JP2005063881A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の誘導加熱調理器は、熱応答性が劣り、正確な制御ができないという課題を有している。
【解決手段】 調理容器21を載置するトッププレート22と、調理容器21を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイル23と、トッププレート22を介して調理容器21の温度を検出する赤外線センサ24と、赤外線センサ24の温度情報により加熱コイル23の高周波電流を駆動制御する加熱制御手段25とを設けて、赤外線センサ24の受光感度波長域がトッププレート22の赤外線透過波長域と重なるようにして調理容器21の温度を検出するもので、応答性よく調理容器21の温度を制御する誘導加熱調理器としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般家庭やオフィス、レストランなどで使用する誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、トッププレートの下面に温度検知手段を設けて、調理容器の底面温度を検出して加熱量を制御しているものである(例えば、特許文献1参照)。この誘導加熱調理器について図9を用いて説明する。調理容器1が載置されるトッププレート2と、このトッププレート2の下方に配設された加熱コイル3と、前記トッププレート2の下方に配設された温度センサ4と、加熱コイル3に高周波電流を流して調理容器1を誘導加熱するインバータ回路5と、温度センサ4の検出温度が設定温度となるようにインバータ回路5を駆動制御する制御手段6とを備えている。
図示していない電源または操作のスイッチが押されて加熱が開始されると、制御手段6からの信号によりインバータ回路5が動作して、加熱コイル3から高周波磁界が発生される。この高周波磁界によって調理容器1が加熱され温度が上昇する。制御手段6は、加熱コイル3による加熱動作が開始されてから所定時間経過した時の温度センサ4の検出温度が設定温度よりも低い場合は、加熱出力を下げるか、または設定温度を低く変更するようにしたもので、この誘導加熱調理器では、加熱開始から所定時間経過後の温度センサ4の検出温度に応じて加熱量を制御しているものである。
この誘導加熱調理器では、温度センサ4をトッププレート2の下方に設け、ガラス材料で構成するトッププレートを介して加熱された調理容器1の温度を検出している。トッププレート2の熱伝導率の低さや熱容量の存在によって、温度センサ4の検出温度と調理容器1の温度に温度差が生じている。特に近年、誘導加熱調理器では加熱電力量のハイパワー化が進み2.5kW〜3kW程度となり、従って前記温度差はより大きくなってきている。
そして、調理容器の底面に反りがある鍋を加熱した場合、前記温度差は大きくなる傾向にあり、温度センサの応答性の低さから温度変化をタイミング良く適切に検出できず、加熱される調理容器の温度制御に遅れが生じやすいものである。
特開平11−87043号公報
上記従来の誘導過熱調理器の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、加熱される調理容器に対する温度制御に遅れが生じない、熱応答性の良い温度制御ができる誘導加熱調理器を提供することにある。
本発明は、トッププレートを介して調理容器の温度を検出する赤外線センサと、前記赤外線センサの温度情報により加熱電力量を制御する加熱制御手段とを設け、前記赤外線センサは受光感度波長域を前記トッププレートの赤外線透過波長域と重なるようにした誘導加熱調理器である。
これにより、トッププレート上に載置された調理容器の底面温度を赤外線センサにより応答性よく検出することができ、加熱容量が大きくなっても遅れなく調理容器の温度を検出でき、確実に温度制御することができるものである。
以上のように本発明の誘導加熱調理器は、加熱された調理容器の温度を応答性よく検出でき、調理容器の温度を適切に制御することができる。
第1の発明は、調理物を加熱する調理容器と、前記調理容器を載置するトッププレートと、前記トッププレートを介して調理容器を加熱する誘導加熱手段と、前記トッププレートを介して調理容器の温度を検出する赤外線センサと、前記赤外線センサの温度情報により前記誘導加熱手段に供給する加熱電力を制御する加熱制御手段とを備え、前記赤外線センサは受光感度波長域を前記トッププレートの赤外線透過波長域と重なるようにした誘導加熱調理器で、赤外線センサは調理容器の温度を応答性よく検出でき、この検出に基き加熱制御手段は適切に調理容器の温度制御を行うことができる。
