JPH09224776A - 後部座席のヘッドレスト - Google Patents

後部座席のヘッドレスト

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JPH09224776A
JPH09224776A JP8058416A JP5841696A JPH09224776A JP H09224776 A JPH09224776 A JP H09224776A JP 8058416 A JP8058416 A JP 8058416A JP 5841696 A JP5841696 A JP 5841696A JP H09224776 A JPH09224776 A JP H09224776A
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JP
Japan
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headrest
core body
joint portion
rotating core
rear seat
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JP8058416A
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English (en)
Inventor
Nobuo Takeuchi
伸夫 竹内
Masanori Katsuta
正典 勝田
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後部座席に乗員がいない場合には後方の視界
を広げることができ、且つ、倒したヘッドレストが邪魔
になりにくい後部座席のヘッドレストを提供する。 【解決手段】 芯体をパッド材内に埋設し、前記芯体が
関節部を中心にパッド材と共に回動する後部座席のヘッ
ドレストにおいて、互いに同一の鉛直面に沿う回転を許
容する第一関節部4および第二関節部5と、前記第一関
節部4によって支持フレーム3に対して回動自在に取り
付けられた第一回動芯体1と、前記第二関節部5によっ
て前記第一回動芯体1の先端部に前記第一回動芯体1に
対して回動自在に取り付けられた第二回動芯体2とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は車両の後部座席のヘッドレスト、
特に自動車の可倒式ヘッドレストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のリアシートバックには、
ヘッドレストを設けているものが多い。しかし、ヘッド
レストはシートバックよりも上方に突出しているので、
乗員が座っていない際にも、後部の視界を遮るおそれが
ある。そこで、従来より可倒式のヘッドレストが提案さ
ている。その一つとして、図11のように、ヘッドレス
ト100を回動自在に支持し、前方に倒れるようにした
もの(従来技術1)や、後方に倒れるようにしたもの
(従来技術2)がある。これらの従来技術では、後部座
席に乗員が乗っていない場合にはヘッドレストを倒すこ
とで、後方の視界が広がるという利点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術1では、前方にヘッドレスト100を倒し、更に、リ
アシートバック101を倒して後部座席を荷台に変えよ
うとすると、倒したヘッドレスト100が邪魔になるの
で、後部座席を荷台に変える際の作業が面倒であった。
一方、前記従来技術2では、後方に倒したヘッドレスト
がリアガラス(図示せず)の手前の空間に倒れるので、
この空間に物品を置いておくことができず、したがっ
て、車内のスペースの有効な利用を図ることができなか
った。すなわち、これらの従来技術ではヘッドレストを
倒した際に、倒したヘッドレストが邪魔になるという問
題があった。
【0004】本発明は、前記問題点を解決するもので、
後部座席に乗員がいない場合には後方の視界を広げるこ
とができ、且つ、倒したヘッドレストが邪魔になりにく
い後部座席のヘッドレストを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
請求項1に記載の発明は、芯体をパッド材内に埋設し、
前記芯体が関節部を中心にパッド材と共に回動する後部
座席のヘッドレストにおいて、互いに平行な回転軸を有
する第一関節部および第二関節部と、前記第一関節部に
よって支持フレームに対して回動自在に取り付けられた
第一回動芯体と、前記第二関節部によって前記第一回動
芯体の先端部に前記第一回動芯体に対して回動自在に取
り付けられた第二回動芯体とを備えた後部座席のヘッド
