させるため、加熱コイル6の外周に凸状突起部18が生じることになる。この凸状突起部18は、加熱コイル6の配置や、加熱コイル6を支持する支持部11、さらには加熱中であることを使用者に報知する発光部(図示せず)の形状を制限する。
例えば、加熱コイル6を複数個内包する誘導加熱装置の場合、加熱コイル6間の距離L1を大きくして、両方の加熱コイル6で大きな径の被加熱物3を加熱しても互いに干渉しないことが望まれる。加熱コイル6外周に凸状突起部18がある場合、加熱コイル6の向き、配置が制限されて、加熱コイル6間の距離L1を大きく設定できない可能性もある。特に、加熱コイル6外周に加熱中であることを報知する発光部(図示せず)を設けていた場合、凸状突起部18のさらに外側に設けることになるので、支持部11形状が大きくなって、加熱コイル6間距離を大きく設定することが困難となる。
図7(b)に示すように、第2のコイル開口部9を、巻線5を部分的に密に巻き回して形成するような本実施の形態の場合、加熱コイル6の外周部形状が略円状となっており、特に突起部は生じていない。従って、加熱コイル6外周部や、端子台16が相互または本体などと干渉しないような配置とすることが容易であり、隣接する加熱コイル6との中心間の距離L2が近くならないよう、絶縁距離が確保されるよう配慮することができる。つまり、被加熱物3を複数載置しても、被加熱物3同士の接近、干渉を抑制し、取り回しが容易である。
なお、本実施の形態では、被加熱物3の温度を、トッププレート2を介して間接的に検知するサーミスタ方式の温度検知手段の例を挙げたが、これに限定するものではない。被加熱物3が温度に応じて放射する赤外線を受光して、非接触で温度検知を行う方式であってもよいし、トッププレート2に穴を設けて金属部品などで覆ったサーミスタを露出させ、被加熱物3に直接当接させる方式であってもよい。
また、本実施の形態では、第2のコイル開口部9および第2の温度検知手段14が1つの場合を挙げたが、これに限定するものではない。本体1形状や冷却条件、被加熱物3の載置条件を鑑みて、第2のコイル開口部9を複数設け、対応する第2の温度検知手段14を設置してもよい。
冷却風の流れにくく、被加熱物3の温度が上がりやすい方向に第2のコイル開口部9および第2の温度検知手段14を設置してもよい。さらに、トッププレート2の幅を長くして被加熱物3を載置できる面積を大きくし、取り扱いを改善した誘導加熱調理器であれば、トッププレート2の端部に被加熱物3が載置されることを配慮して、可能な限り第2のコイル開口部9および第2の温度検知手段14をトッププレート2端部に近い位置に配置してもよい。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2における誘導加熱装置を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態における誘導加熱装置は、素線を束ねた巻線5を第1のコイル開口部8の周囲に巻回し面状に形成される加熱コイル6は、トッププレート2の下方に設けられていて、その形状は、内径80mm、外径180mm、厚み約9mmの略ドーナツ形状をなしている。
加熱コイル6において、図9に示すように巻線5の一部が被加熱物3からの距離が他の部位に比べて大きくなるよう配置されており、生じる隙間を第2のコイル開口部9として使用している。具体的には、巻線5を巻回して面状に加熱コイル6を形成した後に、加熱コイル6の一方の面から巻線5に局所的な圧力を加えて他方へ湾曲させたものである。従って、加熱コイル6は、外周部形状が略円状となっており、特に突起部は生じていない。
実施の形態1に示したような、巻線5を部分的に密に巻き回して第2のコイル開口部9を形成する場合、加熱コイル6の量産性が問題になる可能性がある。例えば、中心に巻き軸を設けて向かい合った円板の間に巻線5を巻き回していくような場合には、部分的に密に巻いていくことが難しいと考えられる。
本実施の形態では、加熱コイル6を形成した後、後加工によって第2のコイル開口部9を形成している。このような構成では、第2のコイル開口部9周辺の被加熱物3での加熱電力が、実施の形態1に比べてやや低下するが、第2のコイル開口部9が全くの開口部分となっていて、巻線5が存在しない従来の誘導加熱装置のような構成ではないために、従来の誘導加熱装置に比べて第2のコイル開口部9周辺の被加熱物3での加熱電力を高くすることができる。従って、量産性を確保した上で、被加熱物3の異常昇温などの検知を早く精度よく行うことができる。
