JP2001156452A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents
プリント配線板の製造方法Info
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Abstract
リント配線板の製造方法を提供すること。 【解決手段】内層導体21を有する内層回路板2の上
に、銅箔3付絶縁層1を設け、その銅箔付絶縁層に内層
導体に達する穴4をあけ、その穴に無電解めっきによる
めっき金属10を充填する工程を有するプリント配線板
の製造方法。
Description
その製造方法に関する。
多機能化、項信頼性化の要求が高まり、その要求を満足
するため半導体回路素子の高集積化及び高速化が進んで
いる。この様な電子機器、半導体回路素子の傾向に伴
い、プリント配線板は多層化、配線の微細化、層間接続
穴の小径化という形で対応してきた。特にここ数年、高
密度化の障害となるスルーホールから隣接する層の導体
間のみを接続するインタースティシャルバイアホール
(Interstitial Via Hole、以下IVHという。)に
変えたビルドアップ配線板が各社で開発、上市されてい
る。
って、隣接する層の導体間を電気的に接続しているが、
その穴の箇所の上に絶縁層を重ねて、さらに穴をあけ、
接続を行うのは、穴の位置合わせが困難であると共に、
穴の深さが深くなりめっき液の交換が行われにくく、金
属化が困難になるという課題があった。そこで、特開平
9−23067号公報、特開平7−170046号公報
及び特開平7−176846号公報に開示されているよ
うに、IVHの内部に導電性ペーストを充填すれば、穴
がふさがり、IVHの上部が平坦となるので、あおの上
に絶縁層を設けて、穴をあけても前記のようなことがな
く、配線設計の自由度が高く、部品ランド直下に層間接
続が可能で、かつIVHの上にIVHを設計できる。
Hに充填した層間接続は、特にIVHの直径が100μ
m以下の時は、熱サイクル試験においてIVH部分が断
線しやすいという課題がある。
頼性に優れたプリント配線板の製造方法を提供すること
を目的とする。
特徴とする。 (1)内層導体を有する内層回路板の上に、銅箔付絶縁
層を設け、その銅箔付絶縁層に内層導体に達する穴をあ
け、その穴に無電解めっきによるめっき金属を充填する
工程を有するプリント配線板の製造方法。 (2)銅箔付絶縁層の一部をエッチング除去して開口部
を形成し、その開口部にレーザーを照射して、その部分
の絶縁槽を蒸散し、内層導体に達する穴を設ける(1)
に記載のプリント配線板の製造方法。 (3)銅箔付絶縁層の絶縁層に接している銅箔の表面粗
さが、10点平均粗さで、0.1〜2μmの範囲となる
粗さを有する銅箔を用いる(1)または(2)に記載の
プリント配線板の製造方法。 (4)穴を充填するめっき金属が、ニッケル若しくはニ
ッケル合金である(1)〜(3)のうちいずれかに記載
のプリント配線板の製造方法。 (5)穴に充填するめっき金属が、ニッケル若しくはニ
ッケル合金であって、0〜30重量%のりんを含有して
いる(1)〜(4)のうちずれかに記載のプリント配線
板の製造方法。 (6)穴に充填するめっき金属が、ニッケル若しくはニ
ッケル合金であって、0〜15重量%のホウ素を含有し
ている(1)〜(4)のうちいずれかに記載のプリント
配線板の製造方法。 (7)穴に充填されためっき金属が、ニッケル合金であ
って、金、銀、銅、すず、鉄、亜鉛、タングステン、パ
ラジウム、コバルト、マンガン、クロム、レニウムのう
ち少なくとも1種類以上を含有している(1)〜(6)
のうちいずれかに記載のプリント配線板の製造方法。 (8)めっき金属を形成する無電開めっき液に、そのめ
っき金属の還元剤として、ヒドラジン、次亜リン酸塩、
ジメチルアミンボランの内いずれかを含有する無電解め
っき液を用いる(1)〜(7)のうちいずれかに記載の
プリント配線板の製造方法。 (9)無電解めっき液に、ニッケルイオンを少なくとも
0.1mモル/l以上含有するめっき液を用いる(1)
〜(8)のうちいずれかに記載のプリント配線板の製造
方法。 (10)絶縁層にあけた内層導体に達する穴を、無電解
