JP2011028992A - Ih中華レンジ及びその製造方法 - Google Patents

Ih中華レンジ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011028992A
JP2011028992A JP2009173411A JP2009173411A JP2011028992A JP 2011028992 A JP2011028992 A JP 2011028992A JP 2009173411 A JP2009173411 A JP 2009173411A JP 2009173411 A JP2009173411 A JP 2009173411A JP 2011028992 A JP2011028992 A JP 2011028992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
top plate
wok
chinese
virtues
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009173411A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ishizaki
孝治 石崎
Satoyuki Ishikawa
智行 石川
Yoshio Kaneko
精夫 金子
Teru Hanabusa
輝 花房
Katsuhiko Sugita
勝彦 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen KK
Maruzen Co Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Maruzen KK
Maruzen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Maruzen KK, Maruzen Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2009173411A priority Critical patent/JP2011028992A/ja
Publication of JP2011028992A publication Critical patent/JP2011028992A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)

Abstract

【課題】 ガス機器加熱と同等の加熱力や温度分布を有するIH中華レンジを提供する。
【解決手段】 IH中華レンジは、中華鍋を乗せる五徳10と、五徳10の下方に配設された、中華鍋の底部を受容する凹部の形成されたトッププレート20と、トッププレート20の下面に沿うように配設されたIHコイル30と、を備える。IHコイル30は略同心円状の渦巻き状に巻かれており、中央部には、コイルが上下2層に重ねて配置された中央領域A1が形成されている。中央領域A1は、コイル線を上層と下層とを行き来するように巻くことによって形成される。電磁誘導はこの中央領域A1に集中し、中華鍋の中心付近で活発な発熱作用を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に業務用に使用されるIH中華レンジ及びその製造方法に関する。特には、中華料理に適する火加減(加熱力、温度分布)を得ることができるIH中華レンジに関する。
飲食店業界では、近年、厨房環境の改善、衛生管理システムの改善、ランニングコストの低減、厨房面積のコンパクト化などを目的として、加熱調理器の熱源にIH(電磁誘導加熱)を利用した業務用電化厨房の導入が促進されている。このようなIH化は、ラーメンやうどんをゆでるゆで麺機などに普及しつつあるが、中華料理関係においてはほとんど普及していない。これは、現状では、ガス加熱式の中華鍋の加熱特性がIH加熱式よりも優れているためである。中華料理は、食材に素早く火を通して炒める必要があるため、強い火力と鍋全体が加熱されていることが不可欠である。ガス式加熱では、バーナーからの炎で鍋の中心が加熱され、さらに、その排気熱が鍋の周囲を加熱することができる。
一方、IH式加熱では、コイルを渦巻き状に巻く際に、コイルを中心点から巻くことができないため、鍋の中心に当たる部分にコイルが存在しない。このため、鍋の中心が加熱されないという問題がある。中華鍋で炒め物をする際には、中華鍋の中央に水分が溜まりやすく、その水分を十分に蒸発させながら調理することが必要であるので、鍋の中心を加熱することが特に重要である。
また、中華料理に特有の調理法として、食材を鍋の中で奥から手前方向、及び、手前から奥方向に攪拌する鍋振りが行われる。
このような鍋振りを効果的に行うことのできるIH中華レンジとして、五徳の開口部の中心が加熱源の中心に対して手前側に配置されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この中華レンジは、中華鍋の底面後方を特に強く加熱することができ、中華料理に適したものとされている。さらに、加熱源としてIHコイルを使用しているため、厨房環境の改善などに有効である。しかしながら、ガス式加熱と同等の火力や温度分布を有する中華レンジが要求されている。
