JP4828634B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁誘導加熱コイルを用いて鍋やフライパン等の被加熱物を誘導加熱する誘導加熱調理器に関する。
近年、鍋等の被加熱物を加熱コイルにより誘導加熱する誘導加熱調理器は、安全・清潔・高効率という優れた特徴が認知され、広く普及している。この種の誘導加熱調理器は、被加熱物の温度を検出するために、被加熱物から放射される赤外線エネルギを検出する赤外線センサを備えているものが提案されている。赤外線センサは、トッププレート下方に設けられ、トッププレートに、赤外線が透過可能となるように形成された赤外線入射領域から入射した、被加熱物から放射される赤外線を受光し、被加熱物の温度に応じて変化する信号を出力する。特許文献1及び特許文献2に記載の加熱調理器は、赤外線センサを用いて被加熱物の温度を検出し、その検出温度に基づいて加熱コイルの加熱制御を行っている。
特開平11−225881号公報 特開2007−115420号公報
図11は、被加熱物の温度と発生する放射エネルギ量の関係を示す図である。実線47は被加熱物が黒体(反射率=1)である場合であり、破線48は被加熱物が磁性ステンレス(反射率=0.4)の場合である。同図によれば、黒体の温度が300℃のときの放射エネルギと、磁性ステンレスの温度が447℃のときの放射エネルギが略等しい。このように、被加熱物の反射率の違いにより、赤外線センサの受けるエネルギ量の絶対値は大きく変化する。このため、赤外線センサの受けるエネルギ量の絶対値に基づいて被加熱物の絶対温度を求めると大きな誤差が生じるという問題があった。
特許文献1に記載の加熱調理器では、赤外線センサの受光量と被加熱物の反射率から被加熱物の温度を換算し、換算した絶対温度情報に基づき被加熱物の温度を制御するようにしている。このような方法は、反射率の測定をするため構成が煩雑となり、また、赤外線入射領域または被加熱物の汚れで反射率の測定が正確にできないおそれもあった。
特許文献2では、1μm以下でかつ異なる波長域にピーク感度を持つ2個のSiフォトダイオードで構成された赤外線検出素子を用いて、それぞれの赤外線検出素子の出力比を演算して被加熱物の放射率の違いの影響を受けずに被加熱物の温度を測定する赤外線検出手段を備えた加熱調理器が提案されている。しかしながら、赤外線検出素子が2個必要で構成が複雑になり、また、外乱光の影響を受けやすいという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するもので、外乱光、トッププレートや被加熱物の汚れの影響を受けにくく簡単な構成で赤外線センサによる被加熱物の温度制御を行うことのできる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明の誘導加熱調理器は、トッププレートと、
トッププレートに載置された被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、
トッププレートの下方に設けられて被加熱物から放射される赤外線量を検出する赤外線検出素子及び赤外線検出素子の検知した信号を増幅する増幅部を有し、被加熱物の温度に応じた大きさの検出信号を出力する赤外線センサと、
赤外線センサの出力に基づきインバータ回路の出力を制御する制御部とを備え、
赤外線センサは、前記制御部により前記誘導加熱コイルの出力を制御して前記被加熱物の温度制御を行う制御温度範囲近傍で前記被加熱物の温度が高くなればなるほど、大きさ及び増加率が大きくなる前記検出信号を出力し、
前記制御部は、加熱開始直後における前記赤外線センサの出力値である初期検出値に対する前記赤外線センサの出力値の増加量が所定値以上となると前記誘導加熱コイルの出力を低減するかまたは加熱を停止する。
被加熱物の温度Tが上昇すると、赤外線センサは傾きが増加する検出信号Xを出力する。このため、所定の増加量ΔXが得られるときの被加熱物の温度Tは、被加熱物の加熱開始時の温度TSに依存する。しかし、赤外線センサの出力は、被加熱物の温度に対して、累乗関数的な増加特性を有しており、被加熱物の温度Tが高くなればなるほど、検出信号の被加熱物の温度Tの変化の傾きが急になり、所定の増加量ΔXに対応する被加熱物の温度変化ΔTが小さくなる。したがって、被加熱物の温度Tが高温になればなるほど、よりわずかな温度変化ΔTで所定の増加量ΔXが得られるので、温度変化を検知して応答性良く出力を抑制しまたは加熱を停止して温度上昇を抑制することができる。また、外乱光が定常的に赤外線センサに入射した場合でも、赤外線センサの検出信号Xは平行移動するので上記被加熱物の温度Tの温度抑制制御動作は、影響をほとんど受けないようにすることができる。また、赤外線センサの出力を被加熱物の温度に換算して絶対値を求める場合に比して、放射率の差の影響を格段に小さくすることができる。
