JP2001160601A - 多層配線基板 - Google Patents

多層配線基板

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JP2001160601A
JP2001160601A JP34338099A JP34338099A JP2001160601A JP 2001160601 A JP2001160601 A JP 2001160601A JP 34338099 A JP34338099 A JP 34338099A JP 34338099 A JP34338099 A JP 34338099A JP 2001160601 A JP2001160601 A JP 2001160601A
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main surface
hole
wiring board
dummy
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JP34338099A
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English (en)
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Kazuya Nozu
一哉 野津
Yoshitoshi Nomura
俊寿 野村
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計が容易で設計コストを低減でき、設計者
による特性のばらつきも少ない多層配線基板を提供する
こと。 【解決手段】 多層配線基板1のコア基板3は、主面側
配線34及び裏面側配線39のいずれにも導通する導通
用スルーホール導体6Tが形成された複数の導通用貫通
孔5Tを有し、さらに、主面側配線34及び裏面側配線
39の少なくともいずれかと絶縁するダミースルーホー
ル導体6Fが形成された複数のダミー貫通孔5Fをも有
する。また、これらの貫通孔5は、所定の間隔で略格子
状に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コア基板とその主
面及び裏面に積層された樹脂絶縁層とを備える多層配線
基板に関し、特に、コア基板に貫通孔が形成され、この
内部に主面側及び裏面側の配線とそれぞれ接続する導体
が形成された多層配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、導体が形成された貫通孔を有
するコア基板の主面及び裏面に、樹脂絶縁層がそれぞれ
積層され、その表面や内部に導体と接続する配線が形成
された多層配線基板が知られている。具体的には、図8
に断面図を示す多層配線基板101が挙げられる。この
多層配線基板101は、その中心に、主面103A及び
裏面103Bを有し、略板形状をなすコア基板103を
備えている。そして、コア基板103の主面103Aに
は、主面側内部絶縁層121及びこの上に位置する主面
側ソルダーレジスト層122からなる主面側樹脂絶縁層
123が形成されている。また、同様に、裏面103B
には、裏面側内部絶縁層126及びこの上に位置する裏
面側ソルダーレジスト層127からなる裏面側樹脂絶縁
層128が形成されている。このうちコア基板103
は、図9(a)に主面103A側から見た平面図を示
し、図9(b)に図9(a)のPP’断面図を示すよう
に、主面103Aと裏面103Bとの間を貫通する複数
の貫通孔105を所定の位置に有し、各貫通孔105の
内周面には、略円筒形状のスルーホール導体106が形
成されている。
【0003】一方、主面側樹脂絶縁層123の層内や層
間には、図8に示すように、コア基板103のスルーホ
ール導体106と導通する複数の主面側配線134が形
成され、また、裏面側樹脂絶縁層128の内部や層間に
も、このスルーホール導体106と導通する複数の裏面
側配線139が形成されている。具体的には、主面側配
線134は、コア基板103の主面103A上に形成さ
れた主面側コア配線層131と、主面側内部絶縁層12
1内に形成された主面側ビア導体132と、主面側内部
絶縁層121上に形成された主面側内部配線層133と
からなる。同様に、裏面側配線139は、コア基板10
3の裏面103B上に形成された裏面側コア配線層13
6と、裏面側内部絶縁層126内に形成された裏面側ビ
ア導体137と、裏面側内部絶縁層126上に形成され
た裏面側内部配線層138とからなる。
【0004】また、主面側樹脂絶縁層123のうち主面
側内部絶縁層121上には、主面側配線134と導通す
る接続パッド135が複数形成され、主面側樹脂絶縁層
123の外表面123A側(主面側ソルダーレジスト層
122の表面側)に露出している。また、裏面側樹脂絶
縁層128のうち裏面側内部絶縁層126上には、裏面
側配線139と導通する電極パッド140が複数形成さ
れ、裏面側樹脂絶縁層128の外表面128B側(裏面
側ソルダーレジスト層127の表面側)に露出してい
る。なお、接続パッド135は、この多層配線基板10
1にICチップを搭載するための端子であり、電極パッ
ド140は、この多層配線基板101をマザーボードな
ど他の基板に接続するための端子である。
【0005】このような多層配線基板101は、例え
ば、次のようにして設計される。即ち、まず、搭載する
ICチップに対応した接続パッド135の配置(パター
ン)と、接続するマザーボードに対応した電極パッド1
