JP5579101B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱調理器に関し、特に鍋反りの検知に関する。
従来の誘導加熱調理器として、例えば「トッププレートの温度検出手段と、加熱動作開始時から所定時間経過した時点T1、或るいは加熱動作開始時から所定の温度t0に達した時点T1を基準にして、当該時点からの一定時間ΔT内に予め設定した温度上昇値を満たすか否かに基づいて適否を判定する判定手段と、前記判定結果に基づいて加熱コイルへの通電遮断を行う断路手段とを備えてなる。」(特許文献1参照)というものが提案されている。この誘導加熱調理器においては、センサの検知が正しく行われない形状の鍋を使用した場合には、検知された温度の上昇率が適性な鍋に比較して当然小さいので、予め設計値として所定時間経過後(一定時間経過した時点又は一定温度に達した時点)の温度上昇をみて、温度上昇率が低いときには、形状不適当や材質不適当として通電遮断し、鍋内の油の異常温度上昇による事故発生を未然に防止したり、揚げ物調理に適しない鍋の使用を中止するよう制御していた。
特開2000−268950号公報(要約、図3)
上記の従来の誘導加熱調理器では、トッププレート温度検出手段の温度(すなわちトッププレートの温度)と鍋内の油の温度(すなわち鍋底の温度)との関係において、トッププレートの温度が高く、鍋底の温度が低い場合には、加熱を開始すると鍋底の温度が上昇し、トッププレートの温度よりも高くなってからでないとトッププレートの温度上昇は始まらないために、結果として、加熱開始から一定時間経過後のトッププレート温度検出手段の温度上昇値は小さくなる。一方、トッププレートの温度が低く、同様に鍋底の温度が低い場合には、加熱を開始すると鍋底の温度が上昇し直ぐにトッププレートの温度も上昇を始めるため、加熱開始から一定時間経過後のトッププレート温度検出手段の温度上昇値は大きくなる。
以上のことから、加熱開始時のトッププレートの温度検出手段の温度及び鍋内の油の温度の違いにより基準とする基準データが変わってしまうために、正確に鍋の使用可否判断が行えないという問題点があった。
また、誤って規定油量よりも極端に少ない油量(例えば規定油量=800gに対して50g)で加熱を開始してしまった場合には、加熱開始から所定時間経過後(一定時間経過した時点又は一定温度に達した時点)の温度上昇をみていたため、必ずその時点までは加熱が行われてしまい、その段階で通電制御をしたとしても既に油の温度は危険な高温に達してしまうという問題点もあった。
本発明は、このような問題点を解決するために為されたものであり、その第1の目的はトッププレートの温度や鍋の温度の影響を受けずに、鍋の反り量を正確に判定し、それに応じた火力制御を可能にした誘導加熱調理器を提供することにある。その第2の目的は油量が規定油量よりも少ない場合であっても油の温度を危険な高温にしないで鍋の反り量を判定することを可能にした誘導加熱調理器を提供することにある。
本発明に係る誘導加熱調理器は、鍋が載置されるトッププレートと、前記トッププレートの下方に配置され、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの出力を設定する設定手段と、前記設定手段の設定出力に基づいて前記加熱コイルに高周波電力を供給する高周波電源と、前記トッププレートを介して前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段の検知温度に基づいて前記高周波電源を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、加熱開始時の温度に基づいて前記鍋の反り量を判断する判断基準値を求め、前記判断基準値と、加熱動作開始時から所定時間経過するまでの間の温度検知手段の出力の差である温度上昇値とに基づいて前記鍋の反り量の1次判定を行い、前記1次判定された鍋の反り量に基づいて前記高周波電源の加熱通電率を求めて、当該加熱通電率で前記高周波電源を制御し、前記1次判定の鍋の反り量に基づいた加熱通電率で前記高周波電源を制御しているときに、前記温度検知手段より検知された温度上昇率の変化を求め、当該温度上昇率の変化に基づいて前記鍋の反り量の2次判定を行うものである