赤外線センサは、被加熱物の温度が検出下限温度未満である場合には被加熱物の温度に対して大きさが略一定の検出信号を出力し、被加熱物の温度が検出下限温度以上である場合には被加熱物の温度が高くなればなるほど、大きさ及び増加率が大きくなる前記検出信号を出力してもよい。
初期検出値は、加熱開始直後に代えて、加熱開始と同時、または加熱開始直前における赤外線センサの出力値であっても良い。
被加熱物の加熱開始時の温度TSが検出下限温度T0未満の場合、赤外線センサ出力の検出信号は大きさが略一定である。このため、加熱中における赤外線センサ出力の初期出力値X0に対する所定の増加量ΔXが得られるときの被加熱物の温度Tは、加熱開始時の温度TSに依存しない値となる。被加熱物の加熱開始時の温度TSが検出下限温度T0以上の場合、赤外線センサの出力は、被加熱物の温度に対して、累乗関数的な増加特性を有しており、被加熱物の温度Tが上昇すると、赤外線センサは傾きが累乗関数的に増加する検出信号Xを出力する。この場合は、上述した作用効果が得られる。検出下限温度T0を制御部により誘導加熱コイルの出力を制御して被加熱物の温度制御を行う制御温度範囲近傍に設定すれば、加熱開始時の被加熱物の温度の影響を受けずに被加熱物の温度を制御することができる、加熱開始時の被加熱物の温度範囲が広くなる。また、外乱光が定常的に赤外線センサに入射した場合でも、上記と同様、赤外線センサの出力Xは平行移動するので上記被加熱物の温度Tの抑制制御動作は、影響をほとんど受けないようにすることができる。
制御部は、加熱開始直後における赤外線センサの出力値を初期検出値として記憶する記憶部を有し、加熱開始後において赤外線センサの出力値が初期検出値より小さくなった場合には初期検出値を小さくなった赤外線センサの出力値に変更しても良い。
制御部は、加熱開始と同時、または加熱開始直前における赤外線センサの出力値を初期検出値として記憶する記憶部を有しても良い。
加熱開始後に赤外線センサの出力値が小さくなった場合には、加熱開始時に赤外線センサに入射していた外乱光がなくなったこと、水や調理物が投入されたこと等が想定される。この状態で加熱を継続し所定の増加量ΔXが得られるまで加熱を継続すると出力を抑制するまたは停止する被加熱物の温度が設定していた温度より高くなる。したがって、加熱開始後において初期出力値が低下した場合には初期出力値を低下後の値に変更することで、想定していた以上に被加熱物が加熱されるのを防止することができる。これにより、赤外線センサによる被加熱物の温度抑制制御が外乱光に影響されにくくなるようにして、安全に高火力調理を実現することが可能となる。
制御部は、検出下限温度を200℃から290℃の間に設定し、被加熱物に収納された油が発火するのを抑制するようにしても良い。
これにより、揚げ物の調理に必要な温度(約200℃)より制御温度が高くなるように検出下限温度が設定されているので、揚げ物の調理時に出力が立ち上がらないので安定して揚げ物の調理を継続することができる。また、油の発火点(330℃)より低い290℃以上でかならず赤外線センサの出力が立ち上がるので、少量の油が被加熱物に収納されている場合も発火を防止することができるので使い勝手と安全性の向上を図ることができる。
赤外線検出素子は、シリコンのフォトダイオードで形成されても良い。
これにより、簡単な構成でかつ安価な赤外線検出素子を使用することができるので構成を簡素化しコストを低減することができる。
本発明の誘導加熱調理器によれば、簡単な構成で精度良く赤外線センサによる被加熱物の温度制御を行うことのできる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の斜視図である。 本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の構成図である。 本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の赤外線検出素子の感度特性図である。 本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の赤外線検出素子が検知する赤外線の放射エネルギ量で、被加熱物が黒体である場合を示す図である。 本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の赤外線センサの周囲に配設するフィルタの透過率を示す図である。 