40の配置(パターン)と、これらのパッドを結ぶ接続
関係とが与えられる。そして、これらの情報をもとに、
コア基板103に形成する貫通孔105及びスルーホー
ル導体106の位置を決定する。次に、接続パッド13
5とスルーホール導体106とを接続する主面側配線1
34の引き回しパターンを決定する。最後に、電極パッ
ド140とスルーホール導体106とを接続する裏面側
配線139の引き回しパターンを決定する。このように
して、上記多層配線基板101が設計される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多層配線基板101は、コア基板103に形成する貫通
孔105及びスルーホール導体106の位置や、主面側
配線134及び裏面側配線139の引き回しなどについ
て、一定の基準がほとんどない。このため、接続パッド
135や電極パッド140の配置等をもとにして、コア
基板103に貫通孔105等を位置決めするのがまず困
難である。つまり、コア基板103の任意の位置に貫通
孔105等を形成することができるため、この位置決め
作業に多くの時間や労力が費やされ、結果として設計コ
ストが高くなる。
【0007】また、貫通孔105等の位置決めをした
後、裏面側配線139や主面側配線134を設計する
際、これらの配線の引き回しを上手く設計することがで
きない場合には、再び貫通孔105等の位置決めをし直
さなければならず、この場合も、その位置変更に多くの
時間や労力が費やされる。また、設計者が異なれば、そ
の熟練度や設計思想も異なるため、接続パッド135の
配置等、与えられる情報が同じであっても、設計者毎
に、貫通孔105等の位置や主面側配線135、裏面側
配線140の引き回しなどの設計が、全く異なった多層
配線基板が設計されることがある。このように設計者に
よって大きく設計が異なると、多層配線基板の電気特性
が大きく異なり、設計者によるばらつきが大きくなる。
【0008】また、多層配線基板101に搭載するIC
チップの仕様の違いや、多層配線基板101を接続する
マザーボード等の品番の違いに合わせて、その設計を若
干異ならせた、いわゆる類似品番を設計することがあ
る。例えば、接続パッド135や電極パッド149は同
様の配置とするが、これらのパッドの接続関係を若干変
更したり、接続パッド135や電極パッド140の配置
の一部だけを変更するなどの設計変更をする場合であ
る。この場合にも、多層配線基板101の設計に一定の
基準がほとんどないため、コア基板103に形成する貫
通孔105等の位置変更などに、多くの時間や労力が費
やされる。
【0009】本発明はかかる現状に鑑みてなされたもの
であって、設計が容易で設計コストを低減でき、設計者
による特性のばらつきも少ない多層配線基板を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、主面及び裏面を有する略板状のコア基板と、上
記主面側に形成された少なくとも1以上の主面側樹脂絶
縁層と、上記裏面側に形成された少なくとも1以上の裏
面側樹脂絶縁層と、上記主面側樹脂絶縁層の外表面また
は層間に形成され、上記主面側に露出する複数の主面側
パッドと、上記裏面側樹脂絶縁層の外表面または層間に
形成され、上記裏面側に露出する複数の裏面側パッド
と、上記主面側樹脂絶縁層の外表面、層内及び層間の少
なくともいずれかに形成された複数の主面側配線と、上
記裏面側樹脂絶縁層の外表面、層内及び層間の少なくと
もいずれかに形成された複数の裏面側配線と、を備える
多層配線基板であって、上記コア基板は、所定位置に形
成された多数の貫通孔を有し、上記貫通孔は、上記主面
側配線及び裏面側配線のいずれにも導通する導通用導体
が形成された複数の導通用貫通孔と、導体が形成されて
いない、または、上記複数の主面側配線のいずれとも絶
縁する若しくは上記複数の裏面側配線のいずれとも絶縁
するダミー導体が形成された、少なくとも1つのダミー
貫通孔と、を含むことを特徴とする多層配線基板であ
る。
【0011】本発明の多層配線基板では、コア基板に形
成された貫通孔として、内部に導通用導体が形成され、
電気的に利用される導通用貫通孔の他、内部に導体が形
成されていなかったり、主面側配線や裏面側配線と絶縁
され電気的に利用されないダミー導体が形成されたダミ
ー貫通孔も存在する。このような多層配線基板は、その
設計において、主面側パッドの配置(パターン)、裏面
側パッドの配置(パターン)、及びこれらを結ぶ接続関
係の情報をもとにして、コア基板に形成する貫通孔の位
置を決定する際、複数ある貫通孔から必要な貫通孔のみ
を選んで利用すれば良い。つまり、予め所定の位置に配
置されている複数の貫通孔の中から、主面側配線及び裏
面側配線と接続させる導通用導体を形成する貫通孔を、
導通用貫通孔をして選択し、残りの不要な貫通孔はダミ
ー貫通孔として残せば良い。従って、全く任意の位置に
貫通孔を配置することから始める必要がなく、所定の位
置に配置された貫通孔を選択するだけでよいので、この
位置決め作業に費やす時間や労力を削減することができ
る。よって、多層配線基板の設計コストを低減すること
ができる。
【0012】また、導通用貫通孔を位置決めした後、主
面側配線または裏面側配線の引き回しが上手くいかず、
再び、導通用貫通孔を位置決めし直さなければならない
場合にも、所定の位置に配置された貫通孔の中から、必
要な貫通孔(導通用貫通孔)を選択し直すだけで良い。
従って、導通用貫通孔の位置を容易に設計変更すること