本発明によれば、加熱開始時に前記温度検知手段により検知された温度と、加熱動作開始時から所定時間経過するまでの間の温度検知手段の出力の差である温度上昇値とに基づいて、前記調理鍋の反り量の1次判定をするとともに、前記1次判定された調理鍋の反り量に基づいて前記高周波電源の加熱通電率を制御する。このように、トッププレートの温度と鍋内の例えば油の温度との違いにより変わってしまう温度検知手段の温度上昇値を考慮して鍋の反り量を判定するので、正確な反り判定が可能になっている。そして、1次判定された鍋の反り量に基づいて前記高周波電源の加熱通電率を制御するので、鍋内の例えば油の異常温度上昇を防止することができる。また、前記所定時間を適切に設定することにより、鍋の反りの1次判定をするまでの過程で油の温度が異常に上昇するのを防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。 本実施の形態1に係る誘導加熱調理器の制御系の構成を示したブロック図である。 本実施の形態1に係る誘導加熱調理器の制御系の動作を示すフローチャート(その1)である。 本実施の形態1に係る誘導加熱調理器の制御系の動作を示すフローチャート(その2)である。 トッププレートの初期温度と温度上昇との関係を示した特性図である。 本実施の形態1における反り1次判定及び加熱通電率の関係を示したものである。 本実施の形態1における反り2次判定及び加熱通電率の関係を示したものである。 本実施の形態1における反り量と制御温度の補正値との関係を示したものである。 本実施の形態1における反り判定、油量判定及び加熱通電率の関係を示したものである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の外観を示す斜視図であり、図2は、本実施の形態1における制御系の構成を示したブロック図である。
図1に示されるように、誘導加熱調理器は、本体11と、本体11の上面を形成し鍋1等の被加熱物を載置する耐熱ガラス製のトッププレート3とを備えている。また、トッププレート3の下方には被加熱物を誘導加熱する加熱コイル6a〜6cが配置されている。これらの加熱コイル6a〜6cを纏めていうときには加熱コイル6というものとする。
また、図2に示されるように、本体11の内部には、トッププレート3の下方に配置された加熱コイル6に高周波電力を供給するインバーター回路(高周波電源)9、インバーター回路9を制御する制御手段8及び時間を計算する計時手段10が搭載されたプリント回路基板(図示せず)が、基板ケース(図示せず)内に収容された状態で取り付けられている。制御手段8は、マイコンなどで構成されており、記憶手段(図示せず)を内蔵している。計時手段10は、後述の図3A及び図3Bの処理(S4、S8、S10)における時間等を計測する。この計時手段10の機能は、制御手段8に内蔵するようにしてもよい。プリント回路基板の設置場所については、発熱個所から遠く、冷却可能な風路中であれば何処でもよいが、冷却効率の観点から、加熱コイル6よりも上流に配置するのがよい。本発明の主題とは直接関係ないため、詳細な説明を省略するが、冷却ファン(図示せず)は、本体11の下部後方の両側に設置され、本体11の外部から空気を吸入し、プリント回路基板及び加熱コイル6に冷却風を送ってこれらを冷却した後、後方に進んで本体11の後方に形成された排気口を介して本体11の外へ排気する。なお、図1に示されるように、本体11の下部にはグリル12が引き出し自在に設けられており、魚などの焼き物料理等の調理が可能となっている。
更に、図1に示されるように、本体11の下部手前の右側には設定手段としての操作部13が設けられており、ユーザーがこの操作部13を操作することにより、加熱出力の調整や誘導加熱調理器への設定などの操作・設定情報が入力可能となっている。なお、操作部13には、グリル12の操作部も含まれている。
また、3つの加熱コイル6a、6b及び6cは所謂3口型の加熱部を構成しているが、加熱コイル6cに代えて、ほぼ同径のラジエントヒーターを配置してもよい。
また、トッププレート3の裏面(加熱コイル6と対応する面)には、サーミスターなどの接触式温度センサー4及び5が接触するように配置されている。さらに、トッププレート3の下方には、サーミスター4及び5の検知信号をA/D変換して温度に換算する温度検出手段7が設けられており、換算した温度情報を制御手段8へ出力する。なお、接触式温度センサー4および5をTHと呼ぶことがある。なお、サーミスター4、5及び温度検出手段7が本発明の温度検知手段を構成している。
次に、図1及び図2を用いて制御手段8の動作を説明する。
