JP2978097B2 - 電磁誘導加熱装置 - Google Patents

電磁誘導加熱装置

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JP2978097B2
JP2978097B2 JP24495195A JP24495195A JP2978097B2 JP 2978097 B2 JP2978097 B2 JP 2978097B2 JP 24495195 A JP24495195 A JP 24495195A JP 24495195 A JP24495195 A JP 24495195A JP 2978097 B2 JP2978097 B2 JP 2978097B2
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弘和 網倉
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/10Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
    • H05B6/12Cooking devices
    • H05B6/1209Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them
    • H05B6/1227Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them for wok pans and wok pans supports for induction cooking plates

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電磁調理器
や炊飯器などに使用される電磁誘導加熱装置に係り、特
に、加熱対象部位の外形が曲面形状をなす被加熱物を誘
導加熱する電磁誘導加熱装置における、均一加熱のため
の加熱コイル等の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】被加熱物を誘導加熱する電磁誘導加熱装
置の応用例として、リッツ線等の導線を中心部より外周
に向かって円形や角形に渦巻状に密接して巻いた加熱コ
イルを有する電磁調理器や電磁誘導式の炊飯器が一般的
に知られている。また、この種の電磁誘導加熱装置を用
いた場合の加熱分布の改善のため、加熱コイルと被加熱
物との間に平板状の導電板を設けたもの(電磁調理器)
が本出願人により提案されている(特願平6−3106
75号明細書等参照)。
【0003】まず、平板状の導電板を設けた電磁誘導加
熱装置について説明する。図6は、電磁誘導加熱装置を
炊飯器に適用した場合の誘導加熱機構の要部側面図であ
る。図中、符号11は平形の加熱コイル、13は平板状
の導電板である。この炊飯器は、例えばSUS系の磁性
材料で形成された炊飯釜8と、この炊飯釜8を支えるた
めの絶縁・防水性の容器9とから構成される。この容器
9には、例えばガラス材やセラミック材が用いられる。
導電板13としては、例えば、その外周縁と内周縁とを
結ぶスリット部が少なくとも一つ形成された環状導電
板、渦巻状導電板、その中心孔部から周縁部方向に複数
のスリット部を放射状に形成するとともに少なくとも一
つのスリット部をその外周縁と結んだ略円盤状導電板、
などを用いることができる。また、径の異なる複数の上
記環状導電板を同一平面内の同心状にそれぞれ所定間隔
で配設するとともに、各環状導電板のスリット部を径方
向に隣設する他の環状の導電板のスリット部と相対的に
異なる部位に形成した複数環状導電板や、上記略円盤状
導電板の外周縁の所定部位から中心孔部方向にスリット
状切り欠き部を形成した切り欠き付き略円盤状導電板等
を用いることもできる。
【0004】以下、各導電板の具体例と、導電板と加熱
コイルとの相互作用を図7〜図13を参照して説明す
る。図7(a)はスリット部14を有する一枚構成の環
状導電板13aの正面図、同図(b)はそのA−A線断