めっきによるめっき金属で充填する工程の前処理工程と
して、無電解パラジウムめっきをIVH底部に選択的に
行う(1)〜(9)のうちいずれかに記載のプリント配
線板の製造方法。
脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂
等の熱硬化性樹脂やフッ素樹脂、ポリフェニレンエーテ
ル樹脂等の熱可塑性樹脂を用ることができる。
するものであればどのようなものでもよく、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ
樹脂、脂肪族鎖状エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビフ
ェノールのジグリシジリエーテル化物、ナフタレンジオ
ールのジグリシジリエーテル化物、フェノール類のジグ
リシジリエーテル化物、アルコール類のジグリシジルエ
ーテル化物、及びこれらのアルキル置換体、ハロゲン化
物、水素添加物などがある。これらは併用してもよく、
エポキシ樹脂以外の成分が不純物として含まれていても
よい。
ルA型エポキシ樹脂、ハロゲン化ビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂、ハロゲン化ビスフェノールS型エポキシ樹
脂等のテトラブロモビスフェノールA等のハロゲン化ビ
スフェノール化合物とエピクロルヒドリンを反応させて
得られるべきエポキシ樹脂のようにエーテル基が結合し
ているベンゼン環のエーテル基に対してオルト位が塩
素、臭素等のハロゲン原子で置換されているエポキシ樹
脂を使用したときに、本発明の処理液によるエポキシ樹
脂硬化物の分解及び/又は溶解の効率が特によい。
は、エポキシ樹脂を硬化させるものであれば、限定する
ことなく使用でき、例えば、多官能フェノール類、アミ
ン類、イミダゾール化合物、酸無水物、有機リン化合物
およびこれらのハロゲン化物などがある。
能フェノールであるヒドロキノン、レゾルシノール、カ
テコール,多環二官能フェノールであるビスフェノール
A、ビスフェノールF、ナフタレンジオール類、ビフェ
ノール類、及びこれらのハロゲン化物、アルキル基置換
体などがある。更に、これらのフェノール類とアルデヒ
ド類との重縮合物であるノボラック、レゾールがある。
香族の第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、第
四級アンモニウム塩及び脂肪族環状アミン類、グアニジ
ン類、尿素誘導体等がある。
ベンジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノメチ
ル)フェノール、2、4、6−トリス(ジメチルアミノ
メチル)フェノール、テトラメチルグアニジン、トリエ
タノールアミン、N、N’−ジメチルピペラジン、1、
4−ジアザビシクロ[2、2、2]オクタン、1、8−
ジアザビシクロ[5、4、0]−7−ウンデセン、1、
5−ジアザビシクロ[4、4、0]−5−ノネン、ヘキ
サメチレンテトラミン、ピリジン、ピコリン、ピペリジ
ン、ピロリジン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ジメ
チルヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ジイソブ
チルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジフェニルアミ
ン、N−メチルアニリン、トリ−n−プロピルアミン、
トリ−n−オクチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、
トリフェニルアミン、テトラメチルアンモニウムクロラ
イド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラメ
チルアンモニウムアイオダイド、トリエチレンテトラミ
ン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルエ
ーテル、ジシアンジアミド、トリルビグアニド、グアニ
ル尿素、ジメチル尿素等がある。
ゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メ
チルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−フェ
ニルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、1−
ベンジル−2−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシル
イミダゾール、4、5−ジフェニルイミダゾール、2−
メチルイミダゾリン、2−フェニルイミダゾリン、2−
ウンデシルイミダゾリン、2−ヘプタデシルイミダゾリ
ン、2−イソプロピルイミダゾール、2、4−ジメチル
イミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾー
ル、2−エチルイミダゾリン、2−フェニル−4−メチ
ルイミダゾリン、ベンズイミダゾール、1−シアノエチ
ルイミダゾールなどがある。
キサヒドロ無水フタル酸、ピロメリット酸二無水物、ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物等がある。
リン化合物であれば特に限定せれずに使用でき、例え
ば、ヘキサメチルリン酸トリアミド、リン酸トリ(ジク
ロロプロピル)、リン酸トリ(クロロプロピル)、亜リ
ン酸トリフェニル、リン酸トリメチル、フェニルフォス
フォン酸、トリフェニルフォスフィン、トリ−n−ブチ
ルフォスフィン、ジフェニルフォスフィンなどがある。
わせて用いることもできる。これらエポキシ樹脂用硬化
剤の配合量は、エポキシ基の硬化反応を進行させること
ができれば、特に限定することなく使用できるが、好ま
しくは、エポキシ基1モルに対して、0.01〜5.0
当量の範囲で、特に好ましくは0.8〜1.2当量の範
囲で使用する。
物には、必要に応じて硬化促進剤を配合してもよい。代
表的な硬化促進剤として、第三級アミン、イミダゾール
類、第四級アンモニウム塩等があるが、これに限定され
るものではない。
をアミン類で硬化させたもの、これらのプレポリマーを
エポキシ樹脂、ビスシアネートモノマ、アミノフェノー
ル、ビスフェノール、ジカルボン酸等で硬化させたもの
が使用できる。
ニスとし、必要に応じ、硬化剤、反応促進剤、および難
燃剤、熱可塑性樹脂粒子、硬化促進剤、着色材、紫外線
不透過剤、酸化防止剤、還元剤などの各種添加剤や充填
材を加えて調合することができる。
塗布し、加熱・乾燥して半硬化状にし、銅箔付絶縁層と
する。このときの銅箔の粗化面の粗さは、10点平均粗
さで、0.1〜2μmの範囲とすることが好ましく、
0.1μm未満であると絶縁層と銅箔の接着力が低下
し、はんだなどの加熱によって剥がれやすくなるおそれ
があり、2μmを越えると、絶縁性が低下するおそれが
ある。
プリント配線板に用いる銅張積層板の不要な箇所の銅箔
をエッチング除去して回路導体を形成したり、あるい
は、ガラスエポキシ基板やポリイミド基板、セラミック
基板等の基板の表面に無電解めっき用接着材層を形成
し、この接着材層の表面を粗化し、必要な箇所にのみ銅
めっきを形成することによって製造されたものを用いる
ことができる。このような内層回路板は、絶縁層を形成
する前に、内層導体の表面を粗面化し、この内層導体の
上に形成される絶縁層との密着性を向上させることが好
ましい。
絶縁層を設けるには、前述の銅箔付絶縁層の樹脂面を、
内層回路板の内層導体に接するように重ね、加熱・加圧
して積層一体化することができる。このときの積層一体
化する条件は、通常の多層プリント配線板の条件を用い
ることができ、エポキシ樹脂を用いた絶縁層であれば、
例えば、150〜200℃で、0.5〜4.0MPa、
30〜180分の範囲の条件で行うことが好ましい。
をあけるには、レーザーを照射して行うが、そのレーザ
ーを照射する箇所の銅箔を予め取り除いておくことが好
ましく、形成する穴の大きさに応じて、銅箔をエッチン
グ除去し、開口部を設ける。その開口部を形成した銅箔
付絶縁層に内層導体に達する穴をあけるには、レーザー
照射によって形成することができ、炭酸ガスレーザ、U
