JP2022032748A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】側面が湾曲している鍋を載置する場合でも、鍋のズレを低コストで正確に検知し、鍋がずれた場合には通電停止や火力ダウンする加熱調理器を提供する。【解決手段】トッププレートと、内コイルと外コイルを含むトッププレートに載置された鍋を加熱する加熱手段と、加熱手段を制御する制御手段と、鍋底から放射された赤外線であって内コイルと外コイルの間を通過したものを検知する温度検知手段と、温度センサ15と、を備え、温度センサが鍋底温度を検知している状態において温度検知手段の上方に鍋30が載置されている状態若しくは鍋が載置されていない状態以外の状態を温度検知手段が検知した場合に、加熱手段の火力を弱める又は通電停止する、加熱調理器。【選択図】図4
Description
本発明は、加熱調理器に関する。
従来の加熱コイルにはサーミスタの情報に加えて、赤外線センサの上に鍋が有るか否かの情報を用いて鍋ズレを検知していた。
特許文献1では、複数の光センサからなる鍋ずれ検出手段が外来光を受信した時、複数の光センサの近傍に設けた複数の発光手段を点灯する加熱調理器が記載されている。この加熱調理器では、鍋底が複数の光センサ上に配置されることで外来光が光センサに受光されない為、鍋が中央(指定の位置)に配置されたと判断する。また、複数の光センサが外来光を受信することで鍋がずれていると判断し近傍に設けた発光手段を点灯させている。
しかしながら特許文献1では、鍋がずれていると判断した場合、近傍に設けた発光手段を点灯させる為、通電停止や、火力ダウンなどは行わず、あくまで使用者に注意を促すだけである。さらに、複数の光センサと複数の発光手段を有する必要がある為、高価になりやすく、家電品等に採用するには難しい。また側面が湾曲した鍋をずらして配置した際、本来なべ底は光センサ上に配置されないが、湾曲した鍋側面が光センサ上に配置されることで誤判定のリスクがある。
したがって、側面が湾曲した鍋がずれた場合でも鍋ずれの誤判定を低コストで防止し、鍋がずれた場合には通電停止や火力ダウンができる加熱調理器が必要であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その様態は、トッププレートと、内コイルと外コイルを含むトッププレートに載置された鍋を加熱する加熱手段と、加熱手段を制御する制御手段と、鍋底から放射された赤外線であって内コイルと外コイルの間を通過したものを検知する温度検知手段と、温度センサと、を備え、温度センサが鍋底温度を検知している状態において、温度検知手段の上方に鍋が載置されている状態若しくは鍋が載置されていない状態以外の状態を温度検知手段が検知した場合に、加熱手段の火力を弱める又は通電停止する、加熱調理器とした。
本発明によれば、側面が湾曲している鍋を載置する場合でも、鍋のズレを低コストで正確に検知し、鍋がずれた場合には通電停止や火力ダウンする加熱調理器を提供できる。
以下、図面等を用いて、本発明の実施例について説明する。以下の説明は、本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるのものではない。本明細書に開示される技術思想の範囲内において、当業者による様々な変更および修正が可能であり、下記の実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号をつけ、その繰り返しの説明は省略する場合がある。なお、本発明の各実施例では、加熱調理器に相対した使用者の視線を基準として、図1等に示すように前後・上下・左右を定義する。
図1は、本発明の一実施例の誘導加熱調理器の外観斜視図である。図1において、誘導加熱調理器の本体1の上方にはトッププレート2が水平に配置されている。トッププレート2は、結晶化ガラスや非結晶化ガラスのもので構成され、鉄等の磁性体又はアルミ等の非磁性体よりなる鍋30等の調理容器を載置する。トッププレート2下方で本体1内上部の左右及び中央後部には加熱部を設けている。左右の加熱部には、環状に形成された加熱コイル3が夫々配置されており、トッププレート2に載置された鍋30等を誘導加熱する。中央後の加熱部は加熱コイル3の例を示すが、ラジアントヒータでもよい。
トッププレート2の前面側上面には、夫々の加熱コイル3に対応した上面操作部7(7a、7b、7c)が設けられていて、加熱コイル3の通電状態の設定や操作を行う。また、各上面操作部に対応して上面表示部8(8a、8b、8c)が上面操作部7a、7b、7cの近傍に設けられており、夫々の加熱コイル3の通電状態等を表示する。上面操作部7、上面表示部8で入力部70を成し、入力部70では加熱する鍋30の温度を設定する。
