JP2001237547A - 配線基板及び配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板及び配線基板の製造方法

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JP2001237547A
JP2001237547A JP2000045577A JP2000045577A JP2001237547A JP 2001237547 A JP2001237547 A JP 2001237547A JP 2000045577 A JP2000045577 A JP 2000045577A JP 2000045577 A JP2000045577 A JP 2000045577A JP 2001237547 A JP2001237547 A JP 2001237547A
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via conductor
conductor
connection pad
pad
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JP2000045577A
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Sumio Ota
純雄 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続パッドが形成される配線基板につき、設
計の自由度が高い配線基板を提供すること。 【解決手段】 配線基板1は、ビア導体25と、これと
電気的に接続する接続パッド26と、ビア導体25の近
傍に位置しこのビア導体25とは絶縁する層間導体19
P1等とを備える。ビア導体25の一部は接続パッド2
6に含まれている。そして、接続パッド26のパッド中
心軸26Jから最近層間導体19P1Sまでの距離K1
よりも、ビア導体25のビア中心軸25Jから最近層間
導体19P1Sまでの距離K2の方が大きくされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップや基板
等を接続させるための接続パッドが形成された配線基板
に関し、特に、その接続パッド及びその近傍の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ICチップや基板等を接続さ
せるための接続パッドが形成された配線基板が知られて
いる。例えば、図6(a)に部分拡大平面図、図6
(b)に部分拡大断面図を示す配線基板101が挙げら
れる。この配線基板101は、第1絶縁層103と、そ
の上に積層された第2絶縁層105と、さらにその上に
積層され、基板外表面101Aを形成する第3絶縁層1
07とを備える。
【0003】第1絶縁層103と第2絶縁層105との
層間には、配線やパッド等の第1導体層109が形成さ
れている。また、第2樹脂絶縁層105内には、第1導
体層109と接続するビア導体111が形成されてい
る。また、第2絶縁層105上には、ビア導体111と
接続する接続配線113及び接続パッド115等の第2
導体層117が形成されている。そして、第2導体層1
17のうち接続パッド115の中央部は、第3絶縁層1
07に形成された開口107K内に露出している。
【0004】また、接続パッドが形成された他の配線基
板として、図7(a)に部分拡大平面図、図7(b)に
部分拡大断面図を示す配線基板201も知られている。
この配線基板201は、上記の配線基板101と同様
に、第1絶縁層203と、第2絶縁層205と、基板外
表面201Aを形成する第3絶縁層207とを備える。
第1絶縁層203と第2絶縁層205との間には、第1
導体層209が形成され、また、第2絶縁層205内に
は、ビア導体211が形成されているが、第2絶縁層2
05上には、このビア導体211全体を含み、そのパッ
ド中心軸215Jがビア導体211のビア中心軸211
Jと略一致した接続パッド215が形成されている。そ
して、この接続パッド215の中央部は、第3絶縁層2
07の開口207K内に露出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、配線基板の
設計においては、最初に、搭載するICチップの端子等
の位置を考慮して、配線基板に接続パッドの位置が決め
られ、その後、配線やパッド等の導体層等が設計される
のが一般的である。従って、接続配線113を介して接
続パッド115とビア導体111と接続した図6に示す
形態とすることができるのは、位置決めされた接続パッ
ド115からある程度離れた位置にビア導体111を形
成することができる場合である。一方、接続パッド21
5のパッド中心軸とビア導体211のビア中心軸とが略
一致した図7に示す形態とすることができるのは、位置
決めされた接続パッド215のパッド中心軸と略一致す
る位置に、ビア導体211を形成することができる場合
である。
【0006】しかしながら、近年、配線やビア導体など
の導体間隙の狭小化が進むにつれ、ビア導体111,2
11と、これとは絶縁される第1導体層109P,20
9Pとの絶縁間隔を確保することを考えると、上述した
接続パッド115,215の形態のみでは、配線基板の
設計が困難な場合がある。即ち、図6に示す接続パッド
115のように、接続配線113をビア導体111との
間に設ける距離的余裕もなければ、図7に示す接続パッ
ド215のように、接続パッド215とビア導体211
とを同じ位置(略同軸となる位置)に形成することも困
難な場合である。また、配線基板の電気的な特性を向上
させるために、接続パッドとビア導体との距離を短くす
ることを考えると、図6に示す接続パッド115のよう
に、接続配線113を介在させたくない場合もある。
【0007】本発明はかかる現状に鑑みてなされたもの
であって、接続パッドが形成されるる配線基板につき、
設計の自由度が高い配線基板を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に積層された
