JP2000106272A - 誘導加熱コイルおよびその製造方法ならびに電磁調理器 - Google Patents

誘導加熱コイルおよびその製造方法ならびに電磁調理器

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JP2000106272A
JP2000106272A JP27788498A JP27788498A JP2000106272A JP 2000106272 A JP2000106272 A JP 2000106272A JP 27788498 A JP27788498 A JP 27788498A JP 27788498 A JP27788498 A JP 27788498A JP 2000106272 A JP2000106272 A JP 2000106272A
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coil
induction heating
litz wire
heating coil
winding
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Takanobu Kushihira
孝信 串平
Teruya Tanaka
照也 田中
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リッツ線を巻枠に巻いて誘導加熱コイルを製
造する場合に、リッツ線を高密度に巻くことができるよ
うにする。 【解決手段】 モータにより駆動される巻枠14にリッ
ツ線11を巻回する際、長孔22に沿って下降する方向
の力が常時作用している押しローラ15によりリッツ線
11を巻芯16方向に押圧しながら巻回する。すると、
リッツ線は、その押圧力によって既に巻回されたリッツ
線間の隙間を埋めるようにずれ、或いは変形しながら巻
かれるようになる。このため、リッツ線を高密度に巻回
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導加熱コイルおよ
びその製造方法ならびにその誘導加熱コイルを使用した
電磁調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、誘導加熱コ
イルはリッツ線を巻枠に巻いて製造されるが、従来で
は、占積率を上げるために、図16(a)に示すよう
に、本来、断面円形のリッツ線1を、図16(b)に示
すように、ほぼ楕円形の偏平形状に成形し、その上で、
リッツ線1を図14および図15に示すように、巻枠2
に整列巻きするようにしていた。
【0003】しかしながら、この従来の誘導加熱コイル
の製造方法では、リッツ線1を予め偏平に成形しなけれ
ばならず、作業工程数が増えるという問題がある。しか
も、断面ほぼ楕円形に成形したリッツ線1を巻枠2に整
列巻きすると、図15に示すように、左右両側に多重巻
きされたリッツ線1間に空隙が生じるようになるため、
巻回密度が低下し、また、ワニスを含浸させてコイル全
体を円盤状にかためる場合、外側に巻かれたリッツ線1
間の空隙が比較的大きいため、その空隙でのワニス保持
が難しく、固着力が低くなるという問題があった。
【0004】ところで、誘導加熱コイルを電磁調理器の
加熱コイルとして用いる場合、アルミ製の鍋が使用され
ても、そのアルミ鍋を効率良く加熱できるように、鉄鍋
と同等の入力インピーダンスにするために、一手段とし
て誘導加熱コイルの巻き数を多くする必要がある。そし
て、誘導加熱コイルの外径が鍋の外径を越えると、加熱
効率が著しく低下するので、上記の巻き数増加は誘導加
熱コイルの外径が鍋の外径を越えない範囲で達成しなけ
ればならず、高密度に巻く方法の実用化が強く望まれて
きている。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、リッツ線を高密度に巻くことが
できる誘導加熱コイルの製造方法を提供するにあり、第
2の目的は、高密度に巻回された誘導加熱コイルを提供
するにあり、第3の目的は、アルミ鍋であっても効率良
く加熱できる電磁調理器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の誘導加熱コイルの製造方法は、リッ
ツ線を押圧手段により押圧しながら巻枠に渦巻状に巻回
して製造することを特徴とするものである。上記の製造
方法によれば、リッツ線を押圧しながら巻枠に巻回して
行くので、リッツ線は押圧力によって隙間を埋めるよう
にずれ、或いは変形しながら巻かれるようになる。この
ため、リッツ線を偏平に成形しておかなくとも、高密度
に巻回することができる。
【0007】また、本発明の誘導加熱コイルの製造方法
は、リッツ線を押圧手段により押圧しながら巻枠に巻回