上面操作部7aは、本体1右側の加熱コイル3の火力等の入力を行い、上面操作部7bは本体1中央後部の加熱コイル3の火力等の入力を行い、上面操作部7cは本体1左側の加熱コイル3の火力等の入力を行う。
上面操作部7aは、本体1右側の加熱コイル3の火力等の入力を行い、上面操作部7bは本体1中央後部の加熱コイル3の火力等の入力を行い、上面操作部7cは本体1左側の加熱コイル3の火力等の入力を行う。
本体1の後部右側には、上方に向けて開口した吸気口4が設けられており、本体1内に設けられたファン(図示せず)により、吸気口4から吸気した冷却風を本体1内に設けられた制御基板(図示せず)や加熱コイル3等に流して冷却する。尚、吸気口4は、本体1の前面、下面に設けても良い。また、本体1の後部左側には、本体1内部を冷却した冷却風を排気する排気口5が設けられている。なお、吸気口4の位置に吸気口4の代わりに排気口5を設けてもよい。この場合、本体1の後部壁面に吸気口4を設ける。
本体1の前面左部には、魚やピザ等を焼くグリル加熱器6が設けられており、グリル加熱器6は、前面が開口した箱型をしていて、内部の調理庫内にシーズヒータ等の発熱体と内部の温度を検出するグリルサーミスタ(図示せず)が設けられ、前面部はハンドル6aが取り付けられたグリルドア6bにより塞がれている。グリルドア6bは、その裏側に受け皿が取り付けられており、調理庫内に前面開口部から出し入れ自在に収納され、受皿の上に載置された焼網の上に魚やピザ等の食材を載せて調理する。本体1の前面右部には、本体1へ供給する電源の主電源スイッチ9と、グリル加熱器6の加熱調理条件等を入力する前面操作部10が設けられている。
図2は、誘導加熱調理器のトッププレート2を除いた上面図、図3は、誘導加熱調理器の左右の加熱コイルを主体とした構成を示すブロック図である。図2では、誘導加熱調理器のトッププレート2下方の構造を上から見たときの様子が図示されている。左右に配設された加熱コイル3は、夫々環状の内側加熱コイル3aと、その外側に環状の隙間3bを設けて配置された環状の外側加熱コイル3cとで構成されている。加熱コイル3に隙間3bを設ける理由は、内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cとで発生する磁束を分散させて鍋30の温度を均一化するためである。なお、各加熱コイル3は隙間3bを設ける構成としたが、特にこれに限定されることはない。例えば内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cを隙間無く巻回した隙間3bの無い加熱コイル3とする構成であってもよい。
左右に配設された加熱コイル3の中心部近傍には、サーミスタで構成された内側温度センサ15aがトッププレート2の下面に密着して設けられており、加熱コイル3の上方に載せられた鍋30の温度を、トッププレート2を介して検知する。また、同様に加熱コイル3の隙間3bには、加熱コイル3の中心から等距離で、サーミスタで構成された外側温度センサ15b、15c、15dが設けられ、トッププレート2の下面に密着することにより、加熱コイル3の上方に載せられた鍋30の温度を検知する。なお、外側温度センサ15b、15c、15dは、加熱コイル3の隙間3bに設ける構成としたが、特にこれに限定されることはない。例えば外側加熱コイル3cの外周近傍や、または、内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cを隙間無く巻回した隙間3bの無い加熱コイル3とした構成の外周近傍に設ける構成であってもよい。また、外側温度センサ15b、15c、15dは3個に限定されることはなく、1個又は2個であっても、または、3個以上であってもよい。
加熱コイル3は、図3に示すようにコイルベース13上に設置されている。また、ギャップススペーサー14が、コイルベース13の外周に適宜間隔を保持して設けられ、コイルベース13が複数のバネ(図示せず)によりトッププレート2方向に付勢されることにより、加熱コイル3がトッププレート2に対し略並行となり、かつトッププレート2に載置される鍋30と加熱コイル3とのギャップが一定に保持されるように構成している。
加熱コイル3は、表皮効果を抑制するためリッツ線を採用していて、後述するインバータ100により数十kHzの高周波で数百Vの電圧が印加され、鍋30に対して高周波磁界を印加して鍋30に渦電流を発生させ、鍋30を自己発熱させて加熱する。
加熱コイル3は、表皮効果を抑制するためリッツ線を採用していて、後述するインバータ100により数十kHzの高周波で数百Vの電圧が印加され、鍋30に対して高周波磁界を印加して鍋30に渦電流を発生させ、鍋30を自己発熱させて加熱する。
