JP2012009199A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温の天板に、常温または天板よりも高温のフライパンを載置して予熱を行う場合においても、フライパンの予熱を安全且つ確実に実施することが可能な誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】制御手段6は、フライパン予熱機能による誘導加熱が行なわれた際に、接触式温度センサー11の出力を検出手段13が換算した温度からフライパン10の第1の温度変化の勾配を算出し、赤外線センサー12の出力を検出手段13が換算した温度からフライパン10の第2の温度変化の勾配を算出し、第1の温度変化の勾配および第2の温度変化の勾配の両方に基づいて補正表から上限温度の補正値を取得し、この補正値によりフライパン予熱機能における、接触式温度センサーの上限温度および赤外線センサーの上限温度の少なくとも一方を変更し、変更された上限温度に基づいてフライパン10の予熱を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、誘導加熱調理器に関するものであり、特にフライパンの予熱に関する。
従来から誘導加熱調理器に、サーミスターと、赤外線センサーと、サーミスターの出力および赤外線センサーの受光したエネルギーにより調理容器の温度を換算する温度検出手段と、を備え、温度勾配が所定の値より大きい場合は、赤外線センサーの検知温度を優先し、所定の値より小さい場合は、サーミスター(以下、接触式温度センサー)の検出温度を優先する誘導加熱調理器とし、赤外線センサーが所定の勾配以上に変化する場合は加熱電力量を抑制または加熱停止を行うことにより、油の発火や調理容器の変形を防止するものが知られている(例えば、特許文献1)。
また、赤外線センサーの受光感度波長域がトッププレートの赤外線透過波長域と重なるようにして調理容器の温度を応答性良く検出するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−41471公報(第1頁〜第3頁、第7頁) 特開2001−63881号公報(第1頁〜第5頁、図1)
上記特許文献1および特許文献2に記載の従来例には、適当な火力でしかも適当な時間に予熱を終了するという予熱機能が搭載されており、フライパンの予熱を行う場合には、天板が常温で、常温のフライパンを載置して予熱を行うことを前提としている。
しかしながら、調理を行った直後の高温の天板に、常温のフライパンを載置して予熱を行う場合や、調理を行った直後の高温の天板に予熱などですでにかなり高温になったフライパンを載置して予熱を行う場合もありうる。このような場合には天板の裏面に接触したサーミスターなどの接触式温度センサーや赤外線センサーが誤検知することにより新たな問題が発生する。例えば、調理を行った直後の高温の天板に常温のフライパンを載置して予熱を行う場合、接触式温度センサーおよび赤外線センサーは、すでにフライパンが高温になっていると誤検知するため、予熱工程を所定の時間よりも早く終了してしまうという早切れの問題が発生する。
また、調理を行った直後の高温の天板に予熱などですでにかなり高温になったフライパンを載置して予熱を行う場合には、赤外線センサーおよび接触式温度センサーは天板を通して温度検知しているので、天板の熱を検知してしまう。従って、制御手段は、接触式温度センサーや赤外線センサーが検知する温度に基づいてフライパンが所定の予熱温度に到達したか否かの検出が困難になる。そこで、フライパンの温度が予熱温度に到達したにも拘わらず、ユーザーが再度予熱開始ボタンを操作してしまう場合があり、この場合には、フライパンの予熱時間が延長されてしまう遅切れという問題がある。この場合には、フライパンが加熱され過ぎて弗素コーティングを傷めたりフライパンが変形したりするという危険な事態に陥る。
本発明は、このような問題点を解決するために為されたものであり、高温の天板に、常温または天板よりも高温のフライパンを載置して予熱を行う場合においても、フライパンの予熱を正常且つ安全に実施することが可能な誘導加熱調理器を提供することを目的としている。