JP2010212100A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】炒め物をする時にフライパンを予熱し、予熱が終了して炒めものができる適温に達した後、炒める食材の準備ができていなかった場合、食材の準備ができる一定時間はフライパンの温度を維持する火力で加熱を制御し、一定時間後は加熱を終了するようにする。
【解決手段】メニュー設定手段でメニューを選択し、鍋の温度が選択されたメニューに対応した温度になるように加熱手段を制御手段により制御し、鍋の温度がメニューに対応した温度になると鍋の予熱が終了したことを表示手段に表示し、適温に到達した後は鍋の温度を適温に維持する火力で加熱を制御し、火力設定手段より火力が入力されると入力した火力で鍋を加熱し、予熱終了後、一定時間内に火力設定手段より入力が無い場合、適温を維持する火力による加熱を停止するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、誘導加熱調理器に関するものである。
誘導加熱調理器は、本体の上面部に、鍋等が載置されるトッププレートを備え、本体内に環状の加熱コイルやその駆動回路が構成されている。誘導加熱調理器は、加熱コイルに高周波電流を流し、発生させた高周波磁界によって鍋に渦電流を発生させ、この渦電流によるジュール熱により、鍋自体を発熱させて調理を行う調理器である。
従来の誘導加熱調理器は鍋を載置するトッププレートの下面に接触させたサーミスタなどの感熱素子で鍋底の温度を検出していた。しかし、トッププレートは、熱伝導率の小さい結晶化ガラスでできており、鍋底の温度がトッププレートの下面に達するまでに時間遅れが発生する。サーミスタは、鍋底の温度を直接検出するのではなく、トッププレートの下面の温度を検出することで鍋底の温度を間接的に検出するものであるので、サーミスタを用いたときには、鍋底の温度変化を高応答で検知することができなかった。
そのため、鍋底から放射される赤外線をトッププレート越しに直接赤外線センサで検出して鍋底の温度を検知するものが提案されている(例えば、特許文献1,特許文献2)。
特開2008−311000号公報 特開2009−26570号公報
しかし、特許文献1や特許文献2の誘導加熱調理器では、赤外線センサがコイルの中央に設けられており、鍋底の温度に加熱ムラがある場合は、鍋底の最高温度を計測するのが困難であるという問題があった。このため、炒め物をするときのフライパンの温度を適温に維持するときなどに、適切な適温維持ができない場合があった。
本発明は、上記の問題に対処し、トッププレート上の鍋の最高温度付近をすばやく検出できる鍋温度検出手段を備え、さらに、適切に適温維持をする制御方法を実現した誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
上記課題は、被加熱物を載置するトッププレートと、内周側コイルと外周側コイルの間に、同心円状の間隙を有した加熱コイルと、前記同心円状の間隙に設けられ、前記トッププレートに載置された被加熱物が放射する赤外線を下方に導く遮光筒と、該遮光筒を介した赤外線量応じた電圧値を出力する赤外線センサモジュールと、該赤外線センサモジュールからの出力電圧値に基づいて前記被加熱物の温度を算出する温度算出回路と、前記加熱コイルに電流を供給する高周波電流供給回路と、前記温度算出回路の出力に基づいて前記高周波電流供給回路を制御する制御回路とを設け、前記内周側コイルの外周はコイル中心からの距離約45mmに設けられており、前記外周側コイルの内周はコイル中心からの距離約55mmに設けられており、前記遮光筒はコイル中心からの距離45〜55mmに設けられており、前記制御回路は、前記温度算出回路で算出される被加熱物の温度が所定の温度を維持するように前記高周波電流供給回路を制御する誘導加熱調理器によって解決できる。
本発明によれば、トッププレート上の鍋の最高温度付近をすばやく検出でき、さらに、適切に適温維持を図ることができる。
