JPH0876620A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置および画像形成装置

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JPH0876620A
JPH0876620A JP23938594A JP23938594A JPH0876620A JP H0876620 A JPH0876620 A JP H0876620A JP 23938594 A JP23938594 A JP 23938594A JP 23938594 A JP23938594 A JP 23938594A JP H0876620 A JPH0876620 A JP H0876620A
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heating
layer
heat generating
conductive
image
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JP23938594A
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English (en)
Inventor
Akira Hayakawa
亮 早川
Tatsunori Ishiyama
竜典 石山
Takuya Tsujimoto
卓哉 辻本
Kazuo Suzuki
一雄 鈴木
Hiroyuki Oba
浩幸 大羽
Koichi Okuda
幸一 奥田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム加熱方式の加熱装置と同じようにウ
ォームアップタイムの短縮(クイックスタート)、省エ
ネルギーが可能であり、しかも像加熱装置として使用
し、カラー画像の定着処理のために定着温度を高く設定
してトナーの粘度を十分に低くして十分な混色による優
れた色再現性を得る場合でもトナーを画像域外までにじ
ませることなく加熱定着処理が可能である加熱装置を提
供する。 【構成】 磁場発生手段4により導電発熱部材1に磁場
を作用させて該導電発熱部材の導電発熱層8に発生する
渦電流による発熱で該導電発熱部材に密着させた被加熱
材Pを加熱する電磁加熱方式の加熱装置であり、導電発
熱部材1が弾性層7を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁(磁気)誘導加熱方
式の加熱装置、および該加熱装置を像加熱装置として備
えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機・レーザービームプリンタ
・ファクシミリ・マイクロフィルムリーダプリンタ・画
像表示(ディスプレイ)装置・記録機等の画像形成装置
において、電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画
像形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等よりなる
トナーを用いて画像支持体としての被記録材(エレクト
ロファクスシート・静電記録シート・転写材シート・印
刷紙など)の面に直接方式もしくは間接(転写)方式で
形成した目的の画像情報に対応した未定着のトナー像を
該トナー像を担持している被記録材の面に永久固着画像
として加熱定着処理する像加熱装置は、熱ローラを用い
た熱ローラ方式の装置や、フィルム加熱方式の装置とい
った接触式加熱装置が多く採用されている。
【0003】(a)熱ローラ方式の装置 この装置は、内部にハロゲンヒータ等の発熱体を備えた
金属製の熱ローラと、それに圧接する弾性を持つ加圧ロ
ーラから構成され、この一対のローラの圧接部である定
着ニップ部に被加熱材としての被記録材を通過させるこ
とにより、トナー像を加熱・加圧定着させるものであ
る。
【0004】例えばカラー画像の出力ができる電子写真
方式の複写機やレーザービームプリンタ等に搭載の像加
熱装置の多くはこの熱ローラ方式の装置であり、ローラ
芯金の表面にシリコーンゴム等の弾性層を備えた一対の
ローラにより熱と圧力を加えることでトナー像を被記録
材に定着している。
【0005】この場合、自然画等のカラー画像を出力す
る際、トナーの充分な混色を得るため、通常の黒単色ト
ナーの定着と比べてトナーに対してより多くの熱量を加
え、トナーの粘度を充分に低くしているが、トナーの粘
度が低いことでローラ表面が硬質面だとその低粘度トナ
ーが押し潰されてトナーが画像域外までにじんでしまう
という問題があり、これを防止するために上記のように
ローラ表面に厚さ1〜3mm程度のシリコーンゴム等の