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物を載置する天板と、この天板の下方に設けられ、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルへ交流電力を供給するインバーター回路と、天板の裏面に接触して被加熱物の熱を検出する接触式温度センサーと、被加熱物の赤外線エネルギーを検出する赤外線センサーと、接触式温度センサーの出力および赤外線センサーの出力を温度に換算する温度検出手段と、被加熱物としてフライパンが天板に載置されたとき、フライパンの予熱を加熱コイルの誘導加熱により行わせるようにインバーター回路を制御するフライパン予熱機能を有する制御手段と、を備え、制御手段は、フライパン予熱機能による誘導加熱が行なわれた際に、接触式温度センサーの出力を温度検出手段が換算した温度に基づいて、フライパンの第1の温度変化の勾配を算出し、赤外線センサーの出力を温度検出手段が換算した温度に基づいて、フライパンの第2の温度変化の勾配を算出し、第1の温度変化の勾配および第2の温度変化の勾配に基づいて所定のルールによりフライパン予熱機能における、接触式温度センサー用の上限温度および前記赤外線センサー用の上限温度の少なくとも一方を変更するものである。
本発明によれば、制御手段は、接触式温度センサーの出力を温度検出手段が換算した温度に基づいて、フライパンの第1の温度変化の勾配を算出し、赤外線センサーの出力を温度検出手段が換算した温度に基づいて、フライパンの第2の温度変化の勾配を算出し、第1の温度変化の勾配および第2の温度変化の勾配に基づいて所定のルールによりフライパン予熱機能における、接触式温度センサー用の上限温度および前記赤外線センサー用の上限温度の少なくとも一方を変更するので、この変更された上限温度に基づいて予熱を実行することにより、高温の天板に、常温または天板よりも高温のフライパンを載置して予熱を行う場合においても、フライパンの予熱を安全且つ確実に実施することが可能になる。
本発明に係る誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。 本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御系の構成を示すブロック図である。 本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御手段6のメイン処理を示すフローチャートである。 本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御手段6のフライパン予熱処理を示すフローチャートである。 本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1におけるフライパン予熱用リミット温度の補正値を示す表である。 本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1のフライパン予熱処理における接触式温度センサーおよび赤外線センサーの検出温度の変化を示す説明図である。 本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2における制御手段6のフライパン予熱処理を示すフローチャートである。 本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2におけるフライパン予熱時間の補正値を示す表である。
実施の形態1.
図1は本発明に係る誘導加熱調理器の外観を示す斜視図、図2は本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御系の構成を示すブロック図である。
図1に示すように誘導加熱調理器100は、本体1と、本体1の上面を形成し鍋などの被加熱物を載置する耐熱ガラス製の天板2とから構成される。また、天板2の下方には被加熱物を誘導加熱する3つの加熱部の位置を示す加熱部マーク3が配置されている。具体的には、手前から(図1の矢印Aから)見て左側の加熱部マーク3aと右側の加熱部マーク3bと後方の加熱部マーク3cが配置されている。
また、天板2上の3個の加熱部マーク3の各々に対応して、天板2の下方には加熱コイル4が配置されている。即ち、加熱部マーク3aの真下に加熱コイル4aが配置されており、加熱部マーク3bの真下に加熱コイル4bが配置されており、加熱部マーク3cの真下に加熱コイル4cが配置されている。
また、図2に示すように、本体1の内部には加熱コイル4a、4b及び4cに高周波電力を供給するインバーター回路5やインバーター回路5を制御する制御手段6、および時間を計算する計時手段7を搭載するプリント回路基板(図示せず)が基板ケース(図示せず)内に収容された状態で取付けられている。制御手段6はマイコンやDSPやマイクロプロセッサーなどで構成されており、図示しない記憶手段を内蔵している。プリント回路基板の設置場所については、発熱個所から遠く、冷却可能な風路中であれば、どこでもよいが、冷却効率の観点から、加熱コイル4よりも上流に配置するのがよい。本発明とは関係ないため、詳細な説明を省略するが、冷却ファン(図示せず)は本体1の下部後方の両側に設置され、本体1の外部から空気を吸入し、プリント回路基板(図示せず)及び加熱コイル4に冷却風を送ってこれらを冷却した後、後方に進んで本体1の後方に形成された排気口を介して本体1の外へ排気する。なお、図1に示すように本体1の下部にはグリル9が引き出し自在に設けられており、魚などの焼き物料理等の調理が可能となっている。