ができる。また、設計者が異なっても、同様に、所定位
置に形成された複数の貫通孔の中から、必要な貫通孔を
選択するだけで良いので、コア基板の設計や設計変更、
さらには、多層配線基板の設計や設計変更が設計者毎に
大きく異ならない。従って、設計者毎に、多層配線基板
の電気特性が大きく異なることもない。また、主面側パ
ッドや裏面側パッドの配置を若干変更したり、これらの
パッドを結ぶ接続関係を若干変更するなど、類似した多
層配線基板(類似品番)を設計する際にも、同様に必要
な貫通孔を選択すれば良いので、容易にコア基板を設計
することができ、さらには、容易に多層配線基板を設計
変更することができる。
【0013】さらに、上記の多層配線基板であって、前
記貫通孔は、所定の間隔で略格子状に配置されてなるこ
とを特徴とする多層配線基板とすると良い。
【0014】本発明では、コア基板に形成された貫通孔
は、所定の間隔で略格子状に並んで配置されている。こ
のように貫通孔が規則正しく並んでいれば、より汎用性
が高くなるので、コア基板の設計や設計変更の際、利用
する貫通孔(導通用貫通孔)と利用しない貫通孔(ダミ
ー貫通孔)の選択を容易にすることができる。従って、
コア基板の設計や設計変更をさらに容易にすることがで
き、さらには、多層配線基板の設計や設計変更もさらに
容易にすることができる。
【0015】さらに、上記のいずれかに記載の多層配線
基板であって、前記裏面側パッドは、前記裏面側配線を
介して前記導通用導体に接続された複数の導通用裏面側
パッドと、上記導通用導体のいずれとも絶縁する少なく
とも1つのダミー裏面側パッドと、を含むことを特徴と
する多層配線基板とすると良い。
【0016】本発明では、裏面側パッドには、裏面側配
線が接続され、電気的に利用される導通用裏面側パッド
の他、裏面側配線が接続されていない、または利用され
る裏面側配線が接続されていないダミー裏面側パッドも
存在する。このため、この多層配線基板をマザーボード
など他の基板の端子に接続したときに、ダミー裏面側パ
ッドも他の基板の端子に接続させることができるから、
導通用裏面側パッドの配置に拘わらず、多層配線基板と
他の基板との接合強度を高くすることができる。
【0017】また、ダミー裏面側パッドがあるので、導
通用裏面側パッドの配置を若干変更した多層配線基板
(類似品番)を設計する際には、その配置変更に応じ
て、それまでダミーであった裏面側パッドを導通用裏面
側パッドとしたり、逆に、それまで利用されていた裏面
側パッドをダミー裏面側パッドに変更すれば良い。従っ
て、導通用裏面側パッドの若干の配置変更に対しては、
裏面側パッドの配置を設計し直す必要がない。
【0018】さらに、上記の多層配線基板であって、前
記導通用裏面側パッドは、前記導通用貫通孔に対応した
位置に配置されてなり、前記ダミー裏面側パッドは、前
記ダミー貫通孔に対応した位置に配置されてなることを
特徴とする多層配線基板とすると良い。
【0019】本発明では、導通用貫通孔が導通用裏面側
パッドと対応した位置に配置され、ダミー貫通孔がダミ
ー裏面側パッドと対応した位置に配置されている。この
ような多層配線基板は、その設計において、導通用貫通
孔の位置を決定する際、導通用裏面側パッドと対応した
位置に形成された貫通孔を、導通用貫通孔とし、ダミー
裏面側パッドと対応した位置に形成された貫通孔を、ダ
ミー貫通孔として残しておけば良い。従って、複数ある
貫通孔のうち導通用裏面側パッドに対応した貫通孔を、
導通用貫通孔とするだけなので、さらに容易に、導通用
貫通孔の位置を決定することができる。
【0020】また、裏面側配線の引き回しパターンを設
計する際、導通用貫通孔に形成される導通用導体と導通
用裏面側パッドとを、およそ厚さ方向に接続させるだけ
で良く、裏面側配線を平面方向に大きく引き回す必要が
ない。従って、多層配線基板の設計がさらに容易にな
る。また、導通用貫通孔と導通用裏面側パッドとをほぼ
厚さ方向に繋げば、各裏面側配線の長さが短くなるの
で、この点でも多層配線基板の電気特性を向上させるこ
とができる。
【0021】また、他の解決手段は、主面及び裏面を有
する略板状のコア基板と、上記主面側に形成された少な
くとも1以上の主面側樹脂絶縁層と、上記裏面側に形成
された少なくとも1以上の裏面側樹脂絶縁層と、上記主
面側樹脂絶縁層の外表面または層間に形成され、上記主
面側に露出する複数の主面側パッドと、上記裏面側樹脂
絶縁層の外表面または層間に形成され、上記裏面側に露
出する複数の裏面側パッドと、上記主面側樹脂絶縁層の
外表面、層内及び層間の少なくともいずれかに形成され
た複数の主面側配線と、上記裏面側樹脂絶縁層の外表
面、層内及び層間の少なくともいずれかに形成された複
数の裏面側配線と、を備える多層配線基板の設計方法で
あって、上記主面側パッドの配置と、上記裏面側パッド
の配置と、これら相互の接続関係が与えられた条件下
で、上記コア基板の所定の位置に配置された多数の貫通
孔の中から、上記主面側配線及び裏面側配線と接続する
導通用導体を形成する導通用貫通孔を選択し、残余の貫
通孔をダミー貫通孔とする第1のステップと、上記主面
側パッドと上記導通用導体との接続を含む、上記主面側
配線の引き回しを決定する第2のステップと、上記裏面
側パッドと上記導通用導体との接続を含む、上記裏面側
配線の引き回しを決定する第3のステップと、を含むこ
とを特徴とする多層配線基板の設計方法である。
【0022】本発明によれば、コア基板の所定の位置に
配置された多数の貫通孔の中から、必要な貫通孔を導通
用貫通孔として選択し、不要な貫通孔をダミー貫通孔と
