JP2001174621A - 樹脂組成物、そのフィルム及びその硬化物 - Google Patents
樹脂組成物、そのフィルム及びその硬化物Info
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Abstract
希アルカリ溶液で現像ができ、カラーフィルター、ブラ
ックマトリックス及びスペーサーパターン等のパターン
形成に適する感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性
フイルムを提供する。 【解決手段】分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂(a)と1分子中に不飽和2重結
合とカルボキシル基を1つずつ有する化合物(b)と任
意成分として飽和モノカルボン酸(c)との反応物であ
るエポキシ(メタ)アクリレートと必要に応じて多塩基
酸無水物(d)を反応させた不飽和基含有樹脂(A)、
希釈剤(B)、光重合開始剤(C)を含むことを特徴と
する、液晶ディスプレイ等のカラーフィルター用である
樹脂組成物。
Description
等のカラーフィルターに用いられる、画像形成用、オー
バーコート用及びスペーサー用樹脂組成物、そのフィル
ム及び硬化物に関する。
ルター、ブラックマトリックス、オーバーコート及びス
ペーサー等を形成する際、高分子バインダー、光重合性
モノマー及び光重合開始剤等のから成る樹脂組成物が用
いられてきた。
イ等の普及に伴い、カラーフィルター等の構成部材の生
産性の向上及びコストダウンが求められており、カラー
フィルター、ブラックマトリックス、オーバーコート及
びスペーサー等の形成プロセスも、短時間での形成、歩
留まりの向上が求められている。
め、本発明は、(1)分子中に少なくとも2個以上のエ
ポキシ基を有するエポキシ樹脂(a)と1分子中に不飽
和2重結合とカルボキシル基を1つずつ有する化合物
(b)と任意成分として飽和モノカルボン酸(c)との
反応物であるエポキシ(メタ)アクリレートと必要に応
じて多塩基酸無水物(d)を反応させた不飽和基含有樹
脂(A)、希釈剤(B)、光重合開始剤(C)を含むこ
とを特徴とする、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ
ー用である樹脂組成物、(2)顔料(D)を含むことを
特徴とする上記(1)記載の樹脂組成物、(3)請求項
2記載の樹脂組成物を製膜したときの、波長380〜7
80nmにおける透過光の色度が、Y=20.0のと
き、0.550≦x≦0.650、0.300≦y≦
0.400である赤色樹脂組成物、(4)上記(2)記
載の樹脂組成物を製膜したときの、波長380〜780
nmにおける透過光の色度が、Y=50.0のとき、
0.250≦x≦0.350、0.500≦y≦0.6
00である緑色樹脂組成物、(5)上記(2)記載の樹
脂組成物を製膜したときの、波長380〜780nmに
おける透過光の色度が、Y=20.0のとき、0.10
0≦x≦0.200、0.100≦y≦0.200であ
る青色樹脂組成物、(6)上記(2)記載の樹脂組成物
を製膜したときの、波長380〜780nmにおける透
過光の色度が、Y=90.0のとき、0.350≦x≦
0.500、0.350≦y≦0.500である黄色樹
脂組成物、(7)上記(2)記載の樹脂組成物を製膜し
たときの、波長380〜780nmにおける透過光の色
度が、Y=50.0のとき、0.300≦x≦0.40
0、0.150≦y≦0.300であるマゼンタ色樹脂
組成物、(8)上記(2)記載の樹脂組成物を製膜した
ときの、波長380〜780nmにおける透過光の色度
が、Y=50.0のとき、0.150≦x≦0.25
0、0.200≦y≦0.300であるシアン色樹脂組
成物、(9)上記(2)記載の樹脂組成物を製膜したと
きの、波長380〜780nmにおける透過光の色度
が、Y=0.1のとき、0.250≦x≦0.400、
0.200≦y≦0.400である黒色樹脂組成物、
(10)上記(2)記載の樹脂組成物を製膜したとき
の、波長380〜780nmにおける透過率が、膜厚1
μmのとき、90%以上である樹脂組成物、(11)カ
ラーフィルターの赤色部である上記(1)ないし(3)
記載の樹脂組成物、(12)カラーフィルターの緑色部
である上記(1),(2),(4)記載の樹脂組成物、
(13)カラーフィルターの青色部である上記(1),
(2),(5)記載の樹脂組成物、(14)カラーフィ
ルターの黄色部である上記(1),(2),(6)記載
の樹脂組成物、(15)カラーフィルターのマゼンタ色
部である上記(1),(2),(7)記載の樹脂組成
物、(16)カラーフィルターのシアン色部である上記