面図である。この図から明らかなように、導電板13a
は、平形の加熱コイル11のコイル面から所定距離をお
いて平行に配設されている。また、図8は、3箇所のス
リット部14a,14b,14cを形成した環状導電板
13bの正面図である。
【0005】このような構成の環状導電板13a,13
bを用いた場合において、加熱コイル11に高周波電流
I1 を流すと、コイル面に誘導磁界が発生し、同時
に、各環状導電板13a,13bには、この誘導磁界を
打消す方向に誘導電流I2 が流れる。ここで、誘導電流
2 は、加熱コイル11の高周波電流I1 と反対方向に
流れようとするが、スリット部14,14a,14b,
14cで遮断されるために導電板全体を一巡できない。
このため、スリット部14,14a,14b,14cの
付近に集められた大電流である誘導電流I3 が導電板内
周縁を誘導電流I2 とは逆向きに、つまり加熱コイル1
1の高周波電流I1 と同じ方向に流れる。この場合、
導電板外周縁を流れる誘導電流I2 は、加熱コイル11
の高周波電流I1 と逆向きであるために相殺される。よ
って、この部分において被加熱物を誘導加熱することは
できないが、導電板内周縁付近では、高周波電流I1
誘導電流I3 とが同じ方向となるため、これらの電流に
よって発生する磁界が強め合い、導電板内周縁付近には
大きな誘導磁界が発生する。そして、結果的に、個々の
導電板幅のコイル電流分が集合して導電板内周縁付近に
発生したのと同じ効果が得られる。これにより、相対的
に磁界が強すぎる加熱コイル11の中間部(中心部と周
縁部との中間)の電流の一部を、加熱コイル11の中心
部の磁界の弱い部分に選択移動させ、被加熱物に対する
加熱分布を均一化させることができる。
【0006】図9(a)は、径の異なる3つの環状導電
板を同一平面内で同心状に配するとともに、各環状導電
板の外周縁と内周縁とを結ぶスリット部14d,14
e,14fを、隣設する他の環状導電板のスリット部と
相対的に異なる部位に形成した複数環状導電板13cの
正面図、同図(b)はそのB−B線断面図である。この
ような構成の導電板における高周波電流I1及び誘導電
流I2,I3の相互作用は、基本的には上述のとおりであ
る。
【0007】図10、図11は、各々渦巻き状導電板の
例を示す正面図である。図10に示す導電板13dは、
図9の構成の複数環状導電板におけるスリット部の形成
位置を変えて図示のようなスリット部14g,14h,
14iとなし、隣設の導電板同士を段階的に結合して一
つの渦巻状導電板を構成している。また、図11に示す
導電板13eは、3つの環状導電板を段階的に接合した
のではなく、所要幅の導電板要素を所要間隙で丸形渦巻
状に一体形成して渦巻き状導電板を構成している。この
場合の高周波電流I1、及び誘導電流I2,I3 の相互作
用も上述のとおりである。
【0008】図12及び図13は、各々略円盤状導電板
13f、切り欠き付き略円盤状導電板13gの構成例を
示す正面図である。図12に示す略円盤状導電板13f
は、円盤状導電板の外周縁からその中心部方向に切り欠
いて中心孔部を形成するとともに該中心孔部から周縁部
方向に放射状に所定長さ分だけ切り欠いて複数のスリッ
ト部14jを形成している。このような構成の導電板1
3fを用いた場合において、加熱コイル11に高周波電
流I1 を流すと、導電板外周縁付近に誘導電流I2 が誘
導される。この誘導電流I2 は、外周縁と中心孔部とを
結ぶスリット部14j付近の端部で向きを変え、中心孔
部方向の誘導電流I4 、高周波電流I1 と同一方向の誘
導電流I3 、外周縁方向の誘導電流I5 として順次各ス
リット部14j周辺の端部に沿って循環する。このと
き、誘導電流I3 は高周波電流I1 による誘導磁界を強
め、他方、誘導電流I4 ,I5 は高周波電流I1 による
誘導磁界を相殺しないので、その中間部付近の誘導磁界
を弱めることがない。この結果、中心孔部周辺の誘導磁
界のみが相対的に強くなり、被加熱物における加熱分布
が均一化される。