第2の発明は、第1の発明における赤外線センサの受光感度波長を、トッププレートの赤外線透過波長域内に設定した誘導加熱調理器で、トッププレートの温度影響を低減して調理容器の温度が検出できる。
第3の発明は、第1または第2の発明のトッププレートを、赤外線センサの視野範囲への赤外線透過率を高める構成とした誘導加熱調理器で、トッププレートの温度影響を低減して、赤外線センサは調理容器の温度を正確に検出できる。
第4の発明は、第1から第3の発明のいずれかに記載したトッププレートに、赤外線センサの視野範囲に対応して反射率低減手段を設けた誘導加熱調理器で、トッププレートの反射率を低減させて赤外線透過率を向上させることにより、トッププレートの温度影響を低減して、赤外線センサは調理容器の温度を正確に検出できる。
第5の発明は、第1から第4の発明のいずれかに記載したトッププレートに、赤外線センサの視野範囲への赤外線透過率を高めるために文字や絵柄等の文字部を設けた誘導加熱調理器で、トッププレートの温度影響を低減して、赤外線センサは調理容器の温度を正確に検出できる。
第6の発明は、第1から第5の発明のいずれかに記載したトッププレートに、赤外線センサの視野範囲を示す視野範囲表示手段を設けた誘導加熱調理器で、トッププレートの赤外線センサの視野範囲に対応する部分が汚れた場合に使用者に注意を喚起して容易に掃除が行えるようにして、調理容器の温度が正確に検出できるようにしている。
第7の発明は、第1から第6の発明のいずれかに記載したトッププレートに、赤外線センサの視野範囲を示す着色部を設けた誘導加熱調理器で、トッププレートの赤外線センサの視野範囲に対応する部分が汚れた場合に使用者に注意を喚起して容易に掃除が行えるようにして、調理容器の温度が正確に検出できるようにしている。
第8の発明は、第1から第7の発明のいずれかに記載した誘導加熱調理器にあって、赤外線センサの出力から求めた微分値に基く温度変化量から調理容器内の沸騰を検出する沸騰検出手段を設け、前記沸騰検出手段の出力により加熱制御手段は加熱電力を制御するので、トッププレートの赤外線透過率の違いや汚れの影響を受けにくく、確実に調理容器の温度を検出できる。
本発明の誘導加熱調理器は、上記した第1から第8の発明の構成を実施の形態の要部とすることにより本発明の目的を達成できるので、以下には各請求項に対応する各実施の形態についての詳細を、図面を参照しながら説明して実施の形態の説明とする。なお、各図において同一符号を付与した部分は、同一構成並びに作用効果を奏するものであり、重複した詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による誘導加熱調理器を示す構成図である。調理物を加熱する調理容器21と、調理容器21を載置する被磁性体で構成したトッププレート22と、調理容器21を加熱するために誘導磁界を発生させる誘導加熱手段としての加熱コイル23と、前記トッププレート22を介して調理容器21の温度を検出するフォトダイオードからなる赤外線センサ24と、赤外線センサ24の温度情報により、インバータ回路を介して加熱コイル23の高周波電流を駆動制御する加熱制御手段25とを備えている。
特に本実施の形態では、赤外線センサ24の受光感度波長の帯域をトッププレート22の赤外線透過波長域と重なるようにして、応答遅れのないように調理容器21の温度を検出するようにしている。
トッププレート22は、リシア系セラミック材料で形成し、赤外線の透過率は、2.5μm以下の波長は良く透過し、2.5μm〜4μm以下の波長は数十%透過する。また、4μm以上はほとんど透過しないものである。
また赤外線センサ24は、フォトダイオードからなり、受光感度波長の帯域は略0.7μm〜略2.7μmである。なお、赤外線センサ24は、フォトダイオードを用いているが、PINフォトダイオードでも同様な動作ができるものである。そして、赤外線センサ24は、トッププレート22の調理容器21の載置部の中心部に設けているが、調理容器21の温度が検出できればよく、本実施例の構成に限られるものではない。また、赤外線センサ24を複数個設けて、調理容器21の温度を検出できる構成にして、調理容器21の温度分布を検出してより高精度に調理容器21の温度が制御できるようにしても良い。
上記実施の形態において、図示していない電源を投入し、操作スイッチで所定の加熱量を設定すると、加熱制御手段25が加熱コイル23に高周波電流を供給する。加熱コイル23に高周波電流が供給されると、加熱コイル23から誘導磁界が発せられ、トッププレート22に載置された調理容器21が誘導加熱される。この誘導加熱によって調理容器21の温度が上昇し、調理容器21内の被加熱物が調理される。このとき、加熱制御手段25は、赤外線センサ24からの温度情報によって、被加熱物の調理の進行状態を把握でき、調理の進行状態に応じて加熱コイル23に供給する電力を調整するものである。こうして、調理容器21内の被調理物は調理されるものである。
