JP2001150993A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置

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JP2001150993A JP2000032988A JP2000032988A JP2001150993A JP 2001150993 A JP2001150993 A JP 2001150993A JP 2000032988 A JP2000032988 A JP 2000032988A JP 2000032988 A JP2000032988 A JP 2000032988A JP 2001150993 A JP2001150993 A JP 2001150993A
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敏弘 石川
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雅之 鹿毛
Kazutaka Ishikura
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    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
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    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両後突時にヘッドレストを前方かつ上方へ
移動させて乗員の頭部を効果的に受け止め、鞭打ち症に
なるを防止する車両用シート装置を提供する。 【解決手段】 シート装置1に可動支持機構5を設けた
ので、車両の後部衝突を受けて乗員Mの腰部Ma付近か
らシートバック3に荷重が入力された時、その荷重入力
部よりも上側に位置する瞬間中心回りにシートバック3
全体が初期位置から回動してヘッドレスト4が前方且つ
上方へ移動する。シートバック3の回動に伴ってその瞬
間中心を上方かつ前方へ移動させるので、ヘッドレスト
4(シートバック3)の適切な動作を実現し、そのヘッ
ドレスト4により乗員Mの頭部Mbを効果的に受け止め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は車両用シート装置
に関し、特に、車両の後突時にヘッドレストを前方かつ
上方へ移動させるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、自動車のシート装置には、シー
トクッションと、このシートクッションのシートクッシ
ョンブラケットに連結支持されたシートバックと、シー
トバックに装備されたヘッドレストとが備えられてい
る。ヘッドレストは、通常時乗員の頭部を軽く受け止め
るとともに、車両の後突時に、車両に対して後方へ移動
しようとする乗員の頭部を受け止めて保護し鞭打ち症に
なるのを防止する為のものである。そのため、乗員の体
格等に応じて、ヘッドレストの上下方向位置と前後方向
位置を調節可能なシート装置も広く実用に供されてい
る。
【0003】ところで、車両後突時、乗員の頭部とヘッ
ドレストとの間の隙間が小さい程、ヘッドレストが有効
に機能し鞭打ち症になりにくい。しかし、乗員が体格等
に応じてヘッドレストの位置調節を行った場合でも、車
両後突に備えて常時頭部とヘッドレストとの隙間を小さ
くするように乗車し続けるのは無理があるし、車両後突
直前に瞬時に頭部をヘッドレストに接近させるようにす
ることも不可能であり、結局、乗員が鞭打ち症になるの
を確実に防止することは難しい。
【0004】そこで、車両の後突時に乗員が鞭打ち症に
なるのを確実に防止するために、後突時にヘッドレスト
を通常時の初期位置から乗員の頭部に強制的に接近させ
て、車両に対して後方へ移動しようとする乗員の頭部を
ヘッドレストで受け止めるようにしたシート装置が提案
されている。
【0005】特開平10−80338号公報のシート装
置では、シートバックが略鉛直なシートバックフレーム
とこのシートバックフレームの前側に位置する衝撃受圧
フレームとを有する。分割型のヘッドレストを支持する
支持フレームの下端部が衝撃受圧フレームの上端部に後
側から連結され、支持フレームの途中部がシートバック
フレームの上端部に回動可能に連結されている。車両後
突時に乗員の背中付近から衝撃受圧フレームに荷重が入
力されると、衝撃受圧フレームが後方へ押動され、ヘッ
ドレストが支持フレームを介して通常時の初期位置から
前方へ回動して乗員の頭部に接近する。
【0006】特開平7−291005号公報のシート装
置では、シートバックの略鉛直なシートバックフレーム
の後側に、ヘッドレストを支持する略鉛直な支持フレー
ムが左右1対の蛇腹状の連結部材を介して連結されてい
る。支持フレームの途中部はシートバックフレームの上
端部に回動可能に連結され、支持フレームの左右1対の
連結部材付近に左右方向向きのバネ部材が架着されてい
る。車両後突時に乗員の背中付近からバネ部材を介して
支持フレームの下端部に荷重が入力されて連結部材が伸
長し、乗員の胴体部がある程度後方へ移動してシートバ
ックに受け止められ、ヘッドレストが初期位置から前方
へ移動して乗員の頭部に接近する。
【0007】国際公開公報WO97/10117号の図
1、図2のシート装置では、シートクッションの左右1
対のシートクッションブラケットが乗員の肩部の後側付
近まで延び、各シートクッションブラケットの上端部と
下部に1対の直線状のガイドスリットが形成され、これ
らガイドスリットにシートバックの側部から突出する1
対の係合ピンが夫々係合している。上側のガイドスリッ
トは略縦向きに形成され、下側のガイドスリットは後傾
状に形成され、シートバックは、上下1対のガイドスリ
ットの長さ方向向き線分の垂直2等分線の交点として近