本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の被加熱物の温度に対する赤外線センサの出力特性図である。 本発明の実施の形態の誘導加熱調理器による制御部の赤外線センサの出力に基づく出力制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の加熱開始後の経過時間に対する赤外線センサの出力特性図である。 本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の反射率の異なる被加熱物の温度に対する赤外線センサの出力特性図である。 従来の誘導加熱調理器の被加熱物の温度に対する赤外線センサの特性図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
実施の形態
[誘導加熱調理器の構成]
図1は、本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の斜視図である。本実施の形態の誘導加熱調理器は、外郭ケース1と、外郭ケース1の上部に設けられトップフレーム2aで周囲を覆われたトッププレート2とを有する。トッププレート2の上面左右に、加熱コイルを用いて加熱する左誘導加熱バーナ3及び右誘導加熱バーナ4が設けられ各加熱コイルに対応する加熱範囲がトッププレート2の上面に印刷して表示されている。鍋等の被加熱物は、左誘導加熱バーナ3、右誘導加熱バーナ4の加熱範囲を示す表示部上に載置された部分が誘導加熱される。
左誘導加熱バーナ3及び右誘導加熱バーナ4の手前側には、左誘導加熱バーナ3、右誘導加熱バーナ4それぞれの加熱出力等を表示する左誘導加熱バーナ表示部5、右誘導加熱バーナ表示部6が設けられている。さらに手前側に、ユーザが左誘導加熱バーナ3、右誘導加熱バーナ4それぞれの加熱制御を行うための左誘導加熱バーナ操作スイッチ(操作部)7、右誘導加熱バーナ操作スイッチ(操作部)8が、左右方向に一列に設けられている。外郭ケース1の前面には、右に電源スイッチ9が設けられている。
図2は、本発明の実施の形態による誘導加熱調理器の構成図である。図1では誘導加熱バーナは2口あるが、図2では説明の便宜上1口のみ図示する。トッププレート2の下方には、誘導加熱バーナ3,4の加熱範囲を示す円状の表示3a,4aに対応する位置に、交流磁界を発生させて被加熱物20を誘導加熱する加熱コイルが設けられている。本実施の形態において、加熱コイルは内コイル21aと外コイル21bとによる分割巻き構成を有する。以下、内コイル21aと外コイル21bとをまとめ、加熱コイル21という。なお、加熱コイル21は分割巻き構成である必要はない。加熱コイル21は、トッププレート2の下方に設けられた加熱コイル支持台22に載置される。加熱コイル支持台22の下面には、加熱コイル21の裏面側への磁束を加熱コイル21近傍に集中させる磁性体であるフェライト23が設けられている。
トッププレート2において、内コイル21aと外コイル21bとの間の空間部分に対向する部分24は、赤外線入射領域であり、赤外線が透過可能となるように形成される。トッププレート2は、全体が赤外線の透過可能な耐熱セラミックで形成され、赤外線入射領域24以外の下面は赤外線の透過しにくいかつ反射率の小さい例えば黒色の印刷膜2bで覆われる(図3参照)。なお、赤外線入射領域24の構成はこれに限定されない。トッププレート2の、赤外線入射領域24以外の部分を、赤外線を透過しない材料で構成し、赤外線入射領域24の部分を赤外線透過可能な材料で構成しても良い。また赤外線入射領域24の周囲を赤外線透過率がゼロでない印刷膜で構成しても良い。赤外線入射領域24の下方の内コイル21aと外コイル21bとの間で加熱コイル21の上下の面に垂直に上下に開口を有する筒状の導光筒25が加熱コイル支持台22と一体に成形され設けられる。赤外線センサ26は、導光筒25の下方開口に対向するように設けられている。被加熱物20の底面から放射された赤外線は、被加熱物20の温度が高くなると放射エネルギが大きくなる。この赤外線は、トッププレート2に設けられた赤外線入射領域24から入射し、導光筒25の内部を通って、赤外線センサ26により受光される。導光筒25は赤外線センサ26をトッププレート2から遠ざける際、赤外線センサ26の受光する赤外線の視野範囲を狭める作用を有するので導光筒25の入光部に対向する調理容器の部分からの赤外線を効率良く選択的に赤外線センサに入光させることができる。赤外線センサ26は、受光した赤外線の赤外線エネルギ量に基づいた検出信号を出力する。
なお、加熱コイル21が分割巻き構成でない場合、赤外線入射領域24は加熱コイル21の中心部の開口内に設けることができる。この場合できるだけ赤外線入射領域24を加熱コイル21の巻線に近づけると、被加熱物20の、より高温部の温度を赤外線センサ26により検知することができる。
