JP2008022538A - 自動車用高周波ガラスアンテナ - Google Patents

自動車用高周波ガラスアンテナ Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナ利得及びF/B比を向上させる自動車用高周波ガラスアンテナを提供する。
【解決手段】アンテナ導体が、第1のアンテナエレメント1、第2のアンテナエレメント2、第1の接続導体3及びループ形成エレメント6を備え、第1のアンテナエレメント1と第2のアンテナエレメント2と第1の接続導体3とでU字状の導体パターンを構成しており、第1のアンテナエレメント1と給電部8とが、第2の接続導体4を介して接続されており、第1のアンテナエレメント1と第1の接続導体3とループ形成エレメント6とで、ループ部が構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、日本国内地上波デジタルテレビ放送(470〜770MHz)、日本国内UHF帯のアナログテレビ放送(470〜770MHz)又は米国のデジタルテレビ放送(698〜806MHz)の受信に適する自動車用高周波ガラスアンテナに関する。
従来、日本国内地上波デジタルテレビ放送を受信する自動車用高周波ガラスアンテナとして、窓ガラス板に略U字状のアンテナ導体を設け、アンテナ導体の2つの先端部のうちのどちらかに給電点を設けたものを使用していた(例えば、特許文献1、図1〜4参照)。
しかし、この従来例では、アンテナ導体の構成が単純で、共振周波数が1つしかなく、日本国内地上波デジタルテレビ放送帯の広帯域に対応することができず、平坦性を有するアンテナ利得及びF/B比を得ることはできない問題があった。また、特許文献1の図6
には、略U字状のアンテナ導体の先端部近傍にループ部を設け、広帯域化しようとする態様が記載されている。しかし、この従来例でも広帯域化が不充分である問題があった。なお、特許文献1は、本発明の先の出願の出願日(2006年6月12日)において、公知ではない。
特開2006−270395号公報
本発明は、従来技術の有する前述の欠点を解消し、従来知られていなかった自動車用高周波ガラスアンテナの提供を目的とする。
本発明は、アンテナ導体及びアンテナ導体の給電部が自動車用の窓ガラス板に設けられており、給電部の受信信号が受信機に送られる自動車用高周波ガラスアンテナにおいて、
アンテナ導体が、第1のアンテナエレメント、第2のアンテナエレメント、第1の接続導体及びループ形成エレメントを備え、
第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントとは第1の接続導体で接続されており、第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントと第1の接続導体とでU字状、略U字状、J字状又は略J字状の導体パターンを構成しており、
第1のアンテナエレメント及びループ形成エレメントのうちの少なくとも一方と、給電部とが、直接に接続されるか、又は、必要に応じて設けられる第2の接続導体を介して接続されており、
第1のアンテナエレメント及びループ形成エレメントのうちの少なくとも一方と、給電部とが直接されている場合には、第1のアンテナエレメント、第1の接続導体及び給電部から選ばれるうちの少なくとも一つと、ループ形成エレメントとで、ループ部が構成されており、
第1のアンテナエレメント及びループ形成エレメントのうちの少なくとも一方と、給電部とが、第2の接続導体を介して接続されている場合には、第1のアンテナエレメント、第1の接続導体、第2の接続導体及び給電部から選ばれるうちの少なくとも一つと、ループ形成エレメントとで、ループ部が構成されていることを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナを提供する。
本発明では、アンテナ導体がループ部を有しているために、複数の共振周波数を有している。そのため、窓の視野及び美感を損ねることなく、所望の放送周波数帯が日本国内地上波デジタルテレビ放送、日本国内UHF帯のアナログテレビ放送又は米国のデジタルテレビ放送等のような広帯域の放送周波数帯であっても、高アンテナ利得及び高F/B比であり、平坦性を有するアンテナ利得及びF/B比を得ることができる。また、アンテナ導体及び給電部によって占有する面積が小さいため、小スペース化にも寄与できる。
さらに、窓ガラス板として合せガラス板を用いる場合には、アンテナ導体を合せガラス板を構成する2枚のガラス板の間に設けることができるため、前部窓ガラス板用の自動車用高周波ガラスアンテナとして適している。
以下、本発明の自動車用高周波ガラスアンテナを添付の図面に示される好適実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の自動車用ガラス自動車用高周波ガラスアンテナの一実施形態を示す平面図である。
図1において、1は第1のアンテナエレメント、2は第2のアンテナエレメント、3は第1の接続導体、4は必要に応じて設けられる第2の接続導体、5は窓の車体開口縁(図1では上側の窓の車体開口縁を示している)、8は給電部、12は自動車用の窓ガラス板、18は対向電極、18aは対向電極18に設けられている給電点である。以下、第1のアンテナエレメントを単に第1のエレメントといい、第2のアンテナエレメントを単に第2のエレメントという。
以下の説明において、特記しない場合には、方向は図面上での方向をいうものとし、図1は車外視である。図1において、窓ガラス板12の周縁部は示されていない。
本発明において、アンテナ導体は、第1のエレメント1、第2のエレメント2、第1の接続導体3及びループ形成エレメント6を備えている。本発明では、単極アンテナ及び双極アンテナの2種の態様があり、図1に示す態様は、単極アンテナである。単極アンテナでは、給電部8の受信信号が受信機(不図示)に送られる。双極アンテナでは、給電部8とアース部との間の受信信号が受信機(不図示)に送られる。