レストにある。ここで、「互いに平行な回転軸を有する
第一関節部および第二関節部」における回転軸は、実在
の軸体を有するもののみならず、仮想の回転軸となるも
のも含む。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記第一回動芯
体を起こすと共に前記第二関節部を鋭角に折り畳むこと
でヘッドレストが後部座席において上方に突出する使用
状態となり、一方、前記第一回動芯体を前方に倒すと共
に前記第二関節部を伸ばすことでヘッドレストがシート
バックの表面に沿う収納状態となることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記第一回動芯体および第二
回動芯体が、それぞれ、コ字状の部材で形成されている
ことを特徴とする。
【0007】請求項1もしくは2の発明によれば、第一
および第二関節部を設けているので、ヘッドレストを倒
すことができ、後方の視界が広がる。しかも、関節部を
2つ設けているので、第一回動芯体を前方に倒すと共
に、第二関節部を伸ばすことで、ヘッドレストがシート
バックの表面に沿った状態となる。そのため、ヘッドレ
ストがシートバックの前方に大きく突出しないから、つ
まり、前方への突出量が小さくなるから、倒したヘッド
レストは邪魔になる虞れがない。
【0008】また、請求項3に記載の発明のごとく、2
段階に倒すヘッドレストの両回動芯体がコ字状に形成さ
れていると、軽量な芯体にあるにもかかわらず最低限の
剛性を保つので、ヘッドレストを起倒させる際にヘッド
レストを乱暴に扱っても、回動芯体が捩じられるなどの
不具合は生じにくい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳述する。 (1) 実施形態1 図1〜図4は、本発明の一実施形態を示す。図1におい
て、本実施形態のヘッドレストHは乗用車の後部座席に
適用したもので、該ヘッドレストHは、例えばシートバ
ックSの上部に形成した凹所S1に設けられている。ヘ
ッドレストHは、後述するように、左側のヘッドレスト
Hのような使用状態P1と右側のヘッドレストHのよう
な収納状態P2に変化させることができる。
【0010】図2および図3は、各々、ヘッドレストH
の使用状態P1および収納状態P2を示す断面図、図4
はヘッドレスト用インサート(以下、単に「インサー
ト」という。)および支持フレームの分解斜視図であ
る。図2に示すように、インサートH1は、第一および
第二回動芯体1,2と第一および第二関節部4,5を主
たる構成要素とし、二点鎖線で示す袋状表皮6内に充填
されたパッド材7内に埋設されている。第一回動芯体1
は第一関節部4を介して支持フレーム3に連結され、一
方、第一回動芯体1と第二回動芯体2とは第二関節部5
を介して連結されている。前記第一関節部4および第二
関節部5は互いに平行な回転軸を有して、各々、第一回
動芯体1および第二回動芯体2が、同一面に沿って回動
するのを許容するものである。
【0011】図4に示すように、第一回動芯体1の一部
である一対のアーム部材12、第二回動芯体2および支
持フレーム3は、各々、金属パイプを加工した棒状体
で、プレス成形によって端部10,11,20,30が
押し潰されて偏平に形成されている。第二回動芯体2お
よび支持フレーム3はコ字状のパイプにより形成されて
おり、一方、第一回動芯体1は一対のパイプからなるア
ーム部材12,12と、薄平頭リベットからなる第二の
横軸13とが、後述するように溶着されてコ字状に形成
される。
【0012】支持フレーム3の端部30には第一の軸孔
31が形成されており、この第一の軸孔31には、両六
角ボルトからなる第一の横軸43(回転軸)が挿通され
る。第一の横軸43は、ばね座金44を介して、アーム
部材12の基端部10に溶接したナット14にねじ込ま
れて固定される。支持フレーム3の端部30とアーム部
材12の基端部10とが回動可能な状態で連結されるこ
とで第一関節部4が構成される。したがって、アーム部
材12(第一回動芯体1)は第一関節部4を回転中心と
して支持フレーム3に回動自在に取り付けられているこ
とになる。
【0013】前記ばね座金44は第一関節部4に摩擦力
を持たせるもので、前記ばね座金44が介挿されている
ことにより、第一回動芯体1が一定の節度をもって回動
可能となる。尚、前記第一の横軸43,ばね座金44
は、紙面の関係上、一方のみを図示しており、他方の第
一関節部4については図示していない。また、ナット1
4と第一の横軸43とは、図示しない周知のピンまたは
ロックナットなどにより回り止めが施される。
【0014】前記支持フレーム3の端部30には、円弧
状の案内溝32が形成されている。この案内溝32に
は、基端部10から突出するストッパ用凸部15が嵌ま