ユーザーが誘導加熱調理器の本体11の電源スイッチ(図示せず)を投入すると、制御手段8が起動される。制御手段8は、まず、内部に保有しているカウンタのクリヤや初期値設定などの初期処理を行った後、操作部13からユーザーによって設定された情報を入力し、次に、制御手段8は、入力した設定情報が調理開始命令か否かを調べ、調理開始でなければ、調理開始命令が入力されるまで待ち状態となる。この入力待ち状態において、ユーザーがトッププレート3に被加熱物である鍋1を載置し、続いて火力情報などを設定して操作部13の調理開始スイッチを押下すると、操作部13から調理開始命令の信号が生成されて制御手段8に入力される。制御手段8は、調理開始命令を入力すると、設定情報の中の火力情報に基づいてインバーター回路9を制御して、加熱コイル6への高周波電力(以下、加熱電力と呼ぶこともある)の供給を開始させる。これにより誘導加熱による鍋1の加熱が開始する。そして、制御手段8は、温度検出手段7の温度と、操作部13の操作に対応して設定される設定温度とを比較し、その比較結果に基づいてインバーター回路9を制御する。
次に、図3A及び図3Bに示すフローチャート、及び図4〜図8を用いて加熱処理の動作について説明する。
図3A及び図3Bは、本実施の形態1の制御手段8の加熱処理を示すフローチャートである。
(S1)
まず、操作部13からユーザーによって例えば揚げ物メニューが設定され、調理開始スイッチを押下すると揚げ物予熱工程の加熱がスタートする(S1)。
(S2)
次に、制御手段8は、温度検出手段7により検知されたスタート温度t0を取り込む(S2)。本実施の形態ではサーミスター4又は5の検出する温度のうち高い方の温度を制御に使用する。これはサーミスター4又は5において、加熱されている鍋1の鍋底の温度に近い温度を検出しているサーミスターの温度情報を使用するためである。
(S3)
制御手段8は、インバーター回路9を制御して加熱コイル6に高周波電力を供給し、加熱がスタートする(S3)。本実施の形態では、加熱電力は例えば1.0kWにて加熱がスタートする。
(S4)
制御手段8は、計時手段10の出力に基づいて加熱がスタートしてからA秒間経過したかどうかを判定する(S4)。ここで、A秒間とは、鍋1の中に入っている油2の量に影響を受けないで、且つ鍋1の鍋底の反り量によってサーミスター4又は5の検出する温度上昇値が変化する時間である。或いは、A秒間とは、油2が低温域であり(なお、低温域とは油の発火点よりも低い温度域である。)、高温になる前までの時間であって、サーミスター4又は5の温度では約65℃以下となる時間であり、具体的には30〜60秒である。ここではA=60秒として以下説明する。例えば本体11、油2の温度が常温すなわち約25℃の場合、サーミスター4又は5の温度も25℃となる。そこから加熱をスタートした場合には、鍋1の鍋底の反り量が小さければ(約0.5mm以下)加熱と共にサーミスター4又は5の温度は順調に上昇するため、A秒間後すなわち60秒間後のサーミスター4又は5の温度はほぼ65℃となる。しかし、鍋1の反り量が大きくなると鍋1の底とトッププレート3との接触が悪くなるため温度が伝わりにくくなり、その結果、加熱がスタートしてからA秒間後のサーミスター4又は5の温度上昇値=Δ60Sは小さい値となる。
図4は、コールドスタート時及びホットスタート時の温度上昇値の基準値の変化を表す特性図ある。サーミスター4又は5の温度(すなわちトッププレート3の温度)と鍋1内の油2の温度(すなわち鍋底の温度)との関係において、トッププレート3の温度が高く(すなわちホットスタートの時)鍋底の温度が低い場合には加熱を開始すると鍋底の温度が上昇し、トッププレート3の温度よりも高くなってからでないとトッププレート3の温度上昇は始まらないために、結果として加熱開始からA秒間経過後のサーミスター4又は5の温度上昇値は小さくなる。
一方、サーミスター4又は5の温度(すなわちトッププレート3の温度)が低く(すなわちコールドスタートの時)、同様に鍋底の温度が低い場合には加熱を開始すると鍋底の温度が上昇し直ぐにトッププレート3の温度も上昇を始めるため、加熱開始からA秒間経過後のサーミスター4又は5の温度上昇値は大きくなる。
以上のことから、図4に示されるように、加熱開始時のサーミスター4又は5の温度t0により反り判定のための基準となる基準データを変える必要がある。
(S4a、S5、S6、S6a)
図3Aの判断処理(S4)にてA秒間が経過したら、フラグnがn=0であることを確認すると(S4a)、次の処理(S5)に進み、図5に示される値を判断基準値として反り1次判定が行われる(S5)。なお、フラグnは、初期状態においてn=0に設定されている。