以後の説明において、アンテナ導体及び給電部8についての説明は、単極アンテナ及び双極アンテナ共通の説明とし、接地導体9及びアース部7についての説明は、双極アンテナのみについての説明とする。
図1に示す例では、窓ガラス板12は、接着層を介して接着される2枚のガラス板を備える合せ窓ガラス板である。該2枚のガラス板はそれぞれ車内側ガラス板と車外側ガラス板である。第1のエレメント1、第2のエレメント2、第1の接続導体3、ループ形成エレメント6、給電部8及び必要に応じて設けられる第2の接続導体4が、上記車内側ガラス板と車外側ガラス板との間に設けられている。この態様の例を挙げると、例えば、第1のエレメント1、第2のエレメント2、第1の接続導体3、ループ形成エレメント、給電部8及び必要に応じて設けられる第2の接続導体4の少なくとも1つが、上記2枚のガラス板の互いに向き合う面のどちらか一方に接着層を介して設けられている。
図1において、給電部8に対向する、上記合せガラス板の車内側の面(車内側ガラス板の車内側の面)の箇所に対向電極18が設けられており、給電部8の受信信号が容量結合及び電磁結合の少なくとも一方により対向電極18に伝送される。さらに、対向電極18の受信信号が受信機に送られる。なお、給電部8から対向電極18に伝送される受信信号の伝送効率を向上させるために、第1のエレメント1、第2のエレメント2、第1の接続導体3、ループ形成エレメント6、給電部8及び必要に応じて設けられる第2の接続導体4が、車内側ガラス板の、接着層側の面に設けられていることが好ましい。
図1に示す例では、窓ガラス板12は合せガラス板としている。しかし、これに限定されず、窓ガラス板12は1枚のガラス板であってもよい。窓ガラス板12が1枚のガラス板である場合には、通常、窓ガラス板12の車内側の面に、アンテナ導体、給電部8及び必要に応じて設けられる第2の接続導体4が設けられ、対向電極18は不要であり、給電部8の受信信号が受信機に送られる。
本発明において、第1のエレメント1と第2のエレメント2とは第1の接続導体3で接続されている。第1のエレメント1と第2のエレメント2と第1の接続導体3とでU字状、略U字状、J字状又は略J字状の導体パターンを構成している。
図1に示す例では、第1のエレメント1及びループ形成エレメント6が、給電部8に第2の接続導体4を介して接続されている。しかし、これに限定されず、第1のエレメント1及びループ形成エレメント6のうちの少なくとも一方が給電部8に第2の接続導体4を介して接続されていてもよい。さらに、第1のエレメント1及びループ形成エレメント6のうちの少なくとも一方が給電部8に直接接続されていてもよい。
図1に示す例では、第1のエレメント1、第1の接続導体3及びループ形成エレメント6によりループ部が構成されている。しかし、これに限定されず、以下の態様であってもよい。
第1のエレメント1及びループ形成エレメント6のうちの少なくとも一方と、給電部8とが直接されている場合には、第1のエレメント1、第1の接続導体3及び給電部8から選ばれるうちの少なくとも一つと、ループ形成エレメント6とで、ループ部が構成される。
第1のエレメント1及びループ形成エレメント6のうちの少なくとも一方と、給電部8とが、第2の接続導体4を介して接続されている場合には、第1のエレメント1、第1の接続導体3、第2の接続導体4及び給電部8から選ばれるうちの少なくとも一つと、ループ形成エレメント6とで、ループ部が構成される。
図1に示す例では、第1の接続導体3とは反対側の第1のエレメント1の先端部が第2の接続導体4に接続されている。しかし、これに限定されず、該先端部近傍が第2の接続導体4に接続されていてもよい。さらに、第2の接続導体4が設けられていない場合には、第1の接続導体3とは反対側の第1のエレメント1の先端部又は先端部近傍が給電部8に直接接続されてもよい。
図1において、第1のエレメント1は窓の車体開口縁5の近傍に配設されている直線部分を有しており、該直線部分は窓の車体開口縁5と平行又は略平行である。ここで、窓の車体開口縁とは窓ガラス板がはめ込まれる車体の開口部の周縁であって車体アースとなるべきものをいい、例えば、金属等の導電性材料で構成されている。
図1に示す例では、第1のエレメント1の中心から見て、第1の接続導体3とは反対側に給電部8が設けられている。第1の接続導体3の所定箇所を起点として、第1のエレメント1と平行又は略平行にループ形成エレメント6が給電部8側に向かって伸長されている。給電部8の近傍でループ形成エレメント6が給電部8側に向かって曲がるか、又は、曲折し、第1のエレメント1の給電部8側の先端部又は先端部近傍と接続して、この接続点が第2の接続導体4を介して給電部8に接続されている。これに限定されず、この接続点が直接に給電部8に接続されていてもよい。
図2は図1に示す実施形態とは別の実施形態を示す平面図(車内視)である。図2に示す例では、図1に示す例と同様に、第1のエレメント1、第2のエレメント2、第1の接続導体3、ループ形成エレメント6及び給電部8が、車内側ガラス板と車外側ガラス板との間に設けられている。図1に示す例と同様に、対向電極18も車内側ガラス板の車内側の面に設けられており、給電点18aが対向電極18に設けられている。
車内側ガラス板の車内側の面の対向電極18近傍には、アース部7が設けられている。対向電極18とアース部7との間の受信信号が受信機に送られる。アース部7には、必要に応じて設けられる接地導体9が接続されている。給電部8とアース部7との間の最短間隔が、2〜30mmであることがアンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。なお、図2において、13は窓ガラス板12の周縁部である。
図2に示す例では、給電部8及びアース部7が、ともに、窓ガラス板12の左上側の角部近傍に設けられている。接地導体9の主要部が、左側の窓の車体開口縁に沿ってアース部7より下方に向かって伸長されている