【0009】一方、図13に示す切り欠き部付き略円盤
状導電板13gは、図12に示した構成の略円盤状導電
板13fにおいて、外周縁の所定部位から中心孔部方向
に複数のスリット状の切り欠き部15を形成したもので
ある。このような導電板13gを用いた場合、導電板外
周縁を周方向に流れる誘導電流I2 が、各切り欠き部1
5付近の端部で、それぞれ中心孔部方向の誘導電流I
6 、周縁部方向の誘導電流I7 のように、それぞれ方向
を変えながら循環する。これら誘導電流I6 ,I7 は加
熱コイル11による誘導磁界を弱めることがないので、
切り欠き部15の数を適当に変えることで外周縁付近の
磁界の強さを任意に調節することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、加熱コ
イル11と被加熱物との間に導電板13a〜13gを配
置することで、誘導加熱時の加熱分布を均一にすること
ができる。しかしながら、例えば平形の加熱コイル11
と平板状の導電板13(13a〜13g)とを備えて構
成される従来の電磁調理器では、加熱対象部位の外形が
平面状である場合は所期の効果が得られるが、例えば中
華鍋のように、加熱対象部位の外形が曲面状の被加熱物
の場合は、主として加熱コイルのコイル面からの距離の
相違により、加熱対象部位を鎖交する磁束が底面中心部
から周辺部に向かうにつれて急激に減少するため、中心
部の加熱温度が最も高く、周辺部が極端に低くなる。特
に、中華鍋で素早く強い加熱が必要な場合には薄い鉄板
製のものを使用するのが一般的であるが、従来の電磁調
理器を用いて誘導加熱すると、上記理由により薄い鉄板
製の鍋は厚い鍋に比べて加熱温度のムラが顕著になり、
均一加熱が必要な調理用には適さないという問題があっ
た。
【0011】また、炊飯器の場合、図6に示すように、
加熱対象部位である炊飯釜底面の外形を平面状にするこ
とで、上記加熱温度のムラの問題は解消される。しか
し、図6に示す形状の炊飯釜を有する炊飯器では下底部
のみの加熱となり、おいしいご飯を炊くのに必要な、い
わゆる「かまど炊き」のような炊飯釜全体の加熱が難し
い。この対策として、炊飯釜底面の外形を大きな曲面形
状となし、加熱コイルのコイル面を炊飯釜底面の外形を
覆う曲面形状にすることが考えられるが、単に加熱コイ
ルの形状を変えただけでは、後述するように、炊飯釜底
面の中心部と炊飯釜側面の加熱が弱く、逆に中間部分が
いわゆるドーナツ状に加熱されて均一加熱ができない。
そのため、従来は、炊飯釜の構成として、直接的な加熱
対象となる鉄やステンレスなどの磁性材料から成る層
に、更にアルミニウムや銅などの熱伝導性に優れた層を
張り合わせて炊飯釜の温度の分散を図っており、材料費
や加工費の節減ができないという問題があった。
【0012】本発明の課題は、かかる問題点を解消し、
電磁調理器や炊飯器などに使用される電磁誘導加熱装置
において、加熱対象部位の外形が曲面形状をなす被加熱
物を低コストで均一に誘導加熱することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の電磁誘導加熱装置は、加熱対象部位の外形が曲面
形状をなす被加熱物を誘導加熱する電磁誘導加熱装置で
あって、導線を渦巻状に巻回してコイル面を形成した加
熱コイルと、その表面部が前記加熱対象部位を指向する
とともに裏面部が前記加熱コイルのコイル面を指向する
環状導電板とするとともに、前記加熱コイルのコイ
ル面の中心部の所定部位に強磁性体を配して成り、前記
環状導電板には外周縁と内周縁とを結ぶスリットが少な
くとも一つ形成されており、且つ該環状導電板の表面部
及び前記加熱コイルのコイル面の形状が、それぞれ前記
加熱対象部位の外形に沿った曲面形状であることを特徴
とする。このような構成の電磁誘導加熱装置では、加熱
コイルのコイル面及び環状導電板の表面と加熱対象部位
との距離が、各々中心部のみならず、周辺部においても
均一になる。そのため、加熱コイルに流れる高周波電流
及び環状導電板に流れる誘導電流に基づく磁界が、加熱