第2絶縁層と、上記第2絶縁層上に積層され基板外表面
を形成する第3絶縁層と、上記第2絶縁層を貫通するビ
ア導体と、上記第2絶縁層上に形成され、上記ビア導体
と電気的に接続し、上記第3絶縁層を貫通して形成され
た開口内に少なくとも一部が露出する接続パッドと、上
記第1絶縁層と第2絶縁層との層間に形成され、上記ビ
ア導体の近傍に位置し、このビア導体とは絶縁する層間
導体と、を備え、上記ビア導体の少なくとも一部が上記
接続パッドに含まれ、かつ、上記接続パッドのパッド中
心軸から上記層間導体のうち上記パッド中心軸に最も近
い最近層間導体までの距離よりも、上記ビア導体のビア
中心軸から上記最近層間導体までの距離の方が大きい配
線基板である。
【0009】上述したように、ビア導体とこれとは絶縁
する層間導体との絶縁間隔を確保することを考えると、
従来の接続パッド及びビア導体の形態(図6及び図7参
照)のみでは、配線基板の設計が困難な場合がある。即
ち、所定の位置に接続パッドを形成しようとすると、従
来の2つの形態だけでは、ビア導体や層間導体を上手く
配置・形成できない場合がある。また、配線基板の電気
的な特性を向上させるために、接続パッドとビア導体と
の距離をできる限り短くしたい場合もある。
【0010】これに対し、本発明では、ビア導体の少な
くとも一部を接続パッドに含ませつつ、パッド中心軸か
ら最近層間導体までの距離よりも、ビア中心軸から最近
層間導体までの距離の方が大きくされた形態の接続パッ
ド及びビア導体が形成されている。即ち、ビア導体を接
続パッドに直接接続させつつ、ビア導体を最近層間導体
から遠ざけるようにずらして形成した形態の接続パッド
及びビア導体が形成されている。
【0011】このため、ビア導体と最近層間導体との間
の距離を大きくとることができるので、ビア導体と最近
層間導体との絶縁を十分に確保することができる。ま
た、ビア導体と接続パッドとが直接接続されているの
で、これらを接続配線を介して接続する場合に比して、
配線基板の電気的な特性を向上させることもできる。従
って、このような形態の接続パッド及びビア導体を設け
ることにより、配線基板の設計の自由度が従来よりも大
きくなる。
【0012】ここで、接続パッドとしては、例えば、接
続パッドの一部(例えば周縁)が第3絶縁層に覆われ、
残りの一部(例えば中央部)が開口内に露出するものの
他、接続パッド全体が第3絶縁層の開口内に露出するも
のであっても良い。また、層間導体としては、第1絶縁
層と第2絶縁層の層間に形成された導体であればよく、
配線層の他、ビア受けパッドやベタ層などが挙げられ
る。
【0013】さらに、上記の配線基板であって、前記ビ
ア導体は、上面が略平坦なフィルドビアである配線基板
とすると良い。
【0014】ビア導体が、その中央が凹んだ椀状ビア
等、その上面が平坦でない場合において、ビア導体の一
部または全体が開口内に露出したものでは、接続パッド
上にハンダバンプを形成したり、ICチップの端子等を
接続したりする際に、ビア導体の凹み等に起因して、ハ
ンダ中にボイドが発生しやすい。また、このようなビア
導体の一部または全体が第3絶縁層に覆われたもので
は、ビア導体の凹み等に起因して、第3絶縁層の表面が
凹み、開口の形状が歪むなどの不具合や、第3絶縁層に
開口を上手く形成することができないなどの不具合を生
じることがある。
【0015】これに対し、本発明の配線基板は、ビア導
体が上面が略平坦なフィルドビアであるので、ハンダ中
にボイドを生じることなく、接続パッド上にハンダバン
プを形成したり、ICチップの端子等を接続したりする
ことができる。また、第3絶縁層及びこれを貫通する開
口が確実に形成されているので、信頼性が高くなってい
る。ここで、フィルドビアとしては、メッキにより充填
して形成したものや、上面中央に凹みを有する椀状ビア
内に、導電性樹脂等を充填して形成したものなどが挙げ
られる。
【0016】さらに、前記の配線基板であって、前記ビ
ア導体は、上面が略平坦なフィルドビアであり、前記第
3絶縁層は、ビルドアップ樹脂絶縁層であり、前記第3
絶縁層の前記開口を厚さ方向に投影した領域に、前記第
2絶縁層のビア導体用貫通孔の一部が含まれる配線基板
とすると良い。
【0017】第3絶縁層がビルドアップ樹脂絶縁層であ
るため、第2絶縁層上に第3絶縁層を積層し、開口を形
成する際、ビア導体が椀状ビア等である場合には、椀状
ビア等の一部が第3絶縁層の開口内に露出し、開口の底
面、特に底面のうち周縁部分が凹むことになるので、第
3絶縁層に開口を形成しにくい場合がある。これに対
し、本発明では、ビア導体が上面が略平坦なフィルドビ
アであるので、開口の底面は、凹みなどがなく平坦であ
る。従って、第3絶縁層及びこれを貫通する開口が確実
に形成されているので、配線基板の信頼性が高くなって
いる。さらに、開口の底面が平坦であるため、接続パッ
ド上にハンダバンプを形成したり、ICチップの端子等
を接続したりする際に、ハンダ中にボイドが発生しにく
く、信頼性が向上する。
【0018】また、他の解決手段は、第1絶縁層と、上
記第1絶縁層上に積層された第2絶縁層と、上記第2絶
縁層上に積層され基板外表面を形成する第3絶縁層と、
上記第2絶縁層を貫通する第1ビア導体と、上記第2絶
縁層を貫通し、上記第1ビア導体と隣り合う第2ビア導
体と、上記第2絶縁層上に形成され、上記第1ビア導体
と電気的に接続し、上記第3絶縁層を貫通して形成され
た第1開口内に少なくとも一部が露出する第1接続パッ
ドと、上記第2絶縁層上に形成され、上記第2ビア導体
と電気的に接続し、上記第3絶縁層を貫通して形成され
た第2開口内に少なくとも一部が露出する第2接続パッ
ドと、上記第1絶縁層と第2絶縁層との層間に形成さ
れ、上記第1ビア導体と第2ビア導体との間に位置し、
これら第1ビア導体及び第2ビア導体とは絶縁する層間
導体と、を備え、上記第1ビア導体と第1接続パッドの
組、及び、上記第2ビア導体と第2接続パッドの組のう
ち、少なくともいずれかは、ビア導体の少なくとも一部