上述した実施形態は、図2に示す形態に限定されず、窓ガラス板12は1枚のガラス板であってもよい。例えば、1枚の窓ガラス板12の車内側の面に、アンテナ導体、給電部8及び必要に応じて設けられる第2の接続導体4が設けられ、該車内側の面に給電部8の近傍に配設されているアース部7及び必要に応じて設けられる接地導体9が配設されていてもよい。この場合、給電部8とアース部7との間の受信信号が受信機に送られる。
本発明において、ループ部の任意点と、該任意点以外の、別のループ部の点とを接続する短絡用アンテナエレメントが備えられていることがアンテナ利得が向上するので好ましい。図2にはループ部を等面積又は略等面積に分割している短絡用アンテナエレメント11が示されている。図2において、短絡用アンテナエレメント11は、第1のエレメント1の直線部分と直角又は略直角をなしている。このような態様を採ると所望の放送周波数帯の中高域のアンテナ利得が向上するので好ましい。
図3では、給電部8及びアース部7の近傍の窓ガラス板12の部分を図2のほぼ上方から見ている。窓ガラス板12が合せガラス板である場合には、窓ガラス板12が車内側ガラス板12a、車外側ガラス板12b、及び、車内側ガラス板12aと車外側ガラス板12bとの間に介在する合成樹脂製の中間膜16を備えている。車内側ガラス板12aと車外側ガラス板12bとは、中間膜16によって接着され、中間膜16は接着層として機能する。
図3では、アンテナ導体のすべての部分を図示してはいないが、アンテナ導体及び給電部8が車内側ガラス板12aの中間膜側の面に設けられている。しかし、これに限定されず、アンテナ導体及び給電部8が車外側ガラス板12bの中間膜16側の面に設けられていてもよい。
第1のエレメント1、第2のエレメント2、第1の接続導体3、ループ形成エレメント6、給電部8及び必要に応じて設けられる第2の接続導体4の少なくとも1つが、上記2枚のガラス板の互いに向き合う面のどちらか一方に接着層を介して設けることができる。さらに、アンテナ導体及び給電部8が中間膜16の内部に設けられていてもよい。
図4は図1に示す実施形態とは別の実施形態の平面図(車内視)である。図4において、第1のエレメント1の中心から見て、第1の接続導体3とは反対側に給電部8が設けられている。第1の接続導体3の所定箇所を起点として、第1のエレメント1と平行又は略平行にループ形成エレメント6が給電部8側に向かって伸長されている。給電部8の近傍で第1のエレメント1とループ形成エレメント6とが合流して、直接に給電部に接続されている。これに限定されず、給電部8の近傍で第1のエレメント1とループ形成エレメント6とが合流して、合流した後第2の接続導体を介して給電部に接続されてもよい。
図4に示す例では、窓ガラス板12の左上角部近傍にアンテナ導体、給電部8及び対向電極18が設けられている。アンテナ導体及び給電部8が車内側ガラス板と車外側ガラス板との間に設けられており、対向電極18は車内側ガラス板の車内側の面に設けられている。
図13は図1,2,4に示す例とは別の実施形態である。U字状、略U字状、J字状又は略J字状の導体パターンをターン導体パターンというとき、図13に示す例では、第1のエレメント1の一部と第2のエレメント2と第1の接続導体3とでターン導体パターンを構成している。このような態様を採ることにより、アンテナ導体の横方向のサイズを小さくできる。
また、本発明におけるターン導体パターンの態様は図13に示す態様に限定されない。すなわち、第1のエレメント1と第2のエレメント2の一部と第1の接続導体3とでターン導体パターンを構成していてもよい。さらに、第1のエレメント1の一部と第2のエレメント2の一部と第1の接続導体3とでターン導体パターンを構成していてもよい。
第1の接続導体3から離れる方向に第1のエレメント1が伸長された後、さらに、第1のエレメント1はターン導体パターンの外側方向に曲がって伸長されていてもよい。図13に示す例では、第1のエレメント1はターン導体パターンの外側方向に直角又は略直角に曲がって伸長されている。
さらに、図13に示す例では、第1の接続導体3から離れる方向に第2のエレメント2が伸長された後、さらに第2のエレメント2がターン導体パターンの内側方向に曲がって伸長されている。このような態様を採ることにより、アンテナ導体の横方向のサイズを小さくできる。
本発明において、日本国内地上波デジタルテレビ放送を受信する場合には、第1のエレメントの長さが、(1/2)・(359/4)〜(3/2)・(359/4)mmであることが、日本国内地上波デジタルテレビ放送帯において、中心周波数から低域のアンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。より好ましい範囲は、0.7・(359/4)〜1.3・(359/4)mmであり、特に好ましい範囲は、0.8・(359/4)〜1.2・(359/4)mmである。なお、359mmは、日本国内地上波デジタルテレビ放送帯における現行使用周波数帯(470〜600MHz)の中心周波数(535MHz)のガラスにおける波長である。
第1のエレメント1の長さ、第1の接続導体3の長さ及び第2のエレメント2の長さの総和の長さが(3/2)・(359/4)〜(9/2)・(359/4)mmであることがアンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。より好ましい範囲は、2.1・(359/4)〜3.9・(359/4)mmであり、特に好ましい範囲は、2.4・(359/4)〜3.6・(359/4)mmである。