似的に求められる瞬間中心回りに回動可能である。
【0008】シートバックが初期位置のときに各ガイド
スリットの下端部に係合ピンが係合し、通常の使用状態
のとき、この状態でシートバックとシートクッションブ
ラケットが結合ピンで結合されている。車両後突時、乗
員からシートバックに荷重が入力されると、結合ピンが
破断して係合ピンがガイドスリットにガイドされて直線
的に移動し、シートバックが回動してヘッドレストが前
方かつ上方へ移動する。上下1対のガイドスリットが直
線状であるため、上述のように求められるシートバック
の瞬間中心は略一定位置となり、乗員の胸部付近に位置
している。
【0009】尚、前記国際公開公報の図5、図6のシー
ト装置では、シートクッションと各シートクッションブ
ラケットが姿勢の異なる前後1対のリンクを介して連結
されるとともに、通常時は結合ピンで結合されている。
車両後突時、乗員からシートバックに荷重が入力される
と、結合ピンが破断してリンクが揺動し、シートバック
が回動してヘッドレストが前方かつ上方へ移動する。シ
ートバックの瞬間中心は、左右1対のリンクの長さ方向
向き直線の交点として求められ、シートバックの回動に
伴って後方かつ下方へ移動する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】 特開平10−803
38号公報と特開平7−291005号公報のシート装
置では、車両後突時に乗員の背中付近から衝撃受圧フレ
ームに荷重が入力されて、ヘッドレストが前方へ回動す
る。つまり、車両後突時、乗員の重心に対して上方に位
置する背中付近から衝撃受圧フレームに荷重が入力され
るため、また、シートバックが乗員を受け止めた際に上
方程後方へ大きく撓み易く、そのため、衝撃受圧フレー
ムに入力される荷重つまりヘッドレストを回動させる力
を大きくするのに限度があり、ヘッドレストを前方へ迅
速に移動させることができずヘッドレストの応答性が悪
くなる。
【0011】また、支持フレームの途中部がシートバッ
クフレームに回動可能に連結され、その連結部の略上側
に、支持フレームに支持されたヘッドレストが配設され
ているため、乗員からの荷重入力時にヘッドレストは略
前方へしか移動しない。ところが、通常シートバックは
後傾状に傾斜しており、車両の後突時に乗員がシートバ
ックに沿って後方かつ上方へ斜めに移動しがちになり、
乗員の頭部がヘッドレストの上方へはみ出す場合が多い
ため、後突時にヘッドレストで頭部を効果的に受け止め
る為には、ヘッドレストを前方且つ上方へ移動させるこ
とが望ましい。
【0012】更に、支持フレームの途中部がシートバッ
クフレームの上端部に回動可能に連結されているため、
車両後突時に、分割型のヘッドレストに作用する乗員か
らの荷重を支持する支持剛性を高めにくいという問題も
ある。しかも、車両後突時に、ヘッドレストは高速で回
動しその瞬間中心の上側で乗員の頭部を受け止めるた
め、ヘッドレストから頭部に作用する衝撃が大きくなる
虞がある。尚、車両後突時に、ヘッドレストを強制的に
回動させるようにしたシート装置において、鞭打ち症に
なるのを確実に防止する為には、頭部を受け止めたヘッ
ドレストがその反動で容易に初期位置に逆に回動しない
ようにすることも必要である。
【0013】前記国際公開公報の図1、図2のシート装
置では、瞬間中心を移動させるという考え方がないの
で、ヘッドレスト(シートバック)の適切な動作を設定
することが難しい。つまり、上下1対のガイドスリット
が直線状に形成されているため、シートバックの瞬間中
心が乗員の肩部付近の略一定位置になり、それ故、乗員
の腰部付近からシートバックに荷重が入力されると、要
部付近から瞬間中心までの距離が大きいため、シートバ
ックに大きな回動モーメントが作用する。そのため、通
常の使用状態のとき、その回動モーメントによりシート
バックが回動しないように、シートバックとシートクッ
ションブラケットとを左右1対の結合ピンによりかなり
強力に結合しておく必要がある。
【0014】結合ピンの代わりに付勢部材を設け、この
付勢部材によりシートバックを初期位置に回動付勢して
保持する場合には、かなり強力で大型の付勢部材を設け
なければならないし、車両後突時、付勢部材のかなり強
力な付勢力に抗してシートバックを回動させることにな
るため、ヘッドレストを乗員の頭部に迅速に接近させる
ことが難しくなる。また、シートバックの瞬間中心が略
一定位置であることから、車両後突時、その回動中心回
りにシートバックが回動すると、ヘッドレストの水平成
分速度が乗員の頭部に接近する程増加するという問題が
ある。
【0015】尚、前記国際公開公報の図5、図6のシー
ト装置では、車両後突時、シートバックの回動に伴って
その瞬間中心が後方かつ下方へ移動するため、ヘッドレ
ストが乗員の頭部に接近する程、ヘッドレストの前方へ
の移動速度が増加し、また、シートバックの回動に伴っ
てその瞬間中心が下方へ移動するため、ヘッドレストで
乗員の頭部を受け止めた際、乗員の頭部から作用する力
によりシートバックを初期位置側へ回動させるモーメン
トが大きくなり望ましくない。
【0016】本発明の目的は、車両用シート装置におい
て、車両後突時に、ヘッドレストを前方かつ上方へ移動
させて乗員の頭部を確実に受け止め得るようにするこ
と、乗員の頭部を効果的に受け止めて鞭打ち症になるを
極力防止すること、ヘッドレストの移動の応答性を高め
ること、シートバックの回動に伴ってその瞬間中心を上
方かつ前方へ移動可能にすること、等である。
【0017】
【課題を解決するための手段】 請求項1の車両用シー
ト装置は、シートクッションと、このシートクッション
のシートクッションブラケットに連結支持されたシート
バックと、シートバックに装備されたヘッドレストとを
備えた車両のシート装置において、車両の後部衝突を受
けて乗員の腰部付近からシートバックに荷重が入力され
た時、その荷重入力部よりも上側に位置する瞬間中心回
りにシートバック全体を通常時の初期位置から回動させ