り込む。ストッパ用凸部15は図2の使用状態P1にお
いて案内溝32の一端に当接して、ヘッドレストHが後
方へ倒れるのを防止する。
【0015】図4において、前記アーム部材12の先端
部11および第二回動芯体2の基端部20には、それぞ
れ、第二の軸孔16,21が形成されている。これらの
第二の軸孔16,21には、第二の横軸13(回転軸)
が挿通される。この挿通された第二の横軸13は、頭1
7がアーム部材12の先端部11に溶着されると共に、
頭17を備えていない先端部18が、手槌またはリベッ
ト打ち機等で打って丸められた後、アーム部材12の先
端部11に溶着される。これにより、第一回動芯体1
は、アーム部材12と第二の横軸13とでコ字状に形成
される。前記第二の横軸13、先端部11および基端部
20などは、第二関節部5を構成している。したがっ
て、第二回動芯体2は第二関節部5を回転中心として第
一回動芯体1の先端部11に回動自在に取り付けられて
いることになる。尚、前記コ字状の第二回動芯体2は、
成形時に基端部20,20間が若干広がっており、第二
の横軸13を取り付けた際に基端部20,20間の距離
が狭められて、第二回動芯体2のバネ性によって、基端
部20が先端部11に圧接していることにより、第二回
動芯体2が一定の節度をもって回動可能となっている。
【0016】前記第一の横軸43と第二の横軸13と
は、互いに平行に配設されており、したがって、第一お
よび第二関節部4,5は、前述のように同一面に沿って
各回動芯体1,2の回転を許容する。そのため、ヘッド
レストHは、図2のように第一回動芯体1を起こすと共
に第二関節部5を鋭角に折り畳むことで、後部座席にお
いてシートバックSの上方に突出する使用状態P1とな
り、一方、図3のように第一回動芯体1を前方に倒すと
共に第二関節部5を伸ばすことでシートバックSの表面
S2に沿う収納状態P2となる。
【0017】次に、本発明のへッドレストの組立手順の
一例を簡単に説明する。まず、図4の第一回動芯体1お
よび第二回動芯体2の第二の軸孔16,21同士を合致
させ、これらの軸孔16,21に第二の横軸13を挿通
し、第二の横軸13の頭17と先端部11とを溶着す
る。次いで、第二回動芯体2の基端部20,20間の距
離を若干縮めるようにした状態で、第二の横軸13の先
端部18を手槌等で打って丸め、丸めた先端部18と先
端部11とを溶着する。こうして一体となった第一回動
芯体1および第二回動芯体2には、図2の袋状表皮6が
被せられ、パッド材7が発泡型内で一体成形されて、ヘ
ッドレストHとなる。ヘッドレストHは、図4の第一の
横軸43などにより支持フレーム3に回動自在に取り付
けられる。
【0018】前記構成のヘッドレストHは、図2のよう
に、第一回動芯体1を起こすと共に第二関節部5を鋭角
に折り畳むことで、図1の左側のヘッドレストHに示す
ように、使用状態P1となって乗員の安全性が確保され
る。一方、使用しない場合には、図3のように第一関節
部4を中心に第一回動芯体1を倒すと共に第二関節部5
を伸ばすことで、図1の右側のヘッドレストHに示すよ
うに、収納状態P2となって、後方の視界を広げる。
【0019】ここで、ヘッドレストHは収納状態P2に
おいて前方に倒れているので、シートバックSの後方の
空間を有効に利用することができる。また、ヘッドレス
トHは収納状態P2においてシートバックSの背当面S
2に沿った形状となるので、シートバックSを矢印A方
向に回転させて(図1)、後部座席を荷台とする際にヘ
ッドレストHが邪魔にならない。
【0020】また、本実施形態では、図4の第一回動芯
体1および第二回動芯体2がコ字状に形成されているの
で、簡略構造ながらも最小限の剛性は保ち、ヘッドレス
トHを起倒させる際に乱暴に扱っても、第一回動芯体1
および第二回動芯体2が捩じられるなどの不具合が生じ
にくい。
【0021】(2) 実施形態2 図5は実施形態2のインサートH1および支持フレーム
3を示す。本実施形態では、支持フレーム3がシートバ
ックS内のパイプ内に挿入される一対のステー3A,3
Aを備えている。ステー3Aの端部30に設けた軸孔3
1と第一回動芯体1のアーム部材12の基端部10に設
けた第一の軸孔19には、第一の横軸13Aを構成する
薄平頭リベットが挿入される。第一の横軸13Aの頭1
7Aがない端部18Aは、前記第二の横軸13と同様に
丸められ、第一の横軸13Aと端部30とが溶着され、
支持フレーム3がコ字状に形成される。尚、ばね座金4
4は回動時の節度を調整するためのもので、第一の横軸
13Aに挿通される。本実施形態のその他の構成は実施
形態1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符
号を付してその説明を省略する。この実施形態2も、実
