JP2001184865A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2001184865A
JP2001184865A JP36280299A JP36280299A JP2001184865A JP 2001184865 A JP2001184865 A JP 2001184865A JP 36280299 A JP36280299 A JP 36280299A JP 36280299 A JP36280299 A JP 36280299A JP 2001184865 A JP2001184865 A JP 2001184865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データリテンションモードへの移行、同モー
ドからの復帰の際に、電源電圧VDDと基板電圧VBB
の過渡的な電圧値のアンバランスにより、メモリセルの
蓄積電荷の保持特性が悪化することを防止可能な半導体
記憶装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 データリテンションモードへ移行した際
の電源電圧VDDの降下に伴う基板電圧VBBの変動を
検出し、この変動期間中のリフレッシュ動作の周期を短
縮したり、あるいは同時に複数のメモリセルをリフレッ
シュしたりすることにより、この過渡期間におけるメモ
リセルの電荷保持特性の改善を図る。過渡期間終了後
は、リフレッシュ周期を本来の動作周期に戻すことによ
り、データリテンションモードにおける効果的な消費電
力の低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイナミックラン
ダムアクセスメモリ(以下、DRAM)に代表される、
メモリセルに蓄積された電荷の保持のために、定期的に
電荷を再充電する動作であるリフレッシュ動作を必要と
する半導体記憶装置に関し、特に、電荷の再充電動作の
みを行う待機状態において消費電力の低減を図ることが
可能となり、携帯機器に使用した場合に長時間使用を可
能ならしめる半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ノート型パソコンやモバイル型パ
ソコン等の携帯機器には、高機能化に伴い大容量で且つ
高速なメモリが多数搭載されている。DRAMはその代
表的なメモリであり、その大容量性及び高速性から上記
機器の標準的なメモリとして使用されている。
【0003】一方、携帯機器は製品の性格上、一充電で
長時間の動作が要求されており搭載される部品は電力消
費の少ないことが必要とされる。DRAMにおいてはメ
モリセルに蓄積された電荷を保持するため定期的にリフ
レッシュ動作を行いメモリセルの蓄積電荷を再充電する
必要があり、データの入出力のない待機状態においても
電力が消費される。従って、低消費電力化のためにはリ
フレッシュ動作時における電力消費も低減する必要があ
る。
【0004】上記のような要求に応えるためDRAMに
おいては、いわゆるデータリテンションモードなる待機
時の電力消費の低減を図ったリフレッシュ動作を行って
いる。以下、データリテンションモードについて、図3
8から図43を参照しつつ説明する。
【0005】図38は、DRAMの回路ブロック構成3
00を示した図である。制御回路301は、/RAS
(Row Address Strobe)信号、/C
AS(Column Address Strobe)
信号、/WE(Write Enable)信号、CL
K(Clock)信号、/CS(Chip Selec
t)信号等の外部信号を受け、アドレスの入力、データ
の入出力、リフレッシュ制御等の制御をする。また、カ
ラムデコーダ302はカラムアドレス(CA)により選
択されるビットライン(BL)をデータバス(図示せ
ず)に接続し、データの入出力等を行う。内部降圧電圧
発生回路303は内部電圧降圧回路を表し、高集積化に
伴いデバイスに要求される電源電圧と外部電源電圧との
間に不整合が生ずる場合、外部電源電圧を降圧するため
にDRAM内に搭載されるものである。更に、基板電圧
発生回路304は、メモリセルアレイ305領域の基板
部を後述の理由により負電圧にバイアスする電圧を発生
する回路である。
【0006】さて、DRAMでは、メモリセルアレイ3
05上にマトリックス状にメモリセル群が配置され、ロ
ウアドレス信号に対応して選択されるワード線(図中、
WL)に多数のメモリセルが接続されている。このメモ
リセルアレイ305は、例えば6つのブロックBLK1
〜BLK6で構成されている。リフレッシュ動作におい
ては、リフレッシュ時間計時回路306により設定され
たリフレッシュ周期に基づき、リフレッシュアドレス計
数回路307によりリフレッシュすべきロウアドレス
(RAref)がカウントアップされて、ロウアドレス
選択回路308に供給される。そしてロウアドレス選択
回路308は、外部ロウアドレス(RA)とリフレッシ
ュロウアドレス(RAref)のうちリフレッシュロウ
アドレス(RAref)を選択し、このリフレッシュロ
ウアドレス(RAref)の一部はセルアレイブロック
選択回路309に供給され、残りはワード線選択回路3
10に供給される。ワード線駆動回路311は、セルア
レイブロック選択回路309及びワード線選択回路31
0の出力に応答して、リフレッシュアドレス(RAre
f)に対応するブロック内の対応するワード線を活性化
する。
【0007】選択されたワード線WLに接続されている
メモリセルの電荷は、ビットラインBLに読み出され、
センスアンプ(不図示)により増幅されることによりメ
モリセルに蓄積されている電荷量が回復する。この動作
をメモリセルの電荷が消失しない時間内に、順次ワード
線WLを選択することによりリフレッシュ動作を行う。
【0008】図39は、メモリセルアレイ305におけ
るメモリセル313、ワード線WL、及びビット線BL
(図39中、BL1、/BL1、/BL2)の配置関係
を模式的に示した図であり、図38のBの領域を拡大し
たものである。図中の○印はメモリセル313を表し、
ワード線WLと交差するメモリセル群がワード線WLの
選択により選択され、交差するビット線BL(図39
中、BL1、/BL1、/BL2)上に電荷を入出力す
る。メモリセル313は、千鳥配列にレイアウトされて
おりワード線WL、ビット線BL(図39中、BL1、
/BL1、/BL2)等を含む相互の配置関係は最も集
積されたものとなっている。
【0009】図39のビット線BL1に沿ったメモリセ
ル313の断面構造を図40に表す。メモリセル313
のM1及びM2は、P型基板314上に構成された1つ
のNMOSトランジスタ315と1つのセルキャパシタ
316とから構成され、その周囲は厚いフィールド酸化
膜317によって隣接セルから分離されている。隣接セ
ルは、フィールド酸化膜317を介して背あわせに配置
されており、フィールド酸化膜317上には紙面垂直方
向に隣接するメモリセル313を選択するワード線WL
のWL2が配線されている。本構成のメモリセル313
では、セルキャパシタ316にデータとなる電荷を蓄積
し、NMOSトランジスタ315をスイッチとして電荷
の入出力及び保持を行っている。
【0010】近年、高集積化の進展によりNMOSトラ
ンジスタの閾値は基板を接地した場合0.4V程度であ
るが、この低閾値ではセルキャパシタ316からメモリ
セル313のスイッチ用NMOSトランジスタ315を
介してのリーク電流(図40のリーク電流(1))によ
り蓄積電荷量が減少してしまい電荷保持特性上好ましく
ない場合がある。また、メモリセル313のレイアウト
上の構造から、隣接するセルキャパシタ316部の拡散
層がフィールド酸化膜317を挟みフィールド酸化膜3
17上のワード線WLのWL2をゲートとしてNMOS
トランジスタ構造を構成している(以下、フィールドM
OSトランジスタと呼ぶ。図39及び40中、MF
1。)。高集積化によりフィールドMOSトランジスタ
MF1の閾値も浅くなる傾向にあり、基板が接地電位の
状態では他のワード線WLのWL2の駆動により、隣接
セルキャパシタ316間の電流リーク(図40のリーク
電流(2))が問題となる場合があり、いわゆるディス
ターブの問題として知られている。以上の対策として、
近年のDRAMにおいては、基板314に負電圧VBB
をバイアスすることによりMOSトランジスタの基板バ
イアス効果を利用してスイッチ用NMOSトランジスタ
315、及びフィールドMOSトランジスタMF1の閾
値を深く設定してリーク電流等の防止を図っている。
【0011】ここでリフレッシュ動作は、データの入出
力を伴わずビット線BL上に読み出されたセルキャパシ
タ316の電荷をセンスアンプにて増幅し、セルキャパ
シタへ電荷を再注入すれば目的は達成される。また、同
動作の頻度は、メモリセル313の電荷保持能力に応じ
て製品規格の範囲内で動作周期を長く設定すればよく、
高速なアクセススピードが要求される通常のデータ入出
力動作とは異なり動作の高速性は要求されない。
【0012】すなわち、リフレッシュ動作においては電
源電圧を降圧することができ、その結果、ワード線WL
にかかる電圧も下げることができるので基板バイアス効
果を弱めてもディスターブの問題の改善を図ることがで
き、図40におけるリーク電流(2)を低減できる。加
えて、基板バイアス効果を弱めるためVBB電圧を負電
圧で高く(以下、「VBBが浅い」と表現する。)する
ので、メモリセル313のセルキャパシタ316部の拡
散層と基板との接合にかかる電界も緩和されるため、図
40の接合のリーク電流(3)も低減できる。尚、この
場合の基板バイアス効果の低減はNMOSスイッチ31
5を介してのリーク電流(図40のリーク電流(1))
が問題にならないレベルである。
【0013】図43は、縦軸にメモリセル313の蓄積
電荷量を、横軸に時間をとり、時刻t=0にてセルキャ
パシタ316に充電した後、時間と共に蓄積電荷量が減
少していく様子を模式的に示したグラフである。符号A
は通常の動作状態における蓄積電荷減少の推移を、符号
Cは電源電圧を降圧した上記の状態での蓄積電荷減少の
推移を示す。両者ともリーク電流は一定であると仮定し
ており、蓄積電荷量は直線的に減少するものとする(符
号Bについては後述。)。図43に示すように符号Cに
おけるメモリセル313の蓄積電荷量の減少スピード
は、通常動作状態におけるスピードよりも低減し、リフ
レッシュ動作による再充電をすべき電荷量(Qcri
t)まで減少する時間(図43中、tref)が通常の
動作状態における時間(図43中、tn)よりも長くな
る。ゆえに、リフレッシュ動作の間隔を長く設定するこ
とができることとなる。
【0014】以上の動作を待機状態でのリフレッシュ動
作において応用することにより、電源電圧VDDを降下
すると共に、リフレッシュ動作の周期を長く設定できる
ことから消費電流も低減でき、両者の積である消費電力
は2乗の効果で低減を図ることができる。本動作は、い
わゆるデータリテンションモードとして携帯機器に搭載
されるDRAMに必須の技術として採用されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のデータリテンションモードでは、同モードに移
行する際、また、同モードから復帰する際にメモリセル
に加わる電源電圧VDD、あるいはチップ内部で内部降
圧する場合は降圧した内部降圧電圧Vintと、基板電
圧VBBとの過渡的な電圧値のアンバランスにより、デ
ータリテンションモードにおいて十分な低消費電力性能
を実現することができないという問題があり、加えて、
復帰時に電荷が消失してしまうという問題がある。
【0016】以上の問題点につき、図41〜43に基づ
き説明する。図41はDRAMのチップレイアウト31
8の一例を示す模式図である。メモリセルアレイ305
は、便宜上6つのセルアレイブロック(BLK1〜BL
K6)に分割され、チップ318上に配置されているも
のとする。かかるメモリセルアレイ305領域は図にも
示すとおり、チップ318上大きな面積を専有する。一
方、基板電圧発生回路304は、メモリセルアレイ30
5領域の基板電位をバイアスするためVBB電圧を生
成、供給するが、かかる基板領域314は大きな面積を
有し大容量の基板容量成分319を構成している(図3
8参照)のに対して、基板電圧発生回路304が搭載で
きるチップ318上の占有面積の制約から、同回路の駆
動能力は制限されるので、生成されるVBBの過渡応答
特性は制約を受け、急激な基板電圧の変化に対する追従
性には一定の限界がある。
【0017】従って、図42(a)に示すようにデータ
リテンションモードへの移行により電源電圧VDD、あ
るいは内部降圧電圧Vintが降下すると、基板電圧発
生回路304はこれらの電源電圧に応じた基板電圧VB
Bが出力されるように設定値が変化するが、メモリセル
アレイ305の基板容量成分319に蓄積された電荷を
積極的に放電する能力が制限されているので、基板電位
VBBが新たな設定電圧に収斂するまでには一定の過渡
期間を要することとなる(図42(a)中、Bの領
域)。
【0018】かかる過渡期間においては、電源電圧(V
DD、あるいはVint)が降下しているにも関わら
ず、VBBが負電圧で低い(以下、「VBBが深い」と
表現する。)状態が続いており、両電圧のバランスは崩
れている。すなわち、メモリセル313のセルキャパシ
タ316には電源電圧が印加されて電荷蓄積が行われる
ので、この電源電圧の降下によりセルキャパシタ316
に蓄積できる電荷量は減少する。しかるに、セルキャパ
シタ316の電荷蓄積層である拡散層と基板314との
間に印加される基板電圧VBBは、この過渡期間では深
いままであり、接合にかかる電界は大きく、従って、リ
ーク電流(図40のリーク電流(3))は大きい状態で
ある。図43の符号Bにこの様子を示す。電源電圧の降
下直後が最もリーク電流が多く、その後の時間経過に伴
い基板電圧VBBが電源電圧降下後の新たな設定値に収
斂していくにつれて浅くなっていくので、蓄積電荷量の
時間推移は下に凸の曲線として表されている。図43か
らも明らかなように、蓄積電荷量に比してリーク電流が
大きいアンバランスな状態であり、蓄積電荷量の減少ス
ピードは電源電圧降下後の通常動作状態(図43中、符
号C)の場合よりも早く、また、条件によっては電源電
圧降下前の通常の動作状態(図43中、符号A)におけ
るよりも悪化してしまう場合もあり、電荷の保持特性が
悪化する。
【0019】従って、データリテンションモードにおけ
るリフレッシュ周期の実力が通常の動作状態での実力よ
り高く、リフレッシュ間隔を長く設定できる能力を持っ
ているにも関わらず、同モードへの移行期におけるVB
Bの過渡応答の遅れによるメモリセル313の蓄積電荷
の保持特性の悪化のため、リフレッシュ動作の周期を短
く設定せざるを得ない。すなわち、データリテンション
モードへの移行後もこの短い周期のままで動作せざるを
得なくなり、同モードでの消費電流は当初の目的に反し
て大きいままであり、消費電力の低減の効果が電源電圧
の降下分のみに留まり、十分な低消費電力化が図れない
という問題がある。
【0020】また、図42(b)に示すようにデータリ
テンションモードからの復帰により電源電圧VDD、あ
るいは内部降圧電圧Vintが上昇すると、基板電圧発
生回路304はこれらの電源電圧に応じた基板電圧VB
Bが出力されるように設定値が変化するが、メモリセル
アレイ305の基板容量成分319に蓄積された電荷を
充電する能力の制約から、基板電圧VBBが新たな設定
電圧に収斂するまでには一定の過渡期間を要することと
なる。
【0021】かかる過渡期間においては、電源電圧(V
DD、あるいはVint)が高いにも関わらず、基板電
圧VBBが浅い状態が続いており、両電圧のバランスは
崩れている。この間に、隣接するメモリセル313のセ
ルキャパシタ316間を通過するワード線WLが連続し
て選択されて高電圧になると、隣接セルキャパシタ31
6の電荷がハイレベルとローレベルとの組み合わせであ
る場合、同ワード線WLを挟むセルキャパシタ316の
拡散層間にフィールドMOSトランジスタMF1の効果
によるリーク電流(図40のリーク電流(2))が発生
し、ハイレベル側の蓄積電荷がローレベル側の拡散層に
リークしてしまい、電荷が消失してしまう虞があり、い
わゆるディスターブの問題が発生してしまうという問題
がある。
【0022】さらに、上記以外の動作状態において、電
源電圧VDD、あるいは内部降圧電圧Vintや基板電
圧VBBが変動し、それぞれの電圧のバランスが崩れた
場合も同様な理由によりメモリセル313の電荷保持特
性が悪化し、電荷の消失が発生するという問題がある。
【0023】本発明は前記従来における問題点を解消す
るためになされたものであり、データリテンションモー
ドへの移行、及び復帰時の過渡期間におけるメモリセル
の電荷蓄積能力の一時的な低下を補完し、また、能力低