特に赤外線センサ24は、フォトダイオードからなる赤外線センサで構成し、トッププレート22を透過してくる、調理容器21の底面から放射される熱エネルギーを検出し、前記熱エネルギーである光量を電流または電圧に変化して調理容器21の温度を算出している。このように、赤外線センサ24は調理容器21の底面と非接触で、調理容器21の温度を検出し演算して求めているため、応答性が速く調理容器21の温度を正確に検知することができるものである。このため、加熱制御手段24の加熱コイル23に対する電力制御も、調理容器21の温度変化に即応したものにできる。
そして、赤外線センサ24の受光感度波長帯域は、トッププレート22の赤外線透過率と重なっており、調理容器21から放射される光エネルギーを検出して調理容器21の底面温度を遅れなく検出できるものである。従って、赤外線センサによって、調理容器の底面の温度が検出でき、調理容器の底面温度を正確に検知して温度制御ができる誘導加熱調理器を実現するものである。
以上のように本実施の形態によれば、赤外線センサの受光感度波長域がトッププレートの透過波長域と重なるようにして調理容器の温度を検出するものであり、応答性よく調理容器の温度を制御することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2による誘導加熱調理器で採用した赤外線センサの特性図である。本実施の形態は、誘導加熱調理器の構成が実施の形態1を示す図1と同じくするものであり、実施の形態1との相違点は、調理容器の温度を検出する赤外線センサの受光感度波長帯域をトッププレート22の赤外線透過波長域内である赤外線センサ24を備えて、調理容器21の温度を検出するようにしている。
赤外線センサ24は、フォトダイオードからなる赤外線センサで構成し、トッププレート22を透過してくる、調理容器21の底面から放射される熱エネルギーを検出している。赤外線センサ24の受光感度波長帯域は、略0.7μm〜略2.4μmであり、トッププレート22の赤外線透過波長域内のフォトダイオードを用いている。
上記実施の形態において、調理容器21の温度検出およびそれに基く加熱制御は、実施の形態1で説明した動作と同じである。特に赤外線センサ24は、縦軸に内部抵抗、横軸にカットオフ波長を示した図2に示すように、使用しているフォトダイオードが、受光感度であるカットオフ波長が長くなると、内部抵抗が小さくなる傾向にある。
この内部抵抗は、周囲温度が高くなると更に抵抗値が小さくなる傾向になり、周囲温度が高い場合に光エネルギーが入射しないだけ出力電圧が変動しやすい。この内部抵抗は、光エネルギーを電流または電圧に変化するオペアンプのオフセット電圧と、前記オペアンプに用いる増幅する抵抗値と比例関係にあり、周囲温度が高くなると出力が変動しやすい。
赤外線センサ24は、そのカットオフ波長を短くすることで、前記内部抵抗は大きくなり、前記オペアンプのオフセット電圧の影響を低減できるものである。特に加熱コイル23の周囲温度は約100℃と高温になり、前記内部抵抗の温度影響を低減することで安定して調理容器21の温度が検出できる。
以上のように本実施の形態によれば、赤外線センサ24の受光波長を短くすることで、周囲温度が高くなっても安定に調理容器21の底面の温度が検出できる構成としたものであり、調理容器21の底面温度を正確に検知して温度制御ができる誘導加熱調理器を実現するものである。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3による誘導加熱調理器の要部の拡大断面図である。本実施の形態は、誘導加熱調理器の加熱制御回路の構成が実施の形態1を示す図1と同じくするものであり、実施の形態1との相違点はトッププレートにある。
すなわちトッププレート22は、赤外線センサ24の視野範囲に対応して赤外線透過率を高める構成にするため、赤外線センサ24の視野範囲に対応する部分22aに着色の印刷を施さず、それ以外の外周におけるトッププレート22の上下面に着色したプレート上部印刷26とプレート下部印刷27を印刷している。
このように構成することによりトッププレート22の赤外線センサ24の視野範囲に対応する部分22aの赤外線透過率を高めて、トッププレート22の温度影響を低減して、調理容器21の温度が正確に検出できる誘導加熱調理器としているものでる。
トッププレート22は、リシア系セラミック材料からなり、透明または白色で、誘導加熱調理器内の加熱コイル23等が見えなくするために、黒色やシルバー色の着色印刷でプレート上部印刷26とプレート下部印刷27を構成している。これらの印刷は、スクリーン印刷などで行い、焼成後の厚さは数μm〜数十μmである。