実施例1の誘導加熱調理器の外観斜視図。 実施例1の誘導加熱調理器の加熱コイル上面図。 実施例1の誘導加熱調理器の加熱コイル下面図。 実施例1の誘導加熱調理器の断面図。 実施例1の誘導加熱調理器の鍋加熱制御システムの機能ブロック図、および、赤外線検出モジュールの断面図。 従来の誘導加熱調理器の加熱コイル上面図。 従来の誘導加熱調理器の加熱コイルによる鍋加熱分布図。 実施例1の誘導加熱調理器のセンサ位置模式図。 実施例1の誘導加熱調理器のセンサ位置模式図。 実施例1の誘導加熱調理器の加熱コイルによる鍋加熱分布図。 上面操作部右と上面表示部右を示す説明図である。 炒めもので予熱中の上面操作部右と上面表示部右の状態を示す説明図である。 炒めもので適温の上面操作部右と上面表示部右の状態を示す説明図である。 炒めている最中の上面操作部右と上面表示部右の状態を示す説明図である。 鍋底の検出温度と火力の関係を示した説明図である。 鍋底の検出温度と火力の関係を示した説明図である。 被加熱物の適温維持制御の詳細を説明する図である。
本発明の実施例について、図面を引用して説明する。
図1は実施例1の誘導加熱調理器の外観斜視図である。図1において、101は誘導加熱調理器の本体、102は電源の入り切りや加熱の設定等を行う操作部、103は表示操作部であり、上面操作部9と上面表示部10で構成される。104は耐熱ガラス等で形成された鍋等を載置するトッププレートであり赤外線領域において透過性を有する。105〜107は下方に鍋等を誘導加熱する加熱コイルが設置された加熱領域、108〜110は鍋底が放射した赤外線をトッププレート104の下方に透過する赤外線透過領域、111は本体101内に設けられた回路等を冷却する冷却風の吸入口である。
図2は加熱領域106の下方にある加熱コイル200近傍の上面図である。加熱コイル200は、同心円状の間隙Gを挟んで同一平面上に設けられた内周側コイル201と外周側コイル202で構成されており、同方向の電流が両コイルに流れるように、内周側コイル201の外端と外周側コイル202の内端が電気的に接続されている。本実施例において、内周側コイル201はコイル中心からの距離約30〜45mmに設けられているものとし、外周側コイル202はコイル中心からの距離約55〜90mmに設けられているものとする。また、203は加熱コイル200を保持するコイルベース、204はコイル中心からの距離45〜55mmに設けられた赤外線センサモジュールの検出エリアで、鍋底から放射される赤外線を、後述する赤外線センサモジュール407に導くエリアである。本実施例では赤外線センサモジュールの検出エリア204の大きさを直径約10mmとする。205〜208はトッププレート104の下面の温度を測定するサーミスタ(接触式温度センサ)である。
図3はコイルベース203の下面図である。図3において、301〜312は放射状に設けられたフェライトコアで、加熱コイル200で生じた磁界をトッププレート104上の鍋に効率的に入力するためのものである。なお、フェライトコア301と302の間のピッチは、赤外線センサモジュールの検出エリア204を設けるため、他のフェライトコアのピッチより大きくしてある。
図4は図1のA−A′面の本体断面図である。図4において、401は冷却ファン、402は冷却ファン401を駆動するモーター、403〜405は加熱コイル200に所定の電力を供給する高周波電流供給回路、406は冷却ファン401により吸引される冷却風の流れを表す矢印、407は赤外線センサモジュールである。コイルベース203はバネ(図示せず)によりトッププレート104の下面に密着されている。