下を発生しないようにすることにより、データリテンシ
ョンモード時における低消費電力化を可能とする半導体
記憶装置を提供することを目的とする。同時に、電源電
圧、あるいは内部降圧電圧と基板電圧との間におけるそ
の他の過渡的な変動に対して、メモリセルの電荷保持特
性を悪化させることがない半導体記憶装置を提供するこ
とを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る半導体記憶装置は、第1の電源電圧で動
作する第1の動作モードと、第1の電源電圧よりも低い
第2の電源電圧でメモリセルのリフレッシュ動作を実行
する第2の動作モードを有し、メモリセル領域の基板部
に印加する基板電圧を発生する基板電圧発生回路と、メ
モリセルのリフレッシュ動作を第1の動作モードにおい
て所定周期で行うリフレッシュ部とを有する半導体記憶
装置において、第1の動作モードから第2の動作モード
へ遷移する際の基板電圧の変動期間中に、所定周期より
も短縮された第1周期でリフレッシュ動作を実行するよ
うにリフレッシュ部を制御するリフレッシュ制御部とを
備えたことを特徴とする。そして、前記目的を達成する
ため請求項2に係る半導体記憶装置は、請求項1の半導
体記憶装置において、リフレッシュ制御部は、変動期間
が経過した後、所定周期よりも長い第2周期でリフレッ
シュ動作を実行するようにリフレッシュ部を制御するこ
とを特徴とする。
【0025】請求項1の半導体記憶装置によれば、第1
の動作モードから第2の動作モードへ動作モードが遷移
して電源電圧が降下する際の基板電圧の変動期間中に、
リフレッシュ制御部は、所定周期よりも短縮された第1
周期でリフレッシュ動作を実行するようにリフレッシュ
部を制御する。これにより、電源電圧の降下後の基板電
圧の変動期間におけるメモリセルの電荷保持特性の悪化
を防止することが可能となる。そして、請求項2の半導
体記憶装置によれば、リフレッシュ動作の周期は、電源
電圧の降下により基板電圧が変動する期間が経過した後
は、所定周期よりも長い第2周期となるので、低消費電
流でのリフレッシュ動作が可能となる。従って、データ
リテンションモードへの移行後の基板電圧変動期間にお
けるデータの消失を防止しながら、変動期間経過後のリ
フレッシュ周期を長く設定して、同モードでの低消費電
力動作を可能とする。
【0026】また、前記目的を達成するため請求項3に
係る半導体記憶装置は、請求項2の半導体記憶装置にお
いて、変動期間中に所定周期を短縮して第1周期を設定
する周期設定回路を備え、リフレッシュ制御部は、周期
設定回路により設定された第1周期でリフレッシュ動作
を行うようにリフレッシュ部を制御することを特徴とす
る。そして、前記目的を達成するため請求項4に係る半
導体記憶装置は、請求項3の半導体記憶装置において、
第1周期は、周期設定回路に印加される駆動電源電圧を
高くすることにより設定されることを特徴とする。更
に、前記目的を達成するため請求項5に係る半導体記憶
装置は、請求項3の半導体記憶装置において、第1周期
は、周期設定回路に印加される駆動電流を高くすること
により設定されることを特徴とする。また、前記目的を
達成するため請求項6に係る半導体記憶装置は、請求項
3の半導体記憶装置において、周期設定回路は、ループ
状に接続された奇数個のインバータと、変動期間中に奇
数個のインバータの一部を短絡する短絡回路とを備えた
ことを特徴とする。
【0027】請求項3の半導体記憶装置によれば、電源
電圧の降下による基板電圧の変動期間中には、所定周期
よりも短縮された第1周期でリフレッシュ動作を行うの
で、この期間のメモリセルの電荷保持特性の悪化を防止
することが可能となる。また、請求項4の半導体記憶装
置によれば、リフレッシュ動作の周期を短縮された第1
周期にするためには、周期設定回路の駆動電源電圧を高
めてやればよく、これにより周期設定回路の駆動能力が
向上するので高速動作をすることとなり、動作周期を第
1周期に短縮することを可能とする。更に、請求項5の
半導体記憶装置によれば、周期設定回路の駆動電流を高
くすることにより周期設定回路を高速に動作させて、所
定周期より短縮された第1周期で動作させることが可能
となる。また、請求項6の半導体記憶装置によれば、周
期設定回路は、ループ状に奇数個のインバータを接続す
ることにより周期を設定するので、奇数個のインバータ
の一部を短絡回路により短絡することにより信号経路が
短縮されるので、リフレッシュ動作の周期を所定周期よ
り短縮された第1周期に短縮するすることが可能とな
る。
【0028】そして、前記目的を達成するため請求項7
に係る半導体記憶装置は、請求項1の半導体記憶装置に
おいて、リフレッシュ制御部は、基板電圧の変動期間中
に基板電圧に応答して第1周期を長くすることを特徴と
する。
【0029】請求項7の半導体記憶装置によれば、リフ
レッシュ制御部は基板電圧の変動期間中に、基板電圧に
応答して第1周期を長くするので、リフレッシュ動作を
必要以上に短縮せず、基板電圧に対応したメモリセルの
電荷保持性能に適した周期でリフレッシュ動作を実行す
ることができ、リフレッシュ動作に伴う無駄な電流消費
を削減することが可能である。
【0030】また、前記目的を達成するため請求項8に
係る半導体記憶装置は、請求項1の半導体記憶装置にお
いて、リフレッシュ制御部は、第1の動作モードにおい
て1回のリフレッシュ動作で選択されるメモリセルの数
よりも多い数のメモリセルを変動期間中に選択してリフ
レッシュ動作が行われるように、リフレッシュ部を制御
することを特徴とする。
【0031】請求項8の半導体記憶装置によれば、基板
電圧の変動期間中に、リフレッシュ動作の頻度を高める
ために、第1の動作モードにおける1回のリフレッシュ
動作で選択されるよりも多くのメモリセルを選択してリ
フレッシュ動作を実行する。1回に選択されるメモリセ
ルを多くすることでリフレッシュ動作を高速化すること
なくリフレッシュの頻度を高めることができる。
【0032】また、前記目的を達成するため請求項9に
係る半導体記憶装置は、第1の電源電圧で動作する第1
の動作モードと、第1の電源電圧よりも低い第2の電源
電圧でメモリセルのリフレッシュ動作を実行する第2の
動作モードを有し、メモリセル領域の基板部に印加する
基板電圧を発生する基板電圧発生回路と、メモリセルの
リフレッシュ動作を第1の動作モードにおいて所定周期
で行うリフレッシュ部とを有する半導体記憶装置におい
て、第1の動作モードから第2の動作モードへ遷移する
際の基板電圧の変動期間中に、基板電圧を所定電圧に接
続させる基板電圧制御回路とを備えたことを特徴とす
る。
【0033】請求項9の半導体記憶装置によれば、第1
の動作モードから第2の動作モードへ動作モードが遷移
して電源電圧が降下する際の基板電圧の変動期間中に、
基板電圧制御回路は、基板電圧を所定電圧に接続するこ
とにより第2の電源電圧と基板電圧との電圧のアンバラ
ンス状態を迅速に解消し、アンバランス状態における電
荷保持性能の悪化現象を防止することが可能となる。
【0034】また、前記目的を達成するため請求項10
に係る半導体記憶装置は、第1の電源電圧で動作する第
1の動作モードと、第1の電源電圧よりも低い第2の電
源電圧でメモリセルのリフレッシュ動作を実行する第2
の動作モードを有し、メモリセル領域の基板部に印加す
る基板電圧を発生する基板電圧発生回路と、第1の電源
電圧から第2の電源電圧を生成する降圧電圧発生回路と
を備え、降圧電圧発生回路は、第1の動作モードから第
2の動作モードへ遷移する際の基板電圧の変化に応答し
て、第2の電源電圧のレベルを降下させることを特徴と
する。
【0035】請求項10の半導体記憶装置によれば、第
1の動作モードから第2の動作モードへ遷移する際の基
板電圧の変化に応じて第2の電源電圧のレベルを降圧す
るので、第2の動作モードでのメモリセルのリフレッシ
ュ動作における第2の電源電圧と基板電圧との電圧値の
アンバランス状態は発生せず、メモリセルの電荷保持性
能の悪化現象を防止することが可能である。
【0036】また、前記目的を達成するため請求項11
に係る半導体記憶装置は、第1の電源電圧で動作する第
1の動作モードと、第1の電源電圧よりも低い第2の電
源電圧でメモリセルのリフレッシュ動作を実行する第2
の動作モードを有し、メモリセル領域の基板部に印加す
る基板電圧を発生する基板電圧発生回路と、第1の電源
電圧から第2の電源電圧を生成する降圧電圧発生回路
と、降圧電圧発生回路は、第1の動作モードから第2の
動作モードへ遷移する際、基板電圧が所定のレベルに達
した後、第1の電源電圧を第2の電源電圧に降下させる
ことを特徴とする。
【0037】請求項11の半導体記憶装置によれば、第
1の動作モードから第2の動作モードへ遷移する際、基
板電圧が変化して所定のレベルに達した後に、降圧電圧
発生回路が第1の電源電圧を第2の電源電圧に降下させ
るので、基板電圧の変動期間中に第2の電源電圧でメモ
リセルのリフレッシュ動作が実行されることはない。従
って、変動期間中は、セルキャパシタに印加される電源
電圧は高く保たれ、蓄積電荷量が減少することはなく電
荷の保持特性を良好に保つことができ、基板電圧の変動
期間中における電荷保持性能の悪化を防止することがで
きる。
【0038】また、前記目的を達成するため請求項12
に係る半導体記憶装置は、第1の電源電圧で動作する第
1の動作モードと、第1の電源電圧よりも低い電源電圧
でメモリセルのリフレッシュ動作を実行する第2の動作
モードを有し、メモリセル領域の基板部に印加する基板
電圧を生成する基板電圧発生回路を備え、第2の動作モ
ードから第1の動作モードへ移行する期間中、基板電圧
発生回路の駆動能力を増大させることを特徴とする。
【0039】請求項12の半導体記憶装置によれば、第
2の動作モードから第1の動作モードへ移行する期間
中、基板電圧発生回路の駆動能力を増大させるので、第
2の電源電圧から第1の電源電圧への電源電圧の上昇に
応答して基板電圧を迅速に追従させることができる。従
って、電源電圧の上昇に伴う基板電圧の変動現象は抑制
され、電源電圧と基板電圧との電圧値のアンバランス状
態は迅速に解消され、電荷保持性能の悪化現象を防止す
ることができる。従って、データリテンションモードか
らの復帰時のディスターブの問題は発生せず、メモリセ
ルは確実にデータを保持することが可能である。
【0040】また、前記目的を達成するため請求項13
に係る半導体記憶装置は、請求項12の半導体記憶装置
において、基板電圧発生回路は、常時動作状態を継続す
る第1基板電圧発生回路、及び、移行する期間中一時的
に動作する第2基板電圧発生回路とを有することを特徴
とする。更に、前記目的を達成するため請求項14に係
る半導体記憶装置は、請求項12の半導体記憶装置にお
いて、基板電圧発生回路は、チャージポンプ回路から構
成されており、移行する期間中にチャージポンプ回路の
ポンピング周波数を高くすることを特徴とする。
【0041】請求項13の半導体記憶装置によれば、第
2の電源電圧から第1の電源電圧への電源電圧の上昇に
基板電圧を迅速に追従させるため、第2の動作モードか
ら第1の動作モードへ移行する期間中に、一時的に動作
する第2基板電圧発生回路を備えたので、基板電圧は電
源電圧の上昇に迅速に追従することが可能となる。ま
た、請求項14の半導体記憶装置によれば、第2の電源
電圧から第1の電源電圧への電源電圧の上昇に基板電圧
を迅速に追従させるため、チャージポンプ回路により構
成された基板電圧発生回路のポンピング周波数を高くす
るので、基板電圧発生回路の駆動能力が向上し、基板電
圧は電源電圧の上昇に迅速に追従することが可能とな
る。従って、請求項13及び14の半導体記憶装置にお
いて、電源電圧の上昇に伴う基板電圧の変動現象は抑制
され、電源電圧と基板電圧との電圧値のアンバランス状
態は迅速に解消され、電荷保持性能の悪化現象を防止す
ることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体記憶装
置について、本発明を具体化した第1乃至第7実施形態
に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発
明を具体化した第1実施形態の半導体記憶装置を示す。
図1の構成の内、従来の技術で示したものと同一の構成
部分は、同一の符号を付して示し、その説明を省略す
る。本実施形態は、DRAMにおいて、データリテンシ
ョンモードへ移行する際、電源電圧VDDを通常の動作
電圧より降下させるが、この時、メモリセルアレイ領域
の基板部の容量成分が大きく、また、基板からのリーク
電流も小さいため、基板電圧VBBが電源電圧VDDの
降下に追従性良く変化することができず、両者の電圧値
の関係にアンバランスが生じ、メモリセルの電荷保持性
能が悪化する期間が発生する。そこで、このアンバラン
ス期間を、電源電圧VDDの降下に伴う基板電圧VBB
の変動を検出し、この変動期間中のリフレッシュ動作の
周期を短縮したり、あるいは同時に従来よりも多くのメ
モリセルをリフレッシュしたりすることにより、メモリ
セルの電荷保持特性の改善を図るものである。図1にお
いて、基板電圧検出回路1は電源電圧VDD及び基板電
圧VBBを常時モニタしており、電源電圧VDDの降下
による基板電圧VBBの変動を検出し、一定期間のロー
パルス(/φA)を出力する。/φAはリフレッシュ時
間計時回路6、セルアレイブロック選択回路9、あるい
はワード線選択回路10のいずれかに入力され、/φA
のローパルスの期間中、リフレッシュ動作の周期を短縮
する。
【0043】図2は、本実施形態に使用される具体例で
ある基板電圧検出回路1を示す。PMOSトランジスタ
T11は、ソースが電源電圧VDDに、ゲートが接地電
位に接続されることにより、ゲート・ソース間は電源電
圧VDDの電圧がバイアスされてオンする。そして、P
MOSトランジスタT12は、ドレインが接地電位に、
ゲートが基板電圧VBBに接続されてオンしており、P
MOSトランジスタT11のドレインとPMOSトラン
ジスタT12のソースとの接続点N11には、電源電圧
VDDを分圧した電圧が出力される。そして、ノードN
11の電圧はNMOSトランジスタT13のゲートに入
力される。NMOSトランジスタT13は、ソースが接
地電位に、ドレインが抵抗R11に接続されると共にイ
ンバータ11に入力される。抵抗R11の他端は電源電
圧VDDに接続される。
【0044】PMOSトランジスタT11は上述した通
り、ゲート・ソース間に電源電圧VDDの電圧がバイア
スされてオンし、PMOSトランジスタT11のドレイ
ンノードN11の電圧に応じたドレイン電流を流す。こ
の電流は、PMOSトランジスタT12を通してソース
である接地電位に流れるので、PMOSトランジスタT
12のゲート電圧VBBに対してこの電流を流す条件に
適合した電圧をノードN11の電圧として自己バイアス
されてバランスを取っている。即ち、PMOSトランジ
スタT11、T12は能動的な抵抗成分として作用して
おり、その中間ノードであるN11は、電源電圧VDD
が分圧された電圧を出力している。
【0045】次に、具体的な回路動作について、図3の
タイムチャートに沿って説明する。図中、領域は通常
の動作状態である。電源電圧VDDは高く、基板電圧V
BBは深く設定されており、この状態で設定されるノー
ドN11の電圧はNMOSトランジスタT13の閾値電
圧Vth3より大きく、NMOSトランジスタT13が
オンし、ドレインノードはローレベルに引き抜かれる。
よって、インバータ11の出力/φAはハイレベルを保
っている。領域では、データリテンションモードへ移
行する際の状態を示す。移行により電源電圧VDDが降
下し始めると共に、基板電圧VBBも浅く変化すること
になるが、基板の容量成分により基板電圧VBBの上昇
は電源電圧VDDの降下には追従せず変化は遅い。従っ
て、電源電圧VDDの降下に比して基板電圧VBBの上
昇が間に合わず、PMOSトランジスタT11のゲート
・ソース間電圧の減少に伴うドレイン電流の減少に対
し、PMOSトランジスタT12のゲートの実効的な電
圧は低い状態であり、この電流を流すためノードN11
の電圧は降下する。そして、N11の電圧降下が進み、
NMOSトランジスタT13の閾値を下回ると、NMO
SトランジスタT13はオフし、インバータの出力/φ
Aは反転してローレベルとなる。領域では、電源電圧
VDDの降下に対して基板電圧VBBが所定の電圧値よ
り低い状態が続いており、インバータ11の出力/φA
はローレベルを維持する。領域では、電源電圧VDD
の降下後、基板の容量成分の放電が進み、基板電圧VB
Bが上昇してくると、PMOSトランジスタT12のゲ
ート電圧VBBが上昇するので、同一の電流を流すため
ノードN11の電圧が上昇し、NMOSトランジスタT
13を再びオンするのでインバータ11の出力/φAが
再反転してハイレベルとなる。以上より、インバータ1
