JPH08321711A - 高周波用ガラスアンテナ及び高周波用ダイバーシティガラスアンテナ - Google Patents

高周波用ガラスアンテナ及び高周波用ダイバーシティガラスアンテナ

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JPH08321711A
JPH08321711A JP7125425A JP12542595A JPH08321711A JP H08321711 A JPH08321711 A JP H08321711A JP 7125425 A JP7125425 A JP 7125425A JP 12542595 A JP12542595 A JP 12542595A JP H08321711 A JPH08321711 A JP H08321711A
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JP
Japan
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antenna conductor
antenna
conductor
defogger
capacitively coupled
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Application number
JP7125425A
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Inventor
Goshi Yamamoto
剛資 山本
Koji Tabata
耕司 田畑
Kenichi Ishii
健一 石井
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高受信感度化、コンパクト化。 【構成】窓のガラス板1にデフォッガを設け、さらに、
窓のガラス板1にデフォッガと近接させて容量結合させ
たアンテナ導体6と、アンテナ導体16とを設け、アン
テナ導体6はループ状部分を有し、アンテナ導体6はア
ンテナ導体16と近接されて容量結合され、アンテナ導
体16が車体開口部100に近接され容量結合されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AM放送、FM放送、
テレビ放送及びUHF等の受信に適し、小スペースで受
信感度を著しく向上させる高周波用ガラスアンテナ及び
高周波用ダイバーシティガラスアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示したようなFM放送受信
用ダイバーシティガラスアンテナが知られている。図2
において、自動車の後部窓のガラス板1には、通常、ヒ
ータ線2とバスバ5a、5b、5cとからなるデフォッ
ガが配設されており、さらに、ヒータ線2と干渉しない
ように、後部窓のガラス板1の上部余白部と下部余白部
にアンテナ導体60とアンテナ導体61、62、63が
配設されている。
【0003】また、アンテナ導体60とアンテナ導体6
1、62、63が受信した信号は、ぞれぞれ、同軸ケー
ブルにてFMアンプ(不図示)まで伝送される。また、
FMアンプは受信信号を増幅して、同軸ケーブルにてア
ンテナの選択回路(不図示)まで伝送している。また、
アンテナの選択回路では、アンテナ導体60、61、6
2、63の受信信号のうち、最も強い受信信号を選択し
受信機(不図示)に送っている。
【0004】アンテナ導体61、62、63は、略横方
向に延びる2本のエレメントからなり、略横方向に延び
る2本のエレメントの一端は給電点付近で接続され、略
横方向に延びる2本のエレメントの他端は開放端となっ
ている。また、アンテナ導体61、62、63の先端は
近接されてなく、容量結合されていないため、アンテナ
導体61、62、63は電気的な意味におけるループ状
部分を有していない。
【0005】アンテナ導体60、61、63は、それぞ
れ、デフォッガに近接され容量結合され、デフォッガは
AM放送用アンテナ及びFM放送用アンテナとして機能
している。アンテナ導体62、63は、車体開口部に近
接されてなく容量結合されていなかった。さらに、アン
テナ導体60はAM放送用アンテナとしても機能してい
る。そのため、FM放送波を接地(車体アース)から絶
縁する高周波用チョークコイル12a、12b及びAM
放送波を接地から絶縁するチョークコイル9が直列に接
続されて、デフォッガと接地との間に挿入されている。
【0006】なお、10は直流電源、11はノイズ吸収
用のコンデンサ、40、41、42、43は給電点であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2に示す従来技術に