表示LED27は、赤外線センサ26の近傍に設けられ、赤外線センサ26とともに加熱コイル支持台22に取り付けられる。すなわち、表示LED27は、トッププレート2の下方で、加熱コイル21及び赤外線センサ26近傍に設けられている。表示LED27は、使用者が機器の上方から、その発光状態をトッププレート2を介して赤外線入射領域24の近傍で視認できるように配置される。例えば、加熱コイル21の下方に設けられた表示LED27の発光する光が、導光体27bによりトッププレート2の裏面近傍に導かれて発光する。したがって表示LED27は、赤外線入射領域24の存在する位置を使用者に認識させる作用を有する。機器の上から見ると図1に示すように、表示LED27の光が視認できる発光領域27aは赤外線入射領域24の近傍に形成され、赤外線入射領域24に対して、加熱コイル21の外周側でかつ加熱コイル21の中心より手前側に設けられている。赤外線入射領域24と発光領域27aとの位置関係をこのように設定することにより、被加熱物20底面で発光領域27aを覆い隠すことにより赤外線入射領域24を覆い隠す確率を高くすることができる。被加熱物20底面で赤外線入射領域24が覆い隠される確率を更に高めるためには、赤外線入射領域24と発光領域27aが、加熱コイル21の略中心を通り本体前面に垂直な直線上またはその近傍に配置され、かつ発光領域27aが赤外線入射領域24よりも手前側に設けられていることが望ましい。
加熱コイル21の下方またはその周囲に、加熱コイル21に高周波電流を供給するインバータ回路28と、インバータ回路28の動作を制御する制御部29が設けられている。操作部7は、機器の前面または上面に設けられ、加熱動作を開始または停止するための加熱切/入キー7a、出力を低減するダウンキー7b、出力を増加させるアップキー7cを有している。制御部29は、記憶部29aを有し、操作部7の出力信号や赤外線センサ26の出力信号に基づいて、加熱コイル21への高周波電流の供給の開始・停止及び加熱コイル21に供給する高周波電流の大きさを制御し、さらにその他の誘導加熱調理器全体の制御を行う。電源スイッチ9は、機器の前面または上面に設けられる。
さらに、本実施の形態の誘導加熱調理器は、表示LED27の近傍に設けられ、表示LED27の周辺の雰囲気温度を検出する温度センサ30を有する。温度センサ30は、温度検知部でありサーミスタ等の温度検知素子で構成される。制御部29は、温度センサ30の検知した温度が所定温度以上であるか否かを判断し、所定温度以上であると判断した場合は、表示LED27の寿命の低下を抑制するため、所定温度未満である場合に比べ表示LED27の出力を低下もしくはその駆動を停止させることができるようにしている。
[誘導加熱調理器の動作]
以下、誘導加熱調理器の基本的な動作について説明する。ユーザにより電源スイッチ9が投入されると、制御部29は待機モードになる。待機モードにおいて、操作部7の加熱切/入キー7aから加熱開始命令が入力されると、制御部29は加熱モードとなる。加熱モードにおいて、加熱切/入キー7aが操作(例えば押す)され加熱停止命令が入力されると、制御部29は、待機モードとなり加熱停止する。また、加熱モードにおいて、加熱出力増減キー7b、7cを操作(例えば押す)して火力の増減の命令が入力されると、制御部29はこの入力命令に基づいてインバータ回路28のスイッチング素子を制御して、加熱コイル21への高周波電流の供給量を制御する。加熱コイル21に高周波電流が供給されると、加熱コイル21から高周波磁界が発せられ、トッププレート2上に載置された被加熱物20が誘導加熱される。
電源スイッチ9が投入された後、操作部7の加熱切/入キー7aが操作される前、すなわち待機状態において、制御部29は、表示LED27を、赤外線入射領域24の位置を使用者に認識させ、かつ赤外線入射領域24を被加熱物20により適正に覆うよう促すために駆動信号を出力し発光状態とする。また、使用者は、被加熱物20を、表示LED27を加熱開始前に覆い隠すように取扱説明書等により指示されているか、トッププレート2上にその旨の注意事項が表示されているか、または音声や文字で報知もしくは表示等により指示される。使用者は、被加熱物20を表示LED27の上方に載置して表示LED27覆い隠した後、加熱切/入りスイッチ7aを操作して加熱を開始する。