弾性層を具備させてこの弾性層でトナーを包み込むよう
にして加熱・加圧してトナーの低粘度状態によるにじみ
を防止している。
【0006】カラー画像を印字(形成)する際、通常ト
ナーはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色が
使われている。この4色、特にブラックを除く3色を適
当な割り合いで混合することで全ての色の表現を行う。
よって2色以上のトナーを使って表現する色では、2色
以上のトナーがきれいに混合(混色)した方がより忠実
な色の再現が行える。そのため粉体であるトナーを十分
に溶かし粘度を低くすることで十分な混色を行う。本発
明者らの検討によると、3色のトナーを定着する場合、
一定の条件下でトナーを紙に定着するためだけであれば
定着温度は130〜140℃で十分であるが、カラー画
像において十分なトナーの混色を行い良好な画像を得る
ためには160℃の定着温度が必要であった。
【0007】(b)フィルム加熱方式の装置 この装置は、特開昭63−313182号公報・特開平
2−157878号公報・特開平4−44075号公報
・特開平4−204980号公報等に提案されている。
【0008】即ち、加熱体(一般にセラミックヒータ、
以下ヒータと記す)と、該ヒータに密着して移動する耐
熱性フィルムを有し、このフィルムを介して被加熱材を
ヒータに密着させてフィルムと一緒にヒータ位置を移動
させヒータの熱エネルギーをフィルムを介して被加熱材
に付与する加熱装置である。フィルム・被加熱材をヒー
タに密着させる加圧部材を有している。
【0009】画像定着動作は、フィルムを挟んでヒータ
と加圧部材との圧接により形成される定着ニップ部のフ
ィルムと加圧部材との間に被加熱材としての被記録材を
導入通過させることにより被記録材の顕画像担持体面を
フィルムを介してヒータで加熱して、未定着トナー像に
熱エネルギーを付与し、トナーを軟化・溶融させること
で行なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(a)の
熱ローラ方式の装置は、ローラの熱容量が大きく、ロー
ラ内に備えられているハロゲンヒータ等の熱源から、ロ
ーラ芯金、熱伝導の悪い厚いシリコーンゴム層、ローラ
表面と熱が伝わっていくのに時間がかかり、ローラ表面
を所定の定着温度まで昇温させるには非常に多くの時間
を要していた。またこのため、画像出力動作を速やかに
実行するためには、非画像出力時にもローラ表面をある
程度のスタンバイ温度に温調していなければならなかっ
た。
【0011】上記(b)のフィルム加熱方式の装置は、
低熱容量のヒータやフィルムを用いることができるの
で、熱ローラ方式に比べ、ウォームアップタイムの短縮
化(クイックスタート)が可能となる。また、クイック
スタートが可能となったことにより、予めヒータを昇温
させておく必要がないので、消費電力を小さくすること
ができ、また機内昇温も防止できる。
【0012】しかし、このフィルム加熱方式の加熱装置
をカラー画像に使用し、充分なトナーの混色を得るため
に定着温度を上げると、フィルムは薄く弾性がないため
にじみが発生してしまうという問題があり、これを解消
するためにフィルムに弾性層を設けると、熱ローラ方式
の装置と同様に熱伝導が悪くなり、ウォームアップ時間
が極端に長くなったり、定着不良が発生するという問題
がある。即ちフィルムに設けた、熱伝導の悪いシリコー
ンゴム等の厚い弾性層が熱抵抗となってしまい、ヒータ
の熱を素早く被加熱材に供給することが困難になって、
フィルム加熱方式の加熱装置本来のクイックスタート性
・省エネルギー等の特長が損なわれる。また、フィルム
や弾性層の断熱性で本来フィルム外面に伝えるべきヒー
タの発する熱をフィルムの内側に蓄積してしまう。
【0013】そこで本発明はフィルム加熱方式の加熱装
置と同じようにウォームアップタイムの短縮(クイック
スタート)、省エネルギーが可能であり、しかも像加熱
装置として使用し、カラー画像の定着処理のために定着
温度を高く設定してトナーの粘度を十分に低くして十分
な混色による優れた色再現性を得る場合でもトナーを画
像域外までにじませることなく加熱定着処理が可能であ
る加熱装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置および画像形成装置である。
【0015】(1)磁場発生手段により導電発熱部材に
磁場を作用させて該導電発熱部材の導電発熱層に発生す
る渦電流による発熱で該導電発熱部材に密着させた被加
熱材を加熱する電磁加熱方式の加熱装置であり、導電発
熱部材が弾性層を有することを特徴とする加熱装置。
【0016】(2)導電発熱部材の導電発熱層は弾性層
よりも導電発熱部材の被加熱材密着面側の表層もしくは