(1),(2),(8)記載の樹脂組成物、(17)カ
ラーフィルターの黒色部である上記(1),(2),
(9)記載の樹脂組成物、(18)カラーフィルターの
オーバーコートである上記(1),(2),(10)記
載の樹脂組成物、(19)液晶ディスプレイ装置のスペ
ーサーである上記(1),(2),(10)記載の樹脂
組成物、(20)上記(1)ないし(19)記載の樹脂
組成物からなるフィルム、(21)上記(1)ないし
(20)記載の樹脂組成物及びフィルムの硬化物、(2
2)上記(21)記載の硬化物を有する液晶ディスプレ
イ用カラーフィルター、に関する。
本発明で用いる樹脂(A)は、1分子中に2個以上のエ
ポキシ基を有する化合物(a)と1分子中に不飽和2重
結合とカルボキシル基を1つずつ有する化合物(b)及
び必要に応じて飽和カルボン酸(c)を反応させ、必要
に応じて多塩基酸無水物(d)を反応させて得られる樹
脂である。
る化合物(a)の具体例としては、例えば、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(例えば、油化シェルエポキシ
(株)製、エピコート828、エピコート1001、エ
ピコート1002、エピコート1004等)、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂のアルコール性水酸基とエピク
ロルヒドリンの反応により得られるエポキシ樹脂(例、
日本化薬(株)製、NER−1302、エポキシ当量3
23、軟化点76℃)、ビスフェノールF型樹脂(例、
油化シェルエポキシ(株)製、エピコート807、EP
−4001、EP−4002、EP−4004等)、ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂のアルコール性水酸基と
エピクロルヒドリンの反応により得られるエポキシ樹脂
(例、日本化薬(株)製、NER−7406、エポキシ
当量350、軟化点66℃)、ビスフェノールS型エポ
キシ樹脂、ビフェニルグリシジルエーテル(例、油化シ
ェルエポキシ(株)製、YX−4000)、フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂(例、日本化薬(株)製、E
PPN−201、油化シェルエポキシ(株)製、EP−
152、EP−154、ダウケミカル(株)製、DEN
−438)、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(例、日本化薬(株)、EOCN−102S、EOCN
−1020、EOCN−104S)、トリグリシジルイ
ソシアヌレート(日産化学(株)製、TEPIC)、ト
リスフェノールメタン型エポキシ樹脂(日本化薬(株)
製、EPPN−501、EPN−502,EPPN−5
03)、フルオレンエポキシ樹脂(例、新日鐵化学
(株)製、カルドエポキシ樹脂、ESF−300)、脂
環式エポキシ樹脂(ダイセル化学工業(株)製、セロキ
サイド2021P、セロキサイドEHPE)等が挙げら
れる。
樹脂が挙げられる。共重合型のエポキシ樹脂としては、
例えばグリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アク
リロイルメチルシクロヘキセンオキサイド、ビニルシク
ロヘキセンオキサイドなどとこれら以外の1官能エチレ
ン性不飽和基含有化合物(例えば、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸、スチレン、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、α
−メチルスチレン、グリセリンモノ(メタ)アクリレー
ト、一般式(1)
は水素又はC1〜C6のアルキル基であり、nは2〜
23の整数である)から選ばれる一種又は二種以上とを
反応させて得られた共重合体が挙げられる。具体的には
日本油脂(株)製、CP−15、CP−30、CP−5
0、CP−20SA、CP−510SA、CP−50
S、CP−50M、CP−20MA等)が例示される。
又式(1)の化合物としては例えばジエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシテトラ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、等のア
ルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート
等が挙げられる
000〜200000が好ましい。グリシジル(メタ)
アクリレートの使用量は、共重合型エポキシ樹脂に使用