1の出力/φAがローレベルである期間が基板電圧VB
Bの変動期間として設定される。
【0046】図2の基板電圧検出回路1は、電源電圧V
DDと基板電圧VBBを常時検出することにより、基板
電圧VBBの変動期間を設定する方式の回路であるが、
同回路の変形として、図2のインバータ11に代えて、
後述の第2実施形態に示すデータリテンションエントリ
ー判定回路2a(図18参照)を接続してもよい。この
場合の基板電圧VBBの変動期間は、データリテンショ
ンエントリー判定回路2aを構成するカウンタ回路16
にて、図2の期間を最長の限度として自由に設定でき
る。
【0047】図4は、本実施形態に使用される具体例で
あるリフレッシュ時間計時回路6aを示す。この回路
は、オシレート信号φOSCに応答して一定時間毎にリ
フレッシュパルスφREFを発生するカウンタ部14
と、該カウンタ部14に前記オシレート信号φOSCを
供給するオシレータ部13と、オシレータ部13のオシ
レータ回路15に供給する駆動電流を制御するオシレー
タ電流制限回路12からなる。
【0048】カウンタ部14のカウンタ回路16は、標
準的なカウンタとして非同期式のカウンタを例示してあ
る。オシレータ部13のオシレータ回路15の出力信号
は、2段のインバータを介することにより波形成形、駆
動能力の調整等を施した上で、オシレート信号φOSC
としてカウンタ回路16に入力され、カウンタ回路16
は、そのオシレート信号φOSCをカウントする。カウ
ンタ回路16がオシレート信号φOSCを2(N1)回カ
ウントすると、カウンタ回路16の出力信号Qnがパル
ス発生回路17に入力される。この出力信号Qnはナン
ドゲート19の一方の端子に直接入力されると共に、奇
数段のインバータ列等の遅延素子18を介して、反転さ
れた信号としてナンドゲート19のもう一方の端子に入
力される。そして、カウンタ回路16が所定のカウント
を完了してハイレベルの信号Qnを出力するとナンド1
9は遅延素子18の遅延時間に応じた負のパルスを出力
し、インバータ20で反転されて正のリフレッシュパル
スφREFを出力する。本具体例では標準的なカウンタ
として非同期式のカウンタ回路16で構成したが、同様
の機能を奏する回路であれば、同期式のカウンタ回路等
の他のカウンタ回路や、アナログ的なタイマも使用でき
ることはいうまでもない。また、パルス発生回路17も
ナンドゲート19に代えてノアゲートを使用すれば、本
具体例とは反対の信号遷移を捉えてパルスを生成できる
こともいうまでもなく、回路の組み合わせを適当に選べ
ば様々な構成の形態が考えられる。
【0049】オシレータ部13のオシレータ回路15
は、インバータ2(n)(n≦N:奇数)を所定の奇数
段数だけ接続して、最終のインバータ2(N)の出力を
初段のインバータ2(1)の入力に戻した構成を基本構
成とするものである。更に、各構成インバータ2(n)
の電源端子には、PMOSトランジスタTP1n(n≦
N:奇数)のドレインが接続され、同トランジスタのソ
ースが電源電圧VDDに接続される。また、各構成イン
バータ2(n)の接地端子には、NMOSトランジスタ
TN1n(n≦N:奇数)のドレインが接続され、同ト
ランジスタのソースが接地電位に接続される。また、各
PMOSトランジスタTP1nのゲートはノードVPと
して共通に接続され、オシレータ電流制限回路12のP
MOSトランジスタT14のドレインに接続されると共
にゲートにも接続されており、PMOSトランジスタT
14のソースが電源電圧VDDに接続されて、これらの
PMOSトランジスタはカレントミラー回路を構成して
いる。同様に、各NMOSトランジスタTN1nのゲー
トはノードVNとして共通に接続され、オシレータ電流
制限回路12のNMOSトランジスタT15のドレイン
に接続されると共にゲートにも接続されており、NMO
SトランジスタT15のソースが接地電位に接続され、
これらのNMOSトランジスタはカレントミラー回路を
構成している。また、各PMOSトランジスタTP1n
の共通ゲートノードVPは、オシレータ電流制限回路1
2において抵抗R12に接続され、抵抗R12の他端は
抵抗R13に接続されると共に、NMOSトランジスタ
T16のドレインに接続されている。そして、抵抗R1
3の他端とNMOSトランジスタT16のソースは共
に、オシレータ部13の各NMOSトランジスタTN1
nの共通ゲートノードVNに接続されている。更に、N
MOSトランジスタT16のゲートはインバータ21を
介して基板電圧検出回路1の出力/φAが接続されてい
る。そして、所定の発信周波数が得られるようにインバ
ータの接続段数を設定すると共に、オシレータ電流制限
回路12により、オシレータ部13のオシレータ回路1
5のインバータの負荷駆動電流を制限することにより発
振周期を微調整している。
【0050】図5により具体的動作を説明する。図中、
領域は、通常動作の状態であり/φAがハイレベル
で、インバータ21を介してNMOSトランジスタT1
6のゲートはローレベルに保たれオフしている。従っ
て、オシレータ電流制限回路12は、PMOSトランジ
スタT14、抵抗R12、R13、そしてNMOSトラ
ンジスタT15で電源電圧VDDを分圧し、ノードVP
は相対的に高い電圧レベルに、ノードVNは相対的に低
い電圧レベルに設定される。PMOSトランジスタT1
4、NMOSトランジスタT15のゲート・ソース間電
圧は低く抑えられることとなり、カレントミラー回路の
電流値は低く抑えられる。これが、オシレータ回路15
のインバータの負荷駆動電流となり、結果としてオシレ
ート信号φOSCの周期T1は相対的に長くなる。そし
てこの周期T1にてカウンタ部14はカウントアップさ
れ、nサイクルのカウントがされる毎にリフレッシュパ
ルス信号φREFに応答して1回のリフレッシュ動作が
行われる。次に図中、領域は、データリテンションモ
ードに移行して電源電圧VDDが降下すると共に/φA
がローレベルに反転した状態であり、NMOSトランジ
スタT16はオンし、抵抗R13を短絡する。オシレー
タ電流制限回路12は、PMOSトランジスタT14、
抵抗R12、そしてNMOSトランジスタT15で電源
電圧VDDを分圧することとなり、ノードVPは通常状
態より相対的に低い電圧レベルに、ノードVNは通常状
態より相対的に高い電圧レベルに設定される。これによ
り、通常状態(領域)と比べ両トランジスタのゲート
・ソース電圧は大きくなり、両カレントミラー回路の設
定電流値は大きくなる。従って、オシレータ回路15の
インバータの負荷駆動電流が大きくなり、オシレータ回
路15は通常動作の状態(領域)より短い周期T2
(T1>T2)で発振動作を行う。短いT2の周期のオ
シレート信号φOSCをn回カウントする毎にリフレッ
シュパルス信号φREFに応答して1回のリフレッシュ
動作が行われることとなる。図中、領域は、基板電圧
VBBの変動期間が終了し/φAがハイレベルに戻った
状態であり、NMOSトランジスタT16がオフして、
再び抵抗R13が電源電圧VDDの分圧に寄与するとと
もに、電源電圧VDD自体も降下しているので、PMO
SトランジスタT14、NMOSトランジスタT15の
ゲート・ソース間電圧は通常動作での電圧値より更に低
く抑えられ、オシレータ回路15のインバータの負荷駆
動電流は最小となり、オシレート信号φOSCの周期は
T3となる(T3>T1、T3>T2)。そして長いT
3の周期のオシレート信号φOSCをn回カウントする
毎に1回のリフレッシュ動作が行われることとなる。よ
って、データリテンションモードにおいて、移行直後の
基板電圧VBBの変動期間には、リフレッシュ周期が短
くなり電荷保持性能を維持すると共に、変動期間終了後
の周期は長く設定され低消費電力が実現できる。
【0051】図6には、リフレッシュ時間計時回路の第
1の変形例6bを示す。本変形例は図4のリフレッシュ
時間計時回路6aと同じカウンタ部14とオシレータ部
13を備える。また、オシレータ電流制限回路12bに
おいて電源電圧VDDを分圧してオシレータ部13のオ
シレータ回路15のインバータ負荷駆動電流を制限する
PMOSトランジスタT14、抵抗R12、R13、そ
してNMOSトランジスタT15の接続部分も同一であ
る。本変形例では、図4の具体例におけるNMOSトラ
ンジスタT16、インバータ21に代えて、抵抗R13
の両端を短絡する手段として、PMOSトランジスタT
16bのソースが抵抗R12と抵抗R13との接続点に
接続され、PMOSトランジスタT16bのドレインが
抵抗R13の他端とNMOSトランジスタT15のドレ
インとの接続点であるノードVNに接続されている。更
に、PMOSトランジスタT16bのゲートには、負側
の電源端子を基板電圧VBBに接続したインバータ23
の出力が接続され、インバータ23の入力には、同じく
負側の電源端子を基板電圧VBBに接続したインバータ
24の出力が接続され、インバータ24の入力が基板電
圧検出回路1の出力/φAに接続されている。
【0052】次に、本変形例における動作を図7により
説明する。通常動作状態での動作は図7の領域に示す
部分であり、図4の具体例と同じリフレッシュ周期を計
時する。図7の領域に示す部分は、データリテンショ
ンモードに移行し基板電圧VBBの変動時間に対応する
/φAがローレベルである期間であり、インバータ2
4、23の出力が反転してPMOSトランジスタT16
bのゲートを基板電圧VBBの電圧レベルにまで降下さ
せPMOSトランジスタT16bをオンする。抵抗R1
3が短絡され図4の具体例と同様にノードVPの電圧が
降下、及びノードVNの電圧が上昇し、PMOSトラン
ジスタT14、及びNMOSトランジスタT15のゲー
ト・ソース間電圧が大きく設定され、従って、カレント
ミラー回路の設定電流値が大きく設定され、オシレータ
回路15のインバータの負荷駆動電流が大きくなり、短
い周期でのオシレータ部13の発振が行われるため、リ
フレッシュ動作も短い周期で行われる。
【0053】ここで、PMOSトランジスタT16bを
オンするときのゲート電圧は基板電圧VBBである。そ
して、基板電圧VBBは電源電圧VDDの降下直後から
徐々に浅い電圧になって(図7の領域を参照)、降下
後の電源電圧VDDにより設定される電圧値に収斂して
いく(図7の領域の電圧値)。従って、PMOSトラ
ンジスタT16bのゲートには、電源電圧VDDの降下
直後に最も低い電圧が印加され、コンダクタンスが最大
となり抵抗R13の両端を最低の抵抗成分で接続し、そ
の後徐々にコンダクタンスが低下して抵抗成分が大きく
なるという動作をする。即ち、電源電圧VDDの降下直
後にはノードVPが最低、及びノードVNが最大の電圧
になり(図7の領域を参照)、カレントミラー回路の
電流設定用PMOSトランジスタT14、NMOSトラ
ンジスタT15のゲート・ソース間電圧を大きくして、
大きなオシレータ回路15のインバータ負荷駆動電流を
流すことによりリフレッシュ周期を短縮すると共に、基
板電圧VBBが浅くなり電源電圧VDDとのアンバラン
スが解消されてくると、ノードVPの電圧が上昇、及び
ノードVNの電圧が降下して(図7の領域を参照)、
設定電流値を小さくする方向に動作し、周期短縮動作が
緩和される方向に動作する。これは、基板電圧VBBの
変動期間内のリフレッシュ周期短縮期間内において、更
に、自己バイアス的に調整してリフレッシュ周期を必要
以上に短縮しない動作であり、メモリセルの電荷保持性
能に適したリフレッシュ周期が得られ、リフレッシュ動
作に伴う無駄な電流消費を削減できる。基板電圧VBB
の変動時間が終了し、/φAがハイレベルに戻れば(図
7の領域を参照)PMOSトランジスタT16bが再
びオフされるが、この時の電源電圧VDDは降下してい
るのでノードVPの電圧は電源電圧VDDの降下前より
も上昇、及びノードVNの電圧は降下前よりも降下し
て、リフレッシュ周期は降下前より長くなり、データリ
テンションモードでの消費電流を削減できる。
【0054】図8には、リフレッシュ時間計時回路の第
2の変形例6cを示す。本変形例も図4のリフレッシュ
時間計時回路6aと同じカウンタ部14、オシレータ電
流制限回路12を持ち、及びオシレータ部13のオシレ
ータ回路15を備える。オシレータ回路15の電源端子
への電流供給については図4と同様に負荷駆動電流を制
限して供給している点で共通している。更に、オシレー
タ回路15の各インバータ2(n)の接地端子には、N
MOSトランジスタT17、T18のドレインが接続さ
れており、NMOSトランジスタT17のソースは接地
電位に、NMOSトランジスタT18のソースは基板電
圧VBBに接続されている。そして、NMOSトランジ
スタT17のゲートには基板電圧検出回路1の出力/φ
Aが、NMOSトランジスタT18のゲートにはインバ
ータ25を介して/φAを反転した信号が入力されてい
る。
【0055】基板電圧VBBの変動期間の前後、即ち、
/φAがハイレベルの期間では、NMOSトランジスタ
T17がオン、NMOSトランジスタT18がオフし、
オシレータ回路15の各インバータ2(n)の接地端子
はNMOSトランジスタT17を介して接地電位に接続
される。また、オシレータ回路15の各インバータ2
(n)の電源端子は、前述の具体例(図4、図5を参
照)と同じ構成であり、同様の駆動能力で電流が供給さ
れている。従って、本変形例での/φAがハイレベルで
の動作は、図4の具体例に比して、対接地端子の駆動電
流の制限がないが、インバータ2(n)自身の駆動能力
を調整すれば実質的に同様な駆動能力を得ることは可能
であり、また、電源端子側は同一構成であるので、同一
の動作となる(図9の領域、を参照)。
【0056】/φAがローレベルとなると、NMOSト
ランジスタT17がオフし、NMOSトランジスタT1
8がオンしてオシレータ回路15の各インバータ2
(n)の接地端子はNMOSトランジスタT18を介し
て基板電圧VBBに接続される。オシレータ回路15の
各インバータ2(n)の負側の電圧が降下し印加される
駆動電圧が大きくなるので、電源端子の負荷駆動電流が
大きくなることと相俟って、駆動能力が増し、オシレー
タ部13の発振周期が短くなって、リフレッシュ周期も
短縮される。更に、負側の電源は基板電圧VBBであり
時間の経過と共に徐々に浅くなっていき(図9の領域
を参照)、自己バイアス的に負荷駆動電流が低下してく
る。即ち、第1の変形例(図6、図7を参照)と同様
に、基板電圧VBBの変動期間内のリフレッシュ周期短
縮期間内において、更に、自己バイアス的に調整してリ
フレッシュ周期を必要以上に短縮しない動作であり、リ
フレッシュ動作に伴う無駄な電流消費を削減できる。
尚、本変形例の負荷駆動電流の制限方式として、図6の
第1の変形例6bの方式を使用することも可能である。
【0057】図10には、リフレッシュ時間計時回路の
第3の変形例6dを示す。本変形例は、図4のリフレッ
シュ時間計時回路6aと同じカウンタ部14、及びオシ
レータ部13のオシレータ回路15を備える。更に、P
MOSトランジスタT19とNMOSトランジスタT2
0とは、ソース及びドレインの端子を相互に接続してス
イッチ回路を構成している。このスイッチ回路の一端が
オシレータ回路15のインバータ列26の入力端子N1
2に接続され、他端がオシレータ回路15のインバータ
列26の出力端子N13に接続されており、更に、スイ
ッチ回路を構成するPMOSトランジスタT19のゲー
トには、基板電圧検出回路1の出力/φAが、NMOS
トランジスタT20のゲートには、インバータ27を介
して/φAが接続されている。
【0058】基板電圧検出回路1が基板電圧VBBの変
動期間を検出して/φAがローレベルになると、上記ス
イッチ回路をオンしてオシレータ回路15のノードN1
2とノードN13を短絡して、この間のインバータ列2
6をバイパスする。従って、オシレータ回路15を構成
するインバータ列の段数が削減されることとなり、オシ
レータ回路15の発振周期が短くなり、結果としてリフ
レッシュ周期が短縮される。変動期間が終了し/φAが
ハイレベルに反転すれば、インバータ列26が元に戻
り、周期は元に戻る。
【0059】図11には、リフレッシュ時間計時回路の
第4の変形例6eを示す。本変形例は、図4のリフレッ
シュ時間計時回路6aのカウンタ部14を構成するもの
と同じカウンタ回路16とパルス発生回路17、及びオ
シレータ回路15を備えている。更に、PMOSトラン
ジスタT21とNMOSトランジスタT22とのソース
及びドレインの端子は相互に接続されてスイッチ回路2
8を構成し、その一端をカウンタ回路16のノードQn
に、他端をパルス発生回路17の入力端子に接続され
る。加えて、PMOSトランジスタT23とNMOSト
ランジスタT24とのソース及びドレインの端子は相互
に接続されてスイッチ回路29を構成し、その一端をカ
ウンタ回路16のノードQn−1に、他端をパルス発生
回路17の入力端子に接続される。ここで、カウンタ回
路16のノードQn−1はノードQnより低位のビット