てヘッドレストを前方かつ上方へ移動させるように、シ
ートバックをシートクッションブラケットに可動に支持
する可動支持機構を設け、前記可動支持機構は、シート
バックの回動に伴ってその瞬間中心を上方かつ前方へ移
動させるように構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0018】この車両用シート装置では、車両の後部衝
突を受けて乗員の腰部付近からシートバックに荷重が入
力されると、シートバックをシートクッションブラケッ
トに可動に支持する可動支持機構により、シートバック
全体がその荷重入力部よりも上側に位置する瞬間中心回
りに初期位置から回動して、ヘッドレストが前方かつ上
方へ移動する。
【0019】可動支持機構を設けたことにより、車両後
突時、ヘッドレストとともにシートバック全体を回動さ
せ、しかも、シートバックを回動させる力として、乗員
の腰部付近から入力された荷重の略全てが作用するた
め、シートバックの回動の応答性が向上しヘッドレスト
を前方かつ上方へ迅速に移動させることができる。ヘッ
ドレストとともにシートバックを回動させるため、ヘッ
ドレストに作用する乗員の頭部からの荷重を支持する支
持剛性も高めることができ、その結果、後方又は後方か
つ上方へ移動しようとする乗員の頭部をヘッドレストで
確実に受け止めることができる。
【0020】シートバックの回動に伴ってその瞬間中心
が前方かつ上方へ移動するため、瞬間中心に対してヘッ
ドレストが水平側に傾いて、乗員の頭部を受け止める時
のヘッドレストの前方への移動速度が小さくなり、ヘッ
ドレストから頭部に作用する衝撃を低減できる。更に、
シートバックの回動に伴ってその瞬間中心が上方へ移動
するため、ヘッドレストで乗員の頭部を受け止めた際、
乗員の頭部から作用する力によりシートバックを初期位
置側へ回動させるモーメントが小さくなる。
【0021】しかも、シートバックの回動に伴って瞬間
中心が上方へ移動することから、車両衝突時、乗員の腰
部付近からシートバックに入力される荷重により、シー
トバックを回動させるモーメントが増加するため、ヘッ
ドレストを迅速に乗員の頭部に接近させるうえで有利に
なる。この結果、車両後突時、乗員の頭部をヘッドレス
トで効果的に受け止め鞭打ち症になるのを極力防止でき
る。通常の使用状態では、シートバックの瞬間中心を比
較的下側に設定できるため、乗員の腰部付近からシート
バックに入力される荷重により、シートバックを初期位
置から回動させるモーメントを小さくすることができる
ため、シートバックを初期位置に保持する上で有利にな
る。
【0022】請求項2の車両用シート装置は、請求項1
の発明において、前記シートバックを初期位置に回動付
勢する付勢部材を設けたことを特徴とするものである。
つまり、車両後突時以外の通常時に、付勢部材によりシ
ートバックを初期位置に回動付勢して保持することがで
きる。
【0023】請求項3の車両用シート装置は、請求項1
又は2の発明において、前記可動支持機構は、乗員の腰
部付近からの荷重入力時に、シートバックをシートクッ
ションに対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に
沿って揺動可能に支持する第1支持部と、シートバック
をシートクッションに対して相対的に回動可能に且つ上
方へ移動可能に支持する第2支持部であって第1支持部
よりも上側に設けられた第2支持部とを有することを特
徴とするものである。
【0024】この可動支持機構において、車両後突時
に、第1支持部により、シートバックをシートクッショ
ンに対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に沿っ
て揺動させ、第1支持部よりも上側に設けられた第2支
持部材により、シートバックをシートクッションに対し
て相対的に回動させるとともに上方へ移動させることに
より、シートバック全体を回動させてヘッドレストを前
方かつ上方へ確実に移動させ、その際に、シートバック
の瞬間中心を上方かつ前方へ確実に移動させることがで
きる。第1,第2支持部でシートバックとともにヘッド
レストを支持するため、シートバックとヘッドレストに
作用する乗員からの荷重を支持する支持剛性を確実に高
めることもできる。
【0025】請求項4の車両用シート装置は、請求項3
の発明において、前記第1支持部は、上端部がシートク
ッションブラケットに回動可能に連結され下端部がシー
トバックに回動可能に連結されたリンクを有し、第2支
持部は、シートクッションブラケットとシートバックの
一方に設けられたガイドスリットと他方に固定されガイ
ドスリットに係合した係合ピンとを有することを特徴と
するものである。第1支持部をリンクを有する簡単な構
造にし、第2支持部をガイドスリットと係合ピンとを有
する簡単な構造にして、請求項3の作用を達成すること
ができ、製作コスト的に有利になる。
【0026】請求項5の車両用シート装置は、請求項3
又は4の発明において、前記第1,第2支持部はシート
バックの下半部に対応する位置に設けられ、第1支持部
はシートバックの下端付近とシートクッションブラケッ
トとを連結し、第2支持部はシートバックの下半部のう
ちの上端付近とシートクッションブラケットとを連結す
ることを特徴とするものである。
【0027】第1,第2支持部をシートバックの下半部
に対応する位置に設けることにより、シートクッション
ブラケットの長さを短くでき製作コスト的にも有利にな
る。シートクッションブラケットの長さを短くしても、
シートバック全体を回動させてヘッドレストを前方かつ
上方へ移動させ、更にその際、シートバックの瞬間中心
を上方かつ前方へ移動させるように、シートバックとシ
ートクッションブラケットを第1,第2支持部を介して
連結することができる。
【0028】請求項6の車両用シート装置は、請求項1
〜5の何れか1項の発明において、前記シートバックの
フレームのうち乗員の肩部付近に対応する上端側部分