する不飽和単量体全量に対して10〜70重量%が好ま
しく、特に好ましくは20〜50重量%である。
シ樹脂を得る場合、グリセリンモノ(メタ)アクリレー
ト及び/又は一般式(1)の化合物は、重合体に使用す
る不飽和単量体全量に対して30重量%以上、特に好ま
しくは50重量%以上を配合するのが望ましい。
方法、例えば、溶液重合やエマルジョン重合等によって
得られる。溶液重合を用いる場合について説明すれば、
エチレン性不飽和単量体混合物を、適用な有機溶剤中で
重合開始剤を添加して窒素気流下に好ましくは50〜1
00℃で加熱攪拌する方法によって重合させる。前記有
機溶剤としては、例えば、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、2−
ブタノール、ヘキサノール、エチレングリコール等のア
ルコール類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等
のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、セロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類、
カルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール
類、プロピレングリコールメチルエーテル等のプロピレ
ングリコールアルキルエーテル類、ジプロピレングリコ
ールメチルエーテル等のポリピロピレングリコールアル
キルエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブ
アセテート、プロピレングリコールモノメチルアセテー
ト等の酢酸エステル類、乳酸エチル、乳酸ブチル等の乳
酸エステル類、ジアルキルグリコールエーテル類等が挙
げられる。これらの有機溶剤は単独又は混合して用いる
ことかできる。
ゾイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等の
アゾ化合物を用いることができる。
基を1つずつ有する化合物(b)としては、(メタ)ア
クリル酸、水酸基含有(メタ)アクリレート(例えば、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、1,4−ブタン
ジオールモノ(メタ)アクリレート等)と多カルボン酸
化合物の酸無水物(例えば、無コハク酸、無水マレイン
酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸等)の反応物であるハーフエステル
が例示される。
は、例えば、酢酸、プロピオン酸、ピバリン酸、ヒドロ
キシピバリン酸、ジメチロールプロピオン酸、安息香
酸、ヒドロキシ安息香酸等を挙げることができる。
量に対して化合物(b)と任意成分としての飽和モノカ
ルボン酸(c)は0.5〜1.1当量を反応させるのが
好ましい。又、必要に応じて反応溶剤を用いてもよく、
例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、イソブタノール、2−ブタノール、ヘ
キサノール、エチレングリコール等のアルコール類、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、セロソルブ、
ブチルセロソルブ等のセロソルブ類、カルビトール、ブ
チルカルビトール等のカルビトール類、プロピレングリ
コールメチルエーテル等のプロピレングリコールアルキ
ルエーテル類、ジプロピレングリコールメチルエーテル
等のポリピロピレングリコールアルキルエーテル類、酢
酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、プロピ
レングリコールモノメチルアセテート等の酢酸エステル
類、乳酸エチル、乳酸ブチル等の乳酸エステル類、ジア
ルキルグリコールエーテル類等が挙げられる。これらの
有機溶剤は単独又は混合して用いることかできる。
リフェニルホスフィン、トリフェニルスチビン、トリエ
チルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアン
モニウムクロライド、ベンジルトリエチルアンモニウム
クロライド、等の塩基性化合物を反応液中に0.1〜1
%添加するのが好ましい。反応中、重合を防止するため
に重合禁止剤(例えば、メトキシフェノール、メチルハ
イドロキノン、ハイドロキノン、フェノチアジン等)を
反応液中、0.05〜0.5%添加するのが好ましい。
反応温度は、90〜150℃、反応時間は、5〜40時
間が好ましい。
ポキシ(メタ)アクリレートの水酸基1当量に対して多