その近傍に存在することを特徴とする(1)に記載の加
熱装置。
【0017】(3)導電発熱部材の弾性層中や表層中に
導電性・高透磁率な粒子やウイスカーを分散させること
により該弾性層や表層を導電発熱層として機能させたこ
とを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0018】(4)被加熱材を中にして導電発熱部材側
とは反対側に導電発熱部材に対する磁界発生手段を配置
したことを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0019】(5)導電発熱部材が回転体もしくは走行
移動する有端部材であることを特徴とする(1)に記載
の加熱装置。
【0020】(6)導電発熱部材との間にニップ部を形
成し、このニップ部で被加熱材を導電発熱部材に加圧密
着させる加圧部材を有することを特徴とする(1)に記
載の加熱装置。
【0021】(7)加圧部材が回転駆動されるまたは従
動回転する回転体であることを特徴とする(1)に記載
の加熱装置。
【0022】(8)被加熱材が加熱処理すべき画像を担
持させた被記録材であり、該被記録材に画像を加熱処理
する像加熱装置であることを特徴とする(1)に記載の
加熱装置。
【0023】(9)前記(1)乃至(7)の何れかに記
載の加熱装置を像加熱装置として備えることを特徴とす
る画像形成装置。
【0024】(10)少なくとも2色以上の画像が出力
できることを特徴とする(9)に記載の画像形成装置。
【0025】
【作用】 .即ち本発明は電磁誘導加熱方式の加熱装置であり、
上記したように、磁場発生手段により導電発熱部材に磁
場を作用させて該導電発熱部材の発熱源としての導電発
熱層(導電部材・誘導磁性材・磁性金属材・磁界吸収導
電材)に発生する渦電流による発熱、つまり発生渦電流
が導電発熱層の電気抵抗によって熱(ジュール熱)に変
換され、その熱で該導電発熱部材に密着させた被加熱材
を加熱するものであり、導電発熱部材の導電発熱層のみ
が発熱し、該導電発熱層を導電発熱部材の被加熱材を密
着させる側の表層もしくは表層近傍に存在させることで
該導電発熱層の発熱を直接的に被加熱材に付与して熱効
率良く被加熱材を加熱することができることで、フィル
ム加熱方式の加熱装置と同じようにウォームアップタイ
ムの短縮化、省エネルギー化が可能となる。
【0026】.そして、上記の導電発熱部材に弾性層
を具備させることで、導電発熱層は該弾性層の弾性をほ
とんど損なわせずに薄層として形成具備させることがで
きるから導電発熱部材を全体に弾性層自体の弾性を有す
る部材にすることができ、該装置を像加熱装置として使
用し、カラー画像の定着処理のために定着温度を高く設
定してトナーの粘度を十分に低くして十分な混色による
優れた色再現性を得る場合でも、導電発熱部材に具備さ
せた該弾性層の弾性により低粘度状態のトナーを包み込
むようにさせてトナーの低粘度状態によるにじみを防止
することができる。
【0027】.導電発熱部材の導電発熱層は弾性層よ
りも導電発熱部材の被加熱材密着面側の表層もしくはそ
の近傍に存在させることで、弾性層は導電発熱層の発熱
の被加熱材への熱伝達の熱抵抗とならず、装置のウォー
ムアップタイムの短縮化、省エネルギー化を阻害しな
い。
【0028】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図3) 図1は本発明に従う一実施例加熱装置(像加熱装置、画
像加熱定着装置)の構成模型図である。
【0029】(1)装置の全体的構成 1はエンドレスベルト状の導電発熱部材(以下、発熱ベ
ルトと記す)であり、互いに並行配列した、駆動ローラ
2、テンションローラを兼ねる従動ローラ3、磁場発生
手段としての磁場発生アセンブリ4の3部材2・3・4
間に懸回張設してある。
【0030】5は磁場発生アセンブリ4の下面に対して
発熱ベルト1を挟ませて圧接させた加圧ローラである。
Nはその圧接ニップ部(以下、定着ニップ部と記す)で
ある。加圧ローラ5は芯金5aの周囲にシリコーンゴ
ム、フッ素ゴム等の弾性層5bを被覆して構成される。
【0031】発熱ベルト1は駆動ローラ2の回転駆動に
伴い、その内面が磁場発生アセンブリ4の下面に密着摺
動しながら図面上時計方向に所定の周速度、即ち不図示
の画像形成部(A)側から搬送されてくる未定着トナー
像Tを上面に担持した被加熱材としての被記録材P(転
写材等)の搬送速度と同じ周速度をもって、しわや蛇
行、速度遅れなく回転駆動される。加圧ローラ5は発熱
ベルト1の上記回転駆動に伴い従動回転する。
【0032】10は加圧ローラ5の表面温度を検知する
温度検知素子であるサーミスタで、このサーミスタ10
の検出温度により不図示の励磁回路から磁場発生アセン