図5は、鍋加熱制御システムを示す機能ブロック図である。図5において、501は被加熱物である鍋、502は赤外線センサモジュール407とサーミスタ205〜208の出力に基づいて鍋501の温度を算出する温度算出回路、503は温度算出回路502の出力に応じて高周波電流供給回路405を制御し加熱コイル200に供給する電力を制御する制御回路である。また、508は、鍋501が放射する赤外線を下方の赤外線センサモジュール407に導くとともに、加熱コイル200から放射される赤外線が赤外線センサモジュール407に入射されるのを防ぐ遮光筒である。また、34はメニュー設定キーで事前に組み込まれている複数の自動メニューの中から使用するメニューを選択するものである。31は火力設定キーで使用者が好みに応じて火力を調節できるものである。なお、上面表示部10は、メニュー設定キー34で選択するメニューの表示,自動調理の進行状態などの表示,火力設定キー31の設定内容を表示するものである。
次に、赤外線センサモジュール407の構成を説明する。赤外線センサモジュール407の断面図において、504は熱型赤外線検出素子の一種であるサーモパイルである。505はサーモパイル504を内蔵する防風ケースであり、サーモパイル504の周囲温度の急激な変化を防止するため熱伝導率の低い樹脂で構成される。506は防風ケース505の上面に設けられ、防風ケース505を気密構造にする防風窓であり、鍋501からの赤外線を透過するとともに、鍋501からの伝熱によって温められたトッププレート104が放射する昇温効果の高い波長の赤外線(5ミクロン以上)をカットし、防風ケース505内の温度上昇を抑える。
507は赤外線透過部材であり、トッププレート104と同一の素材をレンズ形状に加工したものである。つまり、赤外線透過部材507の波長透過特性は、トッププレート104と同一なので、鍋501が放射した赤外線のうち、トッププレート104を透過した波長の赤外線は、赤外線透過部材507も透過する。一方、トッププレート104でカットされた波長の赤外線は、赤外線透過部材507でもカットされる。赤外線透過部材507には、鍋501からの伝熱で高温になったトッププレート104の下面から放射された赤外線も届くが、この赤外線の大部分は赤外線透過部材507でカットされる波長の赤外線であるので、トッププレート104が放射する赤外線の大部分は赤外線透過部材507でカットされる。すなわち、サーモパイル504に届く赤外線の大部分は鍋501が放射した赤外線であり、トッププレート104が放射する赤外線の影響は小さいので、サーモパイル504は、鍋501からの赤外線量を正確に測定することができる。
次に、本実施例の動作を説明する。ユーザーがトッププレート104上に鍋501を置き、上面操作部9を操作して加熱を開始すると、制御回路503が高周波電流供給回路405を制御して加熱コイル200に所定の電力を供給する。加熱コイル200に高周波電流が供給されると、加熱コイル200から誘導磁界が発せられ、トッププレート上の鍋に渦電流が発生し誘導加熱される。この誘導加熱によって鍋の温度が上昇し、鍋内の調理物が調理される。
一般に物体は、その温度に応じて自ら赤外線を放射する。この赤外線の強さは、物体の温度が上昇すればそれに伴って増大する。そのため、赤外線センサモジュールを用いて鍋が放射する赤外線量を測定すれば、鍋の温度を瞬時に計測できる。
ここで問題になるのは、加熱コイルを用いて誘導加熱を行うと、鍋底の温度が均一とならないため、赤外線センサモジュールを用いても鍋底の最高温度を正確に計測することができない場合がある。図6,図7を用いて、従来の誘導加熱調理器における赤外線センサによる温度計測を説明する。図6は従来の加熱コイル近傍の上面図であり、601はコイル中心から約36mm〜約88mmの距離で形成された一体化構成の加熱コイル、602はコイル中心から約15mmの位置に設けられた赤外線センサモジュールの検出エリアである。図7は、加熱コイル601を用いて、底の厚みが比較的薄いステンレス製鍋を高火力で加熱し、鍋底表面温度の最高点が約360℃(てんぷら油の発火温度)に達した時点での温度分布を、コイル中心からの距離10mmピッチで測定したものである。図7から分かるように、鍋底の最低温度は中心付近の約30℃であり、鍋底の最高温度はコイル中心からの距離50〜70mm付近の約350〜360℃である。