が接続パッドに含まれ、かつ、接続パッドのパッド中心
軸から上記層間導体までの距離よりも、ビア導体のビア
中心軸から上記層間導体までの距離の方が大きい配線基
板である。
【0019】第1ビア導体と第2ビア導体との間に、こ
れらとは絶縁する層間導体がある場合には、この層間導
体から両方のビア導体までの絶縁間隔をそれぞれ確保す
ることを考えると、従来の接続パッド及びビア導体の形
態のみでは、配線基板の設計が困難な場合がある。即
ち、所定の位置に接続パッドを形成しようとすると、従
来の2つの形態だけでは、ビア導体同士の間に層間導体
を上手く配置・形成できない場合がある。また、配線基
板の電気的な特性を向上させるために、接続パッドとビ
ア導体との距離をできる限り短くしたい場合もある。
【0020】これに対し、本発明では、少なくとも一方
の接続パッド及びビア導体の形態を、ビア導体の少なく
とも一部を接続パッドに含ませつつ、パッド中心軸から
層間導体までの距離よりも、ビア中心軸から層間導体ま
での距離の方が大きい形態としている。即ち、ビア導体
を接続パッドに直接接続させつつ、ビア導体を層間導体
から遠ざけるようにずらした形態としている。
【0021】このため、第1ビア導体と第2ビア導体と
の間隔が大きくなるから、これらの間に層間導体を形成
しても、第1ビア導体と層間導体との間隔、及び第2ビ
ア導体と層間導体との間隔を十分にとることができる。
よって、第1ビア導体あるいは第2ビア導体と層間導体
との絶縁を十分に確保することができる。また、このよ
うな形態の接続パッド及びビア導体は、ビア導体と接続
パッドとが直接接続されているので、配線基板の電気的
な特性を向上させることもできる。従って、このような
形態の接続パッドを設けることにより、配線基板の設計
の自由度が従来よりも大きくなる。
【0022】さらに、上記の配線基板であって、前記第
1ビア導体及び第2ビア導体は、上面が略平坦なフィル
ドビアである配線基板とすると良い。
【0023】本発明では、第1ビア導体及び第2ビア導
体は、その上面が略平坦なフィルドビアであるので、ハ
ンダ内にボイドを生じることなく、接続パッド上にハン
ダバンプを形成したり、ICチップの端子等を接続した
りすることができる。また、第3絶縁層や第3絶縁層を
貫通する開口が確実に形成されているので、配線基板の
信頼性が高い。
【0024】また、他の解決手段は、第1絶縁層と、上
記第1絶縁層上に積層された第2絶縁層と、上記第2絶
縁層をそれぞれ貫通する第1ビア導体、第2ビア導体、
及び第3ビア導体と、上記第2絶縁層上に所定間隔で並
んで形成された接続パッドであって、上記第1ビア導体
を含み、かつ、その第1パッド中心軸が上記第1ビア導
体のビア中心軸と略一致する第1接続パッド、上記第2
ビア導体の少なくとも一部を含み、かつ、その第2パッ
ド中心軸と上記第2ビア導体のビア中心軸とがずれてい
る第2接続パッド、及び、上記第3ビア導体を含み、か
つ、その第3パッド中心軸が上記第3ビア導体のビア中
心軸と略一致する第3接続パッド、を含む接続パッド
と、上記第1絶縁層と第2絶縁層との層間に形成され、
上記第1ビア導体、第2ビア導体及び第3ビア導体のい
ずれとも絶縁する少なくとも1以上の層間配線と、を備
え、上記第2ビア導体は、この第2ビア中心軸が上記第
2パッド中心軸に対して上記第3ビア導体側にずれて形
成されており、上記第1ビア導体と第2ビア導体との間
には、上記層間配線が形成され、上記第2ビア導体と第
3ビア導体との間には、上記層間配線が形成されてない
か、上記第1ビア導体と第2ビア導体との間よりも少な
い本数形成されている配線基板である。
【0025】接続パッドを所定の間隔で並べ、これらの
接続パッドと接続するビア導体同士の間に層間配線を通
したい場合には、この層間配線からビア導体までの絶縁
間隔をそれぞれ確保することを考えると、従来の接続パ
ッド及びビア導体の形態のみでは、配線基板の設計が困
難な場合がある。即ち、所定間隔で所定位置に接続パッ
ドを形成しようとすると、従来の形態だけでは、ビア導
体同士の間に層間配線を形成することができなかった
り、あるいは必要な本数の層間配線を形成することがで
きない場合がある。
【0026】これに対し、本発明では、真中に位置する
第2ビア導体の少なくとも一部を、これに対応した第2
接続パッドに含ませつつ、第2ビア中心軸(第2ビア導
体)を第3ビア導体側にずらして形成した形態の第2接
続パッド及び第2ビア導体が形成されている。従って、
第1ビア導体と第2ビア導体との間隔が広く、第2ビア
導体と第3ビア導体との間隔が狭くなる。このため、第
1ビア導体と第2ビア導体との間に、十分な絶縁間隔を
とって層間配線を形成することができ、あるいは、第2
ビア導体と第3ビア導体との間に形成する層間配線より
も、多くの本数の層間配線を形成することができる。ま
た、このような形態の第2接続パッド及び第2ビア導体
は、第2接続パッドと第2ビア導体とが直接接続されて
いるので、配線基板の電気的な特性を向上させることも
できる。よって、このような形態の第2接続パッド及び
第2ビア導体を設けることにより、より多くの配線を容
易に引き回すことができるようになり、配線基板の設計
の自由度が従来よりも大きくなる。
【0027】また、他の解決手段は、第1樹脂絶縁層
と、上記第1樹脂絶縁層上に積層された第2樹脂絶縁層
と、上記第2樹脂絶縁層上に積層され基板外表面を形成
する第3樹脂絶縁層と、上記第2樹脂絶縁層を貫通する
貫通孔内に形成されたビア導体と、上記第2樹脂絶縁層
上に形成され、上記ビア導体と電気的に接続し、上記第
3樹脂絶縁層を貫通して形成された開口内に少なくとも
一部が露出する接続パッドと、を備え、上記ビア導体の
少なくとも一部が接続パッドに含まれ、かつ、上記接続
パッドのパッド中心軸と上記ビア導体のビア中心軸とが
ずれている配線基板の製造方法であって、上記第1樹脂
絶縁層と上記貫通孔が形成された上記第2樹脂絶縁層と
を有する基板のうち、上記貫通孔に上面が略平坦なフィ
ルドビアである上記ビア導体を、及び、上記第2樹脂絶