対象部位の中心部及び周辺部に対して均一に作用する。
また、環状導電板に発生する誘導電流のうち、導電板外
周縁に沿って流れる電流は、スリット部により遮断され
て更に循環することができないため、スリット部付近の
端部で向きを変え、他方の周縁部方向に流れる。そして
導電板内周縁に沿って流れる電流は、上記外周縁に沿う
誘導電流と逆向きであり、しかも中心部近傍に集中的に
流れる。この電流によって環状導電板の中心部近傍の磁
界が周辺部近傍よりも相対的に強まる。この結果、被加
熱物の加熱対象部位の中心部がより強く加熱され、中間
部との温度差が小さくなる。
【0014】第2発明の電磁誘導加熱装置は、加熱対象
部位の外形が曲面形状をなす被加熱物を誘導加熱する電
磁誘導加熱装置であって、導線を渦巻状に巻回してコイ
ル面を形成した加熱コイルと、その表面部が前記加熱対
象部位を指向するとともに裏面部が前記加熱コイルのコ
イル面を指向する複数の環状導電板と、を有し、前記環
状導電板には外周縁と内周縁とを結ぶスリットが少なく
とも一つ形成されており、径の異なる複数の前記環状導
電板を同心状にそれぞれ所定間隔で配設するとともに、
各環状導電板の外周縁と内周縁とを結ぶスリット部を、
隣設する他の環状導電板のスリット部と相対的に異なる
部位に形成し、且つ該環状導電板の表面部及び前記加熱
コイルのコイル面の形状が、それぞれ前記加熱対象部位
の外形に沿った曲面形状であることを特徴とする。この
ような構成の電磁誘導加熱装置では、各環状導電板の外
周縁を流れる誘導電流が加熱コイルの高周波電流を相殺
する向きに流れ、他方、内周縁を流れる電流は高周波電
流を強めるように作用する。したがって、それぞれの環
状導電板の幅(径方向の長さ)及びその配設間隔を適当
に設定することで、加熱対象部位における加熱温度分布
を任意に調節することができる。また、一の環状導電板
の内周縁又は外周縁に電流の流れる向きと、隣設の環状
導電板の外周縁又は内周縁に流れる電流の向きが常に逆
になるので、急激な温度上昇又は下降が抑制され、上記
加熱温度分布が均一になる。
【0015】第3発明の電磁誘導加熱装置は、加熱対象
部位の外形が曲面形状をなす被加熱物を誘導加熱する電
磁誘導加熱装置であって、導線を渦巻状に巻回してコイ
ル面を形成した加熱コイルと、その表面部が前記加熱対
象部位を指向するとともに裏面部が前記加熱コイルのコ
イル面を指向する渦巻き状導電板と、を有し、前記渦巻
き状導電板の表面部及び前記加熱コイルのコイル面の形
状が、それぞれ前記加熱対象部位の外形に沿った曲面形
状であることを特徴とする。このような構成の電磁誘導
加熱装置では、加熱コイルに流れる高周波電流及び渦巻
き状の導電板要素に流れる誘導電流に基づく磁界が、加
熱対象部位の中心部及び周辺部に対して均一に作用する
ほか、各導電板要素に流れる誘導電流が複合的に作用し
合ってその中心部近傍に流れ込むので、その流れ込んだ
部位の磁界が相対的に強まり、加熱対象部位における加
熱温度が均一になる。
【0016】第4発明の電磁誘導加熱装置は、加熱対象
部位の外形が曲面形状をなす被加熱物を誘導加熱する電
磁誘導加熱装置であって、導線を渦巻状に巻回してコイ
ル面を形成した加熱コイルと、その表面部が前記加熱対
象部位を指向するとともに裏面部が前記加熱コイルのコ
イル面を指向する導電板とするとともに、前記加熱
コイルのコイル面の中心部の所定部位に強磁性体を配し
て成り、前記導電板には、中心孔部と、該中心孔部から
周縁部方向に延びる複数のスリット部と、前記中心孔部
と外周縁とを結ぶ少なくとも一つの連結切り欠き部とが
形成されており、且つ該導電板の表面部及び前記加熱コ
イルのコイル面の形状が、それぞれ前記加熱対象部位の
外形に沿った曲面形状であることを特徴とする。このよ
うな構成の電磁誘導加熱装置では、加熱コイルに流れる
高周波電流及び導電板に流れる誘導電流に基づく磁界
が、加熱対象部位の中心部及び周辺部に対して均一に作
用するほか、導電板の周方向に流れる誘導電流が、導電
板外周縁と中心孔部とを結ぶスリット部により遮断され
