JP5033733B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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    • H05B2213/00Aspects relating both to resistive heating and to induction heating, covered by H05B3/00 and H05B6/00
    • H05B2213/07Heating plates with temperature control means

Description

本発明は、誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器は、トッププレート上に載置した鍋の温度をトッププレート下面に密着させて設けたサーミスタで検出し、このサーミスタの出力に応じて鍋を加熱する加熱コイルの加熱出力を制御して調理を行うものであり、鍋の温度を検出するサーミスタは、鍋との間にトッププレートが介在するため、サーミスタの温度と鍋の温度とが一致せず、所定の加熱コイルの出力で鍋を加熱し、サーミスタの温度が制御温度に到達すると加熱を停止し、サーミスタの温度が制御温度以下の場合は加熱を開始するような加熱制御を行うと、加熱開始から最初にサーミスタの温度が制御温度に達するときに鍋の温度が大きくオーバーシュートしてしまうという問題があり、そのため鍋の制御温度を高く設定すると鍋に入れられた負荷である油等の温度が高くなりすぎて発煙や発火するという問題があった。
そこで、サーミスタが検知した温度が温度制御回路の記憶回路で記憶している制御温度を超える度に加熱出力を低減していく制御方法により、油の温度がオーバーシュートしないで目標温度に到達させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−7752号公報
しかしながら、上記の従来技術において、例えば炒め物調理をする場合、鍋に少量の油を入れ、炒め物調理に適した温度まで油の温度を上げて予熱を行うとき、鍋自体や油の温度を過度に上昇させないため、サーミスタが検知した温度が温度制御回路の記憶回路で記憶している制御温度を超える度に加熱出力を低減していくといった制御方法を行うと、予熱時間が長引くことになり、食材を準備して予熱終了を待つ使用者にとっては使い勝手が悪いという問題点があった。
本発明の目的は、前記従来の課題を解決するもので、炒め物調理に適した加熱温度制御をおこない、炒め物調理の調理性能を確保しつつ過度に温度が上昇しないようにして鍋の傷みを抑え、かつ、予熱時間も短くして使い勝手が良い誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、請求項1の誘導加熱調理器では、本体の上面に設けられたトッププレートと、このトッププレートに載せられた鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記鍋の温度を検出する複数の温度センサと、前記鍋底面から放射される赤外線により温度を検知する赤外線センサと、前記温度センサの出力を入力し、各温度センサの温度上昇値から前記鍋の加熱適否を判定する鍋状態判定手段と、調理の種類を設定するメニュー設定手段と、前記インバータ回路の出力を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、通電開始後、前記インバータ回路の出力を、第1の時間、第1の出力で通電した後、前記第1の時間よりも長い第2の時間、前記第1の出力よりも低い第2の出力で通電し、その間、前記赤外線センサの検出温度が所定値以下で、かつ、前記鍋状態判定手段で加熱適と判定した時、前記インバータ回路の出力を高出力で通電し、前記温度センサまたは前記赤外線センサで検出する温度が前記メニュー設定手段の設定メニューに対応する温度に達すると、その温度を維持するように前記インバータ回路の出力を制御するものである。
また、請求項2の誘導加熱調理器では、前記制御手段は、通電開始後、前記インバータ回路の出力を、第1の時間、第1の出力で通電した後、前記第1の時間よりも長い第2の時間、前記第1の出力よりも低い第2の出力で通電し、その間、前記赤外線センサの検出温度が所定値以下で、かつ、前記鍋状態判定手段で加熱不適と判定した時、前記インバータ回路の出力を低出力で所定時間通電した後、前記鍋状態判定手段で加熱適と判定したら、前記インバータ回路の出力を中出力で通電し、前記温度センサまたは前記赤外線センサで検出する温度が前記メニュー設定手段の設定メニューに対応する温度に達すると、その温度を維持するように前記インバータ回路の出力を制御するものである。