縁層上に上記接続パッドを、形成するビア・パッド形成
工程と、上記基板上に、上記開口を有する上記第3樹脂
絶縁層を形成する第3絶縁層形成工程であって、上記開
口を厚さ方向に投影した領域に上記貫通孔の一部が含ま
れる位置に、上記開口を形成する第3絶縁層形成工程
と、を備える配線基板の製造方法である。
【0028】本発明によれば、ビア・パッド形成工程に
おいて、上面が略平坦なフィルドビアであるビア導体を
形成する。そして、第3絶縁層形成工程において、開口
を厚さ方向に投影した領域内に、ビア導体を形成した貫
通孔の一部が含まれる位置に、開口を形成する。このた
め、ビア導体が椀状ビア等である場合には、椀状ビア等
の一部が開口内に露出し、開口の底面のうち周縁部分が
凹むことになるが、本発明では、ビア導体がフィルドビ
アであるために、開口の底面が略平坦となる。従って、
第3絶縁層に開口を確実に形成することができる。さら
に、開口の底面が平坦であるため、接続パッド上にハン
ダバンプを形成したり、ICチップの端子等を接続する
場合に、ハンダ中にボイドが発生しにくくなり、信頼性
の高い配線基板を製造することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明の実
施の形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の
配線基板1について、図1(a)に部分拡大平面図を、
図1(b)に部分拡大断面図を示す。この配線基板1
は、その中心に略板形状のコア基板(第1絶縁層)3を
備える。コア基板3の主面3A上には、主面側第1樹脂
絶縁層(第2絶縁層)5が積層され、さらにその上に
は、基板外表面1Aを形成する主面側第2樹脂絶縁層
(第3絶縁層)7が積層されている。同様に、コア基板
3の裏面3B上には、裏面側第1樹脂絶縁層9が積層さ
れ、さらにその上には、裏面側第2樹脂絶縁層11が積
層されている。
【0030】このうちコア基板3には、その主面3Aと
裏面3Bとの間を貫通する略円筒状のコア貫通孔13が
多数形成されている。このコア貫通孔13内には、その
内周面に沿って、略円筒状のスルーホール導体15が形
成され、さらに、その内部には、樹脂充填体17が充填
されている。また、コア基板3と主面側第1樹脂絶縁層
5との層間には、スルーホール導体15と接続する配線
19やパッド20等の主面側第1導体層21が形成され
ている。同様に、コア基板3と裏面側第1樹脂絶縁層9
との層間にも、スルーホール導体15と接続する配線や
パッド等の裏面側第1導体層23が形成されている。
【0031】主面側第1樹脂絶縁層5内には、この絶縁
層5を貫通し、主面側第1導体層21と接続する第1ビ
ア導体25(図中で真中のビア導体)、第2ビア導体2
7(図中で右側のビア導体)、及び第3ビア導体29
(図中で左側のビア導体)がそれぞれ多数形成されてい
る。一方、裏面側第1樹脂絶縁層9内には、この絶縁層
9を貫通し、裏面側第1導体層23と接続する裏面側ビ
ア導体35が多数形成されている。なお、本実施形態の
ビア導体は、いずれも、Cuメッキにより充填して形成
されてなり、その上面が略平坦なフィルドビアである。
【0032】ここで、本実施形態では、主面側第1導体
層21の配線19のうち、図中に示す第1ビア導体25
と第2ビア導体27との間に位置し、これらとは絶縁さ
れた配線19を層間配線(層間導体)19P1とし、図
中に示す第1ビア導体25と第3ビア導体29との間に
位置し、これらとは絶縁された配線19を層間配線19
P2とする。なお、これらの層間配線19P1,19P
2は、図中に示すように、第1ビア導体25、第2ビア
導体27または第3ビア導体29の近傍に位置する配線
である。
【0033】主面側第1樹脂絶縁層5と主面側第2樹脂
絶縁層7との層間には、第1ビア導体25、第2ビア導
体27及び第3ビア導体29と接続する主面側第2導体
層33が形成されている。この主面側第2導体層33
は、第1ビア導体25の上部の一部を含む第1接続パッ
ド26と、第2ビア導体27の上部全体を含む第2接続
パッド28と、第3ビア導体29に接続配線30を介し
て繋がった第3接続パッド31と有する。そして、これ
ら第1接続パッド26、第2接続パッド28及び第3接
続パッド31の中央部は、この配線基板1に搭載するI
Cチップを接続するため、主面側第2樹脂絶縁層7を貫
通して形成された開口7K内にそれぞれ露出している。
【0034】裏面側第1樹脂絶縁層9と裏面側第2樹脂
絶縁層11との層間には、裏面側ビア導体35と接続す
る配線や接続パッド37等からなる裏面側第2導体層3
9が形成されている。そして、このうち接続パッド37
の中央部は、この配線基板1を他の基板に接続するた
め、裏面側第2樹脂絶縁層11に形成された開口11K
内に露出している。
【0035】ここで、各接続パッド及びビア導体の形態
について説明する。即ち、第1接続パッド26は、上記
のように、フィルドビアである第1ビア導体25の上部
の一部を含んでいる。そして、第1接続パッド26のパ
ッド中心軸26Jから、層間配線19P1,19P2の
うちパッド中心軸26Jに最も近い最近層間配線19P
1Sまでの距離K1よりも、第1ビア導体25の第1ビ
ア中心軸25Jからこの最近層間配線(最近層間導体)
19P1Sまでの距離K2の方が大きくされている。つ
まり、第1ビア導体25を第1接続パッド26に直接接
続させつつ、第1ビア導体25を最近層間配線19P1
Sから遠ざけるようにずらして形成してある。また、こ
の第1接続パッド26及び第1ビア導体25において
は、主面側第2樹脂絶縁層7の開口7Kを厚さ方向に投
影した領域に、第1ビア導体26が形成された貫通孔5
Kの一部が含まれている(図1(a)参照)が、第1ビ
ア導体25はフィルドビアなので、開口7Kの底面7K
Cは略平坦となっている。
【0036】第2接続パッド28は、フィルドビアであ
る第2ビア導体27の上部全体を含み、第2ビア導体2
7の第2ビア中心軸27Jと第2接続パッド28の第2
パッド中心軸28Jとが略一致した形態となっている。