して残している。このようにすれば、コア基板の任意の
位置に導通用貫通孔を位置決めすることから始めなくて
も良いので、導通用貫通孔の位置決めを容易に行うこと
ができる。従って、多層配線基板の設計コストを低減す
ることができる。また、第2のステップまたは第3のス
テップで、主面側配線または裏面側配線の引き回しが上
手くいかず、再び導通用貫通孔の位置決めに戻る場合に
も、第1のステップで、多数ある貫通孔の中から必要な
貫通孔を選択し直すだけでよいので、容易に導通用貫通
孔の位置を設計変更することができる。
【0023】また、設計者が異なっても、配置された多
数の貫通孔の中から、第1のステップで、必要な貫通孔
を選択するだけで良いので、コア基板の設計が大きく異
なることがなく、さらには、多層配線基板の設計も大き
く異ならない。従って、設計者毎に、多層配線基板の電
気特性が大きく異なることもない。また、主面側パッド
や裏面側パッドのパターンを若干変更したり、これらの
パッドを結ぶ接続関係を若干変更するなど、条件が変更
されたときにも、同様に、第1のステップで必要な貫通
孔を選択し直すだけでよいので、容易に設計変更するこ
とができる。
【0024】さらに、上記の多層配線基板の設計方法で
あって、前記貫通孔は、前記裏面側パッドに対応した位
置にそれぞれ配置されており、前記第1のステップは、
前記裏面側パッドのうち前記主面側パッドと接続する導
通用裏面側パッドとそれぞれ対応した位置に形成された
上記貫通孔を、前記導通用貫通孔として選択し、前記第
3のステップは、上記導通用裏面側パッドとこれに対応
する上記導通用貫通孔に形成する前記導通用導体とを、
ほぼ厚さ方向に延びる前期裏面側配線で接続する引き回
しの決定を含むことを特徴とする多層配線基板の設計方
法とするのが好ましい。
【0025】本発明によれば、第1のステップで、裏面
側パッドに対応した位置に配置された貫通孔の中から、
利用する導通用裏面側パッドと対応した位置に形成され
た貫通孔を、導通用貫通孔として選択し、残りの貫通孔
をダミー貫通孔として残している。従って、導通用裏面
側パッドの位置に合わせて、導通用貫通孔の位置を決定
するだけで良いので、さらに容易に導通用貫通孔を位置
決めすることができ、さらには、多層配線基板をさらに
容易に設計することができる。また、第3のステップで
は、導通用貫通孔に形成される導通用導体と導通用裏面
側パッドとを、およそ厚さ方向に延びる裏面側配線で接
続している。従って、裏面側配線を平面方向に大きく引
き回す設計を考慮する必要がないので、多層配線基板の
設計がさらに容易になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。本実施形態の多層配線基板1
について、図1(a)に主面1A側から見た平面図を示
し、図1(b)に裏面1B側から見た背面図を示す。ま
た、図2に図1(a)及び(b)のPP’断面図を示
す。さらに、この多層配線基板1に用いるコア基板3に
ついて、図3(a)に主面3A側から見た平面図を示
し、図3(b)に図3(a)のPP’断面図を示す。
【0027】この多層配線基板1は、図2に示すよう
に、その中心に、主面3A及び裏面3Bを有し、略板形
状をなすコア基板3を備えている。そして、コア基板3
の主面3A側には、主面側内部絶縁層21及びこの上に
位置する主面側ソルダーレジスト層22からなる主面側
樹脂絶縁層23が形成されている。また、同様に、裏面
3B側には、裏面側内部絶縁層26及びこの上に位置す
る裏面側ソルダーレジスト層27からなる裏面側樹脂絶
縁層28が形成されている。
【0028】このうちコア基板3には、図2及び図3に
示すように、主面3Aと裏面3Bとの間を貫通する複数
の貫通孔5が形成され、いずれの貫通孔5の内周面に
も、略円筒形状のスルーホール導体6が形成され、その
内部には、プラグ材7が充填されている。これらの貫通
孔5及びスルーホール導体6は、所定の間隔で略格子状
に配置されている。また、コア基板3の主面3Aには主
面側コア配線層31が、裏面3Bには裏面側コア配線層
36が形成されている。
【0029】スルーホール導体6のうち、一部のもの
は、後述する主面側配線34及び裏面側配線39と導通
し、多層配線基板1の使用時に電気的に利用される導通
用スルーホール導体(導通用導体)6Tである。これに
対し、他のスルーホール導体6は、主面側配線34及び
裏面側配線39のいずれとも導通していないか、あるい
は、主面側配線34または裏面側配線39と絶縁し、使
用時に電気的に利用されないダミースルーホール導体
(ダミー導体)6Fである。
【0030】また、貫通孔5のうち、導通用スルーホー
ル導体6Tが形成されたものは、実際に利用される導通
用貫通孔5Tであり、一方、ダミースルーホール導体6
Fが形成されたものは、使用時に利用されないダミー貫
通孔5Fである。このようなコア基板3は、貫通孔5及
びスルーホール導体6が、略格子状に規則的に配置され
ている。このため、図9に示す従来の多層配線基板10
1におけるコア基板103と異なり、貫通孔5同士の間
隔を広くとることができるので、主面3Aや裏面3B上
において、貫通孔5同士の間にも主面側コア配線層31
や裏面側コア配線層36を形成することができる。従っ
て、例えば、コア配線層のうちベタ状の配線層(主面側
ベタ層31C等)を流れる電流の電流密度を下げて、主
面側ベタ層31C等の持つ抵抗を下げることができるな
ど、電気特性を向上させることができる。
【0031】一方、主面側樹脂絶縁層23の層内や層間