所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとし、第1のエレメント1がループ部を構成している要素に含まれており、第1のエレメント1の主要部とループ形成エレメント6の主要部とが平行又は略平行である場合には、第1のエレメント1の主要部とループ形成エレメント6の主要部との間の間隔Pが、0.0065λ以上であることが好ましい。間隔Pが0.0065λ以上であると、所望の放送周波数帯の低域及び高域のアンテナ利得が向上し、所望の放送周波数帯の高域のF/B比が向上する。この範囲のより好ましい範囲は、0.0161λ以上であり、特に好ましい範囲は、0.0242λ以上である。
ここで、第1のエレメント1の主要部とは、第1のエレメント1の導体長の70%以上の長さである部分をいう。ループ形成エレメント6の主要部とはループ形成エレメント6の導体長の70%以上の長さである部分をいう。図1,2に示す例では、第1のエレメント1が有している直線部分が、第1のエレメント1の主要部である。
第1のエレメント1がループ部を構成している要素に含まれており、第1のエレメント1とループ形成エレメント6との間の平均間隔が、0.0065λ以上であることが、アンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。この範囲のより好ましい範囲は、0.0161λ以上であり、特に好ましい範囲は、0.0242λ以上である。
第2のエレメントと前記ループ形成エレメントとの間の平均間隔が、0.0065λ以上であることが、アンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。この範囲のより好ましい範囲は、0.0161λ以上であり、特に好ましい範囲は、0.0242λ以上である。
第1のエレメント1と第2のエレメント2との間の間隔が、0.0565λ〜0.170λであることがアンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。より好ましい範囲は、0.0791λ〜0.147λである。
図1,2に示す例では、第1の接続導体3の形状が、半円、略半円、半楕円又は略半楕円の弧であり、このようにすることがアンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。しかし、これに限定されず、第1の接続導体3の形状が、直線、曲線と直線からなる形状等であってもよい。
図1,2に示す例では、給電部8が長手方向を有するような形状をしており、給電部8の長手方向が、第1のエレメント1の主要部の伸長方向又は長手方向と平行又は略平行であり、このようにすることがアンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。しかし、これに限定されず、給電部8の長手方向が、第1のエレメント1の主要部の伸長方向又は長手方向と平行又は略平行でなくともよい。
給電部8の長手方向の最大幅が、0.0727λ〜0.218λであることがアンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。この範囲のより好ましい範囲は、0.102λ〜0.189λである。
本発明において、対向電極18が設けられる場合には、対向電極18の長手方向の最大幅が、給電部8の長手方向の最大幅の1.03〜1.5倍であることが、アンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。この範囲のより好ましい範囲は、1.1〜1.3倍である。
給電部8及び対向電極18が長手方向を有するような形状をしており、給電部8の長手方向と対向電極18の長手方向とが互いに平行又は略平行であり、対向電極18に給電点18aが設けられている場合には、対向電極18の中心より、第1のエレメント1側に給電点18aが配設されていることがアンテナ利得及びF/B比を向上させる点で好ましい。
本発明では、単極アンテナ及び双極アンテナの2種の態様があり、図1に示す態様は、双極アンテナである。図1において、アンテナ導体、給電部8、接地導体9及び接地導体9用のアース部7が窓ガラス板12に設けられており、給電部8とアース部7との間の受信信号が受信機に送られる。図1において、接地導体9及びアース部7を設けずに、給電部8の受信信号を受信機に送るようにする態様が単極アンテナである。以後の説明において、アンテナ導体及び給電部8についての説明は、単極アンテナ及び双極アンテナ共通の説明とし、接地導体9及びアース部7についての説明は、双極アンテナのみについての説明とする。
本発明において、窓ガラス板12が前部窓ガラス板である場合には、窓ガラス板12は水平方向に対し、18〜42°、特には、24〜40°傾斜していることがF/B比を向上させる上で好ましい。
本発明において、アンテナ導体、第2の接地導体4、給電部8、アース部7及び接地導体9のうちの少なくとも一つに、位相調整用の導体、アンテナ性能の調整用の導体又はアンテナ性能の微調整用の導体等を付設してもよい。
対向電極18が設けられている場合には、同軸ケーブル(不図示)の内部導体が、給電点18aに接続されることが好ましい。対向電極18が設けられていない場合には、同軸ケーブルの内部導体が給電部8に接続されることが好ましい。
アース部7が設けられている場合には、同軸ケーブルの外部導体がアース部7に電気的に接続されることが好ましい。この同軸ケーブルは受信機の入力端に接続される。なお、同軸ケーブルを、給電部8及びアース部7に接続する手段は、半田付け等により直接接続する手段に限定されず、コネクタを介して接続してもよい。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナが設けられる窓ガラス板12は、前部窓ガラス板、後部窓ガラス板、サイド窓ガラス板及びルーフ窓ガラス板等どのようなものであってもよく、特に限定されない。しかし、窓ガラス板12として、合せガラス板を用いる場合には、安全性の点から前部窓ガラス板として用いることが好ましい。