また、第3接続パッド31は、フィルドビアである第3
ビア導体29から接続配線30を介して接続された形態
となっている。
【0037】このように、第1ビア導体25は、第1パ
ッド中心軸26Jと第1ビア中心軸25Jとが略一致す
る従来の形態としたならば、接触あるいは極端に絶縁間
隔が小さくなってしまう最近層間配線19P1Sから遠
ざけられている。このため、第1ビア導体25と最近層
間配線19P1Sとの間隔を大きくとることができ、こ
れらの絶縁を十分に確保することができる。さらに、第
1接続パッド26及び第1ビア導体25をこのような形
態とすることで、第1ビア導体25と第2ビア導体27
との間隔が大きくなっているので、これらの間に形成し
た層間配線19P1と、第1ビア導体25あるいは第2
ビア導体27との間隔を十分にとることができる。よっ
て、これらの絶縁も十分に確保することができる。
【0038】しかも、第1ビア導体25と第1接続パッ
ド26とは直接接続されているので、これらを接続配線
を介して接続する場合に比して、配線基板1の電気的な
特性を向上させることもできる。従って、このような形
態の第1接続パッド26及び第1ビア導体25を設ける
ことにより、配線の引き回し等が容易になり、配線基板
の設計の自由度が大きくなる。
【0039】次いで、上記配線基板1の製造方法につい
て、図2及び図3を参照しつつ説明する。まず、略板形
状のコア基板3の主面3A及び裏面3Bに、銅箔2をそ
れぞれ張り付けた両面銅張コア基板4を用意する(図2
(a)参照)。そして、コア貫通孔形成工程において、
図2(a)に示すように、両面銅張コア基板4の所定位
置に、ドリルまたはレーザによって、コア貫通孔13を
多数形成する。
【0040】次に、第1のメッキ工程において、無電解
メッキを施して、銅箔2上及びコア貫通孔13の内周面
に、無電解メッキ層を形成し、さらに、電解メッキを施
して、無電解メッキ層上に電解メッキ層を形成する。こ
れにより、銅箔2上にメッキ層が、コア貫通孔13の内
周面にスルーホール導体15が形成される(図2(b)
参照)。その後、樹脂充填体形成工程において、このス
ルーホール導体15内に樹脂ペーストを印刷充填し、加
熱して半硬化させる。そして、両面銅張コア基板4から
膨出した余分な樹脂を研磨除去し、さらに、加熱硬化さ
せて、樹脂充填体17を形成する(図2(b)参照)。
その後、第1の導体層形成工程において、上記メッキ層
等上に所定パターンのエッチングレジスト層を形成し、
このレジスト層から露出するメッキ層及び銅箔2をエッ
チング除去する。これにより、図2(b)に示すよう
に、コア基板3の主面3A上に主面側第1導体層21
が、裏面3B上に裏面側第1導体層23が形成される。
【0041】次に、第1の絶縁層形成工程において、コ
ア基板3の主面3A及び裏面3B上に、エポキシ樹脂等
からなる半硬化の主面側第1樹脂絶縁層及び裏面側第1
樹脂絶縁層を形成し、貫通孔5K,9Kに対応した所定
パターンを有するマスクを用いてそれぞれ露光し、さら
に現像する。その後、さらに加熱処理し硬化させて、図
3(a)に示すように、貫通孔5Kを有する主面側第1
樹脂絶縁層5及び貫通孔9Kを有する裏面側第2樹脂絶
縁層9を形成する。
【0042】次に、第2のメッキ工程において、無電解
メッキを施して、主面側第1樹脂絶縁層5上、裏面側第
2樹脂絶縁層9上、及びこれらの貫通孔5K,9K内
に、無電解メッキ層を形成し、さらに、電解メッキを施
して、無電解メッキ層上に電解メッキ層を形成する(図
3(b)参照)。これにより、主面側第1樹脂絶縁層5
及び裏面側第1樹脂絶縁層9上にメッキ層が形成される
とともに、貫通孔5K,9K内に、第1ビア導体25、
第2ビア導体27、第3ビア導体29及び裏面側ビア導
体35が形成される。なお、メッキの条件を適宜選択す
ることにより、貫通孔5K,9Kをメッキで充填し、い
ずれのビア導体も、その上面が略平坦なフィルドビアと
なるように形成する。
【0043】その後、第2の導体層形成工程において、
上記メッキ層等上に所定パターンのエッチングレジスト
層を形成し、このレジスト層から露出するメッキ層をエ
ッチング除去することにより、図3(b)に示すよう
に、主面側第1導体層21及び裏面側第1導体層23を
形成する。なお、上記第2のメッキ工程及び第2の導体
層形成工程が、本発明のビア・パッド形成工程に相当す
る。
【0044】次に、第2の絶縁層形成工程(第3絶縁層
形成工程)において、主面側第1樹脂絶縁層5及び裏面
側第1樹脂絶縁層9上に、エポキシ樹脂等からなる半硬
化の主面側第2樹脂絶縁層及び裏面側第2樹脂絶縁層を
形成し、各開口7K,11Kに対応した所定パターンを
有するマスクを用いてそれぞれ露光し、さらに現像す
る。その後、さらに加熱処理し硬化させて、開口7Kを
有する主面側第2樹脂絶縁層(第3絶縁層)7及び開口
11Kを有する裏面側第2樹脂絶縁層11を形成する
(図1参照)。
【0045】その際、第1ビア導体25、第2ビア導体
27、第3ビア導体29及び裏面側ビア導体35は、い
ずれも上面が略平坦なフィルドビアであるので、表面が
平坦な主面側第2樹脂絶縁層7及び裏面側第2樹脂絶縁
層11を形成することができる。また、第1ビア導体2
5は、主面側第2樹脂絶縁層7の開口7Kを厚さ領域に
投影した領域に一部含まれているが、フィルドビアであ
るために、開口7Kの底面7KCは略平坦となってい
る。このため、歪み等の不具合のない開口7Kを確実に
形成することができ、配線基板1の信頼性を高くするこ
とができる。以上のようにして、図1に示す配線基板1
が完成する。
【0046】なお、主面側第2樹脂絶縁層7や裏面側第
2樹脂絶縁層11の開口7K,11K内に露出する第1
接続パッド26、第2接続パッド28、第3接続パッド
31及び裏面側接続パッド37上に、さらにハンダバン
プ等を形成しても良い。その際、各開口7K,11K内
に露出する接続パッドは、いずれも略平坦となっている
ので、ハンダ中にボイドを生じることなく、ハンダバン
プを確実に形成することができる。また、上記配線基板
1に、ICチップや他の基板の端子等を直接接続させる