て導電板をさらに周方向に循環できないため、該スリッ
ト部付近の端部で向きを変え、中心孔部方向に流れる。
この電流は、更に、放射状に形成された各スリット部周
辺の端部に沿って流れるが、導電板の中心孔部から外周
縁に向かう電流及びその逆方向の電流は、上記加熱コイ
ルの高周波電流による磁界を相殺しないので、中心孔部
周辺の磁界のみが相対的に強まり、被加熱物の均一な加
熱が可能になる。
【0017】第5発明の電磁誘導加熱装置は、第4発明
の構成において、前記導電板さらに、その外周縁の
所定部位から中心孔部方向に延びるスリット状切り欠き
部が形成されていることを特徴とする。このような構成
の電磁誘導加熱装置では、さらに、導電板の外周縁を周
方向に流れる上記誘導電流が、各スリット状切り欠き部
付近の端部で順次方向を変えながら循環する。したがっ
て、この切り欠き部の数を適当に変えることで外周縁付
近の磁界の強さを調節することが可能になる。
【0018】なお、第2の発明又は第3の発明の構成に
おいても、好ましくは、前記加熱コイルのコイル面の中
心部の所定部位に強磁性体を配して電磁誘導加熱装置を
構成する。このようにすれば、コイル面の中心部、つま
り加熱対象部位の磁界が周辺部よりも相対的に強くな
り、より均一な加熱分布が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 (第1実施形態)まず、本発明の電磁誘導加熱装置を電
磁調理器に適用して中華鍋を誘導加熱する場合の実施形
態を図1〜図3を参照して説明する。
【0020】図1(a)は、この実施形態における誘導
加熱機構の要部断面図であり、同図(b)は、中華鍋の
底面における加熱分布の実測図(グラフ)である。図1
(a)を参照すると、被加熱物である中華鍋2の底面
(加熱対称部位)には、リッツ線などの導線を渦巻状に
巻回してなる加熱コイル1、導電板3、並びに中華鍋2
の底面中心部の加熱を促進するための強磁性体、例えば
フェライトコア7などから成る電磁調理器が設けられて
いる。なお、符号4は、加熱コイル1や導電板3などに
中華鍋2からの水分がかかるのを防止するための、ガラ
ス材あるいはセラミック材から成る、絶縁性の防水プレ
ートである。また、符号5は、中華鍋2を中華レンジ台
6上に固定するための非磁性体の釜枠であり、この釜枠
5により中華鍋2を支える構造としている。
【0021】加熱コイル1は、中華鍋2の底面の外形に
沿った曲面形状をなし、その端部導線には図示しない高
周波電源が接続されている。また、導電板3は、図7〜
図13に例示した構成の導電板のいずれかを中華鍋2の
底面外形に沿った曲面形状に成形したものであり、裏面
部は加熱コイル1のコイル面を指向し、その表面部は上
記防水プレート4の背面(コイル面を指向する面部)に
接合されている。本実施形態では、図7に示す構成の導
電板(13a)を用いた場合について説明する。
【0022】上記構成の電磁調理器では、加熱コイル1
のコイル面及び導電板3の表面部からの距離が、中華鍋
2の外底面全域にわたってほぼ均一になる。そのため、
高周波電源から端部導線を介して加熱コイル1に給電さ
れたときに、該加熱コイル1に流れる高周波電流及び導
電板3に流れる誘導電流に基づく磁界が、中華鍋2全体
に作用してこれをほぼ均一の強さで誘導加熱する。な
お、導電板3の種類に対応した高周波電流及び誘導電流
の相互作用については前述のとおりである。
【0023】次に、便宜上、本実施形態の誘導加熱機構
と類似の機構を有する装置を図2及び図3に示し、図1
の構成のものとの作用上の比較を行う。図2(a)は、
上記導電板3を省いたほかは図1(a)と同様な構成の
電磁調理器によって中華鍋2を加熱する場合の要部断面
図であり、図2(b)はこの場合の中華鍋の底面におけ
る加熱分布の実測図(グラフ)である。また、図3
(a)は、従来のような平形の加熱コイル11の中心部
にフェライトコア7を配するとともに、加熱コイル11
の被加熱物側に平板状の導電板13を配した構成の電磁
調理器によって中華鍋2を加熱する場合の要部断面図で