図3に示すように、赤外線センサ26は、赤外線検出素子であるシリコンのフォトダイオード26aとフォトダイオード26aの出力信号を増幅する増幅器26bを構成要素として含む。導光筒25の下方開口と赤外線センサ26の赤外線検出素子26aの間に、可視光の影響を除去するためのフィルタ31を設ける。フィルタ31は、赤外線検出素子26aの側方及び上方を覆うように形成される。赤外線検出素子26aの上方には集光レンズ31aがフィルタ31と一体成形されて設けられる。集光レンズ31aは、導光筒25に入射した赤外線を効率良く赤外線検出素子26aに集光するとともに、赤外線検出素子26aの視野を定める作用を有する。上記のように導光筒25も視野を限定する作用を有するので、いずれかで視野が限定される。
図6は、本発明の実施の形態による誘導加熱調理器のフィルタ31の透過率を示す図である。約0.9μm未満の波長の光の透過率がゼロとなるようなフィルタ31を使用する。図4は、本発明の実施の形態による誘導加熱調理器のフォトダイオード26aの分光感度特性図である。本実施の形態のフォトダイオード26aは、分光感度特性においてピーク感度が略1μm(0.95μm)となるように設定され、略0.3〜1.1μmの波長の光が検出可能である。トッププレート2は、その材質が耐熱セラミック製である場合には、3μm前後と5μm以上の光波長領域において光の透過率が著しく低下しかつ放射率が著しく高くなる。フォトダイオード26aの感度のピークが略1μmに設定され、3μm以下の波長領域に設定されているので、トッププレート2自身から多く放射される波長域の赤外線を、受光感度を下げて受けにくくすることによりその温度影響を抑制して、被加熱物20の底面から放射されトッププレート2を透過する赤外線を効率良く受光することができる。図5は、黒体の分光放射輝度と波長の関係を示す図である。赤外線の放射エネルギ(放射輝度)は、被加熱物20の温度上昇とともに増大する。
本実施の形態の赤外線センサ26は、耐熱セラミック製のトッププレート2を透過する被加熱物20の底面から放射された赤外線を検出するとともに、赤外線検出素子26aを上記のようなシリコンフォトダイオードを使用し、増幅器26bの増幅率を調整することにより、図7に示すような検出信号が得られるように構成している。図7において、横軸は赤外線入射領域24に対向する被加熱物20の底面部分の温度であり、縦軸は赤外線センサ26の出力電圧、すなわち検出信号の大きさである。実線41は外乱のない場合であり、破線42は外乱のある場合である。まずは、可視光等による外乱がない場合について説明する。本実施形態においては、図7に示すように、赤外線センサ26の検出信号は、被加熱物20の温度が検出下限温度T0(約235℃)未満では大きさが略ゼロ(本実施形態の場合20mV以下)で、被加熱物20の温度が検出下限温度T0(約235℃)に達すると出力が発生し始め、被加熱物の温度が高くなればなるほど赤外線センサ26の検出信号の大きさの増加の傾きが大きくなるように、すなわち、増加率が大となる累乗関数的な増加特性を示すよう構成されている。なお、制御部29に使用されている赤外線センサ26の出力電圧を測定するマイクロコンピュータの分解能は20mVとなっており、その値未満はゼロと測定することになる。絶対温度がT(K)である物体の表面からは赤外線を含めた電磁波が放射されているが、その時間単位当りの総放射エネルギ量E(W/m)は理論的には、E=εσT4で表される。ここで、εは放射率、σはステファン・ボルツマン常数である。したがって、各種赤外線検出可能な素子の中から必要な波長におけるピーク感度特性を有するものを検出素子26aとして選択し、図2、3のように構成してその検出電圧を増幅器26bにより増幅することにより、上記図7に示すような所望の特性を有する特性を得ることができる。
図8に制御部29の赤外線センサ26による被加熱物20の温度制御のフローチャートを示す。電源スイッチ9をオンし(S1)、加熱切/入キー7aをオンする(S2)と、制御部29は、赤外線センサ26の出力電圧を入力し、加熱開始直後の出力電圧X0(初期検出値)として検知する(S3)。検知した加熱開始直後の出力電圧X0を記憶部29aに記憶する(S4)。再度、赤外線センサ26の出力電圧を入力し、現在の出力電圧Xとして検知する(S5)。記憶部29aに記憶した加熱開始直後の出力電圧X0と、現在の出力電圧Xとの差(増加量ΔX)を算出し、算出した増加量ΔXが所定値以上か否かを判断する(S6)。
例えば、図7において、増加量ΔXについて所定値を0.4Vと設定する。加熱開始直後(例えば、加熱切/入キー7aの操作直後)に被加熱物20の温度がT1(例えば30℃)であれば、増加量ΔXが所定値となるときの被加熱物20の温度はT3(例えば290℃)となる。また、加熱開始直後に被加熱物20の温度がT2(例えば約260℃)であれば、増加量ΔXが所定値となるときの被加熱物20の温度はT4(例えば298℃)となる。さらに、加熱開始直後に被加熱物20の温度がT4(例えば約298℃)であれば、増加量ΔXが所定値となるときの被加熱物20の温度はT5(例えば約316℃)となる。