を、後方へオフセットしたことを特徴とするものであ
る。シートバックのフレームの上端側部分において、後
方へオフセットした分フレームの前側にクッション部材
を厚く設けることができ、車両後突時、乗員がシートバ
ックに受け止められる際、乗員の肩部付近が受ける衝撃
を緩和し、鞭打ち症になるのを確実に防止できる。
【0029】請求項7の車両用シート装置は、請求項1
〜6の何れか1項の発明において、前記シートバックの
少なくとも上端側部分に、発泡材からなる緩衝部材を設
けたことを特徴とするものである。つまり、車両後突
時、乗員がシートバックに受け止められる際、シートバ
ックの少なくとも上端側部分に設けられた発泡材からな
る緩衝部材により、乗員の肩部付近が受ける衝撃を緩和
し、鞭打ち症になるのを確実に防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、シート
クッション、このシートクッションのシートクッション
ブラケットに連結支持されたシートバック、シートバッ
クに装備されたヘッドレストを備えた自動車のシート装
置に、本発明を適用した場合の一例である。
【0031】図1〜図3に示すように、シート装置1
は、シートクッション2、シートバック3、ヘッドレス
ト4、車両の後部衝突を受けて乗員Mの腰部Ma付近か
らシートバック3に荷重が入力された時、その荷重入力
部よりも上側に位置する瞬間中心回りにシートバック3
全体を通常時の初期位置(図1、図5に部分的に実線で
示す位置)から回動させてヘッドレスト4を前方かつ上
方へ移動させるように、シートバック3をシートクッシ
ョン2のシートクッションブラケット15に可動に支持
する可動支持機構5、シートバック3を前記初期位置に
回動付勢する左右1対の比較的強力なゼンマイバネ6
(付勢部材に相当する)を備えている。
【0032】シートクッション2は、クッション本体1
0と、クッション本体10の後部の左右両側に設けられ
た1対のベース部材11とを有し、これらベース部材1
1の後端部分の枢支部11aに、シートバック3の中段
付近まで立上げられた左右1対の鉛直板状のシートクッ
ションブラケット15の下端部が、左右方向向きの軸心
回りに回動可能に連結され、これらシートクッションブ
ラケット15に、シートバック3が可動支持機構5を介
して可動に連結支持されている。
【0033】1対のベース部材11は、左右1対の前後
に延びるガイドレール12に夫々係合されて前後移動自
在にガイドされ、シート位置調節機構(図示略)によ
り、シートクッション2とともにシートバック3とヘッ
ドレスト4の前後位置を調節可能で、シート姿勢調節機
構(図示略)により、シートクッション2に対してシー
トバック3とヘッドレスト4を前後に回動させてその姿
勢を調節可能である。
【0034】尚、前記シート位置調節機構とシート姿勢
調節機構については、既存のものを適用するものとしそ
の説明を省略する。尚、シート姿勢調節機構によりシー
トバック3の姿勢を調節可能な状態で、シートバック3
を前方へ回動させるように付勢するバネ部材13が、ベ
ース部材11とシートクッションブラケット15との連
結部付近に組込まれている。
【0035】シートバック3は、パイプ材で略環状に形
成されたシートバックフレーム20と、シートバックフ
レーム20の左右の鉛直筒部20aの前部に固着され且
シートバックフレーム20から前方へ突出する左右1対
の鉛直板状のサイドフレーム21とを有する。各シート
クッションブラケット15の内側にサイドフレーム21
が僅かな隙間を空けて配設されている。
【0036】シートバックフレーム20の上部の水平筒
部20bに左右1対のヘッドレストホルダ22が固着さ
れ、これらヘッドレストホルダ22に、ヘッドレスト4
を支持する左右1対のヘッドレストフレーム25の下端
部が嵌合連結される。尚、シートバック3に対してヘッ
ドレスト4の上下方向位置更には前後方向位置を調節可
能に構成してもよい。左右の鉛直筒部20aには、上下
1対の左右方向に長いバネ部材23の両端部が固着さ
れ、これらバネ部材23の上下両側において左右方向に
延びる上下1対のワイヤ24の両端部が、左右の鉛直筒
部20a付近に固着されている。
【0037】可動支持機構5について詳細に説明する。
図3、図4に示すように、可動支持機構5は、乗員Mの
腰部Ma付近からの荷重入力時に、シートバック3をシ
ートクッション2に対して相対的に後方かつ上方へ円弧
状の軌跡に沿って揺動可能に支持する左右1対の第1支
持部30と、シートバック3をシートクッション2に対
して相対的に回動可能に且つ上方へ移動可能に支持する
第2支持部40であって第1支持部30よりも上側に設
けられた左右1対の第2支持部40を有し、これら第
1,第2支持部30,40は、シートバック3の下半部
に対応する位置に設けられている。
【0038】1対の第1支持部30は左右対称に構成さ
れ、シートバック3の下端付近とシートクッションブラ
ケット15とを連結する。各第1支持部30は、上端部
がシートクッションブラケット15に回動可能に連結さ
れ下端部がシートバック3のサイドフレーム21に回動
可能に連結されたリンク31を有する。
【0039】リンク31の上端部に外側へ突出する軸部
32が形成され、その軸部32が、シートクッションブ
ラケット15の後述のガイドスリット41の下側に形成
された軸孔35に回動可能に内嵌されている。一方、リ
ンク31の下端部に軸孔33が形成され、その軸孔33
に外側からボルト36が相対回動可能に内嵌されてい
る。ボルト36はサイドフレーム21に形成された孔3
7を挿通してその内側へ突出し、ボルト部材36に対し
てリンク31の下端部が回動し得るように、ボルト36
がナット38に螺着されている。
【0040】1対の第2支持部40は左右対称に構成さ
れ、シートバック3の下半部のうちの上端付近とシート
クッションブラケット15とを連結する。各第2支持部
40は、シートクッションブラケット15の上端部分に