して一つコイルを形成する工程と、前記コイルの外周に
絶縁物を巻いた後、リッツ線を押圧手段により押圧しな
がら前記絶縁物上に巻回して次のコイルを形成する工程
を少なくとも1回行った後、コイルを巻枠に巻回した状
態で該コイルにワニスを含浸させることを特徴とするも
のである。このようにして製造した誘導加熱コイルにあ
っては、複数のコイルに分けられているので、高周波電
流を流すコイルターン数を変更できる。
【0008】上記第2の目的を達成するために、本発明
の誘導加熱コイルは、リッツ線を押圧手段により押圧し
ながら巻回した第1のコイルと、この第1のコイルの外
周に設けられた絶縁物と、この絶縁物の外周にリッツ線
を押圧手段により押圧しながら巻回した第2のコイルと
を備え、前記第1のコイル、絶縁物、第2のコイルにワ
ニスを含浸させて形成したものである。
【0009】上記第3の目的を達成するために、本発明
の電磁調理器は、鍋が載せられるトッププレートと、こ
のトッププレートの下側に設けられた請求項5記載の誘
導加熱コイルと、この誘導加熱コイルを構成する単位コ
イルへの高周波電流の供給を切り換える切換手段と、こ
の切換手段を制御する制御回路とを具備してなるもので
ある。この構成の電磁調理器によれば、鉄鍋のときは2
つの単位コイルに高周波電流を流し、アルミ鍋のときは
3つの単位コイルに高周波電流を流す等することによ
り、鉄鍋とアルミ鍋とで誘導加熱コイルのインピーダン
スを変えることができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電磁調理器に適用
した一実施例を図1〜図11に基づいて説明する。ま
ず、誘導コイルを製造するために用いるリッツ線11お
よび巻線装置12について述べるに、リッツ線11は、
図8(a)に示すように、絶縁が施された多数の細線1
1aを束ね、この状態で図8(b)に示すように矢印方
向に捻り、いずれの細線11aも同じ方向に捻られた状
態のなるようにした断面ほぼ円形の同方向撚りリッツ線
からなる。
【0011】一方、巻線装置12は、図2に示すよう
に、ベース13に、図示しないモータによって駆動され
る巻枠14と、押圧手段としての押しローラ15とを設
けてなる。そのうち、巻枠14は、図3に示すように、
巻芯16の両側に対向配置される一対の円盤17,18
から構成されており、ベース13に立設された一対の支
持板19間に着脱可能な軸20によって回転自在に支持
されている。
【0012】この巻枠14の巻芯16は、一方の円盤1
7に一体に設けられている。そして、他方の円盤18
は、巻芯16に螺合手段等によって着脱可能に取付けら
れるようになっている。また、両円盤17,18のう
ち、例えば円盤18には、径方向にほぼ一列に並ぶ4個
の通し孔21a〜21dが形成されていると共に、複数
本の長孔22が放射状に形成されている。
【0013】前記押しローラ15は、ベース13内に配
置された移動台23に一対の支持板24を介して回転自
在に支持されている。そして、移動台23の両側面に
は、車輪25が前後に位置して設けられており、その車
輪25は、ベース13の両側面に傾斜状態に形成された
ガイド用長孔26内に配置されて該長孔26の下面に載
置されている。
【0014】従って、押しローラ15(移動台23)に
は、重力によりガイド用長孔26に沿って下降する力が
常時作用している。そして、押しローラ15は、巻枠1
4の一対の円盤17、18間に入り込んでいて、常には
巻芯16に接している。このとき、上記押しローラ15
の下降力は巻芯16に受けられている。
【0015】ここで、この巻線装置12により、図9に
示す誘導加熱コイル27を製造する手順を説明する。図
9に示す誘導加熱コイル27は、径方向内側の第1のコ
イル28、中間の第2のコイル29、径方向外側の第3
のコイル30の3つのコイルからなり、それら各コイル
29〜30の相互間には、絶縁部材31および32が装
着されている。
【0016】このような構成の誘導加熱コイル27を製
造するには、まず、リッツ線11の一端部に粘着テープ
を巻いて細線11aが解けないようにし、その上で該リ
ッツ線11の一端部を巻枠14の内側から巻芯16近く
の通し孔21aに通して巻枠14の外側に所定長さ引き
出す。そして、引き出されたリッツ線11の通し孔21
a近くの部分に、図4に示す塗布ノズル33によってシ
ール剤、例えばシリコンを塗布する。図5にシール剤を
塗布した部分に斜線を付して示す。
【0017】そして、リッツ線11の巻き始端を巻芯1
6に固定した状態で、巻枠14を回転させてリッツ線1
1を巻芯16に乱巻き状態で巻き付けてゆく。このと
き、最初、巻芯16に接していた押しローラ15は、巻
芯16に巻き付けられてゆくリッツ線11に乗り移って
該リッツ線11に接するようになり、従って、リッツ線
11は押しローラ15の下降力によって押圧されながら
