JP2001168623A - 自動車用ガラスアンテナ - Google Patents

自動車用ガラスアンテナ

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JP2001168623A
JP2001168623A JP35450999A JP35450999A JP2001168623A JP 2001168623 A JP2001168623 A JP 2001168623A JP 35450999 A JP35450999 A JP 35450999A JP 35450999 A JP35450999 A JP 35450999A JP 2001168623 A JP2001168623 A JP 2001168623A
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JP
Japan
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window glass
rear window
automobile
glass plate
antenna
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JP35450999A
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English (en)
Inventor
Koji Tabata
耕司 田畑
Fumitaka Terajima
文貴 寺島
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】FM放送帯の高域から低域まで良好に受信でき
る。 【解決手段】長方形のループエレメント4aはデフォッ
ガ3の設けられた後部窓ガラス板1の右部から左部まで
伸長され、上側エレメント4bはループエレメント4a
左上端部から上方に伸長され曲折し右方に伸長され、下
側エレメント4cはループエレメント4a左下端部から
下方に伸長され曲折し右方に伸長される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日本のFM放送帯
(76〜90MHz)、米国のFM放送帯(88〜10
8MHz)及びAM放送帯(530〜1605kHz)
の受信に適する自動車用ガラスアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】AM放送帯及びFM放送帯受信用の後部
窓ガラスアンテナとして、従来、図2に示すような、自
動車の後部窓ガラス板1にループ形状のアンテナ導体1
4と給電点16とが設けられているものを使用してい
た。しかし、この従来例では、米国のFM放送帯の高域
周波数の感度が低下する問題があった。また、米国のF
M放送帯より高い周波数の放送帯を受信する場合にも同
様の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有する前述の欠点を解消し、米国のFM放送帯の高域周
波数の感度が低下しにくく、日本及び米国両方のFM放
送帯の受信に使用できる自動車用ガラスアンテナの提供
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヒータ線とバ
スバとを有する通電加熱式のデフォッガと、アンテナ導
体とが自動車の後部窓ガラス板に設けられている自動車
用ガラスアンテナにおいて、アンテナ導体は後部窓ガラ
ス板のデフォッガの上方余白部にデフォッガと所定間隔
を隔てて設けられており、車内側又は車外側から見て、
給電点は後部窓ガラス板の右上側部近傍に設けられてお
り、アンテナ導体は、ループエレメントと、上側エレメ
ントと、下側エレメントとを備え、ループエレメントは
略長方形であって、後部窓ガラス板の右側部近傍から左
側部近傍まで略横方向に伸長され、ループエレメントの
右端部は給電点に接続されており、上側エレメントは、
ループエレメントの左上端部近傍を起点として一旦上方
に伸長された後、曲折して右方に伸長されており、下側
エレメントは、ループエレメントの左下端部近傍を起点
として一旦下方に伸長された後、曲折して右方に伸長さ
れていることを特徴とする自動車用ガラスアンテナを提
供する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に従って詳細
に説明する。図1は本発明の自動車用ガラスアンテナの
一実施例の構成図であり、以下の説明において、方向は
図面上での方向(A4を縦方向で見る場合、左側を上方
とする)をいう。また、図1に示す自動車用ガラスアン
テナでは、日本又は米国のFM放送帯及びAM放送帯を
受信する。
【0006】図1において、1は自動車の後部窓ガラス
板、2はヒータ線、2aは最高位のヒータ線、3はデフ
ォッガ、4はアンテナ導体、4aはループエレメント、
4bは上側エレメント、4cは下側エレメント、5a、
5bはバスバ、6はアンテナ導体4の給電点、7は前置
増幅器、8は接続エレメント、10は直流電源、11は
コンデンサ、12はデフォッガ短絡線、20は受信機、
25は同軸ケーブルである。
【0007】図1に示す自動車用ガラスアンテナでは、
ヒータ線2と、ヒータ線2に給電するバスバ5a、5b
とを有する通電加熱式のデフォッガ3と、アンテナ導体
4とが後部窓ガラス板1に設けられている。アンテナ導
体4は後部窓ガラス板1のデフォッガ3の上方余白部に
デフォッガ3と所定間隔を隔てて設けられている。
【0008】給電点6は後部窓ガラス板1の右上側部近
傍に設けられており、アンテナ導体4は、ループエレメ
ント4aと、上側エレメント4bと、下側エレメント4
cとを備える。ループエレメント4aの形状は略長方形
であり、ループエレメント4aは、後部窓ガラス板1の
右側部近傍から左側部近傍まで略横方向に伸長されてい
る。また、ループエレメント4aの右端部は給電点6に
接続エレメント8を介して接続されている。しかし、図
1の構成に限定されず、ループエレメント4aの右端部