上記実施の形態において、調理容器21の温度検出およびそれに基く加熱制御は、実施の形態1で説明した動作と同じである。トッププレート22は、誘導加熱調理器の内部が見えないようにするため設けた、プレート上部印刷26またはプレート下部印刷27によって、赤外線透過率が低下するものである。トッププレート22の透過率が低下した場合、赤外線センサ24に入射する光エネルギーは調理容器21の底面から放射される光エネルギー以外にトッププレート22の下面温度から放射される光エネルギーを受光することとなる。
調理容器21の底面温度を正確に検出するためには、トッププレート22の赤外線透過率を高める必要があり、そこで、本実施の形態では赤外線センサ24の視野範囲に対応する部分22aに印刷を施さずに、トッププレート22の素材そのままで構成し、トッププレート22の赤外線透過率を高めることができるものである。
以上のように本実施の形態によれば、トッププレート22は、赤外線センサ24の視野範囲に対応する部分の赤外線透過率を高める構成にすることにより、トッププレート22の温度影響を低減して、調理容器21の温度を正確に検出できる誘導加熱調理器としている。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4による誘導加熱調理器の要部の拡大断面図である。本実施の形態は、誘導加熱調理器の加熱制御回路の構成が実施の形態1を示す図1と同じくするものであり、実施の形態1との相違点はトッププレートにある。
すなわちトッププレート22は、赤外線センサ24の視野範囲に対応する部分22bに、反射率低減手段としての耐熱コートなどのオーバーコート28を設けて、トッププレート22の反射率を低減させて赤外線透過率を向上させる構成としたもので、これによりトッププレート22の温度影響を低減して、調理容器21の温度が正確に検出できる誘導加熱調理器としているものである。
なお、プレート下部印刷27はオーバーコート28に被覆されているので、赤外線センサ24の視野範囲に対応する部分22bにも施しているものである。また、オーバーコート28は、トッププレート22の下部に設けているが、トッププレート22の上部に設けても同様な効果が得られるものである。
上記実施の形態において、調理容器21の温度検出およびそれに基く加熱制御は、実施の形態1で説明した動作と同じである。オーバーコート28は、プレート下部印刷27の耐熱性や耐摩耗性を向上させるために用いている。オーバーコート28は、プレート下部印刷27を透過する光の屈折率を変えることができ、トッププレート22における赤外線センサ24の視野範囲に対応する部分22bの反射率を減少させることで、透過率が向上できるものである。
また、オーバーコート28は、プレート下部印刷27の材料に適合した材料を用いることで透過率を向上させることもできるものである。またトッププレート22の下面から放射される光エネルギーを低減して、トッププレート22の下面温度の影響を少なくすることができる。
つまり本実施の形態によれば、赤外線センサ24の視野範囲に対応する部分22bに耐熱コートなどのオーバーコート28を設けて、トッププレート22の反射率を低減させて赤外線透過率を向上させることにより、トッププレート22の温度影響を低減して、調理容器21の温度が正確に検出できるものである。
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5による誘導加熱調理器を示す平面図である。本実施の形態は、誘導加熱調理器の構成が実施の形態1を示す図1と同じくするものであり、実施の形態1との相違点はトッププレートにある。
すなわちトッププレート22は、赤外線センサ24の視野範囲に対応して赤外線透過率を高めるために、文字や絵柄を形成した文字部29を設けた構成で、これによりトッププレート22の温度影響を低減して、調理容器21の温度が正確に検出できる誘導加熱調理器としているものである。
文字部29は、トッププレート22の上部の印刷によって形成し、文字部分の前記印刷を抜いた印刷としている。なお、文字部29は、トッププレート22の赤外線透過率を高めるために、文字部の印刷を抜いているが、本実施の形態に限られるものではなく、例えば図柄や文字数に限られるものではない。また本実施の形態では、文字部29は、トッププレート22の上部に設けているが、トッププレート22の下面に設けても同様な効果が得られるものである。