際にも、各開口7K,11K内に露出する接続パッド
は、いずれも略平坦となっているので、ハンダ中にボイ
ドを生じることなく、確実に接続することができる。
【0047】(変形形態)次いで、上記実施形態1の変
形形態について、図4を参照しつつ説明する。図4
(a)は本変形形態の配線基板51の部分拡大平面図
を、図4(b)は部分拡大断面図を示す。この配線基板
51は、各接続パッドの径が小さくされるとともに、主
面側第2樹脂絶縁層57の開口57Kが大きくされたこ
とにより、開口57K内に接続パッド全体が露出してい
る点が上記実施形態1と異なる。その他の部分は、上記
実施形態1と同様である。従って、上記実施形態1と異
なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は、省略ま
たは簡略化する。
【0048】本変形形態の配線基板51は、上記実施形
態1と同様に、コア基板(第1絶縁層)3と、主面側第
1樹脂絶縁層(第2絶縁層)5と、主面側第2樹脂絶縁
層(第3絶縁層)57と、裏面側第1樹脂絶縁層9と、
裏面側第2樹脂絶縁層11とを備える。また、この配線
基板51には、配線19やパッド20等の主面側第1導
体層21、裏面側第1導体層23、第1ビア導体25、
第2ビア導体27、第3ビア導体29、裏面側ビア導体
35、及び裏面側第2導体層39もそれぞれ形成されて
いる。
【0049】主面側第1樹脂絶縁層5と主面側第2樹脂
絶縁層57との層間には、第1ビア導体25、第2ビア
導体27及び第3ビア導体29と接続する主面側第2導
体層83が形成されている。この主面側第2導体層83
は、上記実施形態1と同様に、第1ビア導体25の上部
の一部を含む第1接続パッド76と、第2ビア導体27
の上部全体を含む第2接続パッド78と、第3ビア導体
29に接続配線80を介して繋がった第3接続パッド8
1と有する。しかし、これらの接続パッドは、いずれ
も、上記実施形態1の接続パッドよりも径が小さくされ
ている。一方、主面側第2樹脂絶縁層57の開口57K
は、上記実施形態1の開口7Kよりも径が大きくされ、
いずれの接続パッドも、接続パッド全体が開口57K内
に露出している。
【0050】このような配線基板51も、上記実施形態
1の配線基板1と同様の効果が得られる。即ち、各ビア
導体と層間配線19P1,19P2との絶縁を十分に確
保し、また、配線基板51の電気的な特性を向上させる
こともでき、配線基板の設計の自由度が大きくなってい
る。
【0051】なお、本変形形態の配線基板51は、上記
実施形態1と同様にして製造すれば良い。即ち、コア貫
通孔形成工程、第1のメッキ工程、樹脂充填体形成工
程、第1の導体層形成工程、第1の絶縁層形成工程、第
2のメッキ工程、第2の導体層形成工程、及び第2の絶
縁層形成工程を順に行れば良い。その際、第2の絶縁層
形成工程では、いずれのビア導体もフィルドビアである
ので、表面が平坦な主面側第2樹脂絶縁層57及び裏面
側第2樹脂絶縁層11を形成することができ、また、こ
れらの絶縁層に開口57K,11Kを確実に形成するこ
とができる。さらに、各開口57K,11K内に露出す
る接続パッド上に、確実にハンダバンプを形成したり、
確実にICチップ等の端子等を接続することができる。
【0052】(実施形態2)次いで、第2の実施形態に
ついて、図5を参照しつつ説明する。図5(a)は配線
基板301の部分拡大平面図を、図5(b)は部分拡大
断面図を示す。なお、上記実施形態1と同様な部分の説
明は、省略または簡略化する。この配線基板301は、
コア基板(第1絶縁層)303に、主面側第1樹脂絶縁
層(第2絶縁層)305、主面側第2樹脂絶縁層(第3
絶縁層)307、裏面側第1樹脂絶縁層309、及び裏
面側第2樹脂絶縁層311が積層されたものである。
【0053】コア基板303には、その内部に樹脂充填
体317が充填されたスルーホール導体315が多数形
成されている。また、コア基板303と主面側第1樹脂
絶縁層305との層間には、配線319やパッド320
等の主面側第1導体層321が形成され、同様に、コア
基板303と裏面側第1樹脂絶縁層309との層間に
も、裏面側第1導体層323が形成されている。主面側
第1樹脂絶縁層305内には、第1ビア導体325(図
中で左側のビア導体)、第2ビア導体327(図中で真
中のビア導体)、及び第3ビア導体329(図中で右側
のビア導体)がそれぞれ多数形成されている。一方、裏
面側第1樹脂絶縁層309内には、裏面側ビア導体33
5が多数形成されている。これらのビア導体は、いずれ
も、Cuメッキにより充填して形成されたフィルドビア
であり、その上面が略平坦となっている。
【0054】ここで、本実施形態では、主面側第1導体
層321の配線319のうち、図中に示す第1ビア導体
325と第2ビア導体327との間を通り、これらとは
絶縁される2本の配線319を層間配線(層間導体)3
19P1とする。また、図中に示す第2ビア導体327
と第3ビア導体329との間を通り、これらとは絶縁さ
れる1本の配線319を層間配線319P2とする。
【0055】主面側第1樹脂絶縁層305と主面側第2
樹脂絶縁層307との層間には、主面側第2導体層33
3が形成されている。この主面側第2導体層333は、
第1ビア導体325の上部全体を含む第1接続パッド3
26と、第2ビア導体327の上部の一部を含む第2接
続パッド328と、第3ビア導体329の上部全体を含
む第3接続パッド330と有する。これらの接続パッド
は、所定間隔で並んで形成され、各中央部は、主面側第
2樹脂絶縁層307の開口307K内にそれぞれ露出し
ている。一方、裏面側第1樹脂絶縁層309と裏面側第
2樹脂絶縁層311との層間にも、裏面側第2導体層3
39が形成され、このうち接続パッド337の中央部
が、裏面側第2樹脂絶縁層311の開口311K内に露
出している。
【0056】ここで、本実施形態における各接続パッド
及びビア導体の形態について説明する。第1接続パッド
326は、上記のように、フィルドビアである第1ビア