アンテナ導体、給電部8、第2の接地導体4、接地導体9及びアース部7は、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを窓ガラス板12にプリントし、焼付けて形成されてもよい。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、窓ガラス板12に接着剤等により形成してもよい。また、その内部又はその表面に導体層を設けた合成樹脂製フィルムを窓ガラス板の車内側表面、車外側表面又は合せガラス板を構成する2枚のガラス板の間に設け、この導体層をアンテナ導体、給電部8、第2の接地導体4、接地導体9及びアース部7としてもよく、特に限定されない。
本発明において、窓ガラス板12の面上に誘電体膜である隠蔽膜を形成し、この隠蔽膜の上にアンテナ導体、給電部8、第2の接続導体4、対向電極18、接地導体9及びアース部7から選ばれる少なくとも一つの一部分又は全体を設けてもよい。隠蔽膜は黒色セラミック膜等のセラミックスが挙げられる。この場合、窓ガラス板12の車外側から見た場合、隠蔽膜により、隠蔽膜上に設けられているアンテナ導体等の部分が遮蔽されるので、車外からみてアンテナ装置が見えないデザインの優れた窓ガラス板12となる。中間膜16の材質としては、ポリビニールブチラール等が挙げられる。
以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されず、本発明の要旨を損なわない限り、各種の改良や変更も本発明に含まれる。
以下、図面にしたがって、実施例を詳細に説明する。自動車に取り付けられた前部窓ガラス板を用い、図4に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作した(例1)。また、図4において、図4のアンテナ導体の代わりに、図1に示すアンテナ導体の形状を採用した自動車用高周波ガラスアンテナを製作した(例2)。さらに、自動車に取り付けられた前部窓ガラス板を用い、図13に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作した(例3)。
前部窓ガラス板として、合せガラス板を用いた。この合せガラス板の中間膜16の材質としては、ポリビニールブチラールを用いた。
図4、13に示す例は、単極アンテナであるので、以下の例1〜3において、接地導体9及びアース部8は設けなかった。
アンテナ導体、給電部8については、合せガラス板を前部窓ガラス板として用い、この合せガラス板の車外側の面(合せガラス板を構成する2枚のガラス板の間ではない)に、銅箔を粘着剤で貼着して形成した。対向電極18については、この合せガラス板の車内側の面に銅箔を粘着剤で貼着して形成した。
前部窓ガラス板は、水平方向に対し、例1,2:38.5°、例3:31°、それぞれ傾斜させた。例1,2において、第1のエレメント1及び第2のエレメント2は、水平面と略平行とした。
前部窓ガラス板の自動車への取り付けについては、窓の車体開口縁5が前部窓ガラス板の周縁部より内側に、例1,2:約10mm、例3:約30mm、それぞれ入るようにした。窓の車体開口縁5と前部窓ガラス板との間に接着剤(厚さ:約5mm)が介在するような構造で、前部窓ガラス板を窓の車体開口縁5に取り付けた。
以下の各例において、水平偏波について測定した。測定周波数については、473〜575MHzでは6MHz毎に測定し、587〜767MHzでは18MHz毎に測定した。
同軸ケーブルの内部導体を給電点18a(図13では不図示)に接続し、該同軸ケーブルの外部導体を前部窓ガラス板の近傍の車体(金属部)に接続した。
アンテナ利得は、自動車前方を0「ゼロ」°とし、自動車左方向を+90°とし、自動車後方を+180°とする場合、水平方向の−90°〜+90°(自動車正面(Front))のアンテナ利得平均値(1°毎)とした。後述する、すべての特性図について、上記アンテナ利得の測定の仕様を適用する。
F/B比とは、自動車前方を0「ゼロ」°とし、自動車左方向を+90°とし、自動車後方を+180°とする場合、水平方向の−90°〜+90°(自動車正面(Front))のアンテナ利得平均値(1°毎)と、水平方向の+90°〜+270°(自動車背面(Back))のアンテナ利得平均値(1°毎)との差をいう。
F/B比が小さければ、自動車正面方向と自動車背面方向とのアンテナ利得の差が小さく、水平方向において、無指向性に近い指向性となる。この反対に、F/B比が大きければ、自動車正面方向に強い指向性を有することとなる。平均アンテナ利得の計算には、面積平均算出法を適用した。後述する特性図について、上記F/B比の測定の仕様を適用する。
以下の例1〜3の共通する寸法は以下のとおりである。
アンテナ導体の導体幅又は第2の接続導体4の導体幅 0.4mm、
前部窓ガラス板の厚さ 4.76mm、
車内側ガラス板の厚さ 2mm、
車外側ガラス板の厚さ 2mm、
中間膜16の厚さ 0.76mm。
「例1(実施例)」
図4に示すような自動車用高周波ガラスアンテナについて測定を行った。周波数−アンテナ利得特性を図5に示し、周波数−F/B比特性を図6に示した。Pは0(ゼロ)mm、10mm、20mm、30mmに変化させた。P−アンテナ利得特性を図7に示し、P−F/B比特性を図8に示した。なお、図7,8において、Pが0(ゼロ)mmである点は、ループ形成エレメント6が設けられていない場合を示す。各部の寸法は以下のとおりである。
80mm、
第1のエレメント1の導体長(直線部分+給電部8近傍の曲線部分)
85mm、
(第2のエレメントの導体長:直線部分) 130mm、
(対向電極18の左端部と、給電点18aの中心との間の間隔) 10mm、
第1の接続導体3(半円部分)の導体長 55mm、
35mm、
17.5mm、
8mm、
50mm、
給電部8(W×W) 12×45mm、
対向電極18(W×W) 12×55mm、
前部窓ガラス板 1594(横の最大長)×772(縦の最大長)mm。
「例2(実施例)」