更に、本体1の下部手前の右側には図1に示すように操作手段としての操作部8が設けられており、ユーザーがこの操作部8を操作することにより、加熱出力の調整や誘導加熱調理器への設定などの操作・設定情報が入力可能である。なお、操作部8には、グリル9の操作部も含まれている。
また、3つの加熱コイル4a、4b及び4cは所謂3口型の加熱部を構成しているが、加熱コイル4cに代えて、ほぼ同径のラジエントヒーターを配置しても良い。
また、天板2の加熱部マーク3の領域内の裏面(加熱コイル4と対応する面)には、サーミスターなどの接触式温度センサー11が1つ以上接触するように配置されている。なお、被加熱物としてここではフライパン10を対象としている。また、天板2の下方には、天板2を介してフライパン10の底部から放射された赤外線エネルギーを検出するように赤外線センサー12が加熱部毎に配置されている。さらに、天板2の下方には、接触式温度センサー11の検知信号と赤外線センサー12の受光した赤外線エネルギーをA/D変換してフライパン10の温度に換算する温度検出手段13が設けられており、換算した温度情報を制御手段6へ出力する。
なお、接触式温度センサー11をTHと呼ぶことがある。同様に、赤外線センサー12をIRと呼ぶことがある。
また、図3は本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御手段6のメイン処理を示すフローチャートであり、図4は本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御手段6のフライパン予熱処理を示すフローチャートである。また、図5は本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1におけるフライパン予熱用リミット温度の補正値を示す表である。また、図6は、本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1のフライパン予熱処理における接触式温度センサーおよび赤外線センサーの検出温度の変化を示す説明図である。
次に、本実施の形態1における制御手段6の動作を図1〜6を用いて説明する。
誘導加熱調理器100の電源スイッチ(図示せず)がユーザーによって投入されると、制御手段6が起動される。制御手段6は、図3に示すメイン処理において、まず、内部に保有しているカウンタのクリヤや初期値設定などの初期処理を行った(ステップS301)後、操作部8からユーザーによって設定された情報を入力する(ステップS302)。次に制御手段6は、入力した設定情報がフライパン予熱開始命令か否かを調べ(ステップS303)、調理開始でなければ、ステップS302に戻り、上記と同様の処理を繰り返してフライパン予熱開始命令が入力されるまで待つ。この状態において、ユーザーが天板2にフライパン10を載置し、続いてフライパン予熱開始スイッチを押下すると、操作部8からフライパン予熱開始命令の信号が生成されて制御手段6に入力される。制御手段6は、ステップS303においてフライパン予熱開始命令を入力すると、フライパン予熱処理ソフトを起動した(ステップS304)上で、ステップS302へ戻る。これにより、図4に示すフライパン予熱処理が動作を開始する。
ステップS303において、フライパン予熱開始命令が入力されないとき、ステップS302へ戻る。
なお、設定情報には、他にも種々の調理開始命令が含まれるが、本発明の対象でないため、図示およびその説明を省略する。
次に、図4に示すフライパン予熱処理の動作について説明する。