導体325の上部全体を含み、第1ビア導体325の第
1ビア中心軸325Jと第1接続パッド326の第1パ
ッド中心軸326Jとが略一致している。同様に、第3
接続パッド330も、フィルドビアである第3ビア導体
329の上部全体を含み、第3ビア導体329の第3ビ
ア中心軸329Jと第3接続パッド330の第3パッド
中心軸330Jとが略一致している。
【0057】一方、第2接続パッド328は、フィルド
ビアである第2ビア導体327の上部の一部を含んでい
る。そして、第2ビア導体327の第2ビア中心軸32
7Jが、第2接続パッド328のパッド中心軸328J
に対して、第3ビア導体329側にずれている。つま
り、第2接続パッド328は、第2ビア導体327を第
2接続パッド328に直接接続させつつ、第2ビア導体
327を、層間配線319P1の多い第1ビア導体32
5側から遠ざけ、層間配線319P2の少ない第3ビア
導体329側に近づけた形態である。また、第2接続パ
ッド328及び第2ビア導体327においては、主面側
第2樹脂絶縁層307の開口307Kを厚さ方向に投影
した領域に、第1ビア導体326が形成された貫通孔3
05Kの一部が含まれている(図5(a)参照)が、第
1ビア導体325はフィルドビア導体なので、開口30
7Kの底面307KCは略平坦となっている。
【0058】このように、第2ビア導体327は、第3
ビア導体329側にずらして形成されているので、第1
ビア導体325と第2ビア導体327との間隔が広く、
第2ビア導体327と第3ビア導体329との間隔が狭
くなっている。このため、第1ビア導体325と第2ビ
ア導体327との間には、第2ビア導体327と第3ビ
ア導体329との間に形成する層間配線319P2より
も、多くの本数の層間配線319P1を、十分な間隔を
とって形成することができる。
【0059】例えば、本実施形態のように第2ビア導体
327をずらさず、第2接続パッド328と第2ビア導
体327とが略同軸となるように形成した場合には、層
間配線は、第1ビア導体325と第2ビア導体327と
の間に1本、第2ビア導体327と第3ビア導体329
との間に1本の計2本しか形成することができない。し
かし、本実施形態では、第2ビア導体327を第3ビア
導体329側にずらすことにより、第1ビア導体325
と第2ビア導体327との間に2本、第2ビア導体32
7と第3ビア導体329との間に1本の計3本の層間配
線319P1,319P2を形成することができる。従
って、このような形態の第2接続パッド328及び第2
ビア導体327を設けることにより、より多くの層間配
線319P1,319P2を容易に引き回すことができ
るようになり、配線基板31の設計の自由度が従来より
も大きくなっている。
【0060】なお、本実施形態の配線基板301は、上
記実施形態1と同様にして製造すれば良い。即ち、コア
貫通孔形成工程、第1のメッキ工程、樹脂充填体形成工
程、第1の導体層形成工程、第1の絶縁層形成工程、第
2のメッキ工程、第2の導体層形成工程、及び第2の絶
縁層形成工程を順に行って製造すれば良い。その際、第
2の絶縁層形成工程では、ビア導体は、いずれも上面が
略平坦なフィルドビアであるので、表面が平坦な主面側
第2樹脂絶縁層307及び裏面側第2樹脂絶縁層311
を形成することができ、また、これらの絶縁層に開口3
07K,311Kを確実に形成することができる。さら
に、各開口307K,311K内に露出する接続パッド
上に、確実にハンダバンプを形成したり、確実にICチ
ップ等の端子等を接続することができる。
【0061】以上において、本発明を各実施形態1,2
に即して説明したが、本発明は上記各実施形態1,2に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。例
えば、上記各実施形態1,2では、いずれのビア導体
も、Cuメッキで充填して形成したフィルドビアである
が、例えば、上面の略中央に凹みを有する椀状のビア導
体に、導電性の樹脂等を充填して形成したフィルドビア
とすることもできる。このようなフィルドビアも、第2
の絶縁層形成工程において、樹脂絶縁層や開口を確実に
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る配線基板を示す図であり、
(a)は部分拡大平面図、(b)は部分拡大断面図であ
る。
【図2】実施形態1に係る配線基板の製造方法を示す図
であり、(a)はコア貫通孔を形成した様子を示す説明
図であり、(b)は導体層及びスルーホール導体等を形
成した様子を示す説明図である。
【図3】実施形態1に係る配線基板の製造方法を示す図
であり、(a)はコア基板上に樹脂絶縁層を形成した様
子を示す説明図であり、(b)は導体層及びビア導体を
形成した様子を示す説明図である。
【図4】変形形態に係る配線基板を示す図であり、
(a)は部分拡大平面図、(b)は部分拡大断面図であ
る。
【図5】実施形態2に係る配線基板を示す図であり、
(a)は部分拡大平面図、(b)は部分拡大断面図であ
る。
【図6】従来技術に係る配線基板を示す図であり、
(a)は部分拡大平面図、(b)は部分拡大断面図であ
る。
【図7】従来技術に係る他の配線基板を示す図であり、
(a)は部分拡大平面図、(b)は部分拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1,51 配線基板 3 コア基板(第1絶縁層) 5 主面側第1樹脂絶縁層(第2絶縁層) 7,57 主面側第2樹脂絶縁層(第3絶縁層) 19P1,19P2 層間配線(層間導体) 19P1S 最近層間配線(最近層間導体) 25 第1ビア導体 26,76 第1接続パッド 27 第2ビア導体 28,78 第2接続パッド 29 第3ビア導体 30,80 接続配線 31,81 第3接続パッド 301 配線基板 303 コア基板(第1絶縁層) 305 主面側第1樹脂絶縁層(第2絶縁層) 307 主面側第2樹脂絶縁層(第3絶縁層) 319P1,319P2 層間配線(層間導体) 325 第1ビア導体 326 第1接続パッド 327 第2ビア導体 328 第2接続パッド 329 第3ビア導体 330 第3接続パッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1絶縁層と、 上記第1絶縁層上に積層された第2絶縁層と、 上記第2絶縁層上に積層され基板外表面を形成する第3