左右に配設された加熱コイル3の隙間3bの下方には、鍋30の底面から放射される赤外線をトッププレート2を通して受光し、その受光した赤外線のエネルギーから温度を検知する温度検知手段として赤外線センサ17が設けられている。赤外線センサ17は、熱型検出素子を使用し、鍋30から放射される赤外線を検知するセンサである。また、赤外線センサ17には検知する赤外線の視野角を制限するレンズや導光筒等(図示せず)が設けられている。赤外線センサ17は、図3中の点線矢印の方向に向かって赤外線を放ち、鍋30の鍋底や鍋側面を検知している。左右に配設された加熱コイル3の隙間3bには、赤外線センサ17に近接して反射型フォトインタラプタ18がトッププレート2の下面から離れた位置に設けられている。
図4は鍋30を中心からずらして配置し、サーミスタが鍋底温度を検知しつつ、赤外線センサ17の上方に鍋30が載置されている状態以外の状態もしくは載置されていない状態以外の状態で、赤外線センサ17が温度を検知する場合の一例を図示している。図4中の点線矢印は、赤外線センサ17が放つ赤外線の方向を示している。図4では、鍋30が中心からずれて配置された事により、鍋30が赤外線センサ17の上方に載置されていない状態以外の状態でサーミスタが鍋30の鍋底温度を検知した様子が図示されている。このとき、赤外線センサ17は鍋30のなべ底(加熱面)ではなく、鍋30の側面を検出することになる。
図5は、反射型フォトインタラプタ18を説明する図である。図5に示すように反射型フォトインタラプタ18は、赤外線発光素子としての赤外線LED18aと、赤外線受光素子としての赤外線フォトトランジスタ18bとを同一プラスチック部材に並べてモールド18cしている。赤外線LED18aの発光面上にはプラスチックでレンズが構成され、細いビームで930nm付近の赤外光を上方に照射する。
赤外線フォトトランジスタ18bの受光面上には可視光阻止のプラスチックでレンズが構成され、先の照射赤外光の物体(鍋底面)での反射赤外光を狭い視野角で受光し、その受光量に比例した電流を出力する。この反射型フォトインタラプタ18の出力から、反射率計測回路19でトッププレート2上に置かれた鍋30底面の反射率を計測する。なお、赤外線LED18aの930nm付近の赤外光は、大部分がトッププレート2を通過するが、一部はトッププレート2で反射される。これはトッププレート2の透過率が波長930nmで90%であり、残りの10%の赤外光は反射されるためである。したがって、反射率計測回路19は、トッププレート2上に反射率が既知の鍋30(金属板)を載置したときの反射型フォトインタラプタ18の出力との関係を予め測定し、この関係をテーブルデータあるいは近似式の係数値を記憶しておき、反射率を算出するように構成する。尚、反射型フォトインタラプタ18は有で説明したが無くてもかまわない。
図6は、入力部70の上面操作部7aと上面表示部8aを説明する図である。上面操作部7cと上面表示部8cの内容は、上面操作部7aと上面表示部8aの内容と同じものであるため説明は省略する。上面表示部8aは、表示部81aと表示部81bに分けられ、表示部81aは、火力設定キー72で入力される火力やメニュー設定キー71で入力される調理メニュー等が表示される。表示部81bは、メニュー設定キー71で設定された“揚げもの”や“ステーキ”メニュー等において、鍋30を予熱して鍋30の温度が適温に達した時に使用者に食材の投入タイミングを知らせることができるように「予熱中」と、「適温」の表示を行うことができる。
火力設定キー72で設定できる火力は、“とろ火”キー72a“弱火”キー72b“中火”キー72c“強火”キー72dの4段階に分かれ、必要な火力を一回の操作で入力できるように火力に応じて個別にキーが設けられている。
設定する火力の目安は、最大で12段階の火力が設けられており、各火力と消費電力の関係は、「1」段階は100W相当、「2」段階は200W相当、「3」段階は300W、「4」段階は400W、「5」段階は500W、「6」段階は800W、「7」段階は1.1kW、「8」段階は1.4kW、「9」段階は1.6kW、「10」段階は2kW、「11」段階は2.5kW、「12」段階は3kWである。各段階の数字は表示部81aに火力の目安として表示する数字である。また、4段階の火力表示と12段階表示の関係は、“とろ火”は「1」、“弱火”は「2」「3」「4」「5」、“中火”は「6」「7」「8」、“強火”は「9」「10」「11」「12」となる。