本フライパン予熱処理の機能が起動されると、制御手段6は、まず、温度検出手段13から接触式温度センサー11(TH)の出力を温度検出手段13が換算した温度と赤外線センサー12(IR)の検出温度を取得する(ステップS401)。次に、制御手段6は接触式温度センサー11の出力を温度検出手段13が換算した温度が基準値Ta以上か否かを判断し(ステップS402)、基準値よりも低ければ、フライパン10の温度は高温でないと判断してステップS406へ飛ぶ。ステップS402において、接触式温度センサー11の検出温度が基準値Ta以上(YES)の場合、制御手段6は、フライパン10の温度は比較的高温であると判断し、この場合には、まだ予熱を行なわず、接触式温度センサー11(サーミスター)の出力に基づいてフライパン10の第1の温度変化を算出し、また、赤外線センサーの出力に基づいてフライパン10の第2の温度変化を算出し、算出した第1の温度変化または第2の温度変化を所定時間(例えば30秒間)監視し続ける。そして、この間に、接触式温度センサー11の出力に基づいて算出した第1の温度変化の量(即ち、勾配)および赤外線センサー12の出力に基づいて算出した第2の温度変化の量(即ち、勾配)を調べ、その時の天板2上のフライパン10の温度が高いのか低いのかを判断する(ステップS403〜S404)。
例えば、天板2の上に天板2よりも熱いフライパン10を載せると、接触式温度センサー11の検出温度および赤外線センサー12の検出温度が次第に上昇していく。逆に天板2の上に天板2よりも冷たいフライパン10を載せると、接触式温度センサー11の検出温度および赤外線センサー12の検出温度が次第に下降していく。
次に、制御手段6は、この接触式温度センサー11の出力に基づいて算出した第1の温度変化の勾配および赤外線センサーの出力に基づいて算出した第2の温度変化の勾配に基づいて図5に示す表を参照することで接触式温度センサー11用のリミット温度および赤外線センサー12用のリミット温度の補正値を取得し、この補正値により接触式温度センサー11用のリミット温度および赤外線センサー12用のリミット温度を変更する(ステップS405)。例えば、30秒の間に接触式温度センサー11の出力に基づいて算出した第1の温度および赤外線センサー12の出力に基づいて算出した第2の温度が10℃以上下がった場合、制御手段6は、図5の表を参照することにより、補正値β1、β2としてそれぞれ+10℃、+10℃を取得する。そして、この補正値により接触式温度センサー11用のリミット温度および赤外線センサー12用のリミット温度をそれぞれ10℃上げる。また、接触式温度センサー11の出力に基づいて算出した第1の温度変化の勾配および赤外線センサー12の出力に基づいて算出した第1の温度変化の勾配が10℃よりも高く上昇した場合、制御手段6は、図5の表を参照することにより、補正値β1、β2としてそれぞれ−10℃、−10℃を取得する。そして、この補正値により接触式温度センサー11用のリミット温度および赤外線センサー12用のリミット温度をそれぞれ10℃下げる(ステップS405)。
なお、図5の表は接触式温度センサー11の出力に基づいて算出された第1の温度変化の勾配と赤外線センサー12の出力に基づいて算出された第1の温度変化の勾配をマトリックス化し、各対応する行と列のセルにリミット温度の補正値を格納した表であり、制御手段6はこの補正値に基づいて高温の天板2の上に天板2よりも高温のフライパン10が載置されたのか、高温の天板2の上に天板2よりも冷たいフライパン10が載置されたのかを判断してリミット温度を変更する。
なお、表中のΔTは所定時間(ここでは30秒間)におけるセンサー出力に基づく温度の変化量(即ち、勾配)である。
次に、制御手段6は、インバーター回路5を制御して加熱コイル4の誘導加熱によりフライパン10の予熱を行わせる(ステップS406)。次に、制御手段6は、接触式温度センサー11の出力に基づいて温度検出手段13が換算したフライパン10の温度あるいは赤外線センサー12の出力に基づいて温度検出手段13が換算したフライパン10の温度がリミット温度以上に到達したか否かを調べる(ステップS407〜S408)。いずれか一方がリミット温度以上に到達したらフライパン10の温度が危険な高温であるため、フライパン予熱処理を終了する。また、いずれもリミット温度以上に到達していなければ、フライパン10の予熱加熱時間が経過したか否かを判断し(ステップS409)、フライパン10の予熱加熱時間がまだ経過していなければステップS406へ戻り、リミット温度以上になるまであるいはフライパンの予熱加熱時間が経過するまでステップS406〜S409を繰り返し実行する。フライパンの予熱加熱時間が経過したらフライパン予熱処理を終了する。
ここで、フライパン予熱の動作について図6を用いて説明する。
フライパン予熱は予熱工程とその後の保温工程とから成る。予熱工程では、所定の火力例えば、1000Wが加熱コイル4へ供給され、誘導加熱による予熱によりフライパン10の温度が次第に上昇していき、所定の予熱工程時間が経過すると、タイムアウトにより接触式温度センサー11の出力に基づいて温度検出手段13が換算したフライパン10の温度が接触式温度センサー11用のリミット温度に到達する前に終了する。赤外線センサー12についても同様であり、タイムアウトにより赤外線センサー12の出力に基づいて温度検出手段13が換算したフライパン10の温度が赤外線センサー12用のリミット温度に到達する前に終了する。この後は保温工程に入り、予熱工程よりも小さい所定の火力例えば、500Wを加熱コイル4へ供給し、誘導加熱による予熱により保温工程の終了までフライパン10の温度がほぼ一定温度を維持し続ける。