つまり、最低温度と最高温度の温度差は約330℃である。これは、一体化コイル601がドーナッツ形状をしており、誘導加熱の原理上、加熱コイル上の鍋の部分が最も渦電流が大きく、温度上昇が大きいが、加熱コイルがない中心部では、渦電流が小さいため、温度上昇が小さいためである。そして、コイル中心から約15mmの位置に設けられた従来の赤外線センサモジュールの検出エリア602では、約60℃という鍋底温度しか観測することができなかった。すなわち、最高温度と観測温度の温度差は約270℃にも達していた。
本実施例の誘導加熱調理器では、鍋底温度が最高になるコイル中心からの距離50〜70mm位置での鍋底温度を測定するため、図2に示すように、加熱コイルを内周側コイル201と外周側コイル202に分割し、コイル中心から50mmの距離に赤外線センサモジュールの検出エリア204を設けた。検出エリア204をコイル中心から50mmの距離に設けたのは、鍋底温度が最高になるコイル中心からの距離50〜70mm位置に含まれる位置であると同時に、図8に示すように、使用頻度の高い鍋のうち最も直径の小さい直径120mmの小径鍋を加熱するときであっても、鍋底が完全に赤外線センサモジュールの検出エリア204の上を覆うことができ、鍋底の温度を測定できる位置だからである。
図10は、加熱コイル200を用いて、底の厚みが比較的薄いステンレス製鍋を高火力で加熱し、鍋底表面温度の最高点が約360℃(てんぷら油の発火温度)に達した時点での温度分布を、コイル中心からの距離10mmピッチで測定したものである。図10から分かるように、鍋底の最低温度は中心付近の約50℃であり、鍋底の最高温度はコイル中心からの距離70mm付近の約360℃である。検出エリア204が設けられた、コイル中心から約50mmの位置で観測される鍋底温度は約320℃である。すなわち、本実施例の構成を用いれば、最高温度と観測温度の温度差をわずか約40℃にでき、観測温度に基づく火力制御も好適に行うことができる。
なお、図2に示す内周側コイル201と外周側コイル202の間隔Gが広いと、検出エリア204上の鍋底温度が低下するため、間隔Gは狭いほどよいが、間隔Gを狭くしすぎると検出エリアも狭くなり、鍋底から放射される赤外線を十分補足することができない。従って、間隔Gをある程度大きく10〜20mm程度に設定するのが望ましく、本実施例では間隔Gを15mmと定めた。
また、図3に示すように、検出エリア204の隣のフェライトコア301の隣にサーミスタ205を設置し、サーミスタ205〜207で略正三角形を形成するようにサーミスタ206,207を配置し、この略正三角形の中心にサーミスタ208を配置した。これにより、図9に示すように、直径120mmの鍋底がコイル加熱範囲である直径200mmの円の範囲で移動しても、必ず鍋底の下に複数のサーミスタがあるので、鍋底の温度検知は可能となる。なお、鍋底の下に赤外線センサモジュールの検出エリア204上が無い場合は、高火力入力は行わず、比較的ゆっくりした加熱制御を行う。
以上述べたように、本実施例の誘導加熱調理器によれば、トッププレート上の鍋の最高温度付近をすばやく検出できるので、鍋の温度を安全に制御できる。
次に、図5を用いて、本実施例の誘導加熱調理器を用いた適温維持制御を説明する。図5において、制御回路503は、メニュー設定キー34で入力したメニューを事前に組み込まれた手順やルールに基づいて火力の制御や加熱時間や鍋501の温度を決められた温度になるように温度算出回路502の検出温度をもとに高周波電流供給回路405を制御し鍋501を加熱したり、火力設定キー31で入力された火力で鍋26を加熱するように高周波電流供給回路405を制御したり、メニュー設定キー34で入力されたメニューや調理の進行状況や火力設定キー31で入力された内容を上面表示部10に表示したりするものである。なお、上面表示部10は後述する表示41aと表示41bとランプ35〜40で構成されるものとする。上面操作部9は右側加熱領域106の火力等を入力する上面操作部右9aと左側加熱領域105の火力等を入力する上面操作部左9bと中央加熱領域107の火力等を入力する上面操作部中央9cから成っている。