には、図2に示すように、コア基板3のスルーホール導
体6と導通する複数の主面側配線34が形成され、ま
た、裏面側樹脂絶縁層28の内部や層間にも、スルーホ
ール導体6と導通する複数の裏面側配線39が形成され
ている。具体的には、主面側配線34は、コア基板3の
主面3A上に形成された主面側コア配線層31と、主面
側内部絶縁層21の層内に形成された主面側ビア導体3
2と、主面側内部絶縁層21上に形成された主面側内部
配線層33とからなる。同様に、裏面側配線39は、コ
ア基板3の裏面3B上に形成された裏面側コア配線層3
6と、裏面側内部絶縁層26の層内に形成された裏面側
ビア導体37と、裏面側内部絶縁層26上に形成された
裏面側内部配線層38とからなる。
【0032】また、主面側内部絶縁層21上には、この
多層配線基板1にICチップを搭載するための接続パッ
ド(主面側パッド)35が多数形成され、主面側樹脂絶
縁層23の外表面23A側(主面側ソルダーレジスト層
22の表面22A側)に露出している(図1(a)及び
図2参照)。また、これらの接続パッド35は、主面1
A側から見て、中央付近に、所定の間隔で略格子状に配
置されている。なお、接続パッド35には、必要に応じ
てハンダバンプ等を形成しても良い。
【0033】接続パッド35のうち、一部のものは、主
面側配線34を介して、導通用スルーホール導体6Tと
導通し、多層配線基板1の使用時に電気的に利用される
導通用接続パッド(導通用主面側パッド)35Tであ
る。これに対し、他の接続パッド35は、主面側配線3
4に接続されていないか、あるいは、主面側配線34に
接続されていても、いずれの導通用スルーホール導体6
Tに対しても絶縁し、使用時に電気的に利用されないダ
ミー接続パッド(ダミー主面側パッド)35Fである。
【0034】また、裏面側内部絶縁層26上には、この
多層配線基板1をマザーボードに接続するための電極パ
ッド(裏面側パッド)40が多数形成され、裏面側樹脂
絶縁層28の外表面28B側(裏面側ソルダーレジスト
層27の表面27B側)に露出している(図1(b)及
び図2参照)。また、これらの電極パッド40は、裏面
1B側から見て、貫通孔5及びスルーホール導体6の配
置に対応し、これらと略同一の間隔で、略格子状に配置
されている。
【0035】電極パッド40のうち、一部のものは、裏
面側配線39を介して、導通用スルーホール導体6T、
さらには、主面側配線34や導通用接続パッド40Tと
導通し、多層配線基板1の使用時に電気的に利用される
導通用電極パッド(導通用裏面側パッド)40Tであ
る。これに対し、他の電極パッド40は、裏面側配線3
9に接続されていないか、あるいは、裏面側配線39に
接続されていても、いずれの導通用スルーホール導体6
Tに対しても絶縁し、使用時に電気的に利用されないダ
ミー電極パッド(ダミー裏面側パッド)40Fである。
【0036】これらの電極パッド40は、上記のよう
に、貫通孔5及びスルーホール導体6と対応した位置に
配置されている。さらに詳細に言うと、導通用電極パッ
ド40Tは、導通用貫通孔5T及び導通用スルーホール
導体6Tに対応した位置にそれぞれ配置され、ダミー電
極パッド40Fは、ダミー貫通孔5F及びダミースルー
ホール導体6Fに対応した位置にそれぞれ配置されてい
る(図1(b)、図2及び図3参照)。このような配置
を利用し、裏面側配線39は、平面方向に大きく引き回
すことなく、導通用電極パッド40Tと導通用スルーホ
ール導体6Tとをほぼ厚さ方向に接続している(図2参
照)。従って、各裏面側配線39の長さが短くなってい
るから、多層配線基板1の電気特性を向上させることが
できる。
【0037】次いで、上記多層配線基板1の設計方法に
ついて説明する。まず、搭載するICチップに対応する
接続パッド35の配置(パターン)と、多層配線基板1
を接続するマザーボードに対応する電極パッド40の配
置(パターン)と、これら相互の接続関係についての条
件が与えられる。そして、これらの条件をもとに、第1
のステップで、所定の位置に多数の貫通孔5が配置され
たコア基板3の貫通孔5から、導通用貫通孔5Tの位置
を決定する。
【0038】具体的には、電極パッド40の略格子状の
配置に対応した位置に、略格子状に配置された多数の貫
通孔5の中から、主面側配線34及び裏面側配線39と
接続する導通用導体6Tを形成する導通用貫通孔5Tを
選択し、不要な貫通孔5をダミー貫通孔5Fとして残
す。さらに詳細に言うと、この選択では、導通用裏面側
パッド40Tとそれぞれ対応した位置に形成された貫通
孔5を、導通用貫通孔5Tとして選択し、残りの貫通孔
5をダミー貫通孔5Fとして残すようにする。なお、導
通用裏面側パッド40Tは、導通用主面側パッド35T
と接続するものである。このようにすれば、コア基板3
の任意の位置に導通用貫通孔5Tを位置決めすることか
ら始める必要がなく、導通用裏面側パッド40Tに対応
した貫通孔5を導通用貫通孔5Tとするだけなので、導
通用貫通孔5Tの位置決めを容易に行うことができる。
【0039】次に、第2のステップで、接続パッド35
とスルーホール導体6とを接続する主面側配線34の引
き回しパターンを決定する。つまり、導通用接続パッド
35Tと導通用スルーホール導体6Tとを接続する主面
側配線34の引き回しパターンを決定する。さらに、第
3のステップで、電極パッド40とスルーホール導体6
とを接続する裏面側配線39の引き回しパターンを決定
する。具体的には、導通用電極パッド40Tと導通用ス
ルーホール導体6Tは対応した位置にあるので、これら