本実施の形態1によれば、フライパン予熱処理においては、上記のように接触式温度センサー11の出力に基づいて温度検出手段13が換算したフライパン10温度から制御手段6がフライパン10の第1の温度変化の勾配を算出し、赤外線センサーの出力に基づいて温度検出手段13が換算したフライパン10の温度から制御手段6がフライパン10の第2の温度変化を算出し、第1の温度変化の勾配および第2の温度変化の勾配の両方に基づいて図5の表を参照することで、補正値を取得し、この補正値によりフライパン10の予熱機能における、接触式温度センサー11用のリミット温度(上限温度)および赤外線センサー12用のリミット温度(上限温度)の少なくとも一方を変更し、変更された上限温度に基づいて予熱を実行するので、高温の天板に、常温または天板よりも高温のフライパンを載置して予熱を行う場合においても、フライパンの予熱を安全且つ確実に実施することが可能になる。
なお、上記の例では、接触式温度センサーの出力から算出されたフライパン10の第1の温度変化の勾配および赤外線センサーの出力から算出されたフライパン10の第2の温度変化の勾配に基づいて接触式温度センサー11用のリミット温度(上限温度)および赤外線センサー12用のリミット温度(上限温度)の少なくとも一方を変更することについて説明したが、変更だけに限る必要はない。例えば、接触式温度センサーの出力から算出されたフライパン10の第1の温度変化の勾配および赤外線センサーの出力から算出されたフライパン10の第2の温度変化の勾配に基づいて接触式温度センサー11用のリミット温度(上限温度)および赤外線センサー12用のリミット温度(上限温度)の少なくとも一方を設定しても良い。
実施の形態2.
図1〜3および図6は本実施の形態でも用いられる。
図7は本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2における制御手段6のフライパン予熱処理を示すフローチャートである。また、図8は本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2におけるフライパン予熱時間の補正値を示す表である。
図7のフローチャートは、図4のステップS405をステップS701に置き換えている以外は図4と同じである。ステップS701において、制御手段6は、接触式温度センサー11の出力に基づいて算出した第1の温度変化の勾配および赤外線センサー12の出力に基づいて算出した第2の温度変化の勾配に基づいて図8に示す表を参照することで予熱時間の補正値を取得し、この補正値により予熱時間を変更する。例えば、接触式温度センサー11の出力に基づいて算出した第1の温度変化の勾配および赤外線センサー12の出力に基づいて算出した第2の温度変化の勾配検出が10℃以上下がった場合、制御手段6は、図8の表を参照することにより、補正値として+30秒を取得する。そして、この補正値により予熱時間を30秒延長する。また、接触式温度センサー11の出力に基づいて算出した第1の温度変化の勾配および赤外線センサー12の出力に基づいて算出した第2の温度変化の勾配検出が10℃よりも高く上昇した場合、制御手段6は、図8の表を参照することにより、補正値として−30秒を取得する。そして、この補正値により予熱時間を30秒短縮する。
本実施の形態2によれば、フライパン予熱処理において、上記のように接触式温度センサー11の出力を温度検出手段13が換算した温度からフライパン10の第1の温度変化の勾配を算出し、赤外線センサー12の出力を温度検出手段13が換算した温度からフライパン10の第2の温度変化の勾配を算出し、第1の温度変化の勾配および第2の温度変化の勾配の両方に基づいて図8の表を参照することで、予熱時間の補正値を取得し、この補正値によりフライパン10の予熱時間を変更し、変更された予熱時間に基づいて予熱を実行するので、高温の天板に、常温または天板よりも高温のフライパン10を載置して予熱を行う場合においても、フライパン10の予熱を安全且つ確実に実施することが可能になる。
なお、上記の例では、接触式温度センサーの出力から算出されたフライパン10の第1の温度変化の勾配および赤外線センサーの出力から算出されたフライパン10の第2の温度変化の勾配に基づいて予熱時間を変更することについて説明したが、変更だけに限る必要はない。例えば、接触式温度センサーの出力から算出されたフライパン10の第1の温度変化の勾配および赤外線センサーの出力から算出されたフライパン10の第2の温度変化の勾配に基づいて予熱時間を設定しても良い。