制御部29は、増加量ΔXが所定値以上であると判断すると(S6でYes)、インバータ回路28の動作を停止するか加熱出力を低減して被加熱物20の温度上昇を抑制する(S7)。温度が低下しても増加量ΔXが所定値以上の間は、加熱出力の抑制動作または停止を継続し(S11でYes)、増加量ΔXが所定値未満になると(S11でNo)、出力を再度増加するかまたは停止していた加熱コイル21の加熱動作を再開するなど加熱出力復帰制御を行い(S12)、S5に戻る。この加熱出力復帰制御に使用する所定の増加量ΔXは、加熱出力を抑制するための値と同じにしてもよいし、加熱出力を抑制するための値より低くしてヒステリシスを設けるなど異なる値にしてもよい。復帰する際の加熱出力の大きさは適宜選択することができる。特に、被加熱物20が高温になればなるほど、被加熱物20の温度変化に対する増加量ΔXの変化は急峻に変化し、より小さい被加熱物20の温度変化をより高感度で検出できるので、例えば3kWなどの高加熱出力で被加熱物20を加熱しても応答性良く被加熱物20の温度を高温に維持しかつ過度に上昇し過ぎないようにすることができる。例えば、油発火前の高温を検知することができ、また、空鍋での加熱と炒め物状態の区別ができ、炒めに適した温度まで高火力で加熱することができるので素早く昇温することができる。また、他の温度制御方法と組み合せることを排除するものでないことはいうまでもない。
制御部29は、増加量ΔXが所定値未満であると判断すると(S6でNo)、現在の出力電圧Xが記憶部29aに記憶した加熱開始直後の出力電圧X0以上か否かを判断する。現在の出力電圧Xが記憶部29aに記憶した加熱開始直後の出力電圧X0以上である場合には(S8でYes)、S6に戻る。現在の出力電圧Xが記憶部29aに記憶した加熱開始の出力電圧X0未満である場合には(S8でNo)、記憶部29aに記憶した加熱開始直後の出力電圧X0を現在の出力電圧Xに変更して(S9)からS6に戻る。
加熱中において、通常出力電圧は増加する。しかし、加熱開始直後には赤外線入射領域24が適正に被加熱物20により覆われておらず、加熱中に被加熱物20を適正な位置に移動させたときは、加熱開始直後の出力電圧X0は外乱の影響を受けており、外乱を受けてない場合よりも大きいため、加熱中にもかかわらず出力電圧が低下するという現象が起こる。この場合は(S8でNo)、記憶部29aに記憶した加熱開始直後の出力電圧X0を、外乱の影響を受けている可能性の低い現在の出力電圧Xに変更する(S9)。その後、この新しく記憶された出力電圧に基づいて出力制御処理を行う。
以上のように、被加熱物20の加熱開始直後の温度TSが検出下限温度T0未満のときには、赤外線センサ26の検出信号(出力電圧)は、被加熱物20の温度が変わっても大きさがゼロで略一定である。したがって、加熱されることにより、被加熱物20の温度Tが検出下限温度T0を超え、加熱開始直後の検出信号の大きさに対する、現在の検出信号の大きさの増加量ΔXが所定値となる。このときの、被加熱物20の抑制温度T3は、加熱開始直後の温度TSに依存せず、赤外線センサ26の検出信号がゼロからΔX増加した点に対応する抑制温度T3=T0+ΔT3となる。制御部29は、この抑制温度T3でインバータ回路28の動作を停止するか加熱出力を低減して被加熱物20の温度上昇を抑制する。
また、被加熱物20の加熱開始直後の温度TSが検出下限温度T0以上のときには、被加熱物20の温度Tが上昇すると、赤外線センサ26の検出信号は大きくなりかつ増加率も徐々に大きくなる。増加量ΔXが所定値となるときの被加熱物の温度は、被加熱物の加熱開始直後の温度TSに依存する。しかし、被加熱物20の温度Tが高くなればなるほど、検出信号の増加率がより大きくなるため、所定の増加量ΔXに対応する被加熱物の温度変化ΔTが小さくなる。図7の場合、ΔT3(約55℃)>ΔT4(約38℃)>ΔT5(約18℃)となる。したがって、被加熱物20の温度Tが高温になればなるほど、よりわずかな温度上昇ΔTで所定の増加量ΔXが得られるので、応答性良く出力を抑制しまたは加熱を停止して温度上昇を抑制することができる。
次に、可視光等による静的な外乱がある場合について説明する。外乱光は被加熱物20の温度に依存しない。したがって、図7に示すように、外乱がある場合(破線42)は、外乱がない場合(実線41)に比べてレベルがほぼ赤外線センサの検出信号の軸方向に外乱光のレベルWだけ平行移動し大きくなる。被加熱物20の加熱開始直後の温度TSが検出下限温度T0未満の場合、赤外線センサ26の検出信号は大きさがWで略一定である。図9は、加熱開始(t0)後における赤外線センサ26の出力電圧の時間経過に対する変化を示す図である。実線43は外乱のない場合であり、破線44は外乱のある場合である。いずれの場合にも、被加熱物20が所定の制御温度に到達した時点(t1)で加熱出力が抑制されるか、または加熱が停止される。したがって、本実施の形態の構成により静的な外乱光の影響を除去することができる。