特許第4114809号
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ガス機器加熱と同等の加熱力や温度分布を有するIH中華レンジを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のIH中華レンジは、 中華鍋を乗せる五徳と、 該五徳下方に配設された、前記中華鍋の底部を受容する凹部の形成されたトッププレートと、 該トッププレート下面に沿うように配設されたIHコイルと、を備えるIH中華レンジであって、 前記IHコイルが、略同心円状の渦巻き状に巻かれているとともに、中央部のコイル線が上下2層に重ねて配置されており、 該上下2層のコイル線が、上層と下層とを行き来するように巻かれていることを特徴とする。
中華鍋は底が凹状に窪んでいる(中央部が低くなっている)ので、調理中水分(野菜から出る水分やダシ)が溜まる。それを十分蒸発させながら食材を炒める必要がある。本発明のIH中華レンジにおいては、中央部のコイル線を上下2層に重ねて配置したので、電磁誘導を中華鍋の中心付近に集中させて、中心付近で活発な発熱作用を得ることができる。したがって、中華鍋の中心付近を強い加熱力で加熱することができ、中華料理に適した加熱効果を得られる。
近接する2層のコイルの縒り線(リッツ線)の間の電位差が小さいことが重要であることを本願発明者は見出した。そのためには、2層のコイル線を上層と下層とを行き来するように巻くと、隣接するリッツ線をほぼ同電位とすることができる。なお、リッツ線の素線の外面は絶縁ワニスなどにより絶縁されている。この絶縁耐力は高くなく、隣り合う2本のリッツ線間で電位がある程度以上異なると絶縁破壊が生じるおそれがある。
本発明においては、 前記IHコイルが配設された領域が、 中央部の2層領域と、その外側の中間1層領域と、その外側のコイル線が巻かれていない領域と、その外側の外周1層領域と、からなることが好ましい。
コイルが巻かれていない無コイル領域が中間部にないと、中間部の温度が上がりすぎる傾向となりやすい。この中間部に無コイル領域を設けるとともに、外周1層領域をトッププレートの外縁付近まで設けることにより、中華鍋のほぼ全域に渡って良好な温度分布を得ることができる。
本発明の第2の態様のIH中華レンジは、 中華鍋を乗せる五徳と、 該五徳下方に配設された、前記中華鍋の底部を受容する凹部の形成されたトッププレートと、 該トッププレート下面に沿うように配設されたIHコイルと、を備えるIH中華レンジであって、 前記IHコイルが前記トッププレート下面に接着されており、 複数の種類の五徳が取替可能とされており、 異なるサイズの中華鍋を使用した場合にも、前記トッププレートと複数の中華鍋の底との隙間が5〜15mmとなるように構成されていることを特徴とする。
トッププレートと中華鍋の底との隙間を、中華鍋の底面のほぼ全域に渡って5〜15mmとすることにより、コイルからの発熱を効率的に中華鍋に伝達できる。業務用においては、料理の種類や量に応じて、異なる径の中華鍋が使用される場合が多い。中華鍋の下面とトッププレート上面との間隔を10mm±5mmとするには、五徳を、中華鍋の径に合わせて変えることが好ましい。そこで、本発明においては、複数の径に合わせた五徳を前もって準備し、使用される中華鍋の径に合わせて、五徳を選択することにより、1台のIH中華レンジで各中華鍋を適切に加熱できる。
本発明の第3の態様のIH中華レンジは、 中華鍋を乗せる五徳と、 該五徳下方に配設された、前記中華鍋の底部を受容する凹部の形成されたトッププレートと、 該トッププレート下面に沿うように配設されたIHコイルと、 前記五徳を支持するフレームと、を備えるIH中華レンジであって、 前記五徳が鋳鉄製であるとともに、前記フレームがステンレス板金製であることを特徴とする。
五徳を鋳鉄製とすることにより、五徳が油となじみやすくなって、中華鍋とのなじみがよくなり、中華鍋を扱いやすくなる。また、中華鍋が当たった時の音が比較的静かであり、共鳴音もほとんど発生しない。さらには肉厚で熱変形が少ないので高い耐久性を有する。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、中央部のコイル線を上下2層に重ねて配置することにより、電磁誘導を中華鍋の中心付近に集中させて、活発な発熱作用を得ることができる。したがって、中華鍋の中心付近を強い加熱力で加熱することができ、ガス式加熱と同等の加熱効果を得られる。さらに、コイルが巻かれていない無コイル領域を設けた場合は、トッププレートの外周付近までコイルを巻くことができ、中華鍋の中間部から外周付近も均一に加熱することができる。
図1(A)は、本発明の実施の形態に係る中華レンジのトッププレート付近の構造を示す側面図であり、図1(B)はトッププレートの下面を示す図である。 本発明の中華レンジの全体の構造を模式的に示す正面図である。 本発明の中華レンジの全体の構造を模式的に示す側面図である。 コイルの巻き方の一例を説明する図である。 本発明の中華レンジと比較例との加熱時の温度分布及び沸騰状態を示す写真である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図2、図3を参照して本発明のIH中華レンジの全体の構造を説明する。