あり、図3(b)はこの場合の中華鍋の底面における加
熱分布の実測図(グラフ)である。以下、図1(a)に
示す構成のものを本発明品A、図2(a)に示す構成の
ものを比較品B、図3(a)に示す構成のものを比較品
Cと称して説明する。
【0024】本発明品A,比較品B,及び比較品Cによ
る中華鍋2の底面の加熱分布を図1(b),図2
(b),図3(b)により比較した場合、本発明品Aで
は中華鍋2の中心部C及び周辺部Pにおける加熱温度の
低下が少なく、中華鍋2の底面の全体を均一に加熱する
ことができる。これに対して、比較品Bでは、中華鍋2
底面の中心部Cと周辺部Pにおける加熱温度が極端に低
く、中間部Mだけが強く加熱された、いわゆるドーナツ
状の不均一な加熱分布となっている。これは、中心部C
と周辺部Pの磁束鎖交数が中間部Mの磁束鎖交数に比べ
て相対的に少なくなる結果、中心部Cと周辺部Pの加熱
温度が相対的に低くなるためである。また、比較品Cの
場合、中心部Cの温度が最も高く、周辺部Pに向かうに
つれて加熱温度が下がる、いわゆる山形の不均一な加熱
分布となっている。これは、加熱コイル11及び導電板
13が平板状であることから、中華鍋2の周辺部にいく
ほど、加熱コイル11及び導電板13と中華鍋2の底面
との距離が離れて磁束が減少する結果、加熱温度が下が
ることが原因であると考えられる。
【0025】このように、本発明品Aによれば、単に加
熱コイルのコイル面を曲面形状に成形しただけの比較品
B、あるいは平形の加熱コイル、フェライトコア、及び
平板状の導電板を用いた比較品Cによっては得られな
い、より均一な加熱分布が得られる。したがって、薄い
鉄板製の中華鍋を用いて素早く強い均一加熱を行うこと
も可能となり、従来のこの種の問題点が解消される。な
お、加熱分布の微調整が必要な場合は、図7に示した構
成の導電板13aに代えて、例えば図13に示す構成の
導電板13gを用い、必要に応じてスリット部15の数
を増減させると良い。
【0026】(第2実施形態)次に、本発明の電磁誘導
加熱装置を炊飯器に適用して炊飯釜を誘導加熱する場合
の実施形態を図4及び図5を参照して説明する。
【0027】図4(a)は、この実施形態における誘導
加熱機構の要部断面図であり、同図(b)は、炊飯釜に
おける加熱分布の実測図(グラフ)である。図4(a)
において、被加熱物である炊飯釜8の底面側及び容器9
の底面側には、加熱コイル1a、導電板3、並びに強磁
性体であるフェライトコア7などから成る電磁誘導加熱
装置が設けられている。加熱コイル1a、導電板3、フ
ェライトコア7は、図1(a)に示した加熱コイル1、
導電板3、及びフェライトコア7と同様のものである。
通常、導電板3の表面部は容器9の底面に接合させて使
用する。このような構成の炊飯器の作用は、基本的には
第1実施形態の電磁調理器の場合と同様となる。
【0028】次に、本実施形態の誘導加熱機構と類似の
機構を有する装置を図5に示し、図4の構成のものとの
作用上の比較を行う。図5(a)は、導電板3及びフェ
ライトコア7を省いたほかは図4(a)と同様な構成と
なる誘導加熱機構の要部断面図であり、同図(b)はこ
の場合の炊飯釜における加熱分布の実測図である。以
下、図4(a)に示す構成のものを本発明品D、図5
(a)に示す構成のものを比較品Eと称して説明する。
【0029】本発明品Dと比較品Eとの加熱分布を図4
(b)及び図5(b)により比較した場合、本発明品D
では炊飯釜8の中心部C及び周辺部Pにおける加熱温度
の低下が少なく、炊飯釜8全体を均一に加熱することが
できる。この結果、「かまど炊き」のような加熱分布を
容易に実現することができる。一方、比較品Eの場合、
中心部Cと周辺部Pの加熱が弱く、中間部Mだけが強く
加熱された、いわゆるドーナツ状の加熱分布となるた
め、炊飯釜8全体の均一な加熱ができない。この理由
は、図2の構成の誘導加熱機構の場合と同様であると考
えられる。
【0030】このように、本発明品Dによれば、単に加
熱コイルのコイル面を曲面形状に成形しただけの比較品