図4において、図4に示すアンテナ導体の代わりに、図1に示すアンテナ導体の形状を採用した自動車用高周波ガラスアンテナについて、測定を行った。周波数−アンテナ利得特性を図9に示し、周波数−F/B比特性を図10に示した。P−アンテナ利得特性を図11に示し、P−F/B比特性を図12に示した。第2の接続導体4は設けられていないものとする。
、D、D、P、L、第1の接続導体3(半円部分)の導体長、W、W、給電部8の寸法、対向電極18の寸法及び前部窓ガラス板の寸法は、例1と同様の寸法とした。各部の寸法は以下のとおりである。
(図1では第1のエレメント1の導体長) 80mm、
第2の接地導体4の導体長 10mm。
「例3(実施例)」
車内から見たときに、前部窓ガラス板の左右中央より右側に図13に示すようなアンテナ導体、給電部8及び対向電極18を設けた。対向電極18は対向電極18の中心が給電部8の中心に立体的に重なるように前部窓ガラス板の車内側の面に設けた。給電点は対向電極18の中心に設けた。周波数−アンテナ利得特性を図14に示した。前述していない寸法は以下のとおりである。
50mm、
35mm、
57mm、
39mm、
30mm、
P 10mm、
θ 61°、
給電部8(W×W) 10×45mm、
対向電極18(W×W) 14×55mm、
10mm、
前部窓ガラス板の左右中央と給電部8との最短間隔 140mm、
前部窓ガラス板 1540(横の最大長)×1164(縦の最大長)mm。
本発明は、地上波デジタルテレビ放送、UHF帯のアナログテレビ放送及び米国のデジタルテレビ放送、欧州連合地域のデジタルテレビ放送又は中華人民共和国のデジタルテレビ放送を受信する自動車用ガラスアンテナに利用される。その他、日本のFM放送帯(76〜90MHz)、米国のFM放送帯(88〜108MHz)、テレビVHF帯(90〜108MHz、170〜222MHz)、自動車電話用の800MHz帯(810〜960MHz)、自動車電話用の1.5GHz帯(1.429〜1.501GHz)、UHF帯(300MHz〜3GHz)、GPS(Global Positioning System)、人工衛星のGPS信号1575.42MHz)、VICS(Vehicle Information and Communication System、ヴィークル インフォメーション アンド コミュニケーション システム:2.5GHz)にも利用できる。
さらに、ETC通信(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム、路側無線装置の送信周波数:5.795GHz又は5.805GHz、路側無線装置の受信周波数が5.835GHz又は5.845GHz)、専用狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication、915MHz帯、5.8GHz帯、60GHz帯)、マイクロ波(1GHz〜3THz)、ミリ波(30〜300GHz)、自動車用キーレスエントリィシステム(300〜450MHz)、及び、SDARS(Satellite Digital Audio Radio Service (2.34GHz、2.6GHz))の通信にも利用できる。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナの一実施形態を示す平面図。 図1に示す実施形態とは別の実施形態を示す平面図。 給電部8及びアース部7の近傍の窓ガラス板12の部分を図2のほぼ上方から見た構造図。 図1に示す実施形態とは別の実施形態を示す平面図。 例1における、周波数−アンテナ利得特性図。 例1における、周波数−F/B比特性図。 例1における、P−アンテナ利得特性図。 例1における、P−F/B比特性図。 例2における、周波数−アンテナ利得特性図。 例2における、周波数−F/B比特性図。 例2における、P−アンテナ利得特性図。 例2における、P−F/B比特性図。 図1,2,4に示す例とは別の実施形態を示す平面図。 例3における、周波数−アンテナ利得特性図。
符号の説明
1:第1のアンテナエレメント
2:第2のアンテナエレメント
3:第1の接続導体
4:第2の接続導体
5:窓の車体開口縁
6:ループ形成エレメント
7:アース部
8:給電部
9:接地導体
12:窓ガラス板
12a:車内側ガラス板
12b:車外側ガラス板
13:窓ガラス板12の周縁部
18:対向電極
18a:給電点

Claims (30)

  1. アンテナ導体及びアンテナ導体の給電部が自動車用の窓ガラス板に設けられており、給電部の受信信号が受信機に送られる自動車用高周波ガラスアンテナにおいて、
    アンテナ導体が、第1のアンテナエレメント、第2のアンテナエレメント、第1の接続導体及びループ形成エレメントを備え、
    第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントとは第1の接続導体で接続されており、第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントと第1の接続導体とでU字状、略U字状、J字状又は略J字状の導体パターンを構成しており、
    第1のアンテナエレメント及びループ形成エレメントのうちの少なくとも一方と、給電部とが、直接に接続されるか、又は、必要に応じて設けられる第2の接続導体を介して接続されており、
    第1のアンテナエレメント及びループ形成エレメントのうちの少なくとも一方と、給電部とが直接されている場合には、第1のアンテナエレメント、第1の接続導体及び給電部から選ばれるうちの少なくとも一つと、ループ形成エレメントとで、ループ部が構成されており、
    第1のアンテナエレメント及びループ形成エレメントのうちの少なくとも一方と、給電部とが、第2の接続導体を介して接続されている場合には、第1のアンテナエレメント、第1の接続導体、第2の接続導体及び給電部から選ばれるうちの少なくとも一つと、ループ形成エレメントとで、ループ部が構成されていることを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナ。