施形態1と同様の効果を奏する。更に、本発明のへッド
レストでは、支持フレーム3をステー3Aとすることに
よって、公知の方法でシートバックに対し上下動するこ
ともできるようになる。
【0022】(3)実施形態3 図6は実施形態3のインサートH1および支持フレーム
3を示す。本実施形態では、平板を成形した第一回動芯
体1に第一関節部4および第二関節部5が取り付けられ
ている。第一関節部4の外周部41には、支持フレーム
3の水平な上端部30Aが溶着されている。一方、第二
関節部5の外周部51には、第二回動芯体2の基端部2
0Aが溶着されている。尚、この実施形態3も、実施形
態2と同様の効果を奏する。
【0023】(4)実施形態4 図7〜図10は実施形態4のへッドレストで、そのイン
サートH1周りを示したものである。本実施形態では、
ベルト走行制御部Kを組み込んで、第一関節部4を中心
に第一回動芯体1を傾倒させると、この傾倒に伴って第
二関節部5が伸びるようなへッドレスト構造にしたもの
である。尚、図7ではベルト走行制御部Kを略式図示し
ている。ベルト走行制御部Kは、歯付きプーリ81,8
2と歯付きベルト83とストップ機構9からなる。歯付
きプーリ81は、ある回転力の値以上の外力が加わった
ときにのみ空回りする状態にして、横軸43へ軸着され
る。また、歯付きプーリ82は横軸13に固着されてい
る。該横軸13は、ここでは図示しないが、コ字状形成
した第二回動芯体2と一体化固着している(図2参
照)。平板を加工した第一回動芯体1が、その上縁部1
aで、横軸13を回転自在に支える軸受としての役割を
担う。第一回動芯体1の下縁部1bは、横軸43に回動
自在に係合している。前記両歯付きプーリ81,82間
へ歯付きベルト83が掛けられるが、該歯付きベルト8
3には、その経路途中に図8に示すようなストップ機構
9を設ける。
【0024】ストップ機構9は、歯付きベルト83の背
面に押え板91を設け、且つ、歯付きベルト83の腹面
側にレバー92の下向き動作で可動片93が前進するレ
バー部を形成している。圧縮ばね94が、常態でレバー
92を押し下げ付勢状態にする(図9)。可動片93が
レバー92に形成した「く」字状の孔921に挿入され
たピン95と一体化しており、レバー92がばねの付勢
力で押し下げられた状態にあれば、孔921の形状に沿
ってピン95が前進する。と同時に、可動片93も前進
して、その頭部931が、歯付きベルト83の凹凸面8
3bに嵌合し(図9)、該歯付きベルト83の動きを止
める。一方、圧縮ばね94の下向きの付勢力に逆らっ
て、レバー92を持ち上げると、図8のように、歯付き
ベルト83から可動片93が後退するしかけである。
【0025】次に、前記ベルト走行制御部Kが組み込ま
れたへッドレストHの動作を説明する。まず、第一回動
芯体1を起こし第二関節部5を鋭角に折り畳むことによ
って、図1の左側のヘッドレストHに示すように、使用
状態P1となる。次に、図9のようなレバー92位置
(常態)の下で、へッドレストHを一定角度(例えば3
0度)まで、所定以上の力を加えつつ、手で押し倒して
いくと、歯付きベルト83が可動片93でロックされた
状態になるので、歯付きプーリ81は横軸43に対し空
回りする。このため、歯付きベルト83と歯付きプーリ
82の相対関係は変らず、一体感を保つ。従って、へッ
ドレストHは使用状態P1の形状が保たれたまま傾動す
る。かくして、乗員の好みに合せて一定角度(例えば3
0度)までへッドレストHの形状を保形したまま、その
角度調整が可能になる。
【0026】一方、レバー92を手などを使って押し上
げ状態にして(図8)、へッドレストHを押し倒してい
く場合を考える。斯る場合、歯付きベルト83の動きが
自在になるため、歯付きプーリ81は、横軸43に対し
フリクション状態が保たれ、あたかも横軸43に固定し
た状態と同じになる。そのため、図10で示せば、歯付
きベルト83が、へッドレストHの傾倒と共に第一回動
芯体1に対し相対的に右回りする。すなわち、図10
で、歯付きベルト83の当初地点(X)が、傾倒に伴っ
て(Y)の地点へ移る。上記歯付きベルト83の右回り
動作によって、歯付きプーリ82も右回りする。第一回
動芯体1に対し相対的に右回りするこの歯付きプーリ8
2の回転で、それまで第二関節部5を折り畳んで使用状
態P1にあったへッドレストHが、へッドレストを倒す
だけで、第二関節部5が横軸13を回転軸にして開いて
いく。従って、ここで、歯付きプーリ81と歯付きプー
リ82の歯数を調整することによって、へッドレストH
を前方へ完全に倒したときに、図1の左側へッドレスト
のごとく、シートバックSの背当面に沿った収納状態P
2とすることが可能になる。
【0027】このように構成したへッドレストHは、実
施形態1の効果に加え、更に、使用状態P1から収納状