カルボン酸化合物の酸無水物(d)(例えば、無コハク
酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等)を好ましくは
無水物基0.2〜1.0当量反応させることができる。
反応温度は、90〜150℃、反応時間は、3〜30時
間が好ましい。
(B)成分の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート、カルビトール(メタ)アクリレ
ート、アクリロイルモルホリン、水酸基含有(メタ)ア
クリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト等)と多カルボン酸化合物の酸無水物(例えば、無コ
ハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ
無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等)の反応物
であるハーフエステル,ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリエトキ
シトリ(メタ)アクリレート、グリセンポリプロポキシ
トリ(メタ)アクリレート、ヒドロキシビバリン酸ネオ
ペングリコールのε−カプロラクトン付加物のジ(メ
タ)アクリレート(例えば、日本化薬(株)製、KAY
ARAD HX−220、HX−620、等)、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールとε−カプロラクトンの反応物のポリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールポリ
(メタ)アクリレート、モノ又はポリグリシジル化合物
(例えば、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、グリセリ
ンポリグリシジルエーテル、グリセリンポリエトキシグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパンポリエトキシポ
リグリシジルエーテル、等)と(メタ)アクリル酸の反
応物であるエポキシ(メタ)アクリレート、等の反応性
希釈剤(B−1)、エチレングリコールモノアルキルエ
ーテル類、エチレングリコールジアルキルエーテル類、
ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート
類、エチレングリコールモノアリールエーテル類、ポリ
エチレングリコールモノアリールエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、酢酸エステル、酢酸ブチル等のエステル類、
トルエン、キシレン、ベンジルアルコール等の芳香族炭
化水素類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル
類、ジプロピレングリコールジアルキルエーテル類、プ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート
類、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
γ−ブチロラクトン、ソルベントナフサ等の有機溶剤類
(B−2)等を挙げることができる。希釈剤は、単独で
用いても良く、2種類以上を混合して用いても良い。
えば、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロク
チキキサントン、イソプロピルチオキサントン、2−メ
チル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モル
フォリノ−プロパン−1,2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタ
ノン、4−ベンゾイル−4′−メチルジフェニルスルフ
ィド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホ
スフィンオキサイド、ミヒラーズケトン、ベンジルジメ
チルケタール、2−エチルアンスラキノン等を挙げるこ
とができる。又、これら光重合開始剤(B)の促進剤と
しての光重合促進剤(例えば、N,N−ジメチルアミノ
安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルアミノ安息
香酸イソアミルエステル等のアミン類)を併用すること
もできる。
ルター用顔料として、黄色顔料、橙色顔料、赤色顔料、
紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、茶色顔料が挙げられ、