また、請求項3の誘導加熱調理器では、前記第1の時間は10秒間、前記第2の時間は20秒間であり、前記第1の火力は2.0kW、前記第2の火力は0.4kWであるものである。

本発明の誘導加熱調理器は、上記のように構成したことにより、炒め物調理等における予熱時間を短くすることができるとともに、鍋等の調理器具の形状や、調理器具の置く位置により温度検知が不調となり、鍋や油等が過度に温度上昇することを防ぐことができ、使用者は調理時に不便さを感じることなく快適に調理することができる。
以下、本発明の一実施例を図1〜図7を参照して説明する。
図1は本発明の実施例を示す誘導加熱調理器の外観斜視図である。
図1において、誘導加熱調理器の本体1の上面にはトッププレート2が水平に配置されている。
トッププレート2は、耐熱性の高い結晶化ガラス製の厚さ約4mmのもので構成され、鉄等の磁性体又はアルミ等の非磁性体よりなる鍋30等の調理容器を載置する。
トッププレート2下方で、本体1内の上部で左右及び中央後部には、環状に形成された加熱コイル3が夫々配置されており、トッププレート2に載置された鍋30等を誘導加熱する。
トッププレート2の前面側上面には、夫々の加熱コイル3に対応した上面操作部7a,7b,7cが設けられていて、加熱コイル3の通電状態の設定や操作を行う。また、各上面操作部7a,7b,7cに対応して上面表示部8a,8b,8cが上面操作部7a,7b,7cの近傍に設けられており、夫々の加熱コイル3の通電状態等を表示する。
上面操作部7aは、本体1右側の加熱コイル3の火力等を入力し、上面操作部7bは本体1中央後部の加熱コイル3の火力等を入力し、上面操作部7cは本体1左側の加熱コイル3の火力等を入力するものである。
本体1の後部右側には、上方に向けて開口した吸気口4が設けられており、本体1内に設けられたファン(図示せず)により、吸気口4から吸気した冷却風を本体1内に設けられた制御基板(図示せず)や加熱コイル3等に流して冷却する。
本体1の後部左側には、本体1内部を冷却した冷却風を排気する排気口5が設けられている。
本体1の前面左部には、魚やピザ等を焼くグリル加熱手段6が設けられている。グリル加熱手段6は、前面が開口した箱型をしていて、内部の調理庫内にシーズヒータ等の発熱体と内部の温度を検出するサーミスタが設けられ、前面部はハンドル6aが取り付けられたグリルドア6bにより塞がれている。
グリルドア6bは、その裏側に受け皿が取り付けられており、調理庫内に前面開口部から出し入れ自在に収納され、受皿の上に載置された焼網の上に魚やピザ等の食材を載せて調理する。
本体1の前面右部には、本体1へ供給する電源の主電源スイッチ9と、グリル加熱手段6の加熱調理条件等を入力する前面操作部10が設けられている。
前面操作部10は、下方に設けられた回動軸を中心として操作パネル11の上方が前面側に倒れ、操作キー12が上方側に向かって露出する所謂カンガルーポケット形態のものである。
図2は、誘導加熱調理器のトッププレート2を除いた上面図である。
図2に示すように、左右及び中央後部に配設された加熱コイル3は、夫々環状の内側加熱コイル3aと、その外側に環状の隙間3bを設けて配置された環状の外側加熱コイル3cとで構成されている。
加熱コイル3に隙間3bを設ける理由は、内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cとで発生する磁束を分散させて鍋30の温度を均一化するためである。
なお、各加熱コイル3は隙間3bを設ける構成としたが、特にこれに限定されることはない。例えば内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cを隙間無く巻回した隙間3bの無い加熱コイル3とする構成であってもよい。
図3は、誘導加熱調理器の右側に配設された加熱コイル3の要部断面図である。図3に示すように、加熱コイル3は、コイルベース13上に設置されており、コイルベース13は複数のバネ(図示せず)によりトッププレート2方向に付勢され、加熱コイル3がトッププレート2に対し略並行となるように構成されている。
そして、加熱コイル3は、表皮効果を抑制するためリッツ線を採用していて、後述するインバータ回路19により数十kHzの高周波で数百Vの電圧が印加され、鍋30に対して高周波磁界を印加して鍋30に渦電流を発生させ、鍋30を自己発熱させて加熱する。