上面表示部10は上面操作部9の各操作部に対応して上面表示部右10a,上面表示部左10b,上面表示部中央10cと配置され、各操作部で入力された内容を表示する。
次に、図11は、右側加熱領域106に対応した上面操作部右9aと上面表示部右10aを示す説明図である。上面操作部右9aと上面表示部右10aを使用して表示手段17と火力設定キー31とメニュー設定キー34の詳細な説明をする。
上面操作部右9aと上面表示部右10a、上面操作部左9bと上面表示部左10b、上面操作部中央9cと上面表示部中央10cの本発明に関する内容は同じなので上面操作部左9bと上面表示部左10b、上面操作部中央9cと上面表示部中央10c側の説明は省略する。
上面表示部右10aは、夫々表示41aと表示41bに分けられ、表示41aは火力設定キー31で入力される火力やメニュー設定キー34で入力されるメニュー等が表示される。表示41bにはメニュー設定キー34で入力されたメニューで、鍋やフライパンを予熱して、鍋やフライパンの温度が適温に達した時に食材の投入タイミングを知らせることができるように「予熱中」と「適温」の表示を行う。
ランプ35〜40はLED等からなり、ランプ35は後述する切・スタートキー30が押され加熱開始が入力されると点灯する。ランプ36〜39は後述する火力設定キー31で設定した火力のランプが点灯する。また、後述する自動調理で火力の設定をするように促がすためにランプ36〜39を同時に点滅して知らせる。ランプ40は火力調整キー32が有効時に点滅して知らせる。
火力設定キー31で設定できる火力は「とろ火」キー31a,「弱火」キー31b,「中火」キー31c,「強火」キー31dの四段階に分かれ、必要な火力を一回の操作で入力できるように火力に応じて個別にキーが設けられている。各火力の目安は、例えば最大で12段階の火力を設けた場合、各火力と消費電力の関係は、「1」段階は100W相当、「2」段階は200W相当、「3」段階は300W、「4」段階は400W、「5」段階は500W、「6」段階は800W、「7」段階は1.1kW、「8」段階は1.4kW、「9」段階は1.6kW、「10」段階は2kW、「11」段階は2.5kW、「12」段階は3kWである。各段階の数字は表示41aに火力の目安として表示する数字である。また、四段階の火力表示と12段階表示の関係は、「とろ火」は「1」、「弱火」は「2」,「3」,「4」,「5」、「中火」は「6」,「7」,「8」、「強火」は「9」,「10」となり、火力設定キー31のキーには設けていないが「ハイパワー」として「11」,「12」が割り当てられる。火力設定キー31は四段階の火力の代表的な火力に直接入力できるように、「とろ火」キー31aは「1」、「弱火」キー31bは「4」、「中火」キー31cは「7」、「強火」キー31dは「10」の火力を入力できる。
火力調整キー32は、火力設定キー31で入力できない火力、例えば火力「9」を入力する場合、まず「中火」キー31cにより火力を「7」に入力し、次に、火力調整UPキー32bを二回押すと、表示41aに表示されていた火力を示す数字が「7」から「8」、「8」から「9」へと変更され、火力が強火「9」に成ったことを示す。ちなみに、次に火力調整DOWNキー32aを押すと火力が「9」から「8」と下げることができる。
33は主に煮込みや保温などタイマー調理を実施するときに加熱時間を選択するタイマーキーである。メニュー設定キー34は自動調理の炊飯,揚げもの,湯沸し,炒めもの等を選択するためのもので、メニュー設定キー34を押すことで表示41aにメニューが表示され、メニュー設定キー34を押すたびにメニューが切り替わり表示される。これによって使用するメニューを選択する。48は調理の開始や停止するための切・スタートキーである。