カラーインデックス(C.I.)ナンバーで、黄色顔
料;C.I.20,24,83,86,93,109,
110,117,125,137,138,147,1
48,153,154,166,168、橙色顔料;
C.I.36,43,51,55,59,61、赤色顔
料;C.I.5,9,97,122,123,149,
168,177,180,192,215,216,2
17,220,223,224,226,227,22
8,240、紫色顔料;C.I.19,23,29,3
0,37,40,50、青色顔料;C.I.15,1
6,22,60,64、緑色顔料;C.I.7,36、
茶色顔料;23,25,26等が例示される。カラーフ
ィルター黒色部顔料としては、カーボンブラック、チタ
ンブラック、酸化クロム、酸化鉄、アニリンブラック、
ペリレン系顔料が挙げられ、2種以上を混合することも
できる。
(C)及び(D)の各成分を溶解、混合、混練すること
により調製することができる。本発明の樹脂組成物中、
各成分の使用割合は以下のようにすることができる(%
は重量%)。(A)+(B−1)+(C)の合計した使
用量は組成物に対して5〜99.9%が好ましく、特に
好ましくは40〜99%である。(D)成分は、組成物
中、0.1〜95%が好ましく、特に好ましくは1〜6
0%である。(A)+(B−1)+(C)の合計量の中
に占める各成分の好ましい使用量は、(A)成分の使用
量は、30〜90%、(B−1)成分の使用量は、5〜
65%、(C)成分の使用量は、5〜30%である。有
機溶剤(B−2)の使用量は、本発明の組成物を使用す
るために適当な粘度調整等の目的のために任意の割合で
使用することができる。
ことができる。これを用いることにより、耐熱性等を更
に向上させることができる。熱硬化成分(E)として
は、エポキシ樹脂、メラミン化合物、オキサゾリン化合
物、フェノール化合物などを挙げる事ができる。エポキ
シ樹脂としては、具体的には、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノー
ル・ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール・ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、トリスフェノールメタン型エポキシ
樹脂、臭素化エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹
脂などのグリシジルエーテル類;3,4−エポキシ−6
−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6
−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロ
ヘキサンカルボキシレート、1−エポキシエチル−3,
4−エポキシシクロヘキサンなどの脂環式エポキシ樹
脂;フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタ
ル酸ジグリシジルエステル、ダイマー酸グリシジルエス
テルなどのグリシジルエステル類;テトラグリシジルジ
アミノジフェニルメタンなどのグリシジルアミン類;ト
リグリシジルイソシアヌレートなどの複素環式エポキシ
樹脂などが挙げられる。なかでも、融点が50℃以上の
エポキシ樹脂が乾燥後タックのない光重合性皮膜を形成
することができ好ましい。
ミンとホルマリンとの重縮合物であるメラミン樹脂が挙
げられる。尿素化合物としては、尿素、尿素とホルマリ
ンの重縮合物である尿素樹脂などが挙げられる。
ゾリン、2−メチル−2−オキサゾリン、2−フェニル
−2−オキサゾリン、2,5−ジメチル−2−オキサゾ
リン、5−メチル−2−フェニル−2−オキサゾリン、
2,4−ジフェニルオキサゾリン等が挙げられる。フェ
ノール化合物としては、例えば、フェノール、クレゾー
ル、キレノール、カテコール、レゾルシン、ハイドロキ
ノン、ピロガロール、レゾールなどが挙げられる。
シ樹脂を使用する場合は、硬化促進剤を用いることが好
ましい、エポキシ樹脂の硬化促進剤として、具体的に
は、2−メチルイミダゾール、2−エチル−3−メチル
イミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−フェ
ニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチルイミ
ダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾ
ール、等のイミダゾール化合物;メラミン、グアナミ