なお、左側に配設された加熱コイル3及び中央後部に配設された加熱コイル3も同様な構成となっている。
内側加熱コイル3aの中心部近傍には、サーミスタで構成された温度センサの内側温度センサ15aがトッププレート2の下面に密着して取り付けられており、加熱コイル3の上方に載せられた鍋30の温度をトッププレート2を介して測定する。
また、加熱コイル3の隙間3bには、加熱コイル3の中心から等距離で120度の等間隔でサーミスタで構成された温度センサの外側温度センサ15b,15c,15dがギャップスペーサー14に緩衝材(図示せず)を介して設けられている。
ギャップスペーサー14は、トッププレート2に載置される鍋30と加熱コイル3とのギャップを一定に保持するためのものであり、コイルベース13の外周縁部に取り付けられた支持部材16により、コイルベース13の外周から中心側に向けて適宜間隔を保持して設けられている。
そして、ギャップスペーサー14に取り付けられた外側温度センサ15b,15c,15dは、コイルベース13がトッププレート2方向にバネにより付勢されているため、トッププレート2の下面に密着している。
なお、左側に配設された加熱コイル3も同様な構成となっている。
また、外側温度センサ15b,15c,15dは、加熱コイル3の隙間3bに設ける構成としたが、特にこれに限定されることはない。例えば外側加熱コイル3cの外周近傍や、または、内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cを隙間無く巻回した隙間3bの無い加熱コイル3とした構成の外周近傍の設ける構成であってもよい。
また、外側温度センサ15b,15c,15dは3個に限定されることはなく、1又は2個であっても、または、3個以上であってもよい。
加熱コイル3の中心部近傍の下方には、鍋30の底面から放射される赤外線をトッププレート2を通して受光し、その受光した赤外線のエネルギーから温度を測定する赤外線センサ17が設けられている。赤外線センサ17は、熱型検出素子を使用した方式のセンサであり、その受光面17aは、内側加熱コイル3aの中心部近傍の位置で、加熱コイル3下方のトッププレート2の下面から約35mm離れた位置に設けられている。
また、受光面17aには図示していないが測定する赤外線の視野角を制限するレンズや導光筒等が設けられ、図3に示すようにトッププレート2の下面の位置で10φから15φの温度検出スポット17bによって検出するような視野角としている。
なお、赤外線センサ17で検知する温度は、鍋30から放射する赤外線をトッププレート2を通して受光するため、本実施例では、結晶化ガラス製のトッププレート2の赤外線透過波長特性から150℃程度以下の温度の低い範囲は検出しにくいといった性質がある。
次に、鍋30の加熱制御について図3を用いて簡単に説明する。なお、グリル加熱部6の制御、および本体1中央後部の加熱コイル3の制御については本発明とは直接関係ないので、図3では省略している。
図3において、上面操作部7aには調理メニューを入力するメニュー設定手段71や、鍋30を加熱する火力を設定する火力設定手段72や、調理のスタート・切等が設けられておりこれらの操作情報は制御手段18に入力される。
上面表示部8aは、制御手段18により、入力された上面操作部7aの情報や調理の進行状況等が表示信号として送られて表示する。
加熱コイル3に設けられた内側温度センサ15aと外側温度センサ15b,15c,15dと、加熱コイル3の下方に設けられた赤外線センサ17の各温度センサの温度検知信号は、制御手段18に入力され、制御手段18は、各温度センサの検出温度に応じてインバータ回路19を制御し、加熱コイル3に流れる高周波電流を制御して鍋30を加熱制御する。
また、制御手段18は、メニュー設定手段71や、火力設定手段72で設定された情報に基づきインバータ回路19を制御して加熱コイル3に流れる高周波電流を制御して鍋30を加熱制御する。
鍋状態判定手段20は、加熱コイル3に設けられた内側温度センサ15aと外側温度センサ15b,15c,15dの各温度センサの出力信号を入力し、各温度センサの検出した温度上昇値から加熱中の鍋30が加熱に適しているか否かを判定して制御手段18に入力する。
なお、インバータ回路19、および鍋状態判定手段20は左右の加熱コイル3に対応して2個備えているが、制御手段18は全体を1個で構成している。