このように上記構成の赤外線センサ26と制御部29で被加熱物20の温度上昇を制御することにより、加熱開始直後の温度の差、あるいは定常的に入力される可視光線等の外乱光の影響を少なくして、300℃付近の温度以下に被加熱物20の底面温度を抑制することができ、被加熱物20の温度上昇を精度よく抑制するよう制御することができる。
次に、赤外線センサ26の検出信号に対する被加熱物20の反射率の影響について図10を用いて説明する。図10において、実線45は被加熱物が黒体(反射率=1)の場合の被加熱物の温度と赤外線センサ26の検出信号の大きさとの関係を示す実測結果であり、破線46は被加熱物が磁性ステンレス(反射率=0.4)の場合の特性を、実線45に反射率0.4を乗じて算出した結果である。同図によれば、黒体の温度が300℃のときの赤外線センサ26の出力値と、磁性ステンレスの温度が322℃のときの赤外線センサ26の出力値が略等しく、その温度差は22℃である。上述したように、図11においては、黒体の温度が300℃のときの放射エネルギと、磁性ステンレスの温度が447℃のときの放射エネルギが略等しく、その温度差は147℃である。このように、従来の制御方法に比べ、顕著に放射率の差の影響を抑制することができる。
本実施の形態の誘導加熱調理器は、被加熱物の温度が検出下限温度未満である場合には被加熱物の温度に対して大きさが略一定の検出信号を出力し、被加熱物の温度が検出下限温度以上である場合には被加熱物の温度が高くなればなるほど、大きさ及び増加率が大きくなる前記検出信号を出力する赤外線センサを使用して、加熱開始直後の出力電圧X0(初期検出値)に対する増加量ΔXが所定値以上となると誘導加熱コイルの出力を低減するかまたは加熱を停止する。これにより、被加熱物の加熱開始直後の温度TSが検出下限温度T0未満の場合は、被加熱物の温度Tが、加熱開始直後の温度TSに依存しないある一定の温度になったときに誘導加熱コイルの出力を低減するかまたは加熱を停止することができる。また、被加熱物の加熱開始直後の温度TSが検出下限温度T0以上の場合であっても、被加熱物の温度Tが、油の発火点である330℃になる前に誘導加熱コイルの出力を低減するかまたは加熱を停止することができる。さらに、定常的な外乱光による影響もほとんど受けないようにすることができる。
本実施の形態の誘導加熱調理器は、制御部29が加熱開始直後の出力電圧X0(初期検出値)を記憶部29aに記憶し、加熱開始後において現在の出力電圧Xが、記憶した加熱開始直後の出力電圧X0より小さくなった場合には記憶した加熱開始直後の出力電圧X0を現在の出力電圧Xに変更する。これにより、加熱開始直後には赤外線入射領域24が適正に被加熱物20により覆われておらず、加熱中に被加熱物20を適正な位置に移動させた場合、被加熱物20が高温のとき被加熱物20に水や野菜などの被調理物が投入されたときでも、想定以上に被加熱物が加熱されるのを防ぎ、安全に高火力調理を実現することができる。
なお、本実施の形態において、加熱開始直後の赤外線センサの出力電圧X0(初期検出値)を増加量ΔX測定の際の基準にしているが、本発明はこれに限定されない。加熱開始直後に代え、加熱開始と同時であってもよいし、または加熱開始直前であってもよく適宜選択して同様の効果を得ることができる。また、加熱開始直後または直前とは、上記発明の趣旨を変えない程度にそのタイミングを変更してもよい。例えば、切入りキー7aによる加熱開始操作検知後、所定の時間遅延させてもよい。遅延時間は10秒以内が好ましく3秒以内とすればさらに好ましい。
本実施の形態では、赤外線検出素子26aとして、シリコンフォトダイオードを使用して、制御温度が330℃近傍の温度として炒め物調理に適した安価な被加熱物の温度抑制機能を実現したが、シリコンピンフォトダイオード、ゲルマニウム、インジウムガリウムヒ素など、他のピーク感度の得られる波長の異なる赤外線検出素子を選択して、本実施の形態と異なる制御温度(被加熱物20の温度を制御するため加熱出力を抑制したり、増加させたりする温度)において、同様の出力特性(温度が高くなればなるほど出力値と増加率が大きくなる特性)を得て同様の加熱出力制御を行っても良い。