ン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、エチルジア
ミノトリアジン、2,4−ジアミノトリアジン、2,4
−ジアミノ−6−トリルトリアジン、2,4−ジアミノ
−6−キシリルトリアジン等のトリアジン誘導体;トリ
メチルアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチ
ルオクチルアミン、ピリジン、m−アミノフェノール等
の三級アミン類;ポリフェノール類などが挙げられる。
これらの硬化促進剤は単独または併用して使用する事が
出来る。これら熱硬化成分(E)や硬化促進剤は、、
(A)+(B)+(C)+(D)の合計100%に対し
て、5〜100%使用するのが好ましく、特に好ましく
は10〜60%である。
剤等を添加することができる。各種の添加剤としては、
例えば、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、チタン酸バリウム、水酸化アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、シリカ、クレーなどの充填剤、
アエロジルなどのチキソトロピー付与剤、、シリコー
ン、フッ素系のレベリング剤や消泡剤、染料、ハイドロ
キノン、P−メトキシフェノール、ハイドロキノンモノ
チルエーテル等の重合禁止剤カップリング剤、ワックス
類等である。
ーフィルター用組成物、ブラックマトリックス用組成
物、オーバーコート用組成物及びスペーサー用組成物等
として用いることができ、これらは、スピンコート、ス
クリーン印刷、カーテンフローコート、スプレーコート
等の方法により、各種基板(例えば、ガラス、セラミッ
ク及び金属等)上の全面に塗布される。塗布後、必要に
応じて遠赤外線又は温風により50〜150℃程度にプ
リベークし、有機溶剤を除去した後、パターニングした
い部分だけ紫外線を通すようにしたネガマスクを用いて
紫外線を露光する。紫外線の露光量としては10〜10
000mJ/cm 2が好ましい。次に液温10〜60℃の水
又は希アルカリ水溶液でスプレーなどの手段で現像を行
ない、次いで、例えば、100〜300℃で0.5〜2
4時間、熱硬化しパターンを形成する。
の樹脂組成物を、例えば、ワイヤーバー方式、ディッピ
ング方式、スピンコート方式、グラビア方式及びドクタ
ーブレード方式等を用いて離型フィルム等に塗布し、必
要に応じて遠赤外線又は温風により50〜150℃で乾
燥し、さらに、必要に応じて離型フィルム等を張り付け
る。使用時は、離型フィルムをはがして基板に転写し、
上記と同様に露光、現像、熱硬化によりパターンを形成
する。本発明の顔料(D)を含む樹脂組成物において、
透過光の色度は次のように測定される。すなわち、本発
明の樹脂組成物をスピンコート法等の塗布法でガラス基
板上に3点程度成膜し、JIS Z8722により、得
られた基板を標準の光Cを用い、2度視野に基づくXY
Z表色系にて、波長380〜780nmにおける透過光
のY,x,y値をそれぞれ測定し、Y値に対しxおよび
y値をプロットすることにより、それぞれの顔料(D)
の有するY値に対してx,y値を外挿することで得られ
る。
いて、透過光の色度は次のように測定される。すなわ
ち、本発明の樹脂組成物をスピンコート法等の塗布法で
ガラス基板上に3点程度成膜し、JIS Z8722に
より、得られた基板を標準の光Cを用い、2度視野に基
づくXYZ表色系にて、波長380〜780nmにおけ
る透過光のY,x,y値をそれぞれ測定し、Y値に対し
xおよびy値をプロットすることにより、それぞれの顔
料(D)の有するY値に対してx,y値を外挿すること
で得られる。赤色樹脂組成物を製膜したときの好ましい
Y、x、yは、波長380〜780nmにおける透過光
の色度が、Y=20.0のとき、0.550≦x≦0.
650、0.300≦y≦0.400、緑色樹脂組成物
を製膜したときの好ましいY、x、yは、波長380〜
780nmにおける透過光の色度が、Y=50.0のと
き、0.250≦x≦0.350、0.500≦y≦
0.600、青色樹脂組成物を製膜したときの好ましい
Y、x、y波長380〜780nmにおける透過光の色
度が、Y=20.0のとき、0.100≦x≦0.20
0、0.100≦y≦0.200、黄色樹脂組成物を製
膜したときの好ましいY、x、y、波長380〜780
nmにおける透過光の色度が、Y=90.0のとき、
0.350≦x≦0.500、0.350≦y≦0.5
00、マゼンタ色樹脂組成物を製膜したときの好ましい
Y、x、yは、波長380〜780nmにおける透過光
の色度が、Y=50.0のとき、0.300≦x≦0.