態P2へ移す際、へッドレストを倒す動作にリンクさせ
て第二関節部5を伸ばし、収納状態P2とすることがで
きるので、取扱いが一層楽になる。加えて、レバー92
を常態である下端位置のままへッドレストHを傾動すれ
ば、使用状態P1のへッドレスト形状を保って角度が変
わるので、へッドレストHの傾斜角度を乗員の好みに合
わせたものとすることができる。
【0028】尚、本発明においては前記各実施形態に限
らず、目的、用途に応じて本発明の範囲で種々の変更を
施すことができる。例えば、各第一回動芯体1および第
二回動芯体2を合成樹脂で構成してもよい。また、互い
に平行な回転軸によって回動自在に各回動芯体1,2を
支持すればよく、横軸13,43を有していなくてもよ
い。更に、ヘッドレストHは、図1の使用状態P1およ
び収納状態P2の他に、後方に倒れて収納できる構造を
加えてもよい。本実施形態では、支持フレーム3をへッ
ドレスト側に設けているが、該支持フレーム3について
は、シートバックSの芯材たるフレームに担わせること
もできる。前記実施形態では、パッド材7(発泡体)が
インサートを埋設する一体成形で造られているが、これ
に代え、インサートにパッド材7を後被せする方法等を
採ることも勿論可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の後部座席のヘッ
ドレストは、2つの関節部を設けて、第一回動芯体を前
方に倒すと共に、第二関節を伸ばすことにより、ヘッド
レストをシートバックの表面に沿った形状にして収納す
ることができるから、後部座席に乗員が乗っていない際
には視界が広くなり、更に、収納したヘッドレストが邪
魔になり難いなど優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す、本発明のヘッドレストを適
用した後部座席を示す斜視図である。
【図2】ヘッドレストの使用状態におけるインサートの
縦断面図である。
【図3】ヘッドレストの収納状態におけるインサートの
縦断面図である。
【図4】インサートの分解斜視図である。
【図5】実施形態2にかかるインサートの分解斜視図で
ある。
【図6】実施形態3にかかるインサートの斜視図であ
る。
【図7】実施形態4のインサート周りの説明概略正面図
である。
【図8】図7に係るストップ機構の説明縦断面図であ
る。
【図9】図7に係るストップ機構の説明縦断面図であ
る。
【図10】歯付きベルトの動作説明図である。
【図11】従来の可倒式ヘッドレストを適用した後部座
席を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第一回動芯体 2 第二回動芯体 3 支持フレーム 4 第一関節部 5 第二関節部 13 横軸(回転軸) 43 横軸(回転軸) H へッドレスト P1 使用状態 P2 収納状態

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯体をパッド材内に埋設し、前記芯体が
    関節部を中心にパッド材と共に回動する後部座席のヘッ
    ドレストにおいて、 互いに平行な回転軸を有する第一関節部および第二関節
    部と、前記第一関節部によって支持フレームに対して回
    動自在に取り付けられた第一回動芯体と、前記第二関節
    部によって前記第一回動芯体の先端部に前記第一回動芯
    体に対して回動自在に取り付けられた第二回動芯体とを
    備えた後部座席のヘッドレスト。
  2. 【請求項2】 前記第一回動芯体を起こすと共に前記第
    二関節部を鋭角に折り畳むことで後部座席において上方
    に突出する使用状態となり、一方、前記第一回動芯体を
    前方に倒すと共に前記第二関節部を伸ばすことでシート
    バックの表面に沿う収納状態となる請求項1に記載の後
    部座席のヘッドレスト。
  3. 【請求項3】 前記第一回動芯体および第二回動芯体
    は、それぞれ、コ字状の部材で形成されている請求項2
    の後部座席のヘッドレスト。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7240966B2 (en) 2002-09-05 2007-07-10 A-Dec, Inc. Headrest support and adjustment mechanism
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CN103997935A (zh) * 2011-12-28 2014-08-20 日本发条株式会社 头枕以及车辆用座椅

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