なお、本実施の形態では、巻線5に局所的な圧力を加えて隙間を形成し、第2のコイル開口部9とした例を挙げたが、これに限定するものではない。例えば、巻線5を略同心円状に被加熱物3と反対方向へずらすことによっても同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における誘導加熱装置を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態における誘導加熱装置は、素線を束ねた巻線5を第1のコイル開口部8の周囲に巻回し面状に形成される加熱コイル6は、トッププレート2の下方に設けられていて、その形状は、図11に示すように、内径80mm、外径180mm、厚み約9mmの略ドーナツ形状をなしている。
特に、第1のコイル開口部8は、円状ではなく、一部半径が小さくなるような円との組み合わせになるように形成されており、周囲に巻き回す巻線5の配置も同心円状ではなく、その軌跡が一方向で他の方向に比べて半径が小さくなる円状となっている。
加熱コイル6には、第2のコイル開口部9が設けられていて、第2のコイル開口部9中心は、加熱コイル6中心から約50mmの位置で、その開口直径は約3mmと非常に小さく設定されている。
第2のコイル開口部9より外周側の巻線5は、同一径となるような円状となるよう巻き回されており、内周側の巻線5の半径が小さい円状部分およびその周囲の巻線5と、外周側の巻線5との隙間が第2のコイル開口部9として使用されている。つまり、第2のコイル開口部9は、加熱コイル6中心から見て第1のコイル開口部8の、第2のコイル開口部9方向を他の方向に比べて開口面積が小さくなるよう巻線5を巻回することによって形成されている。従って、加熱コイル6は、外周部形状が略円状となっており、特に突起部は生じていない。
実施の形態1に示したような、巻線5を部分的に密に巻き回して第2のコイル開口部9を形成する場合や、実施の形態2に示したような、巻線5に局所的な圧力を加えて隙間を形成して第2のコイル開口部9として使用する場合、加熱コイル6の量産性が問題になる可能性がある。例えば、加熱コイル6を形成した後に、巻線5に圧力を加えて変形させることは、巻線5表面の絶縁被膜を劣化させる原因になる可能性がある。
本実施の形態では、加熱コイル6外周に凸状突起部が生じないよう、第1のコイル開口部8を一部凹状として第2のコイル開口部9を形成させているため、過度の加熱コイル6の変形を抑制しながら第2のコイル開口部9を形成することが可能である。
図10において、第2の温度検知手段14は、被加熱物3が温度に応じて放射する赤外線を受光して、非接触で温度検知を行う方式、つまり赤外線センサーを採用している。赤外線センサーは、支持部11の下方に設置されており、その先端には光ファイバーなどの導光管19が接続されている。
導光管19は、電気的な信号ではなく、光を誘導するものであり、電気的絶縁物で構成されている。また、一般に非常に細い形状であるため、第2のコイル開口部9の直径が約3mmと非常に小さくても問題なく設置することが可能である。
つまり、本実施の形態の誘導加熱装置は、第2のコイル開口部9内部に光を誘導する導光管19を有しており、第2の温度検知手段14である赤外線センサーは、導光管19を通過する光から赤外線を検知する構成となっている。
赤外線センサーは非常に感度のよい温度検知手段であるため、外乱による影響を受けやすい。例えば、近傍に加熱コイル6をはじめとする高温部品が配置されている場合、輻射される熱によって赤外線センサーの出力精度が下がる可能性がある。
本実施の形態では、導光管19によって離れた位置にある赤外線センサーへ光を誘導する構成であり、加熱コイル6からの直接の影響を抑制する構成であるため、赤外線センサーは精度よく被加熱物3温度を検知することが可能である。
また、導光管19は電気的絶縁物であるため、加熱コイル6との絶縁をあまり考慮する必要がなく、トッププレート2裏面に略接触するような配置も可能である。従って、赤外線センサーを離れた位置に設置するだけの場合に比べて集光率を高めることも可能である。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、精度のよい温度検知を可能にするとともに、インバータ設計が容易で、使い勝手のよい誘導加熱装置を提供することができるので、誘導加熱調理器としてはもちろんのこと、誘導加熱式湯沸かし器、誘導加熱式アイロン、またはその他の誘導加熱式加熱装置としても有用である。