ブリ4の後述する励磁コイル12へ印加する電流量を制
御する。このサーミスタ10は発熱ベルト1や磁場発生
アセンブリ4の芯材(コア、磁性体)11に設けること
も可能である。
【0033】而して、発熱ベルト1が回転駆動され、後
述するように磁場発生アセンブリ4から磁場が発生する
ことで、その磁場が定着ニップ部Nにおいて回転発熱ベ
ルト1に作用して後述するように発熱ベルト1の導電発
熱層部分が電磁誘導発熱する。この状態において定着ニ
ップ部Nの回転発熱ベルト1と加圧ローラ5との間に被
加熱材としての被記録材Pが導入され発熱ベルト1の外
面に密着して回転発熱ベルト1と一緒に定着ニップ部N
を挟持搬送されることにより、発熱ベルト1の導電発熱
層の熱が被記録材Pに付与され被記録材P上の未定着ト
ナー像Tが被記録材P面に加熱定着されるものである。
定着ニップ部Nを通った被記録材Pは発熱ベルト1の外
面から曲率分離されて搬送される。
【0034】(2)発熱ベルト1(導電発熱部材) 本例の導電発熱部材としての発熱ベルト1は図2にその
層構成模型図を示したように、エンドレスベルトの内側
から外側の順に、基層6、弾性層7、導電発熱層8、表
層(最外層、離形層)9の4層構成からなる。
【0035】基層6は、発熱ベルト1の駆動・搬送の安
定性を確保するために柔軟性はあるが伸縮しない耐熱性
材料層であり、例えば、厚さ10μm〜60μmのポリ
イミド・ポリアミドイミド・PEEK・PES・PPS
・PFA・PTFE・FEP等のフィルム材料である。
【0036】弾性層7は、例えば、シリコーンゴム等の
弾性・耐熱性・断熱性のよいゴム材料等の厚さ0.1〜
3mmの層である。
【0037】導電発熱層8は、Fe,Coや、例えばN
i,Cu,Cr等の金属を1μm〜50μmの厚みでメ
ッキ等の処理によって形成した層である。本発明をより
有効にするためにはNi等をメッキ処理により数μmの
厚さで形成するのが発熱能力、発熱ベルト1の硬度の点
から最適である。
【0038】導電発熱層8の厚みを1μmより小さくす
ると、ほとんどの電磁エネルギーが該導電発熱層で吸収
しきれないためエネルギー効率が悪くなり、また漏れた
磁界が他の金属部を加熱するという問題も生じる。一
方、該導電発熱層の厚み50μmを越えると該導電発熱
層中の熱伝導によって熱が横に伝わり、被加熱材Pと接
する表層9が暖まり難しくなったり、何よりも発熱ベル
ト1の弾性層7による弾性を大きく損なうことになる。
【0039】表層9は、PFA・PTEF・FEP・シ
リコーン樹脂等の離形性の良好な耐熱樹脂の混合物層な
いし単独層である。
【0040】(3)磁場発生アセンブリ4 磁場発生手段としての磁場発生アセンブリ4は本例のも
のは横断面下向きE型の芯材11と、これに巻き付けた
励磁コイル12と、芯材11の下面に設けた滑り板13
と、芯材11を保持させたステー14等からなる。
【0041】この磁場発生アセンブリ4は発熱ベルト1
の回転方向に直交する方向(ベルト横断方向)を長手と
する横長部材である。滑り板13は発熱ベルト1の内面
と摩擦抵抗の比較的少ないガラス等である。発熱ベルト
1の内面はこの滑り板13の下面に対して加圧ローラ5
により加圧密着され、この滑り板13の下面を密着摺動
しながら回転する。滑り板13の下面にグリス・オイル
などの潤滑剤を塗布して発熱ベルト1の内面との摩擦抵
抗を減らす処置をしてもよい。
【0042】励磁コイル12には所定の周波数で不図示
の励磁回路から交流電流が印加され、これによって励磁
コイル12の周囲に矢印Hで示した磁束が生成・消滅を
繰り返す。この磁束Hが定着ニップ部Nにおいて発熱ベ
ルト1の導電発熱層8を横切るように芯材11は構成さ
れる。
【0043】変動する磁界が導体中を横切るとき、その
磁界の変化を妨げる磁界を発生させるように発熱ベルト
1の導電発熱層8には渦電流が発生する。この渦電流が
発熱ベルト1の導電発熱層8の表皮効果のためにほとん
ど導電発熱層8のコイル側の面に集中して流れ、導電発
熱層8の表皮抵抗に比例した電力で導電発熱層8が発熱
する。
【0044】この導電発熱層8の発熱により定着ニップ
部Nにおいて発熱ベルト1の外面に密着して定着ニップ
部Nを挟持搬送される被加熱材としての被記録材Pが加
熱され、トナー像Tの加熱定着がなされる。
【0045】励磁コイル12に印加する交流電流の周波
数は10〜500kHzが好ましい。10kHz以上に
なると導電発熱層8への吸収効率が良くなり、500k
Hzまでは安価な素子を用いて励磁回路を組むことがで
きる。さらに20kHz以上であれば可聴域を越えるた
め通電時に音がすることがなく、200kHz以下では
励磁回路で生じるロスも少なく、周辺への放射ノイズも
小さい。
【0046】芯材11には鉄を用いているが、さらに導