また、実施の形態では、赤外線センサ26の検出信号の、加熱開始直後の出力値に対する増加量ΔXが所定以上となると加熱出力を抑制または加熱動作を停止したが、視覚的な表示装置、または音声や報知音などによる聴覚的な報知装置により、前記増加量ΔXの値が所定以上大きくなっていることに応じて、被加熱物の温度が低温状態か所定の温度に到達した高温状態となっているか(例えばフライパンの予熱状態を示す等)を表示または報知するようにしてもよい。
本発明に係る誘導加熱調理器は、簡単な構成で被加熱物から放射される赤外線を検知して被加熱物の温度を精度良く検知することができ、出力を抑制したい被加熱物の温度近傍で応答性よく出力を制御することができるので、誘導加熱調理器による被加熱物の制御性を向上し調理性能を高めることができるという効果を有し、一般家庭や業務用に使用される誘導加熱調理器に有用である。
1 外郭ケース
2 トッププレート
3 左誘導加熱バーナ
4 右誘導加熱バーナ
5 左誘導加熱バーナ表示部
6 右誘導加熱バーナ表示部
7 左誘導加熱バーナ操作スイッチ(操作部)
8 右誘導加熱バーナ操作スイッチ(操作部)
9 電源スイッチ
20 被加熱物
21a 内コイル
21b 外コイル
22 加熱コイル支持台
23 フェライト
24 赤外線入射領域
25 導光筒
26 赤外線センサ
26a フォトダイオード(赤外線検出素子)
26b 増幅器
27 表示LED
27a 発光領域
27b 導光体
28 インバータ回路
29 制御部
29a 記憶部
30 温度センサ
31 フィルタ
31a 集光レンズ

Claims (7)

  1. トッププレートと、
    前記トッププレートに載置された前記被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、
    前記トッププレートの下方に設けられて前記被加熱物から放射される赤外線量を検出する赤外線検出素子及び前記赤外線検出素子の検知した信号を増幅する増幅部を有し、前記被加熱物の温度に応じた大きさの検出信号を出力する赤外線センサと、
    前記赤外線センサの出力に基づき前記インバータ回路の出力を制御する制御部とを備え、
    前記赤外線センサは、前記制御部により前記誘導加熱コイルの出力を制御して前記被加熱物の温度制御を行う制御温度範囲近傍で前記被加熱物の温度が高くなればなるほど、大きさ及び増加率が大きくなる前記検出信号を出力し、
    前記制御部は、加熱開始直後における前記赤外線センサの出力値である初期検出値に対する前記赤外線センサの出力値の増加量が所定値以上となると前記誘導加熱コイルの出力を低減するかまたは加熱を停止することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記赤外線センサは、前記被加熱物の温度が前記検出下限温度未満である場合には前記被加熱物の温度に対して大きさが略一定の検出信号を出力し、前記被加熱物の温度が前記検出下限温度以上である場合には前記被加熱物の温度が高くなればなるほど、大きさ及び増加率が大きくなる前記検出信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記初期検出値は、加熱開始直後に代えて、加熱開始と同時、または加熱開始直前における前記赤外線センサの出力値であることを特徴とする請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記制御部は、加熱開始直後における前記赤外線センサの出力値を初期検出値として記憶する記憶部を有し、加熱開始後において前記赤外線センサの出力値が前記初期検出値より小さくなった場合には前記初期検出値を前記小さくなった赤外線センサの出力値に変更することを特徴とする請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記制御部は、加熱開始と同時、または加熱開始直前における前記赤外線センサの出力値を初期検出値として記憶する記憶部を有し、加熱開始後において前記赤外線センサの出力値が前記初期検出値より小さくなった場合には前記初期検出値を前記小さくなった赤外線センサの出力値に変更することを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記制御部は、前記検出下限温度を200℃から290℃の間に設定し、調理容器に収納された油が発火するのを抑制するようにしたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記赤外線検出素子は、シリコンのフォトダイオードで形成されたことを特徴とする請求項1または6に記載の誘導加熱調理器。
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