をおよそ厚さ方向に延びる裏面側配線39で接続させる
ように設計する。以上のようにして、多層配線基板1が
設計される。
【0040】このような設計方法によれば、第1のステ
ップで、コア基板3の導通用貫通孔5T等の配置を設計
した後、第2のステップまたは第3のステップで、主面
側配線34または裏面側配線39の引き回しが上手くい
かず、再び第1のステップに戻る場合にも、所定位置に
ある多数の貫通孔5の中から、必要な貫通孔5を選択し
直すだけで良い。従って、容易に導通用貫通孔5Tの位
置を設計変更することができる。さらに、本実施形態で
は、第1のステップで、導通用裏面側パッド40Tと導
通用貫通孔5Tとを対応させているので、第3のステッ
プでは、裏面側配線39を平面方向に大きく引き回す設
計を考慮する必要がない。従って、多層配線基板1の設
計がさらに容易になる。
【0041】また、設計者が異なっても、第1のステッ
プで必要な貫通孔5を選択するだけで良いので、コア基
板3の設計が大きく異なることがなく、さらには、多層
配線基板1の設計も大きく異ならない。従って、設計者
毎に、多層配線基板1の電気特性が大きく異なることも
ない。また、主面側パッド35や裏面側パッド40のパ
ターンを若干変更したり、これらのパッドを結ぶ接続パ
ターンを若干変更するなど、条件が変更されたときに
も、同様に、第1のステップで必要な貫通孔5を選択す
るだけでよいので、容易にコア基板3及び多層配線基板
1を設計変更することができる。
【0042】次いで、上記多層配線基板1の製造方法に
ついて説明する。まず、ガラス−BT樹脂の絶縁板の両
面に銅箔が張り付けられたコア基板3を用意する。そし
て、コア基板形成工程のうち、貫通孔形成工程におい
て、図4(a)に示すように、ドリルまたはレーザによ
り、コア基板3に主面3Aと裏面3Bとの間を貫通する
貫通孔5を多数穿孔する。なお、これらの貫通孔5は、
所定の間隔で略格子状に位置するように形成する。
【0043】次に、スルーホール導体形成工程におい
て、図4(b)に示すように、各貫通孔5の内周面に略
円筒形状のスルーホール導体6を形成する。具体的に
は、無電解メッキを施し、コア基板3の主面3A及び裏
面3Bの略全面と貫通孔5の内周面とに、無電解メッキ
層を形成する。さらに、電解メッキを施し、無電解メッ
キ層上に電解メッキ層を形成する。これにより、各貫通
孔5の内周面に、無電解メッキ層及び電解メッキ層から
なる略円筒形状のスルーホール導体6が形成される。
【0044】次に、コア配線層形成工程において、コア
基板3の主面3Aに、主面側コア配線層31を形成し、
裏面3Bに、裏面側コア配線層36を形成する。具体的
には、露光・現像により、所定パターンのエッチングレ
ジスト層を主面3A及び裏面3B上にそれぞれ形成し、
エッチングレジスト層から露出する金属層をエッチング
除去することにより、主面側コア配線層31及び裏面側
コア配線層36を形成する。なお、各スルーホール導体
6の内部の孔は、プラグ材7で印刷充填する。このよう
にして、コア基板形成工程で、図3に示すコア基板3が
製作される。
【0045】次に、内部絶縁層形成工程において、図5
(a)に示すように、コア基板3の主面3Aに、主面側
ビア導体を形成するための有底孔24を有する主面側内
部絶縁層21を形成し、また、裏面3B側にも、裏面側
ビア導体を形成するための有底孔29を有する裏面側内
部絶縁層26を形成する。具体的には、コア基板3の主
面3A及び裏面3Bに、感光性エポキシ樹脂からなるシ
ート状の未硬化樹脂を重ねて、未硬化樹脂絶縁層をそれ
ぞれ形成する。そして、有底孔24,29の位置に対応
した所定パターンのマスクを用いて、未硬化樹脂絶縁層
を露光し、さらに現像する。その後、未硬化樹脂絶縁層
を加熱して硬化させれば、有底孔24を有する主面側内
部絶縁層21及び有底孔29を有する裏面側内部脂絶縁
層26が形成される。
【0046】次に、ビア導体・内部配線層・パッド形成
工程において、図5(b)に示すように、主面側内部絶
縁層21の有底孔24に、主面側ビア導体32を形成
し、同様に、裏面側内部絶縁層26の有底孔29に、裏
面側ビア導体37を形成する。また、これと同時に、主
面側内部絶縁層21上に主面側内部配線層33及び接続
パッド35を形成し、また、裏面側内部絶縁層26上に
裏面側内部配線層38及び電極パッド40も形成する。
【0047】具体的には、公知のセミアディティブ法に
より、主面側ビア導体32、裏面側ビア導体37、主面
側内部配線層33、裏面側内部配線層38、接続パッド
35、及び電極パッド40を形成する。即ち、まず、無
電解メッキを施し、主面側内部絶縁層21及び裏面側内
部絶縁層26の表面全面及びこれらに形成された有底孔
24,29内に、無電解メッキ層を形成する。そして、
無電解メッキ層上に、上記の導体層に対応した所定パタ
ーンのメッキレジスト層を形成し、電解メッキを施し
て、露出部分の無電解メッキ層上に電解メッキ層を形成
する。その後、メッキレジスト層を剥離して、クイック
エッチングにより、露出した無電解メッキ層をエッチン
グ除去する。
【0048】次に、ソルダーレジスト層形成工程におい
て、主面側内部絶縁層21上に、接続パッド35がそれ
ぞれ露出する開口を有する主面側ソルダーレジスト層2
2を形成し、また、裏面側内部配線層26上にも、電極
パッド40がそれぞれ露出する開口を有する裏面側ソル
ダーレジスト層27を形成する。その後、接続パッド3
5及び電極パッド40の表面に、Niメッキ及びAuメ
ッキを施す。以上のようにして、図1及び図2に示す多