IH中華レンジ1は、中華鍋を乗せる五徳10と、五徳10の下方に配設された、中華鍋の底部を収容する凹部の形成されたトッププレート20と、トッププレート20下面に沿うように配設されたIHコイル30と、を備え、これらは本体ケーシング40の上面41に配置されている。
本体ケーシング40は直方体状であり、上面41は、やや手前側に向かって下方に傾斜している。上面41の中央部には、円形の開口42が開けられている。この開口42の周囲から略円筒状のフレーム45が立ち上がっている。フレーム45は、例えばステンレス板金製である。フレーム45の上端には、外から内に向かって階段状に高くなった段部が形成されている。トッププレート20は、フレーム45の段部の内端に係止されている。五徳10は、フレーム45の段部の上方に設置されて、内縁がトッププレート20の外縁の上部に張り出している。トッププレート20と五徳10については後述する。また、フレーム45の開口42には、トッププレート20からコイル30が剥離した場合に、コイル30の落下を防止する樹脂製の棚47が張られている。
本体ケーシング40の奥縁には、奥壁51が立ち上がっている。奥壁51の前面には、図2に示すように、インバータの出力を表示する表示部52と、給水管53が設けられている。給水管53の給水口は、トッププレート20の上方に位置し、調理中の鍋に給水することができる。また奥壁51には、給水管53に接続する給水経路(図示されず)と排気通路55が設けられている。
本体ケーシング40の上面41には、手前の縁に沿った排水路57が形成されている。
本体ケーシング上面41の開口42の下方には、上面が開口した平たい直方体状の内ケーシング60が収容されている。内ケーシング60は、非磁性材料(例えばアルミニウム)製であり、コイル30から発する電磁波を遮断する。この内ケーシング60の下方には、コイル冷却用のファン61が取り付けられている。ファン61の排気口は、内ケーシング60の下面から内ケーシング60内に貫通している。また、内ケーシング60の上面の奥側には、奥壁51内の排気通路55に連通する開口63が開けられている。ファン61が作動すると、空気は内ケーシング60内からフレーム45の中空部に入ってコイル30を冷却し、その後、内ケーシング60奥側の開口63から、奥壁51の排気通路55を通って排気される。
また、本体ケーシング40内には、コイル通電用のインバータ65などが配置されている。インバータ65の出力は、本体ケーシング40の前面に取り付けられたハンドル(図示されず)を操作することにより調整できる。
次に、トッププレート20について、図1を参照して説明する。
トッププレート20は、絶縁ガラスで作製され、中華鍋Pの底部を収容する凹状に形成されている。絶縁ガラスとしては、セラミック系耐熱ガラスを使用できる。
図1に示すように、トッププレート20の下面に沿って、IHコイル30が略同心円状の渦巻き状に巻かれて配設されている。IHコイル30が配設された領域は、絶縁コイル線(リッツ線)が上下2層に重ねて巻かれた中央領域A1と、その外側の、リッツ線がトッププレート20の下面に沿って1層のみ巻かれた中間1層領域A2と、その外側のリッツ線が巻かれていない無コイル領域A3と、その外側の、リッツ線がトッププレート20の下面に沿って1層のみ巻かれた外周1層領域A4と、からなる。これらの領域は、1本のリッツ線を、中央部から外側に向かって巻くことにより形成される。リッツ線の両端は、インバータ65に接続している。
図4を参照してリッツ線の巻き方の例を説明する。
まず、リッツ線をトッププレート20の下面の中心の周りに一周巻く(C1)。そして、この1周目のリッツ線C1の斜め外側の上面に沿うように、2周目のリッツ線C2を同心円状に巻く。この2周目のリッツ線C2は、トッププレート20の下面には接していない。次に、3周目のリッツ線C3を、1周目のリッツ線C1、2周目のリッツ線C2及びトッププレート20の下面に接するように同心円状に巻く。このように巻くことにより、1周目のリッツ線C1と2周目のリッツ線C2が接触し、2周目のリッツ線C2と3周目のリッツ線C3が接触する。このように、リッツ線を接触させながら順に外方向に巻き付けていくと、隣接するリッツ線をほぼ同電位とすることができる。リッツ線の素線の外面はエナメルなどにより絶縁されている。この絶縁耐力は高くなく、隣り合う2本のリッツ線間で電位がある程度以上異なると絶縁破壊が生じるおそれがある。そこで、隣り合う2本のリッツ線間をほぼ同電位とすることにより、このような絶縁破壊を防止できる。
このような方法で、この例では、13周目までリッツ線を上下交互に(上下を行き来するように)巻く。これにより、奇数周目のリッツ線(C1、C3、C5、C7、C9、C11、C13)からなる下層と、偶数周目のリッツ線(C2、C4、C6、C8、C10、C12)からなる上層とで中央領域A1が形成される。その後、14周目C14からは内側のリッツ線の外側にトッププレート20の下面に沿うように同心円状に巻き付けていく。こうして、14周目C14から17周目C17まで巻く付けることにより中間1層領域A2が形成される。