かかるアンテナ導体60については、必要な受信感度を
得るためにはデフォッガより上部の余白部のほとんどを
使用しなければならず、非常に広い導体パターンエリア
を必要とする欠点があった。このため、デフォッガより
上部の余白部に他のアンテナ導体を設けようとしても、
スペースの確保ができず、例えば、電話用アンテナ、G
PS(人口衛星)用アンテナ等をデフォッガより上部の
余白部に設けようとしても設けることができなかった。
【0008】本発明は、従来技術と同等以上の性能を確
保し、他のアンテナの設置スペースの確保を目的とした
高周波用ガラスアンテナ及び高周波用ダイバーシティガ
ラスアンテナを新規に提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の問題点に
着目して試されたものであって、自動車の窓のガラス板
にアンテナ導体と該アンテナ導体と所定間隔をおいて近
接させて容量結合させた別のアンテナ導体(6)とを設
け、さらに、窓のガラス板に該アンテナ導体とアンテナ
導体(6)とは別のアンテナ導体(16)を設けた高周
波用ガラスアンテナにおいて、アンテナ導体(6)は電
気的な意味におけるループ状部分を有し、アンテナ導体
(6)はアンテナ導体(16)と所定間隔をおいて近接
されて容量結合され、さらに、アンテナ導体(16)が
車体開口部(100)に所定間隔をおいて近接され容量
結合されていることを特徴とする高周波用ガラスアンテ
ナを提供する。
【0010】また、本発明は、自動車の後部窓のガラス
板(1)に、ヒータ線(2)とヒータ線(2)に給電す
るバスバ(5a)、(5b)、(5c)とを有する通電
加熱式のデフォッガを設け、さらに、後部窓のガラス板
(1)にデフォッガと所定間隔をおいて近接させて容量
結合させた所定パターンのアンテナ導体(6)と、所定
パターンのアンテナ導体(16)とを設け、バスバ(5
a)、(5b)とデフォッガ用の直流電源(10)間に
チョークコイル(9)を挿入した高周波用ガラスアンテ
ナにおいて、アンテナ導体(6)は電気的な意味におけ
るループ状部分を有し、アンテナ導体(6)はアンテナ
導体(16)と所定間隔をおいて近接されて容量結合さ
れ、さらに、アンテナ導体(16)が車体開口部(10
0)に所定間隔をおいて近接され容量結合されているこ
とを特徴とする高周波用ガラスアンテナを提供する。
【0011】また、本発明は、自動車の窓のガラス板に
アンテナ導体と該アンテナ導体と所定間隔をおいて近接
させて容量結合させた別のアンテナ導体(6)とを設
け、さらに、窓のガラス板に該アンテナ導体とアンテナ
導体(6)とは別のアンテナ導体(16)を設け、アン
テナ導体(6)は電気的な意味におけるループ状部分を
有し、アンテナ導体(6)はアンテナ導体(16)と所
定間隔をおいて近接されて容量結合され、さらに、アン
テナ導体(16)が車体開口部(100)に所定間隔を
おいて近接され容量結合されており、アンテナ導体
(6)、(16)のうちの強い方の受信信号を利用した
ことを特徴とする高周波用ダイバーシティガラスアンテ
ナを提供する。
【0012】以下、本発明を図面に従って詳細に説明す
る。図1は本発明の高周波用ガラスアンテナ及び高周波
用ダイバーシティガラスアンテナの代表例の構成図であ
る。
【0013】図1において、3はデフォッガに付設され
たT字状の補助アンテナ導体、4、14はアンテナ導体
の給電点、6、16はアンテナ導体、100は車体開口
部、601は必要に応じて設けられる分割用エレメント
である。なお、図1において、図2と同番号、同符号の
部分は同名称とする。
【0014】なお、後述するが、デフォッガもアンテナ
として機能しアンテナ導体といえるので、後部窓のガラ
ス板1に設けられたアンテナ導体は、アンテナ導体6、
16とは別にもう1つ存在する。
【0015】アンテナ導体6は、給電点4より、略横方
向に延びた接続線条の延長部分が直流的に閉じたループ
形状である。また、かかるループ形状は電気的な意味に
おけるループを意味する。「電気的な意味におけるルー
プ」の「電気的な意味」とは、直流又は交流(中波、高
周波等)電流を通過させるループをいう。したがって、
必ずしも、かかるループ形状自身が完全なループでなく
ともよい。ループの一部が途切れており、かかる途切れ
た部分を開口部と名づけた場合には、開口部で容量結合
していることを必要とする。中波、高周波電流の場合、
この開口部は短絡される。開口部の幅は、通常、0.1
〜30mm程度で容量結合される。
【0016】また、アンテナ導体6のループ形状の横方
向の寸法は、所望の受信周波数の波長をλ、ガラス短縮
率をK、所望の受信周波数帯の最高周波数fH 、所望の
受信周波数帯の最低周波数fL としたとき、fL ×(λ
/4)×K〜fH ×(λ/4)×Kの範囲が好ましい。