巻枠14に巻き付けられてゆくようになる。そして、移
動体23は、巻枠14にリッツ線11が巻き付けられて
ゆくに従ってガイド用長孔26に沿って上方に移動して
ゆくが、その位置とは関係なく押しローラ15がリッツ
線11を押す力は常に一定(ほぼ4Kg)である。
【0018】このような巻回作業において、リッツ線1
1は、偏平に成形されているものではないから、本来の
円形断面の形状が崩れ易く、また、整列巻きでなく、乱
巻きであるから、新たに巻芯16上に巻かれた部分が押
しローラ15から与えられる押圧力によってずれ、或い
は変形して既に巻かれている部分の間に入り込むように
なる。このため、図1に示すように、1ターンのリッツ
線11の相互間に生じた空間に別の1ターンのリッツ線
11が侵入してリッツ線11相互間の空間を埋めるよう
になる。
【0019】特に、リッツ線11は、同方向撚りとされ
ているから、細線11aがずれ動き易く、そのため、1
ターンのリッツ線11の相互間に生じた空間にリッツ線
11が入り込み易くなり、従って、リッツ線11間に空
間が生じ難くなって一層高密度に巻回することができ
る。
【0020】さて、リッツ線11を例えば20ターン巻
回したところで巻枠14の回転を止めて第1のコイル2
8の巻回を終了する。そして、リッツ線11を巻回終了
部分から所定長さ離れたところで切断し、その切断両端
に粘着テープを巻いて細線11aの撚りが解けないよう
にした上で、第1のコイル28側の切断端部を円盤18
の通し孔21bから巻枠14の外側に引き出し、リッツ
線11の通し孔21b付近の部分に前述と同様にしてシ
ール剤を塗布する。
【0021】次いで、帯状の絶縁材を図6に示すように
第1のコイル28の外周にほぼ1周分巻き込んで切断し
て絶縁部材31を形成し、該絶縁部材31の両端を第1
のコイル28に接着する。そして、第1のコイル28か
ら切り離されたリッツ線11の端部を巻枠14の内側か
ら通し孔21bに通して巻枠14の外側に所定長さ引き
出し、前述したと同様にして、リッツ線11の通し孔2
1b近くの部分にシール剤を塗布する。
【0022】この後、リッツ線11の巻き始端を絶縁部
材31に固定した状態で、第1のコイル28の巻回時と
同様に、巻枠14を回転させてリッツ線11を押しロー
ラ15により押圧しながら第1のコイル28上に乱巻き
状態で巻き付け、第2のコイル29を形成する。この第
2のコイル29の巻回時も、第1のコイル28の巻回時
と同様にして高密度に巻回されるものである。
【0023】リッツ線11を例えば65ターン巻回した
ところで巻枠14の回転を止めて第2のコイル29の巻
回を終了する。そして、前述したと同様にしてリッツ線
11を巻回終了部分から所定長さ離れたところで切断
し、その切断両端に粘着テープを巻いて細線11aの撚
りが解けないようにした上で、第2のコイル29側の端
部を円盤18の通し孔21cから巻枠14の外側に引き
出し、リッツ線11の通し孔21c付近の部分に前述と
同様にしてシール剤を塗布する。
【0024】次いで、帯状の絶縁材を第2のコイル29
の外周にほぼ1周巻き込んで切断して絶縁部材32を形
成し、該絶縁部材32の両端を第2のコイル29に接着
する。そして、第2のコイル29から切り離されたリッ
ツ線11の端部を巻枠14の内側から通し孔21cに通
して巻枠14の外側に所定長さ引き出し、前述したと同
様にして、リッツ線11の通し孔21c近くの部分にシ
ール剤を塗布する。
【0025】この後、リッツ線11の巻き始端を絶縁部
材32に固定した状態で、巻枠14を回転させてリッツ
線11を第2のコイル29上に乱巻き状態で巻き付け、
第3のコイル30を形成する。この第3のコイル30の
巻回時も、第1および第2のコイル28および29の巻
回時と同様にして高密度に巻回されるものである。
【0026】リッツ線11を例えば20ターン巻回した
ところで巻枠14の回転を止めて第3のコイル30の巻
回を終了する。そして、前述したと同様にしてリッツ線
11を巻回終了部分から所定長さ離れたところで切断
し、その切断両端に粘着テープを巻いて細線11aの撚
りが解けないようにした上で、第3のコイル30側の端
部を円盤18の通し孔21dから巻枠14の外側に引き
出し、リッツ線11の通し孔21d付近の部分に前述と
同様にしてシール剤を塗布する。
【0027】以上のようにして第1ないし第3のコイル
28ないし30を巻回した後、図7に示すように、円盤
18の長孔22からワニスを注入してそれら第1ないし
第3のコイル28〜30からなる誘導加熱コイル27に
ワニスを含浸させる。そして、ワニスが固まった時点で
巻枠14を支持板19から取り外し、円盤18を巻芯1
6から外して誘導加熱コイル27を円盤18側から取り
外す。
【0028】以上のようにして製造された誘導加熱コイ
ル27は、図10に示す電磁調理器34に使用される。