電発熱層8の発熱を増すためには、フェライト、パーマ
ロイといった高透磁性で残留磁束密度の低いものを用
い、励磁コイル12によって生成される磁束を強くす
る、あるいは磁束の変化を大きくすることで導電発熱層
8中を流れる電流を大きくすれば良い。磁場発生手段は
種々構成することができ、本実施例では芯材11にその
断面でみると3本の壁を持つE型形状を用いているが、
壁が2本のU型、1本のI型にすることも可能である。
【0047】(4)弾性層7の機能 本発明の電磁加熱方式の加熱装置は被加熱材Pに密着す
る導電発熱部材である発熱ベルト1の導電発熱層8自身
が発熱して被加熱材Pを直接的に加熱する点で従来のフ
ィルム加熱方式の加熱装置とは根本的に異なっており、
導電発熱部材の導電発熱層8の被加熱材密着面側とは反
対面側は断熱層があっても加熱効率が落ちるということ
はない。
【0048】本実施例の像加熱装置を電子写真方式のカ
ラー画像形成装置のトナー像加熱定着装置に用いた場
合、従来の熱ローラ定着装置では、900Wの最大消費
電力で定着温度160°Cまでのウォームアップ時間が
3分以上かかっていたものが、本実施例装置では600
Wの最大消費電力で160°Cまでのウォームアップ時
間が30秒未満に短縮することができた。
【0049】これは、従来の熱ローラ方式の定着装置で
は、ハロゲンヒータ等の熱源からの熱が熱伝導の悪いシ
リコーンゴム等の厚い弾性層を通って定着に必要なロー
ラ表面に達するために時間がかかるためである。一方本
発明の装置では同じ様に熱伝導の悪い弾性層7が逆に発
熱ベルト1表面近くに設けられた発熱層である導電発熱
層8から励磁コイル12側に熱が逃げていくのを防止す
るため、発熱ベルト表面側の温度上昇のスピードを上げ
るとともに、励磁コイル12の芯材11が昇温し透磁率
の低下による能力低下を防ぐこともできる。
【0050】このように本発明ではウォームアップ時間
を短縮しただけでなく、図3に示すように定着ニップ部
Nにおいて発熱ベルト1の弾性層7がトナーの山Tに対
して十分に変形し、トナーがない部分では被記録材Pに
対してベルト表面が密着している。前述したようにカラ
ー画像を印字する際、通常トナーはシアン、マゼンタ、
イエロー、ブラツクの4色が使われている。この4色、
特にブラックを除く3色を適当な割合で混合することで
すべての色の表現を行なう。よってトナーを2色以上を
使って表現する色では、2色以上のトナーがきれにい混
合した方がより忠実な色の再現が行なえる。そのため粉
体であるトナーを十分に溶かし粘度を低くすることで混
色を行なう。本発明者らの検討によると、3色のトナー
を定着する場合、一定の条件下でトナーを紙に定着する
ためだけであれば定着温度は130〜140°Cで十分
であるが十分なトナーの混色を行ない、良好な画像を得
るためには160°Cの定着温度が必要であった。
【0051】このような場合、熱ローラ方式で定着ロー
ラの表面が硬い場合や薄いフィルムを用いたフィルム加
熱方式の場合、トナーが非画像部まで流れてにじんでし
まうという問題があったが、本実施例の構成を取ること
により、カラー画像の定着処理のために定着温度を高く
設定してトナーの粘度を十分に低くして十分な混色によ
る優れた色再現性を得る場合でも、導電発熱部材として
の発熱ベルト1に具備させた該弾性層7の弾性により低
粘度状態のトナーを図3のように包み込むようにさせて
トナーの低粘度状態によるにじみを防止することがで
き、にじみない良好な画像を得ることができた。
【0052】〈実施例2〉(図4) 本実施例は導電発熱部材としての発熱ベルト1の他の層
構成例である。
【0053】本実施例では、発熱ベルト1を図4に示す
ように、上記実施例1と同様のポリイミドの厚さ10〜
60μmの基層6の上に、シリコーンゴム等の弾性層7
を設ける。さらにこの上に導電性・高透磁率な粒子、ウ
ィスカー分散させたフッ素ゴム層8Aを設けてある。こ
のフッ素ゴム層8Aは、上記実施例1の導電発熱層8と
離形層9を兼ねたものである。
【0054】このフッ素ゴム層8Aは、特にフッ素ゴム
層でなくてもよく、シリコーンゴムやPAF・PTFE
やその混合物などでも良い。フッ素ゴム層8A中に分散
させるものは、例えば、マンガン、チタン、クロム、
鉄、銅、コバルト、ニッケル等やこれらの合金であるフ
ェライトや酸化物の粒子やウィスカーといったものをカ
ーボン等の導電性粒子と混合したものがよい。
【0055】また表層に、粒子を分散させると離形性が
悪くなることが有るので、弾性層と離形層を接着する際
の接着剤に上記の粒子やウィスカー分散させることもで
きる。
【0056】本実施例の発熱ベルト1を用いることによ
り上記実施例1の場合と比較して、発熱効率は若干劣る
ものの、表層の柔らかさつまりトナーの高さに対する追