なお、ガラス短縮率Kは0.64である。
【0017】また、アンテナ導体6のループ形状は、図
1では接続用の線条を介して給電点4と接続されてい
る。しかし、これに限定されず、給電点4と直接接続さ
れていてもよい。アンテナ導体6のループ形状は、縦方
向の寸法を大きくしていくと広帯域になる傾向にある。
また、縦方向に分割用エレメント601を設けても広帯
域になる傾向がある。
【0018】図1に示すアンテナ導体6には補助アンテ
ナ導体は付設されていないが、これに限定されず、位相
調整のために、アンテナ導体の導体パターン又は給電点
に、略T字状、略L字状等の補助アンテナ導体が付設さ
れていてもよい。
【0019】アンテナ導体6については、図1の場合
は、ガラス板1のデフォッガより上部の余白部にアンテ
ナ導体6が設けられている。アンテナ導体6の最下部と
デフォッガの略T字状の分岐線3とは、所定間隔をおい
て近接されており、この近接によりアンテナ導体6とデ
フォッガとは、両者間で直流電流の送受は行われない
が、中高周波電流の送受は行われるように容量結合され
ている。
【0020】アンテナ導体6の最下部とデフォッガの分
岐線3とは、例えば0.1〜30mm程度の間隔をおい
て離間されている。デフォッガは、この容量結合によっ
て見かけ上、アンテナの一部として機能するようにな
る。特にAM放送周波数帯に対しては、デフォッガもA
M放送用アンテナの一部として機能して、AM放送用ア
ンテナの実効長が長くなるため、受信電波を多く受けら
れ受信感度が向上する。
【0021】また、FM放送周波数帯、テレビ放送周波
数帯では、後部窓のガラス板1を取り付けるための車体
の開口部100とデフォッガとはアンテナ導体6に対し
て投射器又は反射器の役割を有する。一方、アンテナ導
体6から車体の開口部100及びデフォッガへリーク電
流が流れるので、デフォッガからの受信信号の損失は高
周波コイル12a、12bによって阻止し、これにより
受信感度が向上する。
【0022】図1に示したデフォッガにおいては、デフ
ォッガの最高位のヒータ線2に分岐線3が設けられてい
る。デフォッガの分岐線3は図1に示すように最高位の
ヒータ線2の中央付近から垂直方向に伸び、アンテナ導
体6の最下部の付近で水平方向に分岐するような略T字
状の形状となっている。分岐線3には、ヒータ電流が流
れないため、ノイズが少なく、さらに上記したアンテナ
導体6とデフォッガとの容量結合により受信感度が向上
する。
【0023】ただし、デフォッガの分岐線3は上記機能
を有していれば、例えば略T字状等どんな形状でもよ
く、図1の形状に限定されない。例えば、最高位のヒー
タ線2の左又は右側付近から垂直方向に伸び最下部付近
で反対側へ水平方向に延長される形状でもよい。また、
デフォッガの分岐線3はヒータ線2の一部分又はバスバ
5a、5b、5cの一部分でも代用でき、分岐線3は省
略してもよい。しかし、上記したノイズについて鑑みる
と分岐線3を設けた方が望ましい。
【0024】図1に示すアンテナ導体6、16の設けら
れるガラス板1の位置については、図1では、ガラス板
1のデフォッガより上部の余白部にアンテナ導体6、1
6を設けた例について示したが、図1に示す位置に限定
されず、ガラス板1のデフォッガより下部の余白部であ
ってもよい。また、デフォッガの上下部にそれぞれ設け
てもよいし、又はその他の余白部に設けてもよい。
【0025】換言すると、ガラス板1のデフォッガより
上下左右部の余白部のどこにアンテナ導体を設けてもよ
く、ガラス板1に設けられる本発明にかかるアンテナ導
体の数は限定されない。
【0026】図1に示したデフォッガでは、デフォッガ
の両側のバスバの右側のバスバを所望のところから上下
に2つに分割し、下側部バスバ5a、上側部バスバ5b
を設けている。下側部バスバ5aには車体アースのリー
ド線を接続し、上側部バスバ5bには直流電源10側の
リード線を接続している。直流電源10から給電された
電流は上側部バスバ5bからバスバ5cを通って下側部
バスバ5aへとコの字状に流れる。
【0027】図1に示したデフォッガは、いわゆるコの
字状であるが、本発明にかかるデフォッガはこれに限定
されず、いわゆるハの字状デフォッガであっても、本発
明に利用できる。
【0028】図1においては、バスバ5a、5bとデフ
ォッガ用の直流電源10間にチョークコイル9及び高周
波コイル12a、12bを挿入し、高周波帯域にてチョ
ークコイル9及び高周波コイル12a、12bのインピ
ーダンスを大きくすることによって、直流電源10から
デフォッガへの直流電流は流すが放送周波数帯域等の高
周波帯域の電流は遮断するようにしている。
【0029】このようにして、チョークコイル9及び高
周波コイル12a、12bによりデフォッガのヒータ線