Eによっては得られない、より均一な加熱分布が得られ
る。また、図6に示したように平形の加熱コイル11と
平板状の導電板13とを用いた炊飯器のように、炊飯釜
8の下底面の加熱ではなく、炊飯釜全体を均一且つ効率
良く加熱できるため、従来のように、磁性材料の層に更
に熱伝導性に優れた層を張り合わせて炊飯釜の温度の分
散を図る必要がなくなり、材料費や加工費を低減させて
広く実用化を図ることができる。
【0031】以上、本発明を複数の実施形態を示して説
明したが、本発明は上記例に限定されるものではなく、
その要旨を変更しない範囲で種々の設計変更が可能であ
る。例えば、導電板3は、図7〜図13に示したよう
に、環状、渦巻状、あるいは略円盤状のほか、角状に成
形したものであっても良く、スリット部の数も加熱コイ
ルの巻数あるいは加熱対象部位の形状に応じて任意に増
減させても良い。また、導電板3は、必ずしも一つの導
電板を曲面形状に成形しなければならないものではな
く、複数の平板状導電板を組み合わせて全体的に曲面形
状にしたものであっても良い。この場合、導電板表面部
と加熱対象部位の中心部及び周辺部との間に若干の距離
差が生じても、導電板表面部がほぼ加熱対象部位の外形
に沿った形状であれば所期の効果が得られるので、精密
な形状調整は不要である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、加熱対象部位の外形が曲面形状をなす被加熱
物を均一に誘導加熱する電磁調理器や炊飯器が低コスト
で得られる効果がある。また、切り欠き部を有する略円
盤状導電板を用いた場合は、被加熱物の加熱分布の調整
が任意に可能となる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態により中華鍋を
加熱する場合の誘導加熱機構の要部断面図、(b)はこ
の場合の中華鍋における加熱分布の実測値。
【図2】(a)は曲面形状に成形された加熱コイルのみ
を用いて中華鍋を加熱する場合の誘導加熱機構の要部断
面図、(b)はこの場合の中華鍋における加熱分布の実
測値。
【図3】(a)は平形の加熱コイル、フェライトコア、
及び平板状の導電板を用いて中華鍋を加熱する場合の誘
導加熱機構の要部断面図、(b)はこの場合の中華鍋に
おける加熱温度分布の実測値。
【図4】(a)は本発明の第2実施形態により炊飯釜を
加熱する場合の誘導加熱機構の要部断面図、(b)はこ
の場合の炊飯釜における加熱分布の実測値。
【図5】(a)は曲面形状に成形された加熱コイルのみ
を用いて炊飯釜を加熱する場合の誘導加熱機構の要部断
面図、(b)はこの場合の炊飯釜における加熱分布の実
測値。
【図6】平形の加熱コイルと平板状の導電板とを用いて
平面状底面の炊飯釜を加熱する場合の状態の誘導加熱機
構の要部断面図。
【図7】(a)は環状導電板の構成例を示す平面図、
(b)はそのA−A線断面図。
【図8】環状導電板の他の構成例を示す平面図。
【図9】(a)は複数環状導電板の構成例を示す平面
図、(b)はそのB−B線断面図。
【図10】渦巻き状導電板の構成例を示す平面図。
【図11】渦巻き状導電板の他の構成例を示す平面図。
【図12】略円盤状導電板の構成例を示す平面図。
【図13】切り欠き付き略円盤状導電板の構成例を示す
平面図。
【符号の説明】
1,1a,11 加熱コイル 2 被加熱物である中華鍋 3,13,13a〜13g 導電板 4 絶縁性の防水プレート 5 非磁性体の釜枠 6 中華レンジ台 7 フェライトコア 8 他の被加熱物である炊飯釜 9 炊飯釜を収容する絶縁性の防水容器 14,14a〜14j スリット部 15 切り欠き部 I1 加熱コイルに流れる高周波電流 I2〜I7 導電板に流れる誘導電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−242582(JP,A) 実開 平3−26096(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/12 308