図5は、スタート温度t0、Δ60Sの基準値、反り量及び加熱通電率の関係を示した表である。
図5の表から、例えばサーミスター4又は5のスタート温度t0が25℃であればt≦50℃のゾーン(判断基準値)となり、その時のΔ60Sが例えば50℃であれば40℃以上であるため鍋底の反り量は小となり、その時の加熱通電率は15秒ON、0秒OFFとなる。
また、Δ60Sが20℃未満となった場合には反り量が多すぎて正確に温度検出ができないことから不適鍋と判断され、加熱を停止させる。
以上のように処理(S5)にて反り1次判定を行い、処理(S6)にて加熱通電率変更を行い、フラグnをn=1とする(S6a)。
(S6b、S7、S8、S8a)
上記の判断処理(S4)にてA秒間が経過していない場合には、フラグmが、m=0であることを確認すると(S6b)、処理(S7)に飛び、サーミスター4又は5の温度tがt≧t0+10℃かどうかを判断し(S7)、そうなっていたら、Δtm1すなわち加熱がスタートしてからサーミスター4又は5の温度tがt≧t0+10℃となるまでの時間を検出する(S8)。そして、フラグmを、m=1とする(S8a)。なお、フラグmは初期状態においてはm=0に設定されているものとする。
(S9〜S11)
次に、サーミスター4又は5の温度tがt≧t0+50℃かどうかを判断し(S9)、そうなっていたら、Δtm2すなわち加熱がスタートしてからサーミスター4又は5の温度tがt≧t0+10℃を検出してからt≧t0+50℃となるまでの時間を検出する(S10)。Δtm2/Δtm1を計算し(S10)、図6のデータ値に基づき反り量を判定する反り2次判定を行なう(S11)。
図6は、Δtm2/Δtm1と反り2次判定及び加熱通電率との関係を示したものである。
鍋底の反り量が小さい場合には、Δtm1とΔtm2における温度上昇率は大きな差は生じない為、Δtm2/Δtm1の値は4未満となる。一方、鍋底の反り量が大きい場合にはΔtm1とΔtm2における温度上昇率に差が生じ、Δtm2での温度上昇率が小さくなるためΔtm2の値が大きくなり、Δtm2/Δtm1の値は大きくなる。本実施の形態では、Δtm2/Δtm1の値が6以上となった場合には正確に温度が検出できないほど鍋底が反っていると判断して不適鍋と判断し、その時は加熱を停止させる。
(S12〜S14)
制御手段8は、加熱通電率を鍋1の鍋底の反り量に応じて変更し(S12、図6参照)、その後のサーミスター4又は5の温度上昇率を検出し、その温度上昇率によって温度上昇率が大きければ油量が少、温度上昇率が小さければ油量が多と判断される(S13)。そして、判定された反り量と油量に基づいた加熱通電率に変更される(S14)。例えば反り量が小、油量が多と判定された場合は加熱通電率は15秒ON、0秒OFFとなり、反り量が大、油量が小と判定された場合は加熱通電率は11秒ON、4秒OFFとなる。
(S15〜S17)
制御手段8は、図7の制御温度Tの補正値に基づき制御温度Tを設定する(S15)。
図7は、反り量と制御温度Tの補正値との関係を示した表であり、図8は、反り判定、油量判定による加熱通電率の関係を示した表である。
例えば油温を180℃に制御するのであれば、制御温度Tは少し高い温度である190℃とした場合には、反り量が小で油量が多であれば補正値は0℃となり、制御温度T=190℃となる。また、反り量が大で油量が少であれば補正値は−8℃となり、制御温度T=190−8=182℃となる。
制御手段8は、上記にて設定された制御温度Tに基づいてインバーター回路9を制御して鍋1を加熱させる。その加熱の際の加熱通電率は、図8の表による。制御手段8は、サーミスター4又は5の温度が制御温度Tに達したかどうかを判断し(S16)、達した場合には予熱工程を終了する(S17)。
以上のように、本実施の形態によれば、加熱開始時のトッププレート3の温度及び鍋1の温度の違いにより変わってしまう加熱開始から所定時間経過後のトッププレート3の温度上昇値の基準とする基準値を、加熱開始時の温度検出手段7の温度t0によって変更し、変更した基準値(図5参照)に基づいて鍋の反り量を判定(反り1次判定)するようにしたので、正確に反り量が検出され、鍋の使用可否判断を正確に行なうことができる。
また、鍋の反り量の判定(反り1次判定)を行う際の所定時間(A)は、油量の多少に関わりなく鍋底の反り量を判定できる時間であって、油の温度が加熱されても低温域にある時間であることから、所定時間(A)内において油が発火するように事態が避けられることから、安全性においても優れたものとなっている。