層配線基板1が完成する。
【0049】(変形形態)次いで、上記実施形態の変形
形態について、図6及び図7を参照しつつ説明する。本
変形形態では、コア基板53の貫通孔55に、貫通孔5
5内全体を満たす略円柱形状の円柱状導体56が形成さ
れている点が、コア基板3の貫通孔5に略円筒形状のス
ルーホール導体6が形成されている上記実施形態と異な
る。その他の部分は、上記実施形態と同様であるので、
異なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は、省略
または簡略化する。
【0050】本変形形態に用いるコア基板53には、図
6に示すように、主面53Aと裏面53Bとの間を貫通
する複数の貫通孔55が、上記実施形態と同様に、所定
の間隔で略格子状に配置されている。しかし、これらの
貫通孔55には、上記実施形態と異なり、貫通孔55内
全体を満たす略円柱形状の円柱状導体56がそれぞれ形
成されている。また、これに伴い、主面側コア配線層8
1及び裏面側コア配線層86は、円柱状導体56の両端
面の全面と接続するように形成されている。
【0051】円柱状導体56のうち、一部のものは、上
記実施形態のスルーホール導体6と同様に、使用時に電
気的に利用される導通用円柱状導体(導通用導体)56
Tである。また、他の円柱状導体56は、使用時に電気
的に利用されないダミー円柱状導体(ダミー導体)56
Fである。また、貫通孔55のうち、導通用円柱状導体
56Tが形成されたものは、実際に利用される導通用貫
通孔55Tであり、一方、ダミー円柱状導体56Fが形
成されたものは、使用時に利用されないダミー貫通孔5
5Fである。
【0052】このコア基板53を用いた多層配線基板
も、上記実施形態と同様に、コア基板53の主面53A
側に、主面側内部絶縁層21及び主面側ソルダーレジス
ト層22からなる主面側樹脂絶縁層23が形成されてい
る。また、裏面53B側には、裏面側内部絶縁層26及
び裏面側ソルダーレジスト層27からなる裏面側樹脂絶
縁層28が形成されている(図2参照)。また、主面側
樹脂絶縁層23の層内や層間には、主面側配線34や、
導通用またはダミーの接続パッド(主面側パッド)35
が多数形成されている。同様に、裏面側樹脂絶縁層28
の層内や層間にも、裏面側配線39や、導通用またはダ
ミーの電極パッド(裏面側パッド)40が多数形成され
ている(図2参照)。従って、このような多層配線基板
も、その設計や設計変更が容易で設計コストを低減する
ことができる等、上記実施形態の多層配線基板1と同様
な作用・効果を得ることができる。
【0053】次に、この多層配線基板の製造方法につい
て、コア基板53の製作を中心に、図7を参照しつつ説
明する。まず、上記円柱状導体56に対応した径をなす
銅からなる線材を多数用意する。そして、コア基板形成
工程のうち、樹脂体形成工程において、筺体内に線材を
所定の間隔で略格子状に並べて立てる。なお、これらの
線材は、コア基板53の円柱状導体56の配置に対応す
るように配置される。次に、線材を並べた筺体内に未硬
化樹脂を注入し、その後硬化させて、図7(a)に示す
ように、線材SZを樹脂JS中に固定した樹脂体JTを
形成する。
【0054】次に、切断・加工工程において、この樹脂
体JTを線材SZと直交する方向(図7(a)中左右方
向)に切断する。その後、切断された樹脂体の表裏面を
研磨して、図7(b)に示すコア基板53とする。これ
により、コア基板53には、主面53Aと裏面53Bと
の間を貫通する多数の貫通孔55が形成され、同時に、
各貫通孔55内に円柱状導体56も形成される。
【0055】次に、コア配線層形成工程において、前述
した公知のセミアディティブ法により、コア基板53の
主面53Aに主面側コア配線層81を形成し、裏面53
Bに裏面側コア配線層86を形成する。このようにし
て、図6に示すコア基板53ができる。その後は、上記
実施形態と同様に、内部絶縁層形成工程、ビア導体・内
部配線層・パッド形成工程、ソルダーレジスト層形成工
程を順次行い、多層配線基板を完成させる。
【0056】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形態
では、導通用貫通孔5T,55Tだけでなく、ダミー貫
通孔5F,55Fにも、ダミースルーホール導体6Fま
たはダミー円柱状導体56Fを形成した。しかし、ダミ
ー貫通孔5F等は、多層配線基板1の使用時には、利用
されないので、この貫通孔5F等に導体は必要ない。従
って、ダミー貫通孔5F等に導体を形成しないようにす
ることもできる。
【0057】但し、実施形態の多層配線基板1は、前述
したように、メッキによりスルーホール導体6を形成し
ているので、すべての貫通孔5にスルーホール導体6を
形成する方が製造が容易である。また、変形形態の多層
配線基板においても、ダミー円柱状導体56Fも形成し
たコア基板53は、類似品番の多層配線基板を製造する
際、そのまま流用できるので、品番毎にコア基板を設計
・製作する必要がないという利点がある。
【0058】また、上記実施形態では、コア基板3,5
3の主面3A,53A及び裏面3B,53Bにそれぞれ
2層の樹脂絶縁層が積層されたものを例示したが、樹脂
絶縁層の層数は適宜変更することができる。さらに、主
面3A等側と裏面3b等側とで樹脂絶縁層の層数を異な
らせるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る多層配線基板を示す図であり、
(a)は主面側から見た平面図であり、(b)は裏面側