  2. 前記第1のアンテナエレメントが前記給電部に直接接続されている場合には、第1の接続導体とは反対側の第1のアンテナエレメントの先端部又は先端部近傍が給電部に接続されており、
    第1のアンテナエレメントが給電部に第2の接続導体を介して接続されている場合には、第1の接続導体とは反対側の第1のアンテナエレメントの先端部又は先端部近傍が第2の接続導体に接続されている請求項1に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  3. 前記第1のアンテナエレメントは窓の車体開口縁の近傍に配設されている直線部分を有しており、
    該直線部分は該窓の車体開口縁と平行又は略平行である請求項1又は2に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  4. 前記第1のアンテナエレメントの中心から見て、前記第1の接続導体とは反対側に前記給電部が設けられており、
    第1の接続導体の所定箇所を起点として、第1のアンテナエレメントと平行又は略平行に前記ループ形成エレメントが給電部側に向かって伸長されており、
    給電部の近傍でループ形成エレメントが給電部側に向かって曲がるか、又は、曲折し、第1のアンテナエレメントの給電部側の先端部又は先端部近傍と接続して、直接又は前記第2の接続導体を介して給電部に接続されている請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  5. 前記第1のアンテナエレメントの中心から見て、前記第1の接続導体とは反対側に前記給電部が設けられており、
    第1の接続導体の所定箇所を起点として、第1のアンテナエレメントと平行又は略平行に前記ループ形成エレメントが給電部側に向かって伸長されており、
    給電部の近傍で第1のアンテナエレメントとループ形成エレメントとが合流して、直接又は前記第2の接続導体を介して給電部に接続されている請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  6. 前記U字状、略U字状、J字状又は略J字状の導体パターンをターン導体パターンというとき、
    前記第1のアンテナエレメントの一部と前記第2のアンテナエレメントと前記第1の接続導体とでターン導体パターンを構成しているか、
    第1のアンテナエレメントと第2のアンテナエレメントの一部と第1の接続導体とでターン導体パターンを構成しているか、
    又は、第1のアンテナエレメントの一部と第2のアンテナエレメントの一部と第1の接続導体とでターン導体パターンを構成している請求項1〜5のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  7. 前記U字状、略U字状、J字状又は略J字状の導体パターンをターン導体パターンというとき、
    前記第1の接続導体から離れる方向に前記第1のアンテナエレメントが伸長された後、さらに第1のアンテナエレメントはターン導体パターンの外側方向に曲がって伸長されている請求項1〜6のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  8. 前記U字状、略U字状、J字状又は略J字状の導体パターンをターン導体パターンというとき、
    前記第1の接続導体から離れる方向に前記第2のアンテナエレメントが伸長された後、さらに前記第2のアンテナエレメントがターン導体パターンの内側方向に曲がって伸長されている請求項1〜7のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  9. 前記ループ部の任意点と、該任意点以外の、別のループ部の点とを接続する短絡用アンテナエレメントを備えている請求項1〜8のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  10. アース部が前記窓ガラス板に設けられており、
    アース部は給電部の近傍に配設されており、
    給電部とアース部との間の受信信号が受信機に送られる請求項1〜9のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  11. 接地導体が前記窓ガラス板に設けられており、
    前記アース部は接地導体に接続されている請求項10に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  12. 前記給電部と前記アース部との間の最短間隔が、2〜30mmである請求項10又は11のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  13. 前記第1のアンテナエレメントの長さが、(1/2)・(359/4)〜(3/2)・(359/4)mmであり、
    第1のアンテナエレメントの長さ、前記第1の接続導体の長さ及び前記第2のアンテナエレメントの長さの総和の長さが(3/2)・(359/4)〜(9/2)・(359/4)mmである請求項1〜12のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  14. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとし、
    前記第1のアンテナエレメントが前記ループ部を構成している要素に含まれており、
    第1のアンテナエレメントの主要部と前記ループ形成エレメントの主要部とが平行又は略平行であり、
    第1のアンテナエレメントの主要部とループ形成エレメントの主要部との間の間隔が、