また、反り1次判定による鍋の反り量に対応した加熱通電率(遮断を含む)にて加熱を行うようにしているので、鍋内の油の異常温度上昇を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、鍋の反り量の判定を複数設けることにより(反り1次判定、反り2次判定)、例えば最初の鍋の反り判定(反り1次判定)で不適鍋と判定した場合にはその段階で加熱を停止し、その他の鍋の場合には、その後、反り量判定(反り2次判定)をすることでより正確に鍋の反り検知を行なうことができる。更には、鍋の反り判定(反り2次判定)の結果によって加熱電力を変更し、その後、油量検知を行って最終的な加熱電力を決定し、制御温度も決定するため誘導加熱調理器を正確に且つ安全に制御することができる。
1:鍋、2:油、3:トッププレート、4、5:サーミスター、6:加熱コイル、7:温度検出手段、8:制御手段、9:インバーター回路、10:計時手段、11:本体、12:グリル、13:操作部。

Claims (7)

  1. 鍋が載置されるトッププレートと、
    前記トッププレートの下方に配置され、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルの出力を設定する設定手段と、
    前記設定手段の設定出力に基づいて前記加熱コイルに高周波電力を供給する高周波電源と、
    前記トッププレートを介して前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、
    該温度検知手段の検知温度に基づいて前記高周波電源を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    加熱開始時の温度に基づいて前記鍋の反り量を判断する判断基準値を求め、前記判断基準値と、加熱動作開始時から所定時間経過するまでの間の温度検知手段の出力の差である温度上昇値とに基づいて前記鍋の反り量の1次判定を行い、前記1次判定された鍋の反り量に基づいて前記高周波電源の加熱通電率を求めて、当該加熱通電率で前記高周波電源を制御し、
    前記1次判定の鍋の反り量に基づいた加熱通電率で前記高周波電源を制御しているときに、前記温度検知手段より検知された温度上昇率の変化を求め、当該温度上昇率の変化に基づいて前記鍋の反り量の2次判定を行うことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、
    前記2次判定された鍋の反り量に基づいて前記高周波電源の加熱通電率を求めて、当該加熱通電率で前記高周波電源を制御し、
    前記2次判定の鍋の反り量に基づいた加熱通電率で前記高周波電源を制御しているときに、前記温度検知手段より検知された温度上昇率を求め、当該温度上昇率に基づいて前記鍋の油量を判定することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御手段は、
    前記2次判定された前記鍋の反り量と前記油量とに基づいて前記高周波電源の加熱通電率を求めて、当該加熱通電率で前記高周波電源を制御することを特徴とする請求項に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記制御手段は、
    前記2次判定された前記鍋の反り量と、前記油量とに基づいて制御温度値を補正することを特徴とする請求項2又は3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記鍋の反り量の1次判定において、前記鍋の反り量を判断する判断基準値は、加熱開始時に前記温度検知手段により検知された温度が高いほど小さな値になることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記所定時間は、油量の多少に関わりなく鍋底の反り量を判定できる時間であって、油の温度が加熱されても低温域にある時間であることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記所定時間は、30秒から60秒の間の時間であることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
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