V−YAGレーザ等、特に制限されない。穴あけ条件
は、絶縁層の種類及び絶縁層の厚さにより調整しなけれ
ばならず、実験的に求めるのが好ましく、エネルギー量
としては、0.001W〜1Wの範囲内であって、レー
ザ発振用の電源をパルス状に印加し、一度に大量のエネ
ルギーが集中しないよう制御しなければならない。この
穴あけ条件の調整は、内層回路板の内層回路に達する穴
があけられることと、穴径をできるだけ小さくするため
に、レーザ発振用の電源を駆動するパルス波形デューテ
ィー比で1/1000〜1/10の範囲で、1〜20シ
ョット(パルス)であることが好ましい。波形デューテ
ィー比が1/1000未満であると穴をあけるのに時間
がかかりすぎ効率的でなく、1/10を越えると照射エ
ネルギーが大きすぎて穴径が1mm以上に大きくなり実
用的でない。ショット(パルス)数は、穴内の接着剤が
内層回路に達するところまで蒸発できるようにする数を
実験的に求めればよく、1ショット未満では穴があけら
れず、20ショットを越えると、1ショットのパルスの
波形デューティー比が1/1000近くであっても穴径
が大きくなり実用的でない。
絶縁層のかすを除去するためにデスミア処理を行う。こ
のデスミア処理は、一般的な酸性の酸化性粗化液やアル
カリ性の酸化性粗化液を用いることができる。例えば、
酸性の酸化性粗化液としては、クロム/硫酸粗化液があ
り、アルカリ性の酸化粗化液は過マンガン酸カリウム粗
化液等を用いることができる。絶縁層を酸化性の粗化液
で粗化した後、絶縁樹脂表面の酸化性粗化液を化学的に
中和する必要があるが、これも一般的な手法を取り入れ
ることができる。例えば、クロム/硫酸粗化液を用いた
ときには、亜硫酸水素ナトリウム10g/lを用いて室
温で5分間処理し、また、過マンガン酸カリウム粗化液
を用いたときには、硫酸150ml/lと過酸化水素水
15ml/lの水溶液に室温で5分間浸漬して中和を完
了させるなどである。
るために、絶縁層に光硬化型の絶縁材料を用い、絶縁層
の上にIVHとなる箇所をマスクするフォトマスクを介
して紫外線を照射し、未露光の部分を現像して除去する
ことによっても行うことができ、絶縁層の樹脂に、オニ
ウム塩などの光開始剤を用いることにより行うことがで
きる。
電解ニッケル合金めっきを充填するには、無電解ニッケ
ルめっき液あるいは無電解ニッケル合金めっき液に、絶
縁層に穴をあけた積層板を浸漬処理するのであるが、そ
の無電解ニッケルめっき液あるいは無電解ニッケル合金
めっき液には、ニッケルイオンとニッケルイオンの錯化
剤、ニッケルイオンの還元剤、pH調整剤、及び必要な場
合には安定剤などの添加剤を含むものを用いることが好
ましい。無電解ニッケルめっき若しくは無電解ニッケル
合金めっきに用いる還元剤として、ヒドラジン、次亜リ
ン酸塩、ジメチルアミンボランの内いずれかを含有する
無電解めっき液を用いることが好ましい。無電解ニッケ
ルめっき若しくは無電解ニッケル合金めっきに用いるめ
っき液には、ニッケルイオンを少なくとも0.1ミリモ
ル/l以上含有することが好ましく、0.1ミリモル/
l未満では、めっき析出速度が遅くなるおそれがある。
電解ニッケルめっき若しくは無電解ニッケル合金めっき
によって充填する工程の前処理工程として、IVHの底
に露出した内層導体を活性化するために、酸を用いるこ
とが好ましく、より好ましくは硫酸を用いる。さらに、
無電解パラジウムめっきをIVH底部に選択的に行うこ
とが好ましく、この無電解パラジウムめっきは、活性化
した内層銅パターンの上に無電解めっきを析出しやすく
するためのもので、置換パラジウムめっきが好適であ
る。この置換パラジウムめっきは、めっき液中のパラジ
ウムイオンの置換反応によって、銅上にパラジウム皮膜
を形成できるものであればよく、特に限定しない。
ケル合金めっきを充填した後に、絶縁層の表面の整面処
理を行うことが好ましく、その場合、整面処理は羽布ロ
ールやブラシロールを使用した整面研磨機やスクラブ研
磨機、センチュリー研磨機を用い、層間樹脂絶縁層表面
を羽布ロールやブラシロール、砥粒で機械的に研磨し、
IVHに充填した無電解ニッケルめっき若しくは無電解
ニッケル合金めっきと絶縁層とが同じ高さになるように
することが好ましい。