出力端子であり、図11では、1ビット低位である。ま
た、NMOSトランジスタT22のゲートととPMOS
トランジスタT23のゲートは共に基板電圧検出回路1
の出力/φAに、PMOSトランジスタT21のゲート
とNMOSトランジスタT24のゲートは共にインバー
タ30を介して/φAが接続されている。
【0060】基板電圧VBBの変動期間の前後において
/φAがハイレベルの時は、上記スイッチ回路のうちP
MOSトランジスタT23のゲートはハイレベル、NM
OSトランジスタT24のゲートはローレベルとなり、
スイッチ回路29はオフし、PMOSトランジスタT2
1のゲートはローレベル、NMOSトランジスタT22
のゲートはハイレベルとなり、スイッチ回路28はオン
する。従って、カウンタ回路16のノードQnのビット
でカウントされる周期でリフレッシュ動作が行われる。
【0061】基板電圧VBBの変動期間中において/φ
Aローレベルになると、スイッチ回路28及び29のゲ
ート電圧のレベルが反転するので、スイッチ回路28は
オフし、スイッチ回路29はオンする。パルス発生回路
17へはカウンタ回路16のノードQn−1が接続され
る。Qn−1はQnに対して低位のビットであるのでカ
ウント周期は短縮され、リフレッシュ周期が短縮され
る。変動期間が終了し/φAがハイレベルに反転すれ
ば、パルス発生回路17へのカウンタ出力の接続がQn
に戻り周期は元に戻る。
【0062】図12には、リフレッシュ時間計時回路の
第5の変形例6fを示す。本変形例は、図4のリフレッ
シュ時間計時回路6aのカウンタ部14、及びオシレー
タ回路15を備えている。そして、NMOSトランジス
タT25のドレイン及びゲートが電源電圧VDDに接続
され、ソースがNMOSトランジスタT26のドレイン
及びゲートに接続されると共に、PMOSトランジスタ
T27のソースに接続されている。更に、NMOSトラ
ンジスタT26のソース、及びPMOSトランジスタT
27のドレインが相互に接続されると共に、オシレータ
回路15の各インバータ2(n)の電源端子VOSCに
接続されている。また、PMOSトランジスタT27の
ゲートには基板電圧検出回路1の出力である/φAが接
続されている。
【0063】基板電圧VBBの変動期間の前後において
/φAがハイレベルの時は(図13の領域、を参
照)、PMOSトランジスタT27のゲートはハイレベ
ルであり、PMOSトランジスタT27はオフである。
従って、オシレータ回路15の各インバータ2(n)の
電源端子VOSCには、電源電圧VDDがNMOSトラ
ンジスタT25及びNMOSトランジスタT26を介し
て接続される。この場合の各NMOSトランジスタの接
続は、いわゆるダイオード接続と称される接続であり、
オシレータ回路15の各インバータ2(n)の電源端子
VOSCには、電源電流に応じて各NMOSトランジス
タのダイオード特性で決まる電圧だけ降下した電圧が印
加される(図13の領域、を参照)。
【0064】基板電圧VBBの変動期間中において/φ
Aローレベルになると(図13の領域を参照)、PM
OSトランジスタT27のゲートはローレベルとなり、
PMOSトランジスタT27はオンとなる。従って、ダ
イオード接続されたNMOSトランジスタT26のソー
ス・ドレイン間は短絡され、この部分で発生していた電
圧の降下はなくなる。従って、オシレータ回路15の各
インバータ2(n)の電源端子VOSCにおける電源電
圧VDDの降下を減らすことができ、通常の動作電源電
圧VDDより高い電圧で駆動することができ(図13の
領域を参照)、リフレッシュ周期が短縮できる。
【0065】図14には、リフレッシュ時間計時回路の
第6の変形例6gを示す。本変形例は、図4のリフレッ
シュ時間計時回路6aのカウンタ部14、及びオシレー
タ回路15を備えている。そして、PMOSトランジス
タT28とNMOSトランジスタT29とのソース及び
ドレインの端子は相互に接続されてスイッチ回路31を
構成し、その一端を電源電圧VDDに、他端をオシレー
タ回路15の各インバータ2(n)の電源端子VOSC
に接続される。更に、PMOSトランジスタT30とN
MOSトランジスタT31とのソース及びドレインの端
子は相互に接続されてスイッチ回路32を構成し、その
一端を内部降圧電圧Vintに、他端をオシレータ回路
15の各インバータ2(n)の電源端子VOSCに接続
される。また、PMOSトランジスタT28のゲートと
NMOSトランジスタT31のゲートは共に基板電圧検
出回路1の出力/φAに、NMOSトランジスタT29
のゲートとPMOSトランジスタT30のゲートは共に
インバータ33を介して/φAが接続されている。ここ
で、内部降圧電圧Vintは電源電圧VDDより低い電
圧であり、プロセステクノロジーの進歩に伴い、外部供
給電圧をDRAM内部で降圧して内部回路の電源電圧V
DDとして使用するものである。
【0066】基板電圧VBBの変動期間の前後において
/φAがハイレベルの時は(図15の領域、を参
照)、PMOSトランジスタT28のゲートはハイレベ
ル、NMOSトランジスタT29のゲートはローレベル
となり、スイッチ回路31はオフし、PMOSトランジ
スタT30のゲートはローレベル、NMOSトランジス
タT31のゲートはハイレベルとなり、スイッチ回路3
2はオンする。従って、オシレータ回路15の各インバ
ータ2(n)の電源端子VOSCには、内部降圧電圧V
intが印加される(図15の領域、を参照)。
【0067】基板電圧VBBの変動期間中において/φ
Aローレベルになると、スイッチ回路31及び32のゲ
ート電圧のレベルが反転するので、スイッチ回路31は
オンし、スイッチ回路32はオフする。従って、オシレ
ータ回路15の各インバータ2(n)の電源端子VOS
Cには、電源電圧VDDが印加される(図15の領域
を参照)。この期間中には、印加される電源電圧VDD
が大きくなりオシレータ回路15の発振周期が短くなる
結果、リフレッシュ周期が短縮される。
【0068】図16に、リフレッシュ時間計時回路の第
7の変形例としてセルアレイブロック選択回路9を示
す。本変形例は、図16におけるリフレッシュ時間計時
回路6に代えて、セルアレイブロック選択回路9を設け
たものである。セルアレイブロック選択回路9は、入力
されたロウアドレスにより選択されるべきセルアレイの
ブロックを決定する回路である。本説明においては、便
宜上メモリセルアレイは6つの領域に分割されているも
のとし、通常動作においては、この内の一つのブロック
が選択されて動作するものとする。図16において、ロ
ウアドレスの上位ビットをデコードした信号であるAD
Da〜ADDc(図16においてはADDaを示す。以
下同じ。)が2組のナンドゲート34、35に入力され
ている。一方のナンドゲート34には、更に、ADDa
〜ADDcを決定するアドレスより1ビット下位のアド
レスであるRAnと、基板電圧検出回路1の出力/φA
とが入力されたナンドゲート36の出力が入力され、ま
た、他方のナンドゲート35には、RAnをインバータ
40で反転した信号と、基板電圧検出回路1の出力/φ
Aとが入力されたナンドゲート37の出力が入力されて
いる。そして、上記2組のナンドゲート34、35の出
力はそれぞれにインバータ38、39を介して出力信号
φBLK1〜φBLK6(図16においては、インバー
タ38の出力としてBLK1、インバータ39の出力と
してBLK6)が各セルアレイブロックを選択する信号
として出力される。
【0069】図16に示されている回路図は、セルアレ
イブロック選択回路9の1部であり、同様の回路が更に
2組ある。そして、デコード信号ADDbと下位アドレ
スRAnに対してはBLK2、また、デコード信号AD
Dbと下位アドレスRAnの反転信号に対してはBLK
5が出力されるものとする。また、デコード信号ADD
cと下位アドレスRAnに対してはBLK3、また、デ
コード信号ADDcと下位アドレスRAnの反転信号に
対してはBLK4が出力されるものとする。
【0070】次に、図16に基づいて回路動作について
説明する。通常の動作状態においては、/φAはハイレ
ベルであり、ナンドゲート36、37は下位アドレスR
Anの反転信号が出力される。上位アドレスのデコード
によりADDaが選択されると下位アドレスRAnによ
り一つのブロックが選択される。即ち、下位アドレスR
Anがローレベルの場合には、ナンドゲート36の出力
がハイレベルとなり、BLK1が選択される。また、下
位アドレスRAnがハイレベルの場合には、ナンドゲー
ト37の出力がハイレベルとなり、BLK6が選択され
る。この時、ADDb、ADDcは非選択でありローレ
ベルであるのでBLK2〜BLK5は非選択状態を維持
しており、結果として、唯一のブロックのみが選択され
る。図には示されていないが、ADDb、ADDcが選
択された場合も同様にBLK1〜BLK6が択一的に選
択される。即ち、通常の動作状態では、1つのブロック
のみが選択されて、リフレッシュ動作を行う。
【0071】データリテンションモードに移行し基板電
圧VBBの変動期間の状態では、/φAはローレベルと
なり、ナンドゲート36、37は下位アドレスRAnに
関わりなくハイレベルが出力される。従って、上位アド
レスのデコードによりADDaが選択されるとBLK
1、BLK6が共に選択されて同時に2つのブロックが
選択される。ADDb、ADDcは非選択でありBLK
2〜BLK5は非選択状態を維持するのは通常の動作状
態と同じである。また、ADDb、ADDcが選択され
た場合も同様にBLK2とBLK5、BLK3とBLK
4がそれぞれ同時に選択される。即ち、データリテンシ
ョンモードでは、2つのブロックが同時に選択されて、
リフレッシュ動作を行う。従って、同時にリフレッシュ
されるメモリセルの数が増加するので、リフレッシュに
周期が短縮するのと同様な効果が得られる。
【0072】図17は本発明を具体化した第2実施形態
の半導体記憶装置を示す。図17の構成の内、従来の技
術で示したものと同一の構成部分は、同一の符号を付し
て示し、その説明を省略する。本実施形態はDRAMに
おいて、データリテンションモードへ移行する際の電源
電圧VDDと基板電圧VBBとのアンバランス期間を設
定するために、データリテンションモードに移行したこ
とを外部からの信号により判定し、この判定時点を起点
として一定の期間を変動期間として計時することにより
行う。そして、この期間中、リフレッシュ動作の周期を
短縮したり、あるいは同時に複数のメモリセルをリフレ
ッシュしたりすることにより電荷保持特性の改善を図る
ものである。本実施形態は、第1実施形態に対して基板
電圧VBBの変動期間を計時する方法の第1の別形態を
示したものであり、計時期間中の電荷保持特性を改善す
る方法は第1実施形態と同じである。DRAM外部から
の専用端子を介してのエントリー信号の入力、あるいは
既存端子に入力される信号の特定の組み合わせにより、
データリテンションモードにエントリーしたことをデー
タリテンションモードエントリー判定回路2により検出
し、基板電圧VBBを変動期間を計時するものである。
【0073】図18は、本実施形態に使用される具体例
であるデータリテンションモードエントリー判定回路2
aを示す。DRAMの外部より入力されたデータリテン
ションエントリー信号φDRはインバータ41に入力さ
れる。インバータ41の出力はオシレータ回路15aの
入力段を構成している3入力のノアゲート42に入力さ
れると共に、後段のノアゲート43にも入力されてい
る。オシレータ回路15aの次段以降は偶数段のインバ
ータ列で構成され、その最終段φOSCはノアゲート4
2の入力にフィードバックされることによりオシレータ
を構成すると共に、オシレータ回路15aの出力として
カウンタ回路16に入力される。このカウンタ回路16
は、第1実施形態、及び本実施形態に使用されるリフレ
ッシュ時間計時回路6a〜6gの回路と同じものであ
る。カウンタ回路16の出力Qnはノアゲート43のも
う一つの入力に入力されている。さらに、ノアゲート4
3の出力はインバータ44に入力され、インバータ44
の出力は、オシレータ回路15aの入力段であるノアゲ
ート42に入力されると共にデータリテンションエント
リー判定回路2aの出力となっている。
【0074】引き続いて図19に、データリテンション
モードエントリー判定回路の第1の変形例2bを示す。
本変形例は図18のデータリテンションモードエントリ
ー判定回路2aに対して、エントリーの判定に複数の外
部信号を使用するため、初段のゲートが3入力のナンド
ゲート45で構成されている点が異なる他は、図18の
データリテンションモードエントリー判定回路2aと同
じである。
【0075】次に、図20に具体的動作を示す。図18
の判定回路2aの場合にはエントリー信号φDRがハイ
レベルになり、また、図19の判定回路2bの場合には
エントリー信号の全てがハイレベルになると、図示され
ていないワンショットパルス生成回路により生成された
パルス信号φRSTにより、カウンタ回路16の全ビッ
トがリセットされQnはローレベルとなる。また、イン
バータ41の出力、あるいはナンドゲート45の出力も
ローレベルであり、ノアゲート43を介して出力される
/φAがローレベルとなり(図20の領域を参照)、
リフレッシュ周期の短縮を開始する。更に、これと同時
に、オシレータ回路15aに入力される信号がローレベ
ルとなるためオシレータ回路15aは動作を開始し、φ
OSCが発振動作を行う。φOSCの信号を受けたカウ
ンタ回路16は、φOSC信号を所定回数カウントする
ことにより、出力Qnをハイレベルに反転し、/φAを
ハイレベルとして変動期間の計時を完了する(図20の
領域を参照)。尚、基板電圧VBBの変動期間の計時
期間中に電荷保持の特性を改善する方法は、前述したと
おり第1実施形態と同じであるのでここでは説明を省略
する。
【0076】図21は本発明を具体化した第3実施形態
の半導体記憶装置を示す。図21の構成の内、従来の技
術で示したものと同一の構成部分は、同一の符号を付し
て示し、その説明を省略する。本実施形態はDRAMに
おいて、データリテンションモードへ移行する際の電源
電圧VDDと基板電圧VBBとのアンバランス期間を設
定するために、データリテンションモードに移行する時
の電源電圧VDDの降下を検出する。この検出信号から
一定の期間を変動期間として計時することにより、リフ
レッシュ動作の周期を短縮して電荷保持特性の改善を図
るものである。本実施形態は、第1実施形態に対して基
板電圧VBBの変動期間を計時する方法の第2別形態を
示したものであり、計時期間中の電荷保持特性を改善す
る方法は第1実施形態と同じである。電源電圧VDDの
降下からデータリテンションモードにエントリーしたこ
とを検出するVDD電圧変化検出回路5を備え、この検
出信号をデータリテンションエントリー判定回路2aに
入力することにより一定時間を計時して、基板電圧VB
Bの変動期間として計時するものである。
【0077】図22は、本実施形態に使用される具体例
であるVDD電圧変化検出回路5を示す。差動増幅回路
(比較器)46、電源電圧VDD分圧回路47、フラッ
ト電圧発生回路48、及び第2実施形態におけると同一
のデータリテンションモード判定回路2aから構成され
る。
【0078】差動増幅回路(比較器)46は、NMOS
トランジスタT32のゲートが電源電圧VDD分圧回路
47の分圧電圧の出力ノードN14に接続され、NMO
SトランジスタT33のゲートがフラット電圧発生回路
48の出力ノードVFLTに接続され、そして、両NM
OSトランジスタのソースが共通に接続され、差動対を
構成している。また、NMOSトランジスタT32のド
レインにはPMOSトランジスタT34のドレイン及び
ゲートが接続されると共に、PMOSトランジスタT3
5のゲートが接続されており、PMOSトランジスタT
35のドレインはNMOSトランジスタT33のドレイ
ンに接続され、更に、両PMOSトランジスタのソース
が電源電圧VDDに接続されて、差動増幅回路46の能
動負荷を構成している。また、差動増幅回路46のバイ
アス源としてソースが接地電位に、ゲートが電源電圧V
DDにそれぞれ接続されたNMOSトランジスタT36
のドレインがNMOSトランジスタT32、T33の共
通のソースに接続されている。PMOSトランジスタT
35のドレインとNMOSトランジスタT33のドレイ
ンとの接続点/φDRから取り出された比較結果は、イ
ンバータを介してデータリテンションモード判定回路2
aのインバータ41の入力端子に接続される。
【0079】電源電圧VDD分圧回路47は、一端が電
源電圧VDDに接続された抵抗R14と、一端が接地電
位に接続された抵抗R15とから構成され、抵抗R14
とR15との他端同士を接続してノードN14にて分圧
された電源電圧VDDを出力する回路である。フラット
電圧発生回路48は、電源電圧VDDに依存しない一定
の電圧を出力する回路である。
【0080】図23に差動増幅回路(比較器)46の比