リッツ線を17周目まで巻き付けた後、17周目C17からやや外方向にスキマを開けて、18周目C18をトッププレート20の下面に沿って同心円状に巻き始める。17周目C17と18周目C17の間の部分が無コイル領域A3となる。そして、順に外側に22周目C22まで同心円状に巻き進める。18周目C18から22周目C22までの部分が外周1層領域A4となる。
なお、実際には、インバータの出力に応じてリッツ線の長さと巻き数が限定される。
各領域の寸法例としては、径が330mmの中華鍋の場合、中央領域A1の半径が45mm、中間1層領域A2の幅が45mm、無コイル領域A3の幅が20mm、外周1層領域A4の幅が35mmである。なお、外周1層領域A4の最も外側のリッツ線とトッププレート20の端縁との間の距離は30mm以上である。
次に、五徳10について再度図1を参照して説明する。
五徳10は、リング状の形状であって、中央に中華鍋が載せられる円形の開口11が開けられている。五徳10は、トッププレート20の端縁を覆うように張り出した内縁部13と、フレーム45の上端の段部に載置される外縁部14とを有する。内縁部13の、中華鍋Pの下面と接する面は、同下面に沿うように傾斜した傾斜面となっている。中華鍋Pが五徳10に乗せられた際、中華鍋Pの下面とトッププレート20の上面との間隔は、中華鍋P下面のほぼ全域において5〜15mmとなるように設定されている。
五徳10の外縁部14の外面は、外方向に膨らむように湾曲しており、下縁はフレーム45につながるように下方に延びている。
五徳10は、鋳鉄で作製される。五徳を鋳鉄製とすることにより、五徳が油となじみやすくなって、中華鍋とのなじみがよくなり、中華鍋を扱いやすくなるという利点がある。また、中華鍋が当たった時の音が比較的静かであり、共鳴音もほとんど発生しない。さらには肉厚で熱変形が少ないので耐久性が高い。
なお、中華鍋Pは、料理の種類や量に応じて、種々の径(300mm、330mm、360mm、390mm)のものが使用される。全ての種類の中華鍋Pにおいて、前述のように、中華鍋Pの下面とトッププレート20の上面との間隔を10mm±5mmとするには、五徳10の内縁13の傾斜面の角度を、中華鍋Pの径に合わせて変える必要がある。そこで、本発明においては、前記4種類の径に合わせた五徳10を前もって準備し、使用される中華鍋Pの径に合わせて、五徳10を選択する。さらに好ましくは、大径の中華鍋用と小径の中華鍋用と、2種類のトッププレートを用いる。
以上説明したトッププレート20と五徳10による加熱作用を図1(A)を参照して説明する。
中華鍋Pの中心は、コイルが上下二層に巻かれた中央領域A1に対応するので、この領域で電磁誘導が活発になり、中華鍋Pの中心付近で集中的に強い発熱を得ることができる。したがって、野菜炒めなどの調理の場合、野菜の水分が中華鍋の中心に集まっても、強い発熱によりこの水分を蒸発させることができる。そして、この水分で野菜が蒸されるので、手早く調理できる。さらに、無コイル領域A3を設けた結果、外側1層領域A4がトッププレート20の外縁付近まで達している。これにより、加熱面積を広くでき、中華鍋Pの下面のほぼ全域に渡って加熱することができる。
加熱状態の一例を図5を参照して説明する。
図5は、中華鍋に水を入れて、サーモグラフィーで計測した加熱開始後15秒後の温度分布と、水の沸騰状態の写真を示したものである。
比較例として、コイルをトッププレートの下面に1層のみ巻いたものを準備した。この比較例のものは、コイルが、トッププレートの下面の中心付近から、同下面の半径のほぼ半分程度の部分まで巻かれている。つまり、トッププレートの外縁付近にコイルが巻かれていない。
図5の左上欄に示すように、本発明の中華レンジにおいては、15秒後には、中華鍋の中心の一部では低温であるものの、ほぼ全域に渡って高い温度分布が得られている。また、図5の左下欄に示すように、中華鍋の中心付近の、中央領域A1に相当する部分で活発な沸騰が観察される。この活発な沸騰領域の外側にはリング状に沸騰が弱い領域が観察されるが、これは、無コイル領域A3に相当する部分である。しかし、その外側の外側1層領域A4ではまた活発な沸騰が観察される。
一方、比較例のものは、図5の右上欄に示すように、中華鍋の中心付近の比較的広い範囲に低温の部分が存在し、その外側にリング状の高温の部分が存在する。そして、図5の右下欄に示すように、中華鍋の中心付近では活発な沸騰が観察されず、その外側で比較的活発な沸騰が観察される。ただし、図5の左下欄と比較すると、本実施例の沸騰状態と比較すると沸騰状態は活発でないことがわかる。
また、熱効率は、本実施例のものが89.5%、比較例のものが75%であり、非常に高い熱効率を得られることがわかった。なお、ここでいう熱効率とは、投入電力に対する中華鍋に入れてある水の加熱に用いられた熱量の割合(パーセンテージ)を意味する。
1 中華レンジ
10 五徳 11 開口
13 内縁部 14 外縁部
20 トッププレート 30 コイル
40 本体ケーシング 41 上面
42 開口 45 フレーム
47 棚 51 奥壁
52 表示部 53 給水管
55 排気通路 57 排水路
60 内ケーシング 61 ファン
63 開口 65 インバータ