矢印調整キー73は、火力設定キー72で入力できない火力、例えば火力「9」を入力する場合は、まず“中火”キー72cにより火力を「7」に設定し、次に、火力調整UPキー73bを2回押すと、表示部81aに表示されていた火力を示す数字が「7」から「8」、「8」から「9」へと変更され、火力が強火「9」に成ったことを示す。ちなみに、次に矢印調整DOWNキー73aを押すと火力が「9」から「8」と下げることができる。
メニュー設定キー71は、自動調理の“炊飯”や、“揚げもの”、“湯沸し”、“炒めもの”、“ステーキ”等を設定するためのもので、メニュー設定キー71を押すことで表示部81aにメニューが表示され、メニュー設定キー71を押すたびにメニューが切り替わり表示される。これによって使用するメニューを選択する。
メニュー設定キー71は、自動調理の“炊飯”や、“揚げもの”、“湯沸し”、“炒めもの”、“ステーキ”等を設定するためのもので、メニュー設定キー71を押すことで表示部81aにメニューが表示され、メニュー設定キー71を押すたびにメニューが切り替わり表示される。これによって使用するメニューを選択する。
メニュー設定キー71で“揚げもの”を選択すると、次に油温を設定する必要がある。この場合、矢印調整キー73を操作することで、140℃~200℃の7段階の温度(設定温度)を設定することができる。例えばメニュー設定キー71で揚げものを設定し、次に矢印調節キー73で油温を180℃に設定したとき、表示部81aは、図5に示すように「180」の数字と「揚げもの」の文字が表示される。
74は調理の開始や停止するための切・スタートキーである。
74は調理の開始や停止するための切・スタートキーである。
次に、再び図3を用いて、左右の加熱コイル3に鍋30を中央に配置した場合の加熱制御について簡単に説明する。なお、グリル加熱器6の制御、および本体1中央後部の加熱コイル3の制御については説明を省略する。制御装置118は、上面操作部7aのメニュー設定キー71や火力設定キー72からの火力や矢印調整キー73からの温度の出力信号を受け取る。また、制御装置118は、加熱コイル3の近傍に設けられた内側温度センサ15aと、外側温度センサ15b、15c、15dからの出力信号を受け取る。
同じ鍋底温度でありながら、鍋30の赤外線放射率の違いにより、加熱コイル3に設けられた赤外線センサ17の出力は異なる。そこで、鍋30の放射率の違いによる出力を補正するため、反射型フォトインタラプタ18の出力から、反射率計測回路19で鍋底の反射率を計測し、制御装置118では赤外線センサ17の出力を得られた反射率で補正して鍋30の温度を検知する。そして、制御装置118は、入力部70と赤外線センサ17の出力や温度センサ15の出力信号に基づいてインバータ100を制御し、加熱コイル3に流れる高周波電流を制御して加熱コイル3に供給する電力を制御し、鍋30を加熱制御する。
図7は、図3のように鍋30を中心に配置した場合の油温の時間推移と、電力変化を示している。図7では、例えば鍋30を図3の様に中央に配置し、油を100g投入し、最大火力3000Wで加熱した場合を示している。3000Wで加熱を始めると、鍋底、油温が加熱されると共に、赤外線センサ17と温度検出器であるサーミスタ等が鍋底の温度上昇を検知し、上昇を始める。赤外線は鍋底温度をダイレクトに検出するため、検出温度の追従性が良い。一方サーミスタはトッププレート裏面に接触させ、間接的に鍋底温度を検出するため温度上昇は鈍い。
赤外線センサ17が第一の制御温度に到達後、徐々に火力が1500W、1200W、1000Wと低下し、第二の制御温度に到達すると300WのON-OFFの低下力を繰り返す事で赤外線センサ17及び油温は安定し細かいON-OFF制御となる。
図8は、図4のように鍋30が中心からずれた場合の油温の時間推移と、電力変化を示している。図8では、例えば、図4の様に鍋30が中央に配置されず、中央からずれ且、赤外線センサ17が鍋30の側面を検知した場合について説明されている。3000Wで加熱を始めると、赤外線センサ17及びサーミスタが上昇する。しかし鍋を中央からずらして配置している為、鍋底は加熱されるが、赤外線センサ17は、鍋側面を検知する場合がある。鍋側面は、加熱面ではない為、温まりにくく、冷めやすい。従って加熱を続けると、赤外線センサ17は中央配置に比べ時間がかかった後、第一の制御温度に到達する。第一の制御温度に到達後、徐々に火力1500W、1200W、1000Wと中央配置同様に火力が低下し、第二の制御温度に到達すると300WのON-OFFを繰り返す。