較動作を具体的に示す。図中、領域では電源電圧VD
Dがフラット電圧発生回路48の設定電圧以下であり、
同回路の出力電圧VFLTは電源電圧VDDに追従して
変化する。電源電圧VDDの電圧がフラット電圧発生回
路48の設定電圧を越えて上昇し、同回路の動作範囲に
移行すると、領域に移行しVFLT電圧は設定された
一定電圧を示す。以後、電源電圧VDDが更に上昇して
もフラット電圧発生回路48は一定のVFLT電圧の出
力を続ける。一方、電源電圧VDD分圧回路47は、電
源電圧VDDを抵抗分圧した電圧をN14に出力するの
で、N14は電源電圧VDDに比例して上昇する。VF
LT電圧とN14電圧とは特定の電源電圧VDDで等し
くなり、電源電圧VDDがそれよりも低ければVFLT
電圧がN14電圧よりも高く、電源電圧VDDが高けれ
ばVFLT電圧がN14電圧よりも低い状態になる。従
って、差動増幅回路(比較器)46の出力はN14電圧
とVFLT電圧とが等しくなる特定の電源電圧VDDを
境界にして反転する。即ち、図中、領域及びでは、
VFLT電圧に比してN14電圧が低く差動増幅回路
(比較器)46の出力/φDRはローレベルを出力し、
領域では、VFLT電圧に比してN14電圧が高く差
動増幅回路(比較器)46の出力/φDRはハイレベル
を出力する。
【0081】通常動作での電源電圧VDDが領域に、
そして、データリテンションモードでの電源電圧VDD
が領域にくるようにVFLT電圧、N14電圧を設定
しておけば、データリテンションモードへの移行による
電源電圧VDDの降下により、図中、VDD電圧変化検
出回路5の状態が領域から領域に遷移し、/φDR
がローレベルに反転して次段のデータリテンションモー
ド判定回路2aにおいて計時が開始される。
【0082】尚、計時する回路は、第2実施形態(図1
7参照)に使用される具体例であるデータリテンション
モードエントリー判定回路2a(図18参照)と同一で
あるので説明は省略する。また、基板電圧VBBの変動
期間の計時期間中に電荷保持の特性を改善する方法は、
前述したとおり第1実施形態と同じであるので本項にお
いては説明を省略する。
【0083】図24は本発明を具体化した第4実施形態
の半導体記憶装置を示す。図24の構成の内、従来の技
術で示したものと同一の構成部分は、同一の符号を付し
て示し、その説明を省略する。本実施形態はDRAMに
おいて、データリテンションモードへ移行する際の電源
電圧VDDと基板電圧VBBとのアンバランス期間を解
消するために、データリテンションモードへの移行を検
出した際、電源電圧VDDに降下に伴う基板電圧VBB
の上昇を補助することにより電源電圧VDDの変化に追
従させて、両電圧のバランスを保つことにより、電荷保
持特性の維持を図るものである。本実施形態は、第1〜
第3実施形態とは異なり、データリテンションモードへ
の移行期の過渡的な電荷保持特性の悪化自体を解消する
ものである。図24において、基板電圧検出回路1、デ
ータリテンションエントリー判定回路2、あるいはVD
D電圧変化検出回路5等により基板電圧VBBが変動し
たことを示す検出信号を受け、基板電圧変化補助回路8
を動作させる。
【0084】図25は、本実施形態に使用される具体例
を示す。本具体例の基板電圧変化補助回路8は、複数の
NMOSトランジスタT41〜T4Nで構成され、その
ゲートには共通に、基板電圧検出回路1、データリテン
ションエントリー判定回路2、あるいはVDD電圧変化
検出回路5のいずれかの回路の出力/φAがインバータ
49を介して入力される。更に、NMOSトランジスタ
T41〜T4Nのドレインは接地電位に接続され、ソー
スは基板電圧VBBに接続される。また、NMOSトラ
ンジスタT41〜T4Nは、チップ内に均等に分散して
配置されている。
【0085】通常動作状態においては/φAはハイレベ
ルであるので、NMOSトランジスタT41〜T4Nは
オフしている。データリテンションモードへの移行によ
り基板電圧VBBの変動期間として/φAがローレベル
を出力すると、NMOSトランジスタT41〜T4Nは
オンし、基板電圧VBBを接地電位に短絡する。電源電
圧VDDの降下により基板電圧VBBが浅くシフトする
場合に、基板電圧VBBを接地電位に短絡することによ
り、基板電圧発生回路304の駆動能力を補助してメモ
リセル領域の基板部の大きな容量成分Csubを急速に
放電することができ、データリテンションモードへの移
行時の過渡期間においても電源電圧VDDと基板電圧V
BBのバランスを良好に保つことができる。また、短絡
用NMOSトランジスタT41〜T4Nをチップ内に均
等に分散配置することにより、基板電圧VBBを均等に
変化することができ、局所的な電圧のアンバランスも防
止することができる。
【0086】図26は本発明を具体化した第5実施形態
の半導体記憶装置を示す。図26の構成の内、従来の技
術で示したものと同一の構成部分は、同一の符号を付し
て示し、その説明を省略する。本実施形態は、電源電圧
VDDを内部にて降圧して内部降圧電圧Vintとして
使用するタイプのDRAMにおけるものであり、データ
リテンションモードへ移行する際の内部降圧電圧Vin
tと基板電圧VBBとのアンバランス期間を解消するた
めに、データリテンションモードへの移行を検出した
際、基板電圧VBBの上昇に追従させて内部降圧電圧V
intの変化を遅らせる。それにより、両者の電圧のバ
ランスを維持して電荷保持特性の維持を図るものであ
る。本実施形態は、第1〜第3実施形態とは異なり、第
4実施形態と同様にデータリテンションモードへの移行
期の過渡的な電荷保持特性の悪化自体を解消するもので
ある。尚、基板電圧VBBの変動期間を検出、あるいは
計時する方法については第1〜第3実施形態と同じであ
り、基板電圧検出回路1、データリテンションエントリ
ー判定回路2、あるいはVDD電圧変化検出回路5等に
より基板電圧VBBの変動したことを示す検出信号を受
ける。その出力信号/φAが電圧制御機能付の内部降圧
電圧発生回路3に入力されている。
【0087】図27は、本実施形態に使用される具体例
である電圧制御機能付の内部降圧電圧回路3を示す。内
部降圧電圧用基準電圧回路50、内部降圧電圧出力回路
51、内部降圧電圧設定回路52、差動増幅回路(比較
器)53、パルス発生回路17aからなり、パルス発生
回路17aは第1実施形態におけるリフレッシュ時間計
時回路6aに使用した回路と同様の回路である(図4参
照)。
【0088】内部降圧電圧出力回路51のNMOSトラ
ンジスタT43、及び内部降圧電圧設定回路52のNM
OSトランジスタT45のドレインは共に電源電圧VD
Dに接続されており、ゲートは共に内部降圧電圧用基準
電圧回路50の出力であるVREFに接続されている。
また、NMOSトランジスタT43のソースはNMOS
トランジスタT44のドレインに接続されると共に、N
MOSトランジスタT44のソースは接地電位に、ゲー
トは差動増幅回路(比較器)53の出力ノードN15及
びNMOSトランジスタT51のドレインに接続されて
内部降圧電圧出力回路51を構成しており、NMOSト
ランジスタT43のソースが内部降圧電圧Vintとし
て差動増幅回路(比較器)53の入力であるNMOSト
ランジスタT47のゲートに接続されると共に、チップ
内のセルアレイ及び内部回路54に供給されている。一
方、NMOSトランジスタT45のソースは抵抗R16
を介して接地電位に接続されて内部降圧電圧設定回路5
2を構成している。更に、NMOSトランジスタT45
のソースは差動増幅回路(比較器)53の入力であるN
MOSトランジスタT46のゲートに接続される。
【0089】差動増幅回路(比較器)53は、NMOS
トランジスタT45のソースが入力されるNMOSトラ
ンジスタT46が負の入力端子を構成し、NMOSトラ
ンジスタT43のソースであるVintが入力されるN
MOSトランジスタT47が正の入力端子を構成し、両
入力NMOSトランジスタのソースが共通に接続され、
差動対を構成している。また、NMOSトランジスタT
47のドレインにはPMOSトランジスタT49のドレ
イン及びゲートが接続されると共に、PMOSトランジ
スタT48のゲートが接続されており、PMOSトラン
ジスタT48のドレインはNMOSトランジスタT46
のドレインに接続され、差動増幅回路(比較器)53の
出力N15としてNMOSトランジスタT44のゲート
及びNMOSトランジスタT51のドレインに接続され
る。また、PMOSトランジスタT48、T49のソー
スは電源電圧VDDに接続されて、差動増幅回路の能動
負荷を構成している。更に、差動増幅回路のバイアス源
としてソースが接地電位に、ゲートがインバータ55の
出力にそれぞれ接続されたNMOSトランジスタT50
のドレインがNMOSトランジスタT46、T47の共
通のソースに接続され差動増幅回路(比較器)にバイア
ス電流を供給している。そして、負の入力端子であるN
MOSトランジスタT46のゲート電圧が、正の入力端
子であるNMOSトランジスタT47のゲート電圧に比
して、高い場合に出力ノードN15はローレベルを出力
し、低い場合にはハイレベルを出して差動増幅(比較)
動作を行う。
【0090】パルス発生回路17aは、/φA信号を受
け、その出力はインバータ55とNMOSトランジスタ
T51のゲートに接続されている。また、NMOSトラ
ンジスタT51のソースは接地電位に接続されている。
【0091】次に、具体的な回路動作について、図28
に沿って説明する。図中、領域は通常の動作状態であ
る。電源電圧VDDは高く基板電圧VBBは深く設定さ
れており、また、内部降圧電圧Vintも通常動作に合
わせた電圧に設定されている。半導体記憶装置は、この
状態で動作をする。
【0092】データリテンションモードに移行すると電
源電圧VDDは降下し、/φAはローレベルに反転し、
図中、領域に移る。基板電圧VBBの設定値は電源電
圧VDDに合わせて浅くなるが、基板の容量成分のため
電圧値の上昇は緩やかである。同様に、内部降圧電圧V
intも内部降圧電圧用基準電圧回路50の出力VRE
Fの電圧値が電源電圧VDDに合わせて降下するが、セ
ルアレイ及び内部回路54に供給されており大きな容量
成分に接続されているので電圧値の降下は緩やかであ
る。また、この時のパルス発生回路17aの出力はハイ
レベルであるので、NMOSトランジスタT51はオ
ン、インバータ55を介してNMOSトランジスタT5
0はオフに保持され、差動増幅回路(比較器)53の出
力N15はNMOSトランジスタT51によりローレベ
ルに引き抜かれてNMOSトランジスタT44はオフを
保ち、内部降圧電圧Vintの引き抜きは補助されず、
基板電圧VBBとのバランスを取りながら緩やかに変化
する。
【0093】そして、基板電圧VBBの変動期間が終了
し、/φAがハイレベルに反転して図中、領域に移る
と、パルス発生回路17aは遅延素子18aの遅延時間
に応じてナンドゲート19aから負パルスを出力する。
この期間、NMOSトランジスタT51がオフになり、
また同時に、インバータ55を介してNMOSトランジ
スタT50はオンになって差動増幅回路(比較器)53
が活性状態となり、内部降圧電圧Vint(NMOSト
ランジスタT47のゲート)と内部降圧電圧設定回路5
2の設定値(NMOSトランジスタT46のゲート)と
の比較動作を行う。この時点では、内部降圧電圧Vin
tの方が高いので差動増幅回路(比較器)53の出力N
15はハイレベルとなり、NMOSトランジスタT44
をオンして、電圧値が迅速に引き下げられ、電源電圧V
DDの降下による設定値に速やかにバランスする。
【0094】以上により、電源電圧VDDを内部にて降
圧して内部降圧電圧Vintとして使用するタイプにお
いて、データリテンションモードへ移行する際の電源電
圧VDDの降下による基板電圧VBBの変動期間に追従
させて内部降圧電圧Vintの変化を遅らせることによ
り、両電圧のバランスを維持して電荷保持特性の悪化自
体を解消することができる。
【0095】尚、NMOSトランジスタT44をチップ
内に均等に分散して配置すれば、内部降圧電圧Vint
をチップ内で均等且つ迅速に変化させることができ、局
所的な電圧のアンバランスを防止することができる。
【0096】図29は本発明を具体化した第6実施形態
の半導体記憶装置を示す。図29の構成の内、従来の技
術で示したものと同一の構成部分は、同一の符号を付し
て示し、その説明を省略する。本実施形態はDRAMに
おいて、データリテンションモードから復帰する際の電
源電圧VDDと基板電圧VBBとのアンバランス期間を
解消するために、データリテンションモードからの復帰
を検出した際、電源電圧VDDの上昇に伴う基板電圧V
BBの降下を補助することにより電源電圧VDDの変化
に追従させて、両電圧のバランスを保つことにより、電
荷保持特性の維持を図るものであり、過渡的な電荷保持
特性の悪化自体を解消するものである。図29におい
て、データリテンションイグジット検出回路7によりデ
ータリテンションモードから復帰したことを検出して、
基板電圧発生補助回路4a、あるいは基板電圧発生回路
4bを動作させ、基板電圧VBBの供給能力を一時的に
強化する。
【0097】図30は、本実施形態に使用される具体例
であるデータリテンションイグジット検出回路7aを示
す。フラット電圧発生回路48は第3実施形態にて使用
したものと(図22、図23参照。)、差動増幅回路
(比較器)56、57は第5実施形態にて使用した差動
増幅回路(比較器)53(図27参照。)と同じ構成で
ある。本検出回路は、電源電圧VDDの上昇に際して、
負のパルス/φAを発生する回路である。
【0098】差動増幅回路(比較器)56の負の入力端
子には、フラット電圧発生回路48からの出力VFLT
が接続され、正の入力端子には、電源電圧VDDに一端
が接続された抵抗R19と、一端が接地電位に接続され
た抵抗R20とが互いに接続されて入力されている(ノ
ードN18)。また、バイアス電流源であるNMOSト
ランジスタT52は、ドレインが両入力NMOSトラン
ジスタのソースに、ソースが接地電位に接続されると共
に、ゲートが電源電圧VDDに接続されている。更に、
差動増幅回路(比較器)56の出力φ1は、インバータ
を2段介して、ナンドゲート58に入力されている。
【0099】差動増幅回路(比較器)57の負の入力端
子には、フラット電圧発生回路48からの出力VFLT
に一端が接続された抵抗R17と、一端が接地電位に接
続された抵抗R18とが互いに接続されて入力されてい
る(ノードN17)。また、正の入力端子には、電源電
圧VDDに一端が接続された抵抗R21と、一端が基板
電圧VBBに接続された抵抗R22とが互いに接続され
て入力されている(ノードN19)。そして、バイアス
電流源であるNMOSトランジスタT53は、ドレイン
が両入力NMOSトランジスタのソースに、ソースが接
地電位に接続されると共に、ゲートがインバータ59の
出力に接続されており(ノードφ3)、このインバータ
59はナンドゲート58の出力を受けている。更に、差
動増幅回路(比較器)57の出力φ2は、ナンドゲート
58に入力されている。また、ノードφ3は、インバー
タ60を介して/φAとして基板電圧発生補助回路4
a、あるいは基板電圧発生回路4bに入力されている。
【0100】次に、具体的な回路動作について、図31
に沿って説明する。図中、領域はデータリテンション
モードでの動作状態である。電源電圧VDDは低く、基
板電圧VBBは浅く設定されている。この状態で低消費
電力にてリフレッシュ動作を行っている。この状態で
は、差動増幅回路(比較器)56の正の入力端子である
ノードN18は、負の入力端子であるVFLTより低く
設定されており、差動増幅回路(比較器)56の出力φ
1はローレベルである。従って、ナンドゲート58の入
力もローレベルとなり、φ3もローレベルとなって、差
動増幅回路(比較器)57は非活性状態のままハイレベ
ルを維持している(図中、領域)。
【0101】データリテンションモードから復帰すると
電源電圧VDDは上昇し、差動増幅回路(比較器)56
の正の入力端子であるノードN18も上昇するが、負の
入力端子であるVFLTは一定電圧を出力しているの
で、差動増幅回路(比較器)56の出力φ1は反転して
ハイレベルを出力する。一方、差動増幅回路(比較器)
57は、移行直後は基板電圧VBBが浅いまま電源電圧
VDDが上昇するのでノードN19は上昇すると共に、
φ1の反転によりナンドゲート58及びインバータ59
を介してφ3がハイレベルとなって動作を開始するの
で、出力φ2はハイレベルを維持し続ける。この時、φ
3がハイレベルゆえ、インバータ60を介して/φAが
ローレベルとなる。
【0102】電源電圧VDDの上昇によりノードN19
は一旦上昇するが、その後の時間経過と共に、基板電圧
VBBが徐々に深くなり、ノードN19が徐々に降下す
る。そして、差動増幅回路(比較器)57の負の入力端