従性はかなり優れるため、よりにじみのないシャープな
画像や、定着温度を上げトナーの粘度を下げることによ
り混色を更に進めより自然な色をした画像を得ることが
できる。
【0057】弾性層7を導電発熱層8として兼用させる
こともできる。
【0058】〈実施例3〉(図5) 本実施例の加熱装置の他の構成例である。
【0059】1は導電発熱部材としてのエンドレスベル
ト状の発熱ベルトであり、上記実施例1または同2と同
様のものを用いる。このエンドレスベルト状の発熱ベル
ト1は駆動ローラ16とテンションローラを兼ねる従動
ローラ17との間に懸回張設してあり、駆動ローラ16
の時計方向の回転力で時計方向に所定の周速度をもって
回動駆動される。
【0060】20はエンドレスレスベルト状の加圧ベル
トであり、2本のローラ18・19間に懸回張設し、そ
の上行側ベルト面を発熱ベルト1の下行側ベルト面に圧
接して発熱ベルト1の下側に配設してある。この加圧ベ
ルト20は発熱ベルト1との摩擦力により発熱ベルト1
の回動駆動に従動して反時計方向に回動する。加圧ベル
ト20は、例えば、ポリイミドやポリアミドイミド等の
耐熱性の樹脂で厚さが10〜100μm程度のものであ
る。
【0061】加圧ベルト20の内側に磁場発生手段とし
ての磁場発生アセンブリ4を磁束発生側を上向きにして
配置し、発熱ベルト1と加圧ベルト20の圧接ニップ部
において磁場発生アセンブリ4の発生磁束Hを発熱ベル
ト1の導電発熱層8に作用させるようにした。
【0062】このような構成の加熱装置において、前記
実施例と同様に磁場発生アセンブリ4の励磁コイル12
に交流電流を印加することにより励磁コイル12の周囲
に矢印で示した磁束Hが生成・消滅を繰り返す。これに
より発熱ベルト1の導電発熱層8に渦電流が発生し、発
熱を生じる。この時印加する電流の条件等は前記実施例
と同様である。したがって、この発熱ベルト1と加圧ベ
ルト20との圧接ニップ部に被加熱材としての被記録材
Pを導入して該圧接ニップ部を挟持搬送させることによ
り、前記実施例と同様に被記録材Pのトナー像Tの加熱
定着処理がなされる。
【0063】本実施例の装置構成の場合は、磁場発生ア
センブリ4の励磁コイル12と発熱ベルト1の導電発熱
層8の距離が発熱ベルト1の弾性層7の厚みに関係なく
自由に設定できる。励磁コイル12と導電発熱層8の距
離が極端に近いと導電発熱層8で発生した熱が磁場発生
アセンブリ4の励磁コイル12や芯材11を温めてしま
いその性能を落としてしまう。また極端に距離が長くな
ると磁束Hが導電発熱層8に届く前に収束してしまい発
熱効率が悪くなる。本発明の場合は、厚い弾性層7を持
つため後者の方が問題になりやすい。しかし本実施例の
ような構成を用いることで、励磁コイル12と導電発熱
層8の距離は、厚みをあまり制限されない加圧ベルト2
0の厚みを調整することで行なえ、被加熱材としての被
記録材P(転写材)の厚みも通常0.1〜1mm程度な
ので特に問題はなく、導電発熱層8の厚みは十分に厚く
できる。また励磁コイル12を被記録材Pの非印字面側
においても加熱面が印字面側になるという利点がある。
【0064】さらに本実施例を用い図5に示すように発
熱ベルト1の長さを長くし、加熱領域を過ぎてから時間
をおいて被記録材Pと発熱ベルト1を分離することによ
り、低温分離が行なえオフセット防止にも有利である。
【0065】〈実施例4〉(図6) 図6の(a)・(b)・(c)はそれぞれ他の装置構成
例の概略構成模型図である。
【0066】(a)のものは、磁場発生手段としての磁
場発生アセンブリ4と、駆動ローラ2の2部材間に導電
発熱部材としてのエンドレスベルト状の発熱ベルト1を
懸回張設して駆動ローラ2により発熱ベルト1を回転駆
動する構成のものである。
【0067】(b)のものは、磁場発生アセンブリ4
と、該アセンブリを保持させた半円弧状のベルトガイド
部材21の外側に円筒状の発熱ベルト1をルーズに外嵌
し、磁場発生アセンブリ4の下面に対して発熱ベルト1
を加圧ローラ5で圧接させ、該加圧ローラ5を回転駆動
させることにより発熱ベルト1の内面を、磁場発生アセ
ンブリ4の下面に密着摺動させながら発熱ベルト1を回
転駆動する構成のものである(加圧ローラ駆動式)。
【0068】(c)のものは、発熱ベルト1としてエン
ドレスベルト状のものではなく、ロール巻きにした長尺
の有端ベルトを用い、これを繰り出し軸22側から磁場
発生アセンブリ4の下面を経由させて巻き取り軸23側
へ所定の速度で走行移動させるように構成したものであ
る。
【0069】なお以上の各実施例では、磁場の方向が導
電発熱部材としての発熱ベルト1の導電発熱層8に垂直
に入るように構成していたが、層面に平行に磁場をかけ
てもよい。
【0070】また導電発熱層8を構成する材料として、