本実施例は以上の構成よりなるもので、次にその動作について図12〜図16を使用して説明する。図12〜図14は自動調理時の上面操作部と上面表示部の表示例である。図15,図16は鍋底の検出温度と火力と操作の関係を示した図である。
例えば、使用者が野菜の炒めものを調理する場合、使用者は加熱に使用する載置部にフライパンを置いて、表示41aを見ながらメニュー設定キー34を押し返してメニュー「炒めもの」を選択する。メニューを選択するとランプ35が点滅して切・スタートキー30が有効になったことを知らせる。切・スタートキー30を押すことで調理が開始され、ランプ35が点滅から点灯になり調理中(予熱中)であることを示す。そして、現在フライパンを予熱中であることを示す表示が表示手段41bに「予熱中」と表示が点灯する。この時の表示41とランプ35〜ランプ40の状態を図12に示す。
次にフライパンの加熱が進行し、フライパンの鍋底の検出温度が適温範囲に近づいたら、フライパンの温度のオーバーシュートを少なくするために火力を弱くし(図15(a),図16(a))、適温範囲にフライパンの検出温度が達したら適温を使用者に知らせる。そのため表示41bの「予熱中」の表示を「適温」と表示し直し、他にブザーや音声により適温になったことを知らせる。
そして、フライパンに炒める食材を入れ火力設定キー31で火力を入力するように表示手段17のランプ36〜ランプ39の四ヶ所のランプを同時に点滅して催促行為をする。ランプ35は消灯している。
適温後(図15(b),図16(b))の火力は、フライパンの温度を維持する火力で加熱を制御している状態で、火力は通電しない状態から、前記記載の火力の「1」〜「12」段階の間でフライパンの検出温度に応じて火力を制御する。
もし、このまま火力設定キー31より火力が入力されなければ一定時間、例えば15分で自動的に加熱手段23の通電を終了してフライパンの加熱を止めてしまう(図16(c))。また、食材をフライパンに入れて調理を進めた場合は、フライパンの温度を維持する火力で加熱を制御している状態なので炒めものが上手にできる。
なお適温後維持する火力で加熱を制御している状態にて、火力設定キー31で「強火」を入力するとランプ39が点灯し、ランプ35が点滅して切・スタートキーを入力するように指示する。この時、表示41bに表示していた「適温」表示は消灯し、表示41aに入力された火力の段階「10」が表示される。そして切・スタートを入力するとランプ35が点灯になり火力が段階「10」の2kWでフライパンの加熱を開始する。
以上の流れに沿って加熱時間の経過と鍋底の検出温度と火力の関係と火力設定後の火力の関係を図15に示す。
以上、炒めものの工程を説明したが全工程において、温度検知素子20によって調理の制御温度以外に常にフライパンの温度を検知し、異常加熱によって発煙や発火、フライパンが高温で変形しないように制御手段19により温度制御を行い安全にも十分に対応している。
次に、図17を用いて、図15(b)や図16(b)における適温維持制御の詳細を説明する。図17(a)は、赤外線センサモジュール407から出力される電圧値に基づいて温度算出回路502が算出した鍋501の鍋底温度である。時間t(0)〜t(7)において、算出される鍋底温度は適温範囲に収まっているものとする。図17(b)は、鍋底温度の単位時間当たりの変化量であり、制御回路503によって所定の単位時間遅れて算出される。図17(c)は高周波電流供給回路405から加熱コイル200に供給される電力であり、図17(b)で求められた鍋底温度の単位時間当たりの変化量に基づいて、所定時間遅れて制御される。