図4,図5は鍋状態判定手段20の詳細な動作を説明する図である。図4は、トッププレート2上に鍋30を載置して加熱する場合の鍋30と加熱コイル3及び内側温度センサ15aと外側温度センサ15b,15c,15dと、赤外線センサ17との相対位置関係を示したもので、鍋30の大きさが加熱コイル3の直径と同程度の大きさの鍋30を加熱コイル3の中心に合わせて置いた場合(図4(a))に対し、同様に径の小さい鍋30を置いた場合(図4(b))や、径の大きい鍋30を置いた場合(図4(c))を示している。また、図4(d)は図4(a)の鍋30が加熱コイル3の中心からずれて置かれた場合を示している。
図4(a)に示すように、加熱コイル3の直径と略同じ大きさの鍋30を加熱コイル3の中心に合わせて置いて加熱すると、加熱コイル3の中心部より加熱コイル3の内周と外周の中間部分の方が磁束密度が高いため、図5(a)に示すように内側温度センサ15aの検出温度△T0に比べ外側温度センサ15b,15c,15dの検出温度△T1の方が高くなる。
また、図4(b)に示すように、外側温度センサ15b,15c,15dが鍋30に覆われないような径の小さい鍋30を加熱コイル3の中心に合わせて置いて加熱すると、外側温度センサ15b,15c,15dは鍋30からの温度の伝達量が少なくなるため図5(b)に示すように内側温度センサ15aの検出温度△T3に比べ外側温度センサ15b,15c,15dの検出温度△T2は低い値となる。
また、図4(c)に示すように、加熱コイル3に比べ径が大きく、かつ熱容量の大きな鍋30を加熱コイル3の中心に合わせて置いて加熱すると、外側温度センサ15b,15c,15d、及び内側温度センサ15aの温度が上昇しにくくなり、図4(c)に示すように外側温度センサ15b,15c,15dの検出温度△T5と、内側温度センサ15aの検出温度△T4は、図5(a)の温度上昇値△T0,△T1に比べ低い値となる。
また、図4(d)に示すように、外側温度センサ15cが鍋30に覆われないような位置に鍋30が置かれた状態で加熱すると、図5(d)に示すように、外側温度センサ15b,15dの検出温度△T8と、内側温度センサ15aの検出温度△T7に比べ外側温度センサ15cの検出温度△T6は低くなる。
したがって、予め実験により、調理メニュー特有の加熱制御を行い、そのときの鍋30の状態、すなわち鍋30の径の大小、鍋30の置く位置のずれ、鍋30底の厚さの違い、鍋30底の反りや丸み、脚があるような形状の違いに対し、加熱コイル3の複数箇所に設けた各温度センサ15a,15b,15c,15dの温度上昇値を測定し、この温度上昇値データと調理メニュー特有の加熱制御を行ったときに問題のある鍋30の状態との相関をデータ化し、このデータを判定基準として鍋状態判定手段20で加熱中の鍋30が加熱に適しているか否かを判定するような構成とした。
図6は、上面操作部7aと上面表示部8aを説明する図である。
上面操作部7cと上面表示部8cの内容は上面操作部7aと上面表示部8aの内容と同じものであるため説明は省略する。
上面表示部8aは、表示81aと表示81bに分けられ、表示81aは火力設定手段72で入力される火力やメニュー設定手段71で入力される調理メニュー等が表示される。
表示81bは、メニュー設定手段71で設定された“炒め物”や“ステーキ”メニューにおいて、鍋30を予熱して鍋30の温度が適温に達した時に使用者に食材の投入タイミングを知らせることが出来るように「予熱中」と「適温」の表示を行うことができる。
火力設定手段72で設定できる火力は“とろ火”キー72a,“弱火”キー72b,“中火”キー72c,“強火”キー72dの四段階に分かれ、必要な火力を一回の操作で入力できるように火力に応じて個別にキーが設けられている。
設定する火力の目安は、最大で12段階の火力が設けられており、各火力と消費電力の関係は、「1」段階は100W相当、「2」段階は200W相当、「3」段階は300W、「4」段階は400W、「5」段階は500W、「6」段階は800W、「7」段階は1.1kW、「8」段階は1.4kW、「9」段階は1.6kW、「10」段階は2kW、「11」段階は2.5kW、「12」段階は3kWである。
各段階の数字は表示81aに火力の目安として表示する数字である。また、四段階の火力表示と12段階表示の関係は、“とろ火”は「1」、“弱火”は「2」,「3」,「4」,「5」、“中火”は「6」,「7」,「8」、“強火”は「9」,「10」,「11」,「12」となる。
火力調整手段73は、火力設定手段72で入力できない火力、例えば火力「9」を入力する場合、まず“中火”キー72cにより火力を「7」に設定し、次に、火力調整UPキー73bを二回押すと、表示81aに表示されていた火力を示す数字が「7」から「8」,「8」から「9」へと変更され、火力が強火「9」に成ったことを示す。