形成された円弧状のガイドスリット41と、サイドフレ
ーム21の上下方向中段部に外側へ突出状に固着されて
ガイドスリット41に係合した係合ピン42とを有す
る。
【0041】係合ピン42がガイドスリット41に係合
された状態で、ガイドスリット41に対して係合ピン4
2が回動し且つガイドスリット41に沿って移動し得る
ように、ガイドスリット41から外側へ突出した係合ピ
ン42にナット43が螺着されている。ガイドスリット
41は後方湾曲状に約40度に亙って形成され、シート
バック3が前記初期位置のとき、係合ピン42がガイド
スリット41の下端部に係合するとともに、リンク31
は鉛直姿勢から僅かに後下側へ僅かに傾斜した姿勢にな
っている。
【0042】1対のゼンマイバネ6は、夫々、シートク
ッションブラケット15の外側に配設され、ゼンマイバ
ネ6の中央部に位置する一端部が、リンク31の軸部3
2に形成された係合溝32aに係合され、ゼンマイバネ
6の外端部に位置する他端部が、シートクッションブラ
ケット15のガイドスリット41と軸孔35の間に設け
られた突出部49aに係合され、リンク31を介してシ
ートバック3を前記初期位置に回動付勢している。軸部
32の先端部にはリング部材49bが固着され、このリ
ング部材49bにより、ゼンマイバネ6が係合溝32a
から係合解除するのを防止するとともに、軸部32が軸
孔35から抜けないように抜け止めされている。
【0043】さて、前記第1支持部30と第2支持部4
0とを有する可動支持機構5を設けたことにより、図5
に示すように、シートバック3の初期位置の瞬間中心が
5aに、回動途中位置の瞬間中心が5bに、回動終了位
置の瞬間中心が5cになる。このように、シートバック
3の回動位置に応じて瞬間中心が変化するが、ある位置
におけるシートバック3の瞬間中心は、係合ピン42が
ガイドスリット41へ沿って移動する方向に対する垂線
のうち係合ピン42を通る直線(ガイドスリット41の
円弧中心と係合ピン42とを結ぶ直線)と、リンク31
の長さ方向延長線(回動中心である軸部32とシートバ
ック3との連結部であるボルト36とを結ぶ直線)との
交点として求められる。
【0044】図5から判るように、シートバック3の回
動終了位置の瞬間中心5cは初期位置の瞬間中心5aよ
りも距離a1だけ上側に位置し、距離b1だけ前側に位
置するようになる。つまり、可動支持機構5は、シート
バック3の回動に伴ってその瞬間中心を上方かつ前方へ
移動させるように構成されている。
【0045】上記シート装置1の作用・効果について説
明する。車両後突時以外の通常時には、ゼンマイバネ6
によりシートバック3が初期位置に回動付勢されて保持
されている。車両後突時に乗員Mの腰部Ma付近からシ
ートバック3へ荷重が入力されると、シートバック3を
シートクッション2のシートクッションブラケット15
に可動に支持する可動支持機構5により、シートバック
3全体がゼンマイバネ6の付勢力に抗してその荷重入力
部よりも上側に位置する瞬間中心回りに初期位置から回
動し、ヘッドレスト4が前方かつ上方へ移動する。
【0046】可動支持機構5を設けたことにより、車両
後突時、ヘッドレスト4とともにシートバック3全体を
回動させ、しかも、シートバック3を回動させる力とし
て、乗員Mの腰部Ma付近から入力された荷重の略全て
が作用するため、シートバック3の回動の応答性を高め
ヘッドレスト4を前方かつ上方へ迅速に移動させること
ができる。しかも、ヘッドレスト4とともにシートバッ
ク3を回動させるため、ヘッドレスト4に作用する乗員
Mの頭部Mbからの荷重を支持する支持剛性も高めるこ
とができる。
【0047】シートバック3の回動に伴ってその瞬間中
心が前方更には上方へ移動することにより、その瞬間中
心に対してヘッドレスト4が水平側に傾くため、乗員M
の頭部Mbを受け止める時のヘッドレスト4の前方への
移動速度が小さくなり、ヘッドレスト4から頭部Mbに
作用する衝撃を低減できる。更に、シートバック3の回
動に伴ってその瞬間中心が上方へ移動することにより、
ヘッドレスト4で乗員Mの頭部Mbを受け止めた際、ヘ
ッドレスト4から瞬間中心までの距離c1が初期位置の
ときよりも小さくなる。つまり、乗員Mの頭部Mbから
作用する力によりシートバック3を初期位置側へ回動さ
せるモーメントが小さくなり、ヘッドレスト4が初期位
置に回動しにくくなる。
【0048】上記の結果、車両後突時、後方又はシート
バック3の姿勢によっては後方かつ上方へ移動しようと
する乗員Mの頭部Mbをヘッドレスト4で効果的に受け
止めて、乗員Mが鞭打ち症になるのを確実に防止するこ
とが可能になる。通常の使用状態では、シートバック3
の瞬間中心を比較的下側に設定できるため、乗員Mの腰
部Ma付近からシートバック3に入力される荷重によ
り、シートバック3を初期位置から回動させるモーメン
トを小さくできるため、ゼンマイバネ6によりシートバ
ック3を初期位置に確実に保持することが可能になる。
【0049】可動支持機構5において、車両後突時に、
第1支持部30により、シートバック3をシートクッシ
ョン2に対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に
沿って揺動させ、第1支持部30の上側に設けられた第
2支持部40により、シートバック3をシートクッショ
ン2に対して相対的に回動させるとともに上方へ移動さ
せることにより、シートバック3全体を回動させてヘッ
ドレスト4を前方かつ上方へ確実に移動させ、その際
に、シートバック3の瞬間中心を上方かつ前方へ確実に
移動させることができる。第1,第2支持部30,40
でシートバック3とともにヘッドレスト4を支持するた
め、シートバック3とヘッドレスト4に作用する乗員M
からの荷重を支持する支持剛性を確実に高めることがで
きる。
【0050】第1支持部30をリンク31を有する簡単
な構造に、また、第2支持部40をガイドスリット41
と係合ピン42とを有する簡単な構造にして、車両後突