図17(a)に示すように、赤外線センサモジュール407によって観測される鍋底温度が適温範囲内であるときであっても、周囲温度の変化,食材の投入などの外乱により、鍋底温度にはゆらぎがある。このような外乱が生じた場合であっても、鍋底温度を適温範囲に維持するため、本実施例の誘導加熱調理器では、温度算出回路502が算出する鍋底温度の変化に応じて、高周波電流供給回路405から加熱コイル200に供給する高周波電流を制御する。例えば、表1に示すように、単位時間当たりの温度変化量をΔTとしたとき、ΔTの値に応じて、火力を変化させることが考えられる。例えば、温度の低下幅が大きいときには、大火力になるように高周波電流供給回路405を制御し、温度上昇幅が大きいときには、小火力になるように高周波電流供給回路405を制御することが考えられる。この一例を表1に示すが、適温維持に用いる温度変化量ΔTの幅や火力の種類は、表1に示したものに限定はされない。
なお、表1に示すように、鉄製の鍋を用いたときの適温維持方法と、アルミ製の鍋を用いたときの適温維持方法では、用いる火力を異ならせることが望ましい。例えば、鉄製の鍋を適温維持するときの火力を、アルミ製の鍋を適温維持するときの火力よりも大火力にすることが望ましい。
なお、表1において、WFe(+4)>WFe(+3)>WFe(+2)>WFe(+1)>WFe(0)>WFe(−1)>WFe(−2)>WFe(−3)>WFe(−4)とし、WAl(+4)>WAl(+3)>WAl(+2)>WAl(+1)>WAl(0)>WAl(−1)>WAl(−2)>WAl(−3)>WAl(−4)とする。
Figure 2010212100
本発明によれば、予熱終了後は使用者によって火力設定手段より火力が入力されるまで適温を維持する火力で加熱するので電力の無駄使いを低減できる。
また、予熱終了後の適温を維持する火力で加熱する状態は一定時間で終了するので、鍋を加熱している事を忘れても安全で電力の無駄使いを低減できる。
さらに、予熱終了後、火力設定手段からの入力を促がすように表示手段で火力設定手段の入力が有るまで催促行為をするようにしたので火力設定手段の入力の忘れを防止できる。
31 火力設定キー
34 メニュー設定キー
104 トッププレート
201 内周側コイル
202 外周側コイル
203 コイルベース
301〜312 フェライトコア
405 高周波電流供給回路
407 赤外線センサモジュール
501 鍋
502 温度算出回路
503 制御回路

Claims (3)

  1. 被加熱物を載置するトッププレートと、
    内周側コイルと外周側コイルの間に、同心円状の間隙を有した加熱コイルと、
    前記同心円状の間隙に設けられ、前記トッププレートに載置された被加熱物が放射する赤外線を下方に導く遮光筒と、
    該遮光筒を介した赤外線量応じた電圧値を出力する赤外線センサモジュールと、
    該赤外線センサモジュールからの出力電圧値に基づいて前記被加熱物の温度を算出する温度算出回路と、
    前記加熱コイルに電流を供給する高周波電流供給回路と、
    前記温度算出回路の出力に基づいて前記高周波電流供給回路を制御する制御回路とを設け、
    前記内周側コイルの外周はコイル中心からの距離約45mmに設けられており、
    前記外周側コイルの内周はコイル中心からの距離約55mmに設けられており、
    前記遮光筒はコイル中心からの距離45〜55mmに設けられており、
    前記制御回路は、前記温度算出回路で算出される被加熱物の温度が所定の温度を維持するように前記高周波電流供給回路を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記制御回路は、前記温度算出回路で観測される温度の単位時間当たりの変化量に応じて、前記高周波電流供給回路が供給する電流を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の誘導加熱調理器において、
    鉄製の被加熱物の温度を所定の温度に維持するときに、前記高周波電流供給回路が供給する電流と、アルミ製の被加熱物の温度を所定の温度に維持するときに、前記高周波電流供給回路が供給する電流と、を異ならせることを特徴とする誘導加熱調理器。
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