ちなみに、次に火力調整DOWNキー73aを押すと火力が「9」から「8」と下げることができる。
メニュー設定手段71は、自動調理の“炊飯”,“揚げもの”,“湯沸し”や“炒めもの”、“ステーキ”等を設定するためのもので、メニュー設定手段71を押すことで表示81aにメニューが表示され、メニュー設定手段71を押すたびにメニューが切り替わり表示される。これによって使用するメニューを選択する。
74は調理の開始や停止するための切・スタートキーである。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、その動作を説明する。
図7は、誘導加熱調理器の動作を示すフォローチャート図である。
例えば、使用者が“炒めもの”調理を本体1右側の加熱コイル3を使って調理する場合、最初に主電源スイッチ9をオンして電源を入れ、加熱に使用する鍋30(フライパン)を本体1右側の加熱コイル3の中央に置き、表示81aを見ながら上面操作部7aのメニュー設定手段71を操作して表示81aに「炒めもの」を表示させる。
次に、切・スタートキー74を押し、調理を開始して加熱コイル3に通電し、鍋30に油を入れる。
通電が開始されると、図7に示すように、ステップ1で「予熱中」を表示81bに表示し、ステップ2で通電開始の最初の10秒間は2.0kWの高火力で鍋30を加熱し、その後ステップ3で0.4kWの低火力に火力を落として20秒間加熱する。この期間に、ステップ4で赤外線センサ17により鍋30底面の温度を検出し、検出温度が所定温度T1以上の高温になった場合は、炒め物調理の加熱に適した鍋30の加熱ではなく、急激な温度上昇により油が過熱され発煙や発火する恐れのある加熱に適さない鍋30が使用されたと判定し、ステップ5で表示81bに仮の「適温」を表示し、ステップ6で火力を低火力にして高温にならないように抑制する。
なお、2.0kWで10秒間の鍋30の加熱は、炒め物調理の加熱に適した鍋30(推奨鍋)ではそれ程温度は上昇しないが、推奨鍋以外の厚みの薄い鍋30や、径の小さい鍋30では温度が上昇して150℃以上の高温になるが、鍋30に入れられた油が発煙や発火することがない程度の電力量での加熱であり、このような火力で加熱を行うことにより、赤外線センサ17により鍋30底の温度を測定して、サーミスタによる温度センサ(内側温度センサ15a,外側温度センサ15b,15c,15d)の熱応答性の遅れを問題にすることなく短時間で加熱に適さない鍋30を判別することができる。
また、通電開始の最初の10秒間を2.0kWの高火力で鍋30を加熱し、その後低火力の0.4kWで20秒間加熱することにより、内側温度センサ15aと、外側温度センサ15b,15c,15dの応答性の遅れの影響が緩和されるため、鍋状態判定手段20の判定精度が向上する。
ステップ3の0.4kWで20秒間加熱した後のステップ7で鍋状態判定手段20により鍋30の加熱適否を判定し、加熱適の場合はステップ8で火力を2.5kWの高火力にして加熱し、ステップ9で赤外線センサ17や、内側温度センサ15a,外側温度センサ15b,15c,15dで検出する温度が所定値T0に達したとき予熱が終了したと判定して、ステップ10で表示81bに「適温」を表示して報知した後、ステップ11で鍋30を適温に保持するように火力を低下して温度制御する。
「適温」の表示がなされたら、使用者は鍋30に食材を投入して炒め物調理を行う。
ステップ7で鍋状態判定手段20が加熱不適と判定したら、ステップ12で火力を低火力の0.4kWにして90秒間加熱を行い、ステップ13で再度鍋状態判定手段20により鍋30の加熱適否を判定し、加熱適の場合はステップ14で火力を中火力の0.8kWにして加熱を行い、ステップ9で温度センサ(内側温度センサ15a,外側温度センサ15b,15c,15d、赤外線センサ17)の検出温度が所定値に達したとき予熱が終了したと判断して、ステップ10で表示81bに「適温」を表示して報知した後、ステップ11で鍋30を適温に維持するように火力を低下して温度制御する。
なお、ステップ7で加熱不適と判定した場合は、ステップ12で火力を低火力の0.4kWにして90秒間加熱を行うことにより、温度センサ(内側温度センサ15a,外側温度センサ15b,15c,15d)の熱応答性の遅れによる温度検出精度の低下を改善し、ステップ13で再度鍋状態判定手段20により鍋30の加熱適を判定した時、中火力の0.8kWで時間を掛けた温度立ち上げで加熱して予熱の終了温度を精度良く検出するようにすれば、少々問題のある鍋30でも予熱時間は若干長くなるが調理が可能になり、使用者は不便さを感じることなく快適に調理することができる。