時に、シートバック3全体を回動させてヘッドレスト4
を前方かつ上方へ確実に移動させること、シートバック
3の回動に伴ってその瞬間中心を上方かつ前方へ確実に
移動させること、シートバック3とヘッドレスト4に作
用する乗員Mからの荷重を支持する支持剛性を高めるこ
と等の効果を確実に達成することができ、製作コスト的
にも非常に有利になる。
【0051】また、シートバック3の回動時に、特にシ
ートバック3の前後方向中段部分の前後方向への変移を
なくすようにしたので、胸椎に上下方向への伸長負荷を
与えることなく、シートバック3により乗員Mの背中付
近を安定的に受け止めることが可能になる。
【0052】次に、前記実施形態の変更形態について説
明する。但し、前記実施形態と同じものには同一符号を
付して説明を省略する。
【0053】1〕図6に示すように、可動支持機構5A
の第2支持部40Aが、前記第2支持部40の円弧状の
ガイドスリット41の代わりに、前方下傾きに傾斜状の
ガイドスリット50を有する。これにより、図7に示す
ように、シートバック3の初期位置の瞬間中心が5d
に、回動途中位置の瞬間中心が5e,5fに、回動終了
位置の瞬間中心が5gになる。
【0054】尚、ある位置におけるシートバック3の瞬
間中心は、ガイドスリットの長さ方向向き線分の垂直2
等分線と、リンク41の長さ方向延長線との交点として
近似的に求められる。図7から判るように、シートバッ
ク3の回動終了位置の瞬間中心5gは初期位置の瞬間中
心5dよりも距離a2上側に位置し、距離b2前側に位
置するようになる。
【0055】ヘッドレスト4が前方かつ上方へ移動して
シートバック3の瞬間中心が前方へ距離b2移動し、更
に、シートバック3の瞬間中心が上方へ距離a2移動す
ると、瞬間中心に対するヘッドレスト4が水平側に非常
に傾くため、乗員Mの頭部Mbを受け止める際のヘッド
レスト4の移動速度の前方速度成分が非常に小さくな
り、ヘッドレスト4から頭部Mbに作用する衝撃を極力
低減できる。
【0056】また、ヘッドレスト4が前方かつ上方へ移
動してシートバック3の瞬間中心が上方へ距離a2移動
すると、ヘッドレスト4で乗員Mの頭部Mbを受け止め
た際、ヘッドレスト4から瞬間中心までの距離c2が初
期位置のときよりも非常に小さくなる。つまり、ヘッド
レスト4が初期位置に非常に回動しにくくなる。その他
前記実施形態と略同様の作用・効果を奏する。
【0057】2〕図8に示すように、可動支持機構5B
は、乗員Mの腰部Ma付近からの荷重入力時に、異なる
(上下)2ヵ所において、シートバック3をシートクッ
ション2に対して相対的に回動可能に且つ上方へ移動可
能に支持する第1,第2支持部30B,40を有する。
第1支持部30Bは、シートクッションブラケット15
に形成された円弧状のガイドスリット51と、サイドフ
レーム21に外側へ突出状に固着されてガイドスリット
51に係合した係合ピン52とを有する。ガイドスリッ
ト51に対する係合ピン52の移動軌跡が前記実施形態
のリンク41の一端部と同じ円弧上の移動軌跡となる形
状に、ガイドスリット51を形成してもよい。この変更
形態では前記実施形態と略同様の作用・効果を奏する。
【0058】3〕図9に示すように、可動支持機構5C
は、乗員Mの腰部Ma付近からの荷重入力時に、異なる
(上下)2ヵ所において、シートバック3をシートクッ
ション2に対して後方かつ上方へ揺動可能に支持する第
1,第2支持部30,40Cを有する。第2支持部40
Cは、一端部がシートクッションブラケット15に回動
可能に連結され他端部がシートバック3のサイドフレー
ム21に回動可能に連結されたリンク53を有する。リ
ンク53の他端部の移動軌跡が前記係合ピン32の移動
軌跡と同じ移動軌跡となるように構成してもよい。この
変更形態では前記実施形態と略同様の作用・効果を奏す
る。
【0059】4〕図示していないが、第1支持部を、シ
ートクッションブラケット15に形成されたガイドスリ
ットと、サイドフレーム21に外側へ突出状に固着され
てガイドスリットに係合した係合ピンとを有する構造に
し、第2支持部を、シートクッションブラケット15に
一端部が回動可能に連結されシートバック3のサイドフ
レーム21に他端部が回動可能に連結されたリンクを有
する構造にしてもよく、前記実施形態と同様の作用・効
果を奏する。
【0060】5〕図10に示すように、可動支持機構5
Dにおいて、第1支持部30Dのリンク54の初期角度
を前斜め下方に僅かに傾斜させて、リンク54の回動角
度を大きく設定するとともに、第2支持部40Dの傾斜
状のガイドスリット55の傾斜角度を前方下傾きに緩や
かにしてもよい。これにより、車両後突時、鎖線で示す
ように、前記実施形態と同じ量だけ、ヘッドレスト4を
前方かつ上方へ移動させることができるとともに、シー
トバック3の上端側部分の前方への移動を抑制すること
ができる。つまり、乗員の肩部付近がシートバック3か
ら受ける衝撃を緩和して、鞭打ち症になるのを確実に防
止することができる。
【0061】6〕図11に示すように、可動支持機構5
Eにおいて、第1支持部30Eのリンク56を長く構成
してもよく、前記実施形態と略同様の作用・効果が得ら
れる。 7〕図12に示すように、可動支持機構5Fにおいて、
第1支持部30Fと第2支持部40Fの距離を長く設定
してもよい。この場合も、前記実施形態と略同様の作用
・効果が得られる。 8〕図13に示すように、可動支持機構5Gにおいて、
第1支持部30Gの高さを低く設定するとともに、第2
支持部40Gの高さを低く設定してもよい。
【0062】9)図14に示すように、シートバック3
Hの少なくとも上端側部分に、発泡材からなる緩衝部材
60を設けてもよい。車両後突時、乗員Mがシートバッ
ク3Hに受け止められる際、緩衝部材60により乗員M
の肩部付近が受ける衝撃を緩和し、鞭打ち症になるのを
確実に防止できる。
【0063】10〕図15に示すように、シートバック
3Iのフレーム20Iのうち乗員Mの肩部付近に対応す