が給電点6に直接接続されていてもよい。
【0009】上側エレメント4bは、ループエレメント
4aの左上端部近傍を起点として一旦上方に伸長された
後、曲折して右方に伸長されている。一方、下側エレメ
ント4cは、ループエレメント4aの左下端部近傍を起
点として一旦下方に伸長された後、曲折して右方に伸長
されている。
【0010】また、パターンとして見る場合には、図1
における自動車用ガラスアンテナは、車内側から見てい
る。しかし、これに限定されず、図1における自動車用
ガラスアンテナのパターンが車外側から見るものであっ
てもよい。
【0011】上側エレメント4bの長さ(L1)と下側
エレメント4c(L2)の長さについては、 日本及び米
国のFM放送帯の中心周波数(92MHz)の波長をλ
Mとするとき、ともに、(λM/4)×K〜(λM)×K
とすることが好ましい。この範囲内である場合にはこの
範囲外である場合と比較して日本及び米国のFM放送帯
の感度が向上する。なお、Kはガラス短縮率であり、通
常0.64である。
【0012】長さL1と長さL2との関係については、L
1≧1.2×L2又は1.2×L1≦L2であることが好ま
しい。FM放送帯の感度の平坦性を向上させるためであ
る。ここで、感度の平坦性を向上させるとは、FM放送
帯域内で最高感度と最低感度との差を小さくすることを
いう。
【0013】最高位のヒータ線2aと下側エレメント4
cの間隔は、30〜50mmが好ましい。この間隔が3
0mm未満であるとAM放送帯においてノイズが増加し
好ましくない。この間隔が50mm超であるとAM放送
帯の感度が低下し好ましくない。
【0014】また、図1では日本及び米国のFM放送帯
の感度を向上させるため複数本のヒータ線2のバスバ以
外の部分をデフォッガ短絡線12により短絡している。
なお、デフォッガ短絡線12は必要に応じて設けられ
る。前置増幅器7は、必要に応じて設けられる。
【0015】コンデンサ11は、直流電源10の陽極と
車体アースとの間に接続されており、ノイズ軽減用であ
る。給電点6は直流電源10の陽極側のバスバ5bとは
左右反対側の窓ガラス板の側部側近傍に設けられること
が好ましい。ノイズ軽減のためである。ここで、車体ア
ースとは車体の導電部分をいい、通常、金属等の導電性
材料からなる。
【0016】また、アンテナ導体4、給電点6、ヒータ
線2及びバスバ5a、5bは、通常、銀ペースト等の、
導電性金属を含有するペーストを窓ガラス板の車内側表
面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形
成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる線状体
又は箔状体を、窓ガラス板の車内側又は車外側表面に形
成してもよい。また、これらは窓ガラス板の内部に設け
られてもよい。
【0017】
【実施例】「例1(実施例)」自動車の後部窓ガラス板
を使用し、図1に示すような自動車用ガラスアンテナを
製作した。各部の寸法(単位:mm)を表1に示す。ま
た、前置増幅器7は4dBの増幅度のものを使用し、コ
ンデンサ11は0.5μFのものを使用した。FM放送
帯の周波数−感度特性を図3に示す。AM放送も良好に
受信できた。図3からわかるとおり、米国のFM放送帯
の高域周波数の感度は低下しない。
【0018】
【表1】
【0019】「例2(比較例)」自動車の後部窓ガラス
板を使用し、図2に示すような自動車用ガラスアンテナ
を製作した。アンテナ導体14の寸法(横×縦)は、1
050mm×80mm、アンテナ導体14の最下部と最
高位のヒータ線2aとの間隔を60mmとした。前置増
幅器7、コンデンサ11はともに例1と同様のものを使
用した。FM放送帯の周波数−感度特性を図4に示す。
図4からわかるとおり、米国のFM放送帯の高域周波数
の感度が低下する。
【0020】
【発明の効果】本発明の自動車用ガラスアンテナでは、
米国のFM放送帯の高域周波数の感度が低下せず、日本
及び米国のFM放送帯の高域から低域まで良好に受信で
きる。さらには、AM放送も良好に受信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ガラスアンテナの一実施例の
構成図。
【図2】従来の自動車用ガラスアンテナの構成図。
【図3】例1のFM放送帯の周波数−感度特性図。
【図4】例2のFM放送帯の周波数−感度特性図。
【符号の説明】
1:後部窓ガラス板 2:ヒータ線 2a:最高位のヒータ線 3:デフォッガ 4:アンテナ導体 4a:ループエレメント 4b:上側エレメント 4c:下側エレメント 5a、5b:バスバ 6:給電点 7:前置増幅器 8:接続エレメント 10:直流電源 11:コンデンサ 12:デフォッガ短絡線 20:受信機 25:同軸ケーブル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータ線とバスバとを有する通電加熱式の
    デフォッガと、アンテナ導体とが自動車の後部窓ガラス
    板に設けられている自動車用ガラスアンテナにおいて、 アンテナ導体は後部窓ガラス板のデフォッガの上方余白
    部にデフォッガと所定間隔を隔てて設けられており、 車内側又は車外側から見て、 給電点は後部窓ガラス板の右上側部近傍に設けられてお
    り、 アンテナ導体は、ループエレメントと、上側エレメント
    と、下側エレメントとを備え、 ループエレメントは略長方形であって、後部窓ガラス板
    の右側部近傍から左側部近傍まで略横方向に伸長され、
    ループエレメントの右端部は給電点に接続されており、 上側エレメントは、ループエレメントの左上端部近傍を
    起点として一旦上方に伸長された後、曲折して右方に伸
    長されており、 下側エレメントは、ループエレメントの左下端部近傍を
    起点として一旦下方に伸長された後、曲折して右方に伸
    長されていることを特徴とする自動車用ガラスアンテ
    ナ。
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