同図に示すように、電磁調理器34は、本体35に例え
ば耐熱ガラス製の天板36を設け、前記誘導加熱コイル
27を装着したフェライト製の取付盤37を天板36の
下側に配置してなる。
【0029】図11は電磁調理器34の電気回路構成を
示すもので、交流の商用電源38を所定電圧の直流に変
換して出力する直流電源回路39を電源にして誘導加熱
コイル27に高周波電流を供給するインバータ回路40
を備えている。そして、第1おとび第3のコイル28お
よび30は、切換手段を構成するリレースイッチ41の
常閉スイッチ41bと直列に接続され、その直列回路が
インバータ回路40の両出力端子に接続されている。ま
た、第2のコイル29は、リレースイッチ41の常開ス
イッチ41aと直列に接続され、その直列回路がリレー
スイッチ41の常閉スイッチ41bと並列に接続されて
いる。
【0030】一方、本体35の前面部には、操作パネル
42が設けられており、その操作パネル42には各種ス
イッチ43が設けられている。そして、そのスイッチ4
3の操作信号は、マイクロコンピュータを主体とする制
御手段としての制御回路44に入力される。また、制御
回路44には、インバータ回路40から負荷電流信号が
与えられ、制御回路44は、その負荷電流信号に基づい
て鍋の材質を判定し、その判定結果により、インバータ
回路40が有するスイッチング素子のオンオフ速度を切
り換えて高周波電流の周波数を変えると共に、リレース
イッチ41の駆動コイル41cを駆動回路45を介して
オンオフ制御する。これにより鉄鍋の場合には、第1お
よび第3のコイル28および30が直列に接続され、ア
ルミ鍋の場合には、第1ないし第3のコイル28ないし
30が直列に接続されるよになり、その結果、誘導加熱
コイル27が鍋の種類に応じたインピーダンスとなるよ
うに制御されるものである。
【0031】このように本実施例によれば、リッツ線1
1を押しローラ15によって一定の押圧力で押さえなが
ら巻枠14に巻回するので、誘導加熱コイル27を高密
度に巻回することができる。このため、天板36に載せ
られる鍋の直径を越えない範囲でリッツ線11を高密度
に巻くことができる。また、リッツ線11を予め偏平に
成形しておく必要がないので、成形工程を省略できる。
更に、巻枠14に巻かれたリッツ線11間に空間が生じ
難いので、誘導加熱コイル27をワニスによって良好に
固着でき、磁気反発力によってコイルがばらばらになる
おそれがない。
【0032】また、各コイル28ないし30の巻始端と
巻終端にはシール剤を塗布するので、その部分にはワニ
スが含浸されないようになる。このため、各コイル28
ないし30の両端の口出線部分の柔軟性を確保すること
ができ、コイル28ないし30の口出線を接続する作業
を容易に行うことができる。
【0033】なお、絶縁部材31,32としては、帯状
の絶縁材をコイル28,29に巻回して形成するものに
限られず、図12に示すように、プラスチックにより有
端環状に形成し、コイル28,29の外周に嵌め込む構
成の絶縁部材46、或いは、図13に示すように、プラ
スチックにより半円状に形成してコイル28,29の外
周に両側から嵌め込む構成の絶縁部材47であっても良
い。
【0034】本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限
られず、次のような拡張或いは変更が可能である。誘導
加熱コイルは、例えば鉄製の鍋、非磁性のステンレス製
の鍋を加熱できるように2つのコイルから構成しても良
く、用途によっては1つのコイルから構成しても良い。
本発明にいう電磁調理器には、誘導加熱によって鍋を加
熱する炊飯器を含む。本発明は誘導加熱コイルの製造一
般に広く適用することができる。本発明の誘導加熱コイ
ルは、電磁調理器の他、誘導加熱する機器一般に広く適
用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の誘導加熱コ
イルおよびその製造方法によれば、リッツ線を押圧手段
により押圧しながら巻枠に巻回して誘導加熱コイルを製
造するので、リッツ線を高密度に巻くことができる。ま
た、本発明の電磁調理器によれば、複数のコイルを有し
ているので鍋の材質に応じて誘導加熱コイルのインピー
ダンスを変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すリッツ線の巻回状態の
部分断面図
【図2】巻線装置を示すもので、(a)は正面図、
(b)は側面図
【図3】巻線装置の分解斜視図
【図4】コイルの巻始終端にシール剤を塗布する状態の
断面図
【図5】シール剤塗布部分を示す斜視図
【図6】コイルに絶縁部材を巻き付ける状態を示す正面
【図7】誘導加熱コイルにワニスを塗布する状態を示す
断面図
【図8】リッツ線を示すもので、(a)、(b)は撚り