    0.0065λ以上である請求項1〜13のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  15. 前記第1のアンテナエレメントの主要部が第1のアンテナエレメントの導体長の70%以上の長さであり、
    ループ形成エレメントの主要部がループ形成エレメントの導体長の70%以上の長さである請求項14に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  16. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとし、
    前記第1のアンテナエレメントが前記ループ部を構成している要素に含まれており、
    第1のアンテナエレメントと前記ループ形成エレメントとの間の平均間隔が、0.0065λ以上である請求項1〜15のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  17. 前記第2のアンテナエレメントと前記ループ形成エレメントとの間の平均間隔が、0.0065λ以上である請求項1〜16のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  18. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとし、
    前記第1のアンテナエレメントと前記第2のアンテナエレメントとの間の間隔が、0.0565λ〜0.170λである請求項1〜17のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  19. 前記給電部が長手方向を有するような形状をしており、
    給電部の長手方向が、前記第1のアンテナエレメントの主要部の伸長方向又は長手方向と平行又は略平行である請求項1〜18のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  20. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとし、
    前記給電部の長手方向の最大幅が、0.0727λ〜0.218λである請求項19に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  21. 前記第1の接続導体の形状が、半円、略半円、半楕円又は略半楕円の弧である請求項1〜20のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  22. 前記窓ガラス板が、接着層を介して接着される2枚のガラス板を備える合せ窓ガラス板であり、
    前記第1のアンテナエレメント、前記第2のアンテナエレメント、前記第1の接続導体、前記ループ形成エレメント、前記給電部及び必要に応じて設けられる前記第2の接続導体が、上記2枚のガラス板の間に設けられており、
    給電部に対向する、該合せガラス板の車内側の面の箇所に対向電極が設けられており、
    給電部の受信信号が、容量結合及び電磁結合の少なくとも一方により対向電極に伝送され、
    さらに、対向電極の受信信号が受信機に送られる請求項1〜21のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  23. 前記第1のアンテナエレメント、前記第2のアンテナエレメント、前記第1の接続導体、前記ループ形成エレメント、前記給電部及び必要に応じて設けられる前記第2の接続導体の少なくとも1つが、前記2枚のガラス板の互いに向き合う面のどちらか一方に接着層を介して設けられている請求項22に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  24. 前記対向電極が長手方向を有するような形状をしており、
    前記対向電極の長手方向の最大幅が、前記給電部の長手方向の最大幅の1.03〜1.5倍である請求項22又は23に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  25. 前記給電部及び前記対向電極が長手方向を有するような形状をしており、
    給電部の長手方向と対向電極の長手方向とが互いに平行又は略平行であり、
    対向電極には給電点が設けられており、対向電極の中心より、前記第1のアンテナエレメント側に給電点が配設されている請求項22〜24のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  26. 前記アンテナ導体の形状及び寸法がデジタルテレビ放送帯の受信機能を有するように構成されている請求項1〜25のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  27. 前記アンテナ導体が合成樹脂製フィルムの内部又はその表面に設けられており、該合成樹脂製フィルムが前記窓ガラス板に設けられている請求項1〜26のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  28. 受信する電波の周波数が、470〜770MHzの間に存在する周波数を含む請求項1〜27のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  29. 受信する電波の周波数が、698〜806MHzの間に存在する周波数を含む請求項請求項1〜27のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  30. 請求項1〜29のいずれかに記載されている、前記給電部及び前記アンテナ導体が設けられている自動車用の窓ガラス板。
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