ステップ13で加熱不適の場合は、ステップ5で表示81bに仮の「適温」を表示し、ステップ6で火力を低火力とし、高温にならないように抑制する。
このように、炒め物調理を行う場合、最初に2.0kWの高火力で10秒間、次に0.4kWの低火力で20秒間の加熱を行い、温度センサ(内側温度センサ15a,外側温度センサ15b,15c,15d)の検知温度が追随することができるように時間を掛けた後、炒め物調理の加熱に適した鍋30であるかを判定することにより、温度センサ(内側温度センサ15a,外側温度センサ15b,15c,15d)の検知温度遅れの影響が緩和され、鍋状態判定手段20の判定精度を向上させることができるとともに、鍋30が加熱に適していると判定されたら、高火力の2.5kWで加熱し、温度追随性の良い赤外線センサ17の検出出力により、鍋30底の温度を検知して予熱を終了させることにより、炒め物調理等における予熱時間を短くすることができるとともに、鍋30等の調理器具の形状や、調理器具の置く位置により温度検知が不調となり、鍋30や油等が過度に温度上昇することを防ぐことができ、使用者は調理時に不便さを感じることなく快適に調理することができる。
本発明の実施例を示す誘導加熱調理器の外観斜視図である。 同じく、誘導加熱調理器のトッププレートを除いた上面図である。 同じく、誘導加熱調理器の右側に配設された加熱コイルの制御ブロック図である。 鍋状態判定手段の動作を説明する図である。 鍋状態判定手段の動作を説明する図である。 上面操作部と上面表示部の拡大図である。 誘導加熱調理器の動作を示すフォローチャート図である。
符号の説明
2 トッププレート
3 加熱コイル
17 赤外線センサ
18 制御手段
19 インバータ回路
20 鍋状態判定手段
71 メニュー設定手段

Claims (3)

  1. 本体の上面に設けられたトッププレートと、このトッププレートに載せられた鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記鍋の温度を検出する複数の温度センサと、前記鍋底面から放射される赤外線により温度を検知する赤外線センサと、前記温度センサの出力を入力し、各温度センサの温度上昇値から前記鍋の加熱適否を判定する鍋状態判定手段と、調理の種類を設定するメニュー設定手段と、前記インバータ回路の出力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、通電開始後、前記インバータ回路の出力を、第1の時間、第1の出力で通電した後、前記第1の時間よりも長い第2の時間、前記第1の出力よりも低い第2の出力で通電し、その間、前記赤外線センサの検出温度が所定値以下で、かつ、前記鍋状態判定手段で加熱適と判定した時、前記インバータ回路の出力を高出力で通電し、前記温度センサまたは前記赤外線センサで検出する温度が前記メニュー設定手段の設定メニューに対応する温度に達すると、その温度を維持するように前記インバータ回路の出力を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 請求項1記載の誘導加熱調理器において、
    前記制御手段は、通電開始後、前記インバータ回路の出力を、第1の時間、第1の出力で通電した後、前記第1の時間よりも長い第2の時間、前記第1の出力よりも低い第2の出力で通電し、その間、前記赤外線センサの検出温度が所定値以下で、かつ、前記鍋状態判定手段で加熱不適と判定した時、前記インバータ回路の出力を低出力で所定時間通電した後、前記鍋状態判定手段で加熱適と判定したら、前記インバータ回路の出力を中出力で通電し、前記温度センサまたは前記赤外線センサで検出する温度が前記メニュー設定手段の設定メニューに対応する温度に達すると、その温度を維持するように前記インバータ回路の出力を制御することを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 請求項1,2のいずれかに記載の誘導加熱調理器において、
    前記第1の時間は10秒間、前記第2の時間は20秒間であり、
    前記第1の火力は2.0kW、前記第2の火力は0.4kWであることを特徴とする誘導加熱調理器。
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