400、0.150≦y≦0.300、シアン色樹脂組
成物を製膜したときの好ましいY、x、y波長380〜
780nmにおける透過光の色度が、Y=50.0のと
き、0.150≦x≦0.250、0.200≦y≦
0.300、黒色樹脂組成物を製膜したときの好ましい
Y、x、yは、波長380〜780nmにおける透過光
の色度が、Y=0.1のとき、0.250≦x≦0.4
00、0.200≦y≦0.400、透明樹脂組成物を
製膜したときの好ましい透過率は、波長380〜780
nmにおいて、膜厚1μmのとき、90%以上である。
中、部とは重量部を表す。 実施例1〜6 表1に示す組成にしたがってカラーフィルター用組成
物、ブラックマトリックス用組成物、及びスペーサー用
組成物を調製した。得られた樹脂組成物をスピンコータ
ーを用いてガラス基板上の全面に膜厚2μm(乾燥膜
厚)で塗布し、80℃で3分間プリベークした後、ネガ
フィルム(ライン/スペ−ス=150μm/150μ
m)を接触させ超高圧水銀灯により200mJ/cm2照射
し、次いで未露光部を0.5%炭酸ナトリウム水溶液
(30℃)を用いてスプレー圧2kg/cm2で1分間現像し
た。現像後、空気中、200℃で1時間熱硬化し、カラ
ーフィルター、ブラックマトリックス及びスペーサーパ
ターンを形成した。現像性、現像後のパターンの状態、
ガラス基板との密着性、色度及び透過率を評価した。
丸底フラスコに、トリスフェノールメタン型エポキシ樹
脂(日本化薬(株)製、EPPN−503、エポキシ当
量200、軟化点83℃)200部、アクリル酸72
部、メチルハイドロキノン0.2部及びプロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート169.1部を仕
込み、90℃に昇温、溶解した。ついで、60℃まで冷
却しトリフェニルホスフィン1. 2部を仕込み、95℃で32時間反応させた後、テトラ
ヒドロ無水フタル酸112.6部を仕込み、95℃で1
5時間反応させ、固形分酸価(mgKOH/g)100
の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂を得た。
ついた丸底フラスコに、共重合型エポキシ樹脂(日本油
脂(株)製、ブレンマーCP−50M、エポキシ当量3
10、平均分子量6000)310部、アクリル酸72
部、メチルハイドロキノン0.3部及びプロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート244.5部を仕
込み、60℃に昇温、溶解した。ついで、60℃まで冷
却し、トリフェニルホスフィン1.8部を仕込み、95
℃で32時間反応させた後、無水こはく酸70部を仕込
み、95℃で15時間反応させ、固形分酸価(mgKO
H/g)80の不飽和基含有ポリカルボン酸樹脂を得
た。
ングリコールジアクリレート(日本化薬(株)製) *2 KAYARAD DPHA:ジペンタエリスリト
ールペンタ及びヘキサアクリレート(日本化薬(株)
製) *3 KAYARAD DPCA−60:カプロラクト
ン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日
本化薬(株)製) *4 KAYACURE DETX−S:2,4−ジエ
チルチオキサントン(日本化薬(株)製) *5 KAYACURE EPA:日本化薬(株)製、
p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル *6 ニカラック MW−30M:メラミン樹脂
((株)三和ケミカル製) *7 CI ピグメントレッド 177 *8 CI ピグメントグリーン 36 *9 CI ピグメントブルー 15:6
0℃でスプレー圧2kg/cm 2で2分間 現 像し、以下の様に評価した ○・・・・完全に現像できた △・・・・わずかに残渣がある ×・・・・現像されない部分がある −・・・・パターンの一部又は全部がはがれている (現像後のパターンの状態): ○・・・・パターンは正確に維持されている △・・・・パターンの幅が細くなっている ×・・・・パターン部分の一部または、全部剥がれてい
る (密着性):セロテープ剥離試験を行なった ○・・・・全く剥がれない △・・・・極一部剥がれがある ×・・・・剥がれの部分が多い (色度 Y、x、y) JIS Z8722により、得られた基板を標準の光C
を用い、2度視野に基づくXYZ表色系にて、波長38
0〜780nmにおける透過光のY,x,y値をそれぞ
れ測定し、記載したY値に対してx,y値を外挿して求
めた (透過率)波長380〜780nmにおける透過率の極
小値
うに離型フィルムに塗布し、80℃で3分乾燥しフィル