Claims (5)

  1. 中華鍋を乗せる五徳と、
    該五徳下方に配設された、前記中華鍋の底部を受容する凹部の形成されたトッププレートと、
    該トッププレート下面に沿うように配設されたIHコイルと、
    を備えるIH中華レンジであって、
    前記IHコイルが、略同心円状の渦巻き状に巻かれているとともに、中央部のコイル線が上下2層に重ねて配置されており、
    該上下2層のコイル線が、上層と下層とを行き来するように巻かれていることを特徴とするIH中華レンジ。
  2. 前記IHコイルが配設された領域が、
    中央部の2層領域と、その外側の中間1層領域と、その外側のコイル線が巻かれていない領域と、その外側の外周1層領域と、からなることを特徴とする請求項1に記載のIH中華レンジ。
  3. 中華鍋を乗せる五徳と、
    該五徳下方に配設された、前記中華鍋の底部を受容する凹部の形成されたトッププレートと、
    該トッププレート下面に沿うように配設されたIHコイルと、
    を備えるIH中華レンジであって、
    前記IHコイルが前記トッププレート下面に接着されており、
    複数の種類の五徳が取替可能とされており、
    異なるサイズの中華鍋を使用した場合にも、前記トッププレートと複数の中華鍋の底との隙間が5〜15mmとなるように構成されていることを特徴とするIH中華レンジ。
  4. 中華鍋を乗せる五徳と、
    該五徳下方に配設された、前記中華鍋の底部を受容する凹部の形成されたトッププレートと、
    該トッププレート下面に沿うように配設されたIHコイルと、
    前記五徳を支持するフレームと、
    を備えるIH中華レンジであって、
    前記五徳が鋳鉄製であるとともに、前記フレームがステンレス板金製であることを特徴とする中華レンジ。
  5. 中華鍋を乗せる五徳と、
    該五徳下方に配設された、前記中華鍋の底部を収容する凹部の形成されたトッププレートと、
    該トッププレート下面に沿うように配設されたIHコイルと、
    を備え、
    前記IHコイルが、略同心円状の渦巻き状に巻かれているとともに、中央部のコイル線が上下2層に重ねて配置されているIH中華レンジの製造方法であって、
    該上下2層のコイル線を、上層と下層とを行き来するように巻き進めていくことを特徴とするIH中華レンジの製造方法。
JP2009173411A 2009-07-24 2009-07-24 Ih中華レンジ及びその製造方法 Pending JP2011028992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009173411A JP2011028992A (ja) 2009-07-24 2009-07-24 Ih中華レンジ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009173411A JP2011028992A (ja) 2009-07-24 2009-07-24 Ih中華レンジ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011028992A true JP2011028992A (ja) 2011-02-10