2とバスバ5a、5b、5cとを車体アースから高周波
的に絶縁でき、ヒータ線2及びバスバ5a、5b、5c
に誘起されたラジオ放送周波数帯域等の高周波帯域の受
信電流が車体アースへ流れるのを防止できて、この受信
電流を漏れなく受信機に送ることができる。
【0030】また、中波帯、例えば、AM放送周波数帯
のみを受信する場合であれば、高周波コイル12a、1
2bは、通常、不要であり、チョークコイル9のみでよ
く、FM放送周波数帯のみを受信する場合であれば、高
周波コイル12a、12bのみでよい。また、中波帯及
びFM放送周波数帯両方を受信する場合であっても、チ
ョークコイル9、高周波コイル12a、12b両方の機
能を満足するコイルがあれば、かかるコイルのみでよ
い。
【0031】
【作用】本発明では、アンテナ導体16とアンテナ導体
6とは、互いに容量結合されており、アンテナ導体6
と、デフォッガとは容量結合されているために、アンテ
ナ導体16はアンテナ導体6を介して、デフォッガに容
量結合させている。このため、デフォッガに誘起された
電波の受信電圧を効率良くアンテナ導体16に誘導がで
き、受信感度が著しく向上する。
【0032】また、アンテナ導体16は車体開口部10
0に近接させ、車体開口部100に容量結合されている
ため、車体開口部100からの高周波受信信号をアンテ
ナ導体16、ひいてはアンテナ導体6に誘導できる。
【0033】また、詳細な作用は不明であるが、本発明
では、デフォッガからの受信電波の誘起電圧と車体開口
部100からの高周波受信信号とを電気的な意味におけ
るループ状部分を有するアンテナ導体6に導くため、か
かるループ状部分を有するアンテナ導体6において受信
電波の誘起電圧が何らかの作用により拡大され、この結
果、受信感度は著しく向上されると思われる。
【0034】さらには、詳細な作用は不明確であるが、
電気的な意味におけるループ状部分を有するアンテナ導
体6を、アンテナ導体6とデフォッガとの間に配設する
ことにより、著しく受信感度を向上する作用があると思
われる。
【0035】
【実施例】以下、実施例を詳細に説明する。
【0036】図1と同形状の高周波用ガラスアンテナを
製作した。分割用エレメント601は設けなかった。ア
ンテナ導体6はFM放送受信とAM放送受信の共用と
し、アンテナ導体6の略横方向の寸法は、国内FM放送
波の中心周波数を80MHzと仮定し、80MHzの
(1/4)波長にガラス短縮率0.64を乗じて、60
0mmとした。また、縦方向の寸法は、50mmとし
た。
【0037】なお、アンテナ導体6の寸法を国内FM放
送波用としても、アンテナ導体6がデフォッガと容量結
合しており、デフォッガがAM放送波用アンテナとして
機能するので、アンテナ導体6はFM放送受信とAM放
送受信の共用として機能する。
【0038】また、アンテナ導体6は、アンテナ導体1
6に10mmの距離で近接させ、さらに、アンテナ導体
6は、デフォッガの分岐線3に10mmの距離で近接さ
せ、アンテナ導体6を介して、デフォッガに誘起された
受信信号電圧をアンテナ導体16に誘導している。
【0039】また、アンテナ導体16は車体開口部10
0に10mmの距離で近接させ、車体開口部100に容
量結合させている。アンテナ導体16はFM放送受信用
のアンテナとし、アンテナ導体16の略横方向の寸法
は、550mmとした。
【0040】一方、従来使用されていた図2と同形状の
高周波用ガラスアンテナを比較例とした。アンテナ導体
60全体の略横方向の寸法は1300mm、略縦方向の
寸法は700mm、であった。
【0041】実施例のアンテナ導体6と比較例のアンテ
ナ導体60の受信感度を比較するとFM放送、AM放送
とも1〜2dB、実施例のアンテナ導体6の方が受信感
度がよかった。
【0042】また、アンテナ導体6、16の受信信号の
うち、受信感度が強い方を各アンテナ導体と受信機(不
図示)の間に接続されている選択回路(不図示)により
選択して受信機に送ったところ、良好に受信できた。
【0043】
【発明の効果】本発明では、アンテナ導体16とアンテ
ナ導体6とは、互いに容量結合されており、アンテナ導
体6とデフォッガとは容量結合されているために、アン
テナ導体16はアンテナ導体6を介して、デフォッガに
容量結合させている。このため、デフォッガに誘起され
た電波の受信電圧を効率良くアンテナ導体16に誘導が
でき、受信感度が著しく向上する。
【0044】また、アンテナ導体16は車体開口部10
0に近接させ、車体開口部100に容量結合されている
ため、車体開口部100からの高周波受信信号をアンテ
ナ導体16、ひいてはアンテナ導体6に誘導できる。
【0045】また、本発明では、デフォッガからの受信
電波の誘起電圧と車体開口部100からの高周波受信信
号とを電気的な意味におけるループ状部分を有するアン