る上端側部分を、後方へ(例えば、30mm程度)オフセ
ットするように構成してもよい。これにより、フレーム
20Iの上端側部分において、フレーム20Iの前側に
クッション部材等を厚く設け、車両後突時、乗員Mがシ
ートバック3Iに受け止められる際、乗員Mの肩部付近
が受ける衝撃を緩和し、鞭打ち症になるのを確実に防止
できる。
【0064】11〕ゼンマイバネ6等のバネ部材を省略
して、シートクッション2に対して、通常時にはシート
バック3を初期位置に保持し、車両後突時にシートバッ
ク3を保持解除して初期位置から回動可能にする保持機
構を設けてもよい。この保持機構においては、例えば、
車両後突時の衝撃により係合部材を係合解除させたり、
シートクッションに対してシートバックを固定連結する
何らかの部材を破断するように構成することが可能であ
る。
【0065】12〕第1,第2支持部を、ガイドスリッ
トと係合ピンを有する構造にする場合、ガイドスリット
をシートバック3のサイドフレーム21に形成し、係合
ピンをシートクッションブラケット15に固定的に取付
けてもよい。 13〕前記変更形態において第1支持部におけるガイド
スリットを円弧状に形成してもよい。又は、円弧状のガ
イドスリットを傾斜状にしてもよいし、円弧状に限らず
湾曲にしてもよい。要は、シートバック3をシートクッ
ション2に対して上方へ移動可能であれば形状を問わな
い。
【0066】14〕可動支持機構において、第1,第2
の2つの支持部でシートクッション2に対してシートバ
ック3を可動に支持するのではなく、シートクッション
2に対してシートバック3を一軸にて回動可能に支持し
てもよい。 15〕シートバック3とヘッドレスト4を一体型に構成
してもよい。 16〕前記シート装置の構造は一例を示すものに過ぎ
ず、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変形を付加した形態で実施可能である。
【0067】
【発明の効果】 請求項1の車両用シート装置によれ
ば、可動支持機構を設けたので、車両後突時、ヘッドレ
ストとともにシートバック全体を回動させ、しかも、シ
ートバックを回動させる力として、乗員の腰部付近から
入力された荷重の略全てが作用するため、車両後突時、
シートバックの回動の応答性が向上しヘッドレストを前
方かつ上方へ迅速に移動させることができ、しかも、ヘ
ッドレストとともにシートバックを回動させるため、ヘ
ッドレストに作用する乗員の頭部からの荷重を支持する
支持剛性も高め、その結果、後方又は後方かつ上方へ移
動しようとする乗員の頭部をヘッドレストで確実に受け
止めることができる。
【0068】更に、シートバックの回動に伴ってその瞬
間中心を前方かつ上方へ移動させるため、乗員の頭部を
受け止める時のヘッドレストの前方への移動速度を小さ
くして、ヘッドレストから頭部に作用する衝撃を低減で
き、ヘッドレストで乗員の頭部を受け止めた際、乗員の
頭部から作用する力によりシートバックを初期位置側へ
回動させるモーメントが小さくなる。しかも、シートバ
ックの回動に伴って瞬間中心が上方へ移動することか
ら、車両衝突時、乗員の腰部付近からシートバックに入
力される荷重により、シートバックを回動させるモーメ
ントが増加するため、ヘッドレストを迅速に乗員の頭部
に接近させるうえで有利になる。
【0069】この結果、車両後突時、乗員の頭部をヘッ
ドレストで効果的に受け止め鞭打ち症になるのを極力防
止できる。通常の使用状態では、シートバックの瞬間中
心を比較的下側に設定できるため、乗員の腰部付近から
シートバックに入力される荷重により、シートバックを
初期位置から回動させるモーメントを小さくできるた
め、シートバックを初期位置に保持する上で有利にな
る。
【0070】請求項2の車両用シート装置によれば、シ
ートバックを初期位置に回動付勢する付勢部材を設けた
ので、車両後突時以外の通常時に、付勢部材によりシー
トバックを初期位置に回動付勢して保持することができ
る。
【0071】請求項3の車両用シート装置によれば、車
両後突時に、第1支持部において、シートバックをシー
トクッションに対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の
軌跡に沿って揺動させ、第1支持部よりも上側に設けら
れた第2支持部材において、シートバックをシートクッ
ションに対して相対的に回動させるとともに上方へ移動
させることにより、シートバック全体を回動させてヘッ
ドレストを前方かつ上方へ確実に移動させ、その際に、
シートバックの瞬間中心を上方かつ前方へ確実に移動さ
せることができる。第1,第2支持部でシートバックと
ともにヘッドレストを支持するため、シートバックとヘ
ッドレストに作用する乗員からの荷重を支持する支持剛
性を確実に高めることができる。
【0072】請求項4の車両用シート装置によれば、第
1支持部をリンクを有する簡単な構造にし、第2支持部
をガイドスリットと係合ピンとを有する簡単な構造にし
て、請求項3の作用を達成することができ、製作コスト
的に有利になる。
【0073】請求項5の車両用シート装置によれば、第
1,第2支持部をシートバックの下半部に対応する位置
に設けることにより、シートクッションブラケットの長
さを短くできるため製作コスト的にも有利になる。シー
トクッションブラケットの長さを短くしても、シートバ
ック全体を回動させてヘッドレストを前方かつ上方へ移
動させ、更にその際、シートバックの瞬間中心を上方か
つ前方へ移動させるように、シートバックとシートクッ
ションブラケットを第1,第2支持部を介して連結する
ことができる。
【0074】請求項6の車両用シート装置によれば、シ
ートバックのフレームのうち乗員の肩部付近に対応する
上端側部分を、後方へオフセットしたので、シートバッ
クのフレームの上端側部分において、後方へオフセット
した分フレームの前側にクッション部材等を厚く設ける
ことができ、車両後突時、乗員がシートバックに受け止