Family

ID=43637520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009173411A Pending JP2011028992A (ja) 2009-07-24 2009-07-24 Ih中華レンジ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011028992A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013134839A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Panasonic Corp 誘導加熱コイル
KR101300190B1 (ko) * 2011-07-07 2013-08-26 (주)진성하이테크 유도가열방식의 중화요리용 조리기구
KR101371024B1 (ko) 2012-08-21 2014-03-12 (주)에코에너지 기술연구소 전기 쿡탑 발열체 유니트
JP2014135226A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Panasonic Corp 誘導加熱コイル
JP2020008187A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 富士工業株式会社 レンジフード

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06302376A (ja) * 1993-04-13 1994-10-28 Nippon Electric Glass Co Ltd 電磁調理器用トッププレート
JPH1140335A (ja) * 1997-07-25 1999-02-12 Nichiwa Denki Kk 電磁加熱調理器
JP2002075612A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Mitsubishi Electric Corp 電磁調理器
JP2004171928A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱コイルおよびそれを用いた誘導加熱装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06302376A (ja) * 1993-04-13 1994-10-28 Nippon Electric Glass Co Ltd 電磁調理器用トッププレート
JPH1140335A (ja) * 1997-07-25 1999-02-12 Nichiwa Denki Kk 電磁加熱調理器
JP2002075612A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Mitsubishi Electric Corp 電磁調理器
JP2004171928A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱コイルおよびそれを用いた誘導加熱装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101300190B1 (ko) * 2011-07-07 2013-08-26 (주)진성하이테크 유도가열방식의 중화요리용 조리기구
JP2013134839A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Panasonic Corp 誘導加熱コイル
KR101371024B1 (ko) 2012-08-21 2014-03-12 (주)에코에너지 기술연구소 전기 쿡탑 발열체 유니트
JP2014135226A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Panasonic Corp 誘導加熱コイル
JP2020008187A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 富士工業株式会社 レンジフード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5821507A (en) Electric cooker using induction heater
TWI487433B (zh) Induction heating cooker
JP2011028992A (ja) Ih中華レンジ及びその製造方法
CN103098542A (zh) 感应加热烹调器
CN101233996A (zh) 电磁炉伴侣铁锅及其制造方法
CN106923685B (zh) 适于电磁加热的内锅及具有其的烹饪器具
KR100861869B1 (ko) 인덕션 히팅코일을 이용한 튀김기
JP5677578B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5473864B2 (ja) 誘導加熱装置
CN105325054A (zh) 节电感应烹饪板、烹饪容器和感应烹饪安排
WO2013008390A1 (ja) 誘導加熱調理器及びそのプログラム
WO2017193531A1 (zh) 烹饪器具
JP2012059582A (ja) Ih中華レンジ
JP2012110636A (ja) 誘導加熱調理器用調理容器
JPH08106978A (ja) 高周波電磁調理器
WO2017113922A1 (zh) 适于电磁加热的内锅及具有其的烹饪器具
JP3016732B2 (ja) 電磁誘導加熱による熱放射加熱調理器
JP5450191B2 (ja) Ih調理器
JP5751712B2 (ja) 電磁調理器とこれに用いる電磁誘導装置及び金属製発熱媒体
CN107259972B (zh) 一种高温蒸煮器
JP5642268B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2019212360A (ja) 加熱コイルユニット及び加熱調理器
KR200451649Y1 (ko) 인덕션 렌지 용기용 조리 보조구
CN110464219A (zh) 烹饪设备
JPWO2013115176A1 (ja) 調理器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120703

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120723

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130806

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131203