から見た背面図である。
【図2】実施形態に係る多層配線基板を示す図であり、
図1のPP’断面図である。
【図3】実施形態に係る多層配線基板に用いるコア基板
を示す図であり、(a)は主面側から見た平面図であ
り、(b)は(a)のPP’断面図である。
【図4】実施形態に係る多層配線基板の製造方法を示す
図であり、(a)はコア基板に貫通孔を形成した状態を
示す説明図であり、(b)は貫通孔内にスルーホール導
体を形成した状態を示す説明図である。
【図5】実施形態に係る多層配線基板の製造方法を示す
図であり、(a)はコア基板に主面側内部絶縁層及び裏
面側内部絶縁層を形成した状態を示す説明図であり、
(b)は主面側内部絶縁層及び裏面側内部絶縁層に、主
面側ビア導体、裏面側ビア導体、主面側内部配線層、裏
面側内部配線層、接続パッド、及び電極パッドを形成し
た状態を示す説明図である。
【図6】変形形態に係る多層配線基板に用いるコア基板
を示す図であり、(a)は主面側から見た平面図であ
り、(b)は(a)のPP’断面図である。
【図7】変形形態に係る多層配線基板に用いるコア基板
の製造方法を示す図であり、(a)は線材を有する樹脂
体を形成した状態を示す説明図であり、(b)は樹脂体
を所定の形状のコア基板に加工した状態を示す説明図で
あり、(c)はコア基板にメッキ層を形成した状態を示
す説明図である。
【図8】従来形態に係る多層配線基板の断面図である。
【図9】従来形態に係る多層配線基板に用いるコア基板
を示す図であり、(a)は主面側から見た平面図であ
り、(b)は(a)のPP’断面図である。
【符号の説明】
1 多層配線基板 3,53 コア基板 3A,53A (コア基板の)主面 3B,53B (コア基板の)裏面 5,55 貫通孔 5T,55T 導通用貫通孔 5F,55F ダミー貫通孔 6,56 スルーホール導体(導体) 6T,56T 導通用スルーホール導体(導通用導
体) 6F,56F ダミースルーホール導体(ダミー導
体) 23 主面側樹脂絶縁層 28 裏面側樹脂絶縁層 34 主面側配線 35 接続パッド(主面側パッド) 35T 導通用接続パッド(導通用主面側パッ
ド) 35F ダミー接続パッド(ダミー主面側パッ
ド) 39 裏面側配線 40 電極パッド(裏面側パッド) 40T 導通用電極パッド(導通用裏面側パッ
ド) 40F ダミー電極パッド(ダミー裏面側パッ
ド)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主面及び裏面を有する略板状のコア基板
    と、 上記主面側に形成された少なくとも1以上の主面側樹脂
    絶縁層と、 上記裏面側に形成された少なくとも1以上の裏面側樹脂
    絶縁層と、 上記主面側樹脂絶縁層の外表面または層間に形成され、
    上記主面側に露出する複数の主面側パッドと、 上記裏面側樹脂絶縁層の外表面または層間に形成され、
    上記裏面側に露出する複数の裏面側パッドと、 上記主面側樹脂絶縁層の外表面、層内及び層間の少なく
    ともいずれかに形成された複数の主面側配線と、 上記裏面側樹脂絶縁層の外表面、層内及び層間の少なく
    ともいずれかに形成された複数の裏面側配線と、を備え
    る多層配線基板であって、 上記コア基板は、所定位置に形成された多数の貫通孔を
    有し、 上記貫通孔は、 上記主面側配線及び裏面側配線のいずれにも導通する導
    通用導体が形成された複数の導通用貫通孔と、 導体が形成されていない、または、上記複数の主面側配
    線のいずれとも絶縁する若しくは上記複数の裏面側配線
    のいずれとも絶縁するダミー導体が形成された、少なく
    とも1つのダミー貫通孔と、を含むことを特徴とする多
    層配線基板。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の多層配線基板であって、 前記貫通孔は、所定の間隔で略格子状に配置されてなる
    ことを特徴とする多層配線基板。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の多層配線
    基板であって、 前記裏面側パッドは、前記裏面側配線を介して前記導通
    用導体に接続された複数の導通用裏面側パッドと、上記
    導通用導体のいずれとも絶縁する少なくとも1つのダミ
    ー裏面側パッドと、を含むことを特徴とする多層配線基
    板。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の多層配線基板であって、 前記導通用裏面側パッドは、前記導通用貫通孔に対応し
    た位置に配置されてなり、 前記ダミー裏面側パッドは、前記ダミー貫通孔に対応し
    た位置に配置されてなることを特徴とする多層配線基
    板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6344671B1 (ja) * 2017-01-13 2018-06-20 大日本印刷株式会社 貫通電極基板及びその製造方法
US10755996B2 (en) 2016-02-05 2020-08-25 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Through electrode substrate and manufacturing method thereof

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