1 誘導加熱調理器本体、2 天板、3、3a〜3c 加熱部マーク、4,4a〜4c
加熱コイル、5 インバーター回路、6 制御手段、7 計時手段、8 操作部、9 グリル、10 フライパン、11 接触式温度センサー(サーミスター)、12 赤外線センサー、13 温度検出手段、100 誘導加熱調理器。

Claims (4)

  1. 被加熱物を載置する天板と、
    この天板の下方に設けられ、前記被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルへ交流電力を供給するインバーター回路と、
    前記天板の裏面に接触して前記被加熱物の熱を検出する接触式温度センサーと、
    前記被加熱物の赤外線エネルギーを検出する赤外線センサーと、
    前記接触式温度センサーの出力および前記赤外線センサーの出力を温度に換算する温度検出手段と、
    前記被加熱物としてフライパンが前記天板に載置されたとき、前記フライパンの予熱を前記加熱コイルの誘導加熱により行わせるように前記インバーター回路を制御するフライパン予熱機能を有する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記フライパン予熱機能による誘導加熱が行なわれた際に、前記接触式温度センサーの出力を前記温度検出手段が換算した温度に基づいて、前記フライパンの第1の温度変化の勾配を算出し、前記赤外線センサーの出力を前記温度検出手段が換算した温度に基づいて、前記フライパンの第2の温度変化の勾配を算出し、前記第1の温度変化の勾配および前記第2の温度変化の勾配の両方に基づいて所定のルールにより前記フライパン予熱機能における、前記接触式温度センサー用の上限温度および前記赤外線センサー用の上限温度の少なくとも一方を変更することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、前記第1の温度変化の勾配および前記第2の温度変化の勾配と前記接触式温度センサー用の上限温度の補正値および前記赤外線センサー用の上限温度の補正値の少なくとも一方を対応させた表に基づいて、前記接触式温度センサーの上限温度および前記赤外線センサーの上限温度の少なくとも一方を変更し、変更された上限温度に基づいて前記フライパンの予熱を実行することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 被加熱物を載置する天板と、
    この天板の下方に設けられ、前記被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルへ交流電力を供給するインバーター回路と、
    前記天板の裏面に接触して前記被加熱物の熱を検出する接触式温度センサーと、
    前記被加熱物の赤外線エネルギーを検出する赤外線センサーと、
    前記接触式温度センサーの出力および前記赤外線センサーの出力を温度に換算する温度検出手段と、
    前記被加熱物としてフライパンが前記天板に載置されたとき、前記フライパンの予熱を前記加熱コイルの誘導加熱により行わせるように前記インバーター回路を制御するフライパン予熱機能を有する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記フライパン予熱機能による誘導加熱が行なわれた際に、前記接触式温度センサーの出力を前記温度検出手段が換算した温度に基づいて、前記フライパンの第1の温度変化の勾配を算出し、前記赤外線センサーの出力を前記温度検出手段が換算した温度に基づいて、前記フライパンの第2の温度変化の勾配を算出し、前記第1の温度変化の勾配および前記第2の温度変化の勾配の両方に基づいて所定のルールにより前記フライパン予熱機能における予熱加熱時間を変更することを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 前記制御手段は、前記第1の温度変化の勾配および前記第2の温度変化の勾配と、前記フライパンの予熱時間の補正値を対応させた表に基づいて前記予熱加熱時間を変更し、変更された予熱加熱時間に基づいて前記フライパンの予熱を実行することを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
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