キュリー温度が定着に必要な温度のものを使用すると、
加熱されてキュリー温度に近づくと比熱が増大し、内部
エネルギーに変わるので自己温度制御が可能となる。キ
ュリー温度を越えると自発磁化がなくなり、これによっ
て導電発熱層8中に生成される磁界はキュリー温度以下
より減少し、そのため渦電流が減少して発熱を抑制する
方向で働くので自己温度制御が可能となる。このキュリ
ー点としてはトナーの軟化点に合わせて100℃〜20
0℃が好ましい。
【0071】あるいは、キュリー温度付近では励磁コイ
ル12と発熱ベルト1との間での合成インダクタンスが
大きく変化するので、励磁コイル12に高周波を加える
励磁回路側で温度を検出し、温度制御を行なうことも可
能である。
【0072】また励磁コイル12の芯材11の材質とし
てはキュリー点の低いものを用いることが好ましい。
【0073】装置の搬送動作が停止して加熱制御が不可
能な所謂暴走状態になった場合に芯材11が昇温し始め
る。この結果、高周波を発生させる回路から見ると励磁
コイル12のインダクタンスが大きくなったように見え
るので、励磁回路が周波数を合わせようとするとどんど
ん高周波側へ変化して励磁回路の電力ロスとしてエネル
ギーが消費され、励磁コイル12に供給されるエネルギ
ーは減り、暴走は防止される。具体的にキュリー点は1
00℃〜250℃で選ぶと良い。
【0074】100℃以下ではトナーの融点より低くフ
ィルム内部が断熱されていても昇温が存在するので暴走
防止が誤作動し易く、250℃以上では暴走防止になら
ない。
【0075】発熱ベルト1はローラ体とすることもでき
る。
【0076】装置は実施例の定着装置に限らず、例えば
画像を担持した被記録材を加熱して艶等の表面性を改質
する装置、仮定着する装置等、広く被加熱体を加熱処理
する手段・装置として使用できる。シート状物を搬送し
つつ加熱や乾燥させる装置にも利用できる。
【0077】〈実施例5〉(図7) 本実施例は前述実施例1の像加熱装置を使用した画像形
成装置の一例の概略構成図である。本例の画像形成装置
は電子写真プロセス利用の転写ドラム式・レーザビーム
走査露光方式のカラー画像形成装置である。
【0078】31は回転ドラム型の電子写真感光体(以
下、感光ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定
の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動され
る。
【0079】感光ドラム31はその回転過程で周面が一
次帯電器32により所定の極性・電位に一様に帯電処理
され、その帯電面に対してレーザースキャナ33によ
り、目的のカラー画像の第1の色分解成分像についての
レーザービーム走査露光Lがなされることで、感光ドラ
ム31面に第1の色分解成分像に対応した静電潜像が形
成される。その静電潜像が対応色の第1現像器(例えば
シアン現像器)34によりトナー現像される。
【0080】42は感光ドラム31に接触させてもしく
は接近させて並行に配設した転写ドラムであり、感光ド
ラム31と略同じ周速度をもって感光ドラム31との接
触部もしくは接近部(転写部)において感光ドラム31
の回転に順の方向に回転駆動される。
【0081】不図示の給紙部から被記録材P(転写材)
が給送され、その被記録材Pがレジストローラ41によ
り所定のタイミングで転写ドラム42へ給送され、その
先端部が転写ドラム42のグリッパ44に把持され、転
写ドラム42の周面に被記録材Pが巻き付いて保持さ
れ、転写ドラム42と一緒に回転する。43は転写ドラ
ム42の外周面を帯電する帯電器であり、被記録材Pは
この帯電器による転写ドラム42の帯電で静電的に転写
ドラム42の周面に密着保持される。
【0082】そしてこの転写ドラム42の外周面に保持
された被記録材P面に対して前記の感光ドラム31の面
に形成された第1の色分解成分像に対応したトナー像が
転写部において転写帯電器45により転写される。
【0083】被記録材Pに対するトナー像転写後の感光
ドラム31面はクリーニング器38で転写残りトナー等
の付着残存物の除去を受けて清掃され、またイレーサラ
ンプ39による前面露光で除電処理を受けて、再び一次
帯電器32による帯電処理を受ける。
【0084】このような帯電・露光・現像・転写・クリ
ーニング・除電のプロセスが以下目的のカラー画像の第
2〜第4の色分解成分像について順次に実行されて、転
写ドラム42に保持されている同一の被記録材P面に対
して最初のシアントナー像に次いで例えばマゼンタトナ
ー像・イエロートナー像・ブラックトナー像が順次に所
定に重ね合せ転写(重畳転写)されることで、目的のカ
ラー画像に対応したカラー画像が合成形成される。