子であるノードN17の電圧レベルを下回ると、差動増
幅回路(比較器)57の出力φ2が反転してローレベル
となるので、ナンドゲート58及びインバータを2段介
して、/φAはハイレベルに反転する。以上の動作によ
り、電源電圧VDDの上昇をトリガとして/φAに負の
パルスが出現する(図中、領域)。
【0103】図32は、本実施形態に使用されるデータ
リテンションイグジット検出回路の第1の変形例7bを
示す。第2実施形態におけるデータリテンションモード
エントリー判定回路2aにおけるインバータ41を削除
した構成であり、DRAM外部からの専用端子を介して
のデータリテンションモード設定信号をトリガとするも
のである。イグジット時を捉える必要からデータリテン
ションモードエントリー判定回路2aとは反転した信号
で動作する構成である。尚、詳細な回路動作について
は、前述のデータリテンションモードエントリー判定回
路2aと同様であり、ここでの説明は省略する。
【0104】図33は、本実施形態に使用されるデータ
リテンションイグジット検出回路の第2の変形例7cを
示す。第2実施形態におけるデータリテンションモード
エントリー判定回路2bに対してインバータ61を追加
した構成である。上述の第1の変形例(図32)と同趣
旨のものであり、DRAMの既存端子に入力される信号
の特定な組み合わせにより、データリテンションモード
を設定する場合に有効である。尚、詳細な回路動作につ
いては、前述のデータリテンションモードエントリー判
定回路2bと同様であり、ここでの説明は省略する。
【0105】次に、データリテンションイグジット検出
回路7a〜7cから出力された/φAのローパルスを受
け、基板電圧VBBの発生を補強する回路の具体例につ
いて説明する。まず、具体例として基板電圧発生補助回
路4aについて図34に示す。
【0106】図34には、従来から使用されている基板
電圧発生回路304も合わせて表してある。基板電圧発
生回路304はポンピング回路401とオシレータ回路
402とから構成されている。さらに、ポンピング回路
401は、ポンピングロジック410、NMOSスイッ
チ411、ポンプ用PMOSキャパシタ412、NMO
Sダイオード413から構成されている。オシレータ4
02の発振に合わせ、ポンピングロジック410の2つ
の出力が交互にスイッチングすることにより基板電圧V
BBから電荷をくみ出すことにより負電圧を生成してい
る。即ち、NMOSスイッチ411をオンしてNMOS
ダイオード413のカソード側を接地電位にプリチャー
ジし、次のサイクルで、ポンプ用PMOSキャパシタ4
12を負側に引っ張ることによりVBB端子からNMO
Sダイオード413を介して電荷をくみ出して負の電圧
を生成している。
【0107】基板電圧発生補助回路4aは、同ポンピン
グ回路401のオシレータ入力にノアゲート63を入力
している。ノアゲート63は、オシレータ402からの
信号と、前記/φAが入力されている。通常の動作状態
では、/φAはハイレベルでありノアゲートの出力はロ
ーレベルに固定され、基板電圧発生補助回路4a内のポ
ンピング回路401は停止状態にある。上記の説明のよ
うに、/φAがローパルスを発生したときに、同ポンピ
ング回路401が動作を開始し、通常動作におけるポン
ピング回路401に加わり、基板電圧VBB発生の動作
するので基板電圧発生回路304の駆動能力が実効的に
強化され、電源電圧VDDの上昇に追従して基板電圧V
BBを変化させることができる。
【0108】図35に、変形例である基板電圧発生補助
回路4bを示す。本変形例は、/φAがローパルスのと
きのみ、オシレータ周期を短縮して基板電圧発生回路の
能力を強化する構成である。この構成は、第1実施形態
におけるリフレッシュ時間計時回路の第3の変形例6d
と同じ構成を備える(図10参照)。第1実施形態にお
いてリフレッシュ周期を短縮するために、オシレータ回
路15の発振周期を短縮した構成と同様の構成を基板電
圧発生回路のポンピング周波数を高める目的に適用した
ものである。オシレータ402を構成するインバータ列
の段数を削減することにより発信周波数を高めている。
詳細な説明については省略する。
【0109】図36は本発明を具体化した第7実施形態
の半導体記憶装置を示す。図36の構成の内、従来の技
術で示したものと同一の構成部分は、同一の符号を付し
て示し、その説明を省略する。本実施形態は、電源電圧
VDDを内部にて降圧して内部降圧電圧Vintとして
使用するタイプのDRAMにおけるものであり、データ
リテンションモードへの移行及び同モードからの復帰の
際、内部降圧電圧Vintと基板電圧VBBとのアンバ
ランス期間を解消するために、基板電圧VBBの変動に
合わせて内部降圧電圧Vintを変化させる。即ち、同
モードへの移行に際しては、基板電圧VBBの上昇に合
わせて内部降圧電圧Vintを降下させ、復帰に際して
は、基板電圧VBBの降下に合わせて内部降圧電圧Vi
ntを上昇させる。それにより、両電圧のバランスを維
持して電荷保持特性の維持を図るものである。本実施形
態は第4〜6の実施形態と同様、過渡的な電荷保持特性
の悪化自体を解消するものである。図36においては、
電圧制御機能付の内部降圧電圧回路3aを備え、基板電
圧VBBに応じた内部降圧電圧Vintを出力する構成
となっている。
【0110】図37においては、本実施形態に使用され
る具体例である電圧制御機能付の内部降圧電圧回路3a
である。内部降圧電圧用基準電圧回路50、内部降圧電
圧出力回路51a、内部降圧電圧設定回路52a、差動
増幅回路(比較器)53aから構成されている。
【0111】内部降圧電圧出力回路51aのPMOSト
ランジスタT54のゲートは差動増幅回路(比較器)5
3aの出力N20に、ソースは電源電圧VDDに接続さ
れ、ドレインは抵抗R23の一端に接続されて内部降圧
電圧Vintを出力している。抵抗R23の他端は、他
端を接地電位に接続された抵抗R24の一端に接続され
ると共に、内部降圧電圧VintのモニターノードN2
2として差動増幅回路(比較器)53aにフィードバッ
クされる。
【0112】内部降圧電圧設定回路52aのPMOSト
ランジスタT55のソースは内部降圧電圧用基準電圧回
路50の出力VREFに接続され、ドレインはPMOS
トランジスタT56のソースに接続されて設定電圧N2
1を出力している。また、PMOSトランジスタT56
のドレイン及びゲートは接地電位に、PMOSトランジ
スタT55のゲートは基板電圧VBBに接続されてい
る。
【0113】差動増幅回路(比較器)53aは、ゲート
に内部降圧電圧設定回路52aの出力N21が入力され
るNMOSトランジスタT57のソースと、ゲートに内
部降圧電圧出力回路51aからのフィードバック信号が
入力されるNMOSトランジスタT58のソースとが共
通に接続され、差動対を構成している。また、NMOS
トランジスタT58のドレインにはPMOSトランジス
タT60のドレイン及びゲートが接続されると共にPM
OSトランジスタT59のゲートが接続されており、P
MOSトランジスタT59のドレインはNMOSトラン
ジスタT57のドレインに接続され、差動増幅回路(比
較器)53aの出力N20として前述の内部降圧電圧出
力回路51aのPMOSトランジスタT54のゲートに
接続される。また、PMOSトランジスタT59、T6
0のソースは共に電源電圧VDDに接続されて、差動増
幅回路(比較器)53aの能動負荷を構成している。更
に、バイアス源としてソースが接地電位に、ゲートが電
源電圧VDDにそれぞれ接続されたNMOSトランジス
タT61のドレインがNMOSトランジスタT57、T
58のソースに接続されている。
【0114】次に、具体的な回路動作について説明す
る。内部降圧電圧設定回路52aのPMOSトランジス
タT55は、ソースに印加される一定電圧のVREFに
対してゲートに印加される負電圧のVBBの大きさに応
じてコンダクタンスが決定され、PMOSトランジスタ
T56を介して接地電位に電流が流れる。従って、PM
OSトランジスタT55の電流能力に整合してPMOS
トランジスタT56が電流を流すことができるように、
自己バイアスされてノードN21の電圧が定まる。即
ち、VBB電圧が深くなると、PMOSトランジスタT
55のコンダクタンスが大きくなり、これとバランスを
取るようにPMOSトランジスタT56のコンダクタン
スを大きくするためノードN21の電圧は上昇する。逆
に、VBB電圧が浅くなると、小さいコンダクタンスの
PMOSトランジスタT55に合わせて、PMOSトラ
ンジスタT56のコンダクタンスも小さくてよいのでノ
ードN21の電圧は降下する。負電圧であるVBB電圧
が深くなれば、正電圧のノードN21は上昇し、浅くな
れば降下して、VBB電圧に応じて制御される。
【0115】更に、差動増幅回路(比較器)53aは内
部降圧電圧出力回路51aと共に、フィードバック回路
を構成しており、差動増幅回路(比較器)53aの両入
力が常に同じ電圧になるように制御される。即ち、ノー
ドN21が上昇しノードN22より大きくなると、差動
対を構成するNMOSトランジスタT57とT58で
は、T57を介してバイアス電流が流れることとなり、
出力N20をローレベルに引き下げる。これは、内部降
圧電圧出力回路51aのPMOSトランジスタT54を
オンさせ、内部降圧電圧Vint、そして、ノードN2
2を上昇させる。この状態はノードN22がノードN2
1に等しくなるまで続く。逆に、ノードN21が降下し
ノードN22より小さくなると、差動対を構成するNM
OSトランジスタT57とT58では、T58を介して
バイアス電流が流れることとなり、PMOSトランジス
タT60を介してPMOSトランジスタT59から電流
が供給され、出力N20はハイレベルに上昇する。これ
は、内部降圧電圧出力回路51aのPMOSトランジス
タT54をオフさせ、内部降圧電圧Vintは半導体記
憶装置内の内部回路に消費され降下し、ノードN22を
降下させる。この状態はノードN22がノードN21に
等しくなるまで続く。上記の動作を繰り返し、最終的に
ノードN21とノードN22とが等しくなってバランス
する。尚、この時の電圧関係は、 Vint=((R23+R24)/R24)×V(N2
1) であり、適当にR23、R24、V(N21)を設定す
れば、VBB電圧に対して最適なVint電圧が得られ
る。
【0116】本実施形態は、基板電圧VBBの変動に対
し、常時バランスのとれた最適な内部降圧電圧Vint
が得られるので、データリテンションモードへの移行及
び同モードからの復帰の際の基板電圧VBBの変動によ
る過渡的な電荷保持特性の悪化自体を解消できるもので
ある。
【0117】以上説明した第1〜7の実施形態は、それ
ぞれ単独に使用できることはもちろんであるが、複数の
形態を同時に使用して実施することも可能である。特
に、第1〜5の実施形態と第6、7実施形態とを組み合
わせて使用すれば、データリテンションモードへの移行
及び同モードからの復帰の双方の動作において、メモリ
セルの電荷保持特性を共に改善でき好適である。
【0118】以上詳細に説明したとおり、本実施形態に
係る半導体記憶装置では、データリテンションモードへ
の移行の際、電源電圧VDD、あるいは内部降圧電圧V
intの降下による基板電圧VBBの変動期間における
過渡的なメモリセルの電荷保持特性の劣化を、変動期間
の検出、あるいは計時により、回復、または、解消する
ことができる。また、データリテンションモードからの
復帰の際、電源電圧VDD、あるいは内部降圧電圧Vi
ntの上昇による基板電圧VBBの変動期間における過
渡的なメモリセルの電荷保持特性の劣化を、変動期間の
検出、あるいは計時により、回復、または、解消するこ
ともできる。これにより、データリテンションモードに
おいて、電源電圧VDD、あるいは内部降圧電圧Vin
tを降下させた状態で、長いリフレッシュ周期で動作さ
せることができ、低消費電力化に最適である。また、本
発明は、通常動作状態とデータリテンションモードとの
間の過渡的な期間のみに限定されて効果を奏するもので
はなく、その他の電源電圧VDD、あるいは内部降圧電
圧Vintと基板電圧VBBとの間のアンバランスな電
圧状態においても同様な効果を奏するものである。尚、
本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可
能であることはもちろんである。
【0119】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1に記載の
半導体記憶装置装置では、第1の動作モードから第2の
動作モードへ動作モードが遷移して電源電圧が降下する
際の基板電圧の変動期間中に、リフレッシュ制御部は、
所定周期よりも短縮された第1周期でリフレッシュ動作
を実行するようにリフレッシュ部を制御する。これによ
り、電源電圧の降下後の基板電圧の変動期間におけるメ
モリセルの電荷保持特性の悪化を防止することが可能と
なる。そして、請求項2の半導体記憶装置では、リフレ
ッシュ動作の周期は、電源電圧の降下により基板電圧が
変動する期間が経過した後は、所定周期よりも長い第2
周期となるので、低消費電流でのリフレッシュ動作が可
能となる。従って、データリテンションモードへの移行
後の基板電圧変動期間におけるデータの消失を防止しな
がら、変動期間経過後のリフレッシュ周期を長く設定し
て、同モードでの低消費電力動作を可能とする。
【0120】請求項3の半導体記憶装置では、電源電圧
の降下による基板電圧の変動期間中には、所定周期より
も短縮された第1周期でリフレッシュ動作を行うので、
この期間のメモリセルの電荷保持特性の悪化を防止する
ことが可能となる。また、請求項4の半導体記憶装置で
は、リフレッシュ動作の周期を短縮された第1周期にす
るためには、周期設定回路の駆動電源電圧を高めてやれ
ばよく、これにより周期設定回路の駆動能力が向上する
ので高速動作をすることとなり、動作周期を第1周期に
短縮することを可能とする。更に、請求項5の半導体記
憶装置では、周期設定回路の駆動電流を高くすることに
より周期設定回路を高速に動作させて、所定周期より短
縮された第1周期で動作させることが可能となる。ま
た、請求項6の半導体記憶装置では、周期設定回路は、
ループ状に奇数個のインバータを接続することにより周
期を設定するので、奇数個のインバータの一部を短絡回
路により短絡することにより信号経路が短縮されるの
で、リフレッシュ動作の周期を所定周期より短縮された
第1周期に短縮するすることが可能となる。
【0121】請求項7に記載の半導体記憶装置では、リ
フレッシュ制御部は基板電圧の変動期間中に、基板電圧
に応答して第1周期を長くするので、リフレッシュ動作
を必要以上に短縮せず、基板電圧に対応したメモリセル
の電荷保持性能に適した周期でリフレッシュ動作を実行
することができ、リフレッシュ動作に伴う無駄な電流消
費を削減することが可能である。
【0122】請求項8に記載の半導体記憶装置では、基
板電圧の変動期間中に、リフレッシュ動作の頻度を高め
るために、第1の動作モードにおける1回のリフレッシ
ュ動作で選択されるよりも多くのメモリセルを選択して
リフレッシュ動作を実行する。1回に選択されるメモリ
セルを多くすることでリフレッシュ動作を高速化するこ
となくリフレッシュの頻度を高めることができる。
【0123】請求項9に記載の半導体記憶装置では、第
1の動作モードから第2の動作モードへ動作モードが遷
移して電源電圧が降下する際の基板電圧の変動期間中
に、基板電圧制御回路は、基板電圧を所定電圧に接続す
ることにより第2の電源電圧と基板電圧との電圧のアン
バランス状態を迅速に解消し、アンバランス状態におけ
る電荷保持性能の悪化現象を防止することが可能とな
る。
【0124】請求項10に記載の半導体記憶装置では、
第1の動作モードから第2の動作モードへ遷移する際の
基板電圧の変化に応じて第2の電源電圧のレベルを降圧
するので、第2の動作モードでのメモリセルのリフレッ
シュ動作における第2の電源電圧と基板電圧との電圧値
のアンバランス状態は発生せず、メモリセルの電荷保持
性能の悪化現象を防止することが可能である。
【0125】請求項11に記載の半導体記憶装置では、
第1の動作モードから第2の動作モードへ遷移する際、
基板電圧が変化して所定のレベルに達した後に、降圧電
圧発生回路が第1の電源電圧を第2の電源電圧に降下さ
せるので、基板電圧の変動期間中に第2の電源電圧でメ
モリセルのリフレッシュ動作が実行されることはない。
従って、変動期間中は、セルキャパシタに印加される電
源電圧は高く保たれ、蓄積電荷量が減少することはなく
電荷の保持特性を良好に保つことができ、基板電圧の変
動期間中における電荷保持性能の悪化を防止することが
できる。
【0126】請求項12に記載の半導体記憶装置では、
第2の動作モードから第1の動作モードへ移行する期間
中、基板電圧発生回路の駆動能力を増大させるので、第
2の電源電圧から第1の電源電圧への電源電圧の上昇に