ムを得た。このフィルムをガラス基板に転写し、ネガフ
ィルムを接触させ超高圧水銀灯により200mJ/cm2照射
し、次いで、未露光部を0.5%炭酸ナトリウム水溶液
(30℃)でスプレー圧2kg/cm2で1分間現像した。現
像後、空気中、200℃で1時間焼成し、隔壁パターン
を形成した。現像性、現像後のパターンの状態、ガラス
基板との密着性はすべて○であった。
なように、本発明の樹脂組成物、フィルム及びその硬化
物は、現像性に優れ、現像後のパターン精度が良好で、
密着性に優れている。
ターンを形成したフィルムを通して選択的に紫外線によ
り露光し、未露光部分を現像することによるカラーフィ
ルター、ブラックマトリックス及びスペーサーパターン
等のパターン形成において、現像性に優れ、現像後のパ
ターン精度が良好で、密着性に優れている。
Claims (22)
- 【請求項1】分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂(a)と1分子中に不飽和2重結
合とカルボキシル基を1つずつ有する化合物(b)と任
意成分として飽和モノカルボン酸(c)との反応物であ
るエポキシ(メタ)アクリレートと必要に応じて多塩基
酸無水物(d)を反応させた不飽和基含有樹脂(A)、
希釈剤(B)、光重合開始剤(C)を含むことを特徴と
する、液晶ディスプレイ等のカラーフィルター用である
樹脂組成物。 - 【請求項2】顔料(D)を含むことを特徴とする請求項
1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】請求項2記載の樹脂組成物を製膜したとき
の、波長380〜780nmにおける透過光の色度が、
Y=20.0のとき、0.550≦x≦0.650、
0.300≦y≦0.400である赤色樹脂組成物。 - 【請求項4】請求項2記載の樹脂組成物を製膜したとき
の、波長380〜780nmにおける透過光の色度が、
Y=50.0のとき、0.250≦x≦0.350、
0.500≦y≦0.600である緑色樹脂組成物。 - 【請求項5】請求項2記載の樹脂組成物を製膜したとき
の、波長380〜780nmにおける透過光の色度が、
Y=20.0のとき、0.100≦x≦0.200、
0.100≦y≦0.200である青色樹脂組成物。 - 【請求項6】請求項2記載の樹脂組成物を製膜したとき
の、波長380〜780nmにおける透過光の色度が、
Y=90.0のとき、0.350≦x≦0.500、
0.350≦y≦0.500である黄色樹脂組成物。 - 【請求項7】請求項2記載の樹脂組成物を製膜したとき
の、波長380〜780nmにおける透過光の色度が、
Y=50.0のとき、0.300≦x≦0.400、
0.150≦y≦0.300であるマゼンタ色樹脂組成
物。 - 【請求項8】請求項2記載の樹脂組成物を製膜したとき
の、波長380〜780nmにおける透過光の色度が、
Y=50.0のとき、0.150≦x≦0.250、
0.200≦y≦0.300であるシアン色樹脂組成
物。 - 【請求項9】請求項2記載の樹脂組成物を製膜したとき
の、波長380〜780nmにおける透過光の色度が、
Y=0.1のとき、0.250≦x≦0.400、0.
200≦y≦0.400である黒色樹脂組成物。 - 【請求項10】請求項2記載の樹脂組成物を製膜したと
きの、波長380〜780nmにおける透過率が、膜厚
1μmのとき、90%以上である樹脂組成物。 - 【請求項11】カラーフィルターの赤色部である請求項
1ないし3記載の樹脂組成物。 - 【請求項12】カラーフィルターの緑色部である請求項
1,2,4記載の樹脂組成物。 - 【請求項13】カラーフィルターの青色部である請求項
1,2,5記載の樹脂組成物。 - 【請求項14】カラーフィルターの黄色部である請求項
1,2,6記載の樹脂組成物。 - 【請求項15】カラーフィルターのマゼンタ色部である
請求項1,2,7記載の樹脂組成物。 - 【請求項16】カラーフィルターのシアン色部である請
求項1,2,8記載の樹脂組成物。 - 【請求項17】カラーフィルターの黒色部である請求項
1,2,9記載の樹脂組成物。 - 【請求項18】カラーフィルターのオーバーコートであ
る請求項1,2,10記載の樹脂組成物。 - 【請求項19】液晶ディスプレイ装置のスペーサーであ
る請求項1,2,10記載の樹脂組成物。 - 【請求項20】請求項1ないし19記載の樹脂組成物か
らなるフィルム。 - 【請求項21】請求項1ないし20記載の樹脂組成物及
びフィルムの硬化物。 - 【請求項22】請求項21記載の硬化物を有する液晶デ
ィスプレイ用カラーフィルター。
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