【0085】この被記録材は次いで分離帯電器46・分
離爪部材47により回転転写ドラム42面から分離され
てガイド48により像加熱装置(画像加熱定着装置)4
9へ導入されてトナー像の加熱・加圧定着を受け、前述
したように十分なトナーの混色がなされ、またにじみ現
象のない良好なカラー画像形成物が出力される。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明の加熱装置は、フィ
ルム加熱方式の加熱装置と同じようにウォームアップタ
イムの短縮(クイックスタート)、省エネルギーが可能
であり、しかも画像形成装置の像加熱装置として使用
し、カラー画像の定着処理のために定着温度を高く設定
してトナーの粘度を十分に低くして十分な混色による優
れた色再現性を得る場合でもトナーを画像域外までにじ
ませることなく加熱定着処理が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う一実施例加熱装置(像加熱装置、
画像加熱定着装置)の構成模型図
【図2】導電発熱部材としての発熱ベルトの層構成模型
【図3】発熱ベルトの弾性層の機能を説明する摸式図
【図4】発熱ベルトの他の層構成模型図(実施例2)
【図5】実施例3の加熱装置の構成模型図
【図6】(a)・(b)・(c)はそれぞれ他の装置構
成例の概略図(実施例4)
【図7】画像形成装置の一例の概略構成図(実施例5)
【符号の説明】
1 導電発熱部材(発熱ベルト) 6 基層 7 弾性層 8 導電発熱層 9 表層(離形層) 2 駆動ローラ 3 従動ローラ 4 磁場発生手段(磁場発生アセンブリ) 11 芯材(コア、磁性体) 12 励磁コイル 13 滑り板 14 ステー 5 加圧ローラ 10 サーミスタ P 被加熱材(被記録材) T トナー像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大羽 浩幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 奥田 幸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場発生手段により導電発熱部材に磁場
    を作用させて該導電発熱部材の導電発熱層に発生する渦
    電流による発熱で該導電発熱部材に密着させた被加熱材
    を加熱する電磁加熱方式の加熱装置であり、導電発熱部
    材が弾性層を有することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 導電発熱部材の導電発熱層は弾性層より
    も導電発熱部材の被加熱材密着面側の表層もしくはその
    近傍に存在することを特徴とする請求項1に記載の加熱
    装置。
  3. 【請求項3】 導電発熱部材の弾性層中や表層中に導電
    性・高透磁率な粒子やウイスカーを分散させることによ
    り該弾性層や表層を導電発熱層として機能させたことを
    特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 被加熱材を中にして導電発熱部材側とは
    反対側に導電発熱部材に対する磁界発生手段を配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 導電発熱部材が回転体もしくは走行移動
    する有端部材であることを特徴とする請求項1に記載の
    加熱装置。
  6. 【請求項6】 導電発熱部材との間にニップ部を形成
    し、このニップ部で被加熱材を導電発熱部材に加圧密着
    させる加圧部材を有することを特徴とする請求項1に記
    載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 加圧部材が回転駆動されるまたは従動回
    転する回転体であることを特徴とする請求項1に記載の
    加熱装置。
  8. 【請求項8】 被加熱材が加熱処理すべき画像を担持さ
    せた被記録材であり、該被記録材に画像を加熱処理する
    像加熱装置であることを特徴とする請求項1に記載の加
    熱装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至同7の何れかに記載の
    加熱装置を像加熱装置として備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも2色以上の画像が出力でき
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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