められる際、乗員の肩部付近が受ける衝撃を緩和し、鞭
打ち症になるのを確実に防止できる。
【0075】請求項7の車両用シート装置によれば、シ
ートバックの少なくとも上端側部分に、発泡材からなる
緩衝部材を設けたので、車両後突時、乗員がシートバッ
クに受け止められる際、発泡材からなる緩衝部材によ
り、乗員の肩部付近が受ける衝撃を緩和し、鞭打ち症に
なるのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシート装置の側面図で
ある。
【図2】シート装置の正面図である。
【図3】シート装置の要部分解斜視図である。
【図4】シート装置の要部側面図である。
【図5】シート装置の作動説明図である。
【図6】第1の変更形態に係るシート装置の要部側面図
である。
【図7】図6のシート装置の作動説明図である。
【図8】第2の変更形態に係るシート装置の要部側面図
である。
【図9】第3の変更形態に係るシート装置の要部側面図
である。
【図10】第4の変更形態に係るシート装置の作動説明
図である。
【図11】第5の変更形態に係るシート装置の作動説明
図である。
【図12】第6の変更形態に係るシート装置の作動説明
図である。
【図13】第7の変更形態に係るシート装置の作動説明
図である。
【図14】第8の変更形態に係るシート装置の側面図で
ある。
【図15】第9の変更形態に係るシート装置の側面図で
ある。
【符号の説明】
M 乗員 Ma 腰部 Mb 頭部 1 シート装置 2 シートクッション 3,3H,3I シートバック 4 ヘッドレスト 5,5A〜5G 可動支持機構 5a〜5g 瞬間中心 6 ゼンマイバネ 15 シートクッションブラケット 20,20I フレーム 30,30B,30D〜30G 第1支持部 31,53,54,56 リンク 40,40A,40C,40D,40F,40G 第2
支持部 41,50,51 ガイドスリット 42,52 係合ピン 60 緩衝部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿毛 雅之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 石倉 一孝 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3B084 EC03 EC06 3B087 CD05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションと、このシートクッシ
    ョンのシートクッションブラケットに連結支持されたシ
    ートバックと、シートバックに装備されたヘッドレスト
    とを備えた車両のシート装置において、 車両の後部衝突を受けて乗員の腰部付近からシートバッ
    クに荷重が入力された時、その荷重入力部よりも上側に
    位置する瞬間中心回りにシートバック全体を通常時の初
    期位置から回動させてヘッドレストを前方かつ上方へ移
    動させるように、シートバックをシートクッションブラ
    ケットに可動に支持する可動支持機構を設け、 前記可動支持機構は、シートバックの回動に伴ってその
    瞬間中心を上方かつ前方へ移動させるように構成された
    ことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 【請求項2】 前記シートバックを初期位置に回動付勢
    する付勢部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の車両用シート装置。
  3. 【請求項3】 前記可動支持機構は、乗員の腰部付近か
    らの荷重入力時に、シートバックをシートクッションに
    対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に沿って揺
    動可能に支持する第1支持部と、シートバックをシート
    クッションに対して相対的に回動可能に且つ上方へ移動
    可能に支持する第2支持部であって第1支持部よりも上
    側に設けられた第2支持部とを有することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の車両用シート装置。
  4. 【請求項4】 前記第1支持部は、上端部がシートクッ
    ションブラケットに回動可能に連結され下端部がシート
    バックに回動可能に連結されたリンクを有し、第2支持
    部は、シートクッションブラケットとシートバックの一
    方に設けられたガイドスリットと他方に固定されガイド
    スリットに係合した係合ピンとを有することを特徴とす
    る請求項3に記載の車両用シート装置。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2支持部はシートバックの
    下半部に対応する位置に設けられ、第1支持部はシート
    バックの下端付近とシートクッションブラケットとを連
    結し、第2支持部はシートバックの下半部のうちの上端
    付近とシートクッションブラケットとを連結することを
    特徴とする請求項3又は4に記載の車両用シート装置。
  6. 【請求項6】 前記シートバックのフレームのうち乗員
    の肩部付近に対応する上端側部分を、後方へオフセット
    したことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載
    の車両用シート装置。
  7. 【請求項7】 前記シートバックの少なくとも上端側部
    分に、発泡材からなる緩衝部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜6の何れか1項に記載の車両用シート装
    置。
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