っき若しくは無電解ニッケル合金めっきを充填した基板
の表面に、回路導体を形成することができる。この回路
導体の形成は、絶縁層の表面全面にめっき銅を形成し、
必要な場合に、電解めっきを形成して厚さを調整し、不
要なめっき銅の箇所を露出するようにエッチングレジス
トを形成し、エッチングレジストから露出しためっき銅
を化学エッチング液をスプレー噴霧して、エッチング除
去することによって行うことができ、また、絶縁層の表
面に、回路導体とならない箇所にめっきレジストを形成
し、めっきレジストを形成していない箇所に、選択的に
めっきを行うことによって、回路導体を形成することも
できる。また、絶縁層の表面全面に薄く無電解めっき銅
を形成し、めっきレジストを形成して、電解銅めっきを
行い、必要な厚さにまで回路導体を形成した後、めっき
レジストを剥離して、回路導体でない箇所に形成されて
いる無電解めっき銅をエッチング除去することによって
も回路導体を形成することができる。絶縁層の表面に
は、めっき銅が密着しやすいように粗面化することが好
ましく、この粗面化には酸化剤を用いるのが好適であ
る。酸化剤にはクロム酸塩や過マンガン酸塩のような酸
化力の強い酸化剤を用いる。粗化面の窪みの深さは1〜
10μm、より好ましくは2〜3μmの範囲で、1μm
未満であるとめっきとの密着性が改良されないことがあ
り、10μmを越えると、絶縁性が低下するおそれがあ
る。
厚さ18μmの銅箔を両面に貼り合わせた厚さ0.2m
mのガラス布基材エポキシ銅張積層板であるMCL−E
−679(日立化成工業株式会社製、商品名)を用い、
その不要な個所の銅箔をエッチング除去して、内層導体
回路21を形成し、内層回路板2を作製した。その内層
回路板2の内層導体回路21の表面処理を、MEC e
tch BOND CZ−8100(メック株式会社
製、商品名)を用い、液温35℃、スプレー圧力0.1
47MPaの条件で、スプレー噴霧処理し、銅表面を粗
面化して、粗さ3μm程度の凹凸をつくり、続いて、M
EC etch BOND CL−8300(メック株
式会社製、商品名)を用いて、液温25℃、浸漬時間2
0秒間の条件で浸漬処理して、銅表面に防錆処理を行っ
た。図1(b)に示すように、内層回路板2の両面に、
銅箔付絶縁層であるMCF−6000E(日立化成工業
株式会社製、商品名)をラミネートした。このMCF−
6000E(日立化成工業株式会社製、商品名)の銅箔
3の表面粗さは、10点平均粗さで1.2μmであり、
絶縁層1の厚さは40μmであった。図1(c)に示す
ように、穴の箇所の銅箔をエッチング除去して直径80
μmの開口部41を形成した後、炭酸ガスインパクトレ
ーザー穴あけ機L−500(住友重機械工業株式会社
製、商品名)により、直径80μmの非貫通穴4をあ
け、過マンガン酸カリウム65g/lと水酸化ナトリウ
ム40g/lの混合水溶液に、液温70℃で2分間、浸
漬し、スミアの除去を行った。次にめっき前処理とし
て、酸性脱脂液Z−200(株式会社ワールドメタル
製、商品名)に液温60℃の条件で1分間浸漬し、それ
を過硫酸ソーダ50g/lに1分間浸漬し、続いて10
vol%の硫酸に室温で1分間浸漬した。それをメルプ
レートアクチベータ350(メルテックス株式会社製、
商品名)に室温で5分間浸漬した。次に、銅箔表面の触
媒を羽布研磨により除去した。次に、無電解ニッケル−
リン合金めっきであるNIPS−100(日立化成工業
株式会社製、商品名)に90℃で2時間浸漬し、図1
(d)に示すように、ニッケルポストを形成した。次
に、アルカリエッチング液(アンモニア8%、過酸化水
素水0.3%混合水溶液)により銅箔のみを選択的にエ
ッチングした。次に、図1(e)に示すように、基板を
パラジウム溶液であるHS−202B(日立化成工業株
式会社製、商品名)に、25℃で15分間、浸漬処理
し、触媒を付着させ、CUST−201(日立化成工業
株式会社製、商品名)を使用し、液温25℃、30分の
条件で無電解銅めっきを行い、厚さ0.3μmの無電解
銅めっき層6を形成した。図1(f)に示すように、フ
ォトレジスト用ドライフィルムであるフォテックHW−
425(日立化成工業株式会社製、商品名)を、無電解