    絶縁層と、 上記第2絶縁層を貫通するビア導体と、 上記第2絶縁層上に形成され、上記ビア導体と電気的に
    接続し、上記第3絶縁層を貫通して形成された開口内に
    少なくとも一部が露出する接続パッドと、 上記第1絶縁層と第2絶縁層との層間に形成され、上記
    ビア導体の近傍に位置し、このビア導体とは絶縁する層
    間導体と、を備え、 上記ビア導体の少なくとも一部が上記接続パッドに含ま
    れ、かつ、 上記接続パッドのパッド中心軸から上記層間導体のうち
    上記パッド中心軸に最も近い最近層間導体までの距離よ
    りも、上記ビア導体のビア中心軸から上記最近層間導体
    までの距離の方が大きい配線基板。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の配線基板であって、 前記ビア導体は、上面が略平坦なフィルドビアである配
    線基板。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の配線基板であって、 前記ビア導体は、上面が略平坦なフィルドビアであり、 前記第3絶縁層は、ビルドアップ樹脂絶縁層であり、 前記第3絶縁層の前記開口を厚さ方向に投影した領域
    に、前記第2絶縁層のビア導体用貫通孔の一部が含まれ
    る配線基板。
  4. 【請求項4】第1絶縁層と、 上記第1絶縁層上に積層された第2絶縁層と、 上記第2絶縁層上に積層され基板外表面を形成する第3
    絶縁層と、 上記第2絶縁層を貫通する第1ビア導体と、 上記第2絶縁層を貫通し、上記第1ビア導体と隣り合う
    第2ビア導体と、 上記第2絶縁層上に形成され、上記第1ビア導体と電気
    的に接続し、上記第3絶縁層を貫通して形成された第1
    開口内に少なくとも一部が露出する第1接続パッドと、 上記第2絶縁層上に形成され、上記第2ビア導体と電気
    的に接続し、上記第3絶縁層を貫通して形成された第2
    開口内に少なくとも一部が露出する第2接続パッドと、 上記第1絶縁層と第2絶縁層との層間に形成され、上記
    第1ビア導体と第2ビア導体との間に位置し、これら第
    1ビア導体及び第2ビア導体とは絶縁する層間導体と、
    を備え、 上記第1ビア導体と第1接続パッドの組、及び、上記第
    2ビア導体と第2接続パッドの組のうち、少なくともい
    ずれかは、ビア導体の少なくとも一部が接続パッドに含
    まれ、かつ、接続パッドのパッド中心軸から上記層間導
    体までの距離よりも、ビア導体のビア中心軸から上記層
    間導体までの距離の方が大きい配線基板。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の配線基板であって、 前記第1ビア導体及び第2ビア導体は、上面が略平坦な
    フィルドビアである配線基板。
  6. 【請求項6】第1絶縁層と、 上記第1絶縁層上に積層された第2絶縁層と、 上記第2絶縁層をそれぞれ貫通する第1ビア導体、第2
    ビア導体、及び第3ビア導体と、 上記第2絶縁層上に所定間隔で並んで形成された接続パ
    ッドであって、 上記第1ビア導体を含み、かつ、その第1パッド中心軸
    が上記第1ビア導体のビア中心軸と略一致する第1接続
    パッド、 上記第2ビア導体の少なくとも一部を含み、かつ、その
    第2パッド中心軸と上記第2ビア導体のビア中心軸とが
    ずれている第2接続パッド、及び、 上記第3ビア導体を含み、かつ、その第3パッド中心軸
    が上記第3ビア導体のビア中心軸と略一致する第3接続
    パッド、を含む接続パッドと、 上記第1絶縁層と第2絶縁層との層間に形成され、上記
    第1ビア導体、第2ビア導体及び第3ビア導体のいずれ
    とも絶縁する少なくとも1以上の層間配線と、を備え、 上記第2ビア導体は、この第2ビア中心軸が上記第2パ
    ッド中心軸に対して上記第3ビア導体側にずれて形成さ
    れており、 上記第1ビア導体と第2ビア導体との間には、上記層間
    配線が形成され、 上記第2ビア導体と第3ビア導体との間には、上記層間
    配線が形成されてないか、上記第1ビア導体と第2ビア
    導体との間よりも少ない本数形成されている配線基板。
  7. 【請求項7】第1樹脂絶縁層と、 上記第1樹脂絶縁層上に積層された第2樹脂絶縁層と、 上記第2樹脂絶縁層上に積層され基板外表面を形成する
    第3樹脂絶縁層と、 上記第2樹脂絶縁層を貫通する貫通孔内に形成されたビ
    ア導体と、 上記第2樹脂絶縁層上に形成され、上記ビア導体と電気
    的に接続し、上記第3樹脂絶縁層を貫通して形成された
    開口内に少なくとも一部が露出する接続パッドと、を備
    え、 上記ビア導体の少なくとも一部が接続パッドに含まれ、
    かつ、 上記接続パッドのパッド中心軸と上記ビア導体のビア中
    心軸とがずれている配線基板の製造方法であって、 上記第1樹脂絶縁層と上記貫通孔が形成された上記第2
    樹脂絶縁層とを有する基板のうち、上記貫通孔に上面が
    略平坦なフィルドビアである上記ビア導体を、及び、上
    記第2樹脂絶縁層上に上記接続パッドを、形成するビア
    ・パッド形成工程と、 上記基板上に、上記開口を有する上記第3樹脂絶縁層を
    形成する第3絶縁層形成工程であって、上記開口を厚さ
    方向に投影した領域に上記貫通孔の一部が含まれる位置
    に、上記開口を形成する第3絶縁層形成工程と、を備え
    る配線基板の製造方法。
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