しかし赤外線センサ17が、加熱面ではなく、鍋側面を検出している為、火力がOFFになると赤外線センサ17の検出温度は中央配置に比べ大きく低下する。大きく低下すると第二の制御温度より下方に設けた第四の制御温度まで下降する。赤外線センサ17の検出する温度の下降が大きい事で大きな火力1200Wが入力される。以降、赤外線センサ17は第四の制御温度と第二の制御温度の間で大きな変動を繰り返す。この赤外線センサ17の検知温度の変動(挙動)が指定時間内に複数回繰り返す事で鍋が赤外線センサ17からずれていると判断し加熱を停止する。これによって、赤外線センサ17での鍋ずれが正確に検知でき、例えば鍋30の側面が湾曲していて鍋ずれが判断しにくい状況でも、赤外線センサ17の検知温度から鍋ずれが正確に判断できる。
図9は、加熱制御の流れを示すフローチャートである。このフローチャートを基に、使用者が本体1右側の加熱コイル3を使って、少量の油を投入し加熱した際の加熱制御の流れについて説明する。鍋を中央に配置し加熱を開始すると、赤外線センサ17が第一の制御温度に到達した後、徐々に火力が低下し第二の制御温度に到達すると低下力のON-OFFで安定する。
一方、鍋を中央からずらし且、赤外線センサ17が鍋側面を検出するように配置し、加熱を行う(図4のような状態で加熱を行う)と、赤外線センサ17は、第一制御温度、第二の制御温度に到達した後、S901に進み、低下力でON-OFF制御となるが、油量が少ない場合、赤外線センサ17は、鍋側面の油等の負荷の無い個所を検出することになり、火力がOFFになると鍋側面の温度の低下が大きくなる。その鍋側面の温度低下を光センサが検出することで火力が入力されるが、この下降した光センサ温度に基づき火力が入力される。従って300Wより大きな火力例えば1200Wが入力されることで、第二制御温度より上方に設けた第三の制御温度に到達する。
第三の制御温度に到達すると火力がOFFする(S901がYesとなる)と共に、計測を開始させる。(例えば60秒)この60秒の計測のうちに、第二の制御温度より低い第四の制御温度に到達する(S902がYesとなる)とカウント1とし、再度、ある一定時間内(例えば30秒以内に)、再度第三の制御温度に到達する(S904がYesとなる)と2回目の計測を開始する。その後、再度第四の制御温度に到達する(S905がYesとなる)ことでカウント2となる。同様に3回目も第三制御温度に到達し60秒以内に第四の制御温度に到達する(S906とS907がYesになる)ことで複数回このような動作を繰り返すことで鍋がずれていると判断し火力の低下又は通電停止を行う。
しかし第四の制御温度到達後、つまりカウントが成立してから30秒以内に第三の制御温度に再度到達しない(S907がNo)場合は、鍋が正常な位置つまり、なべ底が光センサ上に配置されたと判断しカウントをクリアし、再度第三の制御温度到達から計測の開始を行う(S901に戻る)。
以上のように、鍋30の鍋側面が赤外線センサ17の上方にある状態(鍋底が赤外線センサ17の上方になく中心からずれた状態)でも、赤外線センサ17が検知する温度の挙動から鍋ずれを検知し、通電停止または加熱火力を弱められる。これにより、鍋ずれ検知のために複数の発光手段を採用する必要がなくなるため低コストにつながるほか、鍋30が例えば側面の湾曲したものであっても、正確に鍋ずれが検知され、火力を弱めたり、通電を停止できる。
1 本体
2 トッププレート
3 加熱コイル
15 温度センサ
17 赤外線センサ
18 反射型フォトインタラプタ
30 鍋
70 入力部
118 制御装置
2 トッププレート
3 加熱コイル
15 温度センサ
17 赤外線センサ
18 反射型フォトインタラプタ
30 鍋
70 入力部
118 制御装置
Claims (2)
- トッププレートと、
内コイルと外コイルを含むトッププレートに載置された鍋を加熱する加熱手段と、
加熱手段を制御する制御手段と、
鍋底から放射された赤外線であって内コイルと外コイルの間を通過したものを検知する温度検知手段と、
温度センサと、を備え、
温度センサが鍋底温度を検知している状態において温度検知手段の上方に鍋が載置されている状態若しくは鍋が載置されていない状態以外の状態を温度検知手段が検知した場合に、加熱手段の火力を弱める又は通電停止する、加熱調理器。 - 請求項1において、
前記温度センサが鍋底を検知している状態において温度検知手段の上方に鍋が載置されている状態若しくは鍋が載置されていない状態以外の状態を温度検知手段が検知した場合に、前記温度検知手段が検知した温度が、第一および第二の制御温度より高い第三の制御温度と、前記第三の制御温度より低い第四の制御温度とを一定時間内に複数回到達すると、前記制御手段が前記加熱手段の火力を弱める又は通電停止する加熱調理器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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