銅めっき層6の表面にラミネートし、電解銅めっきを行
う個所をマスクしたフォトマスクを介して紫外線を露光
し、現像して、めっきレジスト7を形成した。図1
(g)に示すように、硫酸銅浴を用いて、液温25℃、
電流密度1.0A/dm2の条件で、電解銅めっきを1
0μmほど行い、回路導体幅/回路導体間隔(L/S)
=50/50となるように電解銅めっき層8を形成し
た。図1(h)に示すように、めっきレジスト7を、1
重量%の炭酸ナトリウムにより溶解除去し、次にアンモ
ニウム系アルカリ銅エッチング液であるAプロセス液
(メルテックス株式会社製、商品名)に室温で1分間浸
漬し、めっきレジスト7の下に形成されていた無電解銅
めっき層6をエッチング除去し、その直後に、流水で洗
浄した。そして最後に、樹脂の表面に付着した無電解め
っき用触媒のパラジウムとわずかに残った無電解銅めっ
きを除去するために、過マンガン酸カリウムを65g/
lと水酸化ナトリウムを40g/lに調整した混合水溶
液に、液温70℃で浸漬時間2分間の条件で浸漬処理
し、樹脂ごとエッチング除去した。
層導体回路のめっきピールは1.4KN/mであった。
微細なIVHであっても接続信頼性に優れたプリント配
線板の製造方法を提供することができる。
を説明するための各工程における断面図である。
回路 3.銅箔 4.非貫通穴 41.開口部 6.無電解銅め
っき層 7.めっきレジスト 8.電解銅めっ
き層 10.めっき
Claims (10)
- 【請求項1】内層導体を有する内層回路板の上に、銅箔
付絶縁層を設け、その銅箔付絶縁層に内層導体に達する
穴をあけ、その穴に無電解めっきによるめっき金属を充
填する工程を有するプリント配線板の製造方法。 - 【請求項2】銅箔付絶縁層の一部をエッチング除去して
開口部を形成し、その開口部にレーザーを照射して、そ
の部分の絶縁槽を蒸散し、内層導体に達する穴を設ける
請求項1に記載のプリント配線板の製造方法。 - 【請求項3】銅箔付絶縁層の絶縁層に接している銅箔の
表面粗さが、10点平均粗さで、0.1〜2μmの範囲
となる粗さを有する銅箔を用いる請求項1または2に記
載のプリント配線板の製造方法。 - 【請求項4】穴を充填するめっき金属が、ニッケル若し
くはニッケル合金である請求項1〜3のうちいずれかに
記載のプリント配線板の製造方法。 - 【請求項5】穴に充填するめっき金属が、ニッケル若し
くはニッケル合金であって、0〜30重量%のりんを含
有している請求項1〜4のうちずれかに記載のプリント
配線板の製造方法。 - 【請求項6】穴に充填するめっき金属が、ニッケル若し
くはニッケル合金であって、0〜15重量%のホウ素を
含有している請求項1〜4のうちいずれかに記載のプリ
ント配線板の製造方法。 - 【請求項7】穴に充填されためっき金属が、ニッケル合
金であって、金、銀、銅、すず、鉄、亜鉛、タングステ
ン、パラジウム、コバルト、マンガン、クロム、レニウ
ムのうち少なくとも1種類以上を含有している請求項1
〜6のうちいずれかに記載のプリント配線板の製造方
法。 - 【請求項8】めっき金属を形成する無電開めっき液に、
そのめっき金属の還元剤として、ヒドラジン、次亜リン
酸塩、ジメチルアミンボランの内いずれかを含有する無
電解めっき液を用いる請求項1〜7のうちいずれかに記
載のプリント配線板の製造方法。 - 【請求項9】無電解めっき液に、ニッケルイオンを少な
くとも0.1mモル/l以上含有するめっき液を用いる
請求項1〜8のうちいずれかに記載のプリント配線板の
製造方法。 - 【請求項10】絶縁層にあけた内層導体に達する穴を、
無電解めっきによるめっき金属で充填する工程の前処理
工程として、無電解パラジウムめっきをIVH底部に選
択的に行う請求項1〜9のうちいずれかに記載のプリン
ト配線板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33597199A JP4505908B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | プリント配線板の製造方法 |
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