本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の要部断面図 同誘導加熱装置の加熱コイル周辺の構成を示す平面図 同誘導加熱装置の加熱コイルの拡大斜視図 同誘導加熱装置の加熱コイルを含む各種加熱コイルにおける電気的特性の比較図 同誘導加熱装置における加熱電力分布を示す図 同誘導加熱装置の支持部および円筒部と加熱コイルの位置関係を示す図 同誘導加熱装置の加熱コイルの配置例を示した平面図 本発明の実施の形態2における誘導加熱装置の要部断面図 同誘導加熱装置の加熱コイルの斜視図 本発明の実施の形態3における誘導加熱装置の要部断面図 同誘導加熱装置の加熱コイル周辺の構成を示す平面図
符号の説明
3 被加熱物
5 巻線
6 加熱コイル
8 第1のコイル開口部
9 第2のコイル開口部
11 支持部
12 円筒部
13 第1の温度検知手段
14 第2の温度検知手段
15 端子部
19 導光管

Claims (9)

  1. 巻線を第1のコイル開口部の周囲に巻回し面状に形成してなり、その上面に対向して配設される被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記加熱コイルは、隣り合って巻回される巻線の間に巻線を部分的に密に巻回して形成した第2のコイル開口部を少なくとも1つ設け、前記温度検知手段は、前記第2のコイル開口部に対向する被加熱物部分の温度を直接的または間接的に測定し、前記温度検知手段の検知結果に基づき加熱コイルに供給する電力を可変制御する誘導加熱装置。
  2. 第2のコイル開口部は、隣り合って巻回される巻線の間に巻線を略同一径で巻回する回数を他の部位に比べて多くすることにより形成する請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 巻線を第1のコイル開口部の周囲に巻回し面状に形成してなり、その上面に対向して配設される被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記加熱コイルは、隣り合って巻回される巻線の間に巻線の被加熱物からの距離が他の部位に比べて大きくなるよう配置して形成した第2のコイル開口部を少なくとも1つ設け、前記温度検知手段は、前記第2のコイル開口部に対向する被加熱物部分の温度を直接的または間接的に測定し、前記温度検知手段の検知結果に基づき加熱コイルに供給する電力を可変制御する誘導加熱装置。
  4. 巻線を第1のコイル開口部の周囲に巻回し面状に形成してなり、その上面に対向して配設される被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記加熱コイルは、第1のコイル開口部の一部を他に比べて開口面積が小さくなるよう巻線を巻回して形成する第2のコイル開口部を少なくとも1つ設け、前記温度検知手段は、前記第2のコイル開口部に対向する被加熱物部分の温度を直接的または間接的に測定し、前記温度検知手段の検知結果に基づき加熱コイルに供給する電力を可変制御する誘導加熱装置。
  5. 第2のコイル開口部を有する加熱コイルを載置する支持部と、前記支持部に突設された円筒部とを備え、前記円筒部を第2のコイル開口部に通して加熱コイルを支持部に載置する請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  6. 温度検知手段は赤外線センサーを有し、前記赤外線センサーは、第2のコイル開口部を通過する赤外線を検知する請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  7. 第2のコイル開口部に光を誘導する導光管を有し、赤外線センサーは、前記導光管を通過する赤外線を検知する請求項6に記載の誘導加熱装置。
  8. 第2のコイル開口部を有する加熱コイルは、アルミニウムと略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性体を誘導加熱する請求項1〜7のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  9. 第2のコイル開口部を有する加熱コイルの巻線端子部を、非温度検知手段側から引き出してなる請求項8に記載の誘導加熱装置。
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