をかける前後の状態の斜視図
【図9】誘導加熱コイルの平面図
【図10】電磁調理器の断面図
【図11】空気回路構成図
【図12】絶縁部材の他の構成例を示す図
【図13】絶縁部材の更に異なる他の構成例を示す図
【図14】従来の誘導加熱コイルの製造方法を示す概略
【図15】図1相当図
【図16】リッツ線を示すもので、(a)、(b)は成
形前後の断面図
【符号の説明】
図中、11はリッツ線、12は巻線装置、14は巻枠、
15は押しローラ(押圧手段)、27は誘導加熱コイ
ル、28〜30は第1〜第3のコイル、31,32は絶
縁部材、34は電磁調理器、41はリレースイッチ(切
換手段)、44は制御回路(制御手段)、46,47は
絶縁部材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 照也 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 Fターム(参考) 3K051 AA08 AB02 AB04 AB05 AC07 AC15 AD05 AD40 BD02 CD13 CD42 CD43 CD44 CD45 3K059 AA08 AB04 AC07 AC15 AD05 AD40 BD02 CD13 CD44 CD52 CD63 CD66 CD73 CD77

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リッツ線を押圧手段により押圧しながら
    巻枠に巻回して製造することを特徴とする誘導加熱コイ
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】 リッツ線を押圧手段により押圧しながら
    巻枠に巻回して一つコイルを形成する工程と、前記コイ
    ルの外周に絶縁物を巻いた後、リッツ線を押圧手段によ
    り押圧しながら前記絶縁物上に巻回して次のコイルを形
    成する工程を少なくとも1回行った後、コイルを巻枠に
    巻回した状態で該コイルにワニスを含浸させることを特
    徴とする誘導加熱コイルの製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁物は、予め円弧状或いは有端のリン
    グ状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の
    誘導加熱コイルの製造方法。
  4. 【請求項4】 リッツ線を構成する多数の線は、同方向
    に撚られていることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の誘導加熱コイルの製造方法。
  5. 【請求項5】 コイルは、内外周方向に3つの単位コイ
    ルに分けられていることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれかに記載の誘導加熱コイルの製造方法。
  6. 【請求項6】 押圧手段によるリッツ線の押圧力は、コ
    イルの巻回数とは関係なく常に一定であることを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれかに記載の誘導加熱コイ
    ルの製造方法。
  7. 【請求項7】 コイルの巻始め部分および巻終り部分に
    は、シール剤を塗布することを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載の誘導加熱コイルの製造方法。
  8. 【請求項8】 リッツ線を押圧手段により押圧しながら
    巻回した第1のコイルと、この第1のコイルの外周に設
    けられた絶縁物と、この絶縁物の外周にリッツ線を押圧
    手段により押圧しながら巻回した第2のコイルとを備
    え、前記第1のコイル、絶縁物、第2のコイルにワニス
    を含浸させて形成した誘導加熱コイル。
  9. 【請求項9】 鍋が載せられるトッププレートと、この
    トッププレートの下側に設けられた請求項8記載された
    誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルへの高周波電流
    の供給を制御する制御回路とを具備してなる電磁調理
    器。
  10. 【請求項10】 鍋が載せられるトッププレートと、こ
    のトッププレートの下側に設けられた請求項5記載の誘
    導加熱コイルと、この誘導加熱コイルを構成する単位コ
    イルへの高周波電流の供給を切り換える切換手段と、こ
    の切換手段を制御する制御回路とを具備してなる電磁調
    理器。
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