上記実施の形態において、調理容器21の温度検出およびそれに基く加熱制御は、実施の形態1で説明した動作と同じである。トッププレート22の上部に着色印刷する文字部29が形成され、文字部分のみ印刷が無いことで赤外線透過率が向上できるものである。前記透過率の向上は、前記文字部分とその他の部分の面積比によって定めることができる。つまり、トッププレート22の赤外線透過率を高めるとともに、トッププレート22のデザイン性が向上できるものである。また、文字部29の文字を印刷で抜いているが、反転した構成として透過率を更に向上できるものである。
以上のように本実施の形態によれば、トッププレートは赤外線センサ24の視野範囲への赤外線透過率を高めるために文字や絵柄を形成した文字部29を設けることにより、トッププレートの温度影響を低減して、調理容器の温度が正確に検出できる誘導加熱調理器とすることができる。
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6による誘導加熱調理器を示す平面図である。本実施の形態は、誘導加熱調理器の構成が実施の形態1を示す図1と同じくするものであり、実施の形態1との相違点はトッププレートにある。
すなわち、トッププレート22は、赤外線センサ24の視野範囲を示すようにリング形状の印刷で形成した視野範囲表示手段としての視野範囲印刷30を設けた構成で、これによりトッププレート22における赤外線センサ24の視野範囲30内が汚れた場合に使用者に注意を喚起して掃除が容易に行えるようにして、調理容器21の温度が正確に検出できる誘導加熱調理器としている。
なお、本実施の形態では視野範囲印刷30は、リング形状としているが、使用者に赤外線センサの視野範囲であることを示すことができるものであれば良いので、本実施の形態の形状に限られるものではない。
上記実施の形態において、調理容器21の温度検出およびそれに基く加熱制御は、実施の形態1で説明した動作と同じである。トッププレート22の視野範囲印刷30は、赤外線センサ24の視野範囲の外周を示すようにリング形状の印刷とし、視野範囲印刷30の中である視野範囲内が印刷されていないため、斯かる部分におけるトッププレート22の赤外線透過率を高く維持できている。
そして、この視野範囲印刷30内が汚れた場合、トッププレート22の透過率は低下するもので、赤外線センサ24の温度検知に影響する。そこで使用者は、視野範囲印刷30内が汚れているかどうかで清掃する位置を認識できるものである。汚れている場合は、拭き清掃などの清掃を行うことで、赤外線センサ24の温度検知は安定して行うことができる。
以上のように本実施の形態によれば、トッププレートは赤外線センサ24の視野範囲を示すように視野範囲印刷30を設けて、トッププレートが汚れた場合に使用者に注意を喚起して掃除が行えるようにして、調理容器の温度が正確に検出できるものである。
(実施の形態7)
図7は、本発明の実施の形態7による誘導加熱調理器を示す平面図である。本実施の形態は、誘導加熱調理器の構成が実施の形態1を示す図1と同じくするものであり、実施の形態1との相違点はトッププレートにある。
すなわち、トッププレート22は、赤外線センサ24の視野範囲を示すように着色部31を設けた構成で、これによりトッププレート22における赤外線センサ24の視野範囲が汚れた場合に使用者に注意を喚起して掃除が行えるようにして、調理容器21の温度が正確に検出できる誘導加熱調理器としている。
着色部31は、赤外線センサ24の視野範囲をシルバー色に着色印刷している。なお、本実施の形態では着色部31は、シルバー色に着色しているが、使用者に赤外線センサの視野範囲であることを示すことができれば良いもので、本実施の形態の色に限られるものではない。
上記実施の形態において、調理容器21の温度検出およびそれに基く加熱制御は、実施の形態1で説明した動作と同じである。着色部31は、トッププレート22上の赤外線センサ24の視野範囲を視覚的に判断できるので、着色部31が汚れた場合、使用者に清掃の注意換気が容易にできるものである。例えば使用者は、調理前に着色部31の汚れ度合いを確認して調理が行える状態であれば、赤外線センサ24の視野範囲は、汚れなく調理ができる。
以上のように本実施の形態では、トッププレートは赤外線センサの視野範囲を示すように着色部31を設けて、着色分31が汚れた場合に使用者に注意喚起による掃除が容易に行えるようにして、調理容器21の温度が正確に検出できる誘導加熱調理器を実現できる。
(実施の形態8)
図8は、本発明の実施の形態8による誘導加熱調理器の構成図である。本実施の形態は、誘導加熱調理器の基本構成が実施の形態1を示す図1と同じくするものであり、実施の形態1との相違点は加熱制御方法にある。