テナ導体6に導くため、かかるループ状部分を有するア
ンテナ導体6において受信電波の誘起電圧が何らかの作
用により拡大され、この結果、受信感度は著しく向上さ
れる。
【0046】さらには、電気的な意味におけるループ状
部分を有するアンテナ導体6を、アンテナ導体6とデフ
ォッガとの間に配設することにより、著しく受信感度を
向上する作用がある。
【0047】以上のように、本発明にかかるアンテナ導
体16とアンテナ導体6とは、著しく受信感度を向上す
る作用があり、さらに、従来のアンテナ導体60と比較
すると窓のガラス板の占有スペースが狭い。したがっ
て、コンパクト化できるため窓のガラス板の他の余白部
に、他のアンテナ導体、例えば、テレビ放送用アンテナ
導体、電話用アンテナ導体、GPS用アンテナ導体等を
容易に配設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置の代表例
の構成図
【図2】従来の自動車用ガラスアンテナ装置の代表例の
構成図
【符号の説明】
1:自動車の後部窓のガラス板 2:ヒータ線 3:デフォッガの分岐線 4、14:アンテナ導体の給電点 5a、5b、5c:バスバ 6、60、61:アンテナ導体 9:チョークコイル 10:直流電源 11:コンデンサ 12a、12b:高周波コイル 100:車体開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の窓のガラス板にアンテナ導体と該
    アンテナ導体と所定間隔をおいて近接させて容量結合さ
    せた別のアンテナ導体(6)とを設け、さらに、窓のガ
    ラス板に該アンテナ導体とアンテナ導体(6)とは別の
    アンテナ導体(16)を設けた高周波用ガラスアンテナ
    において、 アンテナ導体(6)は電気的な意味におけるループ状部
    分を有し、アンテナ導体(6)はアンテナ導体(16)
    と所定間隔をおいて近接されて容量結合され、さらに、
    アンテナ導体(16)が車体開口部(100)に所定間
    隔をおいて近接され容量結合されていることを特徴とす
    る高周波用ガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】自動車の後部窓のガラス板(1)に、ヒー
    タ線(2)とヒータ線(2)に給電するバスバ(5
    a)、(5b)、(5c)とを有する通電加熱式のデフ
    ォッガを設け、さらに、後部窓のガラス板(1)にデフ
    ォッガと所定間隔をおいて近接させて容量結合させた所
    定パターンのアンテナ導体(6)と、所定パターンのア
    ンテナ導体(16)とを設け、バスバ(5a)、(5
    b)とデフォッガ用の直流電源(10)間にチョークコ
    イル(9)を挿入した高周波用ガラスアンテナにおい
    て、 アンテナ導体(6)は電気的な意味におけるループ状部
    分を有し、アンテナ導体(6)はアンテナ導体(16)
    と所定間隔をおいて近接されて容量結合され、さらに、
    アンテナ導体(16)が車体開口部(100)に所定間
    隔をおいて近接され容量結合されていることを特徴とす
    る高周波用ガラスアンテナ。
  3. 【請求項3】自動車の窓のガラス板にアンテナ導体と該
    アンテナ導体と所定間隔をおいて近接させて容量結合さ
    せた別のアンテナ導体(6)とを設け、さらに、窓のガ
    ラス板に該アンテナ導体とアンテナ導体(6)とは別の
    アンテナ導体(16)を設け、 アンテナ導体(6)は電気的な意味におけるループ状部
    分を有し、アンテナ導体(6)はアンテナ導体(16)
    と所定間隔をおいて近接されて容量結合され、さらに、
    アンテナ導体(16)が車体開口部(100)に所定間
    隔をおいて近接され容量結合されており、アンテナ導体
    (6)、(16)のうちの強い方の受信信号を利用した
    ことを特徴とする高周波用ダイバーシティガラスアンテ
    ナ。
JP7125425A 1995-05-24 1995-05-24 高周波用ガラスアンテナ及び高周波用ダイバーシティガラスアンテナ Pending JPH08321711A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7286098B2 (en) 2003-08-29 2007-10-23 Fujitsu Ten Limited Circular polarization antenna and composite antenna including this antenna
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