応答して基板電圧を迅速に追従させることができる。従
って、電源電圧の上昇に伴う基板電圧の変動現象は抑制
され、電源電圧と基板電圧との電圧値のアンバランス状
態は迅速に解消され、電荷保持性能の悪化現象を防止す
ることができる。従って、データリテンションモードか
らの復帰時のディスターブの問題は発生せず、メモリセ
ルは確実にデータを保持することが可能である。
【0127】請求項13に記載の半導体記憶装置では、
第2の電源電圧から第1の電源電圧への電源電圧の上昇
に基板電圧を迅速に追従させるため、第2の動作モード
から第1の動作モードへ移行する期間中に、一時的に動
作する第2基板電圧発生回路を備えたので、基板電圧は
電源電圧の上昇に迅速に追従することが可能となる。ま
た、請求項14の半導体記憶装置では、第2の電源電圧
から第1の電源電圧への電源電圧の上昇に基板電圧を迅
速に追従させるため、チャージポンプ回路により構成さ
れた基板電圧発生回路のポンピング周波数を高くするの
で、基板電圧発生回路の駆動能力が向上し、基板電圧は
電源電圧の上昇に迅速に追従することが可能となる。従
って、請求項13及び14の半導体記憶装置において、
電源電圧の上昇に伴う基板電圧の変動現象は抑制され、
電源電圧と基板電圧との電圧値のアンバランス状態は迅
速に解消され、電荷保持性能の悪化現象を防止すること
ができる。
【0128】(付記) (1) 本願に係る半導体記憶装置においては、第1の
電源電圧で動作する第1の動作モードと、第1の電源電
圧よりも低い第2の電源電圧でメモリセルのリフレッシ
ュ動作を実行する第2の動作モードを有し、メモリセル
領域の基板部に印加する基板電圧を発生する基板電圧発
生回路と、メモリセルのリフレッシュ動作を第1の動作
モードにおいて所定周期で行うリフレッシュ部とを有す
る半導体記憶装置において、第1の動作モードから第2
の動作モードへ遷移する際の基板電圧の変動期間中に、
所定周期よりも短縮された第1周期でリフレッシュ動作
を実行するようにリフレッシュ部を制御するリフレッシ
ュ制御部とを備えることが望ましい。
【0129】前記(1)の半導体記憶装置によれば、第
1の動作モードから第2の動作モードへ動作モードが遷
移して電源電圧が降下する際の基板電圧の変動期間中
に、リフレッシュ制御部は、所定周期よりも短縮された
第1周期でリフレッシュ動作を実行するようにリフレッ
シュ部を制御する。これにより、電源電圧の降下後の基
板電圧の変動期間におけるメモリセルの電荷保持特性の
悪化を防止することが可能となる。
【0130】(2) 本願に係る半導体記憶装置におい
ては、(1)の半導体記憶装置において、リフレッシュ
制御部は、変動期間が経過した後、所定周期よりも長い
第2周期でリフレッシュ動作を実行するようにリフレッ
シュ部を制御することが望ましい。
【0131】前記(2)の半導体記憶装置によれば、リ
フレッシュ動作の周期は、電源電圧の降下により基板電
圧が変動する期間が経過した後は、所定周期よりも長い
第2周期となるので、低消費電流でのリフレッシュ動作
が可能となる。従って、データリテンションモードへの
移行後の基板電圧変動期間におけるデータの消失を防止
しながら、変動期間経過後のリフレッシュ周期を長く設
定して、同モードでの低消費電力動作を可能とする。
【0132】(3) 本願に係る半導体記憶装置におい
ては、(2)の半導体記憶装置において、変動期間中に
所定周期を短縮して第1周期を設定する周期設定回路を
備え、リフレッシュ制御部は、周期設定回路により設定
された第1周期でリフレッシュ動作を行うようにリフレ
ッシュ部を制御することが望ましい。
【0133】前記(3)の半導体記憶装置によれば、電
源電圧の降下による基板電圧の変動期間中には、所定周
期よりも短縮された第1周期でリフレッシュ動作を行う
ので、この期間のメモリセルの電荷保持特性の悪化を防
止することが可能となる。
【0134】(4) 本願に係る半導体記憶装置におい
ては、(3)の半導体記憶装置において、第1周期は、
周期設定回路に印加される駆動電源電圧を高くすること
により設定されることが望ましい。
【0135】前記(4)の半導体記憶装置によれば、リ
フレッシュ動作の周期を短縮された第1周期にするため
には、周期設定回路の駆動電源電圧を高めてやればよ
く、これにより周期設定回路の駆動能力が向上するので
高速動作をすることとなり、動作周期を第1周期に短縮
することを可能とする。
【0136】(5) 本願に係る半導体記憶装置におい
ては、(3)の半導体記憶装置において、第1周期は、
周期設定回路に印加される駆動電流を高くすることによ
り設定されることが望ましい。
【0137】前記(5)の半導体記憶装置によれば、周
期設定回路の駆動電流を高くすることにより周期設定回
路を高速に動作させて、所定周期より短縮された第1周
期で動作させることが可能となる。
【0138】(6) 本願に係る半導体記憶装置におい
ては、(3)の半導体記憶装置において、周期設定回路
は、ループ状に接続された奇数個のインバータと、変動
期間中に奇数個のインバータの一部を短絡する短絡回路
とを備えることが望ましい。
【0139】前記(6)の半導体記憶装置によれば、周
期設定回路は、ループ状に奇数個のインバータを接続す
ることにより周期を設定するので、奇数個のインバータ
の一部を短絡回路により短絡することにより信号経路が
短縮されるので、リフレッシュ動作の周期を所定周期よ
り短縮された第1周期に短縮するすることが可能とな
る。
【0140】(7) 本願に係る半導体記憶装置におい
ては、(1)の半導体記憶装置において、リフレッシュ
制御部は、基板電圧の変動期間中に基板電圧に応答して
第1周期を長くすることが望ましい。
【0141】前記(7)の半導体記憶装置によれば、リ
フレッシュ制御部は基板電圧の変動期間中に、基板電圧
に応答して第1周期を長くするので、リフレッシュ動作
を必要以上に短縮せず、基板電圧に対応したメモリセル
の電荷保持性能に適した周期でリフレッシュ動作を実行
することができ、リフレッシュ動作に伴う無駄な電流消
費を削減することが可能である。
【0142】(8) 本願に係る半導体記憶装置におい
ては、(1)の半導体記憶装置において、リフレッシュ
制御部は、第1の動作モードにおいて1回のリフレッシ
ュ動作で選択されるメモリセルの数よりも多い数のメモ
リセルを変動期間中に選択してリフレッシュ動作が行わ
れるように、リフレッシュ部を制御することが望まし
い。
【0143】前記(8)の半導体記憶装置によれば、基
板電圧の変動期間中に、リフレッシュ動作の頻度を高め
るために、第1の動作モードにおける1回のリフレッシ
ュ動作で選択されるよりも多くのメモリセルを選択して
リフレッシュ動作を実行する。1回に選択されるメモリ
セルを多くすることでリフレッシュ動作を高速化するこ
となくリフレッシュの頻度を高めることができる。
【0144】(9) 本願に係る半導体記憶装置におい
ては、第1の電源電圧で動作する第1の動作モードと、
第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧でメモリセル
のリフレッシュ動作を実行する第2の動作モードを有
し、メモリセル領域の基板部に印加する基板電圧を発生
する基板電圧発生回路と、メモリセルのリフレッシュ動
作を第1の動作モードにおいて所定周期で行うリフレッ
シュ部とを有する半導体記憶装置において、第1の動作
モードから第2の動作モードへ遷移する際の基板電圧の
変動期間中に、基板電圧を所定電圧に接続させる基板電
圧制御回路とを備えることが望ましい。
【0145】前記(9)の半導体記憶装置によれば、第
1の動作モードから第2の動作モードへ動作モードが遷
移して電源電圧が降下する際の基板電圧の変動期間中
に、基板電圧制御回路は、基板電圧を所定電圧に接続す
ることにより第2の電源電圧と基板電圧との電圧のアン
バランス状態を迅速に解消し、アンバランス状態におけ
る電荷保持性能の悪化現象を防止することが可能とな
る。
【0146】(10) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、第1の電源電圧で動作する第1の動作モード
と、第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧でメモリ
セルのリフレッシュ動作を実行する第2の動作モードを
有し、メモリセル領域の基板部に印加する基板電圧を発
生する基板電圧発生回路と、第1の電源電圧から第2の
電源電圧を生成する降圧電圧発生回路とを備え、降圧電
圧発生回路は、第1の動作モードから第2の動作モード
へ遷移する際の基板電圧の変化に応答して、第2の電源
電圧のレベルを降下させることが望ましい。
【0147】前記(10)の半導体記憶装置によれば、
第1の動作モードから第2の動作モードへ遷移する際の
基板電圧の変化に応じて第2の電源電圧のレベルを降圧
するので、第2の動作モードでのメモリセルのリフレッ
シュ動作における第2の電源電圧と基板電圧との電圧値
のアンバランス状態は発生せず、メモリセルの電荷保持
性能の悪化現象を防止することが可能である。
【0148】(11) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、第1の電源電圧で動作する第1の動作モード
と、第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧でメモリ
セルのリフレッシュ動作を実行する第2の動作モードを
有し、メモリセル領域の基板部に印加する基板電圧を発
生する基板電圧発生回路と、第1の電源電圧から第2の
電源電圧を生成する降圧電圧発生回路と、降圧電圧発生
回路は、第1の動作モードから第2の動作モードへ遷移
する際、基板電圧が所定のレベルに達した後、第1の電
源電圧を第2の電源電圧に降下させることが望ましい。
【0149】前記(11)の半導体記憶装置によれば、
第1の動作モードから第2の動作モードへ遷移する際、
基板電圧が変化して所定のレベルに達した後に、降圧電
圧発生回路が第1の電源電圧を第2の電源電圧に降下さ
せるので、基板電圧の変動期間中に第2の電源電圧でメ
モリセルのリフレッシュ動作が実行されることはない。
従って、変動期間中は、セルキャパシタに印加される電
源電圧は高く保たれ、蓄積電荷量が減少することはなく
電荷の保持特性を良好に保つことができ、基板電圧の変
動期間中における電荷保持性能の悪化を防止することが
できる。
【0150】(12) 本願に係る半導体記憶装置は、
第1の電源電圧で動作する第1の動作モードと、第1の
電源電圧よりも低い電源電圧でメモリセルのリフレッシ
ュ動作を実行する第2の動作モードを有し、メモリセル
領域の基板部に印加する基板電圧を生成する基板電圧発
生回路を備え、第2の動作モードから第1の動作モード
へ移行する期間中、基板電圧発生回路の駆動能力を増大
させることが望ましい。
【0151】前記(12)の半導体記憶装置によれば、
第2の動作モードから第1の動作モードへ移行する期間
中、基板電圧発生回路の駆動能力を増大させるので、第
2の電源電圧から第1の電源電圧への電源電圧の上昇に
応答して基板電圧を迅速に追従させることができる。従
って、電源電圧の上昇に伴う基板電圧の変動現象は抑制
され、電源電圧と基板電圧との電圧値のアンバランス状
態は迅速に解消され、電荷保持性能の悪化現象を防止す
ることができる。従って、データリテンションモードか
らの復帰時のディスターブの問題は発生せず、メモリセ
ルは確実にデータを保持することが可能である。
【0152】(13) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(12)の半導体記憶装置において、基板電圧
発生回路は、常時動作状態を継続する第1基板電圧発生
回路、及び、移行する期間中一時的に動作する第2基板
電圧発生回路とを有することが望ましい。
【0153】前記(13)の半導体記憶装置によれば、
第2の電源電圧から第1の電源電圧への電源電圧の上昇
に基板電圧を迅速に追従させるため、第2の動作モード
から第1の動作モードへ移行する期間中に、一時的に動
作する第2基板電圧発生回路を備えたので、基板電圧は
電源電圧の上昇に迅速に追従することが可能となる。従
って、電源電圧の上昇に伴う基板電圧の変動現象は抑制
され、電源電圧と基板電圧との電圧値のアンバランス状
態は迅速に解消され、電荷保持性能の悪化現象を防止す
ることができる。
【0154】(14) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(12)の半導体記憶装置において、基板電圧
発生回路は、チャージポンプ回路から構成されており、
移行する期間中にチャージポンプ回路のポンピング周波
数を高くすることが望ましい。
【0155】前記(14)の半導体記憶装置によれば、
第2の電源電圧から第1の電源電圧への電源電圧の上昇
に基板電圧を迅速に追従させるため、チャージポンプ回
路により構成された基板電圧発生回路のポンピング周波
数を高くするので、基板電圧発生回路の駆動能力が向上
し、基板電圧は電源電圧の上昇に迅速に追従することが
可能となる。従って、電源電圧の上昇に伴う基板電圧の
変動現象は抑制され、電源電圧と基板電圧との電圧値の
アンバランス状態は迅速に解消され、電荷保持性能の悪
化現象を防止することができる。
【0156】(15) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(4)の半導体記憶装置において、基板電圧発
生回路により発生される基板電圧は負電圧に設定されて
おり、第1周期は、周期設定回路の基準電圧端子に、負
電圧からなる基板電圧を印加することにより設定される
ことが望ましい。
【0157】前記(15)の半導体記憶装置によれば、
周期設定回路の駆動電圧を高めるために、周期設定回路
の基準電圧端子を負電圧である基板電圧に接続する。基
準電圧端子への接続をより低い電位である負電圧に接続
することで、周期設定手回路段に印加される駆動電圧を
高くすることができ、周期設定回路の駆動能力が向上し
てリフレッシュ周期を第1周期に短縮することが可能と
なる。
【0158】(16) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(4)の半導体記憶装置において、電源電圧と
周期設定回路の電源端子との間に接続されるとともに、
電源端子に対して電源電圧よりも降圧された降圧電圧を
供給する電源電圧降圧回路と、電源電圧降圧回路の入力
及び出力間を短絡する短絡回路とを備え、前記所定周期
は、電源電圧降圧回路を介して降圧された降圧電圧を周
期設定回路に印加することにより設定され、第1周期
は、短絡回路を作動させて降圧電圧よりも高い電圧を周
期設定回路に印加することにより設定されることが望ま
しい。
【0159】前記(16)の半導体記憶装置によれば、
周期設定回路に電源電圧を供給する際、通常の動作状態
においては、短絡回路を作動させることなく、電源電圧
降圧回路を介して降圧された電圧を供給し、所定周期で
動作をさせ、リフレッシュ周期を短縮したい場合には短
絡回路を作動させて、電源電圧降圧回路をバイパスして
やれば、より高い電圧を周期設定回路に供給することが
可能となる。これにより周期設定回路に印加される駆動
電圧を高くすることができ、周期設定回路の駆動能力が
向上してリフレッシュ周期を所定周期よりも短い第1周
期に短縮することが可能となる。
【0160】(17) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(4)の半導体記憶装置において、電源電圧よ
りも低い電圧を発生する内部降圧電圧発生回路と、周期
設定回路の電源端子と電源電圧又は内部降圧電圧発生回
路との接続状態を切り替える切替回路とを備え、所定周
期は、切替回路を介して周期設定回路と内部降圧電圧発
生回路とを接続し、周期設定回路に対して電源電圧より
も低い電圧を印加することにより設定され、第1周期
は、切替回路を介して周期設定回路と電源電圧とを接続
し、周期設定回路に対して電源電圧を印加することによ
り設定されることが望ましい。
【0161】前記(17)の半導体記憶装置によれば、
通常の動作状態では切替回路を介して周期設定回路と内
部降圧電圧発生回路とを接続し、周期設定回路に電源電
圧よりも低い電圧を供給することにより所定周期でリフ
レッシュ動作を行わせ、また、電源電圧の低下に基づき
基板電圧が変動する変動期間においては、切替回路を介
して周期設定回路と電源電圧とを接続して内部降圧電圧
よりも高い電圧を供給することにより、周期設定手段の
駆動能力を向上してリフレッシュ周期を第1周期に短縮
することが可能となる。
【0162】(18) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(5)の半導体記憶装置において、周期設定回
路に印加する駆動電流を制御する駆動電流制御回路を備