すなわち、加熱制御手段25は、調理容器21が加熱コイル23に加熱されトッププレート22を介して放射する熱エネルギーを検出する赤外線センサ24の出力から微分値を求め、この微分値に基く温度変化量から調理容器21内の沸騰を検出する沸騰検出手段32を設け、沸騰検出手段32の出力により加熱電力を制御する構成で、トッププレート22の赤外線透過率の違いや汚れの影響を受けにくく調理容器21の温度が検出できる誘導加熱調理器としているものである。
上記実施の形態において、加熱制御手段25による加熱コイル23で調理容器21が加熱開始されると、調理容器21の温度が上昇して、赤外線センサ24が検出する温度も上昇する。湯沸かしの場合、調理容器21内の水の温度が上昇して、沸騰すると調理容器21内の水の温度は飽和し、調理容器21の底面温度も飽和する。つまり、湯沸かしで調理容器21の底面温度の変化を検知できれば良く、変化が無くなる、または小さくなることで沸騰が検知できるものである。
トッププレート22が汚れた場合、トッププレート22の赤外線透過率が減少するため、調理容器21から放射される光エネルギーは減少する。この光エネルギーの減少によって、調理容器21の絶対温度値が変化してしまう。つまり、沸騰検出手段32は、赤外線センサ24の温度変化によって沸騰を検出しているものであり、トッププレート22の汚れによって光エネルギーが減少しても温度変化を検出することができる。このようにトッププレート22の透過率の違いや汚れによる透過率が変化した場合でも、調理容器21内の沸騰が検出できるものである。
以上のように本実施の形態では、加熱制御手段は、赤外線センサ24の出力から求めた微分値に基く温度変化量から調理容器21内の沸騰を検出する沸騰検出手段32を設けて、この沸騰検出手段32の出力に基き加熱電力を制御するので、トッププレート22の透過率の違いや汚れの影響を受けにくく調理容器21の温度が検出できる誘導加熱調理器を実現できる。
本発明の誘導加熱調理器は、加熱された調理容器の温度を応答性よく検出でき、調理容器の温度を適切に制御することができ、電球加熱式、誘導加熱式等の加熱調理器に適用できる。
本発明の実施の形態1による誘導加熱調理器の構成図 同実施の形態2による誘導加熱調理器での赤外線センサの特性図 同実施の形態3による誘導加熱調理器の要部の拡大断面図 同実施の形態4による誘導加熱調理器の要部の拡大断面図 同実施の形態5による誘導加熱調理器のトッププレートの平面図 同実施の形態6による誘導加熱調理器のトッププレートの平面図 同実施の形態7による誘導加熱調理器のトッププレートの平面図 同実施の形態8による誘導加熱調理器の構成図 従来例の誘導加熱調理器の構成図
符号の説明
21 調理容器
22 トッププレート
23 加熱コイル(誘導加熱手段)
24 赤外線センサ
25 加熱制御手段
28 オーバーコート(反射率低減手段)
29 文字部
30 視野範囲印刷(視野範囲表示手段)
31 着色部
32 沸騰検出手段

Claims (8)

  1. 調理物を加熱する調理容器と、前記調理容器を載置するトッププレートと、前記トッププレートを介して調理容器を加熱する誘導加熱手段と、前記トッププレートを介して加熱された調理容器の温度を検出する赤外線センサと、前記赤外線センサの温度情報により前記誘導加熱手段に供給する加熱電力を制御する加熱制御手段とを備え、前記赤外線センサは受光感度波長域を前記トッププレートの赤外線透過波長域と重なるようにしてなる誘導加熱調理器。
  2. 赤外線センサは、受光感度波長をトッププレートの赤外線透過波長域内に設定してなる請求項1に記載した誘導加熱調理器。
  3. トッププレートは、赤外線センサの視野範囲への赤外線透過率を高める構成とした請求項1または請求項2に記載した誘導加熱調理器。
  4. トッププレートは、赤外線センサの視野範囲に対応して反射率低減手段を設けてなる請求項1から3のいずれか1項に記載した誘導加熱調理器。
  5. トッププレートは、赤外線センサの視野範囲への赤外線透過率を高めるために文字や絵柄等の文字部を設けてなる請求項1から4のいずれか1項に記載した誘導加熱調理器。
  6. トッププレートは、赤外線センサの視野範囲を示す視野範囲表示手段を設けてなる請求項1から5のいずれか1項に記載した誘導加熱調理器。
  7. トッププレートは、赤外線センサの視野範囲を示す着色部を設けてなる請求項1から6のいずれか1項に記載した誘導加熱調理器。
  8. 赤外線センサの出力から求めた微分値に基く温度変化量から調理容器内の沸騰を検出する沸騰検出手段を設け、前記沸騰検出手段の出力により加熱制御手段は加熱電力を制御してなる請求項1から7のいずれか1項に記載した誘導加熱調理器。
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