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱対象部位の外形が曲面形状をなす被
    加熱物を誘導加熱する電磁誘導加熱装置であって、 導線を渦巻状に巻回してコイル面を形成した加熱コイル
    と、 その表面部が前記加熱対象部位を指向するとともに裏面
    部が前記加熱コイルのコイル面を指向する環状導電板と
    を有するとともに、前記加熱コイルのコイル面の中心部
    の所定部位に強磁性体を配して成り、 前記環状導電板には外周縁と内周縁とを結ぶスリットが
    少なくとも一つ形成されており、且つ該環状導電板の表
    面部及び前記加熱コイルのコイル面の形状が、それぞれ
    前記加熱対象部位の外形に沿った曲面形状であることを
    特徴とする電磁誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】 加熱対象部位の外形が曲面形状をなす被
    加熱物を誘導加熱する電磁誘導加熱装置であって、 導線を渦巻状に巻回してコイル面を形成した加熱コイル
    と、 その表面部が前記加熱対象部位を指向するとともに裏面
    部が前記加熱コイルのコイル面を指向する複数の環状導
    電板と、を有し、 前記環状導電板には外周縁と内周縁とを結ぶスリットが
    少なくとも一つ形成されており、径の異なる複数の前記
    環状導電板を同心状にそれぞれ所定間隔で配設するとと
    もに、各環状導電板の外周縁と内周縁とを結ぶスリット
    部を、隣設する他の環状導電板のスリット部と相対的に
    異なる部位に形成し、且つ該環状導電板の表面部及び前
    記加熱コイルのコイル面の形状が、それぞれ前記加熱対
    象部位の外形に沿った曲面形状であることを特徴とする
    電磁誘導加熱装置。
  3. 【請求項3】 加熱対象部位の外形が曲面形状をなす被
    加熱物を誘導加熱する電磁誘導加熱装置であって、 導線を渦巻状に巻回してコイル面を形成した加熱コイル
    と、 その表面部が前記加熱対象部位を指向するとともに裏面
    部が前記加熱コイルのコイル面を指向する渦巻き状導電
    板と、を有し、 前記渦巻き状導電板の表面部及び前記加熱コイルのコイ
    ル面の形状が、それぞれ前記加熱対象部位の外形に沿っ
    た曲面形状であることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】 加熱対象部位の外形が曲面形状をなす被
    加熱物を誘導加熱する電磁誘導加熱装置であって、 導線を渦巻状に巻回してコイル面を形成した加熱コイル
    と、 その表面部が前記加熱対象部位を指向するとともに裏面
    部が前記加熱コイルのコイル面を指向する導電板とを有
    するとともに、前記加熱コイルのコイル面の中心部の所
    定部位に強磁性体を配して成り、 前記導電板には、中心孔部と、該中心孔部から周縁部方
    向に延びる複数のスリット部と、前記中心孔部と外周縁
    とを結ぶ少なくとも一つの連結切り欠き部とが形成され
    ており、且つ該導電板の表面部及び前記加熱コイルのコ
    イル面の形状が、それぞれ前記加熱対象部位の外形に沿
    った曲面形状であることを特徴とする電磁誘導加熱装
    置。
  5. 【請求項5】 前記導電板には、さらに、その外周縁の
    所定部位から中心孔部方向に延びるスリット状切り欠き
    部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の電
    磁誘導加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱コイルのコイル面の中心部の所
    定部位に強磁性体を配して成る請求項2又は3記載の電
    磁誘導加熱装置。
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