え、駆動電流制御回路は、変動期間以外の期間において
は所定の駆動電流を周期設定回路に印加し、変動期間中
には所定の駆動電流よりも高い電流値を有する電流を周
期設定回路に印加することが望ましい。
【0163】前記(18)の半導体記憶装置によれば、
駆動電流の向上は駆動電流制御回路で制御し、変動期間
中には所定の駆動電流よりも高い電流値を有する電流を
周期設定回路に印加することができ、リフレッシュ動作
の周期を第1周期に短縮することが可能となる。
【0164】(19) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(8)の半導体記憶装置において、選択手段
は、各メモリセルに対応するワード線を同時に選択する
ことが望ましい。
【0165】前記(19)の半導体記憶装置によれば、
同時に選択されるワード線の数を増やすことにより、同
時にリフレッシュされるメモリセルの数を増やすことが
可能である。そして、これらの選択手段はごく簡単な論
理構成により達成可能である。
【0166】(20) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(8)の半導体記憶装置において、選択手段
は、複数のメモリセルを集合してなるセルアレイブロッ
クを同時に選択することが望ましい。
【0167】前記(20)の半導体記憶装置によれば、
同時に選択されるセルブロックアレイの数を増やすこと
により、同時にリフレッシュされるメモリセルの数を増
やすことが可能である。そして、これらの選択手段はご
く簡単な論理構成により達成可能である。
【0168】(21) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(9)の半導体記憶装置において、基板電圧制
御回路は、変動期間中に基板電圧が基準電位に接続さ
れ、半導体記憶装置内に分散配置されていることが望ま
しい。
【0169】前記(21)の半導体記憶装置によれば、
電源電圧の降下によって基板電圧が変動した際、基板端
子を基準電位に接続することにより、基板部分の電位を
急速に所定値に収斂させることが可能である。電源電圧
と基板電圧とのアンバランス状態を迅速に解消し、アン
バランス状態における電荷保持性能の悪化現象を発生し
ない。この場合、基板電圧制御手段を半導体記憶装置内
に分散して複数ユニットを配置することにより、メモリ
セル領域内の大きな容量成分を持った基板部分を迅速且
つ均等に所定の設定値に収斂させることが可能とな
る。、
【0170】(22) 本願に係る半導体記憶装置にお
いては、(10)又は(11)の半導体記憶装置におい
て、電圧制御回路は、半導体記憶装置内で分散配置され
ていることが望ましい。
【0171】前記(22)の半導体記憶装置によれば、
基板電圧の変動期間中における内部降圧電圧の変動を制
御する制御回路を半導体記憶装置内に分散して複数ユニ
ットを配置することにより、内部降圧電圧を迅速且つ均
等に所定の設定値に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態の半導体記憶
装置のブロック回路図。
【図2】第1実施形態に使用する基板電圧検出回路の具
体例。
【図3】第1実施形態に使用する基板電圧検出回路の具
体例の動作を説明するためのタイムチャート。
【図4】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計時
回路の具体例。
【図5】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計時
回路の具体例の動作を説明するためのタイムチャート。
【図6】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計時
回路の第1の変形例。
【図7】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計時
回路の第1の変形例の動作を説明するためのタイムチャ
ート。
【図8】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計時
回路の第2の変形例。
【図9】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計時
回路の第2の変形例の動作を説明するためのタイムチャ
ート。
【図10】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計
時回路の第3の変形例。
【図11】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計
時回路の第4の変形例。
【図12】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計
時回路の第5の変形例。
【図13】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計
時回路の第5の変形例の動作を説明するためのタイムチ
ャート。
【図14】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計
時回路の第6の変形例。
【図15】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計
時回路の第6の変形例の動作を説明するためのタイムチ
ャート。
【図16】第1実施形態に使用するリフレッシュ時間計
時回路の第7の変形例。
【図17】本発明を具体化した第2実施形態の半導体記
憶装置のブロック回路図。
【図18】第2実施形態に使用するデータリテンション
モードエントリー判定回路の具体例。
【図19】第2実施形態に使用するデータリテンション
モードエントリー判定回路の第1の変形例。
【図20】第2実施形態に使用するデータリテンション
モードエントリー判定回路の第1の変形例の動作を説明
するためのタイムチャート。
【図21】本発明を具体化した第3実施形態の半導体記
憶装置のブロック回路図。
【図22】第3実施形態に使用するVDD電圧変化検出
回路の具体例。
【図23】第3実施形態に使用するVDD電圧変化検出
回路の具体例における差動増幅回路(比較器)の比較動
作を説明するためのタイムチャート。
【図24】本発明を具体化した第4実施形態の半導体記
憶装置のブロック回路図。
【図25】第4実施形態に使用する基板電圧変化補助回
路の具体例。
【図26】本発明を具体化した第5実施形態の半導体記
憶装置のブロック回路図。
【図27】第5実施形態に使用する電圧制御機能付の内
部降圧電圧回路の具体例。
【図28】第5実施形態に使用する電圧制御機能付の内
部降圧電圧回路の具体例の動作を説明するためのタイム
チャート。
【図29】本発明を具体化した第6実施形態の半導体記
憶装置のブロック回路図。
【図30】第6実施形態に使用するデータリテンション
イグジット検出回路の具体例。
【図31】第6実施形態に使用するデータリテンション
イグジット検出回路の具体例の動作を説明するためのタ
イムチャート。
【図32】第6実施形態に使用するデータリテンション
イグジット検出回路の第1の変形例。
【図33】第6実施形態に使用するデータリテンション
イグジット検出回路の第2の変形例。
【図34】第6実施形態に使用するデータリテンション
イグジット検出回路からの信号/φAを受け入れ、基板
電圧VBBの発生を補強する基板電圧発生補助回路の具
体例。
【図35】第6実施形態に使用するデータリテンション
イグジット検出回路からの信号/φAを受け入れ、基板
電圧VBBの発生を補強する基板電圧発生補助回路の変
形例。
【図36】本発明を具体化した第7実施形態の半導体記
憶装置のブロック回路図。
【図37】第7実施形態に使用する電圧制御機能付の内
部降圧電圧回路の具体例。
【図38】従来技術における半導体記憶装置のブロック
回路図。
【図39】半導体記憶装置のメモリセルアレイにおける
メモリセル、ワード線、及びビット線の配置関係の模式
図。
【図40】半導体記憶装置のビット線に沿ったメモリセ
ルの断面構造図
【図41】半導体記憶装置のチップレイアウトの一例を
示す模式図
【図42】(a):半導体記憶装置におけるデータリテ
ンションモードへの移行に伴う電源電圧VDD(内部降
圧電圧Vint)の降下の際の基板電圧VBBの変化を
示すタイムチャート。(b):半導体記憶装置における
データリテンションモードからの復帰に伴う電源電圧V
DD(内部降圧電圧Vint)の上昇の際の基板電圧V
BBの変化を示すタイムチャート。
【図43】メモリセルの蓄積電荷量の時間推移を模式的
に示したグラフ。
【符号の説明】
1 基板電圧検出回路 2 データリテンションエントリー
判定回路 3、3a、303 内部降圧電圧発生回路 4、4a 基板電圧発生補助回路 4b、304 基板電圧発生回路 5 VDD電圧変化検出回路 6 リフレッシュ時間計時回路 7 データリテンションイグジッ
ト検出回路 8 基板電圧変化補助回路 9、309 セルアレイブロック選択回路 10、310 ワード線選択回路 305 メモリセルアレイ 313 メモリセル 315 NMOSスイッチ 316 セルキャパシタ 317 フィールド酸化膜 /RAS Row Address S
trobe信号 /CAS Column Addres
s Strobe信号 /WE Write Enable信
号 CLK Clock信号 WL ワード線 BL ビット線 RA ロウアドレス RAref リフレッシュ用ロウアドレス CA カラムアドレス M1、M2 メモリセル MF1 フィールドMOSトランジス

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源電圧で動作する第1の動作モ
    ードと、該第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧で
    メモリセルのリフレッシュ動作を実行する第2の動作モ
    ードを有し、 メモリセル領域の基板部に印加する基板電圧を発生する
    基板電圧発生回路と、 前記メモリセルの前記リフレッシュ動作を前記第1の動
    作モードにおいて所定周期で行うリフレッシュ部とを有
    する半導体記憶装置において、 前記第1の動作モードから第2の動作モードへ遷移する
    際の前記基板電圧の変動期間中に、前記所定周期よりも
    短縮された第1周期で前記リフレッシュ動作を実行する
    ように前記リフレッシュ部を制御するリフレッシュ制御
    部とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記リフレッシュ制御部は、前記変動期
    間が経過した後、前記所定周期よりも長い第2周期でリ
    フレッシュ動作を実行するように前記リフレッシュ部を
    制御することを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記変動期間中に前記所定周期を短縮し
    て前記第1周期を設定する周期設定回路を備え、 前記リフレッシュ制御部は、前記周期設定回路により設
    定された前記第1周期で前記リフレッシュ動作を行うよ
    うに前記リフレッシュ部を制御することを特徴とする請
    求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1周期は、前記周期設定回路に印
    加される駆動電源電圧を高くすることにより設定される
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記第1周期は、前記周期設定回路に印
    加される駆動電流を高くすることにより設定されること
    を特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記周期設定回路は、ループ状に接続さ
    れた奇数個のインバータと、 前記変動期間中に前記奇数個のインバータの一部を短絡
    する短絡回路とを備えたことを特徴とする請求項3記載
    の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記リフレッシュ制御部は、前記基板電
    圧の変動期間中に前記基板電圧に応答して前記第1周期
    を長くすることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶
    装置。
  8. 【請求項8】 前記リフレッシュ制御部は、前記第1の
    動作モードにおいて1回のリフレッシュ動作で選択され
    るメモリセルの数よりも多い数のメモリセルを前記変動
    期間中に選択して前記リフレッシュ動作が行われるよう
    に、前記リフレッシュ部を制御することを特徴とする請
    求項1記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 第1の電源電圧で動作する第1の動作モ
    ードと、該第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧で
    メモリセルのリフレッシュ動作を実行する第2の動作モ
    ードを有し、 メモリセル領域の基板部に印加する基板電圧を発生する
    基板電圧発生回路と、前記メモリセルの前記リフレッシ
    ュ動作を前記第1の動作モードにおいて所定周期で行う
    リフレッシュ部とを有する半導体記憶装置において、 前記第1の動作モードから第2の動作モードへ遷移する
    際の前記基板電圧の変動期間中に、前記基板電圧を所定
    電圧に接続させる基板電圧制御回路とを備えたことを特
    徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 第1の電源電圧で動作する第1の動作
    モードと、該第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧
    でメモリセルのリフレッシュ動作を実行する第2の動作
    モードを有し、 メモリセル領域の基板部に印加する基板電圧を発生する
    基板電圧発生回路と、前記第1の電源電圧から前記第2
    の電源電圧を生成する降圧電圧発生回路とを備え、 前記降圧電圧発生回路は、前記第1の動作モードから第
    2の動作モードへ遷移する際の前記基板電圧の変化に応
    答して、前記第2の電源電圧のレベルを降下させること
    を特徴とする半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 第1の電源電圧で動作する第1の動作
    モードと、該第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧
    でメモリセルのリフレッシュ動作を実行する第2の動作
    モードを有し、 メモリセル領域の基板部に印加する基板電圧を発生する
    基板電圧発生回路と、 前記第1の電源電圧から前記第2の電源電圧を生成する
    降圧電圧発生回路と、 前記降圧電圧発生回路は、前記第1の動作モードから第
    2の動作モードへ遷移する際、前記基板電圧が所定のレ
    ベルに達した後、前記第1の電源電圧を前記第2の電源
    電圧に降下させることを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 第1の電源電圧で動作する第1の動作
    モードと、該第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧
    でメモリセルのリフレッシュ動作を実行する第2の動作
    モードを有し、 メモリセル領域の基板部に印加する基板電圧を生成する
    基板電圧発生回路を備え、 前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ移行
    する期間中、前記基板電圧発生回路の駆動能力を増大さ
    せることを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記基板電圧発生回路は、常時動作状
    態を継続する第1基板電圧発生回路、及び、前記移行す
    る期間中一時的に動作する第2基板電圧発生回路とを有
    することを特徴とする請求項12記載の半導体記憶装
    置。
  14. 【請求項14】 前記基板電圧発生回路は、チャージポ
    ンプ回路から構成されており、 前記移行する期間中に前記チャージポンプ回路のポンピ
    ング周波数を高くすることを特徴とする請求項12記載
    の半導体記憶装置。
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